【シリーズ高齢出産 第3回】働く女性が知りたい卵子凍結の実情とは?【シリーズ高齢出産 第1回】を読む【シリーズ高齢出産 第2回】を読む「早く結婚して子どもを産みましょう」そう言われたって、そうするには相手が必要なの!そんな声も聞こえてきそうです。自分の願望だけで理想通りに人生設計が運ぶとも限らない「ご縁」と言うタイミングがあるのも事実。しかし女性の平均寿命は延び続け今では86.41歳(厚生労働省調べ)。それなのに子どもを産めるのは、人生の約半分ほどの限りある時間のなか。そんな女性に朗報なのが、独身女性でも卵子凍結ができるガイドラインの変更。これで妊娠のタイムリミットから少しは解放される女性の笑顔が見られるのでしょうか。京野アートクリニック高輪の京野廣一先生に“働く女性が知っておくべき医療の現状”についてお伺いしているシリーズの最終回をお送りします。●ちゃんと知っておこう!卵子凍結の実情昨年の8月に日本生殖医学会は、将来妊娠するために自分の卵子を凍結しておくことを独身女性でも認める方針に変更しました。現在相手のいないアラフォー女性には夢のような話。卵子を凍結しておけば、いつか自分の遺伝子を受け継いだ赤ちゃんを抱ける可能性があるのですから。では卵子凍結について、しっかり現状を理解しておきましょう。「1つ卵子を採取すれば1人赤ちゃんが授かるわけではありません。今の技術では女性年齢にもよりますが、20個採卵してどうにか1人妊娠・出産できるかできないかというのが現状。また、1回の採卵で20個取れるものではなく、何回かに分けるので、その分時間も労力も必要となります」(京野アートクリニック高輪京野廣一先生)若いうちの方が取れる個数も増えるので、やはりここでも年齢はシビアなもの。採卵・卵子凍結に必要な費用は、採卵・材料費代183,600円(通常料金の場合で培養代は含まれない)に卵子凍結代が54,000円(凍結本数3本までの場合)からで、25万円弱。それに加えて毎年更新料も必要になります。まだ始まったばかりの卵子凍結。先行きにも注目したいところです。●将来のために出来るケアを今から卵子凍結という心強い切り札もありますが、素敵な相手が現れて妊娠する日のために、妊娠しやすい体作りは今から意識しておきたいところ。だから、日常的に私たちが今から気を付けるべきことはどんな事があるのか知っておきましょう。「特別な事はありません。栄養バランスの取れた食事、日常的な散歩程度の運動、体重管理など、一般的に健康的な生活を送ることを心がけて下さい。ただ、飲酒はほどほどならOKですが、タバコは絶対にNGです。また妊娠を望まない時期は、クラミジアなどの性感染症に感染しないように必ずコンドームを使用するセイフティーセックスを徹底することも大切です」(京野先生)また急激なダイエットは無月経になりやすく、肥満体型も無排卵になったりと不妊に影響を及ぼすので、体重はBMI値(BMI(kg/㎡)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が、18.5以上~25未満に収まるような体重管理が理想的です。将来の安心のためにも、今自分にできる事は取り組んでおきたいですね。●自分が望む未来予想図のために今できること最後に、京野先生からいずれ子どもを産みたいと考えている読者に向けてメッセージを頂きました。「晩婚化が進む現代、高齢出産や不妊問題は今後も増加するでしょう。だからこそ、現在の卵巣の働きを知るために、ファティリティーチェックはぜひ受けていただきたいです。また不妊の原因の半分は男性側にあるのに気付かず、ようやく男性の治療が始まる頃には妻の卵子が老化しているというケースも多くあるので、パートナーがいる方は一緒に検査を受けましょう」(京野先生)男性は女性以上に産婦人科での検査に抵抗があり、発見が遅れる傾向があるのだとか。「今パートナーがいない人は将来のために卵子凍結をするという選択もできるようになりました。しかし生殖医学会でも言っているように、できれば25歳~35歳の間に性交渉で自然妊娠するのが望ましいことです。ありきたりですが、やはりそれがベストです。妊娠を望むのであれば、年齢が大きく関わってくる事実を理解して、後悔のない人生設計をしてくださいね」(京野先生)パートナーも妊娠も、望んだ時に望んだ通りになるものではありません。でも、できる限り今やれるだけの事をやっておけば将来後悔はしないのではないでしょうか。医療の現状や年齢を踏まえ、これから自分がどんな未来を作っていくのかは、今のあなたの行動力にかかっているのかもしれませんよ。<文:西村亜希子取材協力:京野アートクリニック高輪>
2014年03月24日冬になると、高速道路上に「白い物体」が撒いてあることがあります。この正体は「凍結防止剤」の塩化ナトリウムです。高速道路では雪が路面に積もると除雪を行うほかに、路面が凍結するのを防ぐため、「凍結防止剤」を撒きます。道路に凍結防止剤として塩を撒くのは、路面上の水分が凍って氷で覆われた状態になるアイスバーンや、降り積もった雪を車両が踏むことで氷の層が形成される圧雪アイスバーンを解消するためです。凍結防止剤のほとんどは、塩化ナトリウムや塩化カルシウムです。小学校の理科の時間で『試験管に入れた真水は0℃で凍るのに、食塩を入れたら0℃では凍らない』という実験があったのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。これは塩水を作ることによって凍結開始温度を下げる、いわゆる凝固点降下を起こし、氷を水の状態にするという原理です。よって、0度より低い温度でも凍らなくなります。また、塩化ナトリウムや塩化カルシウムが溶けるときに熱を発生するため、その周りを溶かすこともできるのです。道路脇や橋のたもとに袋が設置されている場合もあり、各自で散布することもあります。ただし、塩化ナトリウムや塩化カルシウムは金属を錆びさせる力や環境への影響もあるため、有機系の凍結防止剤など代用品も出てきています。凍結防止剤の散布の他にも、アイスバーンなどを解消するため、砂や砕石といった滑り止め材を散布したり、除雪後のツルツルした路面に傷をつけてタイヤの摩擦抵抗を高めることも行われています。路面の凍結を防ぐ凍結防止剤の散布は、通常はこれから雪が降ると予測されていたり、既に降った雪が解けて、路面に残った水分が気温の低下で凍ってしまうような場合で行います。また、気温低下に伴って霜が降りる場合にも、路面がぬれて凍ってしまうことがあるので、凍結防止剤を撒くことがあります。路面に雪が無いのに凍結防止剤を撒くのはそのためです。高速道路の除雪や凍結防止剤の散布は、気象予測と道路巡回による現場確認に基づいて作業の実施を判断します。気象予測では、気温や降水確率、降水量の他に、一般には耳慣れない「路温」と呼ばれる路面の温度予測なども使って効率的な作業を行うようにしています。雪が降ることは止められませんが、路面が凍るのを防ぐことはできます。冬季の路面凍結防止と安全性向上のため、地道な作業が続けられています。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月19日エアゾール開発会社のシー・シー・メディコは、いつでもどこでも簡単に凍結する冷却パフ「凍る!ひんやりパフ」付き「ケイタイエアコン123(ワンツースリー)」を4月20日より期間限定で発売する。「凍る!ひんやりパフ」付き「ケイタイエアコン123(ワンツースリー)」は、パフ表面を水で湿らせた後に、パフ内にマイナス45度の冷気をスプレーすることで表面の水を凍らせ冷感を得る、新しい冷却方式の冷却商品。「凍る!ひんやりパフ」は、同社が開発した透湿性と防水性を併せ持った新素材シート(I.C.E.)を縫製せずに熱溶着し、パフ状に仕上げた。熱溶着することにより布地の縫製部分から冷気が漏れ出すことがなくなり、効率よく蓄冷できる構造となった。表面を水で湿らせた後、冷却スプレーの「ケイタイエアコン123」を注入すると表面の水が凍結し「凍る!ひんやりパフ」となる。「ケイタイエアコン123」単体は、冷却効果、抗菌効果 、消臭効果の3つを1本で実現するスプレー。配合された液化ガスとアルコールなどの冷却液で、マイナス45度の冷気を造りだし、銀系無機抗菌剤により抗菌と消臭効果を得ることができる。またこれらの効果は「凍る!ひんやりパフ」自体の抗菌消臭にも役立つという。メーカー希望小売価格は840円(税込み)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月17日