アメリカにある家畜の保護農場『スリーピーピッグ・ファーム・アニマル・サンクチュアリ』。この農場ではさまざまな事情によって保護されたブタやヤギ、ウシやヒツジなどの動物たちが伸び伸びと暮らしています。妹を失ったヤギが仲よくなったのは…2022年2月、この農場で暮らすヤギのベティちゃんが、病気のため天国へと旅立ちました。ベティちゃんにはブランカちゃんという姉がいて、2頭の絆はとても強かったそうです。最愛の妹を失った悲しみはブランカちゃんにとって耐えがたいものだったよう。ベティちゃんがいなくなってから、ブランカちゃんはすっかり元気をなくしてしまい、ほかのヤギやヒツジたちとも過ごさなくなったのです。ブランカちゃんは体に障がいがあり、農場主のティファニーさんはひとりぼっちのブランカちゃんを見て健康状態を心配していました。その年の12月、『スリーピーピッグ・ファーム・アニマル・サンクチュアリ』に1羽の七面鳥が仲間入りします。レニーちゃんという七面鳥は、仲間を全員失って、唯一生き残ったのだそう。数日後、ティファニーさんは、レニーちゃんがブランカちゃんの近くで過ごしているのに気付きます。1頭と1羽の距離は日に日に近くなり、そこには明らかに友情が生まれていたのです。その様子を見たティファニーさんは「ベティがブランカのためにレニーを送ってくれた」と思ったそうです。※動画はInstagram上で再生できます。 この投稿をInstagramで見る Sleepy Pig Farm(@sleepypigfarm)がシェアした投稿 その後もレニーちゃんとブランカちゃんは毎日一緒に過ごすようになり、すっかり仲よしになりました。朝起きたら一緒にご飯を食べて、太陽の下で寄り添って昼寝をしています。冬の寒い日は、ティファニーさんは高齢のブランカちゃんを室内に入れてあげるのですが、そこにはもちろんレニーちゃんの姿も。ティファニーさんは、ベティちゃんの亡き後、ブランカちゃんに新しい友達ができたことを心から喜んでいるそうです。 この投稿をInstagramで見る Sleepy Pig Farm(@sleepypigfarm)がシェアした投稿 ビアンカちゃんとレニーちゃんが寄り添う動画には「種を超えた友情は最高だ」「感動して涙が…」「お互いを見つけられてよかったね」などの声が寄せられています。ビアンカちゃんはベティちゃんが旅立った数か月後、肺炎を起こして一時は危険な状態になったそうです。仲よしの動物が亡くなった後、さびしさのあまり体調を崩すペットは珍しくないといいます。大切な家族や仲間を失った過去を乗り越えたビアンカちゃんとベティちゃん。彼女たちは寄り添いながら、お互いの心の傷を癒し合っているのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年06月15日北米原産の大型の鳥である七面鳥。アメリカでは野生の七面鳥が生息していて、地域によっては市街地で見かけることも珍しくありません。マサチューセッツ州で目撃された、そんな野生の七面鳥の動画が話題になっています。交差点で立ち往生している七面鳥朝のラッシュアワー時、多くの車で混雑する交差点に、3羽の野生の七面鳥がいました。動画の撮影者によると、七面鳥たちは交差点の真ん中でどちらへ行ったらいいのか分からず、混乱している様子だったとのこと。そんな七面鳥たちを移動させようとして、周りの車からはクラクションが鳴り響きます。するとそこに、救世主が現れたのです。やってきたのは貨物運送会社『UPS』のトラック。運転手が七面鳥たちを口笛で呼ぶと、彼らはトラックに近付いていきました。そして運転手は優しく「レッツゴー、レッツゴー」と七面鳥たちを誘導して、道路の反対側の安全なところまで連れていってあげたのです。周りにいた歩行者はみんな立ち止まって、クスクスと笑っていたそうです。たまたまこの様子を見ていた人が撮影したこの動画には、『UPS』の運転手に称賛の声が上がりました。・なんて優しい運転手だ。笑っちゃったよ。・最高だね!七面鳥は彼の言葉を理解しているみたいだ。・この映像を『UPS』のコマーシャルに使うべき。『UPS』は動物に優しい会社で有名で、運転手たちは配達中に出会った犬などにあげる、おやつを常に持参しているそうです。そのため、今回の動画には「だからUPSが好き」というコメントも多く見られました。あのまま七面鳥たちが交差点にいたら、渋滞が起きたり、車に轢かれたりする可能性もあったでしょう。心優しい運転手のおかげで、七面鳥たちが安全に道路を渡れてよかったですね![文・構成/grape編集部]
2022年11月21日クリスマスディナーに必須!「七面鳥」を作るコツ材料七面鳥1羽〈ブライン液〉溶かしバター40グラムりんごジュース1リットル水1リットル塩100グラムローリエ2枚バケット1/4個ハーブ(オレガノ、ローズマリーなど)適量セロリ1/4本たまねぎ1/2個バター大さじ2すりおろしニンニク大さじ1塩、胡椒少々〈グレイビーソース〉水2カップブイヨン小さじ2小麦粉大さじ1塩、胡椒少々道具タコ糸爪楊枝アルミ箔ポイントポイント①リンゴジュースを使用することで、簡単に深みのある味に仕上がります!ポイント②タコ糸を使用すれば、七面鳥の焼き上がりの形の成形も簡単です。ポイント③アルミ箔を使用すれば、焦げにくく、火の通りも良くなります。作り方1. 七面鳥は解凍しておきます。2~3日かかることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。2. 解凍した七面鳥をよく洗って、水気を切っておきます。3. <ブライン液> の材料を鍋に入れて火を通し、全体が混ざったら、七面鳥を入れて、半日以上漬けておきます。4. フライパンにバターを溶かし、すりおろしニンニク、粗目のみじん切りにした玉ねぎとセロリ、1センチ角にカットしたバケットを入れて炒め、塩胡椒、ハーブを加えてさらに炒めます。5. 3から七面鳥を取り出して、水分をふき取り、4を中に詰めて、入れ終わりを爪楊枝などで止めます。6. オーブン皿に七面鳥の胸を上にして置きます。足はたたんで、タコ糸で結び、形を整えてください。7. 全体にオリーブオイルを塗って、アルミ箔でカバーをし、170度のオーブンで二時間程度焼いたら、アルミ箔を外してさらに1時間程度焼きます。8. お皿に溜まった肉汁を取り出して、フライパンに移し、水とブイヨンを加えて火にかけ、小麦粉を入れてとろみがでてきたら、塩、胡椒で味を整えてソースを作り、7にかけて完成です。最後にリボンなどで足を縛ると、クリスマスらしさがアップします。クリスマスパーティを開くならば七面鳥を用意して、一気に豪華なディナーに変身させちゃいましょう!
2017年12月15日アメリカとカナダで主に祝われる感謝祭。サンクスギビングデイと呼ばれる祝日で、アメリカでは、11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日にあたります。どちらも週末をはさんで連休となり、家族がそろって食卓を囲む習慣があり、そこで食べられるのが、七面鳥の丸焼きとパンプキンパイです。最初の感謝祭は、ヨーロッパからアメリカに移住してきたイギリスの清教徒たちが行ったものとされています。慣れない新天地での生活と、冬の寒波によって、清教徒たちはたちまち食べるものにも困るような状況に陥りました。しかし、アメリカの先住民族であったインディアンたちが、作物の苗を分けてくれたり、狩りの方法を教えてくれたりしたので、彼らは何とか生き延びることができたと言われています。アメリカでの初めての収穫が無事に済んだことを、神に感謝するために行われたのが感謝祭で、インディアンたちも招かれ一緒に祝いました。このとき、感謝祭の食卓を飾ったのが、北アメリカにもともと生息していた七面鳥と、収穫されたばかりのカボチャ。これが七面鳥の丸焼きやパンプキンパイとなって、今に続いているのです。最初の感謝祭が祝われたのは、1621年とされているので、実に400年近い歴史を持つ七面鳥とカボチャで祝う家族の食卓。当時の人の素朴な収穫の喜びや感謝の気持ちを伝える食の習慣です。今年の感謝祭シーズンには、七面鳥とパイを食卓に並べてみてはいかが?
2015年11月13日