オートデスクの年次イベント Autodesk University Japan 2015が10月9日、都内で開催された。2回目の開催となった同イベントの基調講演では米国オートデスク 最高マーケティング責任者のクリス・ブラッドショー氏が登壇。「The Future of Making Things―創造の未来」と銘打ち、ものづくりの現場において起こっている変化と、同社の最新情報を発表した。同氏によればものづくりの現場では「製造」「製品」「需要」という3つの側面で"心配になるくらい"変化が起こっているという。例えば、「製造」で起こっている変化について同氏は「情報のやり取りの仕方が変わった。デザインのアイデアや進捗を世界中で共有することができるようになった。また、クラウド上で大きな演算能力を使用できるようになった。」と説明。また、変化は消費者が手に取ることのできる製品だけでなく、建築業界にも波及しており、ロボットの導入、予め部材を製造し建設現場で組み立てるプレファブリケーション手法、3Dプリンタの登場などによりこれまでにない建築物が生み出されているとした。「製品」における変化としてブラッドショー氏が提示したのは製品の"スマート化"だ。IoTの普及により、多くの製品がネットワークに接続し、新しいかたちのサービスがすでに提供されている。同氏は「自動運転が今後普及すれば、私の孫達は運転をすることがないだろう」と予測した。「需要」の変化では"カスタマイズ"がキーワードとなる。「例えばNIKEは、消費者がただ棚に並んでいる靴ではなく、『他の人とちょっとだけ違うものが欲しい』と思っていることに気づき、色を自分の好きなように変えたり、名前を印字できるサービスを提供している。」(同氏)。ブラッドショー氏が語った「製造」「製品」「需要」における変化を体現しているのがレース技術を取り入れた車を開発・製造する英国のBriggs Automotive Corporationだ。同社の車は運転席がドライバーの好みにカスタマイズされているのが特徴で、解析技術などのテクノロジーを利用して開発期間の短縮を図っているほか、プレゼンテーションに3DCGを積極的に使用するなど、最新の技術を大いに活用している。また同氏はクラウドがもたらす変化についても言及した。前述の通り、インターネット上で大きな演算能力を使用できるようになったことで、Generative Designという手法が生まれている。これは、コンピューターに設計仕様を入力すると、コンピューターがその条件を満たした設計案を作成するというもの。この手法のメリットは、人間では考えつかないような斬新かつ機能的なデザインが生まれる可能性があることだ。製造が難しいデザインが提案される場合もあるが、3Dプリンタを利用すれば複雑なデザインにも対応できる。ただし、コンピューターには美的感覚が無いため、複数のデザイン案の中から環境や目的に応じた適切なデザイン案を選択するのは人間の役割だという。○「Fusion 360」が日本語に対応ブラッドショー氏はオーデスクの製品についてもいくつかの発表を行った。まず、クラウドベースの3D CAD/CAM/CAE ツール 「Autodesk Fusion 360」が日本語に対応した。オートデスクの発表によれば、線形静解析と固有値解析が新たに実装されたほか、PC上の作業スペースを他のユーザーのディスプレイに表示してチャットしながらデザイン検討ができる「ライブビュー」機能が追加された。また、ユーザー同士が情報交換できる「フォーラム」が日本語で開設されるなど、エンジニア同士のコラボレーションを強化された。なお、同氏は「Fusion 360」をはじめとするオートデスク製品について「教育機関やスタートアップ企業には無料で提供しているので、ぜひ活用して欲しい」と付け加えた。「Fusion 360」のほかには複数のデバイス間で作業進捗を共有することができる「Autodesk A360」も日本語に対応。同サービスでは100種類以上の2D/3D ファイルや書類を、ダウンロードやプラグインなしでブラウザ上に表示、検索できる。また、複雑なアセンブリ、設計モデル、データアーカイブ、およびプロジェクト進捗情報などの検索、フィルタリングが可能。iOS、Androidのモバイル端末からの利用も可能で、常に最新の状態で作業することが可能となる。「Fusion 360」の新機能および「A360」は"コラボレーションを強化する"という点にスポットが当てられているわけだが、「コラボレーションの強化」は多くのCAD/CAE/PLMベンダーが注力している分野だ。ブラッドショー氏の講演前半で述べられたような製造・製品・需要におけるドラスティックな変化に対応するためには、さまざまな分野の専門家が力を合わせなければならない。また、Generative Designのように人間とコンピューターのコラボレーションが今までにない製品の誕生につながる可能性がある。そういった意味でブラッドショー氏の講演は「『The Future of Making Things』のカギは『コラボレーション』にある」という重要なメッセージを示唆していたと言える。
2015年10月14日ダイハツ工業のインドネシアの子会社であるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は、同国ジャカルタにて20日から開催された『ガイキンド インドネシア国際オートショー2015(GIIAS 2015)』に、世界初公開となる2台のコンセプトカーや、8月20日にマイナーチェンジし発売した7人乗り多目的乗用車「セニア」などを出展したと発表した。世界初公開となったコンセプトカーは、クロスオーバー車「FX Concept」と、本格的SUVを目指した「FT Concept」の2モデル。FX Conceptは、ダイハツのコンパクトカー技術を活かしたFFベースのクロスオーバーモデルで、オフロードもこなせるタフさと、先進的でダイナミックなデザインを表現している。FT Conceptは、ADMラインナップの最上級モデルをイメージした本格FR-SUVで、7人が十分に乗車できる広い室内と、ダイナミックで高品質な洗練されたデザインを表現した。このほか、日本で販売している軽自動車4モデルや、マイナーチェンジしたセニアなどを出展。セニアは車両だけでなく、新型エンジンを搭載した新開発プラットフォームについても展示を行うことで、燃費性能や基本性能の進化をアピールする。
2015年08月21日オートデスクは8月19日より、3Dゲーム開発向け新ゲームエンジン「Autodesk Stingray」を月額5,000円(メーカー希望小売価格、税別)で発売する。Autodesk Stingrayは、同社が2014年に買収したBitsquidエンジンの高性能かつデータ駆動型のアーキテクチャをベースに開発した新しいプラットフォームのゲームエンジン。さまざまな業界標準のゲーム開発ワークフローに対応しており、習熟度の異なるゲーム開発者がより簡単にゲームを制作できるよう、視覚的なノードベースのスクリプトやLuaスクリプトなどさまざまな開発ツール が搭載されている。また、開発者の要望に応じてC++ソースコードも追加で購入できるという。対応プラットフォームは、Apple iOS、Google Android、Microsoft Windows 7/8、Oculus Rift DevKit 2、Sony PlayStation 4、Microsoft XboxOneなど。
2015年08月17日オートデスクと日本設計は8月5日、昨年9月にパートナーシップを結び推進してきた、次世代BIM(Building Information Modeling)の実現を目指した取り組みについて進捗を発表した。今回の取り組みでは"3Dモデル"と"情報"を融合させた「Integrated BIM」を確立するため、オートデスクのBIM専用ソフト「Autodesk Revit」を共通プラットフォームとして整備し、設計の"情報"を全社で標準化したという。「Integrated BIM」のポイントは、「Revit」上に情報を統合することで、さまざまな用途に応じて情報を「Revit」からアウトプットできるようにしたことだ。これによって、より見やすい図面の作成が可能となる新たな作図方法が可能となったほか、BIMの情報と概算システムを連携させることで概算の迅速化を実現した。また、従来はシミュレーションを実施するには元のデータを変換しなければならなかったが、プラットフォームを整備したことで、シミュレーションソフトにBIMからデータを直接持ち込むことが可能となり、効率の向上につながったという。さらに、同手法は建築・構造だけでなく設備の領域もカバーしており、スペースの室諸元情報や機器仕様を設計・FMに活用することが可能となっている。こうした成果について、日本設計の取締役 専務執行役員である福田卓司氏は「当初の目標を(達成した)という意味では100点。設備の連携も含めれば100点を超えている」と自信を見せる。実際、同手法を導入したプロジェクトがすでに数件進行しているとのことで、施工者から見やすくなった図面について好評を得るなど、外部の業者との連携という意味でも一定の手応えを感じている。今後は、「Revit」のアドインとして利用できるパラメトリック設計ツール「Dynamo for Autodesk Revit」を使用し、シミュレーターとパラメトリックデータを連携させることで、ライフサイクルコストを自動で計算できるようにするなど、"3D"と"情報"の融合をさらに進めていくほか、「Integrated BIM」の普及を社内外で図っていくとしている。
2015年08月06日オートデスクは8月3日、クラウドベースの3D CAD/CAM/CAEツール「Autodesk Fusion 360」日本語版の提供を今年の秋から開始すると発表した。「Fusion 360」は、設計、製造、解析の機能をクラウドベースのプラットフォーム上で提供するソリューションで、プロダクトデザインにおける一連の流れを1つのツールで行うことができる。また、学生、ホビー用途、スタートアップ企業は無償で利用することが可能だ。これまでは英語版のみ提供されていたが、国内の個人ユーザーやスタートアップ企業から多くの要望が寄せられたことで、日本語版のリリースが実現したという。なお、オートデスクは「設計と製造プロセス改革を行ってきた日本市場で当社の次世代ツールを提供できるようになり、大変うれしく思います。Fusion 360は、コンセプトデザインから製造まで同じインターフェースで操作することができます。日本の工業デザイナー、機械設計者、製造現場、学生、そして が、クラウド コンピューティング時代にふさわしい創造性を発揮してより高いレベルのプロダクトデザインを実践できるよう願っています。」とのコメントを発表している。
2015年08月03日オートデスクは7月29日、米オートデスク インクが大成建設 設計本部とBIMの普及を目指して協力するパートナーシップを構築することで合意したと発表した。両社が互いの強みを持ち寄り、建設のライフサイクル全体でBIMの利便性を最大限引き出すことで、オーナーや利用者、社会にとって価値の高いプロジェクトを実現できると考え、今回の合意に至ったという。これより両社は、プロジェクトの企画から設計、施工、維持管理の建築ライフサイクル全体において、BIMに関連する先進的な技術活用を推進していくことになる。同パートナーシップの主な内容は以下の通り:設計施工の新たな生産システムとして BIM の「情報」を活用した業務間の連携を推進する IT 基盤を構築する(Integrated BIM の実現)日本の規格・基準に適合するBIM機能の開発やライブラリを開発する(一部で実施中)BIM の適用に関する研究成果を社内で共有し、国内外プロジェクトでの実施を推進する環境対応認証(CASBEE や LEED など)を念頭に置き、設計技術のノウハウ構築と既存の アプリケーションの統合を推進し、環境対応型社会システム構築に貢献するプロジェクトに関係する協力会社との情報共有と技術協力を体系化し、BIM を活用した 新たな生産システムを構築する上記の目的を実現する基盤となるコラボレーションの環境を実プロジェクトで検証を行い、確立する両社は「今後、研究の進捗を見極めながらBIMの適用範囲を段階的に広げて、業界各社とも協力関係を広げていきます。」とコメントしている。
2015年07月29日オートデスクは、デザイン、設計、エンジニアリングの未来を体感できるギャラリーイベント「Autodesk Gallery Pop-Up Tokyo」を開催する。会期は10月23日~11月8日。会場は東京・表参道のBa-Tsu Art Gallery。入場は無料(一部のイベントは事前登録制)。本イベントは、近年のものづくり環境の著しい変化を受けて、来場者に今後必要となるデザインや新たなワークフローを提案するべく開催される。会場では「The Future of Making Things - 創造の未来 -」をテーマに、プロダクトデザイン、建築、社会インフラ、エンタテインメント、アート、ファッションといった幅広い分野の企画展示を実施するほか、デザインソフトや3Dプリンタ、レーザーカッターなどを使用したワークショップなども行う。また、各日19時より開催されるイブニングイベントでは、第一線で活躍するデザイナーらのトークショーも開催予定。このほか、アーティストやプロダクトデザイナーと交流できるスペースも設置されるとのこと。イベントの詳細は、イベントページなどで随時発表される。
2015年07月28日オートデスクは、"より良い未来"に繋がるアイデアを広く募集する「Autodesk Creative Design Awards 2015」を開催し、応募受付を開始した。締切は2015年9月6日。同アワードは、少子高齢化、エネルギー需要、温暖化、食料・水問題といった社会問題を解決するアイデアや、世界の産業構造における変化に順応したアイデアなどの発表の場として開催されるもので、「The Future of Making Things -創造の未来-」をテーマに、ジャンルや形式にとらわれない自由な作品を募集する。募集部門は工業デザインやプロダクトなどを想定した「デジタルプロトタイプ」、建築分野のアイデアを募る「BIM (Building Information Modeling)」、土木、インフラ、都市計画分野を対象とした「CIM (Construction Information Modeling)」、CG・映像制作分野を想定した「ビジュアライゼーション」、業界を問わず、コンセプト性の高いアイデアを対象とした「コンセプト・デザイン」の5つ。応募作品の審査は、Takram代表の田川欣哉氏(デジタルプロトタイプ担当)、建築家の藤本壮介氏(BIM/CIM)、WOWアートディレクターの鹿野護氏(ビジュアライゼーション)、ライゾマティクス代表の齋藤精一氏(コンセプトデザイン)の4名が担当する。各分野の受賞者には、12月に米・ラスベガスで開催されるユーザーカンファレンス「Autodesk University Las Vegas 2015」の入場券および30万円の旅行ギフト券か、Autodeskソフトウェア1本の使用ライセンス(1年間分)のいずれかを贈呈。また、応募者全員を10月9日に都内にて開催される「Autodesk University Japan 2015」に招待するとのこと。受賞者発表は10月を予定。応募に関する詳細は特設サイトまで。
2015年07月07日シュウ ウエムラ(shu uemura)が、「シュウ ウエムラ ヴィジョン オブ ビューティー コレクション」 vol.02 “オート ストリート” を発表した。発売日は8月1日。シュウ ウエムラ インターナショナル アーティスティック ディレクターのuchiideとアーティストの大山エンリコイサムのコラボレーションから誕生した、都会のストリートアートを思わせるカラフルなコレクションだ。アイメイクからは3アイテムが登場となる。ストリート感覚で自由にメイクアップを楽しめるアイシャドー6色パレット「オート ストリート」は限定2種(各6,500円)が発売される。また人気の「ドローイング ペンシル」からはエレガントさとストリートの力強さを合わせ持った新2色(各2,400円)が登場した。さらにアイライナーとしてもアイシャドーとしても使えるネオンカラーのWエンドアイカラーペンシル「アイ カラー ペンシル」からは限定2種(各2,500円)が発売となる。リップ、チークからは2アイテムが発表された。ジェラートのようにみずみずしくクリーミーなリップ&チーク カラー「ティント イン ジェラート」は、絵具のチューブをイメージさせる特別パッケージにセットして限定4色(各2,800円)を発売する。更に「シュウ ウエムラ」のシグネチャーリップスティック「ルージュ アンリミテッド」ラインからは限定4色(各3,000円)が新登場。大山エンリコイサムは東京出身のアーティスト。イタリア人の父と日本人の母を持ち、現在はニューヨークで活躍中。今回のアートワークは本コレクションのために新たに制作されたもので、大山独自のモチーフである「クイック・ターン・ストラクチャー」に、”S”・”H”・”U”のアルファベットが隠し入れられている。このアートワークは「オート ストリート」と「ティント イン ジェラート」のパッケージにプリントされた。
2015年06月22日オートデスクは4月21日、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMアプリケーションの最新バージョンを4月23日に発売すると発表した。○意匠設計から構造・設備設計までをカバー「Autodesk Revit」BIMアプリケーションの「Autodesk Revit 2016」では、重なりあったモデル線分を維持してCAD形式で書き出す機能が追加されたほか、レンダリングエンジンを「NVIDIA Mental ray」(ローカルPCで稼働)と「Autodesk Raytrace」(リアルタイムレンダリング)から選択可能となった。日本のユーザーのリクエストも取り入れられており、構造解析に必要なパラメーターを構造部材ファミリに追加できるようになったり、背筋部材の丸め機能の向上などの改善が図られている。また、「Autodesk Revit」で提供するBIM機能のうち、3D詳細設計と図面作製、設計図書の作成機能に特化した「Autodesk Revit LT 2016」も合わせてリリースされる。次に、プロジェクトマネジメントツール「Autodesk Navisworks 2016」では、Graphisoft ArchiCAD 17、18もファイルエクスポーターで対応可能となり、Rhino 3dm(バージョン5まで)とAdobe PDF(2Dのみ)の読み込みが可能となった。加えて、「Autodesk AutoCAD 2016」上でNavisworksモデルを参照できるため、新規設計時や干渉箇所の修正時に他のモデルを参考にしながらの作業が実現する。意匠設計から構造・設備設計までをカバーするソリューションとなった「Autodesk Revit」だが、アメリカで開発されているということもあり、性能評価がアメリカ基準となっている部分がある。これに対し、同社は日本の基準に準ずるための取り組みを進めており、アドオンアプリケーションなどをリリースすることで対応していく予定だという。○地図からモデルを自動作成 - プレビュー公開の機能も都市開発向けの「Autodesk Infraworks 360」では、前リリース時にプレビュー搭載されていた、「Model Builder」機能が正式に搭載された。これは地図の任意の部分から3Dモデルを自動で作成する機能。モデルの精度はそこまで高くはないが、外部データを合成するなど、現況地形モデルのベースとすることが可能だ。また今回のリリースでは「桁橋の構造解析」機能と「交通シミュレーション」機能がプレビュー搭載された。「桁橋の構造解析」機能では、橋梁の構造を簡単に解析することができる。計算基準がまだ欧米基準だが、設計検討程度には活用できるという。一方の「交通シミュレーション」機能は、渋滞量を予測する簡易シミュレーションツールとなっている。また、車両走行の軌跡を解析できるアプリケーション「Autodesk Vehicle Tracking」も発表された。車両だけでなく路面電車、航空機の走行軌跡の分析が可能だ。縦断方向のクリアランス確認、Civil 3Dサーフェス上での車両の腹打ち確認、2D/3Dアニメーション作成などの機能を搭載している。
2015年04月22日オートデスクは4月14日、製造業界向け「デジタルプロトタイプ」アプリケーションの新バージョンを4月15日より順次発売すると発表した。今回の新バージョンでは、製品開発の関係者がさまざまなアイデアを検討しながら共同作業を効率的に行えるよう、操作性、3Dモデリング性能、3Dプリンタとの連携などに関する機能が向上した。また、シミュレーションにおいては、各アプリケーション同士のデータ連携を高めて、解析モデルの修正、簡略化、形状の追加/変更を反映させるなどの機能強化が実施されたという。今回発表された各アプリケーションの主な概要は以下の通り。
2015年04月14日オートデスクは4月13日、オートモーティブデザイン向け製品のラインアップを拡充し、既存製品の新バージョンと新製品を4月15日より発売すると発表した。新バージョンが発表されるのは「Autodesk Alias」と「Autodesk VRED」の2種類で、「Autodesk Alias SppedForm」と「Autodesk Studio Wall」の2種類が新製品としてラインアップに加わった。同社は、これらのアプリケーションを組み合わせることで、新車のデザインを検討する際のバリエーションの幅を広げることができ、デザインの決定プロセスに必要な情報をスムーズに作成できるようになるとしている。「Autodesk Alias 2016」では、サーフェス作成機能が向上し、点群の選択を部分単位で行う際、法線の角度ベースで選択し、自動でサーフェス化が可能となったほか、シートやステアリングの縫い目、折り目の作成をパラメーターで行うことが可能となった。また、「Autodesk VRED」ではIBLや環境内の光源位置ベースで光と影の焼き付けることや、塗装の粒子の表現がより詳細に設定可能となった。新発売となった「Autodesk Alias SpeedForm」はコンセプトデザインの段階でデザイナーが描いたスケッチを取り込み、直感的な操作で3Dモデルを作成するためのアプリケーション。アイデア段階の大まかなイメージから粘土を使って造形するようにポリゴンモデルを作成できるなど、直感的な操作でさまざまなアイデアを表現することができるという。同じく新発売の「Autodesk Studio Wall 2016」はデザイン業務の関係者でデザイン情報を共有・検索・活用するためのデザイン共有プラットフォーム。スケッチや画像、3Dモデルなどを部署間で共有することで円滑にコミュニケーションを取ることができる。今回発表された製品のラインアップと希望小売価格は以下の通り。
2015年04月13日オートデスクは4月13日、「Autodesk Maya 2016」および「Autodesk 3ds Max 2016」などの3DCGアニメーション制作ソフトウェアの新バージョンと、これらをパッケージ化した「Autodesk Entertainment Creation Suite 2016」の出荷を4月16日より開始すると発表した。まず、「Autodesk Maya 2016」では、液体効果をシミュレーションするプロシージャエンジン「Bifrost」の機能が拡張された。これによりシミュレーション時間が短縮されるほか、キャッシュされたシミュレーションまたはアニメーション化されたメッシュオブジェクトを使用して、液体の動作を制御可能となる。また、アダプティブAeroソルバを新規に採用したことで、煙や霧などの環境効果について、詳細かつ物理的な精度の高いシミュレーションを生成することができる。さらに、オープングラフの採用により、ノードベース環境でシミュレーションの微調整やカスタマイズが可能となった。希望小売価格(税別)はDesktop Subscriptionが20万4000円(1年契約、ベーシックサポート付きの場合)、永久ライセンスが51万円となる。次に「Autodesk 3ds Max 2016」では、Maxクリエーショングラフ機能の採用したことにより、スレートマテリアルエディタと似たビジュアル環境でグラフを作成し、新しいジオメトリオブジェクトやモディファイヤを作成して機能を拡張することが可能となる。また、作成したグラフを新しいノードタイプとして定義したグラフセットの保存・再利用することができる。さらに、Autodesk Translation Frameworkを搭載したことで、SolidWorksなど他社製3D CADデータの相互運用が可能となり、Autodesk Inventorで作成した拘束とジョイントドライブのアニメーションを、「3ds Max」でリグを構築することなく機械設計アニメーションを制作することができる。Autodesk MaintenanceまたはDesktop Subscriptionの契約ユーザーは、同社のクラウドサービスA360のクラウド レンダリング サービスを「3ds Max」から直接利用することが可能だ。希望小売価格(税別)は「AutoDesk Maya 2016」と同様にDesktop Subscriptionが20万4000円(1年契約、ベーシックサポート付きの場合)、永久ライセンスが51万円となる。同社は「Autodesk MotionBuilder 2016」と「Autodesk Mudbox 2016」も発表。「Autodesk MotionBuilder」ではStoryツールの機能強化によりStoryクリップを処理するワークフローの効率化が図られている。希望小売価格は(税別)はそれぞれ「Autodesk MotionBuilder 2016」が58万5000円、「Autodesk Mudbox 2016」が6万9000円となっている。これらをパッケージにした「Autodesk Entertainment Creation Suite 2016」にはStandardとUlimateの2種類があり、含まれるソフトおよび価格が異なる。それぞれの構成は以下の通り。・Autodesk Entertainment Creation Suite Standard 2016の内容構成・Autodesk Entertainment Creation Suite Ultimate 2016の内容構成希望小売価格にインストール費は含まれておらず、オートデスク認定販売パートナー、販売店から購入する場合の価格はそれぞれ直接パートナーや販売店に問い合わせる必要がある。
2015年04月13日富士重工業(スバル)は4月2日、2015年ニューヨーク国際自動車ショー(ニューヨークオートショー)にて、同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)が今後の米国での事業拡大に向けて、その主要事業内容であるパーツビジネス、コンプリートカービジネス、モータースポーツ活動を表現したコンセプトカー「STI Performance Concept」を公開したと発表した。同コンセプトカーは、STI製サスペンション、ブレーキ、内外装部品などを含めて、一台にまとめて提示することで、STIのパーツビジネスとコンプリートカービジネスを具現化したもの。エンジンにはSuper GTレース用のEJ20 型 2.0ℓ 水平対向 4気筒ターボエンジンを搭載することで、そのモータースポーツ活動を表現したとしている。なお富士重工業では今後、米国において、STI製パーツの販売を拡大するとともに、それらを搭載したコンプリートカーの展開も検討していくとするほか、米国でのモータースポーツ活動においては、スバルオブアメリカのグローバルラリークロスチームへのSTIからのサポートを強化していく予定としている。
2015年04月03日LEXUSは、米ニューヨークで4月1日より開催されている「2015年ニューヨーク国際オートショー(ニューヨークオートショー)」において、新型プレミアムクロスオーバー「RX450h」と「RX350」を発表した。RXは、1998年に初代モデルを北米などで発売以来、LEXUS販売を支える主力モデルとして位置づけられており、新型RXは「RXでありながら、RXであることを超えていく」を命題に開発されたという。具体的には、流麗さと力強い存在感を兼ね備えた外観デザインや、操作性に配慮した先進機能と上質感が融合した内装を実現したほか、サスペンションやボディ構造の改良により操縦安定性をさらに高めると共に、ミリ波レーダーとカメラを用いた予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を導入し、多面的な安全運転支援も図っているという。なお、新型RXの日本での発売は、2015年秋以降を予定している。
2015年04月02日本田技研工業(ホンダ)は4月1日(米国時間)、「2015年ニューヨークオートショー」にて、北米で2015年秋に発売を予定している次期「シビック」シリーズのデザインの方向性を示すコンセプトモデル「シビックコンセプト」を世界で初めて公開したと発表した。北米で10代目となる次期シビックは、新たに開発されたプラットフォームを採用しており、北米市場にはクーペ、セダンに加えて、新たに5ドアを投入する計画。パワートレインには、次世代パワートレイン技術群「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」の1つで、北米では初となる「1.5L VTEC TURBOエンジン」を採用したほか、6速マニュアルトランスミッションや新開発のCVTを搭載することで、爽快な走りと優れた燃費性能を両立しており、同社ではこの新たなプラットフォームとパワートレインの組み合わせにより、これまでにない運転する喜びと卓越した乗り心地を実現したと説明している。なお、北米向け次期シビックのデザインと開発は北米を中心に行われているほか、生産については、セダンとクーペは米国・インディアナ工場とカナダ・オンタリオ工場で、5ドアは英国・スウィンドン工場でそれぞれ行われる予定だという。
2015年04月02日オートデスクは3月24日、統合設計アプリケーション「Autodesk AutoCAD」シリーズの新バージョン「Autodesk AutoCAD 2016」の提供を開始したと発表した。今回のバージョンでは、点群データの編集機能の強化により、平面での切断、コーナー/エッジ検出などが可能になったほか、 DIM(寸法記入)コマンドの改良により、図形上にカーソルを合わせるだけで適切な表示形式の寸法配置が可能になった。また、レンダリングエンジンを独自の「RapitRT」に変更。これにより設定方法が簡素化されたほか、IBL(Image Based Lighting)技術を新規に搭載したことで光源を全周囲に配置することが可能となった。さらに生産性の向上に向け、コマンド操作中に、編集後の結果を事前に表示するプレビュー機能を新規に搭載。これにより、結果を事前に把握できるため手戻りを低減できるようになったほか、極端なズームやパンをする際に必要だった再作図指定を不要とし、効率的な作図環境を実現できるようになったとする。加えて接続性の向上に向け、AutoCAD図面に「Autodesk Navisworks」モデルを取り込み、ウォークスルーしながらモデル全体を確認することが可能になったとのことで、これによりBIM環境で行える作業を高度化することが可能となった。また、 PDFファイル作成機能を向上させ、ハイパーリンクと文字認識が可能になったという。このほか、同バージョンでは、使用期間を選択して利用できるライセンス体系「Desktop Subscription」のラインアップを拡充。対象アプリケーションを増やしたのみならず、選択できる期間に「2年間」と「3年間」を追加したことで、従来よりも長期間での利用を検討できるようになった。このDesktop Subscriptionには専用Webサイトからの技術サポート、契約期間中の機能アップデート提供、クラウドサービス「A360」を利用した25GBストレージ、フォトリアリスティックやパノラマ表示が可能なレンダリング機能などが含まれているほか、A360を介してプロジェクト管理やコラボレーション、モバイル端末からのアクセスなどの機能も利用できるため、場所や時間に制限なく柔軟な業務遂行が可能になるという。
2015年03月24日○自動でサーバー数を増減できる、「オートスケール機能」クラウドサービスの特徴の1つに、しきい値を超えた負荷が生じた場合にサーバー性能を高めることで対応するスケールアップや、サーバー数を増加させることで対応するスケールアウトがある。ニフティクラウドにおいては、サーバーの負荷に応じてスケールアウト/スケールインを自動実行する「オートスケール機能」を無料で提供している。急なアクセス増加時などのサーバー追加は、サーバーイメージとロードバランサーを組みわせることで自動化が可能だ。今回は、このニフティクラウドにおけるオートスケール機能の設定方法を紹介する。オートスケールをどのように実現するかはクラウドサービス事業者ごとにさまざまだ。だが、パフォーマンスを監視し、しきい値を超えた負荷に対し、ロードバランサーを使って、サーバーを拡張、縮退させるという仕組み自体はほぼ共通する。ニフティクラウドでは、以下の手順で設定を行う。サーバーディスクのイメージを作成するロードバランサを作成するオートスケールを設定するこのようにしてイメージを作成してオートスケールの設定を済ませてしまえば、スケールアウトとスケールインは自動的に行うことができる。さまざまなメリットがある機能ではあるが、現状では設定を行う際に、トリガーの監視にSNMPを設定していること、増設ディスク付きのイメージはオートスケールできないこと、従量プランがないOSから作成されたイメージは利用できないこと、スケールアウトしたサーバーはプライベートLANに組み込むことはできないことと言った留意点もある。基本的には、Webサーバーなど負荷の増減が激しいフロント部分に適用して、サーバーのリソースを柔軟に取り扱えるようにするとともに、コストの最適化につなげるといった使い方になる。実際に、1~3までを設定してみよう。より詳しい内容については、ニフティクラウドの紹介ページやニフティクラウド ユーザーブログ を参考にしてほしい。○サーバーのイメージを作成するまず、オートスケールを行う際の元になるサーバーをイメージとして作成する。手順としては、コントロールパネルからサーバーを作成し、サーバー内にSNMPのインストールなどを行ったうえで、サーバーの「イメージ化」を行う。サーバーの作成は、コントロールパネルから、通常のサーバーを作成するのと同様に行えばよい。左の「Service Menu」の「サーバー」から「サーバー作成」を選び、作成していく。ここでは、サーバーOSとして「Ubuntu 12.04」、プランとして「e-mini」を選択した。次は、サーバーを起動して、SNMPのインストールを行う。SSHまたはコントロールパネルのコンソールからログインして、ニフティのドキュメントを参考に、SNMPをインストールする。# apt-get install snmpdドキュメントに従って、設定ファイル /etc/snmp/snmpd.conf を編集する。バージョンが5.4.3なので、agentAddress udp:127.0.0.1:161をコメントアウトし、以下のコメントアウトを解除する。#agentAddress udp:161,udp6:[::1]:161また、最後に以下を追加する。rocommunity niftycloud 10.100.0.14 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.8.15 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.16.13 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.32.15 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 202.248.175.141 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.48.13 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 175.184.41.60 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.64.11 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.64.12 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 202.248.45.254 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.128.14 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.100.144.15 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.102.0.31 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 175.184.41.114 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 175.184.41.115 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 10.104.0.31 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 103.233.199.104 .1.3.6.1.rocommunity niftycloud 103.233.199.105 .1.3.6.1.disk / 10000設定を済ませたら、SNMPサービスを再起動する。/etc/init.d/snmpd restartここでは省略したが、ドキュメントに従って、Firewallの設定も済ませておく。また、今回は計測用として便宜的に、負荷をかけるアプリケーションとしてWebサーバーのApache(apache2)をインストールし、80ポートにアクセスできるようにしておく。続いて、このサーバーのイメージ化を行う。サーバーを停止し、コントロールパネルのメニューから「イメージ化(バックアップ)」を実行する。イメージ化は元になるサーバーの容量によって異なるとのことだが、今回は10分もかかわらずに終わった。作成したイメージは、左メニューの「イメージ」-「プライベート(バックアップ)」で確認できる。○ロードバランサーの作成次に、「2. ロードバランサーを作成する」を行う。左メニューから「ロードバランサー」を選択し、「ロードバランサー作成」ボタンをクリックする。作成画面で、名前、ロードバランス方式、ポート設定などを行っていく。「サーバー設定」のところでは、作成したイメージをまだ割り当てずにおいておく。○オートスケールを設定する次に、いよいよ「3. オートスケールを設定する」を行う。オートスケールは、左メニューの「オートスケール」から設定できる。「オートスケールの作成」ボタンをクリックして、設定していく。ここでは、次のように設定した。当然のことながら、後から変更することができる。設定を済ませて、しばらくすると、最小台数で設定したサーバーが起動するので、表示されたロードバランサーのIPアドレスにhttpでアクセスし、Apacheが起動しているか確認しておく。○負荷をかけてみるでは、abを使って、Apacheに負荷をみよう。# ab -n 1000000 -c 100 http://ロードバランサのIPアドレスサーバーにSSHでログインし、topコマンドを表示させたときの画面は以下。CPU負荷が1%を超えるようにする。しばらくすると、オートスケールの画面で、サーバー数が増え、設定した時間とともに、削除されることが確認できる。以上で、オートスケールが正しく動作することが確認できた。SNMPのインストールなどが必要なこと以外は、ほかのクラウドサービスと比べて簡単にオートスケールの設定ができることが特徴だろう。トリガーとしては、「サーバーCPU使用率」「サーバーメモリ使用率」「サーバーネットワーク流量」「ロードバランサーネットワーク流量」を条件にすることができる。また、サーバーの起動までの時間や削除までの時間もスケジューリングすることができる。思わぬコスト高を招くことのないよう、月額固定の料金プランが提供されているという安心感はニフティクラウドの1つの特徴でもある。一方、フロントエンドのWEBサーバーなど急なアクセスの波に対して高い伸縮性を要求されるケースでは、安心感よりもビジネスの機会を逃さないことが最優先となる。そのようなケースでは、オートスケールのようにサーバー数の増減を自動化する機能は不可欠だと言えるだろう。自動化することでリソース管理から開放され、さらにインフラコストを最適化できるなど、クラウドならではのメリットを実感できるはずだ。ビジネスでクラウドを利用する際には、月額利用の安心感は押さえつつも、機会損失の回避やコストの最適化を意識しながら、2つの側面を上手に組み合わせて運用していきたい。
2015年03月13日ドリテックは3月11日、手をかざすだけで自動でソープ液が出るオートディスペンサー「SD-904」を発表した。発売は3月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は4,000円(税別)だ。液体せっけんやハンドソープ、液体食器洗剤用のオートディスペンサー。手をかざすだけで、内部タンクに入れたソープ液が自動で出てくる。タンクの液を噴出している時はLEDが点灯する仕様だ。タンク容量は約180mlで、本体の小窓で液量を確認でき、電池残量が少なくなった場合はLEDで知らせる。本体サイズはW81×D138×H233mm、重量は320g。電源には単4形アルカリ乾電池×4本を使用する。カラーはホワイトとブラックの2色を用意。なお、液体クレンザーやアルコール消毒液、粘性の高い液体、シャンプー類、泡タイプのソープ液、希釈タイプのハンドソープは使用できない。
2015年03月12日ON Semiconductorは3月2日、25ルクスの低照度で高速フォーカスを実現する独自のピクセルマイクロレンズを用いた第2世代の位相差オートフォーカス(Phase Detect Auto Focus:PDAF)技術を発表した。同技術は、1.1μmピクセルで構成される13メガピクセル(MP)テストチップへの実装に成功し、今年後半に個人向けモバイル市場の新製品に組み込まれる予定。従来のスマートフォンのオートフォーカス(AF)のアルゴリズムでは、コントラスト検出測定およびマルチフレームを使用してレンズのフォーカスを調整しており、画像のフォーカスに1.2秒以上要することがある。これに対し、同社のPDAF技術では、2つのピクセルを使用して画像の位相情報を測定。次に、この位相情報を使用して、フォーカス・アクチュエータの速度に応じて0.3秒未満でレンズが移動するために必要な方向と総量を計算する。また、感度をPDAFピクセルで維持し、薄暗い部屋に相当する25ルクスほどの低照度の条件でもPDAFのために十分な光をキャプチャできる独自のピクセルマイクロレンズ構造も採用した。これにより、スマートフォンのオートフォーカスの時間が約4分の1に短縮する。
2015年03月03日オートデスクは、モバイルゲーム開発用3Dアニメーション/モデリング向けソフトの最新版「Autodesk Maya LT 2016」を発売する。販売開始は3月27日。価格はDesktop Subscription(期間限定ライセンス)が3カ月:1万円~、1年3万3,000円~。永久ライセンスは11万1,000円(価格はいずれも税別)。「Autodesk Maya LT 2016」では、モデリングとアニメーション制作に要する時間を今まで以上に短縮できるように、さまざまな機能強化および新機能の追加が行われている。まず、ブラシベースのスカルプティングツールが新搭載され、他のツールを使わなくてもモデル上で高レベルのスカルプティングが可能になったのに加え、新しいUVブラシ(インタラクティブなUVエッジのカット/縫合ツール、自動プロジェクション、固定/統合/分割/展開のためのブラシ)が搭載され、より直感的な作業が可能になっている。また、スプラインIKとクラスタ変形の機能を新規に搭載し、非ヒューマノイドのキャラクターのアニメーションを簡単に作成できるようになったほか、複数のアニメーションクリップの管理とエクスポートをシンプルにするゲームエクスポーター機能が強化されるなどの改善がなされている。さらに、物理ベースのシェーダ素材の搭載により、リアルかつ高品質な素材のデザインが可能になったほか、シーン全体をロードする時間の短縮、ライティング環境の初期設定機能の強化、フォグ(霧)効果のビューポートでの確認などを実現している。このほか、同ソフトウェアのユーザーは3月27日の発売日以降、同社が昨年買収したオンラインのコンテンツマーケットプレイス「Creative Market」内にあるゲーム制作者向け専用サイトから、3Dコンテンツを購入可能になるという。ちなみに「Creative Market」には、Maya LT内のアプリからも直接サイトにアクセス可能とのことだ。なお、このたびの「Autodesk Maya LT 2016」の発表について、Modern Dreamディレクター兼共同創立者 Oliver Clarke氏は、「私が独立系スタジオを設立し、最初のゲームを開発する際、3Dのゲームアセットの制作はMaya LTで効率的にこなすことができました。ゲーム市場は競争が激しい業界ですので、インパクトのある独自ゲームを開発して注目を集めるために、他には代えがたいソフトウェアとなっています」とコメントしている。
2015年03月03日オートデスクは3月3日、モバイルゲーム開発用3Dアニメーション/モデリング向けソフトウェアの最新版「Autodesk Maya LT 2016」を3月27日より発売すると発表した。同製品では、モデリングとアニメーション制作に要する時間を短縮できるようにさまざまな機能強化と新機能追加が行われている。まず、物理ベースのシェーダ素材を新規に搭載し、より高品質なアセットを利用してリアルかつ高品質な素材のデザインができるようになった。また、バックグラウンドでのテクスチャのロード機能の強化によりシーン全体をロードする時間を短縮した。さらに、ライティング環境の初期設定機能が強化されたほか、フォグ効果がビューポートから確認可能となった。このほか、同社が昨年買収したオンラインコンテンツマーケット「Creative Market」内のゲーム製作者向け専用サイトから、3Dコンテンツが購入可能になった。「Creative Market」へはMaya LT内のアプリからも直接アクセスすることができる。期間限定ライセンスの希望小売価格は3カ月で1万円~、1年で3万3000円~、永久ライセンスが11万1000円となっている。価格はいずれも税別。
2015年03月03日トヨタ自動車はこのほど、12日に開催した『シカゴオートショー』(一般公開は14日~22日)にて、マイナーチェンジした高級セダン「アバロン」を公開したと発表した。同車は、2015年秋以降に発売を予定。アバロンは、1994年から米国ケンタッキー工場で生産され、北米を中心とする海外ではトヨタブランドのフラッグシップモデルとなっている高級セダン。現在は米国人チーフエンジニアのもとで、米国の研究開発拠点が中心となって開発に携わっており、トヨタの北米事業およびその現地化推進を象徴するクルマの1つ。今回のマイナーチェンジでは、フロントグリル形状やLEDテールランプを変更・改良するなど、エクステリアデザインに磨きをかけると共に、内装でもグレーのステッチを取り入れるなど、質感の向上を図っている。
2015年02月17日リコーイメージングは10日、PENTAXブランドのデジタル一眼カメラ用コンパクトオートフラッシュ「AF201FG」を発表した。近日発売予定としており、価格はオープン、推定市場価格は1万円台の半ば。防塵・防滴構造のオートフラッシュで、ホットシューを含む18カ所をシーリングしている。小型軽量の本体は、PENTAX「Q」シリーズで使用するのに適したデザインだ。ガイドナンバーは「20」。上下方向への角度調節が可能で、調整角度は-10度 / 0度 / 30度 / 45度 / 60度 / 75度 / 90度 / 105度 / 120度 / 130度となっており、バウンス撮影にも対応する。発光モードはP-TTL調光(先幕シンクロ・後幕シンクロ)、マニュアル発光(FULL・1/4)の4種類。スライド式ワイドパネルを内蔵し、使用時には20mm相当の画角(35mm換算)をカバーする。主な仕様は、照射角度が水平70度/垂直53度、ワイドパネル使用時が水平98度/垂直53度、感度連動範囲がISO25~1600、発光間隔が7秒、発光回数が約80回(単4形乾電池使用時)。電源には単4形乾電池型×2本を用いる。本体サイズはW約65×D31×H72.5mm、重量は約141g(電池のぞく)。
2015年02月10日日野自動車は6日、千葉県の幕張メッセで9日~11日の期間に開催される『東京オートサロン2015 with NAPAC』に、大型トラック「プロフィア」のカーゴ、および小型トラック「デュトロ」のハイブリッド カーゴとダンプをカスタマイズして出展すると発表した。今回出展する車両は、多くのカスタムパーツと鮮烈なカラーリングでドレスアップし「カッコ良いCOOLなトラック」を提案する。プロフィア カーゴ(FR1EXBG)には、カスタムパーツとしてフロントグリル・ヘッドランプ・ステアリング・シフトノブ・ルーフランプ・ドアトリム・フットランプ・ベッド表皮・アルミホイールを採用し、ボデーカラーとデカールでドレスアップ。デュトロ ハイブリッド カーゴ(XKU605M)は、フロントバンパースポイラー・サイドスカート・シート表皮にカスタムパーツを使用。鮮やかなボデーカラーとデカールが採用されている。デュトロ ダンプ(XZC630T)は、フロントバンパーガーニッシュ・アンダーガード・サイドプロテクター・ミラーカバー・オーバーフェンダー・シート表皮にカスタムパーツを使用。こちらも、鮮やかなボデーカラーとデカールを採用した。
2015年01月06日D1コーポレーションは5日、D1グランプリ年始恒例のイベント「D1GP Kick Off Drift」を、9日~11日の期間に開催される『東京オートサロン2015 with NAPAC』の幕張メッセ屋外イベント会場・特設コースで行うと発表した。「D1GP Kick Off Drift」は、東京オートサロン会場内の一角に専用コースを造り、D1グランプリ2014年シリーズで上位8人にランクインしたドライバーがテクニックを競うエキシビジョンマッチ。D1グランプリ創立15周年を迎える2015年は、世界約40数カ国開催されるドリフト競技のパイオニアとしてモータースポーツと環境・社会との共存をテーマに掲げ、「電気自動車(EV)ドリフトカーチャレンジプロジェクト」を始動。世界初となる電気自動車(EV)によるドリフトカー「トヨタ・プリウスZVW30」のお披露目とデモ走行が行われる予定。「トヨタ・プリウスZVW30」は、本来はFF車であるトヨタ・プリウス(ZVW30)をFR化し、外装デザインにT&E製エアロキット&ワイドボディキットを装着。チューニング内容は、ハイブリッドを完全EV化して直列2機・ツインモーター仕様とし、CVTをシーケンシャル6速マニュアルミッションに、ニッケル水素電池1.3kWhをオリビン型リン酸鉄リチウム46kWhに変更している。
2015年01月05日本田技研工業は19日、千葉県の幕張メッセで2015年1月9日~11日の期間に開催される『東京オートサロン2015 with NAPAC』において、さまざまなカスタマイズの可能性を提案する四輪車や二輪車、汎用製品、モータースポーツ競技車両を出展すると発表した。四輪車は、22日に発売を予定している新型軽乗用車「N-BOX SLASH」をベースに、アニメ・SF・ゲームなどで描かれる近未来世界のイメージを表現したコンセプトモデル「CYBER CONCEPT N-BOX SLASH Code : 89」を出展。スポーティーな低全高スタイルと上質かつゆとりの室内空間を両立した「6人乗り新型ハイブリッドモデル」の市販予定車をカスタマイズしたモデルや、2013年の『東京モーターショー』で展示された軽オープンスポーツのコンセプトモデル「Honda S660 CONCEPT」なども展示される。二輪車は、「ゴールドウイング」の発売40周年を記念して特別仕様車として発売された「ゴールドウイング SE」や、SFアクション漫画「シドニアの騎士」とのコラボレーションにより、原作の世界観を想起させるカラーリングが施された大型二輪車「NM4-02」のコンセプトモデルを展示。モータースポーツ競技車両は、ロードレース世界選手権MotoGPクラスの「RC213V」や、SUPER GT GT500クラス参戦マシン「NSX CONCEPT-GT」などを展示するほか、2015年からのFIAフォーミュラ・ワン世界選手権でマクラーレン・ホンダとしての活動の再開にあたり、1988年に16戦中15勝した「マクラーレン ホンダ MP4 / 4」を展示し、同社の意気込みを示すブースにするとのこと。
2014年12月19日12月11日に発売されたPS4/Xbox One版『グランド・セフト・オートV(GTA V)』を先だって体験できる機会を得たのでそのレポートをお届けしよう。『GTA V』は、2013年にPS3/Xbox向けに発売されたオープンワールド型クライムアクションゲームで、世界累計販売本数は3,300万本を記録。今回発売されたPS4/Xbox One版は、2013年に発売されたPS3/Xbox 360版をベースに、映像のフルHD化、グラフィックやエフェクトの一新、そして一人称視点モード(FPS)を搭載し、ティザーサイトの公開時に大きな話題となった。ストーリーモードでは、PS3/Xbox版と同じく3人の主人公キャラクターが登場し、配信されたダウンロードコンテンツも全て収められている。また、最大30人でのプレイが可能なオンラインモード「GTAオンライン」も収録。ロスサントスとブレイン郡を舞台に、『GTA V』本編のアクティビティやスポーツ、「GTA オンライン」用に作られたオリジナルミッションも他のプレイヤーと一緒に楽しむことも可能となっている。今回は「GTA オンライン」(PS4版・英語版)のプレイレビューとして、新たに生まれ変わった『GTA V』の魅力をお伝えしたい。まず、街を散策した時点でまったく別ゲームような超絶進化を遂げていることに驚かされる。「PS4だからグラフィックを向上させた」ということではなく、街の地面や建物、ショップの内装、壁に貼られたポスターに至るまで、全てのテクスチャが一から作り直されている。また、人の通行量の増加に加え、二度と同じ人には出会わないという新たなシステムにより、さらに生き生きとしたリアルな街へと変貌。少し歩くだけでも、水たまりのアスファルトを寒そうに腕組みして歩く男性や、店の前で小競り合いする「GTA」らしい光景など、これまでにない街の表情を見ることができるだろう。ちなみに、被写界深度の設定や新たな木々の処理システムが導入され、郊外へ行くほどよりリアルさを実感できるらしい。ミッションの息抜きには、霧がかった湖畔の表情、草木や木々のざわめき、そして種類が増加したという動物たちを愛でるため、車を飛ばすのもまた一興。これぞ「GTA」的な進化が、至るところから伝わってくる。注目の新要素は、やはり一人称視点に変更できる「FPSモード」。シングルプレイのストーリーモードと「GTAオンライン」の両モードで利用可能で、プレイ中、タッチパッドをタップするだけで1人称視点と3人称視点をシームレスに切り替えることができる。また、ロックスター・ゲームスが「従来の優れたFPSと同等の操作感を実現した」とアナウンスしているとおり、FPSモードでのプレイは快適そのもの。平行移動や物陰に隠れるアクション、照準システムなどを一新したほか、タッチパッドを左右にスワイプすると武器の変更、上にスワイプすると手榴弾を投げるといったPS4版ならでは機能も相まって、全く別ゲームのような感覚。そのほか、PS4版『GTA V』では、照準アシストも多彩。強めのロックオン「ハードロック」、L2ボタンで数秒間ロックオンする「ソフトロック」、敵に近づいてL2を押すとロックオンする「アシストロック」、「フリー照準」と4つから選択でき、プレイヤーのスタイルにあった操作性を実現している。プレイヤーのログインが完了し、まずは、車で街を周回するオンラインレースを体験。マルチプレイモードでは、性能やカラーリングなど細かなキャラクターカスタマイズが可能となっている。FPSモードでは、車内もしっかり再現されており、臨場感は抜群。しかも、車やバイク、バギー、戦闘機といった多岐にわたる乗り物のインテリアはすべて異なっていると言うから圧巻である(ちなみに、ゲーム内で聞ける17のラジオ局は、151もの楽曲が新たに追加されている)。ラジオチューナーの画面も、ラジオ局や楽曲が表示されるなど、ここまで作りこむ必要あるの? と言いたくなるほどのこだわりと細かさに、ロックスターの意地を感じる。今回のレースは16人による対戦。やはりレーススタート時の密集感はたまらない――筆者は無事接触を避けトップチームに入り込めたが、スピード重視の車を選択したため、減速せずコーナーに突っ込み大クラッシュ。何度も建物に衝突し、崖から落下し、そのうち運転が荒くなるという"GTAあるある"を満喫しながら、接触転倒後のリスタート(△ボタン長押し)をうまく使い、なんとか5位をキープしたままゴールすることができた。そして、今回は2チームに分かれて対戦するデスマッチも体験。ここでも1人称視点と3人称視点をいつでも切り替えられるが、もちろん今回はFPSモード一択。照準アシストを「ハードロック」に設定したことで、FPSが苦手な著者でも何人かのプレイヤーを倒すことができた。また、十字キーの↓ボタンを2回押すことで表示される拡大マップから、敵や味方の位置の把握も容易で、連係プレイもより洗練されている。また、L3+R3ボタンではポーズをとれるらしく、勝利の舞などのアピールアクションも可能。というわけで体験は短い時間ではあったが、次世代『GTA V』の新たな発見と、「GTA オンライン」の楽しさを堪能することができた。何より、今回のPS4/Xbox One版は、まったくの"別ゲーム"に仕上がっていると言っても決して誇張ではない。PS3/Xbox 360版の時点でも、ついにゲームもここまできたか……と感嘆したものだが、PS4/Xbox One版は、さらにそれを深化・進化させた出来であり、まさしく現代のゲームの最先端がこの『GTA V』には詰め込まれている。ロックスターと「GTA」シリーズは、今後どこまで進化していくのか……などと毎回途方もないことを最新作が発売されるたびに考えてしまうが、今は新たな『GTA V』を楽しむべく、日々を犠牲にしたいと思う。(C)2014 Rockstar Games, Inc.
2014年12月12日オートデスクは12月8日、12月13日~14日に東京大学本郷キャンパスにて開催される学生向けハッカソン「JPHACK」にWebサービスAPIを提供すると発表した。具体的には、Webサービス上で3Dデータを円滑に表示する「View & Data API」と、複数の写真から3Dデータを作成する「ReCap Photo API」を提供し、これらを次世代の学生が自由な発想で活用できるように支援していくという。当日はGoogle Cardboardキットにスマートフォンを装着して、「View & Data API」を応用したバーチャルリアリティ技術のデモを行う予定だ。同社は設計者やデザイナーなどを育成する教育機関を支援しており、その一環で製造業、建設業向け、CG・映像制作向けアプリケーションのライセンスを無償提供している。
2014年12月08日本田技研工業の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは現地時間の20日、『2014年ロサンゼルスオートショー』に、アキュラのエントリースポーツセダン「ILX」のマイナーチェンジモデルや、新型「HR-V」の量産モデルなどを出展すると発表した。同時に、全米に水素ステーションを設置している「FirstElement Fuel」に、1,380万USドルの支援も発表している。ILXマイナーチェンジモデルは、パワーユニットに2.4L直噴DOHC i-VTEC直列4気筒エンジンと、トルクコンバーター付き8速DCTを新たに採用し、高出力と低燃費を両立。先進の「ジュエルアイLEDヘッドライト」を採用して洗練された雰囲気と上質感を表現している。また、「渋滞追従機能付ACC」「衝突軽減ブレーキ」「路外逸脱抑制機能」などの機能を備えた先進の安全運転支援システム「アキュラ ウオッチ」をオプション設定とした。全米での販売は2015年初めを予定。新型HR-Vは、クーペ・SUV・ミニバンを融合させたクロスオーバーモデルで、パワーユニットは1.8L SOHC i-VTEC直列4気筒エンジンに、CVT(2WD / 4WD)と6速マニュアルミッション(2WDのみ)を用意。フロント席でクーペを思わせるパーソナルな空間を創出する一方で、同社独創の「センタータンクレイアウト」により、ゆとりあるリア席を実現している。全米での販売は2015年前半を予定。「FirstElement Fuel」への支援に関しては、カリフォルニア州において州の助成金と同社からの支援を合わせて、12カ所の水素ステーションが設置可能になるとのこと。同社は、燃料電池自動車(以下、FCV)の普及に向けて必要なインフラ整備への支援を行いながら、FCVの導入を進めていくとしている。
2014年11月21日