今や4人に1人が持っている国民病ともいえる腰痛。そのうちの8割以上は非特異的腰痛という、いわゆる画像診断で症例のつかない腰痛だという。腰部脊柱管狭窄症など背骨の病気の専門家で、都立広尾病院整形外科医長の平尾雄二郎先生は、「姿勢」と「歩幅」が腰痛に関係していると指摘する。「非特異的腰痛の人は猫背で前傾、首が前に出ているなど姿勢が悪く、狭い歩幅で、“トボトボ歩き”をする傾向がありますが、それは体幹が衰えている証拠です。体幹が衰えると、背骨が固まり、背骨と股関節をつなぐ腸腰筋の働きが衰え、腰が後ろにひけた歩き方になります。これが、狭い歩幅につながり、果ては慢性的な腰痛の原因となっているのです」猫背、肩が内側に入っている、前傾姿勢など姿勢が悪いと、見た目にも老けた印象を与える。ところが、「正しい姿勢」で歩く習慣をつけると、衰えた体幹に刺激が入って「広い歩幅」で歩けるようになり、腰痛の予防・改善にもなると平尾先生は言う。平尾先生がすすめる「広い歩幅」とは、「65.1cm以上」を指すが、実は、この「65.1cm」は、認知症予防としても推奨されている。「65.1cm」の発見者で、国立環境研究所の主任研究員(前東京都健康長寿医療センター)の谷口優先生は、高齢者の身体機能の低下と歩幅の関係を、長年研究している。高齢者666人を、「歩幅が狭い(58.2cm未満)」、「普通(58.2~65.1cm未満)」、「歩幅が広い(65.1cm以上)」の3群に分けて認知機能低下リスクを調査したところ、「歩幅が広い」グループを1とすると、「歩幅が狭い」グループは3.39倍の認知症リスクがあることがわかった。また別の調査で、1,686人を最長12年間追跡調査したところ、歩幅が狭いまま年を重ねる人たちの認知症リスクは、広い人に比べ3.3倍に上がったという結果も得ている。「歩幅の広さ」が脳の働きと深い関係にあることは、今では世界的にも注目されているトピックなのだとか。「脳の萎縮や血流量の減少が認められる人は、歩幅が狭くなっていることがわかっています。逆を言えば、歩幅が広ければ認知症を防げているといえるでしょう」(谷口先生)では、65.1cmとは、どれくらいの歩幅だろうか。目安は「横断歩道の白線をまたげるかどうか」だ。「白線の幅は約45cmあり、自分の片足も入れると、白線を踏まずにまたげる人は歩幅が約65.1cmあることになります。ただ、またげなくても、身長差や股下の長さなど個人差もあるので、『65.1cm』は“目標値”でかまいません。広い歩幅を意識するだけでも、変わってくるはずです」(谷口先生)
2019年05月22日「いつも顔の同じ場所に吹き出物ができるという人は、皮脂の問題より、内臓の異変が疑われます。中医学では“顔は内臓の不調を映す鏡”ともいわれています」そう話すのは、東京薬科大学薬学部中国医学研究室の猪越英明准教授。治ったと思ったらまたできる吹き出物。あの厄介な肌トラブルが、体の不調を語るというのだ。「青春のシンボルともいわれる思春期ニキビは、成長してホルモンバランスが整えば自然に治まりますが、大人になってからできるニキビ、いわゆる吹き出物は、皮脂の分泌以外に原因があります。吹き出物が繰り返しできるという人は、食事や生活習慣など根本的なところを改善していく必要があります」(猪越先生・以下同)中医学では、内臓を「肝」「心」「脾」「肺」「腎」と、5つのグループ「五臓」に分けている。このいずれかに不調をきたすと、顔の吹き出物としてSOSが発信される。吹き出物ができやすいパーツから、どの内臓の調子が悪いのかがわかるのだ。また、自覚症状のない“隠れ病い”の場合もあるので、思い当たる人は注意したいところ。次のいずれかに当てはまる場合、生活習慣をどう見直していけばよいのか、それぞれのポイントを猪越先生に教えてもらった。【鼻~口の周辺…「脾」】疑われる疾患=消化不良、下痢、便秘、胃もたれなど「脾」は、消化器系すべての機能をつかさどる。鼻と口のまわりの吹き出物は胃腸が弱っているサインだという。「食べすぎ、飲みすぎのほか、刺激の強い食材や冷たいものは控えましょう。甘いものは心身の疲れを癒して、胃腸の働きを助けますが、砂糖由来の甘さではなく、白菜やキャベツなど“かむと甘さが出てくる野菜”を食べるようにするといいですよ」<対策>白菜やキャベツ、山芋など「甘味」のあるものを食べる。いも類でも、さつまいもとじゃがいもは消化がよくないので控えよう。また、食事の際はよくかんで、早食いは厳禁!【ほおの周辺…「肺」】疑われる疾患=かぜ、せきぜんそくなど「肺」は呼吸器系の機能のほか、皮膚や鼻などの働きも含む。「体温調節機能や、感染症を防ぐ免疫機能も含まれます。ちょうど今の季節、かぜが治りかけたころにせきが止まらなくなる人や、寒暖差でかぜをぶり返す人も増えてきます。ねぎ類やしょうが、シナモンなど辛い食材で体を温め、免疫力をアップさせましょう」<対策>ねぎ類やしょうが、シナモンなど「辛味」のある食材で体を温める。ただし、唐辛子には胃の粘膜を刺激するカプサイシンという成分が含まれるので取りすぎには注意を。同時に、ふだんから散歩やランニングをして呼吸器系を鍛える。【顎の周辺…「腎」】疑われる疾患=更年期障害、膀胱炎など「腎」は、体内の水分を調節する働きのほか、生殖器やホルモン、中枢神経など生命エネルギーの貯蔵庫と考えられている。「腎」の機能が低下すると、生理不順や更年期障害を招きやすくなる。「女性は特に、女性ホルモンのバランスが乱れると、顎に吹き出物が出やすくなります。塩気を含む天然のものを取りましょう。黒ごま、黒豆、昆布やのりなど海藻類がおすすめです」<対策>黒ごま、黒豆、昆布やのりなど海藻類をはじめ「塩気」のある食材を食べ、軽いストレッチを日課にして更年期の症状を和らげる。内臓に負担をかける習慣を見直せば、吹き出物も改善されるという。これからは体に負担がかかりがちな季節の変わり目。気になる吹き出物にはご注意を!
2019年03月06日■サプリメントのホントのところこんにちは。内科医で二児の母の岡本彩です。健康に気を使う人がよく飲むサプリメントのうち、科学的・医学的に「効果がある」と証明されたものは、ほとんどないのが実情です。髪の毛を生やしたい人が、髪の毛そのものを食べていたらどう思いますか?「そんなことしても意味ない」とわかりますよね。スイカを食べたら体にスイカができた……そんなこともあり得ません。ところが、コラーゲンやヒアルロン酸など、体を構成する成分を食べると、それがそのまま体に定着すると思ってしまう人もいるようです。でも、小学校で習ったことを思い出してください。食べ物はそのままでは吸収できません。肉ならアミノ酸に分解されて、野菜ならビタミンや食物繊維が吸収されます。「コラーゲン/ヒアルロン酸を飲んだらお肌がプルプルになりました!」という人は、もしかするとプラセボ効果でそう感じているのかも?「酵素」も同じで、酵素入りのドリンクやサプリを飲んだところで、酵素はやはり分解されてから吸収されます。その後、元通りの酵素になるのかはわかりません(可能性はありますが)。飲んだらそのまま体内で酵素として定着して機能するわけではないんです。また、「ある野菜を食べる人が食べない人より健康だった」からといって、「その野菜に含まれる栄養素をサプリメントで摂る」と同じ効果があるかはわかりません。栄養は食事からとるのが基本。食事ならサプリメントと違い多種の栄養素を同時に摂ることができ、吸収の効率もよいのです。■「じゃあ逆の場合は?」と仮説を立てよう「◯◯すると☓☓になる!」と聞いたら、「じゃあ、☓☓の人は全員◯◯したの?」と考えると良いです。たとえば、「ケーキを食べると乳腺炎になる」という人がいますが(実際は食べ物と乳腺炎に直接の関係はありません)、「乳腺炎になった人はみんなケーキなどを食べていたの?」と考えてみましょう。そんなことはなさそうだ、と冷静になれるかと思います。「授乳中は辛いものを食べてはいけない」という説も、「インドや韓国の女性はどうなの?カレーやキムチを食べるのでは?」と考えれば、取るに足らないことがわかります。■本当に効果があるなら、みんな使いたいはずたとえば、「風を当てると遺伝子が変わって髪にツヤが出る」というドライヤーを見たことがありますが、ドライヤーで遺伝子を変化させられるなら、もっと遺伝子治療薬が世の中に広まっていてもおかしくないですよね。薬がなかなか開発できないのにドライヤーで遺伝子が変わるのか?と考えると、根拠は怪しいと気づけます。がんが治ると謳った食べ物やミネラルウォーターなども売られていますが、本当に効果があるなら、誰も手術や副作用がある抗がん剤なんて使わずに食べ物やミネラルウォーターで治しますよね。でも、そうなってないのはなぜ?自分や家族の健康に不安があると忘れがちですが、少し冷静になって考えることが大切です。■誰が何のために、その情報を発信しているのか医学・健康情報のサイトがアフィリエイト目的でないかもチェックしましょう。例えば「◯◯が身体にいい!」というサイトが、その◯◯を成分とするサプリの販売サイトだったという場合です。販売が目的なら、いいことしか書きませんよね。ネットの医学・健康情報には不正確なものが多いですが、鵜呑みにする前にせめて「誰が書いた記事なのか」くらいは確認しましょう。署名がない、匿名の記事は、信用度を一段階下げて読んでも構わないと思います。医師ではなく医療ジャーナリストや医療ライターが書いた文章は確かにわかりやすいですが、科学的根拠のないものも多いです。ただ、残念なことに看護師や助産師でありながら「布ナプキンで経血コントロールができる」などと発信している人もいます。おそらく医師にも誤った情報を発信している人がいるのでしょう。根拠となるデータや論文が引用されているか、といったところまでチェックすれば、「怪しい情報」の大半を選別できます。最近は「メディカルノート」や「メドレー」といった、専門家がきちんと監修した医学情報のサイトがあります。情報の取捨選択の参考にしていただけたら幸いです。
2018年04月01日わが子が幼稚園生の頃、「今日、ゾンビが出る夢を見た…」と怖い夢の話をしてくれたことがありました。初めて夢の話をしてくれたので、今でも鮮明に覚えています。そこで思ったのは、子どもっていつ頃から夢を見るようになるのか、ということ。眠りながら笑っているのを見て「楽しい夢でも見ているのかな」と思ったことのあるママも少なくないのではないでしょうか。でも、赤ちゃんに直接尋ねるのは難しいですよね。そこで子どもの夢について、専門家の方にお話を聞いてみることにしました。■子どもはいつから夢を見る?今回お話を伺ってきたのは睡眠学会所属で医学博士でもある、鈴木みゆき先生です。―― 先生、本日はよろしくお願いします! 早速ですが、息子が幼稚園のとき初めて夢の話をしてくれたことがあって。子どもはいつから「夢」を見始めるものなのか、気になっています。「子どもがいつから夢を見るか、また夜泣きの原因が夢にあるのかどうか…。そういったことは、実は詳しくは分かっていないんです。睡眠には『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』と呼ばれるものがありますが、夢を見るのはレム睡眠の時なんですね。その時に情報を整理したり、記憶を定着させたり、逆に消去したりしていて。赤ちゃんの時は、このレム睡眠の割合がすごく多いんです。言葉がまだ話せないので夢を見ているのかどうかは分からないけど、泣いたり、笑ったりはもしかしたら夢を見ている可能性もあるのかもしれません。」■レム睡眠中かどうかを見分ける方法がある?!―― レム睡眠とノンレム睡眠の話は私も聞いたことがあります! 交互に繰り返しているんですよね。素朴な疑問なんですが「あ、今レム睡眠中だな」とか「今はノンレムだな」と、子どもの寝顔を見て判断できたりするものですか?「レム睡眠は、急速(Rapid)眼球(Eye)運動(Movement)からきています。アメリカのある睡眠学者が一晩寝ている人を観察してる最中、目がまぶたの下で動いていることに気づき、寝ている人を起こして聞いてみたら『今、テニスの夢を見ていた』と言ったそうです。そこからレム睡眠はきているんですね。だから、まぶたの下で目が動いている時は『今はレム睡眠中だな』と思っていい。逆にノンレム睡眠で最も深い眠りの時は、揺り動かしても起きません。まぶたの下で目がキョロキョロしていたら浅い眠りのレム睡眠の可能性が高いと思ってもらうといいですね。」―― 昼寝から起こす時、ふか~い眠りから起こすよりも、浅い眠りのレム睡眠で起こせば、すんなり起きてくれることもあるかもしれませんね! ■深い眠りで「脳を休ませる」ことが大事―― 「眠ること」が大事とは、いろいろなところでよく聞くんですが、そもそもどうして人は眠るんでしょう?「浅い睡眠のレム睡眠と違い、ノンレム睡眠には1、2、3、4とステージがあります。出典: 小学生のための早寝早起き朝ごはんガイド - 保護者・指導者向け - (「早寝早起き朝ごはん」全国協議会)ステージ1、ステージ2…となるごとに眠りは深くなり、その深い睡眠は脳自体を休ませてくれます。だから、脳が疲れると眠るんですね。もうひとつは、昼行性の生物として昼間動いて、夜寝るという体内時計をもっているからというのが、人が眠る理由です。その時計のリズムに合わせて眠るんです。深い睡眠は脳自体を休ませている時間です。その間に、人の体は成長ホルモンが出たり、免疫物質を作ろうとしています。だから、しっかり寝ておかないと脳が働かなくなり、意欲や気持ちのコントロールなどさまざまなところで影響が出てきてしまうんですね。」■「良い眠り」を与えるために、できることは?―― 学力にも影響が出るとは…! 子どもに質の良い睡眠をとらせるために、親が意識すべきことはありますか?「暗くしてあげることですね。小学校2年生くらいになると、真っ暗にした部屋で怖い話をしたら寝ないこともありますよね。そんな時は、豆電球をつけたりして、臨機応変に。それから、スマホやタブレットはブルーライトは眠りを妨げます。できれば1時間くらい前には、おしまいにしましょう。そして、部屋は暗くできるなら徐々に暗くして、眠りの準備に入ります。子どもにとって安心で安全な環境を作ってあげるようにしましょう。」今回は、「夢」の話から、睡眠周期リズム、良い眠りのために親ができることまでたっぷりとお話を聞くことができました。今まで重要視してこなかった「夜の眠り」。子どもの健康的な成長のために、これからは睡眠の優先度をあげていこうかなと思っています。貴重なお話、ありがとうございました!<取材先>医学博士 鈴木みゆき先生 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 理事長日本睡眠学会所属。前和洋女子大学こども発達学類教授。2001年「子どもの早起きをすすめる会」を小児科医2人と設立し、「子どもの早寝・早起き」の重要性を広める活動をおこなっている。3人のお子さんを育てあげ、現在はお孫さんが2人。日本音楽著作権協会正会員。趣味は「遊び歌をつくること(作詞)」でNHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」等に詞を提供。
2018年01月06日「東洋医学的アロマセラピー」講座がスタート2017年2月23日(金)から、東洋医学的な技法とアロマセラピーを融合させた「東洋医学的アロマセラピー」講座がスタート。毎回実習を行い、肩こりや腰痛、頭痛などの悩み別のツボ押し&アロマ選びを学ぶことができる。同講座は、2月23日(金)、3月23日(金)、4月27日(金)、5月25日(金)、6月22日(金)、7月27日(金)の全6回、ソフィアフィトセラピーカレッジにて実施される。講座時間は、全日10:30から12:30まで。受講料は、材料費、書籍、レジュメ代込みで44,100円(税込み)。全6回の受講を終了した人には、名前入りの修了証が渡される。講師は、自由が丘にある和奏漢方堂の院長 橋本和也が務める。申し込み及び問い合わせは、ソフィアフィトセラピーカレッジ(電話番号:03-3722-0004)まで。講座の内容「東洋医学的アロマセラピー」講座は、「気とは何か」、「ツボとは何か」といった基本的なことからスタート。ツボと精油の相性などについて学びを深める。肩こりの緩和、自律神経の調整、ストレス緩和、呼吸器・消化器疾患への対応など、日常に役立つ実習が多いのが特長だ。(画像はソフィアフィトセラピーカレッジより)【参考】※ソフィアフィトセラピーカレッジ
2017年11月16日中医学の専門家「国際中医師」とは中医学には、「全身を見て治療を行う」「自然治癒力を高めることで治癒に導く」「西洋近代医学のように機械や採血の検査結果を用いることはない」などの特徴があります。そして「国際中医師」とは、中国での東洋医学の医師である「中医師」と同等の知識を持つ専門家として、中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会」が認定した資格のこと。また、千葉さんの言葉を借りると「中医学は、生活に一番置き換えられるセルフケアの医学」なので、国際中医師は信頼できるセルフケアの専門家ということになります。千葉さんはタイで2年半ほど暮らしていたとき、伝統的な現地の医学に触れ、そこで行われていた「その地に根ざした植物を、その場で摘んで調合して、そのときの症状に合わせて取り入れる」というスタイルに感銘を受けたといいます。「現地のその場で、そのときのその人に、最適なもの」、このスタイルを日本で取り入れようとしたときに巡り合ったのが、薬膳という中医学に則った食事療法だったのです。国際中医師・千葉敬子さん。中医学に基づくハーブティー「チャザンヌ」や生理用品「ルナシート」を開発、販売しながら女性の健康についてアドバイスをしている。薬膳とは「役に立つ膳」薬膳と聞くと、クコの実やなつめ、高麗人参などの食材を使い、独特の香りや味わいで食べた後は体が温まる、というようなことを思い出す方が多そうです。でも、実はもっとシンプルに「そのときの体調に合わせた旬の素材で作る料理」と考えていいとのこと。つまり、薬膳とは役に立つ膳、なんだそうです。もちろん、五味五性という考え方(味を酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味の5つに分類し、食材を身体を冷やすもの→寒性・涼性、温めるもの→温性・熱性、どんな体質でも食べやすいもの→平性の5つに分類する)に則ってひとつの膳を作る基本は押さえます。その上で、普段のなるべく旬の食材を使うという考えは、確かに私たちの日常にも違和感なく取り入れられるものです。薬膳とは、「役に立つ膳」。排出物・排泄物は体調のシグナルまた、中医学では、食事で取り入れるものだけでなく、代謝され排出されたものにも着目します。尿や便、女性なら月経血も、自分の健康をわかりやすく示してくれる大切なシグナルとして考えます。しかし現代では、水洗トイレの普及や生理用品の進化で、自分の体内から出たものを「なぜか」不浄のものとしてすぐに流し去ってしまったり、丸めて処分してしまったりで、大切な体のシグナルを見過ごしてしまうことが多くなっています。それにより、体調不良や病気を未然に防ぐ手立てを日常生活で実践できず、結果として、明らかな症状が出てから対処するというケースも少なくありません。特に女性の月経血は男性に比べ多くの情報を持っているため、セルフチェックのチャンスとして、正しい知識を取り入れて活かしてほしいと千葉さんは話します。基礎体温と月経血であらゆる情報が読み取れるしかし、月経血については女性の大切な知識であるにも関わらず、センシティブな内容でもあるため、女性同士でも友人と比較したり、話題に登ったりすることは多くありません。そしてもちろん、男性はもっと何も知らないので、結果的に正しい知識を知っている人は限られてしまうことに。そこで千葉さんは、女性が簡単に自分のホルモン状態などをチェックできるツールとして、基礎体温を例に挙げています。およそ0.3〜0.5℃のあいだで周期的に変化する、朝目覚めたときの体を動かす前の体温である基礎体温。それからは、妊娠や出産についてだけでなく、女性の体調のあらゆる情報が読み取れるそうです。基礎体温は、単に低体温か高体温かだけではなく、その温度、温度の上がり方や下がり方、低温期や高温期の長さや、グラフの上下動の推移で、自分の体調をかなり正確に把握できます。もちろん今日と明日の違いでどうこうではなく、数カ月に渡ってチェックしておき、その推移を把握して先月とどう違っていたかを、月経血の色や質も同じくチェックしておくと、体が発するシグナルをきちんと捉えることができます。生理後は女性のゴールデンウィーク千葉さんいわく、生理が終わった数日間は女性にとってゴールデンウィークといえる期間だとか。ダイエットも結果が出やすく、肌や髪質も安定しているので化粧品を変えたり、美容室に行くのもいい、そして気分もいいので、とにかく楽しさを満喫するといいと話します。また、食事も血液を作ることによいとされるものを摂ったり、体作りや水分補給を意識したメニューを摂ったりして、体のサイクルに合わせます。そうすることで、気血水が整った状態を維持することができ、心身ともに健やかに過ごすことができるのです。しかし、こういうサイクルや知識を知らずにいると、時期を外したダイエットや化粧品のブランドチェンジで、思うような成果を得られず、返って逆効果に終わってしまうことも考えられます。「女性のゴールデンウィーク」を活かそう。女性の健康は、とても複雑で神秘的。そして体は、自分の状態をいつも正しく外に表しています。あとはそれを、正しい知識できちんと拾っていくだけです。自分を知り、自分に優しく、自分を活かす。中医学で女性としての自分をもう一度確認して、気持ちのいい日々を送ってみてはいかがでしょうか。<取材後記>男性も学んでおきたい女性のリズム今回の取材を通して、男性が女性のリズムを正しく知ることの重要性を強く感じました。男性がどんなに女性の立場に立って考えようとしても、体調やメンタルの変化、それによる仕事のパフォーマンスやコミュニケーションの変化などは、同じ体験をできない以上、頭で推測するしかありません。ましてや、女性同士でもあまりオープンに語り合うことのない知識を男性が正しく知ることはかなり難しく、何も考えずに「じゃあ教えて」なんて言った日には、「デリカシーがない!」とこっぴどく怒られるのも火を見るより明らかです。男性はまず、デートに薬膳のお店を選ぶところから始めても良いかもしれません。
2017年09月25日現役の矯正歯科医・抗加齢医学専門医(アンチエイジング医学)が作った「オーソブルーム」株式会社オーソシフトは、3月19日より「オーソブルーム」をアマゾン内で販売している。代表取締役の工藤淳夫は現役の矯正歯科医・抗加齢医学専門医で、「オーソブルーム」はその知識を生かし、老化の科学に基づいて開発された商品だ。毎日安心して使える基礎化粧品今回発売されたのは「クレンジング フォーム ソープ 泡洗顔石鹸」「ツーウェイ モイスチャー ローション 保湿液」の2つ。合成界面活性剤、合成防腐剤フリーで肌に優しく、毎日の基礎化粧品として安心して使える商品だ。30代、40代の人の肌にうれしいことがたくさん「オーソブルーム」は単なる洗顔石鹸や保湿液とは違い、「クレンジング フォーム ソープ 泡洗顔石鹸」は天然成分だけを使い作られている。そのため肌の保湿バリアを壊すことなく優しく汚れだけを洗い流すことができるように開発された石鹸だ。空気中に含まれる汚れや軽いメイクなら、「クレンジング フォーム ソープ 泡洗顔石鹸」のきめ細かな泡だけで落とせることも確認済みである。もう1つの「ツーウェイ モイスチャー ローション 保湿液」は1つで2つの役割。肌を保湿するだけではなくメイク落としとしても活躍する。成分中のホホバオイルが落ちにくいウォータープルーフのマスカラや口紅も溶かして落としてくれるのだ。もちろん保湿も万全。ぷるぷるなうるおい肌に必要なNMF(天然保湿因子)を配合している。NMF(天然保湿因子)とは、人の肌に存在し、水分をため込んでくれるうるおい肌にはとても大切な成分だ。仕事に家事に忙しい30代、40代の人の肌にはうれしいことがたくさんある化粧品なのではないだろうか。「顔とスマイルをいつまでも健康で美しく保ってほしい」との願いから代表取締役であり開発者である工藤淳夫は、現役の矯正歯科医・抗加齢医学専門医として顔のアンチエイジングをサポートしている。その中で、「顔とスマイルをいつまでも健康で美しく保ってほしい」との願いから「オーソブルーム」は誕生した。老化は必ず起こってしまうものではあるが必要以上に起こってしまう老化は防ぐことができるという。アンチエイジングは究極の予防医学と呼ばれている。その老化の科学知識に基づいて作られた「オーソブルーム」ならば、老化を最小限にすることもできるのではないだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社オーソシフトプレスリリース/ ValuePress!※オーソブルーム公式HP
2017年04月02日予防医学を食事から東京都千代田区に本社をおくアンファー株式会社は、「予防医学を食事から」を提案している。これを実現するために、2016年冬より新フーズブランド「Dr’sNaturalrecipe(ドクターズナチュラルレシピ)」を始動する予定だ。今回、同ブランドの始動に先駆け、期間限定で特別メニューを提供中。期間は2016年8月1日(月)~9月18日(日)、場所はRonHermanが展開中の「RHカフェ」(千駄ヶ谷店・二子玉川店)だ。1日限定各10食で「RHカフェ」とのスペシャルコラボメニューを提供する。提供するのは、「オーガニックマッシュグレーンと彩り野菜のパワーサラダ」「スパークレンズパスタココナッツ海老とホタテのクリームソース」「スーパークレンズパスタアサイーイチゴとミントの仕立て」の3種類。いずれも価格は税込み1,300円となっている。アンファーアンファーの企業理念は「いつまでも美しく・健やかに生きる」こと。このための低GIやアレルギー対応の「予防医学食」などを提案し、人々の健康を支えている。今回、RHカフェとのコラボレーションで実現したメニューは、デトックス・高栄養素・安心を念頭に開発したドクターズフードプログラム商品だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※アンファーxRHカフェスペシャルコラボメニューを期間限定販売~予防医学を食事から~
2016年09月01日インドの医学で美容法「アーユルヴェーダ」インドの伝統的な医学で、WHOにも推奨されているアーユルヴェーダ。そんな美しく、健康に生きるための知恵を、もっと気軽に毎日に取り入れて欲しいと女性2人が立ち上げたブランド「ARYURVIST(アーユルヴィスト)」から、2016年4月15日(金)より「アビヤンガボディウォッシュ」を発売する。オイルのボディウォッシュでウォッシュ&マッサージアーユルヴェーダが勧める、毎日のオイルマッサージである「アビヤンガ」。今回発売する「アビヤンガボディウォッシュ」は、体を洗いながらアビヤンガが実践できるボディウォッシュだ。同製品は9種の植物エキスが配合されたホワイトセサミオイルでできており、体を洗うだけでウォッシュ・マッサージ・パック・モイストと一度に4つの美容を行うことができる。また、97%が天然成分で構成されているため、赤ちゃんにも使用できるのも嬉しく、お母さんと赤ちゃんでシェアできるボディウォッシュでもある。お風呂で体を洗う洗浄効果だけでなく、スポーツ後の筋肉緩和や、日焼け後の保湿対策にも活躍する。こだわりの商品を置いているデパート、サロン、ヨガスタジオなどで販売されている同製品。アーユルヴェーダに興味がある人は手に取ってみては。(画像はプレスリリースより)【参考】・合同会社ミニマム プレスリリース/ValuePress!
2016年04月07日初対面で目を合わせた瞬間に「あなた貧血でしょう?」とか、握手する手を見ただけで「タンパク質をあまり食べてませんね?」などと指摘され、それがぴったり合っていたら驚きますよね。それが医師ならなおさらのこと!斎藤糧三先生は、まさにそんなドクター。専門は「機能性医学」という新しい医療です。海外ではすでに定着しつつあるこの「機能性医学」、一体どのようなものなのでしょう。根本原因を探り、生活改善で治す 「機能性医学」とは?機能性医学… 日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、おおまかに言えば「よくある慢性的な病気や原因不明の不調に対して、薬などの対症療法に頼らず、根本原因を探って生活改善によって治す」という考えに基づくもの。もう少し詳しく、先生にお話を伺いましょう。「機能性医学は、1990年にアメリカのジェフリー・ブランド博士が提唱した新しい医学です。アメリカではここ20年ほどで定着し、かなりポピュラーになってきました。熱があるから解熱剤を出し、咳が止まらないから咳止めを処方するというのではなく、熱や咳の原因を調べ、その原因を取り除くことで健康を取り戻す方式ですね。アメリカではもう、従来の投薬に重きを置いた対症療法では無理だと国民が気づいただけ。日本は保険制度が完備されていて、誰もが平等に医療が受けられるしくみが整っていますが、アメリカは、病気になったから治療を受けたのでは高額の治療費がかかる。知恵のある人はいかに病気を避け、病院に頼らない方法を追求する傾向があります。機能性医学が広く受け入れられる下地があったわけです」(斎藤先生)近年は日本でも、機能性医学が求められているはず。生活習慣病などの慢性病(治療が長引き、慢性の経過をたどるさまざまな病気)が、日本の医療費に占める割合はおよそ8割だからです。花粉アレルギーや、アトピー、うつ病、頭痛、冷え症、ぜんそく、蕁麻疹、リウマチ、便秘、糖尿病などは、多くの人が悩む慢性病の代表的なもの。学校へ行けないとか仕事を休まなくてはならないというほどひどくはないけれど、仕事や勉強の能率を著しく下げてしまうような病気が増え続けていることは、社会が抱える重大な問題です。最近では、ガンさえも生活習慣によるものと言われていること、見逃せません。病気は “医者に治してもらう” のでなく患者さんと医師が「一緒に」治すもの「多くの人が医者から処方された薬を飲み続けています。それでも治らない。その結果ドクターショッピング(あちこちの病院、さまざまな科、主治医を転々と変えること)をし、時間もお金も使ってしまう。対症療法でなく、症状の原因に目を向けて診断すると、その方が栄養バランスが悪かったり、病気を呼ぶような環境にいることがわかったりします。栄養の偏りを正したり、足りない栄養素を補ったりするだけで症状が軽くなる人が多く、中には何十年も苦しめられていた頑固な持病がすっかり治ってしまうケースもあるほど。『先生のように、私の生活の中に原因があるのではないかと探ってくれた医者は今までいなかった』と感謝されると、本当に良かったなと思いますよね」(斎藤先生)斎藤先生が機能性医学と出会ったのは、自分が長年悩んでいた花粉症をこの医学が治してくれたからでした。そもそもアンチエイジングに力を注ぐ医師でありながら、慢性疾患になすすべがない従来型の医療に疑問を感じていた先生は、2006年、うっかりカビの生えた燻製肉を食べたことがきっかけで、腸の調子が悪くなりました。お腹の張り、ガス、下痢などに散々悩まされた挙げ句、1カ月後に症状は全身に広がり、手のひらや足の裏にまで炎症が起こり、膝にはリウマチを思わせるような関節痛まで生じてしまったのです。なぜ、カビ毒からそんな全身の症状が引き起こされるのか、従来型の医療では説明がつかない。何かないのだろうか… と考えていたところ、アンチエイジングの国際学会の仕事をしていた折りに、腸と全身疾患の関係を解いた『機能性医学』というものを知り、急に興味を持ちました。2007年からは、アメリカで機能性医学のプログラムに参加し、この医学を系統的に学び、日本人として初めて「機能性医学認定医」の資格をアメリカで取得。日本ではまだ紹介されていなかった機能性医学研究所を設立します。そして2008年、機能性医学の底力を自ら体感するターニングポイントがやってきたのです。「その年の機能性医学のトピックのひとつがビタミンDだったのですが、機能性医学では、ビタミンDを“免疫系を整えるのに必須の栄養素”ととらえているんです。そこで『小さいときから抱えているアトピーや花粉症などのアレルギー疾患は、ビタミンDの慢性的な欠乏によるものかも』と思うようになりました。そして、実際にビタミンDを摂取することで自分の花粉症が治ってしまったんですよ。ほんとに、これだ! と思いましたね」(斎藤先生)「生活」を変えるのは、患者さん本人病気には「遺伝的要因」と「環境的要因」の2つがあります。遺伝的な要素は両親から受け継いだものなので生涯変化しませんが、環境的なものは食生活などの生活習慣や、その人の置かれている生活環境によってコントロールが可能です。遺伝子に関わらず最大の健康を得るためには、生活習慣・生活環境を最適化することが大切。もちろん、人の体は代謝ひとつとっても十人十色。なので、一人一人に合わせた見極めも必要です。「日本人は『病気になったら病院で薬をもらって治してもらおう』という発想に陥りがちですが、生活を変えるのは患者さん本人。医者にはできません。医師と患者さんが二人三脚で疾病に立ち向かうこと。治してもらうのではなく、一緒に治すという気持ちを持ってもらうことも大切なんですよね」(斎藤先生)慢性病を改善するための「5つの習慣」機能性医学では、これまでとは全く違ったアプローチで原因を特定していきます。例えば、精神的な悩みにも栄養不足を疑ったり、頭痛であれば肝機能の低下を疑う、など。女性に多いむくみや冷え症はタンパク質不足が原因であることが少なくないのだそうです。「普通の医師ならばたいして深く注意を払わないような対人関係や、睡眠環境といった領域まで、聞き出すこともありますね。それも、機能性医学においては慢性病を治す上で欠かせないポイントなんですから」(斎藤先生)そして慢性病を改善するために「5つの習慣」を提案します。1:栄養精製糖や白い穀物を控えて、良質のたんぱく質・脂質をしっかり摂り、ビタミンやミネラルが不足しないように気をつけること2:ストレスと対処力置かれている状況を把握したうえで、ストレスを味方にするようなものの考え方をする3:運動と活動30分ほどの速歩や自宅で行える簡単な筋トレを取り入れるだけで、メタボもロコモも防げて、認知症リスクが下げられる4:睡眠と休息栄養状態を整えると同時に、光をコントロールし、睡眠時無呼吸症候群などにも対処5:家族とソーシャルネットレジャーや運動などを介して人とのつながりを増やすことが、それぞれの慢性疾患のリスク軽減これらはすべて、治療薬を飲み続けるよりも低コストでできること。患者さんにできそうなものから薦めますが、5つのなかでも要となるのは1つめの「栄養」。1日3回、無意識のうちに口にしている食事の中身(=栄養バランス)、これを整えるだけで、慢性疾患のリスクが下げられるためです。食生活を整える「ファンクショナル栄養学」機能性医学に基づく栄養の考え方は「ファンクショナル栄養学」と言われます。従来の栄養学が慢性病を招いているのだとしたら、それを予防する食事法が必要。これが「ケトジェニックダイエット」と呼ばれるものです。勘違いされがちなのですが、「ダイエット」とは、日本ではこの30年ほどの間に「減量」を指す言葉になってしまいました。そもそも英語では「食事法」という意味です。現代人には必要のない糖質の過剰摂取をやめ、栄養のバランスを考えたケトジェニックダイエットを広めるため、斎藤先生は2013年、「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」を立ち上げました。全米では、名門病院クリーブランド・クリニックにも2014年に機能性医学の外来が開設。全米から患者さんが殺到して、常に200人以上のウエイティングリストができているそうです。アメリカで広まりつつある機能性医学は、医療費がパンク状態の日本においても、近い将来、不可欠な医療になると考えられているのです。斎藤糧三先生 プロフィール1973年東京都生まれ。医師。1998年に日本医科大学を卒業後、産婦人科医に。現在、日本機能性医学研究所所長、一般財団法人日本ファンクショナルダイエット協会副理事長、サーモセルクリニック院長、ナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長。機能性医学をいち早く日本に紹介し、日本人として初めての機能性医学認定医に。栄養療法、アレルギーの根本治療、ケトジェニックダイエットの啓蒙・指導、更年期症候群の治療、アスリートの栄養管理など、得意分野は多岐に渡る。著書に『慢性病を根本から治す「機能性医学」の考え方』(光文社新書)。『スーパーフード事典 BEST50―栄養素、効能、おいしい食べ方がわかる』(監修/主婦の友社)。そして話題の新刊『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』(講談社)が2月24日発売に。
2016年03月26日フランス女性の間で大流行!エルメスの高級塗り絵も!今、フランスでは美にこだわるパリジェンヌの間で大人の塗り絵が大流行している。フランスでは、塗り絵のことを「coloriages (コロリアージュ)」と呼び、2013年に出版されたスコットランドの作家、ジョハンナ・バスフォードによる塗り絵ブック「Jardin secret(ひみつの花園)」をきっかけに今、大人気だ。先駆けとなったのは日本人絵本作家の塗り絵本であるが、日本で馴染みのある従来の固定観念のある塗り絵とは違い、色彩を自分で決められる自由さが人気を集めている。各書籍売り場では塗り絵の一角が設けられていまるほどで、有名ブランドのエルメスからも出版されている。フランスでは古くから、列車の中など旅の途中で塗り絵を楽しむという習慣もあるので、日常に取り入れやすいものとして受け入れられやすかったようだ。持ち運びが便利で、持っていてオシャレ、塗り絵のクオリティの高さ、達成感、などが人気の理由。しかし一番の理由はストレスを軽減してリラックスできることと言われている。うつ病にも効果のある「アートセラピー」大人の塗り絵はなぜ人気があるのだろう。普段なかなか使わない五感を使い、自分の感性で好きな色を塗ることで秘められた創造力や集中力、出来上がったときの達成感から精神的安定を得ることができる。「アートセラピー」という言葉は、アートを通して自由な感情表現を行う心理療法のひとつで、自己認識を高めストレスやトラウマに立ち向かう力を得る効果があるといわれる。イギリスで行われた「アートセラピープログラム」の結果、1万人の子供のうち40%以上が感情的な問題を減少させており、プログラム終了後には、うつ症状が見られた子供が22%から4%へと減少していたという。心をからっぽにして子供に戻ったように夢中になることで、忙しい日々を忘れて穏やかな時間を過ごすことができる。完成品は芸術の都パリでも認められるクオリティの高さで、見た目もオシャレなのでポスターや小箱としてインテリアにも使える。「幸せをもたらすノート」と読んでいる人もいるほどの大人の塗り絵、無料のダウンロードサイトもあるので気軽に試してみては。(画像はイメージです)・塗り絵無料ダウンロード
2016年02月09日カシオ計算機は22日、電子辞書「エクスワード」シリーズとして、医学向けモデル「XD-Y5900MED」「XD-Y5700MED」を発表した。3月18日から発売する。価格はオープンで、店頭予想価格(税別)は「XD-Y5900MED」が90,000円前後、「XD-Y5700MED」が71,500円前後。○XD-Y5900MED「XD-Y5900MED」は、電子辞書「エクスワード」シリーズの医学向けハイエンドモデル。9年ぶりに改訂された「医学大辞典(第20版)」や、治療薬の最新情報がわかる「今日の治療薬 2015」などを収録し、医療現場や医学部学生の授業をサポートする。そのほか国語系や英語系のコンテンツも収録。きょう体カラーはブラックのみ。主な収録コンテンツは、南山堂医学大辞典(第20版)、ステッドマン医学英英辞典、ステッドマン医学大辞典 改訂第6版、医学英和大辞典(第12版)、[電子辞書版]今日の治療薬2015、プラクティカル医学略語辞典(第6版)、今日の臨床検査 2015-2016、医療の英会話など。メイン画面には5.3型のカラー液晶を搭載し、解像度は528×320ドット。メイン画面の左右にはクイックパレットを装備する。内蔵メモリは100MB。電源には単3形乾電池×2本を使用し、電池寿命は約180時間。本体サイズはW148×D105.5×H15.7mm、重量は約265g(電池込み)。○XD-Y5700MED「XD-Y5700MED」は、医学向けのスタンダードモデル。実務で役立つ医学コンテンツを充実させ、新たに医学英和辞典「ステッドマン医学大辞典」などを収録した。そのほか主な収録コンテンツは、南山堂医学大辞典(第20版)、医学英和大辞典(第12版)、[電子辞書版]今日の治療薬2015、プラクティカル医学略語辞典(第6版)、今日の臨床検査 2015-2016、医療の英会話など。きょう体カラーはホワイトで、ハードウェア面の仕様は「XD-Y5900MED」とほぼ共通。
2016年01月22日スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、今年のノーベル医学・生理学賞に北里大学の大村智 特別栄誉教授ら3名を選出したと発表した。今回は、アイルランドのWilliam C. Campbell氏、中国のYouyou Tu氏との共同受賞で、大村特別栄誉教授は抗寄生虫薬のエバーメクチンを発見した業績が評価された。エバーメクチンから開発されたイベルメクチンはアフリカなどの感染症に対し大きな効果をあげている。同教授はこれまでにも、2014年に医学への顕著な業績に与えられるガードナー国際保健賞を受賞するなど、寄生虫病に対する治療法の研究で国際的な評価を得ていた。
2015年10月05日京セラと日本予防医学協会は9月16日、スマートフォン(スマホ)とウェアラブルデバイスを連動させることで、継続的に生活習慣の改善をサポートする生活習慣改善支援サービス「デイリーサポート」の提供を2015年秋より、日本予防医学協会を通じて、健康経営を目指す企業や健康保険組合、ヘルスケアサービス事業者などに提供すると発表した。日本の国民医療費は年々増加しており、2014年度は年間で約40兆円となった。医療費が高騰していく大きな要因として、歯科を除いた医療費の約3割を占める生活習慣病の存在が挙げられる。この生活習慣病に関しては、要介護者の約7割に生活習慣/生活習慣病が関与しているとも言われており、医療費の抑制などの観点からも、生活習慣の見直しによる健康増進に期待が高まっている。また、政府としても厚生労働省が「データヘルス計画」を、経済産業省が「健康経営銘柄」を打ち出すなど、効果的な保険事業の実施が健康保険組合(健保組合)や企業に求めるといった動きが出てきており、今回のサービスは、そうした施策を意識した健保組合や企業をターゲットとして提供されるものとなる。日本予防医学協会の専務理事を務める村瀬孔一氏は「従業員の健康への配慮を、単に福利厚生の面から取り扱うのではなく、従業員の士気や生産性を高め、ひいては経営面にもメリットをもたらすものとして、健康管理を経営的視点から戦略的に進めていく、いわゆる健康経営の視点が重要となる」とし、新たな企業価値の1つの側面として、従業員の健康が重要な意味を持っていくであろうとした。同サービスのコンセプトは「健康管理のために自分で機器を購入して、データを収集し、健康管理を行っていく人のみならず、そういったことを意識していない人も手軽に利用できるもの」というものが掲げられており、京セラとしては今後、進化をしていく予定としているが、第一弾のサービスとして今回、継続的に毎日の生活習慣を把握することを目指し、活動量を自動でチェックしてくれるウェアラブルデバイス「TSUC(ツック)」、TSUCからのデータなどを収集してくれるiPhone/Androidスマホ向けアプリ、そしてユーザーの健康についてアドバイスを行う企業や健保組合などの保健師などに向けたWebサイトの3種類が提供される。TSUCは、白、黒、ライトグリーン、赤、ピンクの5色が用意されており生活防水仕様となっている。機能としては、加速度センサと気圧センサが搭載されており、それらを低消費マイコンで管理し、スマホとはBluetoothで通信を行う。データとしては、歩いているとか走っている、乗り物に乗っているといった状態を検出して得られる、歩数カウントや消費カロリーといったものが記録される。駆動はボタン電池で約4カ月間となっており、Bluetoothのスイッチをオフにしていても、活動記録そのものは蓄積されていく。一方アプリについては、24時間の行動履歴グラフを中心に、企業や加入健保組合の内部などで見たユーザーの成績順位、歩数の目標と実際の比較などが表示されるほか、食事や睡眠、活動なども入力も可能で、食事アプリ「デイリーダイエット」、睡眠アプリ「デイリースリープ」、内臓脂肪推定アプリ「デイリースキャン」などもセットで提供される。デイリーダイエットは、食事時間を生活習慣として記録するアプリで、食事の食べ始め、食べ終わりの時間の記録のほか、食事の写真を撮影すると、自動で画像解析する機能を用いて、摂取カロリーの計算、分析、行事などを行ってくれるというものとなっている。このカロリーはあくまで目安であり、精度が不十分と思われる場合などは、メニューや履歴などを含めて手修正を行うことで、精度を向上させることも可能だ。2つ目のデイリースリープは、睡眠中の身体の動きと目覚めの状態を検知して、眠りの質を判別することを可能とするアプリ。何時に寝て、睡眠の深さの度合いはどうか、起きたときの状態はどうか、といったことを知ることができる。そして3つ目のデイリースキャンは内臓脂肪を推定するアプリ。スマホを8秒間かけて、へそ部分から、背中にかけて身体に当てつつ半回転させるだけで、自分の内臓脂肪がどの程度か、という目安を知ることができる。仕組みとしては、実際に超音波や電磁波をスマホから出して解析しているわけではなく、スマホに搭載されたジャイロセンサで腹囲の形状を測定し、日本医学予防協会の協力を得て開発した内臓脂肪面積の推定アルゴリズムと、画像データベースを元に、実測値から内臓脂肪面積を推定し、画像データベースから最適な画像を選択して表示するといったものとなっている。3つ目のサービスである支援者(保健師など)向けWebサイトは、基本的にユーザーには自己の活動内容に合わせたアドバイスが自動で届く仕組みを採用している(自動学習機能を有しており、ユーザーの行動パターンなどを学習し、よりマッチしたアドバイスをしてくれる仕組みを採用している)が、保健師などが実際にユーザーの各種の活動状況をチェックすることも可能であり、評価が悪いユーザーに対して、個別にメッセージを送ることで、より健康な生活の実現に向けた支援ができるようになっている。なお、デイリーサポートはオープンプラットフォームとして展開していくとしており、すでにロシュ・ダイアグノスティックと提携し、血液データ管理サービスを提供していくことが決定しているほか、JTBベネフィットが、同サービスを楽しく、継続的に利用してもらうために、ポイント交換サービス「サンクスコレクト」との連携を行っていく予定としている。またサービスの価格としては、TSUCの標準販売価格が7000円、サービスそのものの標準販売価格は月額で600円を予定しており、当面の目標として、100万人の加入を目指すとしている。
2015年09月16日米Appleは14日(米国時間)、医療や健康に関する研究用に設計されたソフトウェアフレームワーク「ResearchKit」を医学研究者などに提供開始した。「ResearchKit」は、iPhoneユーザーが医師などの開発や研究を手助けすることができるソフトウェアフレームワーク。「ResearchKit」を利用して開発されたアプリに参加することで、ユーザーのアクティビティレベル、運動機能障害などの記録がデータとして蓄積される。すでに、ぜんそく、乳がん、心臓血管疾患、糖尿病、パーキンソン病を研究するアプリが米国のApp Storeにて公開されており、公開後の数週間で60,000人以上のiPhoneユーザーが参加しているという。医学研究者は、「ResearchKit」を利用することで、健康とウェルネスについて研究できるようになり、開発者はオープンソースコードに基づいた新しいモジュールを作成できる。カスタマイズ可能な最初のモジュールとして、視覚的な電子同意書のテンプレート「参加者の同意」、研究への参加者が質問に回答する「調査」、運動活動、健康活動、認知、声を計測する「アクティブなタスク」が用意されている。「ResearchKit」を利用した研究アプリは、今後多くの国で提供される予定。対応端末は、iPhone 5/5s/6/6 Plus、iPod touchとなっている。
2015年04月15日米Appleは4月14日(現地時間)、医学・医療研究および健康リサーチ向けに設計したオープンソース・ソフトウエアフレームワーク「ResearchKit」を公開した。ResearchKitは、医師や研究者が患者から研究用のデータを収集するのをサポートする。iPhoneとiPhoneアプリを用いて、患者のプライバシーを保護し、患者に負担をかけずに正確なデータを取得できるように設計されている。患者は身近なデバイスを使って研究プログラムに協力でき、医師や研究者は多数の患者から正確なデータを収集できるようになる。すでにぜんそく、乳がん、心臓血管疾患、糖尿病、パーキンソン病の研究用アプリが開発済みで、米国での提供が始まっていた。オープンソース・フレームワークとして公開されたことで、全ての医師や研究者がResearchKitのイニシャルモジュールを研究活動に活用できるようになり、開発者はオープンソースコードを基に新しいモジュールを開発し、ResearchKitに貢献できる。ResearchKitに関する情報は、Appleが同社のサイトのResearchKitのページで提供している。オープンソース・フレームワークへのアクセスに関する情報はResearchKit.orgから入手できる。
2015年04月15日米Appleは9日(現地時間)に行われた新製品発表会において、医学研究用に設計されたソフトウェアフレームワーク「ResearchKit」を発表した。4月よりオープンソースとして提供される予定だ。ソフトウェアフレームワークとは、アプリ開発の枠組みとなる汎用的な機能をまとめたもので、これを利用することで開発者は独自に必要な機能に集中して効率よく開発を進めることができる。ResearchKitでは、医療・研究機関がiPhoneアプリを使って患者のデータを頻繁かつ正確に収集するための枠組みが提供される。ユーザーの許可を得てサードパーティ製デバイスやアプリで測定された体重・血圧・血糖値といったデータを収集できるほか、iPhoneの加速度センサー・マイク・GPSなどにアクセスし、歩行や運動機能、言語能力の測定なども可能。収集された情報はiPhoneから研究者に送られるため、患者が遠隔地からも研究に参加することが可能になり、より大規模な研究で多くのデータ収集と分析が実現する。これにより、医師が患者の状態をより深く把握し、一人ひとりに合った治療が行うことにも役立つとしている。また、プライバシー保護のためにAppleでは収集されたデータの内容は把握せず、医療機関に直接送信される。発表会ではぜんそく患者やパーキンソン病の研究など、医療機関・研究機関が開発した5つのResearchKitアプリが紹介された。これらはすでにApp Storeで提供されており、日本でもダウンロードが可能だ。Asthma Healthぜんそく患者向けの教育とモニタリングをサポートThe Share the Journey乳がん患者の経過観察と症状緩和に効果的な方法を調べるMyHeart Counts患者の活動・ライフスタイルと心臓血管の健康状態との因果関係を調査GlucoSuccess食事、運動、投薬といった各種要因と血糖値との関連性を把握Parkinson mPowerパーキンソン病患者がiPhoneのセンサーを使用して活動を測り、症状を記録
2015年03月10日東京都医学総合研究所(都医学研)は2月6日、季節性インフルエンザA型およびB型ウイルスを同時かつ簡易に高感度で検出できる2種類のイムノクロマトを開発したと発表した。同成果は同研究所の芝崎太 参事研究員らの研究グループによるもので、2月4日付(現地時間)の米科学誌「PLOS ONE」掲載された。毎年流行するH1N1ウイルスによるA型やB型の季節性インフルエンザのほか、新型インフルエンザとして2009年に世界的な流行を起こしたブタ由来新型H1N1に加え、鳥インフルエンザではH5N1ウイルスおよびH5N2ウイルス、今年中国で発症が確認されたH7N9ウイルスが報告されている。季節性インフルエンザは簡易型のイムノクロマト法により10~15分程度で診断が可能だが、検出感度が余りよくないため、発症直後(1~2日以内)などの早期には陰性になることが多く、24時間以内の早期に治療薬を投与することが難しい。また、H7N9ウイルスは人から人への感染例が報告され、H5N1ウイルスでは全世界で500名以上の感染し、60%近い致死率を示すなどパンデミックが危惧されている。このため、H変異株すべてを検査可能な高感度で簡易な検査法の確立が望まれていた。今回開発されたのは、従来と同じ手順、同じ時間内で100倍以上の高感度で季節性A型およびB型インフルエンザウイルスを検出できる高感度蛍光イムノクロマトとその検出機器。従来の金コロイドを使用する方法に代え、蛍光色素を抗体に結合させた蛍光イムノクロマト法を独自に考案し、この蛍光色素を高感度に測定できる小型検出器を開発した。臨床実験では発症12時間以内に97%の患者で陽性判定をすることができ、中には発症3時間以内の患者でも検出可能だったという。同じく新開発されたカラーイムノクロマトは従来品より10倍の感度でありながら、測定器が不要なため、小さなクリニックでも導入ハードルが低く、生産コストが下がれば将来的にはアジア各国などインフルエンザ発生地区において初期診断に用いることもできる。北海道大学の迫田義博 教授との共同研究で行った検定では、両方のイムノクロマトで2009年の新型を含むH1N1型をはじめとする、H2、H3、H5N1、H7、H9の各亜型株を全て検出することに成功。今後、季節性インフルエンザ以外のインフルエンザウイルスの早期発見および治療・囲い込みにも大きく寄与することが期待される。この2つのイムノクロマトは2014年6月に厚生労働省の認可を得ており、カラーイムノクロマトはすでに2014年12月より販売されている。現在、高感度蛍光イムノクロマトの早期販売に向けた製造が進められている。
2015年02月06日マイナビはこのほど、書籍『東洋医学の専門医が教えるキレイをつくるツボ&マッサージ ~血行をよくするころころ美人リング付き~』を発売した。漢方を取り入れたライフスタイルを提案し、全国の店舗で漢方薬やナチュラルコスメなどを販売する「薬日本堂」が監修している。価格は1,355円。同書では、漢方理論にもとづいたチェック表で、読者の体質タイプを「タリナイさん」「トドコオリさん」「ヨドミさん」「タメコミさん」と4分類に診断。各タイプにおすすめのツボを紹介しているのが特徴だ。また、「美容」「女性の悩み」「カラダの不調」「ココロ」という4つのカテゴリーごとに、東洋医学の専門医・謝彦先生が厳選したツボやマッサージを掲載。忙しい毎日を送る女性たちの日常生活に取り入れやすいよう、自分で押しやすい位置にあるツボや自分でできるマッサージを中心に扱っている。さらに、健康志向の女性に人気が高い薬膳の知識や健康茶に関するコラム、2人でペアになって行う”ラブツボ”の提案など盛りだくさんの内容となっている。このほか、効率よく指を刺激し、血行を良くする特製デザイン「ころころ美人リング」を付属。ココロもカラダもキレイになりたい女性たちをサポートする一冊となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日ヴェルクは24日、医療系学生を対象にした解剖学を学ぶためのiPhone用アプリ『らくらく解剖学「骨」』をリリースした。現役医学生が企画したもので、テキストでは難しかった実践的な方法で、骨および基本的な関節の名称・構成する骨を学習することができるという。『らくらく解剖学「骨」』は、これから解剖を学習する医学部生、歯学部生、 看護学生、薬学部生、放射線技師、理学療法士、作業療法士、 柔道整復師、介護福祉士などの医療系職を目指している人を対象に開発された。医療系学生に実際にテストして意見を反映させたとのこと。骨をタップして回答していくという、テキストでは難しかった実践的な方法で、全ての骨および基本的な関節の名称・構成する骨を学習することができる。その他、最も間違えた問題から解く復習モードや、ランダム問題の出題、骨を「名前から」「画像から」調べられるレファレンス機能もある。また、骨の部位ごとに集中的に学習することも可能。出題・レファレンス機能とともに、英語・日本語に対応している。ダウンロードはiTunes App Storeで行える。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日