『The Birth of a Nation』 Courtesy of TIFF
今年1月のサンダンス映画祭で観客賞と審査員賞をダブル受賞して話題になった『The Birth of a Nation』が、トロント映画祭で公式上映され、記者会見が行われた。本作は、19世紀の米南部で奴隷の反乱を指揮したナット・ターナーの自伝映画で、これまでほぼ無名だった黒人俳優ネイト・パーカーが、監督、脚本、主演を兼任する。
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主人公は少年奴隷のナット。彼がこっそり読み書きを学んでいたことを知った白人オーナーのエリザベス(ペネロペ・アン・ミラー)は、特別に彼に教育を与える。しかし奴隷は奴隷。その後、ナットはほかの奴隷同様、農作業に戻るも、やがて黒人奴隷に向けてのキリスト教の説教を行う任務を背負わされるようになった。そうやってあちこちを周り、黒人仲間が受けている残酷な仕打ちを知るうちに、彼の中で反乱への気持ちが積み重なっていく。
かつては友達みたいだったのに、だんだん支配的に変わっていくエリザベスの息子サミュエルを演じるのはアーミー・ハマー。
「彼にも、とても人間的な側面があるんだよ。人は、生まれながらにして悪魔なのではない。