ロームは3月31日、WPCQi規格ミディアムパワー(~15W)のQi認証取得済みリファレンスボード「BD57020MWV-EVK-001」(送電側)と「BD57015GWL-EVK-001」(受電側)のインターネット販売を開始したと発表した。WPC Qi規格ミディアムパワーは、タブレットPCなどでワイヤレス給電を実現するほか、スマートフォンでは従来のワイヤレス給電規格(5W以下)と比較して、最大3倍の速度で充電することが可能なワイヤレス給電の国際規格。「BD57020MWV-EVK-001」および「BD57015GWL-EVK-001」には、同社が開発したワイヤレス給電制御ICやラピスセミコンダクタ製のローパワーマイコンなどが搭載されており、送電側と受電側を揃えることでWPC Qi規格ミディアムパワーに準拠したワイヤレス給電を簡単に実現することができるとする。また、Qi認証を取得しているため、ほかのQi認証取得ずみ製品との互換性もある。同リファレンスボードは2016年3月からチップワンストップ、ザイコストア(コアスタッフ)にてインターネット販売を開始しており、ボードの駆動に必要なドキュメントは同社Webサイトにて公開されている。
2016年03月31日ロームは3月22日、ワイヤレスで加速度、気圧、地磁気、角速度を測定できるセンサ評価キット センサメダル「SensorMedal-EVK-001」を開発し、販売開始したと発表した。同キットは、モーションセンシングに必須である4つのセンサと電波法認証取得済みのBluetooth Smartモジュール、16bitローパワーマイコンなどを基板実装したもの。各種センサとBluetooth Smartモジュールをローパワーマイコンで制御することで、省エネのセンサ環境を簡単に構築することが可能。スマートフォンやタブレットなどといったモバイル機器との連動が想定されており、タブレットで評価するためのAndroidアプリも公開されている。なお2016年3月より、チップワンストップ、コアスタッフの2社にて同キットのインターネット販売が開始されている。同キットを評価するために必要な各種ドキュメント、評価アプリは公式Webサイトにて公開されている。
2016年03月22日ロームは3月15日、スマートフォンやタブレットなど1セルのリチウムイオンバッテリー駆動で、USB端子やHDMI端子を搭載するモバイル機器に適した昇圧DC/DCコンバータ「BD1865GWL」を開発したと発表した。スマートフォンなどに使用されているリチウムイオンバッテリーは満充電時の出力電圧が4.2V前後だが、USBやHDMI、オーディオ用スピーカーは5Vで動作するため、動作させるには、バッテリーの出力を5Vに持ち上げる昇圧型のDC/DCコンバータが必要となる。また、モバイル機器は小型化およびバッテリーの長寿命化が求められるため、部品レベルでもさらなる小型化、高効率化が求められる。BD1865GWLは、小型化・バッテリーの長寿命化が求められるモバイル機器に対して、アナログ設計技術を駆使することで、バッテリー放電時に下限2.5Vまで低電圧動作ができるため、一般の下限2.7V品よりバッテリー駆動時間を長くすることが可能。また、PFM/PWMモードとロームの独自のMixing PWMモードの2つの動作モードを搭載しており、PFM/PWMモード選択時には全負荷領域において90%クラスの高効率を実現している。また、Mixing PWMモード選択時には、オーディオアプリケーションで気になるスイッチングノイズによる音鳴りを防止する。さらに、1.6x1.6mmの小型ICひとつで最大2Aの出力電流に対応できるため、アプリケーションの小型化にも貢献するとしている。同製品は2015年12月より月産50万個の体制で量産を開始している(サンプル価格 200円/個:税抜き)。
2016年03月15日ロームは2月16日、ArduinoやLazurite、mbedなどのオープンプラットフォーム(汎用マイコンボード)で加速度、気圧、地磁気など8種類の情報を測定できるセンサシールド(拡張ボード)「SensorShield-EVK-001」を開発し、インターネットでの販売を開始すると発表した。「SensorShield-EVK-001」は、すでに量産を開始しているロームグループのセンサ8製品をそれぞれ基板実装したものとオープンプラットフォーム接続用ボードをキット化したもの。電子工作分野で広く活用されているArduino Unoなどに接続し、ソフトウェアを組み込むことで、加速度を始めとした情報を測定することが可能となっている。同社は、同製品によりセンサデバイスの簡単評価、簡単導入によりIoT機器の開発工数を大幅に削減し、市場の拡大につなげることができるとしている。なお、「SensorShield-EVK-001」は、2016年2月からチップワンストップ、コアスタッフの2社にて、インターネット販売を開始しているほか、同製品を使ってセンシングを実現するために必要な各種ドキュメント、ソフトウェアをWebサイトからダウンロードすることが可能となっている。
2016年02月16日ロームは1月15日、Intelの最新世代Coreプロセッサ「Skylake」向けパワーマネジメントIC(PMIC)「BD99991GW」「BD99992GW」の量産出荷を開始したと発表した。「BD99991GW」はIntelが定めるIMVP8に準拠しており、Skylakeで必要とされるコアの電源をサポートする。一方の「BD99992GW」はその他のプラットフォームに必要な10系統の各種電源をサポートする。また、両PMICは超小型パッケージWL-CSPを採用することで従来製品と比べて44%の面積削減を実現。さらに、電源機能だけでなく、コイン電池のバッテリチャージャーや各種クロックジェネレータ、ADコンバータ、GPIOsやLEDインディケータドライバなど、アプリケーション上必要となる機能を多数内蔵し、設計負荷の軽減に貢献する。同社は、複数電源系統を個々のディスクリート部品で構成した場合と比べ、両PMICを使う事により周辺部品点数を18%、実装面積を33%削減できるとしている。
2016年01月15日2016年1月13日から15日まで、東京ビッグサイトにて開催されている自動車技術の展示会「オートモーティブ ワールド2016」にて、ロームは自社の得意とするSiC技術の紹介や、民生ソリューションの自動車への転換応用などのアピールを中心に自社技術の紹介を行っている。SiCはワイドバンドギャップ半導体の1種で、次世代のパワー半導体として活用が期待されている。今回、ロームが展示を行っているのは、業界トップクラスの順方向電圧(VF)を実現した第2世代SiCショットキーバリアダイオードの6インチウェハおよび低オン抵抗、低スイッチング損失を実現したSiC-MOSFETの4インチウェハ。いずれもAEC-Q100対応の車載グレード品が用意されている。一方、民生技術としては、すでに市場実績のあるコアを用いた車載向け高精細パネル用チップセットや4線式抵抗膜式タッチパネルを使用した2点検出が可能なタッチパネルコントローラのほか、USB Type-C規格を用いることで最大100Wの電力供給を可能にするUSB Power Delivery(USB PD)コントローラICやWPCのミディアムパワーQi規格の認証を取得したワイヤレス給電送受信用制御ICなどが紹介されている。また、このほか各種の車載半導体の紹介も行っており、最新規格となるCXPIに対応したトランシーバICや、マイコンの端子数や監視処理の軽減を可能とする多入力監視LSIといった最新製品や、従来規格であるLINのトランシーバながら低消費電流を実現した製品などの紹介なども行われている。加えて、同社ブースの中央には、ナビゲーションといった運転にクリティカルではない部分の製品から、フロントライトやECUといった運転に直結するクリティカルな部分まで、同社の半導体を搭載した機器メーカーの製品が多数展示されており、その適用範囲の幅広さを感じることができる。
2016年01月14日ロームは1月12日、大学や高等専門学校、公的研究機関に所属する若手研究者を対象にした研究公募制度を創設し、募集を開始すると発表した。対象となるテーマは、センサやパワーデバイス、無線通信など6つの分野。研究費は内容に応じて決定されるが、1件あたり200万円/年が上限で、合計20件程度を採択するとしている。2015年度内に採択し、研究期間は2016年4月に研究開始で、1~2年以内を想定している。研究テーマは以下の通り:光エレクトロニクス・フォトニクス研究分野パワーエレクトロニクス研究分野異種接合研究分野MEMS研究分野省エネLSI研究分野無線通信研究分野研究契約は単年度契約となるが、1年目末時点の状況により1年延長するかどうかが採択される。また、採択テーマの中から研究内容に応じて、研究費の増額や期間の延長などを含む発展共同研究とする精度も準備しているとのこと。採択された場合、半年に1回の研究報告会の実施と、各年度末に研究報告書の作成が求められる。なお、応募用紙は同社Webサイトより応募用紙をダウンロード、必要事項を記入の上、Eメールで提出する。書面による1次審査を通過したテーマについて応募者とローム担当者が面談の上、最終審査を実施する。応募の締め切りは2016年2月29日。
2016年01月12日ショーメ(CHAUMET)がジュエリーコレクション「リアン・ドゥ・ショーメ」の新作ムービーを制作した。1970年代に誕生した同コレクションは、17世紀、ベル・エポック時代やアール・デコ時代に流行した「ラック・ダムール(愛の結び目)」とリボンに由来するもの。1本のブリッジがあしらわれたシンプルなモチーフと2本が組み合わさったクロスモチーフで“絆”を表現している。実際に当時のデザイン画アーカイブを見ると、ティアラやブローチ、ネックレス等数々のジュエリーには、同コレクションを連想させるクロスモチーフが使用されてるという。恋人たちをつなぐ想い、家族をつなぐ想い、友情をつなぐ想い。大切な日や愛情に想いを込めたジュエリーだ。動画引用元: (ショーメオフィシャルYouTube:
2016年01月05日AIRDO(以下、エア・ドゥ)は2016年2月1日より、PlayStationVita 用ゲームソフト「初音ミク-Project DIVA- X」(セガゲームス、2016年3月24日発売)とのコラボレーション企画を実施する。「初音ミク -Project DIVA- X」は、バーチャルシンガー「初音ミク」主演のリズムアクションゲーム。初音ミクの生みの親であるクリプトン・フューチャー・メディアは札幌市が本社の企業であり、同じ北海道を基盤とした企業として今回の企画が実現した。コラボ企画は2016年2月1日~3月31日に、エア・ドゥ全路線・全便で実施する。期間中、機内オーディオのチャンネルとして60分の「初音ミク -Project DIVA- X」スペシャルプログラムを開設し、ゲームソフト内に収録されている楽曲の一部を藤田咲さん(初音ミクのボイスアクター担当)のMCとともに楽しめる。また、ドリンクサービス時に提供する紙コップが「初音ミク -Project DIVA- X」デザインになるほか、エア・ドゥのキャビンアテンダントの制服をモチーフにしたオリジナルモジュール(コスチューム)を配信し、初音ミクにオリジナル衣装を着用させて遊ぶことができる。配信の日程・方法については後日、「初音ミク -Project DIVA- X」公式サイトにて発表する。
2015年12月25日AIRDO(エア・ドゥ)は12月1日より「AIR DO×すみれ共同開発みそラーメン」を機内で販売している。すみれは昭和39年(1964)に札幌の中の島で創業したラーメン店で、店では醤油ラーメンや塩ラーメン、昔風ラーメンも提供しているが、看板メニューは伝統の濃厚スープが特長の味噌ラーメンとなっている。機内限定で販売するコラボラーメンは、家庭で楽しめる味噌ラーメンを3食セットにし、エア・ドゥならではのオリジナルパッケージとなっている。また、麺はエア・ドゥとの共同開発となっており、生麺の食感を再現した乾麺となっている。価格は税込1,000円で、全路線で販売する。販売数量に限りがあるため、売り切れになる場合もある。
2015年12月02日ロームは11月27日、同社の特定小電力無線通信モジュールが国際無線通信規格「Wi-SUN」の新たな規格「Wi-SUN Profile for Echonet Single-Hop HAN(Wi-SUN HAN)」の認証を取得したと発表した。「Wi-SUN HAN」は、Wi-SUNアライアンスが策定したHAN(Home Area Network)向けの無線規格で、スマートコミュニティ構築に欠かせないHEMSコントローラやエアコン、照明などのHEMS機器に適しているとされる。従来の「Wi-SUN Echonet Profile」規格がBルートと呼ばれるスマートメーターとHEMSコントローラをつなぐ1対1の通信に対し、「Wi-SUN HAN」ではHEMSコントローラと各家電製品をつなぐ1対多の通信が可能となる。同社は今回、新たに「Wi-SUN HAN」に対応したソフトウェアを開発し、「Wi-SUN HAN」の認証ならびにCTBU(Certified Test Bed Unit)認証を取得した。今後は、同ソフトウェアの提供を開始し、2016年1月に汎用無線通信モジュールとして量産・販売を開始する予定だ。
2015年11月27日ロームは11月25日、高効率カーオーディオ用システム電源IC「BD49101AEFS-M」を開発したと発表した。「BD49101AEFS-M」は同社従来品で13.3W消費していた動作電力を4.66Wまで低減し、約65%減の低消費電力化に成功。また、発熱を抑えたことで放射板が不要な面実装パッケージの採用が可能になり、熱設計での大幅な簡略化や省スペース化を実現した。さらに、ケーブルインピーダンス機能付きUSB電源も内蔵し、カーオーディオに必要なシステム電源をワンチップ化したことで設計負荷の軽減に貢献するとしている。同製品は2015年8月より当面月産50万個の体制で量産(サンプル価格:700円/個 税抜)を開始している。
2015年11月25日ロームは11月20日、産業機器、民生機器の表示パネルに最適な単ランク対応1608サイズの高光度チップLED「SML-D15シリーズ」を開発したと発表した。「SML-D15シリーズ」は、光度バラツキの大幅な低減と、光度の安定化に成功。従来比1/4の光度バラツキとなる高精度を実現したことで単ランクでの供給を実現し、各アプリケーションの光度バラツキ解消と設計負荷軽減に貢献するとしている。また、LED発光素子の見直しと最適化により、従来品に比べて最大3倍の高光度化を実現。1608サイズ(1.6×0.8mm)としては業界トップクラスの高光度だという。さらに、車載部品の信頼性基準であるAEC-Q101にも対応している。なお、同シリーズは9月よりサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は100円/個(税抜)。生産拠点は、前工程がローム(京都)およびROHM-Wako Electronics(Malaysia) Sdn. Bhd.(マレーシア)、後工程がROHM Semiconductor (China) Co., Ltd.(中国)となっている。
2015年11月20日シルク・ドゥ・ソレイユといえば、これまで世界300都市以上を巡り、延べ1億5千万人超を動員しているサーカス・エンターテインメント。日本でも『ドラリオン』『コルテオ』『クーザ』『オーヴォ』など、来日公演はその都度大盛況になっている。その彼らの日本公演最新作『トーテム』が、来年2月に開幕する。そもそもシルク・ドゥ・ソレイユってどこがすごいの? 『トーテム』の見どころは? ……そんな素朴な疑問を、日本公演のゼネラルプロデューサー、吉田太郎氏にぶつけてみた。「僕とシルクのお付き合いは、『サルティンバンコ2000』(2000~2001年)から。日本公演全体のオペレーション・テクニカルと、統括的なことをやっている立場です。最初にシルク・ドゥ・ソレイユと出会った時は「とんでもないな」と思いました。単純に“凄い”ですよね。そしてその後、カナダの本社に行ってリハーサル風景を見たりする機会も増えていくのですが、さらにその凄さを感じました。制作側にしろ、アーティストひとりひとりのリハーサルにしろ、シルク以上のことをやっているところがあったら、見てみたい。よく、シルク・ドゥ・ソレイユを表現するのに“世界最高峰”と言われますが、あれは本当にそのとおりだと思います」と吉田さん。すべてに理由があり、ストーリー性があること。コンセプトを守っていくことの大切さ。どんなハプニングが起きてもそのコンセプトを守れるように、さまざまな想定に沿った対応が設定されているバックアップ体制。“世界最高峰”なのは、ソフト面においても、ハード面においてもだという。そんなプロフェッショナル集団が贈る、日本公演最新作『トーテム』の見どころは、ずばりどこなのだろう。「演出は、僕の大好きなラスベガスの人気ショー『KA』も手がける“映像の魔術師”ロベール・ルパージュです。プロジェクションマッピングによって、沼地がすーっと別の場面に切り替わる……といったようなことは、シルクのビッグトップ作品で初。ラスベガスへ行かないと観られないような規模のものが楽しめます。『トーテム』は人類の進化の物語。原始時代的なものから始まり、カエルたちが鉄棒をし……次のシーンではいきなり、黄色い海パンを穿いたイタリア人のおにいちゃんが出てきて、女性を取り合う。どんどんイメージも、音楽も雰囲気も変わっていくんですよ。“シルクのいいとこ取り”のように、あんな場面も、こんな場面も観られます。自由に観ていいんです。恩着せがましくない。それなのに、全部観終わって、テーマが“人類の進化”だと思って振り返ると、それが納得できる。良く出来ているんです」。『トーテム』東京公演は2月3日(水)から4月10日(日)までお台場ビッグトップで上演。また、4月19日(火)から5月22日(日)まで追加公演が決定。その後各地で上演される。東京追加公演は、11月21日(土) 10:00よりセブン-イレブン先着先行受付。吉田氏のロング・インタビューは、チケットぴあ特設サイトにて公開中。シルク・ドゥ・ソレイユの凄さの秘密を知りたい方は、ぜひご一読を。
2015年11月17日ロームは11月4日、ワイヤレス給電制御IC「BD57020MWV」(送電側)を搭載したリファレンスデザインで、ワイヤレス給電の国際規格WPC Qi規格ミディアムパワーのQi認証を取得したと発表した。同リファレンスデザインは同社のホームページで公開されている。同社はこれまで、電子機器のワイヤレス給電技術に関する国際標準規格「Qi」の策定と普及を目的として設立された標準化団体であるWPCの正規メンバーとして、Qi規格の仕様策定からワーキンググループに参加し、製品開発を行ってきた。WPC Qi規格ミディアムパワーは、タブレットPCなどのワイヤレス給電を実現するほか、スマートフォンでは従来規格(5W以下)と比較して最大で3倍の速度で充電することが可能となる。また、ワイヤレス給電の安全性を確保するための異物発熱対策として、電力給電前に異物を検知する機能が搭載されている。ワイヤレス給電制御IC「BD57020MWV」は現在サンプル出荷中で、12月より月間10万個の生産を開始する予定。サンプル価格は2000円/個(税抜)となっている。
2015年11月04日ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)が11月6日より、クリスマスギフトにぴったりのアイテムをそろえたホリデーコレクションを数量限定で発売する。今回発売される「ザ・モイスチャー リニューアル コレクション」(5万3,000円)は、ドゥ・ラ・メールのアイコニックな保湿クリーム「クレーム ドゥ・ラ・メール」などのモイスチャライザーからクレンジングまでの5アイテムとポーチをセットにしたもの。「ザ・トリートメント エッセンシャルズ コレクション」(4万7,000円)では、オリジナルポーチの中に、乾燥による小ジワを目立ちにくくするとともに、肌を潤いで満たし、若々しい印象に導いてくれるブランドの代表的なアイテムが詰められた。その他、ジェムストーン、プレストパールピグメントが、つややかで輝きに満ちた肌に整えるパウダー「ザ・イルミネーティング パウダー」(1万3,000円)や、「クレーム ドゥ・ラ・メール」の限定サイズ(500ml 24万5,000円、250ml 12万5,000円)が発売される。12月4日には、ハリ肌にこだわった3アイテムをセットにした「ザ・アルティメート スカルプティング コレクション」(3万6,000円)が登場。海藻由来のオリジナル保湿成分ミラクル ブロスTMとコラーゲン、エラスチンに着目した肌にハリ・弾力をもたらすファーメントを肌のすみずみまで行き渡らせることで、フェイスラインの肌を若々しく、すっきりと引き締めてくれる。いずれも、クリスマスギフトにぴったりの華やかなラッピングを施してくれるサービスも実施される。
2015年10月11日ランバン(LANVIN)が10月1日、新作フレグランスのギフトセット「エクラ・ドゥ・フルール ギフトセット」(8,400円)を発売する。「エクラ・ドゥ・フルール」は、第5回日本フレグランス大賞にて「ホール・オブ・フェイム」を受賞した、柔らかなフローラルとムスクの香りが印象的な「エクラ・ドゥ・アルページュ」から誕生したもので、光と花に囲まれ、リラックスした時間を過ごす女性たちをイメージして製作された。今回は、「エクラ・ドゥ・フルール オードパルファム」(50ml)に、「エクラ・ドゥ・フルール ボディーローション」(100ml)をセットにしたギフトセットが発売される。また、同フレグランスの基となった「エクラ・ドゥ・アルページュ」からも、「エクラ・ドゥ・アルページュ オードパルファム」(100ml)と、「エクラ・ドゥ・アルページュ シャワージェル」(100ml)、「エクラ・ドゥ・アルページュ ボディーローション」(100ml)をセットにした「エクラ・ドゥ・アルページュ オードパルファム ギフトセット」(1万2,500円)が登場する。
2015年09月18日京都・岡崎の地に、ベートーベンの「第九」が響いた。16年1月10日にリニューアルオープンを迎えるロームシアター京都(京都市左京区)の竣工式が9月13日に行われ、記念演奏会として小澤征爾氏が自らの音楽塾のメンバーを率いて、新しいメインホールに力強い演奏を響かせた。50余年にわたり市民に親しまれた京都会館をリニューアルし、地元企業である株式会社ロームが50年間の命名権を得て再スタートを切る、京都ロームシアター。日本近代建築の傑作のひとつである前川國男氏による京都会館の外観は丁寧に修復することでその良さを保ちながら、2つのホールは内装・機能ともに一新。老朽化による音響の低下を最新音響技術によりこれまで以上に仕上げ、舞台機構も充実させたメインホール・サウスホールとして生まれ変わった。新たな特徴としては、地下にノースホールが加わり、ブック&カフェやレストランを備えるパークプラザ、中庭であるローム・スクエアが新設。さらにプロムナードにより二条通から冷泉通まで自由に通り抜けができるようになるなど、市民や観光客に開かれた劇場となっている。なんといっても注目は2,005席という大規模なメインホール。バルコニー式観客席は西欧の歌劇場のようでありながら、左官による金地の壁や焼き物タイルなどの意匠により京都らしい洗練された和の趣向となっている。そのメインホール初の演奏となったのが、小澤征爾音楽塾によるベートーベンの「第九」だ。すべての楽器・歌声が美しく響きあう圧巻の音響と小澤氏の力強い指揮に会場はまさしく歓喜と興奮に包まれ、惜しみない拍手が鳴り止まなかった。「京都から世界へ芸術文化を発信する」と竣工式で門川大作・京都市長も述べたとおり、岡崎エリアでは岡崎公園と平安神宮の神宮道の再整備が完了し、次いで京都市美術館や京都市動物園など街全体のリニューアル計画が進行中。来年1月10日に開館記念公演が行われる京都ロームシアターでは、1年にわたりオープニング事業として伝統芸能からオペラ、バレエ、コンサートまで豪華な顔ぶれの公演が予定されている。豊かな自然、歴史、文化が息づく京都の街に、新たな芸術と人の交流の場がいよいよ始動する。【施設詳細】ロームシアター京都京都市左京区岡崎最勝寺町13
2015年09月14日ロームは7月23日、アイルランドに本社を置くPowervationの買収を7月22日付で完了したと発表した。買収額は約7000万ドル(約86億円)。Powervationはデジタル電源制御LSIの開発と販売を行うファブレス半導体会社で、高精度のリアルタイム自動補正機能を持つシステム電源に関する独自技術を保有している。ロームは、同買収によって今後の需要拡大が見込まれる電源LSIのラインアップの拡大を図るとともに、自動車をはじめとする幅広い市場でのニーズの高まりが予想される高精度のデジタル電源の基本技術を獲得し、電源LSIに関連する総合的なソリューションを強化し、競争力の向上を図るとしている。今後、Powervationはロームの完全子会社となり、ロームは電源LSIエンジニアを派遣してデジタル電源LSI開発を加速させる。なお、ロームは同買収が当面の連結業績に与える影響は軽微なものであるとしている。
2015年07月24日ロームは7月14日、ウェアラブル機器や活動量計に向けて、気圧情報を検知し、高度や高低差検出に利用できる世界最小(同社調べ)の気圧センサ「BM1385GLV」を開発したと発表した。同製品では、気圧検出用のMEMSと制御回路の小型化に成功し、2.0mm(幅)×2.0mm(奥行き)×1.0mm(高さ)というパッケージサイズを実現。また、高精度な検出用MEMSと低消費電力かつ高精度なA/Dコンバータを搭載し、相対高度精度±20cmを達成した。さらに、高低温まで網羅した独自の補正演算アルゴリズムを組み合わせることで、低温時でも高精度の気圧検出を行うことが可能となった。なお、2015年10月よりサンプル出荷を開始する予定で、サンプル価格は900円/個。2016年4月から月産100万個の体制で量産を開始する計画だ。
2015年07月14日ロームは6月16日、物流用途や医療用途のプリンタ向けに高画質かつ高速印字を実現する、新構造を採用したサーマルプリントヘッド技術を開発したと発表した。医療用途のプリンタでは、リストバンドや医療容器ラベルのような微細領域に高精度の写真や微細な文字を印字するといった高解像度と印字品質が求められる一方で、インクを使わずに安全である、といったニーズが求められている。従来、サーマルプリントヘッドは、高速に連続印字をする場合に完全に放熱しきれず蓄熱するため、発熱体の温度が徐々に上昇してしまうことで、発色にじみが発生し、印字品質が低下するといった問題があった。今回開発された新構造のサーマルプリントヘッドは、材料と構造の見直しを抜本的に実施し、独自の微細加工技術と組み合わせることで、医療分野で使用される小型ラベルなどで、従来では表現しきれなかった小さな文字をプリントすることを可能とする600dpiの解像度と300mm/秒の印字速度を実現した。また、高熱伝導材料と新構造を組み合わせることで、高速印字の際に問題となっていた放熱性を従来品比の数倍に高めることに成功。高速連続印字時でも発熱体部の温度を安定させることができるため、高速でも印字品質を損なわず鮮明な印字を実現したという。なお、同社では今後、同技術を用いた製品の2015年中の量産化とともに、高画質と印字速度を活かしたラインアップの拡充を目指すとしている。
2015年06月16日ロームは4月15日、産業機器や太陽光発電パワーコンディショナーなどのインバータやコンバータ向けに1200V/300A定格のフルSiCパワーモジュール「BSM300D12P2E001」を開発したと発表した。同モジュールは、同等電流定格のIGBTモジュール比でスイッチング損失を77%低減することに成功。これによりIGBTモジュール採用システムに比べて冷却機構の小型化が可能となるほか、高周波スイッチング動作を行うことで、コイルやキャパシタなどの周辺部品の小型化も可能になるという。さらに大電流定格化によるスイッチング動作時のサージ電圧増大に対応するため、SiCデバイスの配置や内部パターンの最適化を図ることで、パッケージ内部のインダクタンスを従来品比でおよそ半減としたパッケージを開発。これにより300A定格の製品化を実現したとする。なお、同モジュールはすでにサンプル出荷を開始しており、6月より量産出荷を開始する予定だという。
2015年04月15日ロームは4月7日、ウェアラブル機器などの小型モバイル機器向け小型低背チップLED「PICOLED」の「SML-P1シリーズ」のカラーラインアップを従来の8色から15色に拡充したと発表した。今回、同社は、これまでの課題であった波長のバラつきを低減することで、中間色7色を追加することに成功。また、独自の生産技術による素子の薄型化、金線の低ループ化により、高さ0.2mmを実現しているほか、はんだ侵入防止対策をパッケージに施すことで、樹脂内部のはんだ侵入を防止しており、高信頼化を実現したという。なお同シリーズはすでに量産を開始しているほか、同社では今後は高輝度タイプの製品においてもカラーラインアップを拡充していく計画としている。
2015年04月08日ロームは4月2日、Intelのタブレット用次世代Intel Atom プロセッサ向けとして開発されたパワーマネジメントIC(PMIC)「BD2613GW」の量産出荷を開始したと発表した。同製品は、現行のIntel Atom プロセッサ「Z3700シリーズ」のタブレット用プラットフォーム必須のパワーレイルだけでなく、プロセッサとの連携に必要なシステムの制御とモニタリング機能を集積化し、従来品と同じWLCSPパッケージに封止することで、実装面積の小型化とコスト最適化の両立を実現している。なお、同社では垂直統合型企業として、民生機器、自動車、産業機器分野のカスタマに向け、迅速かつ効率的にコスト効果の高い方法で、高度にカスタマイズされた製品を開発していくとしている。
2015年04月03日ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)は5月1日、スキンケアとメイクアップ効果を両立した「ザ・リペラティブ スキンティント SPF30(PA+++)」(1万2,000円)を発売する。このティントでは栄養豊富なシーケルプなどを原料とした、ブランド独自の保湿成分「ミラクルブロス」が配合された。更に、海洋由来成分の「ザ・トランスルーセンシー ファーメント」の潤いが肌表面のくすみ感を取り除き、透明感ある肌を取り戻す。このような美肌成分に加え、紫外線予防に効果のある「SPF30」や、肌にハリと滑らかさを与える「ザ・パーフェクティング ファーメント」を加え、健康的な肌メイクをサポート。それだけの機能性を持ちながら、空気のように軽いテクスチャーでストレスフリーなつけ心地が叶えられている。シェードはベリー フェア、ベリー ライト、ライト ミディアムの3種類をラインナップ。また、「ザ・リペラティブ スキンティント SPF30」において特筆すべきはそのデリバリーシステム。主要成分はプラス・マイナスにチャージされた水分子によって、肌の適切な場所へ届く仕組み。ピクメントやUV保護成分は、プラスにチャージされた水分子「S」によって肌表面へと吸着。マイナスにチャージされた水分子「I」は角質層に浸透し、速やかに肌をケアすることで肌の保湿と保護、輝く健やかな肌メイクの両立を実現させた。
2015年03月16日ロームは、需要が拡大するダイオードなどディスクリート製品の生産能力強化のため、マレーシアの製造子会社であるROHM‐WAKO ELECTRONICS(MALAYSIA)(以下、RWEM)に新棟を建設することを決定したと発表した。RWEM新棟は、地上3階建てで、延べ床面積38250m2。現在、詳細設計を進めており、2015年7月より着工し、2016年8月に竣工する予定。新棟は、LED照明や高効率の空調設備の導入などで省エネ化に努めるとともに、洪水対策など、万全のBCM(事業継続マネジメント)体制を整える。なお、新棟建設により、RWEMにおけるダイオードの生産能力は約2倍となる。
2015年03月16日東京都江戸川区北小岩にあるL’ATELIER DU SUCRE(ラトリエ・ドゥ・シュクル)。下町らしさが残る北小岩の街で、おいしく安心して食べられるお菓子を提供し、東京駅名店街「TOKYO Me+」にも出店している人気店だ。ここで販売されている洋菓子、「肉球マドレーヌ」が話題になっているのをご存知だろうか。ピンクのチョコレートによって表現された肉球は、プニプニとしたあの感触まで思い出させてくれる。肉球マドレーヌをはじめ、こちらで作られるすべてのお菓子には、パティシエこだわりの素材が使用されているとのこと。具体的にはどんなこだわりなのか、ラトリエ・ドゥ・シュクルのパティシエ、白岩操雄さんに話を聞いた。○人気商品「肉球マドレーヌ」テレビの情報番組でも取り上げられ、人気を集めている肉球マドレーヌ。そもそも、なぜ「肉球」なのだろうか。「私自身が愛犬家なので、肉球をマドレーヌにしたらかわいいかと……。このあたりは住宅街ですから、ワンちゃん連れのお客さまも多いですしね。店のテラスには、ワンちゃん用の水飲み場も設置しています」こちらの商品は賞味期限が一週間ということで、少し短いような気もしますが……。「実は、それが当店のこだわりでもあります。ラトリエ・ドゥ・シュクルでは、『安心・安全なおいしさ』のために、使用する素材を厳選。焼き菓子に使用する卵やバターにも、質の高いものを使っています。そうすることで、甘さを控えても、おいしくて風味の良い焼き菓子ができるんです。ただ、良い素材で体のことを考えて作れば、それだけ賞味期限は短くなる。大量に作ってストックしておくことができないので、お客さまにお待ちいただくこともあります」自分や家族が食べるお菓子、大切な人に贈るお菓子には、やはり「安心・安全」なものを選びたい。そんな食べる側の気持ちを考えて、ラトリエ・ドゥ・シュクルのお菓子は作られているようだ。○スローカロリーという考え方ラトリエ・ドゥ・シュクルでは、和三盆や黒蜜といった和の素材を洋菓子に取り入れている。その理由とは?「私は以前、料亭のデザート担当をしていたので、そのときの経験が理由だと思います。和の食材が持つ良さ、本物の素材をきちんと選ぶことの大切さなど、当時の経験から学んだことを洋菓子作りにも活かしています」さらに、和の食材だけではなく、新しい健康食材も積極的に取り入れている白岩さん。「パラチノース」という糖を使ったお菓子もあるそうですが、パラチノースとはどんなものであろうか。「パラチノースは、カロリーは砂糖と変わらないのですが、小腸での吸収速度が5分の1という特徴を持っています。糖尿病の方などは血糖値が急激に上がると良くないため、甘いものを控えなくてはなりませんが、まったく食べないというわけにもいきませんよね。そこでパラチノースを使ったお菓子なら糖がゆっくり吸収されるため、そういった方でも安心して食べられるのではないかと考えて、取り入れました」販売中のダコワーズ、東京駅店限定マンダリンオレンジケーキには、パラチノースが使用されているとのこと。さらに肉球マドレーヌも、パラチノースの使用を検討中だそうだ。「ゆっくり吸収されるパラチノースの場合、エネルギーの消費スピードとバランスがとれるので、糖質が脂肪になりにくいという特徴があります。これは『スローカロリー』という考え方で、スポーツ選手などのエネルギー補給としても注目されつつあるようです」パラチノースを使用すると、普通の砂糖より甘さがなくなるそうだ。しかしラトリエ・ドゥ・シュクルのお菓子は素材の味で勝負しているため、もともと甘さ控えめ。パラチノースを使用しても、そのおいしさは変わらない。「甘いものは太る!」と思って我慢している人は多であろう。しかし、それがかえってストレスになってしまうことも。ときには、自分へのご褒美に、甘いものを買って帰ってはいかがだろうか。その際にはぜひ、使われている糖の種類にも注目してみてほしい。
2015年02月25日ロームは1月7日、M2MやIoT、スマートメータをはじめとするスマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格「Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)」に準拠する汎用無線通信モジュール「BP35A1」の量産およびインターネットでの販売を開始したと発表した。同製品は、2014年4月よりサンプル出荷を開始して以来、電波法認証取得済みでHEMSに最適なファームウェアを搭載するなど、どのような機器にも容易にWi-SUN通信を実現できることから好評を博していた。今回、月産3万個規模の量産ラインの確立とインターネット販売に必要なドキュメント、ファームウェアなどの準備が整ったことで、1月よりアールエスコンポーネンツ、チップワンストップ、コアスタッフの3社にて、Wi-SUNモジュール本体と各種評価ボードのインターネット販売を開始する。汎用Wi-SUNモジュールのインターネット販売は業界初の取り組みとなるという。なお、「BP35A1」でWi-SUN通信を実現するために必要な情報はすべてWebサイト上に完備されており、誰でも手軽にWi-SUNを使うことができる。価格はWi-SUNモジュール本体の「BP35A1」が7500円、アダプタボードの「BP35A7」が650円、アダプタボード用留め具の「BP35A7-accessories」が250円、マザーボードの「BP359C」が7500円となっている。
2015年01月08日ロームは12月17日、スマートフォンやタブレットなどのディスプレイ搭載機器向けに、周囲光のRGB成分、色温度や照度を検知するカラーセンサ「BH1745NUC」を発表した。近年、周囲のRGB成分を分析して自動でディスプレイ画像を調整したり、照度に応じてディスプレイのバックライトを調光するために、スマートフォンやタブレットなどのディスプレイ搭載機器にカラーセンサの導入が始まっている。従来のカラーセンサはRGBなどの可視光をしっかりと検知するため、透明の光学窓が使用されていたが、デザイン性の高まりを受け、筐体に合う暗い光学窓が求められるようになってきた。しかし、暗い光学窓を使用した場合、可視光を通しにくくなることで、可視光の情報が赤外線の情報に埋もれてしまい、正確な色味を検知できなくなるという課題があった。そこで今回、独自の赤外線除去技術と演算方式など、長年培ってきた光センサ開発のノウハウを駆使し、暗い光学窓にも適用可能なカラーセンサを新たに開発した。これにより、業界最高の赤外線除去特性を実現することで、赤外線の影響を従来比で1/10以下とし、可視光だけを効率良く抽出できるようになった。そして、デザイン性を重視した暗い光学窓を使用しても可視光だけを検知することで、さまざまな照明に対して、照度、色温度をより正確に算出することができるようになったという。なお、サンプル価格は300円(税抜き)。9月よりすでにサンプル出荷を開始しており、2015年4月から当面月産50万個体制で量産を開始する予定。生産拠点は前工程がローム(京都市)、後工程がROHM Electronics Philippinesである。
2014年12月18日ロームは12月11日、スマートフォンやウェアラブル機器、活動量計などに向けて、高度や高低差検出に利用できる気圧センサ「BM1383GLV」を開発したと発表した。近年、スマートフォンやウェアラブル機器などに向けて、GPSのような平面の位置検知から立体的な位置検知を可能にし、インドアナビ用の高度検出や活動量の高低差検出機能を付加するために、気圧センサの導入が始まっている。気圧センサには、用途が拡がるにつれて、より高精度な気圧検知・高度検出が要求されるようになっている。また、従来の気圧センサは低温時での気圧検出精度を追求することが難しいという課題があった。同製品は、高精度な検出用MEMSと低消費電力かつ高精度なA/Dコンバータ(ADC)を搭載し、業界最高クラスの相対高度精度±20cm(相対気圧精度±0.024hPa)を実現した。また、高低温まで網羅した独自の補正演算アルゴリズムによる温度補正をIC内部で行うことで、低温時にも高精度な気圧検出ができるようにした。これにより、外部のマイコンに温度補正機能を搭載する必要がなくなるため、設計負荷の削減にも貢献するとしている。この他、長年培ってきたセンサ開発のノウハウを駆使して、センシングブロックと演算ブロックを小型化し、温度補正機能内蔵の気圧センサとしては業界最小クラスの2.5mm×2.5mm×0.95mmサイズのパッケージを実現した。なお、サンプル価格は800円(税抜き)。11月よりサンプル出荷を開始しており、2015年4月から当面月産50万個体制で量産を開始する予定。生産拠点は、前工程がローム本社(京都市)、後工程がROHM Electronics Philippinesである。
2014年12月11日