東北大学は11月5日、短い工程でほぼ理論限界となる発光効率を実現する有機ELが出来上がる分子材料を開発したと発表した。同成果は同大学の磯部寛之 教授(JST ERATO 磯部縮退π集積プロジェクト研究総括)の研究グループによるもので、11月4日に英国王立化学会誌「Chemical Science」に掲載された。有機ELを材料とする発光デバイスでは、デバイスに電場を印加して電流を流し、負の電荷を帯びた電子と正の電荷を帯びた正孔をデバイスの材料中で出合わせ、出合った際に生じるエネルギーを光として取り出している。これまで、リン光発光材料を活用することで、量子効率100%という理論限界値が達成されているが、理論限界値の実現するためには「有機ELデバイスを多層構造にする」ことが最良と考えられていた。今回の研究では、炭素と水素からなる「トルエン」を環状に連ねた新しい大環状分子材料を開発し、これにより単一層という単純・簡潔なデバイス構造をもちながら、ほぼ理論限界となる高い効率で光を発する有機ELを実現できることを発見した。研究では同材料を赤・緑・青という光の三原色すべてのリン光発光材料に適用できることが実証されており、白色発光を行うデバイスの作製に成功。「さっとひと吹き」するだけで照明ができあがるという。同研究グループは今回の成果について、「『単純化された分子材料で、単純化された有機 EL をつくりだす』。そんな、近未来の有機 EL 照明の姿を想像させる重要な成果となります。」とコメントしている。
2015年11月05日京都大学(京大)は10月21日、100%の変換効率で電気を光に変換する有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)材料を高性能化することに成功したと発表した。同成果は、同大の梶弘典 化学研究所教授、福島達也 助教、志津功將 助教、鈴木克明 研究員らと、九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センターの安達千波矢 センター長らで構成される研究グループによるもの。詳細は国際学術雑誌「Nature Communications」(オンライン版)に掲載された。電気を光に変える素子であり、次世代のディスプレイや照明として期待される有機ELだが、従来は電気から外部に取り出せる光への変換効率(外部量子効率)を高めるためにIrやPtといった希少元素が必要となっていた。そのため、近年、そうした希少元素を用いなくても高い外部量子効率を得られる熱活性化型遅延蛍光(TADF)材料の研究が進められてきており、2012年には外部量子効率19.3%を達成した発光材料「4CzIPN」が開発されるなど、高性能化に向けた研究が各地で進められている。今回、研究グループでは、コンピュータを用いた理論化学計算を活用することで、材料の分子構造と発光特性の相関を解明。その知見を活用し、炭素、水素、窒素のみで構成される新たな分子「DACT-II」を設計し、幅広い温度領域、輝度領域において、高効率で電気を光に変換することに成功したとする。実際に同材料を用いた有機ELでは、電気から光への変換効率は最大で100%、外部量子効率も29.6%を達成したとする。また、簡単なマイクロレンズから構成される光取り出しシートを用いた場合、外部量子効率は最大41.5%を達成したとするほか、3000cd/m2下で外部量子効率30.7%を達成したとしており、この特性により、素子の寿命も長くなることが期待されるとしている。また、低温から高温まで幅広い領域で高い発光特性を維持できるほか、薄膜状態におけるガラス転移温度も192~197℃と、高い耐熱性も確認されており、広い温度範囲での利用も可能だという。なお研究グループでは今後、長寿命化の実証や高特性・高付加価値を有する発光材料の設計・開発などを進めていきたいとしているほか、生体プローブなどの新たな有機デバイスへの展開なども進めていきたいとコメントしている。
2015年10月22日●2020年のスマートライフからアナログターンテーブルまで披露パナソニックは9月2日(ベルリン時間)、ドイツ・ベルリンで開催されるIFA 2015の会場において、Technicsブランドの新製品や、4K対応の有機ELテレビなどを発表。さらに、欧州市場における白物家電事業を2倍以上に拡大する方針などを示した。○2020年のスマートライフを提案冒頭、パナソニックヨーロッパのローラン・アバディ会長は、パナソニックが打ち出す「A Better Life, A Better World」に向けた取り組みを加速していることに触れながら、「FUTURE 2020」と名付けられたビデオを放映。2020年の生活の様子を紹介し、夢のようなスマートライフの実現が、これからわずか5年後に訪れることを示してみせた。そのアバディ会長が紹介した近未来を実現する製品のひとつが、モバイルバーチャルネットワークを使用した4Gリモート監視カメラ「Nubo」。侵入者などがあった場合に、カメラで撮影した映像をスマホに配信して、利用者が確認できるという製品だ。欧州では、金融サービスのAllianzと連携して、サービスを提供するという。Allianzのジャック・リシエ会長兼CEOは、「このサービスを利用することで、侵入者を検知したり、家庭内の水漏れなども検知し、それをスマホで見ることができる」とした。●パナソニック初の4K有機ELテレビも○アプライアンスの売上を2倍に続いて、パナソニック アプライアンス社・本間哲朗社長が登壇し、「パナソニックは、昨年のIFA 2014において、プレミアムライフスタイルの提案を宣言したが、今年はそれを発展させ、新しい家電事業ビジョンとして『Aspire to more』を掲げる」と切り出した。そして、「パナソニックは、2018年度には、欧州のコンシューマ製品で177億ユーロの販売目標を掲げているが、さらにアプライアンスの売上高を2018年までに2倍以上にする。コンシューマ製品を次の柱にする」と語った。また、パナソニックは、「イノベーション」「デザイン」「空間提案」という3つの切り口から「憧れのくらし」を実現する企業であると語り、イノベーションに関しては、洗濯機におけるセンサー技術、ドライヤーにおけるナノイー技術を紹介。デザインについては、「日本の伝統建築や庭園などの調和美をDNAに持つパナソニックデザインは、ビルトインキッチンに活かされている。欧州の住空間の様々な個性を活かしながら、心地よい調和を生み出すことができる」などとした。また、「空間提案」では、女性のためのプライベートルームを提案。快適な眠りをサポートし、起きて鏡の前に座るだけで、肌の状態をチェックして、美容商品の最適な使い方をアドバイスする事例を示した。本間社長は、「AV、白物家電、空調、照明など、100を超える商品カテゴリーと技術を持つパナソニックだからこそ、他社にはない空間提案が可能になる」と強調した。具体的な製品としては、Induction HOBを紹介。この製品に対して、シェフやディーラーから高い評価を得ていることを示した。また、和食に適した保鮮技術を搭載し、野菜の鮮度やビタミンを維持できる冷蔵庫を欧州市場でも投入。理美容分野では、アンチエイジングやクレンジング商品が成長しており、より注力していくことにも言及した。○パナソニック初の4K有機ELテレビもさらに、パナソニックの4Kの取り組みについても説明した。ここでは、LUMIX GX8やFZ300といった新製品にも搭載した4K Photo機能のほか、Firefox OSを搭載した4KテレビのフラッグシップであるCX800、曲面テレビのCR850をそれぞれ新たに発表。パナソニックハリウッド研究所を通じて、ハリウッド関係者との連携によって完成させた製品であるとした。また、映画製作のための4Kバリカムカメラやモニタも投入し、ハリウッドが求める画像を実現していることを示した。そして、本間社長が最後に発表したのが、同社初の4K有機ELテレビである「CZ950」であった。「パナソニックは、プラズマテレビによって深い黒を表現したが、有機ELテレビではそれを超える深い黒を実現した。有機ELテレビは、プラズマテレビと同じく自発光であり、パナソニック独自のプラズマ技術とノウハウで信号処理を行った。他の有機ELテレビにはない画質を実現している。アルミスタンドを採用し、インテリアにあわせたデザインを実現し、ハイエンドの家具の一部になる製品だ」と述べた。CZ950は、THXの認定を受けているほか、HDR映像もサポートするという。2015年10月から、欧州全域で発売する予定だ。●Technics復活から1年、新たなミッションとは最後に登壇したのが、パナソニック アプライアンス社常務であり、テクニクス事業推進室長を務める小川理子氏だ。○Technics復活から1年、新たなミッションとは昨年のIFA 2014で発表したTechnicsの復活から1年の経過について説明。「欧州、日本、北米など、多くの地域で展開することができた。また、多くのオーディオ評論家、オーディオ雑誌で高い評価を得た」と切り出し、「そのTechnicsは、今年、50周年という特別な年を迎える。過去50年間は "序曲"であり、次の50年間で、Techinicsはさらに進化を遂げることになる。そして、すべての音楽愛好家の生活を変えることになる」と述べた。パナソニックは、昨年のIFAでリファレンスクラスのR1シリーズ、プレミアムクラスのC700シリーズを発表したが、今年のIFA 2015では、その間のグランドクラスとして「G30シリーズ」を投入。「グランドクラスの製品は、優れた音質と快適なリスニングを提供し、妥協のない音の経験してもらえる」と位置付けた。グランドクラスのTechnics製品は、ネットワークオーディオアンプの「SU-G30」と、ミュージックサーバーの「ST-G30」で構成。スマートフォンやタブレット向けのアプリを通じた操作が可能だ。信号分配におけるジッタとノイズを最小限にするための改良を加えたほか、ネットワークを介して、SU-G30にST-G30から音楽データを転送できる。さらに、プレミアムクラスの新製品として、オールインワン型の「C500」を発表。「OTTAVA (オッターヴァ)」という名称をつけて発売する。OTTAVAは、オクターブのイタリア語で、ジャズピアニストとしても活躍する小川氏自らも、「ジャズピアノを弾くときに使う言葉。ミュージシャンがソロ演奏するとき、1オクターブ変えて弾く。C500はソロで完結する製品。リビングルームに本格的なリスニング体験をもたらすように設計され、1オクターブ変えた位置の製品として、音楽を楽しむことができる」とした。さらに、C500シリーズには、新たなスピーカーシステムを採用し、音の広がりにも特徴を持っているという。また、Technicsブランドのヘッドホン「T700」の投入も発表した。そして、最後に小川氏が発表したのが、ダイレクトドライブ方式のアナログターンテーブルの製品化計画だ。Technicsの代表的製品であるダイレクトドライブターンテーブルを、新たなモーター制御技術などを活用して再定義したもので、2016年の製品化を予定。「多くの放送局で採用された伝説のSP10を超え、多くのDJに愛されたSL1200も超える製品になる」と位置づけた。ちなみに、今年夏に公開された映画「ミッションインポッシブル」の新作で、トム・クルーズが指示を受ける際に、レコードを再生するが、ここにTechnicsのターンテーブルが使用されたという。小川氏はこのエピソードを披露しながら、「Technicsの新たなターンテーブルの開発は、我々にとっても、ミッションインポッシブルになる」と語った。
2015年09月03日LGエレクトロニクス・ジャパンは2日、同社の有機ELテレビと液晶テレビが、定額制映像配信サービス「Netflix」に対応したことを発表した。Netflixは、世界50カ国以上で6,500万人以上の会員を抱える、定額制の映像配信サービス。日本国内では9月2日からサービスを開始し、「デアデビル」などのNetflixオリジナルコンテンツのほか、ドキュメンタリー、長編映画などをストリーミング配信する。月額料金は、標準画質(SD)のベーシックプランが650円、高画質(HD)のスタンダードプランが950円、超高画質(UHD 4K)のプレミアムプランが1,450円(すべて税別)。LGエレクトロニクス・ジャパンのNetflix対応テレビは、2014年および2015年に発売されたwebOS搭載モデル。対象テレビは配布済みのソフトウェアにより、ホーム画面のランチャー上にあるアイコンからNetflixを利用できるようになっている。対象テレビの詳細は以下のとおり。なお、下記以外の機種も、2015年度中のアップデートでNetflixに対応する予定だ。○有機ELテレビ - 2015年モデルEG9600シリーズ(65EG9600/55EG9600)EC9310シリーズ(55EC9310)○液晶テレビ - 2015年モデルUF9500シリーズ(65UF9500/55UF9500)UF8500シリーズ(60UF8500/55UF8500/49UF8500)UF7710シリーズ(55UF7710/49UF7710/43UF7710)UF6900シリーズ(49UF6900/43UF6900)LF6300シリーズ(55LF6300/49LF6300/43LF6300/32LF6300)○液晶テレビ - 2015年モデルUF9500シリーズ(65UF9500/55UF9500)UF8500シリーズ(60UF8500/55UF8500/49UF8500)UF7710シリーズ(55UF7710/49UF7710/43UF7710)UF6900シリーズ(49UF6900/43UF6900)LF6300シリーズ(55LF6300/49LF6300/43LF6300/32LF6300)
2015年09月02日ニュージージャパンは9月2日、有機ココナッツシュガー「ココイズム・ココシュガースティック10本入り」と「ココイズム・ココシュガーパウチ454g」を発売する。ココナッツシュガーは、ココナッツの花が開花する前のつぼみから採れる花蜜を集め、何度も繰り返し煮詰めたもの。サトウキビから作られる砂糖と比較すると、同じ量の原料から50~75%も多くの量を生産できるとされ、国連食糧農業機関(FAO)は、「最も持続生産可能な甘味料」として報告している。また、血糖値を急激に上げない低GI(グリセミック・インデックス)食品でもある。一般的な砂糖と比べてココナッツシュガーのGI値(35)は低く、血糖値が急に上がらないのでインシュリンの分泌が穏やかになり、体で脂質が作られにくい。さらに、豊富なミネラルとアミノ酸、ビタミンB群も含んでいる。砂糖と同等の甘さを持っているため、砂糖の代わりにさまざまな料理に使用できるという。同商品は、インドネシアのココナッツシュガー専門製造会社「ココシュガー社」の製品。インドネシアのバニュマス地方で栽培・加工されたものを直接仕入れている。ココシュガー社は日本の有機JAS認証をはじめ、日・米・欧の有機認定も取得している。「ココイズム・ココシュガースティック10本入り」(500円)は、個別スティック包装タイプ4gが10本入っている。手頃な価格なので、ココナッツシュガーを試してみたい人におすすめの商品とのこと。「ココイズム・ココシュガーパウチ454g」(1,998円)は、家庭用・業務用に使用する大容量のパウチタイプ。同商品は、同社のショッピングサイト「NuZee STYLE」で販売する。また、ココイズムの製品は、全国のスポーツジム、東海地区、関東地区のドラッグストアでも購入できる。※価格は税込
2015年08月21日三菱化学とパイオニアは7月30日、ブルーライトレス塗布型有機EL照明モジュールを開発し、8月1日よりサンプル出荷を開始すると発表した。ブルーライトは波長380~495nmの光で、可視光線の中で最もエネルギーが強く、ほぼ減衰すること無く網膜に達するため、目の疲れなどの原因になる。また、就寝前に大量のブルーライトを浴びる睡眠を司るホルモンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下すると考えられている。近年、パソコンやスマートフォンなど、ブルーライト成分を多く含む光源を採用した機器の使用時間が増えていることから、長時間浴びることへの注意喚起がなされている。両社が開発したブルーライトレス塗布型有機EL照明モジュールは、有機ELパネルに青色素子を使用しておらず、光の中にごくわずかなブルーライト成分しか含んでいない。また、色温度1900K、ろうそく色タイプの同モジュールは、寝室などの照明や、医療現場での照明のほか、光による損傷が懸念される文化財や絵画などの保管用照明にも適しているとしている。
2015年07月30日LGエレクトロニクス・ジャパンは、曲面ディスプレイを搭載した65型の有機ELテレビ「65EG9600」を8月7日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別1,000,000円前後だ。65EG9600は、日本市場では初の有機ELテレビ、曲面ディスプレイ搭載テレビとして、3月に国内発表された。発表当初、2015年秋に発売するとされていたが、このたび正式に発売日を決定。LGエレクトロニクス・ジャパンはすでに、55型の「55EG9600」を5月8日に発売している。有機EL(OLED)ディスプレイは一つ一つの素子が自ら発光するため、液晶ディスプレイと異なりバックライトが不要。無色発光の「完全な黒」を表現できるのが特徴だ。RGBの有機EL画素に加えて、白のサブピクセルを追加したLG独自のWRGB方式を採用。従来よりも豊かな色彩表現を実現したという。曲面型ディスプレイの採用によって没入感を高めた。解像度は3,840×2,160ドット、4K表示に対応している。
2015年07月30日東京大学(東大)は、カーボンナノチューブ(CNT)を用いて、レアメタルであるインジウム(In)を含まないフレキシブルな有機薄膜太陽電池を開発したと発表した。同成果は、同大大学院理学系研究科の松尾豊 特任教授、同大大学院工学系研究科の丸山茂夫 教授らによるもの。詳細は「Journal of the American Chemical Society」に掲載された。従来、有機薄膜太陽電池には透明電極として酸化インジウムスズ(ITO)が用いられてきたが、レアメタルであるInは需要に対して供給量がひっ迫するリスクなどがあった。一方、CNTは元素として豊富な炭素を原料とし、かつ優れた特性を持つ材料として期待されてきたが、太陽電池分野においては、CNT薄膜による透明電極を用いた有機薄膜太陽電池の変換効率は2%程度と低かった。研究グル―プは今回、CNTを有機薄膜太陽電池の透明電極として用いるための方法論を確立した。具体的には、単層CNT(SWCNT)による薄膜に有機発電層からプラスの電荷のみを選択的に捕集して輸送する機能を付与することで、6%以上の変換効率を達成できることを確認したという。また、PETフィルムの上にCNT薄膜を転写して用いることでフレキシブルなCNT有機薄膜太陽電池を作製することにも成功したとする。なお研究グループでは今後、有機材料やデバイス構造の最適化を行うことで、さらなる高効率化研究に取り組む予定だとしている。
2015年06月18日富士フイルムとベルギーimecは6月2日、独自開発のサブミクロンオーダーのパターン形成が可能な有機半導体用フォトレジスト技術を用いて、フルカラーの有機発光ダイオード(OLED)を作製し、その動作実証に成功したと発表した。具体的には、赤・緑・青の有機EL材料をそれぞれ20μmのサブピクセルピッチでパターニングし、フルカラーの有機ELを作製。縦に40個、横にも40個配列することで640ppiのOLEDアレイを形成し、UV光を照射して試験を行ったところ、3色がともに分離して発光することを確認したほか、光を照射せずに電圧をかけた試験でも3色すべての発光をとらえることに成功したとする。今回の成果について研究グループでは、OLEDの高精細化や大型化、さらには従来に比べコスト優位性のある製造方法の確立につながる画期的なものであると説明しており、今後は、複数回のパターニングを繰り返すことができるフォトリソグラフィ方式の特性を活かすことで、赤・緑・青に第4の色を加えたOLEDアレイに加え、OLEDと有機フォトディテクタを融合させた新たなセンサなどの次世代デバイスの開発につなげたいとしている。
2015年06月02日アスクは5月21日、米AUDEZEの平面磁界・全面駆動型ヘッドホン「EL-8」シリーズを発表した。開放型の「EL-8 Open-Back」と密閉型の「EL-8 Closed-Back」を用意。発売は5月22日。価格はオープンで、推定市場価格はいずれも税込100,000円前後。EL-8シリーズは、BMWのデザイン部門「BMW Group DesignWorks USA」とのコラボレーションによって開発されたヘッドホン。独自技術「Fluxor Magnetic Technology」を新たに導入し、高い磁束密度を実現。これにより、スマートフォンやポータブルプレーヤーなどに接続した場合でも高い感度での再生環境を提供する。振動板全体に均一化された磁場を生成する「Uniforceダイヤフラム」によって、歪みを減少させ、解像感の高いサウンドを実現する。「Fazor Technology」も搭載。空気の流れを調整することで帯域のバランスを整える。最大出力は15W(130dB)で、インピーダンスは30Ω、周波数帯域は10Hz~50KHz。ケーブル長は2m。重量は開放型が460g、密閉型が480g。
2015年05月21日ロイヤルホストはこのほど、有機栽培のコーヒー豆のみを使用したホットコーヒー、アイスコーヒー、カフェラテ、エスプレッソを全国の店舗で販売開始した。カフェラテ、エスプレッソは一部店舗のみの販売となる○食事との相性にこだわりコーヒーを刷新同社では、「食事の前、食事とご一緒に、食事の後、どんな時でも美味しく、何杯でも楽しめるコーヒー」をテーマに、食事との相性にこだわった香りや味わいが豊かな有機栽培コーヒー豆を導入。昨年12月からドリンクバー設置店舗で、2015年4月からテーブルサービスの店舗で有機栽培のコーヒー豆のみを使用した新たなブレンドに変更しており、このたび全国226店全店舗に導入した。有機栽培のコーヒー豆のみを使用。ホットコーヒーは従来どおりアラビカ種100%のコーヒー豆を使用。ペルーとコロンビアの豆で香り高く、またコロンビアの重厚感とマンデリンの柔らかさをバランス良く配合し、全体的に柔らかく余韻の残るコーヒーにしたという。
2015年04月26日LGエレクトロニクス・ジャパンは、55型の曲面型有機ELテレビ「55EG9600」の発売日を5月8日に決定した。価格はオープンで、推定市場価格は628,800円前後だ。55EG9600は、日本市場では初の有機ELテレビかつ曲面ディスプレイ搭載テレビ。発表当初の発売予定は5月だったが、このたび正式に発売日が決定した。有機EL(OLED)ディスプレイは一つ一つの素子が自ら発光するため、液晶ディスプレイと異なりバックライトが不要。無色発光の「完全な黒」を表現できることが特徴だ。RGBの有機EL画素に加えて、白のサブピクセルを追加したLG独自のWRGB方式を採用。従来よりも豊かな色彩表現を実現したという。曲面型ディスプレイの採用によって没入感を高めた。解像度は3,840×2,160ドット、4K表示に対応している。発売に先がけて、4月24日から家電量販店にて先行展示を行う。展示される店舗はエディオン、ノジマ、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラの一部店舗だ。
2015年04月24日カネカは4月21日、同社の有機EL照明パネルが、東京国立博物館で開催される特別展「鳥獣戯画ー京都 高山寺の至宝ー」に出展される国宝「鳥獣人物戯画」全4巻(平安時代から鎌倉時代、京都・高山寺蔵)の展示照明として採用されることが決定したと発表した。有機EL照明パネルは、面で発光するため、展示作品を柔らかく照らし、自然光に近い証明を演出が可能となる。また、パネルが薄く取り扱いやすく、発光に伴う熱も極めて少ないため、作品の近くにパネルを設置することができ、その際、照明から近い部分と遠い部分の明暗差を抑えることができる。加えて、紫外線、赤外線の発生がないため保存科学の観点で優れているなどのメリットがある。同展は4月28日から6月7日まで「鳥獣人物戯画」全4巻が朝日新聞文化財団の文化財保護事業の1つとして保存修理が完成した記念として開催される。
2015年04月21日●国内メーカーに先駆けて有機ELテレビを投入今回の題材は以下の記事だ。LG、有機ELテレビを日本で発売 - 55型で4K対応の曲面パネル (3月25日掲載)有機ELテレビは「次世代のテレビ」として期待されつつも、なかなか世に出ない不遇の技術だった。それが、日本でもいよいよ「実用的なサイズで手が届く範囲の値段」で登場する。各社がなぜ「大画面として有機ELテレビ」を商品展開できていないか、そして、ここでLGが商品化に至った経緯を解説してみたい。○「カラーフィルター + 白」の有機ELを採用今回LGが発表した有機ELテレビのパネルには、同社独自の特徴がある。それは、「基本的に白発光のパネル」である、という点だ。液晶と有機ELの最大の違いは、有機ELが「自己発光デバイスである」ということだ。液晶はバックライトが光り、それを通ってきた光を見る「透過型」。透過型は明度と暗部のコントラストが弱くなり、色が濁りやすいという欠点を持っている。それに対し、自発光型はコントラストに優れる。今回の発表でも、「黒の黒さ」がアピールされていた。LG以外がテレビ用として開発してきた有機ELパネルは、赤・緑・青の画素毎にその色で発光するものだ。そうすれば、当然色の純度は上がり、より画質は上がる。しかし、LGが採ったアプローチは違う。白い発光体の上に赤・緑・青のカラーフィルターを乗せ、さらに、色をつけない「白」を加えた「RGBW」方式を使った。フィルターを使うということは、自発光の良さを一部捨てるということでもある。コントラストと明るさを維持するため、白の画素を加えている。これは一見、大きな技術的後退に思える。しかしLGとしては、経済合理性を追求した結果といえる。3色の画素と1色の画素では、パネル製造上の技術的難易度が大きく異なる。特に有機ELでは、画素を発光させる発光材料によって、耐久性・生産性が異なることが知られている。日本ではソニーやパナソニック、韓国ではサムスンが3色の画素で構成するテレビパネルの製造を競っていたが、現在に至るも事業化はできていない。問題は、液晶が十分に安く、画質向上を果たしてしまったという点だ。液晶はテレビに使う上でたくさんの問題を抱えていた。そのため初期のテレビは、決して画質が良いわけではなかった。しかし、生産性の高さと用途の広さは、他のディスプレイの比ではなかった。そのため、技術開発も活発化し、発色や反応性、コントラスト改善も相当のレベルに達している。かつてのライバルであったプラズマディスプレイが負けたのは、その総合力ゆえだ。有機ELは理想的な存在ではあるが、製造が大変だ。製造工場の立ち上げには相応のコストがかかり、すでにコストメリットが発揮されている液晶と戦うのは非常に困難である。テレビがどんどん売れ、技術開発や製造に湯水のように費用をかけられる時代なら話は別だが、いまやテレビは成長産業ではない。だからこそ、LGは当初からある種の割り切りを見せた。画素構造を複雑にしなければ、製造はシンプルになる。発色の面では他社が開発中のパネルに劣るが、有機ELと液晶の間で起きる「スタートの不利さ」をカバーしやすくなる。という話になると、「じゃあ、LGの有機ELテレビの画質はたいしたことがないのか」という印象を持つだろう。だが、それはちょっと違う。●先行逃げ切りを狙うLG、日本メーカーは対抗できるか有機ELという自発光技術を使う以上、コントラストの高さは、やはり液晶の比ではない。LGの有機ELテレビではフィルターを使うため、色の純度は落ちるが、そもそもコントラスト性能が高いため、液晶に比べ不利、というレベルでもない。液晶テレビで培われた色補正技術を組み合わせれば、少なくとも液晶に比べ不利な点は出てこない。まだ製品において、デモ映像以外の「普通の映画」「普通のテレビ番組」「普通のスポーツ」の画を見ていないため、筆者としての最終判断は保留としておくが、新しいデバイスらしい画質になってきている、と感じる。ここにきてLGが他社に先駆けて日本で有機ELテレビ市場を作ろうとしているのは、日本が高画質製品にうるさい市場であり、そこでの支持をテコに広く展開したい……という思惑がある。同社は日本でテレビ市場に本格参入して5年が経過した。シェアは低く、大きなビジネスになっているとは言い難いが、画質などに関する研究所を日本に設置し、かなり地道な活動を続けている。普及型から高画質モデルへとシフトチェンジする背景には、日本のLGの組織変更や体制変更といった社内事情もあったようだが、「自分達が持つ技術を軸に攻めるべき」という分析があったのは間違いない。LGは、自社の白 + カラーフィルター型の有機ELディスプレイ・パネルについて、かなり積極的な投資を行ったとみられている。元々シンプルであることに加え、リスクを先行してとったことなどから、各画素発光式の他社パネルよりも、生産量が安定してきているのでは……との観測もある。実はLGは、このパネルの外販も積極的に展開する。1月のCESでパナソニックが展示した有機ELディスプレイの試作品は、自社製のパネルではなく、LG製のパネルを使って開発されたものだった。画質面ではまだまだチューニング中、とのことだが、それでも液晶とは別次元の美しさだった。LG純正よりも良いテレビセットが、日本メーカーから出てくる可能性もある。となると、LGは量産を起動に乗せつつ他社に先行するため、できる限り多くの有機ELテレビを、市場へと素早く送り込む必要があるのだ。他社がLG製パネルを使った製品を市場投入するまでには、最低でも1年くらいの時間が必要と見られている。そのタイムラグを生かしたい、という戦略とみられる。LGエレクトロニクス・ジャパンの慶甲秀社長は、「テレビがHD(720p)からフルHDに移行した時、価格差が1.5倍程度になると加速した。今回も(有機ELと液晶では)そうなるとスピードは上がる。今すぐとはいわないが、将来的には目指したい」と会見で説明した。いまは55型4Kで約68万円と、液晶の同クラス製品に対し7割から8割高い。1年後を見据えると、「有機ELと液晶の価格差は1.5倍以内」というのは、あり得ない話ではない。韓国メーカーというと、まだ「後追い」と思っている人がいる。それはまちがいだ。彼らはすでに中国に追い立てられる立場にある。積極的にリスクをとっていかないと、すぐに入れかわってしまう可能性が高い。事実スマートフォンやスマートフォン向け部材では、そんな状況も見えてきた。LGは、テレビの開発プラットフォームを変え、スマートフォン由来のOSに変えることでも、他社に先行した。サムスンのような派手さはないが、技術面では日本メーカーの手強いライバルになりつつある。画質向上や最終的な作り込みにおいて、日本メーカーはまだ強い。だが、すでに強みはそこにしかない。だから、「全世界に対して大々的にテレビを売る日本メーカー」は減ってきている。シャープと東芝が世界戦略にブレーキをかけており、パナソニックとソニーが残る……という状態だ。その両社ともに、技術面では他社と協力のうえ、シュアなビジネスを志向することを明言している。世界のテレビ市場のトップグループに残れるか否かは、ここから数年の戦略で決まってしまうだろう。
2015年04月02日●「完全な黒」は日本市場で評価されるかLGエレクトロニクス・ジャパンは3月25日、4Kテレビの新製品「55EG9600」を発表した。日本市場で初めて発売される有機EL(OLED)テレビであり、視聴時の没入感を高める曲面パネルを採用している。本稿では同日開催された発表会の様子をレポートする。○OLEDがテレビの新しい時代を作っていく製品のお披露目(アンベール)に先立って、LGエレクトロニクスの李仁奎(イ・インギュ)専務は有機ELテレビを「夢の技術が実現した」と紹介。消費者の目の肥えた日本市場に初めて55型の有機ELテレビを投入できたことは、LGにとって大きな意味があると語った。続いて登壇した同社の慶甲秀(キョン・ガプス)社長は、「今日は歴史的な発表会だ」と切り出し、ブラウン管が液晶になり、フルHDから4Kになって「その次の時代に求められるテレビこそ有機ELテレビだと確信する」と胸を張る。また、新製品の画質性能に触れ、「有機ELでしか見られない映像が楽しめる時代がやってきた」と訴えた。有機ELでは画面を構成するピクセルの一つひとつが自発光して光量を最適化する。そのため、引き締まった「完全な黒」を再現できる。一方、従来の液晶テレビは画面をエリアに分けてバックライトで部分調光する仕組みのため、光を完全に遮断できず、黒の再現が難しかった。こうしたわかりやすい差別化ポイントを前面に出して訴求し、日本市場でのシェア拡大を図ると言う。LGエレクトロニクス・ジャパンの首藤部長は、有機ELテレビだけでなく、4K IPSパネル採用のラインアップも6シリーズ14モデル投入し、日本市場における同社の存在感を高めていくと表明した。●有機EL曲面型テレビ、LGだけの4つの特徴55EG9600は、本年1月に米・ラスベガスで開催された家電製品展示会「2015 International CES」で同社が参考展示していたものと同じ製品だ。発表会ではその特徴を大きく4つに分け、わかりやすく説明していた。その4つとは、「Perfect Black」「Perfect Color」「Perfect Curve」「Art Style Design」だ。Perfect Blackは、前述の通り有機ELの特徴を活かしてくっきりとした深い黒が表現できること。Perfect Colorは色再現性の高さを指す。従来の有機ELのRGBの画素に加えて、白(W)のサブピクセルを追加した同社独自のWRGB方式を採用しており、繊細で鮮やかな色表現を実現している。Perfect Curveは、カーブしたディスプレイ面による没入感の高さ。画面が大型化すると画面中央と周辺部に視野角差が生じてしまう。これを映画館の大型スクリーンのように画面を湾曲させることで、視野角差を軽減するわけだ。Art Style Designは、パネル最薄部で0.6cmというスリムなデザインのこと。有機ELテレビにはバックライトが存在しないため、その分だけ薄型化と軽量化が図れる。同社ではリビング等に設置したとき、まるで浮いているように見える存在感だとアピールしている。この4つ以外で目についた特徴としては、有機ELだからこそ実現できた0.0001ミリ秒以下という反応速度の高さ(液晶の1,000倍以上であるという)や、オーディオ機器メーカーのHarman/Kardonと提携して開発したサウンドシステム、操作性を向上したテレビ用OS「webOS 2.0」の採用などが挙げられる。国内テレビ市場は、地デジ完全移行や消費税増税前の駆け込みで活況だった時期に比べると、かなり盛り上がりに欠ける状況だが、LGが今を選んで虎の子の有機ELテレビを国内市場に投入する理由は何だろうか。LGエレクトロニクスの李専務は、大型テレビの買い替えタイミングが近づいていることや、東京オリンピックに向けた盛り上がりへの期待感はもちろんだが、パネルの歩留まりが向上し、安定供給のめどが立ったことが大きいと言う。「ずっと日本市場に展開したかったが、やっと自信を持ってお届けできる製品が作れた」と李専務。日本市場は消費者の目が肥えており、海外メーカーの参入は難しいとよく言われるが、品質に厳しい日本市場だからこそ、他社にない有機ELテレビに魅力を感じてもらえるという読みのようだ。○ぱっと見ただけでわかる黒の表現力発表会場の製品展示コーナーでは、55V型の55EG9600のほか、65V型の65EG9600や、液晶テレビのEC9310シリーズなども展示していた。有機ELテレビの55EG9600を従来の液晶テレビと並べて比較展示したコーナーでは、55EG9600の黒の深みの違いがぱっと見ただけですぐにわかった。また、サンプル映像は動きの速い映像が多く用意され、応答速度の性能もアピールしていた。実際に曲面パネルを見てみると、思ったほど違和感は覚えない。斜めから見るとカーブが目立つが、正面から見ているとだんだん歪みが気にならなくなり、むしろ画面の中心が見やすくなって目の負担が減っているように感じた。同社によれば、まずは都市部の大型量販店から実機を展示していくという。有機ELと曲面ディスプレイが気になる人は店頭で実際に視聴してみるとよいだろう。
2015年03月26日LGエレクトロニクス・ジャパンは3月25日、55型の曲面型有機ELテレビ「55EG9600」を発表した。発売は5月で、価格はオープン。推定市場価格は628,800円前後。日本市場では初の有機ELテレビかつ曲面ディスプレイ搭載テレビとなる。有機EL(OLED)ディスプレイは一つひとつの素子が自ら発光するため、液晶ディスプレイと異なりバックライトが不要。無色発光の「完全な黒」、そして「無限大(※)」のコントラストを表現できることが特徴だ。 ※コントラスト比 1;1,000,000以上今回発表された55型の曲面型有機ELテレビ「55EG9600」は、RGBの有機EL画素に加えて、白のサブピクセルを追加したLG独自のWRGB方式を採用。従来よりも豊かな色彩表現を実現したという。応答速度は0.001ミリ秒以下(GtoG)と非常に高速で、残像感のない映像を提供する。解像度は3,840×2,160ドット、4K表示に対応している。55EG9600は曲面型のディスプレイを採用したことも特徴。大型の平面パネルでは画面中央と周辺部の視野角差が生じるが、曲面型とすることで視聴ポジションからの画面の距離を均等に近づけている。有機ELそしてIPSパネルのメリットでもある広視野角との相乗効果で深い没入感を得られるという。また、バックライトが不要な有機ELの特徴を活かし、最薄部わずか6mmのスリムデザインとなっている。サイズはW122.6×D21.3×H76.0mm、重量は18.9kg(ともにスタンド含む)。消費電力は390W(待機時0.3W)、年間消費電力量は266kWh/年。チューナーは地上/BS/110度CSを2基ずつ搭載。USBハードディスク録画に対応し、裏番組録画も可能となっている。Wi-Fi機能を備え、OSにwebOS 2.0を搭載している。インタフェースはHDMI×3、USB×3、有線LAN×1など。スピーカーは出力20W(10W+10W)。同社はさらに2015年6月に55型の曲面型有機ELテレビ「55EC9310」(推定398,800円前後)、2015年秋に65型の曲面型有機ELテレビ「65EG9600」(推定998,800円前後)の発売を予定している。
2015年03月25日小川珈琲はこのほど、「小川珈琲 有機リキッド」を全国で発売した。○厳選された原料をもとに仕上げた、リキッドコーヒー&ティー同社ではこれまで、コーヒーのおいしさを追求し、原料を厳選してきた。どのような環境で、どのように育てられて、どんな味わいを持っているのか、さまざまな原料を試飲しながら、素材を厳選。それら原料を栽培した農園は、日よけなどの役割を持つシェードツリーの活用や、動植物など自然の力を活用した持続可能な運用を行っているという。今回発売となった「小川珈琲 有機リキッド」はこれら厳選された原料をもとに、手軽に味わえるおいしさを持つリキッドコーヒー、リキッドティーに仕上げている。「小川珈琲 有機バードフレンドリー コーヒー 無糖/微糖500ml」は、森林の木陰で栽培され、ゆっくりと甘みとうまみが熟成されたコーヒー。スミソニアン渡り鳥センターが自然環境に配慮して栽培されたコーヒーに与える認証である、「バードフレンドリー 認証コーヒー」となる。商品の収益の一部は世界中の渡り鳥保護活動の運営資金として活用される。「微糖」は、香ばしく爽やかな香りとすっきりとした苦味、まろやかなコクとほんのりとした甘さ。「無糖」は、香ばしく爽やかな香りとすっきりとした苦味、まろやかなコクとクリアな後味が特徴だという。希望小売価格は、各450円(税別)。「小川珈琲 オーガニック紅茶 無糖 500ml」は、肥料づくりやハーブの活用など自然の力を活かした環境で栽培された紅茶。原料となる茶葉を収穫するバングラデシュ北西部に位置するカジカジ茶園では、園内での有機肥料づくりや、日よけと虫よけになるハーブ類や樹木の植栽など、自然の力を活かしながら環境に配慮した栽培を行っている。同商品は、透明感のある甘さと心地よい渋み、爽やかな苦味としっかりとしたコクが特徴となる。希望小売価格は、450円(税別)。パッケージは、京都に生まれ、鍛え育てられた伝統の味と、本物を追求し続ける同社の、その堅実さを表したデザインに仕上げた。日本の伝統文様である七宝をもとにしたオリジナルの「珈琲文様」と「紅茶文様」で、京都の伝統や品質を表現している。
2015年03月12日国立天文台は2月26日、アルマ望遠鏡を用いた観測の結果、地球から4700万年光年の場所にある渦巻銀河M77の中心部に存在するブラックホールの周りに、有機分子が集中して存在することを明らかにしたと発表した。同成果は国立天文台の高野秀治氏と名古屋大学の中島拓氏を中心とする研究グループによるもので、天文学専門誌「日本天文学欧文研究報告」に掲載された。銀河における爆発的星形成領域(スターバースト)や銀河中心に存在する活動的なブラックホール(活動銀河核)は銀河の進化を考える上で重要な調査対象とされる。M77の中心には活動的なブラックホール(活動銀河核)があり、その周囲を爆発的星形成領域(スターバースト)が半径3500光年のリング状(スターバースト・リング)に取り囲んでいることが知られている。同研究チームはこれまで、国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡を用いて、既にこの銀河で各種分子が放つ電波の観測を行っており、今回の研究は、アルマ望遠鏡を用いることでさらにそれを発展させたかたちだ。アルマ望遠鏡による観測では、活動銀河核とスターバースト・リングにおいて一酸化炭素やシアノアセチレン、アセトニトリルなど9種類の分子の分布が捉えられた。分子によって分布はさまざまで、特に原子の数が多いシアノアセチレンやアセトニトリルが活動銀河核の周囲に豊富に存在していたことは中島氏らを驚かせた。こうした分子はブラックホール周囲では強烈なエックス線や紫外線放射によって壊されると考えられていたからである。同研究グループは活動銀河核のまわりではガスが非常に濃くなっているため、中心部からエックス線や紫外線が遮られることで有機分子が壊されずに残ったのではと推測しており、「さらに広い周波数範囲での観測や、より高い解像度での観測によるデータが来る予定ですので、詳しく全貌を明らかにすることができ、驚きの結果もさらに出てくると期待しています」とコメントした。
2015年02月27日住友化学は1月22日、米Universal Display(UDC)から印刷法を適用した有機EL照明デバイスに関する技術のライセンス供与を受けることで合意し契約を締結したと発表した。住友化学は、今回の契約で取得した技術ライセンスを活用することにより、照明デバイスの発光効率向上に向けた技術開発を加速させ、有機EL照明事業の拡大を図っていくとしている。
2015年01月22日グンゼは1月14日、信州大学と共同で、軽量で安全、かつ洗濯耐久性に優れた有機導電性繊維を使用したニット(編物)素材を開発したと発表した。このニット素材は、日産自動車と山梨大学、信州大学が共同開発した有機導電性繊維を使用し、ウェアラブル機器への対応を目指して開発されたもの。有機導電性繊維は、導電性のある高分子を繊維化したもので、金属煉り込み型や金属コーティング型の従来の導電性繊維に比べて、洗濯耐久性や人体への安全性に優れている他、軽量で装着型デバイスに適することが期待できる。さらに、ニット構造にすることにより伸縮性が付与でき、身体にフィットして動きやすく、ウェアラブルに適した特性も期待できるという。今後、2015年度中に肌着・ストッキング形状のスマートテキスタイル製品の開発を目指すとコメントしている。
2015年01月15日LG Electronicsは、4K対応の有機ELテレビ2015年モデル7タイプを、米・ラスベガスにて6日(現地時間)から開催される家電製品展示会「2015 International CES」で展示する。いずれもLG独自のスマートテレビ向けプラットフォームの最新バージョン「webOS 2.0」を搭載する。LGは有機ELテレビの一般家庭への普及を目指し、ラインナップを拡充。このたびのCES 2015で展示するのはフレキシブルパネルを採用した77型の「EG9900」や、曲面パネルを採用した65型の「EG9600」など7モデル。いずれも直感的な操作が可能な独自プラットフォーム「webOS 2.0」を採用し、ユーザーは好みに応じてカスタマイズできるようになっている。また、音響はオーディオ機器メーカーのHarman/Kardonと提携して開発した「マルチチャンネルウルトラサラウンドシステム」を採用している。本体をスリムに見せる「アートスリムデザイン」を用いて、映像への没入感を向上させた。テレビが宙に浮いているような印象を与える透明なスタンドを使用している。
2015年01月06日ソニーは12月17日、さまざまなデザインのアイウェアに装着することでウェアラブル端末を実現する、アイウェア装着型の片眼用ディスプレイモジュールを開発したと発表した。同モジュールには、独自の有機EL技術と半導体駆動技術により実現した0.23型超小型高精細カラー有機ELディスプレイが搭載されている。解像度は640x400画素。コントラストは1万:1以上と高く、黒をより深く表現できる他、sRGB色域を100%カバーするメリハリのある色彩豊かな美しい映像を表示する。また、従来パネルでは画素構造において、RGBストライプ配列内に色純度を確保するための遮光部を配置していたが、新開発パネルでは、配列を最適化することで遮光部を最小化し、画素サイズを小さくすると同時に開口率を向上させている。これにより、屋外での使用に必要とされる輝度の維持とパネル外形10.2mm×7.9mmサイズの超小型化を両立させている。さらに、小型・軽量を追求するため、同ディスプレイ専用に開発された超小型専用光学ユニットを搭載しており、晴天下でも暗い屋内でも照度環境によらず、同ディスプレイによる高画質の映像を投影できる。投影された映像は視野角に換算すると対角13度になる。これは2m先の16型ディスプレイによる映像と同等の視野であり、実世界の視界の妨げとならずに必要な情報を確認できる、サブウィンドウとしての活用に適した画面サイズに設計されている。そして、小型の有機ELディスプレイと光学ユニットに加え、スマートフォン相当の処理能力を持つプロセッサと無線機能、各種センサを有する制御基板を、独自の高密度実装技術によって小型化した。これにより、高機能でありながら小型で約40g(ディスプレイ表示部:約22g、その他:約18g)の軽量を実現し、アイウェアに装着しても使用者の負担となりにくく、違和感の少ない形状の小型デザインが可能になったという。この他、同モジュールの高い処理能力を生かして、さまざまな活用法に向けたアイウェア型ウェアラブル端末ソリューションを提供するため、アプリケーション開発用のソフトウェア開発キット(SDK)が用意されている。同キットを用いて用途に合わせた専用アプリを開発することにより、同モジュール自体にアプリを搭載して単独で使用することや、無線接続したスマートフォンのアプリから動作させることができるようになる。そして、豊富な演算機能と無線機能を生かし、クラウドデータと連携したアプリケーションやインフラシステムと連携したアプリケーションなど、アイウェア型のウェアラブル端末の新たな用途の開拓を目指すという。さらに、ソフトウェア開発キットとともに機器連携のための通信仕様を公開し、無線接続したさまざまな機器とアイウェア型ウェアラブル端末を組み合わせたより便利な使い方を可能にするとしている。なお、ソニーでは、2015年内に同モジュールの量産開始を目指している。
2014年12月18日ソニーは17日、対角0.23インチの超小型カラー有機ELディスプレイを備えた、アイウェア装着型の片眼用ディスプレイモジュールを発表した。2015年内に量産開始を目指し、対応アプリケーション開発のためのSDKも用意する。世界最小クラスとなる対角0.23インチの超小型カラー有機ELディスプレイと、超小型光学ユニット、スマートフォン相当の演算処理能力を有する小型制御基板を備えた小型軽量モジュール。パネルは新開発で、遮光部の最小化と画素サイズの小型化を行いながら、開口率を従来パネルの55%と比べ、95%に向上させた。また、、0.23インチの小型サイズながら、ピクセル数640×400の高解像度を実現している。搭載プロセッサはCoretex-A7。Bluetooth 3.0+High Speed、IEEE801.11b/g/n準拠の無線LANなどの通信機能も備え、スマートフォンやタブレットなどとの連携も見込む。モジュール全体で約40gと軽く、ファッション性の高い眼鏡やゴーグル、サングラスなどのアイウェアに装着でき、付け外しも可能。投影映像は、2メートル先の16インチディスプレイと同等のサイズ。想定用途としては、スポーツやエンターテイメントなど特定用途のアイウェアを販売するメーカーや、自社製品とウェアラブルデバイスとの連携を検討する電機メーカーなどへの販売を予定する。例えば、スポーツ用サングラスに装着してスマートフォンと接続し、コースマップや距離情報などを表示させるといった使い方を想定する。表示仕様はH640×V400ピクセル、表示色はRGB 24bit、色域はsRGB100%。ディスプレイ輝度が最大800cd/平方メートル、コントラスト比が10,000:1以上、ディスプレイ応答速度が0.01msec以下。搭載センサーは電子コンパス、加速度、タッチ。バッテリ容量は400mAh。重量は約40g(ディスプレイ表示部が約22g、その他が約18g)。
2014年12月17日“大地にやさしい農業”をコンセプトとして有機農業を支援する活動「SHARE THE LOVE for JAPAN」は、11月24~26日にかけて、「土~有機農業という生き方~」と題したイベントを東京・渋谷区にあるヒルサイドテラスC棟ギャラリーで開催した。2014年の活動の集大成として、写真展示や試食会などが行われた。今回のイベントのメインは、本プロジェクトを象徴する有機農業の先駆者や挑戦者が真摯に大地と向き合いながら誇り高く生きる姿を撮影した写真家・公文健太郎氏の作品を展示。有機農業に奮闘する2人の挑戦者や、立ちはだかる壁を様々な知恵と努力で乗り越えてきた有機農業の先駆者たちの力強い生き方が写真を通して紹介された。有機野菜に関心の高い方々はもちろん、代官山にショッピングに訪れた若者たちも多数来場。先駆者、挑戦者らの手により育てられた野菜の提供や、“土のレストラン”で有名な「ヌキテパ」の田辺シェフ監修によるそれらの農作物を使った土粥の試食なども行われた。来場者からは「今までこんなに美味しい野菜を食べたことはない!1つ1つの野菜の味がそれぞれ違っていて感動した」、「土のお粥と聞いて食べる瞬間はドキドキしたが、食べてびっくり。お米と野菜の旨みでコク深くとっても美味しかった」といった声が寄せられ、大地の力強さと有機農業の豊かさが視覚と味覚で感じられるイベントとなった。写真家の公文健太郎氏は「たくさんの人に来場いただきありがとうございます。今回、写真だけでなく展示や料理などSHARE THE LOVEの世界を五感感で体感できるイベントとなっています。来場者の皆さんから有機農業に関する期待や魅力をお聞きできとても楽しかったです」と感想を語った。
2014年11月26日東北大学と中央大学、岡山理科大学、名古屋大学は11月24日、有機金属中の電子の動きをレーザ光の照射によって凍結・秩序化することに成功したと発表した。同成果は、東北大学 大学院理学研究科の岩井伸一郎教授、石原純夫教授、中央大学 理工学部の米満賢治教授、岡山理科大学 大学院理学研究科の山本薫准教授、名古屋大学 大学院工学研究科の岸田英夫教授、東北大学 金属材料研究所の佐々木孝彦教授らによるもの。詳細は、英国科学雑誌「Nature Communications」に掲載された。一般に、光の照射は固体物質を加熱する。これは、物質を構成する電子や原子が光から運動エネルギーを得て、動きやすくなるためである。一方、真空中の孤立原子では、レーザ光の照射によって原子が"止まる"という現象(レーザ冷却)が知られている。レーザ冷却は、気相の原子に特有の仕組み(ドップラー冷却)によるものである。このため、光によって固体中の電子の運動を止めるためには全く異なる原理が必要となる。この固体中の電子を"止める"方法は、30年以上前に提案されていた。金属に電場を印加すれば、電子は加速され、電場の向きを反転させれば電子もそれに追随して向きを変える。また、電子が追いつけないほど素早く電場の向きを変え続けると、電子はどちらの方向へ動いたらよいのかわからなくなって、結局止まってしまうと考えられていた。電子の動きが追随できないほど素早く電場の向きを変えるためには、1秒間に百~千兆(1014~1015)回のスイッチングが必要となるが、この周波数はちょうど光の振動数に相当する。つまり、物質に光を照射すれば、電子に高周波数の交流電場をかけることができる。しかし、理論計算によればこうした高周波の電場によって電子を止めるためには、物質の破壊限界をはるかに超える強い光が必要となる。このため、物質を壊さずに電子を止めることは現実的には不可能だった。そこで、研究グループは7フェムト秒(fs)という極めて短いパルス幅の赤外(中心波長1.7μm)レーザ光を開発した。この波長の光において、7fsという時間は電場の振動の1.5周期しか含まない。また、7fsは原子が動く時間スケールよりも短いので、物質が原子の熱振動によって温度が上がったり、原子移動によって物質が壊れる暇もない。この短パルスを用いることによって、試料を壊したり、極端な高温にすることなく10MV/cmの大きな電場を印加することが可能になった。そして、典型的な有機金属の1つであり、BEDT-TTF分子とI3分子が層状に積層した電荷移動錯体である2次元有機金属(α-(BEDT-TTF)2I3)中の電子の動きをこのフェムト秒レーザ光を照射して凍結、秩序化することに成功したという。研究グループでは、より強度が大きく、よりパルス幅の短い光の開発を行っている。この新しい光によって、将来、物質の中の多数の電子を止めるだけでなく、好きな方向に動かしたり、並び方を変えたりすることによって、物質の色、電気抵抗、磁性を瞬時に自在にデザインすることが可能になることが期待できるとコメントしている。
2014年11月26日ソニーは11月19日、4,096×2,160ドットの有機ELパネルを搭載した30型マスターモニター「BVM-X300」を発表した。2015年2月の発売予定で、希望小売価格は3,880,000円。BVM-X300は放送局や映像制作プロダクションに向けた業務用モニター。業界で初めて、4K対応の30型有機ELパネルを搭載し、より忠実な黒の再現性や100万:1以上の高コントラスト、優れた応答性を提供する。表示可能な色域は、デジタルシネマ要求仕様の「DCI-P」を完全に包含するほか、次世代放送の映像制作規格「ITU-R BT.2020」のほとんどをカバーする。
2014年11月19日大阪大学(阪大)は11月10日、有機半導体の表面では結晶内部と大きく異なる構造が実現していることを明らかにしたと発表した。同成果は、同大大学院 基礎工学研究科の若林裕助准教授らによるもの。東京大学の竹谷純一教授、堀田知佐准教授、理化学研究所の是常隆上級研究員らと共同で行われた。詳細は、「Nature Communications」に掲載された。有機半導体は安価、軽量なデバイス素材として、有機ELディスプレイなどで、すでに実用化されている。通常のシリコンの代わりに有機半導体を使ってトランジスタを作った場合、有機半導体の表面近傍数ナノメートルを電気が流れるが、このような表面付近の狭い領域で分子がどのように並んでいるかはほとんど知られていなかった。研究グループでは、高エネルギー加速器研究機構(KEK) 放射光科学研究施設 フォトンファクトリー(PF)の放射光を用い、ホログラフィの考え方を応用した特殊な解析法によって、表面付近の分子の並び方が結晶内部と大きく異なる例を発見した。さらに、この変化によって電気伝導性も表面と内部で差が出ることを理論計算によって確認したという。今回発見されたような自発的に生じる表面構造は、自己修復機能を持つ極薄膜が半導体表面に形成されることを示している。このため、利用する分子を選び、分子一層レベルで伝導性を制御することで、精密かつ安定な微細デバイス製造技術に繋がることが期待されるとコメントしている。
2014年11月13日セイコークロックは11月12日、透明分散型無機EL発光シート、およびマルチカラー分散型無機EL発光シートを開発したと発表した。12月よりサンプル出荷を開始する。無機ELシートは発光層・誘電体層・電極層など複数の印刷層から構成されるが、従来品の各印刷材料は不透明だった。今回、独自技術により、全ての印刷層の材料を透明化し、無機ELシート完成体の透明化を実現した。これにより、表裏両面が発光するという特徴も併せ持つことが可能になった。用途として、ソーラーセルと組み合わせた腕時計の文字板照光、各種メータのバックライト、両面発光サインボードなどを想定しているという。また、透明ELと従来ELの2層構造にすることにより、マルチカラー化を実現した。これにより、発光色A、発光色B、発光色A+Bの3色の発光が可能となる。用途として、各種液晶表示器やスイッチシート・表示シートに搭載し、バックライト色を切り替えることによりモード変更やアラートなど、状態を判りやすく表示することなどを想定している。その他、店舗サインや誘導サインなど、各種サインボードにも活用できるとしている。なお、透明分散型無機ELシートは、輝度が透過率50%タイプで約50cd/m2、透過率70%タイプで約30cd/m2。輝度半減寿命は1000時間。厚さは約0.15mmである。マルチカラー分散型無機ELシートは、1色目の輝度が約60cd/m2で、2色目・3色目は発光色による。輝度半減寿命は1000時間。厚さは約0.3mmとなっている。
2014年11月13日ASUS JAPANは28日、Android Wearを載せたスマートウオッチ「ASUS ZenWatch」(WI500Q)を発表した。発売時期は2014年11月下旬。価格はオープン、店頭予想価格は税別29,800円前後。Android 4.3以降を搭載したスマートフォンやタブレットなどとペアリングし、端末側に届いた着信やメール、SMSの新着メッセージなどを手元で確認できるスマートウオッチ。歩数計や心拍数計も備え、健康管理アプリと連携するほか、端末側のカメラを遠隔操作できる「Remote Camera」機能、ペアリング端末の音を鳴らして場所を探せる「電話を探す」機能なども搭載する。IP55準拠の防塵・防水機能も備える。ディスプレイは1.63インチの曲面有機EL(AMOLED)を採用し、解像度は320×320ドット。表面ガラスはコーニングの強化ガラス「Gorilla Glass 3」となる。本体サイズはW39.8×H50.6×D7.9~9.4mm。重量は本体が約50g、リストバンドが約25g。プロセッサはSnapdragon 400、ストレージが4GB、メモリが512MB。センサーは電子コンパス、加速度、ジャイロの9軸。通信機能はBluetooth 4.0。バッテリ容量は369mAhで、駆動時間は計測中(約1日の見込み)。充電時間は約2.5時間。
2014年10月29日ASUS JAPANは28日、Android Wear搭載スマートウォッチ「ASUS ZenWatch」(WI500Q)を発表した。発売時期は2014年11月下旬。価格はオープンで、店頭予想価格は税別29,800円前後。Android 4.3以降を搭載した端末とペアリングし、端末側に届いた着信やメール、SMSの新着メッセージなどを手元で確認できるスマートウォッチ。端末側のカメラを遠隔操作できる「Remote Camera」機能、本体を手で覆うと音をミュートにできる「覆ってミュート」機能、プレゼンテーション時に時間管理ができる「Presentation Control」機能、ペアリング端末の音を鳴らして場所を探せる「電話を探す」機能なども搭載する。歩数計や心拍数計も備える。ディスプレイは1.63インチの曲面有機EL(AMOLED)で、解像度は320×320ドット。表面ガラスはコーニングのGorilla Glass 3。プロセッサはSnapdragon 400、ストレージが4GB、メモリが512MB。電子コンパス、加速度、ジャイロの9軸センサに加え、IP55の防塵・防水機能も有する。本体サイズはW39.8×H50.6×D7.9~9.4mm。重量は本体が約50g、リストバンドが約25g。通信機能はBluetooth 4.0。バッテリ容量は369mAhで、駆動時間は計測中だが約1日を見込む。充電時間は約2.5時間。
2014年10月28日