8月4日公開の映画『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーen film』で、ルパンレッド/夜野魁利役を演じる伊藤あさひさん、パトレン1号/朝加圭一郎役を演じる結木滉星さんにインタビュー。映画の見どころや子どもの頃のヒーロー、そして現在のお母様との関係性まで、自他共に認める“仲良し2人組”にたっぷりと語っていただきました。■マイナスイオンを浴びながら撮影した名シーンに注目!?――映画公開を控えて、今の心境はいかがですか?伊藤あさひ(以下、伊藤):魁利と圭一郎が腹を割って語り合うシーンがあって、そこはお互い一番力を入れた部分です。だから、どんな風に仕上がっているのか楽しみです。結木滉星(以下、結木):テレビ版では快盗姿の魁利と向き合う場面がないので、新鮮な気持ちになりました。いい意味で現場の雰囲気にものまれて、すごく良いシーンになったんじゃないかと思います。伊藤:現場は本当に空気のきれいな川辺で、マイナスイオンを感じながら本心を暴露しあうような感じでした。僕らの間にあった焚き火も心にしみるようで、グッとくるものがありましたね。――テレビ版と映画版の大きな違いについて教えてください。伊藤:やっぱり共闘かな。僕らレッドだけでなく他の4人が協力しているところも、映画ならではの物語になっていますね。結木:あとは、ルパンレンジャーとパトレンジャーが6人揃って変身するシーンは、おそらく今後のTV版でもなかなかないんじゃないかと思うので、見どころだと思います。――アクションシーンも大変だったと聞いています。結木さんは製作発表会見で「半分殺されかけた」とおっしゃっていましたが(笑)。結木:あれはもちろん盛ったんですけど(笑)。火薬が近距離で爆破するシーンを撮ったんです。ふだんはCGだったりもするんですが、今回は「パンパンッ」と火花が出て気分はノリましたが、テストがなく一発本番撮りだったこともあって、ちょっと怖かったですね。■子どもたちの“ヒーロー”でいるために――伊藤さんは番組開始当初のインタビューで、子どもたちに話しかけられてもうまく返せない…とおっしゃっていましたが、最近はいかがですか?伊藤:いまは、子どもたちが「魁利」と呼んでくれるのがすごくうれしいです。自分もその波に乗って、ヒーローっぽくできるようにはなってきたのかなとは思います。酔いしれていますね(笑)。――子どもから話しかけられたとき、意識していることは?伊藤:ヒーローは子どもにとっては憧れの存在なので、親しみやすい感じで「いつもありがとう」と言うのではなくて、「良い子にするんだぞ」といった感じで返すようにしています。これはヒーロー役に決まったころからそうしたいとは思っていて、最近はそれが自然と言えるようになってきました。――なるほど。今回は初のWレッドということですが、ルパンとパトレンで差別化をはかるために心がけていることはありますか?伊藤:もともと設定も真逆ですし、それぞれの役にどっぷりと浸かっていけば、差別化が進んでおもしろくなっていくと思っています。相手というよりは、自分の役をどう高めていけるかが大事なんじゃないかなと。結木:本当にその通りです。わかりやすく言うと、ルパンレッドは“イマドキ”っぽくて、パトレン1号は“昭和の男”くさい感じ。自分たちがやるべきことを追求していけば、自然と差別化できると思っていたので、大きな心配はしていなかったですね。――プライベートでは、魁利と圭一郎のどちらのタイプに近いですか?伊藤:魁利だと思います。僕はそんなにアツくはないんで(笑)。結木:僕も魁利かな。プライベートはそんなにキッチリしてるタイプじゃないし。伊藤:というか、圭一郎が特殊なんだよね(笑)結木:うん。プライベートで圭一郎みたいなタイプの人って、なかなかいないと思います(笑)。■究極のめんどくさがり屋!? 伊藤&結木の素顔に迫る――物語には“ルパンコレクション”が登場しますが、小さな頃から大切にしてきた宝物はありますか?伊藤:結構“新しいモノ好き”なので、大事なものが変わるんですよね。小さい頃からずっと大切にしているモノって…ないかなぁ。結木:わかる。飽きやすいんですよ、僕も(笑)。――(笑)。今回“ルパパト”の設定の新しさは、お2人にぴったりですね。結木:たしかに!伊藤:うれしいですね。――ルパンレンジャーは“大切な人”のために快盗になったわけですが、お2人が大切にしているものはありますか?伊藤:何ですかね…スマホ?結木:まさかのソレなの? そこは「家族」とかじゃないの!?――圭一郎的な模範解答ですね(笑)。伊藤さんは、スマホを片時も手離せない?伊藤:スマホがないと、困ります(笑)。ゲームで“ランキング”とかが、あるとアツくなっちゃうタイプなんです。でも結木くんは、「ゲーム好きじゃない」とか言って、他人のスマホではめっちゃゲームやるんですよ。自分のスマホではやらないのに!――結木さんがご自身のスマホでゲームをやらないのは、ハマりそうだからですか?結木:いや、単純にダウンロードするのがめんどくさいからです。僕、究極のめんどくさがり屋なんですよ(笑)。■“検索”に“ツンデレ”…お母様とのエピソードを告白!――子どもの頃に好きだったヒーローを覚えていますか?伊藤:僕は当時グアムに住んでいたこともあって、『スパイダーマン』とかアメコミ系のヒーローが好きでした。もちろん日本の戦隊モノも好きで、世代で言えば『特捜戦隊デカレンジャー』です。――警察がモチーフのヒーローですね。まさかご自身が警察と戦うことになるとは…。伊藤:本当に! 複雑ですね(笑)。結木:僕は『仮面ライダークウガ』が好きで、ベルトもフィギュアも持っていました。クウガっていろんな色があるので、人形を全部そろえて戦わせたりして遊んでいましたね。――お母さまにとっては、そんな息子さんがヒーローを演じるのは感慨深いことだと思います。結木:僕がヒーロー好きだったことを知っているからこそ、出演が決まったときにはすごく喜んでくれました。報告したら「本当に!?」とびっくりしていましたけど(笑)。それから「おめでとう」と言ってくれたのが、うれしかったですね。伊藤:僕はそんなに親に干渉されないタイプなのですが、忙しくなるので体調面の心配の方が大きかったみたいです。最近は、僕より先に作品も観ているし、僕が出ている雑誌とかは言わずともチェックしていて…うちの親はツンデレなのかもしれません(笑)。結木:うちも連絡はしてこないですけど、僕の名前で検索はしているらしく…。家に帰ったときに「今日は、話題のキーワード第何位だったよ」とか言われます(笑)。――お2人とも、親子仲の良さが伺えてステキです! それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。結木:僕は小さな頃、本当にヒーローになるのが夢だったので、子どもたちには「夢は叶うものだよ!」と伝えたいですね。お母さんたちは育児でお疲れもあると思いますが、大人でも楽しめる映画やドラマになっているので、お子さんと一緒に癒されたり、楽しんだりする時間を過ごしていただけたらうれしいです。伊藤:出演している自分が言うのもなんですが…みんなで一生懸命やっています! 作品を通して僕らの成長も見られると思うので、お母さんたちはそんなところも温かく見守っていただけたらと思います。『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーen film』8月4日(土)ロードショー公式サイト:
2018年08月03日1975年のスタート以来、さまざまなヒーローを生み出してきた「スーパー戦隊シリーズ」。先日惜しまれつつも終了した『宇宙戦隊キュウレンジャー』に代わり、2月11日(日)より新たなスーパー戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(以下「ルパパト」)が始まりました。そこで、いままで特撮ヒーロー作品を観たことのなかった筆者が、同じく特撮ヒーロー作品デビューを飾る3歳の息子の反応を混ぜながら、第1話を観て感じた“おもしろさ”を紹介しようと思います。■男の子にとっては、“カッコいい”がすべてタイトルを見て「あれ?」と思う人も多いかと思いますが、今作は「VS」=対決劇です。対峙(たいじ)する2つの戦隊のモチーフは“快盗”と“警察”。これまで「正義VS悪」を貫いてきた同シリーズ初の、ヒーロー同士がぶつかり合う構造なのです。物語は、稀代の大快盗アルセーヌ・ルパンが集めた宝物「ルパンコレクション」が、異世界から現れた犯罪者集団「ギャングラー」によって奪われてしまったことから始まります。ギャングラーから、不思議な力を持つルパンコレクションを盗り戻すため戦う“快盗戦隊ルパンレンジャー”。一方、“警察戦隊パトレンジャー”は、人類をギャングラーから守り、ルパンコレクションを押収しようとしますが…。倒す相手は同じでも、快盗と警察という立場、そして心に秘めた信念も異なる2つのスーパー戦隊。勧善懲悪にくくることができないバトルになりそうです。 特撮ヒーロー作品を初めて観る3歳男児がこの複雑なストーリーを楽しめるのか? と思いながら観始めた筆者でしたが、そんな不安は冒頭5分で吹き飛びました。オープニングは、コレクションの力を使って悪事を働くギャングラーを、ルパンレンジャーが倒すというアクション満載のシーン。3歳男児はこの5分でくぎ付けになったのです。そして、変身シーンでは「快盗戦隊ルパンレンジャー!」という名乗りのあと、すぐにまねをして「かっこいー!」と。息子にとっては、快盗か警察かなんて関係ない、「カッコいいかどうか」が大事なのです。「やっぱり男の子だなぁ」なんて、母はほっこり思ってしまいました。ちなみに放映終了後、息子に「どっちが好き?」と聞いたら、「ルパンレンジャー!」と即答。どうやら息子のハートはルパンレンジャーに奪われてしまったようです。■“イケメン俳優の卵”どっちにママはハマる?特撮ヒーロー作品といえば、子供だけでなくママもハマるとよく聞きます。それは、特撮ヒーロー作品から経歴をスタートし、その後、大きく飛躍する俳優が多いから。これまで玉山鉄二、松坂桃李、千葉雄大、志尊淳といった俳優がスーパー戦隊シリーズの出演をキッカケに知名度を上げてきました。仮面ライダーシリーズ出身の俳優も数多く活躍していますし、“特撮ヒーロー=イケメン俳優の登竜門”と言えそうです。さて、「ルパパト」では、どんなイケメンが出ているのか。調べてみると、まず“ルパンレンジャー”のレッドを演じる伊藤あさひ(写真・中央)の、役柄とは正反対のアーティスト写真にビビッと反応してしまいました。本作では、金髪で見た目は軽薄そうだけど、信念を持ったカリスマ性のある役。でも、写真の彼はやわらかい雰囲気。均整のとれた顔立ちと線の細さで、CMで女装をしたこともあるというのも納得。第1話では、そんな雰囲気とはかけ離れた、快盗という危険な魅力を体現した彼にぐっと引き込まれてしまいました。そして、“パトレン1号役”結木滉星(下写真・中央)は、まっすぐな目力を感じるイケメン。役柄も犯罪ゼロを真剣に目指す熱血漢で、イメージ通り。第1話を見ると、その真っすぐさが空回りするようなシーンがあり、ついつい母目線で「かわいい!」と思ってしまいました。イケメン俳優の卵をいち早く見出し、成長していく様を見守る。今回、筆者は「ルパパト」のイケメンたちに魅かれ、そして実際に今後の成長を見ていきたいな、という気持ちになりました。悔しいけど、特撮ヒーロー作品にハマりそうな予感です。■ルパンレンジャーとパトレンジャーの未来は?「ルパパト」第1話には、観る者が“想像したくなる”仕掛けが随所にちりばめられていました。だからその仕掛けが気になって、「早く続きを観たい!」、「確かめたい!」という気持ちに…。たとえば、ルパンレンジャーの“願い”とは何なのか。きっとその強い“願い”こそが、彼らがルパンレンジャーになった理由に違いないと考えてみたり…。第1話ではあまり描かれなかったパトレンジャーの人物像を、少ない情報量から想像したり、ロボットや戦闘アイテムの登場シーンに思いを馳せたり。そして最大に筆者が期待していることは、「いつかは、ふたつのスーパー戦隊が一緒に戦うのではないか?」ということ。なぜなら変身アイテムとして登場した「VSチェンジャー」が両スーパー戦隊ともに同じだったから。CGやカメラワーク、音楽もスタイリッシュで、“快盗ルパン”というイメージにピッタリ。VS劇であることだけでなく、そんな軽快で小気味いい演出という点から見ても、『ルパパト』は新感覚のスーパー戦隊シリーズといえるのではないでしょうか。■『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』毎週日曜午前9:30~10:00 テレビ朝日系公式サイト:
2018年02月16日