○ロームの研究開発成果報告ロームはウェアラブルで常時計測を行うヘルスケアシステムを対象とした研究開発を行った。例えば血圧は1日のうちの時間やどのようなことをしているかによっても変動するので、常時計測が望ましい。そして、生活習慣を分析するためには最低2週間のデータをログする必要があるという。このような機器は、長時間身に着けるのであるから、着けていることが気にならないパッチ(絆創膏)型にしたい。パッチの下に入れられる10mAHの小型電池で2週間の連続動作を行えるようにするには、システムの消費電流を30μA以下にする必要がある。このためには、生体情報センサLSIの性能/電力を現状の10倍に引き上げる必要がある。この性能/電力10倍を達成するためにロームが選んだのは、ノーマリーオフを用いた低電力化と、FeRAMと不揮発性ロジックの組み合わせである。心電図、心拍、血圧などの生体データのロギングは1Kサンプル/秒以下、運動、睡眠などの生活習慣データの処理間隔は1秒以上であり、ほとんどの時間は待機状態であるので、ノーマリーオフで積極的に電源を切る。通信はNFCでパッシブ通信を行い、また、チップ上でデータを処理して、通信するデータ量を減らす。アナログ回路も可能な部分はデジタル化してノーマリーオフ化、デジタル化できない部分もデジタルコントロールでノーマリーオフ化を目指す。そして、メモリは強誘電体を使う不揮発性のFeRAMの使用と、ロジックも電源オフでも状態を保持する不揮発性ロジックを使い、電源をオンオフ時の処理オーバヘッドを減らす。ロームはグループ内にラピスセミコンダクタという半導体会社を持っており、この会社は強誘電体を使うFeRAMの技術を持っている。強誘電体の分極を使うFeRAMは書き込みが高速で消費電力も小さい。また、書き変え寿命もNAND型フラッシュメモリと比べると非常に長く、実用上問題にならない。FeRAMは他の不揮発性メモリと比較すると集積度は高くないのであるが、生体情報センサLSIで必要とされるメモリは16KBとそれほどの大容量は必要ない。不揮発性ロジックは、次の図に示すようにCMOSのレジスタのフィードバックパスに強誘電体キャパシタを追加して、電源がオフ状態でも状態を記憶することができるようにしたものである。通常のレジスタでは、電源をオフにすると状態は消えてしまうので、状態を退避した不揮発性メモリから読み出して復旧するという手順が必要であるが、強誘電体キャパシタが状態を記憶するので、電源をオフにしても、また、オンにすればロジックは元の状態に復帰する。このため、電源オンオフ時の情報の退避復元の必要が無くなる。心拍数の抽出部は、従来はアナログ増幅器とA/Dコンバータ(ADC)を連続動作させていたが、256サンプル/秒の低速サンプリングで間欠動作をさせるようにして、消費電流を135μAから6.7μAと1/20に低減した。そして、従来は波形のピークの間隔を測っていたが、この方法はノイズに弱いので、波形の自己相関から間隔を決定するアルゴリズムを採用した。ロジック部は、不揮発性の16KBのFeRAMと不揮発FFを組み込んだARM Cortex-M0コアを使い、ノーマリーオフ化を行って消費電力を削減した。結果として開発されたLSIは0.13μmのCMOSプロセスを使い、チップサイズが3.7mm×4.3mmで、心拍数ロギング状態の消費電流は6.1μAを達成した。モジュールの消費電流は、従来技術では200μAであったが、同研究では、中間評価時には40μA弱に低減し、今回の報告では20μAと当初目標の従来技術の1/10を達成した。中間評価時からの主な改善点は、心拍予測によるADCの間欠動作とマイコンへの不揮発ロジックの採用によるマイコンの電源オフである。このように、一応、目標を達成したが、現在のものは医療応用ができる精度に達しておらず、精度を上げるためには高精度のアルゴリズムを使う必要がある。そうすると計算量が増えて消費電流が20μAを超えてしまうので、さらに改良を行い、高精度のアルゴリズムを使っても20μA以下の消費電流の実現を目指すという。○ノーマリーオフの今後の展開ノーマリーオフコンピューティングの基盤技術を開発するプロジェクトは2016年の2月末で終わることになっているが、このような系統的な電力削減、センサネットワークの開発プロジェクトは欧米にもなく、NEDOは、Beyond Noffということで、Noff技術の発展・普及を目指すプロジェクトを立ち上げる予定になっている。今回のプロジェクトの開発目標は基礎技術であったが、後続のプロジェクトではシステム階層的な要素を加える予定である。また、電池無しでセンサネットワークを動かすエネルギーハーベストの技術開発にも取り組む必要があるという。
2016年01月20日NTTドコモは、Androidタブレット「ドコモ タブレット dtab Compact d-02H」(Huawei製)を20日に発売する。端末価格は税込み49,896円。「月々サポート」などの割引きサービス適用時の実質負担額は0円。「ドコモ タブレット dtab Compact d-02H」は、8インチサイズのAndroidタブレット。端末に触れずに、手を動かすだけでスクロールや音量調節できる「ジェスチャー操作」機能に対応している。主な仕様は以下の通り。OS: Android 5.1CPU: Hisilicon Kirin 930(2.0GHz、クアッドコア+1.5GHz、クアッドコア)内蔵メモリ: 2GBストレージ: 16GB外部ストレージ: microSDXC(128GB)サイズ: W215×H124×D7.9mm重量: 約345gディスプレイ: 8インチTFT液晶ディスプレイ解像度: 1,200×1,920ピクセルメインカメラ: 800万画素サブカメラ: 200万画素バッテリー容量: 4,650mAh連続待受時間: 約740時間(LTE)/約930時間(3G)受信時最大/送信時最大: 150Mbps/50MbpsLTE: 2GHz/1.7GHz/800MHz3G: 2GHz/800MHz/新800MHzWi-Fi: IEEE802.11a/b/g/n/acBluetooth: 4.0カラーバリエーション: Silver
2016年01月15日NTTドコモは14日、25歳以下のユーザー向けキャンペーン「ドコモの学割」を21日より提供すると発表した。提供中の「U25応援割」と組み合わせることで、最大36カ月間6GBのデータ量が毎月付与される。「ドコモの学割」は、25歳以下のユーザーを対象に、新規契約(MNP含む)または機種変更で対象機種を購入し、指定の料金プランを契約すると特典が受けられるキャンペーン。特典は、最大36カ月間5GBのデータ量が毎月付与されるものと、最大12カ月間800円が毎月の基本使用料から割引かれるものの2つが用意されている。これに、現在提供中の「U25応援割」を組み合わせると、毎月6GB(最大36カ月間)のデータ量付与、毎月1,300円(最大12カ月間)の基本使用料の割引きが受けられる。適用対象の料金プランは、基本プランが「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)、カケホーダイライトプランのいずれか。パケットパックが「データMパック(標準)」、「データLパック(大容量)」、「シェアパック15(標準)」、「シェアパック20(大容量)」、「シェアパック30(大容量)」のいずれか。対象機種は、別途ホームページでアナウンスするとのこと。受付期間は、21日から5月31日まで。なお、特別な申し込みは必要なく、適用条件を満たせば自動的に適用される。
2016年01月14日ヘルスケア・ウェアラブル専業の英Cloudtagは、1月6日(欧州時間)、ベルギーの独立系ナノエレクトロニクス研究機関imecと協業して、新しいウェアラブル・フィットネス・トラッカー「Cloudtag Track」(図1)を開発し、米国ラスベガスで1月6~9日に開催中のConsumer Electronics Show(CES 2016)にて展示・実演すると発表した。Cloudtag Trackは、同社にとって最初の市販製品となる。imecとその姉妹機関である蘭Holst Centreは超小型、低消費電力、高性能のマルチセンシング・デバイスとそのアルゴリズムを開発し、生理学的パラメータを正確にモニターできるようにした。このアルゴリズムで、どのような活動をしているか、消費エネルギーはどのくらいか、脈拍や歩数はどうか、などのデータを正確に収集し、医学データとして処理し、ユ―ザーにフィードバックする。Track自体は装着感がほとんどないバンドでありスマートフォンがセンサハブの役割を果たす(図2)。必要に応じ、これらのデータをスマホから医者に送って診断・治療に役立てることができる。例えば、ダイエット希望者が減量するための重量と希望期間を入力すると、個人ごとのトレイニング・プログラムや栄養摂取プランを示し、その期間、このTrackが文字通りデータをトラック(追跡)し、いわば仮想的に減量コーチの役割を果たすという。「このウェアラブル機器は、医者が診断をし、治療するのを助け、病気予防のための個人指導ツールとなる。今回のCloudtagとの協業は、imecが次世代ウェアラブル・デバイスを実用化するために産業界をサポートする好例となろう」とimecのウェアラブル・ヘルス・プログラムの統括責任者であるChris Van Hoof氏は話している。一方、CloudtagのCEOであるAmit Ben-Haim氏は「imecのアルゴリズムにより生理学的データを正確に収集できることは、我々の製品のセールスポイントとなっている。今後もimecと協業し、将来の共同開発に期待をかけている」と、将来的には装着感の無いウェアラブル製品開発に意欲を燃やしている。
2016年01月08日NTTドコモは7日、子ども向けのスマートウォッチ「ドコッチ 01」(Huawei Technologies製)向けに最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新することで、まれにアラームが鳴動しない不具合が修正される。新しいソフトウェアには、時計画面から「メニュー/OKキー」、「せってい」、「詳細設定」、「暗証番号入力」、「その他」、「ソフトウェア更新」、「更新実行」の順にタップし、案内にしたがって操作することで更新可能。更新時間は約3分。今回のアップデートでは、アラームに関する不具合修正のほか、「連絡先登録外受信拒否」機能の初期値がONに変更される。
2016年01月07日ライフロボとマイクロアドは1月6日、ヘルスケア事業における業務提携に合意した。これまでライフロボは「ライフケアとヘルスケアのバランスを科学する」という理念のもと、日本国内でデジタルヘルスケア事業、アプリケーションやシステム開発の受託および運用を行っている。その中で、IoTセンサーなどから取得できるさまざまなライフデータや、生体データをベースにユーザーごとに最適化した身体の状態やリコメンドを表示する技術を開発。一方、マイクロアドは、自社の保有する国内インターネットユーザーの行動データや各種データを駆使して、広告配信の最適化を追求しており、現在までに培ってきた自社保有の各種データ活用、マーケティング、プロモーション実績を活かし、ヘルスケア事業へ参入する。このような背景のもと、両社はユーザーごとに最適な健康管理情報を提唱する健康管理ツールの研究、開発のため業務提携を行う。ヘルスケア事業において、マイクロアドが保有する各種データをもとに、ユーザーの健康管理の精度を上げるほか、ライフロボの食生活や運動管理システムのノウハウやWebサイト制作、システム構築などの知見を活かし、新たなサービスを提供していく。両社の協力体制のもと、2016年度内にユーザーごとに最適化された健康管理ツールのサービスの提供・拡充を目指す。
2016年01月06日NTTドコモは、Androidスマートフォン「ARROWS NX F-05F」(富士通製)に向けてAndroid 5.0へのOSバージョンアップを開始した。OSアップデートにより、ロック画面にアプリの最新通知が表示されるようになる。アップデート後は、OSのバージョンがAndroid 5.0となり、通知やランチャーなど各種UIが変更されるほか、設定メニュー内の検索なども可能となる。また、富士通独自のホームアプリ「NX!ホーム」を使用中にショートカット作成アプリによるショートカットが正しく動作しない事象の改善も含まれている。アップデートは、「設定」「端末情報」「Androidバージョンアップ」と進み、案内に従って操作することで行える。更新時間はWi-Fi、Xi/FOMA接続時で約67分。更新後のビルド番号は、「V12R27A」。
2015年12月22日NTTドコモは、同社提供の光ブロードバンドサービス「ドコモ光」の契約数が21日に100万件を突破したと発表した。今年3月1日の提供開始から約9カ月半での達成となる。「ドコモ光」は、最大1Gbpsの高速通信を使い放題で利用できる光ブロードバンドサービス。回線のみの提供でISP(インターネットサービスプロバイダ)との契約が別途必要になる「ドコモ光 単独型」と、ドコモが提携するISPのインターネット接続サービスをセットで利用できる「ISP料金一体型」より選択できる。携帯電話回線とセットで契約することで、月々の利用料金を割引く「ドコモ光パック」も用意されている。
2015年12月21日NTTドコモとドコモ・バイクシェアは、東京都および千代田区、中央区、港区、江東区と協力し、提供している自転車のシェアリング事業において、2016年2月1日より4区をまたいだ相互利用の実証実験を開始する。実証実験では、4区の自転車サイクルポートを共用(相互利用)することで、1,100台以上の自転車を利用することができる。すでに千代田区、中央区、港区、江東区で提供中のサービスに会員登録をしているユーザーであれば、特別な手続きなく4区すべてのサイクルポートで借り出し・返却が可能となる。料金プラン(税別)は、1回30分まで利用できる「1回会員」が150円、1回30分までだが、何回でも利用できる「月額会員」が月額2,000円、1回あたりの利用時間制限がない「1日パス」が日額1,500円となっている。実証実験の実施期間は、2016年2月1日から4月30日まで。
2015年12月15日女性の心と身体をサポート2015年12月3日、ドコモ・ヘルスケア株式会社(以下、ドコモ)は妊娠中の女性のためのアプリ「カラダのキモチ baby」のサービス提供開始を発表。同社は2013年からアプリ「カラダのキモチ」を提供している。このアプリは女性の心や身体をサポートするためのもの。このアプリ利用者が妊娠した後もサポートできるよう「カラダのキモチ baby」が開発され、今回提供開始に至った。それだけでなく、「カラダのキモチ」において妊娠を希望する女性に向けた「妊娠希望モード」も追加される。検索するほど混乱する人間は誰しも初めて直面する事態には不安を感じることが多い。同社が行った妊婦への調査によると、大多数の妊婦は初めて妊娠した時に大きな不安を感じていることがわかった。特に妊娠初期には少しでも多くの情報を知るためにネット検索を繰り返す傾向にある。しかし、残念ながらインターネット上に溢れている情報は全てが正しいわけではない。検索をすればするほど混乱に陥ってしまうケースはかなり多いのだ。そして、このような状況を打破すべくドコモが立ち上がった。「カラダのキモチ baby」で提供する情報は産婦人科医師を始め様々な分野の専門家が監修。赤ちゃんの成長や妊娠中の母親に現れる症状の解説および解消法はもちろん、出産準備に関する制度や準備しておいたほうがいいものへのアドバイスが受けられるところが心強い。また、「カラダのキモチ」の「妊娠希望モード」は妊活中の女性の心と身体をサポート。栄養素や食事に関するアドバイスだけでなく、パートナーへ排卵日の伝え方など心のサポート体制も万全だ。(画像はニュースリリースより)【参考】・ドコモ・ヘルスケア株式会社ニュースリリース
2015年12月08日ドコモ・ヘルスケア株式会社スマートフォン上で管理栄養士相談サービスをおこなっているドコモ・ヘルスケアサービスは、「からだと食生活に関する調査・分析」の結果を公表している。このサービスは、スマートフォン上でのヘルスケアサービス「からだの時計」内の「管理栄養士相談サービス」。食事の写真をスマートフォンで送信すれば、管理栄養士からアドバイスをもらえるという便利な機能だ。痩せている人は野菜を食べている!同調査によると、「痩せている人ほど、多く野菜を摂取している」ことが判明。食事ごとの野菜摂取率を比較すると、「肥満」「やや肥満」は、60%であるのに対し、「痩せ・痩せ気味」では、70%以上となっている。また、全体を通して管理栄養士からのアドバイスについても「野菜」に関することが最多。785回のアドバイス内で1,551回「野菜」を使用しており、野菜不足の指摘や、野菜を増やすことを促す内容が多かった。「からだの時計」アドバイス機能のアップデート同機能では、2015年12月1日(火)より、機能のアップデートをおこなっている。これまでニックネームとイラストで表示されていた担当の管理栄養士が、写真と名前で表示され、より身近にアドバイスを感じることができる。同社では、「今後も、健康なからだづくりをサポートしていくために、機能改善・拡充をおこなっていきたい」としている。(画像はプレスリリースより)【参考】ドコモ・ヘルスケア株式会社
2015年12月07日NTTドコモは、4.7インチAndroidスマートフォン「AQUOS Compact SH-02H」(シャープ製)を2015-2016冬春モデルとして4日に発売する。端末価格(税込み)は79,704円。月々サポート適用時の実質負担額は、新規契約/機種変更/MNPともに34,344円。「AQUOS Compact SH-02H」は、シャープの最新フラグシップモデル「AQUOS ZETA SH-01H」(5.3インチ)よりも一回り小さい4.7インチのAndroidスマートフォン。幅約66mmのコンパクトサイズだが、ヘキサコアCPUや従来モデルよりも2倍の速度(120Hz)で駆動する「ハイスピードIGZO」、人工知能「エモパー」の最新バージョン、1,310万画素のメインカメラなど、「AQUOS ZETA SH-01H」と同等の機能を搭載している。デザイン面では、三辺狭額縁「EDGEST」のほか、背面と側面のパーツカラーが異なるバイカラーデザインを採用。パッケージには専用アクセサリーとして背面パネルの着せ替え用シート「ニュアンスシート」が2種類付属する。
2015年12月02日●端末間をLTEでつなぐ11月26日と27日、NTTドコモは横須賀のドコモ R&Dセンターにおいて、最新の技術動向を展示するプライベートショー「DOCOMO R&D Open House 2015」を開催した。5G関連の展示については別記事で紹介したが、そのほかにも商品化の有無を問わず、さまざまなドコモによる新技術が展示されていた。ここでは展示内容の中から、筆者が気になった面白い技術について紹介していこう。○LTEによる端末間直接通信通常、LTEでの通信は基地局と端末を介して行うわけだが、これを端末間で行おうというもの。はじめは、PHSのトランシーバーモードのようなものを想像したのだが、そういった使い方のほか、端末同士の協調までは基地局を介して行い、データ通信だけを端末間で行うようにできるとのこと。これにより、たとえば屋外で対戦型ゲームのマッチングをしたり、特定の基地局の範囲内にある端末の情報をチェックして、その割合から最適な広告を表示する(たとえばサラリーマンが多いから髭剃りのCMを流すなど)といった使い方が想定されているという。同様の技術としては無線LANを使った「Wi-Fi Direct」などがあるが、LTEなので到達する距離が非常に長い点などが優位だという。展示されていたのはクアルコムのモデムのファームウェアを書き換えて機能が使えるようにしたものだということで、技術的にはいつ搭載されてもおかしくないところまできているようだ。あとは走査の際のパケット消費をユーザーがどこまで許容するかなど、気になる点もあるが、技術的には面白そうだ。●実用性の高い技術もたくさん○SNS翻訳で世界中に口コミ情報をNTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「崩れ日本語正規化技術」を使い、崩れた日本語もかなり正確にニュアンスを含めて翻訳できるというシステム。東京オリンピックを前に、日本語SNSに流れている日本語の情報を外国人にも利用しやすくしようという試みで、来年中のサービス開始を目指しているとのこと。ドコモはこのほかにも翻訳サービスをいくつか展示しており、外国人とのコミュニケーションを円滑化するという意味では有効なツールになり得るだろう。○WiGigは来年登場?「ミリ波非接触高速転送システム」として展示されていたのが、60GHzのミリ波を使い、SUICAなどのように一瞬タッチ(実際には非接触なので触らなくてもいい)すれば動画などの大きなコンテンツも瞬時に転送できる機能。ここまで書いてお気付きの方もいらっしゃると思うが、これはWi-Fiアライアンスが策定したIEEE802.11adこと「WiGig」そのものだ。実際のところ、QualcomのSnapdragon 810は内部的にすでにWiGig対応しているそうで、来年のハイエンド端末はWiGig対応してくる可能性が非常に高い。300MBクラスの動画が2~3秒で転送できるそうなので、かなり実用性は高そうだ。○VoLTEにBGMや効果音がつけられるVoLTEでは「EVS」という高音質な音声コーデックを使っているが、これを単に音声通話の品質を高めるためだけでなく、通話にBGMや効果音を付けてみたら?という発想で開発中。実際に試してみたが、仲のいい友人となら、LINEのスタンプのような感覚で色々な突っ込み系効果音を鳴らしてみたくなる。BGMと効果音を同時に使えたらさらに面白いことになりそうだ。○スマホをエージェントにして電動車イスのトレーニング今年のグッドデザイン大賞にも選ばれた電動車イス「WHILL Model A」にスマートフォンを取り付け、インタラクティブなトレーニングシステムにしてしまおうという仕掛け。人員コストの削減に加え、走行ログなどから上達に合わせたトレーニングの提案が行えるというもの。シニア世代の生活に寄り添うパーソナルエージェントを目指しているとのことで、大変楽しみ。横須賀市の「ソレイユの丘公園」で実証実験を行っているそうなので、行かれる方はWHILLの乗り心地も含めて体験してみてはいかがだろうか。●いい意味でドコモらしくないアイディア○最もドコモらしくない?「イノベーションチャレンジ」最後に、社内の有志で開発され、ハッカソンなどに出展されるなどした、業務とは関係ない個人的なプロジェクトが「イノベーションチャレンジ」としてまとめて展示されていた。個人的にはこのコーナー、ドコモという大企業のイメージからかけ離れた自由な発想と熱意に溢れていて、非常に居心地がよかった。細かい説明はキャプションに譲るので、写真を中心にご覧いただきたい。***1日ではちょっと回りきれないほどの展示物があり、ここでは紹介しきれなかった技術発表も多数あった。プライベートショーにしておくのはもったいないと思ったほどで、ドコモという企業への印象がかなり変わった1日でもあった。それにしてもユニークな技術が多数、商品化もされないままになっているのは少々もったいない。ぜひ、周辺機器メーカーなどにも開示する機会を設けてもらいたいと思った。
2015年12月01日NTTドコモは1日、歩きスマホによる事故防止とマナー向上の取り組みの一環として、動画「歩きスマホ参勤交代 / Samurai Smartphone Parade」をYouTubeのNTTドコモ公式チャンネル内で公開した。「歩きスマホ参勤交代 / Samurai Smartphone Parade」は、舞台を江戸時代に侍の参勤交代をモチーフにした歩きスマホに対する注意を促す動画。「大名は籠のなかでスマホに夢中で外の様子を気にかけない」「武士はスマホに夢中で周りの様子を気にかけない」というユニークな設定になっており、武士たちは人にぶつかったり、池に落ちたり、転んだりしてしまう。動画のクライマックスシーンでは、いつの時代でも、前を向いて歩くことが大切であると呼びかけ、「皆の者、おもてをあげよ」というメッセージで締めくくっている。
2015年12月01日●dポイントで注目したいキャリアフリーNTTドコモが12月1日から新たに提供開始したポイントプログラムの「dポイント」。従来からある「ドコモポイント」をリニューアルしたサービスとなるが、注目したいのは、ドコモ契約者ではなくとも、手軽に利用できるキャリアフリーになったことだ。顧客の"囲い込み"を目的としたようにも見えるポイントプログラムだが、dポイントの仕組みとキャリアフリーの意味を考えると、ドコモの別の顔が見えてくる。新サービス「dポイント」の特徴は、ローソンやマクドナルドなどのパートナーと手を組み、「ポイントをためる」「ポイントを使う」範囲を広げたことにある。ドコモではもともと、「競争から協創へ」という方針のもと、従来の顧客獲得競争から外部の企業とのコラボレーションを通じた戦略に転換しており、ポイントプログラムの外部連携を行うdポイントもその方針の一環となるものだ。そのdポイントで注目すべきは、キャリアフリーなこと。dポイントカードを作れば、自分が契約する携帯電話会社がどこでも、dポイントをため、dポイントを使うことができる。サービス開始当初は、ポイント還元率の高い各種キャンペーンが展開され、注目のポイントプログラムとなりそうだ。○かつての狙いは"囲い込み"では、"協創"により、ドコモのポイントプログラムのビジネスモデルは、どう変わるのか。まずは旧ドコモポイントの位置づけについて考えたい。旧ドコモポイントは、顧客の囲い込みを重視した戦略として機能していた。ポイントプログラムを活用して、ドコモとの契約、サービスを継続利用してもらう。これによって、他のキャリアへの流出を防ぐ効果が見込めたわけだ。実際、旧ドコモポイントは、「ポイントをためる」「ポイントを使う」のいずれをとっても、ドコモのサービスを中心とした色彩が濃かった。ドコモのサービスの利用でポイントがたまり、ドコモの機種代金、修理への充当が行えるなど、ざっくりと言えば、ドコモユーザーのためのポイントプログラムだった。仮にドコモがポイント費用を負担してでも、メリットがあるものとなっていた。dポイントでも、旧ドコモポイントの利用者にとって、ポイントの利用先が増えるメリットがあり、一定の囲い込み効果を発揮するが、キャリアフリーになることで、不可解な点も見えてくる。それは、キャリアフリーになった場合、ドコモがポイント費用を負担するのは割にあわなくなることだ。もちろん、ポイントを目当てに、新たなユーザーの獲得の可能性はある。しかし、面倒なMNP(ナンバーポータビリティ)を利用しようとしたり、ドコモのサービスを活用しようとしたりする人がどれだけいるか、という疑問は当然残る。それでもキャリアフリーにするのは、ほかに収益の見込みが立っているからだ。●dポイントで何を狙うか○dポイントの狙いその1:ポイントの販売まずはポイントの販売による収益。ポイントの販売は、全日本空輸のマイレージサービスやCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のTポイントなど、一部のポイント・マイル提供元が行っているビジネスモデルだ。たとえば、1ポイント1円で使えるポイントがあるとして、そのポイントにわずかな利益を乗せて企業に販売。それによる収益を上げる。ドコモではdポイント加盟店に対して「ポイント発行手数料(仮称)」として、ポイント進呈量に対して、一定の利用率を掛けた手数料を加盟店から徴収する。この手数料がドコモにとっての利益になる。この利用率は、加盟店により異なり、dポイントの利用者数が増えれば増えるほど、ドコモにとって有利な料率を設定できる可能性があるという。つまり、キャリアフリーにして、dポイントの利用者を増やせば、収益アップが見込めるわけだ。○dポイントの狙いその2:購買データの活用二つ目が購買履歴だ。dポイントクラブ規約には、ポイント提供対象サービスの注文内容、利用金額などについてドコモが利用できるとしている。その情報を特定の利用目的、つまり、商品、サービスの案内やサービスの利用実態分析などに活用するとある。ドコモでは、個人情報を特定しない形で、ある一定のエリアの購買情報や利用者の居住エリア、性別などの情報を分析し、アプリケーションやメールなどを活用して、加盟店の商品の品揃えや販促施策などのマーケティングに利用することを検討している。ここでも、キャリアフリーにし、利用者を多くすることで、送客人数を増やすことが可能になる。○dポイントは巨大ビジネスに旧ドコモポイントの保有者は5400万人。この数値はTポイントの利用者数(約5600万人)に匹敵する数値だ。楽天スーパーポイントが約1億人、Pontaが約7200万人と上には上がいるが、ローソン、マクドナルドなどの外部の企業と手を組むことで、ドコモポイント経済圏が新たに誕生するといっても過言ではない。そして、ドコモは旧ドコモポイントの顧客基盤を活かし、新たなdポイントでキャリアフリー化をすすめることで、活用できる情報を増やし、マーケティング能力をパワーアップさせることができる。キャリアフリーに焦点をあて、ビジネスモデルを探ることで、巨大マーケティング企業ドコモの姿が見えてくる。
2015年12月01日NTTドコモは30日、スマートフォンやタブレット上に書いた文字を翻訳できるアプリ「てがき翻訳」を公開した。Google Playよりダウンロードでき、価格は無料。対応OSはAndroid 4.3から5.1。「てがき翻訳」は、タブレットやスマートフォンに書いた文章を翻訳するアプリ。タブレット版では、イラスト描画や写真の挿入が可能となっている。対応言語は英語/中国語(北京)/中国語(台湾)/韓国語/フランス語/スペイン語。それぞれ日本語との間で相互に翻訳が行える。利用にあたり申し込みは不要で、ドコモユーザー以外も利用できる。
2015年11月30日●東京オリンピックをターゲットに11月26日と27日、NTTドコモは横須賀のドコモR&Dセンタにおいて、最新の技術動向を展示する「DOCOMO R&D Open House 2015」を開催した。このなかで、次世代移動通信規格「5G」に関する展示も研究棟を丸ごと1つ使って行われていたので、5Gに向けた先端技術の研究開発成果の動向について紹介しよう。○2020年開始を目標に開発が進む「5G」1980年代に車載電話としてスタートした移動体通信の技術は、世代が新しくなるにつれ、概ね10年毎に高速・大容量を実現してきた。次世代通信の「5G」については2020年代をターゲットとして開発が進んでいる。2020年といえば東京オリンピックが開催される予定であり、自動車の自動運転の解禁など、社会インフラもこの年を目処に大きく変革しようとしている。こうした技術を支えるインフラである移動体通信もまた、ここをターゲットに新しい世代になるのは自然な流れだ。ドコモは次世代通信規格「5G」を、高速化・大容量化といった進化はもちろんだが、「あらゆるものが無線で接続されるスマートライフを実現する」ものとして5Gを規定しており、ドコモ自身のさまざまな技術やサービスも、こうしたスマートライフの実現に向けて開発が進められている。●5Gを支える要素技術その1・2○5Gを支える要素技術その1・2ここまで5G、5Gと連呼してきたが、実はまだ3GにおけるCDMAや4GにおけるLTEといったような、「5G」に特徴的な通信技術規格は具体的に存在していない。これまでドコモが折りに触れて紹介してきた、非常に高い周波数帯の「ミリ波」の利用や、特定端末に電波を集中させる「ビームフォーミング」、数十から数百ものアンテナを使った「マッシブMIMO」、高度化C-RANで行われているようなマイクロセルの活用、TDD方式の利用、信号波形の最適化などの技術もすべて、5Gを構成する技術要素にすぎない。今回の展示では、実際にドコモが共同開発している13社との実験結果が展示されていた。その中から代表的な技術として、Wi-Fiの世界でも高速化の用語として登場してきた「マッシブ-MIMO」「ミリ波」「ビームフォーミング」、それに近々策定される規格として「LTE-LAA」について取り上げてみよう。超高密度分散アンテナ技術高いトラフィックが発生するエリアに小型の基地局(分散アンテナユニット)を密に配置し、エリア内の容量を増加させる技術。干渉の影響を緩和するため、アンテナ同士の協調制御や柔軟な構成に対する最適化がポイントとなる。3GHz~6GHzでの適用を想定している。アンテナの制御によっては特定の場所だけ通信品質をよくしたり、通信品質のいい場所を動的に移動させ変化させるダイナミック仮装セル制御も検討されているとのことだった。超多素子アンテナ技術「マッシブ-MIMO」現在は1つの基地局につきアンテナが最大で8本程度だが、これを数十以上束ねて運用するのがマッシブ-MIMO。ユーザーだけでなくIoTでも5Gを使う時代になれば、現在よりも数倍以上の容量が必要になるが、これに対応するための技術だ。マッシブ-MIMOに非線形プリコーディングを適用することで、さらに周波数利用の高効率化を達成。来年から日本での実証実験も開始するとのこと。このほか、NECが5GHz帯を使ったマッシブ-MIMOの実験を行っている。●5Gを支える要素技術その3・4○5Gを支える要素技術その3・4ミリ波を使った高速通信従来の通信よりも高い周波数帯域を活用するのも5Gでのキーポイントとなる。周波数が高いとそのぶん遠くに飛ばないなどの特徴もあるが、競合が少なくまとめて広い帯域を利用できるというメリットもある。ノキアと共同で、70GHzという高周波数帯のミリ波を使って同時に8つの4Kストリーミング伝送をデモしていたほか、三菱電機と共同で、44GHz帯を使用し、仮想ながら768素子という大規模なマッシブ-MIMO構成と、16ビーム多重とビーム間干渉抑圧(プリコーディング)を併用して大容量伝送の検証を行っていた。さらに、スウェーデンのエリクソンと共同で、15GHz帯(実験では14.9GHz帯を使用)での超広帯域伝送(730MHz幅)の実験を実施。10Gbps以上のスループットを実現していた。アンライセンス周波数帯を用いたLTE通信(LAA)免許の必要なLTEなどの周波数帯に対し、BluetoothやWi-Fiで使用する2.4GHz帯や5GHz帯は国際的に免許不要で利用できる「アンライセンス周波数帯」をLTE通信に活用(LTEとWi-Fiのアグリゲーション)しようというもの。LTE LAA(Licence Assisted Access)や、LTE-Uともいう。米クアルコムやエリクソンなどが提唱しており、3GPPもRelease 13で規格化を検討中で、2016年3月にも規格化される見込み。ただし、同周波数帯を利用する無線LAN機器の承認団体であるWi-Fiアライアンスは5GHz帯の利用を反対しているほか、自身も11axなどの規格を提案しており、すんなり決まるかどうかは未知数だ。***順調に行けば光回線なみの速度を期待できる5Gだが、まだまだ超えねばならない技術的なハードルは多いようだった。2010年のLTE導入時は、思ったよりも速度が出ずにがっかりした記憶があるのだが、5Gではサービスインが東京オリンピックと重なることから、最初からある程度のパフォーマンスも期待されることになる。ドコモにはがんばって実験を進め、安定した5Gの実装に貢献してもらいたい。
2015年11月28日NTTドコモ(ドコモ)は11月25日、IoT(Internet of Things)の普及をめざし、スマートフォンのアプリとBluetooth Low Energy(BLE)対応のデバイスを連携させるためのプラットフォーム「Linking(リンキング)」を開発したことを発表した。同プラットフォームは、複数のアプリと複数のデバイスの連携情報を一元的に管理し、アプリとデバイスを相互に連携できるもの。Linking対応サービスアプリとLinking対応デバイスを自由に組み合わせることで、さまざまな使い方が可能となっており、たとえばLinking対応デバイスを持ちものにつけておくことで、Linking対応デバイスとスマートフォンが離れた場合に、Linking対応デバイスから忘れ物防止情報を受信して、顧客のスマートフォンに通知するといった使い方が考えられる。また、スマートフォンのLinking対応サービスアプリが雨天情報を受信した際に、傘の近くに置いてあるLinking対応デバイスが光や音などで通知することで、スマートフォンの画面を見なくても、雨天情報に気付くことができるようになる。さらに、アプリやデバイスの開発者が、Linking対応サービスアプリやLinking対応デバイスを開発するためのAPIを、Linkingポータルサイトで同日から公開している。ドコモは「iコンシェル」をはじめとするサービスアプリとLinking対応デバイスが連携するためのLinkingアプリを2016年1月から提供予定。また、同社が立ち上げた「Project Linking」には、パートナー企業が参画している。
2015年11月27日NTTドコモは11月25日、IoT(Internet of Things)の普及を目指し、スマートフォンのアプリとBluetooth Low Energy(BLE)対応のデバイスを連携させるためのプラットフォーム「Linking(リンキング)」を開発したと発表した。「Linking」は、複数のアプリと複数のデバイスの連携情報を一元的に管理し、アプリとデバイスを相互に簡単に連携させる。同プラットフォームを利用することで、Linkingに対応したサービスアプリとLinkingに対応したデバイスを自由に組み合わせて使うことができる。具体的には、Linkingに対応したデバイスをカバンなどに着けておくことで、Linkingに対応したデバイスとスマートフォンが離れた場合に、Linkingに対応したデバイスから忘れ物防止情報を受信すると、ユーザーのスマートフォンに通知させることができる。同社は同日、アプリやデバイスの開発者がLinkingに対応したサービスアプリやLinkingに対応したデバイスを開発するためのAPIをLinkingポータルサイトで公開した。APIは無償で利用可能。あわせて、同社はサービスアプリとLinkingに対応したデバイスが連携するためのLinkingアプリを2016年1月から提供する予定。同アプリは無償で利用でき、対応予定のサービスアプリは「iコンシェル」「iチャネル」「ドコモメール」「スケジュール&メモ」。対応デバイスは、Braveridgeから「Tomoru」が2016年1月にリリースされる予定。
2015年11月26日NTTドコモは25日、スマートフォンアプリとBluetooth Low Energy対応のデバイスを連携させるためのプラットフォーム「Linking」を発表した。提供時期は2016年1月で、利用料は無料。対応機種はAndroid 4.4以降、iOS 9.0以降を搭載したスマートフォン・タブレット。「Linking」は、複数アプリやデバイスの情報を一元的に管理し、連携させるプラットフォーム。ユーザーは、「Linking」対応アプリと対応デバイスを自由に組み合わせて使うことが可能になる。例えば、カバンに付けた対応デバイスとスマートフォンが離れた場合に、デバイスからスマートフォンへ忘れ物情報の通知を送ったり、対応アプリが雨天情報を受信した際に、傘の近くにあるデバイスが光や音で通知し、ユーザーがスマートフォンの画面を見ることなく天気情報に気がつくような使い方が想定されている。ドコモでは、対応アプリやデバイスを開発するためのAPIを25日開始の「Linking」ポータルサイトで公開するほか、通知サービス「iコンシェル」や「iチャネル」に対応したアプリを来年1月にリリースする。
2015年11月25日NTTドコモは25日、Androidスマートフォン「ARROWS NX F-02G」(富士通製)に向けてAndroid 5.0へのOSバージョンアップを開始した。OSアップデートにより、ホーム画面のUIデザインが変更されるほか、ロック画面にアプリの最新通知が表示されるようになる。アップデート後は、OSのバージョンがAndroid 4.4から5.0となり、通知やランチャーなど各種UIが変更されるほか、設定メニュー内の検索なども可能となる。また、富士通独自のホームアプリ「NX!ホーム」を使用中にショートカット作成アプリによるショートカットが正しく動作しない事象の改善も含まれている。アップデートは、「設定」「端末情報」「Androidバージョンアップ」と進み、案内に従って操作することで行える。更新時間はWi-Fi、Xi/FOMA接続時で約52分。更新後のビルド番号は、「V08R23A」。
2015年11月25日ソフトバンクと健康コーポレーション(健康CP)、RIZAPの3社はこのほど、IT・通信およびヘルスケア領域を中心とする分野における協業体制の構築で合意したと発表した。今回、RIZAPが有する運動指導・栄養指導などのノウハウ、健康CPが有するマーケティング力、ソフトバンクのIT・通信技術とを組み合わせることで、「より人々の健康増進に貢献していく」ことを目的に締結を行った。今後は3社それぞれが展開する事業を活用した「ヘルスケア・プラットフォーム」を開発し、これをベースにさまざまなヘルスケアサービスを提供していく。具体的には、ソフトバンクのIT・通信技術を用いた企業向け情報プラットフォームサービスと、RIZAPの指導ノウハウや利用者とのリアルな接点とを組み合わせ、遠隔地においてもRIZAPのサービスを気軽に受けることができるサービスを共同で開発し、来春を目処にリリースする。ソフトバンクは、スマートフォンと連動した体組成計やウェアラブル活動計などのデバイスを用いたサービスを提供している。この実績をもとにRIZAPと共同でヘルスケアデバイスを開発して利用を促進し、より結果にコミットできるRIZAPのサービスを実現する。また、ヘルスケア関連のビッグデータの解析・活用として、RIZAPの詳細なヘルスケア・ビッグデータとソフトバンクの企業向け情報プラットフォームを活用。社会的に求められている健康問題の解消に貢献するための研究に取り組み、人々の「健康」をテーマに取り組む企業との連携をオープンに進め、健康維持と現代病予防を目指し効果的な健康増進につながる新しい「ヘルスケア・プラットフォーム」を開発するという。
2015年11月20日NTTドコモは19日、Androidスマートフォン「AQUOS ZETA SH-01G」と「AQUOS ZETA SH-04F」(いずれもシャープ製)に向けてAndroid 5.0へのOSバージョンアップを開始した。OSアップデートにより、インカメラ利用時にも人物の顔を検出できるようになるほか、ロック画面にアプリの最新通知が表示されるようになる。アップデート後は、OSのバージョンがAndroid 4.4から5.0となり、カメラUIが刷新され、インカメラでも人物の顔を検出可能になる。通知のUIも変更。着信通知がポップアップになるほか、ロック画面を解除しなくても、最新の通知を確認できる。そのほか、設定メニュー内の検索機能、日本語入力ソフトウェア「S-Shoin」に対応する。アップデートには、不具合修正も含まれており、Android標準メールアプリで、添付されたデータが取得できない事象が改善される。アップデートは、「設定」「端末情報」「Androidバージョンアップ」と進み、案内に従って操作することで可能。更新時間はWi-Fi、Xi/FOMA接続時で約57分。更新後のビルド番号は、「AQUOS ZETA SH-01G」が「02.00.02」「AQUOS ZETA SH-04F」が「02.00.01」。
2015年11月19日NTTドコモは19日、Androidスマートフォン「Xperia Z5 SO-01H」、「Xperia Z5 Compact SO-02H」(ともにソニーモバイルコミュニケーションズ製)向けに最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新することで、ホーム画面に設定したウィジェットの一部、もしくは全体が表示されない不具合が修正される。新しいソフトウェアには、ホーム画面から「アプリボタン」、「設定」、「端末情報」、「ソフトウェアアップデート」の順にタップし、案内にしたがって操作することで更新可能。更新時間は、FOMA/Xi/Wi-Fi接続時で「Xperia Z5 SO-01H」が約8分、「Xperia Z5 Compact SO-02H」が約9分。更新後のビルド番号は、両機種とも「32.0.B.0.426」。ホーム画面で「アプリボタン」、「設定」、「端末情報」、「ビルド番号」とタップすることで確認できる。
2015年11月19日NTTドコモは26日、Androidスマートフォン「AQUOS ZETA SH-01H」(シャープ製)向けに最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新することで、電源起動時に「AQUOS」画面が表示されたままフリーズしてしまう不具合が改善する。新しいソフトウェアには、ホーム画面から「メニューキー」、「設定」、「端末情報」、「ソフトウェア更新」の順にタップし、案内にしたがって操作することで更新できる。更新時間は、FOMA/Xi/Wi-Fi接続時で約7分。更新後のビルド番号は「01.00.04」。ホーム画面で「メニューキー」、「設定」、「端末情報」、「ビルド番号」とタップすることで確認できる。「AQUOS ZETA SH-01H」は10月29日に発売された、ドコモの2015-2016冬春モデルのスマートフォン。受信時最大300Mbpsの高速通信に対応していることが特徴となっている。
2015年11月18日NTTドコモは11月11日、ソーシャルギフトサービス「ギフトコ」を発表した。12月1日から提供開始する。同サービスは、メールやLINEなどを通じて、ギフトを贈れるもので、受け取った人はコンビニエンスストアや飲食店でギフトを受け取れる。Webまたはスマートフォン向けアプリ「ギフトコ」から贈りたい商品を選び、メールやLINEで相手へ送信すると、贈られた側にはURLが届く。URLにアクセスするとギフトチケットを取得でき、コンビニエンスストアなど店舗でチケットを提示するとギフトに引き換えられるという仕組みだ。相手の住所がわからない場合でもギフトを贈れる。贈る側は「dアカウント」(12月1日から「docomo ID」が「dアカウント」へ名称変更)を持っている必要があるが、贈られる側には必要ない。2016年2月以降にパソコンからもギフトを贈れるようにするという。支払いは決済サービス「dケータイ払いプラス」に対応しており、ギフト購入金額100円(税込)につき、1ポイントの「dポイント」が貯まる。貯まったdポイントでギフトコからギフトを贈ることも可能だ。dケータイ払いプラスは、ドコモの回線を保有していなくてもdアカウントに登録することで利用できる。12月1日から利用可能なブランドはローソン、スターバックス、クリスピー・クリーム・ドーナツ、タワーレコード、ラフィネ、マリオンクレープ。提供開始日以降に追加予定なブランドはサブウェイ。取り扱いブランドは順次拡大していく。ギフトコの提供開始を記念したキャンペーンも実施する。「友達に無料でローソンプレミアムロールケーキを贈ろう」キャンペーンは、先着10万名が無料でローソンのプレミアムロールケーキをギフトとして贈れるというもの。1人1回限りで、なくなり次第終了する。「ギフトコで『dポイント3倍』キャンペーン」は、2015年12月1日から2016年1月31日までの期間中にギフトコを利用した人にもれなく、通常より3倍のdポイントを付与するというもの。(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)
2015年11月13日NTTドコモは11日、日本マクドナルドとの業務提携を発表した。これにより、12月1日から提供するドコモのポイントサービス「dポイント」がマクドナルドで利用できるようになる。12月1日よりドコモが提供するポイントカード「dポイントカード」をマクドナルドで会計の際に提示することで、支払額の1%(100円で1ポイント)がdポイントとして付与される。12月1日から12月31日までは、貯まるポイントが3倍(100円で3ポイント)となる「マクドナルドでdポイント3倍キャンペーン」も実施する。ドコモのクレジットサービスである「dカード」や「DCMXカード」を利用して決済を行った場合には、提示ポイントに加え決済ポイントが1%(100円で1ポイント)付与される。11月12日から2016年3月31日までの期間、貯まるポイントが2倍となる「dカード(iD)ご利用でポイント2倍!キャンペーン」を展開する。なお、同キャンペーンが適用されるには「dカード」や「DCMXカード」からiD決済を行う必要があるが、通常の決済ポイントはiD以外のVISA、MasterCardによる決済でも付与される。加えて、iD決済時には、利用料金の引き落とし時に、マクドナルドでの支払い代金のうち3%が請求額から割引かれる(来年3月31日まで)。対象となるマクドナルド店舗は、提示ポイントが都内約100店舗、決済ポイントが全国約3,000店舗となっている。「dポイント」は、同社が現在展開している「ドコモポイント」をリニューアルしたポイントサービス。ドコモの利用料金の支払や実店舗での買い物の際などに1ポイント1円として充当できる。(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)
2015年11月13日NTTドコモは11月11日、ポイントサービスの「ドコモポイント」をリニューアルして「dポイント」を12月1日から提供すると発表した。ドコモプレミアクラブは「dポイントクラブ」に、クレジットカードサービスのDCMXは「dカード」に名称を変更するとともにサービスを刷新。ローソン、マクドナルド、日本航空(JAL)との提携によって加盟店での買い物でポイントが貯まるようにするなど、ポイントの貯めやすさを重視したという。ドコモの加藤薫社長は「日本一ワクワクするポイントを皆様へお届けしたい」とアピールする。○ドコモ契約者以外も利用可能にこれまでの「ドコモポイント」は、携帯電話の利用料金に応じてポイントが貯まり、端末やアクセサリの購入時にポイントを充当できるものだ。ドコモ回線の利用者限定で、毎月の携帯利用料金からしかポイントが付与されなかったほか、ポイントが利用できるシーンも限られていた。それに対して新たな「dポイント」は、ドコモ回線の契約者でなくてもdアカウントに登録すれば誰でもポイントが貯められる。従来通り携帯利用料金に応じてポイントが付与されるほか、ローソンやマクドナルドといった加盟店での買い物でもポイントが貯まるようになった。「dポイントカード」はドコモショップやローソンなどで無償配布され、それを支払い時にレジに出すことでポイントが加算される。加盟店としてローソン、マクドナルド、JALが参加し、全国約11,100店で利用可能。基本的には100円に付き1ポイントが貯まり、1ポイント1円で買い物に利用できる。また、毎月の携帯利用料金の支払いにポイントを充当することも可能だ。○GOLDカードで携帯料金を支払えば11%のポイント還元またこれまでの「ドコモケータイ払い」を拡充して、今回新たに「dケータイ払いプラス」を提供。提携ショッピングサイトの買い物をするとポイントが貯まり、dカードで支払うとさらにポイントがプラスされる。また、dカードでの支払いであれば、ドコモユーザー以外も利用できる。
2015年11月12日NTTドコモは、月々の利用料金などに応じて貯まる「ドコモポイント」を進化させ、店舗やネットでのショッピングでも、貯めたり、使うことができる新たなポイントサービス「dポイント」を、12月1日から提供開始すると発表した。ドコモポイントは、11月25日から11月30日までの間に、dポイントに自動移行する。同社では、dポイントの提供にあわせて、ポイントを貯める、使うための専用カード「dポイントカード」(入会金・年会費無料)を新たに発行。また、ドコモの提供するクレジットサービス「DCMX」をリニューアルし、dポイントカードにクレジット決済機能を搭載した「dカード」を新たに発行する。開始当初は、ローソン、マクドナルドなど全国約11,100店の「dポイント加盟店」と、DHCオンラインショップやソニーストアなど14の「dケータイ払いプラス加盟店」で、ポイントを貯めたり、使うことができ、今後も順次拡大していくという。さらに、dカードでの決済なら100円あたり1ポイントが貯まる。対象は、全世界約3,960万店舗 のVisa/MasterCard加盟店や、iD加盟店(リーダ/ライタ設置数約59万台)がクレジット決済の店舗。貯まったdポイントは、dマーケットでの買い物だけでなく、dポイント加盟店やdケータイ払いプラス加盟店でのお買い物に1ポイント1円(税込)として使うことができるほか、携帯電話機などドコモの商品の購入、グルメカタログなどの商品等への交換に使うこともできる。また、毎月の携帯電話ご利用料金への充当も可能とし、使える用途を拡充した。なお、dポイントおよびドコモポイントは、「1ポイント=1.08円(税込)換算」から「1ポイント=1円(税込)換算」での利用に変更するほか、dポイントの提供開始に合わせて、約5,400万人が加入しているドコモの会員プログラム「ドコモプレミアクラブ」は「dポイントクラブ」へと改定する。
2015年11月11日NTTドコモは11月11日、ソーシャルギフトサービス「ギフトコ」を発表した。12月1日から提供開始する。メールやLINEなどを通じて、ギフトを贈れるサービス。受け取った人はコンビニエンスストアや飲食店でギフトを受け取れる。Webまたはスマートフォン向けアプリ「ギフトコ」から贈りたい商品を選び、メールやLINEで相手へ送信すると、贈られた側にはURLが届く。URLにアクセスするとギフトチケットを取得でき、コンビニエンスストアなど店舗でチケットを提示するとギフトに引き換えられるという仕組みだ。相手の住所がわからない場合でもギフトを贈れる。贈る側は「dアカウント」(12月1日から「docomo ID」が「dアカウント」へ名称変更)を持っている必要があるが、贈られる側には必要ない。2016年2月以降にパソコンからもギフトを贈れるようにするという。支払いは決済サービス「dケータイ払いプラス」に対応しており、ギフト購入金額100円(税込)につき、1ポイントの「dポイント」が貯まる。貯まったdポイントでギフトコからギフトを贈ることも可能だ。dケータイ払いプラスは、ドコモの回線を保有していなくてもdアカウントに登録することで利用できる。12月1日から利用可能なブランドはローソン、スターバックス、クリスピー・クリーム・ドーナツ、タワーレコード、ラフィネ、マリオンクレープ。提供開始日以降に追加予定なブランドはサブウェイ。取り扱いブランドは順次拡大していく。ギフトコの提供開始を記念したキャンペーンも実施する。「友達に無料でローソンプレミアムロールケーキを贈ろう」キャンペーンは、先着10万名が無料でローソンのプレミアムロールケーキをギフトとして贈れるというもの。1人1回限りで、なくなり次第終了する。「ギフトコで『dポイント3倍』キャンペーン」は、2015年12月1日から2016年1月31日までの期間中にギフトコを利用した人にもれなく、通常より3倍のdポイントを付与するというもの。
2015年11月11日