外国人が日本に来て、苦労することのひとつに言葉があります。母国にはない言葉が日本では当たり前のように使われていたり、聞いたこともない意味の言葉があったり……。そこで今回は、外国人に聞いた、「母国の人に説明するときに困った日本語」をご紹介します。・「よろしくお願いします」というフレーズは「It’s a pleasure to make your acquaintance.(あなたと知り合いになれてうれしいです)」と同じような意味ですが、さまざまな状況で使えるらしいです(アメリカ/男性/30代前半)あなたと会えてうれしいというよりも、物事を頼むときに使うことが多いかもしれません。でも、「はじめまして、よろしくお願いします」や「次もよろしくお願いします」というように、使うシーンによっても「よろしく」の意味が変わってくるので、英語で「よろしく」を一つの単語で表すのは難しいですね。・「頑張る」という言葉です。昔の忍者は自分の姿を見せないために、木にへばりついて敵の様子を見たりして攻撃をした。その目に見えない忍者の努力が「頑張る」だと日本人に言われたので、私もそのように伝えています(ブラジル/女性/50代前半)「頑張る」の語源はさまざまありますが、そういう説もあるんですね……。母国に「頑張る」という言葉はないとしても、似たような言葉があるかも。困難にめげず物事をやり抜いている人(頑張っている人)はどこの国にもいますからね。・本音と建前。いつも本当のことは言わないで、心の中にある(マリ/男性/30代前半)本音という意味の言葉は説明できても、建前のほうは難しそう。あえて説明するならば……相手に不快な思いをさせないために、本当のことを言わないこと、とか?でも、「じゃあ何も言わなければいいのに」と思われちゃいますよね。・「やっぱり」です。「やっぱり」に意味の近い表現を使って例えます。例えば、「そう思いました」などです(シリア/男性/30代前半)「そう思っていた」っていうのはいい説明ですね。そう思っていたけど、そうだったって意味ですもんね。「やっぱり」って……説明してって言われるとちょっと難しい。前後に文章がないと使えない言葉ですね。・「ただいま」「おかえり」のようなやり取りはフランス語では言わないのでとても説明しにくいです(フランス/男性/20代後半)フランスでは、家や会社に帰ってきたときに何か言わないのでしょうか?個人的には、「ただいま」「おかえり」の掛け合いがあるのとないのとでは、家庭内の雰囲気が変わるような気がしますが……。・「ごちそうさま」という言葉はありませんので、イタリア語で訳すと長い文書になってしまう(イタリア/女性/30代後半)食べ物に対する感謝の気持ちを表す言葉がほかにあるのかもしれませんね。イタリア語に訳した場合、どんな長文になるのか気になります。・「いただきます」(イギリス/男性/40代前半)イギリスのほかにも、多くの国が「いただきます」という言葉はないという答えでした。それでは、もちろん手をあわせて……という作法もないですよね?・愚妻、家内など。直訳するとドイツではすごくビックリされます。自分の家族を他人に対して謙そんして話す表現だと説明します。ですが、説明しても、やはり皆「それは変だ」と言うので、納得させるのは難しいようなので困ります(ドイツ/男性/30代後半)直訳だと、愚かな妻ですもんね。謙そんの意味がわからないと、ただの悪口になっちゃいますし……。日本語って難しいですね。・「お疲れさまでした」(インドネシア/男性/40代後半)会社では帰り際でもすれ違いざまにも使えますし、メールでも「お疲れさまです」と入れておけば、あいさつ文として成立してしまうようなところもあります。心から相手をねぎらっているかは別として……気軽に使える便利な言葉です。「いただきます」「ごちそうさま」「いってきます」など、日本で当たり前のように使っているあいさつが、外国では使われていないということが多いようです。母国で使われていない言葉をその国で説明するのは、とても難しいですよね。日本には世界で使われていない意味の言葉が多々あるんですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日古からのさまざまな思いが込められ、語り継がれてきた言葉。日本にもそういった美しい言葉が多くあり、日本語は世界に誇る美しい言語という人もいるほどです。では、外国の方はそんな日本語をどのように感じているのでしょうか。そこで、外国の方に「美しいと感じた日本語」について聞いてみました。■黄昏 「母と一緒に旅をしていた時にとてもきれいな夕焼けを見て『これが黄昏だよ』と言われ、言葉と実際の風景がマッチしきれいだなと思いました」(ブラジル/女性/50代前半)現在は夕暮れを意味する言葉ですが、昔は「誰(た)そ彼(かれ)」という、人の区別がつきにくい暗い時であるという意味から使われた言葉だそうです。■一生懸命 「友人に『頑張れ』と言ったら、『一生懸命頑張ります』と言われたので、『頑張れ』よりももっと美しい言葉があるのかと思いました」(シリア/男性/30代前半)命がけで物事に取り組む感じが伝わる、力強い言葉ですよね。■様 「丁寧で美しいです。ナニというサッカー選手がいますが、日本に来たら「ナニ様」と呼ばれたのが面白かった」(イギリス/男性/40代前半)敬語って丁寧で美しい日本語という印象が強く残りますよね。相手を敬う気持ちが、きちんとして美しい印象を与えるんでしょうね。■椿 「名前もきれいだし花もきれいだから」(スペイン/男性/30代前半)光沢を意味する古語「つば」の木で、つばきというそうです。春といってもまだ寒い時期に咲く椿。花を咲かせる様子は、とても美しいですよね。■お世話になっております 「あいさつとしてとても使いやすい表現です。またペルシャ語では同じような表現があるからこの表現を使うときイランと日本の文化が近いと感じます」(イラン/女性/20代後半)日本のビジネス会話に欠かせない一言。「ありがとう」だけでなく、日本には感謝を意味する言葉がいろいろあることに気づかされます。■一期一会 「初めてこの言葉を知ったのはアニメを見たときです。茶道専門用語で、意味を調べたら、すごく好きになった」(中国/女性/20代後半)日本人でも、この言葉が茶道の言葉だと知らない人がいるのではないでしょうか。語源や意味から、言葉の魅力を知るのもいいですね。■三日月 「絢香さんの『三日月』を聞いて、新月から数えて3日目に出てくるお月様はとてもすてきだと思いました」(中国/女性/30代後半)日本にもすてきな歌が多いので、そこから日本語を知り、その言葉の意味を知るのもいいですね。■絆 「日本語学校の、書道のクラスのときにその言葉を選んで書いてみた。なぜなら、この言葉は美しい言葉だけではなく、意味としてもとても良いから」(ラオス/女性/20代後半)絆はいい言葉ですよね。2011年の今年を表す漢字にも選ばれたこの言葉は、今の日本にとってとても大切な言葉ですよね。多くの人が響きだけではなく、意味を理解してその言葉を美しいと感じているようです。こうやって見てみると、日本には美しい言葉が多くあるんですね。あらためて日本語の素晴らしさを発見することができました。みなさんが、美しいと感じる日本語は何ですか。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日会社のメールアドレス(メアド)の由来は、大体「名前+会社のドメイン」がほとんどだけど、個人で使っているメアドの由来は人ぞれぞれ。ということで、COBS ONLINEの読者に、個人で使っているメアドの由来をアンケートで聞いてみました。調査期間:2011/8/30~2011/9/3アンケート対象:COBS ONLINE会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)Q.個人で使っているメアドの由来を教えてください。●自分の名前やあだ名自分の名前と誕生日(22歳/女性)分かりやすいからあだ名と好きな格言(25歳/男性)長くても覚えられるから今回の由来で多かったのが、名前やニックネームに+αしてメアド作成しているという方。友人にも、「hayanehayaoki+名前」というメアドの人が確かにいますね。●恋人と関係してます恋人と一文字違い(33歳/男性)似たものにしたかった自分の名前と彼女の名前(23歳/男性)彼女につけるよう強いられた。次に多かったのがこの恋人の名前。自ら入れたという人もいれば、恋人に入れさせられたという人まで。ところで、仮に、恋人と別れてしまったらメアドって変えるんでしょうか。●好きな××好きなことばのアナグラム(29歳/女性)(好きなことばが)ばれると恥ずかしいから好きな化学物質の名称(26歳/男性)化学に興味を持っていたからスペイン語で好きな言葉(28歳/女性)他の人と違うものにしたかった。直球で日本語で「好きな××」というよりも、フランス語、アナグラム(文字を入れ替えて別の意味にする)などピリリとひと味変えている方が目立ちました。●回答した人が一人しかいなかったもの「あと4周!」(31歳/男性)陸上長距離で一番苦しい場面で、これを頑張れればすべてがとてもうまく行くから。ドナドナの歌(23歳/男性)子牛と自分が重なったからそれぞれメアドには由来があって、その人となりが分かりますよね。ほかにも、昔の自宅の電話の一部(29歳/女性)など、体に染みついている理由から、電話番号をメアドに組み込んでいるという方も何人かいらっしゃいました。最後にこんな質問を。Q.持っている個人メアド(携帯、PC、フリーメール含)の@よりも前は同じアドレスですか?同じ15.6%違う84.4%同じという人は「覚えやすいから」が理由で、違うという人は「セキュリティ」、「使い分け」、「迷惑メール対策」という理由からだそうです。ともあれ、個人メアドも自分ブランディングの一つ。「気に入ってないなぁ……」という方は、今からでもオリジナルドメインの登録を考えてみるのもいいかもしれません。(COBS ONLINE編集部)【関連リンク】自分ブランディングに不可欠。オリジナルドメイン使いこなし術とは?【コラム】頻繁に変える人は訳アリ?メールアドレスを変える理由は?【コラム】加藤さんを下等さん。ビジネスメールあるある失敗談
2011年10月14日