日本HPは1月5日、2015年1月1日付で、代表取締役 社長執行役員 エンタープライズグループ事業統括に吉田仁志(よしだ ひとし)氏が就任したと発表した。同社では、小出 伸一氏(現セールスフォース・ドットコム 代表取締役会長 兼 CEO)が退任後、2014年4月より、米HP シニアバイスプレジデント エンタープライズグループ & マネージングディレクター アジアパシフィック&ジャパン担当のJim Merritt(ジム・メリット)氏が、日本HP 社長執行役員を兼任していた。吉田仁志氏は、2014年12月まで米SAS Institute副社長 兼 SAS Institute Japan 代表取締役社長を務めていた。なお、吉田氏の略歴は以下のとおり。1983年 伊藤忠グループ事業会社へ入社、伊藤忠商事を経て一貫して同社グループの日米両地域における情報産業分野での業務拡大に従事1995年 米ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズへ入社1997年 日本法人であるケンブリッジ・テクノロジーパートナーズ株式会社を開設し、代表取締役社長に就任2001年 ケンブリッジ・テクノロジーパートナーズ米本社と米ノベルが合併したことに伴い、ノベル株式会社代表取締役社長及び米ノベル社上級副社長を兼任2006年 SAS Institute Japan 株式会社代表取締役社長に就任。 2011年より2014年まで SAS Institute Inc.副社長 北アジア地域統括として、日本を含む韓国、中国、香港、台湾における事業責任者として経営に従事、SAS Institute Japan 代表取締役社長を兼務
2015年01月05日岩松了が“竹中直人の会”に書き下ろした代表作のひとつ『水の戯れ』が16年ぶりに再演、11月1日夜に東京・本多劇場で幕を開けた。主演には岩松の舞台初出演となる光石研を迎え、ほかにも菊池亜希子、池田成志、近藤公園ら、魅力的な顔ぶれが揃った。初日前日に行われたゲネプロの様子をレポートする。M&Oplays プロデュース『水の戯れ』チケット情報ほぼ真ん中に存在感のある階段がそびえ、昭和の気配をありありと残す「テーラー北原」が舞台。中年に差し掛かった仕立屋の春樹(光石研)は、10年以上前に自ら命を絶った弟の妻であった明子(菊池亜希子)に想いを寄せ、彼女のための洋服をこっそり仕立てている。「テーラー北原」には、ふらりと舞い戻った兄・大造(池田成志)とその中国人の恋人・林鈴(瑛蓮)が滞在中。近所の交番の巡査・増山(近藤公園)もしばしば上がりこんでは、無駄口を叩いて帰っていく。増山は、明子とある縁でつながる菜摘(根本宗子)への恋心が芽生え始めたところだ。互いの想いをなんとなく知りながら距離の縮まぬ春樹と明子だったが、とあるきっかけにより、機が熟したかのように結婚の運びとなる……。欲しくてたまらなかったものを手に入れた男の話である。次男ながら家業を継ぎ、ただただ実直に働いてきたであろう春樹は、長年抱き続けた想いが明子に通じたとき、子供のように取り乱す。「ずっと闇だった、オレの人生」に一気に光が射し、「……生きていけるよ、オレ。」と、生の実感をようやく見出すのである。だがその半年後から始まる二幕では、結婚したふたりに早くも綻びが生じている。大造曰く「もてる女」である明子から見え隠れする他の男の影に怯え、嫉妬を膨らませていく春樹。明子も徐々に精神が不安定になっていく。互いの想いのベクトルが相手に向かっていることは客席からは明らかなのに、どうしてこんなにもすれ違ってしまうのだろう。春樹と明子の対比として描かれるのが、兄・大造と林鈴のカップル。想いのベクトルの話でいえば、風来坊であるらしい大造のそれは、真っ直ぐ林鈴に向かっているかは判然としない。そもそもこのふたりには育った文化が異なるというハンデがあり、顔を合わせれば喧嘩ばかり。にも関わらず、不思議な安定が彼らを支えている。男女の仲は本当に不可思議だ。ラスト、春樹は衝撃的な行動に出る。岩松作品にはままあることだが、今回は不思議と、その行動がストンと自分の中に入ってきた。それだけ、恋する春樹の気持ちにぴったりと寄り添えたということなのだろう。大人の俳優たちが演じる大人のメロドラマだが、初めて異性を好きになったときの瑞々しい感覚がよみがえった。そして、じんわりとした余韻がいまだ消えない。東京公演は11月16日(日)まで。その後、大阪、愛知、神奈川でも公演。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2014年11月04日映画『25 NIJYUーGO』の先行上映舞台あいさつが先月31日、都内で行われ、キャストの哀川翔、寺島進、高岡早紀、小沢仁志、小沢和義、井上正大と鹿島勤監督が出席した。東映Vシネマ25周年記念作品の本作は、"Vシネの帝王"こと哀川翔主演のVシネマ。不良刑事コンビ、横領事件の容疑者、広域暴力団、ホステス、チャイナマフィア、殺し屋ら25人の悪党たちが、訳ありの現金25億円を巡るバトルを繰り広げる――というストーリーで、映画は全国公開中。主演の哀川は、Vシネマ25周年記念作品に、「25年経ったけどあっという間。Vシネマは、昔やっていたテーマが今でもできるから続いてるんだと思う」としみじみ語り、「自分たちがやってきた道筋を感じていただければ。メッセージが詰まってるから油断して泣かないように」と熱い想いをアピール。一方、劇中で哀川とコンビを組む寺島は、「来年3月に第2子の男の子が誕生します。25年経ってから、うちの息子が見て『お父さん、格好良い!』と思ってくれれば」とサプライズ発表するも、哀川に「もう死んでんじゃねーの?」と突っ込まれ、「死なないよ! まだまだやるよ!」と苦笑いしていた。また、舞台あいさつで寺島は、「最後のドンパチやっているところに、ゴジラがやってきてスタローンも出てくる」とアピールする小沢に、「そんな予算ねーよ!」と突っ込み、25歳だという井上にも、「Vシネマに俺がデビューした時にオギャーって産まれたの?ふざけんなよな」とこぼすなど、丁々発止のやりとりに会場は大爆笑。その様子に、にこやかな笑みを浮かべていた高岡は、「みんな怖いんですよね~。良い意味で面白く楽しかった」と初めてのVシネマ撮影を振り返り、「みなさんユニークでひょうきん。小沢(仁志)さんとか、見た目は怖いけど、中身は優しいおじさん」と暴露。続けて、鹿島監督も「基本的に顔は怖いけど、言うことは聞いてくれる人たち」と称していた。
2014年11月01日岩松了が「竹中直人の会」に書き下ろし、自ら演出も務めた『水の戯れ』が、16年ぶりに上演。11月、東京・本多劇場にて開幕する。そこで出演者の光石研、菊池亜希子、池田成志の3人に話を訊いた。M&Oplays プロデュース『水の戯れ』チケット情報岩松作品の魅力を尋ねると、しばらく悩んだ末に光石は「シニカルと言いますか、お客さんを真っ直ぐ笑わせないところ…かな」と語り、菊池も「本当に難しくて、劇場でひとり取り残されている感覚になりました」と明かす。すると池田が「まぁ岩松さんの作品って、大体よく分かんないから」と笑い、「“こういう話でしたね”ってまとめづらいし、捉え難い。だからいろんな感想があっていいんだと思います」と続ける。実はこの3人、岩松の舞台作品への参加はそろって初。厳しい稽古で知られる岩松だけに、それぞれ不安の声が漏れる。だが「それでもやってみたくて」と菊池が、「逆に楽しみ」と池田が話す中、「今年に入ってからずっと不安で、田舎に帰ろうかと思ったくらい…」と最も表情を曇らせていたのが、ベテランの光石。さらに光石の口から続々と心配事が飛び出すと、池田が「とてつもなく人間が小さい!」とひと言、場が爆笑に包まれる場面もあった。そんなやり取りの末、演じる春樹について光石は「僕みたいな男ですよ」と笑みを浮かべ、「つまりはちゃんと言いたいことも言えず、かといって突っ張ることも出来ない。体裁ばかり気にする男です」と現段階での春樹像を語る。その春樹が思いを寄せるのが、死んだ実弟の細君だった明子。演じる菊池は「目に見えない不安の塊みたいな感情って、日常生活の中に結構あると思うんです。明子を演じる中で、そういった自分の中で起こり得る感情を探していけたらいいなと思います」と、役のイメージを膨らませる。さらに池田演じる春樹の兄・大造も明子との関係性を匂わせるが、そこを追求することは、岩松作品における「タイトロープ的なもの」と池田は言う。「岩松さんの脚本には、そういう背後の関係がはっきり書かれていない。だから僕らが決めてかかっちゃいけないし、そこを大事にやっていかなきゃいけないと思うんです」と分析する。岩松が『ワーニャ伯父さん』を意識して書いたという本作。池田は「刺激的な面白さはないかもしれませんが、静かなエロというか、細やかな、変な空気が流れている舞台」と評す。この3人を中心に、岩松流のいかなる人間ドラマが紡ぎ出されるのか。来週末の開幕を待ちたい。M&Oplays プロデュース『水の戯れ』は11月1日(土)から16日(日)まで東京・本多劇場にて。その後、大阪、愛知、神奈川でも公演。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年10月24日俳優の哀川翔、小沢仁志が21日、東京・秋葉原のアキバシアターで行われた、映画『エクスペンダブルズ3』の試写会イベントに、映画『25 NIJYU-GO』を引っ提げて登場した。11月1日に全国公開される『エクスペンダブルズ3』は、シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーら、豪華キャストが出演する米アクション作品。また、同日公開される『25 NIJYU-GO』には、東映Vシネマ25周年を記念して、哀川、小沢、寺島進、竹中直人らVシネマで活躍したキャスト陣が集結している。他作品のPRイベントに殴り込みをかけた哀川と小沢は、観客の驚きの声に迎えられ、小沢は、「観に来いよ、バカ野郎!」と凄みつつ、「"3"でしょ? 俺たちは"25"だから、数では勝ってる」と不敵な笑み。一方、「今回はかなり動いたし、みなさん楽しんで現場に来てた」と撮影を振り返った哀川は、米アクション俳優たちが揃った『エクスペンダブルズ』シリーズに、「50歳を超えてアクションに目覚めるのも大事かなと思った」と刺激を受けた様子だった。また、イベントには、"ソックリなんだブルズ"として、モノマネ芸人のスタスタローン、プチ・ブルース、カステラ一番が登場。「日米アクション全面抗争」と題したトークを行うも、“Vシネマの帝王”こと哀川と小沢の圧倒的な迫力に3人はタジタジ。最後は、哀川と小沢が発砲するという企画が実施されたが、「ミスったらノーギャラな」とプレッシャーをかけた小沢に躊躇なく撃たれたスタスタローンは、本気のビビりでリアクションが取れず、「修行が足りなかった……」と肩を落としていた。
2014年10月22日2013年5月と6月に、神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオと東京・シアタートラムにて、岩松了の新作劇が上演決定。主演に、映画やドラマにひっぱりだこの実力派・大森南朋、共演に若手女優の中では主演映画公開が目白押しの注目株・二階堂ふみを迎え、ある高校を舞台に、高校教師と女子高生の禁断の関係を描く作品。岩松が文豪・川端康成の『みずうみ』に想を得て挑む新作劇で、KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオと、シアタートラムという、客席数200あまりの濃密な空間で上演する。主演のふたり以外にも、女子高生の友達役で趣里、大西礼芳の若手女優や、主人公の高校教師が通う風俗店の風俗嬢役で黒川芽以、また高校の教頭役で岩松自身も出演する。■M&Oplaysプロデュース『不道徳教室』2013年5月29日(水)~6月4日(火)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ2013年6月8日(土)~23日(日)東京・シアタートラムチケット一般発売:2013年3月下旬より作・演出:岩松了出演:大森南朋、二階堂ふみ、趣里、大西礼芳、黒川芽以、岩松了
2012年12月05日LIXILは、同社のガーデンルームPRの新テレビCMに俳優の岩松了と大森南朋を起用。12日から主要テレビ局で放送される。今回、用意されたCMは2篇。大森が主人公の「僕の居場所」篇と岩松が主人公の「私の庭だよ」篇だ。妻の実家で両親と同居することになった、大森南朋が演じる娘婿と岩松了が演じる義父とのやりとりが中心。娘婿の悲哀や義父とのかけあいを通して、同製品によって庭に新たな空間ができあがることや、リビングが広がるような快適さと、屋外の開放感が溶け合うスペースが、暮らしに新しい楽しさを広げてくれることを表現している。CMは15秒と30秒の2パターンを用意。放送局はTBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、地方のテレビ局の計73局。6月1日までスポット放送される。CM放送にあわせて、同社では「ガーデンキャンペーン」を全国で開催。スペシャルサイトを立ち上げ、同製品の特長や施工事例などを紹介している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日「サザンオールスターズ」の“原坊”こと原由子が来年公開のアニメーション映画『ももへの手紙』で自身5年ぶりの映画主題歌を担当することが明らかになった。原さんが作詞作曲を手掛けた主題歌には夫の桑田佳祐もコーラスで参加。瀬戸内の島を舞台に綴られる家族の愛の物語に夫婦で彩りを加える!監督デビュー作『人狼 JIN-ROH』がベルリン国際映画祭に出品された俊英・沖浦啓之の7年ぶりの新作となる本作。作画監督を『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』の安藤雅司が務めるほか『AKIRA』の井上俊之に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の本田雄、『サマーウォーズ』の青山浩行、さらに美術監督に『魔女の宅急便』の大野広司と、日本の長編アニメーションを支えてきた才能が集結。仲たがいしたまま死別した父への思いを抱える少女・ももが、母と移住した瀬戸内の島で成長していく姿を通して家族の愛が描き出される。原さんは本作のために主題歌「ウルワシマホロバ〜美しき場所〜」を書き下ろした。“マホロバ”とは「美しい場所、住みやすい場所」を意味する古語で、アコースティック中心のアレンジと原さんの透き通るような歌声が映画の舞台となる瀬戸内の美しい自然を思い起こさせる。原さんにとって映画の主題歌は『リトル・レッドレシピ泥棒は誰だ!?』の際の楽曲「大好き!ハッピーエンド」以来5年ぶり。その間にサザンの活動休止に夫・桑田佳祐の食道がんによる休養と復帰などもあり、自身は昨年6月にソロ楽曲やサザンの楽曲などあらゆる曲からセレクトしたベストアルバム「ハラッド」をリリース。翌7月には19年ぶりとなるワンマンライヴを鎌倉で行ったが、今回、1年ぶりに“原坊”が本格的に活動を開始する。原さんは「小さい頃からアニメが大好きですので、『ももへの手紙』に音楽で参加させて頂けたことはとっても嬉しく光栄です。この映画への熱い想いを語って下さった監督にも感動しましたし、監督のお気持ちに寄り添えるよう心がけたつもりです。お父さんを想うももちゃんの気持ちに、私自身の大切な人、そして美しい故郷への想いをプラスして、心を込めて歌いました。とても素敵な映画ですので、どうぞお楽しみに」とコメント。ギターの斎藤誠にベースの角田俊介、ドラムの鎌田清など長年活動を共にしてきた面々はもちろん、桑田佳祐もコーラスとして参戦!夫婦で優しい想いを歌い上げる。『ももへの手紙』は2012年GW、全国にて公開。■関連作品:ももへの手紙 2012年G.W、丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011『ももへの手紙』製作委員会
2011年07月11日