鬼才・園子温監督が、長谷川博己、麻生久美子らを迎えた完全オリジナルの最新作『ラブ&ピース』。6月の公開に先駆け、第5回北京国際映画祭でワールドプレミアとなる公式上映を実施したばかりの本作の、“園ワールド”全開な予告編が解禁となった。ロックミュージシャンの夢に挫折したサラリーマン、鈴木良一(長谷川博己)。うだつの上がらない日々を過ごしながら、人生に足りない欠片<ピース>を探していた彼は、運命的なものを感じてペットにしていたミドリガメ「ピカドン」をトイレに流してしまったことで、その人生に劇的な変化が起きる…。今回解禁された予告編の冒頭では、“あなたの人生に欠けている<ピース>なんですか”という問いかけとともに、良一の冴えないサラリーマンぶりがこれでもかと映し出される。会社では「廃棄」と書かれたシールを貼られたり、想いを寄せる同僚の寺島裕子(麻生久美子)ともまともに話すこともできずにいたり…見ているこちらまで歯がゆくなってしまう“残念さ”だ。ところが映像の後半では、そんな印象が一変!人気ロックスターとしてきらびやかに変貌を遂げた良一が、RCサクセションの不朽の名曲「スローバラード」とともに熱狂した観客に包まれステージに立っている姿は、自信に満ちあふれている。いったい何がどうなって良一は夢を叶えたのか?謎の男(西田敏行)と、人形やおもちゃたちが言葉を発する不思議な空間が意味するものとは?ついには日本中を席巻する良一の前に、現れる巨大な“何か”とは…!?気になるポイントだらけの怒涛の展開は、本編でどんなストーリーが繰り広げられるのか予想もつかない、ある意味、園子温作品らしい予告映像と言えるだろう。日本ばかりでなく、世界でも『愛のむきだし』『ヒミズ』など評価の高い園監督だが、本作はいままでのイメージとは一線を画す「血が出ない!」「誰も死なない!」「エロくない!」という異色作。しかしながら、園監督らしい超展開はそのままに体験できる極上エンタテイメントとして仕上がっているようで、日本映画として初めて正式出品された第5回北京国際映画祭でも、公式上映を目当てに集まった観客から盛大な拍手を受け、参加した園監督や長谷川さんも確かな手ごたえを感じた様子だ。園監督が執筆から25年の時を経て、直球の愛を描くオリジナル作品となる本作。監督自身が「この映画は俺の魂の集大成だ」と太鼓判を押すスケールの大きさを、まずはこちらから確かめてみて。『ラブ&ピース』は6月27日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(椎名あい)■関連作品:ラブ&ピース 2015年6 月27 日(土)よりTOHO シネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 「ラブ&ピース」製作委員会
2015年04月21日俳優の長谷川博己が主演を務める園子温監督作『ラブ&ピース』(6月27日公開)が、16~23日に開催される第5回北京国際映画祭の「天壇奨(Tiantan)」コンペティション部門に選出されたことが、このほど明らかになった。同映画祭で日本映画がコンペティション部門に正式出品されるのは本作が初となる。コンペティション作品部門「天壇奨(Tiantan)」は、第3回から正式に設立されたもので、最優秀作品賞、最優秀監督賞など計10項目の賞が選出される。審査委員長にフランスのリュック・ベッソン監督、審査員に香港のピーター・チェン監督、韓国のキム・ギドク監督らが名を連ねる。今年は90か国以上から930本の映画がエントリー。その中から『ラブ&ピース』のほかに、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』のツイ・ハーク監督による『THE TAKING OF TIGER MOUNTAIN』、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』のジャン=ジャック・アノーが手がけた『WOLF TOTEM』など計15本が選出されている。本作の公式上映は19~21日の間に行われ、映画祭には園子温監督と大月俊倫プロデューサーが参加予定。上映前のレッドカーペットイベントや、舞台あいさつに出席を予定しているほか、記者会見も実施するという。なお、授賞式は23日に行われる。映画は、一人の冴えないサラリーマン・鈴木良一(長谷川)を主人公に、崩壊する東京の街に巨大化した"LOVE"=愛の怪獣が東京の街に現れるという驚愕の超展開ストーリー。「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」とこれまでの"園子温ワールド"のイメージと一線を画しながらも、愛と希望と夢でつづられた極上エンターテインメントに仕上がっている。共演には、麻生久美子、渋川清彦、奥野瑛太、マキタスポーツ、深水元基、手塚とおるら個性派が顔をそろえる。(C)「ラブ&ピース」製作委員会
2015年04月01日俳優の長谷川博己が、自身が主演を務める園子温監督による特撮映画『ラブ&ピース』(6月27日公開)に登場する劇中バンド「レボリューションQ」名義でCDデビューすることが明らかになった。楽曲は、6月3日に発売される本作のオリジナル・サウンドトラックに収録される。映画『愛のむきだし』(2009年)や『ヒミズ』(2012年)などで知られる園子監督の最新作『ラブ&ピース』は、園監督が初の特撮に挑む作品。一人の冴えないサラリーマン・鈴木良一(長谷川)を主人公に、崩壊する東京の街に巨大化した"LOVE"=愛の怪獣が東京の街に現れるという驚愕の超展開に。「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」とこれまでの"園子温ワールド"のイメージと一線を画しながらも、愛と希望と夢で綴られた極上エンターテインメントに仕上がっている。長谷川が歌う楽曲のタイトルは「ラブ&ピース」で、作詞・作曲は園監督が担当。劇中でも演奏されるこの曲は、この映画においても重要な意味を持つという。サウンドトラックには、そのほかにも音楽プロデューサー・福田裕彦氏が手がけた印象的な劇中音楽はもちろん、本作の主題歌となっているRCサクセションの名曲「スローバラード」(1976年)も収録。本作は、園監督が20年前に脚本を書いた際、忌野清志郎に出演を直訴するも断られ断念した経緯がある作品でもあり、主題歌での出演という形で、20年越しの念願が叶っている。(C)「ラブ&ピース」製作委員会
2015年03月28日『愛のむきだし』『ヒミズ』の園子温監督作品ながら、“誰も死なない&エロくない”という園監督が新境地を見せる映画『ラブ&ピース』。そんな本作で、主演の長谷川博己が劇中でロックバンドを結成し、魂の歌声を披露していることが明らかとなった。本作の舞台となるのは、2015年ーー来る東京オリンピックに向けて湧く東京。主人公は、うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。あきらめたロックミュージシャンへの道、まともに話せないが恋心を抱いている寺島裕子(麻生久美子)への想い。人生を取り戻すのに必要な最後の欠片(ピース)、それが…そのミドリガメだったーーというひとりの男が行きあった奇想天外な物語が展開する。そんな本作で長谷川さんは、バンド「レボリューションQ」を結成している。そのデビュー曲として、園監督自ら作詞・作曲した渾身の一曲「ラブ&ピース」を長谷川さんが実際に劇中で歌唱。一度聞いたら耳から離れない、心振るわせる魂の歌声を披露しているのだ。長谷川さんの歌う「ラブ&ピース」を収録した、オリジナルサウンドトラックの発売も決定。本作の主題歌である「RCサクセション」の泣ける名曲「スローバラード」を始め、他にも、日本を代表する音楽プロデューサー・福田裕彦が手掛けた印象的な劇伴音楽が収録され、園子温ワールドを堪能できる、ファン垂涎の1枚に仕上がっている。ちなみに、実は園監督、脚本制作当時に伝説のロックスター・忌野清志郎氏へ主演のオファーを出したそうなのだが、申し出を断られ映画化は実現せず…。20年のときを経て“主題歌”という形で忌野氏の映画参加を現実させたそうだ。『ラブ&ピース』は6月27日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。オリジナルサウンドトラックは6月3日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2015年03月27日世界から圧倒的支持を集める園子温監督が、2015年、新たに手がける映画『リアル鬼ごっこ』。このほど、先日発表されたトリンドル玲奈&篠田麻里子&真野恵里菜のトリプルヒロインに続く追加キャストが発表となり、高橋メアリージュン、磯山さやか、サイボーグかおりら、出演キャスト全員が女子となることが明らかとなった。原作は、2001年に発刊され、“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという斬新でインパクト大の設定で、中高生を中心に爆発的なブームを巻き起こした山田悠介による同名ベストセラー小説。発売から14年たった現在も売れ続けており、発行部数は200万部を超えている。2008年には映画化され、全国36館での公開から最終的に100館以上に広がる大ヒット作となり、その後4作の映画が公開され、さらに2013年には「リアル鬼ごっこTHE ORIGIN」のタイトルで連続テレビドラマが放送され、大きな話題となった。そんな本作を、新たな視点で再び描き出すのが、『愛のむきだし』『ヒミズ』など数々の衝撃作で日本内外から圧倒的な高評価と支持を得る映画監督、園子温。今回発表となった、園監督のもとに集う追加キャストは、総勢34名におよぶ新進気鋭の女優たちだ。『新宿スワン』(5月30日公開)に引き続き、園子温作品4作品連続出演を果たす桜井ユキ、NHK連続テレビ小説「純と愛」、映画『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』の高橋メアリージュン、グラビア・バラエティ番組・ドラマと幅広く活躍する磯山さやか、「花子とアン」の冨手麻妙、独特のキャラクターでバラエティー番組で活躍する『TOKYO TRIBE』のサイボーグかおりを始め、いずれも個性豊かで華やかな面々ばかり。だが、彼女たちの役柄は明らかにされておらず、「全国のJK(女子高生)が狙われる」新しい園版『リアル鬼ごっこ』の中で、血まみれJKを演じるのは誰なのか、 さらなる想像をかき立てている。<キャストコメント>■桜井ユキ園監督の、脚本にとどまらない世界観に、ただただ魅力される日々でした。いかにこのストーリーの中で自分の役目を果たし、リアルに生きれるかを想い、臨ませていただきました。女性のみですが、とてもエネルギー溢れる作品だと思っています。■高橋メアリージュン私は1日限りの撮影で、既に出来上がってる現場に飛び込むのにドキドキしました。園さんの現場、園さんの本番の時のかけ声など特に緊張感があって奮い立たせられました。とにかく思いっきり飛び込むしかないと思い、やらせていただきました。園さんはドライの時もリハの時も、特にこうしてということもおっしゃらなかったので、それが逆に役者として試されるプレッシャーになったので良い緊張感でお芝居することができ楽しかったです。■サイボーグかおり園子温監督が本当に好きで、ずっとまた会いたいなっていつも思っていて。今回の作品でまた一緒に仕事が出来たことが幸せです。園現場は根元がまっすぐで正直な人が多くて、楽しいです。生きます。映画『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月05日山田悠介の小説を基に園子温監督がオリジナルのストーリーと設定で描く映画『リアル鬼ごっこ』の追加キャストが発表になった。本作はキャストが全員女性で、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜がヒロインを演じることがすでに発表になっていたが、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやからが出演することが明らかになった。その他の画像小説『リアル鬼ごっこ』は、2001年に発表され、発行部数200万部を突破するベストセラーになり、映画が5作品公開され、連続ドラマ化されるなど現在も人気を集めている。今回、園監督は原作にインスパイアされたオリジナルの脚本を執筆。高校生ミツコ、ケイコ、いづみが何者かに突然、追われることになり、次第に彼女たちが追われている理由と、追う者の正体が明らかになっていく。このほど発表になったキャストは、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやか、平岡亜紀、冨手麻妙、秋月三佳、菊池真琴、安田聖愛、緒沢あかり、サイボーグかおり、堀口ひかる、柴田千紘、横田美紀、佐野光来、吉田芽吹、ほのかりん、星名利華、屋敷紘子、三田真央、澤真希、IZUMI、宮原華音、村上穂乃佳、桃奈、日高七海、岩崎風花、佐々木萌詠、最所美咲、石丸奈菜美、柴田あさみ、坂本亜里紗、麻生真桜、安竜麗、奥田ワレタの総勢34人。彼女たちの役どころは明らかになっていない。園作品に4作品連続で出演する桜井は「園監督の、脚本にとどまらない世界観に、ただただ魅了される日々でした。 いかにこのストーリーの中で自分の役目を果たし、リアルに生きれるかを想い、臨ませて頂きました。 女性のみですが、とてもエネルギー溢れる作品だと思っています」とコメント。高橋メアリージュンは「園さんの現場、園さんの本番の時のかけ声など特に緊張感があって奮い立たせられました。とにかく思いっきり飛び込むしかないと思い、やらせて頂きました」と撮影を振り返っている。『リアル鬼ごっこ』7月11日(土)、全国ロードショー
2015年03月05日山田悠介の小説を基に繰り返し映像化されてきた『リアル鬼ごっこ』を園子温監督がオリジナルのストーリーと設定で映画化することが発表になった。登場人物は全員女性で、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜がヒロインを演じる。小説『リアル鬼ごっこ』は、2001年に発表され、発行部数200万部を突破するベストセラーになり、映画が5作品公開され、連続ドラマ化されるなど現在も人気を集めている。今回、園監督は原作にインスパイアされたオリジナルの脚本を執筆。修学旅行中に謎の“瞬殺ストーム”に追われる高校生ミツコ(トリンドル)、なぜか花嫁になり豚の顔をした花婿と結婚式を挙げさせられる高校生ケイコ(篠田)、マラソンレース中にマシンガンをぶっ放す女教師に追われる高校生いずみ(真野)が必死に逃げる過程で、なぜ彼女たちが追われているかが明らかになっていく。園監督は「今、連続して、『ラブ&ピース』『ひそひそ星』と、オリジナルを作っていて、この作品もオリジナルストーリーとして3本目になりますが、前2本とも僕のファンが期待しているようなグロテスクな作品ではないので、そういう意味では、この作品はみんなが僕に求めているもの、期待している園子温作品を久々に出せると思います」と言い、「トリプルヒロインの3人とも、みなさんが思っている、例えば『トリンドルさんだったらこうでしょ』という像は破壊され、新鮮な新しい彼女達が見えるかと思います。彼女達にとっても今後、役どころが増えていくような幅の広がりが日々見えています」と語っている。プロデューサーの谷島正之氏は「本作は単なるリブート企画ではありません。まったく新しい、オリジナルなリアル鬼ごっこを作りたかった。だから園子温監督を招いた」と説明。「観客の想像を裏切り、期待を上回る、それが映画だと思ってつねに製作していますが、園子温は撮影の時点から、毎日目の前でそれが起こっています」とコメントしている。映画は10日のクランクアップを目指して現在、撮影中で、7月に公開される。『リアル鬼ごっこ』7月11日(土)、全国ロードショー
2015年02月09日『愛のむきだし』『ヒミズ』など国内外でカルト的人気を誇る園子温が贈る、愛と希望と夢で綴られた特撮怪獣映画『ラブ&ピース』。長谷川博己を主演に迎え、映画ファンから熱い注目を集める本作の主題歌が、「RCサクセション」の泣ける名曲「スローバラード」に決定、そのミュージック・ビデオが解禁となった。舞台はまさしく2015年、来る東京オリンピックに向けて湧く東京。うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日デパートの屋上で、1匹のミドリガメと出逢ったことが彼の人生を変える。あきらめたロックミュージシャンへの道、恋心を抱く寺島裕子(麻生久美子)への想い、そして崩壊する東京に現れる愛の怪獣…!?園監督らしい超展開はそのままに、“エロなし”“グロなし”でこれまでの“園子温ワールド”とは一線を画すといわれる本作。実は園監督が脚本を書いたのは20年余前で、映画化を思い立った際には、自身がファンだった忌野清志郎に主役の鈴木良一役をオファーしに事務所の門をたたいたという、驚きのエピソードが。結局、「俳優業はやっていない」という理由でオファーを受けてはもらえなかったが、長い年月を経て、ようやく本作の主題歌に「RCサクセション」の「スローバラード」が起用されたという。そして今回、2月10日(火)より全国一斉公開される秘蔵映像満載の映画『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1 入門編~』と本作とのコラボレーション企画も実現。『ラブ&ピース』の本編映像の一部に、在りし日の忌野さんのライブ映像がミックスされた、貴重なマッシュアップ映像が「スローバラード」の新たなミュージックビデオとして誕生した。このミュージックビデオは園監督監修のもと『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1 入門編~』の監督を務める太田俊が編集したという。忌野さんの熱い歌声に乗って繰り広げられる劇中シーンは、どれも気になるものばかり。中でも主演の長谷川さんの熱演っぷりは際立っており、園作品では『地獄でなぜ悪い』の映画青年役が記憶に新しい長谷川さんが、今回もまた期待を裏切らない演技を見せてくれそうだ。『ラブ&ピース』は初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月02日アイドルグループ・乃木坂46の白石麻衣(22)が23日、都内で『乃木坂46 白石麻衣 1stフォトブック MAI STYLE』(主婦の友社刊)発売記念お渡し会の前に取材に応じた。11枚目のシングル(タイトル未定)で選抜メンバーに入った白石は、センターへの意欲を聞かれ「どこの場所でもやる気はあります。5作同じポジションなので、私なりにできることをしたい」と意気込んだ。【誌面カット】キュートな表情満載!ウエディングドレス姿もセンターは6thシングル「ガールズルール」以来経験していないが、「私はどこでもいいです。センターだけじゃなくて全員が輝きたい」と前向き。握手会などで「ファンの方から『まいやんのセンターをもう一度見たい』と言われることがあります。何て言ったらいいかわからないですが、私がどこの場所でも負けないように輝けばいい」と笑顔で、今年の目標に「乃木坂46の知名度を上げたい」と掲げるなど、グループへの貢献を誓っていた。同作は、ニューカレドニアで撮影を敢行。本人とスタッフが撮りためた私服スナップや、得意料理の写真などのほか、水着姿ではしゃぐシーンなどを収録し、憧れのウエディングドレス姿も撮影したが「私は仕事に没頭して結婚は遅くなると思う」と苦笑していた。
2015年01月23日映画『愛のむきだし』(2009年)や『ヒミズ』(2012年)などで知られる園子温監督が初めて特撮怪獣映画に挑戦する最新作『ラブ&ピース』が、主演に長谷川博己を迎え、2015年初夏に全国公開されることが决定した。園監督のオリジナル作品で、初の特撮を用いた演出で挑む本作は、一人の冴えないサラリーマンを主人公に、崩壊する東京の街に巨大化した"LOVE"=愛の怪獣が東京の街に現れるという驚愕の超展開。「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」とこれまでの"園子温ワールド"のイメージと一線を画しながらも、園監督らしい展開はそのままに、愛と希望と夢で綴られた極上エンターテインメントに仕上がっているという。園監督は「この作品は俺の魂の集大成だ」と本作への意気込みを語っている。キャスト陣は、うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマンの鈴木良一を長谷川が演じ、彼が想いを寄せる女性・寺島裕子を麻生久美子、物語の鍵を握る謎の老人役を西田敏行が務める。そのほか、渋川清彦、奥野瑛太、マキタスポーツ、深水元基、手塚とおる、田原総一郎、水道橋博士、宮台真司、茂木健一郎、津田大介、真野恵里菜、神楽坂恵、松田美由紀と豪華出演陣が集結。さらには、本作の特撮を駆使したキャラクターたちの声に、星野源、中川翔子、犬山イヌコ、大谷育江と、個性的な俳優・声優たちが名を連ねている。園監督作品では二度目の出演となる長谷川は「一人の冴えないサラリーマンがロックスターになる、そして怪獣が出てくる特撮映画だ、と聞いて一体どんな映画なのか想像がつきませんでしたが」と前置きしつつ、「出来上がった作品をみて不覚にも涙しました。見る人たちそれぞれにカタルシスのある作品です」と称賛。「過酷な撮影は、二度と園監督の作品に出たくない! とも思わせましたが、やはりやって良かった! また新たな一面を引き出していただきました。園子温監督の自由な発想、魂の叫び、また皆さんが度肝を抜かれる事となるでしょう」と期待を寄せている。また、麻生は「ストーリーもファンタジーで心に響き、今まで観たことのない素敵なとんでもない映画。やっぱり園さんの才能は計り知れない凄さがあると思いました。」、西田は「出来上がった作品は素晴らしく、手に汗握りながら最初から最後まで楽しく観ました。とても園子温監督らしい映画だと思います」とそれぞれに太鼓判。特にTVドラマ『時効警察』で園監督作品に出演した麻生は「衣装合わせの時には、とにかくダサく、色気はゼロで麻生久美子だとわからない感じでやって欲しいと言われたので、今までにない自分を引き出して貰えそうでワクワクしたのを覚えています」と撮影を振り返っている。そして発表に合わせて、本作のティザービジュアルと特報映像も公開。ティザービジュアルを手がけたのは、漫画家・イラストレーターとして活躍している山田章博氏で、アートディレクションは本編で特技監督を務めている特撮界の俊英・田口清隆氏が担当している。(C)「ラブ&ピース」製作委員会
2015年01月20日園子温監督の新作映画『ラブ&ピース』が初夏に公開されることが決定し、特報映像と画像が公開になった。長谷川博己、麻生久美子、西田敏行らが出演する作品で、園監督は「この作品は俺の魂の集大成だ」とコメントしている。特報映像『愛のむきだし』『ヒミズ』など刺激的な作品を次々に発表し続ける園監督の最新作は、血が出ない、誰も死なない、エロくない物語ながら、キャリアで初めて特撮を導入し、劇中に怪獣が登場するエンターテインメント作品だ。主人公の鈴木良一はかつてはロックミュージシャンを目指していたが現在はうだつのあがらないサラリーマンで、同僚の寺島裕子に恋をしているが、まともに話すこともできないでいる。しかしある日、鈴木はデパートの屋上で一匹のミドリガメと運命的な出会いを果たし、想像もしなかった展開に巻き込まれていく。主人公の鈴木を演じる長谷川は「一人の冴えないサラリーマンがロックスターになる、そして怪獣が出てくる特撮映画だ、と聞いて一体どんな映画なのか想像がつきませんでしたが、出来上がった作品をみて不覚にも涙しました。見る人たちそれぞれにカタルシスのある作品です」と言い「過酷な撮影は、二度と園監督の作品に出たくない!とも思わせましたが、やはりやって良かった!また新たな一面を引き出していただきました。園子温監督の自由な発想、魂の叫び、また皆さんが度肝を抜かれる事となるでしょう。どうぞお楽しみに」とコメント。鈴木が恋している寺島を演じた麻生は園監督から「とにかくダサく、色気はゼロで麻生久美子だと分からない感じでやって欲しい」とリクエストされたそうで「今までにない自分を引き出して貰えそうでワクワクしたのを覚えています。ストーリーもファンタジーで心に響き、今まで観た事のない素敵なとんでもない映画になっていると思います。やっぱり園さんの才能は計り知れない凄さがあると思いました。一緒にお仕事出来てとても楽しかったです!」と述べている。西田が演じるのは、トイレに流されてしまったミドリガメが下水道を通ってたどりついた地下に住む謎の老人で「下水道のセットの中でひたすら一人芝居をするという、今までで初めての体験をしました。人間の共演相手もなく、撮影中はこれで大丈夫なのかななんて不安に駆られながらやっていたんですが、出来上がった作品は素晴らしく、手に汗握りながら最初から最後まで楽しく観ました。とても園子温監督らしい映画だと思います」と撮影を振り返った。撮影はすべて終了しており、現在、仕上げ作業中の本作は、2月中旬に完成し、初夏に公開される。『ラブ&ピース』初夏、全国ロードショー
2015年01月20日『愛のむきだし』『TOKYO TRIBE』などを手がける鬼才 ・園子温監督のオリジナル作品『ラブ&ピース』が今年初夏に公開決定。本作で園監督自身初の怪獣特撮映画を手がけることが明らかになり、あわせて主演に長谷川博己、麻生久美子、西田敏行ほか豪華キャストが発表された。うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。あきらめたロックミュージシャンへの道、まともに話せないが恋心を抱いている寺島裕子(麻生久美子)への想い…彼の人生を取り戻すのに必要な最後の欠片(ピース)、それがそのミドリガメだった。「この作品は俺の魂の集大成だ」と語る園監督は、いままでの“園子温ワールド”のイメージと一線を画す、「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」しかし園監督らしい超展開はそのままに、愛と希望と夢で綴られた極上エンタテイメント。初の特撮を用いて演出し、崩壊する東京の街に巨大化した“LOVE”=愛の怪獣が東京の街に現れる。主人公のサラリーマン・鈴木良一に、『鈴木先生』を始め月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ)や最強の男“シキシマ”を演じることで話題を呼ぶ実写版『進撃の巨人』などに出演する実力派俳優・長谷川博己。彼が想いを寄せる女性・寺島裕子に、『モテキ』『ニシノユキヒコの恋と冒険』の麻生久美子。そして、本作で『希望の国』を観て以来出演を待望していたという、日本を代表する名優・西田敏行が物語の鍵を握る謎の老人役を好演。ほかにも、渋川清彦、奥野瑛太、マキタスポーツ、深水元基、手塚とおる、田原総一郎、水道橋博士、宮台真司、茂木健一郎、津田大介、真野恵里菜、神楽坂恵、松田美由紀と豪華出演陣が集結。そして今回特撮を駆使したキャラクターたちの声の出演に星野源、中川翔子、犬山イヌコ、大谷育江と、個性的な俳優・声優たちが出演している。以下、主要キャストのコメント■長谷川博己(鈴木良一役)今回、園子温監督作品で二度目の出演、そして初めて主演を務めさせていただきました。一人の冴えないサラリーマンがロックスターになる、そして怪獣が出てくる特撮映画だ、と聞いて一体どんな映画なのか想像がつきませんでしたが、出来上がった作品をみて不覚にも涙しました。観る人たちそれぞれにカタルシスのある作品です。過酷な撮影は、二度と園監督の作品に出たくない!とも思わせましたが、やはりやって良かった!また新たな一面を引き出していただきました。園子温監督の自由な発想、魂の叫び、また皆さんが度肝を抜かれる事となるでしょう。どうぞお楽しみに。■麻生久美子(寺島裕子役)園さんとは、10年以上前に、未だ公開されていないショートフィルムでお仕事した事があって、その後にドラマ「時効警察」でお世話になりました。そして今回、園さんオリジナルの作品に出演させて頂く事になり、とても楽しみにしていました。衣装合わせのときには、とにかくダサく、色気はゼロで麻生久美子だと分からない感じでやって欲しいと言われたので、今までにない自分を引き出して貰えそうでワクワクしたのを覚えています。ストーリーもファンタジーで心に響き、今まで観た事のない素敵なとんでもない映画になっていると思います。やっぱり園さんの才能は計り知れない凄さがあると思いました。■西田敏行(謎の老人役)下水道のセットの中でひたすら一人芝居をするという、いままでで初めての体験をしました。人間の共演相手もなく、撮影中はこれで大丈夫なのかななんて不安に駆られながらやっていたんですが、出来上がった作品は素晴らしく、手に汗握りながら最初から最後まで楽しく観ました。とても園子温監督らしい映画だと思います。さらに今回、巨大な亀の上にメインキャスト3名ほかが描かれているティーザービジュアルが公開。イラストを手掛けたのは漫画家・イラストレーターとして活躍している山田章博。また、このアートディレクションは本編で特技監督を務めている特撮界の俊英・田口清隆が担当している。『ラブ&ピース』は初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月20日90年代ストリートカルチャー&ファションを牽引した累計250万部超え、井上三太による伝説的コミックの映画化を鬼才・園子温が映画化した『TOKYO TRIBE』。連続ドラマ「花子とアン」で話題の鈴木亮平とラッパーのYOUNG DAISがW主演を務める本作から2人の思い出の“銭湯シーン”のメイキング写真が解禁となった。「ブクロ WU-RONZ」「ムサシノ SARU」「シンヂュクHANDS」といった“トライブ” (族)たちがひしめき合う、近未来の“トーキョー”。トライブ間の暴動や乱闘は日常茶飯事だが、互いの力関係は拮抗し、絶妙なバランスの上に保たれていた。しかし、ある事件をきっかけに、その均衡はもろくも崩れ去り、「ブクロWU-RONZ」のヘッド・メラと「ムサシノSARU」の中心人物・海、この2人とトーキョー中のトライブを巻き込んだ、激しく壮絶な一大バトルが始まることに――。園監督、過去最高の成績でスタートを切り、最速で1.5億を超える勢いで全国大ヒット公開中の本作。すでに、鑑賞した観客からは、「世界初バトル・ラップ・ミュージカル。クソ面白いです。マジオススメ」「ラップと戦闘シーン見たさに2回目のTOKYO TRIBE」「ヤバイほんと面白い。中毒性ヤバイ!」など大絶賛のコメントとともにリピーターが続出している。今回解禁されたビジュアルには、メラを演じる鈴木さんと共に、銭湯の湯船につかりながら熱い演出をする園監督の姿が!終盤の大事なエピソードが描かれるこの銭湯シーンには、実は、園監督本人もカメオ出演しているとのこと。鈴木さん、YOUNG DAISの入浴シーンはもちろん、園監督がどこに登場するか、風呂場の片隅まで要チェックだ。『TOKYO TRIBE』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年8月30日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年09月24日『希望の国』で新たな原発爆発が起こった日本の日常を描き出し、日本映画で唯一の快挙であるトロント国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞した園子温監督。このほど、堤真一を始め、國村隼、二階堂ふみら総勢6名を主演に迎えて贈る最新作『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』の撮影に入っていることが明らかとなり、これに併せて、豪華キャスト陣からのコメントも到着した。「アクション映画を撮りたい!」という強い思いから、園監督自身の15年以上前のシナリオを見つけ出し、製作へと至った本作。ある理由から憎しみ合う、武藤と池上。武藤の娘で女優のミツコに、思わぬタイミングで恋をする池上。そして、ある事情から刑に服していた武藤の妻・しずえの出所祝いに、彼女の夢であったミツコの映画デビューをなんとか叶えたい武藤は、素人のくせに何を思ったかミツコ主演で映画を撮ることを思いつく。さらに、通りすがりの男や自主映画監督・平田を巻き込みながら、物語は予期せぬ方向へと転がっていく。武藤役の國村さんに、池上役の堤さん、さらに友近(妻・しずえ役)、長谷川博己(自主映画監督・平田役)、星野源(通りすがりの男役)と園監督作品には珍しい面々に加え、今年1月に公開された『ヒミズ』で主演を務めた二階堂ふみ(ミツコ役)を含めた総勢6名が主演という、流石は園子温と唸るしかない異例のキャスティング。さらに、アクションやバイオレン満載のコメディー作品になるようで、いよいよもって前代未聞。当の園監督は、本作について「このシナリオは15年ほど前に書いていたもので、それを“いまの僕”が共同脚本するような気持ちで加筆しました。『キル・ビル』っぽい、と言われることもあるけれど、先にシナリオは書いてたので、どこか似てたとしてもそれは偶然です(笑)。とにかく過激で、しかもいろんな要素がてんこ盛り。だからいろいろなジャンルの方にお声掛けさせていただきました」と語っている。そんな園監督と初タッグとなるキャスト陣は、「『ぜひ一緒にやってみたい!』と出演を決めました」という堤さんを始め、「即決でした!」と明かす國村さんに、「こんな映画のこんな役を演じてみたかった。まさに“待ち望んでいた役”。映画の神様ありがとう!」と感無量の長谷川さん、そして星野さんは「シナリオを読んでぶっ飛びました!毎日の撮影が本当に楽しくて、興奮しっぱなしです!」とそれぞれに喜びのコメントを寄せる。さらに、すでに撮影中とのことで再び園組への参加となった二階堂さんは「楽しくて、面白くて、激しい、竜巻の中にいるような現場です(笑)」と興奮気味に明かし、友近さんにいたっては「演者がもともと持っているものや持っていないものまでを最大限に引き出してくださる救世主みたいな方だとイメージしております。私も園監督によって化けさせていただけたらと思います」と、本作で“女優”友近としての更なる躍進を図っているよう。バイオレンス、アクション、ラブコメディと様々なエッセンスが交わり合ったジャンル分け不可能な本作。“奇才”園子温が見せる究極のエンタテインメントに、再び世界中から注目が集まりそうだ。『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』はまもなくクランクアップを迎え、2013年の春に公開予定だという。■関連作品:地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell? 2013年3月、新宿バルト9ほか全国にて公開
2012年09月21日『冷たい熱帯魚』、『ヒミズ』など精力的に独自のワールドを展開する鬼才・園子温監督が、東日本大震災から数年後の日本を舞台に、オリジナル脚本を手がけた最新作『希望の国』が、現在カナダ・トロントにて開幕中の第37回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に正式出品され、日本時間の9月8日(土)にワールドプレミア上映された。上映は21時45分からの夜遅くとなったが、現地入りした園監督には満場の観客から盛大な拍手が贈られた。東日本大震災の発生による原発事故で生活を一変させられたごく平凡な家族の物語を綴った本作。上映会場は2階席まで満席となり、日付が変わった終映時間まで席を立つ者はほとんど見られなかった。また、神楽坂恵演じるいずみが防護服を着用するシーンでは笑いが起きたり、終盤では泣いている観客も数多く見受けられた。上映前に会場に着いた園監督の元には、監督作のDVDジャケットを持参しサインを求める者もおり、冒頭の舞台挨拶では「今回の映画は、いつもの僕の映画とは違うから、みなさん眠らないでくださいね」と監督が笑いを誘う一幕も。さらに、エンドロールが終わった後も、場内で園監督のQ&Aの登壇を多くの観客がいまや遅しと待っていたが、映画祭側のトラブルにより、残念ながらイベントは中止に。だが、そんなトラブルも払拭するように、会場の外には多くの観客が駆けつけ、中にはこの作品のためにトロントに駆けつけたという20年もの間、放射能の研究をしている方から監督に「自分の地元の人々にもぜひこの作品を見せたい!」というメッセージが届けられた。大盛況のうちにワールドプレミアを終えた本作。映画に対する審美眼が備わった観客たちの反応が、今後どのような影響をもたらすのか?『希望の国』は10月20日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:希望の国 2012年秋、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2012年09月10日昨年度のヴェネチア国際映画祭で喝采を浴びた『ヒミズ』を始め、その斬新なスタイルと世界観が熱狂的な支持を集める園子温監督がオリジナル脚本で挑んだ最新作『希望の国』の新たなるキャスト陣が発表された。美しくのどかな風景が広がる村で、酪農で生計を立てながら妻と息子夫妻、家族4人でつつましくも幸せな生活を送っていた小野泰彦。だがある日、大地震が発生。避難命令が出されるが、小野家は愛着を持った家をなかなか離れることができずにいた。その渦中に息子・洋一の妻・いずみの妊娠が発覚し…。『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』といった実際の事件にインスパイアされた作品、かたや同名人気コミックを原作に作り上げた『ヒミズ』と、多ジャンルにわたり、その魔術的な手腕をふるってきた園監督。昨年の東日本大震災を経て、本作では“いま、日本で生きていく”ことをテーマに、震災をきっかけに生活が変わっていく3組の家族をオリジナル脚本で描く。愛する故郷を離れられずに苦悩する老夫婦を演じるのは、日本映画界には欠かせない実力派コンビ、夏八木勲と大谷直子。彼らの息子・洋一を村上淳、洋一の妻・いずみを園監督の妻でもある神楽坂恵が演じている。彼らに加えて今回新たに発表された追加キャストもツワモノ揃い!2組の家族と関わりを持っていく重要な役どころを演じるのは、菅原大吉、山中崇、河原崎建三。さらに、小さな場面でも園監督作品の常連である吹越満や田中哲司、伊勢谷友介、占部房子、大鶴義丹、松尾諭、深水元基、並樹史朗、田中壮太郎、米村亮太朗、手塚とおる、堀部圭亮と個性派俳優たちが集結した。2月上旬にクランクアップを終えた本作は既にイギリス、ドイツ、台湾からの出資も決定しており、鬼才・園子温の最新作に対して世界中から大きな期待が寄せられている。園監督がタイトルに込めた“希望の国”の真意とは――?『希望の国』は今秋、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:希望の国 2012年秋、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2012年04月05日古谷実の同名コミックを、『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『恋の罪』の園子温監督が映画化した『ヒミズ』が公開されるのに際し、園監督がインタビューに応じた。その他の画像『ヒミズ』は、“普通に生きる”ことを夢見るも、ある事件を機に心に深い闇を抱え、“普通“から逸脱した行動に出る男子中学生・住田が、と、彼を止めようと奔走する同級生・茶沢の行方を描いた青春ドラマ。デビュー作以来、数々のオリジナル作品で日本だけでなく世界の映画ファンに衝撃を与えてきた園監督が本作で初めて原作の映画化に挑んだ。「プロデューサーから『原作ものをやらないか?』と言われたときにずいぶんと小説や漫画を読んだけど、どれもピンとこなくて、自分から持っていったのが『ヒミズ』だったんです」。園監督は「なぜ自分が『ヒミズ』を選んだのかよくわからない」と振り返るも、「若者というのは自分の環境に精一杯で、社会を見つめるほどの視野はない。だから、生まれた環境であがいたり抗ったりするわけで、そういうものは時代を超えて存在する部分だと思う」といい「“漫画の実写化”というのはコスプレ状態になりがちだけど、『ヒミズ』であれば、コスプレは必要ないし、原作のそっくりさんを使う必要もないんです」と語る。その一方で園監督は、原作の持つ精神はブレることなく映画化したという。「2001年に書かれた原作を現在やると“2001年の青春”をコスプレすることになる。原作のスピリットを失わずに描くためには(映画が撮影された)2011年に書き換える必要があったし、その環境として“3.11”を取り入れましたが、“現代の青春映画”を撮ろうとしたらそうなっただけです」。『冷たい熱帯魚』と『恋の罪』が立て続けに公開され、高い評価と興行的な成功をおさめた園監督だが、本作では「気分を変えたかった」という。「挑戦的な映画が続いたので、気分を変えたかった。『次はさわやかにいきたい』って言ったらスタッフは愕然としてたけど(笑)、挑戦的ではない分、自分の“ベーシックな部分”が出たかもしれません」。ちなみにここ数作の好評についても園監督は冷静に見ている。「僕は変わったつもりもないんで、単に観客が今の日本映画の流れに飽きただけじゃないかな。だから、これからも観客を意識はしないし、意識したくもない。いつか、みんなの求めてるものとは違う方向に行ってしまうかもしれないけど、それを恐れてはないですね」。『ヒミズ』1月14日(土)、新宿バルト9、シネクイントほか全国ロードショー
2012年01月13日「乃木坂46」の魅力を、デビュー前にいち早く紹介「AKB48」の公式ライバル「乃木坂46(のぎざか フォーティシックス)」の魅力を、デビュー前にいち早く紹介し、クリスマスウィークを「乃木坂46」と一緒に盛り上げるイベント「乃木坂46クリスマス・スペシャルウィーク」が、OPUS(オーパス/東京・銀座ソニービル8階)で、12月20日~25日の間、開催される。OPUSの200インチ大画面で、スペシャル映像上映「乃木坂46」は、ソニー・ミュージックレコーズと秋元康さんが、「AKB48」の公式ライバルというスタンスで結成し・活動するアイドルグループ。メンバーは全国規模のオーディションにより、38,934人の応募の中からスターティングメンバーとして33人が選ばれたという。「乃木坂46クリスマス・スペシャルウィーク」では、OPUSの200インチ大画面で、乃木坂46メンバーのスペシャル映像「乃木坂って、どこ?」ディレクターズカット(約30分)を上映、また、メンバーとの握手会などが予定されている。元の記事を読む
2011年12月17日園子温監督の新作『恋の罪』の公開を記念した“女子会試写会”が11月8日(火)、都内で行われ、女優の川島なお美と同作に出演する冨樫真が出席した。2人は3年前の舞台共演をきっかけに親しくなり「まこっちゃん(=冨樫さん)は、女優仲間では一番変なやつ」(川島さん)。冨樫さんが本作のオーディションを受ける際も「絶対受かるからって、応援していた。だからこの作品で見事に花を咲かせてくれて、私もとても嬉しい」と、川島さんは喜びの笑顔を見せた。90年代に渋谷区のラブホテル街で起きた殺人事件からインスパイアされ、園監督自身がオリジナル脚本を執筆。殺人課の女刑事・和子(水野美紀)は、女性が惨殺された猟奇事件を担当することに。捜査を進める過程で、人気作家のセレブ妻(神楽坂恵)と大学のエリート助教授(冨樫さん)が隠し持つ“罪”にたどり着き、自身もその罪深い世界に引き込まれていく…。冨樫さんは二面性を抱える女性を体当たりで熱演し「へたな役作りはせず、直感を大切にした。自分の引き出しでは対応しきれず、もう素っ裸で挑戦するしかないなと」と渾身の役作りを語った。川島さんは「役を演じることで、こういう激しい人生も生きられるのは女優冥利に尽きるはず。3人の女優がみな、恐ろしいほど輝いているでしょ。同業者として嫉妬するし、私自身も改めて大好きな園監督ワールドの“毒のとりこ”になった」と大絶賛。夫でパティシエの鎧塚俊彦氏と一緒に鑑賞したと言い、「主人は『まこっちゃんは良かった』って(笑)。男性には分かりづらい部分もあるのかな」と分析した。ちなみに川島さんと言えば、ソムリエの資格も持つワイン通。愛と欲望が渦巻く『恋の罪』をワインに例えると…?「やっぱりブルゴーニュワインかな。性悪女みたいに、飲む人を手玉にとって、味の印象もコロコロ変わる。罪深いおいしさがある作品」とのこと。秋の深まりを感じながら、『恋の罪』が放つ罪深き味と香りを堪能してみては?ちなみに、本作の公開期間中、女性3人一組が映画のイメージカラーであるピンクのものを身につける、もしくはピンクの物を持参すると入場料が1人1,000円になる“女性3人女子力割引”が一部劇場で実施される。『恋の罪』は11月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:恋の罪 2011年11月12日よりテアトル新宿ほか公開にて公開© 2011「恋の罪」製作委員会■関連記事:園子温&神楽坂恵が婚約を改めて報告「私の“恋の罪”でお騒がせして」と照れ笑い冨樫真トークショー付き『恋の罪』女子会試写会に40組80名様ご招待園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック
2011年11月08日先日、婚約を発表したばかりの映画監督の園子温と女優の神楽坂恵が11月2日(水)、映画『恋の罪』の完成記者会見に水野美紀、冨樫真と共に出席。改めて婚約を報告した。90年代に渋谷のラブホテル街・円山町で実際に起きた殺人事件にインスパイアされて生まれた本作。大学助教授という社会的地位を得ながらも体を売る女性に満たされない思いを抱える人気小説家の妻、不倫にハマる女刑事という3人の女性を軸に女性の業を描き出す。園監督は司会者から婚約を祝福されると「ありがとうございます。私の“恋の罪”でお騒がせしてすみません。こんなことになるとは…」と照れくさそう。着物姿の神楽坂さんは「このたび園子温監督と婚約いたしました。『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』という素晴らしい作品を通して人としても女優としても成長させてもらいました。尊敬、信頼できる方と巡り合えたことを嬉しく思います」と喜びを明かした。水野さんは、以前からファンだったという園組に参加して「楽しかったです。エネルギーが高くて、芝居に集中できる環境を作ってくださるので緊張感を保って現場にいられました」と笑顔。円満な家庭を持ちつつも不倫に走る刑事という役柄については「脚本を読んでそれほど特別な人という気はしませんでした。取材を受けても女性のインタビュアーは『女はそういうもの』と特に不思議に感じてないのに、男性のインタビュアーの方からは『役作り難しかったですか?』と聞かれるのが面白い」と男女の感じ方の違いに言及した。昼は助教授、夜は売春婦という異なる2つの顔を持つ女性を演じた冨樫さんは「憑依したのかもしれないですね。何をしても半端になる気がしたので、現場の空気感を大事にして演じました」とふり返った。神楽坂さんは「この役になりきれなかったら女優をやめようと思った」と背水の陣で臨んだことを明かし「思い入れの強い作品になりました」と充実した表情を見せた。本作はすでにイギリスとアイルランドでは公開されており、12月に台湾でも公開。さらに韓国、香港、マカオ、ドイツ、フランス、イタリアなど30か国以上で公開される予定であることが発表された。各国の映画祭でも驚きと称賛をもって迎えられたが、園監督は「女性の立ち位置によって捉え方もいろいろ。女性への抑圧が強い国では悲しい作品に捉えられたり、見方が異なって面白い」と語る。一方で、外部からの評価については「僕はただ撮るだけ。何も感じないです。外部の評価を気にするとダメになるので、淡々と撮り続けたい」とマイペースを強調した。『恋の罪』は11月12日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:恋の罪 2011年11月12日よりテアトル新宿ほか公開にて公開© 2011「恋の罪」製作委員会ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:冨樫真トークショー付き『恋の罪』女子会試写会に40組80名様ご招待海外での活躍に期待する俳優は?「acteur」最新号を5名様にプレゼント第68回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞はソクーロフ監督に。日本映画人も健闘ヴェネチア新人賞の染谷将太、被災地での撮影で「頭の中が真っ白になった」園子温監督、震災後に『ヒミズ』シナリオ変更し被災地で撮影していたことを明かす
2011年11月02日日本映画界の鬼才を魅了した?女優神楽坂さん元グラビアアイドルで女優の 神楽坂恵さん(30)が、10月24日、自身のブログで、映画監督の園子温さん(49)と婚約したことを報告している。園子温さんは「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」などの作品が高く評価される、今最も注目される映画監督のひとり。神楽坂さんを女優として覚醒させた「冷たい熱帯魚」神楽坂さんは、園監督作品「冷たい熱帯魚(1月29日一般公開)に出演、女優として覚醒・飛躍させられた作品となり、続く「恋の罪」(11月公開)、「ヒミズ」(12年1月公開)にも起用されている。写真集は「月刊NEO神楽坂恵THELAST」(荒木経惟撮影イーネット・フロンティア) が7月に発売され、同DVDが、9月にリリースされた。元の記事を読む
2011年10月26日先日より開催中の第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に日本から唯一、出品されている『ヒミズ』の記者会見が9月6日(現地時間)に開催。園子温監督と染谷将太、二階堂ふみが出席した。2009年のベルリン国際映画祭では4時間を超える大作『愛のむきだし』が出品され、昨年は『冷たい熱帯魚』がヴェネチアへ。さらに今年『恋の罪』がカンヌ国際映画祭に出品されるなど、海外からも熱い視線が注がれる園監督だが、今回、満を持して世界三大映画祭のコンペティション部門に殴り込みをかける!「行け!稲中卓球部」で知られる漫画家・古谷実がギャグを封印して描いた漫画を独特の世界観で映画化しているが、3月11日に起こった東日本大震災を受けて、脚本の変更、そして被災地での撮影が行われたこともこの日の会見で明らかになった。10年前に連載が開始された原作について「終わらない日常の退屈さ、虚しさみたいなものが若者の意識の中にあった」と語る監督。それが「3月11日の震災を受けて、“終わらない日常”から”終わらない非日常”が当たり前になってしまった。そういう若者を描きたかった」とシナリオ変更に至った心情を明かす。さらに被災地での撮影について「多くの人に撮影を止められ、自分の中で葛藤はありながらもここで現地に入らなかったら一生後悔すると思い、被災地での撮影に挑んだ」と説明した。染谷さん、二階堂さんにも震災後の若者の心境を問う質問が。染谷さんは「3月11日に震災があって、いままでの日本人の若者では考えなかったことを考え始めたり、すごく悲しい思いをして立ち直ろうとしていたり、いままでとは全く違う思考を若者が持ち始めていることを実感しています」と変化を語る。二階堂さんも「今回、震災を受けて、改めて、何も知らなかったというショックを受けている同世代の人が多いと感じています。少なくとも、私はもっともっと勉強していろんなことを知りたいと思いました」と若者の心情の一端を代弁した。この後、現地時間22時にレッドカーペットに登場し、作品の公式上映が行われる。まもなく震災から半年となるが、“震災後”の日本の若者たちを綴った本作は海外の観客、批評家にどのように受け止められるのか?授賞式は9月10日(現地時間)に開催される。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:窪塚洋介、鈴木杏が『ヒミズ』で園子温作品初出演!西島隆弘&吉高由里子も再びヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太
2011年09月07日「行け!稲中卓球部」の古谷実の異色のベストセラーコミックを園子温が映画化した『ヒミズ』の新キャストが解禁!窪塚洋介、鈴木杏が園監督作品初出演を果たすほか、それぞれ園監督作品で映画デビューを果たしている西島隆弘(AAA)、吉高由里子が出演していることも明らかになった。ギャグ漫画で高い人気を誇る古谷氏がギャグ路線を完全に封印して描き上げた原作漫画を、『冷たい熱帯魚』など海外でも注目を集める鬼才・園子温が「3.11」以降の日本を舞台に実写化。「普通」な大人になることを願う15歳の住田(染谷将太)と愛する人と守り守られ生きることを夢見る景子(二階堂ふみ)を通じて、ある事件をきっかけに破滅へと突き進んでいく若者たちの姿を描き出す。染谷将太、二階堂ふみという若いキャストを中心に、吹越満、でんでん、黒沢あすかなどこれまで園作品を彩ってきた名優陣の共演が発表されていたが、今回、新な顔ぶれが明らかに。窪塚さんは、物語に強烈なインパクトを与えるスリの若者・テル彦役で出演。「ひやかし程度の出演ですけど、園監督とご一緒できてだいぶ楽しかったです」と撮影をふり返る。窪塚さんと同じく園監督の作品に初めて参加した鈴木さんは、「いつも観て圧倒されていた園子温監督の作品に参加できてとても嬉しかったです。もっと現場にいたかった!」と喜びを語ってくれた。映画初出演&初主演作となった『愛のむきだし』で強烈な存在感を放ち絶賛を集めた西島さん。「約4年ぶりの園監督とのお仕事でしたが、あの頃を思い出すくらい、園ワールド全開のLIVE撮影を久しぶりに味わえました!最高に気持ちが良かったです!もっと出たかった!漫画も読んでいたので、出来上がりが楽しみです」と自信をうかがわせる。そして『紀子の食卓』でデビューを果たし、園監督の薫陶を受けた吉高さんは「1日だけ参加させていただきました。なので、現場全体がどういう雰囲気で前進しているかあまりわかりませんでしたが、その日だけで感じたのは、何かが決壊したような自由で勢いのある作品になりそうだということです」と手応えを明かす。常連&初参加組が園監督の指揮の下でどのような化学変化を見せているのか?本作はこのほど開幕した第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にも出品されており、グランプリの金獅子賞受賞に期待がかかる。日本の“いま”をすくい上げた作品として、海外の感想、評価も気になるところだ。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太
2011年09月02日「行け!稲中卓球部」で知られる漫画家・古谷実が「ヤングマガジン」(講談社刊)に連載した異色作「ヒミズ」が、『冷たい熱帯魚』、『愛のむきだし』の園子温によって映画化されることが発表された。「稲中」などギャグ漫画家として人気を博してきた古谷さんだが、「ヒミズ」ではこれまでのギャグ路線を封印。“普通の人生”を望む男子中学生が、ある事件をきっかけに心に闇を抱えて普通とは程遠い人生を歩んでいくことになるさまを描く。人間の心の奥に潜む暗部をえぐり出した残酷な青春劇として熱狂的な支持者を生み出した。この過激な物語を、過激な暴力描写では引けを取らない鬼才・園子温が映画化することに!これまでに原作のノベライズ版が刊行されているほか、2004年には舞台化もされたが、映像化は今回が初めてとなる。撮影は茨城県で特設セットを設置して5月いっぱいをかけて行われ、すでに編集段階に入っているとのこと。気になるキャストだが、主人公の住田を演じるのは、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に主演し、来年公開の『ALWAYS 3丁目の夕日 ’64』への出演も決まっている若手実力派の染谷将太。そして、原作で住田と同じクラスという設定の女子・茶沢を『ガマの油』で鮮烈なデビューを果たし、最近では『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』のヒロイン役で強烈な印象を残した二階堂ふみが演じる。住田も茶沢も複雑な内面を抱えた役だけに、若い2人がどんな掛け合いを見せるのか楽しみなところだ。『冷たい熱帯魚』のヒットおよび国際的な高評価に続き、水野美紀を主演に迎えての『恋の罪』の公開も決まるなど、その勢いが留まるところを知らぬ園監督。どんな激しい描写で若者たちの内面をさらけ出すのか?『ヒミズ』公開は2012年春、シネクイントほか全国にて。■関連作品:恋の罪 2011年公開© 2011「恋の罪」製作委員会ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて公開冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック吹越満、“血まみれ”園子温監督現場をふり返り「笑ったねぇ」キーワードを集めて幻の“超過激”映像を観よう!『冷たい熱帯魚』動画キャンペーン吹越満インタビュー「いつも『俳優になりたい』って気持ちで仕事してます」
2011年06月10日映画監督の三池崇史と園子温、俳優の吹越満によるトークイベントが1月20日(木)、東京・港区の東京ミッドタウン内の「ビルボードライブ東京」で行われ、園監督を中心に、3人は過激なトークを繰り広げ会場は大きな盛り上がりを見せた。「三池崇史presents大人だけの空間」と称したトークショー付きの試写会企画の第2弾で、この日は吹越さん主演の園監督最新作『冷たい熱帯魚』の上映を実施。上映前のトークイベントに登場した時点で3人、特に三池監督と園監督はすでにほろ酔い気味!三池監督は『冷たい熱帯魚』を「ここ何年かにおける驚くべき傑作」と絶賛する。一方で「僕と園さんの映画との関わり方は全く違う。僕はいろいろやりつつも、いまは健全な家族で楽しめる作品作ってる(笑)」と自身の健全さをアピールして園監督との違いを強調!「園子温が暴れ回った後を付いていく。(園監督が)僕らの作れる映画の幅をどこまで広げてくれるのか」と続けると、これに園監督が「逆ですよ!三池崇史が森を伐った後を、僕らはスポーツカーで走るつもりなので心外です」と反論し、会場は笑いに包まれた。映画は、90年代に実際に起きた「愛犬家殺人事件」を基にしているが、園監督は「“事実は小説より奇なり”と言うけど、事実は起承転結の“結”がダラダラしたりする。だから“転”から“結”の部分をフィクションにした」と熱弁。勢いあまって「そこで吹越さんが…」と核心を語りそうになり、慌てて吹越さんが「まだ(観客は)観る前ですから!」と止めに入る一幕も。さらに、酒とタバコがトーク中も“注入”されていく中で、発言内容はどんどん過激に。三池監督は、自身の監督作で今年公開となる『忍たま乱太郎』の話題でも自虐的な発言を交えながら会場の笑いを誘う。園監督も負けじと(?)、現役の映画監督や公開中の作品の名を挙げて「消えてなくなれ!」などと毒を吐き続けた。吹越さんが慌てて「普段はこういう人じゃないです!」と再び“火消し”に走るも、2人はどこ吹く風。「いまの映画監督なんて全員ダメでしょ?」(園監督)などとさらに過激な方向に…。吹越さんは「ほかの作品や監督のことは置いといて…」と苦笑しつつ、「『冷たい熱帯魚』のオファーは本当に、本当に嬉しかった」と充実した表情を見せる。ちなみに園監督が吹越さんに主演を依頼した経緯はというと「喫茶店で話してたら吹越さんが入ってきたので『(スケジュール)空いてる?』って(笑)。そのいいかげんさが良いものを呼ぶと信じてる」と力強く語り、三池監督も頷いた。さらに園監督は「血まみれになりながら書いた」など、こちらも過激な製作の過程を暴露。三池監督は「映画は狂人が作るべきものなんですよ!例えば、勝新太郎がいまの時代に二十歳で生きてたとしても、映画関係者は誰も見向きもしない。そんな状況になってしまった。そんな中で園子温は勝手なことして生きてる」と三池流のエールを送り、観客の喝采を浴びていた。ちなみに、ここまで過激な方向で息のピッタリ合ったやり取りを見せた三池監督と園監督だが、今夜が初対面だという…。『冷たい熱帯魚』は1月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:鬼才・園子温監督最新作『冷たい熱帯魚』試写会に25組50名様ご招待満島ひかり主演の未公開作も上映!園子温監督作品の特集上映開催決定
2011年01月20日新作を発表するたびに衝撃と共に観る者に強いメッセージを投げかける園子温監督。最新作『冷たい熱帯魚』は来年1月末の全国公開を前に、すでにヨーロッパ10か国での公開も決定するなど海外でも高い評価を受けている。本作の公開を記念し、“園子温 むきだし特集”と銘打って園監督作品を一挙に上映するイベントが開催されることが決定した。ヴェネチア国際映画祭、トロント映画祭などで上映され、驚愕を持って受け止められた『冷たい熱帯魚』は、吹越満演じる主人公が、娘の万引きをきっかけにズルズルと破滅への道に引きずりこまれていく様子を過激に描いた作品。あの鬼才・三池崇史監督をして、「人生をリセットしたい人に次の句を贈ろう。『園子温ああ園子温園子温』。観て、震えて、透明にされちゃう前にやり直そう。ついでに日本映画もやり直そう。この映画は傑作です」と言わしめた問題作。その公開を前に、「園子温の世界にダイブせよ!」との触れ込みで過激な特集上映の実施が決定!監督、脚本、編集から主演まで全てを自らこなし、ぴあフィルムフェスティバルで入賞を果たした1985年の『俺は園子温だ!』から、写真家の荒木経惟、舞踏家の麿赤児、ファンションデザイナーの荒川眞一郎という3人の表現者が出演した『うつしみ』、吹石一恵を主演に迎えた『紀子の食卓』、237分という長大な物語、西嶋隆弘(AAA)、満島ひかりといった若き才能のきらめきが注目を集めた『愛のむきだし』など計12本が上映される。中でも注目は『Make the Last Wish』。先述の満島さんが主演で2008年に制作された作品だが、劇場では公開されていないため今回がスクリーンで初上映となる。栗山千明(『エクステ』 )、オダギリジョー(『HAZARD ハザード』)ら園監督との出会いで新たな一面を引き出された俳優陣も、もちろん要チェック!特集上映「園子温 むきだし特集」は来年1月8日(土)から21日(金)までヒューマントラストシネマ渋谷にて開催。『冷たい熱帯魚』は1月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。※特集上映の詳細はヒューマントラストシネマ渋谷の特設ページ()にて。■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU
2010年12月22日『自殺サークル』、『紀子の食卓』と過激なスタイルで社会問題にメスを入れ、各国の映画祭でその名を知らしめてきた園子温。約4時間に及ぶ異色作『愛のむきだし』に続き、故郷へと戻った鬼才は、一連の作品群から見て“異色の”と言える、父と息子の命の物語を完成させた。そのタイトルは『ちゃんと伝える』。そして、映画初主演として監督の思いを継ぐべき者として抜擢されたのが、EXILEで華々しい活躍を見せるAKIRA。2人に本作について語ってもらった。――亡き父に捧げる一作として、園監督が本作で描くのは、余命を宣告された父と息子。これまでのエキセントリックな作風を取り払い、今回、敢えて映画の題材としては普遍的な“余命”を題材に選んだのはなぜですか?園:余命モノの日本映画ってたくさんあるけど、死ぬ人がかわいそうとか悲しいとか単純なことで泣かせる感じの映画は全然好きじゃなくて、「絶対、俺はやらない!」と思ってたんだけど。親父が死んで、AKIRAくんと一緒に映画をやることになって(脚本を)書いてたら、「あ!これ余命モノじゃん!やべえ俺!」となって(笑)。いわゆる余命モノっていうのは生き残る人と死ぬ人の映画ですよね。でも今回は、(父と息子)両方が死ぬ側の気持ちで生きている。僕は余命何年か分かんないけど、いつかみんな死ぬという意味でみんな余命を生きている、そういう各自の余命を考えさせる映画にしたかったです。――その“余命”というテーマで、AKIRAさんは父を案じながら自らも余命を宣告されるという複雑な役・史郎を演じるのに、苦労もあったのでは…?2週間という短い準備期間の中で、どのように役作りをしていったのですか?AKIRA:台本を読んだときにすごく素敵な脚本だなと思ったんですが、その次に実際にこういうご家族を持っている方やがんを患っている方たちに失礼のないように演じなきゃいけないと思いました。内面から史郎を感じていかなければこの役をやれないという感じで、良い意味でガッツリ自分を追い込みました。そしたら自然と見た目も3、4キロ落ちて、顔つきも変わっていきましたね。でも、撮影の合間にEXILEの仕事と往き来していたのですが、どっぷり役に染まっていましたので、逆に「EXILEを演じている」自分がいて、なんとも面白い新たな発見がありました。――悲しくなりがちな“死”ということを、切なくも穏やかに、そしてどこかおかしさを含んで描いているのが印象的でした。そこに監督の意図はあったのでしょうか?園:1本の映画を作るとき、泣かせるとか笑わせるとか、そういうことじゃなくて、“1+1=2”になるから、シーンを繋げていくだけなんですよ。テーマも物語も出来ていて、それが結果的に泣ける映画や笑える映画になっていくのであって、そういうのは意図させちゃダメだと思います。お通夜のシーンも、みんなちょっと笑ってたり、変な係の人がいたり…、葬式を経験すると、笑えるところがいっぱいあるんですよ。そのシーンを観て笑えちゃったら笑えちゃったで、しょうがないと思います。でもそれは観る人を笑わすためではなくて、全体を通して本当のことが言いたいな、と。AKIRA:僕も作品が出来上がって、霊柩車で父親を運んだり一緒に釣りをするというシーンを改めて観たときは、あんなに斬新なシーンを本当に何でもないように美しく、切なくも温かく見せる演出だなと。いままで監督に対して、天才とか鬼才というイメージがあったんですけど、作品を観て、園子温監督という人間性というか、情熱やピュアさを感じさせていただきました。すごく素敵な作品で、自分が成長したときに、次もまた監督の作品に携わらせていただけたら、という気持ちになりました。――監督の故郷・愛知県豊橋市で撮影が行われた本作。監督のご実家の台所が撮影に使われたり、監督自身のお母様までエキストラとして登場されているとか。これまでの監督作でも“家族”というのがベースになっていますが、今回は正面から家族と向かい合ってますね。園:そうですね、ずっと家族をテーマにやってきたのですが、今回は社会の中の家族というような映画ではなく、時代とか社会の背景を全部抜き取っちゃって、もっとパーソナルな家族の映画を撮りたかったんです。家族がすれ違ったり、意志の疎通が出来なくても最後は再生していくという、誰の家族でもありうる、観客みんなの家族という風にしたかったんです。あと、父と息子というのは基本的に恥ずかしがっていて、お互い男のプライドもあるから、何か頑なだったりして。厳しくて、あんまり意思疎通が出来ないというのが、みんなの父親じゃないですか(笑)。AKIRAもお父さんにこの映画見せたい?AKIRA:見せたいですね。やっぱり男同士なので、喋るのも恥ずかしいし、ちゃんと親孝行出来てるかって言ったら出来てないので。そういった意味で、すごく照れくさい部分もありますが、全身全霊をかけてやったので、この映画は自分の親に対しても自分の気持ちを代弁してくれる作品なんじゃないかなと思います。母ちゃんは、いつもは家族みんなで映画を観たりするんだけど、この予告編を観たときに、「いや、これはちょっと離ればなれで観たいね」って言ったんです。あ、予告編だけでも伝わるものがあったんだなと。お父さん、お母さんにも、一人の人間として感じてもらいたい部分はありますね。園:観終わった後さ、家族みんなで話し合ったらおもしろいかもね。AKIRA:そうですね、ちょっとこっ恥ずかしいですけど(笑)。■関連作品:ちゃんと伝える 2009年8月22日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 「ちゃんと伝える」製作委員会■関連記事:奥田瑛ニがAKIRAを絶賛!「『××スクリーム』よりもこっちの方が絶対良い!」ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!AKIRA、男泣きを告白映画初主演作で「バケツ一杯分くらい泣いた」鬼才・園子温監督最新作『ちゃんと伝える』試写会に25組50名様をご招待園子温×AKIRA×奥田瑛ニ『ちゃんと伝える』N.Y.上映で観客総立ちの喝采
2009年08月24日鬼才・園子温監督の最新作で、EXILEのAKIRAが主演を務めたことでも注目を浴びている『ちゃんと伝える』。本作が、ニューヨークで開催された、第9回ニューヨークアジアンフィルムフェスティバルのクロージング作品として上映された。舞台挨拶には園監督をはじめAKIRA、共演の奥田瑛ニらが登壇し、現地のファンの喝采を浴びた。がんを患った父親の面倒を見ていた息子が、自らも実はがんに冒されていることを知るも、周囲には告げることができずに思い悩む姿を描いた本作。海外にファンの多い園監督の新作とあって、上映中も監督独特のユーモアに何度も笑い声がわき起こり、上映後にはスタンディングオベーションが。生と死や人とのつながりといった万国共通のテーマを扱っていることもあり、ニューヨークの観客にも受け入れられた様子。その後のQ&Aで園監督は、自らがんを患った経験があるという女性の観客の悩みに耳を傾けたり、今後の展望について聞かれ「ガールフレンドがほしい。早く結婚したい」と壇上で婚活に励むなど大活躍だった。ニューヨークでの盛況を経て、日本では8月22日(土)よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開を迎える『ちゃんと伝える』。果たして日本での反応はいかに? 公開が待たれる。■関連作品:ちゃんと伝える 2009年夏、シネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 「ちゃんと伝える」製作委員会
2009年07月10日