ソフトバンクは、コンタクトセンターに必要なシステムや機能をSaaS型で提供するクラウド型コンタクトセンターサービス「ホワイトクラウド コンタクトセンター」を7月30日から提供開始する。価格は、初期費用が3万円、月額費用が1回線当たり1万円となっている(いずれも税別)。同サービスは、ACD(自動着信呼分配装置)やPBX(通話制御機能)、通話録音などの各種コールセンター機能一式を必要な時期に必要な分だけ提供するクラウド型のサービス。同サービスは大規模・高コストな従来の企業向けコールセンターサービスとは異なり、社内ヘルプデスクなどの10~50席程度の小規模コールセンターの運営や、電話での取り次ぎ業務が多い企業内部門の業務の効率化・見える化の実現に適している。IVR(自動音声応答)や通話録音、ルーティングなどの基本機能やレポート機能に加えて、初期設定・変更・回線の増減などの各種設定は専用の管理ポータルで簡単に管理・編集できるので、コンタクトセンターの導入や運用経験のない部門の人でも容易に利用できる。発着信の回線数ごとに契約でき、契約回線数の増減変更は1カ月単位で可能(最低契約回線数は10回線<チャンネル>から)。そのため、業務の繁閑状況に応じて、自社の環境に合った最適なモデルを最小限のコストで利用できる。固定電話網と閉域網を組み合わせたシステム環境で提供するため、IP電話に比べて音声品質が良く、セキュリティのレベルも高いという。そのほか、各種CRMサービスと連携することにより、着信した電話番号からCRMサービスの情報検索・表示ができるので、よりスムーズな顧客対応を可能にする。
2015年07月30日東芝は7月14日、米国イルミナのシークエンサー「HiSeq X シリーズ」を、同社のライフサイエンス解析センター(宮城県仙台市南吉成)に導入し、試験運用を開始すると発表した。同装置の導入により、約30億塩基対の高品質な全ゲノム受託解析サービスを、従来より低価格で提供することが可能になる。同サービスは、2015年内に提供を開始する予定。国内では、ゲノム医療の実現に向けた研究推進のために、日本医療研究開発機構が、ゲノム研究基盤の整備とオールジャパン体制の構築を進めており、特にゲノム解析については、品質の確保された業務を実施できる企業を活用する方針が示されている。同社は、国内外の病院や大学・研究機関等に向けてゲノム受託解析サービスを提供することにより、日本のゲノム研究における国際競争力向上に貢献していく構え。
2015年07月15日情報処理推進機構(IPA)の情報処理技術者試験センターは7月13日、「平成27年度秋期情報処理技術者試験」の受験申込みの受付を同日より開始したと発表した。情報処理技術者試験は、経済産業省所轄の国家試験で、情報処理技術者としての知識・技能が一定以上の水準であることを認定するもの。情報システムを構築・運用する技術者から、情報システムの利用者まで、ITに関わるすべての人を対象としている。試験は、春期・秋期の年2回実施されており、平成27年度秋期試験は2015年10月18日に実施される。申込み受付期間は、インターネット申込みの場合が7月13日10時~8月21日20時で、願書郵送申込みの場合は7月13日~ 8月10日(消印有効)。受験手数料は各区分の試験のいずれも5,100円(税込)となっている。
2015年07月13日アドバンテストは6月16日、DRAMとNAND型フラッシュメモリの両方の試験に対応可能なメモリ・テスト・システム(メモリテスタ)「T5833」を開発、2015年6月中に出荷を開始すると発表した。同製品は、モバイル製品で用いられるDRAM(LPDDR3など)、NAND、MCP(Multi Chip Package)のウェハ試験とパッケージ試験を実施することができるもので、ウェハ試験は最大2048個、パッケージ試験は最大512個の同時テストが可能。また、複数のCPUを測定対象デバイスの試験工程に最適になるように組み合わせて制御する「フレキシブル・サイトCPU・アーキテクチャ」を採用することで、テスト時間の短縮とスループット向上を実現したとする。さらに、ウェハ試験に不可欠な不良解析機能の解析速度は従来機比で約2倍に向上したほか、不良アドレス各脳機能も高速化しており、テスト時間の短縮と救済可能IC数の増加による歩留り改善を可能とする。加えて、スケーラブルな構造を採用しており、演算用CPUの追加などによる高機能化や高速化、大容量化を図ることができるため、現場のニーズに最適なシステムを初期投資を抑えつつ構築することを可能にするとしている。
2015年06月16日米航空宇宙局(NASA)は米国時間2015年6月8日、将来の火星探査機の着陸技術の試験機「LDSD」の、2回目となる飛行試験を実施した。これまでより大型の探査機を火星に着陸させるには、今までよりも大型のパラシュートや、まったく新しい減速装置が必要となる。LDSDはそうした技術の実証試験を行うために開発された。LDSDは約1年前の2014年6月28日に初の試験を行ったが、パラシュートの展開に失敗し、完璧とはいえない結果に終わっていた。今回はその雪辱戦となったが、今回もパラシュートの展開に失敗し、残念な結果となってしまった。第1回ではLDSDの概要について紹介した。今回は、2015年6月8日に実施された第2回の試験の顛末を見ていきたい。○雪辱に向けて2014年の試験はやや残念な結果に終わったが、米航空宇宙局(NASA)は2回目の試験に向けて、LDSDにいくつかの改良を加えた。まず、機体の側面から膨らむように展開される減速装置の「SIAD-R」(Supersonic Inflatable Aerodynamic Decelerator)は、2014年の試験で成功したことから、今回は新たに一回り大きな「SIAD-E」が搭載された。SIAD-Rの展開時の大きさは直径6mだったが、SIAD-Eは8mとなっており、より大きな減速効果が期待された。また展開方法も、SIAD-Rはガスを注入して膨らませる方式だったが、SIAD-Eはラム圧(空気抵抗の力を利用した圧力)を使って膨らませる方法を採用している。そして最大の違いは、2014年の試験で展開直後に破れてしまったマンモス・パラシュートだ。2014年の試験で使われたものは、パラシュートの頂点から布が放射状に広がる「ディスクセイル」と呼ばれる構造をしていたが、2015年の試験では「リングセイル」と呼ばれる、直径の異なるドーナツ状の布が同心円状に広がる構造に改良された。また強靭な繊維としておなじみのケヴラーもより多くパラシュートに編み込まれ、強度も増している。○Oh, Chute!第2回試験の実施日は2015年6月2日から12日の間に設定された。場所は前回と同じ、ハワイのカウアイ島にある米海軍が保有する太平洋ミサイル試射場が選ばれた。着水海域の天候不良で延期を繰り返したが、現地時間2015年6月8日7時45分(日本時間2015年6月9日2時45分)、ついにLDSDを積んだ気球が上空に向けて放たれた。気球は約2時間20分をかけて、高度約36kmまで上昇し、LDSDを分離した。直後、LDSDは機体を安定させるため、側面に装備された小さなロケット・モーターが噴射され回転をはじめた。さらにその直後、機体の下部に装備されたロケット・モーターに点火され、約1分をかけて高度約55kmまで一気に上昇した。最大速度はマッハ4にも達した。ロケット・モーターの燃焼が終わり、弾道軌道の頂点に差し掛かったところでSIAD-Eの展開が行われた。展開は成功し、降下する過程でマッハ2.4まで機体を減速させることに成功した。そして機体の上部から、折り畳まれた状態のパラシュートが、機体の進行方向の反対側へと引き出された。試験飛行にかかわる科学者や技術者をはじめ、NASA TVを通じて世界中の人々が見守る中、巨大パラシュートが開いた。しかし、パラシュートは一瞬で破れた。それはまるで2014年の試験の再現のようだった。映像を観察していた科学者のひとりが「Oh, Chute!」と思わず声を上げた。LDSDはそのまま高速で降下を続け、太平洋上に落下した。○実験は成功、2016年夏に再々挑戦試験から1日が経った米国時間6月10日午後(日本時間11日未明)、NASAは記者会見を開いた。NASAは、パラシュートの失敗にもかかわらず、実験としては成功と発表した。LDSD計画のプロジェクト・マネージャーを務めるマーク・アドラー(Mark Adler)氏は「実験としては成功だったといえる。ただ、パラシュートが過大な膨脹に耐えることができなかったことは明らかだ」と語った。「どのような科学実験でもそうだが、実験を行うことができ、データが得られ、またそこから何らかの結論が得られるのであれば、それは成功である」。またNASAの宇宙技術ミッション局の責任者を務めるスティーヴ・ジョージック(Steve Jurczyk)氏も「私たちがレコーダーやメモリーからデータを取り出すことができれば、実験チームとしては今回の飛行における成功基準を満たしたと考える」と語った。また記者会見では、海上に落下したLDSDの機体が回収でき、高解像度の映像データを含む、多くの重要なデータが取り出せたことが明らかにされ、これによりパラシュートのより一層の改良に役立つと明言された。パラシュートの失敗原因については、現段階ではまだ調査中のため多くが語られることはなかったが、今回の実験の主任研究員を務めるイアン・クラーク(Ian Clark)氏は「暫定的なデータを見る限りでは、パラシュートは全開か、あるいはほぼ全開まで開いたことを示している。そこで抗力が大きくなった結果、破れたようだ」と語っている。「昨年は展開が始まってすぐに破れてしまったが、今年は完全に開くまで、パラシュートはほぼ無傷だったように見える。またより大きな抗力が生成されたことも確認できた。この2点はプラスの成果だ」。また会見では、将来の火星探査にとって、この新技術は必ず必要なものであるとも語られた。ジョージック氏によると「この新技術は、5t級の探査機を火星表面に降ろすことが可能だ」という。これまで火星に着陸した最も大きな探査機は「キュリオシティ」で、質量は約1tだった。つまりその5倍の質量の探査機を着陸させることが可能になるわけだ。さらにこの新技術を使うことで着陸精度も上げられるため、火星の山岳地帯など、これまでは探査機の着陸が困難だった地域にも降ろすことも可能になるという。また、有人火星探査では、着陸船はおよそ20tにもなることが予想されている。ジョージック氏は「有人着陸では、たとえばSIADのような膨張式の減速装置や、パラシュート、ロケットによる逆噴射といった、さまざまな技術の組み合わせが使われることになるだろう」と語った。なお、2016年の夏には、3回目となる試験飛行の実施が予定されている。これは今回の試験の結果にかかわらず、あらかじめ計画されていたことだ。アドラー氏によると「NASAとしては、それぞれの減速技術(SIADやパラシュートなど)について、実際の火星探査機に採用する前に、最低2回は試験に成功しなければならないとしている。SIADについてはそのハードルをクリアした。パラシュートについては、NASAは4回目の試験までにクリアすることを見込んでいる」と述べた。はたして3度目の正直となるか、来年の試験飛行に期待したい。
2015年06月11日米航空宇宙局(NASA)は米国時間2015年6月8日、将来の火星探査機の着陸技術の試験機「LDSD」の、2回目となる飛行試験を実施した。これまでより大型の探査機を火星に着陸させるには、今までよりも大型のパラシュートや、まったく新しい減速装置が必要となる。LDSDはそうした技術の実証試験を行うために開発された。LDSDは約1年前の2014年6月28日に初の試験を行ったが、パラシュートの展開に失敗し、完璧とはいえない結果に終わっていた。今回はその雪辱戦となったが、今回もパラシュートの展開に失敗し、残念な結果となってしまった。今回はLDSDの概要から今回の試験の顛末を、2回に分けて見ていきたい。○低密度超音速減速装置LDSDはLow Density Supersonic Deceleratorの頭文字から取られている。直訳すると「低密度超音速減速装置」、少し意訳すると「低密度の大気の中で、超音速のスピードから機体を減速させる装置」とでもなろうか。この低密度の大気というのは、火星の大気のことを指している。火星の大気は地球のそれと比べるととても希薄で約1/100程度、火星地表の気圧は地球の高度30km付近の成層圏の気圧と同じぐらいしかない。一方、火星の地表に探査機を着陸させるためには、パラシュートを使って減速しなければならない。実際、これまで火星に着陸した数多の探査機はみな、パラシュートを使って減速してきた。たとえばNASAは、1976年に火星着陸に成功した探査機「ヴァイキング」から、「マーズ・パスファインダー」や「マーズ・エクスプロレイション・ローヴァー」、「フィーニクス」、そして最新の「キュリオシティ」に至るまで、パラシュートの設計をほとんど変えずに使用し続けている。しかし、このヴァイキング由来のパラシュート技術は、能力的にキュリオシティぐらいの規模の探査機までにしか使うことができない。将来的に、今までより大型の探査機を着陸させようとした場合、あるいは有人火星探査を行おうとするならなおさら、これまで以上に大型の新しいパラシュートか、もしくはまったく新しい技術を使わなければ、十分に減速させることができない。希薄な大気の中を超音速で飛ぶ機体をどうやって減速させるのか。LDSDはその技術を試すために開発された。もちろん火星で試験するわけにはいかないので、試験場所は地球の成層圏が選ばれた。地球の成層圏が火星の地表近くの大気と似ているなら、そこで試験ができるではないか、という理屈だ。○NASAの空飛ぶ円盤LDSDはハンバーガーのような円盤状の本体を持ち、その見た目から「空飛ぶ円盤」などと呼ばれる。NASA自身も「flying saucer」と呼んでいるほどだ。この円盤部分の直径は4.7mで、内部には2種類の減速装置が搭載されている。また機体の下部には固体ロケット・モーターが装備されている。これらすべて含めた質量は3088kgになる。2種類の減速装置のうち、ひとつは「SIAD」(Supersonic Inflatable Aerodynamic Decelerator)と呼ばれる装置で、まるでライオンのたてがみのように、LDSDの側面からガスで膨らませる風船が飛び出す仕組みになっている。これにより大気にぶつかる面の表面積が大きくなるため、より大きな抵抗を受けることで減速しやすくなるわけだ。SIADにはSIAD-RとSIAD-Eという2種類があり、SIAD-Rの展開時にはLDSDの直径は6mに、SIAD-Eはさらに大きく8mにもなる。2014年の試験で使われたのはSIAD-R、今回の2015年の試験で使われたのはSIAD-Eだ。そしてもうひとつが、直径30mを超える巨大なパラシュートだ。ヴァイキングやキュリオシティの着陸時に使われたパラシュートの直径は約15mだったので、実に4倍もの面積にもなる。NASAでは「マンモス・パラシュート」などとも呼ばれていいる。SIADとマンモス・パラシュートは、2012年から2014年にかけて、風洞試験や、ロケット・モーターで加速する列車に搭載しての試験などが行われた。そして良好な結果が得られたことから、いよいよ実際に飛行試験が行われることになった。LDSDはまず、気球を使って高度36kmの上空まで運ばれる。そして気球から分離された後、小型のロケット・モーターで機体を回転させ、コマのように安定させる。続いて下部に装備している固体ロケットに点火し、一気に高度55km、成層圏のほぼ上端まで駆け上がる。速度は最大でマッハ4にも達する。試験はここからが本番だ。まずSIADを展開してマッハ2.5ほどにまで速度を落としたのち、巨大なパラシュートが展開される。そしてゆっくりと太平洋上に着水する。SIADとパラシュートの展開と、それらによる減速が実証できれば、この試験は成功となる。○2014年の試験LDSDの最初の試験は、今から約1年前の2014年6月28日、ハワイのカウアイ島にある米海軍が保有する太平洋ミサイル試射場を借りて行われた。現地時間8時45分(日本時間29日3時45分)にLDSDを吊るした気球が放出され、2時間20分後に高度37kmに到達した。そしてLDSDは気球から分離され、ロケット・モーターに点火し、目標の高度55kmに到達した。そしてSIAD-Rの展開に成功、LDSDはマッハ2.5まで速度を落とし、続いてパラシュートの展開が始まった。一瞬無事に開いたかに見えたが、しかし直後、無残にも引き裂かれるように破れてしまった。LDSDはそのまま太平洋上に落下したが、機体や内部の記録装置などはほぼ無傷で回収でき、次の試験に向けた改良に役立てられることになった。またNASAでは、初の飛行で貴重なデータが多数得られたことで、ミッション全体としては成功だったと発表している。とはいえ、パラシュートの展開ができなくては、実際の火星探査機に使うことはできない。NASAではパラシュートを中心に改良を加え、2015年の中ごろを目処に2回目の試験を行うこととした。(続く)
2015年06月10日三菱航空機と三菱重工業は6月8日、次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の飛行試験機初号機による走行試験(Low Speed Taxiing Test)を県営名古屋空港(愛知県豊山町)で開始した。Taxiing(タキシング)は航空機が自らの動力で地上を移動するもので、航空機は離陸前と着陸後の移動をほとんどタキシングによって行う。今回の走行試験では、低速自走状態における制動確認およびステアリングによる方向制御の確認を実施する。三菱重工業と三菱航空機は現在、9~10月の初飛行を目指し、各種地上試験や量産段階への移行準備など一体となった事業展開を進めている。(c)2015 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.
2015年06月08日三菱航空機と三菱重工業は6月8日、リージョナルジェット機・MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の飛行試験機初号機による走行試験(Low Speed Taxiing Test)を、県営名古屋空港で開始したと発表した。Taxiing(タキシング)とは、航空機が自らの動力で地上を移動することを指し、今回の走行試験では、低速自走状態における制動確認およびステアリングによる方向制御の確認を行う。MRJは70~90席クラスの次世代民間旅客機で、大幅な燃費性能向上と騒音・排出ガスの削減が図られている。現在、407機(確定223機)を受注しており、今年9月~10月の初飛行を目指し、各種地上試験や量産準備などが進められている。
2015年06月08日三菱航空機と三菱重工業は6月8日、次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の飛行試験機初号機による走行試験(Low Speed Taxiing Test)を県営名古屋空港(愛知県豊山町)で開始した。Taxiing(タキシング)は航空機が自らの動力で地上を移動するもので、航空機は離陸前と着陸後の移動をほとんどタキシングによって行う。今回の走行試験では、低速自走状態における制動確認およびステアリングによる方向制御の確認を実施する。MRJは三菱航空機が開発する70~90席クラスの次世代民間旅客機で、大幅な燃費性能向上と騒音・排出ガスの削減を実現し、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供する。現在の受注機数は407機(うち確定223機)で、2014年10月にはロールアウト式典を実施した。三菱重工業と三菱航空機は現在、9~10月の初飛行を目指し、各種地上試験や量産段階への移行準備など一体となった事業展開を進めている。(c)2015 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.
2015年06月08日半導体および電子部品のディストリビュータであるMouser Electronicsは6月3日、日本のカスタマサービスセンターを東京に開設したと発表した。同センターは6月上旬より本格稼働を開始する予定だという。同社の代表取締役社長兼CEOのグレン・スミス(Glenn Smith)氏は、「我々の設計・開発エンジニアにアプローチしていくというビジネスモデルは、大量生産よりも設計が重視されるようになってきた日本という地域のニーズにマッチしている」と説明。実際に2014年の日本地域の売上高は前年比で36%増であり、アジア・太平洋地域におけるシェアは11%に及んでいる。「我々の顧客は幅が広く、上は大企業から下はホビイストのような個人だったり、学生だったり。どのような位置づけの人であっても、我々のサービスを必要としている人であれば、同じように対応していく」とのことで、成長が続く日本地域においては、技術的サポートが重要と判断し、同社21カ所目となるサポート拠点を開設することを決定したとする。また、こうした成長を受けて、同社Senior Vice President,EMEA and APAC businessesのマーク・バーロノン(Mark Burr-Lonnon)氏は、「この数年、全社業績は右肩上がりで成長を続けており、2007年から2014年までの7年間で7億ドル増加した。2015年の予測はさらに成長を見込んだもので、これが達成されれば、グローバルのトップ10ディストリビュータに入ることも夢ではない」とし、日本市場での成長に期待を寄せる。日本市場における売り上げの半数は半導体/組み込み関連だという。購入している層としてはメーカーのエンジニアが多く、そのうちの半数以上が産業機器関係だとし、「我々の生命線は、新製品をいち早く提供するということ。この点については、ほかのディストリビュータは我々ほど価値を提供できていない。日本の顧客もその点に価値を見出してくれているから、我々を活用してくれているのだと思う」(同)と日本の顧客の購買背景を分析する。なお同氏は、「これまでは各地域の銀行口座での取引はできなかったが、今回を機にできるようになった。日本地域には日本地域に根差したマーケティング活動を行っていきたいと考えており、日本の半導体や電子部品メーカーが販売する製品の世界に向けた販売活動の支援も強化していきたい」とも話しており、サポートセンターの立ち上げは単なる購買顧客に対するサポートの充実だけではなく、日本のエレクトロニクス企業のグローバルでの躍進の手助けにもつながることであることを強調していた。
2015年06月04日SCSKは5月28日、国内9拠点目となる新データセンター「netXDC千葉第2センター」の建設を完了し、SCSKの「安全・安心なデータセンター」(ティア4準拠)の中核拠点として、5月1日からサービス提供を開始した。なお、同センターの開設により、SCSKの全データセンターの延床面積は約70,000平方メートルとなった。「netXDC千葉第2センター」は、近隣に主要活断層が無く強固な洪積台地の地盤であり、海岸から20km以上離れ海抜22.5mに位置しているため、事業継続上不可欠となるデータを大規模な災害や障害から守る。横揺れ対策としての基礎免震構造に加え、縦揺れ対策に垂直制震ダンパーを採用することで、地震の揺れを最大80%減衰させる。さらに電源供給では異なる変電所2系統からのループ受電により、当センターまでの経路が二重化されており、一方の経路で障害が発生した場合、残りの経路で受電が行える安全設計になっている。障害時には、無給油連続72時間運転可能な自家発電装置を有し、災害時の給油体制では専門業者と優先供給契約を締結し、給油が途切れることなく電源を供給することが可能。また、外部に接続するネットワークは、異局接続で提供しており、柔軟な設計による冗長化を可能としている。また、センターは隣接するnetXDC千葉センターと体制を一元化し、既に実績あるサービスマネージャーと運用のベストプラクティスを体系化したITILに準拠したプロセス、サービス提供状況を可視化した基盤の三つを組み合わせることで、高品質なITサービスを提供している。そのほか、さらにオペレーションを自動化することで、人的ミスの排除や効率化を実現している。
2015年05月28日エーザイは5月21日、研究者向けに臨床試験データの公開を開始したと発表した。この取組は外部ウェブサイトを利用して行われており、研究者が臨床試験データへのアクセスをリクエストすると、エーザイが関与しない独立審査委員会による審査が行われる仕組みとなっている。審査でリクエストが承認されると、匿名化された臨床試験データへのアクセス権が研究者に付与される。対象となっている臨床試験データは2014年1月1日以降に米国、欧州に申請し、承認され製品になったもの。なお、同ウェブサイトでは臨床試験の情報が英語で掲載されている。エーザイは「臨床試験に関する情報およびその結果をより広く公開することは、医学、科学の発展につながり、公衆衛生の向上に寄与するものと考えています」とコメントしている。
2015年05月21日エルピーアイジャパンは5月12日、「Apache CloudStack技術者認定試験 by LPI-JAPAN(ACCEL:アクセル)」の受験予約を開始した。6月1日より配信開始となる。同試験では、CloudStackに関する専門知識や構築・運用管理のスキルが認定され、資格の認定者は、下記のようなCloudStackを使用したクラウドシステムの構築・運用管理に必要な技術力を持つプロフェッショナルであることが証明される。CloudStackの機能を活用して、利用用途に応じたインスタンスとネットワークの作成や管理を行えるCloudStackの機能や制限を理解し、適切な構成モデルを選択してCloudStackを構築できる稼動状態を把握し、障害の切り分けに必要な情報を取得できる翻訳やバグの報告を通じてCloudStackの発展に貢献できる受付予約は5月12日より、ピアソンVUE社にて開始されている。試験は90分間のCBT(コンピュータベーストテスティング)方式で、受験料は1万5,000円(税抜)。詳しい申し込み方法についてはこちらを参照のこと。
2015年05月12日IPA情報処理技術者試験センターは5月12日、国家試験「情報処理技術者試験」のうち、「応用情報技術者試験」の午後試験について、出題構成の見直しを実施すると発表した。応用情報技術者試験は、システム開発に関する知識をはじめ、情報セキュリティ、プロジェクトマネジメント、経営戦略など、ITに関する幅広い知識と応用的なスキルを評価・認定される国家試験。春期(4月)と秋期(10月)の年2回実施されており、年間約10万人が応募している。今回の出題構成の見直しでは、ストラテジ分野とプログラミング分野の2分野から構成される選択問題と、ネットワーク分野、データベース分野、プロジェクトマネジメント分野など8分野から構成される選択問題が統合され、全10分野から構成される選択問題に変更された。また、選択問題の解答数がこれまでの5問から4問に変更。午後試験全体の試験時間は変更されないため、1問あたりの解答時間が増加することになる。各問題の配点は、必須問題の情報セキュリティ分野も含め、すべて20点に統一される。これら変更の適用は平成27年度秋期試験から実施される予定。
2015年05月12日Teledyne LeCroyの日本法人であるテレダイン・レクロイ・ジャパンは、USB 3.1試験ソリューションの中核となる物理層の送信機/受信機用自動コンプライアンス試験パッケージ「QPHY-USB3.1-Tx-Rx」を発表した。同製品により、USB 3.1の試験を最新のUSB 3.1の試験規格に準拠してGen1(5Gb/s)およびGen2(10Gb/s)で行うことができる。送信機の試験は、広帯域16GHzのデジタル・オシロスコープを用いて行い、受信機の試験は、Protocol Enabled Reciever and Transimetter Tolerance Tester (PeRT3)を用いて行う。同製品は、QualiPHY自動コンプライアンス試験フレームワークを利用しており、接続図の表示、オシロスコープの自動制御、試験レポートの自動作成をサポートする。同社のデジタル・オシロスコープと独自の機能を持つPeRT3の組み合わせると、統合送信機/受信機試験ソリューションを構築できる。例えば、QPHY-USB3.1-Tx-Rxでは、送信機試験においては、PeRT3を用いて被試験デバイスをコントロールして、各試験に必要な信号パターンを送信させて完全自動で試験を実施したり、受信機試験に先立ち、オシロスコープがPeRT3の構成を自動で行う。このように、2つの試験装置を組み合わせることで試験が簡単になり短時間で終える。複数の機器の設定を異なるインタフェースで行う他社のソリューションと比較して、QPHY-USB3.1-Tx-Rxは、単一のインタフェースで送信機と受信機の試験が行えるため、非常に簡素な操作で省力化にも寄与する。
2015年03月30日成田国際空港は3月26日、成田空港に入港する際に求められた身分証での検問を3月30日に廃止し、新しい警備システムに移行することを発表した。この検問は成田空港が開港された昭和53年(1978)より実施されてきたもので、搭乗有無に関わらず入港する人全てに、運転免許者やパスポートなどの提示を求めてきた。しかし、成田空港と周辺地域とを隔絶しているという印象を与え、地域と空港の共生という新しい時代にあって今後見直していくことが必要として、見直しを進めていた。3月30日正午からは鉄道や車での入場で身分証の提示を求めず、ノンストップで入港できるようなる。
2015年03月27日イオンリテールはこのほど、マンションのベランダや戸建ての庭向けに造園から保守までトータルに提案する「ガーデニングパック」の試験販売をイオン幕張新都心店にて開始した。○世界的ガーデンデザイナー石原和幸氏とコラボレーション同サービスは、近年、趣味の1つとしてG.G世代に人気のガーデニングを、自宅でも本格的な造園で楽しめるよう、新たなビジネスモデルへの挑戦として進めるもの。世界最高峰のガーデニングショー「英国チェルシーフラワーショー」で何度も金賞に輝くなど世界に認められるガーデンデザイナー石原和幸氏率いる石原和幸デザイン研究所が造園する。限られた空間でも、一流のセンスで緑あふれる上質なくつろぎの場を提案するという。ベランダや戸建てでも、洋ガーデンでも和風庭園でも、予算に応じて選べるプランを用意。洋風の「ベランダガーデンプラン」、和風の「坪庭パック」それぞれ30万円、50万円、80万円のプランを用意する。また、引渡しから3年間は、年に1回の点検付きなので安心できる。訪問時に、不明な点や管理方法についてアドバイスをし、より適切な手入れが可能となる。150cm以上の樹木は1年間保証付きとなり、初心者でも安心のプランとなる。
2015年03月26日Rails技術者認定試験運営委員会は3月13日、Rails技術者認定試験のエントリー資格となる新試験「Rails4技術者認定ブロンズ試験」を実施すると発表した。なお、ベータ試験が4月25日より合計4回実施される。同試験は、Ruby on Railsの専門知識の習得を評価することにより、認定者の雇用機会や認定者が所属する会社のビジネスチャンスの拡大を図ることを目的としている。対応バージョンはRails 4.0。設問は全40問の選択式で、試験時間は1時間。7割以上の正解で合格となる。受験料は1万円(税抜)。第1回目のベータ試験は田町グランパークタワーにて4月25日に行われる。ベータ試験の受験料は無料で、合格者は本認定扱いとなる。本試験は今年の秋より全国160か所のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターにて実施される。
2015年03月13日Visa、Pizza HutおよびAccentureの3社はこのほど、車での移動中にモバイルやオンラインによる商品購入が可能なコネクテッドカーの実証試験に、共同で取り組んでいると発表した。コネクテッドカーの概念は、車で移動することが多く忙しい消費者を念頭に、最先端の決済セキュリティとセルラーやワイヤレス技術を組み合わせて、同車での決済体験を検証するもの。今回実施する商品購入のデモンストレーションは、この種のものとしては業界初となるという。当面は対象をファーストフード店での注文に限定しているが、ガソリン購入や駐車場など様々な場面で活用できるとしている。コネクテッドカーのダッシュボードには、Visaのオンライン決済サービス「Visa Checkout」を内蔵し、車の中から簡単に食べ物を注文できる。また、自動音声応答装置(IVR)を利用することで、運転中でもハンドルから手を離さずにメニューの注文や認証が行えるという。同車にはこのほか、セルラー接続やBluetooth Low Energy(BLE)技術に加え、Pizza Hutの店舗に導入されている注文客が商品の受け取りに来たことをスタッフに知らせるビーコン(信号)技術も搭載される予定で、これら全ての技術のインテグレーションをAccentureが担当する。Visaは2015年3月2~5日、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress」にて、デモンストレーションを実施。また、商品購入実験は2015年春から3カ月間に渡り、米・北カリフォルニア地域でパートナー各社により行われる計画となっている。
2015年03月05日富士フイルムは2月24日、抗インフルエンザ薬「アビガン錠200mg(一般名:ファビピラビル)」がギニアで実施されていたエボラ出血熱に対する臨床試験において、その有効性が示唆される中間解析結果が得られたと発表した。フランス国立保健衛生研究機構は2014年12月17日よりギニアの4カ所でアビガン錠の臨床試験を実施しており、今回、最初の80例の中間解析結果を公表した。臨床試験では、治療開始時のエボラウイルス量が中程度から高い患者群(血液1ml中のウイルスコピー数が108以下)で、試験開始3カ月間の同レベルの基礎療法(栄養分や水分を補給する治療法)と比べて死亡率が30%から15%へと半減した。一方、エボラウイルスが非常に高い患者群(血液1ml中のウイルスコピー数が108以上)ではアビガン錠投与による死亡率減少は見られなかった。また、同試験ではインフルエンザ治療に比べて高容量で10日間投薬したが、有害な事象は確認されなかったという。今回、一部のエボラ出血熱患者に対してアビガン錠が有効性を示したことを踏まえ、富士フイルムグループは「引き続きエボラ出血熱の感染終息に貢献するとともに、治療法確立に向けて、フランス政府やギニア政府、日本の関連当局に全面協力していく」とコメントしている。
2015年02月25日SAPジャパンは2月13日、自動車業界のビジネス変革(イノベーション)を支援するためのソリューション開発センターである「オートモティブ・コンピテンシー・センター」を同日付で設立したと発表した。グローバルで自動車産業に関するプロジェクトに長期にわたり参画したメンバーによる専任チームを設置し、ユーザー企業のイノベーションを支援していく。同センターでは、国内の自動車業界のユーザー企業が大きく変化し続ける環境を事業の成長と変革の機会として捉えグローバルで成功するために、実績のあるソリューションの提供に加え、ユーザー企業と共に日本の製造業のさらなる進化を実現する新たなソリューションの開発を目指す。同センターは、自動車業界に関する知識と経験を持つ海外エキスパートチームと、日本の自動車業界を熟知した日本人社員チームとのコラボレーションで構成。これにより、自動車産業における基幹業務についてはユーザー企業の要望や環境に合わせたカスタム開発を含むソリューションを提案し、ビジネスのシンプル化を支援する。また、国内自動車メーカーの持つアイデアとSAPがグローバルで培ってきた知見を組み合わせ、グローバルの経験をベースとしながらもユーザー企業が求める価値の実現を支援するとしている。同社は全世界で約6,300社の車両メーカーやサプライヤーを中心に自動車業界の事業者で既に実績を持っているという。その経験とノウハウを日本市場に向けて提供するため、部門の垣根を超えた「One SAP」としてユーザー企業を支援する組織体制への再編を進めており、今回の新センター設立もその一環だ。
2015年02月14日リベリアで行われていた、エボラ出血熱の未承認治療薬「ブリンシドフォビル」の臨床試験が中止された。2月4日、国境無き医師団(MSF)が発表した。同試験は英オックスフォード大学主導のもと、MSFがリベリアで運営するエボラ治療センターで1月上旬より開始されたが、患者数が減少傾向にあったため、隣国シエラレオネの治療センターに試験を編入する検討を行っていた。ところが、「ブリンシドフォビル」を製造するChimerixがリベリアに限らず今後一切の臨床試験に参加しないと発表したため、同治療薬の臨床試験中止が決定した。患者数の減少は他の臨床試験にも影響を与えているが、MSFはギニアでの抗ウイルス薬「ファビピラビル(商品名:アビガン)」の臨床試験に継続して協力するほか、2月第2週にはエボラ回復者の血漿を用いる試験を開始するとしている。
2015年02月04日富士通は1月27日、IoTやクラウドビジネスを加速させる中核拠点として、主力データセンターである館林システムセンター、および明石システムセンターに新棟を建設すると発表した。2015年1月より順次着工し、館林システムセンター新棟は2016年4月に、明石システムセンター新棟は2016年7月に開設予定。同社は、増加するクラウド需要やデータセンター活用のニーズに対応するため、東西の国内主力データセンターである館林システムセンターと明石システムセンターの敷地内に新棟を建設する。両新棟にはSDNなど最新技術を実装し、いつでも、どこからでも、すぐにクラウドやネットワークのサービスを利用することが可能なICT環境を提供する。新棟の概要は、次のとおり。『館林システムセンターC棟』建物構造:免震延床面積:39,000平方メートルラック数:4,000ティア:ティア4相当開設予定:2016年4月『明石システムセンターF棟』建物構造:免震延床面積:3,200平方メートルラック数:500ティア:ティア4相当開設予定:2016年7月
2015年01月27日三菱マテリアルは1月26日、食品系廃棄物や下水汚泥などのバイオマスを原料としたメタン発酵によるバイオガス化実証試験を、埼玉県本庄市の小山川水循環センター内で実施すると発表した。同実証試験では、バイオマス原料について、自治体が所有する下水処理施設をはじめとしするインフラの活用、排出事業者や収集運搬業者間の連携に関する仕組の構築、残渣のセメント工場における利用技術の確立などを目指す。環境面、経済性の評価と事業モデルの検討は、早稲田環境研究所などと連携しながら実施する。設置する実証プラントの規模は1t/日。2015年4月より試験を開始する予定で、同社は2018年度を目標とした事業検討を進めていくとしている。
2015年01月26日三菱航空機は現在開発を進めている「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の、初飛行に向けた各種試験の最新動画を公表した。MRJは今春にも初飛行を予定しており、1月13日には飛行試験機初号機において右舷エンジンの試験運転を初めて実施した。ほかの飛行試験機2,3,4号機においても、最終組み立てを進めている。現在公開されている動画は、1月13日に実施した飛行試験機初号機における右舷エンジンの試験運転と、2014年12月25日に実施した全機静強度試験機の主翼上曲げ試験の様子となっている。飛行試験機初号機における右舷エンジンの試験運転の動画全機静強度試験機の主翼上曲げ試験の動画
2015年01月26日ヤマト運輸は1月22日、2015年3月31日の受付分をもち、クロネコメール便のサービスを廃止することを決定したと発表した。理由は「信書」。2003年に総務省が「信書に該当する文書に関する指針」を告示。同一文書でありながら輸送の段階で「信書」の場合と「非信書」の場合があるなど、「信書」の定義が極めて曖昧となっており、特に個人向けの書類については、総務省の窓口に問い合わせても「信書か否か」を答えてもらえないケースが多発したという。このように、「信書」の定義が分かりにくいにも関わらず、信書をメール便で送ると、荷物を預かった運送事業者だけでなく、送った顧客も罰せられることが法律に定められている。2009年7月以降、同社のクロネコメール便を利用して顧客が信書にあたる文書を送り、郵便法違反容疑で書類送検、もしくは警察から事情聴取されたケースは計8件にのぼる。同社はこうした事態を重く受け止め、顧客がクロネコメール便で信書に該当する文書を送り、罰せられてしまうことがないよう、荷受けを厳格化し、注意喚起をはかってきた。しかし、これまでの経緯を踏まえ、「法違反の認識がない顧客が容疑者になるリスクをこれ以上放置することは、企業姿勢と社会的責任に反するものであり、このままの状況では、顧客にとっての『安全で安心なサービスの利用環境』と『利便性』を努力だけで持続的に両立することは困難である」と同社は判断。クロネコメール便のサービスを廃止する決断に至った。代替サービスとして、法人の顧客には、事前に内容物の種類を確認できるカタログ、パンフレットなどの「非信書」に限定し、運賃体系も見直した上で、2015年4月1日より「クロネコDM便」と名称を変更し、サービスを継続する。また「小さな荷物」のやりとりにクロネコメール便を利用する個人、法人向けには、同じく4月1日より、「小さな荷物」を安心で手軽に利用できる宅急便のサービスを拡充する。
2015年01月23日人生を左右する大事な試験のときや大事なプレゼンの日に限って、お腹を壊したことはありませんか?特に受験シーズンは気温の低下でお腹も冷えがちです。今回は良い眠りで、緊張による胃腸症状を改善する方法をお伝えします。試験で緊張すると、お腹を壊しやすいのはなぜ?冬の受験シーズンにお腹を壊しやすい人が増えるのは、主に温度変化とストレスが原因だそうです。脳と腸は、自律神経を介して直接つながっているといいます。気温の変化や試験による緊張が胃腸に出やすいのは、この自律神経の乱れが胃腸に伝わりやすいのが原因と考えられています。また、人は強いストレスを感じると、免疫を抑制するホルモンを分泌することが明らかになっています。免疫力は、腸内環境と密接に関わりがあるのだとか。試験やビジネスシーンでの大切な場面で強いストレスを感じると、免疫力が低下した上に腸内環境が悪化して腸内の悪玉菌が増えるので、下痢・便秘・胃もたれなどの症状が出てしまうようです。睡眠によって、免疫力や記憶力がUPする!?自律神経のバランスを整え、免疫力を上げるには質の良い眠りが欠かせません。入眠ホルモンとよばれるメラトニンには、自律神経を調節し、免疫機能を活性化する作用があるそうです。ストレスによる胃もたれは、交感神経が過剰に働いていることが原因になっているといいます。そのため、交感神経の亢進を抑える副交感神経が優位になれば、胃酸が過剰に分泌されるのを防げるといわれています。質の良い睡眠によって、胃腸症状が改善するのは副交感神経の働きによるものだそうです。また、睡眠には、記憶力を高める効果も期待できます。ある実験では、午後11時に寝たグループと夜中まで勉強して午前3時に寝たグループを比較。しっかりと睡眠を取ったグループの方が、英単語の暗記テストで良い成績を取ったのです。これは深い睡眠によって、脳の記憶を司る部位に記憶したものが刷り込まれるためだといわれています。試験やプレゼン本番で実力を発揮するための睡眠って?睡眠は胃腸の健康だけではなく、記憶力UPにも効果があることがわかりました。では、試験本番で実力を発揮するには、どうしたらいいのでしょうか?まず、しっかりとまとまった時間の睡眠を取ることが大切です。試験前で少しでも追い込んで勉強したい気持ちはあるでしょうが、睡眠不足によって記憶した内容を思い出す「想起力」が低下するそうです。せっかく詰め込んで学習しても、覚えたことを思い出せないと実力は発揮できませんよね。記憶を定着させる脳の働きは、眠りの前半に活発になるといわれています。こまぎれに睡眠を取るのではなく、ぐっすり眠って脳と身体をしっかりと休ませ、万全の体制で試験本番に臨みましょう!Photo by Timothy Krause
2015年01月19日楽天はこのほど、開発職の採用において新卒採用の枠組みを廃止し、新卒・中途採用の通年採用を開始することを発表した。同社では、革新的なサービスを開発するためにエンジニアの採用を強化している。2010年より海外進出を加速させ、社内公用語英語化も開始した。また、新卒の秋採用枠を拡大し、留学生や海外の学生も応募しやすい環境も整備している。このほど、多様な価値観を持つエンジニアを採用するためには、言語の壁だけではなく、入社希望者の年齢や職務経験、入社時期を限定して募集・選考する採用方法は不要であるとの考えから、新卒・社会人を問わない通年採用への変更を決定した。さらに、入社希望者が同社の技術力や社風を体感できるよう、インターンシッププログラムの拡充も図っていく。同社では2012年より開発職に特化したインターンシッププログラムを提供しており、2015年度は開発部門内で30以上のポジションを設け、国内外からインターン生を募集する。同社はインターンシップについて、「参加者が、長期的かつ実践的に現場のエンジニアと接点を持つことでキャリアを意識し、行動指針である「楽天主義」を実感してもらいたい」としている。※画像と本文は関係ありません
2015年01月16日ミクシィは14日、同社が運営するSNS「mixi」において、アカウント追加機能を試験的に提供開始した。PCとスマートフォンのブラウザ版にて利用できる。試験的に提供開始された機能は、自分のmixiアカウントにあたらしいアカウントを追加できる機能。この機能を利用することで、ユーザーは2つのmixiアカウントを保有することができる。同社は、ユーザーより利用用途に合わせアカウントを使い分けたいという要望があったと説明し、具体的な利用例として「友だちとのコミュニケーションと趣味のイベント情報の使い分け」、「学生時代の友だちと会社の同僚との投稿内容の使い分け」などを挙げている。追加されたアカウントについて、既存のアカウントと同一人物が作成したことはユーザーにはわからないが、mixi運営側は2つのアカウントが同一人物によるものだと把握できる。そのため、一方のアカウントで違反行為を行った場合、保有している2つのアカウントに対処するという。正式提供は、2015年3月を目指しており、その際にはログアウトせずにアカウントを切替えられる「アカウント切り替え機能」も提供する予定。また、スマートフォンアプリ版での提供については、順次対応していくとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月14日三菱航空機は1月13日に初めて行った、「MRJ」(三菱リージョナルジェット)飛行試験機初号機右舷エンジンの試験運転の写真を公開した。MRJは今年第2四半期に予定しているYS-11以来約50年ぶりの国産旅客機かつ初の国産ジェットで、13日より初飛行に向けた本格的な各種試験が始まった。エンジンの初運転によって、機体に搭載されたエンジンなどの動力系統、各種システム(油圧・燃料・空調・電気系統など)が機体として総合的に作動したことが証明されたという。今回の全機静強度試験は、設計・製造された機体の強度が航空機を安全に飛行させるために必要な基準を満たしていることを検証する機体構造試験のひとつ。あらゆる飛行条件の中で想定される最大の力を負荷するもので、予測通りの試験結果が得られたという。
2015年01月14日