国内最大規模の室内楽の祭典「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)」が明日、開幕する。2011年から続く初夏の恒例イベントで、今年も多くの観客が足を運ぶことになりそうだ。
本イベントは、クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を気軽に楽しむことができるもので、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる。
会期は6月3日(土)から18日(日)までの16日間で、12企画21公演が開催される予定だ。
注目は全6公演が行われる「エリアス弦楽四重奏団ベートーヴェン・サイクル」。1998年に英国で結成され、ベートーヴェンを深く探求してきたエリアス弦楽四重奏団の初来日公演で、創意工夫に富んだプログラムが披露される。
ミュンヘン国際音楽コンクール優勝以来、内外で大きな反響を呼んでいる葵トリオは9日(金)に登場。11日(日)には、葵トリオと、現役のアカデミー・フェロー(受講生)が初めて共演し、ピアノと弦楽器の濃密なアンサンブルをトークも交えながら披露する「室内楽のしおり~葵トリオとホープたち」も開催される。
そのほか、ホルンの世界的スター奏者ラデク・バボラークが出演する「ラデク・バボラークの個展’23~若き音楽仲間とともに」