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子どものサッカーを見ていて、「もっと走れ!」「そこ空いてる」「周りよく見て」なんてピッチサイドから声を上げる親御さん、いませんか?グラウンドの外からだと、動きがよく見えますよね。相手のスペースや味方の位置も理解できます。ですが、ピッチの中ではどうでしょう?子どものサッカーをきっかけに自身もサッカーを始めたら、「思ったより走れないし、顔を上げる難しさもわかった」というお父さん2人に、サッカーを始めてから子どもへのかかわり方がどう変化したのか聞いてみました。(取材・文木村芽久美)サッカー少年少女の考える力やチャレンジ精神を育てる方法をLINEで配信中>>関連記事:うるさいから来ないで!息子の一言で正しい応援の仕方に気づいたお母さんの話■サッカー未経験のお父さんたちが、サッカースクールに通い始めた理由とは?ブラジルの国内トップリーグで、育成においても定評があるクラブチーム「クルゼイロ」。そのクルゼイロのスクールを運営する小林ヒロノリさんが主宰する大人のためのサッカー教室に通う、ナカノさんとフジイさん。ナカノさんもフジイさんもサッカー未経験のお父さんでしたが、息子さんたちと一緒にサッカースクールに通い、ご自身もサッカーを楽しんでいます。ナカノさんは息子さんが卒園時期にサッカーをやり始めたことをきっかけに、ご自身も運動不足解消にと、大人のサッカースクールに通い始めたそうです。フジイさんは、今まで運動経験がほとんどなく、所謂「文化系」だったと言います。息子さんが1年生の夏休みにスクールに通い始め、一緒にスクールでサッカーをするだけでなく、コーチや審判のライセンスを取るまでになったのだとか。「自分がサッカーをしてみて、そのコミュニケーションツールとしての素晴らしさみたいなものに気づいて、世界中の人ができるってよくわかったんです。それで子どもにもサッカーを勧めているうちに自分も楽しくなって、一緒に上達したい、『一緒にうまくなろうぜ!』っていう想いで続けてきて」当初息子さんはスクール通いだけだったそうですが、学校のクラスの友だちを集めてチームを作り、区の大会に出場。結果はボロ負けだったのだそうですが、息子さんの向上心に火がつき「 俺、もっとうまくなりたい!」と、本格的にチームに所属し、サッカーをやり始めたのだといいます。■自分のプレーはさておき、練習や自主練にもつい口出ししてしまった経験息子さんたちのサッカーが本格的になるにつれ、つい口出ししたくなる時もあったと話してくれたナカノさん。「やっぱり息子にはチームで頑張ってほしいなっていう思いがあって、 Youtubeを見ながら一緒に練習したり、公園で一緒にボール蹴ったり、ついつい『もっとちゃんと練習やんなきゃダメだよ』って言っちゃうこともありました」フジイさんも普段代表戦やJリーグを見ていることもあり、子どもの試合や練習を見ていて、つい口出ししそうな時があったと言います。「『なんでそこ走んないの』『なんでそのポジションにいるの』とか、色々言いたくなってくるんですよね。でも同じように自分もサッカーをやっているから、自分ができないこともわかるんですよ、自分の動画なんかを見てもできていないですし(笑)」■「子どもたちはよく走っている」、プレーする子どもの立場になって考えられるようにナカノさんはプレイヤーとして同じ立場になってみると、子どもたちがよく走っていることに気付かされたと言います。またサカイク10か条やスクールコーチの声かけや発信物などから、様々な経験を積んだ大人とは、気持ちの持ち方も違うということを理解したり、子どもがやる気がないように見える時があるけれども、実はそうではないということも学べたのだそうです。「大人のサッカー教室だと、コーチの接し方って優しいじゃないですか。そうするとあまりプレッシャーを感じずにサッカーができるんで、サッカーがやりやすい。そういうところは見習って声かけをしています」フジイさんは自身のサッカー経験から、子どもの視点にたち、言い方にも気をつけるようになったのだそうです。「大人でも『お前何やってんだよ』とか言う人がいるんですよ。そう言われると萎縮して余計いいプレーができなくなったり、とにかくうまい人にパスしなくちゃいけないみたいな気持ちになっちゃうんですよ。でもそれってサッカーが楽しくないし、うまくもならないし、何もいいことはない。だからそういう言い方はしないようにしていますね」■ボール一つあれば、世界中どこでもサッカーができる。コミュニケーションツールとしてのサッカーの魅力ナカノさんもフジイさんも、息子さんたちにサッカーを勧めた理由の一つとして、グローバル社会を見据え、サッカーがコミュニケーションツールとして優れている点があるのだと言います。ナカノさんは息子さんにサッカーを勧めた理由に「ヨーロッパを旅行している時に、公園でみんながサッカーをしていたら、国の違いなど関係なく、そこに入って一緒にサッカーしている光景をよく見たんです。知らない人同士がサッカーを通じて一瞬で仲間になる、そういうことができたら楽しいだろうなと思って」と言います。フジイさんは外国人とサッカーをしていて、その国の人たちの性格や特性がプレーに出るという面白い発見があったそうです。「様々な国の人がそれぞれの個性を持ちながら、でもボール1個あれば誰でもサッカーができるっていうのが、コミュニケーションツールとしては非常に優れているなっていう気がしていて。だからサッカーがうまくなるとか、プロを目指すようなモチベーションでやることだけが全てじゃなくて、そこまでではなく、例え遊びでやっていたとしても、 すごくたくさんの人と友だちを作れるツールみたいなのを、サッカーに感じたんですよね。最近妻が英語をやり始めたんですけれども、いや、英語やるよりサッカーの方が外国人とコミュニケーション取れるぞ(笑)。みたいなことを話したりもしています」■子育てを無理なくでき、サッカーをしていて家族が幸せになれることの大切さライセンスを持ち、指導者としての観点も持つフジイさんは、保護者が子どものサッカーに前のめりになり、「レギュラーになれない」とか「試合に出られない」など、親の方が気にしていることが多い気がすると話します。「習い事とかって親も負担があるし、特にサッカーなんて土日全部取られるし、 ものすごい負担感があるじゃないですか。でも自分の場合は、サッカーが好きで一緒にできるから、息子のサッカーのサポートに関して負担を感じずにやれています。だから親自身も楽しいって思える環境が、家族にとっても大事なことなんだと思っています。親が子育てを無理しちゃうと続かないんですよ。だから親も楽しくてサポートできるっていうような親子の関係性を作ることが、家族の幸せに繋がっているって、すごく感じますね」ご自身もサッカーライフを楽しみながら、サッカーを通じて子どもの幸せな将来を見据えているお二人。ついついお子さんのサッカーに口出ししてしまう保護者は、実際にサッカーをしてみると、今までとは違う視点で、お子さんのサッカーを見られるようになるのかもしれません。サッカー少年少女の考える力やチャレンジ精神を育てる方法をLINEで配信中>>
2025年01月15日プライベートなお話ではありますが…。皆さん、“夫婦生活”って必要だと思いますか?うちの夫にとって“夫婦生活”は大切なコミュニケーション。死ぬまで大切にしたいものだそうです。しかし…。私にとってはもう、なくてもいいものでした。今回はそんな夫婦の心が、再びかみ合うまでのお話です。■夫婦生活は…妊娠のためのもの!私は長年の引きこもり生活・コミュ障生活から恋愛経験もなく、デビュー戦も夫と出会ってから。二十代半ばのことでした。そんな私なので、ドラマのようなロマンチックな雰囲気からのベッドイン…。なんてものは経験がなく、子どもを作るぞー! 出陣じゃーー!! という勢いのものでした。幸いにも私たちのもとには、それで娘がやってきてくれました。私にとって夫婦生活は妊娠のためのもの。その後、二人目を無事に授かり、私の目的は果たされ、それから夫婦生活は私にとって、なくてもいいものになってしまいました。しかし…。夫にとっては、そうではなかったのです。■夫婦生活は…コミュニケーション!一方で夫は、華やかな青春を味わってきた男。たくさん恋愛し、いろいろな人とデートをし、ロマンチックなメイクラブも経験してきたのでしょう。そんな夫ですから、私との生活はまさに生殺しの生き地獄。子どもが生まれすっかり母になってしまった私の前には、夫のムードたっぷりの演出も無意味でした。元の欲求の差だけでなく、体力の違いも明確でした。家事と仕事にてんやわんやの毎日で、夜泣き対応による寝不足、いつケガや病気をしてしまうか分からない子どもに対しての神経のすり減り…。育児に追われる中で私にはそんな体力、残っていませんでした。「……今日、どう?」「はぁ!?」時に、そんなことを考える夫に苛立ちを隠せないこともありました。こっちは育児でいっぱいいっぱいなのに、なんでそんなことを考えられるんだろう…。夫は子どもよりも、自分の欲求の方が大切なんじゃないか。そんな怒りが湧き上がるばかりでした。■夫の努力と次なる問題ですが、夫も夫なりに努力はしていました。私が疲れて断っていることを感じ取り、いそいそと家事や育児を手伝う夫。自ら食器を洗い出す日は、だいたい夫の「YES」サインでした。それはとってもありがたく、私も応じたい気持ちはあったのですが、次なる問題がありました。「……今日、どう?」「子どもが起きたらどうするんじゃ!!」……そう。私にはどうしても、子どもが起きてそれを目撃されてしまったら…という恐怖があったのです。そんなこんなで、私は徐々に夫と距離を保つようになり、夜はびっちり娘と息子に挟まれ眠り、夫に入る隙を与えませんでした。子どもたちがすくすく成長し、少しずつ手を離れつつあっても、それは変わりませんでした。そんな最中、事件が起こります。私が高血圧による眼底出血で、視野を半分を失ったのです。■妻の高血圧に夫は…高血圧と来たら、夫婦生活なんてもってのほかでした。さすがに夫もこれには手も足も出ず、さらには日常生活でも、無理が利かなくなってしまった妻のサポートを必死にしてくれました。安静が苦手でガサガサしている私は、治療により血圧が安定してきたあとに、なぜか再出血を起こしてしまうというハプニングを起こしたりもしましたが、その間も夫はサポートに徹し、我慢してくれていました。ですが、そんな夫にも我慢の限界が来ます。「そろそろ…いたしたいです…」■それでも夫がしたい理由高血圧というものの怖さは、医療系の専門学校で出会った私たち夫婦は、よくわかっていました。夫婦生活は血圧や循環器にそれなりの負担をかけます。なのに、夫はまだしたがっている。でも、その時の私にはもう、怒りはありませんでした。「負担かけないように、優しくいたすから…」なんでこんなに必死なんだろう、という疑問は正直ありました。ですが、いつもケンカ腰で、素直じゃなくて、持病があって、キレイでもない私との夫婦生活を必死に求めてくれている夫は、なんというか、ありがたいなと思えたのです。父となり、母となり、子どもが元気であればそれでいいと思うようになりました。夫婦生活で体力を消耗するなら、子どもと公園に行ってあげたいと思っていました。でも、私たちは親である前に夫婦で、人間。たまにはそこの欲求を満たすことも、笑顔でいるためには必要なのかもしれません。幸いにも子どもも二人とも小学生になり、土日に出勤し平日に休みを取れば、子どものいない時間を作ることも可能になりました。仕方ない…。「いっちょやるか…」こうして、色気もクソもないこの夫婦は、バイタルチェックをしっかりしながら、久しぶりに夫婦生活を再開したのでした。■夫婦が求めるものはさまざま我が家の場合は私がNOで夫がYESタイプでしたが、反対のパターンのご夫婦ももちろんいらっしゃると思います。軽い気持ちで人に相談することも、相手に伝えることも難しい問題なので、本当に苦しい思いで悩んでいる方は、想像以上に多いと思います。私は夫の気持ちを叩き潰すひどい妻でありましたが、自分が夫の側であったら、本当に苦しいし、つらいと思います。自分に魅力がないのか、他に好きな人がいるんじゃないか…と、すごく悩んだと思います。今回は夫の粘り強さ、そして素直な気持ちを伝えてくれたことで状況は改善されましたが、それも本当に勇気のいることだと思います。私だったらずっと心の中に想いを仕舞って、やけくそになっていたかもしれません。一緒に年を重ねる中で、二人が同時に「もういいか」と思えたら一番。ですが、時にはそうはならないかもしれない。愛しているからこそ、その幸せなかけがえのないコミュニケーションを大切にし続けたいと思うことは、決しておかしなことではないのです。片方の苦しみを生まないためにも、お互いの気持を伝い合える機会は、大切にしていこうと思った出来事でした。
2024年12月27日サッカーを通じて子どもの成長を後押ししたい保護者のみなさんへ向けて、不定期に行っているサカイクのオンラインセミナーが11月に開催されました。これまでのべ7000人が参加したサカイクキャンプをはじめ、シンキングサッカースクールで日々子どもたちと接している指導者がこれまで得た知見を提供する場です。今回のテーマは「非認知能力」。最近よく聞く言葉ですが、この非認知能力がサッカーでも必要な理由、サッカーで伸ばせる理由について説明。サカイクが大切にしている非認知能力=ライフスキルも掛け合わせ、わかりやすく解説しました。(構成・文:小林博子)サッカー少年少女が自ら伸びる親のかかわりかたLINEで配信中>>非日常の中でサッカーを楽しみながら人間的にも成長するサカイクキャンプ<<わが子の良いところを見つけられない、という保護者におすすめの方法■サカイクコーチによる保護者セミナー今回のセミナーには、菊池健太コーチと柏瀬翔太コーチが参加。二人ともシンキングサッカースクールやサカイクキャンプで活躍しています。菊池コーチはサッカーをする子の父としても、子育ての実体験を踏まえつつ、どうして非認知能力がサッカーでも必要なのか、家庭ではどう伸ばすのかをお伝えしました。質問コーナーでは、小学校の教員免許を持つ柏瀬コーチも参加。今までの知見も踏まえ、アドバイスをしてくれました。これからの社会を生きるために必要な能力、と紹介されているのは知っていますが、実際「非認知能力」とはどんな能力なのか、どう育てればいいのか。同じような悩みや疑問をお持ちの方はきっと多いはず。セミナー中にいただいた質問と回答を記事の最後に紹介するので、最後までご覧ください。サッカー少年少女が自ら伸びる親のかかわりかたLINEで配信中>>■非認知能力とは?子育てをしているとたびたび耳にする「非認知能力」というワード。これからを生きる子どもたちにとって大切な能力だとぼんやりと知りつつ、それがどんなことなのかや、具体的にどうするとその能力を伸ばすことができるのかなどはあまり理解されていないかもしれません。まずは、セミナーの冒頭に非認知能力を2つの概念でご紹介しました。・生きる土台となる力・テストなどの数値で測れない能力テストの点数やスポーツのタイムなどで測ることができるのは「認知能力」です。その反対の非認知能力は、ひとことで言うならば「生きる土台となる力」。社会性や自分の心の働きを高める能力のことで、子どもの成長にとってとても大切なものであると近年は言われています。■非認知能力=ライフスキル!サッカーで能力を伸ばせる非認知能力は数字で測れない分、力のあるなしを目に見える形で評価することはできません。また、非認知能力には正解がなく、大人にとってもつかみどころが難しいかもしれません。そこで提案するのが、サカイクが子どもたちにサッカーを通して身につけて欲しいと考えている「5つのライフスキル」について知ってもらうこと。サカイクが提唱するライフスキルはと、非認知能力の中から、小学生年代で身に着けてほしい要素を抽出したものです。セミナーで使用したスライドより試合も練習も、チームメイトと協力して動き、常に細かな判断が必要なサッカー。仲間と共に「勝つ」という目標達成に向かって協力し、努力することは非認知能力を伸ばす絶好の場とも言えます。ライフスキルは、「サッカーで勝つ」だけでなく「人としての成長」を重要視しています。この能力があれば、サッカー選手としても社会に出ても、協調性や主体性をもった人間になれ、結果もおのずとついてくることでしょう。■5つのライフスキルをそれぞれ解説サカイクが提唱する5つのライフスキルセミナーで使用したスライドよりサカイクキャンプでは5つのライフスキル身につけてもらうべく、スタッフ全員が常に意識して子どもたちに接します。セミナーでは詳しくご説明しましたが本記事では指導者がどのような接し方や声がけをしているかを簡単にご紹介します。①考える力大切にしているのは「考える機会を大人が奪わない」こと。大人は離れて見守ります。自分で考えてうまくいったことは強烈な成功体験として記憶に残り、さらなる「考える力」につながります。②リーダーシップライフスキルのリーダーシップは、「相手の立場に立って行動すること」です。キャンプ中ピッチの中だけではなく、ピッチ外や部屋でもたくさんみられます。自分が周りのためにやるべきことができたことは大きな自信につながります。③感謝の心「サッカーができることは当たり前ではない」と気づいて楽しんでサッカーをしてほしいです。楽しんでサッカーをすることに関しては、「自分が楽しんでサッカーをする姿を見ることが、保護者や周りの大人は一番嬉しいこと」と子どもたちに伝えています。④チャレンジミスしないようにするのではなく、ミスを怖れずにチャレンジする気持ちに価値があると伝えることから始めます。ただし、「ミスをしてもいい」というわけではありません。キャンプでは「ミスのレベルをあげること」も伝え、常に高い目線でのチャレンジを促します。⑤コミュニケーションサッカーは試合での目標達成(勝利)のために仲間とのコミュニケーションは不可欠です。サカイクが大切にしているコミュニケーションは「プラス」のもの。常にポジティブな言葉を選び、チームの士気が上がる雰囲気作りを重視します。■非日常の中では「非認知能力」が伸びやすいコロナの時期を経て、宿泊を伴う合宿や修学旅行などが中止になってしまい、初めて親元を離れて子どもたちだけで過ごす場となった子も多かったここ数年のサカイクキャンプ。日常から離れ、当たり前が当たり前でなくなる3日間で、参加者はたくましく成長し、その中でライフスキル=非認知能力がぐんぐん伸びます。キャンプに参加するスタッフはその伸びを最大限にすべくサカイク10か条の中で3つ目の項目である「信じて見守る」ことを特に徹底しています。サカイク10か条参加者の保護者のみなさんからも、「参加してから子どもの意識が変わった」「キリッとした顔つきで返ってきた」などのお声があり、サッカーのスキル上達以外の部分で、効果を感じてくださる方が多いようです。■保護者の悩みや疑問にアドバイスセミナー後、ご参加いただいた保護者のみなさんから、家庭での子どもとの接し方に関してたくさんの質問が寄せられました。それらを紹介します。皆さんの抱えていた悩みを解決するヒントになるかもしれません。<参加者からの質問と回答>質問:つい口を出しすぎてしまいます。どう関わったら子どもの成長に繋がりますか?回答:口を出してもいいんです!ただし、本人が苦労することで成長が見込めるような場面では「目をかけて手を貸さず」を意識してぐっとこらえてみてください。質問:「感情でモノを言うな」と言われますが、愛があるゆえに感情が沸き上がるものだと思います。感情的になってしまうのは悪いことでしょうか。回答:大切なお子さんへの愛があるゆえに感情的になってしまうのは自然なこと。悪いことではありません。ただ、発した言葉を受けた子どもの表情は見逃さないで。ただ怒るだけなど一方通行にならないようにするだけで違うと思います。後から客観的に振り返って、言い過ぎたと思ったら次はそうしないようにしてくださいね。質問:小学1年生の子どもに挨拶やお礼をしっかりさせるにはどう促したらいいですか?ちなみに子どもは我が強くあまり親の言うことを聞かない性格です。回答:お子さんも挨拶しなきゃとは思っているはず。まずは大人からいい挨拶をしてあげて良いお手本になってください。キャンプやスクールでもコーチたちから率先して挨拶をするようにしています。元気に挨拶をすると、元気な挨拶が子どもたちから返ってきます。それを続けることで、挨拶の大切さがだんだんとわかってくると思います。質問:親の言うことは聞かないのに、コーチが言うことは素直に聞きます。言い方の問題なのか、親への甘えなのか悩んでいます。回答:それは親子の関係がすごく良く信頼関係があるからこその状況です。成長過程において自然なことです。サッカーが大好きな子どもにとって、コーチは大人の中で"最上位"ですから。だから子どもにとって親の言葉より響くことがある、ってだけなので深刻に悩まなくて大丈夫です。質問:我が子は「友達がやらないなら自分もやりたくない」とサッカーや他の習い事での行動がすべて友達ベースで困っています。回答:素敵なお友達がいて、コミュニケーション力があり仲間を大事にするお子さんなんだと思います。ずっとそのままということはないはずなので、将来自分の意思で友達とは別の何かをやりたいと言うまで寄り添いながら見守ってあげてください。質問:サッカーは自由なものだから、まずはやりたいことにチャレンジをしてたくさんミスをしてもいいと伝えていますが、あまり運動が得意な子ではないので、ミスした分を取り戻せない機会が多く、だんだんチャレンジをしなくなってしまいました。ミスを恐れないようにしてほしいのですが、どう接したらよいでしょうか。回答:うまくいかないことの方が多くて向上心が高まらないのはよくあることです。ライフスキルの「チャレンジ」の項目でもお話ししましたが、「結果としてボールを奪われちゃったけど、その前にここは運べたから良かったよね」とかミスの前後に何があったかも合わせて話をしてみてください。ミスと同じぐらい良かったところを探して伝えてあげることが非常に大事です。また、運動能力の高い低いにかかわらず、子どもは日々成長しています。その成長や変化を認めて伝えてあげることも大切です。質問:主体性のある子になってもらいたいです。親としての心構えを知りたいです。回答:興味のあることに、とことんチャレンジさせてあげることが主体性を育むのに有効です。できれば一緒にその興味のあることに伴走して、子どもができたことを盛大に褒めて成功体験にしてください。どんな些細なことでも、子どもにはキラリと光る何かが必ずあります。その部分に共感してあげましょう。数字などわかりやすい結果では出てこないため、非認知能力が伸びたかどうかはすぐには感じないかもしれません。家庭だけ伸ばすのはなかなか難しい力でもあります。そこで、サカイクキャンプへの参加を選択肢の1つにしていただけたら嬉しいです。サッカー少年少女が自ら伸びる親のかかわりかたLINEで配信中>>
2024年12月02日幼い子供は、親や周囲の人たちの会話を日々耳にしながら、段々と言葉を覚えていくもの。初めは全く喋ることができなかった我が子が徐々に話せるようになるのは、親にとって喜ばしいことでしょう。しかし、慣れないうちは、親が頭を悩ませるような難解な言葉をたくさん発してしまうものです。1歳児が発する言葉を聞いて、ひらめいたのは?漫画『さばげぶっ!』や『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』の作者である、漫画家の松本ひで吉(@hidekiccan)さん。2024年11月現在、松本さんは、1歳児の息子さんを育てる母親です。松本さんの息子さんも例に漏れず、難解な言葉を日々発しているといいます。そんな難解な言葉であっても、なんとか理解してあげようとするのが、親の優しさ。「息子の言葉の意味を理解できるように」と、松本さんが作ったものがこちら!なんと、息子さんが発する難解な言葉をまとめた単語カードを作ったのでした…!カードの一枚一枚には、日常的に耳にしている松本さんにしか分からないであろう難解な言葉たちが、書き記されています。『えべ・えっぺ』『チ』『もんもえ』『ヘジ・エジ』『ぬーぬー』『ぶーぶー』それでは、これらの言葉は一体何を意味しているのでしょうか。予想をした上で、次の1枚をご覧ください!おやつ、チーズ、まんまる、星、牛乳、車あなたは一体、何個正解できたでしょうか。『ぶーぶー』が車であることを予想できた人は多いかもしれません。しかし、『チ』一文字で『チーズ』を表していると予想するのは、あまりにも難易度が高いでしょう…。松本さんのユーモアに富んだ発想と、息子さんが発する言葉のかわいさには、次のような反応がありました!・わー!すごい!うちもやればよかった!!・販売希望!『ぬーぬー(牛乳)』で笑いました。・これはいい!結構実用的なのでは…?これから徐々に話すのが上達していくであろう、松本さんの息子さん。将来大きくなってからこの単語カードを見返したら、どう感じるのでしょうか。「こんな時もあったんだ…」と、懐かしさにどっぷりと浸れるかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2024年11月10日一生に一度だけの出会いや機会を意味する、一期一会。1日でさまざまな客と関わる、タクシー運転手は、特に一期一会の出会いが多いでしょう。タクシー運転手に「喋るお客さんは好きですか?」と聞くと…自身を「とんでもなくお喋りだ」と語る程、人と話すことが好きだという、わかば(@MR0a7EcLqid6OEw)さん。ある日、タクシーを利用した際、運転手と仲よく話していたといいます。いつものように、たくさんお喋りをしてしまったことを、気にしたのでしょうか。わかばさんは、運転手に「喋るお客さんと喋らないお客さん、どっちが好きですか?」と質問をしたそうです。すると、運転手が答えたのは…。※写真はイメージ「個人的にですが、目的地までの私の時間を一生懸命楽しませようとして話し続けた、あるお客さんを私は5年忘れられないんです。5年前のあなたですよ」なんと、わかばさんは偶然にも、5年前にこの運転手に会っていたのです!そして当時も、今と変わらず、話に夢中になっていたと教えてくれました。自分を楽しませようといろいろな話をしてくれた、わかばさんを、覚えていたという運転手。この日も、わかばさんの話を聞きながら、楽しい時間を過ごしていたのかもしれませんね。自分のことを覚えていてくれたこと、そして5年越しの奇跡の再会に、わかばさんもきっと驚いたでしょう。Xに投稿された、感動的なエピソードには、17万件以上の『いいね』が付き、大きな反響を呼びました。・まさかすぎる展開に驚きました!・運転手の記憶力もすごいけど、5年間忘れさせない、わかばさんのトークスキルがえぐい。・何その素敵なお話。まるでドラマのようですね…。運転手は、「5年前のあの時間は、本当に楽しかったですよ。あの時は別のタクシー会社でしたがね」と話していたそうです。1日に数十人の乗客を、希望の目的地まで送り届けている、タクシー運転手。きっと、わかばさんが話が面白く素敵な人だったからこそ、運転手の記憶に残っていたのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年11月09日日本は、独特な文化や歴史的な遺産、美しい自然により、毎年、たくさんの外国人観光客が訪れています。また、茶道や着物、伝統的な祭りなど、日本文化を直接体験できるのも人気な理由でしょう。しかし、日本の観光について、一部の外国人から「日本は英語が通じないから嫌だ」と感じる人もいるようです。確かに、英語を主要言語としている国も多い中、日常的に英語を話す日本人は少ないでしょう。そのため、日本に訪れる外国人にとってはコミュニケーションの障壁を感じるかもしれません。日本への不満に、『日本推しラトビア人』がコメント日本文化の魅力をSNSで発信し、『日本推しラトビア人』として知られる、アルトゥル(@ArturGalata)さん。「日本は英語が通じないから嫌だ」という一部の意見に対して、Xで自身の写真を添えて、こうコメントしています。「英語が通じるかどうかに関係なく、こっちが何をいいたいのか、何を知りたいのか、それを自分ができる限り伝えようとすれば、言葉が通じてなくても、応えてくれようとしてくれる。それが『日本』と『日本人』なんだよ」アルトゥルさんがいうように、たとえ英語が通じなくても、相手のいいたいことを理解しようとして、身振り手振りでコミュニケーションを図ろうとする日本人は、多いでしょう。また、交通機関や飲食店などでも、日本語が通じない人へのサポートが整ってきています。日本には『おもてなし』という言葉があるように、日本に訪れる人たちを心から歓迎しようとする文化が根付いているのかもしれませんね!3万件以上の『いいね』が付いた、アルトゥルさんの投稿には、たくさんのコメントが寄せられました。・この前、フランス人観光客と出会って、翻訳アプリを通じて会話したらめっちゃ楽しかったよ。・以前にバイトの客で外国人が一生懸命に何かを伝えてくれたけど、分かってあげられなくて悔しかった。・素敵な考え方。そういってもらえるとありがたい。日本を愛してくれてありがとうございます!・そうだね。英語をまったく話せないけど、道を聞かれたら、何とかしてでも案内するぞ!和室でこたつに入り、くつろぐアルトゥルさんの姿からも、『日本愛』が感じられますね。お互いにリスペクトを持っていれば、言葉は通じなくても、心を通じ合うことができるのでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年11月02日気密性の高さから、食べ物を入れておくのに役立つ、プラスチック製密封容器(以下、プラ容器)。弁当箱の代わりにしたり、余った食べ物を入れたりと用途が豊富なため、多くの家庭に複数個はあるグッズです。借りたプラ容器に『入れておいたもの』ある日、柏木(@kashi_wagi_)さんは、職場の同僚を自宅に招きました。その際、同僚が手渡してきたのは、食べ物の入ったプラ容器。手作りの料理などをプラ容器に入れて、他人の家に持参するのは、よくある話です。後日柏木さんは、中が空になったプラ容器を返却することに。…しかし、洗ってそのまま返すわけではありませんでした。「借りたプラ容器は空で返さない主義だ」と話す、柏木さんの行動をご覧ください!プラ容器の中に入っているのは…お茶漬けやオニオンスープなどの小分け袋!これらの小分け袋には、柏木さんの感謝の気持ちが詰まっています。言葉以外でもお礼をするため、こうして物を添えることにしたのです。ちなみに、柏木さんはカナダ在住。この日呼んだ同僚も日本人のため、『ふるさとの味』を満喫できるものをチョイスしたといいます。『思いやり』とは何かが分かる柏木さんの行動に、ネットからはさまざまな声が上がりました。・私もこれをやる!お菓子を詰めておくことが多い。・空で返ってきても全然いいけれど、これはちょっとした思いやりが嬉しいよね。・なるほど、この手があったか!自分も今後はマネしたいな。なお、鹿児島県には「空重(からじゅ)で戻すな」といった、「重箱で手土産の食べ物をもらった場合、空で返してはならない」という教えがあるため、鹿児島県出身の人からも共感の声が寄せられています。「言葉だけでは感謝の気持ちを伝えきれない!」という人は、ちょっとしたものを添えてみて、空ではなくしてみてはいかがでしょうか![文・構成/grape編集部]
2024年11月02日昭和世代なら誰もが知っている某格闘ゲーム。その中に出てくるキャラクターの名前を末っ子が思い出せずにいて、兄・三男に聞いていたのですが、三男の回答に、私は耳を疑いました。誰!? さとみって誰!? (※盛っていると思われそうですが、本当に、真顔でこう答えるのがわが家の天然男子・三男くんです)パニックになりながらも台所で2人の会話に耳を傾けていると、どうやらそのさとみは、『アイアム タカーダ!』と叫びながら技を使うのだそうです。…ツッコミが不在!!さらに別の日には…新しいタイプのクイズ!「パンはパンでも食べられないパンは?」的なクイズかと思いきや!!そんな、思いもよらぬ急角度の答えにも一切動じることなく、『なるほどそうか~。確かに地べたに落ちたら食べられへんな~』と冷静に対応する長女。またもやツッコミ不在!!そして…ここぞとばかりに盛大にツッコんだことは言うもでもありません。夏休み期間中、常時このような状態だったので、色んな意味で大変でした(笑)
2024年08月28日華麗なドリブルを武器に、世界の強豪と渡り合った松井大輔さん。2010年の南アフリカワールドカップで、日本中を熱狂させた彼の足跡は、多くのサッカーファンの記憶に刻まれています。そんな松井さんは京都サンガやジュビロ磐田、横浜FCなど、Jリーグでの活躍はもちろん、フランスのル・マンやグルノーブル、ロシアのトム・トムスク、ブルガリアのスラビア・ソフィアなど、6カ国13クラブでプレーしました。現在、松井さんは自身の経験を次世代に伝えるべく、サッカーコーチとして新たな挑戦を始めています。今回のインタビューでは、松井さんに「将来海外でプレーするために、小学生年代にしておきたいこと」をテーマに語っていただきました。語学力の重要性、文化適応の秘訣など、実践的なアドバイスは、若い選手の道しるべになるでしょう。(取材・文鈴木智之、写真:新井賢一)(C)新井賢一<<前編:2児の父・松井大輔さんが語る、サッカー少年少女が「楽しい」「上手くなりたい」と思うようになる親のかかわり方親が変われば子どもも変わる!?サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>■話さない選手にはパスは来ない松井さんは、海外でのプレーを目指す若い選手に対し、現在の環境で最善を尽くすことの重要性を強調します。「まずはなにより、今いる環境で、しっかりと自分のプレーをすること。日本サッカー協会の育成システムはしっかりしているので、才能ある選手は必ず見出されます。クラブもスカウトを通じて、小学生の段階から優秀な選手を探しています。焦って海外に行こうとするのではなく、日本で実力をつけてからでも、遅くはないと思います」松井選手が海を渡ったのは、23歳の頃でした。最初の行き先はフランスです。「やっぱり、語学は大切だと感じました。サッカーはボール一つあれば誰とでも交流できますが、言葉ができれば、さらに深いコミュニケーションが取れます。僕はフランスに8年いたので、日常会話には困らない程度でしたが、最初の1年間は集中的に勉強しました。チームが家庭教師をつけてくれて、その後は自分で雇って学びました」サッカーはチームスポーツであり、コミュニケーションが重要です。海外では、自己主張しなければ、いないものとみなされる傾向があります。「チームメイトと会話をして仲良くならないと、なかなかパスがもらえません。話さない選手には、パスが来ないんです。だから、しっかりとコミュニケーションを取ることが必要で、言葉でコミュニケーションが取れないなら、プレーで結果を残すしかありません。結果を残せば、自然と周りも認めてくれて、パスをしてくれるようになります」■その国の人や文化を知ること、何でも食べられることも大事海外で暮らすとは、新しい文化の中で生きることでもあります。松井さんは、こんな風に心がけていたそうです。「僕が心がけていたのは『フランス人になろう』という意識です。フランス語を話すこともそうですが、人々の文化や考えを知ろうと努力していました。また、何でも食べられるようにしておくことも大切だと思います」サッカー選手にとって、海外の食事は重要なテーマです。体作りの面からも、効果的な栄養摂取は欠かすことができません。「僕がチームに入った時、身長は下から2番目でした。日本では平均的な身長(175cm)でしたが、海外では平均以下です。最近のサッカー選手はアスリート化しているので、体の大きさや当たりの強さも求められます。将来を見据えて、段階的に体づくりをしていく必要があります。日本の高校生も今は筋トレをしていますし、中学生も体幹トレーニングをしたりと、積極的に取り組んでいますよね。そういった面では、徐々に良くなってきていると思います」■強い体を作るには十分な睡眠と栄養も必要ⒸYOKOHAMA FC強い体を作るには、練習だけでなく、十分な睡眠と栄養も必要です。松井さんは、小学生の頃から、「よく寝ること」を意識していたそうです。「僕は小学6年生まで、毎晩8時に寝ていました。十分な睡眠が取れたことは、成長に良かったと思います。野球の大谷翔平選手も言っていますが、睡眠は成長にとって、絶対に必要なものです。とくに小学生のときは、早く寝て、朝早く起きることを心がけたほうがいいと思います」■先輩から多くのことを学ぶ幼少期から、自分の体に目を向けてきた松井さん。プロ選手として長く活躍する過程で、先輩選手から多くのことを学んだそうです。なかでも、日本サッカー界の伝説的存在である三浦知良(カズ)選手からの、影響は大きかったと言います。「僕が42歳まで現役を続けられた理由の一つは、カズ(三浦知良)さんやシュン(中村俊輔)さんという、素晴らしいお手本が近くにいたからです。30歳から35歳、36歳と年齢を重ねていく中で、おふたりから多くのことを学びました。食事は何を食べるべきか、睡眠の重要性、ケアの方法、筋トレの仕方など、先輩方が見本を示してくれたことは、自分のキャリアにとって、すごく大きなことだったと思います」長い現役生活の中で、たくさんの経験をしてきた松井さん。それを若い選手に伝えることが、自らの指名だと感じています。特に、育成年代の指導に注目しているそうです。なぜなら、この時期こそが、選手の成長に最も重要だと考えているからです。「指導者として、育成年代のスペシャリストになりたいと思っています。多くの人は、トップチームの指導を目指します。しかし、トップレベルの選手に対しては、あまり教えることがありません。一方、育成年代には、教えることがたくさんあります。成長期、いわゆるゴールデンエイジと呼ばれる、もっとも伸びる時期に関わることで、日本サッカーのレベルを底上げできればと思っています」松井さんの言葉には、世界で戦った経験と、次の世代を育てたいという強い思いが込められています。彼の教えが、日本サッカーを担う子どもたちの成長にどのように役立っていくのか。今後の活躍が楽しみです。親が変われば子どもも変わる!?サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>
2024年07月12日今年、小学校に入学したわが家の6歳の長男。毎朝、義母と一緒に見送るのが日課となっています。ある日、出発直後に転んでしまった長男を目撃した義母の行動に、イラッとしてしまい……。学校へ向かう長男が転んだ!義実家で敷地内同居をしているわが家。もともと過保護、過干渉なところがある義母は、毎朝長男の様子を見に来て、門扉付近で私や3歳の次男と一緒に長男を見送ります。 ある日、家まで迎えに来てくれた近所のお兄ちゃんの後について、早歩きで集合場所へと向かっていた長男。私たちのほうを振り返りながら歩いていたためか、家から40mほどのところで転んでしまいました。 お兄ちゃんは転んだ長男を気にしながらも歩き続けており……。転んだ恥ずかしさもあったのか、長男はサッと立ち上がり、涙を手で拭いながらお兄ちゃんの後を追ったのです。 聞く耳を持たない義母が…義母は長男の名前を叫びながら「大丈夫~?」と何度も大声を出していました。一方私は、痛いのを我慢して立ち上がり、一生懸命お兄ちゃんの後をついて行こうとする長男の姿に感動しながら、心の中で「頑張れ」と応援していました。 すると義母が「ちょっと見てくるわ!」と言い出したのです。私はすかさず「いや、本当に痛かったら保健室に行くから大丈夫! 行かなくて大丈夫だと思います!」と義母に訴えました。私としては、長男が小学生になったことから、過度にフォローするのではなく、少し距離を保ちながら成長を見守りたいと思うようになったからです。 しかし、義母は私の言うことを聞かず、自転車にまたがり様子を見に行ってしまいました。戻ってきた義母いわく、長男は幸い手のひらを少し擦りむいた程度で、出血もしていなかったそうです。 正直なところ、義母には様子を見に行ってほしくありませんでした。義母からしたら私は厳しい母親だと思われているかもしれませんが、このときばかりは親である私の意見を尊重してほしいと思いました。 とはいえ、孫のことを心配する義母の気持ちも理解しなければならないという思いもあります。敷地内同居をしている分、関係がこじれないよう義母の思いを受け止めつつ、自分の意見を主張していくことを心がけています。 イラスト/ミロチ著者:鬼頭いちか
2024年06月30日出社するのは週に1〜2回くらいの夫。出社した日、仕事を終えて帰宅するのは24時過ぎで、0歳児の娘はぐっすり寝て夢の中です。出社して帰宅が遅いときに毎度といっていいほどする、夫のある行動に私は悩まされていました。眠る娘を起こす夫にモヤモヤ夫は出社をした日に帰宅すると、眠る娘を見ていつも私にこう言うのです。「起こしてもいい? 抱っこしたい」。そう言うと夜中に寝ている娘を起こし、抱っこをして愛情を注ぐ夫。 私は、夫が娘に愛情を注ぎたい気持ちは理解しつつも、眠る娘を大人の都合で起こすことに、いつもストレスを感じて過ごしていました。 さらに、娘が起きてしまったあと、育児用ミルクをあげて再び寝かしつけるのは私の役目。それにも腹が立っていました。そんなことが続いていたときに、夫はまた「起こしてもいい?」と言ったのです。 起こすのはかわいそう…?「遅い時間に起こすの、子どもがかわいそうだと思わない?」。ある日、我慢の限界を迎え、私は夫に言い放ちました。すると、夫からは予想外の返事が。 「いつも喜んでるから別に良くない?」。確かに娘は起こされても泣くことはなく、抱っこされていつも笑顔でした。 私は考えました。娘はかわいそうなのか? 喜んでいるのならいいのかな……そう思えてきましたが、再び寝かしつけるのは私も体力が限界。そこで私は夫に、「起こしたときは寝かしつけがきついから、あなたがミルクもあげて」と提案し、意外にも夫はすんなり快諾してくれたのでした。 きっと夫も、娘が泣いてしまったら起こすことはなかったのだと思います。自分もスキンシップをとりたいし、娘も喜んでいるから起こして抱っこしていたのだと思うと、夫の行動も理解ができました。 現在、夫はお願いした授乳と寝かしつけもしてくれています。理解できない相手の行動に悩んでストレスをためるより、早く思っていることを直接伝えればよかったと思いました。今では疑問に思ったことは、すぐに夫に聞いて解消するようにして、意見が食い違うときなどもストレスが減りました。 イラスト/キヨ著者:松田めぐみ
2024年06月30日私は1歳半の娘がいる30代のママです。先日、新しくできたショッピングモールで娘とショッピングを楽しんでいると、店員さんが話しかけてきました。その店員さんとの会話でこんな思いをすることになるとは……。もしかして、勘違いされている…!?娘はベビーカーに乗っていて、ご機嫌。私もニューオープンのお店のため、とてもワクワクした気持ちで、買い物を楽しんでいました。途中で少し疲れたので、通路にあるソファに座り、娘とおしゃべりをしながらお茶を飲んでいると、近くのお店にいた50代くらいの女性の店員さんが話しかけてきました。「赤ちゃんかわいいですね! ここはお孫さんを連れていらっしゃるお客様も多いんですよ。私もよく孫と出かけます〜」と言われ、私は「そうなんですね」と返事をしたあと、“どうして急に孫の話をされたのかな”と思っていると……。 店員さんは、「おばあちゃんは幸せですね、お孫さんと一緒で」と言ったのです。そこで私は、私自身が娘のおばあちゃんと間違われていることに気づきました。ショックを受けて返事に困っている私の様子を見て、「あ……おばあちゃん……ではない? あ、ほら、最近は若いおばあちゃんもいますから……」と店員さんも明らかに慌てている様子。 私は、「この子は娘なんです」と努めて明るく答えましたが、ショックを隠しきれず、その場をすぐに離れました。 店員さんに悪気がないことはわかっています。しかし、おばあちゃんに間違われたことはショックでした。また、私も初対面の方と話すときは、思い込みで話すことがないよう気をつけようと思った出来事でした。 イラスト/うちここ著者:海原えめ
2024年06月30日私は長男の出産を機に専業主婦になりました。初めて仲良くなったママ友と飲みに行こうかなと夫に伝えたところ……思いもよらない言葉を返されました。 ママはダメでパパはいいの!?専業主婦の私は、子どもが生まれてから夜に子どもを置いて家から出たことがありません。友人との飲み会や同窓会のお誘いがあっても、子どもを理由に断っていました。 上の子が5歳になり、初めて仲の良いママ友ができたときのこと。飲みに行きたいねという話になり、夫に子どもをお願いしたいと相談したのですが……。夫は「ママ同士の飲み会って大事なの?子どもを置いてまで行く必要がある?」と攻めてきて。結局、行く事ができませんでした。 この件があってから、夫が飲みに行く姿を見るたびに「私はダメなのになんで?」とイライラしてしまいます。 ◇ ◇ ◇ ママも息抜きが必要ですし、どちらかが我慢している関係はよくないですよね。パパが何かのきっかけで、協力の大切さに気づいてくれるといいのですが……。当事者意識をもってママの気持ちに寄り添い、家庭のことも考えてほしいですね。 イラスト/森田家著者:たかはしあきな
2024年06月30日子どもができずに悩む妊不妊治療中だった私に、あるとき、身近なところから魔の手が伸びてきました。以前に勤めていた職場でのトラブル体験談です。職場が徐々に不穏な空気にかつて私が働いていた会社の社長は、私の親と同世代。厳しいときもありましたが、基本的にはとてもやさしく信頼できる人です。非常に忙しい仕事でしたが、雰囲気の良い職場でした。ところがあるときから、会社にこれまでと違う問い合わせの電話が増え始めたのです。 顧問先から「おたくの社長、最近どうしたの?」と言われることが多くなり、話を聞いてみると、怪しげなサプリの勧誘を受けたとのこと。「何とかしてよ」という顧問先からの苦情。私たち従業員は勧誘の場面を見ておらず、どうしたらいいのか困ってしまいました。 ついに私にも勧誘の手が!?そしてついに、社長が従業員を1人ずつ呼び出し、勧誘が始まったのです。「会員になるとお得」「勧誘して会員を増やすとさらにお得」など、不審な点だらけです。 私が長年不妊治療をしていることを知っていた社長は、「不妊にも良いらしいよ」と勧めてきました。「本当に良いサプリなんだ」と、本人は良いものを勧めているつもりだからこそ、断りづらかったです。 勇気を出して危機回避!すると…結局、私の夫が医療関係者だと社長も知っていたので、「夫がそのサプリは必要ないと言っています」と断るとしぶしぶ納得してくれました。その後、私は不妊治療に専念するため退社。会社を辞めたのち、すぐに妊娠しました。 栄養の問題ではなく、激務によるストレスが不妊の原因だったのかもしれません。そしてしばらくして、社長に勧められたサプリの会社が特定商取引法違反で業務停止になったとニュースで知りました。やはり問題がある会社だったようです。 社長から直接の勧誘は断りにくく、非常に困惑しました。でも、勇気を出して断ってよかったなとしみじみ思った出来事でした。 イラスト/うちここ著者:中越 美織
2024年06月29日車が大好きな父。こだわりがつまったマニュアルの新車を手に入れ、父と母、私と5歳の娘でおでかけに行ったときのことです。上機嫌の父でしたが、新車がまさかのことになり……!! ピカピカの新車でおでかけ新車を購入した父は上機嫌。行きは何事もなかったのですが、帰り道でのこと。マニュアル車が初めてだった娘は独特の揺れに酔ってしまったのか、自宅に着くと車内で嘔吐してしまいました。 新車特有のにおいもしんどかったようですが、父が喜んでいるので言い出せなかったそうです。娘は乗り物酔いをしたことがなく、私は車内での娘の様子を見て眠いのかなと思っていました。 私が小さいころは瞬間湯沸かし器だった父。怒られる!と思ったのですが、「いいよいいよ!」と。昔なら絶対に怒っていたのに……!孫には甘々になっている父です。 その後は父のマニュアル車で出かけることはなくなりました。娘も父の車に乗りたいと言うこともなく……。これ以降、気持ち悪くなったときは早めに言ってくれるようになりました。 ◇ ◇ ◇ 楽しい場では自分の体調不良を伝えづらかったりしますよね。大人でも難しいですが、その後はしっかり伝えられるようになったとのことでよかったです。 イラスト/しおん著者:中田瑞希
2024年06月29日ある夏の暑い日のお出かけ。道端ですれ違った高齢の夫婦が、こちらを指さして何やら話している様子。その会話が聴こえてきて、私はとても悔しい気持ちに……。真夏日にパーカーを着ると言い張る娘これは、娘が2歳のころのお話です。ある夏の日曜日、最高気温が20度後半ととても暑い日でしたが、娘が外に行く際に「パーカーを着る!」と譲りませんでした。私が「今日お外あっちっちだから、いらないよ。これ着たら、ふらふらになっちゃうかもよ」と説明しても、娘は譲らず……。 床に寝転がって泣き叫ぶ娘を見て、私は「まぁ薄手のパーカーだし、建物内に入ったらクーラーが効き過ぎて寒いこともあるから、いいか」と、娘にパーカーを着せて出かけることに。 私の娘はかわいそう?家から駅まで向かう道を歩き、アスファルトからの跳ね返りが熱いので娘を抱っこしようとすると、これも拒否。パーカーを脱ぐことは、もちろん拒否。だんだん眠くなってきた娘がグズグズし出したところに、高齢の夫婦が反対側から歩いてきました。 高齢の夫婦の女性が、隣にいる男性に向かって「あれ見て。あの子、こんな暑い日にあんな格好させられてかわいそう。グズグズしているんだから、抱っこしてやればいいのにね」と私たちのほうを指さして言い、男性も「本当だ。かわいそうだね」と返していました。 私は「何にも知らないのに、好き勝手言われた」と、とても悔しい思いで、家に帰ってからもしばらくモヤモヤしていました。ですが、この出来事を後日ママ友に話すと「え? 直射日光を肌で直接受けるより、薄手のパーカー着てたほうが体温が上がりにくいこともあるんだから、結果オーライだよ」と言ってくれました。ママ友の言葉を聞いて、私の気持ちはとてもラクになりました。また今回の経験から、私自身も誰かのことを勝手な判断をして傷つけることのないようにと、心に留めています。著者:吉川 みきな平成20年生まれの女の子と平成30年生まれ、令和4年生まれの男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月29日友だちの家に遊びに行った小1の娘を迎えに行った際、驚愕の光景が待っていました。友だちと「美容院ごっこ」をしていた娘。「カットのマネ」という約束のはずが、肩まであった娘の前髪が眉毛の上までカットされていたのです。そしてママ友の言葉に私は唖然としてしまいました……。 肩まであったはずの娘の前髪は…!?小1の娘が、クラスの友だちの家に遊びに行ったときのお話です。お迎えの際、私の目に飛び込んできたのは変わり果てた娘の姿でした。七五三のために肩まで伸ばしていた前髪が、眉毛の上までガタガタにカットされていたのです。 ママ友の説明「七五三で日本髪を結う予定だから髪を伸ばしているんだ」ということは娘の友だちとママ友の間で何度か話題にしていました。子どもたちの話では、娘が「カットするマネならいいよ」と伝えたところ、友だちが「ちょっとだけ」と言いつつ、実際にカットしてしまったのだそうです。娘はうつむいていました。 その話を聞いたとき、娘が前髪を伸ばしていたことを知っていたにもかかわらず、「うちの子が美容師になりきって切っちゃったのよー」と平然と笑って話すママ友に唖然とした私。状況が飲み込めなかったためその場ではあまり話せず、帰宅後に電話して私のやるせない気持ちをママ友に伝えました。しかし、ママ友はあまり意に返さなかった様子だったため、私は憤りを感じました。 後日、旦那さんが…しかし数日後、両親と子どもの3人でわが家に来て改めて謝罪にしてくれたのです。実はあの晩、ママ友はこの事件のことを旦那さん、つまり娘の友だちの父親に話した際、旦那さんから態度を相当たしなめられたと後日談で知りました。旦那さんが娘のことを気遣い、理解してくれたことが救いでした。 ママ友の態度に唖然としたものの、後日謝罪にきてくれたことで和解でき、友だちとの付き合いも以前のように家を行き来する関係を築き直すことができています。娘は数日後、近所の本物の美容師にきれいに整えてもらいうれしそうにしていました。その姿をみてホッと胸を撫で下ろしました。イラスト/きりぷち著者:岩下カナコ
2024年06月28日長女を妊娠中、性別が女の子とわかった段階で私の中で決めていた名前がありました。それを夫に伝えたところ、“まさか”のことを言い出して……。 どうしても付けたかった名前が…私のなかで、名前の由来や雰囲気、呼んだときの響きがいいなと思った名前があり、考えれば考えるほどこの名前しかない!と思うように。この名前にしたいという気持ちが強く、その思いを夫に伝えたところ……。 なんと、まさかの、その名前は夫の学生時代に付き合っていた彼女の名前と同じでした。この名前は付けられないんだと思うとショックが大きく……と同時に、夫に対して少しイラっとしてしまいました。 今では、私も夫も笑い話になりました。その名前にしてなくてよかったね〜、付けてたら呼ぶたびに当時の彼女を思い出すかもしれないもんね〜と。この体験で、お互い過去に深く関わった人の名前を子どもに付けるのはやめようと話し合いました。 ◇ ◇ ◇ 名づけで重視する点はさまざまですが、夫婦間でルールを決めておくのもいいですよね。2人の間で意見のすれ違いを減らし、納得した上で名前を決めたいですね。 イラスト/シュー子著者:奈津子
2024年06月28日当時4歳娘の入園をきっかけに知り合った、ママ友のEさん。娘同士が仲が良くなったこともあり、連絡先を交換しました。しかし、このEさんは頻繁に連絡を取り続けたい人で、一方の私はメッセージのやりとりが苦手。ある日、幼稚園でEさんに会うと、私がやりとりを切り上げたことについてお怒りの様子。とっさに私は……。ずっとつながっていたいママ友Eさん娘同士の仲が良かったことをきっかけに、連絡先を交換したEさん。最初のやりとりは「よろしくお願いします」、「こちらこそ」とたわいもない会話で終わりました。私としては「また何か必要なときに連絡することもあるかな」くらいに思っていたのですが……。 すぐにEさんから「娘ちゃんて何か習い事してる?」と連絡がありました。「何か習う予定でもあるのかな?」と思いつつ「何もしてないよ~」と返すと、今度は「うちはピアノと水泳やってるの!」と返事がきました。 正直なところ、私はこまめな連絡が苦手です。ただこのときは「仲良くなりたいのかな?」と思い、頻繁な連絡に付き合っていました。 限界になり連絡を止めると、お怒り!頻繁な連絡に付き合っているうちに、「今日雨降りそうだね」、「昨日食べ過ぎて1kg増えちゃったー」などの連絡がどんどん続いてくるようになりました。 何度も「これで返信しなくても不自然じゃないし、返信せずこれで終わりにしよう」という場面があったのですが、そのたびに新しい話題を振ってくるEさん。「じゃあ、続きはまた幼稚園でね」と終わりにしてみても、翌日には「ところでさ」とまた別の話題を振ってくるのです。 もともと、連絡をとるならメッセージよりも電話してしまう私。メッセージを送り続けることが嫌になり、最終的には「ごめん、ちょっと今家でバタバタしてて」と切り上げてから、新しいメッセージに返信するのをやめました。 すると数日後、幼稚園で会ったEさんはお怒りの表情。会うなり「なんで返事くれないの?」と詰め寄ってきました……。 最初にしておくべきだった断りEさんに聞かれ、とっさに「ごめん! 最初に言っておくべきだったって反省してるんだけれど、私メッセージのやりとりがすごい苦手なの!」と謝りました。Eさんは「え……、そうなの?」と勢いを落としました。「本当にごめんね。普段は全然スマホも見ないし、だからEさんが嫌いだとかそういうことではなくて……」と説明しました。 するとEさんは「それうちの親と一緒じゃん! もー、ごめんね! 同い年だからと思ってガンガンメッセージしちゃったよ!」と笑ってくれ、大きなトラブルに発展することは避けられました。 これ以降、私はママ友と連絡先を交換するときには必ず、「私メッセージのやりとりが苦手なんだけどいい?」と断りを入れるようになりました。最初に断っておくことで相手も「そうなんだな」と認識してくれ、私も無理に「すぐに返さなくちゃ!」とストレスに感じることがなくなり、ずいぶん気がラクになりました。著者:山口花2017年生まれの女の子と、2021年生まれの男の子のママ。夫の地元で個性的な人たちに囲まれながら育児しつつ、教育系ライターとして活動中。
2024年06月28日「こどもまんなか社会」を作ろうと言われている昨今、思わず二度見する写真がXに投稿されていました。写真を見ると、オフィスの真ん中でスヤスヤと眠る赤ちゃんの姿……。一体どのような状況なのでしょう。赤ちゃんがスヤスヤ眠るオフィスは、おもちゃメーカー・ピープル株式会社。赤ちゃんが夢中で遊ぶおもちゃ「やりたい放題」を生み出した会社といえば、ピンと来るのではないでしょうか。 ピープル株式会社では、子どもがいるオフィスが日常なのだそう。泣いても大きな声を出しても誰も嫌がらないという、信じがたいその環境について、ピープル株式会社のママ社員さんに話をお聞きしました。かわいがるのも仕事のうち!? この写真は、オフィスに来ていた赤ちゃんが寝てしまった際の1シーンだそう。コメント欄には「癒される」「素敵な取り組み」という声がたくさん寄せらせていました。 「オフィスに子どもがいる」という環境は、思い起こすこと16年前にはすでにあったと言います。だからといって「子連れ出社制度」などという明確なルールはなく、子どもがいる社員が子連れで出社したいと思ったときに出社する、ただそれだけなのだそう。 コロナ禍以降リモートワークが主流となり、働き方が自由化されたこともあってか、時代に逆行し“ピープル内出生率”は大きくアップしているとのこと。子育て中の社員が増えるにつれ、子連れ出社の頻度は増していると言います。 子連れ出社、邪魔にならないの?しかし気になるのは、子どもが仕事の邪魔をしないのか? 危険はないのか? と言う点。 同社のママ社員に話を聞くと、社内で子どもの存在が仕事を妨げることはないとのこと。そもそも、子どもの興味関心に注目し、好奇心を育てるためのおもちゃを開発する同社にとって、子どもはアイデアの源。子どものすることすべてが興味の対象になっているそうです。 また、幸いこれまで大きなケガや事故は起きていないのだそう。これは、オフィスだからと言って子どものお世話が蔑ろになることはなく、あくまで在宅で仕事をするときと同じ心持ちだからと言います。オフィスでも自宅でも同じ目線で子どもを見守るため、オフィスだから危険、ということはないのです。 しかし、子どもと一緒に出勤する社員が増えている今、より子連れ出社しやすい環境を目指し、見直しをする必要性は感じているとのことでした。子連れ出社の環境は?ママと一緒に出勤した子どもは、思い思いに過ごします。ママの判断で、Xの写真のように一時的にフロアで寝かされる瞬間もあれば、お膝に抱っこされていることもあるのだそう。 厚手のマットにおもちゃを広げ、子どもと一緒に座ってパソコンを操作したり、デスクの横にベビーカーを置いたりと、子連れ出社をした社員は子どもと自身が過ごしやすい環境を作っているのです。 また、他の社員が子どもの相手をしてくれるシーンは、同社では珍しいことではないようです。さらには、子どもが泣きやまないなど、打ち合わせから抜けざるを得ない場合も、快くそれを受け入れてくれる環境だと話していました。 それでも子どもが飽きてしまったり、泣きやなまかったりするときには、早めの退社も可能です。子連れ出社に「子どもを無理やり仕事につき合わせている」という感覚はないと言います。 何より、一緒に出勤する子どもはオフィスが大好き! 見慣れないおもちゃがあることはもちろん、自分のことをかわいがってくれる社員さんがいるオフィスは、夢の国なのだそうです。会社に与えた良い影響実際に子連れ出社をするママ曰く、社内には「子連れで来ちゃってごめんなさい」という雰囲気はないとのこと。それでもママになってすぐは「本当は邪魔かな……」と思ったこともあると話します。 しかし、「子どもを面白がる」という気持ちが、子連れ出社に負い目を感じさせない空気を作っているのだそうで、すぐにそんな気持ちはなくなったと言います。 同社にとって子どもを観察できる環境にはメリットがあり、おもちゃのモニターやアイデアの創出に、子連れ出社をリクエストされることもあるのだとか。 また、子どもがいると社内がやさしい雰囲気になるということも、身をもって感じているそう。ミスをして注意されても子どもが笑う声を聞くと元気になり、自然とキツい言葉も避けるようになります。 子どもがコミュニケーションの潤滑油となり、社員間の関わりも濃くなると話していました。身をもって感じた子連れ出社のメリットさらに、ママとしても子連れ出社には大きなメリットがあるのだそう。 まず、多くの人がそれぞれの目線で子どもの成長を見守ってくれることで、自分では気づけなかった子どもの成長に気づくことができると話します。 また、社内のママ同士、子どもの含めた付き合いができるのもメリットと言えます。同じ年齢の子どもを持つ社員とは、仕事の他に子育てのことを相談できる仲になり、子育ての先輩社員からはアドバイスをもらい、自分だけで子育てをしているという孤独感が薄れるのだとか。 決して至れり尽くせりではないけれど、子どもと一緒に出社することは同社にとっては自然なこと。今ある環境を工夫すれば、不便も迷惑も、危険もないと言います。そして、同社に限らず、それぞれの会社にあった子連れ出社ができる環境が作れるのではと話していました。 ◇ ◇ ◇ 思い返せば、昔は放課後になると親の職場に行って応接室で待つ子どもがいたり、子どもをおんぶして仕事をしているママがいたりしたように思います。今でこそ、職場に子どもがいるという光景は珍しいものですが、話を聞いていると「社会で子どもを育てる」という古き良き原点に戻っているように感じました。 少子化に歯止めがきかない昨今、子どもを生もうと思わない理由を尋ねると「子育てと両立できる仕事が少ない」というひとつの要因が挙げられます。保育園を増やす・子育てにかかるお金を助成するなど、さまざまな政策がありますが、子どもがいても働きやすい職場づくりも、大切な要素だと感じずにいられません。 「こどもまんなか社会」を作るのは国のみにあらず。家庭や会社も同じです。子育てと仕事が両立しやすい社会が広がることを願います。
2024年06月27日私は第1子を里帰り出産することにしました。初めての出産で不安なことと、母の希望もあって決めた里帰り出産。出産予定日の前後3カ月間を実家で過ごしたのですが、快適である反面ストレスが溜まることもあり……。久しぶりの実家での生活産院を転院する関係で、私は出産予定日の2カ月前から実家へ帰ることにしました。実家で長く生活するのは、高校を卒業して以来約10年ぶりのこと。夫を家にひとり残すのはちょっぴり心配でしたが、久しぶりの実家生活をとても楽しみにしていました。 産院は実家から近く、何かあったらすぐに駆けつけてくれる親戚も近くにいました。また、何よりもごはんを作らなくていい実家生活は、妊娠後期で体が重かった私にとって快適なものでした。 「水道光熱費が増えた」と小言が…無事に長男を出産した私は、退院して実家へと戻りました。慣れない育児、眠気と闘いながらボサボサ頭のまま長男のお世話をしていた私。ごはんを作ってくれる母、少しの間でも長男の面倒を見てくれる父の存在は、ありがたいものでした。しかしあるとき、母に「水道代が高い! 先月からすごく増えた!」と言われたのです。 確かに、里帰り中は家にいることが多く……。父と母の2人のときよりも、水道の使用量は増えると思います。トイレも膀胱が圧迫されるせいか1日10回は行っていました。増えた理由を話しても母は納得がいかないようで、「節約するように」と念を押されてしまいました。 電話しただけで大激怒に発展私が里帰りをしてからの水道光熱費が跳ね上がっていることを知った母は、いろいろなことに対して過敏に反応するようになりました。私のスマホが不調だったので実家の電話を使っていたら、「いつまで電話してるの! お金がかかる!」とものすごい剣幕で激怒されたこともあります。 産後1カ月は湯船につかれないため、毎日シャワーを15分程度使っていたら「シャワー使い過ぎじゃない?」と言われたこともあります。私はそんな母の小言に産後の疲れも加わり、とてもストレスを感じるようになってしまいました。おそらく母も同じようにストレスを感じていたと思います。 自宅へ帰る日に“あること”を実行そして長男の生後1カ健診が終わった日、自宅に帰ることになりました。その日に私が里帰りしたことで増えてしまった水道光熱費と食費として、10万円を母に渡しました。この10万は最初から渡そうと思っていたお金でしたが、里帰り中の母の小言を聞いて「絶対渡さなきゃ!」と思った10万でもあります。 お金をもらえると思っていなかった母は、これまでの自分の言動を申し訳なく思ったのか「ごめんね」と一言。そしてどこか納得したような表情を浮かべていました。 今回の里帰り出産で、親子間であってもお金の取り決めが必要だということ、お金を渡す旨も伝えておいたほうがいいということを学びました。そうすることで、私だけでなく、母のストレスも減らすことができたのではないかと感じています。 イラスト/森田家著者:小山田ちよえ2男1女の母、アラフォー主婦。夫の仕事が忙しく平日はワンオペ育児に奮闘中。復職に向けて資格取得を目指している。
2024年06月27日1人目の子である娘が幼稚園に入園したときに出会ったママ友は、とてもサバサバした性格で明るい方でした。しかし自分の子どものことになると抑えられない部分があり、いつでもどこでもお説教が始まってしまうママ友で困っていました。今回はそのときのことについてお話しします。 なぜ? 解決するまで遊べない!幼稚園に入園し、年少クラスのうちはできないこともたくさんありますが、娘も毎日楽しく登園していました。ママ同士も仲良くなる中で、幼稚園のお友だちと休日に遊びに行くことも増えていきました。子どもたちの年齢が低いこともあり、小さなことでぶつかってしまうことが多々あります。 そのようなときの親の対応はみんなそれぞれ違いますが、ママ友のAちゃんへの接し方に私は疑問を抱くようになりました。そのママ友はAちゃんに揉めてしまった原因を聞き、なぜそうなったのか考えさせ、解決するまで遊びには戻らせないのです。 強い言葉で子どもに話しかけるママ友Aちゃんがしてしまったことは、すべり台の順番を抜かしてしまったというとてもささいな出来事でした。Aちゃん本人は気づかずにうっかり抜かしてしまったようなのですが、その場面を遠くから見ていたAちゃんママはAちゃんを呼び寄せると、みんなの前であるにもかかわらず「ダメでしょ! なんでそんなことしたのか早く答えなさい」とAちゃんに向けていきなり大声で叫んだのです。 周りで子どもたちが遊ぶのを見守っていた私たちは、「よくあることだし気にしないよ〜」と揃って声をかけたのですが、「今Aに聞いてるから!」と聞き入れてもらえませんでした。Aちゃんも驚いたのか答えられず、そのうちに泣き出してしまいました。 周囲の助言で徐々に変化がその後もAちゃんママからは、「Aはあれもこれもまだできないんだ」と、頻繁に聞かされていました。Aちゃんが遊んでいたおもちゃを取られ、取り返した瞬間しか見ていなかったAちゃんママはAちゃんのそばへ行き、またもいきなり大声で怒り始たのです。私は悲しそうな顔をするAちゃんを見て心配になってしまいました。その後もママがいるときのAちゃんは、お友だちと遊んでいるときも笑顔で遊ぶことが少なくなっていたような気がします。 しかし、その後しばらくすると、笑顔でお友だちと遊ぶAちゃんの姿をたくさん見られるようになったのです。あとでAちゃんママに聞いてみると、幼稚園の先生から「子どもへの接し方を変えてみてはどうか。今の年齢ではできないことのほうが多く経験を増やしている段階なので、一緒に見守っていきましょう」とアドバイスをもらったと言っていました。 子どもが間違ってしまったときに叱ることは悪いことではないと思いますが、今回の一件から、タイミングや声のかけ方などは年齢や発達を考慮してあげることが大切だと感じました。私も子どもの叱り方に悩むこともありますが、時には幼稚園や専門の方に相談するなどして、うまく伝えていきたいです。 イラストレーター/星田つまみ著者:高山ななみ2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月26日私はワンオペで1歳と2歳の子どもたちを育てています。いまだに育児に余裕のないことも多く、2人の幼い子どもたちに振り回される毎日に疲れてしまうことも……。そんなある日、2歳の長女が、突然予想外の言葉を私にかけてきたのです。 言葉の成長の早い長女2歳4カ月の長女は言葉の成長が早く、2歳になる前から3語文が出ていました。現在では、助詞や助動詞までじょうずに使って流暢にお話しします。そんな長女は時々うれしい言葉を投げかけてくれます。 ごはんを食べることの大好きな長女が食事中によく言ってくれる言葉は、「ママ、ごはんつくってくれてありがとね。みんなでたべるとおいしいね」という心温まるひと言です。しつこいくらい四六時中食べ物の話をしてくる長女ですが、しっかりと完食しそのひと言を言われると作り甲斐があるなと感じて、いつもうれしくなります。 泣いている次女に対しての言葉先日私が急性の腫れ物ができて、子どもたち2人を連れてクリニックで処置してもらったときのことです。局所麻酔が必要で少し時間もかかるので、子どもたちは病院のスタッフさんが見ていてくれて、私は隣の部屋で処置を受けることになりました。 その間人見知り時期の次女はずっと泣いていましたが、その横で長女が次女に「ママとなりにいるからね、だいじょうぶだよ。〇〇(長女)もいるよ、なかないで」とずっと励ましてくれていたのです。まだ2歳なのに妹に気づかいまでできるのかと感動しました。 極めつけのお礼普段はとっても手のかかる長女なのですが、しっかりお礼を言うこともできます。長女のお気に入りの毛布を洗濯すると、「うーんきもちい!! ぷっぷ(毛布)あらってくれてありがとね」と言ってくれました。 わが家では就寝前は絵本を読む習慣があり、いつものように絵本を読み終えると「いつもありがとう、ねんねしよ!」と。いつもありがとうと言われたときは正直驚いたものです。どこでそういう気づかいの言葉を覚えたのだろうと疑問に思いながらも、「こちらこそありがとう」と返事をしました。 長女の言葉の成長には日々驚かされます。同時に幼児2人のワンオペ育児で心身ともに疲れている私の心にとても響く言葉を言ってくれます。良いことも悪いこともたくさん吸収してしまうこの時期だからこそ、長女の個性を大切に今後も育てていきたいと思っています。 イラストレーター/miyuka著者:雨宮春季
2024年06月25日あなたの周りに、他人の車をアテにする人はいますか? 目的地が同じ方向だったり、本当に困っていたりするならまだしも、あまりに他人の車をアテにされるのも困りもの……。断りにくくて頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか。ママ友に「車に乗せて!」と言われたら? 車に乗せたものの、思わぬ行動をとられたら? 車にまつわるママ友あるあるを紹介します。ケース1:これって「車に乗せて」アピール? ある日、ママ友から「子どもが熱出した……。近くの病院は開いてないし、旦那は夜勤だし、どうしよう……」というメッセージが送られてきました。 タクシーで開いている病院に行くようにすすめると、「タクシーはお金がかかるから無理。車があったらなぁ〜」という返事が。これは、私の「車出そうか?」というひと言を期待しているのでは? と思ってしまいました。 おすすめの病院やかかったことのある病院を伝えることはできますが、「車がなくて行けない。タクシーはお金がかかるからどうしよう」と言われても、返答に困ってしまいます。 結局「早く熱が下がるといいね」「ママも休めるときに休んでね」と、当たり障りのないメッセージを返し、その後は既読をつけずに就寝しました。 次の日になっても返信はありません。 ◇ ◇ ◇ ワンオペ・夜間の子どもの発熱は大変です。しかし、自分にも子どもがいる以上、気軽に車を出すよ、とは言えませんよね。自分やわが子が感染しないかも心配です。 次の話では、ママ友とその子どもを車に乗せたときの話です。 ケース2:嘘でしょ!バックミラーを見て衝撃 ママ友とその子どもを車に乗せたときの話。ふとバックミラーを見ると、衝撃が走りました。なんと友人の息子は、ためらいもなく指を鼻につっこんで、ハナクソをほじっていたのです。 ティッシュを持っていなかったであろう彼は、指についた大きなハナクソを座席にこすりつけていました。 ママ友とはそこまで親密でなかったため、注意するのもためらわれ、結局2人を降ろしてから私が拭き取りました。 子どもがしたことなので、仕方がないと思っているものの、子どもは何をするかわかりません。今回はたまたまバックミラーを見たことで、彼の行動がわかりましたが、気づかないこともあるかもしれません。 清潔に保つためには、定期的に掃除をしなければならないと思いました。 ◇◇◇ 大人であれば人の車に乗ったときは汚さないように気をつけますが、子どもはそこまで気を配ることはできないかもしれません。 せめて保護者が責任を持って、周りを見回してから車を降りるようにしてほしいですね。 ケース3: 最悪!車に乗せてもらったママ友がとった行動とは? ママ友が家に遊びに来たとき、突然雨が降り始めたので、車で家まで送ることにしました。しかし、いざ車を出そうとしたとき、私はママ友がシートベルトをしていないことに気がつきました。 「シートベルトお願いね」と声をかけても「大丈夫だよ〜!」とシートベルトをつけないママ友。なぜ頑なに拒否するのか、私には理解ができませんでした。 シートベルトをしないのは、道路交通法違反です。何より、万が一事故にあったときのことを考えるとゾッとします。 何度言ってもシートベルトをしないママ友でしたが、「運転している私の違反になるから、シートベルトして!」と言うと、ようやく私のお願いを聞いてくれました。 車内の雰囲気は最悪。それでも私は、ママ友をおうちまで送り届けたのでした。それ以来、彼女とは距離を置いています。 ◇ ◇ ◇ シートベルトはもちろんチャイルドシートなども、ママ友との車トラブルではよく聞く話。シートベルトやチャイルドシートは義務なので、特別な理由がない限りしっかり装着しなければなりません。 ルールを破って車に乗せると、何かあった際はすべて運転手の責任です。 友だちとの関係性によるかもしれませんが、ルールが守れない、マナーがなっていない人へは毅然とした態度をとって、乗車を断ってもいいのかもしれませんね。
2024年06月25日義両親と同居していたとき。義母は生まれたばかりの娘をとてもかわいがってくれました。娘のお世話も手伝ってくれましたが、一緒に生活していると「私の頃はこうだった」という世代間の違いがどんどん出てくるように。そんなある日、気づくと義母と娘がいなくなっていて……。 娘をおんぶしていた義母がいない!子育てにおける世代間の違いで最も大きい問題がチャイルドシートでした。義父母が子育てをしていたときは義務化されておらず、チャイルドシートは使ったことがありません。なので、とても面倒に感じるらしく、よく文句を言っていました。 ある日のこと、娘をおんぶした義母がいなくなっていることに気づき……。すると、玄関の方で車の音が。なんと、0歳の娘をおんぶしたまま運転して近所のスーパーまで買い物に行っていました。 あれだけ何度もチャイルドシートについて話をしていたはずなのに、やはり面倒に感じるようです。私が家にいたので買い物に行くなら赤ちゃんを置いていけば済む話なのに、と怒りが収まりませんでした。 それ以降もすれ違うことが多くなり、義両親との同居は解消しました。何かあれば死亡事故にもつながるので、やはりチャイルドシートは大切だと思います。 ◇ ◇ ◇ チャイルドシートは道路交通法で、6歳未満の子どもの着用が義務化されています。シートベルトを正しく装着するには140㎝以上の身長が必要とされているので、年齢や身長によって適切なシートを選び、子どもの安全を守りたいですね。 イラスト/シュー子著者:朝飯炊子
2024年06月25日次男の1歳の誕生日にプレゼントをくれた友人。私はうれしくて、その場で包みを開けました。すると、友人が思いもよらないことを言い出し……。 失礼だと思わないのかな?息子へのプレゼントは洋服でした。星がちりばめられたデザインのトップスや、スウェット地のセットアップなどが色違いで10枚ほど入っていました。正直、私の好みではありませんでしたが、「ありがとう。うれしい!」と伝えました。 すると、友人から「これ実はもらい物なんだけど、柄がいまいちだから私はこの服着せたくないなと思って。ちょうど誕生日だからあげようと思ったんだ。気に入ってくれて良かった」と言われました。 友だち同士とはいえ、もらい物をラッピングして誕生日プレゼントにすることもあまり理解できなかったのですが、自分の好きじゃない服をプレゼントしようと思う考えも不思議で、不快な気持ちになりました。 その後、プレゼントしてくれた友人宅を訪ねた際にもらった洋服を着せて行きました。友人からは「似合うね。良かった。私はちょっとこの柄着せるのは抵抗あるからさ」と言われ……。「抵抗がある」と言ってる柄の服を「似合う」と言われたことに、複雑な気持ちになりました。 ◇ ◇ ◇ 口は災いの元。自分の発言で相手がどう思うかを考えることも大切ですよね。親しい仲であっても、言動には気をつけたいですね。 イラスト/森田家著者:福山 薫
2024年06月24日息子が5歳ぐらいのとき。息子と私の母と3人で、ショッピングモールへ行きました。途中で息子が「トイレに行きたい」と言ったので、男子トイレの入り口付近で待っていました。ですが、待てど暮らせど息子は出てこず。心配になったときに……。 これは遅すぎる…と心配になったときあまりに出てこないので、私は従業員の方に声をかけて見に行ってもらおうと考えました。そして、私の母はトイレの周辺を探すことに。そのとき、迷子の店内放送が……息子でした。 サービスカウンターへ迎えに行って話を聞いてみると、どうやらトイレは左右対称の造りになっており、逆側の通路から出てしまったとのこと。そのショッピングモールは左右対称にモールが分かれており、その真ん中にトイレが配置されていました。 トイレから出てみると景色が違ったのでパニックになり、モールのなかを動き回ってしまったとか。少ししっかりしてきたなと思い、出入口が2つあることを説明していませんでしたが、かわいそうな事をしてしまったと反省しました。 この出来事から5年たった今でも外出先のトイレは何かと心配です。1人にさせるときは油断せず、気をつけるようにしています。 ◇ ◇ ◇ 子ども1人でトイレに行かせるのは不安ですよね。念のために防犯ブザーを持たせておいたり、小さなトイレであれば出入り口付近で話しかけたりするのも子どもを犯罪から守ることにつながります。また多機能トイレは誰もが使用できるので、心配なときは利用するのもおすすめです。 イラスト/森田家著者:日向 日向子
2024年06月23日子育て中、夫への不満を抱いたことはありますか? 特に産後間もないママは、ホルモンバランスの影響や慣れない育児のストレス、眠れないことによる疲労などで、心身ともにボロボロに……。夫の行動や言動が目について、思わずイラッとしてしまうことがあるでしょう。子育て中、思わず夫にイラっとしたエピソードを3つ紹介します。ケース1:「眠れてる?」心配してくれた友人に夫は… 息子が生後3、4カ月のころの話です。寝る時間が少しずつ長くなり、夜間授乳の回数は減ってきたものの、私はたまりにたまった寝不足と疲労でクタクタ……。 久しぶりに会った友人は私の疲れ切った顔を見て「夜は眠れてる?」と心配してくれました。 友人の質問に答えたのは、まさかの夫。「よく寝てくれて助かってるよ!」と言いましたが、彼は産後すぐから7時間しっかり寝ていて、息子が泣いても起きません。 「夜1回も起きてないだろー!」と、イライラしました。 友人と別れてからも怒りがおさまらず、夫と2人になったときに「夜あなたは起きてないよね?」と言わずにいられませんでした。夫からは、「そうだね。今度から俺は答えないよ」という返答。 私がイラッとした意味を理解しておらず、呆れてしまいました。 ◇ ◇ ◇ 睡眠不足は本当につらいもの。妻がどれだけ大変で、疲れが溜まっているか、夫にこそ気にかけてほしいですね。産後の寝不足にまつわるエピソードはほかにもあってーー。 ケース2:寝不足の私に夫がかけたひと言 第二子である娘が生まれたばかりのとき、夫は仕事が忙しく、私はワンオペの生活を送っていました。日中は上の子の相手をし、夜は下の子のお世話をする、寝不足の日々……。 毎日の睡眠は30分×3セットが通常モード。深く眠れた途端に起こされるので、トータルで4時間寝られれば「よく寝られた!」と感じていました。 夫はというと、平日は仕事でクタクタだったので、子どものお世話は任せられず、休日は趣味の映画鑑賞で夜更かしをしていましたが、夫にもリフレッシュは必要だと思い、翌朝遅くまで寝ていても文句は言わずにいました。 ある休日、子どもたちが同時に昼寝をしたので、チャンス! と思った私は、夫に「私も少し寝ていい?」と聞いて横になることに。20分ほど寝たのち目を覚ました私は「よかった〜少しは寝だめできた!」と言いました。 そんな私に夫は「いいね、寝だめできて。俺は何時間寝てもずっと眠い。どんなに寝ても眠いほうがよっぽどつらいよ」と言い放ったのです。 悪気はなかったものの、私にはその言葉がひどく心に刺さりました。 その後、育児に慣れてきたころ、このときの話を話題にすると、夫は何が悪いのかわかっていませんでした。それでも「傷つけるつもりはなかったんだよ〜!ごめん!」と謝ってくれたので少しは気落ちが楽になりました。 結果的に笑い話になったものの、あのときの言葉は一生忘れないと思います。 ◇◇◇ 育児でも仕事でも、相手がどれだけつらいかは計ることができません。相手への思いやりを持ち、相手の置かれている状況を考えて、声かけをしたいですね。 ここまでは子どもが赤ちゃんのときの話。大きくなっても、パパが引き起こすトラブルはあるようでーー。 ケース3:生きた気がしない…パパに娘を任せたら…? スーパーに行くと、いつも走り回ってしまう3歳の娘。私が注意をしてもまったく聞いてくれず、最後は私が娘を無理やり抱っこするというのがお決まりのパターンです。 夫からも注意してほしいとお願いしても、頼りになりません。「元気でいいじゃん! 体力があり余ってるんだろうね~」と呑気に構えていました。 そんなある日の出来事です。 いつもとは違う大きなスーパーに行った私たち家族。私は買い物に専念したく、夫に娘を任せることにしました。もちろん、娘をきちんと見ていること、走り回ったら注意をすることを、キツく伝えたつもりです。夫は「おっけ~」と軽く返事をしました。 しかし、私が買い物をしていると夫から着信が。「娘を見失った! 走っている娘の後ろをゆっくりついて行ってたら、思ったより足が早くて……。一緒に探してほしい」とのこと。 必死に娘を探すこと数分、従業員さんに抱っこされた娘を見つけました。私はひら謝り。娘は出口付近にいたようで、車の出入りもあるので目を離さないようにとキツく注意を受けました。 夫に頼んだはずなのに……怒りを抑えきれません。さすがの夫も深く反省したようです。そして娘にも、ママとパパがどれだけ心配したかを伝え、二度と走り回らないよう真剣に訴えました。 今思い返しても、娘とはぐれた数分は生きた心地がしませんでした。夫も同じ気持ちだったようで、今では娘に危ないことはきちんと注意をしてくれるようになりました。 ◇ ◇ ◇ 子どもと関わる時間や密度が違うと、すれ違いや認識のズレが生まれがち。夫婦で話し合ったり、子どもの様子を共有しあったりし、協力して子育てをしたいものです。
2024年06月22日マンモス幼稚園に入園した3歳のわが子がもうすぐ春休みを迎えようとしていたころ、事件は起こりました。夏休みごろから仲良くなりだしたA子ちゃんとの間にトラブルが起きたのです。幼稚園の先生方もしっかりと解決に向かって対応してくださったのですが……。 ※訂正:(誤)わが子の手→(正)わが子の指 娘の指に切り傷が幼稚園に入園し、早くももうすぐ春休みというころ、娘の指の内側に切り傷があることがわかりました。切り傷の理由を聞いたところ、ハサミを使っているときに間違って自分で切ってしまったというのです。 しかし、切り傷の状態を確認すると、自分で切ってしまった傷にしては不自然なかたちの傷だと感じ、娘に再度、聞いてみることにしました。 お友だちにハサミで切られたという娘娘にどのようにハサミを持っていたら傷ができたのか聞いてみたところ、お友だちのA子ちゃんにハサミで切られたと言われました。娘の指の傷の状態を見ると、自分で作った傷というよりも他人から切られたと言われて納得ができるものでした。 けれども、幼稚園の子ども同士がハサミで相手を傷つけるというのも理解できるものではありません。刃物で切られるという体験は今後のことを考えても良くないと思い、思い切って幼稚園へ相談してみることにしました。 幼稚園で子ども同士から事実を確認することに娘がハサミで指を切られたことを幼稚園に伝え相談したところ、幼稚園側も驚いてすぐにA子ちゃんへ事実を確認してくれることに……。先生方が慎重に確認した結果、A子ちゃんが娘の指を切ってしまったとのこと。 そこで幼稚園側と話し合いの機会を持ち、大ケガに至らなくてよかったけれど、刃物でケガをしないようよく見ていてほしいと伝えました。不安な気持ちは残りましたが、幼稚園の先生方にお願いするしかないと考えました。 予想外の気まずい出来事私としては娘がケガをしてしまい放っておくわけにもいかないので幼稚園の先生に相談したのですが、A子ちゃんの保護者からすれば大変ショッキングな出来事のようでした。 その後、A子ちゃんの保護者が幼稚園の登園場所で待っていて、私と娘に泣いて謝る騒動に……。今回のことはA子ちゃんの保護者が悪いわけではないので、A子ちゃんの保護者に今後様子を見ていただけたらと伝えました。 娘の通っている幼稚園は、子どもの面倒や様子をよく見てくれていると感じていますが、全員に目が行き届いている状態ではありません。親としては娘に対して、嫌なことをされたらやめてほしいことを伝えるなど、ケガをする前に逃げるという当たり前のことも教えていかなければと、育児の難しさを痛感した出来事でした。 作画/はたこ著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月22日結婚して10年。その間に2人の子どもを出産し、体型は昔のままというわけにはいかず。家族でプールへ行くことになったので水着を新調しようとしましたが、直前までバタバタして間に合いませんでした。仕方なく、産前に購入した水着を着ることにしたのですが……。 産前に購入した水着を着てみたら…水着を着てから鏡を見ると、やせていた産前の水着姿より若干ふくよかな姿に。仕方ないな……と思いながら、いざ夫の前へ。すると夫が、「えっ!すごくいい!!」と言ってきたのです。夫曰く、産前のやせ型よりも少しふくよかな今の方が健康的で素敵だと。まさかの言葉でしたが、安心して家族とプールで遊べました。 私の中では、痩せている=美しいと思っており、そしてなにより自分自身に自信がありませんでした。夫の一言がきっかけで、自信があれば明るくなれることを学びました。娘たちには自信を持つことの大切さを教えていきたいと思います。 ◇ ◇ ◇ 自信がないときや落ち込んでいるとき、パートナーからポジティブな言葉をかけられると、それだけで気持ちが明るくなったりしますよね。いいなと思ったことは口に出していきたいですね。 イラスト/しおん著者:yuna
2024年06月22日