2016年、本屋大賞で第1位に輝いた「羊と鋼の森」。この度、本作を原作とした来年公開予定の実写映画に、山崎賢人と三浦友和が出演することが明らかになった。北海道の田舎で育った主人公・外村直樹は、高校でピアノの調律師・板鳥宗一郎に出会う。彼の調律したピアノの音に「森の匂い」を感じ、調律師の仕事に魅せられ、その世界で生きていくことを決める。そして専門学校に通ったのち、板鳥のいる楽器店で調律師として働くようになるのだった。一番年齢が近く兄のような存在である柳につきながら、調律師としての道を歩み始めた外村は、一緒に回るなかで高校生姉妹、和音と由仁に出会う。同じ柳の調律したピアノながら、明るく弾むような音色の由仁に対し、端正でつややかな音を奏でる和音の音。外村は、そんな和音の音に魅了されていく――。原作「羊と鋼の森」は、「火花」「君の膵臓をたべたい」など話題作を抑え、本屋大賞第1位に輝いた宮下奈都の注目作。さらに「キノベス第1位」「ブランチブックアワード大賞」も受賞し、史上初の三冠受賞を達成、また直木賞にもノミネートされるなど、昨年最も話題になった小説のひとつだ。本作は、ピアノの調律に魅せられた一人の青年の成長物語。ピアノの調律師という世界を繊細な筆致でつづり、日本中の読者と書店員の心を震わせ、累計発行部数は50万部を突破する偉業を成し遂げた。そして今回の映画化にあたり、ピアノに魅せられる主人公の青年・外村直樹を演じるのは、連続テレビ小説「まれ」や、『orange-オレンジ-』『四月は君の嘘』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』など話題作への出演が続く人気若手俳優の山崎さん。外村に感銘を与え、彼の人生を導いていく調律師・板鳥宗一郎役には、『64-ロクヨン-』『葛城事件』などで多くの賞を受賞、日本映画界を支える実力派俳優、三浦さんが演じる。原作を読んだと言う主演の山崎さんは、「才能が必要なのか、努力が必要なのか、誰のための仕事なのか、調律師、そして、人として悩み、失敗しながらも一歩一歩成長していく外村にすごく共感しました」と語る。撮影に向けて、昨年末よりピアノ調律の練習を重ねているという山崎さん。クランクイン前にはほかのキャストたちよりも先に撮影地へ入り、合宿練習を行い役作りを固めているそうで、「調律そして、森とピアノの独特の表現をどう映像にしていくのかすごくわくわくしています。そして外村直樹をとにかく一歩ずつ丁寧に生きたいと思います」意気込みを見せた。また三浦さんは、「我々俳優陣も原作の音色を壊さないよう、より繊細な心で臨みたい」とコメントした。メガホンをとるのは、山崎さんも出演した『orange-オレンジ-』の橋本光二郎監督。「静かで美しいが、同時に力強いものを秘めた映画。『羊と鋼の森』は、そのような映画になってほしいと思っています」と話す監督は、「雪に包まれた北海道の地や、流麗なピアノ曲が美しいのは確かですが、それ以上に、まっすぐ、ただまっすぐひたむきに自分の仕事や人生に向かっていく人間の姿こそが何よりも美しいのだという思いが、観てくれた方々に熱く伝わってくれればと思います」と思いを語っている。『羊と鋼の森』は2018年、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年02月03日三浦友和、黒木瞳、前田敦子、工藤阿須加といった豪華キャストたちが出演する新木曜ドラマ「就活家族~きっと、うまくいく~」が、いよいよ1月12日(木)今夜よりスタートする。大手鉄鋼メーカー・日本鉄鋼金属で人事部長を務める富川洋輔(三浦友和)。上司からも部下からも信頼の厚い彼は、現在新卒採用の面接とリストラを言い渡すという厄介な役割を請け負っていた。日々、学生の採用面接を続ける中、洋輔は同期で総務本部長の綿引から有力取引先社長の息子の縁故入社を持ちかけられる。上層部への点数稼ぎを促す綿引に対し、実直な洋輔は「公平に人物本位で選定する」と一向に耳を貸さないのだった。ある日そんな洋輔の元に、ひとりの学生がやってくる。「君のような人間はどんな会社も必要としないとあなたに言われたが、5つの会社から内定をもらった。もう一度、この会社の面接を受けさせて欲しい」と言うその学生を「それは出来ない決まりだ」と拒絶。そのまま足早に立ち去る洋輔を、学生は意味ありげな目でじっと見つめていた。一方で、リストラ勧告も難航。リストラ対象だった女性社員・川村優子が「会社に残りたい」と洋輔に懇願。返答を保留した洋輔だったが、このことがその後思いもかけぬ事態を招くことに。その頃、富川家では洋輔だけでなく、妻の水希(黒木瞳)、栞(前田敦子)、光(工藤阿須加)もそれぞれ問題を抱えていた。就職活動中の光はまったく内定がもらえる気配がなく、挙げ句繁華街でホストクラブから出てくる母の水希を目撃。栞も、会社でのセクハラに悩む毎日。追い詰められた光は、誘われるがまま怪しげな就活塾に出入りするように…。そんな中、洋輔が先日門前払いにした学生が取引先銀行頭取の息子だったことが判明!なんとしてでも彼を入社させるよう命令を受けた洋輔は――?本作は、就職活動=“就活”を通し、「人にとって仕事とは何なのか?」「人はなぜ働くのか?」、ひいては「生きることとはどういうことか?」をユーモラスに、ときにミステリアスに問いかけていくジェットコースター・ホームドラマ。主人公の富川洋輔役に三浦さん、その妻・水希役に黒木さん、娘・栞役に前田さん、息子・光役に工藤さんを迎え、“家族全員、就職活動”というかつてない展開に陥った家族の姿を描いていく。「役者になっていなかったら間違いなくサラリーマンになっていた」と話す三浦さんは、「家族4人のうち誰かの立場には共感してもらえる作品になるのではないかと思っています」とコメント。黒木さんは「三浦さんと夫婦、ということですので、わたしも百恵さんになった気持ちで…(笑)。長年連れ添った夫婦のような雰囲気を出せたら」と語るも、「なにせこのお父さん(洋輔)は嘘をつくんですよね…。そのあたりをどう演じようか、と考えています」と模索中だとも明かした。そして本作では、三浦さん演じる洋輔が怒りをぶつけるようにドラムを叩くシーンが登場。なぜ洋輔はそんな気持ちを抱くようになってしまったのか。ぜひ本編でチェックして欲しい。「就活家族~きっと、うまくいく~」は1月12日より毎週木曜日21時~テレビ朝日系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年01月12日俳優の三浦友和が、きょう12日にスタートするテレビ朝日系主演ドラマ『就活家族~きっと、うまくいく~』(毎週木曜21:00~21:54)で、ドラム演奏姿を披露する。このドラマは、三浦が父、黒木瞳が母、前田敦子が娘、工藤阿須加が息子という4人の平穏な家族が、ふとしたきっかけで崩壊していく姿を、橋本裕志のオリジナル脚本で描くもの。三浦が演じるのは、大手鉄鋼メーカーの人事部長というエリートだが、役員就任を目前にして信念を曲げた仕事に手を出してしまうことで、思わぬ事態を招くことになる。故・忌野清志郎さんと高校の同級生で、影響を受けてミュージシャンを目指していたという三浦。「忌野清志郎に出会ってなければ、会社員になっていたと思います」と言うが、、今作の劇中では「サラリーマン、なめんなよ!!」と言わんばかりに、ドラムに怒りをぶつけて演奏するシーンを見せる。三浦は「家族4人が苦しんだり、もがいたりを繰り返していくドラマですが、視聴者の方には、家族4人のうち誰かの立場には共感してもらえる作品になるのではないかと思っています」と見どころを語っている。
2017年01月12日俳優の三浦友和が4日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた同局系主演ドラマ『就活家族~きっと、うまくいく~』(12日スタート、毎週木曜21:00~21:54)の制作発表会見に登場。17年ぶりの連続ドラマ主演に「現在の実感としては、大変です」と本音をもらした。このドラマは、三浦が父、黒木瞳が母、前田敦子が娘、工藤阿須加が息子という4人の平穏な家族が、ふとしたきっかけで崩壊していく姿を、橋本裕志のオリジナル脚本で描くもの。三浦が演じるのは、大手鉄鋼メーカーの人事部長というエリートだが、役員就任を目前にして信念を曲げた仕事に手を出してしまうことで、思わぬ事態を招くことになる。三浦は「60代の半ばにして連続ドラマの主演のお話をいただくというのは、大変光栄でありがたいこと」と感謝しつつも、「現在の実感としては、大変です」と本音を吐露。「連続ドラマは、日本の芸能界で一番大変な仕事だと思います」と断言し、「17年たつと、こんなに体力がなくなるのかというのを実感して、日々自分の体力・気力と戦っております」と、現状を報告した。それでも、今回の脚本は「いつもハラハラ・ドキドキして期待しながら読ませていただいて、そのたびに(家族)みんなが散々なひどい目にあいます」と言い、「これほど次の本をいただくのが楽しみなのは、初めての経験かもしれません」と強い自信。「あまりにリアルでシリアスなので、逆に笑って見てもらえる部分もたくさんあるかもしれない」と見どころを語る。会見には、脚本の橋本裕志も出席。「皆さん大変な状況に陥って、もがけばもがくほど階段から転がり落ちていく姿をのぞき見気分で楽しんでいただきながら、そんな状況からも前向きに悪戦苦闘して奮闘する家族たちの姿を見て、小さな元気と勇気をもらっていただけたら」と呼びかけている。
2017年01月04日テレビ朝日では、来年1月期放送の新木曜ドラマとして「就活家族~きっと、うまくいく~」を放送することが決定。キャストには、三浦友和、黒木瞳、前田敦子、工藤阿須加といった豪華キャストが出演することも分かった。父は大手企業の人事部長、母は私立中学の国語教師、宝飾メーカーに就職した娘と就職活動中の息子。平穏に見えていた家族がふとしたきっかけで崩壊し始める――いったん狂い始めた歯車は歯止めが効くことなく、次第にあらぬ方向へと向かっていく。高齢化社会の到来とともに、雇用継続年齢が引き上げられていく一方で、終身雇用制の崩壊や非正規雇用の増加など雇用形態の多様化が進み、学生や若者たちの間では仕事に対する意識にも変化が。しかし未だ肩書がモノを言う風潮にある日本においては、所属する会社名や立場で人を判断しがち。これまでの固定概念と、現実とのギャップに苦しむことも少なくない。そんな時代に一石を投じるドラマが今回誕生!「人にとって仕事とは何なのか?」「人はなぜ働くのか?」、ひいては「生きることとはどういうことか?」をユーモラスに、ときにミステリアスに問いかけていく。テーマは就職活動=“就活”。家族全員がそろって就職活動をすることになる、というかつてない展開に陥った家族によるジェットコースター・ホームドラマとなるようだ。主人公・富川洋輔を演じるのは三浦さん。テレビ朝日系では、土曜ワイド劇場「はみだし弁護士・巽志郎シリーズ」や2夜連続ドラマスペシャル「最も遠い銀河」など数々の作品で主演を務めてきたが、連続ドラマとしては本作が初主演となる。洋輔は大手鉄鋼メーカーで新卒採用とリストラを担当する人事部長。信念を持って会社のために尽くし、ついに役員昇進も目前。しかしある出来事がきっかけで、それまで築き上げてきたものすべてが崩れ去ってしまう…。そして、洋輔の妻・水希役には黒木さん。水希はおっとりとした性格でありながら、「家族のため」となれば頼りになる一面も持ち合わせる私立中学の国語教師。念願だったマイホームの購入を夢見ていた矢先に衝撃的な出来事に直面してしまうという役どころ。映画『Mr.インクレディブル』の日本語吹替版で夫婦役を演じた2人が、テレビドラマで初の夫婦役に挑戦!一体今回はどんな夫婦像を見せてくれるのか…注目せざるを得ない。これまで、テレビドラマでは真面目で堅物な役が多かったと語る三浦さんは、「今回の洋輔という役はみなさんが抱くわたしのイメージから少しかけ離れたものになるかもしれません。いい意味でみなさんを裏切るような主人公を演じたい、と思っています」と意気込み、「“家族みんなで就職活動”という設定は奇抜ではありますが、富川家の家族自体はどこにでもいそうな普通の家族でありたいと思っています。普通の夫婦、普通の親子に降りかかるとんでもない出来事、というのがこのドラマの見どころ。我々家族を身近に感じて、そしてくすっと笑ってもらえるようなドラマにしたいです」とコメント。また“おっとり”という設定の役柄に、これまでに演じたことのないような女性なのではないかと予感していると話した黒木さんは、三浦さんについて「はじめまして、ではないので“長年連れ添った夫婦感”を出せれば、と思います」と語り、「水希も含め、富川家の4人がどんな“就活”をして、どんな風に着地するのか…ハラハラしつつ、そしてじれったくもあるような、そんなホームドラマになるのではないでしょうか」と期待を抱いているようだ。さらに、“三浦×黒木夫婦”の娘・栞には前田さん、息子・光には工藤さんが決定!栞は宝飾メーカーでセクハラに悩む女子社員。念願だった部署に異動した矢先、さらなる試練が。そして、光は就職活動に悩む大学3年生。思うように内定が取れず、焦燥感ばかりが募る日々を送っているという役どころ。今回の役柄に共感できる部分がたくさんあったと語る前田さんは、「いまのこの年齢の時期に自分が何をしたいのか、栞と一緒に考えられたらいいな」とコメント。工藤さんも「この作品を通して、人と人のつながりの大切さ、家族の大切さをみなさんと一緒に考えるきっかけになれたらいいなと思います」と語った。木曜ドラマ「就活家族~きっと、うまくいく~」は2017年1月より毎週木曜日21時~テレビ朝日系にて放送。(cinemacafe.net)
2016年11月10日同名舞台を映画化した『葛城事件』の完成披露上映会が5月29日(日)、都内で行われ、三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈、赤堀雅秋監督が出席。タイトルにちなみ、自分の身に最近起こった“事件”を語った。理想の家族を求める抑圧的な父親のもとで、ごく普通な家庭が崩壊し、次男が無差別殺傷事件を起こし死刑囚となる過程をリアルに描きだした本作。赤堀監督が2013年に作・演出を手がけた舞台を豪華キャストで映画化した。映画化に際し、赤堀監督は「もし三浦さんがダメなら映画化はなかった」というほど三浦さんの主演起用に強いこだわりがあったそうで、「多面的な表現ができる、大好きな役者さん」とコメント。三浦さんは「まあAB型ですし、多重人格じゃなければ俳優は務まらない。とにかく頑張りました。うちはこんな家族にならなくて良かった(笑)」とこちらも作品と役柄への強い思いを語った。自身にまつわる“事件”エピソードに話題が及ぶと、家族の長男(舞台版では次男)を演じた新井さんが、先日写真週刊誌が伝えた熱愛報道について激白!記事では、新井さんと女優の夏帆さん、そして夏帆さんの母親が都内のそば屋を訪れた様子が紹介されているが、「そば屋さんに、浅野(忠信)さんに間違われた。(夏帆さんの母親ではなく)自分で訂正した」と真相を語った。新井さんにとって、浅野さんは事務所の先輩にあたるだけに、迷惑はかけられないという気遣いがあるようだ。そんな男気に、三浦さんは「すごいな」と感心しきりで、「どうして間違われたんだろう?似てないよね」と擁護した。また、田中さんは「名字が変わったのが事件です!」と今年2月の結婚を報告していた。『葛城事件』は6月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月29日堺雅人主演の監督デビュー作『その夜の侍』で世を震撼させた、赤堀雅秋の最新作『葛城事件』。このほど、三浦友和演じる主人公・葛城清がカラオケスナックで暴れる先日の映像に続いて、本編映像第二弾が解禁。「これは本当に三浦友和なのか?」「『アウトレイジ』のときより怖い」と話題になった映像の、さらに上をゆく執拗なキレ演技が明らかになった。本作は、無差別殺傷事件を起こした死刑囚の家族が崩壊へと向かっていく姿を、背筋が凍るようなリアリティで描き、観る者の心を鋭くえぐる濃密な人間ドラマ。本作の主人公で、死刑囚の父・葛城清役を演じるのは、『64-ロクヨン-』など渋みのある演技に定評ある三浦さん。理想の家族を求めながらも、崩壊へと向かわせてしまった父親を鬼気迫る迫力で演じ、赤堀監督が「これは三浦友和さんの代表作になると、僕自身は勝手にそう思ってます」と語るほどの怪演を見せている。先日解禁された劇中の映像では、三浦さん演じる葛城清がカラオケスナックで横暴の限りを尽くし、そのあまりの衝撃に絶句する人が続出。今回は、その清が長男・保(新井浩文)と、2人目の子を身籠った保の妻、そしてその父母とともに、葛城家行きつけの中華料理屋で食事をするシーンが到着した。保たちの結婚記念日を祝う食事会なのに、執拗に店員を責め続ける清。「この店には20年通ってる」「信頼関係の話をしているんだ」とキレる清に、店員はうろたえながらも平謝りするが、「そういう話をしているんじゃない」「アンタじゃ話にならん。オーナーを呼んでくれ」「日本人をバカにしてんのか!?」とネチネチとクレームを続けていく。清が怒り狂うその理由は、なんと「麻婆豆腐が辛すぎる」から!しかも、必死になだめようとする保も無視しながら、店員にクレームをつけるのと同時に、嫁の父母には「あ、水餃子も食べちゃってくださいね~」と明るく対応する。壊れたような清の行動に、その場の全員が凍りついているというのに…。誰もが心の中で(実の息子の保でさえ)、「この男、やはり完全におかしい」と感じているというのに…。そして、同じころ、葛城家では清の妻・伸子(南果歩)と次男の稔(若葉竜也)、保のまだ幼い長男が留守番をしており、その後の葛城家の崩壊を示すような出来事が起きる――。まさに家族という地獄に縛られた葛城家。その元凶のような存在の、三浦さんのさらなる狂気をここから目にしてみて。『葛城事件』は6月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日横山秀夫のベストセラー小説を2部作で映画化する『64-ロクヨン-』(瀬々敬久監督)。主演を務める佐藤浩市が警務部の広報官・三上義信を、共演の三浦友和が元上司で刑事部捜査一課長である松岡勝俊を演じ、骨太なヒューマンドラマにさらなる深みを与えている。原作は「半落ち」「クライマーズ・ハイ」など、組織ドラマの名手として知られる横山氏の集大成の呼び声高い同名小説で、NHKでドラマ化されたことも。たった1週間で終わった昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件(通称ロクヨン)の時効が近づく平成14年、当時を模倣した事件が発生。元敏腕刑事で、現在は警務部広報室広報官を務める三上が、記者クラブやキャリア上司との攻防、刑事部と警務部の対立に巻き込まれながら、真実を追う。「警察は日本で一番大きな組織でありながら、その実態があまり知られていない。でも、広報官の目線から、社会人なら一度は経験する組織内の対立や衝突を描いているので、誰もが感情移入できる。そこが横山さんらしい」(佐藤さん)、「横山さんの作品はほとんど読んでいますが、『64-ロクヨン-』が一番好きですね。うまく言葉にできないですけど、自分に波長が合うんです。松岡は組織の中でも、微妙な立ち位置で演じがいがある」(三浦さん)意外にも1983年に放送されたドラマ「みんな大好き!」、故相米慎二監督の『あ、春』、自動車メーカーのCMなど、共演回数はさほど多くはない。それでも「口幅ったいですけど、いい意味で老けないし、久々にご一緒できるので楽しみは格別。心強さも感じました」(佐藤さん)、「いま、映画界で佐藤浩市と共演した俳優はたくさんいるし、僕もそのひとり。相性も良いし、一緒だと心地いいですよ」(三浦さん)と互いを意識し、尊敬しあう関係だ。そんなベテラン俳優が火花を散らす共演シーンが『64-ロクヨン-後編』で堪能できる。かつて三上と松岡は部下上司として、ロクヨン事件の捜査にあたった関係性。その後、広報官になった三上が捜査一課から敵視されるなか、松岡は気にかけている。再び誘拐事件が起こると、三上はトイレで待ち伏せし松岡に接触。被害者家族の実名を教えてほしいと迫るのだ。豪華キャストが集結する本作だが、二人の演技合戦は最大級の見せ場となっている。重厚感あふれる原作を、2部作で映画化するのも本作の大きなチャレンジ。結末も原作とは異なっている。佐藤さんは「プレッシャーもある」と認めつつ、「ドラマとは違うアプローチが必要だし、原作よりも一歩踏み込んだラストにしなければ、前後編にする意義が薄れてしまう。それは瀬々監督をはじめ、現場のスタッフや僕も含めた総意でした。ファンの皆さんはいろいろご意見あると思いますが、僕自身は納得しています」と強い覚悟を示す。三浦さんは「結末だけじゃなく、映画全体としてもオリジナルな要素は必要だと思います。もちろん賛否はあるかもしれないけど、原作を読んだ方、ドラマを見た人にも期待してもらいたいですね」と静かな口調で自信をみなぎらせる。コミック原作やアニメが幅を利かせる日本映画界にあって、世代を超えた実力派俳優が顔を揃え、圧倒的な存在感を放つ『64-ロクヨン-前編/後編』。見る映画がないと嘆く大人への挑戦状といえる作品に仕上がった。(photo:Nahoko Suzuki / text:Ryo Uchida)
2016年05月09日映画『64-ロクヨン-前編』(5月7日公開)に出演する俳優の三浦友和と佐藤浩市が、5月6日放送のTBS系バラエティ番組『ぴったんこカン・カンスペシャル』(19:56~)に出演する。今回のテーマは、「佐藤浩市さんと一緒に三浦友和さんに一歩でも近づく旅」。安住紳一郎アナウンサーは、約6年前に三浦が同番組に出演した際、聞きたいことをほとんど聞き出せなかった苦い過去を持ち、今回、三浦と旧知の仲である佐藤に協力してもらい、三浦から前回聞けなかったこと聞き出す作戦をとることになった。そこで佐藤と安住アナは、三浦に会うため、山梨県八ヶ岳山麓の清原高原にある三浦の姉が営むペンションを訪問。安住は事前に聞きたいことを付箋に書き出し、質問内容によって付箋を色分けする徹底ぶりで挑んだ。作戦会議を経て訪れたペンションでは、三浦友和本人をはじめ、三浦の姉・弘子さん、弘子さんの夫でパリ・ダカールラリーで日本人初優勝した篠塚建次郎氏、三浦の甥っ子・建太くんなど、三浦の親族が登場。三浦の幼少時代からの秘話や、俳優になったいきさつ、さらには三浦の妻・百恵さんの話などが語られる。三浦が妻・百恵さんのことを書いたことでも話題になった『相性』を熟読してきた安住アナは、視聴者が聞きたがっていることを代表して三浦に直撃。「結婚生活36年なのに、夫婦喧嘩をしたことがない!?」「夫婦円満の秘訣は!?」「二人の恋心がどう芽生えたのか!?」など、本人にぶつけた。また、陶芸が趣味で、自身の窯を持っているという三浦の作品も披露。佐藤と安住アナも、三浦と共に陶芸の蔵元を訪ね、ろくろ体験をする。さらに、三浦一家をよく知る人物と懐かしい再会も実現する。(C)TBS
2016年05月06日『その夜の侍』で監督デビューを果たした赤堀雅秋の2作目となる最新作『葛城事件』。三浦友和を主演に新井浩文、南果歩ら豪華俳優陣らが共演する本作から、待望の予告編とポスタービジュアルがこのほど解禁された。親が始めた金物屋を引き継いだ葛城清(三浦友和)は、美しい妻との間に2人の息子も生まれ、念願のマイホームを建てた。思い描いた理想の家庭を作れたはずだった。しかし、清の思いの強さは、気づかぬうちに家族を抑圧的に支配するようになる。長男・保(新井浩文)は、幼い頃から従順でよくできた子どもだったが、対人関係に悩み、会社からのリストラを誰にも言い出せずにいた。堪え性がなく、アルバイトも長続きしない次男・稔(若葉竜也)は、ことあるごとに清にそれを責められ、理不尽な思いを募らせている。清に言動を抑圧され、思考停止のまま過ごしていた妻・伸子(南果歩)は、ある日、清への不満が爆発してしまい、稔を連れて家出する。そして、迎えた家族の修羅場。葛城家は一気に崩壊へと向かっていく――。本作は、劇団「THE SHAMPOO HAT」で公演され、新井さんらの客演で話題を呼んだ同名舞台を、新たに改稿し映画化したもの。無差別殺傷事件を起こした死刑囚の家族が、崩壊へと向かっていく様をリアリティを持って描き、観る者の心を鋭く抉る濃密な人間ドラマを描いている。マスコミの間では、「傑作だ」という声と、あまりに壮絶な内容に「二度と観たくない」という賛否の声が挙がり、大きな話題を集めている。監督・脚本は、劇団「THE SHAMPOO HAT」の旗揚げ以来、全公演の作・演出を担当してきた赤堀氏が務め、「モントリオール世界映画祭」「ロンドン映画祭」などに正式出品され、国内外で高い評価を得ている監督デビュー作『その夜の侍』からに続く待望の2作目とあって期待が高まっている。キャストには、主人公の葛城清役の三浦さんをはじめ、妻・伸子役に南さん、長男・保役には舞台版「葛城事件」では稔役を演じた新井さん、次男・稔役にオーディションで選ばれた新鋭・若葉さん、稔と獄中結婚をする女・星野役に田中麗奈が顔を揃えている。そして今回解禁されたのは、三浦さん演じる主人公・清が、「ヤツを裁けるのは国だけだ。国がきちんとアイツを処分してくれる…」と冒頭、禍々しいつぶやきとともに現れる映像から始まる予告編。清に言動を抑圧され、葛城家が迎える修羅場に耐えられず、やがて精神を病んでいく妻・伸子の姿や、「この店継ごうかな」とつぶやきリストラされたことを誰にも言い出せずにいる長男・保、駅構内で悲鳴を浴びる次男・稔、そして死刑反対論を唱え稔と獄中結婚する星野の姿が映し出されている。また予告編中盤、面会室で稔が星野に「そもそも、罪を犯したという意識すらないから」と話すシーンをきっかけに、不穏な重低音が鳴り響き壮絶なドラマはさらに深く進んでいく。妻や稔に暴力を振るう清、不気味に微笑む稔、苦悶の表情を見せる保、そして無差別殺傷事件の現場…など衝撃のシーンが収められている。「俺だって被害者なんだよ」「あなた、それでも人間ですか?」「俺が一体何をした?」と実力派俳優たちが演じるキャラクターがつくる“家族という名の地獄”が見るものを引きずり込むそんな予告編となっている。同時に解禁されたポスターも、予告編にもある「俺が一体、何をした。」というコピーと共に、鋭い目つきの三浦さんがどこか抑圧的な、鬼気迫る迫力を漂わせるそんなビジュアル。人間の愚かさ、人間の暗部、その全てが詰まった濃密な人間ドラマにさらなる期待が高まる。『葛城事件』は6月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月23日女優の田中麗奈が、俳優・三浦友和主演の映画『葛城事件』(今夏公開)に出演することが26日、発表された。原作は、2013年に劇団・THE SHAMPOO HATによって公演された同名舞台。同劇団の発起人で全作品の作、演出、出演を担当してきた赤堀雅秋氏がメガホンを取る。主人公は、三浦演じる葛城一家の父親・清。ある日、21歳の息子・稔(若葉竜也)が無差別殺人事件を起こし、死刑宣告を受けたことをきっかけに、崩壊していく家族を通して人が持つぶざまさや滑稽さ、残酷さなどを映し出す。三浦や若葉のほか、母親役の南果歩、兄役の新井浩文らが出演する。田中が演じるのは、死刑囚となってしまった稔と獄中結婚する死刑反対派の女性・星野順子。そのキャラクター性を前に田中は、「何を考えているのかわからない、理解できない、率直に言ってどうしようかという不安がありました」と正直に吐露する。しかし、赤堀監督と実際に話を重ねた結果、「迷わずに演じていけました」と自信を持つことができたという。その上で星野のことを「(星野は)迷いがない女性」と表現。「周囲から見たら奇妙でおぞましいかも知れませんが、自分の信念を貫き、自分の世界を持った人だと思い演じました」と振り返る。一方の赤堀監督は田中が出演する、とある場面の非常に長尺のセリフを撮影するにあたって、20を超えるテイクを重ねた際に、「決して苦労自慢をしたいわけではなく、もちろん田中さんが悪いわけでもなく、OKテイクを撮り終えた時、結局それだけの長くて苦しい道のりがわれわれには必要だったのかな」という思いに達したと回顧。その経験を経て、「心の底から田中麗奈さんがこの役で良かったと思ってます」と満足気に話した。(C)2016「葛城事件」製作委員会
2016年01月26日2016年、『64 -ロクヨン-』前後編の公開も控える三浦友和が、堺雅人、山田孝之、新井浩文、綾野剛共演で話題を呼んだ『その夜の侍』(’12)の赤堀雅秋監督・脚本の最新作『葛城事件』に主演。無差別殺人事件を起こした加害者の父親を演じることが分かった。劇団「THE SHAMPOO HAT」の旗揚げ以来、全作品の作・演出・出演を担当してきた赤堀雅秋が、『その夜の侍』に続いてメガホンをとるのは、人が持つ心の闇を照らし出す意欲作。無差別殺人事件を起こした加害者、その父、母、兄、そして加害者と獄中結婚をした女という、衝撃の家族模様を描く。父親の代からの小さな金物屋を営み、がむしゃらに働いてマイホームを持ち、理想の家族を作れたと思っていた葛城清(三浦友和)。だが、21歳になった次男・稔(若葉竜也)は無差別殺人事件を起こし、8人を殺傷した罪で死刑囚となった。次第に粗暴になっていく清。会社をリストラされ孤立する長男・保(新井浩文)。妻・伸子(南果歩)は次第に精神のバランスを崩し、廃人のようになっていく。さらに、死刑制度反対の立場から稔と獄中結婚をする女・星野が登場するが…。俳優でもある赤堀監督が描く世界観は「赤堀ワールド」と呼ばれ、人間の本質ともいえる無様さや滑稽さ、残酷さや狂気までをあぶり出し、観る者に突きつける。2012年には「THE SHAMPOO HAT」の舞台を映画化した『その夜の侍』で監督デビューを果たし、同年の新藤兼人賞金賞、ヨコハマ映画祭「森田芳光メモリアル新人監督賞」を受賞した。本作『葛城事件』もまた、2013年にで公演された同名舞台であり、今回の映画化にあたり、新たに改稿。死刑囚・稔の父親で主人公の葛城清を演じるのは、青春スターを経て、善人から悪役、コミカルな役など硬軟幅広くこなせる日本を代表する俳優の三浦さん。「清役は三浦さん以外に考えられない」という監督からの熱望を受け、今回の主演が決まった。清の妻で徐々に精神を病んでいく稔の母親・伸子役に南果歩、兄の保役には、舞台版で稔役を演じた新井さん、通り魔的に8人を殺傷してしまう稔役はオーディションで選ばれた新鋭、若葉竜也と実力派俳優が集結し、それぞれが問題を抱えながらいつの間にか歯車が狂ってしまった家族を演じている。「この役をほかの人が演じるということを想像したくなかった」という三浦さんは、「(清という人物は)ありがちな父親像ですね、特別な人格でもない。ちょっと間違えるとこういうかたちになるだろうし、少しだけ歯車が狂ってしまった、そういう家庭です」と自身の役柄を説明。「赤堀監督はものすごく想いが強いです。貪欲ですし、現場でも何度もテイクを重ねて、後で『何回もすみません』と謝りに来てくれましたが、現場で躊躇しない監督の姿が好きでした。それに答えられたかどうかは分かりませんが、素敵な監督でした」とふり返ってコメント。一方の赤堀監督は、「この物語は、対岸の火事ではなく、我々の地続きにある。ある家族の話。無様に、愚かに、それでも必死に生きる人間の姿。観客の心を強く揺さぶる作品になるという自負があります。極めておこがましい言い草ですが、これは三浦友和さんの代表作になると、僕自身は勝手にそう思ってます。強くそう思ってます」と言葉に力を込めた。また、南さんも「葛城家のなかで過ごす時間は、息をするのも辛くなる場面が沢山ありました。“家族”という、一番身近な人間関係をどう作っていくかという部分では、家族の危うさや、恐ろしさ、やるせなさ、そしてそこにある人肌を感じながら、『身近にいる家族とは一体何なのか』ということをずっと考え続けた」という。そして、舞台版では稔役、映画ではその兄を演じることになった新井さんは、「舞台とは別の役をもらって演じる。俳優っぽいなーと思ってました」とコメント。無差別殺人の加害者という難役に抜擢された若葉さんは、「こんなにも不器用で、目を背けたくなるほど生々しく、笑ってしまうほどカッコ悪い人間達。圧倒的な脚本の面白さに興奮しました。『OK!』と監督が声をあげるテイクは必ず、“記憶がすっ飛んでいる”という不思議体験もしました」と明かしている。壮絶でありながら、もしかしたら私たちの隣に存在するかもしれない、ある家族の物語。人間の本質を突きつける本作を見逃さないで。『葛城事件』は2016年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月12日鈴木京香が主演を務め、三浦友和が共演する映画『救いたい』の本編映像の一部が公開になった。本作は、東北の地で麻酔医として活動する妻と、被災地で地域医療に従事する夫を主軸に、明日に向かって生きようとする人々の姿を描いた感動作だ。本編映像の一部本作は、日本を代表する麻酔科医のひとり川村隆枝のエッセイを原作に、『ハチ公物語』や『ラストゲーム最後の早慶戦』などを手がけてきた名匠・神山征二郎監督が描く感動ドラマ。主人公・隆子は、仙台の医療センターで麻酔科医長を務める女性。目の前にいる苦しんでいる人と真摯に向き合い、痛みを少しでもやわらげるべく最善を尽くす。映画は彼女の周囲の人々に起こる生と死のドラマ、苦境を乗り越えようとする姿を描いており、藤村志保、津川雅彦、貫地谷しほり、渡辺大、中越典子らが出演する。このほど公開になったのは、隆子と貞一と仲間たちが酒を飲みながら、じっくりと語り合うシーン。貞一は病院を閉めて被災地での地域医療に専念しているが、「俺が診た患者さんが元気になって、がんばってこの街ば、東北ば建て直したらいい気分」だと語る。妻の隆子はそんな夫を支え、自らも他人の痛みに向き合うが、実は自身もまた哀しみを抱えたまま懸命に日々を送っている。映画は、演技派俳優たちが演じる登場人物の激動のドラマや、細部にまでこだわった医療シーン、石巻の神輿を再現した祭礼シーンなど、映画館でじっくりと観賞したくなる場面がふんだんに盛り込まれている。『救いたい』11月22日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2014年11月19日青山商事は円谷プロダクションとコラボした「洋服の青山」のテレビCM「ウルトラ開店祭」編の放映を開始した。同CMは、スーツ姿で巨大化した俳優の三浦友和さんが、怪獣のごとく炎を吐きながらビル街を闊歩(かっぽ)するというもの。あわせて全国の「洋服の青山」店舗で、「ウルトラマンキャンペーン」も行う。5,000円以上買い物した人に景品や割引券が当たる「Wチャンススクラッチ」を進呈するほか、メンズまたはレディーススーツがシリアルナンバーで計5,000人に当たる「シリアルカード」もプレゼント。「AOYAMAアプリでウルトラマンと遊ぼう&写真を撮ろう」などのイベントも行う。コラボ商品企画として、円谷プロ監修の下、制作した「オリジナルネクタイ」を約3万本販売。ドット・ストライプ柄にキャラクターモチーフが潜むデザインや、キャラクターの細かい表情が描かれた多色使いのデザインなど、全18種類で展開し、価格は各4,800円(税別)となる。
2014年10月24日10月に公開される北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』に出演した三浦友和と中尾彬のインタビュー動画がこのほど公開された。『アウトレイジビヨンド』インタビュー動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。三浦が演じるのは、関東で勢力を拡大する山王会の会長、加藤。インタビュー動画で三浦は、劇中の加藤からは想像もできないほど穏やかな表情で、自身が演じた役について解説。さらに本作に登場する“大人の男”たちがなぜ、観客から支持されるのか? さらに三浦にとって“大人の男”とは何なのかについて丁寧に語っている。一方、中尾が演じるのは山王会古参幹部、富田。これまで数々の作品に出演してきた中尾だがインタビューでは「映画らしい映画に出していただけたのはうれしいこと」と笑みを見せ、自身が演じた役や、北野監督が率いる撮影現場の雰囲気、様々な素性をもった登場人物たちが揃うことの魅力について、わかりやすくも鋭い分析を披露している。三浦も中尾も数々の名演を見せてきた“大人の俳優”だ。本作には、ふたりのほかにも西田敏行や名高達郎、神山繁らキャリアを積んできた“大人の男”たちも多く出演しており、極悪非道な男たちの激しい争いを描いた本作に“重み”と“深さ”を与えている。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年08月10日俳優の三浦友和が主演する『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の初日舞台挨拶が12月3日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、三浦さんの次男で前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』に出演した三浦貴大がサプライズ登壇した。友和さんと貴大さんが、公の場でツーショットを披露するのは今回が初めて。貴大さんから、物語の重要なアイテムである“ブレーキハンドル”を手渡された友和さんは「これ、本物(笑)?もうちょっと違う形で共演したかったが、ありがとう。驚きました」と感無量の面持ちだった。一方、貴大さんは「初日、本当におめでとうございます。ここに来ることができて、うれしいです」とこちらは少々緊張気味。『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は俳優デビュー作とあって、「思い入れが重過ぎる作品。さっきもこのブレークハンドルを見たら、涙が出そうになった」と感動しきりだ。撮影前には、友和さんが「このスタッフさんはどんな人?」と貴大さんに電話で“下調べ”したのだとか。「おかげで現場に入りやすかった」と笑顔でふり返る。富山県を舞台に、三浦さん演じる鉄道運転士が定年を機に、突然、長年連れ添った妻に離婚届を突きつけられ、夫婦のあり方や生き方を見つめ直す。舞台挨拶には三浦さん親子に加えて、妻を演じる余貴美子を始め、中尾明慶、小池栄子、吉行和子、蔵方政俊監督、製作総指揮の阿部秀司氏が登壇した。余さんは「夫の最後の優しい言葉を期待しながら、運命共同体として同じレールに乗って旅する夫婦の物語。人と人との関わりを考えました」。夫婦の娘役を演じた小池さんは「台本の段階から涙が出ました。身近な人に普段は言えない感謝を伝えたくなる作品」とこちらも本作を通して、大切なものを再確認した様子だ。一方、後輩運転手を演じた中尾さんは「パート5くらいで、主人公になれれば」と少々気が早い“抱負”を語り、笑いを誘っていた。『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は全国にて公開中。■関連作品:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 2011年11月19日より富山にて先行公開、12月3日より全国にて公開© 2011「RAILWAYS2」製作委員会RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 2010年5月29日より全国にて公開© 2010「RAILWAYS」製作委員会■関連記事:余貴美子、夫からのカンチョー攻撃を告白!三浦友和は爆笑大人たちの“第2の人生”を優しく綴る『RAILWAYS』試写会に15組30名様ご招待友和&百恵の次男・貴大俳優デビュー作初日「緊張9割、楽しみ1割」【ハリウッドより愛をこめて】TBSドラマ「JAPANESE AMERICANS」撮影に同行!いくつからでも人生は変えられる『RAILWAYS』切符型ストラップを3名様プレゼント
2011年12月04日映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の完成報告会見が“いい夫婦の日”である11月22日(火)、都内で開催され主演の三浦友和、余貴美子、蔵方政俊監督、阿部秀司プロデューサーが出席した。先ごろ、妻で元歌手の山口百恵との夫婦生活を綴った著書「相性」(小学館刊)を上梓し、明治安田生命保険が毎年発表する「理想の有名人夫婦」ランキングで6連覇を達成した三浦さんは、良い夫婦の秘訣について「相性です(笑)」と即答。余さんは家庭で夫から「カンチョーされる(笑)」と告白するなど、笑いの絶えない会見となった。鉄道マンの中年男性を主人公にした『RAILWAYS』シリーズの第2弾。立山連峰と日本海に挟まれた富山地方鉄道を舞台に、定年間近の鉄道運転士とその妻が第二の人生への一歩を踏み出していく姿が描かれる。脚本段階から本作に携わった三浦さんは「40代、50代の夫婦にぜひ観てほしい」と訴える。自身が演じた役柄と同じく現在59歳で年明けには還暦を迎えるが「(還暦を)目の前にすると、若い頃に『隠居していいかな』と思ってたような年寄りになってない。現実にこれからの人生が長いなと思ってます。子供が成人して、夫婦のあり方を考えるようになってきた」と自らの人生を重ね合わせて映画が描き出すテーマについて語った。余さんは自身の家庭をふり返り「男と女の違いというか、『何で男ってこんな大事な話してるときにカンチョーとかして来るんだろう?』とか(笑)、向こうも『女って何で出かける時間になってもちゃんと出て来れないんだ?』とか思ってたり。みんな違う夫婦だけど、同じなんだなと感じてます。元々、血の繋がりのない他人が繋がりを作っていくわけで、『カンチョー』とか言ってても(苦笑)、互いを認め合っていくのが大事なのかなと思います」と夫婦のあり方について語った。意外な(?)夫婦像に三浦さんも「カンチョーされるんですか?初耳です」と爆笑していた。幾度も共演している2人だが、三浦さんは「最初にお話をいただいたときから『(妻役は)余さんですよね』と言ってました。要望を出して1か月以上返事が来なかったので『嫌われてるのかな』と思った(笑)。50代でいま、一番魅力的な女優さんです」と余さんを大絶賛。一方の余さんは「殺したり、憧れの先輩だったり、いろんな役でご一緒して来ましたが今回、これからもうまく行くであろう夫婦役で嬉しかったです。相手の気持ちを察してくれる優しい方です。早く自伝買わなきゃ(笑)。読んで夫婦について考えてみたいです」とニッコリ。さらに「実際に結婚していて幸せと感じるときは?」という質問に三浦さんは「11月は結婚記念日もありましたが、31年経って、プラスマイナスで言うとプラスが多いなと感じてます。秘訣は本当にないんですよ(苦笑)。絵でもTVでも映画でも、同じものを見て笑うことができれば」と笑顔を見せた。『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は12月3日(土)より全国にて公開。■関連作品:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 2011年11月19日より富山にて先行公開、12月3日より全国にて公開© 2011「RAILWAYS2」製作委員会■関連記事:大人たちの“第2の人生”を優しく綴る『RAILWAYS』試写会に15組30名様ご招待
2011年11月22日三浦友和が主演作『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の公開に合わせて、自身の結婚記念日である11月19日(土)に、夫婦関係を中心に自らの人生論を語った書籍『相性』を出版する。その他の写真映画『RAILWAYS…』で、自身と同じ59歳の定年退職を控えた運転士を演じた三浦は、これからの生き方を模索する主人公を通して、自らも人生を振り返り、今の自分を確立したものは何であるか、そしてこれからをいかに生きるかを考えたという。1980年に歌手・女優の山口百恵との婚約を発表、今年で結婚生活31年目を迎えるが、これまではあまり私生活を語らない姿勢を貫いてきた。そんな三浦が、俳優生活40年、人生60年という節目で初めての自伝的な本のタイトルを『相性』としたのは、夫婦円満の秘訣を問われ、考えた末に達した答えに由来しているという。本書のまえがきでは、「私は素晴らしく“相性”の合う女性と出会い結婚できたといえる」「私たち夫婦は本当に喧嘩をしたことがない」などと記述。特に夫婦関係への注目度は高いだけに、どんなエピソードが語られるのか、大きな話題を呼びそうだ。また、夫婦関係以外にも、自身の少年時代から現在に至るまでの軌跡、出会った人々、子育てについてなどが赤裸々に綴られている。『RAILWAYS…』は、“人生は、鉄道に乗った旅のよう。いつ新たな出発をしても、決して遅すぎることはない”というメッセージを掲げ、鉄道にまつわる人々のドラマを描いた作品。三浦夫妻の次男・三浦貴大の映画デビュー作となった『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(主演:中井貴一)に続くシリーズ第2弾で、富山を舞台に、地方鉄道で働く運転士(三浦)と、その妻(余貴美子)の夫婦の絆を描いた物語。『相性』発行:小学館1470円(税込)11月19日(土)発売『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』11月19日(土)富山先行公開12月3日(土)全国ロードショー(C)2011「RAILWAYS2」製作委員会
2011年11月15日俳優の三浦友和が夫婦の日にあたる2月22日(火)、東京・中央区のヒューマントラストシネマ有楽町で行われた主演映画『死にゆく妻との旅路』(塙幸成監督)のトークイベント付き試写会にゲストで出席。元歌手で女優の妻、山口百恵さんとの現在の夫婦関係について語った。末期がんの妻と約9か月間、ワゴン車で日本各地を旅した後に看取り、保護責任者遺棄致死で逮捕された清水久典さんの実話を綴った手記を映画化したもの。清水さんの役を演じた三浦さんは、司会者から「奥様との関係を見つめ直すきっかけになった?」と聞かれると、「なりましたね。奇跡的な出会いという台詞が出てきますが、そうだと思います。地上に60億以上の人がいて、10代、20代の頃はこんなに女性がいたら選べないよね、とか言っていましたけど、そういうことを超えて結びつき結婚したんですよね」としみじみ。「せっかく出会った人をホント大事にしないと、と痛切に思いました。普段から大事にはしているんですけどね」と百恵さんへの深い愛情をのぞかせた。現在59歳で「あと1年くらいで還暦で、そんなに長く生きられないんだな」と苦笑い。「子供たちは巣立っていった感じですし、これから2人でどう過ごしていくか、話し合っている訳ではないけど、感覚としてそういうことを感じ合っていると思います」と言葉に思いを込めた。観賞後の観客数人から感想が述べられる中、その内のひとりが清水さんが罪に問われたことについて「いいとか悪いとか言えることではないと思います」と述べると、「そうだと思います」と真摯に自身の意見を述べるひと幕も。「いろいろな受け取り方があって、この清水さんの妻の生き方が分からないと言う方もいれば、幸せだと思うと言う方も。いろいろなご意見があるのは監督の狙い通り。この作品は本当に夫婦で観てもらって、夫婦のあり方について考えてもらえれば」と真摯に呼びかけていた。映画『死にゆく妻との旅路』は2月26日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:死にゆく妻との旅路 2011年2月19日よりワーナーマイカルシネマズ金沢、ワーナーマイカルシネマズ御経塚、TOHOシネマズ高岡で先行上映、2月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開© 2011「死にゆく妻との旅路」製作委員会■関連記事:三浦友和、“妻”石田ゆり子を「素敵な奥さん」と絶賛も18歳差にショック!?深くて繊細かつ壮絶なる愛の実話『死にゆく妻との旅路』試写会に15組30名様ご招待
2011年02月22日映画『死にゆく妻との旅路』の完成披露試写会が2月2日(水)に東京・有楽町のよみうりホールで開催され、夫婦役を演じた三浦友和と石田ゆり子が、塙幸成監督と共に上映前の舞台挨拶に登壇。劇中で11歳差カップルを演じた2人の軽妙なトークに会場は大きな盛り上がりを見せた。実際に起こった事件に基づき、借金を背負った夫と末期がんを患った妻の、切なくも愛に満ちた最初で最後の旅が綴られる本作。三浦さんは「一昨年の夏と昨年の1月に撮影を行いました。夏のパートの後、もしかすると(製作が)やめになってしまうかもという状況にも陥ったのですが、いろんな方のお力で出来上がりました」と感慨深げ。石田さんも「いろんなことがあって、こうしてみなさんにお披露目できることができて涙が出そうです」としみじみと語った。未婚の石田さんの“妻っぷり”について三浦さんは「素敵な奥さんでした!」と感謝の弁。「(石田さんの魅力は)透明感ですよね」と力強く語るも、隣りで石田さんが吹き出してしまい「何笑ってるんですか!?」と心外そう。石田さんは「無理しないでください」と控えめに語るも三浦さんは「ただでさえスレンダーなのに、(役作りのために)もっとやせなくちゃいけなくて、みんなと一緒に食事にも行かず、小さなおにぎり食べてました」と石田さんの苦労を代弁。石田さんは「そうですか?いつもおいしいものをごちそうになってた記憶しかないですよ…」と照れくさそうに謙遜。そんなやり取りの中からも2人が撮影を通じて育んだ夫婦のきずなが垣間見えた。11歳差の夫婦を演じた2人だが、実際の年齢差は18歳。石田さんは、三浦さんとの共演について「(三浦さんは)光り輝くスターで、子供の頃…小学生の頃から拝見してましたので。そんな素敵な三浦さんを(劇中で)“おっさん”と呼ばなくてはならず、いたたまれない気持ちでした」と申し訳なさそうに告白。一方の三浦さんは18歳差を改めて痛感したのかちょっぴり渋い顔で、会場は笑いに包まれた。この作品に出たことで夫婦について改めて考えさせらたのでは?という質問に三浦さんは「何らかの影響は受けていると思います」と照れくさそうにかわしつつ「まあ、普段からちゃんとしてますので」とポツリ。これには会場から拍手が沸き起こった。一方、未婚の石田さんは「演じながら、弱ってきたときに誰かがそばにいてくれたら…と現実的に考えましたね」と本音を漏らし、すかさず三浦さんから「いい人見つけてくださいよ!」と突っ込まれ、再び会場は温かい笑いに包まれた。『死にゆく妻との旅路』は2月19日(土)より石川県、富山県にて先行上映ののち、2月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。■関連作品:死にゆく妻との旅路 2011年2月19日よりワーナーマイカルシネマズ金沢、ワーナーマイカルシネマズ御経塚、TOHOシネマズ高岡で先行上映、2月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開© 2011「死にゆく妻との旅路」製作委員会■関連記事:深くて繊細かつ壮絶なる愛の実話『死にゆく妻との旅路』試写会に15組30名様ご招待
2011年02月02日俳優、三浦友和と元歌手・山口百恵さんの次男・三浦貴大(たかひろ)が5月29日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた、俳優デビュー作の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(錦織良成監督)の初日舞台挨拶に、主演の中井貴一、高島礼子らと出席した。満場の観客約800人を前に「とても思い入れの深い作品で、こんなに多くの方に観ていただけるなんて、感謝の気持ちでいっぱい。昨日はすごく緊張して、緊張9割、楽しみ1割、な感じでした」とさわやかな笑顔。中井さんに「デビュー作は当たることが大切。貴大のためにもよろしくお願い申し上げます」と売り出され、思わず吹き出しながらも、客席に深々と一礼。観客の笑いを誘った。同作は、出雲のローカル鉄道を舞台に、50歳を目前にして子供の頃の夢だった電車の運転士を志した男とその家族の絆を描く物語。実際の子供の頃の夢を聞く質問に、貴大さんは「なかったです…スミマセン。どれだけ考えても出てこない」と苦笑い。俳優のレールを走り出した心境を聞かれると「それが一番の夢だったので、いろんなことを勉強させてもらっていて、恵まれています」と実直な言葉。中井さんは「『夢のひとつでも言えるようにしとけ』って言ったのに」と突っ込みながらも「でも言わないのが彼の良さ。純朴でしょう?普通、上手いこと言ったりするもんなのに」と温かい眼差しを向けた。また中井さんは、自身の俳優デビュー時をふり返り「先輩に『デビュー作を抜ける作品は出てこない』と言われたことがありますが、芝居を30年以上続けてきて、台本の読み方が上手くなったりはありますが、実際に出てこない。何も考えず、純粋に向き合えるのはデビュー作だけ」としみじみ。「これは貴大に話しました」と言い、可愛い後輩と見つめ合った。一方、劇中にひっかけ、キャスト陣がそれぞれ家族に対する想いを綴った伝言板が登場。高島さんが「家族の幸せは私の幸せだ〜」と読み上げると、中井さんは「高知(東生※高島さんの夫)いいナ〜」とニヤニヤ。高島さんは照れくさそうな表情を浮かべていた。『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 2010年5月29日より全国にて公開© 2010「RAILWAYS」製作委員会■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】TBSドラマ「JAPANESE AMERICANS」撮影に同行!いくつからでも人生は変えられる『RAILWAYS』切符型ストラップを3名様プレゼント三浦友和&百恵の次男、中井貴一のアドバイスに感銘舞台挨拶付き『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』完成披露試写会に25組50名様ご招待ユーミン、49歳で電車の運転士になった男を描く映画の主題歌を書き下ろし
2010年05月29日映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の完成報告会見が4月12日(月)、東京會舘で行われ、主演の中井貴一、本作で俳優デビューする、三浦友和と元歌手・百恵さんの次男・三浦貴大(たかひろ)らが出席した。島根県を舞台に、一流企業に勤め家庭を省みることのない50歳を目前にした主人公・筒井肇(中井さん)が母の病をきっかけに人生を見つめ直し、夢だった電車の運転士を目指す物語。ヒットシリーズ『ALWAYS 三丁目の夕日』を手掛けたROBOTの代表取締役社長・阿部秀司氏が製作総指揮を務めている。三浦さんは、ケガのためプロ野球選手になる夢をあきらめた青年役。中井さんは開口一番「貴大、ファイト!」と三浦さんの出演CM「リポビタンD」のキャッチフレーズを前振り。三浦さんが「一発」と照れながら応じると「がんばれ」と、また声をかけ“後輩”の緊張をほぐす気遣い。初の映画撮影をふり返り、三浦さんは「一番多かったのは中井さんと同じシーン。いろいろ教えていただきましたが、『自分の思った通りにやるのがいい』と言っていただいたのが一番印象に残っています。これからも大事にしていきたい言葉です」と感銘を受けた様子。自身の夢については「高校生の頃は体育教師になりたかったけどそれほどでもなかった。大学生になり、俳優になりたいと思うようになった」と話した。昨年7、8月に1か月強、島根県でロケを敢行。同県出身の錦織良成監督とキャストのひとり、佐野史郎はロケ中に続き、この日も同県の良さをPR。中井さんは「最初は正直、監督の島根話にドン引きしました。聞いていると日本の偉人のほとんどは島根から出ている。そんな訳ないだろ!と」と笑わせつつ「でも、食べ物は美味しいし、人が温かくてとてもいいところでした」。共演の高島礼子も「私が一番自由時間が多くて、中井さんから『神話の国、出雲について調べてきて』と指令を受け、神社とかところどころ回りました。島根のファンになりました」とそろって島根を満喫した様子だった。一方、電車への興味を聞く質問に、中井さんは「ないです」。高島さんも「興味なかったです」とキッパリ。会場の笑いを誘っていた。『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は5月29日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 2010年5月29日より全国にて公開© 2010「RAILWAYS」製作委員会■関連記事:舞台挨拶付き『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』完成披露試写会に25組50名様ご招待ユーミン、49歳で電車の運転士になった男を描く映画の主題歌を書き下ろし
2010年04月12日