ヒト型ナノセラミドの新しい作用が明らかに2014年11月27日、富士フイルムは肌の保湿成分「ヒト型セラミド」に角層細胞の外壁を形成するタンパク質の産生する作用があり、この効果は「ヒト型ナノセラミド」では2倍になることを確認したと発表した。研究成果は「第75回日本化粧品技術社会研究検討会」(東京:2014年11月27日)で発表。セラミドの機能セラミドは角層細胞間脂質成分としてラメラ構造を形成し、角質細胞とともに肌のバリア機能を実現している。セラミドは加齢により減少し、肌のバリア機能が低下することが知られているが、この低下は「ヒト型セラミド」を補給することにより回復可能。「ヒト型セラミド」は結晶化しやすく、角質層への浸透性が悪かったが、富士フイルムの技術により、ナノ化し、角質層への浸透性をあげることに成功していた。肌のバリア機能角層細胞とセラミドを含む細胞間脂質とで構成されている角質が肌のバリア機能を担っている。角層細胞は多数のタンパク質が結合した外壁で囲まれ強固な構造がラメラ構造の土台となり肌のバリア機能を発揮している。インボルクリンは外壁を構成する代表的なタンパクの一つ。トランスグルタミナーゼと呼ばれる酵素はインボルクリンなどの外壁構成タンパクを結合させる酵素の一つ。研究の結果三次元培養表皮モデルで、「ヒト型ナノセラミド」は、ナノ分散していない「ヒト型セラミド」と比較し、インボルクリンについては約2倍、トランスグルタミナーゼについては約2.5倍の産生促進効果があることを確認。正常ヒト表皮細胞に「ヒト型セラミド」を添加するとセリンパルミトイルトランスフェラーゼというセラミドを合成する酵素の量が加えなかった場合の1.7倍に増加した。考察ヒト型セラミドの効果は単なる不足したセラミドを補うことだけでなく、外壁を構成するタンパク質や、外壁のタンパク質の結合を促す酵素の量を増やすことが判明した。この作用はヒト型セラミドをナノ化することにより倍加した。さらに、角質細胞に含まれるセラミド合成酵素の発現にも影響を与えており、ヒト型セラミドのバリア機能促進に関する新しい機序となることが期待される。(画像はプレスリリースより)【参考】・富士フイルムプレスリリース
2014年12月03日スルフォラファンの効果をヒトで実証2014年11月19日、東海大学の研究グループは、カゴメと共同で「スルフォラファン」を継続的に摂取するとγ-GTPとALTが改善したと発表した。研究成果は第40回日本肝臓学会東部会(東京:2014年11月27~28日)で発表。スルフォラファンスルフォラファンはジョンズ・ホプキンス医科大学(米)で発見されたブロッコリーの新芽に由来する機能性成分。解毒作用や抗酸化作用、抗炎症作用を示す。その作用機作は解毒酵素や抗酸化酵素の誘導とされている。食品中ではスルフォラファングルコシノレートとして存在し、体内で分解することでスルフォラファンに誘導される。研究成果肝臓の機能を示す3つの検査値AST、ALTとγ-GTPのいずれかの値が高い(AST 35IU/L以上、ALT40U/L以上γ-GTP80IU/L以上)男性52名を対象に試験を行った。対象をスルフォラファンサプリメント(スルフォラファングルコシノレート 10mg含有)投与群とプラセボ投与群に分け、1日3粒ずつ2か月投与。投与前後の肝臓の検査値を比較した結果、ALTとγ-GTPではスルフォラファンサプリメント投与群では有意に低下したが、プラセボ群では低下は見られなかった。(画像はプレスリリースより)【参考】・カゴメプレスリリース・東海大学プレスリリース
2014年11月26日インターネット動画広告業を行うヒトクセはこのたび、広告が出稿先のWebサイトに適したデザインに自動的に変化するダイナミックネイティブアドサービス「カメレオン」のベータ版の提供を開始した。「カメレオン」は、Webサイトのデザイン情報を解析し、広告がサイトに適したデザインに自動的に変化するサービスで、文章とアイコン画像を入稿するだけで最適化する。同サービスで出力したタグをヒトクセと提携するDSP(Demand Side Platform)やアドネットワークに入稿することで、各出稿先のディスプレイ広告枠に対し、デザインを手動で調整することなく配信可能となる。なお、同社は、カメレオンを用いてテスト配信を行う企業を10社募集しており、テスト期間中の利用料は無料。DPSとアドネットワークの配信費用は、別途必要だという。
2014年10月17日岡山大学は9月25日、ヒトの血液の中からがん細胞の増殖を抑制する抗体(タンパク)を発見したと発表した。同成果は、同大病院消化器内科の三宅康広助教らによるもの。詳細は10月15~17日にパシフィコ横浜で開催される「BioJapan 2014」で発表される予定だという。日本人が生涯でがんに罹患する確率は約50%と言われており、毎日生じる数千個のがん細胞を生体内の腫瘍免疫システムがそれを排除することで、健康を保てていると考えられている。しかし、どうして同システムがどのようにしてがん細胞を排除しているかについては良く分かっていなかった。今回の研究では、がん細胞に高発現する「リボソームタンパクL29(RPL29)」を認識する血液中に存在する抗体に膵がんや肺がん、乳がん、肝がん、大腸がん、前立腺がんの細胞増殖を抑制する効果があることを確認したほか、膵がん患者105例について検討した結果、血液中に抗RPL29抗体を多く有している患者では、同じ病状で同じ治療を受けた場合でも明らかに生存期間が長いことが判明したという。これらの結果は、抗RPL29抗体を測定して生体内で機能している腫瘍免疫システムの状態を評価することが可能であることを示すものであり、個々のがん患者に適した治療方針を決定することが可能になると研究グループでは説明している。また、同抗体そのものにがん細胞の増殖を抑制したりがん細胞を細胞死(アポトーシス)に誘導したりする効果のあることから、抗RPL29抗体は安全性の高い新規の抗腫瘍薬としても期待されるとしており、すでに抗体医薬やがんワクチンの開発を目指した研究を進めているとしている。
2014年09月26日生理学研究所(NIPS)と中央大学は、赤ちゃんがヒトの白目と黒目のコントラストを手掛かりに顔を認識する能力は、生後5~6カ月ころに発達すること、ならびに白目と黒目というヒト特有の顔は、乳児の脳の右半球で処理されている可能性があることを発表した。同成果は、中央大学研究開発機構の山口真美教授、市川寛子機構助教、生理学研究所の柿木隆介教授らによるもの。詳細は、欧州の認知神経科学の専門誌「Neuropsychologia」に掲載された。「ブレア錯視(Tony Blair illusion)」は、良く知られたヒトの顔であっても、白目と黒目の明暗関係を反転させた目にすると誰の顔かわかりにくくなったり、奇妙な印象を与えたりするといったもので、同研究の発表者であるAnstis氏は、「子供を怖がらせるバンパイアのよう」と形容している。今回の研究は、この奇妙さを感じるのはいつごろかを探る目的で実施されたもので、生後5~6カ月の乳児に、白目と黒目のコントラストを保った正常の目と、白と黒を反転させた目をもつ顔のそれぞれのときにおける脳活動の計測を近赤外分光法(NIRS)を用いて行った。その結果、正常な目の顔を見ているときは脳活動が上昇したが、白黒反転目では脳活動が上昇しないことが確認されたほか、正常な目を見ているとき、脳の右後側頭部が強く活動していることが確認されたという。研究グループはこれらの結果について、生後5カ月以降になると乳児はヒト特有の白目・黒目をもつ顔だけを「顔」として認識し、その処理を脳の右半球で行っていることを示唆するものだと説明。今回の成果が、赤ちゃんの脳内でヒト特有の目に反応する神経基盤の解明につながるものとなることが期待できるとしている。
2013年11月29日カラオケ事業などを行っているエクシングは、1人でカラオケ店へ足を運んで歌う「ヒトカラ」の人気ランキングを発表。”みんな1人でどんな曲を歌っているの?”という疑問に答えている。調査は6月の演奏実績によるもの。同ランキングの結果、1位を獲得したのは、WhiteFlame feat.初音ミクによる「千本桜」だった。続く2位は「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子)となり、6位「マジLOVE1000%」、8位「ライオン(アニメカラオケ)」(May’n/中島愛)、9位「コネクト(アニメカラオケ)」(ClariS)など、TOP10の約半数をアニメソングが占める結果となっている。また、アニメソング以外でのランクインは、3位「栄光の架橋(本人映像)」(ゆず)、4位「カブトムシ」(aiko)、5位「HANABI」(Mr.Children)、7位「君の知らない物語(本人映像)」(supercell)、10位「ハナミズキ(本人映像)」(一青窈)となった。ゆったりと歌いあげるバラードや、難易度が高い曲が目立つのも、場の空気を気にせずにじっくりと練習に打ち込める「ヒトカラ」ならではの選曲といえる。なお、ランキングの詳細は同社WEBサイトランキングページで公開中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月11日“笑顔”には、周りの人を幸せにするだけではなく、肌を美しく見せたり、若々しく見せる効果もあると言われている。 その事実のもと、“美しい笑顔に導く” =“笑顔そのものを美しくする”というブランドコンセプトと共に誕生した「スマイルコスメティック」。日本初の歯のシートパック(ハミガキ)や、口元をリフトアップするためのスマイルリフティングマスクなどのユニークなアイテムを生み出している同ブランドから、新開発した美容成分「こんにゃくナノセラミド」を配合した、「笑顔を際立たせる3D(立体)美肌」を実現するスキンケアラインが発売される。美しい笑顔の鍵は「肌の柔軟性」にある。そして肌の柔軟性を左右しているのが「セラミド」。セラミドはバリア機能と保水効果があり、通常は私たちの肌が自ら作り出していることはよく知られているが、現代の過酷な環境のもとで、乾燥・紫外線・加齢・ストレスなどの影響からその生成力は減少傾向をたどっている。最近、肌が硬くなった。くすんでいる、ごわつきやすい、などといった「表情くすみ肌」が気になるという人、原因はこのセラミドの減少に起因していることが多いそう。そこで、スマイルコスメティックが着目したのが、セラミド不足に陥った肌をケアする「こんにゃくナノセラミド」。こんにゃくには、植物の中でも豊富にセラミド成分が含まれており、その含有量はなんと米や麦の7~15倍。スマイルコスメティックは100%植物由来にこだわり、天然のこんにゃく芋を精製し、そのセラミド成分を独自の技術(超高圧乳化機)によりナノカプセル化することで肌への高い浸透性を実現。「こんにゃくナノセラミド」を中心に、浸透型コラーゲンやアミノ酸、スーパーヒアルロン酸など、肌が本当に必要としているうるおい成分だけを補給するためのシンプルなスキンケアラインとして、化粧水+美容液(+集中美容液)のシンプルステップを基本とした3アイテムが誕生した。肌への優しさにこだわり、全アイテムは無着色、鉱物油フリー、動物由来成分フリー。香りは、あえて無香料ではなく、疲れた心にエネルギーをもたらす香り(アンバー、シダーウッド、ローズ、マグノリア、レモン、グリーンアップルなどを調合)で統一されている。2011年8月25日(木)新発売。同時に「こんにゃくナノセラミド」の美肌効果を実感できる10日間のトライアルセット(1,260円)も発売される。●「エッセンスローション」<保湿化粧水>150mL 3,360円「こんにゃくナノセラミド」に加え、2種のコラーゲン(ハリをもたらす低分子コラーゲンと肌に浸透する浸透型コラーゲン)、紫外線ダメージなどの肌ストレスをクリアにするエーデルワイスエキス、肌に活力とうるおいを与えるカンフルを配合。肌深部へたっぷりのうるおいを届ける美容化粧水。●「モイスチャーセラエッセンス」<保湿美容液>60g 4,410円贅沢に配合した 「こんにゃくナノセラミド」に加え、肌に浸透しやすい低分子のヒアルロン酸、ヒアルロン酸の2倍の保湿力を持つスーパーヒアルロン酸、2種のコラーゲン、血行を良くし、クマやくすみを取り除くナノカプセルに入った4つのビタミン(カプセルフレッシュビタミン)などを配合。たっぷりの美容成分でぷるんとやわらかなハリのある肌へと導く美容液。●「リンクルケアセラム」<目元口元用美容液>30g 5,250円美容成分 「こんにゃくナノセラミド」に加え、美白成分+血行促進成分により目の周りのクマやくすみを取り除くオリーブ葉エキス、しわ・たるみを予防するぶどうつるエキス、うるおいを与えるトレハロース、保湿成分・肌の炎症を抑えるスイカズラ花エキス、肌荒れを防ぎ、肌の弾力低下を防ぐオドリコソウエキスなどを配合。エイジングサインを集中ケアするプラスアルファの美容液。重ね塗りしてもベタつかず、フォーカスパウダーで気になるシワも目立たなくする効果もある。お問い合わせ先:イシュアお客様窓口(フリーダイヤル)0120-140-405 www.smilecosme.jp 取材/松浦明
2011年08月23日