戦前のイラスト広告を写真へ資生堂ギャラリー(東京都中央区)で昨年永眠した中村誠氏の回顧展「中村誠の資生堂 美人を創る」が開催される。中村誠氏は資生堂の広告を数多く手がけてきたグラフィックデザイナーでアートディレクター。1949年に資生堂に入社してから戦前の資生堂のイラスト広告を写真広告へ転換させた人物として知られている。ただ単にイラストから写真へ変えただけでなく、その仕事内容は実に繊細なもの。中村氏は生前「計数に表現することのできない表情とか、雰囲気、空気感を大切にしてきた」と語っていた。資生堂が確立していた独自のイラスト広告の伝統を受け継ぎながら、製版の工夫、大胆なトリミングといった手法により広告を進化させていった。(画像はプレスリリースより)「一業、一社、一生、一広告」中村氏が築いたスタイルは他の人ではできなかったということは、こんなエピソードからうかがえる。「一業、一社、一生、一広告」、これは中村氏が企業デザイナーとして掲げていたモットー。「企業のアイデンティティーをビジュアライズするのがアートディレクターの仕事」と語っており、生涯、企業イメージの創出に力を注いだ。そんな実直な意識のもと生み出された広告だからこそ、見る人に深い印象を与えるものになったのだろう。中村氏の広告は国内だけでなく海外でも賞を得るなど世界的に高く評価されている。回顧展は2014年6月3日(火)~6月29日(日)11:00-19:00 (日曜のみ11:00-18:00) 開催される。【参考】・株式会社資生堂 プレスリリース(PRTIME)
2014年05月30日2月より六代目中村勘九郎襲名披露興行を行う中村勘太郎が都内で取材会を行い、現在の心境を語った。襲名興行は2月に東京・新橋演舞場にて、3月に東京・浅草の平成中村座で上演後、主要都市を回る。新橋演舞場二月大歌舞伎<中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露>チケット情報「演舞場と中村座で襲名興行ができるのは、なんだか勘九郎らしいですね。父が19歳の時から夢見て建てた中村座で初の襲名ができる。うれしいですね」と勘太郎。父・勘三郎が勘九郎時代に築いてきた功績は数限りない。1994年よりほぼ毎年、若者の街渋谷で『コクーン歌舞伎』を上演。また、現代の作家に新作歌舞伎を創って欲しいという思いから、串田和美、野田秀樹、渡辺えり、宮藤官九郎などに演出や執筆を依頼し新たなファンを掘り起こした。2000年には中村座にゆかりある浅草に仮設劇場を建て、“平成中村座”として公演を行った。その後この一座は日本国内のみならず、世界各地で上演を行っている。そんな勘九郎の名を継ぐ重責については「とりあえず怖い」と話す。「やっぱり戦ってきた名前ですから。(中村座やコクーンでの上演は)歌舞伎を愛してもらいたい、色々な人に知ってもらいたいって。危機感をずっと持っていたんでしょうね。お客様が入ってくれなきゃ話にならないですし。ただ、新しいことをするとよく思わない人もいますよ。いいものをすることによって戦うというか。熱い魂を持って戦ってきた名前ですね」12月の中村座は勘太郎として最後の舞台出演になる。「今月はいい最後を迎える事ができるんじゃないかな。『積恋雪関扉』の関兵衛は今までの役者人生の中で一番苦心した役ですね。演じた者にしかわからない苦しみや疲れがあります。勘太郎という名前で関兵衛をやらせてもらい、偉大なる先輩方が愛した役で、同じ疲れを自分自身で体感でき、歌舞伎ってこういう楽しさもあるんだなと思いました」今年は震災はもちろん、長男の誕生、父の病気、祖父(七代目中村芝翫)の逝去と勘太郎にとっても大きな出来事が続いた。「すごい年になっちゃいましたね。(父の代役を務めた際)命を削ってでもやりますと言ってたら、本当にそれぐらい大変でした(笑)」2月興行では『土蜘』の僧智籌と、『河内山』松江出雲守、『春興鏡獅子』の弥生での出演が決定している。「『土蜘』は、今まで中村屋にあまり縁のなかった役ですが楽しいです。弥生は、祖父(七代目中村芝翫)と1対1でずっと稽古をやってました。父も祖父もすごく大事にしています。おじいちゃま(十七代目中村勘三郎)も。全員の血が入っているから大切にしなければと思いますね。3人とは体型が違うので、当時振り付けられた踊りをどうこの身長で踊るかですね」襲名興行まであと僅か。「今月の“勘太郎”最後をまずは楽しみたいです。襲名はお祭りですからね。お客様にも楽しんで頂いて、一緒に祝って欲しいです」。公演は2月2日(木)から26日(日)まで新橋演舞場で上演。その後、3月平成中村座、9月に大阪・松竹座、10月に名古屋・御園座、12月に京都・南座、2013年2月に博多・博多座で上演される。
2011年12月22日2001年に公開され、日本国内での歴代興行収入史上最高額(2011年12月1日現在)である300億円超を記録した、スタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』の花札が株式会社ムービックから12月下旬に発売される。物語の舞台となった「油屋」の世界観を48枚の札に描いた本アイテムは、遊ぶのはもちろん、アートとして飾っても『千と千尋の神隠し』の世界を堪能できる。あのシーン、あのキャラクターが48枚の札で再現!各札には油屋のキャラクターやシーンが盛り沢山。「荻野千尋」の名前が湯婆婆に取られるシーンを再現した桜の赤タンや、インパクト大の湯婆婆の桐20点札など、作品の世界観が凝縮された一品。見ていて飽きない、遊び心あふれるデザインとなっている。一枚一枚に「油屋」の世界観が・・・「『油屋』を舞台としたアイテムなのだから、札に登場するシーンやキャラクターを全て、油屋に集う八百万の神々たちにしよう!」というコンセプトの本アイテム。当初のデザインでは転校前の友人が千尋に宛てた手紙(=現実世界のアイテム)だった部分を、油屋で登場する金の山に変更したり、その上で花札の基盤を崩さないようなキャラクターの配置を考えたりなど、何度もスタジオジブリとムービック担当者がやり取りを重ねて、千尋の世界観を活かした花札を完成させた。「ボクも欲しい!」と鈴木プロデューサーも大絶賛!監修を行ったスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーは「すごい!ボクも欲しい。」「よく出来ました。」と本アイテムにコメントを寄せ、そのまま宮崎駿監督に見せに行ってくれたほど大絶賛したという。宮崎監督のお気に入りは雨札の「カオナシ(暴走時)」だそう。作品世界を活かしたアイテムに監督も喜んでいたという。老舗かるたメーカーが昔ながらの技法で製造した逸品製造元は1800年(寛政12年)創業の大石天狗堂。現存するかるたメーカーで、最も歴史あるメーカーだ。札の表面の縁をくるむ裏紙が均一になるように裏紙の角を落としていく「角切り」、裏紙と本体を貼り合わせる「ヘリ返し」など、一枚一枚職人が丁寧に作り上げている。そのため、一日に作れる数に限りがあり、まさに貴重な逸品となった。みんなが集まるお正月に遊ぶぴったりのこのスペシャルアイテム、お子さまも喜ぶこと間違いなしだ。ジブリファンのみならず一度は手にしてみたい?!============================『千と千尋の神隠し』花札 通常版(2011年12月末発送予定)・税込3,150円・全48枚・昔ながらの一行つづりのケース入・ケース天面に湯婆婆のシール付・『千と千尋の神隠し』オリジナル役の説明を組みこんだ英・和訳の説明書付・花札本体サイズ約5.4×3.4㎝・ケースサイズ約縦6.4×横4.2×高さ4.6cm============================『千と千尋の神隠し』花札 額装版(2012年2月上旬発送予定)・税込16,800円・全48枚の札をアクリルプレートに並べ、黒の木製フレームにセット・背景:黒布マット【額装版特典】①スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーのコメント入り認定書(シリアルナンバー入り)②『千と千尋の神隠し』のタイトルロゴを彫り込んだ真ちゅう製プレート(額に貼りつけ可能)・額装サイズ約縦44.5×横36.8×厚さ2cm============================プレスリリース提供元: PR TIMES
2011年12月16日スタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』が花札になって登場!お正月に向けて、ムービックから12月下旬に発売される予定だ。各札には油屋のキャラクターやシーンが盛りだくさん。「荻野千尋」の名前が湯婆婆に取られるシーンを再現した桜の赤タンや、インパクト大の湯婆婆の桐20点札など、作品の世界観が凝縮された一品。あのシーン、あのキャラクターが48枚の札で再現、ジブリファンをうならせる花札は、みんなが集まるお正月に団らんにぴったりのアイテムだ。『千と千尋の神隠し』花札 通常版価格:¥3,150(全48枚)昔ながらの一行つづりのケース入/ケース天面に湯婆婆のシール付/『千と千尋の神隠し』オリジナル役の説明を組みこんだ英・和訳の説明書付お問い合わせ: ムービック公式サイト
2011年12月16日歌舞伎俳優の中村勘太郎が、来年2月に六代目中村勘九郎襲名披露の成功を祈願して11月27日、東京・浅草寺でお練りを行った。父、中村勘三郎と弟の中村七之助らとともに雷門前を出発し、ゆっくりと本堂までお練りを開始。晴天となったこの日、人気役者を一目見ようと2万5千人が集まり、「中村屋!」と声がかかると笑顔で応えていた。新橋演舞場二月大歌舞伎<中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露>チケット情報勘太郎は「勘九郎という、父が46年間名乗っていた名前を継ぐプレッシャーはあります。みなさまからの笑顔とご声援を胸に、1年間しっかり務めたいと思います」と挨拶。また勘三郎は「勘九郎っていい名前ですけど大した事ありません。(自分が)勘三郎を継いだ時のほうがプレッシャーがありました。気楽にいい勘九郎にしてもらいたい」とエールを送った。勘九郎を名乗る実感がまだ湧かないという勘太郎だが、「謙虚な気持ちと向上心と、ハングリー精神を忘れないように務めたい」と話し、気持ちを引き締めていた。なお、勘太郎としての出演は今年12月の『平成中村座』(東京・浅草)が最後となる。襲名披露は、来年2月2日(木)から26日(日)まで東京・新橋演舞場にて興行を行い、その後、3月に平成中村座、9月に大阪・松竹座、10月に名古屋・御園座、12月に京都・南座、2013年2月に福岡・博多座と各地を回る。新橋演舞場のチケットは12月23日(金)より発売。
2011年11月28日今年9月、東京・新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎』興行で、三代目中村又五郎、四代目中村歌昇をそれぞれ襲名する歌舞伎俳優の中村歌昇と長男の中村種太郎が、中村吉右衛門、中村歌六らとともに8月22日、東京・浅草寺で「お練り」を行った。チケット情報鳴物の山車と木遣り(きやり)に先導され、雷門を盛大に出発。1万人の人で賑わう仲見世を経て、「播磨屋!」、「又播磨!」などの掛け声が飛び交う中、本堂に向かい成功を祈願した。朝から激しく降っていた雨も「お練り」が始まるとすっかり止み、天さえも味方につけているかのよう。なお、浅草寺での「お練り」は2005年1月の中村勘三郎以来6年7か月ぶり。三代目又五郎を襲名する中村歌昇は、「本日は本当にありがとうございます。お天気の悪い中、木遣りの方々、お囃子のあやめ連の方々、浅草の芸子の皆様、ありがとうございます。皆様のご声援に応えるべく、この道一層の精進をいたし、ひとかどの役者になることが、皆様へのご恩返しだと思っております」とコメント。また、四代目歌昇を襲名する中村種太郎は「このようにお練りをさせていただくことは、色々な方々のお力があってのことだと思っております。感謝の気持ちを持って、一所懸命舞台を勤めることが一番の恩返しだと思ってております」と抱負を語った。播磨屋一門の長である中村吉右衛門は「本日はお足元の悪いなか、かくも賑々しくお運びいただき誠にありがとうございます。皆様方のお力によって、舞台で力を発揮できることと思います。ぜひとも又五郎、歌昇をどうぞ宜しくお願いいたします」と締めた。公演は同劇場にて9月1日(木)から25日(日)まで上演。チケットは発売中。
2011年08月23日