世界的に活躍する作曲家・冨田勲の新制作「イーハトーヴ」交響曲・世界初演公演の制作発表が8月27日に都内で開催。ヴァーチャルシンガー、初音ミクの出演が発表された。冨田勲新制作交響曲「イーハトーヴ」世界初演の公演情報冨田勲は、シンセサイザーの可能性にいち早く着目するなど、独創的な音楽技法を追求し続け、特に電子音楽の分野で世界的評価を得てきた。1974年よりビルボード・クラシカルアルバムチャート連続第1位(『月の光』、『展覧会の絵』、『惑星』)を獲得。日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネートされるなど、音楽シーンの最先端を歩んできた。今年80歳を迎えた世界的巨匠が新制作する「イーハトーヴ」は、構想に10余年をかけた大作。『注文の多い料理店』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『雨にも負けず』など、宮沢賢治の作品を題材にして、人間や自然を超越した宇宙的な力を音楽で描くという壮大なものだ。今回の制作発表でのビッグニュースは、何といってもヴァーチャルシンガー、初音ミクの起用だろう。作曲者自身の熱烈オファーにより実現したという驚きのコラボ。PC用の音声合成ソフトの一種である初音ミクが、冨田勲の交響曲の中でどのように登場するのか。記者会見では『注文の多い料理店』を題材にした楽曲「猫のレストラン」を例にあげて、構想の一端が明かされた。「料理店(山猫軒)の中に人は出てこない。声だけはどこかから聞こえてくるけれど、ボーイの案内もない。色々な部屋に通されて、結局は自分たちが食われるということ分かる。逃げ出そうとしたけれど逃げられない。そこで、突然サーカスみたいな音楽とともに初音ミクが出てきて『わたしは初音ミク、かりそめのボディ』と歌うんです。ミクロの世界、パソコンの中にしかいられないミクが、もうあなた方も出られないんですよ、と暗示する訳です」他にも『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』などの楽曲の重要なポイントで登場するという。「異次元からきた、何者か分からないもの、宮沢賢治の世界観を表現するには初音ミクしかないんです」と、起用の理由を冨田勲は熱く語った。これまでの初音ミクのコンサートといえば、事前にCGで作成したミクのパフォーマンス動画に合わせて、バンドやコーラスが演奏するというスタイル。今回は逆に、大友直人の指揮、日本フィルハーモニー交響楽団と合唱団の総勢300名の演奏に合わせて、初音ミクがライブで歌い、踊るという新しい試みになる。「技術的なハードルが高いですが、目処は立ってきました。電子音楽の歴史に残る冨田先生と初音ミクのコラボは、非常に野心的な試みです」と、初音ミクを手がけるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之も意気込みを語る。冨田勲新制作交響曲「イーハトーヴ」世界初演は、11月23日(金・祝)に東京オペラシティ コンサートホール(東京都)で開催。チケットは発売中。
2012年08月29日いま欧米で注目を集めているポーランドの若手指揮者クシシュトフ・ウルバンスキが、東京交響楽団の首席客演指揮者に就任することが決定。8月9日にポーランド大使館で記者会見が行われた。「東京交響楽団」の公演情報1982年ポーランド生まれのウルバンスキは、現在、アメリカ・インディアナポリス交響楽団音楽監督とノルウェー・トロンヘイム交響楽団首席指揮者を兼任。今後も、2013年春のチェコ・フィルとのヨーロッパ・ツアー、2014年5月のベルリン・フィルへのデビューほか、ウィーン響、ハンブルク北ドイツ放送響、フランス放送フィル、ナショナル響、ロサンゼルス・フィル、フィンランド放送響など、名門オケへのデビューや客演が予定されており、楽壇を席巻する活躍が期待される。東響とのこれまでの共演は、2009年11月東京オペラシティシリーズ(ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界」ほか)、2011年6月サントリー定期・川崎定期演奏会(ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ほか)の2回のみ。スコアを全て暗譜してリハーサルを行うなど、非凡な才能を発揮。圧倒的なパワーで聴衆、楽団員を魅了し、早くも今回のポスト就任決定に至った。記者会見でウルバンスキは「(過去2回の共演を通じて)恵まれた出会いだと確信しました。今回のポスト就任は非常に名誉に思っています」と語る。また同団楽団長・大野順二も「初共演での『新世界』は非常に衝撃的。楽団員も『ぜひともまた共演したい』とすぐに心をつかまれました。彼は義理堅い男で、日本の他の楽団からオファーがあっても『東京交響楽団は日本でデビューした特別なオケだから、しばらくは他では振らない』と言ってくれており、非常にありがたい。長く良い関係を築いてきたいです」と思いを寄せる。来日の度にレベルアップした才能をみせてくれるというウルバンスキ。楽団からも「どこまで行くのか」と期待も高い。今後の東響とのタッグに注目が集まる。クシシュトフ・ウルバンスキの首席客演指揮者の任期は、2013年4月から3年間。次回公演については今後公式サイトなどで発表となる予定。
2012年08月14日シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)は10月1日~10月31日の期間限定で、「秋の味覚ハロウィーンブッフェ」を開催する。同ブッフェでは、カボチャのコクとチーズのまろやかさを味わえるチーズフォンデュ、魚介とカボチャの甘味を凝縮した濃厚な味わいのブイヤベースなど、ハロウィーンの象徴ともいえるカボチャをふんだんに使用したメニューが登場。また、チーズフォンデュのサツマイモやブロッコリー、ジャガイモなどの秋野菜や、肉汁が食欲をそそるベーコンやドイツソーセージ、日本のカツレツのようなシュニッツェル、骨付きジャンボン(豚モモ肉のハム)など、ハロウィーン発祥地であるヨーロッパの肉料理も勢揃いする。旬の食材をたっぷり使用した食欲の秋にぴったりのメニューになっているという。連日提供予定のメニューは「カボチャ風味のチーズフォンデュ」、「旬の魚介とカボチャの入ったブイヤベース」、「カボチャと栗の茶碗蒸し」、「渡り蟹のトマトパスタ」、「カボチャとカリカリベーコンのサラダ バニラ風味」など。営業時間は、ランチが11時30分~14時30分(土日祝日は15時まで)で、料金は大人3,500円(土日祝日は4,000円)、9~12才2,200円、4~8才1,500円。ディナーは17時~21時で料金は大人5,200円(土日祝日は5,800円)、9~12才3,400円、4~8才2,200円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月13日今秋に来日公演を開催する“オペラの殿堂”ウィーン国立歌劇場が、小学生のためのオペラ「魔笛」を上演することが決定した。ウィーン国立歌劇場 小学生のためのオペラ「魔笛」の公演情報ウィーン国立歌劇場の子どものためのオペラ「魔笛」は、2003年に前総裁イオアン・ホーレンダーと前音楽監督の小澤征爾によって始められた企画。毎年2月に同劇場で行われる世界的に有名な大舞踏会のために客席を取りはらった平土間が活用され、子どもたちにオペラを体験してもらうというもの。モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」の物語を約1時間とコンパクトにまとめ、主要アリアを網羅しつつ、パパゲーノ役の歌手がナビゲーターとなって、オペラの物語や楽器を紹介。演奏はウィーン・フィルが担当する。現地ウィーンでは非常に人気のある公演で、1回の公演で約3500人の子どもたちが観劇に訪れる。ちなみに小澤征爾は音楽監督在任中、本公演の指揮を毎回ノーギャラで引き受けていたという。今回の日本公演では、ウィーン国立歌劇場でも活躍中の甲斐栄次郎がパパゲーノ役を演じ、子どもたちへのナビゲートは日本語で行われる。もちろん子ども向けの企画といっても、超一流の歌手陣、ウィーン・フィルの演奏で上演される舞台は、間違いなく世界最高級のクオリティ。これまで海外の歌劇場が、日本で子ども向けの作品を上演することはほとんどなかっただけに、今回の“世界最高峰のオペラハウス”ウィーン国立歌劇場による舞台は、舞台芸術を通じた情操教育の一環としても非常に貴重な機会となるだろう。ウィーン国立歌劇場 小学生のためのオペラ「魔笛」は、10月26日(金)にKAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて開催。親子券[小学生+大人]のチケットは、8月30日(木)10時より一般発売開始。また一般発売に先駆け、公演主催者によるFAX・メール先行抽選予約を7月20日(金)18時まで受付。※先行抽選予約の詳細は、公演公式サイトを参照。
2012年07月10日今秋に創立40周年を迎える新日本フィルハーモニー交響楽団の2012-2013シーズン定期演奏会のラインナップが発表された。2003年より音楽監督を務めるクリスティアン・アルミンクの任期最後のシーズンとなる。「新日本フィルハーモニー交響楽団」のチケット情報節目となるシーズンには、楽団と縁の深い指揮者陣が登場。音楽監督アルミンク(9月・4月・7月・8月)を筆頭に、“Music Patner of NJP”のダニエル・ハーディング(11月・12月・6月)、インゴ・メッツマッハー(1月)、ヴォルフ=ディーター・ハウシルト(10月)、大野和士(7月)、井上道義(5月)、下野竜也(3月)が、それぞれの個性が発揮される「名刺代わり」のプログラムを披露する。アルミンクは、2003年に32歳の若さで音楽監督に就任。以来、古典から現代、小編成からオペラまで、バラエティ豊かなプログラムを一貫したテーマに基づいて取り上げるほか、現代作品の日本初演も数多くおこなうなど、楽団のクオリティ向上に貢献してきた。これまでを振り返り「大きな喜びと誇りも感じる一方、メランコリックな気持にもなります。厳しいときもありましたが、総合的にみると、素晴らしい10年。オーケストラと一緒に成長してきたと実感しています。今後の新日本フィルは、さらにエキサイティングな道のりを歩むことになるでしょう」と感慨もひとしお。ラストシーズンにアルミンクが選んだプログラムは、ブラームスのレクイエム(9月)、ドビュッシーの映像(9月)、ブルックナーの交響曲第5番(4月)など。任期最終公演では、2003年の音楽監督就任披露公演で自ら選曲したマーラーの交響曲第3番を披露し、集大成を飾る。アルミンク退任に伴い、2013-2014シーズン以降の指揮者陣もあわせて発表。“Conductor in Residence”にインゴ・メッツマッハーが就任。任期は2015年夏までで、1シーズン4プログラム6公演を指揮するほか、楽団への音楽的アドバイスや地域活動への協力を行う予定だ。また“Music Patner of NJP”のダニエル・ハーディングは、任期を2年延長し、2015年夏まで同職を務める。新日本フィルハーモニー交響楽団 2012-2013シーズン定期演奏会は、サントリー・シリーズ[全8回]が9月7日(金)、トリフォニー・シリーズ第1夜・第2夜[全8回]が9月14日(金)よりスタート。チケットは、連続券が発売中。前半5公演(1回券)が6月30日(土)10時より一般発売。
2012年06月29日10月に大阪・東京で開催される、ウィーン版ミュージカル『エリザベート20周年記念コンサート~日本スペシャルヴァージョン~』のプレイベントが6月19日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで行われた。ウィーン版ミュージカル『エリザベート20周年記念コンサート』チケット情報『エリザベート』は、’92年にウィーンで初演され、今や世界各地で愛される大ヒットミュージカル。日本では東宝版、宝塚版で上演を重ね続けているほか、’07年にはウィーンよりキャスト、オーケストラ、スタッフを招聘しての“完全引っ越し公演”を実現した。今回の記念コンサートは、マヤ・ハクフォート、マテ・カマラスら、ウィーン版のキャストが再び集結し、迫力の歌声を聴かせてくれる。プレイベントには’94年よりエリザベートを演じ続けてきた至高のディーヴァ、マヤ・ハクフォートと、現在、東宝版『エリザベート』でトート役として出演しているマテ・カマラスが登場。合間にトークを挟みながら、「私が踊る時」「最後のダンス」「私だけに」「愛のテーマ」といった『エリザベート』の代表曲をはじめ、マテが日本で出演した『MITSUKO』の「愛は国境を越えて」や『ダンス オブ ヴァンパイア』の「愛のデュエット」など、計8曲を熱唱した。特に「最後のダンス」でマテがドイツ語、ハンガリー語、日本語の3か国語を交えながら歌うパフォーマンスを見せ、会場は興奮の渦に包まれた。トークでは、「日本でトートを演じることは私の大きな夢でした」と、日本語で話して和ませたマテ。そして、10月のコンサートでエリザベート役を引退する決意を固めているマヤは、「18年間傍らにあったエリザベートは、私の人生においてたくさんの経験を与えてくれました。今は満たされた思いでいっぱいです。’07年に日本で達成した1000回公演は、素晴らしい思い出として残っています。日本で最後に歌えることをとても誇りに思います」と、思いを語った。また、観客からの「一番好きなシーンや曲は?」という質問に、マテは「マヤと登場するシーンはどれも好きです。何度も一緒にやってきましたが、毎回新しいことを発見できる。最高のエリザベートです」と答え、日本版でトートを演じるマテを観たというマヤも「マテを誇りに思いました。日本語で歌って日本の舞台に立つという夢を知っていたので、心から感動しました。いろんな方と共演してきましたが、マテは最高のトートです」と、互いに信頼を寄せ合っていた。10月のコンサートでは、このふたりのほか、ルドルフ役のルカス・ペルマン、ルキーニ役のブルーノ・グラッシーニ、フランツ役のアンドレ・バウアーが登場予定だ。公演は10月15日(月)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、10月26日(金)から31日(水)まで東京・東急シアターオーブにて開催される。チケットは発売中。
2012年06月20日7月1日(日)に京セラドーム大阪で行われるオリックス・バファローズ公式戦「Bs大坂夏の陣2012」(対千葉ロッテマリーンズ戦)にて、ウィーン少年合唱団が『君が代』を斉唱することが決まった。ウィーン少年合唱団の公演情報オリックスの夏のイベント「Bs大坂夏の陣2012」は、戦国時代の“戦(いくさ)”のイメージを再現し、監督・コーチ・選手が真っ赤なユニフォームを着用するなど、スタンド全体が赤に染まる風景が恒例となっている。今年の開催は6月29日(金)~7月1日(日)で、好調のロッテ(6月19日時点でパ・リーグ首位)を迎える3連戦。スクラッチカードで参加する「リアル戦国合戦ゲーム」や、オリジナルジャージ(非売品)プレゼントなども企画されている(詳細は公式サイトにて)。イベント最終日には、現在日本ツアーを開催中のウィーン少年合唱団が登場。『君が代』斉唱、合唱団メンバーひとりによる始球式のほか、メンバー全員がスタメンキッズとしてオリックスの選手を応援。1498年創立の伝統に育まれ、世界中から“天使の歌声”と称賛される美声が、熱戦に華を添える。ウィーン少年合唱団の日本ツアーは、7月8日(日)まで開催。チケットは発売中。
2012年06月20日世界屈指のオーケストラ、バイエルン放送交響楽団のベートーヴェン交響曲全曲演奏会が、11月26日(月)から12月2日(日)まで東京と横浜で開催される。「バイエルン放送交響楽団」日本公演の公演情報バイエルン放送交響楽団は、1949年設立とドイツの楽団の中では比較的歴史の浅いオーケストラながら、その実力は世界屈指。グラモフォン誌をはじめ、各国の専門誌がオーケストラのランキングを選出する際には、ウィーン・フィルやベルリン・フィルと並んで必ずトップ5に入るほど。2003年に現首席指揮者マリス・ヤンソンスが就任して以降、その音楽性と人気にはますます磨きがかかり、充実の一途を辿っている。この世界屈指の楽団が今秋の日本公演で挑むのが、“音楽史の金字塔”ことベートーヴェンの交響曲全9曲だ。「ベートーヴェンの音楽には“不屈の精神”が滲み出ている」と評すヤンソンスは、これまでもベートーヴェンの交響曲をレパートリーの中核に入れているが、短期の日本ツアーでこれだけ集中的に取り上げるのは非常に稀だ。しかも“第九”こと交響曲第9番のために、欧州屈指の合唱団であるバイエルン放送合唱団を帯同、ソリストも藤村実穂子らの超一流歌手陣を起用と、その意気込みたるや並々ではない。ドイツ音楽の伝統にのっとった、名匠ヤンソンスとバイエルン放送響の重厚なサウンドは、大きな感動をもたらしてくれるに違いない。バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会は、11月26日(月)から12月1日(土)にサントリーホール(東京都)で、12月2日(日)に横浜みなとみらいホール(神奈川県)で開催。チケットの一般発売は6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを6月1日(金)23時まで受付。◆バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会指揮:マリス・ヤンソンス【第1日】11月26日(月) サントリーホール第4番・第3番「英雄」【第2日】11月27日(火) サントリーホール第1番・第2番・第5番「運命」【第3日】11月30日(金) 19:00開演サントリーホール第6番「田園」・第7番【第4日】12月1日(土) 19時開演 サントリーホール第8番・第9番「合唱付」【横浜公演】12月2日(日) 15時開演 横浜みなとみらいホール第2番・第9番「合唱付」※その他の日本公演スケジュール11月23日(金・祝) 京都コンサートホール11月24日(土) 兵庫県立芸術文化センター11月28日(水) 東京文化会館
2012年05月31日音楽の都ウィーンが誇る世界最高峰のオペラハウス、ウィーン国立歌劇場が、今秋4年ぶりに来日。10月14日(日)から11月4日(日)まで、東京文化会館と神奈川県民ホールで計9公演を開催する。「ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演」の情報ウィーン国立歌劇場は、世界中からスター歌手が集い、最上級のクオリティを誇る舞台を年間300回も上演している、まさにオペラ界の最高峰。日本公演も1980年以来これまでに7度行われ、その伝統と格式に相応しい舞台で、日本のファンに大きな感動をもたらしてきた。4年ぶりとなる今秋の日本公演では、『サロメ』(R.シュトラウス作曲)、『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)、『アンナ・ボレーナ』(ドニゼッティ作曲)の3作品を上演。それに先駆けて、5月初旬に来日を果たした同劇場総裁ドミニク・マイヤーは、公演の見どころを次のように語った。「まず『サロメ』はウィーン国立歌劇場の看板演目のひとつ。我々が最も得意とする作品で、リハーサル無しでも演奏できるほど。ウィーン人の血の中に音楽が入っていると言えるでしょう。指揮は、R.シュトラウスのスペシャリストでもある音楽総監督のウェルザー=メスト。タイトルロールは、ウェルザー=メストが直接オーディションで抜擢した若手ソプラノ、グン=ブリット・バークミンが歌います。もうひとつの伝統的レパートリー『フィガロの結婚』は、いまや伝説的ともいえるジャン=ピエール・ポネル演出作品を上演します。指揮は、ペーター・シュナイダー。キャストは、オーストリア宮廷歌手の称号を得たばかりのバルバラ・フリットリをはじめ、カルロス・アルバレス、アーウィン・シュロットら国際的スター歌手たちが共演します。そして最後に『アンナ・ボレーナ』。ベルカントの名作ながら、不思議なことにこれまでウィーン国立歌劇場で上演されていませんでした。昨年4月に新制作を初演し、好評を博したばかり。しかも今回は“コロラトゥーラの女王”エディタ・グルベローヴァ最後の日本公演となる予定です。また日本公演でジョヴァンナ役を歌うソニア・ガナッシも素晴らしい歌手。彼女とグルベローヴァの共演は、まだウィーンでも実現していないので、ウィーンの観客はとても嫉妬することでしょう。それだけ日本の皆さんには特別なものをお見せしたいと思っています」。ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演のチケット一般発売は、6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを5月30日(水)11時まで受付中。
2012年05月25日新日本フィルハーモニー交響楽団が、創立40周年を記念した特別演奏会を5月5日(土・祝)・7日(月)に開催する。「新日本フィルハーモニー交響楽団 創立40周年記念 特別演奏会」の公演情報1972年、指揮者・小澤征爾のもと、楽団員による自主運営オーケストラとして創立した新日本フィル。これまでにロストロポーヴィチやゴールドベルク、朝比奈隆、ブリュッヘンなど、国内外の優れた音楽家と共演を重ねてきた。近年では、すみだトリフォニーホールを本拠地とし、音楽監督クリスティアン・アルミンクのもと、シーズン毎の独創的な企画やプログラム、コンサート・オペラの上演などで非常に高い評価を得ている。今回の特別演奏会を指揮するのは、2010年9月よりMusic Partner of NJPを務めるダニエル・ハーディング。ソリストには、世界の一流歌劇場で活躍を続け、「ここはわが家のよう」と新日本フィルに全幅の信頼を寄せるメゾ・ソプラノ藤村実穂子が出演。プログラムは、藤村の十八番『ヴェーゼンドンク歌曲集』(ワーグナー作曲)と、ハーディングの代名詞ともいえるマーラー作品の中から交響曲第1番『巨人』を披露する。「新日本フィルハーモニー交響楽団 創立40周年記念 特別演奏会」は、5月5日(土・祝)にサントリーホール、5月7日(月)にすみだトリフォニーホールで開催。チケットは発売中。■新日本フィルハーモニー交響楽団 創立40周年記念特別演奏会[日程・会場]5月5日(土・祝) 18:00開演サントリーホール5月7日(月) 19:15開演すみだトリフォニーホール[出演]指揮:ダニエル・ハーディング(Music Partner of NJP)メゾ・ソプラノ:藤村実穂子[曲目]R.シュトラウス:組曲「町人貴族」op.60ワーグナー(モットル編):女声のための5つの詩「ヴェーゼンドンク歌曲集」op.91マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
2012年04月27日“天使の歌声”の呼び名で愛される、世界で最も有名な合唱団、ウィーン少年合唱団が来日。通算26回目となる日本公演に向けた記者会見が、4月26日に東京都内で行われた。「ウィーン少年合唱団 2012年 日本公演」の公演情報1498年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世によって宮廷礼拝堂聖歌隊として創設され、ハイドン、シューベルトといった大作曲家たちも所属していた由緒あるウィーン合唱団。現在は10歳から14歳の約100名の団員が、モーツァルト組、ハイドン組、ブルックナー組、シューベルト組の計4グループに分かれ、ウィーンのアウガルテン宮殿で全寮制の生活をしている。今回は、日本人団員1名を含むシューベルト組の25名が来日。東日本大震災の直後に予定されていた昨年のツアーは、やむなく中止となったが、現地ウィーンでいち早く復興支援チャリティ公演を実施するなど、日本との絆について大事に考えてきたという彼ら。2年ぶりとなる今回の来日に際して、原発問題などの日本の状況についてウィーンの専門家に調査を依頼。安全性を確認し、保護者とも協議を重ね、賛同を得た上で、実現したという。「震災は非常にショッキングでした。(日本人団員の)友だちは日本に両親がいたので、とても心配していました。今回のツアーが実現して、各地を訪れるのがとても楽しみです」「食べ物もとても美味しいし、高層ビルやジェットコースター、東京タワーとか、ウィーンには無いものがたくさんあるので、日本に来るのが楽しみでした!」と団員メンバーからも来日公演に向けて思いが語られた。会見の最後には、パーセル作曲「来たれ、汝ら芸術の子」、瀧廉太郎作曲「花」、ヨハン・シュトラウス2世作曲「ハンガリー万歳」を披露。「花」では日本人団員のケンシ君が得意のヴァイオリン・ソロで華を添えた。ウィーン少年合唱団 2012年 日本公演は、4月28日(土)の岐阜公演を皮切りに、7月8日(日)まで全国34公演を開催。チケットは発売中。
2012年04月27日“オーストリア meets 福島”と題し、ウィーン少年合唱団と福島県南相馬のMJCアンサンブルによるコラボ・ミニコンサートが、5月2日(水)に開催されることが決定した。「ウィーン少年合唱団 2012年 ジャパン・ツアー」の公演情報ウィーンの音楽大使として世界中から愛されるウィーン少年合唱団。昨年の日本ツアーは、東日本大震災の影響により見送られたが、同年4月に地元ウィーンで史上初の全4組合同演奏による「東日本大震災復興のためのチャリティコンサート」を実施。今年の3月11日には犠牲者を悼むミサをウィーンの王宮礼拝堂で開催している。今回共演するMJCアンサンブル(南相馬ジュニアコーラスアンサンブル)は、福島県南相馬の女子中高生たちが中心の女声合唱団。昨年の東日本大震災により一時は活動を断念していたが、“もう一度同じ仲間で歌いたい”という強い想いにより活動を再開。以降、被災地支援イベントなどに出演するほか、視聴者数が全世界延べ10億人以上といわれた昨年の「F1日本グランプリ」で国歌斉唱を務めるなど、その活動は各地で大きな感動を呼んでいる。“天使の歌声”と称されるウィーン少年合唱団と、被災地から羽ばたくMJCアンサンブルによるコラボ・ミニコンサートは、5月2日(水)にサントリーホール前のアーク・カラヤン広場(東京都港区赤坂)にて開催(鑑賞は無料)。また、5月3日(木・祝)から13日(日)まで、同広場の滝エリアでは、ドレミの音階カードを持ったウィーン少年合唱団の大型ポスターとサウンドプレートを設置。地面のサウンドプレートを踏むと、ウィーン少年合唱団の歌うメロディを奏でることができる。ウィーン少年合唱団 2012年 ジャパン・ツアーは、4月28日(土)の岐阜公演を皮切りに7月上旬まで。チケットは発売中。■“オーストリア meets 福島”・ウィーン少年合唱団とMJCアンサンブルのミニコンサート:5月2日(水)16:30~17:30(予定)・大型ポスター掲出期間:5月2日(水・祝)~19日(土)・サウンドプレート設置期間:5月3日(木・祝)~13日(日)
2012年04月25日ウィーン初演から20年を迎える人気ミュージカル『エリザベート』。19世紀末に生きたオーストリア皇后エリザベートの波乱の生涯を、架空の存在である“トート(死)”との愛憎を軸に描き出す物語だ。“東宝版”と呼ばれる日本でのバージョンは今年で8度目の上演となるが、今回、最も新鮮味と衝撃をもたらしたキャスティングは、この人の登板だろう。マテ・カマラス。出身国であるハンガリー、そして本場ウィーンでもトートを演じている。『エリザベート』チケット情報はこちら『エリザベート』との出会いは1996年だという。「ハンガリーの初演を観て、すごく感動しました。トートは僕の役だ! やりたい! いつかきっとやってみせる! って思ったんです。その願いを神様が聞いてくださったんじゃないかな。3つもの言語でトートをやれるなんて」と嬉しそうに笑う。日本版への出演オファーは「ただただ、幸せでした」とのこと。「日本で『エリザベート』が大成功を収めていることを知っていましたし、初来日の時(2006年)から日本が好きです。僕、初めて日本に来た時に“日本で日本語の役をやりたい”って公言したんですよ! 当時は誰も真面目に聞いてくれなかった(笑)」。すでに彼は昨年『MITSUKO~愛は国境を越えて~』で日本語での舞台を経験しているものの、やはり言語の壁を超えるのは並大抵の努力ではできないだろう。だがこのインタビューに先立ち3月中旬、マテの歌稽古を取材した時、稽古初日にもかかわらず彼はすべての日本語の歌詞を頭に入れて臨んでいた。すごいですね、と言ったところ「日本に行く前に全部覚えたいと思っていました。稽古が始まったら他のことに時間を使わなくてはならないですから。外国人だから特別、というわけにはいかない」。さらりと答えたストイックな返事に、仕事に対する彼の責任感がにじみ出る。ほかにも課題は多い。演出が各カンパニーに委ねられる『エリザベート』では、同じトート役とはいえ各国ごとに歌うナンバーも登場シーンも異なる。「日本のトートが一番出番が長いんです」と苦労を語るが、「山は高ければ高いほど、登り切った時の喜びは大きいので」と意欲満々だ。「多分、僕の運命は『エリザベート』と結びついているんじゃないかな。トート役は僕にとって今までの中で一番大きな成功でしたし、オーストリアのミュージカル界で僕は旧共産圏からきて初めて成功した人間。だから日本でもやっていけるという自負はあります」と自信もチラリ。「『MITSUKO』の時は日本語で演じるというのがひとつの戦いでしたが、今回は日本語で歌うのがひとつの楽しみになるレベルまできています」と語る彼は、インタビューでも時おり日本語を織り交ぜて答えていた。ウィーン版でもそれまでのトート像とはひと味違うパワフルなトートを造形し、喝采を浴びたマテ。その彼が「言葉は違っても、気持ちは同じ」と意欲を燃やし新たに日本の地で挑む、日本版トートの誕生を期待して待ちたい。公演は5月9日(水)に東京・帝国劇場にて開幕。その後福岡、愛知、大阪でも上演。なおトート役は山口祐一郎、石丸幹二とのトリプルキャスト。
2012年04月16日19世紀末のウィーンで活躍した後期ロマン派の大作曲家グスタフ・マーラーの作品を取り上げる注目の企画。エリアフ・インバルと東京都交響楽団による「マーラー・ツィクルス」が、9月よりスタートする。「インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス 第I期ラインナップ」の公演情報※ツィクルス=特定の作曲家の作品を連続して演奏する音楽会の意。本企画を指揮するエリアフ・インバルは、マーラー作品演奏における現代の権威として世界的に名声を得ている巨匠。1980年代にフランクフルト放送交響楽団(現hr交響楽団)とマーラーの交響曲全集録音をリリース。複雑なスコアの細部まで漏らさず表現された精緻な演奏で、今日ではマーラー演奏の名盤のひとつに数えられている。また、都響とは1994~96年にマーラーの全交響曲ツィクルスを行ったほか、2008年のプリシンパル・コンダクター就任以降も、マーラーの交響曲を積極的に演奏。いずれも非常に演奏水準の高い名演として人気を博している。マーラーの音楽について「単なる繰り返しも、スタンダードな演奏法も存在しない」と語るインバル。2007年から都響と再びいくつかの交響曲を取り上げた際、素晴らしい変化を感じたという。「(以前と比べて)都響は大きな成長を遂げ、高い集中力と深い理解、色彩豊かで、リズミックなアーティキュレーション、透明性、美しい豊かな響き、雰囲気、そして何よりもマーラーに必要とされるあらゆる表現法のパレットを手に入れていたのです」という発言は、今回の新たなツィクルス挑戦のきっかけをうかがわせる。マーラーを聴いたときの体験を「真の革命、そして無限の真理の発見、人間の運命の本質、地獄と楽園、変容と歓喜が訪れた」と語り、その出会いを「“自分の作曲家”を見つけた」とまで評するインバル。今回のツィクルスが、今年で77歳を迎えた巨匠のマーラー演奏の集大成となりそうだ。「インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス」は、9月15日(土)に東京芸術劇場よりスタート。■インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス 第I期ラインナップ・ツィクルス(1):交響曲第1番「巨人」ほか9月15日(土)東京芸術劇場9月16日(日)横浜みなとみらいホール9月20日(木)東京文化会館・ツィクルス(2):交響曲第2番「復活」9月29日(土)東京芸術劇場9月30日(日)横浜みなとみらいホール・ツィクルス(3):交響曲第3番10月27日(土)横浜みなとみらいホール10月28日(日)東京芸術劇場・ツィクルス(4):交響曲第4番ほか11月3日(土・祝)東京芸術劇場11月4日(日)横浜みなとみらいホール・ツィクルス(5):交響曲第5番ほか2013年1月20日(日)東京芸術劇場2013年1月22日(火)サントリーホール2013年1月19日(土)横浜みなとみらいホール
2012年04月13日東京フィルハーモニー交響楽団の創立100周年を記念し、特別演奏会が5月2日(水)に開催されることが決定した。「東京フィルハーモニー交響楽団 創立100周年特別演奏会」の公演情報1911年に誕生した「いとう呉服店(現大丸松坂屋)少年音楽隊」をルーツとする東京フィルハーモニー交響楽団。現存している日本最古のオーケストラであるその歴史は、まさに日本の西洋音楽史そのものといっても過言ではない。約150名の楽員数は日本では最多、コンサートオーケストラとしては世界的にも異例の規模を誇る。2011年に迎えた創立100周年を祝して、同3月18日に予定されてい記念演奏会は、東日本大震災の影響により中止となっていたが、今回ようやく開催が決定。同楽団の桂冠名誉指揮者チョン・ミョンフンを指揮に迎え、“悠久の響き”への願いを込め、ドヴォルザークの「新世界」交響曲とラヴェルの「ボレロ」(東京フィル150人編成版)を演奏する。「東京フィルハーモニー交響楽団 創立100周年特別演奏会」は、5月2日(水)にサントリーホールにて開催。チケットの一般発売は、4月14日(土)10時より開始となる。■東京フィルハーモニー交響楽団 創立100周年特別演奏会5月2日(水) 16:00開演サントリーホール 大ホール指揮:チョン・ミョンフン(東京フィル 桂冠名誉指揮者)ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」作品95ラヴェル:ボレロ(東京フィル150人編成版)
2012年04月13日日本フィルハーモニー交響楽団は、国際的に活躍中の指揮者・西本智実をミュージック・パートナーに迎えることを発表した。契約期間は2012年9月より2年間。「西本智実指揮 日本フィル」の公演情報大阪出身の指揮者・西本智実は、これまでにロシア国立交響楽団首席客演指揮者、サンクトペテルブルク国立歌劇場首席客演指揮者などを歴任(共にロシア人以外では初)。また近年では、欧州やアメリカへも活動の場を広げるなど、国際的に活躍中だ。また、2007年よりダボス会議を主催する世界経済フォーラムのヤンググローバルリーダーに選ばれ、2012年にはハーバード大学院(ケネディスクール)派遣メンバーに選出。国内においては、2011年よりオリンパスホール八王子のエグゼクティブプロデューサーも務めている。日本フィルとは、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」全曲をレコーディング(キングレコード)。また映像とコラボレートした同楽曲のコンサートを開催するなど、意欲的な活動を展開している。西本智実と日本フィルの今後の共演は、7月5日(木)のサントリーホール公演、同6日(金)の大宮ソニックシティ公演など(チケットはいずれも発売中)。9月のミュージックパートナー就任以降の活動については「オーケストラ界に新風を吹き込む企画」を鋭意検討中とのこと。今後の動向に注目が集まる。
2012年04月10日読売日本交響楽団の創立50周年シーズンが、いよいよ4月より開幕を迎える。「読売日本交響楽団」の公演情報1962年、日本のオーケストラ音楽の振興と普及のために読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビのグループ3社を母体に設立された読売日本交響楽団。創立以来、ストコフスキー、メータ、ヴァント、チェリビダッケ、ザンデルリンク、マゼール、ロストロポーヴィチ、サンティ、ベルティーニ、テミルカーノフ、ホーネック、ゲルギエフといった世界的な巨匠を指揮台に招くとともに、ルービンシュタイン、リヒテル、アルゲリッチ、内田光子、ヨーヨー・マ、五嶋みどりら世界の名だたるソリストと共演を重ねてきた。創立50年目のシーズン最初のタクトをふるうのは、2010年4月から第9代常任指揮者を務めるシルヴァン・カンブルラン。パリ・オペラ座などで活躍してきた世界的指揮者で、同ポスト就任以降、聴衆の想像力を刺激するプログラミング、緻密なアンサンブルを作りあげる手腕で、楽団のクオリティをさらに向上させたと高く評価されている。また先日、常任指揮者の任期延長(2016年3月末まで)が発表されるなど、楽団からの信頼も非常に厚い。シーズン開幕の4月公演では、生誕150周年のドビュッシーのほか、得意のフランス音楽やストラヴィンスキーなどのバレエ音楽を組み合わせたプログラムで、“音の魔術師”カンブルランの巧みな手腕が発揮されそうだ。読売日本交響楽団 2012-2013シーズンは、4月13日(金)の東京オペラシティ名曲シリーズを皮切りにスタート。チケットは発売中。また5月以降の公演の指揮者陣には、正指揮者・下野竜也、篠崎靖男、大友直人、ゲルト・アルブレヒト、広上淳一、パオロ・カリニャーニ、小林研一郎、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、尾高忠明、大野和士、レイフ・セゲルスタム、ライナー・ホーネックが登場する。《読売日本交響楽団 2012-2013シーズン》■第193回東京オペラシティ名曲シリーズ4月13日(金)19:00開演東京オペラシティコンサートホール■第143回東京オペラシティ・マチネーシリーズ4月14日(土)14:00開演東京オペラシティコンサートホール■第514回定期演奏会4月16日(月)19:00開演サントリーホール■第548回サントリーホール名曲シリーズ4月21日(土)18:00開演サントリーホール■第548回サントリーホール名曲シリーズ4月21日(土)18:00開演サントリーホール■第55回みなとみらいホリデー名曲シリーズ4月22日(日)14:00開演横浜みなとみらいホール※いずれも指揮はシルヴァン・カンブルラン
2012年04月06日ウィーン少年合唱団の来日ツアーの“今年の歌”が、坂本九の「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「心の瞳」に決定した。「ウィーン少年合唱団 2012年 来日ツアー」の公演情報1955年の初来日以来、日本でも熱烈なファンを集めているウィーン少年合唱団。近年の来日ツアーで毎回話題となるのが、一般公募のリクエストにより演奏プログラムを決定する“今年の歌”だ。2008年は「千の風になって」「ふるさと」、2009年は「手紙~拝啓 十五の君へ」、2010年は「ウィ・アー・ザ・ワールド」「世界に一つだけの花」が取り上れらげ、好評を博してきた。2012年の“今年の歌”に選ばれた坂本九の3曲は、東日本大震災以降、希望や癒しを与える音楽として、メディアでも多く取り上げられるなど、人気が再燃。今回、ウィーン少年合唱団が、“天使の歌声”といわれる美しく清らかなハーモニーで綴る坂本九の名曲たちは、私たちの心に多くの感動を与えてくれるに違いない。「ウィーン少年合唱団 2012年 来日ツアー」は、4月下旬から7月上旬まで全国で開催。チケットは発売中。※公演日によって“今年の歌”の演奏曲目は異なります。詳細は、公式サイトなどでご確認ください。・上を向いて歩こう(Aプログラム)・見上げてごらん夜の星を(Aプログラム)・心の瞳(Bプロ)
2012年02月08日今年、ウィーン初演から20年目となるミュージカル『エリザベート』。2012年版の製作発表が1月31日、都内にて行われ、出演する春野寿美礼、瀬奈じゅん、山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラスらが登壇した。『エリザベート』チケット情報はこちら作品は19世紀末のウィーン、ハプスブルク家を舞台に、窮屈な宮廷生活の中、自由を求め生きた皇后エリザベートの生涯を綴る物語。実在したエリザベートと、架空の存在である“死”=トートの愛憎を主軸に、崩壊に向かっていく王家に生きる人々の姿を、美しい音楽に乗せドラマチックに描く作品だ。日本では1996年に宝塚歌劇団が初演、2000年からは男優も含めたミュージカル版としても上演、こちらも公演を繰り返し前回までで903回の上演回数を誇っている。エリザベート役は春野寿美礼、瀬奈じゅんのダブルキャスト。圧倒的な歌唱力で人気を集め、宝塚時代にトートも演じている春野は今回、エリザベート役に初挑戦。「孤独感とそれでも自分の思いを貫き通す強い意思。孤高のお妃というのがどういう感覚なのか、自分の体で味わいたい」と少し緊張の面持ちで意気込みを語った。瀬奈は前回(2010年)公演に引き続いての出演。「20年も愛され続けている作品に出させていただくプレッシャーも感じながら、皆さんと良いものを作っていきたい」とコメント。春野がトートを演じた宝塚花組公演ではエリザベート暗殺犯ルイジ・ルキーニを演じていた瀬奈は「今度はふたりで(ルキーニの)ナイフに刺されましょう」と春野に笑いかける一幕も。エリザベートを死へと誘うトート役は、2000年の初演から出演している山口祐一郎、前回に引き続き出演する石丸幹二に加え、本場ウィーンでもトート役として出演しているマテ・カマラスのトリプルキャスト。「ひとりじゃ乗り切れないけれど、“ファミリー”と一緒ならこの凄い作品も乗り切れる。今年も素敵な夢を見ることができます」(山口)、「みなさんの経験から私も色々と学び、初心に戻って精進したい」(石丸)とそれぞれ意気込みを。また、マテ・カマラスは「大好きな日本で、帝劇の舞台に立つことができて幸せ」と流暢な日本語で話した。マテについては演出の小池修一郎が昨年の震災直後に行われた日本での公演に出演するため、家族や友人の制止を振り切って来日したと話し「彼の日本への思い、仕事に対する責任感に感動した。たくさんのトートを観ましたが彼のトートは一番ナチュラルでワイルド。死のエネルギーを前面に出してくる」とその魅力について語ってもいた。会見はほかにルキーニ役の高嶋政宏、ルドルフ役の大野拓朗、平方元基、古川雄大も出席。高嶋は「甥っ子が少年ルドルフ役のオーディションを受けて落ちました!」というエピソードも明かしていた。公演は、5月9日(水)から6月27日(水)まで東京・帝国劇場にて。チケットぴあでは2月17日(金)11:00から21日(火)11:00まで最速先行「いち早プレリザーブ」、2月21日(火)11:00から26日(日)11:00まで先行抽選「プレリザーブ」を受付。その後福岡、愛知、大阪でも上演される。
2012年02月01日2009年のブザンソン国際指揮者コンクール優勝以来、世界から注目を集めている指揮者・山田和樹が、日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者に就任することが決定した。任期は2012年9月から2015年8月までの3年間の予定。「日本フィルハーモニー交響楽団」のチケット情報1979年神奈川県生まれの山田和樹は、2009年に小澤征爾や佐渡裕が歴代優勝者に名を連ねる「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝。2010年に小澤征爾が総監督を務める音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に初出演。現在は、NHK交響楽団の副指揮者を務めるなど、活躍の場を広げている。日本フィル正指揮者就任と同じ今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者にも就任、2013年12月にはウィーン・デビュー(ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団)を予定するなど、世界のオーケストラからも熱い視線を注がれる、まさに日本指揮界のホープだ。日本フィルハーモニー交響楽団とは、2010年11月の横浜定期演奏会で共演。その後、2011年4月と12月の東京定期演奏会にも客演し、オーケストラから理想的な響きを導き出すその人間性と、緻密に構築された音楽作りには、すでに楽団内から賞賛の声が上がっている。山田和樹の日本フィル・正指揮者就任披露演奏会は、2012年11月9日(金)・10日(土)にサントリーホールにて開催。チケットの一般発売は6月6日(月)より。◆日本フィルハーモニー交響楽団 山田和樹 正指揮者就任披露演奏会第645回東京定期演奏会【日時】11月9日(金) 19時開演11月10日(土) 14時開演【会場】サントリーホール指揮:山田和樹ピアノ:パスカル・ロジェ<プログラム>野平一郎:グリーティング・プレリュードガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヴァレーズ:チューニング・アップムソルグスキー(ストコフスキー編曲):組曲《展覧会の絵》
2012年01月20日“天使の歌声”と称されるウィーン少年合唱団が、2012年の来日ツアー開催を決定した。「ウィーン少年合唱団 2012年 日本ツアー」の公演情報1498年、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世によって宮廷礼拝堂聖歌隊として創設され、かつてハイドンやシューベルトも所属していたウィーン少年合唱団。現在、10歳から14歳の約100名のメンバーは、ウィーンのアウガルテン宮殿内で全寮制の生活をし、モーツァルト組、ハイドン組、ブルックナー組、シューベルト組の計4グループに分かれて活動中。ウィーンの音楽大使として世界各地でコンサートを行っており、なかでも日本でのツアーは毎春恒例となっている。昨年の来日ツアーは、東日本大震災の影響により見送られたが、同4月に地元ウィーンで史上初の全4組合同演奏による「東日本大震災復興のためのチャリティコンサート」を実施。「ふるさと」など日本の歌を披露。その収益金は全額、被災地の学校に送られている。ウィーン少年合唱団 2012年 日本ツアーは、4月下旬から7月上旬まで全国17公演を開催。チケットの一般発売は、東京・神奈川公演が、1月21日(土)10時より、大阪公演が1月22日(日)10時より開始。また一般発売に先駆け、現在チケットぴあではインターネット先行販売を受付中。■ウィーン少年合唱団 2012年 日本ツアー4/28(土) 下呂交流会館(岐阜県)4/30(月) 習志野文化ホール(千葉県)5/3(木・祝) サントリーホール(東京都)5/4(金・祝) 東京オペラシティ(東京都)5/10(木) 長岡市立劇場(新潟県)5/12(土) ザ・シンフォニーホール(大阪府)5/13(日) ザ・シンフォニーホール(大阪府)5/20(日) 東京オペラシティ(東京都)5/26(土) 島根県芸術文化センター「グラントワ」(島根県)5/27(日) プラバホール(島根県)6/2(土) 所沢市民文化センター(埼玉県)6/3(日) サントリーホール(東京都)6/10(日) 横浜みなとみらいホール(神奈川県)6/15(金) 東京オペラシティ(東京都)6/16(土) 東京オペラシティ(東京都)6/17(日) 東京オペラシティ(東京都)7/8(日) サンシティ越谷市民ホール(埼玉県)※その他公演は、決定次第、公式サイトにて発表される予定。
2012年01月16日音楽監督ユベール・スダーンのもと、洗練された音楽作りで高い評価を得ている東京交響楽団。その2012-13シーズンのテーマが「マーラー・リーダー(歌曲)・プロジェクト」に決定した。東京交響楽団2012-13シーズンの公演情報ユベール・スダーンの音楽監督就任以降、モーツァルト(2005、06年)、ハイドン(2007年)など、シーズン毎にテーマを設け、明確なコンセプトと洗練された音楽作りで、国際レベルに通用するオーケストラとして高く評価される東京交響楽団。今年4月から始まる2012-13シーズンでは、マーラー・リーダー(歌曲)・プロジェクトをテーマに、20世紀を代表する作曲家グスタフ・マーラーの歌曲をほぼ全網羅するプログラムが並ぶ。「マーラーは指揮者であり、同時に20世紀初頭をリードする作曲家であったことは、彼の交響曲によってよく知られています。それが、私が彼の“魔法の詩の世界”に耳を傾けるきっかけとなりました。新シーズンは、マーラーの歌曲のほぼ全ての作品を楽しんで頂ける、またとない機会となるでしょう」と音楽監督ユベール・スダーンは抱負を語る。東京交響楽団2012-13シーズンは4月よりスタート。サントリーホール、東京オペラシティ コンサートホール、横浜みなとみらいホールで定期演奏会ほかが開催される。各公演のチケットは1月12日(木)より順次一般発売開始。■東京交響楽団 2012-13シーズンで取り上げられるマーラーの歌曲と歌手陣(登場順)4月 / 子供の不思議な角笛エルツェ(Br.トーマス・バウアー)5月 / 大地の歌(Ms.ビルギット・レンメルト、Ten.イシュトヴァーン・コヴァーチハーズィ)7月 / さすらう若人の歌(Br.ヴォルフガング・ホルツマイア)10月 / リュッケルトによる5つの詩(Br.ローマン・トレーケル)11月 / 若き日の歌(Br.ロディオン・ポゴソフ)12月 / 子供の不思議な角笛(Sop.クリスティアーネ・エルツェ)2013年2月 / 亡き子をしのぶ歌(C-Alt.ナタリー・シュトゥッツマン)2013年3月 / 嘆きの歌(小林沙羅、星川美保子、小川明子、富岡明子、青柳素晴、甲斐栄次郎)
2012年01月12日ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とサントリーホールディングス株式会社が10月13日に会見を開き、来年4月、公益財団法人サントリー芸術財団に「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金」を設立すると発表した。東日本大震災の被災地と日本全体に活気を与える支援活動の一環として、音楽を通じて復興支援を行う。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のチケット情報会見でクレメンス・ヘルスベルク楽団長は、「1956年より55年間、日本を訪れてきました。わたしたちオーケストラにとって日本はとても大切な国です。今回の震災でわたし自身大変心を痛めています。音楽の力によって勇気を感じて欲しいという思いから、復興支援として、10月18日(火)に東京・サントリーホールでチャリティコンサートを開催します。また、それだけでは十分でないと感じ、寄付を申し出ました」と支援に至るいきさつを述べた。ウィーン・フィルが100万ユーロを寄付することに合わせ、主旨に賛同したサントリーホール側も同額を拠出する。活動内容として、全国の音楽団体から同基金の目的に沿った活動を募集し、「音楽復興祈念賞」を授与し、助成金を交付する。活動期間は2013年から2022年までの10年間。また、ウィーン・フィルの楽団員が被災地を訪れ、「こどものためのコンサート」を開催することも発表された。こちらの活動期間は2012年から5年間を予定。堤剛サントリーホール館長は「音楽の力により息の長い支援活動をしたい」とコメントした。なお、ウィーン・フィルは同日、東京・サントリーホールで演奏を行い、10月17日(月)と19日(水)にも同ホールで公演が開催される。チケットは追加席を発売中。
2011年10月14日