子どもが何か悪いことをした時、つい怒鳴ってしまうことってありませんか? 息子がイヤイヤ期のころ、主人の仕事の関係でアメリカに住むことになり、驚いたことがあります。それは、アメリカでは外で声を荒げて叱るママの姿をほとんど見かけないのです。そこで教わったのが、欧米流の叱り方「タイムアウト」でした。「タイムアウト」とは、スポーツの試合などで、監督がとる「タイム」からきています。子どもが何か悪いことをした時に、その場で叱らず静かな所で一人にして反省させる。その後、教えるというやり方です。それでは、その「タイムアウト」はどうやって行えばいいのでしょうか。子どもを叱らない「タイムアウト」のやり方とは「タイムアウト」をする時、まずは場所を決めておきます。部屋の隅に立たせたり、静かなところに椅子を用意してそこに座らせたりするのが一般的です。親の目の届く、静かな所を選びましょう。そして、「今からタイムアウトしますよ」と言い、どうしてタイムアウトしなくてはいけないのかを子どもに伝えます。この時大切なのが、冷静に落ち着いた声で伝えることです。タイムアウトの時間は「子どもの年齢×1分」。静かに一人で反省させます。時間がたったらなぜタイムアウトをしなくてはならなかったかの確認をします。それで子どもが納得したら、タイムアウトは終了です。ぎゅっと抱きしめてあげましょう。実際に「タイムアウト」をやってみると、まず静かにさせることに苦労します。癇癪(かんしゃく)を起しているので、「タイムアウトしなさい」と言ってもなかなか聞いてくれません。しかも家の外でトラブルが起こることが多く、決まった場所でのタイムアウトが難しいことも。そこで、私流の簡単タイムアウトを考えて実践していたので、お教えしましょう。例えば、レストランでぐずり、泣きだしました。さあ、タイムアウトの始まりです。迷惑がかからないトイレ前に移動し「まずは泣き止もうね」と言い聞かせます。泣き止むまで何も聞きません。そしてその間にイライラする自分もクールダウン。泣き止んだら言い分を聞いてあげ、また気持ちが高ぶり、泣き出したら「泣いたら聞かない」という繰り返し。すると、子どもはだんだん冷静になってきます。そして落ち着いた時にルールを教えてあげると、すっと納得がいきやすくなるようです。最後はハグで、お互い笑顔に戻ります。これを繰り返していると、不思議と癇癪(かんしゃく)の時間が短くなっていき、大人のストレスがずいぶん軽くなりました。親も子も、心が軽くなる叱り方かもしれません。「最近子どもを叱ってばかり…」と悩んでいるママたちは、一度試してみてはいかがでしょうか。
2015年07月18日あなたは、叱られたい願望ありますか?アラサー世代なら、若い頃に叱られた経験もたくさんあるはず。理不尽に怒鳴られたことだってあるかもしれません。私も新人時代、50歳を超える上司にフロアじゅうに聞こえる大声で怒鳴りつけられた経験があります。それも一度や二度ではありません。驚くことに、イマドキの若い人たちは、どうも「叱られる」ことを求めているようです。アラサー世代の私にはもう関係ない?いえいえ、そんなことはありません。これから入ってくる新入社員や部下のマネージメントに必要なことなのです。若者たちが求めている「叱り」は、「怒り」ではない「叱る」と「怒る」ことは似ているようで、まったく別物です。「叱る」には、感情が入っていませんが、「怒る」には感情が入っています。「叱る」とは、どこがいけないのかを指摘することに近いのかもしれません。いま、「上手な叱られ方研修」という研修を行う企業もあるそうです!受講者の声をご紹介しましょう。「どこまでが正しくて、どこまでが間違っているかというのが自分で判断がつかなくて。本当は、どこかでここは違うよとかと言ってほしい」「叱ってくれないと、自分のことを本当に考えてくれているか不安になる」 とのこと。甘えているなとも思いますが、納得できるところもあると思います。叱り上手には「場所」と「内容」のコツを掴んで!「叱る」のにも、タイミングがあるようです。「叱る」ことは「怒る」ことではありませんから、「叱る」場所を選ぶと良いそうです。会議室に呼び出すとか、誰もいない廊下にそっと呼び出すとか、周りに人がいないところで行うのがベターでしょう。伝える内容にもポイントがあります。具体的にどこがいけなかったのか、どう修正しないといけないのかをきちんと明確にすること。「おい、●●、ちゃんとできてないじゃないか」は、「怒り」になっています。「もっとこれを加えると良くなるよ」これが「叱り」です。叱られる=自己確認のひとつ!専門家によると、「叱ってもらうことも、自己確認のひとつの手段」なのだそう。若者たちの声も似たようなものが並んでいます。「叱ってもらわないと、間違った認識で生きていくことになる」25歳男性。「叱られることで、愛情を感じたり、信頼関係を築けたりする」34歳女性。SNSで「いいね!」をされることには慣れている世代。でも、バーチャルな世界は、いまいちリアリティがないというのが本音のようです。「叱る」ことは、「怒る」ことより簡単ではありませんが、実はテクニックさえ押さえてしまえば習得することもできます。ポイントは、タイミングと場所と叱る内容。この3つを押されば、あなたも明日から叱り上手です。後輩や部下が叱ることで伸びれば、あなたの仕事はもっと楽しく捗るかもしれませんよ!
2015年03月05日