『マーズ・アタック!』『フランケンウィニー』のティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』の予告編映像が公開になった。タイトルの通り“大きな瞳”の少女の絵で知られる実在の画家マーガレット・キーンの実話を描いた作品だ。予告編映像本作の主人公マーガレット・キーンは、大きな瞳が特徴的な“ビッグ・アイズ”シリーズで圧倒的な人気を博し、ポップ・アート史にその名を残している。しかし、60年代のアメリカではこの絵はマーガレットではなく、夫のウォルターの描いた絵として発表された。映画は、夫婦が“ビッグ・アイズ”シリーズを生み出し、世に送り出すまでと、夫婦の葛藤、そして得られたはずの富と名誉を捨て、真実を公表しようと闘うマーガレットの姿を描く。出演はエイミー・アダムスと、クリストフ・ヴァルツ。予告編はストーリーの概要をテンポよく紹介しながら、映像の随所に“瞳”のイメージが散りばめられていることがわかる。絵画だけでなく、瞳のモチーフはいたるところに登場。ウォルターは「目の心の窓だ」と得意げに語るが、この言葉が彼の“心の奥底”から出たものではないことは明らかだ。ウォルターは自分の絵だと主張することで“富と名声”を手にするが、マーガレットは自分の絵が“自身の一部”だから真実を明らかにしたいと願う。本作は、“ビッグアイズ”の本当の作者をめぐる物語だけでなく、画家と作品の“きってもきれない関係”を描いた感動作になりそうだ。『ビッグ・アイズ』2015年1月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー
2014年10月31日日立システムズは10月30日、ハイブリッドクラウド環境の業務システムに社外からセキュアに接続・利用できるマルチデバイス対応の「SHIELD セキュリティゲートサービス」の提供を開始すると発表した。日立システムズは、Security Operation Center(SOC)のセキュリティ専門家の技術・ノウハウと、先般子会社化を発表したセキュアブレインの「PhishWall」などで培ったソフトウエア開発技術を活用。モバイル端末から業務システムへセキュアに接続して利用可能にするサービスを提供する。同サービスでは、モバイル端末に専用アプリをインストールすることで、アプリが導入された端末からクラウドサービスや社内システムへ社外からアクセスする際に、自動的に本サービスを経由するようになる。また、同サービスを経由する際に、認証機能、不正サイトアクセスブロック機能、端末セキュリティチェック機能の3つの機能を提供し、モバイル端末がセキュアな状態で正しい業務システムへ接続することを実現する。これらの機能は随時新しいセキュリティリスクへの対策を行っているSOCから提供されるため、顧客側でセキュリティプログラムの更新などを意識することなく、社外からセキュアな状態で業務システムを利用可能となる。さらに、オプションで特定のシステムにだけアクセスを許可するホワイトリスト機能などのサービスも提供。これらの機能により、モバイル端末から業務システムを利用する企業や、海外を含む多くのサテライトオフィスをもつ企業においても、セキュリティポリシーの一元化や、より安全な業務システムの利用を実現できる。価格は、100クライアントが25万円から(税別)。日立システムズはモバイル端末や、クラウドサービスを積極的に利用する企業を中心にサービスを拡販していく。
2014年10月31日日立システムズは10月30日、ハイブリッドクラウド環境の業務システムに社外からセキュアに接続・利用できるマルチデバイス対応の「SHIELD セキュリティゲートサービス」の提供を開始すると発表した。価格は100クライアント当たり25万円から(税別)。同サービスでは、モバイル端末に専用アプリケーションをインストールすることで、同サービスを自動的に経由して、クラウドサービスや社内システムによる業務システムへ社外からアクセスすることを可能にする。同サービスを経由する際、認証機能、不正サイトアクセスブロック機能、端末セキュリティチェック機能の3つの機能を提供し、モバイル端末がセキュアな状態で正しい業務システムへ接続することを実現する。これらの機能は、随時、新たなセキュリティリスクへの対策を行っているSOCから提供されるため、セキュリティプログラムの更新などを意識することなく、社外からセキュアな状態で業務システムを利用できる。オプションによって、特定のシステムにだけアクセスを許可するホワイトリスト機能などのサービスも提供可能となっている。
2014年10月30日日立製作所は、活動量計で計測した歩行などの身体活動のデータをクラウド上に蓄積して解析し、可視化することで、健康増進を支援する「健康増進サービス」を10月31日から販売開始する。同サービスは、支援スタッフ(サポーター)が自治体や企業が運営する地域住民向けの健康サロン(集会所など)で活用して、利用者の活動量計のデータを蓄積・解析・可視化し、その結果を地域住民に提供するとともに、結果に基づいた健康増進に役立つアドバイスを行うといった運用が想定されている。支援スタッフによる的確なフィードバックを実現するため、東京都健康長寿医療センター研究所運動科学研究室室長の青栁幸利氏による身体活動と健康状態の相関に関する研究(中之条研究)の成果を活用し、活動量のデータと疾病との相関をグラフで表示し、具体的な数値指標を用いた活動量の目標管理を可能にする。また、利用者が単独で取り組むのではなく、支援スタッフと直接会話を行う形態にすることで、健康増進効果を高めるとともに、体調変化や認知症の兆候などの早期発見も期待できるという。同社は、スマート情報分野における製品・サービス群をIntelligent Operations(インテリジェント オペレーションズ)として体系化しており、そのラインアップの1つとして同サービスを提供する。価格は、100ユーザーライセンスで月額28万円から(税別)で、初期費用として、環境設定およびコンサルティング費用、活動量計およびデータ収集用PCの購入費用などが別途必要。
2014年10月29日日立ソリューションズは、集中型Javaコード診断ツールの最新版「anyWarp CodeDirector V7.4」を10月28日から提供開始すると発表した。「anyWarp CodeDirector」は、同社が提供するソフトウェア開発ツール群「「anyWarp TestSuite」のラインアップの1つで、Java開発におけるコーディングルール違反を、プロジェクト全体で組織的にチェックすることにより、作業効率を下げることなくソフトウェア品質管理を実現する。最新版では、DIコンテナで管理されたクラスに関連するルールやWebアプリケーションなどの設定ファイルの脆弱性をチェックするルールが追加された。具体的には、「インスタンス化が禁止されたクラスのオブジェクト生成を検知」「値の代入が禁止されたフィールドへの代入文を検知 」「複数のスレッドで共有されるオブジェクトのフィールド宣言を検知」が可能になった。また、インスペクションの対象に、JavaとJSPのソースコードに加え、Webアプリケーションの配備記述子 (web.xml)やプロパティファイル(*.properties)などの、アプリケーションの動作に対する設定ファイルが追加された。これにより、「Webアプリケーションのロールが正しく設定されていないこと」「 Webアプリケーションの認証制約が正しく設定されていないこと」「プロパティ名が重複する等プロパティ設定の矛盾」を検知して、ソースコードに加えて設定ファイルに起因する脆弱性も排除することが実現される。同製品の価格は、本体が10ユーザーライセンスで100万円から、Android オプションが20万円。
2014年10月27日オリエント時計は24日、ファッションブランド「moussy」(マウジー)より、50mmのビッグケースにスワロフスキークリスタルファブリックがきらめくクールな腕時計「moussyスワロフスキークリスタルファブリックダイヤル」を発表した。ブラック(スワロフスキークリスタルファブリック)/ブラックの「WM0121QC」、ホワイト(スワロフスキークリスタルファブリック)/ホワイトの「WM0131QC」という2モデルで展開する。いずれも11月12日より発売し、税別価格は17,000円。moussyスワロフスキークリスタルファブリックダイヤルは、2013年11月の発売以来好評な「ビッグケースシリーズ」に、「キャビアネイル」(キャビアをイメージさせる小さな粒子を使ったネイルアート)をイメージしたデザインを取り入れた新モデル。存在感ある50mmビッグケースのダイヤルに、きらめく「スワロフスキー・クリスタルファブリック」を敷き詰め、さらにスワロフスキーエレメント入りのスクエアりゅうずを採用した。バンドには、腕なじみが良く柔らかい質感のマットブラック、マットホワイトのレザーバンドを採用。長時間の着用にも対応できる。本体サイズは縦55.5×横50.0×厚さ8.4mm、風防はクリスタルガラス、防水性能は日常生活用防水(3気圧)だ。電池寿命は約4年となっている。
2014年10月25日日立製作所は10月24日、ブレードサーバ「BladeSymphony」から最上位モデル「BS2500」を新たに製品化し、10月27日から販売を開始すると発表した。同製品は、「高性能サーバブレード」と「標準サーバブレード」の2つのタイプが用意されている。「高性能サーバブレード」では、CPUにインテルのXeon E7-8800 v2ファミリーなどを採用し、サーバブレード当たりの処理性能を従来製品比約2.3倍に向上している。また、ブレード間SMP接続ボードを介して2台または4台のサーバブレードを接続することで、高性能なSMPサーバとして利用でき、大規模なインメモリデータベース処理に求められる高い性能要求にこたえる。メモリは最大1.5TB、内蔵ストレージは最大2.4TBまで搭載可能。「標準サーバブレード」では、インテルの Xeon E5-2600 v3ファミリーを採用し、従来のプロセッサ比約1.4倍の高い処理性能を実現する。メモリは最大768GB、内蔵ストレージは最大2.4TBまで搭載可能。同製品は、独自のサーバ論理分割機構「Virtage」を標準で搭載している点も特徴の1つで、独立性の高いサーバ論理区画(LPAR)を最大60LPARまで構築できる。新たに、Virtageの内部プログラミング処理をインメモリデータベース処理に最適化する機能強化が行われた。日立は、Xeon E5-2600 v3製品ファミリーに実装されている、仮想化に伴う処理負荷を低減するVMCS(Virtual Machine Control Structure)シャドーイング機能をVirtageで2015年度中に提供することを目指している。価格は、「サーバシャーシ A1」が159万4000円から、「高性能サーバブレード」が286万円から、「標準サーバブレード」が77万3000円からとなっている(いずれも税別)。
2014年10月24日日立ソリューションズは10月22日、個人情報や業務情報などの重要な情報が内部からの不正漏えいを防ぐ「内部不正防止ソリューション」を発表した。同ソリューションは、内部不正の対策に必要となる「認証強化・ID管理」「監視・監査」「持ち出し制御」「データ統制」の4項目から、セキュリティ関連のソリューションをまとめたもの。まず企業にコンサルタントを派遣し、リスク分析、認証取得、運用監査などによってセキュリティ対策の不備を洗い出す。続いてセキュリティ対策の不備に合わせた的確な製品を販売する。内部調査では「現状分析サービス」により、コンサルタントが情報処理推進機構(IPA)が公開する「組織における内部不正防止ガイドライン」に基づいたヒアリングを実施する。セキュリティ対策製品は情報漏洩防止ソリューション「秘文」、ビジネスコンテンツ活用ソリューション「活文」、ビックデータ利活用基盤ソリューション「Splunk」などを用意する。参考価格は、現状分析サービスが250万~、活文NAVIstaff (100ユーザーライセンス)が301万9,240円。
2014年10月23日日立製作所は10月23日、2010年に国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けて、北海道大学(北大)と共同開発を進めていた動体追跡照射技術を適用した「陽子線治療システム PROBEAT-RT」について、薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得したと発表した。陽子線がん治療は、放射線によるがん治療法の1つであり、水素の原子核である陽子を加速器で高速に加速し、腫瘍に集中して照射することでがんを治療するものである。治療に伴う痛みがほとんどなく、身体の機能と形態を損なわないため、治療と社会生活の両立が可能であり、QOL(クオリティオブライフ)を維持しつつ、がんを治療できる先端の治療法として期待されている。一方で、脳の腫瘍のように動かない部位では、集中して照射するピンポイントの治療が可能だが、肺や肝臓のような体幹部の腫瘍は呼吸などで位置が変動するため、腫瘍位置をリアルタイムで捉えて正確に陽子線を照射する技術が切望されている。今回、薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得した「陽子線治療システム PROBEAT-RT」は、北大の持つ動体追跡照射技術と日立の持つスポットスキャニング照射技術を組み合わせた陽子線治療システムである。3月に承認を取得した、スポットスキャニング照射技術を搭載した陽子線治療システムに、動体追跡技術を組み合わせることにより、呼吸などで位置が変動する腫瘍に対しても高精度な陽子線の照射を実現し、正常部位への照射を大幅に減らすことが可能になる。なお、北大と日立は、ガントリー・照射ノズル・加速器を小型化し、装置の機器配置を見直すことで全体をコンパクト化した、スポットスキャニング照射方式の治療システムによる治療を3月から開始しており、新しいシステムによる治療が、実際の医療現場で本格的に開始されることになるとしている。
2014年10月23日日立製作所は10月23日、従来よりも立ち座り動作の負担を軽減することができる通勤電車向けシートをプロダクトデザイナーの川上元美氏と共同で開発したと発表した。従来の通勤電車シートは、低く、深く腰掛ける形状であるため、高齢者などは立ち座り動作に負担を感じていた。この課題を解決するために、従来のシートより座面の高さを約100mm高くするとともに、座面の奥行きを従来よりも約100mm浅くし、座席間に仕切りとなるひじかけを設けるなど、動作に関わる身体的負担の軽減を考慮した新しいコンセプトの車両用シートを開発した。同シートを車両の一部に導入することで、利用者はそれぞれのニーズに合わせてシートを選択できるようになる。また、座面を浅くすることにより、足を投げ出して座ることが抑制されるため、車内の空間が広がり、快適性が向上するとしている。今回開発したシートのデザインは、世界各国で数多くの椅子をデザインしてきた川上デザインルーム代表の川上元美氏と共同で開発され、美しく座り心地のよい基本形状を追求したものになっているという。すでに、試作シートでのモニター調査を実施して改良を重ねており、車両への搭載試験などを経て今後製品化していく予定。
2014年10月23日日立システムズは、官公庁や自治体などの公共機関がオープンデータの公開を支援するため、公開基盤ソフトウェア「オープンデータポータルソフト」を開発したと発表した。オープンデータは、公共機関が保有する統計情報、地図情報などの公共データを個人や企業などの利用者が利活用しやすい利用ルールおよび形式で公開するデータのこと。「オープンデータポータルソフト」は、ソフトウェアCKANを活用して、これまでの実証実験におけるデータカタログサイト構築時の経験・ノウハウに基づき、短期間に低コストで利用者にとって使いやすいデータカタログサイトを提供するために開発したソフトウェア。各公共機関では、オープンデータを単にWebサイトに掲載するだけでは利用者が目的のデータを効率良く探すことが困難であることから、データを容易に検索・利活用できるオープンデータの公開基盤整備に着手している。こうした背景をふまえ、日立システムズは、オープンデータの公開基盤用のソフトウェアとして、CKANと連携する「オープンデータポータルソフト」を開発した。CKANは他のCKANで構築されたデータカタログサイトとデータ連携する機能を有しており、日立システムズは、CKANの優れた機能を日本で使いやすくするための機能(検索機能や、データの一括ダウンロード機能など)を盛り込んだソフトウェアを独自に開発し、本ソフトウェアを活用した導入サービスを提供する。日立システムズは、「オープンデータソリューション データカタログサイト導入サービス」をはじめ、日立グループと連携して関連するサービス(計画策定支援サービス、メタデータ生成・登録サービスなど)を拡販し、2019 年までに累計21億円の売上をめざしている。
2014年10月23日日立製作所は10月22日、UNIXサーバであるエンタープライズサーバ「EP8000 シリーズ」のハイエンドならびにミッドレンジサーバに、最新のPOWER8プロセッサを搭載した新モデルを追加し、10月24日から販売すると発表した。「EP8000シリーズ」は、オペレーティングシステムに最新のAIX V7.1をサポートしたUNIXサーバで、金融機関や製造業をはじめとする企業の基幹業務システムや、電力、交通などの社会インフラ向けシステムにおいて、多くの稼働実績があるという。今回販売を開始するのは、最新のPOWER8(4.35GHz)を最大64wayまで搭載可能なハイエンドサーバ「EP8000 E880」と、POWER8(4.02GHz)を最大64wayまで搭載可能なミッドレンジサーバ「EP8000 E870」。POWER7+プロセッサを搭載した従来モデルと比較では、トランザクション処理性能をそれぞれ最大約1.8倍に向上。また、メモリは従来モデル比で2倍となる最大8,192GBまで搭載可能。さらに、I/O帯域幅を従来モデル比で約3.2倍にまで高めている。「EP8000シリーズ」の特長であるCUoD(Capacity Upgrade on Demand)機能を利用して、訂正可能なメモリエラーが閾値(しきいち)を超えた場合、予備メモリの領域に動的にメモリ交替を行う機能を今回新たにサポートし、メモリ障害によるサーバダウンを未然に回避することが可能だという。また、サーバリソースを監視するサービスプロセッサと、サーバ内の処理時間の同期確保に重要なクロックモジュールについて、従来、複数筐体構成で冗長化していたものから、最小構成を含む全てのシステム構成で冗長化を図り、信頼性を高めている。さらに、電源モジュールは4台を標準搭載して2台+2台の冗長構成を可能としている。価格(税別)は、「EP8000 E880」が7,488万7,100円~、「EP8000 E870」が4,087万7,900円~で、いずれも2015年1月30日の出荷開始を予定している。
2014年10月22日●千趣会が明かすビッグデータ時代のアナリティクス事例カタログ総合通販「ベルメゾン」を展開する千趣会は、ITを使ったマーケティング活動に力を入れている。同社はTeradataのDWH(データウェアハウス)を1995年から導入しており、2013年には、ビッグデータ分析プラットフォーム「Teradata Aster Big Analytics Appliance」(以下、Aster)をいち早く採用。ビッグデータを活用した高精度な分析予測を行っている。米国時間の10月19~23日、米テネシー州ナッシュビルで開催中のTeradataユーザーグループ主催年次カンファレンス「TERADATA PARTNERS 2014」の中で、千趣会は、ビックデータを活用したマーケティング活動の事例を紹介。約400万人いるというベルメゾン会員を対象としたデータ分析施策を明かした。「ビッグデータ」や「アナリティクス」はマーケティング領域において欠かせないキーワードとなっているが、千趣会の発表「Teradata Asterの利用により実現した新しい分析世界」からは、DWHおよびAsterを用いたビックデータ分析およびその事例を知ることができた。また、同社は発表の中で、今後計画しているマーケティング施策“データドリブンマーケティング”についても明かした。以下、紹介する。○Teradataのデータ分析アーキテクチャを採用したわけ千趣会が採用しているTeradataの主力製品は、統合データウェアハウス「Teradata」と、非構造化データの分析が可能かつ洞察の発見に優れたディスカバリープラットフォーム「Aster」の2つ。同社では2012年、さらなるデータ利活用を推進すべく、新規プロジェクトを立ち上げた。リーダー長を任された販売企画本部 マーケティング部 顧客戦略チーム マネジャーの西口浩司氏は当時を振り返り、次のように話す。「ベルメゾンはカタログ通販から始まったので、個人情報は早い段階でデータベースに格納していました。さらにTeradataのDWHを導入していたことで、Web展開を始めるに当たっては、A/Bテストなどもスムーズにできました。そこで、次のフェーズとして考えたのが、勝手に作られてしまうデータをどうするか――。例えば、Webログなど自動生成されてしまうものです。そこで大容量、ハイスピードに耐えられる新しいDWHを検討していました」(西口氏)DWHのリプレースに当たって重視したのは、性能に加えて、新体制にすることによるプロジェクトメンバーの意識の変化。従来機よりもデータ抽出からリポート出力までの時間が速くなる分、メンバーにはそれぞれ、新しい分析の洞察に対する時間を増やしてほしかったのだという。その結果、採用したのがDWH用アプライアンスの最新機種「Teradata Data Warehouse Appliance 2700」(以下、Teradata 2700)とAsterの組み合わせだった。「Asterは確かに非構造化データの分析が得意ですが、それ以上にアナリティクス、まさにデータマイニングに強い点に惹かれました」(西口氏)。現在はDWHの新機種で性能を強化し、AsterでWebログや各種ログを使いながら、データマイニングを行っているという。●DWHとAsterでお客さんの行動を先読み○DWHとAsterでお客さんの行動を先読み千趣会がDWHとAsterの導入で実現したかったこと。それは、デモグラフィックデータや購買データを基に、顧客の行動予測を行うことだという。通信販売で顧客の顔が見えない分、データ分析によって顧客の行動実態を明らかにする、というわけだ。同社ではこの施策を進めるに当たって、マーケティング担当者自身がAsterに搭載されている関数群「Aster SQL-MapReduce」の文法や使い方のほか、データマイニングの中の統計解析やパターン認識、人工知能などについて学ぶ機会を設けたという。データマイニングのフレームワークについては、他フレームワーク「THE KDD Process」や「SEMMA」と比較してビジネス要素の強い「CRISP-DM(CRoss-Industry Standard Process for Data Mining)」を採用。CRISP-DMのプロセスに当てはめて、(1)まずはビジネスを理解し、(2)その上で、生まれるデータの内容を理解、(3)分析に適するデータを準備し、(4)モデルを作成し、(5)評価をして、(6)それを適応することでデータ分析の最適化を行っている。西口氏は具体例として、Asterが持つシーケンシャルな物事の順序や経路を分析するnPATH関数を用いて「新規入会会員がどう成長していくか、1回切りで終わる人と2~3回以上の購入に至る人の数をサンキー・ダイアグラム(Sankey diagram)で図式化して見極め」をしたり、SVM(Support Vector Machine)の識別アルゴリズムを用いてnPathで作ったデータを統計的に判断した例を紹介した。詳細は明かせないとしたが、これらの手法と他のトランザクションデータで行っていた手法を組み合わせることで、これまで以上に一元客なのか常連客になるのかを見つけ出せる可能性が出てきた。「千趣会としては大きな発見で、次に進んでいく大きな期待ときっかけになりました」(西口氏)今後予定している施策としては、ROIの最大化を追う「データドリブン」を挙げた。社内のマーケティング部門をデータ活用度に応じて階層分けをし、各種ツールを使い分けながらデータドリブンのマーケティング活動を実現したい、と西口氏は考えているようだ。「最近はツールが進化し、誰でもマーケッターといえる時代になりました。だからこそ、その人達、そのチームでしかできないことを作っていくのが大事だと思います」(西口氏)
2014年10月21日日立ハイテクノロジーズ(日立ハイテク)は10月20日、米OpGenと共同で、大規模なゲノム構造変化の発見・解析を支援するクラウドソリューション「Human Chromosome Explorer」のアーリーアクセスプログラム(EAP)を開始すると発表した。「Human Chromosome Explorer」は、日立ハイテクのCE(キャピラリー電気泳動式)DNAシーケンサ事業による豊富な経験や実績および日立グループのICT技術と、OpGenの全ゲノムマッピング技術を融合して開発したクラウドソリューション。大規模なゲノム構造変化の発見など、迅速で高精度なヒトゲノム構造解析を実現するという。今回のEAPでは、対象となる顧客に対し、全ゲノムマッピングデータやヒトゲノム構造解析ツールなどにアクセスできるポータルや、ヒトゲノムの完全な遺伝子評価結果が得られる解析モジュールを提供する。両社はEAPを経て、2015年に米国での本格的なサービス提供開始を目指しているという。次世代DNAシーケンサの普及によってゲノム構造解析の高速化が進む一方、完全なゲノム配列を解析するには多くの工程と時間がかかるとともに、ゲノム配列内での大規模な転位や欠失などといった構造変化を解析できないという課題がある。ゲノムの構造変化の多くは、がんや自閉症、アルツハイマー病などと関連しており、このような遺伝子情報は新たな治療法の開発を可能にし、将来的には患者それぞれの遺伝子情報を元にした疾病の診断や治療法決定の指針となることが期待される。
2014年10月20日日立製作所は10月15日、Hadoopシステム向けエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10 X3モデル」を発表した。HA8000-bd/BD10 X3モデルは、ベースユニット(シャーシ)当たり従来比2倍の160コアを搭載可能とするなど、処理性能を強化。Hadoopシステムにおけるデータ処理や分析を高速に実行できる。加えて、Hadoopの商用ディストリビューションである「Cloudera Enterprise/CDH(Cloudera’s Distribution including Apache Hadoop)」(以下、「Cloudera Enterprise」)の最新版へ対応したことにより、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で並行して実行可能になるなど、効率的かつ柔軟にシステムを利用できるという。サポート面では、ハードウェアとソフトウェアを含めたITプラットフォーム製品の問い合わせにワンストップで対応するサポートサービス「日立サポート360」にて「Cloudera Enterprise」に対応。企業のHadoopシステムの構築、利用を全面的に支援するとしている。
2014年10月15日日立製作所は10月14日、強い外光下においても、高い視認性を実現する小型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)用光学エンジンを開発したと発表した。これまでは、光学エンジン内にある光源のLEDから発した赤・青・緑の光を拡散板で拡散させ、混ぜ合わせることで、画面の色合いや明るさを均一にしていたが、目以外の方向にも光が逃げてしまうため、画面が暗くなるという課題があった。そこで今回、LEDが発した光を閉じ込めながら混ぜ合わせる、視認性の高い光学エンジン技術を開発した。これにより、従来の拡散板を使用した技術に対して、約8倍の光利用効率となる輝度8000cd/m2を低消費電力で実現し、外光下でも高い視認性を確保したとしている。具体的には、光の通り道となる導光路自体をトンネル形状にすることで、全反射による光の閉じ込めを行うとともに、多数の粒子状のレンズを入れ、光を屈折・拡散させて混ぜ合わせた。これにより、光の損失を抑えつつ、色合いや明るさを均一にした。また、画面を明るくするためには、より多くの光を目に届ける必要があるため、導光路から出射した光を平行なビーム状にする、特殊な形状をした非球面型の専用レンズを開発し、光の損失を抑えたという。今後は、同技術による光学エンジンを搭載したヘッドマウントディスプレイの開発を行っている日立エルジーデータストレージ(HLDS)と協力し、ユーザーと実証実験を重ね、製品化に向けた技術開発を行っていくとしている。
2014年10月15日日立ソリューションズは、手動テスト支援ツール「anyWarp Capture/Replay Assist」の機能を拡張し、10月15日から提供開始する。同製品は、画面の切り替わりを自動的に検知し、エビデンスとして画面のキャプチャを取得・整形することで、手動テストの効率化を図る。同社のデータによる試算では、約3,000件のテスト項目で、手作業のテストと比べて約9.3%のテスト工数(人月)を削減できるという。今回、自動的に取得したテスト結果の画面を逐次ExcelやWordなど任意のテンプレートへ整形する「逐次整形」が新機能として追加された。また、対象アプリケーションとして、利用者の属性やクライアント環境に合わせた操作性の高い画面を特徴とする、オープンストリームの「Biz/Browser」に対応し、画面の切り替わりを検知して画面を自動で取得するほか、スクロールが必要な画面でも1枚の画像として取得することが可能になった。価格は、10ライセンスで1ヵ月8万5,000円(税別、保守費含む)。
2014年10月09日日立コンシューマ・マーケティングは8日、ふとん乾燥機「アッとドライ」を発表した。「HFK-VH500」と「HFK-V300」の2機種を用意する。発売は12月初旬。価格はオープンで、推定市場価格はHFK-VH500が15,000円前後、HFK-V300が13,000円前後(いずれも税別)。アッとドライは、従来のふとん乾燥機で用いていた「乾燥マット」ではなく、新たに開発した「ふとん乾燥アタッチメント」を採用。このアタッチメントは独自のU字型の形状をしており、ホースを取り付けてふとんの間にセットするだけで、乾燥マットのように広げる手間なく利用できる仕組みだ。アタッチメントの吹き出し口から50℃以上の温風が上下左右、前後にくまなく広がる「3Dブロー方式」により、ふとんを素早く均一に乾燥できる。ふとんサイズはベビー用からダブルまで幅広く対応。羊毛ふとん(シングル、冬コース)の場合、約38分でスピード乾燥できる。操作パネルには、残り時間やコースの設定時間がLEDで表示される時間表示ディスプレイを搭載する。ふとん乾燥用に「夏」「冬」「暖め」、靴・衣類の乾燥用に「温風」「送風」、そのほか「節電」「ダニ対策」の計7コースを用意。運転終了時にはブザーで知らせる。吸気フィルターには、ダニの死がいや花粉などのアレル物質を吸着してタンパク質を分解する「アレルキャッチャーフィルター」を採用する。さらに、VH500には抗菌・防カビに効果を発揮するというHEPAフィルターも搭載。運動靴や上履きなどを手軽に乾燥できる「くつ乾燥アタッチメント」が標準で付属する。送風コースを利用すれば、革や合皮などの熱に弱い製品にも対応。VH500には、手持ちのハンガーにかぶせるタイプの衣類乾燥カバーも付属する。ふとん乾燥アタッチメントやくつ乾燥アタッチメント、長さ約85cmのジャバラ式ロングホース等は本体に収納可能で、本体に備え付けのハンドルを利用して手軽に持ち運べるようになっている。本体サイズはいずれもW282.5×D205.5×H337.5mm、重量は約3.8kg(ふとん乾燥アタッチメント・くつ乾燥アタッチメント含む)。電源コードの長さは約1.8m。タイマーは最長150分まで設定可能だ。カラーは、HFK-VH500がラベンダー、HFK-V300がフローラルピンク。
2014年10月08日日立コンシューマ・マーケティングは7日、美容家電「ハダクリエ」シリーズから、保湿サポート器「ハダクリエ ホット&クール CM-N3000」と「ハダクリエ CM-N830」を発表した。ともに発売は11月1日で、価格はオープン。市場想定価格はCM-N3000が30,000円前後、CM-N830が20,000円前後となっている。「ハダクリエ」シリーズは、ヘッドを肌に滑らせることで、日立独自の低刺激の高保湿波形を与え、保湿成分の浸透効果をアップさせる保湿サポート器。上位モデルにあたる、ハダクリエ ホット&クール CM-N3000は、肌に触れるヘッド部分が「温」と「冷」の2つの温度帯に変化。じんわりと肌を温めながら行う「温クレンジング・温モイストアップ・温マスク」と、肌の引き締めと活性化を促す冷たい「クール」の4つのモードを搭載する。ユーザーが普段使っている化粧水と化粧用のコットを使用して、4つモードでの毛穴の汚れケア、角質の浸透する保湿ケア、毛穴の引き締めケアを行える。ハダクリエ「CM-N830」は、温・冷モード機能を省いた普及モデル。充電でも交流電源でも使用できるので携帯にも向く。両製品とも従来モデルから、肌に与える低刺激の波形を小刻みなマイクロステップ波形に変更。肌への刺激を抑えつつ、肌に通電する時間を約1.4倍に長くし、保湿成分の浸透効率を向上させた。また、新波形によって、CM-3000の温クレンジングモード、CM-N830のクレンジングモードでは、従来機種と同じ時間で効率的に、毛穴の奥の汚れを電気の性質を利用して肌に引き出し、清潔な肌へ導く。CM-3000の主な仕様は、サイズがW48×D55×H159mm、本体重量が約150g。電源アダプターとリング(2個)、スタンドが付属する。他には、温クレンジング・温モイスト・温マスクは3分間で、クールモードは1分50秒の使用で自動停止するオートオフ機能付。カラーはプラチナホワイト。CM-830の主な仕様は、サイズがW46×D41×H132mm、本体重量が約85g、蓄電池(ニッケル水素電池 DC1.2V、500mAmを2個)使用。電源アダプターとリング(2個)、スタンドが付属する。カラーはプラチナホワイト。
2014年10月07日日立ソリューションズは、日立製作所の統合システム運用管理「JP1」の活用を支援する「JP1ソリューション」の新たなラインアップとして、「JP1スマートデバイス運用管理ソリューション」を追加し、12月26日から提供開始する。同ソリューションは、PCやサーバ、スマートデバイスに関するソフトウェアやハードウェアなどのIT資産情報やセキュリティ対策状況を把握・一元管理する「JP1/IT Desktop Management 2」の導入を支援するもの。同ソリューションは「JP1導入支援サービス」と「JP1スマートデバイス運用管理カスタマイズサービス」から構成される。「JP1導入支援サービス」は、JP1/IT Desktop Management 2によるIT資産管理システムに対し、導入・運用に必要な設計・構築やコンサルティングを提供する。「JP1スマートデバイス運用管理カスタマイズサービス」では、JP1/IT Desktop Management 2によるスマートデバイス管理システムに対し、スマートデバイス管理機能範囲の拡張、使用形態に合わせたスマートデバイスに関するレポーティングなど、顧客の要望に応じてカスタマイズを実施する。
2014年10月07日ビッグローブは10月6日、Wireless Broadband Alliance(WBA)がサンフランシスコで開催中の「Wi-Fi Global Congress San Francisco 2014(WGC)」において、NGHの実証実験「NGH Live Experience」に参加する。実証実験は、NGH(Next Generation Hotspot)による公衆Wi-Fiの相互利用のおよび認知度向上を目指すもの。ビックローブを含む世界各地の大手通信会社と機器ベンダーの計26社が協力して実施する。具体的には、会場内とサンフランシスコ市内でNGHによる公衆Wi-Fiの通信環境を提供する。Wi-Fi Global Congressの来場者が700名がモニターとして参加し、NGHによるデータ通信を体験・評価する。ビッグローブは、EAP-TTLS方式に対応したID・パスワードを来場者に発行し、アクセスポイント設置事業者やハブ事業者などとの連携に取り組む。なお、ビッグローブのMVNO「BIGLOBE LTE・3G」は高く評価されており、「WBA Wi-Fi Industry Awards」の「Best Wi-Fi Service Innovation Award」部門にがノミネートされている。10月9日(現地時刻)に選考結果が発表される。
2014年10月07日日立ハイテクノロジーズ(日立ハイテク)は10月2日、人間行動データと業務・業績データなど既存のビッグデータを統合解析し、業務改善・業績向上などを支援する「ヒューマンビッグデータ/クラウドサービス」の提供を開始した。同サービスは、名札型センサーにより計測した人間行動データをクラウド環境下におくことで、業務分析などを支援する「行動データ提供サービス」と、人間行動データと業務・業績データとの統合解析によりKPI(Key Performance Indicators : 重要業績評価指標)向上要因の抽出や施策実行を支援する「業績向上支援サービス」の2つから構成される。「行動データ提供サービス」では、人に装着した名札型センサーと人がいる場所に設置する赤外線ビーコンにより、「対面情報」や「身体的な動き」「場所」を計測。同データは、クラウド環境下にて、期間や装着対象者、場所など分析に必要な条件を設定後、各種の人間行動データをダウンロードし活用する。同社は、同サービスの想定活用事例として、コールセンターでのオペレーター間コミュニケーション分析によるマネジメント力強化や、物流倉庫での作業時間の分析による作業ルート最適化・人員計画最適化、医療・福祉事業での患者(入居者)に対する各種処置への業務時間の分析による看護業務改善などを挙げている。同サービスの導入価格は、250万円(税別)。サービス利用期間が1カ月の場合、名札型センサー100個と赤外線ビーコン50個が貸し出される。「業績向上支援サービス」では、人間行動データと業務・業績データを統合解析し、業績に与える重要要因を抽出。業務改善に向けた施策の設計・実行を支援する。同社によると、同サービスは、流通店舗でのPOSデータなどの業務データとの統合解析によるレイアウト最適化や、従業員配置の最適化による業務効率の向上、売上などの業績改善への貢献が見込まれるという。なお、同サービスの導入価格は、個別見積りとなる。
2014年10月03日日立ハイテクノロジーズ(日立ハイテク)は、小型の臨床化学自動分析装置として、コンパクトサイズ(設置面積0.59m2)ながら比色項目最大処理能力を400テスト/時まで向上し、臨床検査業務の効率化と迅速化を実現した日立自動分析装置「3100」を開発し、発売を開始したと発表した。同装置は1995年に同社が発売した小型の臨床化学自動分析装置「7020形」の後継機種に位置づけられており、検査の迅速化や項目数の増加などのニーズに対応するため、新たに制御ソフトを開発し処理能力を向上させたほか、新型の試薬保冷庫により試薬架設数を増加させることで、同時分析項目数の拡大を実現したという。また、分析性能を向上させることで、試薬反応液量を少量化した場合でも、高い分析精度を維持することができるほか、内蔵型の操作部は、画面構成をシンプルにすることで、少ない操作で簡単に使用できるような工夫が施されたとしている。
2014年10月03日日立製作所(日立)はこのたび、内閣官房のデータカタログサイト「DATA.GO.JP(データジーオージェーピー)」を構築し、10月1日より本格的に稼働開始した。「DATA.GO.JP」は、行政機関が保有するデータを公開するWebポータルサイトで、日立のデータセンター内にあるクラウド基盤上で構築・運用する。従来、行政機関が公開するデータは、各行政機関のWebサイトに掲載されている情報を個別に検索する必要があったが、DATA.GO.JPにより、予算や決算、調達情報、各種統計情報、防災・減災情報など、各行政機関が保有する1万件以上のデータを、一つのWebサイトから一括して検索することが可能となる。本格稼働の開始により、試行版から機能が強化された。具体的には、データ検索ページの検索メニューや検索結果の英語表示機能の追加、各種データ詳細の英語表示数の拡大、トップページへの検索窓配置、複数の検索キーワードの設定が可能な集合検索機能の追加などによって、利便性の向上が図られている。同社は、2013年1月に経済産業省が公開したオープンデータカタログサイト「Open DATA METI(β版)」の構築・運用も実施。2014年7月に受注した「DATA.GO.JP」の構築・運用業務では、公共機関におけるオープンデータの推進において、計画策定から運用まで全面的に支援する「オープンデータソリューション」を活用したという。
2014年10月01日ダスキンは9月30日、家庭向けに「ドラム式洗濯乾燥機除菌サービス」を展開することを発表した。クリーニングを行うことで、洗濯槽の細菌を96%除去できるという。10月1日から順次、全国のダスキン サービスマスター加盟店で取り扱いを開始する。料金は1台につき税別18,000円だ。「ドラム式洗濯乾燥機除菌サービス」は、ドラム式洗濯乾燥機を対象としたクリーニングサービス。同社は2003年より、タテ型全自動洗濯機のクリーニングサービスを提供しているが、このたびドラム式洗濯乾燥機向けのサービスも開始する。同サービスでは、乾燥風路にたまった繊維くずの除去、本体内部の清掃(2回)、ドラムと水槽の隙間洗浄、除菌洗浄を行う。ファイバースコープで撮影した映像から、内部洗浄時に出た汚れを確認可能だ。清掃後には、ニオイの原因となる細菌が96%減少、ヒートポンプ乾燥方式の場合は乾燥にかかる時間が25%短縮するなどの効果があるという。
2014年09月30日日立ソリューションズは、「組込み開発向けテスト自動化ソリューション」を10月1日から提供開始する。価格は個別見積り。同ソリューションは、米QualiSystemsのテスト支援ツール「TestShell」を活用し、経験豊富なエンジニアが、事前検証、導入から保守・運用までをワンストップでサポートするもの。同ソリューションは、テストシナリオ作成・実行・管理を支援する機能を活用してテストプロセスの標準化を促進し、属人性を排除することで、安定した品質を確保する。テスト結果の参照とエビデンス(証跡)作成も可能。テストシナリオの中で、組込み機器のテストで使用する計測器、データジェネレータなどの測定機器を制御できるため、測定機器を使用するテストを自動化の対象とし、テスト自動化の範囲を広げることを実現する。また、テスト機器を開発者同士で共有し、スケジュール管理することができるため、離れた拠点にいる開発者同士でテスト機器を共有可能。これにより、限られた台数のテスト機器を効率よく使用できるほか、オフショア開発などの多拠点における分散開発に適している。
2014年09月30日日立製作所は、統合システム運用管理の最新版「JP1 V10.5」(JP1)を9月30日に販売開始する。オープンソースのクラウド管理基盤「OpenStack」やヴイエムウェアのクラウド基盤監視製品「VMware vCenter Operations Manager」との連携を強化した。「JP1」は、2014年で20周年を迎えた統合システム運用管理ソフトウェア。国内外を問わず多くの企業システムの安定稼動を支え、時代のニーズに応える機能強化を図ってきた。○OpenStackやVMwareクラウド基盤を活用したプライベートクラウド運用の効率化最新版では、今後企業での利用拡大が見込まれるOpenStack用のクラウド利用者向けサービスポータル「JP1/Service Portal for OpenStack」を製品化。OpenStackが有するITリソース割当機能に加え、企業利用で必要となる仮想マシンの利用申請に対する上長承認プロセスや、操作状況、履歴の保存・参照などの機能を備えたポータル画面を提供する。加えて、ヴイエムウェアのクラウド基盤監視製品VMware vCenter Operations ManagerとJP1の統合コンソール製品「JP1/Integrated Management」の連携を実現。クラウド基盤や仮想化機構の稼働状況を詳しく監視するvCenter Operations Managerが取得した監視状況をJP1に転送・集約することで、業務の稼働状況なども含めたデータセンター全般の運用・稼働状況をJP1の単一コンソール上で管理できるようにした。なおJP1では、「AWS(Amazon Web Services)」や「Microsoft Azure」におけるオートスケールに対応して追加された仮想マシンの監視設定を自動追加したり、AWSの監視ツール「Amazon CloudWatch」とJP1の稼働性能監視製品「JP1/Performance Management」との連携を実現するなど、クラウドサービス環境での運用性を向上させる取り組みを既に実現済み。今後もマルチクラウド環境における運用効率化を実現していくとしている。○システム環境における運用性向上このほか、大規模かつ集約化されたシステム環境での効率的な運用を実現するため、IT運用自動化基盤製品「JP1/Automatic Operation」を強化。新たにREST APIに対応したことで、既存システムとの連携や運用スクリプト、ユーザー企業独自のGUI画面からのサービスの実行、情報取得、操作などが容易に行えるようになった。統合コンソール製品「JP1/Integrated Management」では、監視マネジャー側からの操作で大量イベント発生元からの通知を抑止したり、イベント発生元で自動的にイベントの大量発生を検知して自動抑止したりする機能を追加。監視運用のニーズに応じたきめ細やかな対策が可能となり、大規模集約化されたシステム環境でのイベントストーム発生時においても、システム全体への影響を最小化するという。さらにインシデントなどの案件データの大量保存に対応するため、ITプロセス管理製品の大規模運用向けライセンス「JP1/Integrated Management - Service Support Advanced Edition」を新たに提供。案件数の増大や長期に渡る案件データの蓄積・保管に対応し、大規模環境でも過去の事例の参照など監査やナレッジに基づく効率的な運用が可能となった。○スモールスタートに適したライセンスモデルを拡充提供面では、新規ビジネスの立ち上げなど、小規模から導入しやすいライセンスをラインアップ。2013年12月から提供しているITプロセス管理製品のスモールスタート向けライセンス「JP1/Integrated Management - Service Support Starter Edition」に加え、今回新たに、高速大容量データ転送製品のスモールスタート向けライセンス「JP1/Data Highway - Server Starter Edition」の提供を開始する。また、IT資産の購入計画から運用保守、廃棄までの一連のライフサイクルを一元管理するJP1のデスクトップ管理製品を強化した「JP1/IT Desktop Management 2」も新たに提供。従来製品のシンプルな運用はそのままに、あらかじめ設定した管理対象グループごとに必要なソフトウェアを配布するなど、きめ細やかな管理機能を装備した。スマートフォン、タブレットなどのスマートデバイス管理機能もPCやサーバと一緒にオンプレミス環境で構築できるようになった。
2014年09月30日日立製作所は9月16日、流体解析や気象予測などの大規模シミュレーションに高い性能を発揮するスーパーテクニカルサーバ「SR24000」シリーズを発表した。大規模なシミュレーションを超高速で実行できるスーパーテクニカルサーバは、流体解析や気象予測、防災科学、素粒子研究、生命科学、新材料開発など、幅広い領域の科学技術計算に用いられている。また近年、あらゆる機器がインターネットに接続されるIoT(Internet of Things)時代の到来により、センサを介して社会インフラ分野の施設や設備から得られる大量データをスーパーコンピュータで解析し、活用する動きが広がっている。そのため、プロセッサ性能のみならず、大量データを格納できるメモリ容量やそのデータをプロセッサへ高速に供給するメモリ転送速度など、大規模なデータを滞りなく伝達する高い通信性能が求められるとともに、データ処理を効率化する並列処理などのソフトウェア技術や運用管理ノウハウはますます重要な要素となっている。「SR24000」シリーズは、高集積で大規模なシステム向けに2UのシャーシにPOWER8プロセッサ(周波数3.42GHz)を最大20コア搭載できる「XP1」と、高い単体性能が求められるシステム向けに4UのシャーシにPOWER8プロセッサ(周波数3.52GHz)を最大24コア搭載できる「XP2」の2モデルが用意されている。同製品は、最新プロセッサの搭載や、ノードあたりのメモリ転送速度を従来モデル比で約2.8倍となる384GB/秒に向上したことなどにより、従来モデル比で約1.6倍に実効性能を強化した。さらに、InfiniBandによるノード間ネットワークを高速化し、従来モデル比で約3.3倍となる54.2GB/秒のノード間データ転送速度を実現している。これらにより、大量データを利用した大規模シミュレーションなどの科学技術計算の迅速な処理を可能にする。また、システムの規模や用途に応じてモデルを選択できるため、消費電力や設置面積などシステム導入・運用にかかるコストを抑えつつ、高性能なスーパーコンピュータシステムを構築できるとしている。この他、従来から提供されている自動的に演算の並列処理を行う「自動並列化コンパイラ」や「クラスタ管理技術」、分散共有ファイルシステム「Hitachi Striping File System」といった独自のソフトウェア技術や運用管理ノウハウを組み合わせることで、「SR24000」シリーズの性能をシステムとして最大限に引き出すことができる。なお、「SR24000」シリーズは早稲田大学 理工学術院に先行納入され、博士課程教育リーディングプログラム「実体情報学」における計算機システムとして、ヒューマノイド、医療用ロボットなどに使われる各種アプリケーションの高速化などの研究に活用されている。9月17日より販売を開始し、12月1日より出荷を開始する。今後も、同社では「SR24000」シリーズをはじめとするテクニカルサーバを、多数の研究機関や企業の先進的な研究を支えてきた実績やシステム構築・運用ノウハウと組み合わせて提供し、高性能、高信頼なスーパーコンピュータシステムの提案、導入を積極的に行っていくとコメントしている。
2014年09月17日パナソニックは28日、「約40℃つけおきコース」を搭載したドラム式洗濯乾燥機「NA-VX9500」を発表した。発売は9月25日。価格はオープンで、推定市場価格は税別340,000円前後だ。NA-VX9500は、約40度に洗剤液を温める「約40℃つけおきコース」を搭載したドラム式洗濯乾燥機。温めることで洗剤の酵素を活性化させ、約420分かけて衣類の黄ばみ汚れを落とす。また、高水圧で洗剤を泡立てる「ジェットバブルシステム」を採用。泡水をシャワーと同時に洗濯槽へ投入するので、厚手の衣類にも泡がすばやく浸透し、汚れを浮かして落とす。乾燥では、「ヒートポンプ乾燥」方式を採用した。乾燥開始時に洗濯槽内の温度を一気に約60度にまで上げることで、「おまかせコース」では洗濯~乾燥までを約98分に短縮。シワを抑えながら乾燥する「ジェット乾燥」機能も備える。サイズはW639×D722×H1,021mm、重量は77kg。洗濯容量は10kgで、乾燥容量は6kg。自動で節電・節約する「エコナビ」機能、水で洗えないものを「ナノイー」で除菌・消臭する機能、洗濯のたびにドラム槽内を洗い流す「自動槽洗浄機能」を搭載。操作部はタッチパネルとなっている。カラーはクリスタルホワイト。パナソニックは、ナノイー機能やタッチパネルを省略したモデル「NA-VX8500」も同時に発売する。推定市場価格は税別300,000円前後だ。カラーはクリスタルホワイトとノーブルシャンパンを用意する。
2014年08月28日日立アプライアンスは26日、新たに「もみ洗い」機能を追加し、衣類のごわつきを抑えたドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-V9700」を発表した。発売は9月20日。価格はオープンで、推定市場価格は税別300,000円前後だ。BD-V9700は、衣類を洗濯槽に押し付けながら洗う「押し洗い」、衣類を叩きつけて汚れを落とす「たたき洗い」に加えて、ドラムをゆっくり回転させて衣類を小刻みに動かす「もみ洗い」を追加したドラム式洗濯乾燥機。もみ洗い機能の搭載によって衣類のごわつきが軽減され、洗い上がりがふんわりする。同社独自の洗浄技術「ナイアガラ洗浄」では、毎分80Lの水を循環させることで洗剤を衣類に浸透させ、衣類に黒ずみが付着するのを防ぐ。今回新たに、衣類に温かいミストを吹き付けて皮脂汚れを落とす「温風ミストシャワー」機能を搭載。衣類を30~40度に温めて、付着した皮脂汚れを落としやすくするほか、洗剤の酵素を活性化して、黄ばみのもととなる皮脂汚れを洗い落とす。衣類のシワを伸ばしながら乾燥させる「風アイロン」では、時速約300kmの風で衣類の温度を約60度に保ちながら乾燥させることで縮みを防ぐ。シワが伸びるまで高湿を保ち、シワが伸びたら低湿にして、一気に衣類を乾燥させる湿度コントロール機能を備える。サイズはW735×D620×H1,060mm、重量は85kg。洗濯・脱水容量は10kg、乾燥容量は6kgとなっている。左開きタイプと右開きタイプを用意。カラーはシャンパンとシルバー(左開きタイプのみ)。日立アプライアンスは同日、本体幅60cmの「ビッグドラム スリム」も発表した。推定市場価格は、操作部にタッチパネル液晶を採用した「BD-ST9700」が税別330,000円前後、大型ホワイト液晶を採用した「BD-S8700」が税別290,000円前後。温風ミストシャワー機能を省略した洗濯容量9kgの「ビッグドラム BD-V5700」の推定市場価格は税別260,000円前後だ。
2014年08月26日