Facebook傘下のInstagramは4月8日、編集ツール「フェード」と「色」の追加を発表した。「フェード」は、フィルムカメラで撮影したような古びた写真の雰囲気にでき、「色」は写真全体を特定の"色"に寄せられるようになる。これらの機能は、写真のフィルター選択後に出てくるレンチ型アイコン「編集ツール」の新機能として提供される。これまで、Instagramでは13種類の機能が提供されてきたが、今回の2種類の新機能は初めての機能追加だという。「色」は、黄色や青など8つの色を選択でき、撮影画像の影の部分か、ハイライト(陽)の部分に色みを寄せることができる。例として提示されている桜の写真で見ると、紫を選択した場合には締まった印象になるが、緑では春らしい雰囲気が明るくなる印象を受ける。一方のフェードは、少し懐かしいようなフィルターが画像にかかるイメージで、0~100%でフェードのかけ具合を指定できる。これらの機能アップデートは、Android版が先行配信となり、iOS版は数日~数週間後に追ってアップデートされる。Instagramの広報担当者によると、これらの機能追加はユーザーの声に応えたものだという。Instagramは、InstaMeetと呼ばれるユーザーイベントが自然発生しているが、こうしたイベントなどでInstagram側と接点を持ち、そうしたユーザーから直接声を吸い上げ、開発に活かしているのだという。先日同社が発表した「Layout」アプリや「Hyperlapse」もその一環で、パワーユーザーの「もっと簡単に、かっこ良く写真を加工したい」という要望を実現している。今回の機能拡張で、ある程度細かい写真加工機能は揃ったというが、「表現方法は、私たちが考えている以上に色々あるので、今後も拡張をやめるわけではない」(広報担当者)としていた。Instagramは昨年12月に月間のアクティブ利用者数が全世界3億人を突破し、ニールセン調査で国内で最も増加率が高いSNSに選ばれたり、MMD研究所調べで20代の4人に1人が使っているという状況にある。ビジュアルメディアでは6秒動画のVine(関連記事:動画アプリ「Vine」が6秒しか撮影できない理由」も好調だが、自分の"色"を「写真の加工」という簡単なステップで押し出しやすいInstagramの勢いは、まだまだとどまるところを知らないだろう。
2015年04月08日Facebookは4月2日、友達と共同で動画が作成できるツール「Riff」を発表した。Android版とiOS版を提供する。このツールは、「友達と楽しみを分かち合えること」というFacebookの価値に注目した同社社員の数名が、「みんなで協力して動画を作れたら、楽しいだけでなく、出来上がる動画もよりかっこいいものになるのでは?」という発想で、業務時間外に自主プロジェクトを進めたところから生まれたもの。Riffで作った動画に、テーマとなるトピック(たとえば「#エイプリルフール」など)をつけると、その動画を見た友達はそのトピックに合わせて自分の動画を追加でき、さらに、動画を追加した人の友達も、その動画の視聴と動画の追加ができるようになる。このように、動画を介してコラボレーションの輪がどんどん広がる。短い動画が友達の輪をまたいで広がり、よりクリエイティブな動画作品になっていくという。作成した動画は、Facebookだけでなく、インターネット上の好みの場所で共有できる。同社は、Riffでどんな動画が作れるのかの例として、ブロードウェイミュージカル「An American in Paris」のキャスト作ってもらった動画を公開中。また、注目の動画を常に紹介していく予定だ。
2015年04月03日アドビ システムズは4月1日のエイプリルフールにちなんで、「Adobe Photoshop REAL」を発表した。カバンに入れて持ち運べる次世代オフラインツールがコンセプト。REAL(現実)を追求したセット内容となっている。Adobe Photoshop REALは、Photoshopの生誕25周年を記念して作成された。アプリやオンラインでの加工をせずにレイヤー補正できるオフライン画像編集ツールだ。直感的な操作が可能な「リアル消しゴムツール」や「リアルなげなわツール」などがセットになっている。Adobe Photoshop REALはフィルムカメラのユーザーも使用できる。リアル消しゴムツールは一般的な消しゴムと同様、消したい箇所へこすりつけると不要な部分を消去してくれ、修正を行える。リアルレイヤーは精度と透明度を兼ね備えており、被写体に重ねて撮影することで、アプリやオンラインでの加工を経ずにレイヤー補正を行える。ばんそうこう型のリアルスポット修復ツールは、切り傷やすり傷の応急処置にも利用可能だ。セット内容は、リアルレイヤー×2(カラオケ画面とテレビの街頭インタビュー風画面)、リアルズームツール×1、リアルなげなわツール×1、リアル消しゴムツール×1、リアルスポイトツール×1、リアルスポット修復ツール×1、リアルクリエイティブクラウド×1。A4サイズなのでカバンに入れて持ち運べる。
2015年04月01日4月1日、PhotoshopやIllustratorでおなじみのアドビ システムズから、新たな画像編集ツール「Adobe Photoshop REAL」が登場しました。公式発表によると「クリエイティビティをいつでもどこでも発揮できる次世代のオフライン画像編集ツール」となっており、「誰でもワンタッチで簡単に画像を作成、編集、共有することができます」とのこと。いったい、どんなツールなのでしょうか。こちらが現物。「デスクトップを超えて、リアリティの先にできた究極の本物」というキャッチコピーが踊っています。一見すごそうなことを言っているようで、具体的なことは何も伝わってきません。中を見てみましょう。中には虫眼鏡やミニ投げなわ、消しゴム、ばんそうこう……って、これ全部、Photoshopのツールバーのアイコンじゃないですか!えっ、「リアリティの先にできた究極の本物」って、つまり……。と、ここで種明かし。もうおわかりかと思いますが、こちらはアドビシステムズが4月1日に合わせて放った渾身のエイプリルフールネタ。Photoshopのツールがリアル世界に飛び出すとこうなるというコンセプトです。パッケージを実際に作ってしまったことも驚きですが、さらにデザインの凝り具合がすごい。パッと見ただけだと、本当にこういうツールが出てきたのかと勘違いしそうになるクオリティです。画像編集ソフトを販売しているアドビとしては、ここで手を抜くわけにはいかないということでしょうか。なお、「Adobe Photoshop REAL」の最大の特徴は、「レイヤー」機能を具現化した「リアルレイヤー」。被写体に重ねて撮影するとあら不思議。Photoshopのレイヤー機能を使って加工したかのような効果(?)が得られるのです。不要ならサッと外すだけで何もなかったかのように消えるのも、Photoshopのレイヤーと同じ仕組みですね。実はけっこう便利だったりして……。公式発表文では「精度と透明度を兼ね備えた新機能。(中略)アプリやオンライン上の加工なしにレイヤー補正を行うことができます」とあり、なるほど、ウソは言っていません(これ自体が壮大なウソですが)。その他、製品の特徴としては「カバンに入れて持ち運べる」こと。「A4サイズで持ち運びが可能になったPhotoshop REALは、例えばアウトドアシーズンのお出かけや飲み会でも大活躍します」とのことですが、それってタダの宴会芸なのでは……。あと、Photoshop CCはじめCreative Cloudのツールは、1カ月に1回程度認証すればオフラインで使えるので、「究極のオフライン画像編集ツール」というよりは「アナログ画像編集ツール」のほうがあっているかも……?ツッコミどころ満載のエイプリルフールネタですが、実際に現物を作ってしまうところはさすがアドビ。画像編集ソフトを提供する企業が全力で遊ぶと、これだけのものができあがってしまうのでした。
2015年04月01日世界シェアNo.1のA/Bテストツール「Optimizely」を提供する米Optimizelyは3月25日、同ツールの日本市場での拡販を目指し、リクルートホールディングス、およびイー・エージェンシーを日本国内パートナーとして認定したことを発表した。同社は、本年中に日本法人の設立を目指している。同ツールは、A/Bテストを手軽にかつ迅速に行うことができる最適化プラットフォーム。ユーザーのターゲティングや、高度な統計エンジンによるテスト結果検証、ネイティブアプリのA/Bテストなどの機能が搭載されている。同社によると、2012年時点で世界No.1のシェアを誇るという。日本国内におけるA/Bテストの認知とニーズが高まるなか、同社はアメリカに次ぐマーケットの獲得を期待し、グローバル展開の一環として日本法人を設立する予定だ。海外拠点としては、オランダに次ぐ2国目となる。今回のパートナーシップ締結により、同ツールの各種国内プロモーションを3社共同で行い、日本市場でのシェア向上を目指していくとのこと。
2015年03月25日タグ・ホイヤー(TAG HEUER)、グーグル、インテルの3社は、スイス製スマートウォッチの開発に向けたパートナーシップを締結した。今回のパートナーシップでは、グーグルのウェアラブル端末向けOS「Android Wear」をベースに、インテルのテクノロジーと、タグ・ホイヤーのクラフトマンシップが集結。日常生活に高級感とシームレスな接続をもたらすウェアラブル端末を提供する。記者会見では、LVMHグループで時計部門代表兼タグ・ホイヤーCEOを務めるジャン-クロード・ビバーが「スイスの時計製造とシリコンバレーの協業は、技術によるイノベーションと時計製造が誇る高い信頼性を融合させるものです」とコメントしている。また、タグ・ホイヤーでジェネラルマネージャーを務めるギィ・セモンは「スイス製の高品質な時計に、インテルやグーグルのクリエイティブな技術や世界規模の実績を組み合わせると同時に、Android Wearプラットフォームとインテルの技術を採用することで、私がタグ・ホイヤーと共に先駆者として発展させてきた時計業界に新たな技術的革新をもたらします」と話した。一方、GoogleでAndroid Wearエンジニアリング・ディレクターを務めるデビッド・シングルトンは「スイス製の時計は、その美しさと技術を融合させることで、あらゆる世代の様々なアーティストや、当社の社員を含む多くのエンジニアを魅了してきました。Android Wearプラットフォームを活用すれば、より優れた、美しいスマートウォッチを生み出すことが出来ます」とコメント。インテルコーポレーションで副社長兼ニューデバイス事業本部長を務めるマイケル・ベルは「タグ・ホイヤーならびにグーグルとの協業で、ウェアラブルの世界を更に進化させる独自のスマートウォッチを開発することで、当社の描くウェアラブル・テクノロジーのビジョンがより一層現実的なものとなります」と話している。
2015年03月20日TAG Heuer(タグ・ホイヤー)は3月19日(現地時間)、スイスで開催されている時計と宝飾の世界的祭典「Baselworld 2015」のプレスカンファレンスにおいて、GoogleおよびIntelと提携すると発表した。スマートウオッチ開発のため。3社が提携して開発するのは、Intelの技術とGoogleのウェアラブル端末向けOS「Android Wear」を搭載したスマートウオッチ。機能の詳細や価格については明らかにされていない。発売は第4四半期頃になる見込み。スイスの時計メーカーであるタグ・ホイヤーからスマートウオッチが発売されるのはこれが初めてとなる。
2015年03月20日現在バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にて予約受付中の『デジモンアドベンチャー「タグと紋章」』が、3月23日23:00に受付を終了する。『デジモンアドベンチャー「タグと紋章」』は、その名の通り劇中に登場する「タグと紋章」を商品化したもの。「タグ」は主人公となる"選ばれし子どもたち"が常に身に着けていたペンダント、「紋章」はタグと組み合わせることによってデジモンを進化させられる象徴的なアイテムとして劇中で使用された。過去には食玩と雑貨で発売されていたが、今回本格的な仕様で初の商品化となり、ファンの間で話題となっていた。実際の商品では、太一「勇気の紋章」、ヤマト「友情の紋章」、ヒカリ「光の紋章」、タケル「希望の紋章」、光子郎「知識の紋章」、空「愛情の紋章」、ミミ「純真の紋章」、丈「誠実の紋章」と、選ばれし子どもたち8人全員の紋章がセットとなり、もちろんタグにセットすることも可能。8人それぞれの"心の中の特性"が表現された紋章をアニメそのままに再現している。また、タグを押すと紋章が発光するギミックも搭載されており、デジモンたちを進化させるなりきり遊びを楽しむことができる。さらに、付属のチェーンでアクセサリーとして利用することもでき、アニメ『デジモンアドベンチャー』の劇中同様にネックレスとしても使用可能。劇中では白い紐状のものが描かれていたが、本商品ではキラリと輝くプレミアムな仕様となっている。タグ本体は全長約6.7cm、チェーンは全長約70cm。商品価格は4,860円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は2015年3月23日23:00。商品の発送は、2015年6月を予定している。なお、初回購入分(6月発送分)の予約すると、タグの形をしたプレミアムピンズが付属。これは昨年予約販売された『デジヴァイス ver.15th』の両方購入特典として付属した『デジヴァイスプレミアムピンズ』と一緒に使えるデザイン、サイズ感で、裏面には選ばれし子どもたち8人を表す紋章のデザインが入っている。(C)本郷あきよし・東映アニメーション
2015年03月19日●ARMコア上で動くC/C++アプリの高速化を可能にする高位合成ツール「SDSoC」米Xilinxは3月9日(現地時間)、同社が高位合成ツールとして提供しているSDxシリーズに新しく、Embedded System向けとなる「SDSoC」を追加した。当日は米本社よりHugh Durdan氏(Photo01)が来日、SDSoCの詳細を説明した。そもそもSDxシリーズは、同社のVivadoの上位ツールにあたる製品である(Photo02)。最初の「SDNet」はPacket Processing向け、次に登場した「SDAccel」は、Data CenterやMedicalなどの用途に向けたもので、いずれもC/C++などからFPGAのLC(Logic Cell)を簡単に利用するためのツールであるが、SDSoCはこれに続く製品ということになる。大きな違いは利用形態である。SDNetでは、SDN(Software Defined Network)に対応した形で、独自のSDNetコードと呼ばれる(C/C++風の)コードを与えると、それに合わせて自動的にFPGAへの実行イメージが生成される。またSDAccelではC/C++/OpenCLの形でアプリケーションを記述しておき、これをFPGA上で実行させる、ある種クロスコンパイラとも言えるものになる。なのでこの2つはFPGA FabricさえあればXilinxのどのFPGAでも原則動作するものであるが、SDSoCはZynqおよび(先日発表された)Zynq MPSoCのみが対象となる(Photo03)。さて、ではSDSoCは何を目的としたものか、というと端的に言えば「(Zynqの)ARMコア上で動くC/C++アプリケーションの一部をFPGAのLogic Cellを利用して高速化できるツール」である。ZynqのようなCPU+FPGAの構成では、CPU側はソフトウェアですべて記述できるから自由度は高いものの性能は高くない。逆にFPGA Fabric側は性能は猛烈に高いが、RTLとは言わないまでもVerilogなどを使う必要がある。同氏はざっくりと「RTLを記述できるエンジニアの1000倍くらい、C/C++のエンジニアが居る」(つまりC/C++のエンジニアの中で、RTLなりVerilogなりがかけるエンジニアは1000人に1人位の比率)としており、この結果として折角のFPGAの高速性を生かすことが出来ない状況が続いていた。SDSoCは、こうした「RTLが書けないエンジニア」にFPGAを使ってもらうための道具という位置づけになる(Photo04)。具体的にはどんなフローになるか? といえば、まずC/C++を使って普通にシステムを作ることになる。次に実行しながらプロファイリングを行い、ボトルネックになっている部分をFPGA側に切り出して性能を評価、ある程度固まったところで完成という簡単なものだ(Photo05)。実はこの作業は非常に容易である。現在のバージョンでは、関数単位でそれを「H/Wで実施する」にチェックを入れるだけで、自動的に処理がLC側にオフロードされる形になる。もっとも実際には、「FPGAを使えば無条件で高速化できる」かどうかは必ずしも明らかではない。あるいは、高速化はされても十分ではない可能性もある。当たり前だがアプリケーションの主要な部分はCPU上で動作しており、特定の関数の部分だけRTL化され(これはSDSoCの内部からVivadoを呼び出して処理が行われる)る訳だが、実際にはそのRTLブロックに対して引数やデータを渡して処理を行い、結果をまた受けとる形になる。この受け渡しのメカニズムそのものも自動で生成されるが、それが必ずしも最適になるとは限らないからだ。そこでシステムレベルのProfilerを利用して、それぞれの負荷や利用率、あるいは利用するリソースなどを確認することが必要であり、これも併せて提供される形になる(Photo07)。加えていれば、この「受け渡す」「受け取る」には、そのために専用のコードが必要になる。従来だとこれを記述するのが大変だったのだが、SDSoCではこの部分が自動生成されるために手間要らず、というのも利点とされる。実際にデモとして行われたのは、「Zynq 7020」を使った簡単なビデオフィルタリングアプリケーションである(Photo09)。これをソフトウェアで実装すると1fps出るか出ないかというあたりなのが、ある特定の関数のみFPGAにオフロードすることで、60fpsでフルに動くというモノだ。こちらはXilinx自身がビデオを公開しておりの「SDSoC開発環境のデモ(日本語字幕)」を見ていただくのが一番早いように思われる。ここでは1fps→60fpsで60倍ということになるが、そもそもHDMIが60fps以上で入出力できないから60倍でクランプされている可能性もあり、ルーチンの性能だけで言えばPhoto08の「最大100倍」も嘘ではないケースもあるだろう。●SDSoCはソフトウェアエンジニアのための設計ツールとなりうるのか?ところで先ほど受け渡しのコードが自動生成される、という話があったが、実際にはCPUとFPGA Fabricの間には複数のI/Fと複数の受け渡し方法があり、どういう組み合わせを取るかで帯域やLatencyが変わってくる。Photo10は実際にその組み合わせによってLatencyがどう変化するか、を示したものである。既存のZynq-7000の場合、General-Purpose Port、High-Performance Port、ACPという3種類のI/OがCPUとFPGA Fabricの間に用意されており、しかもこれをCPU側で扱う方法が5種類も存在するから、「どれを選べば良いか」の判断は難しい。だからといって、いちいちベンチマークをやっているといつまでたっても設計が終わらないので、これまでは勘と経験で決めていたが、SDSoCではこれを自動的に選択し、必要ならパフォーマンスプロファイルも取得して最適な方法を選んでくれるとしている。もちろん、どんなロジックでも簡単にFPGAに移植できるとは限らない。特に数値演算に関しては、DSPを生のまま使うと固定小数点演算になってしまい、一方CPUでは普通浮動小数点演算だから、これを高速に扱うのは大変に難しい。そこでいくつかの代表的なものに関してはLibraryがXilinxあるいはサードパーティから提供されており、また必要ならユーザーが自分で追加することも出来る(Photo11)。例えばBLASとか線形代数では浮動小数点演算が必須だが、先に書いたとおりXilinxの場合DSPは固定小数点のみである。ではLogic CellだけでFPUユニットを構成するのか? というとそうではなく、DSPにLogic Cellを組み合わせて、単精度/倍精度の浮動小数点を扱えるように拡張したものをライブラリとして用意しており、これを利用することで処理の高速化が図れるのだそうだ。すでに市販されているZynqに対応した主要な開発プラットフォーム上ではSDSoCが利用可能であり(Photo12)、SDSoCのEarly Accessも開始されているそうだ(Photo13)。このSDSoC、正式な発売は2015年8月頃を予定しているそうで、価格はまだ未定だが一から全部そろえても数十万のオーダーとの事。基本的にはVivadoの機能をフルに使う形でインプリメントされており、なので価格の大半はVivado代ということになる。逆にすでにVivadoのSystem Editionを導入されている場合には、SDSoCのPlug-inを追加するだけなので、ぐんとお安くなる(数万円のオーダーだとか)という話であった。ちなみに質疑応答でもう少し面白い話があったので、こちらもご紹介しておく。まずIDEについて。現在のSDSoCはXilinxが提供するIDE上で動く事になるが、既存のZynqなどのユーザーはARM側のプログラミングについてはARMのDS-5など、すでに別の開発環境を利用しているケースが少なくない。こうした他の開発環境とのMigrationについては、将来的には考えているが今の時点でのMigrationは出来ないという話だった。またFPGAへの処理のオフローディングであるが、これはRTLベースで記述されるもので、例えばSDAccelの様にOpenCLを経由したりはしないとの事。また、特にZynq MPSoCの世代ではCPUとFPGA以外にGPGPUとして使えるGPUも統合されるが、これを使うようなオフローディングの機能は提供しないとの事だった。その理由は? というと「GPUを使うよりもFPGAで実行したほうがより効率的だからだ」(Durdan氏)(Photo14)との事だった。また開発の生産性に関しては、SDSoCの環境下ではそもそもハードウェアの仕様が決まってくる(デバイスに関しては、あとはZynq/Zynq MPSoCのどれを使うか、という選択のみがあるだけ)から、早期にソフトウェア開発が始められるし、またPhoto08に示すようにConnectivityを自動生成でき、かつその性能のチューニングも容易なので、全体としての開発期間が短縮できるという話があった(Photo15)。ただこれにも増して、そもそもほとんどの現場では自身でFPGAを扱えないから、外部にFPGAを含むボードの開発を依託し、完成したものをベースにS/Wを含むシステム開発を始めるといったケースが少なくなかったが、SDSoCを使えば極端な話としてFPGAを知っている開発者がまったく居ない現場でもFPGAを使える、というメリットがあり、これは大きな生産性の向上に繋がるという説明もあった。またSDSoCでは原則としてFPGAの内部は完全に遮蔽される。なので、「この部分はFPGAのSRAMのここに保管したい」とか「このブロックはDSPで処理したい」とかいうものがあっても、それを直接C/C++のコードで記述することはできず、先に書いたライブラリを介して行う必要があり、このためにはRTLのプログラミングが必須である。要するにSDSoCは、FPGAを完全にブラックボックス化するツールであるといえる。ということで、SDSoCについて簡単にご紹介をした。個人的にどう思うかといえば、XilinxがZynqやZynq MPSoCを拡販してゆく現場においては、非常に有力なツールであろうと思う。これを利用すれば既存のEmbedded Application向けに、汎用CPUと同程度の消費電力枠で、かつ汎用CPUでは実現しえない性能を提供できる可能性が確かに存在する。その一方で、本当にFPGAを扱えるエンジニアが1人も居ない状態で、新規にZynq+SDSoCを導入する現場がどこまであるか? といわれるとそれはちょっと「?」マークである。なにしろこのところ、特に中華系(台湾・香港・中国)のFabless SoCベンダが恐ろしいほどの低価格で標準的なCortex-A系SoCを提供してくれるから、相対的にZynqやZynq MPSoCは高価格である。それにZynqではLogic Cellの数やI/Oなどは選べるが、CPUコアそのものの数や動作周波数などは決めうちであり、選択肢が豊富とは言いがたい。しかも開発環境は(フルスペックのFPGA開発環境とかに比べれば)かなり安いが、Cortex-A向けの開発環境にはさらに安い(ほとんど無償に近い)ものもあるから、評価ボード代を含む初期コストは無視できるほど安い、というものでもない。もちろん、例えばARMのDS-5なんかもUltimate版だと1ライセンスで数十万だから、これと同等という言い方も出来るのだが。あと少し気になったのは、MPSoCで開発を行う場合、ソフトウェアエンジニアがVivadoのLicenseを使える状態になっていないといけないが、通常はFPGAデザイナーがVivadoのLicenseを使う形にインストールされているのが普通であり、このあたりライセンスというか運用面でちょっと面倒なことになりそうである。つまるところ、どこまで性能改善を判りやすく開発者に示すことが出来るか、というあたりが今後の普及の鍵であろう。まずは既存のVivadoを利用している企業で、なにかしらのプロジェクトに採用されるという形で少しずつ利用されてゆく形態になるのではないかと思う。FPGAの使い方としてはかなり贅沢、というかLogic Cellなどの利用効率やデバイスとしての絶対性能の観点から見ればかなり無駄な使い方になる可能性も否めないが、それよりもソフトウェア開発効率の改善を重視した、新しいアプローチといえるだろう。
2015年03月12日KDDIは3月10日、リアス・アーク美術館(宮城県気仙沼市)の展示物の説明パネルでNFCタグを活用した展示物ソリューションを19日、20日に提供すると発表した。リアス・アーク美術館では「東日本大震災の記録と津波の災害史」を展示。3月14日から5日間、宮城県仙台市で開催される国連防災世界会議へ参加する世界193カ国の関係者が、宮城県の魅力と東日本大震災の震災状況や復興活動について体感する視察ツアーを行う。今回のNFCタグ活用はこれにあわせたものとなる。このソリューションでは、auスマートフォンを含む国内外のNFC対応Androidスマートフォン(NFC機能のReader/Writerモードが利用できるもの)に搭載された「NFCタグリーダー」機能を活用。NFCシールを埋め込んだ展示物の説明パネルにスマートフォンをかざすと、スマートフォンのブラウザのユーザーエージェントを読み取り、設定言語に応じた説明パネルを閲覧できる。NFC対応スマートフォンがない場合には、QRコードでの読み込みも可能としている。今回は英語表示のみの対応だが、ほかの言語でも説明を用意することで多様な言語に対応できるという。この取り組みでは、常設の日本語説明だけではなく、英語の説明を通してツアー参加者がより深く東日本大震災の状況や復興活動について理解し、今後起きうる災害に向けた防災・減災についての学びを深めることが期待されている。
2015年03月11日アールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は、パナソニックの近距離無線通信技術(NFC)に対応した非接触ICタグ用LSIと開発キットそれぞれ4製品の販売を開始したと発表した。今後成長が見込まれているIoT(Internet of Things)市場に不可欠な近距離無線通信ソリューションを手軽に実現できる。NFCタグLSIは、NFCタグに必要となるRF通信インタフェース、信号制御、ホストインタフェース、不揮発性メモリ(4Kビット FeRAM)を小型表面実装パッケージに搭載している。外部アンテナを接続するだけでRF通信、シリアル通信、トンネル通信が行える。RF通信では、13.56MHz帯のJISX6319-4(FeliCa)とISO/IEC14443タイプBの両規格に対応しており、「MN63Y1210」はNFCForumのType3に、また「MN63Y1208」、「MN63Y1212」、「MN63Y1213」はType3と4に準拠している。制御方式は、MN63Y1210が同期式シリアル(最大1Mbps)とUART(最大38.4kbps)に、MN63Y1208とMN63Y1213はI2Cに対応している。また同2製品はAES暗号化でRF通信する機能を備えている。また、上記LSIにホスト用コネクタ・アンテナを搭載したNFCタグモジュールと汎用マイコンボードがセットになったLSI用の開発キット4製品も併せて取り扱いを開始。NFC対応のモバイル機器や専用のリーダー/ライターを使ってアプリケーションのテストを行うことができ、このキットをそのまま搭載するだけで、少ない人員やリソースでNFCソリューションのプロトタイプを開発することができる。
2015年03月09日Ptmindは3月5日、同社が提供するアクセス解析ツール「Ptengine」のWordpressプラグイン「Ptengine - Real time web analytics and Heatmap」を提供開始したと発表した。Ptengineは誰でも簡単に使えるアクセス解析ツールとして提供されてきたが、ユーザーが利用する際にはアカウントの登録/設定と、計測のための解析タグをサイトへ実装する必要があった。特に解析タグの実装においては、Wordpressの場合どこへ解析タグを実装したらよいのかわからないという声が多かった。今回、PtengineのWordpressプラグインが用意されたことにより、ユーザーは解析タグの実装に迷うことなく利用できるようになった。また、Wordpressの管理画面内にてPtengineの解析画面が閲覧可能なので、Ptengineを別画面で立ち上げる必要がなくなり、操作性が向上したといえる。
2015年03月06日フォーシーズが運営する「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」「ル パン ドゥ ジョエル・ロブション」は4日から、フェア「ツール ド フランス グルマン」を開催している。2016年2月2日までの予定。○1年間をかけてフランス各地方の食文化を巡る同フェアは、フランスの地方にスポットを当て、リレー形式でその地方の食材や料理を元に創作した商品を期間限定で販売するというもの。同店を監修するジョエル・ロブション氏が慣れ親しんだ、地元フランスの食材や料理を通してフランスの食文化を身近に感じてもらいたいとの思いをうけ開催されるフェアで、2010年より開始。1年を通して「パリ」「プロヴァンス地方」「ノルマンディ地方&ブルターニュ地方」「アルザス地方」を巡る。第1弾「パリ」の会期は4日~6月2日。フランスの首都であり食文化の中心でもあるパリには、全土から豊富な食材が集まり、料理は洗練された華やかなものが多いという。第2弾 「プロヴァンス」の会期は6月3日~9月1日。太陽の恵みを受けた温暖な気候で、トマトやオリーブを使用した料理や、地中海の海産物を用いた料理が多いのが特徴。夏に向く爽やかな味わいの商品を用意する。第3弾「ノルマンディ&ブルターニュ」の会期は9月2日~12月1日。乳製品が豊富なことで知られているノルマンディ地方とブルターニュ地方は、リンゴの産地としても有名で、その名産を生かした伝統菓子やパンなどを販売する。第4弾「アルザス」の会期は12月2日~2016年2月2日。名物のタルトフランベや、アルザス発祥とも言われているクグロフなど、アルザスならではの商品を多数用意する。第1弾「パリ」の展開商品は、華の都パリをイメージした「バラのミニクロワッサン」(130円)、クロックムッシュとともにパリを代表する軽食「クロックマダム」(520円)、春のパリには欠かせない食材であるグリーンピースを使った「グリンピースのクロックムッシュ」(480円)、パリでおなじみのミモザサラダをサンドイッチに仕上げた「サンドイッチミモザ」(650円)、パリが位置するイル ド フランス地方を代表する食材のシャンピニオンを使った「シャンピニオンと鶏肉のキッシュ」(520円)など。店舗により取り扱い内容が異なる。※価格はすべて税別
2015年03月05日アライドアーキテクツは2月24日、SNS上で近年急速に普及している「ハッシュタグ」の利用実態について、女性SNSユーザー約4500名を対象にアンケート調査を実施し、その結果を報告した。ハッシュタグとは、SNS上でユーザー投稿のタグ(付箋)として用いられる、ハッシュマーク(#)が付いたキーワード。「#fashion」「#ランチ」など日本語や英語のワードと自由に組み合わせ、投稿内容が何に関連するのかを表す。ハッシュタグごとに他ユーザーの投稿を一覧で表示できるため、特定の話題や同じ興味・関心を持つユーザーの投稿を効率よく閲覧することが可能だ。○20代の約半数、ハッシュタグ経験済み同調査では、「SNS上でハッシュタグを使ったことがあるか」という質問に対し、全体の36%が「使ったことがある」と回答。「知っているが使ったことはない(18%)」との回答者を加えると、ハッシュタグ自体の認識率は半数を超える。20代以下に対象を絞ると、利用経験ありが約半数、認識率は約7割に達し、若年層ほど広く利用・認識されていることがわかる。また、利用したことがあるSNSについては、全年代の83%が「Twitter」と回答しており、「ハッシュタグ=Twitter」というイメージが定着していることを示している。一方、Instagramでのハッシュタグ利用率は、20代以下の利用者数が、30代と40代の利用者数(16%)の2倍以上(34%)となっており、「若年層ではSNSを横断して幅広くハッシュタグを活用している」状況がうかがえる。○ハッシュタグは、気になる商品・情報を簡単に検索できるその利用目的としては、「気になる商品や情報を検索するため(62%)」が最も高く、多くのユーザーが情報収集を目的にハッシュタグを活用しているようだ。年代別の割合では、20代以下のみ「友達などが投稿しているハッシュタグに興味を持ち、チェックをする(40%)」との意見が次に多く、若年層では友人のハッシュタグがユーザー自身の興味・関心に影響を及ぼしていることが分かる。ハッシュタグで検索を行う理由は、30代以上では「特に理由はない」が最も多いが、20代以下では「検索が簡単なため(40%)」がトップ。若い年代は、その「手軽さ」に魅力を感じている様子だ。くわえて、「情報が整理されているため(19%)」や「リアルタイムで情報を得られるため(16%)」など、他の年代に比べて具体的な回答が選ばれる割合が高く、若年層であるほど明確な目的のもとにハッシュタグを活用していることがわかった。○口コミ検索ならハッシュタグ!今後、ハッシュタグを利用してSNS上で検索したい情報としては、全年代で「商品のクチコミ探し(65%)」が最も多い結果に。次いで、「好きなアーティストなどの最新情報探し(31.%)」「ニュースに対する世の中の見解探し(29%)」となった。同結果を受け、アライドアーキテクツは、ハッシュタグが今後、SNS上でのクチコミの伝播に大きな影響を与える可能性を持っていると分析する。なお、同調査は、1月14日~25日にわたり、Facebookアプリ「モニプラ」上で実施されたもの。有効回答数は4563名となる。詳しい調査結果は、こちらより閲覧することができる。
2015年02月25日オプトは2月23日、LINE ビジネスコネクト配信ツール「TSUNAGARU」に、デジミホが提供するCRMマーケティングツール「R∞(アールエイト)」と、コネクトムが国内総代理店を務めるO2Oソリューション「Retailigence(リテーリジェンス)」機能の連携を開始した。「TSUNAGARU」とは、LINE ビジネスコネクト導入における企業のシステム開発負荷を軽減し、簡単にLINEビジネスコネクトでメッセージ配信ができる管理ツール。「R∞」は、EC事業者向けに、顧客分析を基に個別顧客ごとにキャンペーンシナリオを設計し、メールやディスプレイ広告、Webサイト、スマホアプリなどを通して、一人ひとりに最適化されたコンテンツを提供するロイヤル顧客・マネジメント・プラットフォーム(ASPサービス)となる。また、「Retailigence」は、在庫情報データをクラウド上で管理しメッセージ配信することができるO2Oソリューションだ。R∞とTSUNAGARUの連携で企業は、自社顧客(ユーザー)の購買データやサイト内行動データ、広告接触履歴などに基づき、ユーザーをセグメントし、メッセージ内容や配信タイミングをターゲティングして配信することが可能となる。また、Retailigenceのデータベースへ在庫情報を共有することで、位置情報に連動して最寄りの店舗の在庫数をLINEのメッセージで配信したり、特定商品の周辺店舗での取り扱い情報をユーザーに届けることができる。
2015年02月24日ブルースクレイ・ジャパンは2月17日、リスティング広告の電話効果測定ツール「CALL SCOPE(コールスコープ)」の提供を開始した。同ツールにより、電話を掛けてきたユーザーがどのキーワードでコンバージョンしたかを認識することができ、リスティング広告を経由した来訪者のアクセスキーワード計測を実現する。また、通話ログの管理により、リアルタイムに架電状況が把握できるほか、通話が発生した場合には通話録音データが保存されるため、通話内容をマーケティングに反映させることが可能。電話番号を変えたくない顧客には、ID番号を発行するラベル発行型のサービス提供により、電話番号を変更することなく、同ツールを導入することができるという。
2015年02月18日サインウェーブはこのたび、大量のデータから欲しいデータを即座に取り出せるシンプルな高速解析支援ツールである「解析ブースター」の代理店販売を開始した。同ツールは、高速屋が提供する、データベース構築の必要がない高速解析支援ツール。価格は、エントリー版が24万円(税別)、スタンダード版が90万円(税別)で、どちらも別途年間保守契約がある。
2015年02月02日新宿の時計販売店「BEST ISHIDA」(東京都新宿区新宿3-17-19)に、「タグ・ホイヤー×ケンオクヤマ(TAG HEUER × KEN OKUYAMA)」のポップアップショップがオープンする。期間は2月14日から8月31日まで。「タグ・ホイヤー×ケンオクヤマ」はGMやポルシェなど、これまでに数々のカーデザインを手掛けてきた奥山清行によるカプセルコレクション。08年にはGTカー「kode7」を発表するなど、モーターレーシングのタイムキーピングに貢献してきた「タグ・ホイヤー」とのコラボにふさわしい作品を世に送り出している。ポップアップショップの店内には、13年に発表されたライトウエイトスポーツカー「kode9」を壁面にレイアウト。サーキットを見ているような疾走感にあふれる空間が構築される。そこには、タグ・ホイヤーのタイムピースや、「kode9」とのコラボウォッチが展示され、モーターレーシングにインスピレーションを得てきたブランドの歴史を一望にできそうだ。その他、奥山清行が所属する「KEN OKUYAMA DESIGN」によるアイウエアも出品される予定。営業時間は11時から20時までで、初日のみ15時からのオープンとなる。
2015年02月01日カーラ・デルヴィーニュがウォッチブランド「タグ・ホイヤー(TAG Heuer)」のアンバサダーに起用された。パリのエコール・デ・ボザールにて発表パーティーが行われ、150人ものジャーナリストとVIPが集まる中、カーラはレッドカーペットを華麗にウォーキング。そしてタグ・ホイヤー本社CEO兼LVMH ウォッチ社長のジャンクロード・ビバーからタグ・ホイヤー フォーミュラ1 レディ スティール&セラミックが贈られた。ビバーCEOは、「タグ・ホイヤーチームへようこそ!常識に挑む強さ、エレガントを兼ね備えた我々の世界を広げてくれるミューズを必要としていた。そのすべてを持つ女性がカーラだった。タグ・ホイヤーファミリーに迎えることができ、大変喜ばしい」と話している。
2015年01月25日バリュープレスは1月13日、プレスリリース文章の日本語をチェックする「プレスリリース校正ツール」の提供開始した。同ツールは、プレスリリース原稿の入力ミスや言葉の誤用、わかりにくい表記の使用などをチェックできる無料ツール。Yahoo!JAPANが提供するテキスト解析WebAPIに沿った計17項目について校正する。日本パブリックリレーションズ協会認定のPRプランナーが監修しており、わかりやすい表記にするための指摘項目には、日本新聞協会の「新聞用語集」や共同通信社の「記者ハンドブック」も参考にしたという。
2015年01月14日前回 に続き、今回はパソコンやスマホアプリといったデジタルツールでスケジュール管理をすることのメリットと、おすすめのツールやアプリをご紹介します。■デジタルツールでスケジュール管理をすることのメリットとは? デジタル、特に携帯電話やスマホを使用した手帳のメリットと言えば、「持ち歩きやすい」「いつでも確認することができる」などの声が上がります。しかし、その反面「不具合が起きて、登録していたスケジュールデータがすべて飛んでしまう」、「充電がなくなってしまうと見られない」といったデメリットもあります。けれども、デジタルツールでスケジュール管理をする最大のメリットは「情報共有の簡便さ」にあるのではないでしょうか。家族の予定が変更になったとしてもすぐ共有できますし、重要な予定であれば相手にリマインドやアラームで知らせることもできます。これはアナログではカバーできない大きなメリットです。■おすすめのスケジュール管理用デジタルツールと活用法私自身は、基本的に Googleカレンダー で家族とスケジュールの情報共有をしています。夫も私もお互いすでに使っていて、お互いの設定が簡単だからというのがもっとも大きな理由です。自分のGoogleカレンダーを共有するのが嫌な時は、新しいカレンダーを作成し、特定のユーザーとだけ共有することも可能です。ですから、家族間の予定共有だけでなく、習い事の予定や、幼稚園ママとの卒園対策の予定の共有など、用途によって使い分けができます。そのほか、スマホアプリもいくつか実際に試してみました。正直、スケジュール管理アプリの種類が多過ぎて、何を基準に選べばいいのか難しいところではありましたが、以下の3つをポイントに選んでみました。・ほかのツールと同期ができるかどうかグーグルカレンダー、アウトルック、サイボウズなど以外にもFacebookと連携して友達の誕生日やEvernoteから情報を抽出してカレンダーに取り込めるものもあります。・なるべく無料なもの有料バージョンでは広告が出ない、詳細なカスタマイズができるなどメリットもありますが、家族と情報共有するというのが一番の目的である場合には無料で十分だと考えました。・長く使えそうなデザインシンプルなデザインのものからかわいいイラストが入ったものなど、さまざまある中から、自分の好みと使い勝手とを考えて選びました。以上の条件から考えて、よさそうだと感じたものを参考までにご紹介します。■グーグルカレンダーと同期可能なスケジュール管理アプリ・ ライフベア シンプルでありながらも、遊び心もプラスされた画面です。ちょっとしたイラストが女性らしさを加えてくれます。Android、iPhone共に対応。・ ジョルテ キャラクターものが好きな人にはジョルテがおすすめかもしれません。ボタンひとつで好きなキャラクターのデザインに変えられる機能がついています。そのほか、居住地区のゴミ出し日をリマインドしてくれるという便利な機能も。Android、iPhone共に対応。・ さいすけ 非常にシンプルでビジネスライクなデザインです。どちらかと言うと男性好みかもしれません。仕事の場面で見られても、特に支障のない、すっきりとしたデザインです。)iPhoneのみ対応。■ほかのツールと同期はできないがデザインがかわいいスケジュール管理アプリ・ カワイイ猫カレンダー ネコ派にはもちろん、イヌ派でも癒されてしまうデザインです。忙しいスケジュールでもホッとひと時、潤いを与えてくれそう。iPhoneのみ対応。・ カワイイカレンダー かわいらしくありながらも色味が押さえてあるので、大人女子におすすめのデザインです。iPhoneのみ対応。アプリをインストールしなくても、携帯電話やスマホ、パソコンにはプリインストール、すなわちあらかじめインストールされたカレンダーが入っています。デジタルツールは「ちょっと試してみる」ということが気軽にできるので、いくつか利用しながら自分に向いているものを探すのもよいでしょう。いつになっても悩ましい手帳の活用方法ですが、アナログな手帳にもデジタルツールにも、どちらにも良さがあるので、それぞれのメリットを理解し、状況によって使い分けるのがいいですね。手帳選びや活用の参考になさってみてください。
2015年01月12日Ptmindは12月17日、マルチデバイス・アクセス解析ツール「Pt engine」がA/Bテストツール「Optimizely」とシステム連携したと発表した。また、米Optimizelyとテクノロジーパートナー契約を結んだ。Pt engineは、PCやスマートフォンなどのさまざまな端末からのサイトアクセスを解析できるツールとして、2013年より提供を開始。誰でも簡単に使えるように工夫し、PCのブラウザーでWebサイトにアクセスしたユーザーのクリック(スマートフォンではタッチ)や閲覧といった行動をサーモグラフィーで「見える化」するヒートマップ機能などを搭載する。一方のOptimizelyは、A/Bテスト(ユーザーの反応を見ながらサイト改善を繰り返す手法)ツール。ユーザーがタグを1行挿入してA/Bテストが行えるなど、ツールとしての使い勝手が良く、世界中で利用者が増えている。今回のシステム連携により、OptimizelyでのA/Bテストの内容とPt engineのヒートマップが紐づいて利用ができるようになった。これにより、Pt engineのヒートマップを元に課題抽出・仮説構築を行い、その内容に基づいてOptimizelyでA/Bテストを実施し、その結果を再度ヒートマップで評価できるようになった。また、両社はサイト改善施策が簡単にできる環境づくりを引き続き取り組むとしている。
2014年12月18日ユービーセキュアは12月12日、富士通グループがSI事業の開発物品質向上を目的としてWebアプリケーション脆弱性検査ツール「VEX」を認定ツールとしてグループ一斉導入したと発表した。「Vulnerability EXplorer(VEX)」は、ユービーセキュアが開発したWebアプリケーション脆弱性検査ツール。発売以来、国内の主要セキュリティサービスベンダーをはじめ、官公庁、大手企業など、業種業態問わず導入実績をもつ。富士通は、システム納入時に全社共通規定に基づくセキュリティ監査を実施しており、この度、富士通グループ各社がセキュリティ監査で利用するWebアプリケーション脆弱性検査ツールとして「VEX」を採用した。
2014年12月12日富士通研究所は12月3日、IDカードやウェアラブル機器、金属部品など、電波の制限を受けていた素材に装着して利用可能な小型薄型のRFIDタグを開発したと発表した。RFIDタグは、取り付け物体の種類を選ばず、かつ、取り付け場所の対象を広げられるように小型薄型であることが求められている。しかし、金属や人体は電波を飛ばしにくくする性質があるため、RFIDタグを取り付ける対象が金属や身に着けるIDカードなどの場合、直接取り付けるとうまく電波が飛ばず通信できないという課題があった。そこで、従来は、RFIDタグと、取り付け対象との間に空間を確保するための部材(スペーサ)を入れ一定の厚さを確保して、金属や人体の影響を低減させることにより、数mといった通信距離を実現していた。例えば、スペーサの厚さを1mmとして通信距離を2m以上にするためには、電波の波長の制約からRFIDタグの長さを75mm(電波の波長である約300mmの1/4)以上にする必要があった。一方、同じ通信距離でRFIDタグの長さをその半分の33mm(波長の1/8)と小型にすることも可能だが、その場合スペーサの厚さを5mm以上にする必要があった。つまり、従来のRFIDタグはタグの長さと、スペーサの厚さとの間にトレードオフの関係があり、また、電波の波長に依存するという制約があるため、小型と薄型の両立が困難だった。今回、RFIDタグをゴムやプラスチックなどの薄い樹脂に巻き付けて、両端を重ねたループ状にする新たな構造で電波を放射する技術を開発し、波長の制約をなくすことに成功にした。開発したタグを金属に直接取り付けた場合、ループ形状に沿った形で大きな電流(ループ電流)が流れるようになり、その電流の一部が取り付けた金属側に漏れるようになる。これにより、ループ電流から発生する本来の電波と、貼り付けた金属に漏れた電流から発生する新たな電波の2つが合成され、金属の上方に放射される。また、目標とするタグの大きさに応じて、RFIDタグ両端の重なる部分の長さと厚みを適度に調整することで、漏れた電流の度合い(合成された電波のバランス)を最適化することができ、通信距離を最大化させることができる。つまり、貼り付けた金属をアンテナの一部として機能させることで、数mといった距離の通信が可能となるという。一方、金属ではないプラスチック製のIDカードや段ボールなどに取り付ける際は、ループ電流から発生する電波のみで動作し、RFIDタグの周囲には、電波の放射を妨げる金属物体がないので、電波がループ状に効率良く広がるため、金属と同様の通信が可能となる。また、人体には水分が多く含まれており、電気を帯びやすい構造なので、金属と同様に扱うことができる。タグを内蔵したIDカードを身に着けた時は、金属に貼り付け時と同じ動作をすることで、人体に貼り付けた影響を軽減することができるとしている。同技術によって、電波の制約をなくし、取り付ける素材を選ばず、どこにでも装着可能な、長さ30mm、厚さ0.5mmの世界最小の薄型RFIDタグを実現した。これにより、装着可能な対象が広がり、例えば、機械部品の管理や、身に着けたIDカードによる入退室管理など、さまざまな場面におけるRFIDの利用が可能となる。今後、さらに量産が容易となる方式の開発を進め、2015年度中の実用化を目指すとコメントしている。
2014年12月04日アライドアーキテクツはこのたび、画像共有SNS「Instagram」を活用したキャンペーン支援ツールを開発し、11月末より、国内外の企業・ブランドを対象にサービスの提供を開始する。同サービスでは、従来手動で行われてきた「Instagram経由でのキャンペーン参加ユーザーの管理」をシステム化したことで、多数の参加者を擁する大規模なキャンペーンや、店舗・外部サイトなどと連携した大型キャンペーンも容易に開催できる。また、キャンペーンを通じてユーザーがInstagramに投稿した画像や動画を収集・蓄積し、生活者発信のUGC(User-Generated Contents)として企業サイトなどへ書き出すことが可能なため、Instagramならではのスタイリッシュな画像・動画を活用した多彩なプロモーション施策を実現する。同社によると、InstagramのAPIを活用しシステム化されたキャンペーン支援ツールを法人向けに提供することは、国内で初めてだという。
2014年11月19日日本マイクロソフトは、脆弱(ぜいじゃく)性緩和ツール「EMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit) 5.1」をリリースした。最新版では、Internet ExplorerやMozilla Firefoxなどメジャーなアプリケーションで発生していた互換性の問題などを修正している。EMETはOSが実装するマルウェアからの攻撃を無効・緩和する機能に加え、アプリケーション単位で緩和策を設定するためのツールだ。EMETを事前にインストールすることで、メモリーに関する脆弱性攻撃を未然に防ぎ、SSL/TLSの正当性を確認することが可能になる。最新版のEMET 5.1では、Internet Explorer、Adobe Reader、Adobe Flash、Mozilla FirefoxなどのアプリケーションにEAF+(Export Address Table Access Filtering)を適用した際に発生していた不具合が修正された。Internet Explorer開発者ツール、管理アドオン機能に影響がおよぶ、アプリケーションの互換性に関する修正も加わっている。さらに、強制ASLR(Address Space Layout Randomization)が抱えていた潜在的な問題や、EAF+無効時に他の緩和策も無効にしないとROP(Return Oriented Programming)回避緩和策が無効になるなど、EMET 5.0で発生していた問題も修正されている。その他には、Google ChromeとOracle Java 8に対して既定でEAF+が適用するように構成を変更し、緩和策を実行した際にメモリダンプを保存する機能の追加や、各緩和策を改善・強化することでEMETによる緩和策をバイパスするマルウェアへの耐性を向上させた。なお、EMETの開発チームは、公式ブログで、現在EMET 5.0を使用中のユーザーに最新版へのアップデートを推奨している。
2014年11月14日Yosemiteシリーズ第2弾となる今回は「Widget Simulator」について。開発者以外にはほとんど知られていない(はず)のツールだが、なかなかどうして、一般ユーザでも工夫次第では便利に使える。○「ウィジェット」から「ウィジェット」へWidget Simulatorの使いかたを紹介する前に、OS X Yosemiteにおける「ウィジェット」の存在についてまとめておこう。まずは「ウィジェット」の定義について。従来OS Xで「ウィジェット」といえば、Dashboard上で動作するHTMLとJavaScriptで記述されたWEBアプリを指すが、有り体に言えばTiger(v10.4)の登場以来"冴えない"状況が続いている。Appleは自社サイト上に「Dashboard ウィジェット」なる配布ページを用意し、フォローする様子を見せているが、正直盛り上がりに欠ける。そのページにあるウィジェットの公開日を見ても、この1~2年のものは希だ。Apple自身もこの状況を認識しているのだろう、Yosemiteのシステム環境設定「Mission Control」パネルにはDashboardをオフにするスイッチが追加された。従来はdefaultsコマンドを利用するなど一貫して裏ワザ扱いだったが、ここにはAppleの割り切りが透けて見える。敢えて大胆に予測すると(ということのほどでもないが)、Dashboardは次バージョンではレガシー扱いとなりデフォルトではオフになるのではなかろうか。それを後押しするのが、Yosemiteで投入された「App Extentions(機能拡張)」だ。App Extentionsは機能というよりアプリケーション間におけるデータ連係のポリシーに関する規約であり、開発フレームワーク(NSExtension)も提供される。技術仕様は基本的にiOSとOS X共通で、機能によってはどちらか一方専用となるが、開発ノウハウは共有できる。機能拡張を含むアプリケーションは、一見では他と変わらず独立して動作するが、バンドル内部に収められたモジュール(*.appex)により、他のアプリケーションやシステムプロセスに機能を提供する。ウィジェットは7種定義された機能拡張の1つで、一般的なアプリケーションではなく通知センターの「今日」タブにかぎり連係可能だ。前述したとおりDashboardウィジェットが半ば放置気味なことからしても、Appleがどちらの「ウィジェット」に本腰を入れているかは明白。DashboardのHTML5を意識したアプローチも悪くはなかったが、Appleの"ネイティブ"に高い優先順位を置く戦略は一貫しており、App Extentionsのウィジェットもその延長線上にある。Yosemiteの次のOSでは、その存在感がさらに増しているかもしれない。○「Widget Simulator」の使いかたウィジェットはアプリケーション(*.app)の体裁をとるが、そのバンドル内部にモジュール(*.appex)を持つ。このモジュールが通知センターと連係することにより、ふだんは単独動作するアプリケーションをウィジェット化するというわけだ。この場合、ウィジェットが機能の出し手で通知センターが機能の受け手、と考えていいだろう。ただし、「天気」などウィジェットとしてしか存在しないものもある。では、通知センターと同じ"受け手"としての能力を備えたアプリケーションを用意するとどうなるか。それが「Widget Simulator」であり、通知センターの「今日」タブと同じ内容を表示できる開発者向けのシミュレータだ。Widget Simulatorは開発環境(Xcode)ではなく、/System/Library/Frameworksディレクトリ以下にある「NotificationCenter.framework」の内部に格納されている。直接起動するのは手間なので、適当なウィジェットのモジュール(*.appex)をFinderでダブルクリックすればいい。ウィジェットを持つ、つまり通知センターの「今日」タブに表示可能なアプリケーションのバンドルを開き、「PlugIns」ディレクトリを探せば見つかるはずだ。なお、「天気」などウィジェットとしてしか存在しないものは、「NotificationCenter.framework」内部にある。モジュールをダブルクリックすると、Widget Simulatorが起動し、そこで通知センターとまったく同じ機能を利用できる。「株価」や「天気」はもちろん、サードパーティー製アプリケーションでも変わらず動作するはずだ。ウインドウサイズも上下方向であれば調整できるので、Dashboardのウィジェット的にも使える。バンドルを開く作業が手間であれば、ウインドウのタイトル部分に表示されているアイコンをデスクトップへドラッグ&ドロップすれば、エイリアスも作成できる。通知センターに常駐させたくはないがサッと起動したい、そんなウィジェットのランチャー代わりに使えそうだ。
2014年11月11日Maxim Integratedは11月4日(現地時間)、セキュアNFC/RFIDタグ認証用IC「MAX66242」を発表した。同製品は、ワイヤレスNFC/RFIDインタフェースとI2Cインタフェースを組み合わせたもので、マスター側機器の主電源が機能していない場合でも、ポータブル機器から重要なシステムデータを収集できる。ワイヤレスNFC/RFIDインタフェースとI2Cインタフェースによって、広範なアプリケーションに対応する高い柔軟性とスケーラビリティを実現するという。さらに、追加の外部機能が必要であるにも関わらず、コネクタを設置するスペースがないアプリケーションにおいても役立つという。最適なアプリケーションとして、医療データのセキュアなワイヤレス転送や資産トラッキングなどが挙げられるとしている。具体的には、ホスト/スレーブ機器間でのワイヤレス、非接触でのデータ収集が可能な他、内蔵する実証済みSHA-256暗号エンジンにより、データダウンロード用の秘密鍵に基づく対称チャレンジ/レスポンス認証を提供する。また、同製品のI2Cインタフェースポートは、データ書き込み用に個別のコントローラを必要とせず、セキュアなデータ交換用のマスターポート、またはスレーブポートとして動作することができる。そして、複数のメモリ設定が可能なオプションを備えており、セキュアなマスター/スレーブシステムを構成して、EEPROMエミュレーションモードを使ってリセット不可のカウンタを作成することにより、使用回数制限を設定できる。この他、ペアリングコードを安全に保存するための手段としてWi-FiまたはBluetooth接続をセットアップすることもできる。これにより、アクセス制御、資産トラッキング、システムアラート/ウェイクアップ、および医療用センサの認証のためのセキュリティが提供され、個人データのセキュアな転送が可能になる。なお、同製品は外部電源を必要としない代わりに、I2Cインタフェースを介して接続される温度センサなどの周囲のICへの給電に使用可能なエナジーハーベスティング機能を内蔵している。この生成された電力を使用して、スレーブデバイスに電源を提供し、スレーブデバイスからデータを収集する。エナジーハーベスティング機能は、バッテリ駆動の機器において既存の電源を補完する役割も果たし、全体的なバッテリ寿命を延長するとしている。
2014年11月06日大日本印刷(DNP)は10月7日、企業の重要書類およびそのデータを収録したディスクを、ICタグを利用して安全かつ効率的に管理するシステム、書類の電子化受託、書類・ディスクの保管受託を組み合わせた「ドキュメント管理サービス」を開始すると発表した。金融機関を中心に、内部統制強化の一環として、重要書類などのドキュメントの管理において、高い情報セキュリティを備えた管理環境を構築したいというニーズが高まっていることから、DNPではサービスを開始。企業のニーズに応じ、システムや「1.書類の電子化受託サービス」「2.ICタグを利用したドキュメント管理システム(ICタグの販売を含む)」「3.ドキュメントの保管受託サービス」を組み合わせて提供。書類の電子化作業およびドキュメントの保管場所には、高い情報セキュリティを備えたDNPの施設を利用する。「1.書類の電子化受託サービス」において、DNPは、紙の書類を電子化して、パソコンなどで閲覧できる状態にする作業と、データを収録したディスクへのICタグやバーコードなどの貼付け作業を受託。電子化したドキュメントを、ネットワークを通じて閲覧するシステムの提供も可能。「2.ICタグを利用したドキュメント管理システム(ICタグの販売を含む)」においては、自社でドキュメント管理を行う企業向けにシステムを販売する。個々のドキュメントに貼付されたICタグを、保管受け入れ時にICタグリーダーで読み取り、ドキュメントの貸出・返却から、棚卸し管理、廃棄までを効率的に管理。ドキュメントの貸出処理を行わずに専用ゲートを通ると警報が鳴り、不正な持出しを防止する。利用頻度が高いドキュメントには直接1点毎に、利用頻度が低いドキュメントについてはまとめて収納したダンボール箱に1つICタグを貼るなど、さまざまな運用方法に対応できる。「3.ドキュメントの保管受託サービス」においては、企業で保管しきれないドキュメントをDNPの倉庫で保管。専用の在庫管理システムを利用して、入出庫の指示を受け付け、引取り・配送にも対応する。価格は個別見積もりだが、参考価格は、ICタグを利用したドキュメント管理システムが、ICタグ10万個/ゲート/棚卸し確認などを行うハンディー端末を含む標準セットで1,000万円(設置費用は別途)。DNPは金融機関を中心にドキュメント管理サービスを提供し、2016年度までの3年間累計で5億円の売上を見込む。
2014年10月08日BBソフトサービスは10月6日、開発者、クリエイター向け開発ツールの専門ストア「Developer Tools Store powered by LICENSE ONLINE」を開設した。同ストアでは、昨今注目を集める「モバイルファースト」の方針をサポートする開発ツールを中心に販売。社内稟議に必要な見積書がWeb上で作成でき、法人で購入する際のさまざまな要望に細かく応えるという。今後はソフトウェアに限らず、ハードウェアやその他各種サービスもラインアップに加え、開発者のニーズをトータルでサポートするとしている。
2014年10月08日