エズミ(EZUMi)の2024-25年秋冬コレクションが発表された。ポスト・スタンダード今季のエズミが目指したのは、ファッションにおける“スタンダード”のその先。デザイナー・江角泰俊は原点に立ち返り、「スタンダードとは何か?」という問いに対する“いまの回答”を追い求めた。伝統的なシルエットをより女性らしく変容させることで、かつてのダダイズムやポストモダニズムのように、現代の基準のその先にある、“ポスト・スタンダード”となり得るコレクションを展開する。フェミニン&マニッシュへと昇華最大の特徴は、現代において“スタンダード”とされるフォームを、よりフェミニンかつ力強いシルエットへ昇華させている点だ。マニッシュな印象のあるMA-1ジャケットをベースに、丸みのある身頃と袖を配し、そしてギャザーを入れた裾は斬新な“ペプラム”へとアップデート。一見、相反しているように見える“フェミニンとマニッシュの融合”を実現させた。自ら導き出すシルエット自ら導き出すシルエットも今季ならでは。たとえば、シアー感のある素材のチェック柄ブラウスは、胸元のコルセット部分で結ばれているリボンをほどいて垂らしたり、後ろで結んだり...と多彩な表情を演出することができる。また、腰部分のドローストリングを調節することで、ペプラムシルエットに変化するフィールドジャケットや、ジップを上下に開閉すると、タートルネックor襟付きとしてアレンジを楽しめるニットも魅力的だ。異素材の掛け合わせ異素材を掛け合わせることで生まれた、“新しいスタンダードの形”も見逃せない。クラシックなチェスターコートに組み合わせたのは、ボリュームのあるキルティング生地。ウエストからキルティング素材に切り替わり、裾にかけてドレスのようなAラインを描き出している。そのほか、とろみのあるスカートに切りっぱなしのデニムを合わせた、未視感のあるデニムスカートも披露された。落ち着いたカラーパレットに、光を差し込ませてカラーパレットは、エズミらしく白と黒、グレーのモノトーンを主に採用。ベージュのMA-1やバーガンディーのペプラムジャケット、ブラウンのニットといった秋冬カラーに、ライトイエローのファーが触り心地の良いクロップド丈ジャケットや、サックスのワンピースなどのパステルカラーを時折差し込んでいた。
2024年02月13日エズミ(EZUMi) 2024年春夏コレクションが発表された。20世紀の芸術家 マルセル・デュシャンに着想過去2シーズンに渡り、ブランドの方向性をよりエレガントかつモードなものへと進化させてきたエズミ。デザイナーの江角泰俊がロンドンで学んだ<ファッション×アート>の経験を融合させ、ブリティッシュな要素や歴史的な時代のインスピレーションを、現代的な視点で解釈するアプローチを続けている。2024年春夏コレクションは、この洗練されたスタイルに反骨精神を融合させることで、これまでの既成概念を覆すような、新たなアプローチを試みる。着想源となったのは、20世紀初頭の芸術家 マルセル・デュシャンの精神と彼のダダイズム運動だ。「Ready-made」シリーズの視点を反映まず、コレクションに大きな影響をもたらしたのは、(男性用小便器をはじめとする)“既製品を芸術作品として再構築”した「Ready-made」シリーズ。物品の意味や機能を変容させるという、画期的なデュシャンの視点を、ファッションシーンの既製服に置き換えて洋服作りをスタートした。見慣れたトレンチコートを、ウエストが覗くほどショート丈に大胆カットしたり、ワンピースとして再解釈したり。またエズミが得意とするテーラードジャケットは、ボレロのような軽やかな佇まいへとアップデートさせている。さらにボリューミーなバルーンスリーブを持つブラウスも、今季ならでは。中でも目を惹いたのは、端正なシルエットのジャケットと組み合わせたレイヤードスタイルだ。一つのルックの中で、対比的なフォルムを組みあわせることで、そのシニカルな構造を強調しているかのよう。色味はあえて抑えて、洗練されたパステルカラーを共存させている。“超繊細なズレ”を意味する「inframince」日常では知覚できないほど“超繊細なズレ”を意味する、デュシャンの「inframince」という概念も、コレクションの要となる。例えば、メンズスーツの内ポケットを作る“台場仕立て”は、ボトムスの表地に。また本来後ろにあるはずの立体的なポケットは、パンツの前身頃へと移動させた。さらにジャケットのボタンは、斜めに走らせることで、服そのものが歪んだように見える、アーティスティックな仕掛けも施されている。コラボレーションアイテムもさらに今季は、帽子ブランド「メゾンドリリス(La Maison de Lyllis)」とコラボレーション。涼し気なナチュラル素材をベースに、エズミがエレガントな花のコサージュを加えた、上品な表情に仕上げている。
2023年09月09日エズミ(EZUMi)の2023-24年秋冬コレクションが発表された。エドワーディアン時代から現代に思いを馳せて2023年春夏コレクションでテーマにした優美なヴィクトリア時代から続く今季のエズミは、1900年前後のイギリス・エドワーディアン時代の服飾文化が発想源。当時のファッションといえば、ヴィクトリア時代の曲線美を主張するスタイリングから、紳士服とスカートを合わせた着こなしへ、時代の変遷とともに服飾文化も転換期を迎えていた。“もし、そんなエドワーディアン時代の女性たちが現代にいたら…”という発想のもと、新たな女性像を表現する。“テーラード”にフィーチャーエドワーディアン時代を象徴するアイテムとして、デザイナー・江角泰俊が着目したのは、“プリンセスライン”と呼ばれる胸から肩まで続く縫い目が特徴の「エドワーディアン ジャケット」だ。この当時は珍しかった縫製技術を駆使したジャケットは、フェミニンかつ自然なボディラインを描き出す。さらに今季のコレクションでは、男性のスーツに見られるテーラード仕立てを採用することで、マニッシュな要素がプラスされた新しいジャケットに再構築している。男性服にフェミニン要素を男性と女性のファッションの要素が混在していたことでも知られるエドワーディアン時代。そんな当時のムードを体現するのは、異素材をドッキングしたフレアシルエットのワンピースだ。チェック×無地を掛け合わせたボディ部分は、女性らしく胸元を大きく開け、袖は当時のファッションで男性美を示すレース&フリルをデコレーション。またスカート部分は、レース×チェック×無地の切り替えで、絶妙なバランス感覚を提案している。オリジナルのデニム生地また、“デニム”も今季のキーアイテムだ。廃棄予定のデニムを割きツイード状にしたオリジナル生地は、ジャケットやワンピース、スカートへと変身。ライトブルーのデニムジャケットを着用したルックでは、今季らしいボリューミーな袖のブラウスに、チェックスカートを合わせたレイヤードスタイルが提案された。さらにコレクションには、ブランド初のデニムパンツも登場。リジッド調のインディゴカラーで上品な佇まいに仕上げている。バルーンシルエットコレクション全体を通して散見されたのは、スカートの裾がふんわりと膨らんだ“バルーンシルエット”。ピンクのワンピースやネイビーのジョッパーズなど、女性が動きやすいゆったりとしたフォルムに仕上げている。なお、カラーパレットは、ブラックやネイビー、ホワイトのベーシックカラーに加え、デニムのライトブルーやインディゴ、差し色のグリーンなど幅広い展開だ。
2023年03月17日セレクトショップ・パリゴから、エズミ(EZUMi)やヴァシュモン(VACHEMENT)、エレンディーク(ELENDEEK)の別注ウェアが登場。パリゴ取扱店舗ほかにて発売される。エズミ“MA-1”アレンジのボアブルゾンセレクトショップ・パリゴが誕生30周年を記念し、冬のコラボレーション企画として“レディース3ブランド3アイテム”を展開。エズミの「ボアブルゾン」は、MA-1をベースに、袖以外をボリュームのあるボアでデザインした丸みのある中綿ブルゾンを別注カラーのアイボリーで作成。軽くて保温性のある中綿が全体に入っているため、包み込まれるような温かさを感じることができる。ヴァシュモン“エレガント”なムートンコートヴァシュモンは、ミリタリー要素の強いB3コートをヴァシュモンらしくエレガントにデザインした「ムートンB3コート」を復刻。見た目も触り心地も滑らかな素材には、フランス生産の高いクオリティーのものを採用した。保温性が優れているだけでなく、手入れが簡単なのも嬉しいポイントだ。エレンディーク“モノクロチェック柄”ショートツイードコートエレンディークからは、定番のショートコートに、パリゴ限定でクラシックな白黒のチェック柄のツイード生地を乗せた「ショートツイードコート」が登場。クラシックな生地を使用しつつも、バックに立体感を演出し、少し後ろに抜いて着用できるように。そうすることで、程よいリラックス感が生まれ、かっちりしすぎない“今っぽい”着こなしを実現させた。【詳細】パリゴ 30周年記念 冬の別注アイテム販売店舗:パリゴ店頭、ジャパン デニム銀座店、公式オンラインストア<アイテム>・エズミ ボアブルゾン 61,600円・ヴァシュモン ムートンB3コート 53,900円・エレンディーク ショートツイードコート 49,500円
2022年10月08日セレクトショップ・パリゴから、マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)やエズミ(EZUMi)、ロキト(LOKITHO)などの別注ウェア&シューズが登場。パリゴ全店ほかにて発売される。マメ クロゴウチ“彼岸花”のエレガントなワンピースセレクトショップ・パリゴは、2022年に迎える30周年を記念し、人気ブランドとの別注アイテムを展開する。マメ クロゴウチの「フローラル ベロア ジャカード ハイネック ドレス」は、ファブリックの美しさと上品なドレープが際立つエレガントなワンピースだ。夜闇に見立てたネイビーを基調に、秋の夜闇に浮かび上がる彼岸花のような、力強さと儚さを赤のアクセントカラーで表現した。エズミ“バックプリーツ”ワンピースエズミの「バック プリーツ ドレス」は、バックスタイルにレイヤールックなドレーププリーツを施したワンピース。歩くたびにふんわりと広がるプリーツにテンションが上がりそうな一着だ。ロキト“コード刺繡”のトップスロキトの「コード刺繍ラグランカットソー」は、ロキトのアイコンである“コード刺繍”をラグランのラインに合わせ、前身頃に施したもの。上品な素材と刺繍を組み合わせることで、モード感漂う一着に仕上げた。デイト“フーガ”ボリュームスニーカー今回初となるデイト(D.A.T.E.)とパリゴのコラボレーションでは、デイト定番のスニーカー“フーガ”にパリゴ限定カラー“シルバー×トープ”を採用したスニーカーを用意。ほどよいボリューム感のあるスニーカーで、どのコーディネートにもマッチする。クラネのワンピースやヘンリエンヴァ―ゴのブーツなどもほかにも、クラネ(CLANE)の小さな実が散りばめられたかのようなオリジナル生地のワンピースや、ヘンリ エン ヴァーゴ(HENRI EN VARGO)のスクエアトゥのショートブーツなど注目のウェアやシューズを豊富に取り揃える。【詳細】パリゴ 30周年記念 別注アイテム販売店舗:パリゴ全店、公式オンラインストアアイテム例:・マメ クロゴウチ フローラル ジャカード ハイネック ドレス 39,600円・エズミ バックプリーツ ドレス 48,400円・ロキト コード刺繍ラグランカットソー 25,300円・デイト FUGA・DRAGON 限定カラー 36,300円・クラネ ドット オパール ワンピース 35,200円・ヘンリエンヴァ―ゴ “マチルダ”ショートブーツ 36,300円<参加ブランド>マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)/アカネ ウツノミヤ(AKANE UTSUNOMI/ヘンリ エン ヴァーゴ(HENRI EN VARGO)/フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)/デイト(D.A.T.E.)/ロキト(LOKITHO)/エズミ(EZUMi)/ソワリー(Soierie)/クラネ(CLANE)/ピッピシック(PIPPICHIC)/アッパーハイツ(upper hig/ヴァシュモン(VACHEMENT)
2022年09月25日エズミ(EZUMi) 2023年春夏コレクションが、2022年8月29日(月)東京・KITTE内の博物館「インターメディアテク」にて発表された。“Victorian woman in modern day"約3年ぶりのショー開催となる今シーズンは、デザイナー・江角泰俊の原点回帰ともいえるコレクションとなった。インスピレーション源になったのは、江角がセントラル・セント・マーチンズの留学時代に作成した一冊のスケッチブック。“Victorian woman in modern day"とタイトルを付けたその中身は、“ファッションの栄華を極めたヴィクトリア時代の女性が、もし現代にいたら…”という、極めてシンプルなアイディアのもと制作されたコレクションであった。今季改めてそのスケッチブックを開いた江角は、改めてヴィクトリアン朝時代の服飾文化を中心に調べることからスタート。当時の特徴的なディテールや装飾の構造を研究してみたり、分解し現代のテイストに合うように再構築してみたり…。昨今<建築>を着想源にしたコレクションを発表してきたブランドのテイストとは一変し、装飾を駆使しながらも力強いフェミニティを感じさせる新しいコレクションが幕を開けた。シグネチャーピースは“コルセット”コレクションのシグネチャーとなるのは、ヴィクトリアン朝時代を象徴するコルセットだ。女性の体躯をキュッと絞る象徴的なフォルムはそのままに、裾にはひらりとひらめくフリルをあしらって。それでいて甘くなりすぎないように、洗練されたテーラードで再解釈しているのも今季の大きな特徴といえるだろう。ウエストを絞るコルセットの機能を踏襲したように、たっぷりのギャザーをボディに配したブラウスも登場した。艶やかな光沢を放つ淡いブルーの布地を採用した上品な表情ながら、レースで切り替えたタイトなアシンメトリースカートを合わせることで、さり気ないセンシュアリティを演出している。クリノリンやバッスルを使用したシルエット身体のフォルムを拡張することが、“女性の美”として捉えられたヴィクトリアン朝時代にならい、今季のボトムスやドレスも、ヒップを強調するクリノリンやバッスル、パニエなどを使用した特徴的なスタイルが主流に。ボリューミーなシルエットながら、シックなブラックやホワイトなど、あえてシンプルな単色使いを採用することで、過剰になりすぎない絶妙なバランス感覚で提案している。ブリティッシュな空気を内包して一方今シーズンのアウターは、極めてマニッシュなムードに仕上げているのも見逃せない。ベースとなったのは、テーラードジャケットの起源にもなったフロックコートや、男性のスーツを女性が取り入れたエドワーディアンジャケットなど。歴史衣装のヘリテージの中にあるエレガンスを、現代女性の衣服として昇華させたアウターの数々は、江角の原点である英国文化を強く感じさせるものでもある。今回の原点回帰を通して、ブランドを今一度見直す機会ができたと語る江角。それは本コレクションだけに留まらず、今までのブランドのテイスト・スタイルに一度終止符を打つことを意味するのだという。ランウェイのラストに登場したパフスリーブのジャケットのルックは、パワーショルダーを連想させる堂々とした姿であった。甘さだけでなく、力強さを秘めたその女性像は、きっと未来でも新しい魅力を解き放つ物語を予感させる。
2022年09月01日セレクトショップ・パリゴから、エズミ(EZUMi)やミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)、ロキト(LOKITHO)の別注ウェアなどが登場。エズミ“ボタニカルレース”ワンピースセレクトショップ・パリゴが誕生30周年を記念し、人気ブランドの別注アイテムを展開。エズミの「ボタニカルレースワンピース」は、胸元に配したボタニカルレースとスクエアスリーブが目を引くミッド丈ワンピースだ。クリスピータッチの軽やかな素材感で、春夏らしい爽やかな着こなしを楽しむことができる。ミュラー オブ ヨシオクボ“フレアスリーブ”トップスミュラー オブ ヨシオクボの「フレアスリーブトップス」は、パリゴでも様々な素材で展開してきた人気シルエットの新作。ボリュームのある袖に細かなステッチを施し、生地表面に凹凸感を生み出すことで、奥行きのある表情に仕上げた。カットソーとコンビネーションしているため、着心地も快適だ。ロキト“コード刺繍”の透け感Tシャツロキトの「コード刺繍シアーTシャツ」は、胸元の切り替えデザインにコード刺繍を施したもの。清涼感と落ち感を備えた編地をベースとしており、組み合わせるボトムスによってはブラウスのような着こなしも可能だ。ヘンリ エン ヴァーゴの涼やかミュールヘンリ エン ヴァーゴ(HENRI EN VARGO)のサンダルも要チェック。「スクエアトゥーヒールサンダル」は、スクエアトゥとミドルヒールが特徴の定番ミュール「Rola」に、パリゴの別注生地を落とし込んだもの。春夏らしい涼やかな雰囲気の生地に、所々ステッチを施し、ミニマルながらもスパイスの効いた一足を完成させた。【詳細】パリゴ 30周年記念 別注アイテム販売店舗:パリゴ店頭、公式オンラインストアアイテム例:・エズミ ボタニカルレースワンピース 36,300円発売時期:2022年3月上旬・ミュラー オブ ヨシオクボ フレアスリーブトップス 20,900円発売時期:3月下旬・ロキト コード刺繍シアーTシャツ 20,900円発売時期:3月下旬・ヘンリ エン ヴァーゴ スクエアトゥーヒールサンダル 29,700円発売時期:3月上旬
2022年04月09日セレクトショップ・パリゴ(PARIGOT)が、マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi )やハイク(HYKE)、エズミ(EZUMi)をはじめとする12ブランドとコラボレーション。2020年7月から11月上旬にかけて順次発売される。マメ クロゴウチやハイクなど12ブランドとコラボマメ クロゴウチマメ クロゴウチとのコラボレーションでは、2020年秋冬シーズンを象徴するアクティブなVラインブラウスやジャカードニットが登場。視覚的に体を包み、守る籠をイメージしたジャカードニットには、日本の伝統的な籠やその編地から着想を得たグリッド模様があしらわれている。ハイクハイクの定番「カラーレスコート」をウール混の限定素材で別注したコートは、ミリタリーテイストを感じさせつつ、ミニマルな佇まいに。インラインではダブルフェイスのところ、裏地付きのウール地で仕立てることで軽やかさをプラスしている。エズミエズミの別注ワンピースは、シーズンレスに着られるプリーツワンピース。高級感のあるウール混素材で仕立てたワンピースにバックサテンのプリーツを配し、アシンメトリーなデザインに仕上げた。バルーンスリーブのように曲線的な袖に仕立てることで、フェミニンな印象に。その他、ドレープ感がエレガントなヴァシュモン(VACHEMENT)のウールメルトンコートや、ミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)のノーカラーコート、小花刺繍を配したロキト(LOKITHO)のジャケットなどのウェアに加え、ピッピシック(PIPPICHIC)のシューズやアデル ビジュー(ADER.bioux)のアクセサリーなども展開される。【詳細】パリゴ 2020年秋冬 コラボレーション展開時期:2020年7月上旬~11月上旬 順次展開場所:パリゴ 各店舗、オンラインストア■アイテム例・マメ クロゴウチ ブラウス 48,000円+税、ニット 43,000円+税 ※8月上旬発売・ハイク コート 79,000円+税 ※9月上旬発売・エズミ ワンピース 45,000円+税 ※8月中旬発売・ロキト エンブロイダリーブルゾン 43,000円+税 ※8月上旬発売・ヴァシュモン ロングコート 78,000円+税 ※8月上旬発売・ミュラー オブ ヨシオクボ コート 58,000円+税 ※9月上旬発売【問い合わせ先】パリゴ 丸の内店TEL:03-5222-1708
2020年07月31日エズミ(EZUMi)の2020年春夏コレクションが、2019年9月3日(火)に発表された。タイトルは「Untitled:0339」。サンティアゴ・カラトラバの建築から着想デザイナー・江角泰俊がJALの新制服を手掛けたことでも話題を集めているエズミ(EZUMi)が、2年ぶりにファッションショーを開催。今シーズン、インスピレーションの源となったのは、サンティアゴ・カラトラバが手掛ける建築や彫刻作品だ。彼は人体構造、骨、鳥の翼など自然界の理にかなった構造形状から発想した建築作品でその名を馳せるスペインの建築家・構造家である。ベルトやドローコードを多用デザイナーの江角は、サンティアゴ・カラトラバの建築や彫刻作品における構造表現や、力のつり合いからインスパイアされた構造やディテールを、コレクションピースに落とし込んだ。具体的にはベルトやドローコードなど布をつる力を持つディテールを洋服に取り入れることで、独自のシルエットを生み出している。たとえば、コントラストを効かせたバイカラーのブラウスにはドローコードを組み込むことで、ウエストとスリーブをぐっと絞った。江角が得意とする美しいプリーツを取り入れたワンピースも、胸元にベルトをぐるりと巻き付けることで新鮮な表情を加えている。グラフィカルなチェック柄また、サンティアゴ・カラトラバの作品が持つ形態の反復による強いビジュアルは、グラフィカルなチェック柄で表現。3種類のチェックを組み合わせ、トレンチコートやドレープスカートなど多彩なアイテムに取り入れることで、コレクションをリズミカルに仕上げている。チェック柄を構成する鮮やかなカラーは、アートディレクターの多田明日香が手掛ける、人間の骨格を押し花で表現したアート作品にもインスパイアされたもの。マジェンダ、イエロー、グリーンなど豊かな色彩を織り交ぜている。
2019年09月06日JALの新制服をエズミ(EZUMi)のデザイナー・江角泰俊が担当。2020年4月より導入される。テーマは“ハイブリッド モダンビューティー”航空運送事業に関わる全部門の制服を新たなデザインに一新するJAL。エズミのデザイナー 江角泰俊は、“ハイブリッド モダンビューティー”をテーマに、客室乗務員や地上接客部門の制服デザインを担当。異素材を組み合わせてオリジナリティを加えながらも、着心地の良さや動きやすさも重視した新制服を完成させた。客室乗務員客室乗務員の制服には、ワンピースとパンツスタイルの全2種類を用意。ワンピースは、航空会社の制服では珍しいバルーンスリーブを採用。またJALのロゴマークにちなんで、“鶴”の流線型を表す立体的なシルエットに仕立てている。地上接客部門地上接客部門には、通常のジャケット×スカートに加え、ワンピースが新登場。またラウンジスタッフの制服には、柔らかなピンクベージュに彩られたノーカラーのダブルジャケットが導入される。“手書き”で描いた満開のスカーフ地上接客部門の制服には、大判を整形したロングタイプのスカーフをセット。スカーフは、江角泰俊の手書きによる満開の花々をあしらったデザインで、約20色を使用した華やかな仕上がりとなっている。“レッド”をアクセントになお制服は、ダークカラーを基調に、JALのコーポレートカラーであるレッドをアクセントに採用。制服の袖口や胸元のポケットといったディテールをはじめ、ベルトやスカーフアクセサリーに差し込まれている。
2019年07月26日エズミ(EZUMi)の2019年春夏コレクションから、イロセ(i ro se)とのコラボレーションバッグが登場。2019年3月16日(土)から3月31日(日)までB’2nd神南、B’2nd roit札幌にて販売される。イロセは、ミニマルなデザインのバッグや財布で人気を博す日本のレザーブランド。エズミとのコラボレーションでは、トートバッグとショルダーバッグの2型を展開する。イロセのアイコニックなシームレスバッグに飾ったのは、フリンジのディテール。ショルダーバッグには、ストラップにフリンジを配して。スーパービッグサイズのトートバッグには、着脱可能な大ぶりのフリンジを採用した。【詳細】エズミ×イロセ コラボレーションバッグ・ショルダーバッグ 22,000円+税・トートバッグ 38,000円+税取扱店舗:B’2nd神南、B’2nd roit札幌、エズミ公式オンラインショップ※B’2nd神南、B’2nd roit札幌は2019年3月16日(土)から3月31日(日)までの期間限定販売。エズミ公式オンラインショップは発売中(2019年3月現在)。
2019年03月16日エズミ(EZUMi)の2019年春夏コレクションが発表された。テーマは「Untitled:1618」。昨シーズンに引き続き、あえて"無題"とすることで、奥行きのある世界観を見せていく。トッド・マクレランの作品に着想創作のインスピレーション源となったのは、現代アーティスト、トッド・マクレラン。ガジェットをはじめ既に完成されたプロダクトをあえて分解し、すべてのパーツを規則正しく並べた彼の写真作品「Disassembly(分解)シリーズ」に着想を得て、デザイナー・江角泰俊が得意とする構築的なピースを展開していく。パーツごとに分解し再構築用意されたのは、アイテムを一旦パーツごとに分解し、別のアイテムと共に再構築したかのようなピースたち。たとえばデニムパンツのウエストやサイドに注目すると、淡いブルーのデニムをパーツごとに切り分け、インディゴブルーのデニムに張り付けたかのようなディテールが見て取れる。カーキとブラックのカラーブロックが印象的なジャケットは、エポーレット付きの軍服を切り取り、スタンドカラーのミリタリージャケットにドッキングしたかのようなデザインに仕上げた。ファスナーやスナップボタン、複数のポケットなどミリタリーアイテムの優れた機能性は残しつつも、形の異なる2つのジャケットを再構築することでデザイン性を高めている。前から見るとフロントのボタンを開けたデニムシャツワンピースを羽織っているかのようなピースも、背面にはトレンチコートなどに見られるベルト風ディテールが現れる。さらに、バックスタイルには、江角が得意とする美しいプリーツもプラスした。ストライプのオリジナルテキスタイルブラックやベージュ、カーキといったベーシックカラーが主流のコレクションにリズムを生むのは、繊細なマルチストライプのテキスタイル。上品な光沢のあるキュプラを用いたこのオリジナルテキスタイルは、フリルをたっぷりとあしらったブラウスや、ウエストのレースアップが印象的なワンドパンツなどに採用され、コレクション全体に漂う落ち着いたムードにアクセントを加える。
2018年09月11日エズミ(EZUMi)は、2018-19年秋冬コレクションを発表。ヤストシ エズミ(Yasutoshi Ezumi)から改名後、初となるコレクションだ。今季のテーマは「Untitled:16」。あえて名付けを抽象的にすることでより奥行きのある世界観を見せていく。“16”は、黄金比の1:1.618の数字から由来する。構築的で端正な造形のピースがコレクションを彩る。服作りのインスピレーション源となったのは、価値の低い素材をより高次元のものへとアップデートする“アップサイクル”によって生み出されたアートや建築。ベージュやグレー、パープル、ネイビーといったニュアンスを含むカラーリングは、デザイナー・江角泰俊が数多のアートや建築をピックアップした中から抽出した色。1枚の洋服の中で、またはスタイリングの中で、組み合わせられた色達が絶妙なバランスを保ちながら相互に作用し、服を完成形へと導く。もう一つの着想源は、英国のヴィクトリアンスタイルだ。装飾的なレースを組み合わせたブラウスやスカート、グレンチェックのセットアップなどが、クラシカルで上品な雰囲気を演出する。バイカラーのチェックを組み合わせたジャケットは、ハリ感のある生地で作られた、凛とした表情が印象的だ。Aラインシルエットのコートは、パープルのラインを足したグレンチェックのソフトな生地や、立体感のあるキャメルのメルトンで仕立てられた。シルエットだけでなく裾のラインも表情豊かに曲線を描き、緩やかでフェミニンな空気感を表現する。ミリタリーテイストのトレンチコートには金属のボタンを贅沢に使用。ボタンの留め方によって自在にシルエットを変えられる。また、大きなフラップのついたポケットは、袖を通すことができるように実は貫通しており、フラップから手を出すとまるでケープのようなシルエットに。身頃の内側に付けられたマガジンポケットなど、優雅なデザインの細部に様々な仕掛けが隠れている。目を惹くのは個性豊かなニット達だ。エズミの多彩なボタン使いや、ノルディック柄の部分のみをモヘア糸で作り、起毛させることで独特の浮遊感を示すニットなど、ユニークなディテールが光る。様々な編目模様を組み合わせたニットはアシンメトリーな柄・形と、編目の織り成す透け感が服に躍動感をもたらす。紙を破いた時のような、ランダムなラインを描くニットチュニックも登場。一度成形したものをカットして強縮をかけ、フェルトのような高密度にすることで独特の質感を生み出している。
2018年02月07日ヤストシ エズミ(Yasutoshi Ezumi)の2018年春夏コレクションが、東京・神宮前のトランク ホテルにて2017年8月25日(金)に発表された。8月も終わりだというのに暑い日が続く日々。今シーズンのヤストシ エズミは、そんな暑さを忘れさせてくれるような爽やかなコレクションだ。まず、洋服を作るうえでデザイナーの江角泰俊が念頭に置いたのは「コラージュ」というテーマ。これまで建築を大きなテーマとして掲げてきたが、そこから離れてあらゆるものを模索し、コンテンポラリーというブランドの根底にあるコンセプトを「コラージュ」という視点で表現するよう転換した。パターンの組み方やレイヤーの仕方で、風になびくワードローブは着る人に女性らしさを纏わせる。ショーの始まりを告げたトレンチコートは、色違いのテキスタイルで構成したロング&リーンなシルエットだ。ワンルックがロジックの異なるもので満たされている。コートの上から巻きスカートのようなものを巻き付けていたり、通常あるはずのないバックスタイルに袖が垂れていたり、まさに「コラージュ」を体現する。一方、デニムジャケットはジッパーとボタン、そしてプリーツでも遊んでいる。ビックシルエットの大きなキャンパスに、ステッチがのびのびと巡らされている。とはいえ、ありったけのものを足すのではなくて、きちんと女性らしさを補うために引き算も忘れていない。シャツワンピースは、前から見ると多様な装飾だが、バックシルエットは比較的シンプル。前に置いたコルセットは後ろからは見えず、ウエストが強調されているもののフラットだ。また、シャツ地のワンピースのなかで、幾枚かの布をアシンメトリーに重ねたようなスタイルがある。そこには、肌を見せる楽しさがあり、引いて見える美しさが凝縮されている。ただ装飾をカット&ペーストするだけでなく、テイストの組み合わせも感じさせている。その中でも象徴的だったのがミリタリーのムードである。ドローコードはジャケットに巡らされ、ギャザーを導いている。しかし、装飾が重すぎてはいけないから、きちんと胸元はエレガンスな深いV字。スカートやワンピースに用いられたアイレットやレースアップのディテールも同じで、ミリタリー的要素を汲んでいる。「コラージュ」を紐解くために、通常ならさりげなく用いられるそれらを敢えてクローズアップしているのが面白い。江角はこうした「コラージュ」の表現について「予想外なものを導くものであって、アイディアは無限に出てくる。」と話している。視点を変えた今季には、その「意外性のある組み合わせ」により、江角の“ブランドのこれから”に対する想いを伝えてくれた。コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)のウィメンズデザイナーとしてもスタートを切り、さらに来シーズンからはブランド名を「エズミ」に変更するという。新たな1歩を踏み出す江角の心が垣間見えるシーズンであったともいえるだろう。
2017年08月28日ヤストシ エズミ(YASUTOSHI EZUMI)のデザイナー江角泰俊が、シュウ ウエムラ(shu uemura)のメイクアップスタイリストのユニフォームをデザイン、2017年4月に刷新した。江角泰俊は、シュウ ウエムラの創始者・植村秀の「伝統は革新の連続である。」という言葉からヒントを得て、制服のデザインを考えた。コンセプトは「ポスト トラディション」。東京のファッションの流行を考慮しつつ、機能性を重視したデザインを提案した。誕生したのは、ジッパーが印象的なスカートに、アシンメトリーなテイラードシャツ、ライダースジャケットを思わせるジャケットなど。メイクアップスタイリストが動きやすようにディテールにも配慮、所作が美しく見えるところもポイントだ。シュウ ウエムラのアーティスティック・ディレクターuchiideは、ユニフォームデザインを江角に依頼した理由について次のようにコメントを残している。「一般的にユニフォームは時代感覚と現場での動きやすさを保証する機能性の両立が求められますが、そこにはやはり理が存在すると思います。江角さんは、時代感覚や機能に加え、シュウ ウエムラが大切にしている洗練された東京感や細部にこだわるプロフェッショナリズムなど、ユニフォームに求められるさまざまなニーズを満たす絶妙な理を見出してくれるのではないかと思ったのです。」。
2017年05月01日ヤストシ エズミ(Yasutoshi Ezumi)の2017年春夏コレクションが、2016年8月30日(火)東京・青山で発表された。インスピレーションを与えたのは、イタリア人建築家カルロ・スカルパの作品。その多くは、歴史的建築物の修復によるもので、創造的な改修を加えることで、新たな価値を見出している。その手法は「レスタウロ」と呼ばれ、建築界に大きな影響を与えた。そして、デザイナー江角泰俊による今季のクリエーションテーマもまた「レスタウロ」と名付けられている。江角は、既存の服を材料の一部として扱い、新たなものへと昇華させている。例えば、フォーマルを代表するシャツは、本来男性的なエッセンスが強い。そこに、ボタンでのアレンジを加える。前身頃同様に、バックスタイルにも、アームラインにも、ボタンを並べて、開閉機能を持たせた。ボタンを開ければ色気を纏えるし、キュッと締めればかっちりとし、また違った印象になる。シルエットもAラインに整えられていて、女性らしさを持ち合わせている。カジュアルの代名詞デニムは、フォルム・ディテールの遊びで、モダンさを加えた。デニムジャケットはふわりとしたフォルムへ変形させ、ジップを斜めに配置。またデニムスカートには、ロングスリットを入れて、隙間からプリーツを覗かせた。ひと手間加えた装いは、コーディネートすることで、より新たな一面が顔を出す。ベーシックなカーディガンも、前・後身頃にあしらったボタンを一つずつ開け、肩を落として着こなせば、とたんに‟旬”になるし、デニムウェア同士も濃淡で差をつけ重ねれば、モードなスタイルへと変化する。また今季のニュースは、堤隼人が出掛ける日本ブランド「AIRA」を招き、コラボレーションアクセサリーを提案していることだ。
2016年09月02日Yasutoshi Ezumiの14春夏テーマはArchitectonic(建築学)。スイスの建築家、ル・コルビュジエの作品にインスパイヤー。モンドリアンやカンディンスキーを髣髴とさせる直線と曲線に描かれたモダンアート的要素が2014年春夏トレンドらしい。配色のすっきり感は消費者に取り入れやすいポイント。詳しくは、 こちら から。
2013年10月16日