桜の季節の恒例「オープンハウス〜サントリーホールで遊ぼう!」が今月6日(土)に開催される。0歳から入場可能なこのイベントは、クラシックの殿堂サントリーホールと、そこで開催されるコンサートの数々を無料で体験できる、春恒例の人気イベントだ(11:00から17:00まで出入り自由)。大ホールでは、「オルガン・コンサート」と「オーケストラ・コンサート」が開催され、サントリーホールのシンボルである世界最大級のオルガンの響きに浸れるほか、「横浜シンフォニエッタ」のゴージャスな演奏も楽しめる。どちらも演奏者のレクチャー付きなので、クラシック初心者でも楽しめること請け合いだ。一方、小ホール(ブルーローズ)では、「クラシック・リレーマラソン」と題して、サントリーホール アカデミーの精鋭たちが15分間のミニ・ステージを次々に披露するのも楽しい限り。復活した「ホール・ガイドツアー」に参加すれば、サントリーホールを隅々まで体験できるほか、ホールにまつわるトリビアを知ることもできる。そして新たに誕生した「大人のためのミニ・ワインセミナー」では、ソムリエによるワインと音楽の話が楽しめるのも、洋酒メーカー「サントリー」ならでは。クラシックコンサートがより一層身近に感じられるに違いない。このチャンスを見逃すことなかれ!「オープンハウス〜サントリーホールで遊ぼう!」4月6日(土) 11:00~17:00サントリーホール入場無料・出入自由・事前申込不要
2024年04月02日サントリーホールで12月24日(日)と25日(月)に異なる企画のクリスマスコンサートが開催される。12月24日(日)は、世界トップレベルの人気と実力を誇るバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)が出演する『メサイア』全曲演奏会を開催。『メサイア』は、「第九」と並ぶ冬の風物詩で、キリストの生涯を描く壮大な作品だ。サントリーホールでは2001年から毎年開催されており、23回目の冬も荘厳な響きがイブの夜を彩る。ソリストには、これまでにもBCJと共演している澤江衣里(ソプラノ)、クリント・ファン・デア・リンデ(アルト/カウンターテナー)や、本企画2度目の登場となるセイル・キム(テノール)、本企画初登場のポール・マックス・ティプトン(バス)が出演する。翌25日(月)は、物語を楽しめる名曲を集めたコンサートを開催。ラヴェルの組曲『マ・メール・ロワ』や、チャイコフスキー作曲のバレエ組曲『くるみ割り人形』など、“おとぎ話”をテーマに選曲されたクリスマスに聴きたい楽曲の数々が登場する。大友直人が指揮を、森川智之がナビゲーターを務め、新日本フィルハーモニー交響楽団が演奏する。両公演とも有料オンライン(ライブ&リピート)配信を実施するため、会場だけでなく自宅や好きな場所で名曲を楽しむことできる。撮影:池上直哉提供:サントリーホールサントリーホール クリスマスコンサート 2023バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」■チケット情報月24日(日) 16:00開演サントリーホール 大ホール【出演】指揮:鈴木雅明合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパンソプラノ:澤江衣里アルト(カウンターテナー):クリント・ファン・デア・リンデテノール:セイル・キムバス:ポール・マックス・ティプトン【曲目】ヘンデル:オラトリオ『メサイア』HWV 56サントリーホールのクリスマス 202312月25日(月) 19:00開演サントリーホール 大ホール■チケット情報【出演】指揮:大友直人ナビゲーター:森川智之新日本フィルハーモニー交響楽団【曲目】アンダーソン:『クリスマス・フェスティバル』メンデルスゾーン:付随音楽『真夏の夜の夢』序曲チャイコフスキー:バレエ組曲『くるみ割り人形』作品71aラヴェル:組曲『マ・メール・ロワ』ストラヴィンスキー:バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)より「王女たちのロンド」「魔王カスチェイの凶悪な踊り」「子守歌」「終曲」
2023年10月26日恒例の「サントリーホール ジルヴェスター・コンサート 2023 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団」が今年も12月31日(日)に開催される。サントリーホールでは、30年以上にわたって年末年始に歴史あるウィーンのオペレッタの殿堂フォルクスオーパー(国民劇場)よりウィーン・フォルクスオーパー交響楽団と旬の歌手が登場してきた。2023年を締めくくるジルヴェスター・コンサートは、来場しやすい昼間の時間帯に開催され、終演後はゆったりと新年を迎えることができる。プログラムには、ヨハン・シュトラウスII世のオペレッタでウィーンの大晦日には欠かすことのできない『こうもり』や、ワルツ『ウィーン気質』など、誰もが一度は耳にしたことがあるウィーンの陽気で明るく優雅な名曲の数々をラインナップ。サントリーホールの年末年始公演に初登場となるベアーテ・リッター(ソプラノ)と、昨年に続き登場のメルツァード・モンタゼーリ(テノール)が、オーケストラと息のあった演奏を披露するほか、バレエ・アンサンブルSOVOPウィーンが美しいウィンナ舞踏でステージを華やかに盛り上げる。指揮はサントリーホールの年末年始公演ではお馴染みのグイド・マンクージが務める。サントリーホール ジルヴェスター・コンサート 2023ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団12月31日(日) 15:00開演サントリーホール 大ホール■チケット情報【出演】ソプラノ:ベアーテ・リッターテノール:メルツァード・モンタゼーリ指揮:グイド・マンクージウィーン・フォルクスオーパー交響楽団バレエ・アンサンブルSOVOPウィーンナビゲーター:八塩圭子【曲目】ニコライ:オペラ『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲ヨハン・シュトラウスII世:ワルツ『春の声』作品410ヨハン・シュトラウスII世:ポルカ・シュネル『突進』作品348ヨハン・シュトラウスII世:『入り江のワルツ』ヨハン・シュトラウスI世:『シュペルル・ポルカ』作品133レハール:オペレッタ『ルクセンブルク伯爵』より「可愛いお嬢さん素敵なお嬢さん」ヨハン・シュトラウスII世:ワルツ『ドナウの乙女』作品427ヨハン・シュトラウスII世:オペレッタ『こうもり』序曲ヨハン・シュトラウスII世:オペレッタ『こうもり』より「私の侯爵様」カールマン:オペレッタ『悪魔の騎士』より「女王の大パロータシュ」マンクージ:オペレッタ『理想の夫』より「この日が来た」エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル『蒸気をあげて』作品70ミレッカー:オペレッタ『乞食学生』より「話すべきか黙するべきか」ヨハン・シュトラウスII世:ワルツ『ウィーン気質』作品354
2023年09月19日8月13日、石田組のサントリーホール公演が行われた。サントリーホールの舞台に立つことは結成当初からの目標だったと言うが、この日の昼夜2回公演はソールドアウト、そして今週8月17日には別プログラムによる追加公演が予定されている。これが石田組の現在地である。言うまでもなく、サントリーホールは日本におけるクラシック音楽のメッカ。2000を越える客席、巨大なパイプオルガンを背にフルオーケストラがセッティングできる大きなステージを有し、国際的にもサントリーホールでの来日公演というのは確かなステータスとなる。組長以下13名の弦楽器奏者にチェンバロを加えたセッティングは舞台面積に対してこじんまりと見えるが、限られた演奏家だけが纏う風格をもって彼らはステージに現れた。石田泰尚と石田組にはサントリーホールがよく似合う。リリースされたばかりのアルバム「石田組2023・夏」に続く公演ということで、収録曲でもあるヴィヴァルディ「四季」が前半に演奏された。本日の公演でヴィオラのトップを務めた須田祥子曰く「日本のコンサートマスターの中で一番美しい音」と評された石田のソロを存分に味わうことができるが、合わせてリーダーとしての彼が13挺の弦楽器をどうプロデュースするかという点も聴きどころのひとつ。弾き手それぞれの表情が見えるかのようなアンサンブルは古楽的なオーセンティックさも感じさせつつ、今世紀における我が国のクラシック界を牽引してきた奏者たちの力量を石田は存分に引き出す。出色だったのは「秋」の3つの楽章。石田の仕掛けが次々と多角的に表出するオリジナリティに満ちた演奏だった。後半はグリーグの「二つの悲しき旋律」で始まる。今回、この曲でのみ石田はコンサートマスターの位置に立った。短いが、本公演における重要なパートと言える。メンバー紹介を挟み、ここからの3曲はいずれも初披露となった新レパートリー。中でも「レ・ミゼラブル」は発表された当初からどのような内容になるのか興味が尽きなかった一曲。ミュージカル自体は、時代や場面(都市)がどんどん変わっていく構成で、それぞれの場面の主役級のキャラクターが登場し、素晴らしいソロや合唱を披露する。石田組版「レミゼ」でも、石田は主旋律をどんどん組員に振っていく。10分ほどに纏められた弦楽器のファンタジーピースとしては驚くほどのストーリーテリングで、編曲者である松岡あさひのアレンジが光った。続くヴァン・ヘイレン「ドリームス」、クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」も弦楽器ならではのグルーヴを響かせつつも現在の石田組のスケールの大きさに合わせたかのような成熟さを聴かせた。そして、キング・クリムゾン「21世紀のスキツォイド・マン」で本編終了。レコード(デビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」)の針を落とした瞬間に聴こえてくる、不穏なノイズを完コピするところから始まるのが何度聴いても嬉しい。アンコールの詳細はここでは書かない。是非会場に足を運んで、聴衆の特権として楽しんでほしい。因みに本日のキーワードは「虫かご」と「裸足」だったことは付記しておきたい。客席総立ちとなったカーテンコール。舞台上段に一列に並ぶメンバーを見ていると思わず先ほど演奏された「民衆の歌」(レ・ミゼラブル)が頭の中でリフレインしてしまった。このプログラムは、今週8月16日の大阪公演ではフェスティバルホールにて上演される。そして、大阪公演の翌日、石田組はサントリーホールに還ってくる。大宮臨太郎(ヴァイオリン)をはじめ、本日の公演に出演していない組員たちによる全く異なるプログラム。石田組によるエネスコ「八重奏曲」が聴けるのは本当に貴重だ。去年、一昨年と続けてサントリーホールでの公演を聴いてきて、その都度彼らは新しいアプローチを聴かせてくれた。恐らく、来年出会う彼らは今とは全く違う装いで私たちを待っているだろう。両公演に限らず、現在の石田組の演奏を是非聴いてほしい。文:小崎紘一/写真:清水隆行石田組2023/2024 アルバム発売記念ツアー 今後のスケジュール2023年8月16日(水)大阪フェスティバルホール 8月17日(木)東京サントリーホール 9月9日(土)神奈川神奈川県立音楽堂10月1日(日)北海道札幌コンサートホール Kitara 10月5日(木)千葉船橋市民文化ホール10月7日(土)秋田アトリオン音楽ホール10月14日(土)北海道網走市民会館10月29日(日)長野軽井沢大賀ホール11月23日(木祝)神奈川ミューザ川崎シンフォニーホール11月26日(日)滋賀びわ湖ホール12月1日(金)宮城電力ホール12月3日(日)福岡北九州市立響ホール12月10日(日)東京かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール12月16日(土)埼玉東松山市民文化センター2024年1月27日(土)福島ふくしん夢の音楽堂3月3日(日)静岡アクトシティ浜松3月17日(日)石川北國新聞赤羽ホール3月20日(水・祝) 鹿児島川商ホール第2ホール各地のチケット販売情報、メンバー、プログラムはアーティストHP: に決まり次第、順次更新いたします。Violinist of a Legend : 『石田組』アルバム情報『石田組 2023・夏』絶賛発売中!CD+特典DVDUWCD-10003¥4,000(税込)【収録予定曲】ヴィヴァルディ:四季/ホワットエバー(オアシス)/ありがとう(いきものがかり)特典DVDヴィヴァルディ:四季より抜粋、他2022年8月19日ミューザ川崎シンフォニーホールでのLIVE録音発売・販売:ユニバーサル ミュージック合同会社演奏:ヴァイオリン…石田泰尚 塩田脩 村井俊朗 清水泰明 福留史紘 鈴木浩司ヴィオラ…中村洋乃理 多井千洋 小中澤基道チェロ…西谷牧人 玉川克 大宮理人コントラバス…米長幸一チェンバロ…松岡あさひ2022年8月19日ミューザ川崎シンフォニーホールでのLIVE録音 絶賛発売中!『石田組 2023・春』CD+特典DVDUWCD-10002¥4,000(税込)【収録曲】キル・ザ・キング(レインボー)/輝ける7つの海(クイーン)/ボーン・トゥ・ラヴ・ユー(クイーン)/ニュー・シネマ・パラダイス(エンニオ・モリコーネ) /バック・トゥ・ザ・フューチャー(アラン・シルヴェストリ)/スマイル(チャップリン)4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調、作品3-1 RV549 (ヴィヴァルディ)(1st 石田泰尚 2nd福留史紘 3rd 塩田脩 4th清水泰明)ルーマニア民俗舞曲 Sz68(バルトーク)/アンダンテ・フェスティーヴォ(シベリウス)/ファランドール(ビゼー)【特典DVD収録曲 (約33分)】★キル・ザ・キング★ニュー・シネマ・パラダイス★アンダンテ・フェスティーヴォ★カーテンコール~ファランドール★Behind the Scene 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月14日国内最大規模の室内楽の祭典「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)」が明日、開幕する。2011年から続く初夏の恒例イベントで、今年も多くの観客が足を運ぶことになりそうだ。本イベントは、クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を気軽に楽しむことができるもので、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる。会期は6月3日(土)から18日(日)までの16日間で、12企画21公演が開催される予定だ。注目は全6公演が行われる「エリアス弦楽四重奏団ベートーヴェン・サイクル」。1998年に英国で結成され、ベートーヴェンを深く探求してきたエリアス弦楽四重奏団の初来日公演で、創意工夫に富んだプログラムが披露される。ミュンヘン国際音楽コンクール優勝以来、内外で大きな反響を呼んでいる葵トリオは9日(金)に登場。11日(日)には、葵トリオと、現役のアカデミー・フェロー(受講生)が初めて共演し、ピアノと弦楽器の濃密なアンサンブルをトークも交えながら披露する「室内楽のしおり~葵トリオとホープたち」も開催される。そのほか、ホルンの世界的スター奏者ラデク・バボラークが出演する「ラデク・バボラークの個展’23~若き音楽仲間とともに」や、サントリーホールが所蔵する1867年製のエラールを、ガット弦のアンサンブルと共に味わえる「エラールの夕べ~壮年ブラームス」など多彩なプログラムが登場。最終日には豪華出演者たちによるガラ・コンサート「CMGフィナーレ 2023」が行われ、大団円を迎える。さらに会場名のブルーローズ(小ホール)にちなんだオリジナルグッズが、会場ホワイエの店舗とオンラインショップで販売。室内楽の響きを堪能した1日の記念に購入する人が増えそうだ。また、有料オンライン配信(ライブ&リピート配信)を5公演で実施。公演の細部、演奏家の動きの細やかな部分を公演から1週間限定で何度でも繰り返し楽しめる。チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)20236月3日(土)から18日(日)までサントリーホール ブルーローズ(小ホール)■チケット情報
2023年06月02日平日の午後に行われるサントリーホールの人気公演「日本フィル&サントリーホール にじクラ」の第2回公演が9月26日(火)に開催される。先ごろ開催された第1回公演は完売しており、最新回も多くの観客を集めることになりそうだ。本公演は、サントリーホールと日本フィルハーモニー交響楽団が手がける新シリーズで、親しみやすいトークと共に、上質な演奏で名曲を楽しめる。平日午後の開催ということもあり、贅沢な時間を過ごせると好評だ。俳優の高橋克典がシリーズの顔となるナビゲーターを務め、毎公演、人気と実力を兼ね備えた指揮者やソリストが揃う。また、また各回13時40分からは約10分間のオルガン・プレコンサートが開催され、サントリーホールの世界最大級のオルガンの壮大な響きも堪能できる。第2回のソリストはヴァイオリンを成田達輝、ピアノを萩原麻未が務める。成田達輝はロン゠ティボー国際コンクール(2010)、エリザベート王妃国際音楽コンクール(12)、仙台国際音楽コンクール(13)でそれぞれ第2位を受賞し、著名指揮者および国内外のオーケストラと多数共演している演奏家。萩原麻未は2010年の第65回ジュネーヴ国際コンクールにおいて、日本人として初めて優勝し、これまでに国内外の主要オーケストラと多数共演を重ねている。成田と萩原は夫婦で、ふたりが揃ってオーケストラと共演するのはこの公演が初となる。日本フィル&サントリーホールにじクラトークと笑顔と、音楽と第2回9月26日(火) 14:00開演(13:20開場)※オルガン・プレコンサート 13:40~サントリーホール 大ホール指揮:広上淳一ヴァイオリン:成田達輝ピアノ:萩原麻未ナビゲーター:高橋克典オルガン:清水奏花サン゠サーンス(イザイ 編曲):ワルツ形式の練習曲によるカプリースモーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 より 第2楽章メンデルスゾーン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調 より 第3楽章チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』■チケット情報
2023年05月18日新年の恒例公演「サントリーホール ニューイヤー・コンサート」が3年ぶりに開催される。サントリーホールのニューイヤー・コンサートは1988年に始まったクラシック愛好家の恒例行事のひとつ。2021、22年はコロナ禍による入国制限の影響により公演がなかったが、2023年はウィーン・フォルクスオーパー交響楽団を再び迎えて開催される。当日は、日本のニューイヤー・コンサートには初登場のディーヴァ、エリーザベト・フレヒル、ニューイヤー・コンサート常連のテノール、メルツァード・モンタゼーリらが出演。2020年に引き続き、ヴァイオリンの弾き振りでもお馴染みのオーラ・ルードナーが指揮を務める。キユーピー スペシャルサントリーホール ニューイヤー・コンサート 2023ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団2023年1月1日(日・祝) 14:00開演(13:00開場)1月2日(月・休) 14:00開演(13:00開場)1月3日(火) 14:00開演(13:00開場)各日とも13:20からプレコンサートありサントリーホール 大ホール【出演】ソプラノ:エリーザベト・フレヒルテノール:メルツァード・モンタゼーリ指揮&ヴァイオリン:オーラ・ルードナーウィーン・フォルクスオーパー交響楽団バレエ・アンサンブルSVOウィーン■チケット情報
2022年09月24日今秋、世界で活躍するスーパーソリスト達がサントリーホールに集結し、<秋の特別コンサートVol.1, 2, 3>を華やかに繰り広げる。その内訳は、樫本大進(ヴァイオリン)と藤田真央(ピアノ)らによる夢のような室内楽や、藤田真央によるラフマニノフのピアノ協奏曲。さらには、樫本大進、遠藤真理(チェロ)たちの秀逸なアンサンブルに、森谷真理(ソプラノ)&大西宇宙(バリトン)による珠玉のオペラ・アリアのほか、2021年ショパン国際ピアノ・コンクールの覇者ブルース・リウがフィナーレを飾る、スーパーソリスト総出演のスペシャル・ガラ・コンサートなどなど。豪華出演者たちが織りなす3日間は、音楽ファンにとって垂涎の的となるに違いない。◆Vol.1室内楽の夕べ11月28日(月)19時サントリーホール樫本大進(ヴァイオリン)・赤坂智子(ヴィオラ)・ユリアン・シュテッケル(チェロ)・藤田真央(ピアノ)による、夢の共演!◆Vol.2藤田真央協奏曲の夕べ11月30日(水)19時サントリーホール◆Vol.3スペシャル・ガラ・コンサート〜豪華スター総出演〜12月3日(土)13:30サントリーホール
2022年08月15日“楽器の王様”ともいわれるオルガンの魅力を存分に楽しめる「サントリーホールでオルガンZANMAI!」が8月11日(木・祝)に開催されるが、俳優の浦井健治がナビゲーターと朗読で登場する。本イベントは、オーストリアの名門リーガー社製のオルガンが設置されたサントリーホールで、小さな子どもから、オルガン愛好家まで楽しめる6プログラムを開催するもの。浦井はミュージカルやストレートプレイなど数々の舞台作品での活躍を中心に、テレビやラジオでも活躍しており、本イベントにも熱い想いと意気込みをもって参加する。■浦井健治(ナビゲーター)インタビュー――浦井さんは、これまでにもサントリーホール 大ホールでの「成人の日コンサート」、ブルーローズ(小ホール)での「サロンコンサート」にご出演されています。サントリーホールの雰囲気や響きにはどのような印象をお持ちですか?やはり、サントリーホール自体が芸術といいますか、例えばロビーを歩いていても、その足元から高貴な「音」が聴こえてきて、自分の姿勢が凛とするイメージがあります。その包み込まれるような空間に身を委ねますと、軽やかで幸せな気分になります。そしてそこに集うお客様の、純粋に作品や音楽を楽しむ温かな笑顔や佇まい。その全てが、芸術を愛する空間になっていると思います。――浦井さんはミュージカルをはじめ多方面で活躍されています。そんな浦井さんにとっての、クラシック音楽やオルガン音楽に対するイメージや思い出のエピソードなどがありましたら、お聞かせいただけますか?ミュージカルをやっていると、オルガンを含めさまざまな楽器の音に触れる機会は増えます。しかし、クラシック音楽はやや敷居が高いのではと、身構える自分もかつてはいました。その固定観念を取り除いてくださったのが、共演させていただいた俳優の故・藤木孝さんでした。共演当時にはオペラなどのDVDをいただいたり、クラシックの舞台作品がどれだけ素晴らしく、そしてどれだけ大衆のために歌手や指揮者が心を込めているかを教えてくださいました。――名作ミュージカル『オペラ座の怪人』という作品について、どのような思いをお持ちでしょうか。ファントムやラウルという魅力的な登場人物にあふれた作品で、俳優や歌手なら一度は演じたい役のオンパレードというイメージです。特にファントムは、複雑かつ繊細で、狂気も持ち合わせる表現が必要な、悲しみと愛を背負う役だと感じるので、演じる役者それぞれの魅力や人間力が、役に乗ると思います。――今回は、「オルガン×オペラ座の怪人」という初の試みで、浦井さんには朗読という形で物語を進行していただき、大木さんのオルガン演奏と共演されます。アコースティックギターとの朗読共演のような経験があるので、今回は“オルガン”という楽器との朗読がとても楽しみです。大木さんの呼吸や表現の機微に乗りながら、オペラ座の怪人の世界をお客様にお届けできるよう努めます。――また、三浦はつみさんの「珠玉のオルガンコンサート」、そして6企画の最終公演となる「トークでもオルガンZANMAI!」ではナビゲーター役としてご登場いただきます。トークや案内役は光栄な役割ですが、今回はやはりお客様と同じ目線で、コンサートやオルガンという素晴らしい楽器を堪能しつつ、オルガンを楽しむという時間を皆さまと一緒に過ごしたいと思っています!「サントリーホールでオルガンZANMAI!」8月11日(木・祝)オルガン研究所 (※予定枚数終了)大ホール10:00開場10:30開始(11:30終了予定)“ポジティフ” ビー アンビシャス!ブルーローズ(小ホール)12:00開場12:30開演(12:55終演予定)ブルーローズ(小ホール)14:30開場15:00開演(15:25終演予定)珠玉のオルガンコンサート大ホール13:00開場13:30開演(14:30終演予定)有料オンライン(ライブ&リピート)配信ありオルガン×オペラ座の怪人大ホール15:30開場16:00開演(17:00終演予定)トークでもオルガンZANMAI!『演奏だけが仕事じゃない!?~オルガニストの裏側』(※予定枚数終了)ブルーローズ(小ホール)17:00開場17:30開始(18:00終了予定)24時間限定無料オンライン(ライブ&リピート)配信あり「サントリーホールでオルガンZANMAI!」特集WEBページインタビュー取材・文:飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)■チケット情報
2022年07月28日『~ベルリン便り~ メンデルスゾーンが聴きたい』が2022年9月10日(土)にサントリーホール ブルーローズ(東京都港区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて7月10日(日)より発売開始です。カンフェティで7月10日(月)よりチケット発売開始 公式ホームページwww.shin-en.jp公演概要『~ベルリン便り~ メンデルスゾーンが聴きたい』公演日:2022年9月10日(土)14:00開演会場:サントリーホール ブルーローズ(東京都港区)■曲目メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ へ長調 Q. 26チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op. 58『無言歌集』より(ピアノソロ)ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op. 49■出演者ヴァイオリン:石原悠企チェロ:藤原秀章ピアノ:野上真梨子石原悠企藤原秀章©Kei Uesugi野上真梨子■チケット料金S席:5,000円A席:4,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月22日“楽器の王様”ともいわれるオルガンの魅力を存分に楽しめる「サントリーホールでオルガンZANMAI!」が8月11日(木・祝)に開催される。数々の名演が披露されてきたサントリーホールの大ホールの正面には、オーストリアの名門リーガー社製のオルガンが設置されている。音色を使いわけるストップ数は74、パイプの総数は5898本と世界最大規模の大きさで、クラシック愛好家にはおなじみの存在だ。今回の企画では、オルガンの魅力を小さな子どもから、オルガン愛好家まで楽しめる6プログラムを開催。大ホールで実際される「オルガン研究所」は小学校低学年向けの公演で、多方面で活躍中の石丸由佳が演奏とお話を担当。続く「珠玉のオルガンコンサート」は、三浦はつみが出演し、J. S. バッハや今年生誕200周年を迎えるフランクなどの名曲が演奏される。ミュージカル通のオルガニスト大木麻理による「オルガン×オペラ座の怪人」では、ミュージカル『オペラ座の怪人』の音楽を、俳優の浦井健治による朗読と共に披露。ブルーローズ(小ホール)ではふたりのオルガニストが、ポジティフオルガン(小型オルガン)の魅力を伝える入場無料・事前申込制のコンサート「“ポジティフ” ビー アンビシャス!」が行われる。演奏だけでなく、トークイベント「トークでもオルガンZANMAI!」や、有料・無料のオンライン配信も実施。様々な角度、楽曲からオルガンの魅力を味わえる1日になりそうだ。「サントリーホールでオルガンZANMAI!」8月11日(木・祝)オルガン研究所大ホール10:00開場10:30開始(11:30終了予定)“ポジティフ” ビー アンビシャス!ブルーローズ(小ホール)12:00開場12:30開演(12:55終演予定)ブルーローズ(小ホール)14:30開場15:00開演(15:25終演予定)珠玉のオルガンコンサート大ホール13:00開場13:30開演(14:30終演予定)オルガン×オペラ座の怪人大ホール15:30開場16:00開演(17:00終演予定)トークでもオルガンZANMAI!『演奏だけが仕事じゃない!?~オルガニストの裏側』ブルーローズ(小ホール)17:00開場17:30開始(18:00終了予定)※オンライン企画もあり。■チケット情報
2022年05月17日サントリーホール「こども定期演奏会」2022年シーズンの開幕が目前だ(2022年5月8日:サントリーホール)。今シーズンは、「オーケストラ春夏秋冬(はるなつあきふゆ)」をテーマに掲げ、2022年5月8日(日)、7月10日(日)、9月4日(日)、12月11日(日)の4回にわたって各日11:00よりの開催となる。2021年に20周年を迎えたこの「こども定期演奏会」は、こどもたちが定期的にコンサートホールに行く習慣を身につけ、生活の中にクラシック音楽を取り入れてもらいたいという願いを込めた、日本で初めてのこどものためのオーケストラ定期演奏会だ。2022年のテーマ「オーケストラ春夏秋冬(はるなつあきふゆ)」では、各回の公演において、音楽を通じてそれぞれの季節を体感することができるところがポイント。フル編成のオーケストラによる本格的な演奏と各回の指揮者とソリストの分かりやすいトークによって、お馴染みの曲も初めての曲も楽しく聴けるこのコンサートは、こどもだけでなく、大人にもおすすめしたい。アーティストたちがどのように季節を表現するかにご注目あれ。●公演概要5月8日(日)サントリーホール大ホール東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」
2022年04月19日“クラシック音楽の殿堂”サントリーホールの素晴らしさを身近に感じる機会を“無料で”体験できるという、夢のようなイベント「サントリーホールオープンハウス」が、3年ぶりに開催される(2022年4月3日)。毎年桜の季節に開催されたきたこのイベントは、クラシック初心者はもちろん、クラシックのコアファンにも楽しめる素敵なイベントが満載。普段は同伴が難しい小さな子供と一緒に体験できることも、子育て世代には嬉しい限り(0歳〜の未就学児から大人まで事前予約が必要)。「屋外にベビーカー置き場が設置されます」というインフォメーションが微笑ましい。当日開催されるイベントを紐解いてみると、大ホールでは、サントリーホールの誇る世界最大級のオルガンの響きと、オーケストラサウンドの両方を堪能できる「オルガン&オーケストラ・コンサート」が開催され、ブルーローズ(小ホール)では、室内楽の繊細な響きと素敵な歌声を体験する「弦楽四重奏&オペラ名曲コンサート」が開催される。それぞれのホールの特性を生かした名曲の数々が、クラシック音楽に親しむための素敵な扉を開いてくれるに違いない。さらには、ブルーローズ(小ホール)での「リズムで遊ぼう!」は、小さな子供から大人までが楽しめる参加型のコンサート。スケジュールが合わない方や、遠方の方のために、無料オンライン配信が用意されるのも朗報だ。今こそ音楽をわかちあおう!「サントリーホールオープンハウス ~今こそ音楽をわかちあおう!」4月3日(日)サントリーホール 大ホール、ブルーローズ(小ホール)入場無料(事前申込制)/無料オンライン配信あり
2022年03月22日サントリーホール主催公演の2022~23シーズンラインナップが発表になった。5月にはこどもを対象にした世界最大級の本格的なクラシック音楽の祭典「こども音楽フェスティバル」が、6月には国境や世代を超えた演奏家を迎えて多彩な室内楽の世界を楽しめる「チェンバーミュージック・ガーデン」が開催。8月の現代音楽の祭典「サマーフェスティバル」では、ウィーンから現代音楽界のトップグループ、クラングフォルム・ウィーンを迎えたザ・プロデューサー・シリーズや、テーマ作曲家イザベル・ムンドリーの世界、芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会が行われる。11月にはデビュー40周年を迎える五嶋みどりのベートーヴェン作品を中心としたスペシャルステージ、音楽監督のアンドリス・ネルソンスが指揮するボストン交響楽団、12月には恒例のクリスマス公演があり、2023年元日からはウィーン・フォルクスオーパー交響楽団が出演するニューイヤー・コンサートが予定されている。一部の公演はデジタルサントリーホールでのオンライン配信も実施予定で、教育普及・社会貢献活動「Enjoy! Music プログラム」では未来を担うこどもたちを対象にした企画や、若い才能を支援するサントリーホール アカデミーの活動も実施する。クラシックファンから愛される会場として、公演だけでなく、多角的な活動を続けるサントリーホールは今シーズンも多くの観客の支持を集めることになりそうだ。サントリーホール主催公演の2022~23シーズン
2022年03月08日子供のための音楽祭としては世界最大級となる「こども音楽フェスティバル」が、5月4日(水祝)~7日(土)の4日間にわたって開催される。東京・赤坂のサントリーホールで記者発表会が行われた。このプロジェクト、本来は2年前に開催予定だったがコロナ禍で延期。時期を見きわめ、満を持しての初開催となる。かねてから若年層向けの音楽プロジェクトに積極的に取り組んできたソニー音楽財団とサントリー芸術財団が初めて手を携えて実現するもの。期間中は、サントリーホールで行なわれる18のコンサートを中心に、近隣ホテルやホール前の広場などの周辺施設も巻き込んで、0歳児や未就学児から、小学生、中高生、さらには妊婦のためのコンサートなど、年齢に合わせた多様な企画が同時多発的に繰り広げられる、まさにお祭り。しかも出演者が豪華。ソニーとサントリーが本気を出せばこうなる!という、日本を代表するそうそうたる顔ぶれが揃う。それでいて入場料はリーズナブル。子供は500円から、大人でも最高で3,000円と、家族で出かけても財布にやさしい設定がうれしい。会見では、公式アンバサダーを務めるピアニストの清塚信也がその意気込みを語った。「演奏活動の一方で、素晴らしい音楽を紹介したいという強い思いが、いつもある。だからアンバサダーという立ち位置はとてもうれしい。音楽は言葉と一緒で、まずはサウンドに触れて、自然な気持ちで楽しんでほしい。音楽は楽しいんだということを身体に入れて、それを他の人に伝えたいという気持ちになってくれたら、それが音楽の根源だと思う。世界でも類を見ない大規模な子供のための音楽祭。日本の音楽史にも影響を残すのではないか。ワクワクしている」清塚は、同時配信されるオンライン番組の総合パーソナリティも務める。ホール公演のライヴ配信だが、演奏の様子をただ流すのではないのがポイント。「私の強い思いを聞いていただき、無料でお届けできることになった。なるべく面白い、ちゃんとした『番組』になるよう、アイディアをこらしていろいろ仕掛けていきたい。ご期待ください」さまざまなメディア出演ですべらないネタを披露している清塚のトーク力については説明不要だろう。配信には、人気お笑いコンビのかまいたちが出演する日も。もちろん清塚自身はコンサートにも出演して演奏を聴かせてくれる。GWはファミリーで気軽にクラシック音楽に触れてみよう!(取材・文:宮本明)
2022年03月03日初夏の恒例、サントリーホールでの“室内楽の祭典”が12年目を迎える。その規模は国内最大級であり、国境や世代を超えた演奏家を迎える多才な12企画22公演(有料オンライン配信7公演)が、今年も華やかに開催される(2022年6月4日〜19日:サントリーホール・ブルーローズ)。クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を、もっと気軽に楽しんでほしいという願いを込めて、2011年にスタートした「チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)」は、小ホール“ブルーローズ”の親密な空間で、演奏者の息遣いや表情までが間近に体験できる。まさに室内楽の原点であるサロンの雰囲気満載のイベントだ。注目の「ベートーヴェン・サイクル(弦楽四重奏曲全曲演奏会)」には、ロシアのアトリウム弦楽四重奏団が登場するなど、今年の出演者の顔ぶれも百花繚乱。室内楽の庭に相応しい華やかさだ。イベントを彩るキャッチコピー「出逢いと、夢と、喝采で育まれた庭」は、12年目を迎えるCMGにぴったりの花言葉と言えそうだ。●公演詳細:
2022年02月10日サントリーホールと日本フィルハーモニー交響楽団が平日の午後に開催しているシリーズ「日本フィル&サントリーホールとっておき アフタヌーン」の2022‐23シーズンの日程の内容が発表になった。本シリーズは、魅力的な指揮者とソリストたちの気さくなトークを交えたオーケストラ名曲コンサート。俳優の高橋克典がナビゲーターを務め、2022‐23シーズンは“心に音楽のエールを”がテーマになっている。いずれも14時開演で、6月2日(木)は指揮:鈴木優人、ヴァイオリン:石上真由子が出演。9月27日(火)には、指揮:太田弦、ピアノ:仲道郁代、来年2月1日(水)には指揮:広上淳一、サクソフォーン:上野耕平が登場する。全公演とも有料オンライン配信(ライブ&リピート配信)が実施されるほか、特典付きの3公演セット券も発売される。以下、出演者のコメント鈴木優人(指揮)平日のお昼にサントリーホールでオーケストラの生演奏を楽しみませんか?人気シリーズ「とっておきアフタヌーン」に今年も出演します。テーマは「心にエールを」。嬉しい時も悲しい時も、その気持ちに寄り添ってくれるのは音楽。こういう時期だからこそ聴きたい音楽を集めました。若きエース(?) 石上真由子さんのヴァイオリン、高橋克典さんの語り、日本フィルハーモニー交響楽団のフルオーケストラという豪華な布陣。楽しいトークも交えながらお送りします。どうぞお楽しみに♪石上真由子(ヴァイオリン)ヴァイオリンを始めたての頃、ソロのパートよりもオーケストラの間奏の部分が大好きで、オーケストラパートを聴き覚えでよく弾いていたブルッフのヴァイオリン協奏曲。この言わずと知れた名曲を、サントリーホールという素晴らしい空間で演奏できるのがとても楽しみです。幼少期から自分にとって特別な作品だったツィガーヌも、久々のオーケストラとの演奏です。温かい音色が大好きな日本フィルさんと、この半年間、様々な形で共演を重ねてきた鈴木優人さんとの化学反応でどんなアイデアが生まれるのか、今からとても楽しみです。太田 弦(指揮)日本フィル、そして、仲道郁代さんとサントリーホールで共演できますこと、今からワクワクしております。音楽が出来ることの喜び、サントリーホールでできることの幸せを音楽にのせ、お客様皆様にお届けしたいと思っています。そして、お客様がすこしでもワクワクしていただけたら、幸いです。サントリーホールで皆様にお目にかかれることを楽しみにしております!仲道郁代(ピアノ)日本フィルと最初にご一緒したのは1984年、今回演奏しますモーツァルトの第20番でした。オーケストラの音が鳴った瞬間、鳥肌が立ったことを覚えています。この曲は、弾くたびに、哀しみのその先にある天国のような美しい世界を見せてくれます。その世界は、年月を経て、より愛おしい、切ない世界と感じられるようになりました。美しさの受け止め方は人それぞれですが、音楽が見せてくれる様々な美しさは、ふっと心に入ってきて、心を温かくしてくれるものだと思います。フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)広上淳一(指揮)「心にエールを!」オーケストラが奏でる音楽は「心のレストラン」です。レストランにご馳走を食べに行くときのように心躍らせてサントリーホールに足を運んでください。色とりどりのダンス音楽の名曲の数々をご用意し、若き素晴らしい才能の上野耕平さん、そして日本フィル一同、皆さんをお待ちしています。上野耕平(サクソフォーン)陽気なスカラムーシュ、1人の男の生き様が刻まれたような魅力が詰まったピアソラ作品。平日お昼のひと時をサクソフォーンとオーケストラの音楽で。いつものお昼がきっと特別な時間になるはずです。なかなか聴けない作品と空間の響き。是非"体感"しに来てください!日本フィル&サントリーホールとっておき アフタヌーン 2022~23シーズンVol. 19~216月2日(木)14:00開演(13:20開場)指揮:鈴木優人ヴァイオリン:石上真由子*ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26*ラヴェル:演奏会用狂詩曲『ツィガーヌ』*メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』序曲/組曲 より9月27日(火)14:00開演(13:20開場)指揮:太田 弦ピアノ:仲道郁代モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」2023年2月1日(水)14:00開演(13:20開場)指揮:広上淳一サクソフォーン:上野耕平*ドリーブ:バレエ組曲『シルヴィア』より 第4曲「バッカスの行進」ミヨー:『スカラムーシュ』作品165c*ピアソラ:『エスクアロ(鮫)』*/『オブリビオン(忘却)』*/『リベルタンゴ』*ハチャトゥリヤン:バレエ組曲『ガイーヌ』よりビゼー:組曲『アルルの女』第2番Vol. 19~21共通日本フィルハーモニー交響楽団ナビゲーター:高橋克典会場:サントリーホール 大ホールチケット情報Vol. 19: 20: 21:
2022年02月04日「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2022」が6月4日(土)から19日(日)にかけて、ブルーローズ(小ホール)で開催される。「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 2022」のチケット情報はこちら「チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)」は、「クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を気軽に楽しんでいただきたい」というコンセプトで2011年から始まり、今年で12年目を迎える。ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる国内最大規模の初夏の室内楽の祭典として育まれてきた。今年のオープニングとなる公演は「堤 剛プロデュース」。サントリーホール館長の堤剛(チェロ)と小菅優(ピアノ)、吉田誠(クラリネット)の三重奏だ。ブラームスとフォーレの最晩年の2作品や藤倉大の『Hop』で、この編成の歴史と現在形を堪能できるプログラムでの幕開けとなる。またCMG恒例企画でもある「ベートーヴェン・サイクル」には、20年超のキャリアを誇るロシアのアトリウム弦楽四重奏団が満を持して登場。アジアのアーティストたちを紹介する「アジアンサンブル@TOKYO」では韓国のソヌ・イェゴン(ピアノ)が、またホルンの世界的なスター奏者「ラデク・バボラークの個展」も、共に日本の演奏家たちとアンサンブルで深い対話を交わす予定だ。そしてサントリーホール室内楽アカデミーで学び、現在4年目を迎えるクァルテット・インテグラによるリサイタルを開催。各メンバーがサントリーホール室内楽アカデミー出身の葵トリオは、2年目となるベートーヴェンのピアノ三重奏曲を1曲ずつ披露する7年プロジェクト第2回目を迎え、細川俊夫の作品にも取り組む。「フォルテピアノ・カレイドスコープ」では、現代のモダンピアノとは異なる音色を持つフォルテピアノがサロン風のブルーローズに3台登場。また、現代のグランドピアノとフォルテピアノの音を聴き、弦楽器とのアンサンブルによる響きの違いをトーク付きで紹介する「室内楽のしおり」はCMG入門の新企画となる。そのほか、定番企画としては、室内楽アカデミー・フェローが名曲を抜粋して日頃の研鑽の成果を発表する公演や、平日昼間60分の出演者のトークを交えたコンサート「プレシャス1pm」が実施される。■公演情報「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2022」6月4日(土)~19日(日)開催会場:全てサントリーホール ブルーローズ(小ホール)
2022年02月03日若い声楽家、ピアニストが研鑽の成果を発表する「サントリーホール オペラ・アカデミーオペラティック・コンサート」が3月9日(水)に開催される。サントリーホール オペラ・アカデミーは、ホール・オペラ(R)のために来日した世界のトップ・アーティストから直接学べる場を提供する目的で1993年に発足。2011年秋より、元世界的テノール歌手で指揮者・声楽指導者のジュゼッペ・サッバティーニをエグゼクティブ・ファカルティに迎え、基礎的なテクニックの習得を目指す「プリマヴェーラ・コース」と、同コース修了生がさらに深い音楽表現を磨くための「アドバンスト・コース」の2コースが開設されている。アカデミーに集う若い才能がその成果を披露するコンサートは2018年に初開催され、好評を集めた。今回はアドバンスト・コース第5期を中心とした現役生4人が、それぞれの声に適したオペラの役を勉強できるよう、日頃指導を受けているコーチング・ファカルティやアカデミー修了生の助演のもとに、アンサンブルを中心としたオペラの名場面を抜粋で、演奏会形式で披露する。サントリーホール オペラ・アカデミーオペラティック・コンサート3月9日(水) 19:00時開演(18時20分開場)サントリーホール ブルーローズ(小ホール)【出演・曲目】モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』K. 492 第2幕 よりスザンナ:岡 莉々香(ソプラノ)ケルビーノ:細井暁子(メゾ・ソプラノ)伯爵夫人:野田ヒロ子(ソプラノ)伯爵:増原英也(バリトン)ロッシーニ:オペラ『オテロ』 第2幕、第3幕 よりデズデモーナ:萩野久美子(ソプラノ)オテロ:石井基幾(テノール)ロドリーゴ:頓所里樹(テノール)プッチーニ:オペラ『ラ・ボエーム』 第1幕、第3幕 よりロドルフォ:石井基幾(テノール)ミミ:迫田美帆(ソプラノ)ムゼッタ:天羽明惠(ソプラノ)マルチェッロ:増原英也(バリトン)ピアノ:古藤田みゆきナビゲーター:朝岡 聡■チケット情報
2022年01月18日サントリーホール恒例の人気企画「日本フィル&サントリーホールとっておきアフタヌーン」 2021~22シーズン Vol. 18に注目したい(2022年2月2日:サントリーホール)。クラシック音楽の名曲を通じて平日の午後を優雅で豊かに過ごすライフスタイルを提案するこのシリーズ。今回は、注目の若手指揮者・坂入健司郎を迎えて、大迫力のレスピーギ『ローマの松』などの華々しいオーケストラ音楽が披露される。ソリストには2019年ミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で日本人初優勝を飾った期待の若手チェリスト佐藤晴真が出演。世界が認めた実力を堪能するチャンス到来だ。ナビゲーターには務俳優・高橋克典が起用され、独自の語り口で音楽の魅力をたっぷりと伝えてくれるというのも楽しみだ。公演チケットは、グループ割引、The Okura TokyoやANAインターコンチネンタルホテル東京がティータイムを彩る特別なプランが用意されるほか、コンサート前のリハーサル体験も開催予定。子育て世代のために、託児サービス(事前申込制、有料)も用意されているのは嬉しい限り。さらには、好きな時間、場所で「有料オンライン配信(ライブ&リピート配信)」でも楽しめるのは要チェック。クラシック音楽の新たな楽しみがここにある。●公演概要2022年2月2日(水)サントリーホール 大ホール日本フィル&サントリーホール とっておきアフタヌーン Vol.18
2021年11月21日ランチタイムの人気企画『サントリーホール オルガン プロムナード コンサート』の22年3月までの詳細が発表された。毎月1回(8月を除く)平日のランチタイムに、 オルガン音楽を気軽楽しめる30分間の入場無料コンサート「サントリーホール オルガン プロムナード コンサート」(ホール開館5周年の1991年10月開始)。30周年の節目を迎える10月21日(木)の公演では、オルガン奏者 水野均を迎えてリアルのコンサートとオンライン配信(無料)のハイブリッド公演が開催される。さらには来年3月までの出演者も決定した。ランチタイムに、オルガニスト自身の企画による自由なプログラムで、 世界最大級のパイプ数5,898本を誇るサントリーホールのオルガンの響きを楽しみたい。●サントリーホール詳細: サントリーホール オルガン プロムナード コンサートSUNTORY HALL ORGAN PROMENADE CONCERT【日程・出演・時間・曲目(10月21日公演のみ発表)】各日共:12:15~12:45(11:45開場)会場:サントリーホール 大ホール※公演日2週間前からホームページに曲目と出演者プロフィール、 メッセージを掲載しています。(2021年)・10月21日(木)水野均(オルガン)*オンライン配信有(ライブのみリピート配信なし)[曲目]L. マルシャン:『オルガン曲集』第3巻より「第5旋法によるグラン・ディアローグ」F. クープラン:『修道院のためのミサ』より「聖体奉挙:テノールをティエルスで」J. S. バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548※出演者プロフィール、 メッセージはこちらから"水野均・11月4日(木)川越聡子(オルガン)・12月10日(金) 大平健介&長田真実(オルガン)*オンライン配信有(2022年)・1月13日(木)都築由理江(オルガン)・2月18日(金)新山恵理(オルガン)・3月10日(木)ジャン=フィリップ・メルカールト(オルガン)
2021年10月16日3年ぶりに「チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)」に登場する「キュッヒル・クァルテット」公演の開催が確定した(6月24、25、26日:サントリーホール・ブルーローズ)。当初6月22日(火)に予定されていた公演は、新型コロナウィルス感染症に係る入国制限措置によって6月25日(金)に延期され、6月24、25、26日の3日間連続公演となる。この公演実現によって「室内楽の庭」たるCMGにひときわ大きな花が添えられる。これまでに、ベートーヴェン・サイクル(2014)や、シューベルト(2016)、ブラームス(2018)の室内楽をまとめて取り上げ、ウィーンを拠点として長年活動を続けてきた「キュッヒル・クァルテット」の今回のプログラムは、“弦楽四重奏の父”ハイドン。残された約70曲の「弦楽四重奏曲」の中から厳選された今回の9曲は、まさに聴き応え充分。有名なメロディーから隠れた名作までの盛りだくさんのラインナップは、ハイドンの魅力を知り尽くした同楽団ならではのセレクトだ。新メンバー、シュテファン・ガルトマイヤー(チェロ)を正式に迎えた初めての日本公演に期待したい。●CMG詳細●キュッヒル・クァルテットウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクションの精鋭により結成。楽友協会で唯一、150年以上の歴史をもつ弦楽四重奏の定期演奏会を担当するため「ムジークフェライン・クァルテット」という伝統を継承する称号もあるが、現在はウィーンでも「キュッヒル・クァルテット」の名前で活動している。ウィーン芸術週間、ザルツブルク音楽祭、モーツァルト週間、オシアッハ、パッサウ、ボローニャ、モントルー、フランドル国際音楽祭に参加するなど幅広く活動。録音も多数。2012年に第2ヴァイオリンが交代、20年にチェロ奏者が交代し、さらなる円熟の境地に至っている。
2021年06月20日昨年12月にスタートしたクラシック専門の動画サイト『medici.tv JAPAN』にて、昨年秋に開催された大きな話題となった<サントリーホールARKクラシックス>のコンサート映像が、4月17日より毎週無料で公開されることになった(10週連続無料公開!)。ライブやコンサートがいくつも中止になっている現在、素敵なおうち時間をお過ごしあれ。*まずは最初の5つのラインナップを要チェック!●medici.tv JAPAN(メディチ・ティーヴィー・ジャパン)●「サントリーホールARKクラシックス2019」公開スケジュール(毎週金曜更新予定)・4月17日 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番《雨の歌》/三浦文彰・辻井伸行・4月24日 モーツァルト:ディヴェルティメント K.136/ジュリアン・ラクリン&ARKシンフォニエッタ・5月01日 坂本龍一組曲/川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝 トリオ・5月08日 ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品/ジュリアン・ラクリン他・5月15日 バッハ:ゴルトベルク変奏曲/曽根麻矢子※ラインナップは変更になる可能性がございます。
2020年04月18日「子どもたちに豊かな音楽体験を」という願いの下、2002年にスタートした日本初のこどものためのオーケストラ定期演奏会「東京交響楽団&サントリーホールこども定期演奏会」では、大人たちが通う定期演奏会と同じように、毎回異なる指揮者が登場して年間4回のコンサートが開催される。2019年の最後を飾る第72回定期演奏会(12月15日:サントリーホール)のテーマは「リズム」。東京交響楽団正指揮者の飯森範親と同団首席チェリストの伊藤文嗣の共演でピアソラの『リベルタンゴ』が披露されるほか、「こども奏者」の参加による『美しく青きドナウ』、そしてラヴェルの『ボレロ』といったリズム表現豊かな作品が楽しめる。実は本格的な内容ながら、子供たちが集中してコンサートを楽しめるように、1曲は長くても15分、指揮者やソリストから作品や楽器についてのトークも入るこの公演。全体で約90分のコンサートを、司会の坪井直樹(テレビ朝日アナウンサー)がナビゲート。堅苦しくなく楽しい雰囲気の中で、本物の芸術に触れるひとときを、親子でも、大人だけでも過ごせるコンサートだ。※小学校1年生以上入場可●公演概要12月15日(日)サントリーホール東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」第72回『リズム』
2019年12月10日「銀河鉄道 999」シンフォニック・コンサートが、2018年10月30日(火)、東京・サントリーホールにて開催される。「銀河鉄道 999」シンフォニック・コンサートは、名作アニメ「銀河鉄道 999」の40周年、並びに作者である松本零士の生誕80周年を記念して開催されるコンサートだ。アニメを彩る数々の楽曲を、豪華オーケストラによって生演奏される。プログラムは、映画版『銀河鉄道 999』のサントラ「青木望:交響詩『銀河鉄道 999』」と、アニメ版「銀河鉄道 999」のサントラ「青木望:組曲『銀河鉄道 999』」の2本立てとなる。注目は、本公演にて初披露となるアレンジ楽曲だ。ボーカルのタケカワユキヒデを中心とした日本のバンド「ゴダイゴ」による、映画版主題歌「銀河鉄道 999」と劇中歌「テイキング・オフ!」を、「題名のない音楽会」のオーケストラ編曲などを手掛ける山下康介が特別に編曲。誰もが知る名曲を、臨場感あふれるオーケストラ・バージョンで披露する。指揮者は、数多くのオーケストラやアーティストとの共演歴をもつ矢澤定明が、オーケストラは、名門“東京フィルハーモニー交響楽団”が務める。また、ゲストヴォーカルには、「2018世界バレー女子大会-JAPAN-」開幕戦にて国歌斉唱を行う、ソプラノ歌手・田中彩子の出演が決定している。【詳細】「銀河鉄道 999」シンフォニック・コンサート公演日:2018年10月30日(火) 19:00開演(18:15開場)会場:サントリーホール 大ホール住所:東京都港区赤坂1-13-1料金:S席 9,000円、A席 7,000円、B席 5,000円 ※全席指定※スクリーン等への映像投影はなし、演奏のみとなる※未就学児入場不可※曲目・曲順等は変更になる場合あり※車椅子での来場は、チケット購入前にチケットスペースまで問い合わせ必須 ■チケット詳細チケット発売日:2018年9月24日(月・祝) 各種プレイガイドにて販売。【チケット予約、問い合わせ先】チケットスペースTEL:03-3234-9999
2018年09月24日今年2月から閉館して改修工事を行なっていたサントリーホール。9月1日(金)のリニューアル・オープンに先立って内覧会が開かれ、リフレッシュした姿をひと足早くお披露目した。
2017年08月30日開館30周年の記念公演が目白押しのサントリーホール。その掉尾を飾る大型企画「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN」がいよいよ始まる。1967年、大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが自らの音楽的理想を実現すべく私財を投じて起ち上げた音楽祭だ。開幕前日の11月17日、音楽監督クリスティアン・ティーレマンらが出席して記者会見が行なわれた。「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN」チケット情報音楽祭の中心を担うのはティーレマンと音楽祭のレジデント・オーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデン。サントリーホールの名物企画だった「ホール・オペラ」が復活するワーグナー『ラインの黄金』では、普段の彼らと違って舞台の上でオペラを弾く。劇場ではオーケストラ・ピットで演奏するのが常の彼らにとっては特別な形の上演だ。ティーレマンは言う。「歌手の声と音量のバランスをとりながら、美しい響きを作るチャレンジを楽しみたい。録音に近い、クリアな響きになるのではないか。最良の形をお聴かせできると確信している。このオーケストラが伝統的な響きを維持しているのは現代では貴重。丸みのある、暗くて、同時に明るい音。攻撃的に前に出すぎることがない音は、オペラでは特に重要だ」オーケストラ・コンサート2公演では、ベートーヴェンのピアノ協奏曲のソリストに予定されていたイェフィム・ブロンフマンが病気降板のため、キット・アームストロングが代演する。ティーレマンが「第二のブレンデルと呼べる才能」と認める新鋭ピアニストだ。プログラム全体に特別な彩りを添えるのが、創始者カラヤンの長女で女優のイザベル・カラヤンが出演する一人芝居『ショスタコーヴィチを見舞う死の乙女』だ。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番を中心に、音楽と、彼の同時代人たちのテキストを組み合わせた舞台作品(字幕付き)。生前のカラヤンはイザベルに、「もし自分が作曲できるとしたら、ショスタコーヴィチのように作曲したいんだ」と話していたそう。彼女は「こうして『イースター音楽祭』と書いたIDカードを下げてここにいるだけでうれしい。日本が大好きだった父もきっと誇りに思ったはず。父がホールのどこかにいるのを感じながら舞台に上がります」と感慨深げだった。互いに「相性ぴったり」と認め合うオケと指揮者の類いまれな呼吸が、カラヤンと故郷ザルツブルク、カラヤンと日本、父と娘、30周年と50周年。さまざまな思いと交差する。取材・文:宮本 明
2016年11月18日ザルツブルク・イースター音楽祭(復活祭音楽祭)がサントリーホールにやってくる(11月18(金)~26日(土))。ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN チケット情報ザルツブルクは巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908~1989年)の生まれ故郷だ。彼が1967年に創設したイースター音楽祭は、毎年春に、オペラ上演とオーケストラ・コンサートを中心に約10日間にわたって開催されている。夏のザルツブルク音楽祭とは別組織。年によって暦が移動するキリスト教の「復活祭」に日程を合わせてはいるものの、音楽祭の中身には宗教的な色合いはほとんどなく、イエスの受難日である聖金曜日に「レクイエム」などの宗教曲が演奏されるのが定番になっている程度。もともとカラヤンが自身の芸術的理想を自由に発揮するために起ち上げた場だったのだ。たとえばカラヤン存命中のオペラのほとんどで、カラヤン自身が演出家も兼ねていたように!そんなカラヤンの庭のような音楽祭が開館30周年を祝うサントリーホールで開催されるのは、彼が設計段階からアドバイスを寄せて愛したこのホールにふさわしい。カラヤン亡きあと、現在の音楽祭を担う芸術監督のクリスティアン・ティーレマンと、彼が首席指揮者を務めるシュターツカペレ・ドレスデンが来日して、音楽祭のエッセンスが凝縮されたプログラムを繰り広げる9日間だ。開幕を飾るのは《ラインの黄金》(11月18(金)・20日(日))。ワーグナーはこの音楽祭を彩る重要なレパートリーで、特にカラヤン時代には、上演されたオペラの6割以上がワーグナーだった。その精神を継承した現代屈指のワーグナー指揮者ティーレマンが、ミヒャエル・フォッレ(ヴォータン)、藤村実穂子(フリッカ)ら世界の一線で活躍する歌手たちを率いてワーグナーの真髄を聴かせてくれるはず。そしてさらなる注目ポイントが、そう、サントリーホールでオペラといえばあれ!1993年から2010年まで続いた「ホール・オペラ」が、この《ラインの黄金》で復活するのだ。コンサートホールの音響や空間を最大限に活用した演出により、歌劇場での上演とは異なる感興の、未体験の舞台が毎回出現する好企画だった。今回は、2006年のホール・オペラで《トゥーランドット》を手がけた演出家デニー・クリエフにより、楽劇の理解を視覚的にもフォローする仕掛けが施されているという。歌手とオーケストラが同じ舞台上で演奏することで音楽の密度が高まるのも、特にワーグナーでは大歓迎。初日が待ち遠しい。取材・文:宮本明
2016年10月27日2016年に開館30周年を迎える“クラシック音楽の殿堂”サントリーホールが、記念公演ラインナップを9月16日に発表した。記念公演は、今年の大晦日のジルヴェスターコンサートより幕開け。2016年を通して世界一流のアーティストが登場する。中でも注目はサントリーホール独自企画の3つのフェスティバル。6月の室内楽の祭典「チェンバーミュージック・ガーデン」、8月の現代音楽の祭典「サマーフェスティバル」、秋の「サントリーホール フェスティバル」が、これまでにない規模と内容で展開される。例年よりも会期を1週間拡大する「チェンバーミュージック・ガーデン」のキーワードは「アジア」。世界で活躍するアジアの音楽家によるシリーズを展開。毎年、実力派カルテットが登場する「ベートーヴェン・サイクル」には、初の日本人グループ、クァルテット・エクセルシオが出演する。1987年から続く「サマーフェスティバル」は、委嘱新作の世界初演や、日本初演をはじめ、音楽の“今”を体験できるプログラム。特別演奏会として、国際作曲委嘱シリーズ第1回作品で、没後20年にあたる武満徹作曲の「2オーケストラのための『ジェモー』」をタン・ドゥン(第17回委嘱作曲家)ほかの指揮で再演する。記念公演の目玉と言える「サントリーホール フェスティバル」には世界のトップアーティストが集結する。5年ぶりの祝祭コンサートは、ウィーン・フィル、指揮にズービン・メータと小澤征爾、ソリストにアンネ=ゾフィー・ムターを迎える、まさに究極のガラ・コンサート。恒例のウィーン・フィルの日本公演は、2016年に80歳を迎えるマエストロ、ズービン・メータが指揮。10月12日の開館記念日にはベートーヴェンの「第九」を演奏する。また、ヴァイオリンの女王アンネ=ゾフィー・ムターが登場する「スペシャルステージ」、サントリーホールのアソシエイト・アーティストである内田光子とマーラー・チェンバー・オーケストラとの共演、英国作曲界の寵児マーク=アンソニー・ターネジへ委嘱した30周年記念作品(指揮は大野和士)など、豪華ラインナップが目白押し。そして11月は、フェスティバルを締めくくる大型企画「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN」。クリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレによるワーグナーの楽劇『ラインの黄金』のほか、オーケストラ、室内楽、女優イザベラ・カラヤンの一人芝居など、多彩なラインナップを予定している。その他、共同主催公演として、2月にはダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン(ブルックナー・ツィクルス)、5月にはサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベートーヴェン交響曲ツィクルス)など世界トップクラスのアーティストによる公演が開催される。なお、2017年には、ホールのハード面のさらなる機能向上を目指し、2月から8月にかけて休館、設備の改修工事を実施予定だ。
2015年09月24日