『オリエント急行殺人事件』『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』などで俳優としても活躍する異端のダンサー、セルゲイ・ポルーニンが出演したベストセラー恋愛小説の映画化『シンプルな情熱』(原題:Passion simple)が、7月2日(金)より公開されることが決まった。原作はマルグリット・デュラス賞など、フランスで最も権威ある数々の文学賞に輝き、近年では自身の名前を冠した賞も設立されたフランス現代文学を代表する作家アニー・エルノーが、1991年に発表した作品。ある男性との愛と性に全存在をかけるエルノー自身の実体験が赤裸々に綴られ、日本でも小池真理子、林真理子、山田詠美ら人気作家が熱く支持。自分らしい恋愛を探し求める人々を中心に大反響を巻き起こした。発表当時は不世出の問題作とされたが、現在では普遍的な傑作として女性たちの生き方に衝撃と影響を与え続けている。パリの大学で文学を教える教師のエレーヌは、年下で既婚者のロシア外交官アレクサンドルとパーティで知り合い恋に落ちる。昼下がりに、自宅やホテルで逢瀬を重ね、彼との抱擁にのめり込んでいくエレーヌだったが…というストーリー。アレクサンドルを演じるのは、セルゲイ・ポルーニン。19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真っ只中で退団を発表。現在は全身にタトゥーをまとう異端のダンサー、そして俳優としての新たなステージを竜巻のごとく席巻中のアーティスト。エレーヌを演じるのは、『若い女』(2017)でリュミエール賞有望女優賞を受賞した実力派のレティシア・ドッシュ。恋に落ちた瞬間のジェットコースターのような躍動感、片時も離せない携帯電話、他の人との約束を入れたくない予定表、一度しか着ない服や下着、不安になると検索してしまう名前…、そうした恋の高揚感と全身を満たす幸福感、そしてその裏側の痛みまでも繊細かつ大胆な演技で体現する。監督は長編劇映画デビュー作と第2作で続けてカンヌ国際映画祭監督週間に選出されたダニエル・アービッド。原作のスピリットを忠実に映画化することに成功、本作でも2020年カンヌ国際映画祭に公式選出された。「骨太で節のあるドラマで、言葉にできない喜び、混乱、哀しみを表現したレティシア・ドッシュの素晴らしい演技が秀逸。感情までが透けて見えるようだ」(Film.list)、「セルゲイ・ポルーニンも、ミステリアスで魅力的。レティシア・ドッシュの恋の狂いを際立たせる」(ザ・ガーディアン紙)と海外メディアからも称賛されている。『シンプルな情熱』は7月2日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シンプルな情熱 2021年7月2日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開©2019 L.FP. Les Films Pelléas – Auvergne - Rhône-Alpes Cinéma - Versus production
2021年04月01日文豪作品の空気感を踏襲しつつ、画の魅力を加味した世界へようこそ。マンガで文豪に親しもう!マンガやアニメの人気が追い風になり、若い世代を中心に、文豪や文豪の作品のブームが続いている。だがこれまでスポットが当たってきたのは、主に明治から戦後すぐぐらいまでの日本の小説だった。しかし、いよいよ世界文学にもマンガ化の波が起きてきた様子。今回は、原作の色を大切にコミック化した3冊をピックアップしてご紹介。村上春樹の短編「螢」とディストピア小説として有名なG・オーウェルの『1984年』を手がけたのは、これまでも世界文学のマンガ化に積的に挑んできた森泉岳土。フランスの文豪マルグリット・デュラスの作品の中でも特に有名な『愛人(ラマン)』に挑んだのはフランスのマンガ「バンドデシネ」の影響を感じる高浜寛だ。物語のエッセンスを自身の解釈で抽出しているので、原作とはまた違った感想を持つだろう。著名な海外文学作品のあらすじと読みどころを、面白おかしくまとめてくれている久世番子のコミックエッセイは、原著を読むハードルをぐっと下げてくれる。文豪の世界にアプローチするきっかけになりそう。水と墨と楊枝で描かれる、繊細なモノクロームの魅力。『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』マンガ:森泉岳土原作:村上春樹、G・オーウェル河出書房新社1100円©森泉岳土/河出書房新社人の心情をわかったふりをして腑分けすることを避け、それゆえにいかようにも想像が広がる村上春樹の世界。歴史や過去が修正され続ける徹底した監視社会下でささやかな抵抗を試みるウィンストンの変化が怖くなる世紀の傑作。マンガで読んでも最高だ。原作の雰囲気を見事に再現。ずっと眺めていたくなる。『愛人 ‐ラマン‐』マンガ:高浜寛原作:マルグリット・デュラスリイド社(トーチ comics)1500円©高浜寛/リイド社原作は、1984年にフランスの名誉ある文学賞「ゴンクール賞」を受賞した、M・デュラスの自伝的小説。貧しいフランス人少女と裕福な華僑の青年との切なすぎる初恋物語は感涙必至だ。オールカラーで描かれたひとコマひとコマがうっとりするほど美しい。有名すぎる文豪作品にも本書なら気軽に触れられる。『よちよち文藝部 世界文學篇』久世番子文藝春秋1000円©久世番子/『よちよち文藝部 世界文學篇』文藝春秋『高慢と偏見』『風と共に去りぬ』『百年の孤独』などタイトルもあらすじも知っているが、実はちゃんと読んだことがないという人率が高そうな名作たち。本書ではそれらを読破するための面白注目ポイントをガイドしてくれているので、今度こそ制覇できるかも。※『anan』2020年5月20日号より。写真・中島慶子文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年05月14日ジュリエット・ビノシュ、ギョーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュなどフランスを代表するスターが出演する、名匠オリヴィエ・アサイヤス監督最新作『冬時間のパリ』。この度、パリ好き必見のロケ地写真が到着した。本作はエリック・ロメールの『木と市長と文化会館』に着想を得た、アサイヤス監督の新境地ともいえる作品。魅力的な冬のパリを背景に、二組の夫婦の愛の行方と、紙からデジタルへと移り行く出版業界の現状を巧みに共鳴させつつ、洗練された会話とユーモアで活写していく。さらに本作には、実際にパリにある文豪行きつけのビストロや、名作で使用されたカフェなど、パリ好き・映画好きにはたまらないスポットが随所にロケ地として登場する。劇中でも登場人物たちが食事をしたり、密会したりと重要なシーンに使われるロケ地ばかりとなっている。ビストロ「Le Petit Saint Benoit」最初の食事シーンで、アラン(ギョーム・カネ)とレオナール(ヴァンサン・マケーニュ)がランチミーティングしたビストロ。「愛人/ラマン」などで知られる文豪マルグリット・デュラスの行きつけの店だったことでも有名な、パリ6区にある老舗のビストロ。カフェ「Charbon cafe」セレナ(ジュリエット・ビノシュ)とレオナールが密会するバー。パリ11区のオベルカンフ地区にあり界隈でもっとも有名な人気店。19世紀の建物を改装して営業しており、店内はアンティークとモダンが調和している。カフェ「Le Pure Cafe」セレナがレオナールに別れを切り出すシーンに使われた、円形のカウンターテーブルが印象的なカフェ。リチャード・リンクレイター監督×イーサン・ホーク×ジュリー・デルピーの人気シリーズ2作目『ビフォア・サンセット』にも登場する。ホテル「La Mare Aux Oiseaux」パリ郊外に位置するサン=レジェール=イブリーヌの緑豊かな場所にある。パスカル・グレゴリー演じるアランの会社オーナー、マルク=アントワーヌの家として登場。このロケーションはまさしくグレゴリーが主演を務めた『木と市長と文化会館』のオマージュといえそう。『冬時間のパリ』は12月20日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:冬時間のパリ 2019年12月20日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / VORTEX SUTRA / PLAYTIME
2019年12月08日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が現地時間5月28日の夜に、南仏のマルグリット・エメ・マーグ財団美術館にて、2019 クルーズ・コレクションショーを開催した。マルグリットとエメ・マーグ姉妹のコレクションを所蔵したマルグリットとエメ・マーグ姉妹のコレクションを所蔵したマーグ財団美術館は、シャガールやジャコメッティ、マティス、ミロなど画家や彫刻家の巨匠たちの作品、そこに美術館を囲む自然が共存するサン=ポール=ド=ヴァンスの山の中にある美術館。かつて、アーティストたちが芸術的なユートピアを築いた時代の活気と自由が息づいた場所を舞台に、ニコラ・ジェスキエールは唯一無二のファッションとアートの融合を創り上げた。 今シーズン、アナ・ウィンターの右腕として米『ヴォーグ』誌のクリエイティブディレクターを務めていたグレース・コディントン(Grace Coddington)とのコラボレーションにより、アクセサリーラインを立ち上げた。作家、イラストレーター、エディターとして現在活躍する一方で大の動物好きとして知られる彼女ならでは、空想の動物たちがアクセサリーのモチーフとなっている。このカプセル・コレクションは10月より一部のルイ・ヴィトンで発売される予定だそうだ。ショーのサウンドトラックは、フランス人アーティスト・ウッドキッド(WOODKID)が担当。WOODKIDは、作家でありグラフィックやディレクションなど様々に行うヨアン・ルモワンヌの音楽活動時の名義である。ショー序盤は、音楽に合わせてジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)がグレース・コディントンの回顧録『グレース〜ファッションが教えてくれたこと〜』(ランダムハウス出版)の一部を朗読した。ショー開催前にはマーグ財団美術館内の「ジャコメッティの庭」でライブも行われ、1950年代にフランスの音楽家フランソワ&ベルナール・バシェ兄弟が考案した音響彫刻と呼ばれる、ガラスや金属をベースにした特殊な楽器を用いた演奏をWOODKIDが再現した。「この場所には素晴らしい一族の歴史が残り、芸術に情熱を注いだギャラリストならではの物語が存在します。その一族が友人およびパトロンとして関わった数々のアーティストたちと共に、芸術的な対話が紡がれる稀に見る場所が築き上げられてきました。不朽の作品のすべてが連動するかのように、アーティスティックなフローを生み出しています。知的で美しくエスプリに溢れ、インスタレーションが自然や四季と特別に響き合う場所です」と、ニコラ・ジェスキエールは語っている。
2018年05月29日女優・中山美穂が、アルツハイマーを患う女流作家役で実に5年ぶりの映画主演を務める『蝶の眠り』。この度、本作のポスタービジュアルと新たに追加キャストが発表された。本作は、フランス現代文学の代表的女流作家マルグリット・デュラスの晩年の恋を描いた『デュラス 愛の最終章』に着想を得て、『子猫をお願い』のチョン・ジェウン監督が製作した珠玉のラブストーリー。今回新たに出演が明らかになったのは、『22年目の告白―私が殺人犯です―』や現在放送中の「きみが心に棲みついた」に出演する石橋杏奈、「ドクターX~外科医・大門未知子~」『だれかの木琴』など数々の作品に参加する勝村政信、『ラストサムライ』『沈黙 -サイレンス-』と海外作品にも多数出演する菅田俊、「隣の家族は青く見える」に出演中の眞島秀和、そして『螺旋銀河』『AMY SAID エイミー・セッド』の澁谷麻美といった個性豊かな面々。さらに、中山さんとは30年来の仲となる永瀬正敏も物語を支えるキーパーソン役として友情出演、物語をさらに盛り上げる。完成したポスタービジュアルには、「あなたが大切な人に残したい“記憶”は何ですか?」というコピーが書かれ、中山さん演じる涼子とキム・ジェウク演じる韓国人留学生・チャネ、2人の美しくも儚い愛と記憶をイメージさせる一枚となっている。『蝶の眠り』は5月12日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:蝶の眠り 2018年5月12日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS
2018年02月07日女優・中山美穂が、フランス現代文学の代表的女流作家マルグリット・デュラスの晩年の恋を描いた『デュラス 愛の最終章』に着想を得て製作された珠玉のラブストーリー『蝶の眠り』で、実に5年ぶりの映画主演を務めることが決定した。50代でありながらも美しく、若い読者にも根強いファンを持つ、売れっ子の女流小説家・松村涼子(中山美穂)。作家として成功し、満ち足りた生活を送る涼子だったが、遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、人生の終焉に向き合うことを余儀なくされる。“魂の死”を迎える前に、小説を書く以外に何かをやり遂げようと、大学で講師を務め始めた涼子。ある日、大学近くの居酒屋で、韓国人の留学生チャネ(キム・ジェウク)と出会い、ひょんなことから涼子の執筆活動を手伝うことになる。作業を進めるうち、現実と小説の世界で交差していく2人は、次第に年齢の差を超えて互いに惹かれていくが、涼子のアルツハイマーは容赦なく進行していく――。本作は、マルグリット・デュラスと晩年を共に過ごした38歳年下の恋人、ヤン・アンドレアが歳の差を超えて愛した彼女との16年間の日々を綴った著書を、フランスを代表する名女優、ジャンヌ・モローを主演に迎え映画化したロマンティックラブストーリー『デュラス 愛の最終章』から、衝撃的な心揺さぶる物語に着想を得て、『子猫をお願い』で知られるチョン・ジェウン監督が現代に蘇らせた。今回中山さんが演じるのは、アルツハイマーを患う主人公の女流作家。次第に病に冒されていくも、愛に生きる等身大の女性像を、余すところなく魅力的に演じた。また、韓国人留学生の恋人役を務めるのは、「コーヒープリンス1号店」「赤と黒(悪い男)」のキム・ジェウク。幼少期に日本で生活していたという彼は、本作でも完璧な日本語での演技を披露している。なお、本作は10月12日(現地時間)より開催される「第22回釜山国際映画祭」Gala Presentation部門への出品が決定!中山さんは「私が演じた涼子は50代の強い女性。時間が経つにつれ儚く脆くなっていくのですが、チョン・ジェウン監督の繊細な表現と、キム・ジェウクさんの受け止めようとしてくれたお芝居が非常に切ないです。沢山の方に観て頂ければ幸いです」とコメント。チョン・ジェウン監督は「中山美穂さんと一緒に作った『蝶の眠り』が、韓国の釜山国際映画祭でワールドプレミアとして上映されることをとても喜ばしく思います」と喜び、「撮影は全て日本で行い、キャストもスタッフも殆どが日本の方で、私には学ぶことの多い経験でした。この華々しい舞台で、ようやく皆さまに御覧頂けることとなり、深い感慨を覚えます」と語っている。『蝶の眠り』は2018年春、日韓同時公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:蝶の眠り 2018年5月12日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS
2017年09月11日年の差婚が流行っておりますね。昔は男性がお父さんくらい、女性が娘さんくらいの、スケベおやじとファザコン娘みたいな年の差カップルが話題でした。しかし最近では逆で、女性の方が一回り以上年上という年の差カップルが増えております。フランス大統領の奥様も24歳年上ですし、これは新しいブームでしょうか? いっぽう、恋人を持たない若い男女がものすごく増えたという話題がニュースになっておりました。同世代同士の恋愛に踏み切れない若い人たちが増えたということかもしれません。物足りないのかなぁ、同世代同士じゃ。わかる気もします。社会が成熟してきたからでしょうか。お互いの幼さが恋愛にブレーキをかけるのでしょうね。恋愛というのは、若い者同士がその向こう見ずな思いで恋に走るのがこれまでのパターンでしたけど、意識が変わってきたということかもしれません。母親のような年齢の女性と恋をする若い男性とは……。 しかし、素敵じゃないですか。母親の子供たちはたまったものじゃないでしょうけど(笑)。こういう世界観、いつか小説に書いてみたいと思っておりましたが、まさに今がそのタイミングかもしれません。若い女の子に萌えない男子……。生物学的にはちょっとやばい感じもしますけど、これも時代の流れであればしょうがありません。 思えばその先駆者はフランスの作家、マルグリット・デュラスでした。彼女の恋人アンドレアはデュラスよりも38歳年下。38歳の年齢差、しかも女性の方が上です。アンドレアの母親よりもデュラスの方が年上なんですね。 私が瀬戸内寂聴先生と恋愛をしていると思ってください。私の母が83歳、先生が95歳ですので、まさにデュラスのパターンです!デュラスが死んだ後、アンドレアは引きこもり心を病みますが、それを助けたのは他でもない彼の母親でした。2人の関係についてデュラスの死後、アンドレアが『デュラス、あなたは僕を(本当に)愛していたのですか。』という本を残しています。 けれども、フランス人というものは、愛に関して、本当に先駆者です。女性が母親くらいの年齢であろうと普通に恋が出来る、そういう妻を持つ大統領が生まれることも、愛に寛大なフランスだからこそ可能なのです。だから、私は恋愛大国フランスで生きているのかもしれませんね(笑)。 さて、今日も美味しくて簡単な料理を一緒に作ってみましょうね。息子君に大人気の鯛の桜蒸しごはんを作ります。ちらし寿司に飽きたら、ぜひ、この料理を。風味も味も塩加減もとっても美味しく、日本酒にもばっちりな一品です。 材料4人分:市販の桜の花の塩漬け15~20g(今回は神尾食品さんの桜茶を使用します)、米1合半、鯛の切り身2枚。 炊き上がったごはんに、桜花の塩漬け15~20gをお好みで入れ、混ぜる(桜の塩漬けは茎部分をカットし、余分な塩をとり下処理しておくこと)。鯛は調理する6時間前に身の方に軽く塩(桜茶の塩がいいでしょう)を振っておく。鯛の骨がある場合は骨抜きをしておく。蒸し器にクッキングペーパーを敷き詰め、食べやすいサイズにカットした鯛を、皮目を上にして並べる。その上に桜の塩漬けを10g程度のせ、火が通るまで中火で5~6分蒸す。お皿に桜ごはんを敷き、その上に桜をのせた状態のままの鯛を盛り付けて完成です。 奥様、年下の男の子に熱を上げるのもいいですが、ご主人を大切にしてくださいね。幸せは失ってからその真価に気が付くものです。仲良し家族は何よりも大事ですよ。今夜は奮発して鯛の桜蒸しごはんを作って、家族の絆をしっかりと繋いでくださいませ。 ボナペティ! 本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!
2017年05月30日ゴールデンウィークです。5月1日と2日の2日間、有給を取って休みにしてしまえば9連休になる人もいるそうですね。9日間、仕事をしなくていいとしたら、何をしようかとウキウキするものなのでしょうけれど、何故でしょうか、思い返してみるとイベントごとは決まってひとりで過ごすことが多いです…。今年も例外ではなく、彼氏と一緒に旅行に行けるかも!?なんていうのは妄想の先のまた妄想。ええ、この前のデートも実らずに終わりました。ここはひとつ年齢の幅を広げないと未来はないぞと、思いっきり年下を狙ってみたのですが、年代を変えてみても私の恋のアンテナはやっぱりダメ男、クズ男にピピッとくるようになっているんですね。連休直前に「コイツはダメだ…(四十路の心の声)」と判断してしまったので、ゴールデンウィークもめでたくひとり、ゆるゆる仕事をしながら過ごしている古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。2~3歳年下とつき合ったことはありますが、さすがに一回り以上となると躊躇してしまいます。しかし!マルグリット・デュラスの晩年の最後の恋人は38歳年下、「セックス・アンド・ザ・シティ」のサマンサとスミスは確か15~16歳差カップルだったので、つい私もー!(それがおこがましい…)と思い切ってみたんです。実際、仕事や趣味の話はまったく問題なく合う、合う。問題は、恋人を1人に絞れない人、恋人がいても「いいな」と思う女性が現れるとデートしちゃう、行くとこまでいっちゃう、恋愛に自由な人だったわけです(そういう人を狙いに行っているとしか思えない私の命中率…)。受け入れてつき合う選択肢もありますけどね、無理ですって。育てるって手もありますけどね、リスク高すぎですって。そんなときは、ラブストーリーを観ても泣ける感動系を観ても、すごーく冷めた目で観てしまうので…そうだ!爽快な気分にさせてくれる映画を観よう!と選んだのは『フリー・ファイヤー』です。銃の取り引きをするために集まったギャングとギャングが、ささいな言い争いをきっかけに銃撃戦を始めてしまうノンストップのアクション・コメディ。この人たちって…と、ただただ呆れてしまう、実にクレイジーな映画でした(そして実に面白い!)。感動した~!とはならないですが、おひとりさま女子のストレスを心地よく解消してくれる映画です。ちなみに紅一点のブリー・ラーソンをはじめ、キリアン・マーフィ、サム・ライリー、ジャック・レイナー、アーミー・ハマーなど、好きな俳優が揃っていたのも観ようと思った決め手。こういう映画を一緒に観る彼氏が欲しいーっ!というわけで、レッツ婚活、頑張れ四十路!今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:フリー・ファイヤー 2017年4月29日より全国にて公開(C) Rook Films Freefire Ltd/The British Film Institute/Channel Four Television Corporation 2016
2017年05月06日成海璃子、池松壮亮、斎藤工を迎え贈る現在公開中の映画『無伴奏』。この度、本作がニューヨークで開催される「第10回JAPAN CUTS」にて正式出品されることが決定した。1969年、日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。女子高校生の響子(成海璃子)は、同級生のレイコやジュリーとともに時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく…。原作は、直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説。キャストには、主人公・響子役の成海さん、響子がのめり込む恋の相手・渉役の池松さん、渉の友人・祐之介役の斎藤さんといった人気の俳優陣をメインに、遠藤新菜、藤田朋子、光石研らが脇を固めている。すでに本作は「第39回ヨーテボリ国際映画祭」や「第17回全州国際映画祭」に正式出品され、世界からも注目を集めている。そんな中今回正式出品が決定した「JAPAN CUTS」は、北米最大の現代日本映画の映画祭で、ウォールストリートジャーナル紙から「ニューヨークで一番の日本映画のイベント」、Time Out New York誌から「その文化に特化した権威、そのラインアップの質に勝る映画祭はこの世に他にない」と評されている。10回を迎える今年は、7月14日~7月24日の期間で開催される。今回の決定を受け本作の監督を務めた矢崎仁司は、「ニューヨークの観客に私の新作を届けられて嬉しいです。思えば初めてのニューヨークで処女作『風たちの午後』を、女性のセクシュアリティーの描写がシャンタル・アッカーマンやマルグリット・デュラスに匹敵すると評価して頂いたことが、いまの私の作品を作る力になっていると思います。だから、大好きな映画祭のひとつのJAPAN CUTSで『無伴奏』を上映できることは、私にとって特別な意味があります」と喜びを語っている。矢崎監督は、中谷美紀出演の『スイートリトルライズ』で、「第4回JAPAN CUTS」クロージングフィルムとして上映され、Q&Aを行ったが、今年はプロデューサーが訪米予定だという。そして「JAPAN CUTS」プログラミングチームのJoel Neville Andersonは「新しい日本映画の祭典、JAPAN CUTSの10周年記念の正式出品作に矢崎仁司監督の『無伴奏』も加えることができ、大変嬉しいです。政治的信条と性のアイデンティティーについてのこの素晴らしい物語をニューヨークの観客と分かち合うのが待ちきれません」とコメントを寄せた。なお本映画祭には、『恋人たち』(監督:橋口亮輔)、『シェル・コレクター』(監督:坪田義史)、『ラブ&ピース』(監督:園子温)、PFFアワード2015グランプリ作品の『あるみち』(監督:杉本大地)などが正式出品されている。『無伴奏』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年06月07日実在したソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルに“音痴の歌姫”を描く『偉大なるマルグリット』と「堂島ロール」のコラボレーションがこのほど決定。「マルグリットロール」が2月24日(水)~4月15日(金)の期間限定で販売される。1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅では、サロン音楽会が開かれていた。参加した新聞記者のボーモンは主役のマルグリット夫人の歌声に唖然とする。彼女は絶望的なほど音痴だったのだ!しかし、儀礼的な貴族たちの拍手喝采を受け、本人だけが気付いていなかった。野心家のボーモンはマルグリットに近付こうと翌日の新聞で絶賛、彼女を出演者としてパリの音楽会に招待する。本物の観客の前で歌う喜びに目覚めたマルグリットは、リサイタルを開くと決意、真実を告げられない夫のジョルジュが止めるのも聞かず、有名歌手から特訓を受け始める――。本国フランスで動員100万人突破の大ヒットを記録し大きな話題を集めた本作。今回本作とのコラボレーションが決定したのは、「モンシェール」の人気スイーツ「堂島ロール」。マルグリットの純粋で情熱的な生き様に共感したという同ブランドから、純白のオリジナル堂島ロール「マルグリットロール」が限定発売される。ロールケーキの中心にはなめらかなホワイトチョコのムースがたっぷりとロールされ、白いマカロンと音符、主人公マルグリットの衣装をイメージした羽根のチョコレート細工をトッピング。彼女の持つ激しい愛と情熱に見立てた赤いベルローズと金粉があしらわれた、華やかなコラボレーションケーキに仕上がっている。価格は1,296円。映画の公開と合わせて、ぜひチェックしてみて。『偉大なるマルグリット』は2月27日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日“伝説の音痴”といわれたオペラ歌手をモデルに、『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロが主演を務める『偉大なるマルグリット』。このほど、“伝説”と呼ばれるのも納得(!?)な、主人公・マルグリットがオペラ「魔笛」の有名楽曲「夜の女王のアリア」を丸々熱唱する本編シーンがシネマカフェに到着した。1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅で開かれたサロン音楽会。参加した新聞記者のボーモンは、登場したマルグリット夫人の歌声にあ然とする。彼女の歌声には、本人だけが知らない“秘密”があった…。野心家のボーモンはマルグリットに近付こうと翌日の新聞で絶賛、彼女をパリの音楽会に招待する。本物の観客の前で歌う喜びに目覚めたマルグリットは、リサイタルを開くと決意、真実を告げられない夫ジョルジュが止めるのも聞かず、有名歌手から特訓を受け始めるが――。実在の“伝説の音痴”と呼ばれた歌姫フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにし、本国フランスで動員100万人を突破する大ヒットを記録した本作。「なぜ歌い続けるのか」と問わずにはいられない強烈なキャラクター、マルグリットを、フランスの名女優カトリーヌ・フロが渾身のなりきりぶりで熱演する。今回到着したのは、そんな彼女が、モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」の中で歌われる「夜の女王のアリア」を丸々1曲、歌いきる本編シーン。高音部が綱渡りのように続くあの独特のフレーズを、マルグリットが歌うと…。本作のモデルとなったフローレンス・フォスター・ジェンキンスとは、歌唱能力が完全に欠落していたといわれる米国のソプラノ歌手。本国では知らない人はいないと言われ、レコード店で「音痴のレコードください」と言えば買えたという話も残るほど。なお、彼女の実話を基にした『Florence Foster Jenkins』(原題)がハリウッドで製作中で、メリル・ストリープとヒュー・グラント、レベッカ・ファーガソン共演、『クィーン』『あなたを抱きしめる日まで』などの名匠スティーブン・フリアーズ監督で2016年公開予定だという。まずはこちらの映像から、その“伝説”ぶりを確かめてみて。『偉大なるマルグリット』は2月、シネスイッチ銀座、YEBISUGARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日誰が聴いても音痴なのに、誰からも愛されたというまさに“耳を疑う”実在の歌姫をモデルにしたフランス映画『偉大なるマルグリット』。このほど本作から、彼女の歌声に思わず“あ然”となる予告編映像が到着!さらに主演を務めた『大統領の料理人』で知られるカトリーヌ・フロと、監督のグザヴィエ・ジャノリからコメントが到着した。本作は、“伝説の音痴”と呼ばれた実在のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンズにインスパイアされた物語。彼女の歌声を偶然に聴き、心奪われて魅力的な物語を書き上げたのは、『ある朝突然、スーパースター』などを手掛け、「カンヌ国際映画祭」や「セザール賞」の常連ともなっているグザヴィエ・ジャノリ監督。主人公のマルグリットを演じるのは、『譜めくりの女』『大統領の料理人』などで6度のセザール賞ノミネートを誇る、フランスの名女優カトリーヌ・フロだ。解禁となった予告編では、マルグリットが開いたサロン音楽会で、有名なオペラ楽曲「夜の女王のアリア」を調子外れで熱唱するシーンから始まる。招待客に「あの騒音には耐えられん」と陰口を叩かれるも、偽りの拍手喝采を受け、すっかりご満悦のマルグリット。だが、その後、彼女が「本物のリサイタルを開きたい」と言い出したから、さあ大変。その夢を実現しようとする彼女と、真実を伝えたくても伝えられない周囲の人々の悲喜こもごもの展開を予感させる内容となっている。1920年のフランスを舞台に、数々の壮麗なオペラ楽曲に乗せて贈る人生賛歌のドラマ。音楽を愛していても、音楽の才能からは愛されない(?)“一方通行”の情熱を捧げる、切なくも純粋なマダムの数奇な運命を、まずはこちらの映像から確かめてみて。■カトリーヌ・フロ(マルグリット)マルグリットは音楽にとても情熱を持っていますが、実は音楽は彼女の心の隙間を埋めるための手段であって、本当はただ夫に自分を見て欲しがっているのではと私は捉えました。とても純真で無邪気な女性なんです。でも彼女の周りの人たちは常に自分自身の嘘と向き合うことになる。それが、キャラクターと物語に計りしれない深みを与えたと思います。本当に感動的な映画です。■グザヴィエ・ジャノリ(監督)マルグリットは情熱に従って生きる女性で、人生につきものの喜びと苦しみを経験します。彼女の歌声は完全に音が外れていますが、激しい願望を表しています。残念ながら情熱と才能はイコールではなく、厳しい現実、裏切りや失敗、社会の偽善や残酷さといったものから自分自身を遠ざけるためには、ユーモアが必要です。マルグリットが歌う姿に、自分は自分なんだ、という開放感のある叫びを感じてもらえればと思います。『偉大なるマルグリット』は2016年2月、シネスイッチ銀座、YEBISUGARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月17日本国フランスでは動員数100万人を突破し、大ヒットを記録した実在するソプラノ歌手の物語「Marguerite」(原題)の邦題を『偉大なるマルグリット』とし、日本でも公開されることが決定。併せて、本作のメインビジュアルが解禁された。1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅では、サロン音楽会が開かれていた。参加した新聞記者のボーモンは主役のマルグリット夫人の歌声に唖然とする。彼女は絶望的なほど音痴だったのだ!しかし、儀礼的な貴族たちの拍手喝采を受け、本人だけが気付いていなかった。野心家のボーモンはマルグリットに近付こうと翌日の新聞で絶賛、彼女を出演者としてパリの音楽会に招待する。本物の観客の前で歌う喜びに目覚めたマルグリットは、リサイタルを開くと決意、真実を告げられない夫のジョルジュが止めるのも聞かず、有名歌手から特訓を受け始める――。本作は、誰が聴いても音痴なのに、誰からも愛されたというまさに“耳を疑う”実在したソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンズにインスパイアされた物語。「第72回ヴェネチア国際映画祭」金獅子賞にノミネートされ、本国フランスでは大ヒットを記録している。そんな彼女の歌声を偶然に聴き、心奪われて魅力的な物語を書き上げたのは、『ある朝突然、スーパースター』などを手掛け、「カンヌ国際映画祭」や「セザール賞」の常連である、世界が注目する才能グザヴィエ・ジャノリ監督。主人公の“伝説の音痴”とも呼ばれた歌姫マルグリットを演じるのは、『譜めくりの女』、『大統領の料理人』などで6どのセザール賞ノミネートを誇るカトリーヌ・フロが好演している。今回解禁されたキーアートは、情感たっぷりに大好きなオペラを歌い上げるマルグリットが中央に映し出され、その下には、妻に真実を打ち明けられず苦悩する夫、富豪のマルグリットに取り入ろうとする画家、マルグリットに見いだされる新人歌手、主人の秘密を守るためには手段を択ばない執事、野心からマルグリットを絶賛する記事を書く新聞記者というマルグリットを巡る人物が揃い、それぞれの思惑を心に秘めたキャラクターたちが囲むビジュアルとなっている。音楽に一方通行の情熱を捧げる、切なくも純粋なマルグリットの数奇な運命を描く、ドラマティック人生オペラ。愛と孤独と情熱の人生を「夜の女王アリア」「花の二重唱」などの数々のオペラ楽曲と共に極上のストーリーを楽しんでみて。『偉大なるマルグリット』は2016年2月、シネスイッチ銀座、YEBISUGARDEN CINEMAほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2015年11月24日フランスで100万人を動員した注目作『偉大なるマルグリット』が来年2月に日本公開されることが決定した。本作は、誰が聞いても音痴な女性が、ひょんなことから歌う喜びに目覚めてしまった姿を描く、異色の人間ドラマだ。その他の情報本作は、誰が聞いても音痴なのに、人々から愛された実在の歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスの存在を基に、グザヴィエ・ジャノリ監督が作りあげたオリジナル作品。絶望的なほどに音痴なマルグリット夫人がサロンで開かれている音楽会で高らかに歌い上げている場面を目撃した新聞記者のボーモンは、彼女に近づくべく、その歌声を新聞で絶賛。観客の前で歌う喜びに目覚めたマルグリットは、パリでリサイタルを開くべく、特訓を開始する。主演は『大統領の料理人』などで知られる名女優カトリーヌ・フロで、音楽に愛情と情熱を捧げ続けるマルグリット夫人を見事に演じている。他にも妻に真実を打ち明けられずに悩む夫や、富豪マルグリットに取り入ろうとする画家など、クセのあるキャラクターが次々に登場。マルグリットは本人だけが知らない“秘密”に気づくのか? パリでのリサイタルは成功するのか? 先の読めないドラマが描かれることになりそうだ。『偉大なるマルグリット』2016年2月、シネスイッチ銀座、YEBISUGARDEN CINEMAほか全国ロードショー(C)2015-FIDELITE FILMS-FRANCE 3 CINEMA-SIRENA FILM-SCOPE PICTURES-JOUROR CINEMA-CN5 PRODUCTIONS-GABRIEL INC.
2015年11月24日19世紀末に実在した“もうひとつ”のヘレン・ケラー物語とも言われている三重苦の少女とある修道女を描いた真実の物語『奇跡のひと マリーとマルグリット』。新たな感動作が時を越えて誕生しました。生まれつき目も耳も不自由な少女マリーは、教育を一切受けられずに育ち、まるで野生動物のような振る舞いで誰にも心を開かず、一人の世界に生きていた。そんななか、フランスのポアティエにある修道院に連れて来られたマリーは、修道女のマルグリットと運命的な出会いをする。マリーの放つ強い魂の輝きに導かれ、使命を感じたマルグリットは、病を抱えているにも関わらず自ら教育係を志願することに。魂と魂が激しくぶつかりあう戦いのような日々だけが過ぎてゆき、諦めかけていたその時、何一つ知らなかったマリーに奇跡が起きる。徐々に言葉を理解し生まれ変わっていくマリーと無償の愛を注ぎ続けるマルグリットは強い絆で結ばれていた。しかし、そんな二人には避けられない別れのときが刻一刻と迫っていたのだった……。今回マリーを演じたアリアーナ・リヴォアールは、ジャン=ピエール・アメリス監督によって見いだされ、本作で映画デビュー。自身も耳が不自由なリヴォアールは、演技初挑戦とは思えない熱演ぶりで観客を魅了。希望に満ちた笑顔や全身で想いを伝える姿には、胸の奥から込み上げてくる感動と涙が止まりません。言葉以上に豊かな手話と2人の間に流れる深い愛、そして人間の持つ生命力の強さを目の当たりにして、私たちの心は静かに震えるのです。この真実の物語は、人は誰しもが計り知れない可能性と生きる喜びを感じる使命を持って生きているのだということを教えてくれます。そして、ふたりのヒロインが放つ希望の光は、あなたの人生にも輝きを与えてくれるはず。あなたにとって、人として生きる本当の意味や真の豊かさとは?イベントデータ:『奇跡のひと マリーとマルグリット』公開表記:6月6日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー配給:スターサンズ/ドマ© 2014 - Escazal Films / France 3 Cinéma - Rhône-Alpes Cinéma
2015年06月09日今や東南アジア有数のコスモポリタンとなったベトナム、ホーチミン。新しさと古き良き風景が混在する街は、エネルギッシュで刺激的ながらも、どこかレトロな空気に包まれている。とりわけ女性旅行者を虜にしているのが、ベトナムならではの“おしゃれで可愛い”アイテムたち! キッチュでカラフルなベトナム雑貨や、ベトナムの伝統的な陶器「バッチャン焼き」など素朴で温かみのある焼き物、さらには職人技が光る繊細で美しい刺繍小物など、フレンチテイストも加わった洗練されたキュートさが魅力。そこで今回は、そんなホーチミンの”おしゃれで可愛い“が詰まった物件をご紹介! 乙女心を釘づけにするお部屋で、今迄の宿泊スタイルとはひと味違うホーチミンステイを満喫して。コロニアルな建築物が続々リノベーション!今、ホーチミンのリモデル アパートメントがねらい目”東洋のプチパリ“とも呼ばれるホーチミン。フランス統治時代の名残あるコロニアルな建造物が点在し、街を歩けばそこはかとなくフレンチシックなムードが感じられることからも、このネーミングがぴったりだと頷ける。そんな時代背景もあって、最近はフランス統治下時代の建物をリノベーションした、モダンな高級ホテルやレストラン、アパートメントが急増中。都会に住むファッション感度の高いベトナム人が、観光客向けに提供している部屋は、センスもよく快適性も備えた、ねらい目であることも多いのだ。そこで、空き部屋などの宿泊場所の提供者と、宿泊場所を探している旅行者を個人間で繋ぐWebサイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」の中から、リモデル アパートメントをはじめ、個性的なインテリアが印象的な宿泊場所をピックアップ!女子が夢見るステキ旅を叶える、遊び心に溢れたおしゃれアパートメントをチェック。TRIPPING!編集部が気になる物件1)リラックス グリーンを眺める、コージーなヴィンテージ アパートメント・1泊料金:4,322円~・宿泊可能人数:2名センスのいいベッドリネンや座り心地のよいカウチ。まるで自宅のようにくつろげて、ゆっくりとリラックスできる部屋。リビングの大きなシャンデリアが異国情緒を漂わせ、旅行中にだけ感じることができる、ときめくような非日常感を演出してくれる。やわらかで明るい光が差し込む朝は、ホーチミンの都会的で刺激的な一日を過ごすのに最適なパワーを与えてくれる。ミニマルで機能的なキッチンで、まずは目覚めのコーヒーを淹れてみて。そしてボタニカルタッチの洗練されたテーブルウェアで朝食を楽しみながら、今日1日のプランをじっくり考えて。アパートの周囲にはベンタイン市場をはじめ、地元のスーパーマーケットなどホーチミンのローカルマーケットが広がり、わずか数分でホーチミンのホットスポットへアクセスできるというベストな立地。それでも、部屋の中が静かなのは、窓からすぐに見渡せる公園のせいかも。公園のグリーンに癒されて、快適なステイを楽しんでみてはいかが。フレンドリーで頼りになるホストがあなたの旅を快適にサポートしてくれるのも、おすすめポイントのひとつ。)喧騒を離れた、シンプルシックでカームな空間・1泊料金:24,651円・宿泊可能人数:4名広々とした室内は、洗練された都会的なデザインの中に、木製の家具や扉、やさしい風合いのレンガといったナチュラルなテイストが取り入れていて、少しエキサイティングな気分のホーチミンの街とは対照的な落ち着きのある静かな空間が生まれている。立地は1区のほぼ中心に位置しているから、オペラハウス、ベンタイン市場、カラベル、VINCOMセンター、日本の四半期、ノートルダムサイゴン、その他の観光スポットはすべて徒歩圏内。観光にベストなロケーションというだけでなく、素晴らしいホーチミンの景色を一望できるという特典も魅力のひとつ。ベランダは、炭火焼のバーベキュー用のグリルが設置されていて広々としている。アフターディナーにはワイン片手に、輝くばかりのホーチミンの街を見下ろしながら、ロマンティックなひと時を過ごせそう。)アーティな旅心を満たす、モダンでおしゃれなお部屋・1泊料金:7,395円・宿泊可能人数:2名クリエイティブな気持ちで旅したい人におすすめのお部屋がこちら。ホワイトを基調にした壁にブラックの戸棚やドア、窓枠がシックなコントラストになっていて、所々にペイントされた鮮やかなレッドがスタイリッシュな印象。インテリアも統一感のあるモダンなデザインが揃っていて、ちょっとしたギャラリーのようにアーティなムード。ベッドの前に開かれた大きな窓からの眺めは最高。まるで映画のワンシーンに紛れ込んだかのような夢見心地で眠りにつけるはず。バルコニーに備え付けられたテーブルとチェアが、のんびりとコーヒーを飲みながら地図片手に賑わう街を見渡すのにいい具合。好奇心の赴くままにコースをなぞったら、さっそくお出かけ。ホーチミンの主要なスポットへは、タクシーなしでアクセスできる気軽さもうれしい。※ダイニングとキッチンは共有スペースになります。)レトロ感がたまらない、旅の思い出をシェアするシャビーシックな建物・1泊料金:5,546円・宿泊可能人数:2名古い建物には、現代的なホテルや新築の部屋にはない、長い時間をかけて醸造されたその建物に固有の居心地の良さが備わっている。その雰囲気を活かして、センスよくリモデルされた一軒家に出合い、そして滞在する機会に恵まれるなら、それは”小さな幸せ”かも。ホーチミンの中央区(1区)に隣接する5区は、チョロンと呼ばれる中華街があり、多くの飲食店やショッピングモールがある賑やかなエリア。マルグリット・デュラスの自伝的小説で1992年に映画化された『愛人ラマン』の舞台にもなったところだ。このゲストハウスは、ほかの部屋の宿泊客とキッチンや共有スペースをシェアするスタイル。さまざまな場所から集まってきた多種多様な人々との一期一会も旅の醍醐味。広々としたルーフトップガーデンでの語らいは、ドラマティックな旅の思い出の1ページに。今迄の宿泊スタイルとはひと味違う、ローカルな雰囲気に浸れるおしゃれなアパートメントで、素敵なホーチミンステイをエンジョイしてみては。(text : Miwa Ogata)※上記は、各物件のサービスの質や安全性を保証するものではございません。宿泊先は、個人の責任をもってご決定頂けるようお願いします。※宿泊料金は、2015年3月9日現在の料金になります。© all photos to Airbnb
2015年03月12日生まれつき視力、聴力、言葉を失っている女性マリー・ウルタンと、彼女を教育したシスター、マルグリットの実話を基にした感動作『奇跡のひとマリーとマルグリット』が5月に公開されることが決定し、予告編映像が公開された。“もうひとつのヘレン・ケラー物語”とも呼べる作品で、自身も聴覚にハンディキャップを抱えるアリアーナ・リヴォアールがマリー役を演じる。予告編映像本作の舞台は、19世紀末のフランス西部ポアティエ地方の美しい村。聴覚障がいのある少女たちを教育するラルネイ聖母学院の修道女マルグリットは、生まれながらに三重苦をおった女の子マリーに出会い、周囲の人々が「手に負えない」という中で、彼女と真摯に向き合おうとする。マルグリットは自ら教育係を志願するが、マリーは生まれてからこれまで一切、教育を受けたことがなく、マルグリットは“戦い”と呼ぶべき日々の中でマリーを教育し、心を通わせ、彼女の奥底に眠っていた“魂”に触れていく。マリー役のアリアーナ・リヴォアールは聴覚にハンディキャップを抱える女性で演技初挑戦。仏セザール賞の主演女優賞にも輝いた名女優イザベル・カレがシスター・マルグリット役を演じる。『奇跡のひとマリーとマルグリット』5月、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
2015年02月13日北欧のノルウェーというと、日本とはかけ離れた文化が息づく国のように感じますが、「魚料理を熟知している」という意外な共通点を教えてくれたのが世界的に活躍するフードライターのアンドレアス・ヴィエスタッドさんです。魚介が豊富なノルウェーでおいしい魚の食べ方を研究するアンドレアスさんは、日本の「なれずし(魚と米を発酵させたもの)」に興味を持ち来日して以来、すっかり日本の食が気に入り、定期的に来日するようになりました。今回はカメラマンのメッテさんも同行し、日本の食を本格的に取材したそうです。類まれな食への好奇の持ち主に「天職」とも言える今の仕事について聞きました。■これまでの仕事の経緯を教えてください僕は10歳から週に1度、家族の食事を作るようになりました。料理だけでなく、必要な材料をリストにして買い物をするところから始めました。料理をしていると、同じものを作っても、なぜか同じ味に仕上がらないことがあります。「どうしてだろう?」と子供心に思いました。そこで実験をするんです。肉は高い温度で焼くのと、低い温度で焼くのとではどんなふうに違うのか、玉ねぎはみじん切りにしてソテーするのと、大きく切ってソテーするのとでは味は変わるのか? 誰でもそんな好奇心があるはずです。そうした積み重ねで、12歳のときには最高においしいチキンの調理方を編み出しました。茹でるとしっとり仕上がるけど鶏の味は抜けてしまうし、ローストすれば味はあってもパサパサになる。そこでホイルで包んで15分くらい焼いてみたら味もよく、しっとりとしたチキンになったのです。大学ではメディアを専攻しました。世界の文化に興味をひかれ、なかでも食べ物について掘り下げ、書くことは意味のあることであり、調理の歴史は人間の歴史に通じるのではないかという思いに駆られ、在学中からライターを始めました。そのためにはいろいろなものを食べなければいけないでしょう? 行きたいレストランに行くためにはお金を惜しみたくなかったから、学生ローンを組んだのです。文学に例えると、難解なジェイムズ・ジョイスから、楽しく読めるマルグリット・デュラスまで知っていてこそ文学を語れる。食についても、安くておいしいものだけでは…例えばヤキトリがいくらおいしくたって、高級なレストランの味を知らなければ、食を知っているとは言えないと思ったんです。そうして、地元紙やワシントンポストに寄稿するようになり、テレビにも出るようになりました。僕がホストを務める「ニュー・スカンジナビア・クッキング」という料理番組は放映回数100回を超えています。また、オスロには共同レストランも経営していますし、コンサルタント業もしています。「フッティルーテン」というノルウェーの沿岸を巡るクルーズ船のメニューも監修していますが、この船には日本からの観光客も多いと聞いていますよ。■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?大学時代からこの仕事を続けて、幸運なことに仕事が絶えたことはないのです。ですので、年収はかなりあります(笑)。日本人の平均年収はいくら? うん、10倍はあるかな(笑)。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?キッチンとコンピュータを行ったり、来たりしているときです。料理しながら、物を書くのが一番楽しい。あとは、いろいろなところに旅をして、知らない味を探し当てたときがこの仕事をしていて一番嬉しいときです。今回、日本で見つけたおいしい味は焼き鳥屋で食べた「ギンナン」、銀座の日本料理店で食べた「鳩の脳味噌」、福井県の人に紹介された「塩うに」です。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?英語のことわざに「まともな弁護士なら、自分のことで訴訟は起こさない」というのがありますが、僕の場合はまともな人間なら自営業はやらない…ってとこかな。仕事が多くても文句を言えないし、だからと言ってやらないわけにもいかないしというフラストレーションを感じるときはあります。■ちなみに、今日のお昼ごはんは?今日は銀座の「小熊」という日本料理のお店に行きました。熟成肉や熟成刺身が有名と聞き、興味津々だったのですが、シェフに「なれずしが大好き」と話したら、なんとこっそりコースにはないなれずしを出してくれたんです。そして、週に2回は自宅でローストして食べるくらい好きな鳩も出ました! しかも食べたことのない脳味噌も! すばらしい体験でしたね。■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?知識豊富でフレンドリーというイメージです。ただ、ダラッとするのは苦手そう。たまにはダラッとしてくださいね。■休日の過ごし方を教えてください。オスロの自宅で妻や3人の子供たちと過ごします。一緒に料理をしたり、森にきのこを採りに行ったり、ベリーを摘んだり、ガーデニングをしたりします。■将来の仕事や生活の展望は?うーん、今まで順調すぎるくらい、順調だったので将来にはあまり希望が持てない(笑)。あとは下降していくばかりかな、なんて。正直なところ、自分が自分のボスとして働いていると、そんなことを考えずにはいられないんですよ。前向きな展望は…そうだ! トマトを100種類くらい栽培して、その違いを目と舌で確かめたいです!写真:Mette Randem(メッテ・ランデム)
2014年12月23日