今、ファッション界に変化が訪れている。それを知るには、この2人の存在を紐解く必要があるーー。キム・ジョーンズ(Kim Jones)とヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)。3月19日、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)メンズ部門のアーティスティックディレクターを退任したばかりのキム・ジョーンズが、ディオール オム(DIOR HOMME)のクリエイティブディレクターに就任することが発表された。2011年から7年間に渡り、ルイ・ヴィトンのデザインを手掛けた彼の功績は、シュプリーム(Supreme)やクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)、藤原ヒロシ主宰のフラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)など、数々の鮮烈なコラボレーションによって世界中に大旋風を巻き起こしただけではない。メゾンの革新性を大きく飛躍させ、新たなファン層を獲得した立役者であり、“ラグジュアリーなストリートウエア”というニュージャンルを確立させたことによって、ファッションを新たな領域へと押し拡げた初めてのデザイナーと言っていい。キム・ジョーンズ1973年、イギリス・ロンドンに生まれたキム・ジョーンズは、名門セントラル・セント・マーチンズ出身。2003年9月のロンドン・ファッション・ウィークで初めて自分の名前を冠したコレクションを発表し、翌2004年7月にはパリデビューを飾った。その後、2007年2月にニューヨークで最後のコレクションを発表するまで、自身のブランドを続けながら、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、アンブロ(Umbro)、ヒューゴ・ボス(Hugo Boss)などの企業コラボレーションを成功させ、2008年から約3年間はイギリスの老舗ブランド・ダンヒル(Dunhill)のクリエイティブディレクターを務めた経歴を持つ。ファッションデザイナーとしてのみならず、雑誌や映像関連のアートディレクター、自然保護活動家としても精力的に活動する彼は、友人が多いことでも知られるが、そのうちの1人が3月26日に彼の後任としてルイ・ヴィトン メンズ部門のアーティスティックディレクターに就任することが発表されたヴァージル・アブローだ。業界に衝撃が走ったこの発表。キム・ジョーンズも自身のインスタグラムにヴァージルとの写真を投稿し「Congratulation to to my friend Virgil !!! Love and respect (おめでとう友人のヴァージル! 愛とリスペクトを)」とコメント。また、村上隆主宰のカイカイキキギャラリーでの初個展「“PAY PER VIEW”」のために来日していたヴァージルが、「キム ジョーンズ ジーユー プロダクション(KIM JONES GU PRODUCTION)」のオープニングイベントに駆け付けるなど、公私ともに親しい間柄を印象付けた。オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)のデザイナーであり、カニエ・ウエスト(Kanye West)のスタイルディレクターとしても知られるヴァージル・アブローは、建築家やグラフィックデザイナー、クリエイティブディレクター、DJとしても活躍する、まさにストリートシーンの牽引者として唯一無二の存在だ。自身のブランドでは、これまでにナイキ(NIKE)やジミーチュウ(JIMMY CHOO)、イケア(IKEA)を始め、数々のブランドとのジャンルを超えたコラボレーションを成功に導いた稀代のヒットメーカーでもある。ヴァージル・アブロー1980年、アメリカ・シカゴ生まれの彼は、ウィスコンシン大学で土木工学の学位を取得した後、イリノイ工科大学に進学し、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)によって設立されたカリキュラムで建築学修士号を取得。ここで、近代主義的なデザイン原則だけでなく、多角的アプローチの概念も学んだという。実は本格的なファッションの勉強をしたことがないというのは驚きだが、LVMHプライズのファイナリストを始め、ファッション・アワード2017の「アーバン・ リュクス・アワード」や、GQ メン・オブ・ザ・イヤー2017の「インター ナショナル・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」など、これまでのキャリアの中で数々の輝かしい賞を受賞しており、その卓越した才能はお墨付きだ。枠に収まらないマルチな才能を持つ2人が、これまでの常識や既成概念を覆すアイデアで表現するリアル・モダニティー。そこには、口先だけではない、本来の意味での“ボーダーレスな世界”があると感じるのは私だけではないだろう。キム・ジョーンズが手掛けるデイオール オムとヴァージル・アブローによるルイ・ヴィトンのデビューコレクションは、いずれも6月のメンズ・ファッション・ウイーク期間中に発表される予定。ファッション界を牽引する二つの才能が生み出す“新しい風”に、今から期待せずにはいられない。
2018年04月03日ナイキ(NIKE)より、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が自ら手掛けたスニーカー「ナイキ マーキュリアル ヴェイパー 360 x Virgil Abloh」が4月2日に発売。「ナイキ マーキュリアル ヴェイパー 360 x Virgil Abloh」(税込2万7,000円)マーキュリアルシリーズがフットボールの中でも最もダイナミックかつエキサイティングだとするアブローは今回、新作の「マーキュリアル ヴェイパー 360」を手掛け、自らの足跡をフットボールの歴史に残す。履く人がどこでボールを蹴ればいいかわかりやすくすること、そして高校時代にディフェンスの役割を担っていた経験から、相手に強いメッセージを伝えること、この2つの視点でアプローチ。スパイクのドットは最適なストライクゾーンを視覚的に表現している。特製ボックスに入ったスパイクの内側側面には、トレードマークであるアブローの「オフ-ホワイト(Off-White)」ブランディングも見られる。取り扱いは4月2日よりnike.comにて。
2018年03月30日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のメンズメンズ アーティスティック・ ディレクターに、オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)を手掛けるヴァージル・アブローが就任することが3月26日、正式に発表された。ヴァージルによるファーストシーズンは、6月のパリメンズファッションウィークにて発表予定。ヴァージル・アブロー / Copyrights - Fabien Montiqueヴァージル・アブローは「ルイ・ヴィトン メンズ アーティスティック・ディレクターの役割をお受けすることは、非常に光栄なこと。ルイ・ヴィトンのヘリテージとクリエーションは、私にとって重要なインスピレーション。この2つの要素に目を向けながら、現代に沿ったクリエーションを展開していきたいと思う」 とコメントしている。ルイ・ヴィトン 代表取締役会長兼 CEO のマイケル・バークは「2006年にフェンディで一緒に仕事をして以来、ヴァージルの才能が徐々に開花していく様子を大きな興味を持って見てきた。そして今、生まれながらのクリエイティビティーと既存の概念を打ち砕くようなアプローチによって、彼がファッションの世界だけでなく今日のポピュラーカルチャー界においても重要人物となったことを非常に嬉しく思っている。ラグジュアリー、そしてサヴォアフェールに対する彼の研ぎ澄まされた感性は、ルイ・ヴィトンのメンズウエアが未来へ向けて進化する上で、大いに役立ってくれるだろう」と述べている。
2018年03月26日ストリートウェアブランド「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™ )」を手掛けるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の個展「”PAY PER VIEW”」が、東京・広尾にあるカイカイキキギャラリーにて、3月16日から4月1日に開催される。Virgil Abloh "a mere image" 2018 Screen print on chromeアーティスト、ファッションデザイナー、技師、クリエイティブ・プロデューサーという幅広い肩書きを持つアブローは、2016年のデザインマイアミにおける家具のコレクション、熱狂的な人気のあるナイキとのスニーカーコラボレーション「Virgil Abloh x Nike」、今年2月にオープンしたガゴシアン・ギャラリー・ロンドンでの村上隆とのコラボレーション展など、幅広い領域において注目を集め、賞賛を浴びている。以前からファッションや音楽など様々なメディアを通して自身の考えを表明してきた彼が、今回の個展では“アート”を通して表現する。同展は“PAY PER VIEW”をテーマに掲げ、消費社会、広告およびメディアが、どのように我々の世界の捉え方に影響を与えるのか、という疑問を中心に構成。会場では、90年代の広告で目立っていたブランドのロゴ配置を基礎とした視覚的なコミュニケーションを通じて、鑑賞者の関心を惹きつける。訪れた人に「果たして自分は、本質的には消費行為を通じて形作られているのだろうか」と、今、目に見えているものを超えてそれに疑念を抱かせるような現代アートを体験できる作品を展示、独自の世界を繰り広げている。作品が目指しているのは、ひとつのオブジェクトの中に共存するおびただしい数のメッセージを具現化する設計体験を通して、感情を構築していくこと。これは、彼のデザインに対する取り組みに大きく影響を与えた経験を還元している。アブローが建築技術者として学位を取得した頃、視覚広告と仮定することが可能なカラヴァッジォやベルニーニの作品を目の当たりにしたときに、当時彼らの作品が自分に伝えようとしているメッセージを解き明かしたい、分析してみたいと生まれた切なる願いがリンクしているのだ。作品は様々なものを器として用い、それらがいかにアート作品として、現代における広告が根差しているアルゴリズムを解読する触媒の役割を果たしているのかを示す。鑑賞者一人ひとりの人生経験に応じ、ひとつひとつ異なるメッセージの理解が生まれ、創作作品の裏に込められた意味より深い理解や感情を生み出すことが狙いだ。なお、3月17日にはヴァージル・アブローと村上隆の対談も開催。スリリングな視点を持つアブローの世界観を間近で体感してみては。【イベント情報】VIRGIL ABLOH “PAY PER VIEW”会期:3月16日〜4月1日会場:カイカイキキギャラリー(Kaikai Kiki Gallery )住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1時間:11:00〜19:00休廊:日、月、祝日 ※最終日の4月1日のみ日曜営業
2018年03月16日オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)を手掛けるヴァージル・アブローの個展「"PAY PER VIEW"」が、カイカイキキ ギャラリー(Kaikai Kiki Gallery)にて開催される。会期は2018年3月16(金)から4月1日(日)まで。ヴァージル・アブローの個展「"PAY PER VIEW"」オフ-ホワイトの人気はさることながら、ナイキ、モンクレール、ジミー チュウといったブランドともタッグを組み、革新的なファッションアイテムを世に送り出しているヴァージル・アブロー。ファッションデザイナー、建築家、クリエイティブ・ディレクターなど様々な肩書きを持ち、ジャンルを超えた天才的な活躍を見せる。アートとマーケティングを切り離せないものとして捉え、自身のブランディングやクリエイションに積極的に取り入れてきた彼。今回の個展「"PAY PER VIEW"」は"アート"を通じて、宣伝や広告がいかに人々の意識を形作っていくのかを解き明かしていく。展示形式は、黒体を捉えた映像を映し出すLEDスクリーン、引用されたテキストが書かれたラグ、手描きのキャンバスなど様々。いずれも今目に見えているものに疑念を抱かせ、異なる視点から眺めることを提案するかのような現代アートとなっており、広告がどのように人々を囲み、メッセージを創り上げているのかを注意深く観察することを呼びかけている。村上隆率いるカイカイキキ ギャラリーで開催場所のカイカイキキ ギャラリーは、村上隆率いる「カイカイキキ」が運営。村上隆とヴァージル アブローは、2018年2月にオープンしたロンドンのガゴシアン・ギャラリーでのコラボレーション展を開催したばかりだ。村上隆は、ヴァージル・アブローを「ゲームチェンジャー!」と称した上で、「アート、ファッション、インスタグラム、人種、マーケット、時差、価値、オリジナリティ、そういう境界がもやもやと曖昧になってもクリエーターその人がどど~んと際立つ。ヴァージル・アブローがにっこり笑ってそこに居る。というか、彼本人がそこにいないのに、彼の関わったプロジェクトに触れると、彼を感じる」と絶賛。カイカイキキ ギャラリーでの個展の開催については「じわじわとゲームの在り方を変えてきた彼の活動の、アートの世界でのチェンジの瞬間が、いよいよ始まるということに、ワクワクが止まりません」と期待を寄せた。ヴァージル・アブロー×村上隆のトークショーもなお3月17日(土)には、ヴァージル・アブローと村上隆のトークショーが、開催される。【詳細】VIRGIL ABLOH “PAY PER VIEW”会期:2018年3月16(金)~4月1日(日)※日曜、月曜、祝日定休。最終日の4月1日(日)は営業。時間:11:00~19:00場所:Kaikai Kiki Gallery(東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1)TEL:03-6823-6038■レセプション日時:2018年3月16(金) 18:00~21:00■トークショー「ヴァージル・アブロー×村上隆」日時:3月17日(土) 15:00~16:30
2018年03月09日ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)によるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)が3月1日に、パリで2018-19年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
2018年03月05日オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2018年3月1日(木)に発表された。昨シーズンより大きな方向転換を行ったように見えるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー。スーツ、ドレス、スカートと幅広いピースを抱えて、「ラグジュアリーなストリートウェア」といったコンセプトを脱ぎ捨てるようにウィメンズウェアに一途に向き合っていた。今季もその姿勢を感じさせるが、さらにスタート当初のストリートウェアの要素も含ませてより幅広い選択肢を持たせたようにみえる。ドレッシーなテーラードジャケットやホワイトのシャツ、アンダーウェアのように短いパンツでオリジナリティを持たせたジャンプスーツ、フリルをあしらったシースルドレス、ロゴ入りブラトップ、フード付きポンチョ。オフ-ホワイトのピースを全て揃えれば、日常生活のあらゆるシーンをこなせてしまうほどバリエーション豊富なのが特徴だ。アイコニックに登場したのは2つのパターン。一つはファーストルックにも用いられた淡いブルーとホワイトの総柄だ。水辺を描いているのか穏やかな佇まいの模様は、ベアドレスや極短パンツなど、セクシーなピースに起用されている。そしてもう一つは、馬をモチーフにした柄。緑広がるのどかな地で馬を走らせる人々を描いたパターンである。また、ランダムに上に向けた矢印(↑)を並べたパッチを何かの印であるように添えている。ひざ下丈のタイトスカートやワンショルダードレスも、このパッチがあれば、上品さから脱皮しシティライクなピースへと表情を変える。フットウェアはスニーカーが気分のようだ。繰り返し展開されたナイキ(NIKE)のシューズには赤いタグが取り付けられている。
2018年03月05日ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)によるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)が、パリで2018-19年秋冬コレクションを発表。
2018年01月23日オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)は、2018-19年秋冬コレクションを2018年1月17日(水)に発表した。ビジネスカジュアルをテーマとした今シーズン。スタートは、スーツという概念にとらわれないフォーマルルック。1ルック目、2ルック目と続けて、ジャケットの有無でスタイリングを変えた見せ方は、フォーマルとカジュアルに垣根がないことを教えてくれている。ねじれたトップスは、デザインとしての捻りとコンセプチュアルな捻りのいずれもを表している。レザーのジャケットは、ラペルをトロンプルイユのように見せ、オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブローらしい遊び心を加えた。トラッドなステンカラーコートはPVC素材を用いて、カジュアルを演出する。ディテール、フォルム、素材……各アイテムごと、それぞれのペアリングが意外性を呼んでいる。ワークウェアの要素も取り入れていて、特にボトムスではダブルニーのストレートパンツ、カーゴパンツ、デニムなどが登場している。それをテーラードやチェスターコートに合わせて中和を図った。あるいは、作業服そのままを再現するようなハーフジップのプルーバーは、中にきっちりとネクタイを締め、まさに今回のテーマを準えている。足元はオーセンティックな革靴からスニーカーまで様々。足元まできちんとクラシックカジュアルなのだ。特に注目は、前回より続けて登場するナイキ(NIKE)とのコラボレーションスニーカーだろう。ハイカットのシルエットはクロップド丈のトラウザーズとあわせてシンプルに決めた。あるいは、スポーティーなナイロン素材のフーディーとジャケット、スラックスで今季らしいスタイルを楽しむ粋な演出に一翼を担っている。
2018年01月20日ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)によるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)が、“House Hunting”と題した2018年プレフォールコレクションを発表した。
2017年11月25日ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)によるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)は3月2日、パレ・ド・トーキョーを会場に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションショーを開催した。コレクションタイトルは「Nothing new(新しいものは何もない)」。ゼロから生み出されたものはこの世に存在せず、何かしらに影響を受けているとし、新しいものは何も無いが、今までとは異なるものを生み出せるよう最大限努めたという。ヴァージル・アブローが創始者であるとされる“ストリートラグジュアリー”もすでに新しくないと考え、今シーズンはより一層洗練されたスタイルへと移行。スーツやドレスなど、伝統的なヨーロピアンスタイルのアイテムを発表するも、それをただエレガントに表現するのではなく、フーディーを合わせたりインナーの丈を短くするなど、ストリートの側からのコーディネートやスタイリングを見せている。プリーツを寄せたシルクサテンのドレスには、チェックのスーパーロングブーツを合わせてカジュアルダウン。一方デニムの2ピースにはチュールを重ねて、クチュール感をプラス。中でも特に目を引いたのが、ブルーの家具用起毛素材のジャケット。テーラードの美しさを存分に見せるアイテムで、ヴィルジル・アブローの新しい側面を感じさせる1点となっていた。
2017年03月11日オフ-ホワイト(OFF WHITE)のヴァージル・アブローとボイズ・ノイズ(BOYS NOIZE)のアレックス・リダがコラボレートした音楽とファッションが融合したカプセルコレクションが数量限定で登場。同コレクションはボイズ・ノイズのニューアルバムである「MAYDAY」からインスパイアされており、フーディ(6万5,000円)、Tシャツ(3万円)、アノラック(10万6,000円)の3型構成となっており、オフ-ホワイトの香港、シンガポール、東京の母艦店ならびに、ロンドンのSelfridgesとオフ-ホワイト公式ウェブサイトから購入することができる。同コレクションには特別なQRコードがプリントされており、読み込むことでボイズ・ノイズの新EPである「MAYDAY」と、ヴァージル・アブローとの共同制作で未発表のトラックをダウンロードすることができる。
2017年03月09日オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)が、ユネスコ本部を会場に2017-18年秋冬コレクションのショーを開催した。コレクションタイトルは「Seeing Things」。今シーズンは特に、A(R)T DAD LLCとコラボレーションしたグラフィックが多用されている。また、ゴールドリーフのアクセサリーは、ロンドンのDuffyの手によるもので、ランウェイに敷き詰められた枯葉と呼応してアクセントとなっていた。ティンバーランドとのベルベットシューズも話題を呼びそうだ。スポーティーでカジュアルなアイテムで構成されるが、“ラグジュアリーストリート”というカテゴリーを生み出したブランドだけあり、ストリートウエアの体裁をとりながら、実はリュクスな素材を駆使しているアイテムばかり。市松模様のブルゾンは、実はムートンのパッチワークだったり、ロングモヘアのアーティなニットは、プリントではなく全てジャカードで織られている。その他にも、様々なディテールに刺繍を駆使。コレクション全体に、デザイナーの強いこだわりが感じられた。デザインはアメリカで生産はイタリア。アメリカのグラフィックカルチャーとイタリアのクラフトマンシップの融合が生む、独特のうねりが感じられるコレクションとなっていた。
2017年02月09日オフ-ホワイト % ヴァージル アブロー(OFF-WHITE℅ VIRGIL ABLOH)が、2017-18年秋冬コレクションを2017年1月19日(木)にフランス・パリで発表した。テーマは「seeing things」。枯葉が落ちた会場は、まるで公園のような空間。冬のもの寂しげな雰囲気が漂う、その場所に現れたファーストルックは、ナチュラルベージュのボアコートで、インナーのトップスとボトムスはブルー。ランウェイ序盤はこの2つのカラーがキーとなった。ウィメンズに至っては、2色がグラデーションとなってランダムにドレスのヘムを彩っている。中盤以降、カラーはブランドらしいモノトーンへと移り変わる。大胆な市松模様は「off」のロゴが入った遊び心も加えたテキスタイルだ。袖口のアイコニックな模様はブラックとホワイトではなく、グラデーションで優しく色をのせた。その中に、今回のテーマを象徴する“葉”を添えていく。ひらひらと舞い落ちた枯葉が身体にそっと落ちたかのように、ところどころにモチーフが輝いている。一方で、いつか見た海の景色は写真のような描写的なもの、くすませた抽象画のようなものの両方が落とし込まれた。スタイリングは、ダブルブレストコートのようなトラッドなものもあれば、トラックジャケットのようなスポーティなものもある幅広いバリエーション。それらをぶつけるのではなく、当てはめて融合させている。今シーズンのオフ-ホワイト % ヴァージル アブロは、得意とするストリートの印象は控えめ。物事を見つめて心を研ぎ澄ました時のような、どこか優しさのある提案が冴えていた。
2017年01月22日オフ-ホワイト ℅ ヴァージル アブロー(OFF-WHITE ℅ VIRGIL ABLOH)の2017年春夏コレクションに登場したショルダーバッグが、2016年10月2日(日)より、東京・青山にある旗艦店や公式オンラインストアで発売される。2016年9月29日に、パリで行われたショーで披露された「“SEE NOW BUY NOW” BAGS」。工業用のベルトストラップからインスパイアされたストラップやクリップのディテールを取り入れたレザーのクロスボディバッグで、ブランドの提案するモダンなビジネスウーマンのための定番バッグだ。カラーは白、黒、赤の定番3色が展開。落ち着いたスタイリングに馴染ませたり、カジュアルな服装にミックスさせたりと、様々な楽しみ方ができそう。【詳細】“SEE NOW BUY NOW” BAGS発売日:2016年10月2日(日)価格:106,000円+税カラー:白・黒・赤展開店舗:“サムシング & アソシエイツ” ℅ オフホワイト トウキョウ、公式オンラインストア
2016年10月03日オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)が7月9日、東京・南青山に国内初の旗艦店「“SOMETHING & ASSOCIATES” c/o OFF-WHITE TOKYO」(東京都港区南青山5-2-13)をオープンする。14年12月にオープンした香港の旗艦店に続き、路面店として世界2店舗目となる同ショップは、ウォール街のアメリカ企業にある架空のオフィスをコンセプトにしたもの。デザインは、クリエィティブディレクターのヴァージル・アブローと、ニューヨークをベースに活動する建築事務所・FAMILY NYのDong Ping WongとパートナーのOana Stanescuが共同で手掛けた。店内にはヴィンテージの家具や旧式マックのデスクトップなどを配置。また、ヴァージル・アブローが特に拘った、アメリカのオフィス内のソーシャルスポットを再現したウォーターサーバーの後ろの壁には、ブランドのニュースがライブ配信されるLEDスクリーンが設置された。店内では、メンズとレディースのレディトゥウェアや小物をフルラインで展開。今後は直営店限定のアイテムも不定期で発表する予定だ。なお、オープン日の7月9日には、メンズとレディースの2016秋冬コレクションを発売する。
2016年07月09日オフ-ホワイト ℅ ヴァージル アブロー(OFF-WHITE ℅ VIRGIL ABLOH)が、国内初となるショップを2016年7月9日(土)に南青山にオープン。路面店は2014年にオープンした香港の店舗に続く2店舗目。そしてショップのコンセプトから内装デザインまで全てを、クリエイティブディレクターであるヴァージル・アブローが手掛けている。ニューヨークのウォール・ストリートにありそうなアメリカの架空の企業”Something and Associates”のオフィスをイメージし、店内には、ヴィンテージの家具やマックの旧式デスクトップなどが置かれている。中でも一番の拘りは、ソーシャルスポットを象徴するウォーター・サーバーだそうだ。ヴァージルは次のようにコメントしている。「東京は私の好きな都市であり、私にとって、ファッションを考える上で重要な場所の一つです。ついにその場所にOff-Whiteのショップができ、また今後そこからクリエイティブなことを発信していけることをとても光栄に感じています」。【ショップ概要】"SOMETHING & ASSOCIATES” c/o OFF-WHITE™ TOKYOオープン日:2016年7月9日(土)住所:東京都港区南青山5丁目2-13定休日:不定休営業時間:12:00 -20:00 TEL:03-6712-6839(7月9日より開通)
2016年04月08日オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)が6月上旬、東京・南青山に日本第1号店をオープンする。オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブローは、ブラックとホワイトの間のグレーエリアを定義しているというコンセプトのもと、メンズ・ウィメンズコレクションに加え、オブジェクトやファーニチャー、印刷物などを手掛けるブランド。今回オープンするショップでは、コンセプトから内装デザインまですべてを、クリエイティブディレクターのヴァージル・アブローが手掛けた。オープンについて、ヴァージル・アブローは「東京は私の好きな都市であり、私にとってファッションを考える上で重要な場所の一つです。ついにその場所にオフ-ホワイトのショップができ、また今後そこからクリエイティブなことを発信していけることをとても 光栄に感じています」と語っている。
2016年04月07日カニエ・ウエストのクリエイティブディレクター、ヴァージル アブローが手掛けるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)の16-17AWコレクションが、パリメンズファッションウィークで初のランウェイ形式で行われた。グラフィック、ロゴをモチーフとしたアイテムで「ラグジュアリー・ストリート」という分野を牽引。日本でも発売されるアイテムが即日完売、商品入荷日にはショップに行列、というコアな人気を誇るオフホワイトが、今シーズンのテーマとしてアイテムに記したのは「You cut me off」。さまざまにカットされたモチーフが再びつなぎ合わされるアイデアが、ベーシックなアイテムで構成された。メンズ、ウイメンズともにオーバーサイズなミニマルシルエットで、素材のドレープもポイント。キャンバス地のロングコートは、黄。赤、青、黒、白とビビッドなカラーで提案され、ビッグサイズのニットのヘムやレザーブルゾンのスリーブに、ブランドアイコンの2トーンのシグナルストライプがあしらわれる。ベルベットブルゾンの背中のグラフィックは着脱可能で、より幅広いマーケットを意識したワードローブで構成された。テーマ自体は白いキャンパスにカットを入れただけの作品で知られる、1950年代、60年代のイタリア「空間主義(スパツィアリスモ)」の中心アーティスト、ルーチョ・フォンタナからインスピレーションされたものだという。70年代にミラノの服飾産業が大きく発展した時期に、ファッションデザイナーとのコラボで影響を与え、キュビズムとファッションの関わりでもよく知られている。マルセロ・バーロン同様に、アメリカのストリートカルチャーをメイド・イン・イタリーのクオリティでグローバル展開を図るその背景にあるコンセプトは、なかなか深淵だ。Text: 野田達哉
2016年02月12日オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)のウイメンズの16年プレフォールコレクションが発表された。今回がブランド初のプレコレクション。
2016年02月12日カニエ・ウエスト(Kanye West)のクリエイティブディレクターを務めるヴァージル・ アブローによるブランド、OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOHと、音楽プロデューサーの藤原ヒロシ率いるfragment designが初のコラボレーションを果たした限定ライン「OFF-BLACK c/o VIRGIL ABLOH」が、8月29日より世界先行発売される。国内では「the POOL aoyama」のみで取り扱われる同コレクション。「the POOL aoyama」の現在のテーマである“MELANISM”に合わせ、ケニアのマサイ族の伝統的なタータンチェックからインスピレーションを得て製作された。両者のロゴを組み合わせることによる、“Anarchy(混沌、無秩序)”をソースにした“A”をモチーフにしたグラフィックがプリントされている。ラインアップは、OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOHのアイコニックなバイアスストライプを大胆にあしらったTシャツやパーカー、ソックス、エスパドリーユを始め、タータンチェックのブランケットやトートバッグ、ファットシルエットのショーツなど全11型。メイド・イン・イタリーで生産されたグラフィカルでエッジの利いたアイテムの数々が展開される。
2015年08月21日