大人の目から見ると何も考えず無邪気に遊んでいるように見える子どもたち。しかし、腹の底にはたくさんの不満を抱えているはず。次世代を担う子どもたちの不満に耳を傾けることが、われわれ大人の役目ではないのでしょうか。ということで、子どもたちに「世の中への不満」を聞いてみました。■「自然を守らない」(正輝くん/11歳)なるほど、環境問題に不満を感じているということですね。ここ最近、エコ意識が高まっているとはいえ、環境破壊の問題はやはり深刻。11歳の正輝くんからまっすぐな瞳で言われると、大人としては心が痛みます。■「よく悪口を言われる」(梨奈ちゃん/7歳)具体的に何を言われてるのかが気になりますが、まあ何にせよ悪口を言うのはやめてほしいですね。■「江戸川にゴミを捨てるな」(太陽くん/8歳)ポイ捨てやゴミの不法投棄に不満がある様子の太陽くん。バレないと思ってやっていても、子どもはしっかり見ているようです。江戸川だけではなく、どの川でもダメですからね!■「総理が辞めたことが納得がいかない」(拓真くん/11歳)インタビューした日がちょうど鳩山首相の辞任表明があった日だったので、とてもタイムリーな不満でした。ちなみに「なんで?」と聞いてみたところ「なんとなく」だそうです。なんとなくかー。■「DSとベイブレードを盗まれた。泥棒よ、いなくなれ!」(蒼太くん/7歳)遊びに夢中になって荷物から目を離したらあっという間に盗まれていた、とのこと。警察に行っても、犯人は見つからなかったそうです。子どもの大切なおもちゃを盗むとは許せません。蒼太くんも今後は荷物を置きっ放しにしないようにね!■「つっかえて転ぶ」(杏ちゃん/6歳)バリアフリー化を早く推進してほしいという意味ですかね?そうじゃなかったら、「気をつけようね」ぐらいしか言えません!■「もっとお金を分けてほしい」(智也くん/10歳)「もっとお小遣いが欲しい」という意味かな、と思っていたらどうやら格差社会に対しての不満のようです。「お金を持っている人が持ってない人に分けるべき!金くれ!」と行き場のない怒りを爆発させていました。「どうすれば解決すると思う?」と聞いたら「総理大臣がお金をもっとくれればいい」とのこと。なるほど、斬新な意見ですね。というわけで、辛らつなものから無邪気なものまで、さまざまな「世の中への不満」が出ました。どうやら小学校低学年の子は「世の中=自分の身の回り」という認識のようで、小学校高学年の子はワイドショーで聞くような単語は知っていても深い意味は分からないという具合でした。しかし、なかなか素直で面白い意見が出たのではないかと思います。総理大臣の辞任に納得いかない理由が「なんとなく」など、つい笑ってしまいましたが、考えてみたら意外と僕ら大人もそんなものなのではないでしょうか。シンプルで奥深いことを言ってくれる子どもたち、それだけに彼らの意見には耳を傾ける価値がある、……かもしれません。(永田兄弟/オモコロ)【関連リンク】【コラム】子どものころにまねした"必殺技"は?【コラム】子どもに聞いた!「1億円あったら何に使いたい?」【ランキング】子どものころに読んだ絵本ランキング
2010年06月26日