こんばんは、古山エリーです。少し前に念願のお引っ越し、しましたー。で、「住所が変わりました」連絡をしていると数回に1度の頻度で聞かれるのが「いよいよ、です…か?」と。結婚とか同棲とか、そういうことを指しての問いかけのようですが、残念ながら相変わらず“ひ・と・り”です。こんなとき彼氏がいたらこれもあれも手伝ってくれるんだろうなぁと、ありもしない妄想をしながら、電球も家具の配置もテレビやパソコンの配線も、ええ、もちろん自分でやっちゃいましたとも。できなきゃ生きていけないですものー(誰かに頼る可愛げもないのでお手上げ状態です)。そしてまたひとつ強くなった気がします。そんな今宵もたわごと綴ってまいります。40代になってからは、ちょっとやそっとでへこまなくなりましたが――“40代・独身・恋人なし”の3点セットに関する周りからのコメント(時に悪意のない誹謗中傷)は、さらりと流す技を身につけているので、大抵のことは「また言われちゃったなぁ、 あはっ」と、明るくかわせるのですが、ごくたまに「なんかひっかかるなぁ」「なんかイヤな感じだなぁ」と悶々とすることがあります。最近言われてひっかかっていたのは「けっこう年いってたんだね。じゃ、もう少しちゃんとしないとね」です。恋愛においては「ちゃんとしろ」と散々言われてきましたし、ダメだと自覚もありますから、何か言われても「そうですよねー」と切り返しは得意中の得意。「けっこう年いってたんだね」も全然平気。なのですが、恋愛がダメだからって、結婚できていないからって、それを仕事や人生に結びつけて「ちゃんとしないとね」は、さすがにカッチーン!ですわよ。一生懸命に誇りをもって仕事をして生きているのに…。悲しかった、すごく悲しかった。でも、そこでへこんでいたら負けなので「そんなふうにしか解釈できないって、ちっちゃな器ですことー。おほほほほー(白鳥麗子風に)」と“心の中”で高らかに叫び、悔しさはゴクリとのみ込みました(まぁ、今ここで吐き出しちゃってますけどね…)。で、落ち込み気味の四十路に元気をくれたのはキラッキラの青春ラブストーリー『オオカミ少女と黒王子』でした。少女コミックの映画化が続いているので「また?」という声も聞こえてきそうですし、私自身も「また?」と思ったひとりですが、これがですねー面白かった!気に入ったのは、うそから始まった恋はホンモノになるのか?単純明快なラブストーリーを余計なことを描かずに一本勝負しているところです(ごちゃごちゃしているのは私生活だけで十分だから?)。「彼氏がいる」とついうそをついてしまったエリカ(二階堂ふみ)は、縁あって(?)、学校イチのイケメン、恭也(山崎賢人)に彼氏のフリをしてもらうんですが、実は恭也は腹黒ドS!エリカは彼からいろんな暴言を浴びせられるわけです。でも、暴言ではあっても――字面的には、私がくらった「ちゃんとしないとね」よりも恭也の命令調セリフの方が破壊力はありますが、どれも愛情の裏返しのような気がして、恭也が可愛く見えたんですよね(私の年齢のせい?M気質だから?)。要は、エリカも恭也も無器用ながらも一生懸命で、そんな2人の恋愛ごっこから恋愛に移っていく変化は観ていて心地良く、「ああ、一生懸命恋をするっていいなぁ」と思ったわけです(遠い目…)。で、最近うんと年下の彼氏ができた友人に触発されて、別の独身四十路とお見合いパーティーに再チャレンジしようと意気込んでいたのに、いざ調べてみると年齢制限がけっこうイタイ事実が発覚…。な、なぜだ…。へこたれるものかー!というわけで、今宵のたわごとはこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2016年05月30日新学期、新年度がスタートし、道行く人も電車の中もフレッシュ!フレッシュ!!フレッシュ!!!で溢れ、そのフレッシュさに少しでもあやかりたいと必死の古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。個人的には新学期も新年度もまったく関係のない生活をしておりますが、最近、邪道な理由で習い事をひとつはじめました。邪道な理由とは…もちろん恋絡み。結婚にたどり着かないまま、ある程度の年齢を過ぎると、どんどんどんどん臆病になってしまうものなんです。好きな人ができても100%の力を注ぐのが恐くなってしまう…ものなんです。過去と比べても仕方のないことは分かっていても、どうにもこうにも経験が足枷になって。自分のなかで芽生えた「好き」な気持ちを素直に出していきたいのに、情けないかな、もの凄く恐くて仕方ない(壊れかけた吊り橋のド真ん中にいるくらい恐い)。というわけで、本来その恋愛に注ぐべきものを別に注いでバランスを取ろうと習い事をはじめたわけです(要は、逃げただけですが…)。だから相手には「あ、俺がいなくてもコイツは平気なんだ…」と勘違いをされ、悪循環極まりない。分かってます、よーく分かってます、自業自得です。ですが、ちょっぴり開き直ると、私が惚れる多くは自由に生きたがる(選んではならない)人なので、好きという気持ちにブレーキをかけるのはあながち間違いでもなくて。臆病になるのは「これ以上失敗しないでね」という自分自身からのサインなのかなーなんて。恋する楽しみを失いつつある我が身に潤いを与えてくれたのは、<a href="">『蜜のあわれ』</a>でした。近代文学史作家のひとり、室生犀星が晩年に残した小説の映画化です。ある日、老作家(大杉漣)の大切にしている金魚が人間の姿・赤子(二階堂ふみ)として現れ、おまけに彼の過去の女・幽霊のゆり子(真木よう子)も現れ、おかしな三角関係が展開する、なんとも不思議なお話です。二階堂ふみの演じる金魚の赤子(あかこ)がとにかく可愛くて。「人を好きになるということは愉しいものでございます」とか「おじさま、あたいを恋人にして頂戴」とか、自分じゃなかなか言えないけれど言われたらドキッとするセリフで老作家を振り回していく。無邪気で可愛い少女から嫉妬を知り徐々に女になって、さらに振り回していく。その小悪魔感といったらもう、同性も落ちちゃうほどです。ほんと、あのおねだり、振り回し方、夢中にさせる感じ、できるものなら真似したいです。恐るべし、赤子!そんなこんなで老作家が幻想で赤子を作り出したように、私も自分の幻想で素敵男子を作り出せるようにいざ妄想!?妄想が四十路を救う(はずがないけど…)、逃避という名の妄想にふけりながら今宵はここまで。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2016年04月12日俳優の山本浩司が主演を務め、足立正生監督がフランツ・カフカによる同名小説の実写化に挑む映画『断食芸人』(2月27日公開)の予告編が、このほど公開された。1960年代に"アングラの旗手"として知られ、後にパレスチナ革命に身を投じた足立監督。本作は、2007年に公開された『幽閉者 テロリスト』以来、約10年ぶりとなる監督作だ。残酷で不条理な国で見せ物にされる男・断食芸人(山本)の周囲で起こる、不可思議で不気味な世界を映し出す。山本のほか、桜井大造、伊藤弘子らも出演し、劇中ナレーションを田口トモロヲが務める。予告映像の冒頭では、本作のメインビジュアルを撮影した写真家・荒木経惟氏による「ここんとこ日本の映画は家族ものでぶったるんでるからここらいっぱつ血煙をあげてくれないとね。そうとうおもしろいね、この映画」との応援コメントを披露。不穏な音楽をバックに、断食芸人が登場するとマスメディアはこぞって男を、聖なる者、時代の救世主として祭り上げる。女子高生などの一般市民にももてはやされるが、男は路上にこしらえられたおりに閉じこもり、ボーッとした表情でうつろな目をするばかり。映像の終盤では、ついにオランウータンに並べられ、動物園らしき場所でさえ見せ物にされてしまう。断食芸人という人物を通して、人間の浅ましさと狂気を垣間見ることのできる、静かながらも衝撃的な映像に仕上がっている。これに合わせて、7枚の場面写真も公開。予告映像で見られるシーンだけでなく、新たな場面を捉えたものもあり、断食芸人が引き起こす混乱を捉えた異様な空気が映されている。さらに、本作はオランダで行われる第45回ロッテルダム国際映画祭(1月27日~2月7日開催)の"ディープフォーカス"部門への正式出品も決定。同映画祭では足立監督の特集上映(『椀』、『銀河系』、『性遊戯』、『女学生ゲリラ』、『略称・連続射殺魔』、『赤軍PFLP・世界戦争宣言』の6本)と共に、本作がインターナショナルプレミアとして上映される。(C)2015「断食芸人」製作委員会
2016年01月14日少し前までは除湿モードだった空気清浄機が加湿モードに切り替わり、乾燥の季節到来です。なにはさておき必須家電は加湿器の古山エリーです、こんばんは。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。この季節になると、女性は毎日ストッキングを履くこともあって、足のかかとのカサカサ感で季節を感じる人も多いかと思います。私がかかとを意識しだしたのは2003年のこと。まだギリギリ20代だった頃に観た、向田邦子さん原作、森田芳光監督の『阿修羅のごとく』という映画がありました。大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子が四姉妹を演じていて、物語はその四姉妹の父親に愛人がいたことが発覚して女のさまざまな本音が飛び交う(ある意味ゾッとする)ホームドラマです。当時、この映画を観てものすごく印象に残ったセリフが「女はね、かかとを見れば殿方にご無沙汰かどうか分かるんだから」でした。30歳、40歳と年齢を重ねていくと、かかとが大変なことになるのかぁ…と、そのときはまだまだ自分には遠い未来だと思っていましたが、あっという間に月日は流れ、いまはもう、かかとのお手入れは日課です。ちなみに最近はSABONのフットクリームがお気に入り。やっぱりシアバターの威力はすごい!…で、シアバターもいいんですが、女性は自分の好きなイケメンについてとか男の身体のどの部分が好きだとか、そんな話しをしていると徐々に顔がポッと赤らむことに気づいちゃったんですね(これホント!)。かすかな微熱状態です。興奮とか女性ホルモン分泌とか理由はいろいろあるんでしょうけれど、話しをするだけ、それだけで桃色になれるならラッキーです。というわけで、今週、選んだ映画は確実に桃色になれる『マジック・マイクXXL』。そうです!2年前に「何ですか!?このドキドキする映画はー!」と世の女性たちを虜にした、あの伝説のストリッパー、マイク(チャニング・テイタム)たちのステージを再びスクリーンで観ることができるんです!待ってましたー!何度でも映画館に観に行っちゃうー!スクリーンに向かってダイブしたいー!ぐらいの勢いでクラクラする映画です。今回はマイクをはじめメンバーそれぞれが人生に迷いながらも、最後に大きな大会に出場し、想い出を作ろうというロードムービー仕立て。1作目はマイクにスポットがあたっていましたが、2作目はマイクはもちろんメンバー全員のドラマと色気とパフォーマンスを目にすることができます。女子同士、パーティー感覚で観に行って、思う存分、悶えちゃってください!語っちゃってください!そして、映画を観た次の日は「今日、顔色いいね」って言われちゃうかもー!ということで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:マジック・マイクXXL 2015年10月17日より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT,LLC
2015年10月21日気づけば夜風が心地いい(というよりも、むしろ淋しさいっぱいの)季節です。すっかりご無沙汰しておりました、相変わらずおひとりさま独走中の古山エリーです。夏の出来事と言えば、四十路女子、初めて自分自身の加齢臭が気になりました(こんな日が来るなんて…)。実際に指摘されたわけでも匂ってきたわけでもないのですが(いまのところ)、加齢臭はオジサマ限定かと思っていたら、なんと!まあ!40過ぎると女性も“臭”が放たれるというではないですか!き、危険すぎる…と、“臭”を“香”にしなくてはと慌てて対策を考えた結果、ダマスクローズのカプセルに辿り着きました。ええ、外側よりも内側、素っ裸になったときも平気なように、体臭自体を薔薇の香りにする作戦です。ひと昔前にローズカプセルが流行りましたが、当時はまだ若さという強みがありましたし、そこまで危機感がなかったので、なんだか高いサプリだなーと人ごとでした。が、もう手放せません。ああ、毎月の出費がぁー!そんな加齢臭を気にしつつ、次は心を薔薇色にしなくては!と『ピース オブ ケイク』、観て参りました。多部未華子のエロ可愛さにやられ(私、やはり中身はおっさんですか?)、綾野剛の罪な色気にやられ(あのヒゲとかダメ加減とかたまらない)、恋愛ってややこしいんだよねー、でも恋愛特有のあのドキドキ感ソワソワ感っていいなーと、錆びかけていたハートが動き出しました。昨年の壁ドンの勢いは収まったものの、次から次へと少女漫画の映画化、あるんですねー。この『ピース オブ ケイク』もそのひとつではあるんですが、何がいいって、きれいごとじゃない恋愛をきちんと描いてくれていることです(やさぐれ女子にはココ重要!)。主人公・志乃の恋愛体質なところとかは「あーあ、またやっちゃった…」と共感しながら、過去の自分の苦い想い出が浮上してきたり。まあ、良くも悪くも浸れるってことですね。この映画、カップルで観る人もいるようですが(羨ましいですが)、おすすめは女同士での鑑賞。相手の携帯を見る見ない、浮気は許せる許せない、仕返しはするしない、など盛り上がるネタ満載ですから!というわけで、私にも志乃ちゃんの「そのとき、風が吹いた」的な出会いがあることを祈りつつ、ダマスクローズのカプセルを飲んで“そのとき”を待つとします。あっ、待っても待ちぼうけ率が高くなってきたので、やっぱり網を仕掛けに行ってきます(どこへ?)。また、次回。(Elie Furuyama)
2015年09月16日桜の季節がやってきましたー! が、花より団子で体重増加、花より男子のはずが相変わらずお独り街道まっしぐら、恋の開花はいつになることやらえんやこらの古山エリーです。こんばんは、今宵もたわごと綴ってまいります。最近は「仕事できるね」とか「可愛いね」とかそういう(もちろん社交辞令の)褒め言葉よりも「古山さんって、面白いね」と言われる方が嬉しいというキケン区域に突入しました(それでいいのか、大丈夫か、私…)。おまけに男にキュンとするポイントも変わってきているじゃありませんか。以前なら容姿端麗な正当派イケメン、たとえばブラッド・ピットとかキアヌ・リーブスとかレオナルド・ディカプリオとか(王道すぎてすみません…)そんな美しい男が理想(限りなく妄想に近い理想)でしたが、ここ数年は男らしい男、そう! 肉体美を兼ね備えたイケメンにクラクラするんです。その代表格が『マジック・マイク』のチャニング・テイタムと『トワイライト』シリーズのテイラー・ロートナー。ちなみに我が家のクローゼットの中には『マジック・マイク』のチラシが貼ってあり、毎日クローゼットを開くたびにエネルギーチャージしております(なんか文字にすると痛痛しい…)。そして、嬉しいことに今月末はなんとまあ! その「好きっ!」な俳優たちそれぞれの主演映画が2本、公開しちゃうんです。もう、たまりませーんっ!チャニング・テイタムの新作は『ジュピター』。ウォシャウスキー姉弟が『マトリックス』以来、実に16年ぶりに完全オリジナル・ストーリーで挑むSFファンタジー映画です。今回もまた突飛なストーリーと想像を超える映像美で驚かせてくれます。チャニングが演じるのは、遠い星の遺伝子操作によって生まれた究極の戦士ケイン。ある理由からヒロインのジュピター(ミラ・クニス)と共に行動するんですが、ええ、もちろんそこには愛が芽生えます。どっぷりSFですがしっかりラブロマンスが入っているので女性にもおすすめ。チャニングといえば、2012年の「people」誌が選ぶ最もセクシーな男性第1位に輝いた男。そんな彼が今回は人間離れした戦士で強すぎます、素敵すぎます。一方、テイラー・ロートナーも負けておりません。こちらは己の身体能力だけで街中を縦横無尽に飛びまわる、パルクールというスポーツに挑戦した『アンリミテッド』。テイラーが演じるのは、ニューヨークでメッセンジャーとして働く青年カム。ある日、接触事故を起こした相手の女性ニキ(マリー・アヴゲロブロス)に一目惚れして、彼女に近づくためにパルクールを身につけ、おまけに危険な仕事に手を染めていく…というアクション&ラブストーリーです。『トワイライト』のときからいい身体だなぁとは思っていましたが、今回は狼じゃなくごくごく普通の人間としてアクションを披露。スタントなしで華麗にアクションを演じるテイラー、ただ者じゃないです。というわけで、肉体派イケメン好きの女性のみなさま、この春は脱いでもすごい俳優たちの映画でドキドキして女性ホルモンおぎなってくださいませ。今宵はこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2015年03月30日