フランスのアヌシーで開催された国際アニメーション映画祭で、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督が90分の特別講義を行った。観客との質疑応答のコーナーで、デル・トロ監督はいままでに監督を断った作品の中で、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を「唯一後悔している作品」と語った。2004年に製作された『ハリポタ』シリーズの3作目である同作は、前2作を監督したクリス・コロンバスが降板し、新たな監督を探すことに。そこへデル・トロ監督に白羽の矢が立ったのだが、当時は後に代表作と評されることになる『ヘルボーイ』に着手していたのと、前2作がデル・トロ監督から見て“ハッピー”で“明るすぎる”トーンでありすぎるため、興味を持てなかったということから、友人であるアルフォンソ・キュアロン監督が監督の座に就くことになったのだそうだ。しかし、同作は「『ハリポタ』シリーズの最高傑作」として挙げられるほどの人気と評価を得た。トーンも前2作とは打って変わってダークさが増し、デル・トロ監督が「これなら監督してみたかった!また声を掛けてくれたらぜひやりたい」とワーナーにラブコールを送ったほど。残念ながら再び声が掛かることはなかった。(Hiromi Kaku)
2017年06月28日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。皆さんは「読みメン」という言葉を聞いたことはありますか?鳥取県立図書館のホームページによると、読みメンとは、“子どもに絵本を読む男性”のことを指します。今回は、パパの読み聞かせにスポットをあて、パパの読み聞かせから得られる2つのメリットをご紹介します。●パパの読み聞かせの実態厚生労働省の『父母の子どもとの接し方』に関する調査の中の「本や絵本の読み聞かせをする」という項目に対して、「よくしている」と答えたパパは8.2%でした。また、第一生命保険株式会社の『父親の子育てに関する調査』でも、「絵本を読み聞かせる」という項目に対して、「非常によくしている(した)」と答えたパパは7.8%でした。この2つの調査からは、読み聞かせをよくするパパは少ないことがうかがえます。●パパが読み聞かせをするメリット読み聞かせをよくするパパが少ない理由の1つとして、“パパがする子どもとの遊び=外遊び(からだを動かす遊び)”というイメージが強いことも関連しているのではないでしょうか。また、外遊びに対するママからの期待も高いといわれます。ですから、パパの気持ちの中には、子どもとの遊びとして外遊びのイメージはあっても、“本の読み聞かせをする”というイメージはあまりないのかもしれません。だからこそ、先ほどご紹介した読みメンのような啓蒙活動やパパの読み聞かせから得られるメリットを知ることが大切だと感じます。以下に、パパの読み聞かせから得られる2つのメリットをご紹介します。●(1)子どもと密な時間が過ごせるパパが子どもと接する時間は1日3時間ほどというデータもあります。子どもとの時間が十分にとれないと悩むパパも多いといわれます。仕事などでやむを得ない事情もあり、お子さんと接する時間(量)を増やすことは難しい場合もあるかと思います。ただそんな場合でも、“質”を高めることは可能です。父親による読み聞かせの実態を調査した研究(2016年、岩田英作・マユーあき・岡本千佳子・尾崎智子・内田絢子)でも、平日はお子さんと一緒に過ごす時間がほとんどないため、絵本の読み聞かせだけはしようと心がけている父親が紹介されています。そして、絵本の読み聞かせのよさとして、“短い時間で密にかかわることができること ”をあげられています。また、清水克彦さんは著書『頭のいい子が育つパパの習慣』の中で、『父親が読み聞かせれば、母親が読み聞かせる3倍の効果がある』と述べています。そして、父親の読み聞かせが効果的な理由の1つに、“父親が仕事で疲れて帰宅していることを理解しているので、そんな父親が読み聞かせをしてくれたことに(子どもが)自分への強い愛情を感じること ”をあげています。このように、たとえ子どもと接する時間は少なくても、親子で絵本を楽しむことで絆を深めることができると思います。●(2)1つの絵本をさまざまな観点から捉えることができる“子どもが父親と母親に求めることには違いがある”とする主張もあります。たとえば、父親に抱きかかえられた子どもは心拍数と呼吸数が“増加”し、母親に抱きあげられた子どもは心拍数と呼吸数が“減少”するというデータもあります。この現象を、読み聞かせの状況にあてはめて考えると、同じ本を読む場合でも、パパが読む場合とママが読む場合では子どもの捉え方に違いがみられる可能性があります。特に、『三びきのやぎのがらがらどん』や、『めっきらもっきらどおんどん』などの迫力のある絵本は、パパが読むことで臨場感が増し、子どものドキドキ、ワクワクをより一層引き出すことができる と思います(興奮しすぎると眠れなくなってしまいますので、読む時間帯には十分注意をしましょう:笑)。また、お子さんにとっては、絵本に対するパパとママの着眼点(例:強調する部分・説明の仕方)の違いも興味深いところだと思います。わが家の場合も、私が読む場合と主人が読む場合では、ストーリーに対する説明の仕方がだいぶ違います。そのことによって、子どもたちは新たな視点に気づくことができ、絵本を何倍も楽しんでいるようにみえます。このように、パパが読み聞かせに参加することで、1つのストーリーに対してさまざまな観点からみる力や表現力、そして想像力などを育むことが期待できるのではないでしょうか。----------いかがでしたか?今回はパパの読み聞かせから得られる2つのメリットをご紹介しました。読み聞かせは“心の栄養”ともいわれます。お子さんの心にたくさんの栄養を注いでいきましょう!【参考文献】・『頭のいい子が育つパパの習慣』清水克彦・著・岩田英作・マユーあき・岡本千佳子・尾崎智子・内田絢子(2016)父親による読み聞かせの実態島根県立大学短期大学部松江キャンパス研究紀要,55,113-121【参考リンク】・読みメンになろう! | 鳥取県立図書館()・「子育ての意識:父母の子どもとの接し方」第6回21世紀出生児縦断調査結果の概況 | 厚生労働省()・父親の子育てに関する調査 | 第一生命保険株式会社(PDF)()●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年06月27日ギレルモ・デル・トロ監督の蒐集物を紹介する展覧会の公式ガイドブックの邦訳版が、2017年7月7日(金)より限定3,000部で発売される。『パシフィック・リム』や『クリムゾン・ピーク』などの作品を手掛けた映画監督ギレルモ・デル・トロ。怪物やモンスターなど奇妙奇天烈な物品を“荒涼館”と呼ばれる自宅に蒐集していることでも知られ、その特殊な蒐集物を披露する展覧会「ギレルモ・デル・トロの怪物の館」がロサンゼルス・カウンティ美術館とミネアポリス美術館にて開催され、大きな話題を呼んだ。展覧会の公式ガイドブックを邦訳した本書には、荒涼館に飾られた物品の写真や、デル・トロ自ら選び抜いた各美術館所蔵の作品、デル・トロへのインタビュー、怪物論などの論考が収録されている。さらに、日本版オリジナルコンテンツとして、ホラー漫画家の伊藤潤二が描き下ろしたイラストとインタビュー、翻訳者による展示会レポも加わり、充実の内容となっている。なお、残念ながら日本での開催は未定だが、展覧会は2017年9月30日(水)から2018年1月7日(日)まで、カナダのオンタリオ美術館にて開催されることが決定している。今後も注目されること間違いなしのギレルモ・デル・トロの世界を本書で体感してみては。【詳細】「ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界」発売日:2017年7月7日(金)価格:3,800円+税サイズ:A4 168ページ オールカラー発行元:DU BOOKS
2017年06月24日高橋悠介によるイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)は、オステルリッツ駅に隣接する植物園内の水晶陳列館で2017-18年秋冬コレクションのショーを開催。コレクションタイトルは「Forest Breath」で、自然からインスパイアされながら都市生活者を想定した機能性の高いアイテムで構成している。特に目を引いた、白樺の森から着想したモチーフは、十種類の版を用い染料と光沢プリントを重ねて風合いを出したもので、ジャケットやコートなどに使用された。紅葉から着想した有機的なモチーフを織り上げたジャカード製ファブリックによるコートは、ナイロングログランと併せられてリバーシブルに仕立てている。ギンガムチェックのツイードには、リフレクター糸が織り交ぜられ、ブルゾンやパンツはスポーティーな印象。職人が一点一点紐で絞ったタータンチェックは、特殊溶液と熱加工によってポリエステルを含まないウール100%のプリーツを実現。絶妙に身体にフィットし、独特のシルエットを見せた。その他にも、高橋悠介が得意とする絞り染めのスーツや、立体的なジャカード素材のパンツ類なども登場。1983年秋冬コレクションで発表されたコートのアーカイブパターンを基にした、ナイロンワッシャータフタ素材のコートをモデル達に着せてフィナーレへ。撥水性に優れ、ビッグシルエットであらゆる機会に活用できる機能的なアイテムだ。
2017年02月06日イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)が1月19日から、バレンタインギフト向けに特別なソックス「STEP DOT SOCKS」(3,500円)を発売する。表目と裏目の切り替えによって凸凹を表現したユニークなソックスは、注染でドット柄をプラスしたカラフルなデザイン。注染ならではのにじみや味のある風合いが特徴的。BROWN × GRAY、 BLACK × BLUE、RED × ORANGE、BLUE × GREENの4色展開で、オフの日のカジュアルなスタイルにはもちろん、スーツにも合わせやすいカラーバリエーションとなっている。さらに、バレンタインデーまでの期間中、ソックスの購入者を対象に、チョコレートボックスをイメージした限定パッケージでのラッピングサービスを実施。思わず笑顔になりそうな遊び心にあふれたルックスは、大人の男性にぴったりだ。全国のISSEY MIYAKE MEN各ショップ、ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI、REALITY LAB. ISSEY MIYAKE、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / ROPPONGI、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE WEB STORE()の他、ISSEY MIYAKE INC.の一部ウィメンズショップでの取り扱い。
2017年01月19日イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)が、画家の山口歴とコラボレーション。全国に先駆けて1月6日、エルトブ テップ イッセイ ミヤケ / ギンザ(ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA)にてアイテムを先行発売する。また同日から31日まで、同店のメイン・ウィンドウを山口が今回のために特別に描き下ろした新作が飾る。山口歴(やまぐちめぐる)は、“筆跡/ブラシストローク”を現代の表現に昇華した作品を発表し続けるニューヨーク・ブルックリン在住のアーティスト。今回の特別展示では、山口が筆跡をカットしてコラージュを制作する独自の手法「カット&ペースト」で生み出した、四角という枠組みを越えてキャンバスから浮き出した立体作品「OUT OF BOUNDS」と、イッセイ ミヤケ メンがコラボレーションしたアイテムが展開される。アイテムラインアップは、シルクスクリーンを幾版も使用して刷り重ね、染料と顔料を組み合わせて凹凸感と光沢を出したシャツ(半袖/5万円、長袖/5万2,000円)や、軽やかなレーヨン生地にインクジェットプリントで「OUT OF BOUNDS」の作品を落とし込んだ大判ストール(2万8,000円)、「OUT OF BOUNDS」の作品を全体に転写プリントしたデニム(4万8,000円)など。薄手のコットンジャージー素材に、花をモチーフにした「ALL SOUL」シリーズをプリントしたカットソー(3万円)も登場する。さらに、エルトブ テップ イッセイ ミヤケ / ギンザのメイン・ウィンドウには、山口が今回のために特別に描き下ろした新作を展示する他、店内にはシリーズ作品「OUT OF BOUNDS」も見ることが出来る。なお、同コレクションはエルトブ テップ イッセイ ミヤケ / ギンザで先行発売された後、2月1日より全国展開される。
2017年01月06日ケヴィン・スペイシーが久々の主演映画にして、ネコに“ニャっちゃう”『メン・イン・キャット』。先日の『君の名は。』をもじったパロディムービーに引き続き、本作の主人公のネコちゃん、“Mr.もこもこパンツ”の可愛い映画パロディポスターが解禁となった。大企業の社長トム・ブランドは、仕事人間で家庭をかえりみないゴーマンな男。ある日、娘の誕生日に渋々、苦手なネコをプレゼントするが、その帰りにビルから転落。なんと、トムの意識はそのネコの体に移ってしまう!ペットとして家族に迎えられたトムの運命は、いかに!?本作は、『メン・イン・ブラック』シリーズで知られるバリー・ソネンフェルド監督が、オスカー俳優ケヴィン・スペイシーを主演に迎えて贈る“ニャンだふる”コメディ。仕事一筋のゴーマン社長が突然ネコにニャってしまい、家族と会社が大混乱。見た目はキュートなネコなのに中身はおっさん、というギャップが次々と笑いを生み出していく。そんな本作から、本編中ほぼ出ずっぱりで大活躍するネコ“Mr.もこもこパンツ”が、あの大ヒット映画の主人公になりきったパロディポスター4種が到着!あるときは、トム・クルーズも顔負けの(?)イーサン・ハント風の『ミッション:インポッシブル』に、またあるときは『ゴッドファーザー』…ではなく、ネコ界のドン“肉球ファーザー”に。そして、飼い主との出会いはいつだって一期一会、『フォレスト・ガンプ』ならぬ“もこもこ・ガンプ”になったかと思えば、水中から金魚を狙って忍びよるのは、鋭い歯を持つ『ジョーズ』ならぬ、もこもこな影…いまにもネコパンチが繰り出されそうな緊迫感(?)を漂わせている。ペットとしてブランド一家に迎え入れられた際に名づけられた“Mr.もこもこパンツ”(Mr.FuzzyPants)やネコ足を意味する「Paw」をもじってつけられた絶妙なタイトルは、親和性の高い映画好き・ネコ好きにはたまらニャいポスターといえそうだ。『メン・イン・キャット』は11月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月15日ベルギーの北部に位置する都市アントワープ発のラグジュアリーなチョコレートブランド「デルレイ(DelReY)」が、2016年のクリスマスに贈るのは、クリームブリュレやビスキュイ、ヘーゼルナッツムースが層になった濃厚な味わいのクリスマスケーキ「ノエル デルレイ」だ。「デルレイ」と言えば、ダイヤモンドのフォルムを模した、まさに宝石のような華やかでフレーバー豊かなショコラがアイコニック。ダイヤモンド取引の中心地として栄え、またファッションの最先端を行く都市としても有名な発祥地のアントワープの文化を背景にしたブランドだ。デルレイのショコラを味わえるのは、アントワープ本店以外では、世界で日本だけ。ショコラは全て本店でひとつひとつ丁寧に作られている。スタイリッシュでシックなムードの「ノエル デルレイ」は、サクサクとした食感のヘーゼルナッツのフォンダンとダークチョコレートの絶妙なバランスが特徴的。チョコレートブランドならではの奥行きのあるチョコレートの味わいを堪能できる大人のクリスマスケーキに仕上がった。直径約12cm、価格は6,480円。11月14日(月)より、デルレイ直営店「デルレイ銀座ショコラトリー」にて、11月25日(金)からは、同日オープン予定の「デルレイ銀座 パティスリー」にて、来店または電話で予約開始となる。全国百貨店では予約受付中だ。(text:cinemacafe.net)
2016年11月15日『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督がドリームワークスとタッグを組み、自ら執筆した原作を基にアニメーション・シリーズに初挑戦した「トロールハンターズ」が、Netflixにて12月23日(金)より世界同時配信されることが決定。日本語版予告編とキービジュアルが解禁となった。小さな町に住む、ごく普通の高校生ジム。ある日、通学途中に不思議なお守りのバッジを拾ったことで彼の運命は急展開。学校生活を忙しくこなしながら、善良なトロールたちの文明と人類の平和を守る。人類初の“トロールハンター”として、何百年も続くトロール族の戦いに挑むことに――。『パシフィック・リム』『パンズ・ラビリンス』『クリムゾン・ピーク』など、数々のヒット作を監督し、近年『カンフー・パンダ3』をはじめアニメーション作品のプロデューサーとしても活躍するギレルモ・デル・トロ。幻想的な世界観と独特の映像美を得意とするヒットメーカーが、ドリームワークス・アニメーションとタッグを組み、自ら原作した小説を初めてアニメーションシリーズ化。デル・トロはエグゼクティブ・プロデューサーほか、共同監督・脚本も務め、壮大な冒険ファンタジーを描き出す。英語版で主人公ジム役の声を務めるのは、今年6月に急逝した『スター・トレック』シリーズのアントン・イェルチン。主人公を手助けする善良なトロールには、『トイ・ストーリー2』のケルシー・グラマー、敵対するトロールには、『パシフィック・リム』『ヘルボーイ』シリーズのデル・トロ監督作品の常連ロン・パーマーと豪華な布陣。このたび公開された日本語版の予告編では、人間世界とその地下に広がるトロール文明の2つの世界で、主人公ジムが戦う決意を固め、仲間たちと邪悪な敵に立ち向かう様子が描かれている。冒険、友情、初恋、親子愛、さまざまな要素が詰まった家族で楽しめるアニメを、この年末に楽しんでみては?Netflixオリジナルアニメ「トロールハンターズ」は12月23日(金)よりNetflixにて世界同時配信開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月17日ケヴィン・スペイシーが“ネコになっちゃう”コメディ『メン・イン・キャット』。このほど、中年男とネコの魂が入れ替わるという本作のストーリーにかけ、“あの”大ヒットアニメ映画になぞらえたパロディや、ネット上で話題になる面白ネコ動画に引っかけた爆笑の特別動画が解禁となった。大企業の社長トムは、仕事ひと筋人間で、家庭をかえりみないゴーマンな男。ある日、娘の誕生日プレゼントに苦手なネコを飼おうとするが、その帰りにビルから転落!するとトムの意識はネコの体に移ってしまう!ペットとして家族に迎えられたトムの運命は?『メン・イン・ブラック』シリーズのバリー・ソネンフェルド監督と、アカデミー賞俳優ケヴィン・スペイシーのタッグで贈る本作。見た目は超絶キュートな“もふもふ”ニャンコ、中身は仕事人間のゴーマン社長という究極のギャップが笑いを誘うコメディは、早くも話題沸騰。そんな本作から今回解禁となった特別動画は、計8パターン。超ゴーマン社長とネコが入れ替わっちゃう本作にちなみ、大ヒット記録更新中のあの“入れ替わり”映画になぞらえた「君のニャは。編」から、東京五輪に引っかけた「チャレンジ東京編」、さらに「泥棒ネコ編」「驚愕のネコ動画編」「ネコまっしぐら編」など、爆笑映像が勢ぞろい。『メン・イン・キャット』は11月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月13日アカデミー賞俳優のケヴィン・スペイシーと『メン・イン・ブラック』シリーズのバリー・ソネンフェルド監督がタッグを組んだコメディ『メン・イン・キャット』。本作から、ある日突然、ネコに“ニャっちゃった”ゴーマン社長が奮闘する予告編が解禁となった。大企業の社長トムは、仕事ひと筋人間で、家庭をかえりみないゴーマンな男。ある日、娘の誕生日プレゼントに苦手なネコを飼おうとするが、その帰りにビルから転落!そしてなんと…トムの意識はネコの体に移ってしまう!オレの家族と会社、いったいどうニャっちゃうの!?見た目はキュートなのに、中身はおっさん!そのギャップが爆笑を巻き起こす“ニャンだふる”コメディとなる本作。このたび解禁された予告編では、『アダムス・ファミリー』や『メン・イン・ブラック』シリーズなど、これまでハリウッドコメディ界を牽引してきたソネンフェルド監督らしさが炸裂!「サザエさん」のアナゴさんや「人志松本のすべらない話」でもおなじみのベテラン声優・若本規夫によるナレーションが、さらに笑いを誘う。社員の前で横暴に振る舞い、自慢の愛車をアクセル全開、猛スピードで疾走する超ゴーマン社長トム(ケヴィン・スペイシー)が、落雷によって起きたアクシデントでネコ社長に“ニャっちゃった”かと思えば、ゴミ箱に映った自分の姿にびっくり!娘にはピンクの可愛らしいリボンをつけられ、ため息…ととにかくドタバタ。ネコの姿になっている間に会社を乗っ取ろうとする社員には、負けじと懸垂で気合を入れるも、やっぱりネコの習性には逆らえず、猫じゃらしに夢中!そして、中身はおっさんなのでお酒はやめられニャい。果たして、彼はもとの姿を取り戻すことができるのか…?オヤジくさいけど、キュートで憎めない“ネコ社長”を、まずはこちらから確かめてみて。『メン・イン・キャット』は11月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月30日『アメリカン・ビューティー』やドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のケヴィン・スペイシーが“ネコ”になっちゃった主人公を演じる、映画『メン・イン・キャット』の予告映像が公開になった。『メン・イン・ブラック』や『アダムス・ファミリー』などを手がけたバリー・ソネンフェルド監督が手がけるヒューマンコメディだ。公開された予告編映像本作の主人公は、仕事一筋で家庭をかえりみない傲慢な大企業の社長トム。ある日、娘のリクエストで渋々、苦手なネコを飼うが、思いもよらぬアクシデントでトムの意識はネコの体に移ってしまう。予告映像は、そんな突然ネコになってしまったトムの心情を、『サザエさん』のアナゴさんや『人志松本のすべらない話』でおなじみの若本規夫が解説しており、見た目は愛らしいのに、必死でネコらしくない行動を連発するトムの姿にクスリとしてしまう内容になっている。ネコとして、妻と娘に迎えられたトムの運命は? 社長不在の会社をのっとろうとする悪い社員にどう立ち向かうのか? トムは本来の姿を取り戻すことができるのか? いろいろな想像がふくらむ映像になっている。『メン・イン・キャット』11月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2016年09月30日2016年秋、オーストリアのワイングラスカンパニー「リーデル」を展開するRSN Japaから、テーブルにも掛けられる画期的な『アヤム』デカンタが発表されるという情報をキャッチ。秋の夜長を素敵に楽しめそうです。インドネシア原産の希少な鶏(アヤム・セマニ)に着想を得てデザイン『アヤム』デカンタは、インドネシア原産の希少な鶏(アヤム・セマニ)に着想を得てデザインされています。機能美を極めたワインツールとしてテーブルを個性的に演出。無色透明のクリスタルを使用した『アヤム』のほか、ブラッククリスタルをあしらった『アヤム ブラック』、ホワイトクリスタルをあしらった『アヤムホワイト』と共に計3種類のラインナップがあります。リーデルの熟練のガラス職人は、型を一切使わず、空中で形を整えるフリー・ブロウン(宙吹き)という技術で『アヤム』デカンタを成形しています。ボトルからデカンタへ、ワインの移し替えをしやすい幅のある注ぎ口は、さらに幅の広い底部へとつながり、ワインがデカンタを伝う間にも、ワインを十分に空気に触れさせることができます。先細で丸まった持ち手は、アヤムにもう一つの機能を加えています。この持ち手部分は、テーブルの端に掛けられる形状になっているのです。限られたスペースを有効に活用し、ワインを移すときとグラスに注ぐとき、共に効率的にデカンティングをすることもできる画期的なデザインは、「形状は機能に従う」というリーデルの理念を体現しています。「アヤムの開発では、リーデル創業260周年の記念になるような、これまでの概念を覆すデザインを目指しました」と、リーデル家11代目当主マキシミリアン・リーデルは語ります。画期的な機能と、ユニークなデザインを併せもつ『アヤム』デカンタは、ワンランク上のテーブルトップを実現する、究極のおもてなしツールとして活躍してくれます。リーデル公式オンラインショップ
2016年09月26日ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」で4年連続エミー賞にノミネートされたケヴィン・スペイシーの久々の主演映画『NINE LIVES』が、『メン・イン・キャット』というタイトルで11月25日(金)より日本公開されることが決定した。大企業の社長トムは、仕事人間で家庭をかえりみないゴーマンな男。ある日、娘の誕生日に渋々、苦手なネコをプレゼントするが、その帰りにビルから転落。そしてなんと、トムの意識はそのネコの体に移ってしまう!ペットとして家族に迎えられたトムの運命は、いかに!?本作は、『メン・イン・ブラック』シリーズで知られるバリー・ソネンフェルド監督が贈る、仕事一筋のゴーマン社長が突然ネコにニャっちゃう物語。オレの家族と会社は、いったいどうニャっちゃうの?見た目はキュートなのに中身はおっさん、というギャップが次々笑いを生む“ニャンだふる”コメディ。ある日突然ネコになってしまう社長トムを演じるのは、『ユージュアル・サスペクツ』『アメリカン・ビューティー』で2度のアカデミー賞に輝き、鬼才デヴィッド・フィンチャーと共に製作総指揮を務めるNetflixドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」でも圧倒的な存在感を見せ、各ドラマ賞で絶賛を受けているケヴィン・スペイシー。カメレオン俳優の異名をとり、50本以上の映画に出演した彼が、全キャリアをかけて挑む渾身の役は、なんとネコ!さらに、トムの愛する妻役に『ダラス・バイヤーズクラブ』のジェニファー・ガーナー、風変わりでいかにも怪しいペットショップの経営者役には、『ディア・ハンター』で同じくアカデミー賞に輝いた『ジャングル・ブック』『ジャージー・ボーイズ』のクリストファー・ウォーケンと、豪華俳優が最高に可愛いネコと夢(?)の競演を果たす。公開決定と併せて解禁となったポスタービジュアルは、トム(ケヴィン・スペイシー)の写真を持ちながら、可愛らしくもふてぶてしい顔を浮かべるネコと、『メン・イン・ブラック』を意識したネコ耳付きのタイトル・ロゴが印象的な仕上がりになっている。『テッド』をしのぐ、新たな“おじさんモフモフムービー”となるのか、続報にも期待していて。『メン・イン・キャット』は11月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月21日リブート版『プレデター』に、ベニチオ・デル・トロが主演することになりそうだ。デル・トロは現在、20世紀フォックスと話し合いを進めている段階。監督には『アイアンマン3』『キスキス,バンバン』のシェーン・ブラックが決まっている。ブラックは、87年のシュワルツェネッガーの『プレデター』に、俳優として出演している。その他の情報デル・トロの最新作は、昨年日本公開されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ボーダーライン』。その続編にあたる『Soldado』にも出演が決まっている。続編は、ヴィルヌーヴに代わり、ステファノ・ソリマが監督する。また最近、『スター・ウォーズ/エピソード8』を撮り終えたところだ。一方ヴィルヌーヴは、現在『ブレードランナー』を撮影中。彼の最新作『メッセージ』は、ヴェネツィア映画祭と現在開催中のトロント映画祭で上映された。文:猿渡由紀
2016年09月13日今年1月のサンダンス映画祭で観客賞と審査員賞をダブル受賞して話題になった『The Birth of a Nation』が、トロント映画祭で公式上映され、記者会見が行われた。本作は、19世紀の米南部で奴隷の反乱を指揮したナット・ターナーの自伝映画で、これまでほぼ無名だった黒人俳優ネイト・パーカーが、監督、脚本、主演を兼任する。その他の情報主人公は少年奴隷のナット。彼がこっそり読み書きを学んでいたことを知った白人オーナーのエリザベス(ペネロペ・アン・ミラー)は、特別に彼に教育を与える。しかし奴隷は奴隷。その後、ナットはほかの奴隷同様、農作業に戻るも、やがて黒人奴隷に向けてのキリスト教の説教を行う任務を背負わされるようになった。そうやってあちこちを周り、黒人仲間が受けている残酷な仕打ちを知るうちに、彼の中で反乱への気持ちが積み重なっていく。かつては友達みたいだったのに、だんだん支配的に変わっていくエリザベスの息子サミュエルを演じるのはアーミー・ハマー。「彼にも、とても人間的な側面があるんだよ。人は、生まれながらにして悪魔なのではない。そんなふうに形作られていくのだと思う。その事実は現在にもつながる。その部分に惹かれた」と、ハマーは会見で語った。パーカーにとっては長編映画監督デビュー作。当初、彼は今作に別の監督を探していたらしい。「監督は前からやってみたかったが、勇気がなくて、短編をいくつかやるにとどまっていた。このアイデアに出会った時も、ふさわしい監督を探そうと思ったんだよ。でも、これは君がやるべき話じゃないかと言われ、怖かったが、やってみようと決めたのさ。自分の経験が浅い分、周りを経験豊かな人で集めて挑んだよ」(パーカー)。今作には、女性の黒人奴隷が、白人男性からレイプをされる場面も登場する。そんな折、パーカーが17年前にレイプ疑惑で起訴されていた事実が再浮上し、論議を巻き起こした(パーカーには無罪判決が出ている)。本日の会見で、パーカーは「個人的な話で時間を取られてこの映画について語る機会を失うことになりたくない」と、婉曲的にこの問題についての直接の答えを避けている。公式上映は大絶賛を受け、共演者らも「ひとりの俳優に対する意見のせいでこの映画を見ないと決める人がいるとしたら残念」などと、スキャンダルに惑わされず、映画は映画として観てほしいという思いを、会見で伝えた。取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月12日イギリス版「GQ」誌が毎年開催している「GQメン・オブ・ザ・イヤー」授賞式がロンドンで行われた。俳優、スポーツ選手、政治家、作家などさまざまな分野で活躍する人物を選出するのがこの授賞式の特色だ。受賞者には日本でも馴染みのある名前がチラホラ。ソロ・アーティスト賞を獲得したのは、スコットランド出身のカルヴィン・ハリス。プレゼンターのエリー・ゴールディングに名前を呼ばれたカルヴィンは、ジョークを交えながら感動的なスピーチを披露。授賞式が行われた週のちょうど10年前の同じ週、有名スーパーマーケット「マークス&スペンサー」での仕事を辞め、夢に向かって走り出したのだと言う。そのときから支えてくれているマネージャーに「この賞を捧げる」と舞台で宣言し、歓声を浴びた。ほかにはテレビ俳優賞に『ホビット』シリーズのキーリ役で、次期ジェームズ・ボンドとして名前が挙がっているエイダン・ターナー、インターナショナル・マン賞に『スター・トレック』シリーズで活躍目覚ましいクリス・パインが輝いた。男性が中心の授賞式ではあるが、コメディアンのエイミー・シューマーが「今年一番輝いている女性賞」を受賞。モデルのベラ・ハディッドが「ヒューゴ・ボス・モデル賞」を手にし、会場に華を添えた。(Hiromi Kaku)
2016年09月08日高橋悠介によるイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)は6月23日、パリ大学の中庭を会場に17SSコレクションのショーを開催した。日本のバンド、幾何学模様が奏でるサイケデリックな楽曲をバックに、ゆったりリラックスしたシルエットのアイテムを発表。今シーズンは、インドのバラナシを旅している間に目にした、生活に寄り添うミニマルなスタイルから着想を得たという。冒頭は白と黒のリンクル素材で構成。凹凸を出すために塩縮したり、糸のよりや複雑なジャカードによってニュアンスを出したファブリック、あるいは竜巻絞りを応用したハンドクラフトプリーツで作られた服はアイロンをかける必要が無く、ストレッチ性に優れるという特徴を持つ。ホーリー祭からインスパイアされたカラフルなモチーフは、様々な素材にプリントされ、シャツやスーツとなって登場。5から10種類の版を用いて熟練の職人によって手捺染され、高い技術を必要とする工芸品ともいえるものである。終盤のルックは、工場と毛芯から共同開発したファブリックによるスーツ。最小限の構造で立体感を出せるもので、シワになりにくいという。スタンドカラーや比翼仕立てのジャケットにはネクタイを必要とせず、新しいビジネスマンスタイルの提案となっていた。
2016年07月06日激しく足を打ち鳴らす音と手拍子、掛け声の余韻がいつまでも耳に残る…。そんなフラメンコの舞台『「フラメンコ・カフェ・デル・ガト』が大阪・サンケイホールブリーゼで幕を開けた。同作は、湖月わたる、水夏希、原田薫で結成された「BAD GIRLS」が、異国のダンスに挑戦する「ダンス・レジェンドシリーズ」の第3弾。今回は、スペイン人舞踊家でマリア・パヘス舞踊団第一舞踊手のホセ・バリオスが構成・演出・振付を手掛けた。「BAD GIRLS」のメンバーに、元宙組男役スター緒月遠麻、ダンサー大貫勇輔を迎え、皆、マドリッドで約1ヵ月間の稽古を積んだという。そのメンバーにスペインから招聘した女性ひとり、男性4人の若手実力派のフラメンコダンサーが加わった。「フラメンコ・カフェ・デル・ガト」チケット情報1幕目は、スペインの酒場「カフェ・デル・ガト」で、長女ローラ(湖月)、次女カルメン(緒月)、弟ルイス(大貫)ら兄妹がフラメンコを踊り始める。そこへ仲間を連れた闘牛士が登場。スペイン人を含めたキャスト全員が踊り、その迫力、華麗さに目は釘づけになった。日本人女性キャストは、踊りながらマントン(大型のショール)を回したり、アバニコ(扇)を振ったり、難しい小道具も使って美しく優雅に見せる。大貫はスピーディにステップを踏み体の切れも抜群だ。日本人キャストは皆、フラメンコ初挑戦だが、スペイン人キャストに引けを取らない。「ダンスのジャンルが違っていても『核』があれば踊りこなせる」と、大貫が取材で語った言葉を全員が体現している。ローラは闘牛士に心を奪われ、女たらしの彼と付き合うことを許さないルイスは怒り狂う。ルイスと闘牛士がバストン(杖)で地面を激しく叩き合って闘うシーンは、そのバストンの音、ダンサーが奏でる箱型の打楽器カホンのリズム、ダンサーが足で床を鳴らす音が、大雨のように舞台を打ち続け強烈な印象を残す。さらに、闘牛士を誘惑するマリア(原田)まで現れ、店の主人アナ(水)は混乱した状況を収めようとするが…。意外な結末は見てのお楽しみだ。第2幕は、アンダルシアを舞台に、キャストが各地を旅するようにフラメンコで表現するショーが展開。土地によって違う独特の音楽や踊りが堪能できる。日本人女性キャストが、アルメリアでパンツスーツを着てジャズダンスを踊る場面は、マニッシュで「BAD GIRLS」らしい魅力が満載だ。また、スペイン人キャストがセルビアで踊るシーンは、一秒ごとに振付けをしているかのような緻密で繊細な手と足さばきに圧倒される。息をするように踊り、大地を踏みしめて力強く生きることがフラメンコだと実感した。日本、スペインの両キャストが美しく調和しそれを伝えてくれた。この後、6月29日(水)から7月4日(月)まで東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年06月27日俳優のウィル・スミスは21日、フランスのカンヌで行われたコールドプレイのクリス・マーティンとの即興ギグで『メン・イン・ブラック』の歌詞を思い出せなかったようだ。1997年公開の同名主演映画のテーマ曲も担当していたウィルは、オテル・デュ・キャップ・エデン・ロックで開かれたメディアリンクとアイ・ハート・ラジオ主催のイベントでクリスと共に突如ステージに登場して観客を驚かせたが、クリスのアコースティック・ギターに合わせてビートボックスを繰り広げる中、「歌詞を全部覚えてないからただラップを続けるよ」「この曲はずいぶん歌ってないから、ただ韻だけ踏んで、それがうまくいくことを願うとするよ」と言っている姿が、ネットに掲載されている動画から見て取れる。一方でクリスは、プリンスの「ラズベリー・ベレー」とデヴィッド・ボウイの「ライフ・オン・マーズ」のカバーを披露したほか、観客席から前妻グウィネス・パルトロウが見守る中、2人の離婚をネタにジョークを飛ばしていたとニューヨーク・ポスト紙のページ・シックス欄は報じている。現在家族でヨーロッパに滞在中のウィルは、26日にイギリスで行われるグラストンベリー・フェスティバルのコールドプレイのステージにも特別ゲストとして登場するのではないかと言われている。(C)BANG Media International
2016年06月24日デルは4月5日、Microsoft Azureとのハイブリッドクラウド構築用アプライアンス「Dell Hybrid Cloud System for Microsoft」(DHCS)の国内提供を開始すると発表した。なお、DHCSは昨年のDell Worldで発表され、すでに米国やヨーロッパでは提供が開始されている。同システムは、Azureとのハイブリッドシステムを容易に構築できるオンプレミス用アプライアンスで、ラックマウントからOSインストールまでを工場で行って提供する。同社は設置から3時間でハイブリッドクラウド環境の構築が可能だとしている。国内で初めてマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Cloud Platform System Standard」を採用し、ソフトウェアとして、System Center 2012 R2、Windows Server 2012 R2、Microsoft Storage Spaces、Windows Azure Packを搭載している。ハードウェアは、Intel Xeon プロセッサー E5 ファミリー搭載のDell PowerEdgeサーバのほか、Dell PowerVaultストレージ、Dell Networkingスイッチが42Uのラックに収められている。DHCSは、システム規模に合わせて、VM数100台程度までの「Sサイズ」、VM数200台程度までの「Mサイズ」、VM数400台程度までの「Lサイズ」の3モデルを用意。Sサイズの最小構成価格は3,200万円。組み込み型の正常性確認機能を搭載するほか、IT管理者が必要なアプリケーションやサービスを自由に追加できるサービスカタログを実現。運用面ではパッチの適用に関して、デルとマイクロソフトのものを統合し、検証済みパッチとして、年2回程度提供する予定だ。適用も、統合アップデートというツールで自動化できる。デル エンタープライズ・ソリューションズ事業本部 エンタープライズ ソリューション&アプライアンス 部長 馬場健太郎氏は、「Azureの優れた機能をオンプレミスで使えるようになったのが今回の製品だ。これまで、こういったことをするには大きな時間がかかっていたが、それが簡単にできるのが今回のシステムだ。デルのハードウェア監視ツールとマイクロソフトの管理ツールが統合され、Azureと同様のUIとなっている。今回の製品以外にも、Microsoft Cloud Platform System Premiumを3-4年前から提供しており、その経験は他社に対するアドバンテージだ」と述べた。また、本製品の提供に際し同社は、パートナープログラムも併せて開始し、共同マーケティングやプロモーション支援、デモ/POCユニットの特別価格提供、販売トレーニングの実施など、特別支援プログラムを提供していく。さらに支払い方法についても、導入時ではなくサービスインの時点からの支払い開始が可能な「プロビジョン&ペイ(Provision and Pay)」と、成長プランに基づき、支払金額を決定する「ペイ・アズ・ユー・グロウ(Pay As You Grow)」(分割払い)というファイナンスオプション2つを用意する。デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長 町田栄作氏は、「デルのエンタープライズビジネスは日本円換算で2桁成長している。とくにストレージやネットワークが成長している。世の中はデジタル化の波がきており、クラウド、特にハイブリッドの世界で動きが出てきている。テクノロジーの進化によりコストが下がり、ハイブリッドを選択していかないといけない状況がきている。セキュリティ、モビリティ、ビッグデータに続く大きなインフラがハイブリッドクラウドだ」と述べた。また、日本マイクロソフト クラウド&エンタープライズビジネス本部 業務執行役員 本部長 佐藤久氏は「オンプレミスやクラウドといった場所の議論ではなく、Azure、プライベートクラウド、サードパーティのクラウド中で、ストレージ、ネットワーク、コンピューティングリソースが自由に配置できるというIntelligent Cloud Platformがマイクロソフトのつくっていきたい世界観だ。こういった世界を、今回の製品によって、よりリアルにお客様にお届けできる」と今回の製品を歓迎した。
2016年04月05日デルとメディアマートは3月15日、IBMの統計解析ソフトウェアである「IBM SPSS Statistics」をデルの検証されたハードウェアとの組み合わせで販売協業すると発表した。これまでメディアマートは、「IBM SPSS Statistics」の販売において実績を持っており、中でも医療機関に対して成果を上げてきたという。一方、デルは顧客に直接販売する「デルモデル」で拡大成長を続けており、現在パートナー制度を再整備し、パートナー経由での販売を強化している。直接販売を通してエンドユーザーのニーズに対応するデルのノウハウを活かし、今後はパートナーと協業して顧客に各種のハードウェアからソフトウェアまで、トータルでのソリューションを提供していく考えだ。エントリーモデルの推奨構成は、IBM SPSS Statistics Base、IBM SPSS Regression、IBM SPSS Advanced Statistics、Dell Latitude15 3000となり、価格は税別で30万2480円~。両社は2016年、デルのハードウェア製品に実装して動作確認を終えたデータ解析ソフトウェア「IBM SPSS Statistics」を、全国およそ150の医療機関に導入することを目標に掲げている。まずはコラボレーションモデルを推進しながら、デルが直販で培ったインサイドセールスにより案件の発掘を行い、メディアマートと共同でマーケティングおよび市場の開拓を開始する方針だ。
2016年03月16日デルは3月14日、クラウドクライアントコンピューティングポートフォリオにおいて「Dell Wyse ThinOS 8.2」と「Dell Appliance for Wyse - Citrix」の最新バージョンをリリースした。Dell Wyse ThinOS 8.2は、デスクトップ仮想化プロトコルを提供するシンクライアント・ソフトウェアの最新版。Microsoft Skype for Business、Lync 2010、Lync 2013をサポートするCitrix HDX RealTime Optimization Pack 1.8は、新しいThinOS 8.2とともに使用可能で、最適化されたアーキテクチャにおいて、クリアで高解像度の音声・ビデオ会議を実現するという。ユーザーは、ほかのLyncやSkype for Businessのユーザーに加え、異なる規格のビデオ・デスクトップや会議室のマルチポイント・コントロール・ユニット(MCU)システムとも、ビデオ会議および電話会議に参加できる。また、Wyse 5010/7010/5040 AIO with ThinOS、Wyse 5010、5040 AIO with PCoIPを含む既存のデルWyseシンクライアントにインストールが可能だ。加えて、音声・ビデオ処理はサーバからエンドユーザーのデバイスや端末にオフロードされ、サーバ、ネットワークの拡張性に影響を及ぼさずに音声・ビデオ画像の品質を最適化するとしている。一方、Dell Appliance for Wyse – Citrixは、ロバスト(堅牢)なデスクトップ仮想化アプライアンスに対し、新たに拡張性を加えている。このアプライアンスは5000ユーザー(検証済み)まで拡張可能で、小規模企業がCitrix XenDesktopを購入し、活用、拡大、管理する場合に容易な導入方法の1つだという。大企業では、CitrixベースのVDI環境を実証する(PoC)場合や、大規模導入に先駆けてパイロット環境を構築する場合に理想的なプラットフォームの選択肢となるとしている。VDIアプライアンスは、基本的なIT管理およびエンドユーザーサポートスキルを備える担当者が、短時間でのアプライアンス基本設定や、Citrix環境内でアプライアンスあたり2時間でのデスクトッププロビジョニングおよびインストールを完了することを可能にする「クイックスタート・ツール」を企業に提供。同ソリューションは企業や学校において小規模からスタートし、既存の情報システム部門のスタッフが管理を続けつつ、容易に拡張型インフラのインストールの実現を支援するという。
2016年03月15日名優ベニチオ・デル・トロが実在の麻薬王パブロ・エスコバルを演じた映画『エスコバル/楽園の掟』が明日から公開になる前に、デル・トロが作品について語ったインタビュー映像が公開になった。『エスコバル/楽園の掟』特別映像デル・トロは、スティーヴン・ソダーバーグ監督とタッグを組み、伝説の革命家チェ・ゲバラを演じ話題を集めたが、本作で演じたパブロ・エスコバルも“伝説”と称されることが多い人物だ。コロンビアのメデジンという都市に生まれたエスコバルは、青年時代から犯罪に手を染め、強盗、殺人、誘拐などを行い、コカインの取引で財をなし、“メデジン・カルテル”と呼ばれる巨大な組織を作り上げた。一方で彼は、世界有数の大富豪としてその名を知られ、貧困層のために住宅を建築したり、サッカーチームのオーナーや国会議員としても活動。“麻薬王”として知られながら、地元では英雄でもあった人物だ。ゲバラを演じる際には数年をかけてリサーチを重ねたデル・トロは、本作でも資料やドキュメンタリーをしっかりと確認したようで「事実を確認する上で審判の役割を務めてくれた。最後は事実に基づいて方向性を決める」と語る。映画は、エスコバルの姪マリアと恋に落ちたカナダ人青年ニック(ジョシュ・ハッチャーソン)が、エスコバルの王国に迎え入れられ、想像を絶する体験をしていく過程を描いており、デル・トロは、ハッチャーソンを“若いベテラン俳優”とその力量を高く評価する。監督を務めたアンドレア・ディ・ステファノは、マルコ・ベロッキオ、ダリオ・アルジェント、ジュリアン・シュナーベルなど名だたる映画作家と仕事をしてきた俳優。本作では監督だけでなく脚本も務めており、デル・トロからの信頼も厚かったようだ。「アンドレア監督の熱意は人々に伝染するんだ。自分の求めるものがはっきりとしている。彼と仕事をするのはとても楽しかったよ」また、デル・トロは「監督は映画に恋愛物語の要素を入れて、もちろん家族の物語もいろいろ含まれている。それ以外にも悪党たち対善良な人の物語としてドキドキするような追跡場面を繰り広げている」と語っており、実在の人物をモデルにしながら、深刻な伝記映画ではなく、クライムアクションとしても楽しめる映画になっているようだ。『エスコバル/楽園の掟』3月12日(土)よりシネマサンシャイン池袋ほか順次全国公開(C)2014 Chapter 2 - Orange Studio - Pathe Production - Norsean Plus S.L - Paradise Lost Film A.I.E - Nexus Factory - Umedia - Jouror Developpement
2016年03月11日●クラウド/Flash/ソフトウェア・ディファインドが変化の鍵エンドユーザー向けのストレージでは特に高い知名度を誇るデルだが、2015年10月にエンタープライズ分野に強いEMCを買収することを発表した。現在、統合を進めており、さらにストレージ分野での存在感を高めようとしているところだ。そうした中、ストレージ分野のVice President/General ManagerであるAlan Atkinson氏が来日。現在の世界的なストレージ市場におけるトレンドと、デルの対応について聞いた。--最近のストレージ市場動向には、どのような動きがあるでしょうか?Atkinson氏:現在、ストレージに留まらず、データセンター全体が大きく変わる原因となる3つの要素があります。1つはクラウドです。クラウドが浸透して行く中、それによってサーバも含めたストレージの買い方、使われ方が変化しています。さらに、そもそも誰がストレージを購入するのかということも変わってきているところです。2番目の要素にフラッシュがあります。現在GBあたりの単価がかなり下がってきていることでFlashの採用例が増えているのです。全てHDDで組んでパフォーマンスを出すのではなく、フラッシュを取り入れていくというトレンドが加速しています。2012年時点のGB単価は、2016年の45倍です。それだけコストが下がってきているのです。そして、もう1つの大きなトレンドはSoftware Defined(ソフトウェア・ディファインド)です。ストレージやデータセンターをソフトウェアで制御するこの仕組みにより、コンピュートセントリックな世界になってきています。--デルのストレージに関する業績はいかがでしょうか?Atkinson氏:全体としては堅調です。ストレージといっても外付けの専用装置のストレージと、サーバに格納されるストレージがありますが、マーケット全体の状況としては外付けストレージは横ばいから縮小傾向にあります。われわれは直近の4四半期で、外付けストレージ分野のシェア2位を獲得しています。サーバに格納される内蔵型ストレージについては価格での比較が難しいため、外付けストレージと合わせた容量ベースで考えると、われわれは一貫してナンバー1、またはナンバー2に位置しています。グローバル全体の容量ベースシェアでは安定した業績を維持しています。--3つの大きな変化があるということでしたが、ユーザーニーズも変化しているのでしょうか?Atkinson氏:変化してきていると思っています。もちろんデータベースやメールといった従来型のニーズもありますが、5年前には存在しなかったようなニーズも出てきています。具体的にはビッグデータ、IoT関連、監視カメラなどです。これらの用途が貪欲にストレージを必要にするということで、新たなニーズが出ていると思います。○EMCの買収でエンタープライズ分野を強化--現在EMCの買収が進められていますが、デルはこれまでにも多くのストレージベンダーを買収してきました。その結果、製品名が多く、分かりづらい部分があったと思いますが、整理されてきたのでしょうか?Atkinson氏:さまざまなブランドがあることでお客様にもパートナーにも分かりづらいということから、3年ほど前からDell Strageというブランドで統一する取り組みを行なってきています。1つのブランドの中で、大中小と提案できるようにしたのです。1ブランドで、ハイエンドのデータセンターから比較的小さな拠点のオフィスまで対応できるようにしました。例えば、SCシリーズの価格帯は1~数十万ドルの幅がありますが、フラッシュを搭載するのか、どういった構成なのか、パフォーマンスがどれだけ出るのかということで価格が違っており、ニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。--EMCの統合を進めていますが、この買収で何を得ようとしているのでしょうか?Atkinson氏:デルとEMCでは違った強みを持っています。EMCはエンタープライズ分野で圧倒的なブランド力を持っており、デルはEUCにおいて非常に知名度が高い。その2つが合わさる相乗効果は大きく、最強のコンビが誕生するでしょう。買収の発表以後、さまざまなお客様やパートナーと話す機会がありましたが、ポジティブに捉えている方が多く、よい反応が得られました。--具体的な姿が見えてくるのはいつ頃でしょうか?Atkinson氏:現在、両社から数百人単位で集まり、統合計画を策定しています。最終的な統合手続きが終わるのは6~10月頃の予定です。条件として各国の規制当局の承認が必要なのですが、すでにEUからの承認が取得できました。今後、各国での承認を得ることになります。またEMC側では株主投票を実施する必要がありますが、こちらも数カ月以内の開催が予定されており、すでに準備が整っています。●安くなればフラッシュを使いたいユーザーは多い!--現在、ストレージはハードウェアで差別化が難しい状況となっていますが、デルとしては他社との差別化はどこで行っていますか?Atkinson氏:ハードウェアの提供によりユーザーに価値を提供することは、ストレージに限らずIT全体で難しくなっています。いかにソリューションを提案して価値を出すかが求められている状況ですが、唯一の例外としてフラッシュがあると思っています。フラッシュ採用の壁となっていた価格面について投資を行い、知的財産やイノベーションを蓄積し、大幅なコストダウンを実現したことでハードウェアでの差別化もできたと考えています。さらに、従来からサーバを強みとしてきたベンダーとしてSoftware Definedの世界にアドバンテージがあると考えています。ここにおけるリーダーとしての地位を確実にしていくことが差別化につながるでしょう。また、ハイパーコンバージドの世界においてはNutanixと協業し、XCシリーズを出しています。こうした充実したパートナーエコシステムを持っていることも、われわれの価値だと思っています。われわれ自身の知的財産も含め、いろいろなパートナーの力を結集できるのも強みです。--2015年のDell Worldでは「Future Ready」がテーマでしたが、ストレージ分野における「Future Ready」とは何でしょうか?Atkinson氏:冒頭に申し上げた3つのトレンドは、今後IT資産を購入するうえで考慮していただく必要があると思います。将来を見越した取り組みとしては、データセンターにはHDDよりもフラッシュを導入していくことが有望でしょう。これからのデータセンターのあり方を考えると、より積極的にフラッシュを推進していきたいですね。そして、Software Definedも大切です。サーバとストレージの境界がなくなり、フレキシブルなあり方が想定される将来に向けて、われわれではXCシリーズを用意しています。また、そうした先進的な取り組みだけでなく、従来われわれが提供してきた価値も大きく見れば「Future Ready」につながります。データ移行をせずにコントローラだけを変更できるフォークリフトアップグレードや、1度購入したライセンスはずっと使い続けられる永続的ライセンスといったものは、お客様がすでに大きな投資を行なった既存のソリューションを最大限に活用していただけるためのものです。--フラッシュが業界全体で非常に推されていますが、HDDの方がよい分野もあるのではないでしょうか?Atkinson氏:5年先までに限定した場合、あまりアクセスされないコールドデータの格納先としてはコスト的にも容量的にもHDDのニーズがあると思います。われわれとしても、何でもフラッシュがよいとは思っておらず、ハイブリッド型のものも提案し、ニーズに合わせて選択していただけるようになっています。ただし、オールフラッシュも堅調に伸びています。われわれの第4四半期の出荷台数は、第3四半期と比べて90%も伸びています。--90%とは大きな伸びですが、なぜそれほど伸びたのでしょうか?Atkinson氏:実は第3四半期に、他社に先駆けてTLCのフラッシュを投入しました。主要ベンダーとしては初めてのことでしたので、価格面に優れているということで飛びついたお客様が多かったのです。これは、経済性に優れたフラッシュがあればお客様は受け入れると証明した状態だと思っています。--2016年のデルとしてのストレージ分野における注力分野はどこでしょう?Atkinson氏:たくさんありますが、まずはSoftware Definedについては引き続き注力したいですね。フラッシュにおけるイノベーションも推進していきたいと思います。今後、数カ月にわたり、さまざまなイノベーションを搭載していくので、順調な伸びが期待できると思っています。実際、すでに昨年からいろいろな取り組みを行ってきています。昨年はストレージ市場全体には厳しい1年となりましたが、そのおかげでSCシリーズは前年比18%の伸びがありました。この勢いを維持していきたいと思っています。○VDI分野などでXCシリーズが伸び!日本でもSDSの採用例は増えている日本市場については、デル ストレージ・ビジネス本部の本部長である小島由理夫氏が語ってくれた。--日本におけるユーザーニーズはどのあたりにあるのでしょうか?小島氏:日本でもビッグデータやIoTといった需要はありますが、VDIの需要も伸びていますね。コンベンショナルなストレージと、Software DefinedのXCシリーズがかなりVDIで使われています。--始業時に集中する負荷にフラッシュで対応するというような需要ですか?小島氏:それもありますが、XCシリーズは拡張していけるのがポイントです。ユーザーが増えた時や、負荷が大きくなった時にはノードを足すことで対応できます。コンバージドインフラストラクチャですので、CPUとストレージが同時に増えていくのです。そういう意味でVDIに向いていますね。SDS(ソフトウェア・ディファインド・ストレージ)については、日本では金融分野で特定のワークロード向けに採用がはじまりました。日本のお客様もアグレッシブにSDSを導入しています。また、ヘルスケア分野で利用データをアーカイブするというような需要もありますね。法律で10~15年の保存が義務づけられていますが、普通のストレージではハードウェアの保守期限があるので対応が難しいのです。SDSならソフトウェアが動いている状態ですから、ハードウェアを取り替えながら対応することができます。--日本ではあまり盛り上がっていなかったビッグデータでの利用も、最近増えてきているようですね?小島氏:IoTのおかげですね。データがどんどん発生してしまうので、それを貯めてアナリシスするというのが大きなニーズだと思います。たとえば大手製造業で、1000本の生産ラインにIoTの装置を入れてデータを取得し、歩留まり率や製造ラインの運行管理などを行おうとしている例があるのですが、そういうところでSCシリーズが採用されています。--IoTで伸びたということは、マーケティング分野はまだまだということでしょうか?小島氏:マーケティング分野の実例もかなりあります。たとえばインテージグループで採用していただいているのですが、データを分析して、その分析結果を販売するビジネスです。そこで必要となる高速ストレージとしてSCシリーズが選ばれました。--マイナンバーや2020年に向けた取り組みなど日本独自の流れはありますか?小島氏:2020年に向けてという意味では、サーベイランスの需要がありますね。オリンピックでさまざまな人が訪日する中、データを取得しておこうという時に、安価な格納先としてSDSというような案件は結構あります。マイナンバーについてはセキュリティが切り口になりますが、SDSを採用することでどんどん切り分けてセキュリティを担保しようというやり方がありますね。こちらは地方自治体からの案件で出てきています。
2016年03月09日デル・ソフトウェアは3月1日、大容量データ時代に対応し、スケーラビリティとパフォーマンスを向上した統合管理バックアップソフトの最新バージョン「NetVault Backup 11」と、重複除外バックアップ専用ストレージのDell DRシリーズの新製品3モデルを提供開始した。価格は各製品ともにオープン。「NetVault Backup」は、物理・仮想の両環境にあるデータとアプリケーションを、Webベースのユーザインタフェースから一元的に保護することができるデータ保護ソリューション。最新バージョンは、バックアップパフォーマンスを改善するとともに、導入および更新作業の迅速化とシンプル化、日々の運用管理を容易にするレポーティングの向上、さらには重複除外ストレージ連携機能によるRapidバックアップの強化などにより、効率的なデータ保護を実現するという。主な特長としてファイルシステムのバックアップジョブがマルチストリームに対応し、バックアップ性能が向上したほか、Web対応インタフェースを通したWindowsエージェントのプッシュインストールに対応することにより、数百台に及ぶWindowsクライアントに数クリックで保護機能のリモート導入が可能になった。また、日々の管理業務を効率化する新しいレポート(ジョブ、メディア、構成レポート)を追加し、Windows/Linuxに加え、SolarisクライアントでもDell DR Rapid Data Access(RDA)をサポート。さらに、Dell RDAおよびEMC DD Boostを対象とした最新版ライブラリアップデートを提供する。一方、Dell DRシリーズは非構造化データが増加傾向の状況下で欠かせない重複除外バックアップ専用ストレージとして、さまざまなバックアップソフトウェアと組み合わせて利用することで、バックアップの統合化やデータセンター全体の災害復旧対策など既設のバックアップシステムを進化させるソリューションを提供。新しい3モデルは、エントリーモデルのDR4300e、スタンダードモデルのDR4300、パフォーマンスモデルのDR6300となり、従来の機能を継承しながらデータの大容量化に対応し、パフォーマンス向上させている。主な特長はソースサイド重複除外を活用したマルチバックアップストリームによって、高速バックアップを実現し、より大容量のデータ保護のサポートが可能となった。最大スループットは DR4300eで21TB/h、DR4300で22TB/h、DR6300で29TB/h、最大ポストRAID容量はDR4300eで27TB、DR4300で108TB、DR6300で360TBとなる。
2016年03月01日デルはこのほど、Cylanceの人工知能を活用したセキュリティ技術を採用したエンドポイント向けマルウェア対策スイート「Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise」と、法人向けPC用の「POST(Power On Self Test)ブート BIOS 検証ソリューション」を発表した。Cylanceは、人工知能を活用したセキュリティ技術を開発しており、APT攻撃やゼロデイ攻撃で使用されるマルウェア、スピアフィッシング、ランサムウェアに対する防御機能を持つ。同社の技術を採用したエンドポイント向けのセキュリティ・ソリューションは「Endpoint Security Suite Enterprise」が初めてだという。Cylanceの検証では、99%のマルウェアとAPT攻撃を組織できるとしている。同ソリューションでは、ウイルス定義ファイルの定期的な更新が不要であるほか、管理者が単一のコンソールですべてのコンポーネントを管理できるため、エンドポイントセキュリティの管理に必要となる時間やリソースが削減できるという。一方のPOST(Power On Self Test)ブート BIOS 検証ソリューションでは、クラウド環境下で、個別のBIOSイメージをデルのBIOSラボの公式基準値と比較検証し、ブートイメージに脅威が入り込んでいないかを検知できる。このBIOS検証機能は、デルが提供する第6世代インテル Core プロセッサーを搭載した法人向けPCで利用できる。
2016年02月09日日産自動車はこのほど、栃木工場第二製造部にファイルサーバのバックアップの迅速化や可用性の向上を目的として、既存のシングルサーバ環境からの移行とデルのデータ保護アプライアンスである「Dell DR4100 バックアップアプライアンス」を導入した。栃木工場第二製造部で扱うデータは動画や画像、音声など大容量マルチメディア系ファイルが多数を占めるだけでなく、多くの場合10年以上と長期にわたるデータ蓄積が必要となっている。そのため、全社共有のファイルサーバの割当容量が不足し、20年以上前から独自にファイルサーバシステムを導入・運用していた。しかし、既存のファイルサーバではデータ量の増大に比例してバックアップ時間に24時間以上を要して業務時間を越え、またレスポンスの低下も頻発していたほか、一部のサーバにはバックアップ装置がなくファイル消失時の復元ができず、ディスク障害発生時にはデータ復旧に膨大な時間と費用、その間の業務停滞を強いられていたという。こうした課題を解決するために、バックアップ時間が短く、見積もり価格が他社と比べて安価な点を評価し、デルのファイルサーバシステムへの移行とバックアップアプライアンスを導入。移行したファイルサーバシステムは「Dell PowerEdge R720サーバ」および「Dell Storage PS6210ストレージ」を中心に構成されており、最大81TBまで拡張が可能だ。そのため、災害復旧機能にも優れているだけでなく、バックアップアプライアンスが組み込まれていることで、大容量、長期間、多彩なファイル形式などを要求する同システムのスケーラビリティや可用性を向上させている。以下は導入効果。ディスク容量が導入以前の20倍となる40TBに増加し、各課の割り当て利用容量制限も150GBから1TBに増量。同時に1カ月だったバックアップデータの保存期間も導入後は3カ月に延長「VMwareによるクラスタ化」を選定した結果、サーバ単体での更新より費用が縮小、仮想化により追加サーバの購入が不要となり、物理サーバの台数が減り保守費用が低減するといったコストの大幅な削減を実現当初1TBあたり約30時間から8時間への短縮を目標としていたバックアップ時間が2時間未満という大幅短縮を実現し、サービス時間のピーク時までバックアップ作業が及ぶことによるレスポンス低下が解消計画停電以外のサーバ停止時間がほぼゼロとなったほか、スナップショットを用いたファイル復元、電源喪失時の自動シャットダウン機能による正常なシステム終了が可能となり、高い可用性と耐障害性を実現新システム導入から日常の運用までデルによる操作マニュアル、運用手順のサポートが提供され、高いレベルでの安定運用が可能となり、夜間・休日の問い合わせや呼び出しがゼロに改善今後、栃木工場第二製造部では取り組むべき対象は数多くあるとし、現在は紙文書で流通している重要な情報をPDF化してファイルサーバに保管、部署間を越えた検索・閲覧を可能にするシステムの構築を当面の目標として掲げている。また、ファイルサーバ以外にも情報収集・活用の実現に向けて設備修理や、標準作業の映像を保存・配信を行うYouTubeを例としたシステムの構築なども計画している。
2016年01月28日デルは20日、タブレットPC「Latitude 2-in-1」シリーズとして、10.8型モデル「Latitude 11 5000 シリーズ 2-in-1」と12.5型モデル「Latitude 12 7000 シリーズ 2-in-1」の2モデルを発表した。発売は近日中。価格(税別)は「Latitude 11 5000 シリーズ 2-in-1」が104,980円から、「Latitude 12 7000 シリーズ 2-in-1」が173,980円から。○Latitude 11 5000 シリーズ 2-in-1「Latitude 11 5000 シリーズ 2-in-1」は、Intel Core m3を搭載する10.8型Windowsタブレット。OSはWindows 10 Home / Windows 10 Pro / Windows 8.1 Home / Windows 8.1 Proから選択可能。そのほかにも、CPUをIntel Core m3-6Y30とCore m3-6Y57から選択でき、上位構成ではメモリ8GB、ストレージ512GB、USH指紋認証なども装備する。ディスプレイ部は強化ガラスで保護されており、本体はマグネシウム合金製で重量は709.8gと軽量。Noble Security lockやDDP Security Toolsなども導入しておりセキュリティ性にも優れる。最小構成の主な仕様は、CPUがIntel Core m3-6Y30、メモリがLPDDR3 4GB、ストレージが128GB M.2 SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 515(CPU内蔵)。液晶ディスプレイはタッチ対応の10.1型、解像度は1,920×1,080ドット。主なインタフェースは、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.1(Miracast対応)、USB 3.0×2(1基はUSB 3.0 Type-Cでデータ転送とチャージ兼用)、MicroHDMI×1、microSDメモリーカードスロットなど。スリムキーボードが付属し、本体サイズはW279.8×D176.8×H10.78mm(上位モデルは14.32mm)、重量は約709.8g(上位モデルは757.8g)。キーボードの重量は398g。○Latitude 12 7000 シリーズ 2-in-1」「Latitude 12 7000 シリーズ 2-in-1」は、画面サイズが12.5型のモデル。CPUをIntel Core mとCore m vProから選択できるほか、メモリを4GB / 8GBから、OSをWindows 10 / Windows 8.から選択可能。ストレージはSSDで最大512GBまで用意される。キーボードはモビリティバックライトキーボードと、スリムキーボードの2種類が用意され、どちらもマグネット接続で簡単に脱着可能。タブレットとノートPCのスタイルを使い分けるのに便利になっている。ディスプレイ解像度は1,920×1,080ドットだが、オプションで3,840×2,160ドットの4K液晶も用意されている。液晶の保護にはゴリラガラスを使用。最小構成の主な仕様は、CPUがIntel Core m、メモリがLPDDR3 4GB、グラフィックスがIntel HD Graphics 515(CPU内蔵)。液晶ディスプレイは12.5型、解像度は1,920×1,080ドット。主なインタフェースは、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.1(Miracast対応)、USB 3.0 TYPE-C×2、Thunderbolt×1、SDメモリーカードスロットなど。本体サイズはW291×D193×H8.1mm、重量は約730.7g。Dell Latitude 12 スリムキーボード装着時の重量は1.4kg。
2016年01月20日デルは20日、タブレットPC「Venue Pro」シリーズとして、8型モデル「Venue 8 Pro 5000」と、10.1型モデル「Venue 10 Pro 5000」の2モデルを発表した。1月20日に発売する。価格(税別)は「Venue 8 Pro 5000」が41,980円から、「Venue 10 Pro 5000」が55,980円から。○Venue 8 Pro 5000「Venue 8 Pro 5000」は、CPUにIntel Atomを搭載する8型Windowsタブレット。OSをWindows 10 Home / Windows 10 Pro / Windows 8.1 Home / Windows 8.1 Proから選択可能で、メモリも2GB / 4GBから、ストレージも32GB / 64GBから選択できる。ディスプレイ解像度も1,280×800ドットと1,920×1,200ドットを選択可能。IEEE802.11ac対応の高速無線LAN環境を利用できるほか、DDP SuitやTPMチップに対応するなどセキュリティ性も高い。オプションとして、2,048レベルの筆圧機能を備えるアクティブスタイラスペンも用意されている。最小構成の主な仕様は、CPUがIntel Atom x5-Z8500、メモリがLPDDR3 2GB、ストレージが32GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。液晶ディスプレイは10点タッチ対応の8型、解像度は1,280×800ドット。主なインタフェースは、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.1(Miracast対応)、USB 3.0 Type-C×1、microSDメモリーカードスロットなど。本体サイズはW130×D216×H9.45mm、重量は約377.1g。○Venue 10 Pro 5000「Venue 10 Pro 5000」は、画面サイズが10.1型のモデル。ストレージは最大128GBを選択可能で、フルサイズのバックライト付きキーボード付きモデルも用意。キーボードと組み合わせることで、ノートPCのように使うこともできる。OSの選択やオプションなどは「Venue 8 Pro 5000」と共通。最小構成の主な仕様は、CPUがIntel Atom x5-Z8500、メモリがLPDDR3 4GB、ストレージが64GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。液晶ディスプレイは10点タッチ対応の10.1型、解像度は1,920×1,200ドット。主なインタフェースは、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.1(Miracast対応)、USB 3.0×2(1基はUSB 3.0 Type-Cでデータ転送とチャージ兼用)、MicroHDMI×1、microSDメモリーカードスロットなど。本体サイズはW262.6×D175.8×H9.85mm、重量は約662.1g。
2016年01月20日