自由闊達な演奏スタイルを武器に、様々なアーティストやアートとのコラボレーションによって、常に驚きと感動を届ける“ジャズ界の大御所”山下洋輔。一方、膨大なレパートリーと卓越した技術を活かした意欲的な試みによって常に日本のクラシック音楽界をリードする横山幸雄。ジャズとクラシック、それぞれのジャンルで圧倒的な存在感を放つ二人のピアニストによる特別共演がこの秋実現する(10月30日:Bunkamuraオーチャードホール)。二人は2017年に八ヶ岳高原音楽堂で初共演。大きな話題を呼んだことが記憶に残る。今回は待望の再共演となり、「二人で弾くピアノ」というテーマによる特別プログラムが披露される予定だ。プログラムの中心はクラシックとジャズが交差する、ガーシュウィンの名曲『ラプソディ・イン・ブルー』。横山が奏でるオーケストラパートにのせて、山下が自由にソロパートを奏で、時にはお互いの役割を交代したり、即興部分もあるというから楽しみだ。さらには、それぞれの“十八番”を披露するソロ演奏はもちろん、横山が弾いたクラシック作品を山下が自由にアレンジするというリレー形式のコーナーが用意されるなど、まさにピアノという楽器の魅力を味わい尽くすステージが期待できそうだ。山下洋輔(C)Akihiko Sonoda横山幸雄(C)斉藤 亢【公演概要】公演名称:Pianos’ Conversation 2021(ピアノズ・カンバセーション)日程:2021年10月30日(土)15:00開演(14:15開場)会場:Bunkamuraオーチャードホール出演:山下洋輔(ピアノ)、横山幸雄(ピアノ)演奏曲:ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉第1楽章ショパン:ノクターン第2番♪山下洋輔:キアズマガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルーほか※曲目は変更の可能性があります。チケット料金:S席¥6,000A席¥4,500B席¥3,000 (税込)一般発売日:2021年6月27日(日) 10:00〜MY Bunkamura、Bunkamuraチケットセンター他にて発売公演ホームページ:
2021年06月19日ベートーヴェン生誕250年を記念した多くの公演の中でも、とびきりユニークなのが、“ジャズ界の大御所”山下洋輔によるベートーヴェン公演だろう。プログラムに選ばれたベートーヴェン作品は、ピアノ・ソナタ第6番、8番「悲愴」、第14番「月光」&「エリーゼのために」など有名ピアノ曲の聴きどころを披露する他、交響曲第9番「合唱付き」&第5番「運命」などまで加えられているあたりがいかにもジャズの鬼才山下洋輔だ。さらにはオリジナルのオマージュ曲も披露されるとなれば、これは気になる。共演者には、八尋知洋(パーカッション)や飛鳥ストリング・クァルテット(弦楽四重奏)などなどの腕利きたちが顔を揃え、“楽聖”ベートーヴェンの名曲の数々に対峙する。“異種格闘技戦”とでも言えそうなこのステー上に、ベートーヴェンがいったいどのような姿を見せるのか。強烈極まりない山下洋輔流のベートーヴェンが炸裂するその瞬間に立ち会いたい!●日程2020年10月16日 (金)19:00 開演(ロビー開場18:00)●会場東京芸術劇場コンサートホール●曲目ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番 へ長調 op.10-2 第1楽章ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」第2楽章ベートーヴェン:エリーゼのためにベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」第1楽章山下洋輔:オマージュベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 第2楽章より*ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68「田園」第1楽章より*ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67「運命」第1楽章より**編曲:櫛田哲太郎●出演ピアノ:山下洋輔パーカッション:八尋知洋弦楽四重奏:飛鳥ストリング・クァルテットヴァイオリン:マレー(金子)飛鳥相磯優子ヴィオラ:志賀恵子チェロ:西谷牧人●山下洋輔(ピアノ)1969年、山下洋輔トリオを結成、フリー・フォームのエネルギッシュな演奏でジャズ界に大きな衝撃を与える。国内外のジャズ・アーティストとはもとより、和太鼓やシンフォニー・オーケストラとの共演など活動の幅を広げる。1988年、山下洋輔ニューヨーク・トリオを結成。国内のみならず世界各国で演奏活動を展開する。2000年に発表した自作協奏曲を佐渡裕の指揮により2004年にイタリア・トリノで再演。2006年オーネット・コールマンと、2007年にはセシル・テイラーと共演。2008年「ピアノ協奏曲第3番<エクスプローラー>」を発表。2009年、一柳慧作曲「ピアノ協奏曲第4番 "JAZZ"」を世界初演。歴代メンバー総出演の「山下洋輔トリオ結成40周年記念コンサート」を開く。2016年、ウィーン楽友協会ホールで佐渡裕指揮のトーンキュンストラー管弦楽団と共演し、大成功を収める。2018年、ニューヨーク・トリオの結成30周年記念アルバム『30光年の浮遊』をリリースし、国内ツアーを行う。2019年、山下洋輔トリオ結成50周年を迎える。1999年芸術選奨文部大臣賞、2003年紫綬褒章、2012年旭日小綬章を受章。国立音楽大学招聘教授。演奏活動のかたわら、多数の著書を持つエッセイストとしても知られる。公式ホームページ
2020年10月09日多部未華子主演、大森南朋、瀬戸康史らが共演する「私の家政夫ナギサさん」の7月21日放送。今週もナギサさんのセリフに心を揺さぶられる視聴者が続出。さらに宮尾俊太郎演じる肥後のまさかの行動にも、驚きの声が広がっている。本作はTBS初となるWEBコミック原作ドラマ。キャリアウーマンだが家事が全くできないアラサー独身、「天保山製薬」でMRとして働く相原メイ役で多部さんが主演。そんなメイのもとにやってくる「NTSクリーンハウス」の50歳のおじさん家政夫・鴫野ナギサ役で大森さん。メイが働くライバル「アーノルド製薬」の超優秀なMR・田所優太役で瀬戸さん。家事代行サービス業者「NTSクリーンハウス」で働くメイの妹・唯役で趣里。「天保山製薬」の新入社員・瀬川遙人役で眞栄田郷敦。メイを「やればできる子」と信じ疑わない母・美登里役で草刈民代。そのほか若月佑美、高橋メアリージュン、富田靖子らが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。部屋のなかで滑ったメイをナギサさんが抱きかかえたところに美登里が現れる。母と同じく家事全般が苦手だと告白するメイだが、母の言葉に決意を新たにし、「今日から生まれ変わる」と仕事と家事の両立を目指そうと奮闘するが、まったくうまくいかず自らの掃除・料理への適応力のなさに絶望する…というのが今回のおはなし。ナギサさんに謝罪するため「NTSクリーンハウス」を訪れた美登里。メイが自分に似て家事ができないことを「ショック」だと語る美登里にナギサさんはメイの「できるところだけじゃなくて、できないところも見てください」と答える…そんなナギサさんの言葉に「ナギサさんのほうがよっっっっぽどメイちゃんのお母さんになってほしい」「ナギサさんの台詞、結構刺さるなぁ」「めっちゃいい言葉泣きそうになったわ」などの声が視聴者から上がる。一方、メイがマッチングアプリで営業先のクリニックの医師・肥後(宮尾さん)に“いいね”したことから、肥後がメイのことを意識し始め、さらに田所もメイを食事に誘い…「てっきりナギサさんと田所さんの三角関係だと思ってたのに肥後先生も入ってくるの?」「肥後先生が介入してくるのは全く想定してなかった」「何角関係かの一角に肥後先生が入ってくるとは思わんかった」など、まさかの展開に驚く視聴者も続出中だ。(笠緒)
2020年07月22日世界的ジャズ・ピアニスト、山下洋輔と国内の名手15人が、2006年に結成した「山下洋輔スペシャル・ビッグバンド」の注目公演。演目には、ラヴェル『ボレロ』、D.エリントン『極東組曲』、『組曲 山下洋輔トリオ』などが並ぶ。【チケット情報はこちら】傑作『ボレロ』を、山下たちは2010年に実に斬新にアレンジ。作家の筒井康隆氏が「脱臼したボレロ」と評したことでも知られる。「おなじみの“背骨”のリズムを崩して入り乱れるアレンジで、初演を聴いた筒井さんに“脱臼”と言われた時は、こちらの作戦を完全に見抜かれたと感服しましたね(笑)。『ボレロ』は僕のソロピアノの最後に必ず弾く曲。それを大人数相手に刺激を受けながら新たな表現に挑戦するのは、本当に楽しいです」『極東組曲』は、ジャズの神様エリントンが、1960年代にアジアや中近東へ旅した際の印象を題材にした音楽だ。「最近初めて録音を聴きましたが、現地の音楽や文化に触れた彼の感動が実に瑞々しく自由に描かれていて驚きました。音楽の舞台は、イラン、インド、日本など。ただ日本はあまりにも和風だったので、今回は外して演奏します(笑)」そしてメインが、『組曲 山下洋輔トリオ』。来年結成50周年の「山下洋輔トリオ」の代表作で編まれた組曲だが、当バンドのメンバー(指揮&トロンボーン)で、山下作品の編曲を多数手がけている松本治による新アレンジでお届けする。「僕らのトリオのヨーロッパ・ツアーのナンバーで構成した6楽章作品で、幕開けは、ボクサーのカシアス・クレイ(モハメド・アリ)をテーマにした俊敏でキレのある『クレイ』。続く第2楽章は、中村誠一(サックス)との音遊びの中で生まれた『ロイハニ』から、『ミナのセカンド・テーマ』に繋げる流れ。その後、12音技法を使って鏡のように音が入れ替わる第3楽章『キアズマ』を経て、第4楽章は落語の長い名前を音にした『寿限無』という曲。『クレイ』のピアノなしバージョンの第5楽章を経て、僕たちのトリオのクロージングテーマだった『グガン』で締め括ります。松本さんの才気溢れるアレンジが存分に発揮された演奏をご期待ください」今回は7月13日(金)の東京・サントリーホールと、22日(日)の埼玉・所沢市民文化センターで公演を開催。さらに11月には、山下のキャリアの中で最も長く続く「ニューヨーク・トリオ」の結成30周年&新譜発売の記念ツアーも控えており、いずれもファン必聴だ。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年06月28日バレエダンサーでタレントの宮尾俊太郎が、俳優・織田裕二の主演で10月よりスタートするTBS系ドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』に出演することが6日、明らかになった。同ドラマは、織田演じるIQ246の天才・法門寺沙羅駆(ほうもんじ・しゃらく)が膨大な知識と鮮やかな推理で難事件を解決するミステリー。沙羅駆は、貴族の末裔で、嫡子は代々246という高いIQが遺伝するという特別な家系に生まれた男で、生活に困ることなくひたすら学問・知識を追求してきた法門寺家の現当主だ。1話完結で織田のほか、土屋太鳳、ディーン・フジオカらも出演する。宮尾が演じるのは、自らが解くに値する謎を求める沙羅駆が首を突っ込んでいく難事件を担当する警視庁捜査一課の刑事・山田次郎。超名門校を次々首席で卒業した経歴を持つ超インテリな上、拳銃、柔術などにもたけ、数カ国語を操るという一見優秀な刑事だ。警視庁内でその能力を見込まれているかは定かでないが、沙羅駆に出会って以来、難事件の捜査にあたる度に彼に振り回され、名前をイジられるなどプライドを踏みにじられてしまう役どころになっている。「『映像のお仕事をしっかりとやってみたい』という気持ちがありましたし、豪華なキャストの方々からもたくさん学ばせていただける機会をいただけたので、役者としての成長ができるように取り組みたい」と意気込む宮尾。「刑事らしい所作、話し方など、普段経験したことがないので難しい部分も」と話しつつ、演じる「山田次郎は少し変わっているところがありますが、刑事という根本的な部分が揺らがないようにしたい」とアピールする。また、役作りで「"刑事である"ということが見ている方に伝わるようにしたいのは大前提」としながら、「所々に横文字のセリフが入ってきたり、他人を見下している部分があり、(彼の高学歴で自信家な)センスが『一般の人と違うな』と感じています」と説明。沙羅駆には及ばないものの次郎も「IQは高いのでスマートに推理ができる側面もあると思いますので、シリアスなところと彼のセンスが突き抜ける、そのバランスを大切にしたい」と演じる上での狙いを明かした。(C)TBS
2016年09月07日世界的ジャズ・ピアニストの山下洋輔と、15名の凄腕ミュージシャン、計16名によるスペシャル・ビッグバンドが、今年で結成10周年を迎える。節目の年にふさわしく、今回のサントリーホール公演は、ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》と、ドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》をメインに据えた豪華なプログラム。【チケット情報はこちら】オープニングでは、山下の書き下ろし曲を、注目の若手ジャズ作曲家、挾間美帆がアレンジした《Knockin’ Cats(ノッキン・キャッツ)》を世界初演することでも話題になっている。「猫が扉を叩く姿をイメージした楽曲で、ビッグバンドの15名を紹介するために作曲しました。最初に登場するのは、ハイノート・ヒッターとしておなじみのトランペット奏者、エリック宮城。彼は最初から派手にかましてくれることでしょう(笑)」と山下。スペシャル・ビッグバンド結成のきっかけについては、「ジャズとクラシックを融合した作風で知られるアメリカ音楽の開祖、ガーシュウィンの最高傑作として名高い《ラプソディ・イン・ブルー》。オーケストラとの共演では何度も演奏したことがあったのですが、僕はかねがね、ジャズのビッグバンドでこの傑作を弾くことは“特別な”意味があると思っていました。それを実現するために結成したのが、このバンドなんです。ビッグバンド版で《ラプソディ~》を演奏する、原曲にはない醍醐味は数多いですが、その最たる例が、最後のカデンツァ・ソロだと思いますね。今回は、僕のピアノと、高橋信之介のドラムが激しくやり合います(笑)」そしてもう1曲、今回のメインを飾るのが、アメリカで活躍したチェコの作曲家、ドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》だ。「《新世界より》をこのビッグバンドで演奏するのは2年ぶり。前回と同じ松本治の編曲で全4楽章をお届けします。彼は、我々のバンドのトロンボーン奏者で、この楽曲と《ラプソディ~》では指揮者を務めるマルチな才能の持ち主。今回は、エリックのトランペットと、中川英二郎のトロンボーンが繰り広げる楽しい丁々発止や、第2楽章《家路》で、池田篤のアルトサックスが奏でるこの上なく美しいソロなど、日本ジャズ界きっての腕達者たちの饗宴を存分にお楽しみください!」■山下洋輔スペシャル・ビッグバンド 10周年記念コンサート7月28日(木) サントリーホール 大ホール(東京都)開演19時取材・文:渡辺謙太郎
2016年07月22日宮尾俊太郎(バレエ)×大貫勇輔(コンテンポラリーダンス)×尾上菊之丞(日本舞踊)×藤原道山(尺八)×SINSKE(マリンバ)による『Clementia』が上演に。昨年、大貫がSINSKEと共演した公演の第二弾で、今回は構成・演出・振付に川崎悦子を迎え、スケールアップした舞台となる。『Clementia』チケット情報大貫は「昨年の『Clementia』は、マリンバ奏者のSINSKEさんの1対1で踊りたいという思いで始めました。1回で完結させるつもりでしたが、あまりに楽しかったので続けたくなって」と振り返る。その彼が共演を切望したのが宮尾だ。大貫と宮尾は、2013年のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で同じ「死」の役を踊って以来、互いの舞台を観に行く仲。宮尾は「ここ数年、自分が培ったものとは違う環境にも身を置いてみたいと思っていたんです。前回の『Clementia』を観た時、演奏者とダンサーが飾りのない丸裸の状態で舞台を成立させていて、こういうことをしたいと感じました」と語る。今回は舞台でのナレーション、和の音楽での踊りなど、宮尾にとって初挑戦尽くしだ。公演は二部構成。第一部は物語仕立てで、昔話『桃太郎』を5人全員のコラボレーションで上演。第二部はオムニバス形式で、柳本雅寛振付『ボレロ』のほか、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の曲を用いたダンス、5人でのインプロビゼーションなど新しいコラボレーションに挑む。取材日、稽古場では川崎の指導の下、第一部の稽古が行われていた。キジ役の宮尾が華麗な跳躍や回転技を披露したかと思えば、帽子をかぶったイヌ役の大貫がセクシーなジャズダンスやブレイクダンス風のフロア技を決める。なお、菊之丞がサル役、道山が鬼役となり、桃太郎役は、基本的にはSINSKEが担うほか、大貫が幼少期、宮尾が青年期を表現することもあるという。さらに稽古は第二部の『ボレロ』へ。互いの身体を支点に展開していくコンタクト的な動きが柳本らしい。Kバレエカンパニーでプリンシパル・ソリストを務めるほか、昨年生まれたカンパニー内のグループ“Ballet Gents”では座長として演出・振付を手がける宮尾。「Kバレエでは古典で自分が感じていることやキャリアに応じた表現を追求し、Gentsでは一歩引いたところから踊り全体を俯瞰するという経験をし、今回のような外の舞台で刺激を受ける。とても充実しています」。一方、大貫は「昨年、ラスタ・トーマス率いる“Bad Boys of Dance”の『ロミオ&ジュリエット』ドイツ公演に参加して、すごいダンサーがたくさんいることを肌で感じたり、今年、『アドルフに告ぐ』で演出家の栗山民也さんや素晴らしい俳優陣とお仕事をしたりする中で、色々と考えさせられたことが、この企画に繋がっています。異ジャンルのクロスオーバーを重ねて、いつか日本発のカンパニーとして世界に持って行きたい」とする。出演者たちの今が交錯する『Clementia』に注目だ。公演は9月12日(土)・13日(日)東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文:高橋彩子
2015年09月01日東京都・銀座のデザインギャラリー1953(松屋銀座7F)は、クラフトコンペの入賞作品を中心に、高岡で生み出されたクラフト作品を一堂に展示する企画展「高岡2015クラフトコンペ AWARD+」を開催する。会期は8月19日~9月13日。開場時間は10:00~20:00(9月13日は17:00閉場)。入場無料。同展は、「工芸都市高岡クラフトコンペ」の入賞作品と優秀作品を展示・予約販売するほか、高岡のクラフト・デザインを支える作り手たちやコンペの29年間の歴史を紹介するもの。「工芸都市高岡クラフトコンペ」は、1986年から高岡市が「新クラフト産業・デザインの育成」、「伝統工芸の保存・継承」、「デザイン・工芸の啓発・普及」を目指して開催しているコンペで、若手クラフトマンにとって登竜門としての役割を担うと同時に、2011年からは、今までのクラフトとしての「コンテンポラリークラフト」に加え、市場に流通することを念頭に置いた「ファクトリークラフト」という新たなジャンルを構築し、これからの「クラフト+デザイン+産業」という新たな価値観を模索している。同展は、全国的に衰退している「ものづくり」の状況下、ひとつのケーススタディとして、高岡のクラフトを紹介することを目的としている。また、関連企画として、会場には高岡市内の伝統工芸企業で新たなデザインにチャレンジする天野漆器、山口久乗の販売コーナーも設置される。なお、2015年の「工芸都市高岡クラフトコンペ」は、ファクトリー部門のグランプリは坂本茂さんの「dorayaki-stool」優秀賞は小島有香子さんの「Labyrinth」、コンテンポラリー部門のグランプリは宮尾洋輔の「花入れ-浮遊-」、優秀賞は原田和明の「へそで茶を沸かす」が受賞した。なお、副賞としてグランプリは80万円、優秀賞は30万円が授与される。
2015年08月12日藤沢周平の時代小説を映画化した『花のあと』の完成報告会見が8日(木)に開かれ、主演の北川景子に甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀治郎、國村隼、柄本明に中西健二監督が出席した。美しい着物姿の北川さんを始め一同、和の装いで登場!時代劇初挑戦で藤沢作品に主演となった北川さんは「元々、藤沢先生の作品は大好きでした。ファンの多い作品であり『自分でいいのか?』という思いもありました。藤沢作品への出演は全ての俳優にとって憧れですし、しかも今回は女性が主人公ということで、自身と誇りを持って演じました」と堂々のコメント。撮影前から6か月にわたって所作の先生について学び、茶道や華、そして剣術シーンのために殺陣の練習も積んだというが「所作の先生が厳しい方で『同じことを何度言わせるの?』と怒られ泣いてしまったこともありました。殺陣の練習は楽しかったです」とふり返った。甲本さんは、北川さん演じる以登を優しく見守る許婚の才助を演じた。以登は才助という婚約者がいながら、一度剣を合わせただけの孫四郎(宮尾さん)に心惹かれ、孫四郎の死後、その謎についての調査を何と、才助に頼む。これについて甲本さんは「普通、別の男について調べてくれってありえないですよね。『ウソー?』って感じです(笑)。僕だったら(別の男のところに)行かせないですけど…」と複雑な心境を吐露。本作で悪役に挑戦した勘解由(かげゆ)役の亀次郎さんは「(同じ藤沢作品が原作の)『武士の一分』の(坂東)三津五郎兄さんの演技をお手本にしました。悪役は大抵、いい人がやるとうまくいくと言いますが、まあまあいい仕上がりになっていたので『いい人でよかったなあ』と思ってます(笑)」とユーモラスに自身の演技について語った。先日、宮尾さんと北川さんの関係が一部マスコミで報じられたこともあり、その言動に注目が集まったが、2人は何ら気にすることなく隣同士で腰掛けていた。北川さんは普段はバレエの世界で活躍する宮尾さんについて「生の舞台で一発にかける集中力、エンターテイナーとしての才能を目の当たりにして勉強になりました。とても尊敬しています」と笑顔でコメント。宮尾さんは「慣れない現場で、気軽に話しかけていただきました。実際の殺陣では、2回も面をとられてしまいました」と“完敗”を明かした。この日、最も会場を沸かせたのは、柄本さん&國村さんのベテランコンビ。父親役を演じた國村さんが北川さんについて「以登の持つ、凛としていて、かつ内から匂い立つような女性らしさ、色気を備えている。撮影の後はすごくさばさばしていて『誰?』と思うようなときもあった」と明かすと北川さんは「内緒にしてたのに…」と苦笑い。一方で柄本さんは「実は今日、(北川さんに) 初めて会ったので…」と正直に明かし、撮影についても「よく覚えてないです。というか僕は國村さんと囲碁を打ってただけで、何でこの場にいるのか分からない」、「囲碁のこともよく知らないんですよ」とあけすけに語り会場を笑いに包んだ。『花のあと』は2010年春、全国にて公開。■関連作品:花のあと 2010年春、全国にて公開■関連記事:北川景子主演の時代劇の主題歌に一青窈が決定!藤沢周平作品は3度目北川景子が藤沢周平原作『花のあと』で時代劇初挑戦!女剣士役で殺陣も自らこなす
2009年10月10日