独特の笑いセンスとカリスマ的存在感で、日本のお笑い界の先陣を突き進む、松本人志。初の映画監督作『大日本人』(’06)で衝撃の世界デビューを果たしてから2年、待望の監督二作目『しんぼる』が遂に完成、9月12日(土)より公開される。未だその内容は数多くの謎に包まれる中、8月27日(木)、初めて一般の観客向けに完成披露試写会が開催され、上映前に松本監督が登壇した。劇中と同じ、水玉模様のパジャマにおかっぱ姿で姿を現した松本さん。盛大な拍手で迎えられると、「こんばんは、笑いのカリスマ、松本人志です。今日も存分にカリスマ性を出していきたいと思います」との挨拶で一気に観客の笑いをつかんだ。おまけに着用のパジャマを「8,400円で売ってるので、もしよければ」と、さりげなく売り込みも。前作と同様、今回も自ら企画・監督・主演・共同脚本をこなしている松本さん。初のお披露目を迎えた感想を聞かれ、「一般の人の反応はまだ見たことないので、期待したい。でも撮り終えて編集が終わった時点でもう僕のものじゃないので、みなさんご自由に勝手に何度でも観てください」と観客の評価に委ねた。本作で、松本さん扮する素性の知れない男は、白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められ脱出を図るということは明かされているが、それ以外内容は一切伏せられたまま。やはり真相が気になるが…「内容はほとんど『おくりびと』と同じ感じ、キャストは『ROOKIES』のメンバーでやってるんで、めちゃくちゃ入るんじゃないかと(笑)。ニュートラルな感じなので、普通に観ていただければ楽しめると思います」と語る松本さん。撮影はかなり過密なスケジュールの中で強行されたようで、「本当にスケジュールがきつくて(劇中と同様に)自分も早く部屋から抜け出したいと思ってました。出来れば小栗旬くんにやってもらいたかったんですけど」とグチをこぼす一幕も。そして、ここで重大発表!このたび、『しんぼる』が10月8日(木)より開催される第14回釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーション部門に出品されることが決定した。同部門は、世界的に巨匠と呼ばれる監督の新作や、今年一番の話題作などが集まる、映画祭の中心的部門であるが、日本人監督作品が選出されるのはこれが初めて。この快挙に、映画祭側から「松本印の映画『しんぼる』は代弁してくれる。<映画たるものは映像で伝えるものだ>という表現の力を感じさせてくれる」と絶賛のコメントが届くと、松本さんは「僕の意図は伝わっているなという嬉しさです」と照れた表情を見せた。ただ、現地入りの可能性は「ちょうどこれが出てくる(第一子の誕生の)時期でもあるので、微妙なんですが」と濁すや、最後は「独身最後の作品なので楽しんで」と観客に呼びかけた。釜山のみならず、トロント国際映画祭を始め他映画祭からも多数正式招待を受けている本作。今後の動向に期待がかかる『しんぼる』は9月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:しんぼる 2009年9月12日より全国にて公開©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2009■関連記事:松本人志監督が登壇!『しんぼる』試写会(大阪)に10組20名様をご招待応援の合間の箸休めに?松っちゃん『しんぼる』×「世界陸上」コラボCM放映中松本人志監督の舞台挨拶付き!『しんぼる』試写会に10組20名様をご招待松本人志、カンヌ出品に自信またも謎多き監督第二作目『しんぼる』を発表
2009年08月27日