岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「続・早起き」です。以前、この連載で“早起き”をテーマにしたのは『おはスタ』のレギュラーが決まったばかりのころでした。早朝の生放送でいつか遅刻をしてしまいそうだと心配をしていたわけですが、今のところ『おはスタ』では遅刻をせずに済んでいます。ところが先日、別の番組、ラジオの生放送で思い切り遅刻をしてしまいました…。なんと、1時間40分の大遅刻。完全に僕の寝坊が原因です。眠りが深くなりすぎてしまい、アラームが鳴っていることにまったく気がつきませんでした。本当に社会人としてこれはいかんなと猛省しました。ミュージシャンって一般的に朝が弱いイメージがあるのではないかと思います。午前中なんて起きてなさそう。だからちょっとくらい遅刻しても、まあそういうものか、と思われてしまう。でも、それはまったくの甘えだと思います。言った時間にはきちんと集合しよ、とみんなに言いたいです。もちろん僕もそうでないといけません。なぜ、ミュージシャンは遅刻しがち(というイメージ)なのかというと、生活のリズムが整っていないことが大きな原因なのではと推測します。僕の場合もそうですが、日によってスケジュールがまったく違います。『おはスタ』の日は朝の4時半に起きますし、深夜まで作業をしていると昼過ぎに起きることもある。何かの撮影があると夜中の3時に帰宅することもあります。うちのマネージメントは優秀なので、僕の睡眠時間を確保するスケジューリングをいつも意識してくれています。1週間の生活リズムの一定化は難しいですが、前の日が遅かった翌日は午前中の仕事を入れないでいてくれるとか、僕が寝不足にならない、体に無理をさせないスケジュールを配慮してくれます。それに僕は、ライブのあと眠れないんです。アドレナリンが大量に放出されてしまっているせいか、興奮状態が続きなかなか寝つけません。なので、ライブが連日あると、どうしても寝不足になってしまう結果に。ミュージシャンとしては、これはどうやってリセットして、いい睡眠がとれるかを追求したいところです。大谷翔平選手は睡眠をとても大切にされていて、毎日最低でも8時間、睡眠をとられていることで有名です。早起きをするためには、その前にいい睡眠をどうすればとれるかを考えるのが肝心かもしれません。まずは、フワちゃんにおすすめしてもらった噂のマットレスでも買おうかな…。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年11月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「パラレルワールド」です。僕はスポーツ観戦が好きです。今年は、印象に残るスポーツの名場面がいくつもありました。そういうシーンを目の当たりにすると、もし僕が大谷翔平選手だったら、渡邊雄太選手だったら、伊東純也選手だったら、どんなプレーをするんだろうかと想像してしまいます。野球選手だったらめっちゃ盗塁するタイプがええな…など、勝手な“パラレルワールド”に浸っています。みなさんは、そういう妄想をしませんか?スポーツ選手だったら…、というのはちょっと飛躍しすぎたかもしれません。スポーツ選手以外だと、映画監督だったらという妄想もよくします。もともと僕は中高生の頃、映画監督になりたいという夢を抱いていました。立命館大学に映像学部があり、そこで学びたいと具体的に思っていたくらいです。でも、調べていくうちになかなか学費が高いことがわかり、母子家庭の我が家では目指すのが厳しいのではないかと諦めました。でも、もしあのとき受けていて合格していたら…、今とは違う夢を追いかけていたのでは?と考えることがあります。とはいえ、もし映画監督の道を進んでいたとしても、とても厳しい世界です。道半ばで、たぶん助監督になって数年くらいとかでドロップアウトしていたかもしれません。幸運なことに今僕は、演者として映画作品にかかわれる職種につきました。映画の現場は少ないですがいくつか経験させていただいています。どの現場でも、スタッフさん…特にさまざまな役割をこなさないといけない助監督さんは、めちゃくちゃ大変そうです。映画監督になりたい、と夢を抱いていた頃はそんな厳しい現実を知りもしないですから。現実のこととしてぶち当たっていたら、どこまで夢を追い続けることができたのかはわからないな、とも思います。でも、今回のテーマのパラレルワールドはあくまで妄想。別の世界の話です。頭の中で考えているだけなら誰もが自由に発想して好きな職業に就くことができます。僕が映画監督だったら、山﨑努さんばっかり使う映画監督になりたい。この映画監督といえばこの俳優、みたいな名タッグってあるじゃないですか。あれに憧れるんです。山﨑努さんを主人公に、シリアスなもの、コミカルなもの、ハートウォーミングなもの…たくさん撮ってみたいです。どんな人物像がいいかと考えるだけで楽しいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月29日生理中は、痛みで体育の授業を休みたくなることもあるでしょう。そんなときに配慮のない言葉を言われたら、皆さんはどうしますか?今回は実際にあった「生理に関して驚いたエピソード」をご紹介します。Jさんの場合……小学生のときのことです。担任の先生(女性)に、生理痛がひどいので体育を見学したいと伝えました。すると、「じゃあ、先生も生理のときは体育しなくていいってこと?そんな理由で休むなんて聞いたことがない」と鼻で笑われました。そのときの心情は?母親から「お腹が痛かったら、先生に言って見学させてもらいなさい」と言われていました。予想外の担任の返答にとても驚いたのと同時にとても傷つきました。担任は、生理が軽い人だったんでしょうか、同じ女性でもこんな対応をされるのかとショックでした。その後は?体調は悪かったですが、体育の授業に参加しました。今は、だいぶ優しい世界になっていると思います。(34歳/飲食店パート)同棲中の彼からのひと言自身の体験談を描く漫画家みわ柴(@miwashibachan)さんの「生理で別れた話」でも、生理にまつわる驚きのひと言が描かれています。主人公のみわ柴さんは、知り合いから月経前症候群(PMS)のことを聞き、産婦人科を受診。同棲中の彼のもとへ帰宅すると……?日常生活に支障が出る生理前の症状は、「月経前症候群」という病気です。それを相談しに産婦人科へ行っただけなのに、「ついに浮気でもした?」と彼から疑われて弁明する羽目に。この後、さらに生理をめぐって主人公と彼は大きくすれ違ってしまいます。こんな時どうする?生理についてもっと全ての人が理解を深められる機会があれば、Jさんや漫画の主人公が言われたような言動はなかったかもしれません。もしあなたが「自分の症状に理解ない言葉」を言われたら、どう対処しますか……?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。漫画の監修:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(DoctorofPhilosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方、予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年10月29日生理中に体育の授業でマラソンを走るのは、躊躇してしまうという方もいるでしょう。生理痛はもちろんのこと、経血漏れなども気になりますよね。今回は実際にあった「生理に関して驚いたひと言エピソード」をご紹介します。38歳、会社員Aさんの場合……生理痛がひどいのと、経血量が多いので、その日の体育がマラソンだったこともあり、無理だと思い体育担当の女性教師に「見学したい」旨を相談しに行ったときのことです。理由を話したところ、「走れば治る!」と謎の返答をもらい、衝撃を受けました。そのときの心情は?お腹は痛いし、頭が割れるほどの頭痛もあり、ましてや大量の経血量。同性の体育教師が口にしたことが衝撃でした。言われた人へどんな対応をしましたか?そのときは言われるがまま体育の授業に出ました。しかし、途中でダウンして保健室に行きました。事情を保健室の先生に話すと「えー?!なんてことを……。かわいそうに」と、とても同情し、ベッドで寝かせてくれました。どんな世の中になって欲しいですか?女性でも生理の重さは異なるため、学生のうちから女性の中でもオープンにそういった話をできるようにしたらいいのかもしれません。同棲中の彼からのひと言自身の体験談を描く漫画家みわ柴(@miwashibachan)さんの「生理で別れた話」でも、生理にまつわる驚きのひと言が描かれています。主人公のみわ柴さんは、知り合いから月経前症候群(PMS)のことを聞き、産婦人科を受診。同棲中の彼のもとへ帰宅すると……?日常生活に支障が出る生理前の症状は、「月経前症候群」という病気です。それを相談しに産婦人科へ行っただけなのに、「ついに浮気でもした?」と彼から疑われて弁明する羽目に。この後、さらに生理をめぐって主人公と彼は大きくすれ違ってしまいます。こんな時どうする?生理についてもっと全ての人が理解を深められる機会があれば、Aさんや漫画の主人公が言われたような言動はなかったかもしれません。もしあなたが「自分の症状に理解ない言葉」を言われたら、どう対処しますか……?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。漫画の監修:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(DoctorofPhilosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方、予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年10月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「マルチプレイヤー」です。一般にマルチプレイヤーとは複数の楽器を演奏できる音楽家のことですが、そこから転じて、複数の役割をこなせる人のこともマルチプレイヤーと呼ぶと思います。芸能の世界でも、マルチに活躍されている方が多いですよね。俳優さんや芸人さんが歌を歌って音楽活動をしているだけなら昔からあることですが、最近では本格的にバンドを組んで、楽器の演奏や作詞・作曲などをとても見事に手がけている方もいらっしゃいます。そうやって、お芝居の世界も、お笑いの世界も、音楽の世界もシームレスで自由に行き来ができることは本当に素晴らしいことだと思います。僕自身も、ミュージシャンでありながら、お芝居の仕事をさせていただいたり、バラエティ番組に出演させていただくことがありますが、どの現場でも温かく迎え入れてもらえるのはありがたいことだなと思っています。いろんな人が、いろんな場所で自分の才能を存分に発揮できる世の中は、芸能の世界に限らずそうあるべきだと思います。学生の部活だって、野球部に入ったら野球だけとか縛らないでいいんじゃないか、と僕は思うんです。スポーツが得意な子は多分、どのスポーツだって得意。野球部と陸上部とバスケットボール部を掛け持ちしたっていい。いろんなことにチャレンジしてみて、その中でもこれがもっともやりたい、得意だなというのを見つければいい。大谷翔平選手だって二刀流で注目を集めました。どれか1つだけになんて絞らなくていい、できることはなんでもチャレンジしたほうが個性が伸びるというのは、新しい時代のひとつの価値観だと思います。それに、やってみないと自分に向いているか向いていないかなんてわからないです。僕も以前、とあるフェス会場のバックステージにダーツの機械が置いてあって試しに投げてみたら、めっちゃダーツがうまかった。その後、関ジャニ∞の丸山隆平さんにダーツバーに連れていってもらったのですが、その時もやっぱりすごく高得点をあげることができた。自分でまったく気づいてなかったですが、ダーツの才能が僕の中に眠っていました。いろんなことに挑戦していれば、自分にはこれが向いているという“なにか”に、いずれ出合えると思います。それがたくさん見つかれば、マルチプレイヤーになることだって夢じゃないと思います。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)がスタート!※『anan』2023年10月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ソニー製品」です。僕が所属しているレコードレーベルはソニー・ミュージックレーベルズのSMEレコーズです。マネージメントをお願いしているのもソニー・ミュージックアーティスツという会社です。ミュージシャンとして拾っていただいた当初からずっと変わらずソニーにお世話になっています。そうである以上、音楽を聴く製品に関してもソニーグループのものを使わせていただこうと、大きくひっくるめたところの“自社”製品を愛用しています。最近買ったものでいうと、ワイヤレスイヤホンを購入しました。普通に家電量販店へ行って試聴をしてみて、これがいいなと思って買いました。〈LinkBuds(リンクバッズ)〉というBluetoothイヤホンです。低域もしっかりとしていて音質のバランスがとてもよく、フラットで聴きやすくて気に入っています。イヤホンは、低音を効かすなどイコライザーを細かく設定することができるものやさまざまな種類があるので、試聴は必ずして、自分に合うものを見つけるのがいいと思います。〈LinkBuds〉は価格もお手頃だし、おすすめです。今、アルバム制作の真っ最中ですが、できあがった曲は家のスピーカーやマスタリングスタジオの冷蔵庫みたいにでっかいスピーカーでまず試聴して細かなところまでチェックします。でも、その後にスマホに落としてワイヤレスイヤホンで聴く作業も必ずやります。音楽を聴く環境は人それぞれですが、多くの人がイヤホンやスマホ内蔵のスピーカーで聴いているんじゃないかと思います。なので、みなさんが最も聴く状態と近い環境下で、どう音が鳴っているかを確認するのはとても大切な作業なんです。あとは、新幹線の移動時間もワイヤレスイヤホンで音楽を聴いていますね。家のオーディオ環境でいうと、楽曲を制作する仕事部屋で使用しているスピーカーはフランスのFOCAL(フォーカル)のもの。これは、僕が上京したばかりのころ、音響マニアである橘慶太さんが僕の耳に合うものを選んでくれたものなので他社製ですが、リビングに置いてあるのはやはりソニー製のコンポです。仕事部屋はあくまで仕事として音楽を聴くための場所なので、ゆったり落ち着いて自分のために聴くときにはこのコンポで音楽を流します。これも、みなさんご存じの家電量販店で普通に買ったものです。音楽は作るのも、聴くのもぜひソニー製でお願いします!おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)がスタート!※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月15日生理中の体育の授業は、生理痛や漏れなど不安を感じることも多いですよね。中には、気合いで頑張ってしまい大変なことになるケースも……。今回はそんな「生理を気合いで我慢していたら、大変なことになったエピソード」をご紹介します。19歳、大学生Nさんの場合……中学3年生の頃、体育の授業で持久走がありました。そのとき生理2日目だったため、休むか悩んだものの、中学校生活最後の持久走だったこともあり気合いで走ろうと決めました。クラス全体で行われていたため、クラスの全男女が一斉に校庭を走っています。校庭3週目あたりから腹痛がひどくなってしまいましたが、今更言えず走り続けていたら、血が漏れ出してしまいました。校則として白靴下を着用していたため靴下にも血がついてしまい、クラスみんなに見られました。その時の心境、またその後は?同性だけならまだしも異性にも見られ、ざわざわされてとても恥ずかしかったです。すぐに先生が駆けつけてくれて、保健室へ向かいました。クラスの皆の反応は詳しくは分からなかったですが、保健室で休むことができたため体調はよくなりました。こんな時どうする?中学生の頃に、生理と体育の授業が被るも、気合いで走ることを決意したNさん。その結果、ひどい腹痛と血が漏れてしまったようですね。生理だと「我慢をすれば大丈夫」といった風潮があるかもしれません。体調が優れない時は、無理をせずゆっくりすることも大切です。今回は「生理を気合いで我慢していたら、大変なことになったエピソード」をご紹介しました。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。(MOREDOOR編集部)
2023年10月11日俳優、子ども番組のMC、旅レポ、ラジオDJと、なんでもソツなくこなす男、岡崎体育34歳。本誌での連載「体育ですけど、オンガクです。」も6年を数え、いまだ話題は尽きない。どこまで奥が深いのか。その豊満な腹の内を探りたくなる。そんな時に手にしたいアルバムがついにリリースとなった。タイアップで制作した楽曲や他アーティストへの提供曲など、いわゆる“外仕事”をまとめたコンセプトアルバム『OT WORKS III』だ。シリーズ3作目、前作からおよそ2年半ぶりとなる。どういう会議の流れでオファーきたんや!?という意外性が実は一番うれしい。「僕は自分のオリジナル・アルバムにタイアップ曲は入れない主義。僕の場合、オーダーをいただいて書いた曲は作品や出されたテーマに沿って書く。そうすると一曲一曲バラバラでアルバムにまとめた時にバランスがとりにくい。だったら外仕事をコンセプトにアルバムにしようと、このシリーズが生まれました」アルバムを通して聴くと、その多種多様な仕事ぶりに舌を巻く。人気アニメの主題歌にはじまり、ラグビーの稲垣啓太選手と共演もしたテレビCMのカバー曲、情報番組のテーマソングにコラボ曲の数々…。曲調もラウドロックからEDM風、ハートウォーミングなポップスまで、その幅の広さに彼が多くのオファーと真摯に向き合い、応えてきたことがよくわかる。「でも、曲順を決めて一つのアルバムとして聴いた時に、あ、すごく自分っぽいとも思ったんです。シリーズIやIIのころはニーズに応えることで精一杯だったけれど、最近の楽曲はそれを踏まえつつ自分のカラーを出すこともできつつあると思う。そのフェーズまで来られたんだというのを確信できました」「Beats Per Minute 220」の歌詞にもあるとおり、中学の先輩と後輩の関係であり、デビュー以降も切磋琢磨を続ける盟友ヤバイTシャツ屋さんとの初コラボ曲や、Hey! Say! JUMPやSexy Zoneへの提供曲のセルフカバーなどファン待望の楽曲も多数、収録されている。「初音源化した中で注目してほしい曲は、NHK富山放送局のマスコットキャラクター“きとっピ”のテーマソング『富山におるちゃ』ではないでしょうか。富山にコネもない、行ったこともない岡崎体育にオファーをしてきてくれた、大変ありがたい一曲です。いまだにどういう経緯でオファーがきたのか謎です。でも、実はこういうのが一番うれしいんです。どういう会議の流れで岡崎体育にまかせてみようとなったんや!?という時ほど僕の腕の見せどころ。どんな方ともタッグを組んで、いいケミストリーを見せられる、自分の音楽の可能性を示せると言っていきたい。それを宣言するアルバムシリーズでもあると思っています。もっと多くの方に岡崎体育にまかせてみよう、と思っていただきたいです!」また、今回は「サブマリン」の12インチのアナログ盤も同時発売。レゲエサウンドが心地いいサマーソングは、すでにライブで披露されている定番曲だ。「これはもうすぐ発売する予定のオリジナル・アルバムに収録予定の一曲。先行でアナログリリースするのは初めての試みです。ライブでやり続けているし、お客さんに『もう聴き飽きたわ』と言われても耳を貸さず、今後もやりたいと思っている贔屓曲なので、ひと足早くお届けしたいと思いました。新しいアルバムは京都・宇治の実家を出て初めて東京ですべてを制作。今後の僕の進む道を指し示す一枚になっているんじゃないかと思います」岡崎体育の腹の内には、きっとまだまだ知らない魅力が詰まってる。左・TVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマ「Knock Out」、フラワーカンパニーズのカバー曲「深夜高速」など全11曲を収録した『OT WORKS III』¥2,500。右・アレンジを外池満広、ミックスをDub Master Xが手がけた12インチアナログシングル『サブマリン』¥2,860(共にSMEレコーズ)。おかざきたいいく10/7より、昨年に続き全国のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」がスタート。11/4には、きとっピのホームタウンである富山SOUL POWERでも公演を行う。※『anan』2023年10月11日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「『OT WORKS III』余談」です。10月4日に僕のタイアップ作品を集めたアルバム『OT WORKS』シリーズの最新版『OT WORKS III』が発売になりました。アルバムの内容については、この号の後ろの方にあるEntertainment Newsでお話しさせていただきました。1ページも割いていただいています。anan編集部のみなさん、いつもありがとうございます!なので今回の連載ページでは、普段話せないアルバムの余談をご紹介できればと思います。なかなか語る機会がないのですが、このアルバムシリーズでは毎回ジャケットに動物が登場しています。みなさんお気づきだったでしょうか。今回は雷鳥と牛です。この発想は、僕と母が大好きなイギリスのバンドQueenのアルバムジャケットから得ました。エンブレム風のデザインのものがあり、それがかっこいいなと思っていて、いつか自分のアルバムでもやってみたいと思っていたんです。Queenのエンブレムにはライオンが2頭描かれていた。それが僕のアルバムだったら何だろうと考えた結果、『OT WORKS』でエンブレムを支えるワニとペンギンになりました。ペンギンはみなさんご存じ、僕のステージ上唯一の友だち“てっくん”。それと「感情のピクセル」という曲の中で登場する“ワニさん”。岡崎体育楽曲由来の動物ということでこの2つが選ばれました。これらがその後も踏襲されるのかと思いきや、『OT WORKS II』ではタヌキとキツネに変わっています。これは、アルバム収録曲のビッケブランカさんとのコラボレーション曲「化かしHOUR NIGHT」に由来しています。うまいこと動物にちなんだ曲があってよかったです。そして今回の3枚目、収録曲のどこかに動物がいないか!?と探したところ、僕がテーマソング「富山におるちゃ」を書き下ろしたマスコットキャラクター“きとっピ”のたからものが雷鳥のポーチ。そして、ヤバイTシャツ屋さんと初コラボした「Beats Per Minute 220」はレッドブル主催のイベントで生まれた曲。レッドブルのロゴに描かれているのは赤い牛…なんとか動物2つ見つけました!今後のタイアップで都合よく動物がやってきてくれるのかどうかは分かりません。『OT WORKS IV』のためにぜひパンダの曲とか書きたいところです。和歌山のアドベンチャーワールドさん、テーマソングを欲していませんか?オファー、お待ちしております!おかざきたいいくアナログ盤12インチシングル『サブマリン』を10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」が、10/7からスタート!※『anan』2023年10月11日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年10月07日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、スポーツの秋を代表するイベント『体育祭』を開催します。5色のチームカラーに分かれ、全18種目のミニゲームでチームの得点を競いましょう。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、『2023 体育祭』イベントを開催することをお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ『2023体育祭イベント』キャラフレ 2023体育祭イベント2023年10月7日(土) 15:00 ~ 10月9日(月・祝)21:00キャラフレの『体育祭』は、学園生徒全員が5色のチームに分かれ、自分のカラーのハチマキをつけて、全18種目のミニゲームの得点を競い合います。優勝チームには、部屋に飾れる優勝旗アイテムがプレゼントされます。陸上競技100m走200m走走り幅跳びパン食い競走スプーンレース球技サッカー(PKゲーム)リフティングパターゴルフフリーバッティング紙風船つぶし道場で行われる競技弓道柔道剣道体育館で行われる競技フリースローボウリング風船割り団体競技400mリレー玉入れショッピングモール「カラーくじフロア」にて、『チームカラーくじ』販売2022年10月6日(金)17:00 ~ショッピングモールの「カラーくじフロア」では、カラフルなスポーツチーム衣装『チームカラーくじ』がスタートします。1回300コインでアバターコスチュームがあたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。『チームカラーくじ』フォレストファーム『コスモスのお世話』2023年9月30日(土)0:00 ~ゲーム内の教会に隣接する『フォレストファーム』は、コスモスが満開のシーズンを迎えました。コスモス畑に水やりのお世話をすると、アクセサリのアバターアイテムや、回復アイテムがもらえます。『コスモスのお世話』キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「モチベーション」です。みなさん、モチベーションはどうやって上げていますか?人生にはさまざまなターニングポイントがあると思います。熱中しているスポーツの大会や受験、就職活動など、ここぞという頑張りどころではモチベーション=やる気を高めて取り組まないといけない。今、僕もまさにその意識を高めないといけない最中にいます。オリジナルアルバムを制作中なので、そこに向けて集中しないといけないのですが、どうやって日々のモチベーションを上げればいいのか、いまいち掴めずに過ごしています。これは持論ですが、人間は生まれてくる時にもっとも“やってやる”という気持ちがあるのではないか。心地よい羊水に包まれた安心安全な母体から出て、苦しい産道を通り生まれ出てくるって、どれだけ強い意欲があるのでしょうか。「生きるぞ!」という人間としての原動力、命の叫びを感じます。最初にあっただろう、そんな強いモチベーションを今こそ僕は取り戻したいです。人間も30年ほどやっていると、疲れたとか休みたいとか、ちょっとだけ寝たいなどが、どうしても先に出てきてしまいます。頭ではもっと作品に磨きをかけたい、もっと頑張って制作に打ち込みたいと思っていますが、頭と体の求めることの乖離がすごすぎます。どうすれば強いモチベーションを保てるのか、知りたいと思っています。一つ、やる気を保つために大切なことは、目標を明確に掲げることではないかと感じています。受験や就職などは「この学校に入りたい」「この会社で働きたい」という明確な目指す先があります。デビューした当時の僕の目標は「30歳までに〈さいたまスーパーアリーナ〉でワンマンライブをする」でした。これも、受験や就職と同じで、かなり明確で努力の方向性を定めやすい良い目標だったと思います。目標を立てる時に大事なのは、それを実現するために何をすればいいのか、わかりやすく道筋が見えていること。道筋がわかっていると、どうすれば効率よく目標に向かっていけるかもわかります。そのことがモチベーションアップにも繋がります。今の僕には、それが足りないのかもしれません。今の最大の目標は「紅白歌合戦に出場する」こと。そのための道筋には一体、どんなルートがあるのか?いい楽曲、いいアルバムを出すことが一つの道筋になると信じて、モチベーションをがんがん上げていきたいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年10月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月30日今回は、体育の授業で怪我をした子どものエピソードを紹介します。小学校から電話大丈夫かと聞くと…お風呂に入ろうとしたら…叫ぶ息子急いで病院へ行くと…体育の授業で肘を怪我した息子。帰宅後、突然痛みを訴えたのでレントゲンを撮ることに。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。作画:fatapi編集:愛カツ編集部
2023年09月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「夜食」です。夜食を作って食べるのが好きです。最近は、人間ドックの結果が悪く、かかりつけの病院の先生に太りすぎないようにと注意をされているので、目玉焼きを一つだけとか、カロリーを摂りすぎないように気をつけつつ、夜食を楽しんでいます。夜食作りは実家にいた頃からの習慣です。作業が一区切りつくと、「よし作るか!」となります。作業が終わる時間次第で作り始める時間も変わるので、深夜のこともあれば、もうそれ朝ごはんやろ?という時間になることもあります。朝7時に食べれば、それから寝るとしても朝ごはんなのではないでしょうか。だめでしょうか。実家にいた頃は冷蔵庫に食材が豊富にあったので、玉ねぎ半分とか、余った食材を使ってどんな料理が作れるか工夫することが好きでした。なんでもみじん切りにしてチャーハンにするとか。卵と納豆パックを使った納豆だし巻きもよく作るメニュー。卵3個をといて、そこに醤油とだしを入れて、塩こしょうをちょっとして納豆をひとパック入れます。一気にかき混ぜてそのままフライパンでだし巻きを作る。これはタンパク質まみれなので、先生にも怒られないメニューかと思います。もう一つ、最近のお気に入りはカルボナーラ・ペペロンチーノ。ペペロンチーノは僕の得意料理の一つ。それに、生クリームと卵を加えるのが、カルボナーラ・ペペロンチーノです。生クリームを入れることで、ニンニクと唐辛子の辛味がマイルドになります。本来別々のメニューであるお互いのいいところを引き立て合ってすごくおすすめです。でも、これは高カロリーなので夜中に食べているとバレたら叱られてしまうかもしれません。でも、夜食作りは続けたいです。自炊はお金の節約にもなりますし。最近は宅配でなんでも届けてもらえるじゃないですか。アプリひとつで。とても便利なのですが、頼りすぎるのはよくないのではと思っています。スーパーに行って、食材を買って、料理をして、食べ終わったら洗い物をする。そういう、人として社会性のある生活習慣を守っていきたい。面倒だから、お手軽だからと便利なものばかり利用していると人としての尊厳まで失われてしまうのではないか、と危惧しています。浮世離れしがちなミュージシャン業だからこそ人間らしい生活感に立ち返れる夜食作りを大切にしたいです。病院の先生には、多少目を瞑ってもらいたいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月21日生理のつらさは人によって違うもの。中には、体育の授業に参加できないほどの痛みに襲われる方もいます。今回はそんな生理に対して「理解のないひと言」を言われて驚いたエピソードをご紹介します。Nさんの場合……学生時代のことです。まだ身体が生理のリズムに慣れておらず、経血の量や生理痛に関してまったく予測ができませんでした。子宮周辺が痛く、動けない状態だったときに、体育の授業を休みたいと先生に伝えたところ、「たかが生理ごときで甘えたこと言わない。単位とれないよ」と言われました。生理痛に関しては人それぞれ症状も違うので、理解してもらえないことがとても悲しかったです。このようなことが起こらないために性教育の中で教えて欲しいことは?生理痛は十人十色であり、また未成年はまだまだ身体が発達途中のため、予期せぬ出来事が起こることも多いのでしっかり聞いてあげ、向き合ってあげることが大切だなと感じました。(35歳/会社員)同棲中の彼からのひと言自身の体験談を描く漫画家みわ柴(@miwashibachan)さんの「生理で別れた話」でも、生理に理解のないひと言が描かれています。主人公のみわ柴さんは、知り合いから月経前症候群(PMS)のことを聞き、産婦人科を受診。同棲中の彼のもとへ帰宅すると……?日常生活に支障が出る生理前の症状は、「月経前症候群」という病気です。それを相談しに産婦人科へ行っただけなのに、「ついに浮気でもした?」と彼から疑われて弁明する羽目に。この後、さらに生理をめぐって主人公と彼は大きくすれ違ってしまいます。こんな時どうする?生理についてもっと全ての人が理解を深められる機会があれば、Nさんや漫画の主人公が言われたような言動はなかったかもしれません。もしあなたが「自分の症状に対して理解ない言葉」を言われたら、どう対処しますか……?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。漫画の監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(DoctorofPhilosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方、予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年09月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「キャンプ」です。キャンプと音楽は意外と密接な関係にあります。「フジロック」や「ライジングサン」などロックフェスティバルの登場から、フェスでテントを張ってキャンプしながら参加することが定番となりました。日本のキャンプブームの火付けには、このフェスカルチャーの浸透も大きく影響していると思います。ほぼ同時期に、この2つが日本の若者カルチャーに定着したように思います。最近は、ギアも手軽でおしゃれなものがたくさん出ています。先日、京都のロケ番組で見せていただいたのですが、空気を入れるだけで張れるテントなんかもあるんですね。面倒な骨組みをすることなく、ものの数分でパッとテントが立てられる。そういう気軽さが本気のキャンプ好き以外も「行ってみたい」と思わせる土壌になっているのでしょう。岡崎体育はといえば、ガチキャンプはしたことがありません。やりたい気持ちはありますが、初心者ゆえ何もわからないなか、一歩踏み出すことができないでいます。できれば最初は、キャンプ慣れしている方と一緒にやりたいところ…。さらにそれがミュージシャンだとベストです。ミュージシャンと一緒にキャンプに行くのは絶対おすすめだと思います。なぜなら焚き火の前で音楽を奏でてくれるからです。キャンプといえばいにしえよりキャンプファイヤー。火を囲んですることといえば当然、歌。それしかありません。それがプロのミュージシャンだったら最高ですよね。ギターで弾き語りとかしてもらいたいです。理想は奥田民生さんとか、山崎まさよしさんとか…。先輩方にずっとキャンプに付き合っていただくのは恐縮なので、焚き火だけ参加でお願いしたいです。焚き火前入り、焚き火後出のスペシャルゲストで、ぜひ参加していただけないでしょうか。…というのは冗談としても、いつかキャンプに行ってみたいです。自然の中に身を置くことでいろんなことから脱却できそう。クリエイティビティも刺激されそうです。キャンプ好きって今すごく多いですよね。だから「なんでそんなに好きなん!?」とその理由を知りたいです。一体、何をもたらしてくれるのでしょうか。でも行くとしたら高機能キャンプ場がいいです。温水洗浄機付きのトイレは必須ですし、しんどくなったときに駆け込める救護施設があるとうれしい…。こんな僕とご一緒していただけるミュージシャンキャンパーの方おられましたら、ぜひご連絡ください。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「閃光ライオット」です。この夏、Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された「閃光ライオット」のファイナルで特別審査員を務めました。「閃光ライオット」とは、10代のアーティストのみによる“ティーンネイジロックフェス”。コンテストやオーディションとは一線を画し、決勝のステージを目指し全国のアマチュアアーティストたちが集まる、“音楽の甲子園”的存在です。今年、9年ぶりに開催されました。これまでに、初代グランプリのGalileo Galileiに始まり、緑黄色社会、ねごと、のちにOKAMOTO’Sとなるズットズレテルズなどが出場し、多数のプロミュージシャンを輩出してきました。岡崎体育自身はこれまで「閃光ライオット」とはまったく何の関係もありませんが、今回特別審査員に抜擢いただいたので精一杯その役割を果たしてきました。なぜ選んでいただいたのかは、よくわかっていません。2月にNHKの「のど自慢チャンピオン大会」でも審査員を務めさせていただいたので、その経験が評価されたのかもしれません。いや、僕のプロデューサー的視点が評価されたのかもしれません。もはや審査員の僕のほうが、なんで自分が選ばれたのだろう…、運営が求める正しい審査員目線で審査できるのだろうか…と、ドキドキしてしまいました。とはいえ自分なりにしっかり指針を持って選びたいと思いました。僕が大事にしたポイントは、どれだけ彼らがアーティストとして大成するか、世の中に影響を与える存在になれる可能性があるのかということ。もう少しレコード会社の人っぽい視点で申し上げると、どのアーティストが最も売れそうか、というのを判断の基準にさせていただきました。なぜそういう指針にしたかというと、僕自身が夢重視で活動してきたミュージシャンだからです。みなさんまだ学生さんなので、高校生活の思い出作りでバンドをしている、このステージが終わったらバンドを解散して受験勉強に専念する、という子もいると思います。もちろん、それも否定しませんが、“将来、絶対プロになる”という気概や意識を持っている人のほうが絶対に強いと思うんです。そんな視点で見ていた僕がもっとも気になったのが、島根県出雲出身の18歳のシンガーソングライター、shokiくん。みなさん、彼の名前は覚えておいたほうがいいと思いますよ。それくらい、すばらしい才能でした。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「岡崎体育流暑さ対策」です。猛暑を通り越し、殺人的な暑さの日々が続いています。もう夏休みも終わりですが、まだまだこの暑さは続きそうですね。みなさん、暑さ対策は9月になってもしっかりしてください。僕も、ロケ撮影のときや屋外のフェスなどに参加するときには、暑さ対策を徹底しています。ご存じかと思いますが、のぼせ防止には体内の血液を冷やすといいそうです。動脈が通っている部分を冷やしてあげると、そこから冷えた血液が全身を巡るので、体温を下げることができます。なので、首や腋の下、太ももの付け根などを、叩いて割ると冷たくなる保冷剤みたいなやつで、しっかり冷やしてくださいね。夏フェスも9月に開催されるものがたくさんありますよね。みなさん、しっかり対策をして楽しんでいただきたいです。今年の夏にじっくり考えましたが、リスク管理を徹底したい男・岡崎体育としては、究極の暑さ対策は“外に出ない”。これに尽きると思います。なので、僕はこの夏、お仕事以外ではほとんど外に出ていません。どんなに楽しそうなお誘いを受けても基本、プライベートは断りました。また、室内にいたとしても油断してはいけません。無理をせずエアコンをつけてください。おじいちゃん、おばあちゃん世代の方々は、まだまだ「エアコンをつけるのは体に悪いから」とつけないでいることも多いと思います。しかし、そういう考え方はもう古いと思っていただいて結構です。エアコンをつけないで室内がサウナ状態になって熱中症になってしまっては元も子もありません。おじいちゃん、おばあちゃん世代の方々はあまりこの連載を読んでいないかもしれませんが、“国民の孫・岡崎体育”からのお願いと思って聞いてほしいです。エアコンをつけてください。それと、水分補給をしっかりすることもとても大事ですよね。僕は夏だけでなくオールシーズン、水を1日2Lは飲むようにしています。おすすめは、新しいボトルが誕生した天然水の「い・ろ・は・す」です。ごくごく飲めます。というわけでまとめますと、岡崎体育流の暑さ対策は、水は日頃から2L飲む、直射日光に当たらないようにして体温を上げない、そのためにはできれば外出しない、です。でも、ライブやイベントにはぜひとも足を運んでいただきたい。なのでそういうときはリスク管理をしっかりして、無理することなく楽しんでほしいです。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年9月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年09月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「養生」です。この数か月、新型コロナウイルスに罹患してしまったり、それとは別に急な発熱があったりと、体調を崩すことが多かったです。ゆえに今、“養生”をすることに専念しています。養生とは、生活習慣を見直し、体の状態を整えてあげること。健康を増進することで、免疫力を上げ、病気になりにくいボディ作りを目指しています。具体的に何をしているのかというと、うちのディレクターからは8年ほど前から風邪をひくたびに、「ビタミンCを摂取し、とにかく睡眠をとりなさい」と言われていますので、風邪をひいたらまずそれを厳守するようにしています。かむかむレモンをたくさん食べます。今回はそれにプラスして、自分なりに民間療法をあれこれ調べて試しています。そうすると、これまで常識だと思っていたことと違うことがあって驚いています。生姜は体を温めるから風邪をひいたときに摂取するといいと思っていたのですが、熱があるとき、または熱が上がっている状態のときには、余計な熱を体内に溜めてしまうからあまりよくないのだそうです。また、生姜には体や粘膜を乾燥させる性質があるので、乾燥からくる咳の症状にはよくないという説もあり、それも知りませんでした。養生では、症状や体の状態に合ったものを摂取することが肝心。僕は気管支がウィークポイント。すぐに喉を傷めてしまいます。なので、今回は気管の炎症などによいとされている“白い食べ物”をたくさん摂るようにしました。大根や梨などがそれに当たるそうです。なかでも大根は、ファイトケミカルという免疫力を向上させる栄養素があってめちゃくちゃいいということを今回知りました。知り合いの方に、切った大根をはちみつに漬けて作る、大根はちみつの作り方も教えてもらったので、今度試してみたいと思います。湯治とかも行きたいですし、鍼灸もやってみたい。とにかく今は、健康な体を目指したいです。いちばん大事なのはやはり日々食べるもの、生活習慣なんだなと思います。例えば、インスタント食品ばかり食べていたらやっぱりあかんよな、と。もちろんインスタント食品は手軽でおいしくていいんですが、でも熱が40°Cあるときには食べなくてもいいかも…。みなさんも、風邪をひいたり体調を崩したりしたら、無理をせず野菜など体の負担にならない優しいものを食べて過ごしてください。僕もそうします。おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』と『サブマリン』アナログ盤12インチシングルを10/4に同時発売。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(10/7~12/23)の開催が決定。※『anan』2023年8月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年08月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「AI」です。ChatGPTなどの生成AIが話題です。これは、僕のような仕事をしている人間からすると、はっきり言って脅威です。芸術の分野にAIが進出してくるのはまだ先だと思っていましたが、進化の速度を甘くみていたようです。先日も、AIでかわいらしい女性の姿を生成して、それでSNSのアカウントを作り、まるでその女性が実在するかのようにやりとりをしていたというニュースを読みました。実際の中身は普通のおじさんだったそうです。もう何を信じていいかわからない…という恐怖を感じました。実は、僕もAIに作詞を頼んだことがあります。友達と遊びでやっただけですが、AIに歌詞を書いてもらい、それで曲を作るというのを実践してみたんです。その時はAIが考えた歌詞がまだギリださくて「よしよし、まだこのレベルか」と思いました。でも、その時一緒に遊んでいた友人が「岡崎体育っぽい歌詞を書いて」とお願いをしたら、20分くらい考えてからコミックソング的なものを返してきたんです。AIが“岡崎体育っぽい”を認識して、おかしみのある歌詞を返したことにちょっとゾクッとしましたが、その歌詞もまた、コミックソングとしてのクオリティはまだまだ低いものでした。岡崎体育とAIの見分けはまだつきそうです。たぶんですが、作詞より作曲のほうが先にAIが台頭してきそうです。歌詞は膨大な日本語から、言語センスという感覚的なものに依って生み出されています。だから、学習しないといけないことが幅広いし、深度もあって難しいと思います。一方、作曲は12個の音の組み合わせでしかない。コード進行とスケールを覚えたら“っぽい”楽曲がすぐ作れるようになるのでしょうか。そうなったら本当に作曲家の仕事がなくなってしまう。これは、どうすればいいのでしょうか。BUMP OF CHICKENさんが10年前に初音ミクとコラボして曲を出した時、衝撃を受けました。でもそうやって、デジタルの世界やAIの技術を受け入れていく姿勢が、今のミュージシャンには必要なのかもしれない……。実を言うと、僕も今、AIとどう付き合っていくべきかを考えた曲を用意しています。AIというか、スマホなしでは生きられない今の現代人に向けた歌になる予定です。ニューアルバムに収録するので、ぜひみなさんにも聴いて考えてみてほしいです。おかざきたいいくTVアニメ「マッシュル‐MASHLE‐」オープニングテーマ曲「Knock Out」が好評発売中。「SUMMER SONIC 2023」8/20、「風とロック芋煮会2023 風とロックイモニーパーク」9/9などの夏フェスに出演決定。※『anan』2023年8月16日‐23日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年08月12日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「プールの思い出」です。夏ですね!夏といえばプール。プールと音楽のエピソードといえば、子供の頃に通っていた、太陽が丘ファミリープールのことを思い出します。夏になると家の近所にあったこのプールに友達と出掛けるのが定番でした。ウォータースライダーや波のプールなんかもあってとても楽しい。でも、京都府の施設なので小中学生はお手頃価格で遊べたんです。10歳くらい、小3か小4の時だったと思うのですが、友達4人で夏休みにプールへ行きました。夏休みだから当然、混んでる。どこも人がいっぱいだったのを避けてか、僕たちは競泳用プールのエリアにたどり着きました。そこには誰もいなくて、静かな25mプールの水がなんだかすごくきれいだなと思ったのを覚えています。当時、競泳用プールも開放されていたはずですが、なぜかそのタイミングだけ他に誰もいなかった。人がいないことをいいことに、僕たち4人はそのプールで思い切り遊びました。さっきまでの喧騒を離れて、まるで貸し切りのような静かなプールで4人だけで遊んでいるのがすごく不思議な感覚でした。その時にスピーカーから流れていたのが、当時流行っていた宇多田ヒカルさんの「Automatic」。遊び疲れた僕は、プールサイドにある観客席に座って残りの3人が遊んでいるのを眺めていました。その時のなんだか妙な感じを覚えています。青春ぽいのか、異世界へ迷い込んだようなのか…、そしてその背景で流れていた「Automatic」。今もこの曲を聴いたり、夏がくると、その記憶がフッとよぎります。その時は、たしかあとから別のお客さんがやってきて、僕たちも別のプールに行こう!と移動したように記憶しています。その競泳用プールで泳いだのはその夏だけの出来事でした。だからなのか「Automatic」を聴いたその時の記憶が今も強烈に残っています。レジャー施設でかかっている流行歌って、その時のシーンと一緒に深く記憶に刻まれることがありますよね。みなさんも、そういう夏の場面と一緒にメモリーされている曲があるのではないでしょうか。今の子供たちだと米津玄師くんの曲とかなのかな、と思いました。米津くんは神秘的な雰囲気をまとった曲も多いので、子供の頃の夏の想い出となんだかリンクしやすそうです。みなさんにも、そういう夏の物語の主人公になれるような記憶の一曲をこの夏、見つけてほしいです。おかざきたいいくTVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマ曲『Knock Out』が好評発売中。「SUMMER SONIC 2023」8/20、「風とロック芋煮会2023 風とロックイモニーパーク」9/9などの夏フェスに出演決定。※『anan』2023年8月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年08月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「木村昴さん」です。前回、人の話を聞いて場を回せるMCになりたいという話をしましたが、身近に僕が憧れる会話のプロがいました。その人こそ今回のテーマ、木村昴さんです。僕がレギュラー出演しているテレビ東京系列で放送中の『おはスタ』のメインMCをしていて、仲良くさせていただいています。番組では“スバにぃ”としておなじみです。子ども番組のMCですから、スバにぃの時はテンションが180~200%上がっている状態だと言っていいくらい、とてもテンションが高いです。とはいえ、木村さんは常日頃からテンションの高さが100の状態の方。テレビでみなさんが見ている木村さんそのままで、普段も接してくれていると思って間違いないです。「あれ、今日はテンション低いな、機嫌が悪いのかな」というようなところなんて見たことがない。でも、木村さんだって人間です。体調の悪い時だってあるはず。でも、そういう時は表に出てこず、人に心配をさせない方です。なんかそういうところ“猫みたいやな”と思ってます。木村さんのその人柄はもちろんプライベートでも変わりません。僕と木村さん、そしてフワちゃんの3人は実はとても仲良しで、3人で何度かごはんに行っています。テンションが高く、ワーワーしゃべるタイプの二人と人見知りキャラの岡崎体育。どう考えてもなんだか合わないように思われるかもしれませんが、オセロのようなもので、元気と元気に挟まれると僕もつられて元気になります。定期的に二人にお会いしていると元気をチャージできてとてもいいです。話を戻します。そんな木村昴さんにも人の話を聞く極意を聞いてみたい。番組でもそうですし、プライベートの飲み会でも、とても上手に話を引き出してくれます。前回話した、僕が苦手な相槌の打ち方もとても上手です。ほんまに全部のことに興味があって好奇心があるから、熱心に聞いてくれるのだと思います。自分が知らないことがあっても「え?ってことはさ…」と向こうからあれこれと質問をしてくれる。なんだか“全自動マッサージ機みたいやな”とも思いました。こっちのことを自然とほぐしてくれて、気持ちよくリラックスさせてくれる。僕は聞きたいことだけ聞くと「へー」で終わって会話が続かないところがある。人の話を掘り下げて、会話のラリーを続けるコツを学びたいなと思います。おかざきたいいくTVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマ曲『Knock Out』が好評発売中。「SUMMER SONIC 2023」8/20、「風とロック芋煮会2023 風とロックイモニーパーク」9/9などの夏フェスに出演決定。※『anan』2023年8月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年07月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「MC」です。先日、『まつもtoなかい』(フジテレビ系)に出演させていただきました。ご存じかと思いますが『まつもtoなかい』はダウンタウンの松本人志さんと中居正広さんがMCを務める番組。僕は日本を代表する名MCのお二人に、“MCの極意”を伺いたいと思っていました。でも番組をご覧になられた方はお分かりかと思いますが、実のところまったく参考にならない回答しか得られませんでした。お二人とお話しできたのは大変楽しかったのですが、そのレベルに達するには僕にはまだまだ修業が必要のようです。MCができるようになりたい、という憧れのルーツを辿ると、母親に辿り着くのかなと思います。僕の母親は結婚式やイベントなどの司会を仕事にしていました。実際にMCをしている現場を見に行くことはなかったですが、僕の保育園や小学校時代の謝恩会や茶話会などで、母は司会を買って出てやってくれていた。それで初めて母の仕事ぶりを間近で見て驚いたことを覚えています。小学校6年生が茶話会でおとなしくしているわけもなく、盛り上がって騒ぐわけです。でもそれを母は、見事な手腕で捌いていた。先生たちよりうまく言うことを聞かせていたんです。クラスメイトたちも「岡のオカンが注意しているから言うこと聞かなあかん」となったのかもしれませんが、でも自分の母がマイク一本で学年全員を静かにさせた、というのはちょっとかっこいいなと思いました。これまでもいくつかの番組でMCをさせていただいたことはありますが、まだまだ母の足元にも及ばないなと思います。この間も、綾小路翔さんのラジオ番組に呼んでいただき、その出演番組をラジコのタイムフリーで聴いたのですが、「うん、うん」って普通に相槌を打っていて、事務所の先輩の話を聞く態度ではない。「お前、“うん”ってなんやねん、そこは“はい”やろ!」と、ゲストとはいえ自分の相槌に納得いきませんでした。僕の話を聞く姿勢の理想は関ジャニ∞の村上(信五)さん。以前、一緒に番組に出た際に、話を聞く技術が素晴らしいと感じたんです。相槌のタイミング、ちゃんと聞いてくれている視線、なんならカラダは前のめりでした。そういう相手だと人はどんどん話をしたいと思うんやろなと思いました。僕は感じのいい相槌の仕方からまず覚えないといけないと思います。ミュージシャンナンバーワンMCへの道はまだまだ遠そうです。おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.5、6を7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。TVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマ曲『Knock Out』が好評発売中。※『anan』2023年7月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年07月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「握手会」です。過去、岡崎体育が握手会をしたのはたった1回だけ。タイアップ楽曲をまとめた『OT WORKS』リリース時に、発売記念イベントとして関東と関西で開催しました。たくさんの方が会いに来てくださったのを覚えています。その時に、お客さんの一人に「あー、手が湿っている」と言わせてしまったのが記憶に残っています。「やっぱり」です。汗っかきの僕は「べちゃべちゃな汗ばんだ手で申し訳ない…」と思っていたので、他のお客さんにも「湿ってる…」と不快な思いをさせてしまう危険性が高いと判断して、その後開催を控えています。でも、ファンの方々と触れ合うイベントというのは大事にしたいので、岡崎体育らしい接触イベントを今後は考えていきたいと思います。たとえば、“会釈会”というのはいかがでしょうか。お互い向き合ってちょっと会釈をしてから会話を二言、三言交わす…なんて奥ゆかしくて大人な感じがしていいのではないかと思います。目と目を合わせて会釈するだけなんて、ちょっと雅なイベントになりそうです。または“逆握手会”というのはいかがでしょうか。そもそも岡崎体育が「握手してあげましょう」というのがおこがましくて、自分で言うのもなんだかむず痒い気持ちがしてしまいます。それならば、逆に僕がファンの皆さんに「握手してください!」とお願いしてまわる逆握手会をしてみたい。ファンの方々に個室に入っていてもらい、僕のほうが歩いて握手をしに行くし、僕が流されていくというシステムならばアリかな?という気がします。いずれにしても、直接会いたいと思ってくださることや、自分の思いを直接伝えたいと思っていただけるというのはとてもありがたいことです。握手をしている時間なんて10秒くらいのこと。そこに思いを詰め込んで、「こういうところが好きです」と伝えてくれる時間はかけがえのないものです。でも、それに対してうまく返すことができないのもちょっと悩んでしまいます。結局「ありがとうございます」しか言えないんです。こちらとしても10秒の中で、「きみの気持ちしっかり受け取ったで。いつも応援してくれてありがとう。また会いに来てな!」を伝えられるワードがあればいいのですが、結局は強めに「ありがとうございます!」と言うほかないのが、なんかちょっともどかしいです。おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.5、6を7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。TVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマ曲『Knock Out』が好評発売中。※『anan』2023年7月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年07月16日生理の日に限って、体育や外出をしなければならない日と被ったことはありませんか?中には、生理の症状が重くても、休みづらさから我慢する方も多いようです。今回MOREDOOR編集部では、そんな生理のつらい問題を描いたオリジナル創作漫画『生理重子の日常』を漫画形式でご紹介します!漫画のあらすじ生理痛が重い中学2年生の主人公『生理重子(せいりおもこ)』。「なんで女ってだけで、こんな嫌な思いしなきゃいけないの…」と辛い思いをしていました。生理痛で休む=サボりと見られるのが嫌な重子は、生理痛を我慢して出席することを決め……。生理の日に持久走……?休めない雰囲気から我慢することを決意生理の日に持久走を行う決断をした主人公の重子。しかしこの後、重子が我慢することを決意したため”最悪の状況”を招くことになるのでした。この漫画が先行配信されたTikTokでは、『生理中に持久走はつらい』『私の学校は生理で見学するの禁止だったから、持久走したら気を失って倒れました』『生理は根性だけでは無理です』『体育(保健)の先生なのに分かってくれないなんて……』様々なご意見や体験談をいただきました。生理の症状がつらい場合は我慢せず休むことが大切です。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。※この物語は実話を元にしたフィクションです。■作画:原ぱらこ(MOREDOOR編集部)
2023年07月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バンドマンボーカル飲み会」です。前回、岡崎体育の自主企画イベント「TECHNIQUE」に出演してもらうアーティストを紹介しましたが、そこでMy Hair is Badのボーカル、椎木(知仁)くんとは“バンドマンボーカル飲み会”で出会ったと書きました。「ん?そんな飲み会があるの?」と気になった読者の方、きっといますよね?実はバンドマンたちは、ギターだけで集まる、ドラムだけで集まるみたいな飲み会を結構しているんです。今回、僕が呼んでいただいたのはラウド系の人たちが集まるバンドマンボーカル飲み会です。僕はバンドでもボーカルでもないソロアーティストなのですが……、なぜかボーカル枠に認めてもらえたので参加させていただきました。その飲み会には15~16人くらいが参加していたのかな?いろんなバンドのボーカルの方たちがいて、僕が知っている有名なバンドの方などもいらして、とても楽しかったです。バンド同士って親交を深めるタイミングが意外と少ないんです。フェスとかライブで顔を合わせますが、挨拶だけして終わったりだとか。なので、いろんな方と会えただけでもすごくうれしかったですね。飲み会で話すことは……。まあ、一言で言えばさまざまなぶっちゃけ話ですよね。ミュージシャンのお金事情の話、裏でコイツこんなこと言ってた話、フェスの運営の仕方についてなど……、興味深い話ばかりです。このときは僕とマイヘアの椎木くんがいちばんの若手だったので、いろんな話題が出たのですが、話についていくので精一杯。僕たちが話を広げるということは基本なくて……。でも最後にある先輩が「なあ、岡ちゃんどう思う?」と振ってくれるので、そこでズバッと一言オチを言って、みんなで「そうだよな、ガハハ!」みたいな感じ。海賊たちみたいな豪快で気持ちいい飲み会でした。みなさんバンドマンでない僕にも優しくて「岡ちゃんはどんな感じなの?」「なんでバンドじゃなくて一人でやろうと思ったの?」などと掘り下げようとしてくれて、うれしかったです。バンドマンじゃないけど仲間に入れてあげよう、一員と認めてあげようと思って気を使ってくださったのが本当に居心地よかったので、またバンドマンボーカル飲み会に参加させていただきたいです。でも基本ずっと家にいるミュージシャンなので主催は難しそうです。声をかけてもらえたらうれしいです…!おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.3、4は、7/5・6に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、Vol.5、6は7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。※『anan』2023年7月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年07月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「TECHNIQUE Vol.3~6」です。約2年4か月ぶりに岡崎体育の自主企画イベントである「TECHNIQUE」を東京と地元・京都で2回ずつ計4回、開催します。この企画では僕がすごいテクニックを持っていると思うアーティストたちに出演を依頼しています。毎回、1アーティスト。なので今回は計4組のアーティストに出演いただきます。せっかくなのでここで紹介させていただければと思います。まず初日がGirls2。彼女たちとは僕がレギュラー出演している『おはスタ』のおはガールとして出会いました。番組で踊ってもらうコーナーがあり、そこで彼女たちのダンスに触れて「これは只者ではない!」と感動しました。それからライブも拝見して彼女たちの魅力に引き込まれました。岡崎体育ファンにもプロフェッショナルな彼女たちのステージをぜひ堪能してほしい。次はMy Hair is Bad。彼らは新潟・上越市出身の3人組ロックバンド。どこにも属してない本当に自分たちのロックを追求するバンドです。ベースのバヤくん(山本大樹)はゲーム仲間。でもそれがきっかけではなく…。それとは別に、バンドマンボーカル飲み会なるものがあり、なぜか僕も誘ってもらって。そこでボーカルの椎木(知仁)くんとおしゃべりする機会があり、彼がとても人懐こく素敵な人柄で、一瞬で「あ、好きー」となりました。その記憶が強く、いつか一緒にできたらと思うようになりました。僕とマイヘアは接点がそんなにないように見えるから、意外な組み合わせとどちらのファンも感じるのではと思います。だからこそ一緒のステージを楽しみにしてほしいです。一方、3日目の阿部真央は同い年で同志のような存在。あのボーカルテクニックはまさに「TECHNIQUE」に相応しい。僕は日本一のボーカリストだと思っているので、彼女の歌声をぜひ多くの人に聴いてもらいたい。業界で数少ない、僕がタメ口で話せる相手です。気心知れた二人のコラボも楽しみにしてほしいです。最後のLOSTAGEはデビュー前からお世話になっている先輩ロックバンド。奈良在住でメンバーそれぞれが奈良でお店を持っています。彼らの作る音楽が純粋に好きですし、人柄もすごくいい。この日に来てもらえたら素の僕がいちばん見られるんじゃないかなと。この日はコラボより僕が客席からステージを観たいくらいなんです。一人の音楽ファンとしてLOSTAGEのライブを楽しめたらと思ってます。おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.3、4は、7/5・6に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、Vol.5、6は、7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。※『anan』2023年7月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年07月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「新アー写」です。先日、アーティスト写真を新しいものにしました。2年ぶりくらいに変えました。これまでジェットコースターに乗ったり、モンゴルで馬に乗ったり、犬と一緒に撮影したり…。何かしら岡崎体育+αの要素を加えていましたが、今回は僕一人きりのスタジオ撮影です。ただ写真を見ていただければわかると思いますが僕が何かをかぶっています。ヌルヌルとしたものです。そうです、みなさんのご想像通り、今回ローションをかぶりました。なぜこのコンセプトにたどり着いたかというと、最初、TikTokで外国の方が、ツルツルのフローリングを滑りながら『VOGUE』みたいなポーズを決めているという動画があって、それを見て「めっちゃスタイリッシュや!僕もこれをやってみたい」と思ったんです。ポーズを決めてヌルヌルの床をツーッと滑る躍動感。それをMVで表現できたら…と思ったのですが、スタッフに相談したところ、「それはちょっと危ないし、床をヌルヌルさせていいセットを用意するのが難しい」と言われました。それならば、せめてアーティスト写真で表現ができないかと。ただ、動画なら奥から手前にツーッと滑る面白さを表現できそうですが、静止画だとどうでしょうか?伝わるかどうか微妙です。検討の結果、“床を滑る”という要素がなくなり、“ヌルヌル”だけが要素として残り、岡崎体育がローションをかぶるという話にまとまりました。当初の僕の思惑とはまあまあ違うことになりましたが、でもこれまでの人生でヌルヌルをかぶったことはないし、「なんだか面白そう」と思って話を進めました。撮影場所もあれこれ検討しましたが、ヌルヌルを受け入れてくれる場所があまりなく、結局スタジオでローションをかぶりました。撮影は一発勝負。僕が頭からかぶったローションを頭を振って振り払っている一瞬を切り取っていただきました。緊張感のあるワンシーンです。どうですか?この説明があってやっと、どうしてこのアー写にたどり着いたか理解していただけたのではないかと思います。あの写真を初めて見たファンのみなさんのとまどいをSNSなどで拝見して、正直これはミスったのか…?と思いました。でも、他にないアー写であることは間違いない。僕を知らない人もこれはなんだ?と、目にとまる一枚なのではないでしょうか。僕的にはとても満足しています!おかざきたいいくTVアニメ『マッシュ‐MASHLE‐』オープニングテーマの新曲「Knock Out」のシングルパッケージが好評発売中。7月には対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」を東京・京都で開催。※『anan』2023年6月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年06月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「発売延期」です。先日、自分のオフィシャルブログでも記事を書いたのですが、7月に予定していた僕の5枚目のオリジナルアルバム『録音』の発売を延期することになってしまいました。「もう出せる!出るぞ!」と思って、5月24日にリリースした『Knock Out』のシングルCDにお知らせのチラシを封入したんです。ファンのみなさんに、「新しいアルバムが出るんだ!」と喜んでいただきたい、びっくりしてもらいたい、と思ってサプライズ封入したものの、その後、発売延期が決定。だいぶダサいことをしてしまいました。ブログでも謝罪させていただいてますが、あらためてここでも楽しみにしてくださったみなさんにお詫び申し上げたいと思います。7月にアルバムをリリースすることができなくて、本当にごめんなさい。なぜ延期することになったかといえば、端的に言えば間に合わせることができなかったんです。いや、間に合うつもりでいました。7月にリリースするって決めたし、「絶対やってやるんだ」と必死になっていました。音楽制作を優先させたいと思いつつ、でも、今オファーを頂いている音楽以外の仕事やレギュラーでやらせていただいているTV番組やラジオ、雑誌の連載……それらも手を抜くわけにはいかない。岡崎体育は焦りすぎていたのかもしれません。なんか、それが周りからは、僕がいっぱいいっぱいになっているように見えたようです。その様子を見ていた、レコード会社のスタッフが「岡崎くん、アルバムのリリースタイミング見直しましょう。このまま進めても納得のいくものができないかもしれない」と言ってくれたんです。そう言われたとき、複雑な心境でした。間に合わせることができなかった、という自分の無力感や虚無感と、急いで作曲しなくてええんや、という緊張の糸がフッと解けたような安心感と。いろんな意味で、肩の力が抜けてしまった瞬間でした。延期をする。そう腹くくって決めた以上は延期した分、さらにいいアルバムにしようと今は気持ちを切り替えました。これを読んでくれている読者の方で楽しみにしてくれていた方がいたらお待たせしてしまって本当に申し訳ないけれど、その分いま出せるパワーを注ぎ込んだいいアルバムになると思います。そのまま、ぜひ楽しみキープのままで待っていてほしいです!3~4か月後にはめっちゃいいアルバム、出ます!おかざきたいいくTVアニメ『マッシュ‐MASHLE‐』オープニングテーマの新曲「Knock Out」のシングルパッケージが好評発売中。7月には対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」を東京・京都で開催。※『anan』2023年6月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年06月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「鳥居強右衛門」です。大河ドラマ『どうする家康』に僕が演じる鳥居強右衛門(とりいすねえもん)がついに登場しました。ご覧になった皆さんはご存じのことと思いますが、出てきたその日のうちに死にました。1話限定の出演だったわけですが、それでも僕が登場するこの第21回は“鳥居強右衛門回”と言っていいほど、半分以上彼のエピソードで尺をとっています。鳥居強右衛門というヒーローがいたことが、とても印象に残る回になったのではないかと思います。今回、演じてみて難しいなと思ったのは突き飛ばされ方です。鳥居強右衛門という男は、主君の戦国武将・奥平信昌に忠誠を誓い、長篠城を守るために奔走する男気のあるやつなのですが、普段はだらしなくて失礼な男なんです。とにかく人にすがりつく。人にあられもなくすがりついては、突き飛ばされます。ドラマの中ではいろんな人に5回ほど突き飛ばされます。僕はきょうだいのいない一人っ子です。ケンカもせずにここまで平穏に育ってきましたので、幼少のころから突き飛ばされる経験などありません。どういうふうに体重移動をしたら突き飛ばされたときに痛くないのかもよくわからない。気づけば、僕の膝はずっと傷だらけでした。登場回数はこの1回だけですが、僕がこの作品の中でもっとも突き飛ばされているのではないかと思います。僕の受け身の取れてない突き飛ばされ具合も、皆さんに楽しんでいただけたらうれしいです。史実を見ると仏頂面で硬派なイメージの鳥居強右衛門ですが、ドラマでは監督の意向でちょっとひょうきんなキャラクターに演出されていました。それも僕に合っていたように思います。また、走ると自然に歌を口ずさむ癖があるのですが、そこもミュージシャンである僕の特性を生かしてくれたのかな、と思いました。この鼻歌は物語の中でも大事な役割を果たしているのですが、その当時にあってもおかしくないメロディラインでないといけないので、歴史の先生や歌の指導の先生監修のもと作られています。これもまた大河ドラマに出演しないとできないことだと思うので、とてもいい経験になりました。鳥居強右衛門は、地元である愛知県の新城市では今も愛されている存在です。そのイメージを崩さずに、さらに愛される存在になれたらと思って演じたので、皆さんに気に入っていただけたら、がんばって演じた甲斐があります!おかざきたいいくTVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマの新曲「Knock Out」のシングルパッケージが好評発売中。7月には対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」を東京・京都で開催。※『anan』2023年6月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年06月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「推し活」です。この連載を読んでくれている方々にも、何かしら好きな人=“推し”がいるのではないでしょうか。みなさんは年間、推しを応援する活動“推し活”にどれくらいお金を使っていますか?いや、これはいやらしい話でもなんでもなく、アーティストとして活動するためには、どうしたって資金が必要です。アーティストに良い活動をしてもらうためには“課金”というファンの応援は必要不可欠なんです。お金を払っていただいて、CDを買ってもらう、ライブに来てもらう、グッズを買ってもらう。そういうことが、アーティスト活動をしている人のガソリンになります。なので推し活は、好きなアーティストのためになることですから、みなさんガンガンしていっていいのではないでしょうか。こういった、ファンの方が好きな対象のことを“推し”と呼ぶようになったのは、いつ頃からなのでしょうか。僕はAKB48の存在が大きかったんじゃないかなと思います。AKB48のプロデューサー・秋元康さんは総選挙というシステムを生み出し、ファンの投票で、今誰がいちばん人気があるのかランキングが分かるようにしました。それを行った結果、それぞれのファンの間で「俺がなんとか順位を上げてあげなきゃ」とか「私が彼女を支えてあげる」という意識が生まれた。“推す”ってすごく能動的な言葉ですよね。自分が自ら何かを推しているんです。強制的でも受け身でもなく、叶えたいことのために、その推進力になるために、自ら行動する。ファンという存在の自己肯定感を高めてくれる言葉なのではないかと思います。AKB48の総選挙は終わってしまいましたが、推し活という文化は残りました。今後、それがどう進化していくのかも楽しみです。個人的には、推し活がもっともっとパーソナルなものになればいいなと思います。より自分自身のために推せるようになれたらいい。たとえば、学生なら推し教科を作るとか、社会人なら推し営業先を作るとか…。僕は自分のカラダの中に推しを見つけたいです。臓器なら肝臓を推したい。先日、人間ドックを受けてまだその結果は受け取っていないのですが、肝臓の数値が悪いんじゃないかとちょっと心配なんです。だから、肝臓がんばれ!オルニチン働け!と自分の肝臓のことを推してあげたい。成績が悪いようなら、サプリとかで課金してあげたいと思います。おかざきたいいく「Knock Out」のシングルパッケージ(CD+DVD期間生産盤)が発売中。7月には対バン形式の自主企画イベントokazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」を東京・京都で開催。※『anan』2023年6月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年05月31日