喉に違和感を持ちつつも1日過ごしたある日の夜、私は突然高熱にうなされました。ひと晩ゆっくりして回復したものの、また次の日の夜にも発熱してしまいます。咳や鼻水といった風邪の症状もなく、喉の痛みと熱の症状だけがあり、何かがおかしいと気付いた私。翌日駆け込んだ耳鼻咽喉科で、思いもしなかった病名を告げられたときのことをお話しします。★関連記事:「何かの病気なの?」突然、喉が詰まったような違和感を覚えて診察を受けてみた結果【体験談】よくある喉の違和感かと思いきやある日の朝、ふと喉の違和感に気付きました。少し喉が痛いような、つかえるような感覚を覚えたのです。しかし、そのときの違和感はわずかで、痰が絡むような感覚も咳もありません。また、喉の違和感自体は普段からよくある症状のため、「風邪かな? 乾燥していたのかも……」と深く考えもしませんでした。その日は念のためうがいをしてからのど飴をなめ、マスクをして出かけました。日中も水分をとりながらのど飴をなめていましたが、喉の違和感は悪化していくばかり。夜にはふらつくような感覚もあり、体温計で熱を測ると38.5度もありました。「やっぱり風邪だったか」と思い、その日はとりあえず市販の風邪薬を飲んで早めに寝ることにしました。朝になるとすっきりするものの薬が効いたのか、翌朝には36.8度の平熱程度に下がっていました。頭痛や体のだるさも良くなっており、「よかった、風邪が治った」とほっとしました。喉にはまだ少しイガイガとした痛みがありましたが、昨晩よりは痛みが引いていたことや熱が下がっていることもあり、快方に向かっていると判断していつも通りに出かけることにしました。ところが、午前中は元気だったのにだんだんとだるさが出てきて、喉の痛みも強くなってきたのです。「病み上がりでだるいのかな」と思いながら過ごしていましたが、夕方には明らかに具合が悪くなっていました。家に帰って熱を測ると39.5度の高熱になっており、症状は治まっていないどころか悪化していることに気が付きました。さらに時間がたつほど喉のイガイガした痛みも増しており、食欲もなくなっていったのです。少しでも何か口に入れておこうと思ったのですが、喉の痛みがありつばを飲み込むだけでも痛みを感じるため、水分を取るのもひと苦労。冷凍庫に残っていたバニラアイスを溶かしながら少しだけ口にすることができましたが、とにかく喉の痛みをつらく感じました。相変わらず咳は出ていませんが、鏡の前で口を開けて喉を見ると、点々と何か付着しているのが見えます。「これは風邪じゃなくて喉の病気なんじゃないの?」と家族に言われたこともあり、翌朝一番に耳鼻咽喉科へ行くことに決めました。耳鼻咽喉科で伝えられた病名は私が耳鼻咽喉科を受診したのは、最初の発熱から2日たった日のことでした。喉の状態を見た医師からは「喉に白いものが付いていますね。溶連菌の検査をしましょう」と伝えられ、綿棒で喉を拭って細胞を取る検査を受けました。検査は痛くありませんでしたが、口にたまったつばを飲み込む動作がとても痛く感じたのを覚えています。検査の結果、溶連菌感染症は陰性。その後、寝不足やストレスが続いていなかったかといった問診をされ「疲れが出たのかもしれませんね。急性扁桃炎です」と診断を受けました。前の週から仕事やプライベートで心配事が続いて寝つきが悪かったり、生理前でイライラしていたりと思い当たることが多く、知らず知らずのうちにストレスをためていたのでしょう。医師からは「寝不足やストレスで免疫力が落ちると、扁桃腺を患いやすくなるので、まずはゆっくり休んでくださいね」と言われました。処方された抗生物質と喉の痛みを緩和する薬を服用しながら2日ほど休むと、熱も引き喉の痛みも改善しました。痛みが引くまでに私が口にできた食べ物は、溶かしたアイスクリーム、冷やしたゼリー、氷、家族が買ってきてくれたファストフード店で売られているバニラシェイクだけです。特にバニラシェイクは救世主のような存在で、家族が毎日買ってきてくれ、口にできるものがある安心感から精神的にとても助けられました。まとめこれまで扁桃炎については、喉が痛くなる病気なのかなと軽く考えていました。しかし、高熱や喉の痛みが改善するまで食欲もあまり出ず、本当につらかったです。もし症状を軽く見てそのまま放置していたら、喉が痛くて水分も取れず、脱水症状を起こしていたかもしれません。一度熱が下がって、再び上がったタイミングで病院を受診しておいてよかったなと思います。私の場合、普段から喉に違和感を覚えることが習慣的にあったため症状を軽く見てしまい、まさか扁桃炎になるとは思いもしませんでした。今後はささいな体調の変化でも、普段と少しでも違うと感じたら迷わず病院を受診するようにしようと学んだ体験でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。著者/田川 ゆうこ(36歳)体形の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母ライター。今年こそダイエットを卒業したいです。
2023年07月24日