新国立劇場2015/2016シーズンラインアップが発表された。オペラ部門は全10演目。例年同様、新制作3・再演7(内、邦人作品1)となる。新国立劇場オペラの公演情報飯守泰次郎オペラ芸術監督が「新国立劇場は、世界の主要歌劇場として、国際的に高いクオリティを保ち、さらに発展させていくべき存在。そのためには国際的な水準・技量をもったキャスト、そしてレパートリーが重要」と語るように、充実のスタッフ・キャストが揃うラインアップとなった。新制作1本目は、シーズン開幕公演。ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」(4部作)から『ラインの黄金』を取り上げる。ドイツの名演出家ゲッツ・フリードリヒが晩年にフィンランド国立歌劇場で作り上げたプロダクションを上演する。指揮は、ワーグナーの聖地、バイロイト音楽祭で長年キャリアを積んだ飯守オペラ芸術監督が自らタクトを振る。新制作2本目は、同劇場初上演となるヤナーチェクの『イェヌーファ』。世界の主要歌劇場では必ず取り上げられるヤナーチェクだが、日本での上演機会は少ない。演出にはドイツの権威あるオペラ専門誌『オーパンヴェルト』で「年間最高の演出家」を受賞したクリストフ・ロイを迎える。新制作3本目はマスネの『ウェルテル』。演出にはフランスのベテラン、ニコラ・ジョエルを迎える。飯守芸術監督は「(ジョエル)は1976年のバイロイト百年祭で苦楽を共にした仲。久々の再会が楽しみ」と期待を寄せる(同音楽祭で飯守はピエール・ブーレーズの助手、ジョエルはパトリス・シェローの助手を務めた)。再演演目もこれまで好評を博してきた人気作が並ぶ。壮大で華麗な舞台・衣装が魅力の『トスカ』。ヴェルディ最後のオペラで唯一の喜劇『ファルスタッフ』。大人から子どもまで楽しめるファンタジー『魔笛』はオール日本人キャストで。『サロメ』は、ウィーン、パリ、ベルリンでも同役を演じて聴衆を虜にした世界的ソプラノ、ニールントが登場。イタリアのヴェリズモ・オペラの名作からは『アンドレア・シェニエ』を。飯守オペラ芸術監督がタクトを振る『ローエングリン』は、2012年上演時に大好評を博したクラウス・フロリアン・フォークトが再登場。邦人作品は和製オペラの傑作『夕鶴』を上演する。■新国立劇場オペラ2015/2016シーズン2015年10月ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」序夜ラインの黄金【新制作】11月プッチーニ/トスカ12月ヴェルディ/ファルスタッフ2016年1月モーツァルト/魔笛2・3月ヤナーチェク/イェヌーファ【新制作】3月R.シュトラウス/サロメ4月マスネ/ウェルテル【新制作】4月ジョルダーノ/アンドレア・シェニエ5・6月ワーグナー/ローエングリン7月團伊玖磨/夕鶴
2015年01月23日富士通は12月24日、国立がん研究センター(国立がん研)、国立循環器病研究センター(国循)、国立長寿医療研究センター(長寿研)、東京医科歯科大学と、それぞれICT技術を活用した医療モデルの構築と普及を目的とした共同研究を行う協定を締結したと発表した。まず、国立がん研とは「がんのメディカル・ゲノムセンター機能に必要なゲノム情報と診療情報の統合」について研究を進める。メディカル・ゲノムセンター機能とは、エビデンスの高い解析結果を基に、医薬品効果予測による治療選択、適切な予測診断の確立、および遺伝リスクに応じた予防的措置に関する臨床応用を目指した取り組み。同研究で国立がん研はゲノム情報の取得・解析などを行い、富士通と共に高度なセキュリティとアクセシビリティを両立させたゲノム医療システム基盤の検討・実証を進めていく。2016年度末までにはがんのゲノム医療実施体制のプロトタイプを整備する予定とのことで、最新のゲノム医科学とICT技術および知識を動員したゲノム医療の実現が期待される。次に、国循とは「循環器疾患の予防・制圧に向けた生活習慣のビッグデータの解析と介入方法の開発」を推進する。これは、生活習慣のデータを収集・解析し、医療データとして活用することで循環器病の発症および重症化予防などにつなげるという取り組み。2018年度末までに医学的エビデンスに基づく情報基盤の構築とプログラム開発の完了を目標としており、国循がデータ収集および分析を、富士通が電子健康記録のデータ収集システム・解析システムの開発を担う。長寿研との研究では「認知症の早期発見システムの開発」がテーマとなる。これは2018年度末までに認知症の予兆を発見するシステムの構築を目指すというもの。現在、高齢者の20%が認知症予備軍と推定される中、ビッグデータを活用することで、自治体機能との連携を含めた認知症の早期発見による早期治療や予防システムの構築を図る。最後に、東京医科歯科大学とは「網羅的生体分子情報を統合したデータベースおよび解析技法の確立」を目指す。具体的には、臨床情報・網羅的生体分子情報(オミックス)・生活習慣情報を効果的に収集する手法と臨床現場での個別化医療を可能とする分析手法を開発する。2017年度までに統合臨床オミックス・データベースおよび解析システムを完成させる予定で、将来のゲノム電子カルテとの連携も視野に入れているという。富士通は今後、2015年3月をめどに各機関との研究内容を具体化し、共同研究を開始するとしている。
2014年12月25日飯守泰次郎がオペラ芸術監督に就任する新国立劇場2014/2015シーズンは『パルジファル』で開幕する。『パルジファル』はワーグナーの主要作品のうち新国立劇場が唯一上演していなかった演目で、ワーグナーのスペシャリスト飯守の芸術監督就任にあたり、満を持しての初上演となる。巨匠ハリー・クプファーが新演出し、世界的なワーグナー歌手が集結する、ワーグナー・ファン垂涎の公演の舞台稽古が9月29日に行われた。新国立劇場オペラ『パルジファル』のチケット情報『パルジファル』は聖杯と聖槍を守る騎士団の物語であるが、クプファーは、形骸化した騎士団とキリスト教批判という側面に注目し、登場人物たちは「解放への道」を模索していると解釈した。そこで、舞台中央に置かれたセットが「光の道」である。このジグザグな道が「舞台上の舞台」となるが、床はなんとLEDのスクリーンになっており、各場面での心情や情景が、抽象的かつ色鮮やかな映像で表わされる。LEDを床に敷き詰めたオペラの舞台はおそらく世界的にも稀で、誰もが初めて観る光景に目を奪われる。「光の道」のほかにも特徴的な舞台装置があり、クプファーが「メッサー」と呼ぶ聖槍の象徴ともなる巨大な装置(重さ8トン)が登場。「メッサー」上部もLEDのスクリーンで、人も乗るのだが、その静かな動きは神秘的ですらある。そのほか、新国立劇場の舞台機構を駆使した場面転換もダイナミックである。最新技術を使う一方で、クプファーは作品から仏教的要素を積極的に見出し、幕が開いた瞬間からそれが描かれる。登場人物、騎士団の演技が示す内容はクプファーから観客への問いかけであり、彼の演出の肝となるラストは、客席に解釈の余地を与えてくれる。そんなクプファー演出を体現する歌手たちは皆、素晴らしい。品格ある歌唱でドラマを導くグルネマンツ役のジョン・トムリンソンは歳を重ねた今ならではの円熟の老騎士を演じ、クンドリー役のエヴェリン・ヘルリツィウスは、第2幕、母性的な優しさから魔性の女の狂気へと変わる多面的表現が圧巻。クリスティアン・フランツはパルジファルが「知に至る」さまを鮮やかに歌い、エギルス・シリンスは威厳あるアムフォルタス像を描く。そして、飯守の指揮は、彼自身の『パルジファル』への愛にあふれる響きで、聖杯のごとく崇高な音楽を紡ぎ出す。音楽・演出ともに世界的レベルの『パルジファル』。ワーグナーを観る醍醐味に酔いしれる極上の6時間である。取材・文:榊原律子◆新国立劇場オペラ『パルジファル』10月2日(木) 16:00開演10月5日(日) 14:00開演10月8日(水) 14:00開演10月8日(水) 14:00開演10月14日(火) 16:00開演新国立劇場 オペラパレス
2014年10月02日今年5月に56年の歴史に幕を閉じた東京・国立競技場。その解体にあたり、「SAYONARA国立競技場 FINAL “FOR THE FUTURE” MEMORIAL GOODS」と題して会場の備品の数々を一般向けに販売することが決まった。5月の一次販売に続く第2弾。9月27日(土)午前10時より「チケットぴあ」Webサイトにて販売する。スポーツの聖地、国立競技場が「ラグビーワールドカップ2019」や「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会」のメインスタジアムとして利用されることが決定、その解体が行われることとなり、昨年より「SAYONARA 国立競技場プロジェクト」と題した様々な企画が実施されてきた。今回のグッズ販売も同プロジェクトの一環として行われる。今回は1964年の東京オリンピック当時より使用していたスターター台をはじめ、スターティングブロック、バトンや砲丸投げなどの陸上競技器具、表彰台、選手更衣室のベンチや戦略ボードなど国立競技場で実際に使用してきた42アイテムを新たに追加し、計47アイテムを販売する。■SAYONARA国立競技場 FINAL “FOR THE FUTURE” MEMORIAL GOODS販売期間:2014年9月27日(土)~2014年12月31日(水)販売方法:「チケットぴあ」Webサイトにて先着順販売専用URL:
2014年09月26日まだまだ日差しが厳しいこの時期。日中は暑いので、子どもとのおでかけは朝か夕方が気持ち良いですよね。朝早くに公園で子どもと遊んでゆっくりカフェでくつろぎたい。そんなときにおすすめなのが、国立競技場そばにある「KAUKAU CAFE」です。「KAUKAU CAFE」は、国立競技場と神宮外苑の間にある日本青年会館1Fにあります。白いテラス席とグリーンのパラソルが目印のとってもかわいいお店! お店のエントランスは数段階段がありますが、スタッフの方がお手伝いしてくれるので安心です。メニューは、ハワイの朝食がコンセプトになっており、目玉焼きとスパム、サラダにトーストという「ハワイアンブレックファースト」や、アサイーボウル、そして、フルーツたっぷりのパンケーキなど、子どもが好きそうなものばかり(うちの子どもたちはパンケーキのフルーツを争うように食べてしまいます)。定番のロコモコやハンバーガー、ガーリックシュリンプも充実しており、テラス席で目の前に広がる公園を見ながら食事をしていると、親子でハワイに行った気分になれること間違いなし!そして、ハワイといえば、コナコーヒー。コナコーヒーとは、ハワイ島西側のコナ地区で栽培される最高品質のコーヒーのこと。独特の香りにファンが多いコーヒーですが、「KAUKAU CAFE」では注文してから一杯一杯丁寧に淹れてくれます。店内はもちろん、テイクアウトもできるので、公園のお供にも最適です。「KAUKAU CAFE」とセットで訪れたいのが、神宮外苑。ベビーカーでお散歩するも良し、足をのばしてニコニコパークに行くのも楽しいですが、個人的には「KAUKAU CAFE」からすぐの神宮外苑サイクリングセンターがおすすめ。神宮外苑サイクリングコース内で利用できる無料のレンタサイクルは、大人用の自転車から幼児車、子供車、ミニサイクルなどがあり、気軽にサイクリングを楽しめます。また、5歳から参加できる「自転車乗り方教室」もあり、専門のインストラクターが自転車の乗り方を分かりやすく指導してくれます。非常に人気の教室で、当日先着順に受け付けるので、早起きしてカフェとセットで楽しんでみては?KAUKAU CAFE東京都新宿区霞ヶ丘町7-1 日本青年館 1Ftel:03-6804-3715 公式サイト 神宮外苑サイクリングコース 公式サイト
2014年08月08日東京都台東区上野公園の国立西洋美術館で、モネの画業を紹介する「モネ、風景をみる眼-19世紀フランス風景画の革新」が開催される。開催日時は12月7日から2014年3月9日まで、9時30分から17時30分(金曜は20時まで、最終入館は閉館の30分前)。○ポーラ美術館との共同企画同展は、絵画空間の構成という観点から、他の作家の作品との比較を通して、光の表現を追求し続けた印象派を代表する画家、クロード・モネの画業を紹介。国立西洋美術館とポーラ美術館が所蔵する、モネの若き日の作品から晩年の作品まで、合わせて35点が展示される。また、マネからピカソまで、近代絵画の秀作を比較展示。モネの作品世界への理解を深めることができるという。さらに、収蔵品の中から、展覧会図録に収録されない絵画や、版画作品も参考作品として展示されるほか、同時代の出版物等の資料もあわせて紹介。これにより、新しい視点からモネの絵画を鑑賞することができるとのこと。
2013年12月02日お盆も過ぎ8月も残すところあと僅かとなった。「夏休みをまだ満喫していない!」「自然ともっと触れ合いたい」・・・そんなご家族やご夫婦にオススメしたいのが、国立公園で自然と触れ合うことができる話題の「自然体験型ツアー」だ。こういった体験型ツアーは全国各地で開催されている。全国の国立公園を訪れて、豊かな日本の自然とふれあうことで「生物多様性」の大切さを実感でき、また、アウトドア好きの方なら、各地の体験型ツアーをひとつずつ制覇していくのも楽しみとなるだろう。今回ご紹介する夏休み最後の体験型ツアーは、国立公園の魅力をめいっぱい満喫できる「富士箱根伊豆国立公園」ツアーだ。富士箱根伊豆国立公園内のスタンプラリー対象施設である「田貫湖ふれあい自然塾」(静岡県富士宮市)、ホールアース自然学校の協力のもと、雄大な富士山を見ながら、さまざまな自然体験を思う存分楽しめる。ツアープランには「ロゲイニング」や「ノルディックウォーキング」など、アウトドア好きにはたまらない楽しいイベントが用意されている。「ロゲイニング」(Rogaining)とは、簡単に言うと大きなエリアを使ってのダイナミックなオリエンテーリング。参加者はチームに分かれ、地図を片手に、フィールドに散らばっているチェックポイントを探し当てる。すべてのポイントにはそれぞれ異なる得点が設けられており、制限時間内に最も高い得点を得たチームの優勝となる野外ゲームだ。優勝者には豪華賞品も用意されている。また、1日目のロゲイニングには、お笑い芸人・アンタッチャブルの柴田さんや、ゆってぃさん、シンデレラさんも参加するという。ツアーに参加する子どもたちにとっても、愉快で特別な夏休み体験となるはずだ。「ノルディックウォーキング」とは、2本のポールを使って歩く、フィンランド生まれのスポーツ。年齢・性別・運動経験などに関わらず、誰にでも簡単に始められ、生涯楽しむことができると注目されている。上半身も下半身も使うため、通常のウォーキングより高い運動効果が得られるという。歩き方のコツは専門インストラクターが教えてくれるのも嬉しい。富士山麓の森の様子や音、匂いなどから季節を感じながら爽やかな空気の中を歩くのは、日頃の疲れをとり、いいリフレッシュとなるだろう。もちろん、スタンプラリー対象施設である、田貫湖ふれあい自然塾も訪問し、富士山や田貫湖周辺の自然について学んだあと、制覇した証のスタンプをゲットすることができる。最高の富士山の眺望を楽しみながら、田貫湖畔の夏の自然をを満喫できるこのスペシャルな体験型ツアー、残り募集枠もあと僅かとなった。大人同士でも十分に楽しめるので、夏休みの最後にご家族、ご夫婦で参加してみてはいかがだろうか。「富士山麓・田貫湖アクティブ体験プラン」日時:平成23年8月30日(火)~8月31日(水)1泊2日場所:富士山麓周辺(田貫湖周辺)集合場所:休暇村富士宿泊先:休暇村富士(静岡県富士宮市佐折634) 募集人数:30名プラン代金:お一人様 1泊3食付 大人18,300円、小学生12,450円幼児8,950円(税込、本館泊、入湯税別)※1名1室利用の場合1,000円増 ※1泊3食及びプログラム代が含む【スケジュール】-------------------------------------------8月30日(火)13時オリエンテーション・田貫湖ふれあい自然塾見学集合場所:休暇村富士 チームに分かれてロゲイニング開始17時ロゲイニング終了18時夕食&ロゲイニング表彰式-------------------------------------------8月31日(水)7時15分朝食9時00分~12時30分ノルディックウォーキング※昼食後解散--------------------------------------------お申し込み・お問い合わせ先:休暇村 富士富士箱根伊豆国立公園 TEL:0544-54-5200〒418-0107 静岡県富士宮市佐折634 取材/おうちスタイル編集部
2011年08月19日