東京都下水道局は、お客さまに下水道事業への理解を深めていただけるよう、東京下水道の役割や課題・魅力を積極的に発信することに取り組んでいます。その一環として、所有する複数の施設を事前撮影した映像や中継などを通して、お客さまがその大きさなどを体感し楽しんでいただくオンライン見学会を8月23日(火)に実施します。開催日が近づいてまいりましたので、改めてお知らせいたします。普段は見ることができない下水道施設などのオンライン見学を通して、東京下水道について楽しみながら理解を深めていただきます。今回は南多摩水再生センターをご自宅で見学できます!普段はのぞけないひみつの場所やドローンからの映像を用いてセンターの働きをご紹介します。小学生から参加できますので、親子でご覧いただき、夏休みの自由研究の作品づくりに是非ご活用下さい!見学会応募をお待ちしております。募集チラシ1 実施日時令和4年8月23日(火) 11時00分~12時00分2 見学施設南多摩水再生センター(稲城市大丸1492番地)より中継南多摩水再生センター(稲城市大丸1492番地)より中継<紹介内容>・水再生センターの仕組みと役割・さまざまな発電施設の紹介・稲城レーダー(東京アメッシュ)の紹介・地下連絡管の紹介3 実施方法オンライン会議システム「Zoom」を使用(無料)4 募集対象及び人数小学生~一般の方 先着400名5 応募方法申込用WEBサイトからご応募ください。【申込フォーム】( )御質問は、「東京都下水道局インフラオンライン見学会事務局(株式会社創環)」(電話:03-3511-2560、メール: info1@souwa-inc.jp )までお問合せください。6 応募受付期間募集人数に達した時点で、受付終了とさせていただきます。7 注意事項災害や台風が予想される場合は、中止することがあります。ホームページ二次元コード 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月09日一般的な家庭では、2ヶ月に1回の頻度で支払っている水道代。この水道代の内訳を見てみると、下水道料金と呼ばれる料金が含まれていることがありますが、「下水道料金って何だろう」と疑問に思ったことはありませんか?この下水道料金に関する知識をつけることで、実は水道代を節約できる可能性があります。そこで今回は、下水道料金の基礎知識についてご紹介していきましょう。■そもそも下水道って何だろう?上水道との違いを解説一般家庭が支払っている水道代は、上水道料金と下水道料金を合計した金額です。「水を多く使用すると水道代が高くなる」と認識している方は多いかと思われますが、蛇口をひねって使用する水は上記の「上水道」に該当します。では、下水道とはどのような水道を指すのでしょうか?トイレや洗濯、料理などで使用した生活排水には多くの不純物が含まれているので、そのまま川などに流すことはできません。そのため、生活排水は自然に帰す前に「浄化」をする必要があり、この浄化の役割を担っている水道が下水道と呼ばれます。当然ですが、生活排水を浄化するためには様々なコストがかかります。したがって、水道を使用する者は上水道料金に加えて、下水道料金も負担するケースが多くなっています。上水道と下水道には、上記でご紹介した点以外にも違いが見られます。そこで以下では、上水道と下水道の違いをさらに詳しく見ていきましょう。【違いその1】下水道料金は必ずかかるものではない水を使用する分だけかかる上水道料金とは違い、下水道料金は必ずしもかかる費用ではありません。日本国内でも地域によっては、下水道自体が整備されていないためです。2015年3月時点での調査によると、東京都や大阪府などの都会では下水道の普及率が90%を超えていますが、普及率が50%以下の都道府県もいくつか見られます。ただし、下水道が備わっていない地域であっても、「浄化槽」と呼ばれる下水道と同じ役割を担っている装置が存在しています。下水道が備わっていない地域の場合、浄化にかかるコストだけでなく設置コストも発生する可能性があります。【違いその2】料金の消滅時効期間消滅時効期間とは、料金の支払い義務が継続される期間のことを指します。上水道料金の消滅時効期間は2年、下水道料金の消滅時効期間は5年となっています。ただし、消滅時効期間があるからと言って、料金を支払わなくても問題がないわけではありません。特に下水道料金に関しては、支払いが遅れると「滞納処分」と呼ばれる行政処分が下される恐れがあるので、きちんと定められた日に支払う必要があるでしょう。【違いその3】料金のシステム上水道の料金は、当然ですが使用した水の量を基準として計算されます。一方、下水道料金は水の使用量ではなく、下水道に流れた水の量が料金計算の基準となっています。このような違いにより、上水道と下水道の料金に差が生じるケースも見られます。以下では、下水道料金の仕組みについてさらに詳しく解説していきましょう。■下水道料金とは?料金の仕組みもご紹介下水道料金の計算方法は、お住まいの地域によって異なります。自治体ごとに下水道使用量や料金に違いが見られるので、以下では東京都を例として下水道料金の仕組みを解説していきましょう。東京都では、汚水排出量(生活排水の量)と料率によって下水道料金が計算されています。汚水排出量に関しては、水道の場合は水道使用量、地下水の場合は揚水用のポンプに設置した時間計などが基準となっています。料率については、以下のように汚水排出量に応じて細かく設定されています。【東京都の下水道料金の料率(1ヶ月分)】■0~8立方メートル…一律560円■9~20立方メートル…1立方メートルごとに110円■21~30立方メートル…1立方メートルごとに140円■31~51立方メートル…1立方メートルごとに170円上記のように汚水排出量が区分されており、各区分で課される料金が異なります。東京都では1001立方メートル以上まで細かく区分されていますが、ほかの自治体に関しても同じような料金システムを採用しています。では、1ヶ月に28立方メートルの汚水を排出したと仮定して、東京都における実際の下水道料金を見てみましょう。このケースにおける各区分の下水道料金は、以下の式によって計算できます。■0~8立方メートルまで…一律560円■9~20立方メートルまで…12立方メートル×110円=1,320円■21~30立方メートルまで…8立方メートル×140円=1,120円上記の各区分を合計すると、排出量が28立方メートルの場合の下水道料金は以下となります。560円+1,320円+1,120円=3,000円なお、上記でご紹介した東京都の下水道料金の料率は一般汚水の金額であり、東京都では浴場汚水の料率が別に定められています。これは、一般家庭では料理やトイレなどほかの生活排水に比べると、浴槽の生活排水が圧倒的に多いためです。このように自治体によっては生活排水の種類によって料率が異なるので、その点にも注意しておきたいところでしょう。また、上記の例は1ヶ月分の下水道料金となりますが、下水道料金は上水道料金と一緒に2ヶ月ごとに請求されるケースが一般的です。ただし、自治体によっては水道料金請求のシステムが異なる可能性もあるので、お住まいの地域の情報を確認しておくことが望ましいでしょう。■下水道料金が高い場合の原因は?お住まいの地域やご家庭によっては、「想定していたよりも下水道料金が高い」「上水道料金に比べて下水道料金が高い」といった状況に直面することもあります。下水道料金は、ほかの公共料金と同様に継続的に発生するコストなので、できれば節約したいと考えている方も多いことでしょう。では、下水道料金が高い場合にはどのような原因が考えられるのでしょうか?主な原因としては以下の3つが挙げられます。【原因その1】水道を使用していなくてもかかる一律料金上記の東京都の例を見てわかる通り、たとえ水道を使用していなかったとしても下水道料金はかかります。東京都を例に挙げると、仮に水道の使用量が0立方メートルであったとしても、560円の一律料金が課されます。この一律料金の部分は見落とされがちなポイントであり、「旅行中にも下水道料金がかかっていた」といった声も聞かれます。この一律料金は多くの自治体で発生するので、気になる方はお住まいの地域の情報を調べてみましょう。【原因その2】汚水排出量の計測方法下水道料金は汚水排出量を基準として計算されますが、この排出量の計測方法は自治体によって異なります。例えば、東京都では上水道の使用量がそのまま汚水排出量として計算されますが、上水道の使用量より若干少ない量が基準となるケースも見られます。また、前述でも軽く触れましたが水道水と井戸水の場合で計測方法が異なる点も、注意するべきポイントでしょう。このような計測方法の違いにより、下水道料金に大きな差が生じるケースも少なくありません。【原因その3】料率の違い各自治体の料率の違いも、注目しておきたいポイントです。上記では東京都の料率をご紹介しましたが、北海道の稚内市では8立方メートルまでの一律料金が1,200円となっています。このように自治体ごとに料率が異なるのは、下水道料金は「その地域の住民全体で負担をする」といった取り決めがあるためです。したがって、下水道整備に多くのコストがかかり、住民数が少ない地域に関しては下水道料金が少し高い可能性があります。上記3つの原因を見ると、下水道料金は地域によって大きく変動すると言えます。そのため、引っ越し先を決めるタイミングで水道料金の仕組みを調べておけば、月々の水道料金を節約しやすい地域を選べる可能性があるでしょう。住民数が多い自治体、生活用水の貯水池が存在している自治体は下水道料金が比較的安い傾向にあります。また、下水道料金を節約する方法として「浄化槽を設置すること」を検討する方もいるかもしれません。ただし、浄化槽を設置するためにはコストがかかりますし、浄化槽では「浄化槽使用料」と呼ばれるコストが発生します。各自治体の浄化槽使用量を見ると、下水道料金と大きな差が生じないケースも珍しくないので、浄化槽を設置したからと言って必ずしも水道料金を節約できるわけではありません。また、下水道が新設された地域に関しては、「3年以内に下水道に接続する義務がある」と下水道法において定められています。この際の費用は個人負担となるので、無理をして浄化槽の設置をするべきではないと言えるでしょう。■地域によって下水道料金はどれぐらい違う?前述では東京都の例をご紹介しましたが、実際に下水道料金はお住まいの地域によってどれぐらい変わるものなのでしょうか?以下では、いくつかの地域を例に挙げて下水道料金の計算方法と、東京都の例と同じく汚水排出量が28立方メートルであった場合の下水道料金(税抜)をご紹介していきます。【大阪市の下水道料金】大阪府大阪市の下水道料金は、東京都とは少し計算方法が異なります。汚水排出量がいくつかに区分されており、各区分で単価が決められている点は東京都と同じですが、大阪市では以下の通り区分によって計算方法が異なります。■0~10立方メートル…一律550円■11~20立方メートル…1立方メートルごとに61円をかけて、その合計から60円を引いた金額■21~30立方メートル…1立方メートルごとに83円をかけて、その合計から500円を引いた金額大阪市の家庭で28立方メートルの汚水を排出したとすると、下水道料金は以下のように計算できます。(28立方メートル×83円)-500円=1,824円【金沢市の下水道料金】石川県の金沢市では、汚水排出量30立方メートルまで以下のように下水道料金の料率が定められています。■使用していない場合の一律料金…900円■1~10立方メートル…1立方メートルごとに27円■11~30立方メートル…1立方メートルごとに124円金沢市で28立方メートルの汚水を排出したとすると、下水道料金は以下となります。900円+(10立方メートル×27円)+(18立方メートル×124円)=3,402円上記の金額を比較すると、下水道料金は地域によって大きく異なるということがわかるでしょう。また、大阪市のように東京都とは異なる方法で、下水道料金を算出する自治体が存在する点にも注意が必要です。地域によっては、同じ汚水排出量でも2倍近くの料金差が生じるケースも見られるので、「下水道料金が思っていたより高い」と感じる場合は自治体の料金システムが原因となっている可能性が高いと言えます。■下水道料金の減免制度って何だろう?多くの自治体では、下水道料金の減免制度を実施しています。減免制度とは特定の条件を満たすことによって、通常よりも下水道料金が安くなる制度のことです。この減免制度を利用すれば、お住まいの地域を変えなくても下水道料金を節約できる可能性があるでしょう。では、この減免制度を利用するためには、具体的にどのような条件を満たす必要があるのでしょうか?自治体ごとに条件は異なりますが、主な条件としては以下などが挙げられます。■生活扶助を受けている世帯■児童扶養手当を受給している世帯■老齢福祉年金を受給している高齢者がいる世帯■障害基礎年金を受給している世帯例えば東京都であれば、減免制度を利用することで8立方メートル以下(一律560円)の料金が徴収されません。愛知県名古屋市に関しては、下水道料金のうち1,209.60円が減額されます。このように、下水道料金の減免制度も自治体によって仕組みが異なるので、お住まいの地域の情報を確認しておきましょう。■まとめ今回は下水道料金の仕組みについてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?水道料金と聞くと「上水道の使用料金」をイメージしがちですが、一般的な水道料金には下水道の料金も含まれています。自治体によって料金計算の仕組みは異なるので、お住まいの地域の計算方法や減免制度の有無などを確認してみましょう。
2017年03月07日『レ・ミゼラブル』(映画の日本公開は2012年)でジャン・バルジャンがパリ市内の下水道を逃げる場面がある。その下水道を“体験”できる施設がパリ市内の下水道博物館(Musee des Egouts de Paris)だ。場所はセーヌ側左岸、アルマ橋南詰西側。橋のたもとの小さなキオスクみたいな建物が切符売り場で、脇の階段から地下に潜る。古い下水道を改築した展示部分と、現役の下水道からなる、地下博物館で社会科見学ができる。下に降りると少し臭う。まず係員が見学者一人ひとりを止め、順路の説明とともに「見学後は手を洗うように」との注意があった。最初は古い下水道を改築したギャラリー。パネルや模型で、パリの下水の歴史や仕組みを解説する。頭上のパイプは現役の水道管のようだ。結露して水滴がしたたっていた。続いて現役の下水道。ちょっとした自動車トンネルぐらいの断面で、中央を下水が流れ、両脇に歩行通路がある。ここまでくると臭気が目や喉にしみる。柵の向うや足下のグレーチング格子の下は下水なのだ。放射状に複数ある公開区間の終点まで行く人はさすがに少なく、起点付近で折り返す人がほとんどだ。今もし、ゲリラ豪雨で下水の水位が急上昇したらどうなるか、ふと考えた。順路最後の売店では、ドブネズミのぬいぐるみが公認キャラらしい。階段を上がって甘い外気を再び吸う。入り口階段とは植え込みを挟んで数メートルしか離れていなかった。所要時間は約30分。展示パネルのフランス語が読めて、臭いに耐えられれば1時間はいられる。夏は臭いが強いので、臭いがおさまり、外気と比べて地下の気温が暖かくなる冬が訪問するのにいい季節だ。入場料は4.3ユーロ(博物館パス利用可)、休館日は木・金曜日と、博物館としては変則なので注意されたい。公共交通機関によるアクセスは、郊外鉄道RER C線のPont de l’Alma駅が最寄り。メトロだと9番線のAlma-Marceau駅で下車してアルマ橋を渡る。地下鉄を出たあたりの川岸に、ユゴーの原作でジャン・バルジャンがたどり着いた下水の出口があったらしい。またアルマ橋北詰の地下の道路は、ダイアナ妃がなくなった交通事故現場だ。映画『ダイアナ』は10月18日に日本公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.ダイアナ 2013年10月18日より、TOHOシネマズ有楽座ほかにて全国にて公開(C) 2013 Caught in Flight Films Limited. All RIghts Reserved(C) Laurie Sparham
2013年08月30日東京都下水道局が運営する「虹の下水道館」が4月20日にリニューアルオープンした。そもそも、「虹の下水道館」とはどんな施設なのだろう。「虹の下水道館」は、1996年に、有明下水処理場(現・有明水再生センター)下水道の無料見学説明室として開館。2012年12月から休館し、より下水道を身近に感じてもらうため体験型施設として生まれ変わった。館内は5つのエリアで構成。1 「アースくんの家」では、一般家庭での水の流れをシースルーハウスでチェック。2 「下水道管」エリアでは、普段は見ることのできない、マンホールの内部や下水道管の様子が見られる。3 「水再生センター」では、ポンプ所・中央監視室・水質検査室など、下水道に関わる仕事がどんなものかを体験できる。4 「下水道ひろば」はパネル展示や実験屋台など、イベントを開催するスペース。常設のボールサーカスでは水の流れを体験することができる。5 「レインボーシネマ」は、下水道や水がテーマのショートムービーを上映しているミニシアター。「虹の下水道館」は、いつも気軽に飲んだり使ったりしている水がどういう仕組みで流れてくるのかを、おもに子どもたちに知ってほしいという目的で運営されている施設。しかし、大人でも十分楽しめる興味深い展示が盛りだくさんだから、子どもたちだけに独占させておくのはもったいない! 人気レジャーエリアのお台場にあって入館は無料とあっては、一度行ってみる価値アリだ。リニューアルオープン日の4月20日には、タレント・イラストレーターで東京海洋大学准教授のさかなクンが、一日館長に就任し、「虹の下水道館」の魅力をPR。前日にアフリカ・セネガルから帰国したばかりというさかなクンはこんな感想を述べていた。「海外に行くと水道水を飲むことは禁物です。でも、一度飲んでしまったことがあり、おなかを壊して大変でした。日本に帰ると、キレイなお水のありがたみがよくわかります。下水道に関わるみなさんのお仕事あってこそで、とてもありがたいなと思います」日本でずっと生活していると、蛇口をひねればジャーッとキレイな水が出ることがあたりまえで、それが特別なことと感じている人は少ないだろう。しかし、世界を例に見ても、下水道がここまで発達している国はそう多くはないとのこと。リニューアルオープニングセレモニーに出席した東京都下水道局長の小川氏も、東京オリンピックを目前にした昭和37年に発足した下水道局とその後の下水道の発展エピソードを懐かしそうに話していた。また、下水道による汚水処理は水質保全や災害による河川の氾濫防止に役だっているという話も。オープニングセレモニーのあとは、子どもたちを招待してのさかなクンのトークショー「水はとってもたいせつ」を開催。水とお魚の話をユーモアたっぷりに語るさかなクンならではの話術に子どもたちも興味津々!毎週月曜日以外は毎日無料でオープンしているこの施設で、日本が世界に誇る下水道システムをぜひ体感してほしい。・東京都虹の下水道館 公式サイト
2013年04月30日