第16回釜山国際映画祭が10月6日夜、韓国・釜山市の海雲台で華やかに開幕した。今年、完成した釜山シネマセンター「映画の殿堂」のお披露目を兼ねた開幕式には、オープニング作品『ただあなただけ(ALWAYS)』に主演したソ・ジソプ、ハン・ヒョジュを始めとする、多くのスターや映画人がお祝いにかけつけた。レッドカーペットに登場したのは、『マイウェイ 12,000キロの真実』で共演しているオダギリジョーとチャン・ドンゴン、ヒロインを演じる中国の女優ファン・ビンビンやキム・ソナ、キム・ジュヒョク、コ・ス、チソン、キム・ハヌル、カン・ヘジョン、ク・ヘソンら。台湾の人気歌手ワン・リーホンやフランスの女優イザベル・ユペールも姿を見せた。また、『アジョシ』の名子役キム・セロンちゃんは3姉妹で登場し、その愛らしさで会場を沸かせた。ちなみにファン・ビンビンは日中韓合作の『楊貴妃』で共演するリーホンと一緒に登場した後、ドレスを着替えてもう一度、『マイウェイ 12,000キロの真実』チームとして現れ、その早変わりぶりにはびっくりさせられた。なお韓国でも高い人気を誇るオダギリジョーさんは、今年はニューカレンツ部門の審査員も務めることになっており、こちらも注目を集めている。オープニングを飾ったソン・イルゴン監督『ただあなただけ』は、元ボクサーと、事故で視力を失った女性の甘いラブストーリー。開幕式前に行われた記者会見で「ラブシーンでNGは?」と聞かれたハン・ヒョジュは、「ジソプ先輩がリードしてくれたおかげで、NGは出さずに済みました。ただ、私はいままで『華麗なる遺産』を始め、あまり女性的ではない役ばかり演じてきたので、女性らしさを出すのが難しかったです」と語った。ソ・ジソプは「ボクサー役ということで1か月ボクシングの特訓を受けたのですが、そのときに腕のじん帯が伸びてしまい、本番では大変でした」と撮影時の苦労を語っていた。アジア最大級の映画の祭典、釜山国際映画祭は14日(金)まで開催される。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:マイウェイ 12,000キロの真実 2012年1月14日より全国にて公開© 2011 CJ E&M CORPORATION & SK TELECOM. ALL RIGHTS RESERVED第16回釜山国際映画祭 [映画祭]アジョシ 2011年9月17日より丸の内TOEI 2ほか全国にて公開© CJ ENTERTAINMENT INC & UNITED PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:ウォンビン インタビュー成熟した男の瞳で、新しい愛を魅せるウォンビン来日!「まだおじさんにはなりたくない(笑)」ウォンビンが魅せるエンターテイメント傑作『アジョシ』試写会に70組140名様ご招待オダギリジョー&チャン・ドンゴン『マイウェイ』9か月に及ぶ撮影の苦楽を告白!ウォンビン主演の注目作!『アジョシ』予告編が早くも到着!
2011年10月07日アジア初のドキュメンタリー映画祭として隔年開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭2011(以下YIDFF)が開幕を迎える。国際的に高い評価を受ける同映画祭は、世界の映画人が集い、参加を最大目標に掲げる海外の映像作家も多い。「東北から世界に向け文化と情報を発信する場」でもあり、今年は震災・復興をテーマにした上映やシンポジウムの開催も予定され、大きな注目を集めそうだ。その他の写真東日本大震災の後、東北全体は厳しい状況下にある。その中で迎えた今年のYIDFFは、特別な意義を持つ開催となりそうだ。開催概要を見ても、例年にも増して充実した多彩なプログラムが組まれていることが伺える。メインとなるインターナショナル・コンペティションは、101カ国、1078本の応募作の中から15作品が選出。『ぼくの好きな先生』など、日本でもよく知られたフランスの名手、ニコラ・フィリベール監督の新作となる、パリ植物園で飼われている人気者のオランウータンを記録した『ネネット』や、現在公開中で大きな話題を呼ぶ平野勝之監督の『監督失格』などがノミネートされている。なお最高賞となるロバート&フランシス・フラハティ賞など各賞を決定する審査員は、『クロエ』が日本公開されたばかりのカナダの鬼才、アトム・エゴヤン監督、『永遠のハバナ』などで世界的に知られるキューバのフェルナンド・ペレス監督らが当たる。一方、“YIDFFの最大の醍醐味”と言うファンも多い特集上映も凝ったラインナップがスタンバイ。中でも、キューバとキューバ映画にスポットを当てた『シマ/島いま―キューバから・が・に・を見る』、日本のテレビドキュメンタリーを大特集する『公開講座:わたしのテレビジョン青春編』で上映される作品は、もう2度と観られないといっても過言ではないものばかりで、貴重な機会となることだろう。さらに『東日本大震災復興支援上映プロジェクト「ともにあるCinema With US」』は3.11と向き合う企画。震災関連の上映はもとより、被災地の活動家らによるシンポジウムや現地活動報告なども行う。また、新たな試みとして、今回は、OurPlanet-TV(アワープラネット・ティービー)とのコラボレーションにより、映画祭の現場からの動画をネット上で配信することが決定。動画配信用のポータルサイトでは、10月6日-13日の8日間、開会式・表彰式を含む注目の会場からライブ配信されるので、現地に駆けつけられない人はこちらをチェックしたい。『ブンミおじさんの森』のアピチャッポン・ウィーラセタクンや、年末『無言歌』が公開されるワン・ビンら現在の世界の最前線をいく映画作家の才能をいち早く紹介したのはYIDFF。今回もドキュメンタリー映画の最先端と歴史を回顧する刺激的な8日間になることは間違いない。山形国際ドキュメンタリー映画祭201110月6日(木)~13日(木)取材・文:水上賢治(C)「監督失格」製作委員会
2011年10月06日今年で24回目を迎える東京国際映画祭(TIFF)の開幕を前に、21日に会場となる六本木ヒルズで記者会見が行なわれ、東京国際映画祭チェアマン依田巽、事務局長の都島信成らと、特別ゲストとしてコンペティション部門に選出された『キツツキと雨』の沖田修一監督と主演の役所広司が登壇した。会見のもよう今年の東京国際映画祭は、公式オープニング作品にポール・W・S・アンダーソン監督のアクション超大作『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』と、特別オープニング作品として、来日も予定しているジャッキー・チェンが主演と総監督を務めた『1911』で幕を開ける。映画祭の柱、コンペティション部門はエントリー作品975本の中から選ばれた15作品が最高賞“東京 サクラ グランプリ”などの各賞を決定するほか、日本未公開作品を集めた「特別招待作品」や、アジア圏で製作された「アジアの風」など、さまざまなジャンルの作品を9日間上映。クロージング作品には、ブラッド・ピット主演の『マネーボール』が決定している。今年で就任4年目となる依田チェアマンは、「“信じよう。映画の力。”ということで、映画の力を全面に出し、東日本大震災の被災者の方々も含め日本に多くの勇気と力を届けたい。また作品力、交流力、情報発信力、をテーマに、もっと若い人にも映画祭の魅力をアピールするため、TIFF BOYS(佐藤永典、竹内寿、牧田哲也)を結成しました。ここ数年、東京国際映画祭の個性として打ち出している“グリーン”“エコ”のイメージも継続しつつ、社会的な使命も果たすべくTIFFを成功させたい」と意気込みを語った。役所は「沖田監督の前作『南極料理人』を観てぜひ一緒に仕事をしたいと思った。初めてお会いしたときは学生さんみたいに若くてビックリしたが、現場ではスタッフやキャストをその気にさせる“魔力”を持った素晴らしい人」と話し、沖田監督は「必死でやってるだけ。出来上がったばかりの作品が、コンペティション部門という注目される場で上映していただけるのでとても興奮しています」とコメント。サプライズとして、出演者のひとりである小栗旬から会場に届けられたメッセージ「この作品は映画製作を知らない人に、こんなふうに映画は作っているんだと知ってもらえる作品。まさに映画を作る人たちが集まる映画祭で上映されることはとても意味のあることです」を読み上げた。「第24回東京国際映画祭」期間:10月22日(土)から30日(日)まで会場:六本木ヒルズほか都内各所で開催
2011年09月21日第24回東京国際映画祭の公式発表会見が9月21日(水)、東京・港区の六本木ヒルズ内で開催され、同映画祭を若者にアピールするために結成された応援団「TIFF BOYS」がお披露目された。メンバーは牧田哲也、佐藤永典、竹内寿といういま注目のイケメン3人衆。「信じよう。映画の力」というメッセージとともに、TIFF BOYSが今年の映画祭を盛り上げる。3人を代表して牧田さんは「頑張ります」とガッツポーズ。今年は学生料金も設定され、若者の映画離れを食い止めたい映画祭のスタンスがより鮮明になっている。会見にはコンペティション部門出品が決定している映画『キツツキと雨』に出演する役所広司、沖田修一監督が出席した。木こりの男(役所さん)とゾンビ映画の新人監督(小栗旬)。出会うはずのなかった2人が出会い、奇妙な友情関係を築くコメディタッチの人間ドラマだ。役所さんは沖田監督の『南極料理人』を観て以来「いつか一緒にお仕事したいと思っていた」そうだが、実際対面すると「最初は学生さんかと思うほど若くて驚いた」とのこと。それでも「みんなで監督にために頑張ろうという気にさせる魔力がある」といまやゾッコンだ。一方の沖田監督は「出来上がったばかりの作品が、こういう場で上映していただけるのは光栄。まさに“みんなで作った”映画なので嬉しい」と感慨しきり。スケジュールの都合で会見に出席できなかった小栗さんからは「監督役を演じる上で、沖田監督を参考にした。沖田ラブです」とメッセージが届けられた。今年は映画プロデューサーのエドワード・R・プレスマン氏を審査委員長に、世界中から選びぬかれた以下15タイトルがコンペティション部門でしのぎを削る。『アルバート・ノッブス』(ロドリゴ・ガリシア監督/アイルランド)『より良き人生』(セドリック・カーン監督/フランス)『羅針盤は死者の手に』(アルトゥーロ・ポンス監督/メキシコ)『デタッチメント』(トニー・ケイ監督/アメリカ)『ヘッドショット』(ペンエーグ・ラッタナルアーン監督/タイ)『ホーム』(ムザッフェル・オズデミル監督/トルコ)『ジェイス/J.A.C.E.』(メネラオス・カラマギョーリス監督/ギリシャ他)『転山』(ドゥ・ジャーイー監督/中国)『プレイ』(リューベン・オストルンド監督/スウェーデン他)『夢遊 スリープウォーカー』(オキサイド・パン監督/香港、中国)『別世界からの民族たち』(フランチェスコ・パティエルノ監督/イタリア)『トリシュナ』(マイケル・ウィンターボトム監督/イギリス)『最強のふたり』(エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督/フランス)『ガザを飛ぶブタ』(シルヴァン・エスティバル監督/フランス、ベルギー)『キツツキと雨』(沖田修一監督/日本)オープニングを飾るのは『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(ポール・W・S・アンダーソン監督)と『1911』(チェン・リー監督)。クロージング作品にはブラッド・ピット主演の『マネーボール』(ベネット・ミラー監督)が上映される。第23回東京国際映画祭は10月22日(土)から30日(日)まで、東京・六本木ヒルズほかで開催。映画『キツツキと雨』は2012年2月11日(土)から角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:1911 2011年11月5日より丸の内TOEI ほか全国にて公開2011 JACKIE & JJ PRODUCTIONS LTD. All Rights Reserved.三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 2011年10月28日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2011 Constantin Film Produktion GmbH, NEF Productions, S.A.S. and New Legacy Film Ltd. All rights reserved.マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開キツツキと雨 2012年2月11日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011「キツツキと雨」製作委員会第24回東京国際映画祭 [映画祭] 2011年10月22日から10月30日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2011 Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.■関連記事:ブラピ最新作がご当地オークランドでプレミア上映。松井秀喜選手も参加ブラッド・ピット、南仏の自宅防犯のため元イギリス陸軍特殊部隊チームを雇うブランジェリーナにG・クルーニー、マドンナなどトロントに豪華スター集結!上島竜兵、モーニング姿で首相演説「これが最後のチャンス!」と必死ハリウッドスター来日の皮切りに?ブラピ最新作『マネーボール』引っさげ来日を約束
2011年09月21日今年で4回目を迎える「したまちコメディ映画祭 in 台東」が9月17日(土)に開幕。オープニングセレモニーとしてゲストによるレッドカーペットイベントや舞台挨拶が行われ、開幕を飾る映画『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』の小池徹平、生瀬勝久、堀内敬子、伊東四朗、吉田照幸監督も出席した。浅草公会堂をはじめ、下町情緒あふれる浅草、上野の会場で前夜祭を含め4日間にわたって開催される同映画祭。レッドカーペットイベントでは、ゲストは人力車に乗って登場し、ファンの歓声に応えた。総合プロデューサーを務めるいとうせいこうは、数年前にこの映画祭の設立について戯作家の故井上ひさしさんと話をした際「コメディ専門の映画祭がいいんじゃないか」と言われてコメディ映画祭にすることを決意したというエピソードを語り、実行委員長の吉住弘台東区長は「日本中がこうして暗い中で、笑いを日本中に届けたい」と映画祭の意義を訴えた。コメディに寄与してきた人物を表彰するコメディ栄誉賞には、過去に小沢昭一、コント55号、谷啓と錚々たる人物が選出されてきたが、今年この栄誉に輝いたのは伊東四朗。伊東さんは「53年前にこの仕事をスタートさせてもらった地である浅草で、コメディ絡みの賞をいただけて嬉しい」とコメント。米一俵が贈られたが「昭和18年から28年まで、うちの食卓からは米が消えたんです。だから米に対する憧れが強いので嬉しい!」と満面の笑みを浮かべた。今回、受賞を記念して伊東さんの出演作の特集上映で『THE 有頂天ホテル』、『スーパーの女』、『進め!ジャガーズ 敵前上陸』が上映される。『サラリーマンNEO』チームは、伊東さんをのぞいて和装で登場した。映画の内容にちなんで阪神タイガースを意識し、小池さんは白と黒、生瀬さんは黄色と黒の着物。ひとりだけスーツの伊東さんは「なぜ私は着物じゃないのかと思いましたが、私は“ヤクルト”のタフマンなので!」と出演CMにひっかけてユーモアたっぷりに挨拶し、会場を笑いに包んだ。コント中心のTVシリーズからまさかの映画化となった本作だが、映画からの出演で主演を張ることになった小池さんは「プレッシャーや緊張はあったけど大ファンとして作品を愛して現場に入らせてもらい、楽しめました」と笑顔でふり返った。生瀬さんは「(かつて共演した)『ごくせん』の生徒で、髪ばかり気にしてたのに立派になって…」と小池さんの成長に目を細める。生瀬さんは映画化について「最初に監督から『映画化したい』というメールをもらったときは『何言ってるんだ?』と思って返事すら書かなかった。でも完成した作品を観て感動しました」と語った。監督は「TVの打ち上げで『映画になります』と言ったら、つまらない冗談と思われて笑いすら起きなかった」と明かし、映画の完成に感慨深げだった。堀内さんは「小池くんが入るので『大丈夫かな?』と思いましたが(笑)、(小池さんは)人懐っこくて、背も同じくらいで、髪形も被ってて、最初はちょっと嫌でしたけど…すぐになじんでました」と淡々と語り、会場の笑いを誘っていた。生瀬さんは、公共放送であるNHKで映画の宣伝が不可能であることを説明し「みなさんにかかっています!」とこれから初めて映画を観る観客に猛烈にアピールした。「したまちコメディ映画祭 in 台東」は9月19日(月)まで開催。『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は11月3日(木・祝)より公開。■関連作品:サラリーマンNEO 劇場版(笑) 2011年11月3日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会■関連記事:日本にもっと笑いを!「したまちコメディ映画祭」鑑賞券を10組20名様にプレゼント『サラリーマンNEO』とサントリーがまさかの“業務提携”で新ビール発売!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第18回)“理想の上司”俳優は?さしこがあっちゃんに愛のムチ&麻里子さまはハゲヅラ!AKBが本格コントに挑戦篠田麻里子、コーディネートしてみたいAKBメンバーは秋元才加!
2011年09月18日浦安を舞台に家族の再生を描いた映画『カルテット!』が、10月22日(土)より開催される第24回東京国際映画祭の特別招待作品に出品されることが決定した。映画『カルテット!』は、『海峡を渡るバイオリン』や『Little DJ~小さな恋の物語』などで知られる浦安市在住の小説家・鬼塚忠が浦安市を舞台に、父親のリストラを機に壊れた家族関係が、クラシックのカルテットを結成することで再生していく姿を描いた物語。長男を高杉真宙、長女を剛力彩芽、母親を鶴田真由、父親を細川茂樹が演じるほか、教師役に田中美里、父親のライバルとして東幹久が出演する。浦安での撮影準備を進めていた本作は、東日本大震災で市域の86%が液状化被害を受け、一時は制作中止の危機にあったが、「こんな時だからこそ、みなで力を合わせよう」と、クランクインを延期して3月29日に制作を開始。被災した市民を含め700名以上がエキストラとして参加するなど、被災地の爪痕が残る中、市民の情熱で完成を迎えた。本作はすでに海外からも注目を集めており、先ごろロシアで開かれた芸術の祭典“ウラジオストク・ビエンナーレ”の映画部門に開幕作品として招待され、出演者の鶴田、細川のほか、三村順一監督らがオープニングセレモニーに参加。東京国際映画祭では“ウラジオストク…”に出席したメンバーに加え、高杉、剛力らを加えた主要キャストの参加を予定しているという。「第24回東京国際映画祭」10月22日(土)から30日(日)まで開催『カルテット!』2012年1月7日(土)より全国ロードショー12月17日より浦安シネマイクスピアリにて先行公開
2011年09月16日世界各地の秀作を集め、多くの映画ファンの支持を集めている映画祭「第12回東京フィルメックス」のラインナップ発表記者会見が15日に都内で行われ、林加奈子ディレクター、市山尚三プログラム・ディレクターと、審査員を務める映画監督の篠崎誠氏、コンペ部門で『無人地帯』が上映される藤原敏史監督が登壇した。毎年、世界各国の作品を紹介し、さらに日本映画を海外に紹介する取り組みも続けている本映画祭。今年のディレクターズ・メッセージは“世界×日本×未来=つなげる国際映画祭”。「“つながる”ではなく、“つなげる”という意志をもった言葉を使った」と林氏が会見で語った通り、本年度もこれまで映画祭が築いてきた関係性と、さらにネットワークを広げようという意志の感じられる作品群が揃った。オープニング作品は過去には審査員も務めたキム・ギドク監督の最新作『アリラン』、クロージングはアジア映画界を代表する巨匠ジョニー・トー監督の新作『奪命金』に決定。さらに、タル・ベーラ監督の新作『ニーチェの馬』や、西島秀俊が本映画祭を機に出会ったアミール・ナデリ監督と製作した『CUT』、瑛太主演『モンスターズクラブ』、蓮佛美沙子主演『RIVER』など全7本の特別招待作品が上映される。また、コンペティション部門には大森南朋主演『東京プレイボーイクラブ』、震災後に福島で撮影が行われたドキュメンタリー『無人地帯』など全10作品が登場。アミール・ナデリ監督を委員長に5名の国際審査員が審査にあたる。また、巨匠ニコラス・レイ監督の生誕百周年記念上映や、川島雄三監督、相米慎二監督の特集上映、ベルリン映画祭との提携しながらアジアの若手作家を育成するプロジェクト“タレント・キャンパス・トーキョー 2011』も実施。林ディレクターより繰り返し「揺るぎなくやりたい」という言葉が出た通り、本年度も“東京フィルメックスならでは”のこだわりが見える作品が揃ったようだ。「第12回東京フィルメックス」11月19日(土)~27日(日)有楽町朝日ホール、東劇、TOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ有楽座
2011年09月15日04年からスタートしたマレーシア日本映画祭。政府関係者やマレーシア著名人の参加で注目を集める同映画祭で今年は映画「セカンドバージン」が13日のオープニング作品に招待され、主演を務める鈴木京香と長谷川博己、および黒崎博監督によるの舞台挨拶とともに上映され、会場は現地気温に負けない熱狂に包まれた。作品は出版業界では名の知れた辣腕プロデューサー、中村るい(鈴木京香)と万理江(深田恭子)を妻を持つ17歳年下のネット証券会社社長、鈴木行(こう)(長谷川博己)とのさまざまな運命を巻き込んだ恋愛模様を行の出張先であるマレーシアを舞台に描く。テレビドラマでも放送されていた本作だが「この映画は新しく作った1本の映画だと思って楽しめる作品」と黒崎監督。映画「セカンドバージン」9月23日より全国松竹系映画館でロードショー。 映画「セカンドバージン」公式サイト
2011年09月15日先日より開催中のトロント国際映画祭。ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ30万人超の来場者数を誇り北米で最大規模を誇ると共に、ここでの観客、評論家たちの評価が、その後のオスカーに向けての賞レースにも大きな影響を与えるとあって、毎年その結果に注目が集っている。映画ファンにとって何より嬉しいのは、ハリウッド大作の出品が多く、カナダというアメリカの隣国という場所柄もあって名だたるスターたちが自らの作品を携えてレッドカーペットに登場するという点。今年もブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの“ハリウッド最強カップル”をはじめ、ジョージ・クルーニーにマドンナ、ユアン・マクレガーなど豪華スターたちが集結した。例年に増してゴージャスなレッドカーペットの模様を写真と共にご紹介!9月9日(現地時間)に世界で初めてお披露目されたのがブラピ最新作の『マネーボール』。期待通りにパートナーのアンジーと共に来場しトロントの観客を大いに沸かせた。弱小のメジャー・リーグチームを独自の理論による人材集めと、戦法でプレーオフの常連に仕立て上げた腕利きGMの実話を映画化した本作。会場には共演のジョナ・ヒルらと共に、主人公のモデルとなった、松井秀喜も所属している「オークランド・アスレチックス」の名物GMビリー・ビーンも来場した。マドンナは監督2作目となる『W.E.』を引っ提げ、主演のアビー・コーニッシュらと共にトロントへ。レッドカーペットでは体に密着した真っ黒なドレス姿で観客の喝采を浴びていた。日本でも大人気のジョセフ・ゴードン=レヴィットは12日(現地時間)、最新主演作『50/50 フィフティ・フィフティ』のワールドプレミアに、共演のセス・ローゲン、アナ・ケンドリック、ブライス・ダラス・ハワード、そしてジョナサン・レヴィン監督と共に来場したが、上映後観客は総立ち!客席を埋めた1,200人の大歓声に笑顔で応える姿も。ジェラルド・バトラーとレイフ・ファインズは『Coriolanus』(原題)の会見に揃って出席したが、役作りのためか激やせのジェラルドに、『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプとは打って変わってヒゲ面のレイフと揃って大変身を遂げていた。『A Dangerous Method』(原題)も『マネーボール』同様にトロントでワールドプレミアを敢行!キーラ・ナイトレイとヴィゴ・モーテンセンが揃って観客の前に登場した。2人は会見で、カナダのアイスホッケーチームのジャージを揃って着用するサービスも!ユアン・マクレガーは『Your Sister’s sister』(原題)プレミアにエミリー・ブラントとリン・シェルトンを伴って来場。まさに両手に華といった具合で思わずニンマリ。人気者だけあってジョージ・クルーニーは大忙し!先日閉幕したヴェネチア映画祭でオープニングを飾り喝采を浴びた監督・脚本作の『The Ides of March』(原題)のスクリーニング&会見に加え、主演作『ザ・ディセンダンツ』(原題)の会見にも出席した。他にもミーガン・フォックスが真っ赤なドレスでトロントっ子を悩殺し、マデリン・キャロルも美脚を披露。つい最近まで“名子役”と言われていたクロエ・グレース・モレッツ(『Hick』に出演)もセクシードレスですっかり大人のレディに。男優陣ではヴァル・キルマーにジェフリー・ラッシュら実力派も来場。また御年72の巨匠フランシス・フォード・コッポラも新作『TWIXT』(原題)を携えて公の場に姿を見せ、映画祭を盛り上げた。大物スターが次々と来場した今年のトロント。あくまでノン・コンペティションで観客の投票による“ピープルズ・チョイス・アウォード”が最高賞扱いとなるが、さてさて今年、最も支持を集めるのは?今後の日本での公開とそれに伴うスターたちの来日、そして賞レースの盛り上がりにも期待したい!© Reuters/AFLO © Everett Collection/AFLO© AP/AFLO © AFLO © Newscom/AFLO © Splash/AFLO■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.ザ・ディセンダンツ (原題) 2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月、TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© IWC Productions, LLC.■関連記事:早くもアカデミー賞最有力と絶賛の声G.クルーニー最新作、トロントで上映決定!ハリウッドスター来日の皮切りに?ブラピ最新作『マネーボール』引っさげ来日を約束アンジェリーナ・ジョリー、「子供たちに普通の観光旅行をさせたい」撮影現場では心優しきヒーロー、家庭ではよきパパ。ブラッド・ピット大活躍の夏ブラッド&アンジェリーナ、マリブの自宅を売却へ
2011年09月13日園子温監督『ヒミズ』に主演した染谷将太と二階堂ふみが最優秀新人俳優賞「マルチェロ・マストロヤンニ賞」をダブル受賞し、日本人俳優初の快挙を伝えるニュースで湧いた第68回ヴェネチア国際映画祭。10日(現地時間)に発表されたコンペティション部門の受賞結果は以下の通りだ。最高賞にあたる金獅子賞はロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督の『ファウスト』。ゲーテの代表作とも呼ばれる「ファウスト」をソクーロフ監督独自の視点で脚色し、権力の腐敗に取り組み続けた監督の4部作の最終作。公式上映後から本命視されていたロマン・ポランスキー監督、ジョディ・フォスター主演の『Carnage』(原題)は無冠に終わった。対して『ファウスト』は上映後に賛否両論に分かれたが、審査員長のダーレン・アロノフスキー監督は「夢を見させる映画、泣ける映画、笑える映画もあれば、一度観たら人生が変わってしまう映画もある。これはそういう作品だ」と授賞理由を語った。銀獅子賞(優秀監督賞)は中国・香港の『人山人海』(原題)の蔡尚君監督。映画祭開幕後にサプライズ上映された同作は、中国国内の検閲を受けずに製作したという経緯があり、上映日までタイトルも含めて詳細はベールに包まれていた。優秀男優賞はイギリスのスティーヴ・マックイーン監督の『Shame』(原題)のマイケル・ファスべンダー、優秀女優賞は中国・香港のベテラン女性監督、アン・ホイの新作『Simple Life』(原題)で年老いた病身のメイドを演じたディニー・イップに輝いた。審査員特別賞はイタリアのエマヌエレ・クリアレーゼ監督の『Terraferma』(原題)。優秀技術賞(撮影)は「嵐が丘」をアンドレア・アーノルド監督が映画化した『Wuthering Heights』(原題)のロビン・ライアン、金のオゼッラ賞(優秀脚本賞)はギリシャの『Alpes』(原題)のヨルゴス・ランティモス&エフティミス・フィリップーが受賞した。また、先鋭的な作品がそろうオリゾンティ部門では最高賞のオリゾンティ賞を塚本晋也監督、Cocco初主演作の『KOTOKO』が受賞した。(text:Yuki Tominaga)写真は『ファウスト』で金獅子賞を受賞したアレクサンドル・ソクーロフ監督。© AP/AFLO■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ヴェネチア新人賞の染谷将太、被災地での撮影で「頭の中が真っ白になった」園子温監督、震災後に『ヒミズ』シナリオ変更し被災地で撮影していたことを明かす窪塚洋介、鈴木杏が『ヒミズ』で園子温作品初出演!西島隆弘&吉高由里子も再びヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い
2011年09月12日レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、U2のジ・エッジ、ザ・ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトという、3世代のカリスマを結集させ、彼らの音楽のルーツに迫った『ゲット・ラウドジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』が明日9月9日(金)、遂に日本公開となる。これに先駆けて、本作でメガホンをとったデイヴィス・グッゲンハイム監督が再度U2とタッグを組んだドキュメンタリー『FROM THE SKY DOWN』(原題)が同8日(現地時間)より開催中のトロント国際映画祭にて上映。36年の歴史を誇るトロント映画祭史上初めてドキュメンタリー映画がオープニング上映を飾る快挙を果たし、高い注目を集めている。地球温暖化問題を訴えた『不都合な真実』(’06)ではアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を見事獲得し、その名を世界に知らしめたグッゲンハイム監督。前述の『ゲット・ラウド』では、音楽ファンにはたまらない3ショットによる夢のセッションを実現させ、彼らがいかにして独自のサウンドを築きあげたか、“音楽と人生”をセンセーショナルに描き出している。その待望の新作となる『FROM THE SKY DOWN』では、1991年、世界的ロックバンド・U2がそれまでのロックサウンドから転向し、テクノロジー、エレクトロニック/ダンス・ミュージックを取り入れ、新しいサウンドを世界に呈示し物議を醸したアルバム「Achtung Baby」と、その後の彼らの20年を追っている。先日行われた映画祭の上映作品発表会見では、オープニング上映が発表された際に大きな拍手が沸き起こったほど、開催前から高い注目を受けている本作。数々の音楽ドキュメンタリーが熱を帯びている中、その手腕に定評のあるグッゲンハイム監督が、今度は音楽と映画をいかにして融合させるのか、音楽ファンならずとも楽しみなところ。『ゲット・ラウドジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』は9月9日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて公開。■関連作品:ゲット・ラウドジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター 2011年9月9日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2009 Steel Curtain Pictures,LCC,All Rights Reserved■関連記事:Charも感激!三世代ギタリストが奇跡の“競演”『ゲット・ラウド』ジャパンプレミア豪華ギタリストの競演『ゲット・ラウド』試写会に5組10名様ご招待U2、ツェッペリン、ストライプスが豪華共演『ゲット・ラウド』日本公開決定!
2011年09月08日ヴェネチア国際映画祭や『アントキノイノチ』の受賞などで話題を集めるモントリオール世界映画祭を始め、秋に向けて続々と賑わいを見せる世界各国の映画祭。その中でも、翌年のアカデミー賞を占う重要な映画祭として知られ、カナダ最大の都市で9月8日(現地時間)より開催されるトロント国際映画祭に、ジョージ・クルーニーを主演に迎え、雄大なハワイを舞台にありのままの家族の姿を描いた感動作『ザ・ディセンダンツ』(原題)が上映されることが決定した。ハワイのオアフ島で美しい妻と2人の娘、多くの友人に囲まれてこれ以上ない人生を送っていたマット・キング(ジョージ・クルーニー)。しかし、ある日ボートの事故で最愛の妻・エリザベスがこん睡状態に陥ってしまう。さらに、妻には恋人がいて、離婚まで考えていたことが発覚する。友人だけでなく、長女までがその事実を知っていたことに愕然としたマットは、自分の人生をもう一度見つめ直していく――。これまでトロント国際映画祭で受賞した2008年の『スラムドッグ$ミリオネア』、2010年の『英国王のスピーチ』は翌年のアカデミー賞作品賞や主演男優賞と見事な大輪を咲かせていることからも、まさにオスカー作品、オスカー俳優たちの“登竜門”のような存在と言えるだろう。既に各地で数回にわたり上映している本作だが、その評価は「ジョージ・クルーニーの演技史上、最高傑作!」と絶賛の嵐!全編にわたる壮観なハワイの絶景を背景に、人生のどん底に立たされ、その選択に苦悩する男を、優しいハワイアンミュージックが包み込んでいく本作。物語は、感動のラストへと紡がれていく。これまで、アカデミー賞での受賞歴が『シリアナ』(’05)での助演男優賞ひとつと、いまひとつ縁遠かったジョージだが、今回のトロント国際映画祭を経て、ぜひとも念願の“アカデミー賞主演男優賞”の栄光を手にしてもらいたいものだ。『ザ・ディセンダンツ』(原題)は2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■関連作品:ザ・ディセンダンツ (原題) 2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox
2011年09月07日ジョージ・クルーニー主演最新作『ザ・ディセンダンツ(原題)』が、今月8日に開幕する第36回トロント映画祭の特別招待作品として上映されることが決定した。『ザ・ディセンダンツ(原題)』は、ハワイで妻と娘ふたりと順調な人生を歩んでいた主人公が、妻の事故をきっかけにある秘密を知り、家族と向き合い再生しようとする姿を描いた作品。監督を務めたのは、映画『サイドウェイ』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、5年ぶりにメガホンを執ったアレクサンダー・ペイン。本作は全米公開を前に、コロラド州で開催されたテルライド映画祭のプレミア上映で観客やマスコミから「来年度のアカデミー賞候補間違いなし」と絶賛を受け、続くトロント映画祭での上映が決定するなど、早くも来年の賞レースの重要作といわれている。トロント映画祭の特別招待作品ラインナップの中にはブラッド・ピット主演の『マネーボール』、ジョセフ・ゴードン=レヴィットとセス・ローゲンが共演した『50/50フィフティ・フィフティ』、日本からは『コクリコ坂』などがあり、昨年は『英国王のスピーチ』が同映画祭の最高賞であるピープル・チョイス・アワードを受賞。近年ではトロントの受賞作がオスカー・レースを制するケースが多く、『ザ・ディセンダンツ』がどのような評価を得るのか注目が集まっている。本作は全米では11月に、日本では2012年に公開予定。『ザ・ディセンダンツ(原題)』2012年 TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー(C)2011 Twentieth Century Fox
2011年09月06日先に開催された第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『わが母の記』主演の役所広司と原田眞人監督が9月1日(木)、京都の大江能楽堂にて受賞報告会見を行った。役所さんをはじめ、樹木希林、宮崎あおいら実力派キャストが顔を揃えた本作。井上靖の自伝的小説「わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜」(講談社文芸文庫所蔵)を原作に、年老いた母親の面倒をみることになった男が、家族や周囲に支えられながら互いの想いに向き合っていくさまを描く。現在、原田監督と役所さんは、この映画と連動したドラマを京都で撮影中。映画祭には樹木さんと原田監督の息子の遊人(ゆうじん)さんが参加しており、監督は息子さんからのメールで受賞を知ったという。「息子の遊人からメールが入りまして『審査員特別賞ゲット』と書いてあるのですが、ピンとこなかったんです。賞を獲れたとしたら主演女優賞だったんじゃないかなと。そうしたら、電話が入ったんです。樹木さんからで『喜びなさいよ!大きい賞ですよ。(紹介されたのが)最後から2番目ですよ』と。一番気になっていたのが観客の反応だったのですが、素晴らしかったという話を聞いた時点で、涙が出てきました」と喜びを語る。役所さんは「実は初めて僕が海外の映画祭に参加したのも『KAMIKAZETAXI』で原田監督とだったんです(※1995年公開/フランスのバレンシエンヌ映画祭で、審査員特別賞と監督賞を受賞)。今回も一緒に映画祭に参加したかったですね。日本映画を世界中の人たちが観てくれる光景を見て、また海外映画祭に参加したいなと思った、初めての経験でした。(受賞発表後に)希林さんと電話でお話したんです。クールな方なんですけれども、このときかなりテンションが高くて、希林さんの声から現地の興奮が伝わってくるような感じがしました」とふり返った。本作のどういった部分が評価されたのか?役所さんは「世界中どこの国に行っても、母親に対する思いというのは、きっと同じだろうと思います。言葉は通じなくても母親を思う気持ちと、母親と心が通じ合う喜びというのは、きっと世界的に共感していただけるところだと思っていました」と推測する。本作は東日本大震災の前日の3月10日にクランクアップを迎えた。その後、監督は編集作業に入ったが、日本を襲った未曾有の大災害はこの作品にどんな影響を与えたのか?「撮り終えたその日(3月10日)は、気分が高揚していました。関わったスタッフ・キャストみんながハッピーな1日だったと思います。いつまでもこの時間が続けばいいな、と思っていました。きっとたくさんの人がこの日で、時間が止まってくれたらよかったのにと思っていることだろうと思います。私はクランクアップの翌日(3月11日)から都内のスタジオで編集作業に入ったのですが、そのときに地震に遭いました。それから日々TVで流されるニュースを見ながら、涙を流していました。その想いが、この映画にもこもっていると思います。この映画がどれだけ悲しみにあった人に癒しをもたらすことができるかはわかりませんが、未曽有の大災害から立ち上がる中で必要なのは、家族の絆だと思います」と想いを語る。役所さんも「『わが母の記』は心のケアになるような映画だと思います。映画を作っている人間として、この映画を通して震災に遭われた方にも元気を届けられたら。そして、これからもそんな想いを意識して作っていきたいと思います」と胸の内を明かしてくれた。役所さんはさらに本作が伝えるメッセージに触れ「最近、大人も楽しめる映画が少なくなっていると思います。映画はビジネスですから、たくさんの人に来てもらって、ヒットして、ビジネスとして成功しなければならないのですが、やはりインスタントものですぐおいしいものといったものではなくて、しっかり噛みしめてじんわり深いもの、50年後に観ても楽しめる映画も作り続けなくては、と思います。この映画は、監督が5年前から企画をされていて、ご自身の出身地・沼津を舞台にしているので、さらに思い入れも深いと思います。こんな作品を作っていかなくてはならないと思います」と言葉に力を込めた。引き続き、海外の映画祭からのオファーが届いているという本作。一方で「公開時には日本の観客の声もたくさん聞きたい。観客の声こそが私にとっての本当の“賞”だと思っています」と原田監督。10年におよぶ家族の愛の物語は、人々の胸にどのように届くのか――?『わが母の記』は2012年公開。■関連作品:わが母の記 2012年、全国にて公開© 2012「わが母」製作委員会■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!
2011年09月02日8月、9月は映画祭の連続!18日(現地時間)開幕のモントリオール世界映画祭に、世界で最古の映画祭であるヴェネチア国際映画祭、さらに9月の上旬から中旬にかけて開催のトロント国際映画祭と歴史と権威を持つ映画祭が目白押し。日本から出品された作品の受賞はもちろん、今後の賞レースの行方を占う上で話題の洋画もチェックしておきたいところ。もちろん、スターの来場も見逃せない!さてさて、今年の要チェック作品は――?まずは最も古い歴史を持ち、カンヌ、ベルリンと並んで世界三大映画祭のひとつに数えられるヴェネチア国際映画祭。今年はジョージ・クルーニーがメガホンを握り、ライアン・ゴズリングが主演を務める『The Ides Of March』(原題)がオープニングを飾る。三大映画祭の中でも日本をはじめアジア映画と相性が良いと言われるヴェネチア。日本からは今回、園子温監督の『ヒミズ』がコンペティション部門に出品されている。前作『冷たい熱帯魚』が同映画祭のオリゾンティ部門に出品された園監督。今回は金獅子賞に期待がかかる。そのほか日本からはコンペティション部門ではないものの清水崇監督の新感覚ホラー『ラビット・ホラー3D』、すでに日本で公開中のジブリ最新作『コクリコ坂から』も上映。オリゾンティ部門にも個性的な邦画が出品。世界的な名匠アミール・ナデリがメガホンをとり、西島秀俊、常盤貴子らが参加した『CUT』がオリゾンティ部門のオープニングを飾るほか、監督・塚本晋也×主演Coccoによる『KOTOKO』、平林勇監督によるアニメーション映画『663114』も同部門にて上映される。西島さんにとっては北野武監督作『Dolls』以来9年ぶりのヴェネチア。2003年には『地球で最後の2人』で浅野忠信が同部門の男優賞に輝いており、先鋭的、革新的な新しい才能を評価するオリゾンティ部門にも要注目。邦画以外では、ロマン・ポランスキーの最新作でケイト・ウィンスレット、ジョディ・フォスター、クリストフ・ヴァルツといった実力派が顔を揃えた『Carnage』(原題)、キーラ・ナイトレイが主演を務めるデヴィッド・クローネンバーグ監督作『A Dangerous Method』(原題)などがコンペティション部門に出品される。さらにコンペ外にも著名な監督の作品、実力派俳優が自らメガホンを握った作品が並ぶ。マドンナの監督第2作となる『W.E』(原題)にアル・パチーノ監督作『Wild Salome』(原題)、フランシス・フォード・コッポラ監督の『Twixt』(原題)など楽しみな作品ばかり。ブラッド・ピット主演で話題の『マネーボール』(原題)にジョセフ・ゴードン=レヴィット&セス・ローゲン共演作『50/50』などスター出演作も見逃せない。華やかなレッドカーペットの盛り上がりも楽しみだ。幕を開けたばかりの第35回モントリオール世界映画祭には、日本からはさだまさし原作の小説を岡田将生、榮倉奈々をキャストに迎えて映画化した『アントキノイノチ』、役所広司、樹木希林、宮崎あおいという実力派キャスト共演の『わが母の記』がワールド・コンペティション部門にノミネート。そのほか、山村浩二監督の短編アニメ『マイブリッジの糸』が短編映画のコンペティションに、板尾創路監督第2作『月光ノ仮面』がフォーカス・オン・ワールド・シネマ長編部門に出品されている。また第二次世界大戦直後のブラジルを舞台に、日系移民の闇を描き出すブラジル映画『DIRTY HEARTS』がコンペティション部門にノミネートされているが、本作で伊原剛志が海外映画初主演を務めており、常盤貴子、奥田瑛二、余貴美子らも出演している。また、同じくカナダで開催されるだ第36回トロント国際映画祭には先述の通りヴェネチアにも出品される『ヒミズ』に『CUT』(原題)、『KOTOKO』に加え、妻夫木聡主演の『スマグラーおまえの未来を運べ』も出品。ノンコンペティションで観客の投票による「観客賞」が実質的な最高賞となるが、2006年に奥田瑛二監督の『長い散歩』、2008年の『おくりびと』がグランプリを受賞したほか、2009年には『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の根岸吉太郎監督が監督賞を受賞し、昨年は『悪人』で深津絵里が主演女優賞に輝いており、邦画勢の受賞なるか楽しみなところ。アカデミー賞の行方を占う上でも重要な意味を持っており邦画、洋画ともに注目が集まっている。モントリオール世界映画祭は8月18日〜28日、ヴェネチア国際映画祭は8月31日〜9月10日、トロント国際映画祭は9月8日〜9月18日の期間にて開催。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会月光ノ仮面 2012年1月14日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「月光ノ仮面」製作委員会マネーボール (原題) 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDTラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011 わが母の記 2012年、全国にて公開© 2012「わが母」製作委員会CUT 2011年公開ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ブランジェリーナ、『ハリポタ』に夢中の子供たちと列車チャーターの旅冒頭でいきなり全裸…?岡田将生の様々な表情に注目の『アントキノイノチ』予告編榮倉奈々、岡田将生は「小学生」!?「もう22歳なんですけど」と本人苦笑岡田将生×榮倉奈々を絶賛!『アントキノイノチ』がモントリオールへ『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位に
2011年08月19日ガス・ヴァン・サント監督最新作で日本から加瀬亮が参加していることも話題の『永遠の僕たち』が、今年の東京国際映画祭で特別招待作品として上映されることが決定!故デニス・ホッパーの息子で主演のヘンリー・ホッパー、ヒロインのミア・ワシコウスカ、加瀬さんの3ショット写真がお披露目となり、加瀬さんのコメントも到着した。ショーン・ペンに2度目のオスカー主演男優賞をもたらした『ミルク』以来のガス・ヴァン・サントの新作で死にとり憑かれた3人の主人公たちのエモーショナルで奇妙な体験を描き出した本作。交通事故で両親を亡くし、臨死体験をしたイーノック。死に囚われ、他人の葬式を見て回るのを日常としている彼にとって、話し相手は彼にしか見えない、死の世界から来た青年・ヒロシだけ。そんなある日、彼は難病で余命3か月と告げられた少女・アナベルと出会う。ヒロシに見守られながら、一緒の時を過ごす2人。残された時間の中で少しずつ世界は輝きを取り戻すが…。亡き父を思わせる存在感で期待を集めるヘンリーに『アリス・イン・ワンダーランド』で一躍、世界中の注目を浴びたミアという若き才能との共演で、名匠ガス・ヴァン・サントの作品に参加した加瀬さん。『硫黄島からの手紙』に続く海外作品となったが、東京国際映画祭で凱旋を果たすことに。今回の発表に際し、加瀬さんからは「『ドラッグストア・カウボーイ』、『マイ・プライベート・アイダホ』など、ガス・ヴァン・サント監督の映画には若いとき、ずいぶんと夢中になりました。あれから長い年月をへて、そんな監督と一緒に仕事ができたことは本当に大きな喜びでした。また憧れのDP(撮影監督)のハリスさんや才能あふれるミア(・ワシコウスカ)の仕事を間近でみれたのも、大変刺激になりました。スタッフ、共演者たちとは現場以外で過ごした時間も多く、貴重な体験でした。今作は、ガス監督の作品にしてはとても風変わりですが、絵本のようなかわいらしい映画に仕上がっていて、多くの方に楽しんでいただけたらと思っています」とのコメントが到着した。今回、到着した写真では、ヘンリーとミアが楽しそうに語り合う姿を、脇で加瀬さんがそっと見守っている。軍のパイロットのような衣裳とどこかもの悲しげな表情が印象的だ。3つの才能はガスの手腕によって、作品にどのような化学変化をもたらしたのか?映画祭でのお披露目が待たれる。『永遠の僕たち』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開■関連記事:村上春樹原作『神の子どもたちはみな踊る』予告編到着!扉の向こうに大胆な姿で…
2011年08月18日世界中から集まった映画を観られる、子どもたちのための映画祭、『キンダー・フィルム・フェスティバル』が今年も開催される。今年19回目となるこの映画祭。今回は『リサとガスパール』や『きかんしゃトーマス』など、子どもたちに人気の高い11作品のほか、日本ではなかなか観ることができない、ヨーロッパやアジアのアニメーションや短編の最新作が12作品上映される。日本初上映となる『どうぶつ会議』。(c)2010 Constantin Film Verleih, GmbH.ポップでかわいいこどもミュージカル『ローラ!』。(c)Gordon A. Timpken/Bavaria Filmverleih- und Produktions GmbH字幕の読めない小さな子どもたちでも楽しめるよう、戸田恵子さんなど人気の声優たちがスクリーンの前に立ち、目の前で吹き替える迫力のあるライブシネマや、プロの声優と一緒に声優体験ができたり、アニメーション映画作りを体験できるなどのワークショップも開催。今年のフェスティバルディレクターは、日本の人気アニメーション『こま撮りえいが こまねこ』のこまちゃん。(c)TYO/dwarf・こまねこフィルムパートナーズ映画以外にも、駄菓子屋や世界中のごはんが食べられる屋台村など、子どもが飽きることなく楽しめるイベントが盛りだくさん。アニメーション映画好きな大人もぜひ足を運んでほしい。小さなお子さんの映画デビューにもぴったりのイベントだ。『19回キンダー・フィルム・フェスティバル』会期:2011年8月12日(金)〜13日(土)日比谷会場2011年8月18日(木)〜21日(日)調布会場場所:日比谷会場:日比谷公会堂 東京都千代田区日比谷公園1−3調布会場:調布市文化会館たづくり 東京都調布市小島町2-33-1料金:日比谷会場当日券:18歳~60歳未満1,000円、3歳~18歳未満・60歳以上500円、3歳未満無料前売券:18歳~60歳未満700円/3歳~18歳未満・60歳以上300円/3歳未満無料調布会場当日券:18歳~60歳未満500円/3歳~18歳未満・60歳以上100円/3歳未満無料前売券:18歳~60歳未満400円/3歳~18歳未満・60歳以上100円/3歳未満無料※未就学のお子さんについては、大人の方もご一緒にご入場をお願い致します。※3歳未満のお子さんは、保護者と一緒の座席でお願い致します。(座席を確保したい場合は、3歳以上の券をお買い求め下さい。)お問い合わせ:TOKYO KINDER FILM 一般社団法人キンダ-・フィルム03-5355-1225公式HP: www.kinder.co.jp 取材/赤木真弓
2011年08月12日夏休み本番の中、今週末8月12日(金)より日比谷公会堂を皮切りにスタートする、日本唯一の子どもたちの世界映画祭「キンダー・フィルム・フェスティバル」。今年で第19回を迎え、その独自プログラムで大人と子供はもちろん、国内外の映画づくりに携わる人々との交流の機会が満載となっている。そんな中、今年はさらに心強い助っ人として、日本発の人気アニメーション『こま撮りえいがこまねこ』の主人公で、映画好きなネコの女の子、こまちゃんがフェスティバル・ディレクターに就任!映画づくりが大好きなこまちゃんならではの本映画祭の魅力を語ってもらった。――このたびは、映画祭ディレクターのご就任おめでとうございます!映画祭では、オープニングをはじめ、様々なところで大活躍されるということで、いまから楽しみですが、今回どのような経緯でディレクターに就任されたのですか?「にゃにゃ、にゃにゃ、にゃにゃにゃ。」(もともと、映画が好きで、おじいちゃんが映画監督だった影響もあって、自分で映画を作っていたんですが、その作品を観た映画祭のプロデューサーに「ディレクターになってもらえませんか?」と言われたんです。)――なるほど。映画を作る側から今回は伝えるお仕事をされるのですね。キンダー・フィルム・フェスティバルと言えば、声優さんによるライヴ吹き替え上映“ライヴ・シネマ”など、毎年色々なユニークな取り組みが行われていますが、ディレクター・こまちゃんはどんな映画祭にしていきたいと思いますか?「にゃにゃ。にゃー。」(小さなお友だちが主役になって、毎年家族の思い出になるような、そんな映画祭になってほしいです。)――今年も世界各国から大人も楽しめる見ごたえたっぷりの作品から、視覚的にも楽しめる良作アニメなど、親子一緒に楽しめる映画がたくさん集まってますよね。ぜひ、今年の映画祭のおすすめポイントを教えてください。「にゃー、にゃにゃ。にゃにゃにゃ。にゃにゃにゃー。」(小さなお友だちでも楽しめる、ながーい映画です。初めての映画デビューでも、きっと楽しんでもらえると思います。わたしも、いつか長編を撮って、キンダー・フィルムで上映してもらいたいな。)――映画づくりといえば、海外のゲストや日本の監督・アニメーターを招いた映画づくりの体験ワークショップも開催されるそうですね。映画づくり(こま撮り)が大好きだというこまちゃんは、お気に入りまたは影響を受けた映画はありますか?「にゃにゃにゃ。にゃ、、、。」(映画監督だったおじいちゃんの影響は大きいです。好きな作品はもちろん、おじいちゃんの作品です。あんまり、有名ではないのですが、、、。)――ちなみに、最近はどんな映画を撮っているのですか?少しだけヒントをください。「にゃにゃ。」(まだ内緒です。楽しみにしていてください。)――では最後に、夏休みを迎える親子をはじめ、映画ファンのみなさんにメッセージをお願いします。「にゃにゃ。にゃにゃ。にゃー。」(映画は観るのも楽しいけど、自分で作るのもおもしろいので、その両方をみんなに知ってもらえるといいな、と思います。)「第19回キンダー・フィルム・フェスティバル」は8月12日(金)・13日(土)の2日間にわたり日比谷公会堂にて、18日(木)〜21日(日)は調布市文化会館にて開催。この夏、こまちゃんに会いに行って、映画の魅力を感じてみませんか?「第19回キンダー・フィルム・フェスティバル」公式サイト「シネカフェくんのふらっと映画祭」特集■関連作品:第19回キンダー・フィルム・フェスティバル [映画祭] 8月12日、13日、日比谷公会堂にて8月18日(木)〜21日(日)、調布市文化会館たづくりにて開催
2011年08月10日10月22日(土)から30日(日)に六本木ヒルズ等で開催される、第24回東京国際映画祭の特別オープニング作品にジャッキー・チェン出演100作目にあたる映画『1911』が選ばれ、それにあわせてジャッキーの来日が決定した。その他の写真公式オープニング作にはすでに『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』が決定していたが、今回は“今の日本を盛り上げる”ため特別にアジア枠が設けられ、本作が上映される運びに。この朗報にジャッキーは「私100作目の映画が、復興へと歩み出した重要な年の特別オープニング作品に選ばれたことを光栄に思います。 日本が災難に直面している今、少しでも私の映画が日本の皆さんの力になれたらと願っています」とコメントを寄せており、映画祭での上映にあわせて来日、当日はグリーンカーペットを歩く予定だ。本作は、今から100年前に起こった辛亥革命をモチーフに、新たな社会と国を生み出すべく命をかけて戦い抜いた名もなき人々の姿をドラマティックに描いた超大作。ジャッキーは革命軍を指揮する孫文の参謀を務めた黄興を演じ、他には中国の人気女優リー・ビンビン、ウインストン・チャオ、スン・チュンやジャッキーの息子ジェイシー・チェンらが出演する。『1911』11月5日(土) 丸の内TOEIほかにて全国ロードショー(C)2011 JACKIE CHEN INTERNATIONAL CINEMA CULTURAL HOLDINGS LIMITED JACKIE & JJ PRODUCTIONS LIMITED All Rights Reserved.
2011年08月10日ハリソン・フォードが6日、スイスのロカルノで13日まで開催中の第64回ロカルノ国際映画祭で、金豹功労賞を受賞した。この日は最新主演作『カウボーイ&エイリアン』のヨーロッパ・プレミア上映が行われ、小雨が降るあいにくの空模様だったが、フォードはジョン・ファヴロー監督、共演のダニエル・クレイグとオリヴィア・ワイルドと共にヘリコプターで会場入りをした。サプライズでトロフィーを手渡されるや、会場のピアッツァ・グランデに集まった7,000人の観衆の温かい喝采に感激した面持ちで「心から感謝します」とまず一言。「多くの才能ある監督、俳優、スタッフ、脚本家、そしてプロデューサーの方々との仕事に恵まれた幸運に気づかされます。そしていまなお、こうして映画作りに携われる機会を持てることにも感謝します」と喜びを語った。19世紀の西部を舞台に、町を支配する大佐と記憶喪失の男が宇宙からやって来たエイリアンと戦うSFアクション大作『カウボーイ&エイリアン』は10月22日(土)より日本公開。(text:Yuki Tominaga)写真は第64回ロカルノ国際映画祭授賞式の様子。© Reuters/AFLO■関連作品:カウボーイ&エイリアン 2011年10月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:『カウボーイ&エイリアン』プレミア上映に、ハリソン・フォード夫妻ほか出席ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズ、ニューヨーク州で電撃挙式
2011年08月09日作家・井上靖の自伝的小説を、役所広司主演で映画化した『わが母の記』が、現地時間18日に開幕する第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されることが決定した。『わが母の記』の写真『わが母の記』は井上靖の小説『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を基に、実父の死に伴い、幼少期よりともに暮らしてこなかった実母を引き取り、同居することになった小説家・伊上洪作を主人公に、薄れゆく記憶のなかで息子への愛を確かめようとする母、そして幼少期の記憶と向き合いながら母に寄り添う息子、そしてふたりを囲む家族の物語を10年に渡って綴る人間ドラマ。役所が井上の分身ともいうべき作家・伊上洪作を演じるほか、樹木希林、宮崎あおいらが出演する。本作を手がける原田眞人監督は最新作のモントリオール出品について「16年前、カナダとの合作映画『栄光と狂気』の撮影で半年過ごしたモントリオールには格別の愛着があります。思い出深いモントリオールの、世界映画祭コンペ出品に興奮しています。そこでの観客との出会いが、僕の監督人生のひとつのピークになることを期待しています」とコメント。役所は「世界的な文豪井上靖さんの家族の物語を、井上さんと同郷の原田監督が思いを込めて作った『わが母の記』はきっと映画祭の観客に楽しんでいただけると信じています」と観客の反応に期待を寄せている。ちなみに同映画祭には本作と同じ松竹配給の映画『アントキノイノチ』(瀬々敬久監督)も出品されるが、松竹株式会社・映像ライツ部長の古賀正喜氏は「モントリオール世界映画祭は、『おくりびと』がグランプリを受賞したように、良質なドラマが出品されることが多く、また観客の年齢層が比較的高く、中高年の年齢層の方が、きちんと映画を観る姿勢が出来ているようなので、”老い”や”死”を扱った『わが母の記』は映画祭のテイストと非常にあっていたため、選ばれたのだと思います」と分析している。映画『わが母の記』は2012年に全国公開される予定。『わが母の記』2012年公開
2011年08月03日アンジェリーナ・ジョリーが30日、ボスニアで開催されたサラエボ映画祭にパートナーのブラッド・ピットと出席し、観客からのスタンディングオベーションに感激の涙を流した。アンジェリーナは1992年から95年にかけてのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景にした『In the Land of Blood and Honey』(原題)で今年監督デビューを予定している。イスラム教徒のボスニア女性と敵側のセルビア人兵士の恋愛という内容が撮影開始前から物議を醸したが、映画祭はそれも含めて、社会の関心を紛争による難民問題へ向けさせた功績を賛えて「ハート・オブ・サラエボ」賞を彼女に贈った。受賞スピーチでアンジェリーナは拍手喝采の観客に「(拍手を)止めてくれないと、私は泣いてしまうでしょう。ブラッドにも車の中で『どうしよう、泣いてしまうかも』と話していました。映画祭に来られて、とても光栄です。紛争の最中に始まったこの映画祭が年々立派なものになっていることが、芸術家の持つ力を示す最良の例になっていると思います」と語った。『In the Land of Blood and Honey』(原題)は12月23日に全米公開を予定している。(text:Yuki Tominaga)写真はシリア難民を激励するため、トルコに訪問した際のアンジェリーナ・ジョリー。© Reuters/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)
2011年08月01日ジャンル映画の祭典、第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭が、14日、韓国・プチョン(富川)市で開幕した。今年は15周年ということで、規模が大幅に拡大。15周年記念に招待された15歳の中学生100人をはじめ、数千人が集まった開幕式には、日本からもグランプリを競う「プチョン・チョイス(長編)」部門に『漫才ギャング』がノミネートされた品川ヒロシ監督をはじめ、『怪談新耳袋怪奇』の真野恵理菜らも参加。レッドカーペットはあいにくの大雨に見舞われてしまったが、それでも1,000人近いファンかけつけ、訪れる映画人たちに熱い声援を送っていた。開幕式では、過去1年間にジャンル映画で活躍したスターに贈られるプチョン映画賞が発表され、男優賞には『黒く濁る村』のパク・ヘイル、女優賞に日本公開が決まったサスペンス『深夜のFM』のス・エが輝いた。またファン投票で選ばれるファンタジア賞には、人気シチュエーションコメディ「明日に向かってハイキック」でブレイクした、男優チェ・ダニエルと女優シン・セギョンが選ばれた。ホラー、スプラッター、SF、コメディ、アニメといったジャンル映画に焦点をあてたファンタスティック映画祭としてはアジア最大規模で、24日までの10日間で220本もの作品が上映される。今年の審査委員長は、日本の林海象監督。プチョンはソウルから地下鉄で50分のところにある、いわばベッドタウンで、大規模な映画スタジオがあることでも有名。ファン参加型のさまざまなイベントもあり、ソウル観光のついでに立ち寄るのもおすすめだ。(photo/text:Ayako Ishizu)※写真は左からス・エ、品川ヒロシ監督、シン・ハギョン。■関連作品:黒く濁る村 2010年11月20日より丸の内TOEI、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2010 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved怪談新耳袋 怪奇 2010年9月4日よりシアターN渋谷ほか全国順次公開© 2010「怪談新耳袋 怪奇」製作委員会漫才ギャング 2011年3月19日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2011「漫才ギャング」製作委員会■関連記事:『漫才ギャング』に出演の赤ん坊は品川の実子!撮影現場で世話してたのは庄司佐藤隆太インタビュー相方、上地雄輔の相性は「この2人だからこそ漫才もできた」上地雄輔、共演陣&品川からハナクソ被害を告発される!Superflyが歌う『漫才ギャング』の主題歌、両A面シングルリリース決定!佐藤隆太が元カノ役の石原さとみにリードしてもらった?『漫才ギャング』完成報告会見
2011年07月15日現在公開中の三浦春馬主演、青山真治監督作『東京公園』が8月にスイスで開催される第64回ロカルノ国際映画祭の「インターナショナル・コンペティション」部門に招待されたことが明らかになった。小路幸也の同名小説を映画化した本作。ある女性の尾行と撮影を頼まれたカメラマン志望の青年が、この依頼をきっかけに、幼なじみや義理の姉など身近な女性たち、そして自分自身と向き合っていく姿を描く。青山監督にとって4年ぶりの新作であり、三浦さんのほかに榮倉奈々、小西真奈美、井川遥らが出演している。1946年からスイス南部のロカルノで開催され、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ長い歴史を持つ同映画祭。期間中、約300本の作品が上映されるが、インターナショナル・コンペティション部門の作品は最高賞の“金豹賞”の選考対象となる。これまで日本作品では2004年に市川準監督『トニー滝谷』が準グランプリの審査員特別賞など3つの賞を受賞したほか、1970年には実相寺昭雄監督の『無常』、2007年の小林政広監督作『愛の予感』が金豹賞に輝いている。『EUREKA ユリイカ』でカンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞とエキュメニック賞のW授賞をはじめ、これまでにも数々の国際映画祭に招待されてきた青山監督。ロカルノ国際映画祭への参加は2000年の『路地へ 中上健次の残したフィルム』、2008年の短編映画『赤ずきん』、2009年に特集上映されたNHK朗読紀行「焼け跡のイエス」に続いて2年ぶり4度目のこと。今回、自身初のコンペティション部門への招待となるが、青山監督は「こんな世相から離れて、ただのんびりした日本映画を選んでくれるなんて、ただただ嬉しいかぎりです。いまでも海外でこういうものが受け入れられるのだと思うと、非常に勇気づけられます」と喜びを語る。また、三浦春馬さんからも「青山監督をはじめ、キャスト、スタッフが織りなす独特の世界観が評価され、選んでいただいたことに、非常に嬉しく思います。観た後に優しい余韻に包まれるこの作品が、もっとたくさんの方に届くことを願っています」とのコメントが到着した。現代の東京で生きる人々の優しい物語が、海外の人々の目にどのように映るのか楽しみなところだ。映画祭は8月3日(水)から13日(土)の日程で開催。『東京公園』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:松下奈緒「ゲゲゲ」以来のNHKドラマは、憧れの向田邦子原作三浦春馬、小西真奈美とのキスシーンを見て冷や汗…小西真奈美インタビュー次々起こる化学反応で新たな発見「それもありかも」三浦春馬インタビュー青山作品で“変化”を楽しむ「人間て単純じゃないんですよね」“親友”になりたい俳優は誰?「acteur」最新号を5名様にプレゼント
2011年07月14日6月23日(木)、「フランス映画祭2011」が都内で開幕。オープニングに先駆けて、今年の映画祭の団長であり、最新作『アーサー3』(仮題)を携えて来日したリュック・ベッソン監督が会見に臨んだ。日本未公開のフランス映画をいち早く日本の映画ファンに伝える映画祭として、長年にわたって親しまれてきた同映画祭。今年は東日本大震災の影響もあって、開催を危ぶむ声もあったが、「こういう状況だからこそ、映画を楽しんでほしい」(レジーヌ・アッチョンド/主催「ユニフランス」代表)という思いもあって開幕。同席したアッチョンド代表は「日本はフランス映画にとって最も重要な市場のひとつ」と語り、さらに「今年は思い切り笑っていただくためにコメディを数多く用意しました」とアピールした。ベッソン監督は「30年来の付き合いのある日本の友人たちに変わらない私の気持ちを表したく、来日いたしました」と喜びを語り、「苦しいときの友人こそが真の友という格言もあります」と続けた。監督はまた、震災に際しての日本人のメンタリティを称賛。「このひどい災害に際し、日本人の落ち着きと威厳は世界に感銘を与えました。もしフランスで同じことが起きたら、人々は怒りでトマトを投げ合ったりしていたのではないかと思います」と語った。今年のオープニング作である『アーサー3』(仮題)に関しては「12歳以上の人が観るのは禁止されている作品です。観るには子供の許可を取るようにしてください。大人が見ても楽しめるので、許可が下りるといいですが…」とユーモアたっぷりにアピール。さらに「アーサーのテーマもエコロジー。地球を引き継いでいく子供たちに正しいメッセージを送ることが大切ですが、自分の子を諭しても聞いてもらえなくて、アーサーに託して言ってもらっているわけです」と加え、10年をかけて作り上げた3部作の完結に感慨深げ。また「日本語吹き替え版のマルタザール役の声優は素晴らしい」と過去2作で声優を務めたGACKTを称賛する一幕も。この後、来日したゲストも出席し、オープニングセレモニーが開催され多くの人々がベッソン監督をはじめ、来日を果たした俳優、監督陣に拍手を送った。「フランス映画祭2011」は、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇で開催中。「フランス映画祭」公式サイト■関連作品:アーサー3 (仮題)© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUF■関連記事:団長リュック・ベッソンも来日「フランス映画祭2011」鑑賞券をプレゼントベッソン監督がフランス映画祭団長で来日決定!V・パラディ&デュリス作品も上映
2011年06月23日ジュンス(JYJ)の双子の兄・JUNO(ジュノ)が6月19日、中国で行われた「第14回上海国際映画祭」閉幕式のレッドカーペットに登場した。主演映画『純真年代』が同映画祭に出品されたことから招待されたJUNO。『純真年代』は、1980年代に中国の改革開放時代を扱った作品で、激動の時代を背景に、兄弟の“デウ”と“ソウ”の兄弟愛、ソウと“チュウォル”の義理の弟と兄嫁の情、男女間の恋心を表現。JUNOはソウ役を熱演した。なお、JUNOは、8月3日(水)に日本オリジナル楽曲をエイベックスよりリリースし、日本デビューする。また、8月14日(日)に神奈川・リビエラ逗子マリーナ特設会場にて開催される「MTV ZUSHI FES 11 supported by RIVIERA」、9月4日(日)に東京・NEW PIER HALLにて開催される「NUKUMORI~Save one Smile,Save APAN~ 」への出演が決定している。「MTV ZUSHI FES」のチケットは発売中、「NUKUMORI~」のチケットは8月6日(土)10時より一般発売される。
2011年06月20日6月23日(木)より開催されるフランス映画祭の映画祭団長がリュック・ベッソンに決定!フランス人アーティストたちを引き連れて来日することも発表され、原作・脚本・監督を手がける人気の『アーサー』シリーズの第3弾となる『アーサー3』(仮題)も同映画祭で上映されることが明らかになった。1993年に始まり、今年で19回目を迎えるフランス映画祭。日本初公開となる作品が上映され、毎年多くのゲストが来場し日仏の掛け橋の役目を担ってきた。近年ではカトリーヌ・ドヌーヴ(’07)、ソフィー・マルソー(’08)、ジュリエット・ビノシュ(’09)、ジェーン・バーキン(’10)と大物女優が団長を務めてきたが、今年はフランスの娯楽映画を牽引するベッソン監督がその任に就くことに。東日本大震災および、その後の原発問題でハリウッド、ヨーロッパを問わず、プロモーションなどで来日を控える動きが強まっていたが、フランスが世界に誇る大監督が来日!オープニング作品としてベッソン監督が実写と3DCGアニメーションを組み合わせて製作した、『アーサーとミニモイの不思議な国』、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』に続くフレディ・ハイモア主演の『アーサー』シリーズ第3弾となる『アーサー3』(仮題)が上映される。ベッソン監督以外にはオタール・イオセリアーニ、ジャン=ポール・ジョー、レベッカ・ズロトヴスキ、ファブリス・ゴベールなどが来日する予定となっており、長編作品12作品と短編6作品が上映される。注目はヴァネッサ・パラディとロマン・デュリス共演の『ハートブレイカー』。凄腕の別れさせ屋・アレックスは、結婚式を控えるあるカップルの花嫁の父親の依頼を受けて2人を分かれさせるべく式場となるモナコへ。だが、ターゲットの花嫁は難攻不落の完璧なレディ!アレックスは彼女のボディガードとして仕事の遂行をうかがうが…。ジョニーのパートナーであるヴァネッサと、日本でも大人気のデュリスが繰り広げる、スリリングな恋の駆け引きの行方は――?ほかにもジェラール・ドパルデュー、イザベル・アジャー二が出演するロードムービー『マムート』など話題作がズラリ。アニメや短編作品の上映に加え、今年は東日本大震災の復興支援としてオリジナルTシャツを制作するという取り組みも。フランス映画祭2011は6月23日(木)から26 日(日)の日程で東京・有楽町朝日ホールおよびTOHOシネマズ 日劇にて開催。公式サイト:■関連作品:ゲンスブールと女たち 2011年5月21日よりBunkamuraル・シネマ、新宿バルト9ほかにて公開© 2010 ONE WORLD FILMS-STUDIO37-UNIVERSAL PICTURES INTERNATIONAL FRANCE - FRANCE 2 CINEMA - LILOU FILMS - XILAM FILMSアーサー3 (仮題)© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUFアーサーとミニモイの不思議な国 2007年9月22日より丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて公開©2006 EUROPACORP - AVALANCHE PRODUCTIONS - APIPOULAI PRODアーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS■関連記事:バーキンにブリジット・バルドー、ヴァネッサ…ゲンスブールに魅せられた女たちの想い数々の美女を虜にした伝説の男『ゲンスブールと女たち』試写会に10組20名様ご招待GACKTがアニメ版「SUPERNATURAL」のボイスキャストに!“選ばれた子供”演じるデ・ニーロやビノシュらが、石打ち死刑宣告を受けたイラン女性釈放を訴える書簡に署名IMALUインタビュー身長2ミリになったら「人の生活を覗き見してみたい(笑)」
2011年05月23日この夏、新たな国際映画祭として開催される「瀬戸内国際こども映画祭2011」の記者発表会が5月18日(水)に都内で行われた。海外からのゲストやメインイベントとなる映画脚本コンペティション概要が発表されたほか、本映画祭の親善大使を務める大橋のぞみが登場し「こども夢宣言」を行った。香川県の高松に小豆島、そして近年、アートの島として注目を集める直島を舞台に産声を上げた瀬戸内国際こども映画祭。「ドリームビッグ!(夢を大きく!)」をテーマに、3年前から開催の準備が進められてきた。益田祐美子プロデューサーは、瀬戸内がこれまでに『瀬戸内少年野球団』や『世界の中心で、愛をさけぶ』、最近では『八日目の蝉』など多くの映画作品の舞台になってきたことを挙げ、豊かな自然と人々の温かさがあるこの地で映画祭をやりたいという思い、人口が減り続ける地方の活性化など映画祭の意義を熱弁した。また、会場のひとつである小豆島を舞台にした『二十四の瞳』を監督した巨匠・木下恵介の生誕100周年を前に、映画祭にメインイベントとして「エンジェルロード脚本賞2011」を開催。瀬戸内地域を舞台に、子供が活躍する場面を含んだ脚本を公募し、グランプリ作品を映画化するという試みで、締め切りまでに海外からの4作品を含む計139作品が集まった。映画監督・金子修介が選考委員長を務め、映画祭最終日にグランプリが発表される。会見に出席した金子監督は「脚本は構成とキャラクター。読みながら映像が浮かんでくるのが良い脚本。(応募条件である)子供をどうつかんでいるのか」が選考のポイントと明かす。国際映画祭とあって、海外からのゲストも多数。1968年の『ロミオとジュリエット』で15歳にして世界を魅了し、近年では『マザー・テレサ』に主演し話題を呼んだオリヴィア・ハッセーが来日し、『マザー・テレサ』が映画祭で上映されるほか、映画祭シンボルマークも手掛けているアーティストのマッケンジー・ソープ、中国の水墨画家・王子江も来場する。映画祭で上映される作品は、「子供が純粋に楽しめる作品」から「大人に学んでほしい、親子で観られる作品」まで様々なジャンルから選出。『二十四の瞳』や『ヨーンじいちゃん』など現地で撮影された作品も上映される。上映作のひとつ『チェブラーシカ』で声優を務めているのぞみちゃんが、オリーブの冠を頭に乗せて登場し「大きな夢を追う!」と力いっぱいの“夢宣言”を行った。のぞみちゃんは、「湖でスケートをやってみたい」、「家族で宇宙旅行に行って、無重力の中で飛んでみたい」など笑顔でこれから実現したい夢を明かしてくれた。地方を舞台にした国際的なイベントとして今後の展開が楽しみな「瀬戸内国際こども映画祭2011」。開催は8月20日(土)より28日(日)まで。■関連作品:チェブラーシカ (2010) 2010年12月18日より全国東宝系にて公開© 2010 Cheburashka Movie Partners /Cheburashka Project■関連記事:『チェブラーシカ』中村監督×原作者ウスペンスキー国境を越えた傑作誕生の秘密アニメ2本立て『チェブラーシカ』&『くまのがっこう』試写会に5組10名様ご招待【TIFFレポート】『チェブラーシカ』原作者ビックリ?日本の観客は「大人ばかり」
2011年05月18日先日5年来の恋人であるバー・ラファエリとの破局が明らかになったレオナルド・ディカプリオだが、映画祭開催中の南仏・カンヌを仲間たちと一緒に訪れ、傷心旅行中だ。英国の大衆紙「Sunday Mirror」紙上でレオの知人は「バーと破局してレオはすっかり落ち込んでいます。今回ばかりは復縁の望みはなさそう。すべて忘れるためにカンヌに行きたがったんです」と語る。別にプロモーションする映画があるわけでもないのにカンヌを訪れたレオの仲間のひとりはジェイミー・フォックスがいた。「ジェイミーは豪華なヨットをレンタルし、女の子たちを大勢呼んで、明け方までパーティをしてました」。2人は映画祭関連のイベントなどにも足を運んでいるが、レオは長居することはなく、すぐに気の合う仲間たちの待つヨットに戻ってしまうそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真はカンヌに訪れクルージングを楽しむレオナルド・ディカプリオ。隣の女性は今回の旅行仲間のひとりのようだ。© AFLO■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴもブラピ×ショーン・ペンの注目作の一部お目見え『ツリー・オブ・ライフ』予告編解禁!
2011年05月16日俳優の別所哲也が、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送される特別番組「カンヌ映画祭を観る -受賞作品から知るその魅力-」(5月4日放送)に出演することになり、4月12日(火)、横浜にある「ブリリア ショートショート シアター(Brillia Short Shorts Theater)」にて収録を行った。同局では5月11日(現地)から開催される第64回カンヌ映画祭に合わせ、「カンヌ映画祭スペシャル2011」と題し、関連番組が特集放送される。別所さんが出演する「カンヌ映画祭を観る −受賞作品から知るその魅力−」は、過去の受賞作やトリビアなど映画祭をより楽しむための情報を届けるオリジナル番組。別所さん自らが“審査委員長”となり、過去にカンヌで受賞したすべての作品の中から、「俳優賞」、「音楽賞」、「賛否両論賞」、そして最高にあたるパルム・ドールならぬ「ヴェッショ(別所)ドール」を独断で(!?)で選定するというユニークな内容だ。収録が始まると、早速「Bonjour Comment allez-vous(ボンジュール コマンタレヴ)」(こんにちは。調子はいかが?の意)とフランス語の挨拶を決めた別所さんは、「これでカンヌに行く準備はバッチリ」とご機嫌。その後、次々と受賞結果を発表し、番組収録は順調に進んだが「うーん、『賛否両論賞』だけは言いにくい(笑)」と悪戦苦闘。それでも「今年は順調。去年はリテイクの嵐だった。こうやって、歴史が刻まれていくんですね」としみじみした様子だった。果たして、栄えあるヴェッショドールの行方は?気になる結果は番組でチェックされたし。このほかにも過去のカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『ブリキの太鼓』や、本年の審査委員長を務めるロバート・デ・ニーロの主演作『グッドフェローズ』、木村佳乃と伊勢谷友介が共演した第61回オープニング作品『ブラインドネス』、同じく第61回の特別招待作品でイ・ビョンホンが主演した『グッド・バッド・ウィアード』なども放送予定。そして、5月22日(日)には、別所さんがナビゲーターを務める「日本独占!第64回カンヌ映画祭授賞式ライブ」が放送される。「カンヌ映画祭を観る -受賞作品から知るその魅力-」は5月4日(水・祝)放送。「日本独占!第64回カンヌ映画祭授賞式ライブ」は5月22日(日)生放送。■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]
2011年04月13日