新国立劇場でバレエ『ホフマン物語』が上演される。スコティッシュ・バレエを率いた振付家、ピーター・ダレルによる全幕バレエで、新国立劇場では2015年に新たな美術、衣裳で上演、今回が再再演となる。幕ごとに20代、30代、40代のホフマンの物語が語られるが、各幕でホフマンが恋する女性を主役級女性ダンサーたちが競演する華やかさも魅力。本作三度目の取り組みとなるプリンシパル、小野絢子と米沢唯に、役作りや見どころについて聞いた。ホフマン青年時代の恋人は、バレリーナに憧れる女性まず尋ねたのは、ふたりが演じるアントニアについて。第1幕で人形のオリンピアに恋をしたホフマンだが、続く第2幕ではバレリーナになることを夢見る、ピアノ教師の娘アントニアと恋仲になっている。小野 『ホフマン物語』は、プロローグに登場する初老のホフマンが、過去の三人の女性にまつわる物語を振り返ります。アントニアは彼の青年時代の恋人。オペラでは、歌が大好きだけれど心臓が弱く、歌うと死んでしまうという女性ですが、私たちはバレエに置き換えて表現します。(撮影:鹿摩隆司)米沢 ホフマンの人生の中で、たったひとりの、愛が通じ合った相思相愛の恋人です。この第2幕は多分、ホフマンの人生で一番幸せだった時期ではないでしょうか。小野 この幕には、「ザ・」バレエ・シーンといえる場面があるんです。そこでのアントニアは、アントニアではあるけれどアントニアではない──彼女が夢見ていたバレリーナになって踊るのですが、パートナーは、ホフマン!彼女の中ではそこでもパートナーは彼がいい、ということなのでしょう。理想のパートナーとしてホフマンを巻き込んでしまうんですね(笑)。米沢 普通の女の子からプリマ・バレリーナへ、短時間でガラッと印象が変わるのは大きな見どころですし、演じがいがあります。恋人のホフマンに対して、突然「(つんとすまして)私を持ち上げなさい」というような雰囲気の大プリマになるんですから(笑)。小野 ブレることなく好きなものがあるというのは、バレエ作品のヒロインらしいところですね。米沢 命をかけてでもどうしても踊りたいという思いに突き動かされ、ミラクル博士(実は悪魔)に理性のたがを外され、突っ走った先に死を迎える──大好きなホフマンさえも置いて!そんな情熱的なところにぐっときます。三人目の女性ジュリエッタは“非現実的”アントニアは、プリンシパルとして数々のヒロインを演じてきたふたりにぴったりの役柄といえる。米沢はさらに別日程で、第3幕に登場する三人目の女性ジュリエッタも演じる。年齢を重ね、宗教に帰依したホフマンを誘惑する高級娼婦だ。(撮影:鹿摩隆司)米沢 彼女は完全に 、“女王”。ホフマンを連れてくるのはボスのダーパテュート(実は悪魔)ですが、彼女はホフマンの中にある欲望の世界、そのトップに君臨している女王だと私は考えています。どこか非現実的で、アントニアのように血の通った人という感じがしないように思いませんか?小野 彼の中の気持ちの揺らぎみたいなものを象徴しているように思えますよね。まるで『白鳥の湖』で黒鳥が現れたときと同じく、勝手に落ちていくようにも見受けられます。米沢 誘うとすぐついてきますから(笑)。ホフマンが自分で十字架を作って突き出すというシーンも印象的ですが、それは彼が、彼自身の中にある十字架を持って立ち上がる、ということなのかなと思います。ホフマン役の中でもかなりのハイライトではないでしょうか。このシーンはアントニアの話とも繋がっていると思うんです。彼女の死をずっと悼み続けていても、どうしても女性というものに惹かれてしまう。でも最後は、彼が強く立ち上がることによってダーパテュートとジュリエッタは消え失せる──。それは、十字架からダーパテュートとジュリエッタが逃げたというよりも、彼が立ち上がった、ということが重要なのかなと思うんです。その後、エピローグには再び、初老のホフマンの恋人、オペラ歌手のラ・ステラが登場する。米沢 彼女はオリンピア、アントニア、ジュリエッタという3人の魅力の全てを持ち合わせている人。歌を歌い、丈夫な身体も持っているし、可愛らしさも色気もある。全部を兼ね備えた存在なのだけれど、結局ホフマンはともに生きていくことができない。すべて悪魔が邪魔していることになっていますが、多分、彼自身の問題なのだろうなと思います。小野 人間らしさにあふれたバレエですよね。現実というものはが思いきり描かれている感がある。でもだからといって救いがない感じもしない。ホフマンは辛い思い出を拒絶しているようには感じられません。それらを胸に抱きながら、生きようとしている。だからこそ、初老となったホフマンもただの偏屈で嫌なおじさんではなく、人々が寄ってくるような、愛すべき人物なんですよね。ちょっと影があって──。それが、ホフマンの魅力であり、この物語の魅力なのかなと感じます。(撮影:鹿摩隆司)彼は全然ヒーローではないし、駄目なところもいっぱい見せるし、第1幕ではわりと鼻につくところもある(笑)。舞台を観て、ちょっと自分のことも見直して──という人もいるのではないかなと思います。大人の方は、いろいろ深く感じていただける作品ではないでしょうか。ホフマンを悪の道へと引きずり込む“悪女”に意欲今回の公演では小野は日替わりでふたりのホフマン(福岡雄大、奥村康祐)と対峙し、米沢も二つの役ごとに別のホフマン(井澤駿、奥村康祐)と組んで踊る。相手が変わることで、踊り方や表現は変わってくるのではないだろうか。(撮影:鹿摩隆司)小野 それぞれに違うものになりますし、この作品に関してはやはりホフマンが主導してどんどん物語を組み立てていく。ホフマンの舵取りに従っていくことで、一本筋が通ることになりますから、そこは注意深く取り組んでいきたいですね。男性(ホフマン役)にとってはとんでもない難役だと思います。経験、技術、感性、ダンサーというか、アーティストとしての力量が試される。各々がどのようなホフマンをつくりあげてくるのか、私はとても楽しみにもしています。米沢 私の場合は、どちらの役ものびのびと楽しく、です。ジュリエッタ役として(奥村)康祐さんを悪の道に引き込むのはめちゃくちゃ楽しいです(笑)。2018年に一緒に踊った(福岡)雄大さんのホフマンも好きでした。抗いきれない欲望に苦しんで、とても魅力的な顔をするんです。今回、康祐さんがどんな表現をするのか、すごく楽しみです。(撮影:鹿摩隆司)その可憐な容姿からは想像もつかない発言だが──。米沢 ある時期から──『マクベス』(ウィル・タケット振付、2023年4月世界初演)くらいから吹っ切れて、悪女を演じることが楽しくなりました。以前は一所懸命、自分の内面を迷いながら探ってというところがありましたが。“ホワイト”の役も好きですから、両方できるというのはすごくありがたいです。今回の公演では前芸術監督の大原永子も駆けつけ、リハーサルを指導。スコティッシュ・バレエのプリンシパルとしてピーター・ダレルの薫陶を受け、新国立劇場での本作の上演実現を牽引した彼女だけに、ダンサーたちは皆、大きな信頼を寄せる。米沢 大原先生はよく「ダレルさんは手の使い方が独特」とおっしゃっていました。普通のポール・ド・ブラ(腕の動き)よりもう一つ内側、身体の近くを通りなさい、と。また男性と組むとき、両手を繋いで複雑に絡ませて手で体を回すといった動きが多く、覚えるのが大変でした。一見さらっと踊っているように見えて“玄人受け”する振付ではないかと思います。(撮影:鹿摩隆司)小野 今回、大原先生にリハーサルを見ていただくのは久しぶり。この作品に命を、エネルギーを吹き込んでくださいます。先生がこの作品を振付家から直接習われたということはとても大きいこと。スコティッシュ・バレエではオリンピア、アントニア、ジュリエッタを全部踊られていて、この作品に対して強い思い入れもある。もちろん、リハーサルでは苦労することもあるけれど、先生に指導していただくことで方向性がしっかりと決まりますから、安心ですね。(撮影:鹿摩隆司)取材・文:加藤智子<公演情報>新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』振付・台本:ピーター・ダレル音楽:ジャック・オッフェンバック編曲:ジョン・ランチベリー美術:川口直次衣裳:前田文子照明:沢田祐二出演:新国立劇場バレエ団指揮:ポール・マーフィー管弦楽:東京交響楽団2024年2月23日(金・祝)~2月25日(日)会場:東京・新国立劇場 オペラパレスチケット情報:()公式サイト:
2024年02月10日ピート・デビッドソンが『Wizards!』に主演することになった。A24とプランBが製作するコメディで、ナオミ・スコットが共演する。監督、脚本はオーストラリア人のデビッド・ミショッド。ストーリーはミショッドとジョエル・エドガートンが考案した。海辺のバーの経営者が意外な物を見つけたことからトラブルに巻き込まれていくという物語らしい。撮影はオーストラリアで行われる。人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演するデビッドソンは、キム・カーダシアンの現在の恋人としても有名。昨年の『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』にも出演した。次回作はマシンガン・ケリーが監督するコメディ映画『Good Mourning』。文=猿渡由紀
2022年05月18日キム・カーダシアン(41)が、昨年のハロウィン時期に、ピート・デヴィッドソン(28)との手つなぎデートを激写されてから早5か月。ついにキムは2人の関係を「インスタオフィシャル」(インスタグラムで恋愛関係を公にすること)にしたようだ。キムが床に座り、膝枕をしてもらっているピートがキスをせがんでいるような写真、キムがピートの肩越しからキスを送る写真を投稿したのだ。現在カニエ・ウェストとの離婚手続き中のキムは、「法的にシングル」であることを認めてもらえるよう裁判所に申請しており、その申請が今月初めに認められたばかり。これにより、今後キムは名前を「キム・カーダシアン・ウェスト」ではなく、結婚前の「キム・カーダシアン」に戻すことも明らかになった。ピートの方は、先月、「People」誌でキムのことを「ガールフレンド」と呼び、関係を公にしたとみられている。キムとピートは果たして一体どんな風に出会い、交際に発展したのかというのはだれもが疑問に思うところ。キムは4月に始まるカーダシアン家の新たなリアリティー番組「The Kardashians」(原題)で、こういった「みんなが知りたいことすべて」について赤裸々に語ると「Variety」誌に明かしている。ただし、ピート本人は番組に出演していないという。(Hiromi Kaku)
2022年03月14日ダスティン・ホフマンとキャンディス・バーゲンが、『As Sick as They Made Us』に出演することになった。『ビッグバン★セオリー/ギークな僕らの恋愛法則』にレギュラー出演したメイム・ビアリクが書き下ろしたコメディで、監督もビアリクが担当する。ほかに、やはり『ビッグバン〜』で知られるサイモン・ヘルバーグも出演。インディーズ映画で、公開予定日などは分かっていない。2年前に起こった“#MeToo”運動で過去のセクハラが暴露されて以来、姿を隠していたホフマンにとっては、久々のスクリーン復帰。バーゲンは昨年、ダイアン・キートンらと出演した熟女たちのラブコメ『Book Club』が成功している。文=猿渡由紀
2019年11月08日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)がKAAT 神奈川芸術劇場と初タッグを組む公演『ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~』が、11月7日に開幕した。2019年は、とにかく精力的に活動していた印象のKERA。ヤスミナ・レザ作品の演出『LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~』から始まり、全国ツアーも含んだ『キネマと恋人』の待望の再演。そして今年の締めくくりは、満を持しての書き下ろし。しかも題材はKERA自身が愛してやまないカフカだというから、期待せずにはいられない。KERAはこれまでカフカを題材にした作品を2作上演している。2001年、広岡由里子とのユニット「オリガト・プラスティコ」で上演した『カフカズ・ディック』は、カフカと彼の家族、彼の遺稿を出版したマックス・ブロートなど周囲の人物との関係を描き出した評伝的な内容だった。一方、2009年の『世田谷カフカ~フランツ・カフカ「審判」「城」「失踪者」を草案とする~』は一転、世田谷パブリックシアターという空間を虚実ないまぜにした“カフカ的世界”に巻き込むような作品に。そして3作目となる今作は、「カフカ4作目の長編小説の遺稿が発見され、それが舞台化されたら……」という内容だという。多くの人は中編小説『変身』、もしくは未完の長編である『失踪者(アメリカ)』『審判』『城』のイメージが強いカフカだけに、4作目の長編小説と聞いて驚くかもしれない。でももちろん、そんな遺稿は発見されていない。書かれていない“第4の長編”をもとに作り上げられる舞台作品。KERAは今回、作品が上演される前から観客の私たちを、不条理が満ち満ちた“カフカ的世界”にいざなっているというわけだ。KERA作品初登場の多部未華子、『陥没』(2017年)での好演も記憶に新しい瀬戸康史、近年映像作品でも活躍目覚ましいTEAM NACSの音尾琢真、そして渡辺いっけい、麻実れいなど豪華キャストが顔を揃えた。KERA×カフカという唯一無二の世界観、じっくり楽しもうではないか。11月24日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 ホール、11月28日(木)から12月1日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、12月14日(土)・15日(日)に北九州芸術劇場 中劇場、12月20日(金)から22日(日)まで愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールにて上演。文:川口有紀
2019年11月08日迷子の少年ピートと、深い森に隠れ住むドラゴンのエリオットとの奇跡の友情を描いたディズニーの『ピートと秘密の友達』。実写版『ピーターパン』も手がけるデヴィッド・ロウリー監督のもとに集ったロバート・レッドフォードやブライス・ダラス・ハワード、メインキャストの子役たちが、変顔やジョークなどを連発する和やかなNG集の映像がシネマカフェに到着した。深い森で暮らしてきたピート。彼はひとりぼっちではなく、誰にも言えない秘密の友達エリオットがいた。ピートにとってエリオットは家族同然の存在。時には兄弟のように寄り添い、時にはエリオットがペットのようにピートに甘えてくる。そんな、森の中での2人きりの生活は、毎日がわくわくする冒険の連続。この夢のような日々はずっと続くと思っていたが、ある出会いがきっかけで、エリオットの存在が人間たちに知られてしまうことに…。本作は、ディズニーの幻の名作を最新映像テクノロジーにより現代によみがえらせた冒険ファンタジー。森の奥で楽しく暮らしてきた少年ピートとエリオットのハートフルな交流はもちろんのこと、実力派俳優たちの熱演も見どころ。純粋さが胸を打つ少年ピートを演じるのは、何万人もの中から選ばれた子役俳優オークス・フェグリー。さらに、『ジュラシック・ワールド』の人気女優ブライス・ダラス・ハワード、名優ロバート・レッドフォード、『スター・トレック』シリーズで知られるカール・アーバンなど、幅広いキャストが脇を固めている。そんな豪華俳優陣が勢ぞろいした撮影は、子役たちの活躍もあり、にぎやかで楽しい現場となった様子。今回はそんな彼らの仲の良さが伝わってくる、“笑いの絶えない”NGシーン集がひと足先に到着。ピート役のオークスは、子どもらしく変顔ではしゃぎまわり、元気いっぱい。思わず出てしまったクシャミに対し、大先輩のレッドフォードから「Bless you(お大事に)!」のひと言をもらって大笑い。また、カールはカットがかかるや、ドラゴンのものまね(!?)をしたかと思えば、セリフに詰まった共演者にとっさに「ドラゴンを観に行く?」とフォローのジョークをかぶせ、場を和ませるナイスガイっぷりを披露している。さらに、セリフを噛んだことをごまかそうと、ペロリと舌を出す小悪魔風なブライスの姿も。どれもくすっと笑えるNGシーンで、和気あいあいとした撮影の雰囲気を体感できる。ピートとエリオットは、文明社会で暮らす人間に見つかってしまうも、新たな出会いやさまざまなピンチを経て、その強い絆で心震わす物語を巻き起こしていく本作。レッドフォードも、「子ども時代を取り戻し、マジックを取り戻すようなこういう映画があることは、健康的なこと」として、「そんな映画に出ることが出来てとてもハッピーだよ」と喜びを語っている。ちなみに、本作を監督したデヴィッド・ロウリーは、2013年に米バラエティが選ぶ「注目すべき監督10人」の1人に選出され、ルーニー・マーラ&ケイシー・アフレック共演の『セインツ-約束の果て-』を手がけた新進気鋭。今後、再びディズニーで実写版『ピーターパン』の新作映画を手掛けることが決まっている。大ヒット中のビル・コンドン監督『美女と野獣』や、ティム・バートン監督の『ダンボ』、ガイ・リッチー監督の『アラジン』など、ディズニーの実写作品を任された名監督たちの仲間入りを果たしたロウリー監督のフィルモグラフィを語るうえで欠かせない1本となる本作を、いまからチェックしておいて。『ピートと秘密の友達』は4月5日(水)よりブルーレイ(デジタルコピー付き)、DVDにて発売。デジタル先行配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピートと秘密の友達 2016年12月23日より全国にて公開(C) 2016 Disney
2017年04月04日ディズニーが贈る、迷子の少年と彼の“秘密の友達”の友情を描いたファンタジー・アドベンチャー『ピートと秘密の友達』。このほど、本作から撮影現場での出演者やスタッフの様子を収めたメイキング映像が解禁。現場では、 “ちょっと困った共演者”の存在によってプチパニックが続発していたことが分かった。6年間、人と関わることなく深い森で暮らしてきたピート(オークス・フェグリー)。実は彼はひとりぼっちではなく、誰にも言えない秘密の友達“エリオット”がいた。ピートにとってエリオットは家族同然の存在。時には兄弟のように寄り添い、時にはエリオットがペットのようにピートに甘えてくる。そんな、森の中での2人きりの生活は、毎日がわくわくする冒険の連続。この夢のような日々はずっと続くと思っていたが、グレースとの出会いがきっかけで、エリオットの存在が人間たちに知られてしまうことに…。幻のディズニー・ファンタジーを最新の映像テクノロジーで現代に甦らせた本作。今回届いた映像では、グレース役のブライス・ダラス・ハワードらが共演者(?)“エリオット”との撮影の苦労を語っている。どうやらエリオットのもふもふの被毛に悪戦苦闘するキャストやスタッフ陣たちが続出している様子。ヘアメイク担当もその大量の被毛に戸惑い、チェーンソーを持ち出す始末。さらには、食事を取るブライスの口にも毛が入ってしまうなど、人気女優も困り顔。また、エリオットの巨体が動くたび騒音が起こり、トレーナーの言うことも聞かず現場は荒れ放題。姿を消すことのできる上、その吐く炎でちょっとしたパニックも…。実は今回の映像、“エリオットがもし実在したら!?”という設定のもとで作られた、ディズニーらしい遊び心と夢にあふれた特別映像。エリオットが本当にその場にいるかのような、スタッフやキャストたちのリアルな演技には注目だ。本作の視覚効果を担当したのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでアカデミー賞視覚効果賞にも輝いたWETAデジタル。その“魔法の力”で、現代にふさわしいおとぎ話を作り上げることに成功した。これまでも数多くの名作を誕生させてきたディズニーが、“友情と絆”の原点に立ち返ったファンタジーとなる本作。純真無垢な少年ピートと不思議な友達エリオットの絆と、彼らを取り囲む人々との心温まる愛を、スクリーンで目撃してみて。『ピートと秘密の友達』は12月23日(金・祝)は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピートと秘密の友達 2016年12月23日より全国にて公開(C) 2016 Disney
2016年12月22日最新の映像テクノロジーで、幻のディズニー・ファンタジーを現代に甦らせた『ピートと秘密の友達』が、12月23日(金・祝)より公開される。迷子の少年ピートと、深い森に隠れ住む不思議な生き物“エリオット”との奇跡の友情を描く本作には、2人の天才子役が登場する。これまでのディズニー作品の子役といえば、最近では『ジャングル・ブック』で主人公モーグリを演じ、一躍人気を集めたニール・セディ、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』で巨匠スピルバーグの心を射止めたソフィー役のルビー・バーンヒル、『トゥモローランド』で謎の美少女アテナとして多くの観客を魅了したラフィー・キャシディなど、世界的に注目を集めた逸材ばかり。可愛らしさはもとより、共演した多くの名優たちと肩を並べるほどの演技力も、作品の見どころとなった。本作『ピートと秘密の友達』に出演する2人も、そうした彼ら同様、世界が注目する素質を持った子どもたちだ。まず、主人公ピートを演じるのは、スタッフが世界中を探し回り、何万人という子どもたちの中から選ばれたシンデレラボーイ、オークス・フェグリー。6年間、人と関わることなく深い森で暮らし、誰にも言えない秘密の友達“エリオット”を持つピートを見事に演じている。好奇心旺盛で勇敢な姿や、友達をもっとも大切にする純真無垢な少年の感情を、オークスが体全体で表現する姿は見逃せない。このピート役について、本作のデヴィッド・ロウリー監督は「素朴で、完全じゃなくて、訓練されているという資質がない子どもにしたかった」という。オーディションで彼に初めて会った瞬間の感動を「言葉では表現できませんが、彼にはリアルな何かがあったのです」と、まるで運命の出会いだったかのように語っている。また、ピートと一緒にエリオットを守ろうとする少女ナタリーを演じたのは、ウーナ・ローレンス。2013年にブロードウェイ・ミュージカル「マチルダ」でトニー賞特別賞を受賞。さらに、映画『サウスポー』ではジェイク・ギレンホールの娘役として大きな注目を集めた。本作では、ピートと心を通わせる、どこか孤独な思いを持ったナタリーをナチュラルな演技で感情豊かに魅せる。ナタリーの母親として共演したブライス・ダラス・ハワードは、現場でのエピソードを交えながら、「ウーナは、間違いなく演技の才能や情熱を持っているわ。彼女は信じられないくらい素晴らしいの。現場で彼女のまったく知らない、その場で書き直した会話の台詞を渡したの。すると彼女は『オッケー!10分ちょうだい』と言って完璧にやってのけるのよ!本当にびっくりしたわ」と絶賛を贈っている。今回、そんなオークス&ウーナが共演した、とあるシーンがシネマカフェに到着。このシーンは、ピートが初めてナタリーの家にやってきた夜のこと、ピートの友達エリオットについてナタリーが興味津々な様子を見せている場面だ。「空想のお友達なの?」と聞いてくるナタリーに、ピートは緑色のクレヨンを使ってエリオットの絵を書いて見せようとする。好奇心いっぱいの子どもらしい微笑ましいやりとりに、心がほっこりとする映像となっている。『ピートと秘密の友達』は12月23日(金・祝)は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピートと秘密の友達 2016年12月23日より全国にて公開(C) 2016 Disney
2016年12月19日東京ディズニーランドホテルの「ドリーマーズ・ラウンジ」(ロビーラウンジ)にて、12月26日(月)~2017年1月15日(日)の期間、ディズニー最新映画『ピートと秘密の友達』の公開を記念した特別なスペシャルケーキを数量限定で提供することがわかった。ディズニー映画『ピートと秘密の友達』は、迷子の少年ピートと深い森に隠れ住む不思議な生き物エリオットとの奇跡の友情を描く感動作。森の中の2人きりの生活は毎日がわくわくする冒険の連続で、この夢のような日々はずっと続くと思っていたピートとエリオットだが…。監督は、『セインツ -約束の果て-』(’13)のデヴィッド・ロウリーが務める。このほど新登場するスペシャルケーキは、映画に登場する不思議な生き物のエリオットをモチーフにして、ピスタチオのムースを色鮮やかに仕上げた一品。ココア生地の焼き菓子がベースになっていて、中に入っているイチゴのピュレやサクランボの爽やかな口当たりが楽しめる。ディズニー映画『ピートと秘密の友達』をシネマイクスピアリなでで観た後に、このスペシャルなケーキをオーダーすれば映画の感想話に華が咲くこと請け合いだ。ディズニー映画『ピートと秘密の友達』スペシャルケーキは、コーヒーまたは紅茶が付ついて1,340円。この冬、東京ディズニーランドホテルで映画に登場する不思議な生き物エリオットをモチーフにした、かわいらしいスウィーツをオーダーして。ディズニー最新映画『ピートと秘密の友達』は12月23日(祝・金)より全国にて公開。ディズニー映画『ピートと秘密の友達』スペシャルケーキコーヒーまたは紅茶付き価格:1,340円提供期間:12月26日(月)~2017年1月15日(日)提供時間:11時30分~23時※「ドリーマーズ・ラウンジ」はご利用の事前受付を承っていないレストランになります。※メニューは予告なく、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2016年12月14日デッド・オア・アライブのピート・バーンズが死去した。57歳だった。23日に心停止で急死したようで、ピートのマネージャーがその訃報をソーシャルメディアで報告した。「われわれの愛する(デッド・オア・アライブの)ピート・バーンズが昨日亡くなったことを深い悲しみと共にお知らせしなければなりません。われわれの特別なスターを失い、家族と友人たちは非常にショックを受けています。ピートは本物の先見の明のある、美しい才能ある精神の持ち主で、ピートはみんなから惜しまれ、彼の全てと彼との素晴らしい思い出をみなが大切に思っていくことでしょう」ピートは1980年にバンド、デッド・オア・アライブを結成し、「ユー・スピン・ミー・ラウンド」で大ヒットを飛ばした。最近は『セレブリティ・ビッグ・ブラザー』などのリアリティ番組に出演していた。幾度となく整形手術を繰り返してきたピートは最近、「手術の回数は、おそらく300回くらいかな。80歳になったら、天国の神は自分に気づかないだろうな」と自身でも何度手術を行ったかさだかでないといった発言をしていた。チャートで成功を収め始めた頃に、ピートの妖艶な容姿への熱が高まっていったようで、「自分がビジュアルそのものになっていっていると気づいて、よく見えないといけなかったんだ。鼻を折ったんだよ。パンク時代、誰かが英リバプールで自分の頭を打ってきて、片面にそれがあたったんだよね」「若くて、自意識過剰で、カメラの前に立っているとき、写真家たちが『彼の頭を左に向かせてくれないか?』ってささやいていたんだ。そしたら『何かしないと』って思うよね」と話していたことがあった。
2016年10月26日ディズニーが1977年に製作したファンタジー映画を、最新の映像技術を駆使して新生させた『ピートと秘密の友達』が12月に公開されることが決定し、予告編映像が公開になった。6年もの間、人と関わらずに森で暮らしてきた少年ピートと、彼の“秘密の友達”の友情を壮大なスケールで描く感動作だ。予告編映像が公開本作の主人公ピートは幼い頃に起こったある出来事がきっかけで、6年もの間、森で暮らしてきた。しかし、彼には秘密の友達“エリオット”がいて、ふたりは深い友情で結ばれていた。そんなある日、ピートは、森を愛する女性グレースに出会い、数年ぶりに“人間”と対面。このことがきっかけで、ピートとエリオットは大騒動に巻き込まれるが、ふたりはお互いを守るため、再び幸福に暮らすために試練に立ち向かう。予告編にはグレースと森で暮らしてきたピートの出会いの場面や、人々の前には姿を見せてこなかった“秘密の友達”も登場。エリオットはどんな姿をしているのか? エリオットは森の中でどんな風に過ごしているのか? がわかる映像になっている。『ピートと秘密の友達』12月23日(祝・金)全国ロードショー
2016年09月14日ディズニー映画最新作『ピートと秘密の友達』が12月23日に公開されることが決定し、ポスタービジュアルと予告編が14日、公開された。本作は、幻のディズニー・ファンタジーを映像テクノロジーでよみがえらせたファンタジー・アドベンチャー。迷子の少年ピートと、深い森に隠れ住む不思議な生き物エリオットとの奇跡の友情を描く感動作だ。主人公ピート役を務めるのは、スタッフが世界中を探し回り、何万人という子供たちの中から選ばれたオークス・フェグリー。好奇心旺盛で友達を最も大切にする純真無垢(むく)な少年を演じる。ピートとエリオットを見守る俳優陣として、『ジュラシック・ワールド』(15)で話題を集めたブライス・ダラス・ハワード、『明日に向って撃て!』(69)のロバート・レッドフォードが出演。『ロード・オブ・ザ・リング』(01)でアカデミー賞視覚効果賞を受けたWETAデジタルが、視覚効果を担当する。予告編は、ピートとグレース(ブライス)が森で最初に出会う場面からスタート。深い森で人と関わることなく6年間暮らしてきたピートだが、彼には誰にも言えない秘密の友達・エリオットがいた。ピートにとって、エリオットは家族同然の存在。時には兄弟のように寄り添い、時にはエリオットがペットのようにピートに甘え愛くるしい表情を見せる。ピートがエリオットと交わした約束は、名前をつけてあげること、不思議な力を隠すこと、絶対に守りぬくことの3つ。森の中での2人きりの生活は毎日がわくわくする冒険の連続で、そんな夢のような日々はずっと続くと思われたが、グレースとの出会いがきっかけとなり、伝説でしかなかったはずのエリオットの存在が人間たちに知られてしまう。(C)2016 Disney
2016年09月14日幻のディズニー・ファンタジーを、現代の映像テクノロジーで甦らせたファンタジー・アドベンチャー『ピートと秘密の友達』(原題:Pete’s Dragon)。現在、全米で大ヒット中の本作が12月23日(金・祝)より日本公開されることが決定、予告編映像とポスタービジュアルが解禁となった。本作は、森で暮らしていた迷子の少年ピートと、深い森に隠れ住む不思議な生き物エリオットとの奇跡の友情を描く物語。ピートが彼と友達になるために交わしたのは、3つの約束。(1)名前をつけてあげること。(2)不思議な力を隠すこと。そして(3)絶対に守り抜くこと――。今回解禁となった予告編では、少年ピートとグレースという女性が森で出会うところから始まる。6年間、人と関わることなく深い森で暮らしてきたピート。実は彼には、誰にも言えない秘密の友達“エリオット”がいた。ピートにとってエリオットは家族同然の存在。時には兄弟のように寄り添い、時にはエリオットがペットのようにピートに甘え、愛くるしい表情を見せる。そんな、森の中での2人きりの生活は、毎日がわくわくする冒険の連続。この夢のような日々はずっと続くと思っていたが、グレースとの出会いがきっかけで、伝説でしかなかったはずのエリオットの存在が人間たちに知られてしまうことに。彼らに待ち受ける大きな試練…。ピートとエリオットは再び幸せに暮らすことができるのか?主人公の少年ピートを演じるのは、スタッフが世界中を探し回り、何万人という数の子どもたちの中から選ばれたシンデレラボーイ、オークス・フェグリー。好奇心旺盛で、“秘密の友達”を大切にする純真無垢な少年を見事に演じ、豊かな表情で観客を釘づけにする。そして、ピートとエリオットを見守るグレース役には、世界的ヒット作『ジュラシック・ワールド』で大活躍を見せたブライス・ダラス・ハワード、さらに伝説的な名優ロバート・レッドフォードに、『スター・トレック』シリーズのカール・アーバン、『サウスポー』で涙を誘う名演を見せた子役オオーナ・ローレンスら夢の共演が実現。また、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作でアカデミー賞視覚効果賞に輝いたWETAデジタルが視覚効果を担当し、その“魔法の力”で不可思議な現代のおとぎ話を作り上げている。数多くの名作を誕生させてきたディズニーが“友情と絆”の原点に立ち返り、完成させたファンタジー。ピートとエリオットの深い絆は、この冬一番の心温まるプレゼントとなりそうだ。『ピートと秘密の友達』は12月23日(金・祝)は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月14日英国バレエを代表する振付家、ピーター・ダレルによる『ホフマン物語』。日本での上演機会が少ないこの作品を、新国立劇場バレエ団が今シーズンのオープニング作品に選んだ。昨年から新国立劇場の舞踊芸術監督に就任した大原永子は、ダレルが設立したスコティッシュ・バレエで長くプリンシパルを務め、「ダレルのミューズ」とも呼ばれたダンサー。今作に登場する3人の女性すべてを踊った経験もある。ダレルの薫陶を受けた彼女が、新国立劇場バレエ団にその踊りを直伝する。【チケット情報はこちら】『ホフマン物語』はバレエでは珍しい、男性が主役の物語。タイトルロールのホフマンを演じる男性ダンサーは、ひとりで20代から初老までの年代を演じることとなる。また、1幕では人形オリンピア、2幕では病弱なアントニア、3幕では魔性の女ジュリエッタと、それぞれの幕でホフマンがまったく違うタイプの女性に恋をするため、観客は幕ごとに変わる3人の女性ダンサーによる多彩な踊りを楽しむことができる。「3作のまったく違う演目を観ているような気分になるのが『ホフマン物語』の魅力。悲劇でありながらファンタジックな部分もあり、ビジュアル的な要素にも優れている作品です。今回は衣裳も装置も新制作で、すばらしい世界をお届けできると思います」と自信をのぞかせる大原。今回は大原はもちろん、ダレルの振付を世界中で教えているコレオロジストのジュリー・ヘイドンも参加する。ホフマンを踊る福岡雄大は「一幕ごとに違う女性に恋をしては振られる役。幕ごとに異なった表現ができれば」と意気込む。アントニア役のプリンシパル小野絢子は「先日、ジュリーさんがひとりひとりの役に関して時代背景や性格などを話してくださいました。アントニアはどんな性格か、理解して踊りたい。そして今この時期に、このバレエ団に『ホフマン物語』を持ってきてくださったことに感謝したい」と感慨深げ。同じくアントニアとジュリエッタの二役を踊るプリンシパルの米沢唯は一転、「ジュリエッタは自分の髪で演じることになるのですが、人生初のパーマをかけるのが楽しみです」と会場を笑わせた。「私はバレエに行き詰っていたときにダレルに出会い、“私が踊りたいバレエがここにあった!”と感じました。彼がいなければ今の私はありません。かつての私のように、今回のダンサーたちにも今作を通じて何かを見つけてほしいと思います」と語る大原。新しい「ホフマン物語」の歴史がいまはじまろうとしている。公演は10月30日(金)から11月3日(火・祝)まで東京・新国立劇場 オペラパレスにて上演。チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2015年09月11日ダスティン・ホフマン主演の映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』のフランソワ・ジラール監督と、劇中で天才的な歌の才能を持つ少年を演じたギャレット・ウェアリングが来日。8月4日(火)に行われた試写会の上映後に舞台挨拶を行った。孤独な少年が全米一の合唱団を率いる指導者との出会いを経て、変声期前の限られたわずかな期間しか出すことのできないボーイ・ソプラノの奇跡の歌声に青春を捧げ、成長を遂げていくさまを描く。初来日となったギャレットくんは開口一番、覚えたての日本語で「来テクレテ、アリガトウ!」と挨拶し喝采を浴びる。日本で見るもの、食べるもの全てが珍しく、楽しいようで「ポッキーやコアラのマーチを食べました!街のあちこちにドラえもんがいるし面白い!おみやげに買い占めて帰りたいです(笑)。I LOVE JAPAN SO MUCH!!」と満面の笑顔を浮かべる。そんなギャレットくんをジラール監督は絶賛。オーディションで長編映画初出演となる彼を抜擢したが「素晴らしい俳優の誕生に立ち会えたことを幸せに思います。寡黙で孤独な少年の役でしたが、それを演じるには内面性が必要です。彼の年代でそれを有し、それを表現できる俳優はほとんどいません。彼は言葉や動きなしで、佇まいで少年の内面を表現してくれました」と語る。監督自身、親日家で知られ今回が「おそらくは25回目くらいの来日です」とのことだが、初来日のギャレットくんを見やり「これから日本のみなさんも、彼を何度も目にすることになる思います。『これが25回目の来日です』と語る姿を見る日が来ることでしょう」とこれからのキャリアに太鼓判を押した。ちなみに撮影中と比べてギャレットくんはかなり背が伸びたよう。「だいぶ伸びました。実は撮影中も伸びてて、衣裳スタッフから『これ以上伸びちゃダメ!』と言われました(笑)。そんなこと言われても困るけど…。髪も短くなったし、残念だけど、もう高音の『レ』は出せません…」と凄まじいスピードでの成長を明かした。撮影現場ではダスティン・ホフマンやキャシー・ベイツといった大御所の俳優陣にかわいがられたようで「初めての長編映画で彼らと仕事をさせてもらえるなんて、貴重な経験でした。彼らは気さくでオープンで、いろんなことを教えてもらいました。そこで教わったことは僕にとっては宝物です。一緒にランチに行くこともありました。一度、ダスティン・ホフマンとキャシー・ベイツも一緒にバーガー屋さんに行ったことがあったんだけど、ダスティンは先に着いてて『おれはもう4つ目だけど、どんどん食べなよ』と大盤振る舞いでした(笑)。キャシーとダスティンに挟まれてランチを取ることになるなんて今でも信じられないね」と語っていた。ちなみに、次回作の予定を尋ねるとギャレットくんは「『インディペンデンス・デイ』の続編の撮影をもう終えました。20年近く前の映画の続編ですが、すごい映画になってるよ!」とアピール。一方、ジラール監督はオペラや舞台の演出が決まっているそうだが、特に2011年に中谷美紀を主演に迎え、井上靖の同名小説を舞台化し、ジラール監督が演出を務めた「猟銃」が来年、再び日本で上演されると明かし「美紀さんが本当に素晴らしいのでぜひそちらもお楽しみに」と呼びかけた。『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は9月11日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月05日アカデミー俳優であるダスティン・ホフマンが出演する『ボーイ・ソプラノただひとつの歌声』の公開を記念し、フランソワ・ジラール監督と、天才子役と称されるギャレット・ウェアリングの来日がこのほど決定した。複雑な家庭環境に育ち、トラブルばかり起こしていた少年ステットだが、実はたぐいまれな美声の持ち主だった。そんな彼に飛び込む名門少年合唱団への入学。そこで少年たちの育成を任されているのは、厳しい指導で知られているカーヴェル。彼は若いころに才能を否定され、指導者の道に入った過去があり、才能がありながらも、無駄にしているステットに対して厳しく接する。楽譜も読めず同級生たちからのいじめに遭いながら、カーヴェルの導きにより、次第に“歌う”事に魅了されていくステット。そんな時、由緒正しいコンサートでソロを歌うチャンスが与えられる――。若い頃音楽を学び、挫折した経験を持つダスティン・ホフマンの自伝的映画とも言える本作。ホフマンのほか、『ミザリー』『タイタニック』のキャシー・ベイツらベテラン俳優たちが勢揃いする中、主人公である少年ステットを、本作が長編デビュー作である新星ギャレット・ウェアリングが演じている。幼い頃より芸術に強い興味を抱き、中学の頃教師に導かれ演技を始め、プリティーン男子モデル賞をはじめとする数多くの賞を獲得し注目を集めた彼は、11歳の時に演技の夢を追及するためロサンゼルスに移り住み、本作のオーディションに見事合格。はれて銀幕デビューを飾ることとなった。ジラール監督は、「12歳の子どもを配役するのはいつだって恐怖を伴う。以前仕事をしたことがある子はほとんどいない。だからオーディション以外に証拠がないんだ。しかもオーディションは惑わされることが多いから、僕は好きじゃない。でもギャレットにはステット役に必要な素晴らしい演技力があることがすぐに分かった。彼の年代にはめったに見られない集中力がある。彼の強烈さと鍛錬に感心した。俳優としての彼にとってこの映画はエキサイティングな旅の始まりになると思う」と、ギャレットの才能への賛辞を送っている。そしてこのほど、ギャレット・ウェアリングとフランソワ・ジラール監督の来日が決定。ジラール監督は、アレッサンドラ・バリッコのベストセラーの映画化『シルク』にて、中谷美紀と役所広司を起用しており、日本にも馴染みのある人物としても知られている。ダスティンが「彼は最高だよ。見たままの素晴らしい子どもだ。豊かな精神と真実を捉える感覚を備えている」と絶賛するギャレット。次世代のスター来日で、さらなる話題を呼びそうだ。『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は9月11日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日2度のアカデミー賞に輝くダスティン・ホフマンを主演に、声変わりするまでの“天使の歌声”を持つ少年合唱団を描く映画『BOYCHOIR』が、『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』として日本公開されることが決定、併せてポスタービジュアルが解禁となった。複雑な家庭環境に育ち、問題児だった少年ステット(ギャレット・ウェアリング)は、実はたぐいまれなる美声の持ち主。そんな彼が、突然のある出来事をきっかけに名門少年合唱団へ入学する。そこで少年たちの育成を任されているのは、厳しい指導で知られているカーヴェル(ダスティン・ホフマン)。彼は若いころに才能を否定され、指導者の道に入った過去があり、才能がありながらも無駄にしているステットに対して、特に厳しく接していた。楽譜も読めず、同級生たちからのいじめに遭いながらも、カーヴェルの導きにより、次第に“歌う”ことに魅了されていくステット。そんなとき、由緒正しいコンサートでソロを歌うチャンスが、彼に与えられる――。本作は、声変わりするまで短い期間だけ実現する少年合唱団で、ひとりぼっちの少年が厳しい指導者と出会い、運命を切り開いていく姿を描き上げる物語。『レッド・バイオリン』でアカデミー賞「作曲賞」を受賞、日本から役所広司や中谷美紀、芦名星らが出演した『シルク』で注目を集めたフランソワ・ジラールがメガホンをとる。オペラや舞台劇の演出家としても知られ、2008~2010年まで「シルク・ドゥ・ソレイユ」の初の東京常設公演「ZED」の脚本と演出を担当するなど、これまでに100以上の国際的な賞を受賞してきたジラール監督は、「ほとんど何も知らされずにこの脚本を受け取った」と、ベン・リプリーのオリジナル脚本を得て企画に着手したときをふり返る。「読み始めた僕は本当に感動したんだ。感情豊で音楽家でもある脚本家によって書かれた、真実にあふれ、多くの層が積み重なった脚本だった。彼が音楽家であることが重要だった。音楽と言葉を調和させるのはとても難しいことだからだ。だがベン・リプリーはその二つを見事に織り合わせていた」。そして、そんな本作に、数々の賞に輝く豪華役者陣が息を吹き込んだ。頑固で厳しいベテラン教師で、衰え知らずの合唱団団長カーヴェルには、『クレイマー、クレイマー』『レインマン』で2度のオスカーを手にした名優ダスティン・ホフマン。厳格でありながらも、愛にあふれた指導者らしさがポスタービジュアルからも見て取れる。天才的な歌声を持つ少年ステットを演じるのは、ギャレット・ウェアリング。テキサス出身の12歳で、本作が長編映画デビュー。繊細な感受性を持つ天才が、人とのふれあいでたくましく成長していく姿を瑞々しく演じている。そのほか、アカデミー賞受賞の名女優キャシー・ベイツ、同賞3度ノミネートを誇るデブラ・ウィンガー、エミー賞に2度輝いたエディ・イザード、『ビューティフル・マインド』のジョシュ・ルーカスに、大人気TVシリーズ「glee/グリー」アーティ役のケヴィン・マクへイルらが出演。合唱団員はエキサイティングな新人俳優たちが演じ、盛り上げる。若いころ音楽を学んだダスティンの自伝的映画ともいえる本作。少年合唱団とその指導者の感動ストーリーはもちろん、本格的な音楽をこの1本で味うことができそうだ。『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は9月11日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月18日ダスティン・ホフマン出演の少年合唱団を通じたヒューマンドラマを描いた映画『BOYCHOIR』が、邦題『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』として9月11日に全国公開されることが決定し、ポスタービジュアルが18日、公開された。今作は、複雑な家庭環境に育ち、トラブルばかり起こしていた12歳の問題児ステット(ギャレット・ウェアリング)が、米国一のエリート少年合唱団の有名校に入学、ベテラン合唱団団長(ダスティン・ホフマン)と出会い才能を開花させ、自身の人生を切り開いていく姿を描く。また、本作は、若い頃に音楽を学んだ経験のあるホフマンの自伝的映画になっているという。監督は、映画監督だけでなくオペラや舞台劇の演出家でもあり、これまで、『レッド・バイオリン』で米国アカデミー賞最優秀作曲賞を受賞し、日本から中谷美紀や役所広司が出演した『シルク』で注目を集めたフランソワ・ジラール。ベン・リプリーが手掛けたオリジナル脚本に基づき、メガホンをとった。ジラール監督は「ほとんど何も知らされずにこの脚本を受け取った。そして読み始めた僕は本当に感動したんだ」と映画に着手した時のことを振り返り、「感性豊かで音楽家でもある脚本家によって書かれた、真実にあふれ、多くの層が積み重なった脚本だった」と評価。リプリー自身も音楽家であることが重要だったとし、「音楽と言葉を調和させるのはとても難しい。だがベン・リプリーはその二つを見事に織り合わせていた」と語る。ベテラン合唱団団長役には、2度の米アカデミー賞に輝くダスティン・ホフマン、物語の中心人物となる天才少年シンガー、ステットには、若手俳優ギャレット・ウェアリングをキャスティング。そのほか、キャシー・ベイツやエディ・イザード、デブラ・ウィンガー、ジョシュ・ルーカス、ケヴィン・マクヘイルという豪華キャストが名を連ね、さらに新人俳優陣が少年合唱団員として見事な演技を披露している。なお、このたびの邦題および公開日の決定に合わせて、ポスタービジュアルも公開。天才少年シンガー・ステットを演じるウェアリングとステットらを厳格でありながら穏やかに指導する合唱団団長を演じるホフマンの姿が映されている。(C)2014 BOYCHOIR MOVIE, LLC. All Rights Reserved.
2015年06月18日2014年2月、46歳の若さで急逝した、オスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作『誰よりも狙われた男』が、まもなく10月17日(金)より全国公開となる。当代最高の名優であり、同業の映画人たちからも絶大な尊敬と信頼を得ていた彼が、遺した本作から貴重なインタビュー映像が到着した。9.11から10年以上がたったドイツの港湾都市ハンブルク。かつてテロリストたちが住みつき、悪事を画策していたこの町で、極秘のテロ対策チームを率いるギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア)は、密入国したひとりの若者に目をつける。彼は、チェチェン出身のイッサ。イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されている男だ。イッサは人権団体の若手弁護士の女性アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)を介して、銀行家のトミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触。彼の経営する銀行に、イッサの秘密口座があるという。一方、CIAベルリン支局マーサ・サリヴァン(ロビン・ライト)の介入も得たドイツの諜報界は、イッサの逮捕を計画。しかし、バッハマンはイッサをあえて泳がせ、さらなる“ある大物”を狙おうとしていた…。『カポーティ』(’05)でアカデミー賞「主演男優賞」を受賞し、『ザ・マスター』(’12)では、ヴェネツィア国際映画祭「男優賞」をホアキン・フェニックスと共同受賞したフィリップ・シーモア。映画界を代表する演技派として地位を確立していた彼が、期せずして最後に選んだ役柄は、『裏切りのサーカス』(’11)などで知られるスパイ小説の大家ジョン・ル・カレがあぶり出した、9.11以後のリアル諜報戦を生き抜く熟練スパイ、ギュンター・バッハマン。酒とタバコを手離さず、CIAのみならず自国の諜報組織とも闘いながら、己の信念を貫こうとする孤高の男、バッハマンの哀愁や、人間臭さ、秘めた正義をこれ以上ない深みで披露している。「もし、この映画を観て何も感じないのであれば…視野が固まっているね」と語るフィリップ・シーモア。彼の渾身の作品を、まずはこちらの映像から受け止めてみて。『誰よりも狙われた男』は10月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:誰よりも狙われた男 2014年10月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH (C)Kerry Brown
2014年10月10日先ごろこの世を去った名優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作『誰よりも狙われた男』が17日(金)から公開される。圧倒的な存在感と繊細な演技で観客を魅了してきたホフマンは本作をどう捉えたのだろうか? 生前の彼が作品について語った貴重なインタビュー映像が解禁された。フィリップ・シーモア・ホフマンが語るインタビュー映像本作は、『裏切りのサーカス』の原作にもなった『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』や『寒い国から帰ってきたスパイ』など数々の傑作で知られるジョン・ル・カレの同名小説を映画化したもの。ホフマン演じるギュンター・バッハマンは、ドイツ・ハンブルクにある小さなテロ対策チームに所属しており、密入国したイッサという若者をあえて“泳がせる”ことで、テロリストに資金提供している大物を狙う計画を立てるが、イッサの弁護士やイッサが接触する銀行の経営者、CIAなど様々な勢力が参入し、事態は錯綜していく。「政府やスパイ組織といえば派手に描かれることが多いが、実際はそんなことはない」と語るホフマンは本作で、組織の軋轢と戦いながら己の信念を貫こうとする男バッハマンを演じた。彼は“華麗なスパイ”とはほど遠く、つねに酒とタバコを手放さない中年男だが、ホフマンの重厚で味わい深い演技は役を見事に捉えており、完成した映画はホフマン曰く「とても人間臭い、本当に人間らしさを描いた作品」だという。ホフマンらを導き、リアリティのある諜報戦を描き出したのは『コントロール』『ラスト・ターゲット』のアントン・コービン監督。ミュージック・ビデオなどを手がけ、スタイリッシュな映像で知られる人物だが、ホフマンは「彼はすべてをユニークに捉える。僕たちが納得するまで見守ってくれて、邪魔をせず、好きにやらせてくれるんだ。完成した映画を観たけど彼は素晴らしい仕事をした。大きなハートを持ち、芸術的センスが非常に鋭い」とその手腕を高く評価する。本作は複雑に絡み合う人間関係や、緊迫する諜報戦を描きながら、様々な問題や対立を抱えながら生きる人々の“生々しい姿”を見事に描いており、ホフマンは「この映画は必ず心を揺さぶる。広い視野と心で観れば、素晴らしい議論を巻き起こすだろう」と完成度に自信を見せる。残念ながら彼の主演作はこれで最後だが、本作での彼の演技や、この映画が描き出すメッセージは公開後も多くの人々によって語られ、議論され続けるのではないだろうか。『誰よりも狙われた男』10月17日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
2014年10月10日映画ファンのみならず、同業者である多くの映画人たちから絶大な尊敬と信頼を得ていた名優、フィリップ・シーモア・ホフマン。『カポーティ』(’05)ではアカデミー賞「主演男優賞」に輝き、近年もポール・トーマス・アンダーソン監督作『ザ・マスター』で鬼気迫る演技を見せた彼が、2月、46歳の若さで急逝したことは、世界中に大きな衝撃が走った。このほど、そのホフマンが最後に遺した主演作『A MOST WANTED MAN』(原題)が、『誰よりも狙われた男』として10月より日本公開されることが決まった。舞台はドイツの港湾都市ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームを率いるスパイ、ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、密入国したひとりの若者に目をつける。彼の名前はイッサ。体中に拷問の傷跡があり、イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されている男だ。イッサは人権団体の若手弁護士アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)を介し、秘密口座を巡って銀行家のトミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触するのだが…。原作は、ゲーリー・オールドマン、ベネディクト・カンバーバッチら豪華キャストで映画化された『裏切りのサーカス』で知られるスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレの2008年発表の傑作ミステリー。冷戦時代の東西対立といった構図ではなく、“9.11”以降の混沌とした複雑な時代を象徴するスパイものとして、テロ対策を軸にした現代の諜報戦をリアルに描き出している。本作でホフマンが演じたのは、ドイツ・ハンブルクの小さなテロ対策スパイチームを率いる男、バッハマン。酒とタバコを手離さず、組織との軋轢と闘いながらも、己の信念を貫こうとする孤高の男が持つ凄みや哀愁、人間臭さを、ホフマンはこれ以上ない深みで演じ切っている。そして、ハンブルクの国際金融界を代表する、英国人銀行家トミー・ブルーには、アカデミー賞に2度のノミネート経験を持つウィレム・デフォー。また、ホフマンが「女性版バッハマンのようなところがある」と語るCIAエージェント、マーサ・サリヴァンに、『美しい絵の崩壊』のロビン・ライト。さらに人気女優レイチェル・マクアダムスが、理想主義の人権派弁護士アナベル・リヒターを演じるなど、ハリウッドきっての実力派俳優たちが集結。さらに、本作の展開の鍵を握るイッサ・カルポフには、監督が「彼は掘り出し物だった。無名の素晴らしい俳優を見つけ出せたことは幸運だった」と語る、ロシア出身のグレゴリー・ドブリギンが抜擢。そのほか、『東ベルリンから来た女』の名女優ニーナ・ホスが、バッハマンの忠実な右腕イルナ・フライ役、『ラッシュ/プライドと友情』での好演が記憶に新しいドイツのスター俳優ダニエル・ブリュールが、バッハマンのチームに欠くことのできないマキシミリアン役を演じている。監督は『コントロール』『ラスト・ターゲット』のアントン・コービン。スタイリッシュな映像と、伏線に伏線を重ねた繊細なストーリーテリングで、ル・カレの世界観を見事に映像化。ハイクオリティな知的エンターテイメントに仕立てあげた。コービンは、この素晴らしい仕事を一緒に成し遂げた亡きホフマンに、「彼はこの映画を本当に誇りにしていたことを僕は知っている」と明かし、熱烈な賛辞を捧げている。『誰よりも狙われた男』は10月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年07月14日フィリップ・シーモア・ホフマンが、新作スーパーナチュラル・スリラー『Ezekiel Moss』(原題)の監督を務めることになった。同作の脚本はハリウッド業界人によって選ばれるブラックリスト(映画未製作の優秀脚本リスト)にランクインしたもので、死者と意思疎通を図ることができる流れ者と友人になる少年の姿を描いたスリラー作品だ。本作の製作を担当するマンダレイ・ピクチャーズ社のキャシー・シュルマン氏は、メガホンを握ることとなったフィリップを「現世代で最も素晴らしい才能の持ち主のひとり」と賞賛。「フィリップのような有能な人間の手によって、信仰とスーパーナチュラルがテーマのこのゴシックスリラー作品が手がけられるのを大変嬉しく思っています」と声明を発表している。フィリップは、本年度のヴェネチア国際映画祭に出品された『The Master』(原題)で優秀男優賞を受賞するなど、俳優として世界中から高い評価を受けているが、監督としては2010年製作の日本未公開作品『ジャック、舟に乗る』だけ。果たして、円熟したセンスは監督業でも発揮されるのか?■関連作品:The Master (原題) 2013年春、全国にて公開
2012年09月19日フィリップ・シーモア・ホフマンが、『ハンガー・ゲーム』の続編である『Catching Fire』(原題)への出演のオファーを受けているようだ。フィリップが同作の製作を担当するライオンズゲート社から打診されているのは、ハンガー・ゲームの仕掛け人であり、秘密裏に反乱を企む地下組織「ディストリクト13」のリーダーでもあるという、二面性を持ったプラターチ・ヘヴンズビーという役だという。もしフィリップが出演を承諾すれば、日本でも9月28日(金)公開予定の第1作『ハンガー・ゲーム』にも出演し、今回の続編にも引き続き参加するジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワースらと共演することとなる。一方、ライオンズゲートは本作の同名原作で描かれる、第65回ハンガー・ゲームの優勝者フィニック・オダイル役に知名度のあるスターか、または新人を起用するのかいまだ決めかねているという。第1作のゲイリー・ロスに代わって『恋人たちのパレード』のフランシス・ローレンスがメガホンを取る本作は、来年11月の公開を目指して今秋にもクランクイン予定。■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年06月14日英国、ハリウッドで活躍してきた名脇役、ピート・ポスルスウェイトが2日、英国中西部シュロプシャー州の病院で亡くなったことが長年の友人でジャーナリストのアンドリュー・リチャードソンによって明らかになった。享年64。ポスルスウェイトは『インセプション』で渡辺謙扮するサイトーのライバル会社社長を演じ、2月公開のベン・アフレック監督・主演作『ザ・タウン』にも出演しているが、以前からガンを患っており、治療を続けながら俳優の活動を続けていた。1990年代に『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『アミスタッド』とスティーヴン・スピルバーグ監督作に続けて出演し、スピルバーグから「世界最高の俳優」と呼ばれたこともあるポスルスウェイト。93年にはダニエル・デイ=ルイスの父を演じた『父に祈りを』でアカデミー賞助演男優賞候補になった。個性的な風貌で、労働者から無法者、インテリまで自在に演じ分け、『ユージュアル・サスペクツ』のコバヤシ、レオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオ+ジュリエット』の神父役など、数々の作品で強い印象を残した彼は04年に名誉大英勲章(OBE)を贈られている。ご冥福をお祈りいたします。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedザ・タウン 2011年2月5日より丸の内ルーブル、新宿ピカデリー ほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】2010年、ゴシップシーンを賑わしたセレブたち【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…ジョニーが主演賞Wノミネート!オスカー前哨戦のゴールデン・グローブ賞候補が発表シャーリーズ・セロンとデートできる権利チャリティ・オークションで2万ドルで落札秋元康、来年は「予定調和を壊す」 サプライズはAKB48指原センター?
2011年01月04日