東京スカイツリータウン内にある「 すみだ水族館 」に、東京都で唯一の世界自然遺産である小笠原諸島をテーマにした 新エリア「小笠原」 がオープン! 先日、新常設展示「オガサワラベース」が初公開され、子どもたちに大人気のさかなクンもお祝いに駆けつけました。左)国立大学法人 東京海洋大学名誉博士・客員教授/さかなクン右)すみだ水族館 展示飼育チーム長 柿崎智広さん新常設展示「オガサワラベース」はどんなエリア?新たな展示「オガサワラベース」があるのはペンギンエリアと右手の小笠原大水槽のあいだ。2012年の開業時から提携していたという小笠原の海や川の生き物が、入江のようなU字型のスペースに複数の水槽によって展示されています。これに、もともとあった「小笠原大水槽」と大水槽の裏を小窓から覗ける「アクアスコープ」の2つを合わせて、“ひとつながり”をコンセプトとした新エリア「小笠原」となりました。都心から南へ約1000kmという遠く離れた小笠原諸島は、これまで一度も大陸と陸続きになったことがない、多くの固有種・希少種が生息している世界的にも貴重でかけがえのない場所。そんな自然の宝庫である小笠原の“人と人”や“小笠原諸島とすみだ水族館”のつながり、“美しい自然を未来へつなぐ”海を守る活動をつなぐ“といった体験がより身近にできるようになりました。絶滅危惧種アオウミガメの赤ちゃんがやって来た!そのひとつが、オガサワラベースの水槽に迎え入れられた2頭のアオウミガメの赤ちゃん。じつは、小笠原諸島は絶滅危惧種であるアオウミガメの国内最大の産卵地で、開業当初から小笠原村と提携していたすみだ水族館では、アオウミガメの保全活動をおこなってきました。公開記念イベントでは、アオウミガメの赤ちゃんの名前が“ボニン”と“ブルー”に決まったと発表。これは、小笠原の透き通る青い海を意味するボニンブルーという言葉からきているのだそう。2頭は、外敵に襲われにくい大きさに成長するまで約1年間大切に育てられたのちに、小笠原の海に放流されるのだとか。1日3回のごはんタイム(時間非公開)があり、成長する姿は水槽に設置されたボードでも確認することができるので、どのくらい大きくなったか会いに行くのが楽しみになりそうですね。珍しい魚も! さかなクンの推しは?そのほかにも、ユウゼンやオガサワラクロベンケイガニなど、小笠原の海にいる生き物たちを間近に見ることができます。イベントに参加していたすみだ子どもPR大使から “小笠原にしかいない魚をひとつ教えてください!”という質問に対して、ゲストのさかなクンは “オガサワラヨリノボリ”と回答。お腹に吸盤がついていてヨシに登ることから名付けられた、ハゼの仲間であるヨシノボリの小笠原の固有種なのだそう。実際にオガサワラベースで観察できます。さらにさかなクンはもうひとつ、小笠原大水槽にいる“カッポレ”を推しの魚として紹介。熱帯域に生息する大型の黒っぽいアジなのですが、水族館での展示は珍しいのだとか。カッポレがいる小笠原大水槽は2フロア吹き抜けで、日本では小笠原諸島でしか見られないうえに絶滅が危惧されているシロワニなど、約45種450点を見ることができます。小笠原の海の特長であるボニンブルーの透きとおった深く青い海を再現している巨大水槽を色鮮やかな魚たちが泳ぐ姿は圧巻です。小笠原を五感で味わうアイテムやフードもミュージアムショップでは、すみだ水族館がおこなっている “貴重な自然を未来に伝え、未来に残すこと”を目指した「AQTION!」の新たな取り組みとして、購入することが自然を守る行動につながる「AQTION!グッズ」を製作・販売。第一弾として、小笠原現地での6月の海浜清掃で回収したものを使ったアップサイクルアクセサリーと、ヘリーハンセンのTシャツが販売されます。売上の一部は、次年度の小笠原諸島での海浜清掃などをはじめとするサステナブルな活動の資金として還元されます。写真上段:「シツラエ アップサイクルアクセサリー」ピアス・イヤリング・ネックレス 各3,850円(税込)写真下段:カプセルトイ「さわれるオガサワラ」各500円(税込)ヘリーハンセン ショートスリーブ オガサワラ ティー XS・S・M・L・XL 各6,930円(税込)また、カプセルトイ「さわれるオガサワラ※1」も登場。小笠原の希少な生き物の触り心地をαGEL※2で再現。小笠原を“触感で楽しむ”ことができるアイテムです。さらに、5階の「ペンギンカフェ」では小笠原産の食材を使用した記念フード&ドリンクも。小笠原サンデー680円(税込)小笠原カクテル各700円(税込)小笠原産塩使用のバニラソフトに、小笠原産パッションフルーツ使用のソース、小笠原産カカオ使用の東京カカオウエハース、シロワニ型のクッキーをトッピングした小笠原サンデー(680円)や、小笠原の父島にあるジョンビーチとコぺぺ海岸をイメージした小笠原カクテル(各700円)が楽しめます。公園みたいな水族館で小笠原を体感しよう!“公園みたいな水族館”であって欲しいという想いから、ベンチやイスがあちこちに並べられていたり、決められた順路がなかったり、いままでの水族館とはちょっと違うすみだ水族館。生き物やスタッフさんたちとの距離が近く、自由気ままにいろいろな過ごし方ができるので、子連れでもゆっくり満喫することができます。遠く離れた世界自然遺産を身近に感じられる新エリア「小笠原」もぜひ家族でじっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。 すみだ水族館 〒131-0045東京都墨田区押上一丁目1番2号東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6FTEL : 03-5619-1821(開館時間~18:00)※1:CCCMKホールディングス株式会社と一般社団法人 東京諸島観光連盟 小笠原村観光局が取り組む「おがさわラボ」のオリジナルグッズ。※2:株式会社タイカが独自に開発したシリコーンを主原料とする非常に柔らかいゲル状素材。
2023年10月20日すみだ水族館は、新常設展示「オガサワラベース」を2023年9月30日(土)より公開する。小笠原諸島の生き物が集結する新常設展示2012年の開業時より、東京都小笠原村と連携し、「小笠原大水槽」の展示や小笠原諸島に関する情報提供など、様々な取り組みを実施してきたすみだ水族館。新たな常設展示となる「オガサワラベース」では、アオウミガメの赤ちゃん、美しい網目模様が特徴の魚・ユウゼン、小笠原だけに生息する固有淡水魚・オガサワラヨシノボリなど、これまで館内の随所にいた小笠原諸島の生き物たちを集結させて展示する。さらに、フィーディングプログラムの実施や自然環境・観光などに関する展示などを開催予定だ。また、「オガサワラベース」の誕生とともに、すみだ水族館のシンボルとも言える、約45種450匹のいきものが暮らす「小笠原大水槽」や、海の水中世界を除くことができる「アクアスコープ」がひとつながりになり、「小笠原」エリアへと生まれ変わる。まるで小笠原諸島の雄大な海への没入体験が叶うような展示構成に期待したい。【詳細】すみだ水族館「オガサワラベース」公開日:2023年9月30日(土)■施設概要住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F営業時間:平日10:00~20:00、土日祝・特定日9:00~21:00※入場受付は閉館の1時間前まで※季節による変更あり※気象状況および貸切営業等により営業時間を変更する場合あり料金:大人 2,500円、高校生 1,800円、中小学生 1,200円、幼児(3歳以上) 800円
2023年09月04日