京都府宇治市の世界遺産・平等院で12日、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日公開)の成功祈願が行われ、来日中のライアン・ジョンソン監督の前で、「スター・ウォーズ」の要素を取り入れた狂言と武人画屏風がお披露目された。日本文化が大きな影響を与えたと言われている「スター・ウォーズ」。人気キャラクターのC-3POとR2-D2の誕生には、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』に登場する狂言回しの百姓コンビ・太平と又七が影響を与え、その太平と又七は多くの狂言に登場する太郎冠者と次郎冠者を元に作られたと言われている。このように、「スター・ウォーズ」が日本文化に大きな影響を受けていることを受け、このたび大蔵流狂言師・茂山千三郎氏が、太郎冠者と次郎冠者が登場する狂言「文荷」(ふみにない)をアレンジした"スター・ウォーズ狂言"を初お披露目。主人に命じられて太郎冠者と次郎冠者が手紙を届けるというストーリーが、ボイスチェンジャーでC-3POやR2-D2風の声に変えて披露された。さらに、宇治出身の武人画アーティスト・こうじょう雅之氏が、今回特別に制作した『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』武人画屏風もお披露目。R2-D2とC-3PO、赤いライトセーバーを手に持つカイロ・レンが、墨で生き生きと描かれたこの屏風画の前で、狂言が行われた。屏風画を手掛けたこうじょう氏は「武人画は人間の持つ覚悟を描いています。今回も3キャラクターの覚悟を表現したい、見る方にいろんな捉え方をしてもらいたいと、ファンの一人として描いた」と説明。狂言師の茂山氏は「C-3POとR2-D2は太郎冠者と次郎冠者だろうということでこの作品を選びました。太郎冠者と次郎冠者はコミカルな人物で、だいたいいつも失敗します。そういうところも似ているのかな」と両者の共通点を語った。監督は「目を見張る美しさ。スター・ウォーズの様式は日本の文化からインスピレーションを得ているという意味でも、とても美しい作品」と屏風画にうっとり。狂言もスマートフォンで写真を撮りながら楽しみ、「素晴らしいパフォーマンス」と大絶賛。「C-3POたちはマスクやスーツを着ていてボディーランゲージが大事。狂言師の方もジェスチャーで表現していて、スター・ウォーズとの共通点を感じた」と感銘を受けた様子で、「アリガトウゴザイマス」と日本語で感謝の気持ちを伝えた。イベントには京都府知事の山田啓二氏も駆けつけ、「日本の精神、日本の美の文化に満ちている『スター・ウォーズ』を、日本文化の極みである宇治の平等院でPRしていただけるのを歓迎したい」と喜びのあいさつ。C-3PO、カイロ・レン、ストームトルーパーも登場して盛り上げ、最後には平等院の住職・神居文彰氏による成功祈願も行われた。
2017年09月12日12月に公開を控える、日本でも社会現象級の大ヒットとなった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』待望の続編となる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。9月12日(火)、本作の成功祈願イベントが、世界遺産である京都宇治・平等院にて行われ、お披露目された狂言と武人画屏風に、来日中のライアン・ジョンソン監督は「ゴージャス!」と感激の様子だった。公開へ向け、世界中で期待が高まるなか行われた本イベント。昨日は東京でファンミーティングを実施し、日本でも人気の俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットが新作に参加していることを明かし話題となったジョンソン監督も、この度、京都に登場!宇治出身の武人画アーティスト・こうじょう雅之氏が制作した本作の武人画屏風もお披露目され、こうじょう氏は「私の武人画というのは、人間やキャラクターが持つ“覚悟”を描いています。R2-D2、C-3PO、カイロ・レンの“覚悟”を何か表現したいなという思いで、『スター・ウォーズ』ファンの一人として描かせて頂きました」とコメント。これを見たジョンソン監督は「素晴らしい作品を作ってくださり、ありがとうございます。目を見張る美しさです。日本の文化、美意識は『スター・ウォーズ』のインスピレーションと近しいものがあると思います。本当に美しい作品だと思います」と感激した様子だった。続けて、狂言にうつるとジョンソン監督はすぐさまスマホを取り出し撮影。時折笑顔を見せながら、堪能していた。黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』に登場する狂言回しの百姓コンビ・太平と又七が、『スター・ウォーズ』の人気キャラクターであるR2-D2とC-3POの誕生に大きな影響を与えたというのは有名な話だが、その百姓コンビ・太平と又七は、多くの狂言に登場する太郎冠者と次郎冠者を基に作られたそう。今回は、大蔵流狂言師・茂山千三郎氏が太郎冠者と次郎冠者が登場する狂言「文荷」(ふみにない)をアレンジした“SW狂言”を初披露。茂山千三郎氏はC-3PO風のお面(太郎冠者)、茂山童司氏はR2-D2風のお面(次郎冠者)、鈴木実氏はカイロ・レン風のお面(主人)と、いずれも元来より存在する実在のお面、さらにボイスチェンジャーを使用し、日本の伝統芸能である狂言で見事に『スター・ウォーズ』の世界観を表現した。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』京都・平等院にて行われた"SW狂言"!ライアン・ジョンソン監督も大感激でした* * #starwars #スターウォーズ #最後のジェダイ #ライアンジョンソン #ディズニー #狂言 #京都 #平等院シネマカフェさん(@cinemacafe.net_official)がシェアした投稿 - 2017 9月 13 12:04午前 PDTジョンソン監督は「写真を撮らせて頂きました」と笑顔を見せ、「素晴らしかったです。狂言師の方々の姿勢、ジェスチャーの使い方を見て、『スター・ウォーズ』との共通点を見つけました。『スター・ウォーズ』に登場するエイリアンもコスチュームやマスクをして演技をしているのですが、そのときの姿勢やボディランゲージが重要となってきます。今回の狂言も同じように表現している。そういうところに共通点がありました」と作品と重ねながら鑑賞していたことを明かした。太郎冠者役の千三郎氏は「太郎冠者と次郎冠者というのはコミカルな表現をしますし、大体いつも失敗してしまうことがあります。そういう点もR2-D2とC-3POに似ている部分があると思いました」とキャラクターを意識をしつつ、表現したことを明かした。イベントには、京都府知事の山田啓二氏、平等院・住職の神居文彰さんも駆けつけ成功祈願を行った。日本の伝統芸能を堪能したジョンソン監督は「アリガトウゴザイマシタ」と満足げな様子だった。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日(金)より全国にて公開。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2017年09月12日平安時代を象徴する歴史的建築「平等院」山号を朝日山と称し、現在は特定の宗派に属さない仏教寺院、「平等院(びょうどういん」。1052年(永承7年)関白だった藤原頼通が、父である道長から譲られた別業(別荘)を仏寺に改め、平等院としました。翌年の1053年(天喜元年)には阿弥陀堂(鳳凰堂)が完成し、平安時代の最高の仏師とされる定朝が制作した、丈六の阿弥陀如来坐像が堂内に安置され、華やかさを極めたといわれています。庭園や多くの国宝文化物と相まって、約1000年のときを超えて伝わる文化を体感できる、歴史的な場所です。平等院のメイン! 国宝「鳳凰堂」で歴史を感じる時の関白であった藤原頼通により建立された阿弥陀堂が、「鳳凰堂」です。池の中島に建てられており、極楽の宝池の上に浮く宮殿のような美しい姿が特徴。水面に映る姿を写真におさめる観光客も多く見られます。金色の丈六阿弥陀如来坐像、九品来迎図、極楽浄土図、52躯の雲中供養菩薩像などが配置された、堂内の豪華なしつらえに圧倒されるでしょう。時間の経過とともに色あせてしまったものが、鮮やかに彩色されていた頃を想像しながら見物すると、より深く楽しむことができます。「平等院ミュージアム鳳翔館」でじっくり勉強を2001年に開館した「平等院ミュージアム鳳翔館」は、1965年に竣工した宝物館の役割を受け継いだ、宗教法人初の総合的登録博物館です。史蹟名勝に指定されている庭園と調和するように設計され、数多くの宝物を一堂に展示しています。最新デジタル技術を駆使した復元映像によって、建設当時の鳳凰堂を見ることも可能。国宝の鳳凰1対など、見逃せない文化物をじっくりと堪能できます。「平等院ミュージアム鳳翔館」にはミュージアムショップが併設されており、お土産にもなるオリジナルグッズが豊富。また、境内に日本茶専門店の茶房藤花があり、本格的な宇治茶を味わうことができます。歴史を感じながら、特別な一杯を楽しむのもいいでしょう。スポット情報スポット名:平等院住所:京都府宇治市宇治蓮華116電話番号:電話0774-21-2861 FAX0774-20-6607
2017年08月03日