エプソンは5月13日、2014年8月から提供を開始しているプリントサービス「エプソンのスマートチャージ」に、従来のA3複合機に加え、新たにA4複合機、A3プリンタ、A4プリンタの3モデルを追加し、A4プリンタは月額使用料が5千円(税別)から提供すると発表した。6月中旬から順次提供を開始する予定だ。従来の「エプソンのスマートチャージ」は、本体・インク・保守サービス込みのオールインワンで月額1万円(税別)からの低価格な基本使用料金で利用できる製品。また、購入者自身によるインク購入や交換も不要で、消耗品管理が必要ない。今回は新たにA4複合機、A3プリンタ、A4プリンタをラインアップに加え、コピー・ファクス(オプション)・スキャン機能を利用している場合も、プリントのみ利用している場合も、必要サイズや用途にあわせて製品を選択できるようになった。A4複合機は、基本使用料が月額6千円(税別)で基本印刷枚数がモノクロ1,000枚/カラー400枚のスタンダートBプランか、モノクロ/カラーそれぞれ700枚のフルカラーBプランが選べる。カセット2段(給紙枚数831枚)のベーシックなA3プリンタは、基本使用料が月額8千円(税別)で基本印刷枚数がモノクロ2,000枚/カラー600枚のスタンダートBプランか、モノクロ/カラーそれぞれ1,000枚のフルカラーBプランが選べる。カセット4段のフルセットだと、基本使用料が月額1万円(税別)で基本印刷枚数がモノクロ2,400枚/カラー720枚のスタンダートFプランか、モノクロ/カラーそれぞれ1,200枚のフルカラーFプランが選べる。A4プリンタは、基本使用料が月額5千円(税別)で基本印刷枚数がモノクロ1,000枚/カラー400枚のスタンダートBプランか、モノクロ/カラーそれぞれ700枚のフルカラーBプランが選べる。エプソン販売 取締役 販売推進本部長の鈴村文徳氏は、発売からの同製品の反応について次のように語った。「コストや手間・煩わしさなどの課題を抱えているお客さまにとって、『エプソンのスマートチャージ』はコスト削減やインク交換の手間の払拭、インク購入の工数削減を実現してきた。また、導入費0円、月額1万円からという公平な価格設定によって、早くに導入を決定いただけるケースが多い」セイコーエプソン プリンタ事業部 プリンタ事業戦略推進部長の吉田潤吉氏は、同製品の戦略について次のように語った。「従来のA3複合機ではコピー市場のみをターゲットとしていたが、今回のラインアップ拡充によって、プリンタ市場も視野に入れていく」また、ページプリンタやインクジェットプリンタを利用している顧客に対してリプレイスや、既存複合機への追加導入を提案していくという。「旧製品であるページプリンタ『LP-S820』だと、トナーや感光体を36本消費するところを、『エプソンのスマートチャージ』A4プリンタだと、インク4本分でカバーできる。また、消費電力も旧製品は最大電力1,100W以下に対して、新製品だと100W以下と、環境負荷の低減が可能だ。カラー出力費用をみても、旧製品は1枚あたり約12.4円だったのに対して、新製品は1枚あたり約5円となる。インクジェットプリンタについても、消耗品管理の軽減、カラー出力時の低コスト化を実現させ、さらに生産性を向上させている。旧製品『PX-205』と比べると、旧製品の印刷スピードはカラーが9.5ipm、モノクロが15ipmに対して、新製品はカラーもモノクロも20ipmとなっている」(吉田氏)エプソン販売 販売推進本部 BP MD部 部長の北村光一氏は、同製品の販売戦略について、次のように説明した。「2014年度末時点で、同製品の導入件数は250社。ラインアップを広げたことによって、複合機との分散配置やグループ割引などの提案ができるようになった今年度は、1社あたりの販売台数を増やしていきたい」今年度の販売目標台数は3万2千台と掲げられた。今回の新製品の価格や詳細は下記のとおり。
2015年05月14日エプソンは、大会議室や講義室でフルカラーコンテンツを明るく鮮やかに映し出す常設向けプロジェクター全6機種を5月22日より順次発売すると発表した。今回発売される新製品は、同社の強みであるカラーコンテンツ投写時の明るさと高画質にこだわり、また、大会議室や講義室での常設の際に必要とされる「設置のしやすさ」を備えたモデルとなっているという。「設置のしやすさ」としてHDBaseT端子をEB-Gシリーズ新製品全機種に搭載、また投射距離が短くフォーカス性能を向上した大画面・高画質を実現するレンズを標準搭載した。同社のプロジェクターはカラー再現できる色域が広い3LCD方式を採用しているため、カラーの画像や映像を投射しても明るさが落ちず、また動きの速いスポーツなどの映像をジャギー感なく再生するなど、映像再生のクオリティを高める高画質化回路「DCDiチップ」を搭載。ほかに、スピード感のある映像も残像感を抑えた滑らかで美しい映像で楽しめる「フレーム補間技術」や、レントゲン写真などの医療のイメージを確認するための「DICOM SIMモード」も搭載している。価格はいずれもオープン価格。なお、トラブルに迅速に対応するため、EB-Gシリーズ全機種を3年保証としている。各製品の概要は下記のとおり。
2015年05月13日東京・品川プリンスホテル内の水族館「エプソン 品川アクアスタジアム」をフルリニューアルし、名称も新たに今夏オープンする「エプソン アクアパーク品川」の開業日が7月10日に決定した。23日に同ホテルで行われた開業説明会で、施設概要とあわせて発表された。八景島が運営する同水族館は、"音・光・映像と生き物が融合した都市型エンターテインメント"へと進化。既存の強みであるエンターテインメント性を生かしながら、映像技術の導入、水槽エリアの新設拡張をもって昼・夜の区別化を図った演出を凝らした新スタイルとなる。動線は今までの180mから約425mとなり、水槽の数も15機から約4倍の55機に。「グランドフロア」(1階)と「アッパーフロア」(2階)の2フロア構成で、全11ゾーンをワンウェイ(1つの道)でつなぐ。1階の「グランドフロア」は、"映像・照明"と"水槽(生き物)・アトラクション"を掛け合わせた都市型エンターテインメント。パークを象徴する生き物とアートフラワーがコラボした「パークエントランス」から始まり、音と光の演出が印象的なメリーゴーランドと世界初のタッチパネル水槽などの「マジカルグランド」、発光サンゴに照らされた幻想的なカフェバー「コーラルカフェバー」、音と光の演出で神秘的な空間を実現したクラゲのゾーン「ジェリーフィッシュランブル」が楽しめる。そして、水族館としての魅力あふれる「アッパーフロア」に上がると、熱帯魚などを展示する「リトルパラダイス」が広がり、珍しいノコギリエイやマンタが出迎えてくれる「ワンダーチューブ」、標本を展示する「ライフミュージアム」、世界のジャングルシーンを再現した「アクアジャングル」、ペンギンやアザラシなど人気の生き物が集結した「ワイルドストリート」と続く。新設された屋外スペースには、生き物たちと触れ合える「フレンドリースクエア」、そして、ウォーターカーテンを新たに取り入れたドルフィンパフォーマンス「ザ スタジアム」がラストを飾る。料金は、おとな(高校生以上)2,200円、小・中学生1,200円、幼児(4歳以上)700円、シニア(65歳以上)1,800円。営業時間は通常期10:00~22:00、繁忙期(7月10日~8月31日、9月19日~23日)9:00~22:00。開業日の7月10日のみ11:00~22:00。最終入館は閉館時間の1時間前まで。
2015年04月23日エプソンは4月22日、8色顔料インクを採用したA2ノビ対応のインクジェットプリンタ「SC-PX3V」を発表した。5月14日から発売し、価格はオープン、推定市場価格は15万円台の後半となっている。SC-PX3Vは、プロ写真家やアマチュア写真愛好家に向けた「プロセレクション」シリーズの新モデル。2009年10月に発売された「PX-5002」の後継機となる。8色顔料インクの独立型インクカートリッジを搭載し、ブラック系は「Epson UltraChrome K3 INK」だ。フォトブラックまたはマットブラック、グレー、ライトグレーという3種類のブラック系およびグレー系のインクが使える。黒濃度を高めたフォトブラックインクで暗部の微妙な階調を立体的に表現するほか、顔料インクが用紙の表面付近で高濃度定着するマットブラックインクは、多彩な用紙において高い定着性を実現した。カラーの色域も拡大しており、従来よりも滑らかなグラデーション表現を可能にしている。主な仕様は、印刷方式がMACH方式、最高解像度が2,880×1,440dpi、ノズル数がブラック540ノズル(各180ノズル×3色)、カラーが900ノズル(各180ノズル×5色)。対応用紙サイズはA2ノビ縦まで。標準用紙カセットには最大120枚の用紙をセットでき、手差し給紙も備える。本体サイズはW684×D376×H250mm、重量は約19.5kg。インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。無線LANは「Wi-Fi Direct」に対応し、スマートフォンなどと無線LANで直結して印刷できる(スマートフォン用プリントアプリ「Epson iPrint」に対応)。本体の操作パネルは、チルト可能な2.7型タッチパネルを採用している。写真作品づくりをサポートするソフトウェア「Epson Print Layout」にも対応しており、「ロール紙長尺印刷」と「ギャラリーラップ」の作成機能が追加された。Epson Print Layoutは、「Adobe Photoshop」や「Adobe Photoshop Lightroom」のプラグインソフトとして利用できる。また、オプションとして、新たに17インチ幅対応のロールペーパーユニット、プレミアムサテンキャンバス / プレミアムマットキャンバスを追加。税別価格は、ロールペーパーユニットが19,980円、プレミアムサテンキャンバスが27,500円、プレミアムマットキャンバスが25,000円だ。
2015年04月23日エプソンは22日、A2ノビ対応の8色顔料インクジェットプリンタ「SC-PX3V」を発表した。5月14日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は15万円台の後半。A2ノビに対応した8色顔料インクジェットプリンタ。2009年10月に発売された「PX-5002」の後継機となる。8色顔料の独立型インクカートリッジを搭載し、内訳はブラックが3種類とカラーが5種類。ブラック系は「Epson UltraChrome K3 INK」を採用し、フォトブラックまたはマットブラック、グレー、ライトグレーに分かれている。黒濃度を向上したフォトブラックインクによって、暗部の微妙な階調を立体的に表現する。顔料の色材が用紙の表面付近で高い濃度で定着するマットブラックインクは、多彩な用紙で定着性が高い。カラーの色域も拡大しており、従来よりも滑らかなグラデーション表現も可能にした。インタフェースとして、有線LANと無線LANの両方に対応し、無線LANでは「Wi-Fi Direct」機能を搭載。スマートフォンなどと無線LANで直結して印刷でき、スマートフォン用プリントアプリ「Epson iPrint」に対応している。操作パネルは2.7型タッチパネルになっており、見やすい角度に調整可能なチルト機構を持つ。写真作品づくりをサポートする「Epson Print Layout」には、「ロール紙長尺印刷」と「ギャラリーラップ」の作成機能を追加。「Adobe Photoshop」や「Adobe Photoshop Lightroom」のプラグインソフトとして利用できる。オプションで、新たに17インチ幅対応のロールペーパーユニット、プレミアムサテンキャンバス / プレミアムマットキャンバスも用意された。価格(税別)はロールペーパーユニットが19,980円、プレミアムサテンキャンバスが27,500円、プレミアムマットキャンバスが25,000円。主な仕様は、印刷方式がMACH方式、最高解像度が2,880×1,440dpi、ノズル数がブラック540ノズル(各180ノズル×3色)、カラーが900ノズル(各180ノズル×5色)。対応用紙サイズはA2ノビ縦まで。標準用紙カセットには最大120枚の用紙をセットでき、手差しにも対応。インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW684×D376×H250mm、重量は約19.5kg。
2015年04月22日品川プリンスホテル(東京都・品川)は今夏より、全面リニューアルし「エプソン アクアパーク品川」がオープンすることに合わせて「水族館ウエディング」の新プランを販売する。○来場客にも祝福されよりエキサイティングな挙式に同施設は、横浜八景島 が運営。従来の「エプソン 品川アクアスタジアム」からリニューアルに伴い名称も変更した。音や光、映像の演出を導入し、生きものたちと融合で、さらに充実した体験ができるようになるという。また、360度どこからでもイルカのパフォーマンスを楽しむことができる円形プールに、模様を刻めるウォーターカーテンや照明が新設される。新プランの「ハートフルドルフィンウエディング」では、イルカがジャンプなどで新郎新婦を祝う従来のパフォーマンスに加え、さまざまな色の照明と、ウォーターカーテンから流れる高さ約10mの水の幕にハート柄を映し出す。イルカプールはスタジアム型の観覧席となっており、列席者だけでなく、来場客からの祝福の中セレモニーを行う。イルカは、婚礼限定のスペシャルパフォーマンスで特別な日を彩る。同プランは、9月より実施。時間は11時30分より。料金は、50名で37万円(税・サービス料・会場費込)。1名追加は2,000円となる。なお、挙式のみの利用はできない。また、特典として、同施設の年間パスポートを2名分進呈する。この他に、上部が天窓で、時間帯により異なる雰囲気を楽しむことができる、長さ約20mのトンネル水槽「ワンダーチューブ」での挙式も用意している。「期間限定挙式料無料プラン」も実施する。「ハートフルドルフィンウエディング」は9月実施分、トンネル水槽「ワンダーチューブ」での挙式は8月と9月実施分が無料となる。
2015年04月19日東京都品川区の品川区立東品川海上公園・東品川屋上庭園・天王洲公園で、今年7回目を迎える春のイベント「しながわ運河まつり2015」が行われる。開催期間は4月11日~12日、時間は11日が11時~20時、12日は11時~15時30分まで。○模擬店や遊び屋台、移動販売車が登場同イベントは、新旧の町の魅力が融合する品川を会場に、毎年桜の時期に開催されているもの。飲食模擬店やフリーマーケット、朝市、遊び屋台、移動販売車などさまざまな店舗が並ぶほか、大人から子どもまで楽しめる催しが用意されている。ステージでは、歌やダンス、パフォーマンス、落語などのプログラムを上演。また、特殊な樹脂製パネルを敷設して作られたスケートリンクで遊ぶことができる「氷のいらないアイススケート」などのアトラクションに参加できる「遊び広場」も展開する。天王洲公園側のグランドでは、「川区内小学校PTAソフトボール大会」や「東京都少年サッカー連盟第8ブロック「第38回全日本少年サッカー大会」開会式」などスポーツ関連企画を実施。そのほか、9月に行われる「しながわ宿場まつり花魁道中」の花魁役を賭け、女性たちが戦いを繰り広げる「しながわ粋おんなコンテスト」や、運河沿いでの打ち上げ花火も行われる。なお、会場からレインボーブリッジを巡るコースで運航している「目黒川周遊船」(通常3,000円)は、期間中「運河まつり特別便」として1,500円で乗船可能とのこと。
2015年04月10日エプソンは3月26日、光源にレーザーダイオードを採用した4K対応ホームシアタープロジェクタ「EH-LS10000」を発表した。発売は4月9日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別800,000円前後。EH-LS10000は、高い色再現性を実現できる安定した光源のレーザーダイオードを採用したホームプロジェクタ。同社のホームシアター用プロジェクタにおいて、フラグシップモデルに当たる。レーザー光源はパルスでの制御を自由に行えるので、1フレームごとの入力信号に合わせて遅延のないリアルタイム調光が可能だ。シーンの切り替えなどで暗転する場面では、瞬時に明るさ0ルーメンの漆黒「パーフェクトブラック」を実現する。DCI(Digital Cinema Initiatives)色域をカバーするデジタルシネマモード、Adobe RGBモードなど10種類のカラーモードを搭載。すべてのカラーモードでsRGBの色域をカバーしている。独自の「4Kエンハンスメントテクノロジー」は、1画素を斜めに0.5画素シフトさせることで、解像度を2倍に拡大し4K解像度を達成。液晶パネル画素数は1,920×1,080ドットだが、4Kエンハンスメントテクノロジーによって最大4,096×2,160ドットの4K映像の表示に対応する。フルHDから4Kにスケールアップした映像も、独自の超解像技術とチューニングによって高精細ながらも自然な表示に仕上げている。そのほか、映像の明暗を強調する「ディティール強調」、動きの速い動画を滑らかに再生する「フレーム補間」、ブラックアウトタイムを短縮する「Bright 3D Drive」などの多彩な機能を搭載している。主な仕様は、投写方式が3LCD Reflective方式、液晶パネルが1,920×1,080ドット×3枚、光源がレーザーダイオード、コントラスト比が無限、対応解像度が4,096×2,160ドット、投写サイズが30~300型。ビデオ入力信号は最大4,096×2,160ドット(50Hz / 60Hz)に対応。インタフェースはHDMI×2(うち1基はHDCP2.2に対応)、ミニD-sub×1、コンポーネント×1、コンポジット×1、ネットワーク端子×1、RS232C×1、トリガーアウト×2、USBポート×1。投写レンズは、焦点距離が21.3~44.7mmで光学ズーム約2.1倍の電動ズームフォーカスレンズ。F値はF2.5-3.7。レンズシフトは上下90%・左右40%。本体サイズはW550×D553×H225mm、重量は約18kg。光源寿命は30,000時間。
2015年03月26日●ラベル印刷のコストダウンとリードタイム短縮○高速性・高画質のC7500シリーズエプソンは3月10日、PrecisionCoreラインヘッドによって最大300mm/秒の高速・高画質印刷を実現した、フルカラーラベルプリンタ「ColorWorks TM-C7500/TM-C7500G」(以下、C7500シリーズ)を発表した。現在、小中ロットのカラーラベルは印刷業者に依頼するケースが主流だが、リードタイムとコストアップの要因となる。一方で、必要なカラー部分をまとめて印刷し、オンデマンドでモノクロ印刷する場合、多種類のプレプリントラベルをストックする必要があり、管理に問題があった。フルカラーをオンデマンド印刷すれば、真っ白なラベルストックのみで多種多様な要求に応えられる。従来、こうしたプリンタは印刷枚数の少ない製品ラインナップだったが、C7500シリーズは高速印字によって、これまでの製品では対応が難しい製造業や食品製造加工業のニーズに応えるという。製品発表会では、セイコーエプソンの深石明宏氏がラベルプリンタ市場に関して説明。広告宣伝に使われる商品ラベル「プライマリーラベル」市場が4兆円、情報表示や物流、小売、医療などで使われる「セカンダリーラベル」市場が1兆円と、合計5兆円規模で展開されている。また、嗜好の多様化による多品種小ロットと環境負荷の低減、および小ロットによるコストアップと長いリードタイムの改善、印刷損紙や廃液対応、在庫管理の効率化などには、オンデマンドプリンタが望まれているした。さらに法制度・基準に対応する、識別性を上げるためにカラー化がトレンドとなっているという。同社のラベルプリント事業に関しては、2つの事業部が関連している。1つは、極小~小ロットのインハウス・オンデマンドカラーラベル作成のための「ColorWorksシリーズ」を取り扱う、ビジネスシステム事業部だ。もう1つは、ラベル印刷業者向けの小~中ロットの商品ラベル生産を行う「SurePressシリーズ」を扱う、インダストリアル・ソリューションズ事業部である。今回発表となったC7500シリーズの「TM-C7500」「TM-C7500G」は、基本的なハードウェアは同じ。普通紙・マット紙・合成紙に適したマットインクを搭載するTM-C7500と、光沢紙に適したフォトインクを搭載するTM-C7500Gという違いだ。どちらも4色水性顔料インクを使用し、価格は748,000円だ。C7500シリーズの投入で印刷速度を重視した方向は満たされたとして、今後の製品戦略では高dpiの製品を提供する予定だという。●ColorWorksの販売戦略○オンデマンドカラーラベル市場促進のための各種の施策も続いて、エプソン販売の細川 雅弘氏がColorWorksの販売戦略について説明した。まず「カラープリンタは高い」というイメージ払しょくのため、C7500シリーズの発売とともに従来製品の価格を見直す。オープンプライスの従来機(3製品)に標準価格を設定して、価格を前面に出していく。価格改定は2015年4月から。また、元々フルカラーが当たり前の商品ラベルだけでなく、プレ印刷+モノクロの利用が多かった情報ラベルをフルカラーオンデマンドに、そしてモノクロ主体の識別ラベルのカラー化を促進する。C7500シリーズを市場投入によって、従来のエプソン製品では速度面で問題のあった業種にも対応できるとした。加えて、2014年8月から行ったC3500のモニターキャンペーンを紹介し、そこで出てきた課題と解決のための施策を紹介した。100件のモニターでまず出てきた意見は、自社でカラーラベルを作れることを知らなかったり、印字メディアの選択肢が少なかったりすること。そして、どうやってラベルを作るか分からないという課題。そこで「認知度アップ」「提供ラベル種拡大」「後加工機の提案」「コンサルティング」という4つの施策を行う。認知度アップに関してはワークショップや展示会への積極参加、ラベルに関しては1cm刻みの全面ラベルを含む31アイテムを追加、後加工はメーカー製品の提案、コンサルティングはWebサイト「MyEPSON」を利用した簡単印字ソフト、テンプレート提供と印刷業界とのビジネスマッチングを用意する。これらの施策と新製品投入による新業種へのアプローチを含め、来年以降65%の業界シェアを継続して確保。今後3年間における、C7500シリーズの販売台数の目標を1,400台とした。
2015年03月11日エプソンは27日、スマートグラス「MOVERIO」(モベリオ)の「BT-200」および「BT-200AV」において、メディア再生機能を拡張するアプリ「Twonky Beam for MOVERIO」を公開した。アプリダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」から無償でダウンロードできる。Twonky Beam for MOVERIOアプリを、BT-200やBT-200AVにダウンロードすることで、DLNAに対応。これにより、ブルーレイレコーダーやテレビなど、ホームネットワーク内のDLNA対応機器(DLNAサーバー機能が必要)に保存された動画コンテンツを、BT-200やBT-200AVでストリーミング視聴できる。また、放送中番組のライブ試聴、録画番組の持ち出しも可能だ。MOVERIOは、メガネ型のウェアラブル情報デバイス。概算として「20m先に320型相当」の画面にて、2D映像や3D映像を楽しめる。また、AR(Augmented Reality、拡張現実)によって、目の前の風景に映像やグラフィックをシースルーで重ねる表示も可能だ。OSにAndroid 4.0を採用しており、Bluetooth接続機能やマイク入力機能を持つ。内蔵センサー類として、カメラ、ジャイロセンサー、加速度センサー、地磁気センサーを搭載している。
2015年02月28日エプソン販売は2月26日、インクジェットプリントによるフォトコンテスト「エプソンフォトグランプリ 2014」の審査結果を発表した。「ネイチャー部門」のグランプリは吉川秀徳氏の「春雪舞う」、「ヒューマンライフ部門」のグランプリはむらうちかつお氏の「若者」が受賞した。両氏にはそれぞれグランプリ賞金100万円が贈られる。また、「チャレンジ部門」の優秀賞には山本弘氏の「年に負けない」、「ファミリースナップ部門」の大賞には牟田啓三氏の「歳月」、「中学・高校写真部部門」の優秀賞には山口県立下松高等学校 美術部の「ブルーサマーJK」が選出された。エプソンフォトグランプリはインクジェットプリンターで印刷した写真を対象としたコンテスト。2006年から開催され、今回で9回目を数える。今回の応募総数は19,176作品に上った。また、3月13日から26日の期間、「エプソンフォトグランプリ 2014 受賞作品展」が東京・新宿のエプソンイメージングギャラリー エプサイトで開催される。
2015年02月27日『ドロップ』『漫才ギャング』の品川ヒロシ監督が、芸能生活30周年の節目を迎えた哀川翔を主演に迎えて贈る最新作『Zアイランド』。今回、品川監督からの依頼で、俳優活動をする一方、「卍LINE」の名でレゲエアーティストとしても活躍している窪塚洋介により作成・書き下ろされた楽曲が本作の挿入歌に決定。品川監督が撮りおろした本楽曲のPVも到着した。謎の病気が蔓延した島“Zアイランド”を舞台に、次々と襲い来るゾンビたちとの死闘が描かれる本作。今回、楽曲を提供することとなった窪塚さんをはじめ、宮川大輔、「湘南乃風」RED RICE、風間俊介、シシド・カフカら豪華キャストが集結している。本作で役者としては、島の警官・白川役を演じた窪塚さん。拳銃を撃ちたいだけで警官になったが、のどかな地元勤務に不満タラタラ…という役柄だが、ルーズでクールな警官姿はファンにとっては悶絶ものだ。そんな窪塚さんの音楽活動における盟友で、「AMATORECORDZ」に所属する「AKIO BEATS」によって1988年にWild Apatchレーベルからリリースされた「Super Cat」の名曲「Come Down」のトラックをリメイク、そのトラックに「Burro Banton」のヒット曲「Boom Wha Dis」の歌を『Zアイランド』特別仕様に歌詞を変え再録音したのが今回の楽曲。さらに同じく映画本編で作田役を演じた般若、そして般若のレーベルメイトで大阪のカリスマラッパー「SHINGO★西成」に「卍LINE」こと窪塚さんがそれぞれの楽曲のサビを加えて完成したダブ・プレート。公開されたPVには、窪塚さん、般若さんに加え、宮川さん、品川監督自らも出演しており、衝撃のゾンビ姿を披露している。窪塚さんは今回の挿入歌について「この映画に合わせて書いているリリックなので、『ゾンビになるなよ!』『人間らしく生きていこうぜ!』みたいなメッセージが入っているんです。曲としても成立しているし、映画との絡みも勿論あるので、いい感じで完成したなと思っています」と大満足の様子。PVについても「品川監督の声がけでPV製作が決定したんですけど、オファーを受けたときは嬉しかったですね。自分のレーベルでミュージックビデオ撮るのがほとんどだし、あってもほかの仲間のレーベルのミュージックビデオぐらい。映画会社、そして映画が絡んで、しかも自分が出演していて、『卍ライン』と窪塚洋介の両方を突っ込めるっていうのが面白いなと感じています」とコメント。映画とリンクする映像を製作した品川監督も「めちゃめちゃかっこいい」と大絶賛する窪塚さんと般若さんの歌声をこちらからご覧あれ。『Zアイランド』は5月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月26日エプソンは16日、モノクロページプリンタの一部製品で無償修理を行うと発表した。まれに、電子部品の故障により、プリンタ内にて発火・発煙に至るケースがあるため。対象機種は「LP-8900」、「LP-8900R」、「LP-8900N」、「LP-8900N2」、「LP-8900N3」、「LP-8900D」、「LP-8900DM」の7機種。これら製品の使用時において、印刷物の背面全面に黒い汚れが発生した場合は、直ちに右側面の電源スイッチを切り、「お問い合わせ専用窓口」まで連絡することを呼びかけている。点検と修理の申し込み方法は、電話かWebページから。エプソンの技術担当者による訪問修理となり、作業時間は30分ほど。対応機種の確認方法など詳細はエプソンのWebページを参照のこと。
2015年02月17日CP+2015のエプソンブースでは、メガネ型ウェアラブルデバイスのスマートグラス「MOVERIO」や、お約束のプリンタ展示のほか、デジタルカメラ向けの高精細な電子ビューファインダーパーツを展示していた。スマートグラスのMOVERIOは多くのデモ機を用意しているものの、常に数十分待ちと人気だった。また、写真とのコラボレーションとして、西野壮平氏の「Diorama Map"Amsterdam"」の画像をキーとしたデモも行われていた。プリンタに関しては、2104年11月に発売された、エプソンプロセレクション「SC-PX5VII」を中心とした展示だ。SC-PX5VIIは、プロ写真家やアマチュア写真愛好家向けのA3ノビ対応モデルで、モノクロだけで4本のインク(ライトグレー、グレー、ブラックまたはマットブラック)を使用しているのが特徴だ。エプソンプロセレクションシリーズのプリンタは写真印刷の表現力に定評があり、このジャンルのプリンタでは他社をリードしている。また、自社用紙だけでなくサードパーティ用紙のサンプルも展示し、作品を仕上げるための製品としてアピールしていた。○微細&高精細な電子ビューファインダー「ULTIMICRON」エプソンは、精密部品メーカーとしても世界有数の企業だ。CP+のブースでは、電子ビューファインダー「ULTIMICRON」を強くアピールしていたのも印象的だった。現在、0.48型236万ドットの電子ビューファインダーを搭載したカメラが市販されているが、さらなる挑戦として、4つの参考展示とデモが行われていた。参考展示は、大きさへの挑戦として0.3型のディスプレイ(解像度はVGA)、より精細な表示としてSXGA(441万画素)、色再現性の向上、高fps(120fpsで従来の60fpsから2倍)が行われており、すべて実際に確認できるものであった。そして「電子ビューファインダーは表示の遅延があるのでは?」という懸念を払拭するため、実際に動いている物体を撮影し、電子ビューファインダーでリアルタイムに見られるデモがあった。見た範囲でいえば、ほとんど遅れのない映像を表示できている。
2015年02月14日エプソンは12日、ビジネスインクジェットプリンタとして、印刷コストが約1.8円のモデル「PX-M350F」と「PX-S350」を発表した。2月下旬より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は「PX-M350F」が30,000円台中盤、「PX-S350」が20,000円台中盤。○PX-M350F「PX-M350F」は、印刷コストが約1.8円の4モノクロインクジェット複合機。同クラスのページプリンタと比較して、印刷コストを約半分に抑えている。動作時の消費電力も約20W(通常時)と低く、消費電力を気にすることなく使用できる。インクには顔料系を使用し、カートリッジに大容量インクを用意することで約10,000ページの印刷を可能にした。自動両面印刷にも対応する。操作用に3.5型のカラータッチパネルを装備。USBや有線LANだけでなく、無線LANでの接続にも対応しており、「Wi-Fi Direct」を利用してスマートフォンなどからの直接印刷も可能。スマートフォン / タブレット用アプリ「Epson iPrint」や、クラウドサービス「EpsonConnect」にも対応する。主な仕様は、印刷方式がPrecisionCore インクジェット方式、解像度が1,200×2,400dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。ファーストプリントタイムは約8秒。標準用紙カセットには最大250枚、背面のMPトレイには最大80枚の用紙をセットできる。ADFにセットできる原稿は約35枚。スキャン機能は、読み取り解像度が最大9,600dpi、読み取りサイズが最大216×297mm。印刷速度は約20ipm。インタフェースはUSB 2.0、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW461×D655×H383mm(使用時)、重量は約14.4kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.6.8以降。○PX-S350「PX-S350」は、2.2型のモノクロタッチパネルを装備するA4インクジェットプリンタ。ファックスとスキャナの機能が省かれる以外は、上記の「PX-M350F」とほぼ共通。本体サイズはW461×D655×383Hmm、重量は約11.5kg。
2015年02月12日『ドロップ』『漫才ギャング』『サンブンノイチ』など映画監督としても活躍する芸人・品川ヒロシの監督最新作『Zアイランド』。このほど本作で映画初出演を果たす、歌手でドラマーのシシド・カフカの“ゾンビ化”した姿が公開された。謎の病気が蔓延した島“Zアイランド”を舞台に、ヤクザ同士の抗争に加え、ゾンビとの熾烈な戦いを描く本作。主人公・宗形組組長の宗形を演じるのはベテラン俳優・哀川翔。さらに鶴見辰吾、鈴木砂羽、宮川大輔、窪塚洋介、般若など個性的な面々が名を連ねている。そんな本作でカフカさんは、ナースの直美役として登場。普段のクール&ビューティーな美貌を封印し“ゾンビメイク”での演技に挑戦したが、ゾンビ化の感想については「ゾンビに変身したのは初めてでしたので、何か強い仮面を与えられたようでゾンビ化した後の“直美”は、より大胆に演じられた様に思います」と語る。さらに、「なかなか自身の演技を素直には観る事が出来ないのですが、ある登場人物の指を食べているシーンは楽しんで観る事が出来ました」とも告白。カフカさんは本作で劇伴のドラムも担当しているとのこと。ドラマーと女優、2つのシシド・カフカの魅力に注目だ。『Zアイランド』は5月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月05日エプソンは2月4日、ランニング向けウオッチ「WristableGPS」シリーズの新モデル「SF-110」を発表した。発売は2月13日。価格はオープンで、エプソンダイレクトショップでの直販価格は税別19,800円となっている。SF-110は、GPS機能を持つランニング向けウオッチ。GPSが毎秒測位して得た位置情報から、走った距離やペース、ラップタイムを計測する。GPSサーチが完了していない状態でも計測を開始できる「スキップ機能」、トンネルなどGPS信号が届かない場所でもデータ計測を行える「ストライドセンサー」、立ち止まった際に計測も一時停止する「オートポーズ機能」、ラップタイムを自動で計測する「オートラップ機能」など、ランニング向けの機能を数多く搭載。歩数や消費カロリー、移動距離などを計測する活動量計の機能も持つ。ランニングの軌跡やラップタイム、活動量などの計測データは、Webアプリ「NeoRun」にアップロードして、パソコンやスマートフォン上で閲覧・管理できる。推奨されるブラウザは、Internet Explorer 9以上、Firefox、Google Chrome、Safariの最新版。スマートフォンとの接続にはBluetooth Smartを用いる。GPSは日本の真上を通過する準天頂衛生「みちびき」の電波にも対応。毎秒計測で最大10時間のGPS駆動が可能だ(活動量計機能オフの場合)。GPSを利用した全世界自動時刻補正機能を備える。操作画面はシンプルで使い勝手に配慮し、液晶画面には明るい屋外や夜間でも視認性が高い高精度LCDを採用した。厚さは14.5mm、重量は約44g。防水性能は5気圧(50m)防水。電源は内蔵バッテリーで、付属クレードルでUSB充電する。本体のメモリーには約13時間分の測定データを記録可能だ。別売のオプションを用いて心拍数計測もできる。カラーはブラック、グリーン、カリビアンブルー。
2015年02月04日エプソンは1月29日、電子ペーパー表示技術を採用したリストウェア「Smart Canvas(スマートキャンバス)」の新シリーズとして「ミッフィーシリーズ」を発表した。3月6日からエプソンダイレクトショップにて受注を開始。価格は税別18,000円となっている。Smart Canvasは、「時を感じ、時を楽しむ」をテーマとしたリストウェア。このたび発表された新シリーズは、ディック・ブルーナが描く「ミッフィー」をモチーフとしている。ミッフィーやその仲間たちを時刻や温度ともに、電子ペーパー表示技術(アクティブマトリクスEPD方式)によって表示。バンドは「ディック・ブルーナ/miffy」「ディック・ブルーナ/miffy at the seaside」「ディック・ブルーナ/miffy at the zoo」「ディック・ブルーナ/miffy Peek-a-Boo」の4種類を用意する。バンドのみでも販売し、バンド単体の価格は税別3,000円だ。なお、Peek-a-Booはバンドのみで販売する。適応する腕回りサイズは最大190mm/最小135mmで、長さ調節用の穴は11個設けられている。本体サイズはW38.3×D8.66×H39.4mm、重量は50g(バンド含む)。電源には小型リチウム電池を用い、電池寿命は約3年。日常生活における「水のかかる」程度なら使用可能という日常生活防水性を備える。また、「ムーミンシリーズ」には「ムーミンママ」モデル、「松本山雅FCシリーズ」には「松本山雅FC 2015」モデルと「松本山雅FC 2014 J1 昇格記念」バンドを追加。ムーミンママモデルは2月12日から、松本山雅FCシリーズは1月29日から受注を開始する。「ムーミンママ」モデルと「松本山雅FC 2015」モデルの価格はいずれも税別18,000円。バンド単体の価格は税別3,000円だ。(c)Moomin Characters(c)Mercis bv(c)2011 YAMAGA
2015年01月30日エプソンは15日、A4対応フラットベッドスキャナの新製品「GT-S650」を発表した。1月29日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は10,000円弱の見込み。直販サイトの参考価格は9,980円(税別)。従来モデル「GT-S640」の後継となる製品。イメージセンサーをCCDからCISに変更することで、小型化軽量化、USBバスパワー駆動を実現した。本体の底面には縦置きスタンドが直付けされており、通常の平置きでのスキャンだけでなく、GT-S650本体を縦(やや斜め)にした縦置きスキャンも可能だ。原稿カバーは着脱できるので、厚みのある雑誌や書籍の見開きといった原稿もスキャンしやすい。本体には4個のスキャンボタンを備える。PDFボタン、転送ボタン(Easy Photo Scanソフトウェア)、コピーボタン、スキャナビボタンという内容で、目的に応じたすばやいスキャンをサポート。付属ソフトの「Easy Photo Scan」(写真向け)や「Document Capture Pro」(文書向け)は、Facebook、Picasa、Evernote、SugarSync、Googleドライブ、OneNoteといったクラウドサービスと連携し、GT-S650でスキャンしたデータをクラウドサービス上へアップロードできる。そのほか、日本語OCRソフト「読んde!!ココ パーソナルVer.4」や画像スティッチソフト「ArcSoft Scan-n-Stitch Deluxe」などが付属。そのほか主な仕様は、CISの光学解像度が4,800dpi、読み取り解像度が最大9,600dpi、読み取り階調がRGB各色16bit(出力8bit)。読み取り速度は、モノクロ600dpi時が1.2msec/line、カラー600dpi時が3.5msec/lineとなっている。インタフェースはHi-Speed USBで、TWAIN対応のスキャナドライバおよびスキャンソフト「EPSON Scan」の対応OSは、Windows XP(SP2以降) / Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.6以降。なお、各種の付属ソフトは、それぞれ対応OSが異なる場合がある。本体サイズはW249×D364×H39mm、重量や約1.5kg。
2015年01月15日ニューヨーク発のアメリカンスイーツ専門店「マグノリアベーカリー」は、エキナカ商業施設「エキュート品川」にポップアップショップをオープンする。期間は1月13日から25日まで。マグノリアベーカリーは14年6月の表参道店オープン以来、国内でも高い人気を集めているスイーツ専門店。中でも、看板メニューのカップケーキは、アメリカのテレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』に登場すると、世界中でブームを巻き起こした。ポップアップショップでは人気のストロベリー カップケーキを始め、バナナプディング、クッキーやバー菓子などのメニューが提供される。中でも、注目なのがバレンタインシーズンに向けた「クランベリー チーズケーキ」(980円)だ。この甘酸っぱくもクリーミーな食感が楽しめるケーキを、エキュート品川店では表参道店に先駆けて販売。日本でいち早く新メニューを味わうチャンスとなる。
2015年01月05日品川区は12月16日、大崎に品川産業支援交流施設「SHIP(Shinagawa Industrial Platform)」を2015年6月にオープンすると発表した。同施設は、起業を目指すエンジニアやデザイナー、ベンチャー・中小・大手企業などが交流する場として設立される。イベントホールやオフィス、オープンラウンジ、3Dプリンタを備えた工房などの設備の提供を通じて、次世代の産業を支援するハブとして多彩なイノベーションの創出を目指していく。2015年1月16日までオフィス入居者の1次募集を実施しており、入居すると専任スタッフやオープンラウンジ利用者とビジネスアイデアをブラッシュアップすることができるなど、さまざまなサービスを受けることができる。また、法人登記が可能で、コンシェルジュによる郵便・宅配の受け取りサービスも提供される。さらに、入居後に開かれるコンペティションで優秀な成績を納めた場合、賃料の優遇措置を受けることができるという。なお、賃料や募集要項について詳しくは、同施設のホームページにて確認できる。
2014年12月17日エプソンは12月10日、メガネ型デバイス「MOVERIO(モベリオ) BT-200AV」と、ホームシアター・プロジェクタ「dreamio(ドリーミオ) EH-TW5200S」のレンタルサービスを開始した。レンタル料金(送料含む)は、BT-200AVが税込3,000円、EH-TW5200Sが税込6,000円。レンタルサービスの対象となる機器は、メガネ型ヘッドマウントディスプレイ「BT-200AV」と、ホームシアター・プロジェクタ「EH-TW5200S」。レンタル希望者はエプソンのWebサイトから申し込む。レンタル期間は一律4日間だ。BT-200AVは、メガネのように装着し、目の前に広がる大画面で映像などを楽しめるウェラブル端末。シースルーで映像を見ながら周囲の状況を確認でき、場所を選ばず使用が可能。仮想画面は約320型相当になるとしている。Miracast対応の専用HDMIアダプターを介して映像出力機器と接続する。「エプソンダイレクト」での直販価格は税込89,980円。EH-TW5200Sは、1,920×1,080解像度のフルHDプロジェクタに80型スクリーンがセットになったもの。オプションの3Dメガネをかけて映像を見れば、独自の「Bright 3D Drive」技術による3D映像を楽しめる。「エプソンダイレクト」での直販価格は税込107,979円。
2014年12月10日エプソンは10日、スマートグラス「MOVERIO(モベリオ) BT-200AV」と、ホームシアター・プロジェクター「dreamio(ドリーミオ) EH-TW5200S」のレンタルサービスを開始した。送料を含むレンタル料金は、BT-200AVが税込3,000円、EH-TW5200Sが税込6,000円となっている。レンタルサービスの対象となる機器は、メガネ型のヘッドマウントディスプレイ「BT-200AV」と、ホームシアター・プロジェクター「EH-TW5200S」。レンタル希望者はエプソンのWebサイトから申し込む。レンタル期間は一律4日間だ。BT-200AVは、メガネ型のヘッドマウントディスプレイと、Android搭載の専用コントローラーで構成される製品。Miracast対応の専用HDMIアダプターを介して映像出力機器と接続する。「エプソンダイレクト」での直販価格は税込89,980円。EH-TW5200Sは、1,920×1,080解像度のフルHDプロジェクタに80型スクリーンがセットになったもの。オプションの3Dメガネをかけて映像を見れば、独自の「Bright 3D Drive」技術による3D映像を楽しめる。「エプソンダイレクト」での直販価格は税込107,979円。
2014年12月10日エプソンは、同社が保有する独創的なコア技術と、その技術開発に挑む姿を紹介するアニメーションシリーズをYouTubeの公式チャンネルや同社の特設Webサイト上で公開した。同アニメーションシリーズは、同社の長期ビジョン「SE15」で掲げる4つの領域(「生活の質向上-センシング技術」、「プリンティング-マイクロピエゾ技術」、「ビジュアルコミュニケーション-マイクロディスプレイ技術」、「ものづくり革新-ロボティクス」)におけるコア技術に向けた同社の取り組みを、実際の社員をモデルにした人物たちのやり取りを通して紹介していくシリーズ作品で、ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダースのナレーションなどで知られる大川透氏やONE PIECEのナミ役などで知られる岡村明美氏、SLAM DUNKの安西先生役や魔神英雄伝ワタルの剣部シバラク役などで知られる西村知道氏といった人気声優陣を起用したことでも話題になっている。第1弾となるコアテクノロジー・アニメーション「センシング三本の矢」篇(2分39秒)は、同社が保有するセンシング技術を、センシングシステム事業部長 森山佳行と若手技術者が、その核となる"三本の矢"と、そうした技術を活用することで見えてくる未来の姿を思い描くという作品で、11月18日に公開されて以降、公開2週間で再生回数は約22万回を記録している。ちなみに同社が今回、センシング技術の"三本の矢"としているのが、わずかな傾きや振動を察知することを可能とする「モーションセンシング」、GPSなどの測位衛星を用いて目標の居場所を高精度かつ低消費電力で特定する「ポジションセンシング」、そして腕の血流にLEDの光を照射し、脈拍を高精度に計測する「バイタルセンシング」だ。いずれも高性能かつ長寿命な腕時計を実現するために活用されてきた水晶デバイスや半導体デバイス技術を発展させたもので、今後、本格的な普及期を迎えるIoT社会の実現に必要不可欠なものとなっており、特にタイミング分野などでシリコン以上の性能を実現できる素材である水晶とMEMS技術を組み合わせた独自技術「QMEMS」は、高精度・高性能センサとして様々な分野に採用されている。エプソンでは、今回のシリーズの開始にあたり、「世の中・お客様の要望に耳を傾けて、必要となる事業領域を見"究め"、その事業の核となる技術を"極め"続けるという、エプソンの基本行動を貫くことで、より良い未来を描いていきたい」という意思を込めた「究め極めた技術の先に、未来が見える」というコミュニケーションワードを設定したという。また、今回、アニメーション中に登場する森山氏は、「エプソンと言えばプリンタを思い描く方が大半かと思いますが、プロジェクターやスマートグラス、ロボット、そして先日発売した脈拍計測活動量計など様々な商品・サービスを世界中にお届けしています。私が担当しているセンシングシステム事業は、エプソンが長年培ってきた各種センサー技術をとことん研ぎ澄ませ、人々の暮らしをもっと便利に快適にする"なくてはならない製品・サービス"を実現するために日々挑戦しています。実際に担当している技術者は今回登場しているような熱い思いを持つ者ばかりです。この動画については個人的にもどう仕上がるのか興味津々でした。私を表現しているキャラクターは実際より大分美化されていますし、こんなに良い声ではない(CVは西村氏が担当)ので少し恥ずかしい気もしますが、エプソンの新しい一面を表現できているので、みなさまにもぜひご覧いただきたいと思います」とコメントしている。なお、同アニメシリーズは2015年3月までに新たに3編が公開される予定となっており、YouTubeや特設Webサイト、公式Facebookなどで視聴することが可能。同社では、自社で保有するコア技術の詳細や、技術開発にかける想いなどを様々な視点から紹介するコンテンツを掲載した技術情報Webサイトも有しているので、今回のアニメーションを見て、同社の技術が気になった人は一度、訪問してみると良いだろう。特設Webサイト技術情報WebサイトYouTubeエプソン公式チャンネルFacebookエプソン公式ページ
2014年12月05日エプソン 品川アクアスタジアム(東京都港区)が、2015年1月4日の営業をもって一時休館し、同年夏に全館リニューアルオープンすることがこのほど、明らかになった。エプソン 品川アクアスタジアムは、2005年4月8日に品川プリンスホテル内に開業した水族館を中心とする複合屋内型エンターテインメント施設。総水量の約74%を自社で作る人工海水で運営し、また、客席数1,350席のイルカプールで行われるパフォーマンスが、都市型水族館のパイオニアとして話題となった。そして、昨年末、品川エリアが国際戦略総合特区(アジアヘッドクォーター特区)に指定され、「これからの日本の成長をけん引する国際交流拠点」が街づくりの指針として掲げられたこのタイミングで、全館リニューアルが決定。"変貌ゆく品川"のエンターテインメントフラッグシップへと生まれ変わる。目指すは、音・光・映像と生き物が融合した、新しい都市型エンターテインメント。既存の強みであるエンターテインメント性を生かしながら、映像技術の導入、水槽エリアの新設拡張をもって昼・夜の区別化を図った演出を凝らした新スタイルとなる。メインコンテンツの「イルカパフォーマンス」は、ウォーターカーテンやムービングライトなど、演出設備を強化してグレードアップする。また、生き物と映像がテーマをもってリンクする新しい展示エリアをオープンし、新設のイルミネーションや音楽と連動するアトラクションも楽しめるようになる。さらに、爬虫(はちゅう)類や淡水魚など、同館初展示のジャングルゾーンと、アシカやオットセイのふれあい広場が誕生。スタイリッシュな癒やし空間を演出するカフェ&バーも新設する。
2014年11月20日エプソンは11月11日、ビジネスプロジェクタの新製品として、超短焦点レンズの搭載によって約83cm~89cmの距離から80型の大画面を投影可能な「EB-536WT」「EB-535W」「EB-530」の3製品と、持ち運びも考えたコンパクトモデル「EB-965H」「EB-950WH」「EB-940H」「EB-950WHV」の4製品を発表した。「EB-536WT」「EB-535W」「EB-530」の3製品は12月11日より販売を開始し、「EB-965H」「EB-950WH」「EB-940H」「EB-950WHV」は2015年2月下旬より販売を開始する。価格は全7製品オープンプライスとなっており、ダイレクトショップ参考価格は「EB-536WT」が208,000円(税抜)、「EB-535W」が158,000円(税抜)、「EB-530」が148,000円(税抜)、「EB-965H」が158,000円(税抜)、「EB-950WH」が148,000円(税抜)、「EB-940H」が138,000円(税抜)、「EB-950WHV」188,000円(税抜)となっている。発表会の冒頭、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の鈴村文徳氏は、ビジネスプロジェクタ市場の概況を述べるとともに、エプソン製プロジェクタの代名詞ともいえる「全白、カラーともに明るい3LCD方式の採用」や、ユーザーの声に真摯に向き合ってきたことにより、2013年度まで19年連続国内シェアNo.1の評価を得ていると語った。「20年連続国内シェアNo.1の獲得を目指す」(鈴村氏)と意気込みも見せた。そして今回、文教用途はもちろん、小・中規模の会議やミーティングで使い勝手の良い7モデルを投入する。セイコーエプソン ビジュアルプロダクツ事業部 副事業部長の大寺篤は、新製品について解説。超短焦点レンズ搭載モデルは、従来製品が3,000ルーメンであったところを3,400ルーメンへと明るくしたほか、16Wのスピーカーを搭載した。例えば教室で使うとき、音声が後方まではっきり届くようになっている。また、約83cmという超短焦点レンズの搭載も大きい。文教においては教卓に設置、ビジネスにおいては会議テーブルの端に設置しても十分な大画面を投影でき、スペースを有効に活用することが可能だ。さらに、かねて評価を得てきた基本性能も強化され、電子黒板内蔵モデル「EB-536WT」ではPCレスの電子黒板機能に加え、新たに制御ツールバーとペンでプロジェクタ機能を操作できるようになった。最大50台までのタブレット端末を接続可能なうえ、全画面、2画面・4画面の分割投影によって、比較学習のサポートも万全だ。ユニークな機能としては、ビデオカメラと接続して鏡のように投影可能なミラーモードが挙げられる。必修科目となったダンスなどの授業で大いに役立つだろう。そして、簡単・機能充実モデルについても、3LCD方式を採用している。超短焦点レンズ搭載モデルと同様に、16Wのスピーカーやスマートデバイスとの連携強化が施されている。用途として持ち運ぶケースも多いことから、2.7kgと軽量なうえに、ソフトキャリングケースを付属させている。使い勝手を高める機能としては、PCを接続すると自動でプロジェクタの電源が入るオートパワーオンや、HDMI出力×2系統(うち1系統はMHL対応)の装備などが挙げられる。Androidを代表とするスマートデバイスとの親和性が向上しているのが特徴的だ。エプソン販売 VPMD部 部長の蟹澤啓明氏は、販売戦略を紹介。オフィス向けには、ワンランク上の明るさと使いやすさ、充実した機能、近距離からでも80型の大画面を投影できる点を訴求する。文教においては、電子黒板機能や、プロジェクタを設置する環境への対応力、教室内という空間でもはっきり見やすい明るさを備えている点を訴求し、今後1年で12,000台の販売を目指す。また、全白・カラーにおいて明るさが変わらない3LCD方式の採用を打ち出し、他の主要方式と比較して「最大3倍カラーが明るい」と訴求。発表会では、全白3,000ルーメンというカタログスペックのプロジェクタ×2台を用意し、実際にカラーでの色の再現性や明るさを見比べるデモを行った。3LCD方式を採用した「EB-950W」と、1チップDLP方式を採用した他社製品の比較だ。あくまで個人的な印象を述べると、3LCD方式の方が明るく、色のメリハリがあった。
2014年11月11日ビューティーセレクトショップ「阪急フルーツギャザリング エキュート品川店」は、11月25日に初となる「メンズ ビューティー コーナー」をオープンする。同コーナーは、「サボン ジェントルメン(SABON Gentleman)」「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)」のメンズラインを始めとするバスコスメブランドを中心に、「クリニークメン(CLINIQUE MEN)」「クラランスメン(CLARINS MEN)」「シー・オー・ビゲロウ(C.O.Bigelow)」など多数のブランドのスキンケアアイテムを取りそろえる。港をイメージした店内はダークブラウンを基調にスタイリッシュな内装で、品川駅構内という好立地を活かしビジネスマンも通勤時に気軽に立ち寄れることを企図。また、専門知識を持ったスタッフによるカウンセリングも行われる。阪急フルーツギャザリングは、2013年2月にオープンした百貨店グレードのラグジュアリーコスメ、人気のバス&ボディケアコスメなど高感度のファッション雑貨が一つになった女性向けビューティーセレクトショップ。百貨店ブランドとバス&ボディケアブランドがこの規模でそろうのは全国初として人気を博している。
2014年11月11日エプソンは、プロ写真家や写真愛好家向けのA3ノビ対応8色顔料インクジェットプリンター「SC-PX5VII」を11月6日に発売すると決定した。価格はオープンで、推定市場価格は税別90,000円前後だ。SC-PX5VIIは、プロ写真家や写真愛好家に向けたエプソンプロセレクションシリーズの新製品。2014年9月2日の発表時には発売予定を11月上旬としていたが、このたび発売日を正式に決定した。新開発のインク「Epson UltraChrome K3 INK」で描写力が向上した。とくに新フォトブラックインクは、インクを包む樹脂に従来機の1.5倍となる密度で顔料の色材を配合し、黒濃度を向上。より深みのある黒、より滑らかなグラデーション表現を可能にする。
2014年11月05日エプソンは2014年11月1日から11月9日まで、大画面で3D映画やゲームを体験できるイベント「3Dホームシアタープロジェクター体感イベント」を開催する。会場は東京都・墨田区の東京ソラマチ「スペース634」。入場は無料だ。本イベントは、3Dホームシアタープロジェクターの迫力ある映像を体験できるイベント。150型の大画面にプロジェクター「EH-TW6600W」で3D映像を映し出す「迫力の3D映像体験コーナー」、6畳程度のスペースで実現可能な100型のリビングシアターにプロジェクター「EH-TW5200」で映像を映す「リビングシアターコーナー」、ゲーム機「Xbox One」を大画面で楽しめる「大画面ゲーム体験コーナー」、メガネ型デバイス「MOVERIO」を装着できる「スマートグラス体験コーナー」などを用意する。実施期間は2014年11月1日から11月9日。開催時間は平日が12:00から20:00、土日祝日が10:00から20:00まで。6歳未満の3D映像視聴は不可。
2014年10月30日●"ウエアラブル・エプソン"エプソンは2日、ウエアラブルデバイス3機種を発表した。同日に発表会を開催し、高精度な脈拍計測によって多彩な機能を実現した腕時計型の2機種「PULSENSE」「WristableGPS」と、ゴルフスイング解析システム「M-Tracer For Golf」の新モデル「MT500GII」をお披露目した。○1日を脈でまるごと可視化する「PULSENSE PS-500B」PS-500Bは、加速度センサーに加えて、独自の高精度脈拍センサーを搭載した腕時計型ウエアラブルデバイス。加速度センサーだけでは体の動きしか計測できず、運動強度や消費カロリーを正確に計測することが難しい。しかし、あわせて脈拍の計測をすることで、体にどのくらいの負荷がかかっているか、という運動強度や消費カロリーをより正確に計測できる。脈拍を計測することで、睡眠の状態と心の状態をモニタリングする付加機能を実現した。睡眠判定機能では、眠っている間の脈拍推移をモニタリングして、睡眠状態を「浅い」「深い」で判定。脈拍と活動量から睡眠に入ったことを検知して、自動で睡眠モードに切り替える。心の状態を計測する「こころバランス」では、非運動時の脈拍の推移を見て、特に脈拍が高かったところを「エキサイト」、低かったところを「リラックス」として記録。1日の状態を可視化する。計測データはスマートフォン用アプリ「PULSENSE View」から確認可能だ。アプリでは活動時間や歩数、移動距離、カロリー収支、睡眠状態、こころバランスを管理できる。また、「エキサイト」と判定された時刻、場所、心拍数が自動で保存されるので、その時何があったかなどの詳細をユーザーが後から書き足せるようになっている。本体サイズはW35×D14×H45mm、重量は44g。対応する腕回りサイズは140-190mm。バッテリーは容量75mAhのリチウムイオン電池で、充電は付属のクレードルで行う。脈拍連続計測時間は約36時間となっている。防水性能として、3気圧防水を備える。メモリを内蔵しており、480時間分のデータを記録可能だ。対応OSはAndroid 4.4以上、iOS 7.1以上、およびWindows Vista/7/8/8.1。また、PS-500Bのほかに、本体の液晶モニターとパソコンとの連携機能を省略した「PS-100」シリーズも用意する。カラーはブラックとターコイズブルー。両モデルとも発売は11月6日だ。価格はオープンで、エプソンダイレクトショップでの販売価格は「PS-500B」が税別19,800円、「PS-100」シリーズが税別14,800円となっている。○胸ベルトいらずで心拍トレーニング - 「WristableGPS SF-810」SF-810シリーズは、GPSと独自の高精度脈拍センサーを搭載した腕時計型のウエアラブルデバイス。心拍トレーニングでの使用を想定している。従来モデルでは、心拍数を計測するために胸ベルトを巻く必要があったが、このたびのSF-810シリーズでは脈拍センサーの精度を高めることで、胸ベルトの装着が必要なくなった。計測データは、パソコンやスマートフォンからアクセスするWebアプリ「NeoRun」で管理できる。本体の厚みは14.2mm、重量は52g。防水性能として5気圧防水を備える。GPS信号測位と毎秒ごとの脈拍計測を同時に行った場合、連続で20時間動作可能だ。メモリを内蔵しており、約70時間分のデータを記録できる。NeoRunの推奨ブラウザはFirefox、Google Chrome、Safariの最新版、Internet Explorer 9以上だ。カラーはブラックとバイオレット。発売は10月17日。価格はオープンで、エプソンダイレクトショップでの販売価格は税別37,800円となっている。○ゴルフスイング解析システム「M-Tracer For Golf」の新モデル「MT500GII」MT500GIIはゴルフクラブのグリップ部分に取り付けるセンサー。専用ソフトウェアと使用することでユーザーは自分のスイングを解析できる。従来モデルからスイッチボタンの操作性を向上。アプリ、Webサービスともに機能を充実させるなどのブラッシュアップが図られた。発売は10月8日。価格はオープンで、エプソンダイレクトショップでの販売価格は税込29,800円となっている。次ページでは、製品コンセプトやテクノロジー、販売戦略についての発表会レポートをお届けする。●なりたい自分は「脈拍」でコントロール○なぜ"今"ウエアラブルなのかはじめに登壇したのはエプソン販売 取締役 販売推進本部長 鈴村文徳氏。鈴村氏は、エプソンがウエアラブルデバイスに"今"注力することの意義について説明した。エプソンはこれまでにも数多くのウエアラブル機器を世に送り出している。クオーツウオッチをはじめ、腕時計型の「テレビウオッチ」(1982年)、「リストコンピューター」(1984年)など。時代を先取りしすぎて、当時は受け入れられなかったと鈴村氏は語る。しかし、現在はスマートフォンなどの普及も手伝って、いつでもどこでも情報を入手したい、という風潮が生まれてきている。そのため、腕時計型に限らずウエアラブルデバイスは市場拡大が進んでおり、注目を集めている分野でもある。腕時計型の他社製品が多く発売されている中で、エプソンは"脈拍"に注目。詳しくは後述するが、高い技術力でオリジナリティあふれるデバイスを作り出したという。それが前ページで紹介した腕時計型の「PULSENSE」と「WristableGPS」、ゴルフスイング解析システム「M-Tracer For Golf」だ。エプソンは腕時計型のほかにも、メガネ型の「MOVERIO」などの多彩なウエアラブルデバイスを発売している。今後は、ジャンルをまたいで展開しているエプソンのウエアラブルデバイスを「つけて、つかう、ウエアラブル・エプソン」というキーワードでまとめる。○精度の高い脈拍センサー続いて、セイコーエプソン 業務執行役員 センシングシステム事業部長 森山佳行氏が、新製品の技術説明を行った。腕時計型の「PULSENSE」と「WristableGPS」には共通して脈拍センサーを搭載。手首の動脈に光を当てて、脈拍をモニタリングする。激しい運動をすると正しい心拍数を計測しにくいが、加速度センサーによって体の動きを検知してアルゴリズムでノイズを除去するため、より正確な脈拍計測が可能となった。また、前モデルでは3つのICに分かれていたものを1つに統合した専用ICを開発。実装面積で従来比50%以下の小型化を実現した。健康管理向けの「PULSENSE」、ランニング向けの「WristableGPS」と用途が異なるため、それぞれ脈の取り方もちがう。「PULSENSE」はシングルセンサーで、4秒ごとに脈を取る。一方で「WristableGPS」はダブルセンサーで、毎秒脈を計測する。また、ゴルフスイング解析システム「M-Tracer For Golf」の新モデル「MT500GII」は、センサー部分の性能は前モデルのものを踏襲しているが、より使いやすく機能を向上させた。○脈拍センサーで他社と差別化できた続いて、販売戦略について、エプソン販売 新事業推進部長 西岡茂樹氏が説明した。西岡氏は、加速度センサーに加えて脈拍センサーを搭載したことで他社と差別化できた、と自信を持って語った。西岡氏によれば、「WristableGPS」はGPS機能付きスポーツウオッチのジャンルで2013年度市場シェアNo.1を獲得(エプソン調べ)。また、従来モデル「SF-710S」は2014年度上半期のAmazon.co.jpの"腕時計"ランキングでNo.1だったという。スポーツウオッチといった特定のジャンルではなく腕時計という広いジャンルでNo.1を獲得したという結果をうけて、西岡氏は「社内でも驚きの声が多かった」と語った。
2014年10月02日