佐藤流司、佐藤永典、赤澤燈ら“2.5次元”系舞台で活躍する若手俳優たちが、“孤独”を抱える若者たちをリアルに演じる映画『Please Please Please』。この度、本作から予告編が到着した。ある地方都市。兄弟のシンジ(佐藤流司)とナオ(佐藤永典)は変わらぬ日常をやり過ごしていた。兄のシンジはデート詐欺で若い女を騙し、弟のナオは3人の仲間たちと架空請求詐欺をしていた。以前、2人は共に居たが、ある事が原因で仲違いし、今は別々に行動していた。シンジは若い女性に甘い言葉を囁き、廃墟で待ち受ける詐欺仲間・アオイ(赤澤燈)のもとへ誘う。シンジの言動に騙された女性は、アオイから貴金属を買わせられる。ナオはアジトである潰れた映画館で、詐欺の実行犯をさせるため、弱みを握った教師を取り囲んでいた。そんな中、仲間の一人である、ダイの裏切りが発覚する。誰にも打ち明けず、ミュージシャンを目指していたシンジは、音楽スタジオの男にデビューの話を持ちかけられる。そのためには、ある程度の金が必要だと。そんなとき、ナオは先輩から不思議な機械を売り捌けと命令される。金が必要となったシンジ、不思議な機械を売れと命じられたナオは、偶然にもある老婆の家で再会する。詐欺に陥れようとしていた兄弟に老婆は親切にし、大金を2人に渡す。そんなとき、以前シンジに騙されたアミが兄弟や彼らの仲間のことを調べまわっていた。大金を手にした兄弟はお互いの夢を叶えるべく動き出す。そして、老婆の優しさに触れ、兄弟に僅かな良心が芽生えていた。が、それは全ての終わりへの始まりであった…。遊びのように詐欺を働く若者たち、騙される女たちや大人たちが複雑に絡み合いながら、次第に皆が、少女の妄想の世界へと迷いこむ。「どうして彼らはあんな事をするのか?どうして私は彼が好きなのか」。『反抗』『私の悲しみ』『縁(えにし)The Bride of Izumo』の堀内博志が監督・脚本を務めた本作。堀内監督が温めていたという青春映画の本企画には、ミュージカル「刀剣乱舞」やライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」など人気作品に多数出演する佐藤流司や、2017年1月期ドラマ&舞台の「男水!」に出演する実力派俳優の佐藤永典と赤澤燈ら3人がメインキャストに配役。そのほか野川大地、栗原卓也、黒羽麻璃央、小笠原健、上田悠介ら若手俳優陣が共演する。今後の活躍に大きな期待が持たれる彼らが、時にリアルに、時にファンタジックに物語を演じる本作の予告編が公開された。映画『Please Please Please』は2017年1月14日(土)よりシネマート新宿、イオンシネマ板橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月19日2.5次元系舞台で女性ファンを中心に絶大な人気を誇る佐藤流司、佐藤永典、赤澤燈ら若手俳優たちが主演の映画『Please Please Please』が、2017年1月14日(土)よりシネマート新宿、イオンシネマ板橋ほかにて公開されることが決定した。地方都市でデート詐欺や架空請求詐欺などをして、日々を空虚に過ごす兄弟を中心に、彼らの仲間たちや騙された女性たち、また彼らから搾取し、翻弄される大人たちを、リアルに、時にファンタジックに描いた本作。監督・脚本を務めるのは、『私の悲しみ』でTAMANEW WAVEグランプリ&女優賞の2冠の偉業を達成し、佐々木希主演『縁(えにし)The Bride of Izumo』がハワイ国際映画祭、上海国際映画祭に正式招待された堀内博志。堀内監督が温めていた青春映画の企画に、旬のイケメン若手俳優が集結。デート詐欺で若い女を騙す兄・シンジ役に、ミュージカル「刀剣乱舞」シリーズの加州清光役や、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」うちはサスケ役など、人気作品に多数出演し、2.5次元舞台を代表する俳優のひとりとまで呼ばれる佐藤流司。仲間たちと架空請求詐欺を企む弟・ナオ役に、ミュージカル「テニスの王子様」でデビューすると数々の舞台・映画に登場し、2017年1月期ドラマ&舞台の「男水!」に出演する実力派俳優、佐藤永典。2人が数奇な運命に翻弄される兄弟を熱演。そして、シンジの詐欺仲間・アオイ役には、「Messiah メサイア」シリーズをはじめ「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」箱根有基役、歌劇「明治東亰恋伽」泉鏡花役、そして「男水!」にも出演する赤澤燈が配役。2.5次元を中心に女性ファンを魅力する若手俳優の彼らが、3人の等身大の若者をいかに演じるか、期待が高まる。映画『Please Please Please』は2017年1月14日(土)よりシネマート新宿、イオンシネマ板橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月13日旅とグルメをテーマに毎回色々な場所へロケに繰り出すバラエティ「火曜サプライズ」の8月23日(火)放送回にゲストとして神木隆之介と波瑠、羽鳥慎一が登場する。「火曜サプライズ」といえば出演者自らロケをするお店に撮影交渉する「アポなしグルメ旅」が人気だが、今回神木さんはウエンツ瑛士と共に東京の東村山へロケへ。東村山名物「黒焼きそば」とはどんなグルメなのか?その謎に迫ろうとする2人だが炎天下のためまさかの大苦戦を強いられることに。暑さと戦いながらも「黒焼きそば」を味わうことはできるのか?さらに神木さんの奇妙な私生活も暴露されるとか。そして今週末に放送が迫った「24時間テレビ 愛は地球を救う」からチャリティーパーソナリティーの波瑠さんと司会を務める羽鳥さんが登場。こちらは“ひんやりグルメ巡り”ということで、普段は熱々のあるモノが“ひんやりグルメ”化して2人の前に現れる。おでん屋、天ぷら屋、親子丼の“ひんやりグルメ”とは!? 放送をお楽しみに。今回ゲストで登場した神木さんが主演として声優を務めた映画『君の名は。』が8月26日(金)から全国公開。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』で知られる新海誠監督の最新作となり神木さんのほか、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子らが声優を担当。疾走感のある「RADWIMPS」の音楽にも注目。また波瑠さん、羽鳥さんらが出演する「24時間テレビ39」は8月27日(土)~28日(日)にかけて放送。今回メインパーソナリティーを「NEWS」が担当、今年のチャリティーマラソンランナーは林家たい平が務め、日本テレビアナウンサーの水卜麻美が羽鳥さんと共に総合司会を担当する。そのほか24時間テレビサポーターとして徳光和夫、スペシャルサポーターに今田耕司を迎え「オリエンタルラジオ」と高畑裕太が番組パーソナリティーを担当する。「火曜サプライズ」は8月23日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年08月23日テレビ朝日の情報番組でキャスターを務める羽鳥慎一と橋本大二郎が、20日(19:54~22:06)に放送される同局系ニュースバラエティ番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』(レギュラーは毎週土曜19:54~20:54)に初出演する。『ワイド!スクランブル』の橋本はNHK時代、同番組MC・池上彰の1年上の先輩でともに社会部の記者であり、池上に原稿の書き方を指導していたという関係。かつて、橋本がキャスターを務めていた夜のニュース番組に、池上がレポーターとして昭和天皇のご溶態を中継したこともあり、最近話題の天皇陛下の生前退位について、議論を交わしていく。この2人のやり取りに割って入っていくのが、『羽鳥慎一モーニングショー』の羽鳥。収録は盛り上がって予定より1時間近くオーバーし、池上は「2人のせいに違いない(笑)」と要因を語る。池上は、収録を終えて「そりゃもう、楽しかったです! 先輩(橋本)をいじることもできましたしね(笑)」と満足の様子。羽鳥については「面白い人ですよね。あのとぼけ方は(笑)」と評し、「今日の収録でも、大二郎さんも羽鳥さんも本当は答えを知っているくせに…と思うところもありましたよ(笑)」とキャスターの2人を分析していた。今回の放送では、若い世代の代表として、アイドルグループ・Mr.KINGのメンバーで、17歳の現役高校生・高橋海人が、ジャニーズ事務所の先輩・中丸雄一とともに出演。池上は高橋を「かわいらしかったですね」といい、「彼が今の典型的な17歳ということではないでしょうけど、同世代のみなさんにも親しみをもって番組を見てもらえればと思います」と話している。
2016年08月18日フリーアナウンサーの羽鳥慎一が、きょう25日(19:00~21:54)に放送される日本テレビ系バラエティ特番『うわっ!ダマされた大賞2016 3時間スペシャル』で、後輩の同局・桝太一アナウンサーからドッキリを仕掛けられる。桝アナは、机の下に隠れて羽鳥を待機。羽鳥にクリーム砲を撃てるのかというドッキリで、先輩・後輩の信頼関係が試される。さらに、同局を退社してフリーになった馬場典子もターゲットに。「今はのびのび仕事をしている」と話し、どこの局が一番仕事がしやすいかを聞かれると「日テレが一番やりにくい」と答えてしまう馬場は、早口言葉に挑戦し、失敗すると机の下からドッキリの仕掛けを受けることになる。ほかにも、石原さとみが仕掛け、出川哲朗扮する怪獣「デガラ」が驚かせる企画や、デヴィ夫人がノッチ、永野ら芸人たちに偽ロケを敢行。全身ローションでパンツ一丁の「変態おじさん」になるペナルティのワッキーは、神スイングの稲村亜美や、乃木坂46らにドッキリを仕掛ける。
2016年07月25日ドワンゴと日本将棋連盟は3日、東京・六本木のニコファーレにて「電王戦に関する記者発表会」を行い、2016年春に新棋戦優勝者 対 最強ソフトの対局「第1期電王戦」を開催することを発表した。「第1期電王戦」は、ドワンゴ主催による新棋戦の優勝者と「将棋電王トーナメントIII」の優勝ソフトによる対局。2016年3月~5月の間に2日制で行われ、先後を入れ替えた二番勝負となる。持ち時間は各8時間で、各日午前10時対局開始、初日は18時封じ手、秒読み60秒。ソフトの貸出やハードの条件、優勝賞金については、後日改めて発表されるという。ドワンゴ主催の新棋戦については、現役プロ棋士のエントリー制で、出場棋士は段位別予選と本戦からなるトーナメント戦で構成。開催期間は、2015年6月20日~9月下旬、エントリーした全棋士が出場となる。この中で段位別予選が行われ、本線出場枠として九段4枠、八段~五段各2枠、四段1枠に、タイトル保持者の段位を加味した計16枠を用意。本戦はこの16人によって、2015年10月中旬~11月下旬に行われ、持ち時間各1時間(チェスクロック方式)、秒読み60秒。そして、本戦決勝進出者2名による、決勝三番勝負が2015年12月に行われる。こちらの持ち時間各5時間(チェスクロック方式)、秒読み60秒。決勝をはじめとする約50~60局はニコニコ生放送にて、完全生中継を予定。この対局の勝者が、「第1期電王戦」に出場する。そして、すでに新棋戦にエントリーしているプロ棋士の一部も発表され、糸谷哲郎竜王、谷川浩司九段、佐藤康光九段、森内俊之九段、屋敷伸之九段、藤井猛九段、深浦康市九段、三浦弘行九段、青野照市九段、佐藤天彦八段、豊島将之七段、西尾明六段、佐藤慎一五段、阿部光瑠五段が名を連ねており、全出場棋士は6月18日に発表。また、この新棋戦の名称は公募によって選ばれ、応募期間は6月3日~10日、投票期間は6月13日~17日。応募の中から主催者が候補名称を選出した後にユーザー投票を行われ、新棋戦名が6月18日に決定する。詳細は公式サイトまで。この日の記者発表会には、日本将棋連盟会長・谷川浩司九段、日本将棋連盟専務理事・青野照市九段、KADOKAWA会長・角川歴彦氏、ドワンゴ会長・川上量生氏が登壇。川上氏は、「第1期電王戦」について「今度は本当に一対一で雌雄を決する形になりました。また新しいドラマが生まれるのではないかと思っています」と展望を語り、谷川氏は「二日制で棋士の方も最大限に力を発揮できると思います。先手後手で勝率も変わってきます。何年も棋士とソフトの対局を重ねてきて、ドワンゴさんと話し合い、少しずついい形になってきていると思います」と、「将棋電王戦」の新たな展開に期待を寄せている。「将棋電王戦」は、2012年より始まったプロの将棋棋士とコンピュータソフトによる対局。2013年の第2回から5対5の団体戦形式となり、これまで第2回、第3回とコンピュータ側が勝ち越していたが、最後の団体戦となった今年3月~4月の「将棋電王戦FINAL」では、3勝2敗でプロ棋士が初の勝ち越し。コンピュータ側の電撃投了なども含め、大きな話題となった。
2015年06月03日●カスパロフ氏「ミスをしないコンピュータに1勝すれば、人間はまだ負けたことにはならない」人間とコンピュータが将棋を舞台に戦う「将棋電王戦」は、いよいよ最終局面へ。最後の団体戦となる「将棋電王戦FINAL」が、3月14日に開幕する。「将棋電王戦」は2012年に始まった、プロ棋士とコンピュータとの真剣勝負。2013年の第2回から5対5の団体戦形式になり、これまで開催された3回すべて総合成績でコンピュータが勝利を収めている(棋士の段位は対局当時のもの)。○これまでの「将棋電王戦」■2012年 第1回米長邦雄永世棋聖●-○ボンクラーズ■2013年 第2回阿部光瑠四段○-●習甦佐藤慎一四段●-○ponanza船江恒平五段●-○ツツカナ塚田泰明九段(引き分け)Puella α三浦弘行八段●-○GPS将棋■2014年 第3回菅井竜也五段●-○習甦佐藤紳哉六段●-○やねうら王豊島将之七段○-●YSS森下卓九段●-○ツツカナ屋敷伸之九段●-○ponanza結果を見ればこれまで人間側も一矢報いてはいるが、全体的にはコンピュータが押している。この状況を人間が打破するか、それともコンピュータの強さが人間を飲み込むか――。チェスでは1997年に専用コンピュータ「ディープ・ブルー」が当時の世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフを破った。「将棋電王戦」も結果はどうあれ、将来的にそうしたマイルストーンになることは間違いない。今回行われる5局の先手後手を決める振り駒を行った人物は、誰であろうカスパロフ氏だった。そのカスパロフ氏は電王戦の結果に触れ、「ミスをしないコンピュータに5試合のうち1勝すれば、人間の知性はまだ負けたことにはならない」と語っている。だが人間側としては抵抗だけでなく、逆襲を期したいところだ。その電王戦FINALの開催概要は次の通り。第1局 3月14日(土)9:30 会場:京都・二条城▲斎藤慎太郎五段 vs △Apery(第2回将棋電王トーナメント第5位/開発者・平岡拓也)第2局 3月21日(土)9:30 会場:高知・高知城△永瀬拓矢六段 vs ▲Selene(第2回将棋電王トーナメント第4位/開発者・西海枝昌彦)第3局 3月28日(土)9:30 会場:函館・五稜郭▲稲葉陽七段 vs △やねうら王(第2回将棋電王トーナメント第3位/開発者・磯崎元洋)第4局 4月 4日(土)9:30 会場:奈良・薬師寺△村山慈明七段 vs ▲ponanza(第2回将棋電王トーナメント第2位/開発者・山本一成)第5局 4月11日(土)9:30 会場:東京・将棋会館▲阿久津主税八段 vs △AWAKE(第2回将棋電王トーナメント第1位/開発者・巨瀬亮一)今年も昨年と同じく、日本各地を巡っての戦いになる。本記事では主にコンピュータ側からの視点で、これら5局の展望を語っていきたい。人間側については、もうひとつの展望記事「プロ棋士編」を参照していただきたい。●第2回、第3回の出場棋士の平均年齢は30を超えていたが、今回の平均年齢は26○迎え撃つコンピュータ「将棋電王戦FINAL」では、昨年11月に行われた「第2回将棋電王トーナメント」の上位5ソフトがコンピュータ側の代表として戦う。特徴的なルールである「ソフトの事前提供」は前回と変わらない。これは本番と同じ仕様のソフトを事前に棋士に貸し出すというもの。プロ棋士はそれを使って本番となる対局前に、自由に対局して研究をすることができる。対して開発者は電王トーナメント終了後の一定期間のみ改良が認められ、その後はプログラムに手を加えることができない。このルール、当然ながらコンピュータ側にとって厳しい条件だ。事前に不利になる順を見つけられ、再現性を確立されればそれが本番でも通用してしまう。こうした事前研究に備えた開発者もいたが、本質的な対策を施すことは難しい。前回は終わってみれば既知の通りコンピュータ側が勝ち越したが、今回どうなるかは未知数だ。前回と同様に、プロ棋士がどれだけ事前に対策を練り、本番に生かしてくるかが今回の大きな見どころになるだろう。さて、今回見逃せないのが、ニコニコチャンネルで配信されている「電王戦FINALへの道」という動画の存在。棋士と開発者それぞれのインタビューに加え、部分的にではあるが練習対局まで見ることができる、ファン垂涎の企画だ。はっきり言って、これを見ずにおくのはもったいない。損である。本記事の執筆時点(3月8日)で70! もの動画がアップされているので、別表(以下画像)を参考に、ぜひとも関心のあるナンバーを見ていただきたい。異なる時間設定で指されている練習対局に目を通しておけば、本番がまた違った視点で楽しめることだろう。将棋があまりわからないという方には、ナンバー4の味噌汁をつくる斎藤五段、ナンバー30の竜王就位式に出席した稲葉七段、ナンバー57の阿久津八段と八王子将棋クラブ、ナンバー59~62の師匠から語られるエピソードと、このあたりが特に印象に残ったのでおすすめしておきたい。○対戦カードと展望それでは注目の対戦カードを見ていこう。今回、出場棋士は日本将棋連盟理事の片上大輔六段が話したように、若手中心で構成されている。第2回、第3回の出場棋士の平均年齢は30を超えていたが、今回の平均年齢は26と確かに若い。これはおそらく、コンピュータにより親しんでいるであろう年齢層、という期待があると思われる。それだけ対コンピュータ戦略を練ってくる可能性も高くなることが予想されるわけで、コンピュータにとっても厳しい戦いが待っていることは間違いないだろう。対する出場ソフトの特徴はどうか。ここでは前述の「電王戦FINALへの道」で指された練習対局の内容と結果にも触れながら、紹介していくことにしよう。○第1局 △Apery(開発者・平岡拓也)-▲斎藤慎太郎五段今年のトップバッターは、昨年の世界コンピュータ将棋選手権で優勝を果たしたApery(エイプリー)。「将棋電王戦」は今回が初出場。名前の意味は「猿まね」。既存の手法でも良いところは積極的に真似をして強くなる、そんな思いが込められている。斎藤五段との練習対局では1分将棋、30分切れ負けともに振り飛車を採用。1分将棋では四間飛車穴熊から飛車を成らせる大胆な構想を見せたが、堅実にとがめられて敗北。30分切れ負けでは向かい飛車から素早く仕掛け、一瞬の切れ味で斎藤陣を崩壊させた。定跡形を踏襲するオーソドックスなスタイルで、棋風はコンピュータらしく攻め寄り。穴熊の扱いでは人間に一日の長がある印象を受けた。本番では30分切れ負けの将棋のように、穴熊に組まれないような定跡を選んだほうが勝率が高くなるのではないだろうか。●AWAKEは一人のアマチュアに敗れたが、その対コンピュータ戦略が衝撃的だった○第2局 ▲Selene(開発者・西海枝昌彦)-△永瀬拓矢六段Selene(セレネ)もAperyに続き今回が「将棋電王戦」初出場。ギリシア神話の月の女神セレーネーの名を冠している。なお、神話におけるセレーネーは羊飼いの少年エンデュミオーンを愛し、その美貌をとどめるために老いることのない永遠の眠りにいざなったとされる。ちょっと怖い。ちなみに開発者の西海枝(さいかいし)氏曰く、Seleneのイメージはモデルの蛯原友里とのこと。永瀬六段との練習対局は、1分将棋は互いに三間飛車に振って相振り飛車に。攻め方がまずく、玉を上に逃して入玉され、大差の負けになってしまった。30分切れ負けでは「鬼殺し」という有名な奇襲戦法を採用、駒損ながら一方的にパンチを浴びせ、そのまま押し切った。特徴はなんといっても序盤の戦型選択。特に鬼殺しは非常に珍しい指し方であり、作戦的に損をしても相手の不慣れな戦いに持ち込みたい、という意図が見える。この戦略が吉と出るか凶と出るか。○第3局 △やねうら王(開発者・磯崎元洋)-▲稲葉陽七段やねうら王は前回の「将棋電王戦」に続いての出場。今回は「おもてなし定跡」という少し変わった定跡を搭載していることがあってか、練習対局でも珍しい序盤になることが多いようだ。しかし動画に出ていた対局は通常の定跡形で、トリッキーな序盤は本番まで持ち越しになるかもしれない。稲葉七段との練習対局では、1分将棋、30分切れ負けともに横歩取りへ誘導した。1分将棋では△3三桂戦法を用い、稲葉七段の誘いにのる形で竜を捕獲され、形勢を損ねた。30分切れ負けは際どい勝負になり、終盤で稲葉七段に失着が出て逆転勝ち。2局とも人間ペースで進んでいただけに、本番での巻き返しを期待したい。○第4局 ▲ponanza(開発者・山本一成)-△村山慈明七段ponanza(ポナンザ)は唯一の団体戦皆勤賞となるプログラム。昨年は「世界コンピュータ将棋選手権」「電王トーナメント」と続いて2位に甘んじる結果になった。名前はコンピュータ将棋界に革命を起こしたBonanzaにあやかっている。村山七段との練習対局では居飛車3種の指し回しを披露した。「小手試し」の20分切れ負けでは矢倉、1分将棋は横歩取り、30分切れ負けは初手▲7八金の趣向から角換わりに。いずれも積極的に攻勢をとったponanzaが押し切っている。もともと定跡にあまり頼らないタイプだが、今回は30分切れ負けの練習対局でわかるように、初手から工夫を凝らしている。片上六段によると、山本氏は「人間の将棋に無いものを出したい」と話していたという。相手が研究家で知られる村山七段だけに、序盤で定跡を離れ力戦に持ち込むメリットは大きいだろう。○第5局 △AWAKE(開発者・巨瀬亮一)-▲阿久津主税八段「第2回電王トーナメント」で雪辱を果たし、初出場を決めたAWAKE(アウェイク)。開発者の巨瀬氏は元奨励会員という異色の経歴で注目を集める。阿久津八段との練習対局は1分将棋のみ公開されている。AWAKEの四間飛車に阿久津八段は居飛車穴熊で対抗。終盤でコンピュータらしい詰みまわりの見切りを発揮して勝利を収めた。AWAKE関連で触れておきたいのが、2月末と3月1日の2日間で行われた「電王AWAKEに勝てたら100万円!」というイベントでの敗北。AWAKEは一人のアマチュアに敗れたのだが、その対コンピュータ戦略が衝撃的だった。人間は角交換したのち、わざと自陣に隙を作ってコンピュータに角を打たせる。打った角は成れるのだが、手が進むと逃げ場がなくなり、コンピュータは大きな駒損を強いられてしまう、というものだ。イベントのAWAKEはノートパソコン上で動いていたこと、持ち時間の違いなど、本番とは状況が異なるので再現性は定かではない。しかし、あくまで想像だが、公開されていない練習対局でこの筋が実現しているとしたら――興味は尽きない。今日のコンピュータ将棋がここまで強くなった一因には、棋士の棋譜を利用した機械学習が挙げられる。最近では逆に、プロ間でもコンピュータの指した手が参考にされるケースが増えてきた。敵としてではなく、しかし手を取り合う味方でもない、互いに自らの目的のために利用し合う関係があってもいい。それによってより洗練された将棋が生まれるのであれば、それは尊いことであると思う。さて、「最後の団体戦」とアナウンスされた今回の対戦、どのような結末を迎えるだろうか。まずはそれを見届けよう。
2015年03月10日将棋のプロ棋士がコンピュータ将棋ソフトとタッグを組んでトーナメントで対局する「将棋電王戦タッグマッチ2014」のFINAL Roundが12日、東京・六本木のニコファーレにて行われ、西尾明六段・ponanza組が優勝した。ファイナルラウンドで決勝に勝ち進んだのは、1stラウンドAブロックで優勝した森下卓九段・ツツカナ組とBブロックで優勝した西尾明六段・ponanza組。矢倉の古風な定跡形に進み、後手の西尾明六段・ponanza組が大胆な反撃に出ながら局面の均衡を保った。後手は守りを安定させて攻める展開に持ち込んでリードを奪い、112手で制してタッグマッチ優勝を決めた。消費時間は▲森下1時間、△西尾54分。優勝した西尾明六段・ponanza組には、日本将棋連盟理事の片上大輔六段から優勝トロフィーが授与された。表彰式で西尾明六段は「今回は実験だと思って指していた。突き詰めると将棋は難しいゲームということがわかった」、森下卓九段は「決勝はうまく指されて完敗だった。普段は逆転負けが多いタイプなのでツツカナが心強く、やや甘えすぎたところがあった」とそれぞれ今日の対局を振り返った。「将棋電王戦タッグマッチ2014」は、プロ棋士がコンピュータ将棋ソフトを操作し、ソフトの推奨手を参考にしながら対局するトーナメント戦。9月20日の1st Round Aブロック、23日の1st Round Bブロックを経て、10月12日のFINAL Roundの3日間にわたって開催。1st Round Aブロックと1st Round Bブロックの勝者がFINAL Roundへ進み、シード組の佐藤慎一四段・ponanza 2013年ver.、久保利明九段・習甦とトーナメント形式で行われた。また、プロ棋士には、メガネ型のウェアラブルデバイスが装着され、この端末を通じて将棋ソフトの推奨手の情報を得ることができる。なお、5対5の団体戦としては最後となる2015年春開催の「将棋電王戦 FINAL」に出場するプロ棋士5名も発表され、斎藤慎太郎五段、永瀬拓矢六段、稲葉陽七段、村山慈明七段、阿久津主税八段が名を連ねている。
2014年10月12日佐藤健主演の映画『るろうに剣心』の舞台あいさつが13日に名古屋で行なわれ、佐藤と大友啓史監督が登壇した。その他の写真『るろうに剣心』は、1994年から『週刊少年ジャンプ』に連載され、コミックの累計発行部数は5000万部を突破、テレビアニメ化もされた人気作。かつては“人斬り抜刀斎”として恐れられるも、維新後に殺さずの誓いを立てた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤)が、様々な人との出会いを通じて、自らの生きる道を見出していく姿を描く。子どもの頃、リアルタイムでテレビアニメの放送を見ていたという佐藤は「ハードルは高かったです。僕自身がこのアニメを好きだったし、誰もが知っているマンガっていうのがわかっていたので、剣心を演じるっていうのがどれだけ高いハードルかっていうのは、最初から意識していました。でも、このハードルを超えられないならやらない方が良いと思った」と役への想いを告白。大友監督は「彼は自分から高いハードルを設定していた。そこに時間や場所を用意してあげれば、どんどん吸収していっていた」と称賛した。本作には本格的なアクションシーンが多く登場するが、大友監督は「今回は、時代劇の“殺陣”ではなく、“ソード(刀)アクション”と呼んでいます。“斬り合い”というのは人間とのぶつかり合いなので、そこにはドラマがある。今回はアクション俳優ではなく、健くんはじめ、素晴らしい役者たちが練習して演じた、CGに頼らない、汗を感じる生身のアクションになっています」と語った。また司会者から、この日を心待ちにしていたファンが開場の11時間前から列を作っていたことを聞くと佐藤は「マジっすか!? 暑いなか…。お水飲んでくださいね(笑)」と声をかけ、「この映画を楽しみにしていただいていたと思いますが、みなさんに見ていただけるのが本当にうれしいです」と笑顔を見せた。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映
2012年08月14日