美と健康はやはり内側が整っていることで実現できます。身体にいいものを食べて、質のいい睡眠をとって、適度な運動をする。でもちょっと忙しかったりするだけで、そんな当たり前のこともなかなか難しかったりしますよね。そこで頼りになるのがサプリメント。普段の生活にプラスすれば、活性酸素をケアしたり、肌のうるおいをチャージすることだって可能です。毎日の積み重ねはエイジングケアにも大きな力となります。今回は、私が愛用して本当に良かったと思う秀逸なサプリを3点ご紹介。ぜひインナーケアにお役立てください。活性酸素にアプローチ! 注目の「水素」サプリ『ハイドロゲン フォー フィメール 』いま最も注目されているのが、「水素」ではないでしょうか。水素水や水素バスなど、様々な商品がマーケットを席巻しています。私も数年前より “水素スティック” を活用するなど生活に水素を取り入れていますが、やはり水素の活性酸素除去力は素晴らしいものがあると感じています。老化にもアプローチしますし、錆びにくい身体へと導いてくれる、まさに美と健康の救世主ですね。2016年4月に発売される『ハイドロゲン フォー フィメール』(パッソ/90粒 ¥8,000 税別)はそんな素晴らしい水素の力を手軽に取り入れることができる水素サプリメント。サンゴカルシウム、紫菊花エキス、レスベラトロール、イソフラボンなど、女性にとって積極的に摂りたい成分がたっぷり含まれています。発売前にモニターとして続けてみたのですが、目覚めが良かったり、疲れが取れやすかったり、二日酔いしづらかったり(個人の感想です)と良いことづくめでした。個人的にも発売が楽しみなサプリメントです。不要なものを排出してから、栄養素を補給新発想サプリメント『エステ キュイジーヌ』カラダの不要なものを排出させて、必要な成分を補う事を目的に開発された基礎体内ケアドリンク『エステ キュイジーヌ』(ニュートリション・アクト/15包入 ¥3,920 税込)。補うことに着眼したサプリが多い中、出すことの大切さにも重点が置かれています。野菜の中でも最もデトックス効果が高いクロロフィルと食物繊維が豊富に含まれる大麦若葉やほうれん草、アカシア食物繊維など10種類の野菜に、カラダに必要な成分大豆ペプチドやセラミド、コラーゲンペプチド、ビタミン各種を配合。1包わずか 26kcalで、水や牛乳に溶いてもよいし、私は豆乳やヨーグルトにも混ぜていただきます。美味しいから続けるのも楽しくなりますよ! カラダの内側がスッキリする感じで、気持ちがいいんです。内側からのうるおいを叶える機能性表示食品『うるおうヒアルロン酸』『うるおうヒアルロン酸』(ファイン/210g ¥3,480 税別)は、飲み始めてすぐに、全身にうるおいを感じるようになった機能性表示食品。肌の水分を保持して肌の乾燥を緩和する機能があるヒアルロン酸Naを配合した、溶かすタイプのサプリメントです。ヒアルロン酸Naはもちろんですが、このサプリの素晴らしいのはコラーゲンも1回分あたり5250mg、エラスチンペプチドも15mg、さらに美肌に欠かせないハトムギエキス末も450mg含まれているんです! これを飲み始めてから、スキンケアのパフォーマンスも高まりましたし、(個人の感想ですが)化粧のノリもぐっと良くなりました。もう私のライフスタイルに欠かせないサプリメントです。サプリメントをうまく活用すれば、面倒さも感じずにキレイと健康を手に入れることが可能となりますね。今後もおすすめのサプリメントをご紹介させていただきますね。
2016年03月09日土屋太鳳がWOWOWで2016年春にスタートする東野圭吾原作の連続ドラマ『カッコウの卵は誰のもの』で主演を務めることが5日、明らかになった。ドラマは「遺伝子」という題材をもとに、 親子二代でトップスキーヤーを目指す父と娘が不可解な事件に巻き込まれながらも真実に近づこうとする姿を描きつつ、親子の絆、血のつながりとは何かを深く問いかけるヒューマン・サスペンス。NHKの連続テレビ小説『まれ』の後、初の連続ドラマ主演となる土屋は「今回の出演が決まったと聞いた時は、ただただ驚きました。あの深い世界を私がどこまで表現できるのか、今は緊張の思いでいっぱいです。スキーは趣味として親しんできたスポーツで、高校の授業を通して検定を受けた経験もあるので、それを題材とした作品に出演できて本当に幸せです。しかし、トップアスリートの物語ですので、壮絶な努力と精神力を描くためにも厳しい撮影になると覚悟しています。また、物語の重要なテーマの一つに『遺伝子と命』の考え方があり、内容的にも時代的にも重いテーマだと思うので、体と心の両方を研ぎ澄まして撮影に臨みたいと思います」と意気込みを語った。原作者の東野は「この作品は、私の三大持ち芸である『科学』『スポーツ』『親子愛』を投入した作品です。あのスト ーリーがどのように映像化されるのか、とても楽しみです。また、大好きな雪山のシーンがふんだんに出てくるに違いなく、今からわくわくしています。撮影は困難だと思いますが、無事に果たされることを祈っております」と、早くも映像化に大きな期待を寄せている。
2015年10月06日人気作家東野圭吾の長編サスペンス小説「カッコウの卵は誰のもの」(光文社文庫)がWOWOWで連続ドラマ化することが決定。この度主演に、連続テレビ小説「まれ」で主演を務め話題となっている土屋太鳳が務めることが分かった。親子二代でトップスキーヤーを目指す父と娘。ある日、その娘にトップアスリートのみが持つ遺伝子が発見された。遺伝子が人間のすべての能力を決定する――。その秘密を解き明かしたいと研究者は父に調査を申し出るが、なぜか頑なに拒絶されてしまった。なぜなら父は娘の出生に関わる忌まわしい過去を背負っていたのだ。十数年前に起きた新生児誘拐事件と妻の死。この娘は一体誰の子なのか?次々と明らかになる苦悩に満ちた事実。そして不可解な事件。ひたすら娘の幸せを願う父の最後の決断とは――。WOWOWではこれまで「幻夜」「分身」「変身」などの東野作品をドラマ化し話題を集めてきた。今回は、“遺伝子”という題材をもとに、「親子の絆とはなにか」を深く問いかける物語だ。今回主人公・緋田風美を務めるのは、NHK連続テレビ小説「まれ」で主演を務め、今後の女優活動に大きな期待を集める土屋太鳳。朝ドラ後本作が初の連続ドラマ主演となる土屋さんは重大な秘密に翻弄されるヒロイン役だが、撮影ではアルペンスキーにも実際に挑戦するなど、演技力はもちろん、現在日本女子体育大学に通う、運動神経抜群の土屋さんならではの役柄に注目を集める。今回の出演決定を聞いた土屋さんは「東野圭吾先生の作品が原作であるドラマは子どもの頃からずっとファンとして拝見してきました。ですので、今回の出演が決まったと聞いたときは、ただただ驚きました。あの深い世界を私がどこまで表現できるか、いまは緊張の思いでいっぱいです」と語った。またスキーには親しみがあると語っていた土屋さんは「トップアスリートの物語ですので、壮絶な努力と精神力を描くためにも、厳しい撮影になると覚悟しています。重要なテーマの一つに“遺伝子と命”の考え方があり、内容的にも時代的にも重いテーマだと思うので、体と心の両方を研ぎ澄まして撮影に挑みたいと思います。」と緊張感あるコメントを寄せた。そして原作の東野さんは「私の三大持ち芸である、科学・スポーツ・親子愛を投入した作品です。あのストーリーがどのように映像化されるのか、とても楽しみです。また、大好きな雪山のシーンがふんだんに出てくるに違いなく、いまからワクワクしています」と本作に対して期待と喜びのコメントを寄せていた。前作同様多くの期待を寄せる東野作品の最新ドラマ。土屋さんの演技に注目を集める本作の続報にも期待したい。連続ドラマW「東野圭吾カッコウの卵は誰のもの」は2016年春より、WOWOWにて放送予定。(cinemacafe.net)
2015年10月06日別府現代芸術フェスティバル2015「混浴温泉世界」が、7月18日から9月27日まで別府市中心市街地各所で開催される。09年より3年に1度開催されてきた同フェスティバル。第3回となる今回は、“世界は不思議に満ちている”をテーマに、ライブ感溢れる様々なプロジェクトを市内各所で展開する。中でも目玉となるのが、案内人に導かれて迷宮のような街を巡る“ツアー型アートプロジェクト”。ツアーは、未知の世界に誘われる少人数のアートツアー「アートゲートクルーズ」と、町全体を舞台にした「ベップ・秘密のナイトダンスツアー」の2つに分かれている。「アートゲートクルーズ」では、空襲を免れたことが幸いし、時代の残り香が今もなお微かに漂う別府の地をアートで巡る。今は使われていない建物や入り組んだ路地裏、ひっそりと広がる地下室など、普段は立ち入ることの出来ない町の内奥で、アーティスト達が場所と対話してそれぞれの作品を創り出す。来場者はそうしたアーティスト達の作品に触れることで、町の記憶と出会いながら特殊な時空旅行を体験することが出来る。参加アーティストは、「丸の内アートアワード」の天野太郎賞を始めとした数多くの賞を受賞している枝史織や、「あまちゃん」の音楽などを手掛けるギタリストでターンテーブル奏者の大友良英を始め、クワクボリョウタや蓮沼執太など。一方、「ベップ・秘密のナイトダンスツアー」では、案内人に誘われて、フェスティバル開催中に町のあちこちで行われるダンスやパフォーマンスと出会える。世界30都市を超える地域で活動を行う振付師でダンサーの鈴木ユキオや、スタジオ「BABY-Q Dance Lab」主宰の東野祥子など、国内外で活躍するダンサー達が夜の別府の町を妖しくも魅惑の劇場へと変容させていく。また、元ストリップ劇場の「永久別府劇場」を会場に、現代美術家や照明デザイナー、システムデザイナー、パフォーマーらが創るお化け屋敷も登場。フェスティバル開催中、3つのアーティスト集団が次々に恐怖と不思議の空間を演出し、小学生から大人まで楽しめる新しいお化け屋敷を別府の町に出現させる。オープニングとなる第1期の演出は、東野祥子とカジワラトシオ、OLEOらによるユニットの「ANTIBODIES Collective」が務め、ダンス、音楽、美術といったそれぞれの得意分野を活かした演出が施される。第2期はダンサー・振付家・演出家のQUICKを中心に多様なメディアを使用した表現を展開している「MuDA」が、第3期は福岡恐いもの研究会が手掛ける。【イベント情報】別府現代芸術フェスティバル2015「混浴温泉世界」会場:大分県別府市内各所住所:大分県別府市会期:7月18日~9月27日料金:プログラムにより異なる(無料~3,500円)
2015年07月11日東野圭吾の小説を江口洋介と本木雅弘の出演で映画化する『天空の蜂』のポスター画像が公開になった。日本を揺るがす未曾有の計画を遂行するハイジャック犯との攻防を描いた大作映画だけに、ポスターも豪華キャストがズラリと顔を揃えながら緊張感あふれるデザインになっている。その他の画像本作は、原子力発電所の上に最新鋭のヘリを静止させ、“全国すべての原発の破棄”を行わなければ、大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させると宣言する犯人“天空の蜂”と、テロに立ち向かう人々の息つまる攻防を描いたクライム・サスペンス。ジャックされた最新鋭のヘリの設計士・湯原を江口が、原子力発電所の設計士・三島を本木が演じ、仲間由紀恵、綾野剛、柄本明、國村隼、石橋蓮司、竹中直人、向井理、佐藤二朗、光石研らが出演する。このほど公開されたポスターの中央には大破し炎をあげるヘリコプターが描かれ、その上には大切な人や場所を守るために奔走するキャラクターたちが描かれている。本作は壮大なスケールで描かれる作品で、登場人物も設計士、政府関係者、重工業の関係者、役人、警察など多岐にわたっている。彼らはそれぞれが事態を打開するべく必死に奔走するが、日本破滅へのタイムリミットは近づいていく。本作ではサスペンス、人間ドラマだけでなくアクションシーンも描かれており、原作者の東野は完成した映画を観て「映像に圧倒された」とコメントしている。『天空の蜂』9月12日(土) 全国ロードショー
2015年06月30日KADOKAWAは22日、人気作家・東野圭吾の最新作『ラプラスの魔女』の発売を記念して、レゴブロックで制作された巨大立体書影「『ラプラスの魔女』飛び出す表紙」を発表した。同作品は、東京・千代田区の三省堂書店神保町本店にて、同日より展示されている。『ラプラスの魔女』は、東野氏のデビュー30周年記念作品として2015年5月15日に発売された空想科学ミステリー長編。「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。 そしたらこんな作品ができました。」という作家本人の意欲的なコメントも話題となり、発売5日で累計26万部を突破、すでに重版も決定しているという。今回公開された巨大アートは、同作の主要登場人物である地球化学研究家・青江の趣味がレゴブロックであることをきっかけに企画されたもの。日本で唯一、世界でも13人しか認められていないという"レゴ認定プロビルダー"の三井淳平氏が制作を手掛け、高さ110cm、幅幅73.5cm、奥行き44.5cm、体積は実際の本の180冊分という超大型表紙が完成した。制作期間は約1週間で、使用したレゴブロックの種類は約20種類、使用数は約1.5万ピースにのぼるという。三井氏は完成した作品について、「雲の表現は新しい試みでした。不規則にモクモク感を作ることで自然なスモークの感じを表現しています。『ラプラスの魔女』というタイトル文字が浮かび出るように立体感のある配置にしています。一文字一文字前後させることで、 スモークが前に出てくるように文字もふわりと前面に浮かび上がってきているようなイメージにしています。難しい題材の表紙でしたが、良い形で立体感が表現できたのではないかと思います」とコメントしている。
2015年05月22日1995年の原作発表から20年。原発を題材にしたテーマ性やその物語のスケールの大きさから、長年“映像化不可能”と言われた東野圭吾の同名小説を『20世紀少年』シリーズなど様々な作品を手がけてきた堤幸彦監督がメガホンをとり、映像化した映画『天空の蜂』が9月12日(土)より公開となる。史上最悪の原発テロに立ち向かう男たちを描いた本作の、第一弾ビジュアルがこのたび公開となった。最新鋭にして日本最大の超巨大ヘリコプターを乗っ取り、原子力発電所の真上に静止させるという史上最悪の“原発テロ”と、この究極の危機に立ち向かう人々を描いた本作。主演を務める江口洋介は、長年、家族との時間を犠牲にしながらも、自衛隊用の超巨大ヘリ“ビッグB”の開発に取り組んできたヘリコプター設計士・湯原。一方、湯原と同期入社で、日本の発展に寄付するエネルギーと信じ、原子力発電所の設計に携わってきた原発設計士・三島を本木雅弘が演じる。このたび完成した本ビジュアルには、江口さん、本木さんを始め、三島の恋人で事件解決の鍵を握る女性・赤嶺を演じる仲間由紀恵、超巨大ヘリ“ビッグB”を奪う謎の男・雑賀に扮する綾野剛の姿が確認できる。10階建てのビル相当にあたる約34mの超巨大ヘリ“ビッグB”が原子炉へ墜落するまで“タイムリミットは8時間”“原発テロ”という日本消滅の危機から「守り抜けるのか」との問い掛けに、力強い眼差しを向ける湯原と三島。それぞれの大切なものを守り抜こうとする強い決意が伝わってくる。また、衝撃的なメッセージである「標的は原発。」の後には、炎と煙が立ち上る超巨大ヘリ“ビッグB”。その様は事態の深刻さを物語っており、一刻の猶予も許されない緊迫感が感じられる。果たして、彼らはどのような結末を迎えるのか――。本作の公開を楽しみに待ちたい。『天空の蜂』は2015年9月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月10日今世界中で人気の柴犬ブログ「Maru in Michigan」。ブログをつづるのは、アメリカ人男性との結婚を機に渡米したジョンソン祥子さんです。在米9年目で、現在は旦那さんと息子の一茶君、柴犬のマルちゃんとともに、アメリカ・ミシガン州に暮らしています。○「ぼくのともだち」「ことばはいらない」の作者さんジョンソンさんは、写真集『ことばはいらない ~Maru in Michigan~』、フォトエッセイ『ぼくのともだち ~Maru in Michigan~』の作者。先日新刊『いつもとなりに』が発売されたばかりです。筆者もこのブログの大ファン。三冊とも自宅にあり、大切な宝物です。○カメラワークショップ開催!11月1日と2日の二日間にわたり、来日中のジョンソンさんが直々に写真の魅力や撮り方を教えてくれるカメラワークショップが開催されました! 場所は、神楽坂にある「la kagu」という施設。30名×4セッションだそうですが、あっという間に満員に。申し込みができず、カメラ講座に参加できなかった方のために!! 今回筆者がワークショップに潜入してきました。参加できなかった方は、さぞ悔しかったことだろうと思います。本当に、心中、お察しします。でも大丈夫! ご安心を。来れなかった方のために、今回は、そのレポートを詳細にお送りしようと思います。会場の窓からはたくさんの光がさしていました。棚には書籍がたっぷり。あちこちに、ブログの主人公であるマルちゃんと一茶君の写真がありました。イスに座って講座を受けるのですが、一つひとつのイスに、丁寧にワークショップの資料が置いてありました。小さなお写真も一枚! こ、これは嬉しい……。そして、マルちゃんの等身大パネルも置いてありました。本当に可愛い!! つぶらな瞳で笑顔を向けるマルちゃんに、思わずこちらも笑顔になります。○ジョンソン祥子さん登場!時間は午前10時。ついにジョンソン祥子さんが登場しました。「お休みの中、いらしてくださってありがとうございます! 今日という日を、本当に楽しみにしてきました。ブログにはあまり書いていませんでしたが、本当に楽しみだったんですよ(笑)。2時間と言う短い間ですが、楽しい時間を過ごせればなと思います」(ジョンソンさん)○担当編集さんからインタビューカメラ講座が始まる前に、担当の編集者さんからジョンソンさんへインタビューが行われました。――新刊「いつもとなりに」が発売されましたが、オススメポイントを教えてくださいポイントは、一茶が成長して歩けるようになったという点ですかね。前作まで、一茶は赤ちゃんでした。でも成長して歩けるようになった一茶は、物理的にもマルに近づけるようになって、距離が縮まったんですね。二人の心の距離にも注目です。また、歩けるようになったことで、外でもマルとのツーショットを撮影できるようになりました。今までは、主人が一茶を抱いていないと撮れなかったので(笑)。背景の四季も楽しめるようになっています。――今回の新刊であとがきを書くのに苦労されたそうですが……すごく苦労しました。前作までは、心にあった言葉がぱっと浮かび、素直な気持ちで書くことができました。でも今回は、皆さんの期待もあり、何というか……公の場でマルと一茶に「好き」と伝える、そういうプレッシャーがありました。あとがきを書くことを支えてくれた主人には感謝しています。「こんなに二人が好きなのに書けない!」と伝えたら、感情的になっている私に、とても冷静なアドバイスをくれました。――日本滞在は楽しんでいらっしゃいますか?楽しんでいます! 小田原城にも行ってきました(笑)。滞在中は、なるべく家族との時間を大切にするようにしています。それと、日本滞在中に、納豆を好きなだけ食べたいですね。アメリカ・ミシガンでも納豆は手に入りますが……。日本から冷凍された状態でこちらに運ばれてきます。お値段は200円くらい。8パックくらい買ってきて、自分の家の冷凍庫に入れています。それを、とっておきの時に食べています(笑)。○実際に撮影!10分ほどのインタビューの後、ジョンソンさんの「喋っていても写真はうまくならないので、撮りましょう!」の一言でワークショップが開始!ワークショップに参加する人たちは、皆それぞれ自分の好きなものを持ってきていました。それをスペース内の好きな場所に置き、好きに撮ってみます。ジョンソンさんは、ブログで、「撮りたいものとカメラをお持ちください!」と書かれていました。「被写体は難しく考えず、好きなもの(会場の関係で生き物以外)をお持ちくださいね。何を持っていこう……ともし迷われている方がいたら、"初めて会う方に自分をモノ1点を介して紹介するとしたら"という観点でお選びになるとよいかと思います」とのことでした(ブログより抜粋)。筆者が持ってきたのは、猫の小さなぬいぐるみです。今年、「猫なんか、二度と飼うもんか」という連載で書いた愛猫のぬいぐるみです。「自分をモノ1点で紹介するとしたら」と言われた瞬間、この大切なぬいぐるみが思い浮かびました。このぬいぐるみは、3年前に亡くなった愛猫に似せてつくられたぬいぐるみです。先日、筆者は結婚したばかりなのですが、その際、結婚祝いとして友人からもらったものです。顔はもちろん、体の模様や肉球、目の色までまったく一緒で、本当に感動しました。久しぶりに愛猫に会えた気がして、嬉しかったです。毎日毎日、机のところに飾ってあって、じーっと眺めています(笑)。こんな風に、イベントスペース内で、30名の参加者の皆さんも、私のように好きなものを持ってきていて、思い思いの写真を撮ってました。○「なぜそれを持ってきましたか?」さて、10分ほどで撮影時間は完了。それぞれ撮影をした後、一人ひとり、「なぜその被写体を持ってきたのか」を説明する時間となりました。これがまた面白い!!30名の皆さんの、それぞれの「好き」を語る時間。あっという間に過ぎました(笑)。一人ひとりに、ジョンソンさんがマイクを向けて、「なぜそれを持ってきたのか」を尋ね、参加者が答えます。取材に来ただけの筆者にもマイクを向けてくださったのでビックリ! でも、楽しく答えることができました。○写真で心を表現する一人ひとりに理由を尋ねた後、ジョンソンさんは話し始めました。「今回、みなさんには被写体をお持ちいただいたのではありません。ご自身をお持ちいただいたんですね。私は、写真の一番素晴らしい所は、"間違いがないこと"だと思っています。写真の"真"は、真実の"真"でもありますが、"心"のことでもあると思っています。皆さんが、そのお持ちいただいたものをなぜ被写体として選んだのか。なぜその被写体が大切なのか。そういう気持ちを持って写真を撮ると、"それが何か"ではなく"何故その被写体を選んだのか"、すなわち皆さんの"心"が伝わるんですね」○自分の気持ちを思い出してもう一度撮ってみたすごくわかりやすいジョンソンさんのご説明。「好き」っていう気持ちは本当に大切なんだなと思いました。この解説の後、参加者の皆さんに撮影の時間がもう一度設けられました。ジョンソンさんの説明を聞いた上で、「好き」の気持ちをより一層深く表現するための写真撮影の時間となりました。私の場合、それを実践するにはいったん自宅に戻る必要がありました(笑)。イベント会場で、写真を撮ることができなかったんですね。「どうしてこのぬいぐるみを被写体に選んだのか」「何故それを撮りたいのか」「ぬいぐるみをもらったとき、どんな気持ちだったのか」「その気持ちを表現するにはどう撮ればいいのか」。ジョンソンさんの言葉を受け、そういったことを考えました。筆者の場合、このぬいぐるみをもらった時、色々な嬉しい感情がわきあがったんですね。「私の結婚を祝ってくれるなんて!」という気持ちや、「うちの子そっくり!」という気持ちなどなど。でも、一番大きかった気持ちは「もう二度と会えないうちの子に、また会えた!」という気持ちでした。このぬいぐるみをもらった時、今いる2匹の猫と、亡くなった愛猫のぬいぐるみで、3匹全員が勢ぞろいすることができた、と思ったんです。今後、絶対に3匹そろうことなんてありえませんから。だから、いったん自宅に戻って、もう一度撮影をしました。今元気に生きているうちの猫たちと、先代の亡くなった猫を一緒に撮りたかったから。こんな風に猫がじゃれてしまいましたが、それでも、もうこの先二度とそろうことのない3人の猫たちが、ぬいぐるみを作ってもらったことで、勢ぞろいすることができたんです。こんなに嬉しいことってありません。○「心を表現する」って、すごく大切筆者は、生意気にも「一眼レフ初心者が猫撮影に挑む!」というカメラ講座の連載も書いていますが、今回一番大切な「心を表現する」ということを教わり、学ぶことができて本当によかったなと感じました。○テクニックも大切だけど、何よりも自分の"思い"が大切二度目の撮影タイムが終わった後、ジョンソンさんが写真について語ってくださいました。「被写体には、思いが入ります。その被写体を大切に思っていた自分が、写真に入るんですね。テクニックとかいらない! 良い写真を撮るための30の法則~とか、いらないんです。いや、いるけど! いるけど! 大切なのは"思い"なんです。皆さんは、今日被写体を持ってきてくださいました。色々な思いがそこにはあります。好きなものがあるって、本当に素敵だと思うんです。そりゃね、私も撮れますよ! 皆さんが持ってきてくださった被写体を。それなりのカメラを使って、それなりの写真が撮れます。でもね、そこの後ろにある、皆さんの思いは、私じゃ撮れないんです。絶対に撮れない。例えばお寿司を一人で食べに行ったとして、それはそれで美味しいと感じるんですが、旦那さんと一緒に食べたらもっと美味しかっただろうなぁと思ってしまうんです。仮に二人で食べていたとしても、お寿司そのものではなく、相手が美味しそうにしている顔を撮りたいと思ってしまうんですね」○一眼レフだと幅が広がる「さっき、テクニックはいらないと言いましたが、それでもやっぱり多少のテクニックは必要です(笑)。どうやって光を味方にするのか、とかね。また、カメラを始めたいから、どんなカメラが良いか、と聞かれることもありますが、何でもいいと思います。本当に何でも。キヤノンでもニコンでも何でもいい。自分のフィーリングに合うものが一番だと思っています。でも可能ならば、やっぱり一眼レフがいいですね。スマートフォンでもコンデジでも良い写真は撮れますが、でもやっぱり、一眼レフだと幅が広がるんです。それと、購入する際は、レンズにお金をかけるといいと思います。たとえば、20万円の予算があるのならば、15万のレンズと5万のボディにするとか」○カメラのマニュアルを読もう!「動いている被写体をどうやって撮るのかということも聞かれたりします。これには、テクニックがいる! 一番良いのはカメラのマニュアルですね。これを、しっかりと読むこと。私にとって、カメラは器械じゃないんです。瞬間を切り取る魔法なんです。先日、電車に女子高生が乗っていました。一生懸命勉強をしていたんですね。形容詞とか動詞とかを品詞分解していて……。見ていて、すごく懐かしかったです。全然知らない女の子だったんですが、声をかけたくなりました。"将来、あなたが愛した人が日本語を話すことができなかったとしても、今そんなに勉強してるんだから、好きって言えるよ"って。英語の勉強というのは、本来は"大学受験"の為にするものではないんだと思います。今は目先の目的を達成するために(品詞分解などの)テクニックにとらわれてしまうけれど、本当はもっともっと先に大きな目標があるはずなんです。自分の"好き"という気持ちを伝えるため、自分を表現するため、英語の勉強の"目的"がそうなったとき、"学びたい"という気持ちが心の奥底から湧き出てくるはずなんです。写真も同じように、ただテクニックにとらわれるのではなく、そういう芯にあるところを大切にしなければいけない。そう私は思うんです」皆さん、カメラについてきた分厚いマニュアルは読まないかと思います(笑)。でも、写真が上達するための一番の近道だと私は思っています」ジョンソンさん熱弁の講演! 確かに、筆者もNikonのマニュアルは読んでませんでした……。反省。○ついにお待ちかねの一茶君が登場!さて、ここでついに! ついに! 皆さんお待ちかねの一茶君が登場です。ジョンソンさんの横に立った一茶君。開口一番のセリフは、「私は、一茶です!」でした。ジョンソンさんのブログにも書いてありましたが、一茶君の日本語での一人称は、「私」。「私のクレヨン」などといった言い方をするそうです(笑)。生の声を聞くことができて感動!○一茶君のコスプレをした子と記念撮影!ジョンソンさん一家の紹介が済んだ後は、会場にいた、参加者のお子さんが一茶君と記念撮影をしました。一茶君のコスプレをしています。お母さんに許可をいただき、後姿の写真を掲載することができました!○ジョンソンさんにインタビュー!!さて、今回のカメライベント。せっかく来日されているジョンソンさんへ是非ともインタビューをさせていただきたいとお願いをしたら、新潮社さん&ジョンソンさんからOKをいただきました!あまりに嬉しくてカメラのイベント開催日の2カ月前から、当日着ていく服を、押入れの中からひっぱりだして用意していました。白のふんわりとしたセーターと、チェックの黒いショートパンツ、120デニールの厚めの黒タイツと、黒のヒールです。テーマはとにかく「小汚く見えないようにすること」。○カメラや写心について尋ねるさて、当日、新潮社さんの社内でインタビューをさせていただきました。――イベント開催、本当におめでとうございます! とっても楽しかったです。早速ですが、カメラや写真について、お尋ねしたいと思います。まず、今お使いのカメラ以外に、次に欲しいカメラ、レンズがあったら教えてください次のカメラもCanonのKissシリーズのものを希望しています(笑)。最低限の機能がついているのが魅力なんですね。それとレンズは、sigmaのマクロレンズがほしいかも。一茶とマルを接写したいです。――今一番ほしいほしいカメラ雑貨があったら教えてくださいカメラのトランスフォーマーがあるんですが、それがほしいですね。お値段は確か1万5千円くらい。3体のロボットが合体してカメラになる「リフレクター」というシリーズで、自分のツイッターでも紹介したことがあります。――ジョンソンさんがお使いのカメラストラップを拝見してもよろしいでしょうか?bloomtheoryというブランドのものを使っています。ストラップについているマルちゃんの手作りのぬいぐるみは、読者の方がプレゼントしてくださったものです。イベントの初日にいただきました。一番大切なカメラにつけさせていただいてます。―― 一週間に撮影する写真の枚数を教えてください70枚程度ですね。週末にたくさん撮ることが多いです。――自分とマルちゃん、二人でうつっている写真は撮りますか?主人の実家に遊びに行った時などに撮ります。外で、二人で写っている写真ですね。――どうやって写真を学びましたか?独学で学びました(笑)。一番写真の上達に役に立ったのは、ブログに寄せられる読者の感想ですね。「この写真は色がいいね!」とか、「光が素敵」といったコメントで、たくさん褒めていただいて伸びました(笑)。――写真の勉強をするのにオススメなサイトや書籍があったら教えてください講座でも出ましたが、やっぱり、一番いいのはカメラのマニュアルですね(笑)。と言っても、全部は使わなくていいんです。機能が200ついていたら、5だけ使えればいい! 逆引きのようにマニュアルを使うと、どんどん上達します。――ジョンソンさんのお宅の寝具はとっても素敵ですが、どこでお求めになったのでしょうか?IKEAです(笑)――ジョンソンさんは、どんな光が好みですか?(曇りの日のやわらかい光、逆光、などなど)朝10時の光ですね。午前中の光は、やっぱり色からして違う! 外で撮影する際は、夕暮れのマジックアワーと呼ばれる時間帯の光が好きです。――よく使うホワイトバランスの設定を教えてくださいオートを使っています。カメラの講座に通ったことがあるのですが、そこでプロのカメラマンさんがオートのホワイトバランスを使っていると知って「オートでもいいんだ!」と思い、よくオートを使うようになりました(笑)。――撮った写真は、撮影後どんなことに使っていますか?カードにしたり、一冊のフォトブックにして友人へのプレゼントに贈ったりしています。――シャッターチャンスを逃さないために、どんな工夫をしていますか?手元にカメラを置くこと!! ベッドの下や、食事を作る時にはキッチンに置きます。――お気に入りのカメラグッズショップを教えてくださいKettiというブランドで、フォトグラファー兼デザイナーの女性によるハンドメイドです。「カメラの入るおシャレなバッグ」を見つけることができてすごく嬉しいです。――マルちゃんのどんな瞬間の表情が好きですか?寂しい感じの表情ですかね……。言葉を喋らないけど、全部わかってるよと言ってくれているような表情も大好きです。――写真を撮影している際、いつもどんな言葉を二人にかけていますか?普段話しかけていることを話していますね(笑)。幼稚園の友達の話とかそういうことを。子どもと犬を撮る時って、その場の雰囲気作りがすごく大切なんだと思うんです。子どもと犬が、楽しく遊んでいるところを撮影するんじゃなくて、自分もその中に入っていって、一緒に楽しく遊んで撮影をする。そういうことが大切だと思っています。――誰に何を伝えたくて写真を撮影していますか?未来の自分に、「こんなに自分は今、幸せだよ」と伝えたくて撮っています。自分に正直になりたくて、私は写真を撮ります。――良い写真を撮るために、被写体とどう接したらよいとお考えでしょうか子ども、犬に限らず、「自分に正直になること」が大切だと考えています。それと、「好き!」を追求し、それを写真にうつしこむことですね。撮らなきゃいけない!という状況下では、絶対に写真は撮れません(笑)。――もしもマルちゃんが一度だけ言葉を話せるとしたら、どんな質問をしますか?何にも質問しないと思います。「ありがとう」って伝えると思います。で、マルちゃんは「全部わかってたよ」って答えると思います。――ご自身にとって、写真とは何ですか?心の自由をくれるもの。写真とは、私にとって「羽」なんです。――立派なお兄ちゃんになったマルちゃんに一言お願いしますこれからも、いつまでたっても私の"一番"だよ。――これからカメラを楽しもうと思っている全ての読者に、一言お願いします写真は心! 真実を撮るものではなく、「心を表現する」ものだと思っています。人の目を気にせず、是非とも楽しんでください!――ありがとうございました!<筆者プロフィール>うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。○おまけ漫画以上、ジョンソンさんのカメラ講座のレポートをお送りしました。いかがでしたでしょうか? ますます写真が好きになれたのではないかと思います(笑)。筆者も、自宅に帰っていつも以上に楽しく写真を撮ることができました。会場では、自分の猫ブログなぞを読んでくださっている読者様に会えて感動!(私が持参した猫のぬいぐるみでわかったようです笑)。インタビューでジョンソンさんもおっしゃっていましたが、見てくださる方の生の声って、本当に学ぶところが多いし、励みになります(声をかけてくださった方は、息を飲むほどの美人さんでちょっと緊張しました)。今回来れなかった方も、次回は是非、参加できると良いですね。
2014年11月22日東野圭吾のベストセラー『変身』が、主人公に神木隆之介、ヒロインに二階堂ふみのキャストで連続ドラマとして放送されることが29日、明らかになった。物語は、事件に巻き込まれてしまい脳移植手術を受けた主人公(神木)の人格が徐々に変容していく過程を克明に追いながら、恋人(二階堂)との絆や、人間とは何か、心とは何か、そして愛とは何かを見る人に強烈に問いかけるミステリー。ドラマWにおける東野圭吾作品としては深田恭子主演『幻夜』(2010年)、長澤まさみ主演『分身』(2012年)に次ぐ3作品目となる。主人公の成瀬純一を演じる神木は、この作品の見どころについて「純一と恵の信頼関係だったり、(手術前と手術後では)ここまで純一が変わってしまうのかというところ、そして純一の周りにいる人たちも、深い背景や様々な思い、狙いを持つ方々なので、全員の言動を注意深く見ているとより楽しく見られると思います」とコメント。純一の恋人・恵役の二階堂も「物語の終盤で『人間とは?』みたいな疑問が生まれてくると思いますが、私は人と人との関わりから生まれてくるものだと思います。今回は特にそういうことを強く思える現場でした」と、それぞれに深い想いを抱いたようだ。また、ドラマのテーマとして重視した部分については「『愛』ですね。恵が献身的に純一を支えていたり、お互いの信頼感だったり、それぞれの歪んだ愛情が生々しくて、リアリティがあります。人対人、という意味ではラブストーリーだと思います」(神木)、「純愛ドラマとして演じていたいです。もちろんサスペンス要素もあるのですが、その核となる部分は人間と人間の関わり合い。この作品は『純愛』があるからこそ生み出されたサスペンスと言えるかもしれません」(二階堂)と、二人の"愛"を意識した演技にも注目したいところである。出演はほかに臼田あさ美、渡部豪太、戸次重幸、マキタスポーツ、中尾明慶、東根作寿英、本田翼、松重豊、村上淳、伊武雅刀。連続ドラマW『東野圭吾「変身」』はWOWOWにて7月放送予定。
2014年03月29日ベストセラー作家・東野圭吾の同名短編小説を舞台化した『あるジーサンに線香を』が昨年4月に行われた初演が好評につき、早くも再演される。そのツアー初日の亀戸公演を前に、ゲネプロと囲み会見が行われた。亀戸公演の後、福島県の南相馬市を含む3都市での上演を経て再び東京に戻り、11月29日(金)より博品館劇場で上演される。『あるジーサンに線香を』チケット情報世界的ベストセラー小説をもじったタイトルだが「あるジーサン~」の主人公も、とある人体実験の被験者。妻に先立たれた87歳の元会社経営者・佐川照男(モト冬樹)は、入院中の病院の医師に若返りの実験に協力してほしいと頼まれる。照男にしか見えない亡き妻・扶美(山本陽子)が止めるのも聞かず、彼は実験の承諾書にサイン。手術は成功し、早くも一週間後に60代に。その後もハイスピードで40代、20代と若返っていく。見た目とともに心も若くなり、歌手を目指す若い娘・千春(松原夏海)らとの恋も経験するが、ついに恐れていた“老化”というリバウンドが始まり……。大きな見どころはやはり、60代から20代までを逆行して演じ分けるモト冬樹の変幻自在な姿だろう。歩くのもやっとな87歳のヨボヨボな老人、若返りに成功するもとまどいの中にいる60代、恋の喜びを知る男盛りの40代、側転して登場しイマドキの言葉を話す20歳の若者まで、一幕の約1時間で4段階を見事に演じ分ける。「励まし」という言葉に「ハゲ、まし?」と反応したり、若返るにつれて増えていく頭髪に「あー、髪がウザい!」とここでしか言えなさそうな台詞を吐いてみたり、モトならではの毛髪ネタも楽しい。照男の老化が始まる二幕では一転、シリアスの度合いが増す。コメディタッチの一幕では“若返り実験”というタブーをなんとなくやり過ごしてきた観客も、元の姿に戻っていく照男の悲劇を目の当たりにして、モラルや「本当の幸せとは何か?」という問題を突きつけられることになる。至るところ抱腹絶倒のコメディではあるが、「ああ、面白かった!」では終わらない。終幕にたちこめるある香りとともに、観客それぞれが含蓄あるテーマを持ち帰るだろう。囲み会見には、主演のモト冬樹らキャスト5名が登壇。「再演なのでよりテンポが良くなり、初演の疑問点が解決するなど充実した内容になっています。僕は本当にくたびれる役で、特に二十歳のときはタイヘンですが、老体にムチ打って頑張ってます」とモト。その20代の照男と恋に落ちる千春を演じるのは、この再演から参加した元AKB48の松原夏海。「モトさんの若いときのメイク姿をまだ何度も見てはいないので、本番で笑っちゃわないか心配(笑)。でも若いときのモトさんも今のモトさんも素敵です」とうれしい発言で、ハードな舞台に挑むモトの表情を緩ませた。東京公演は11月29日(金)から12月8日(日)まで。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2013年11月14日天才科学者の逃亡を描きながら「DNA=人の心の謎」に鋭く迫った東野圭吾原作のベストセラー小説を、『るろうに剣心』の大友啓史監督の指揮の下、「嵐」の二宮和也と豊川悦司を迎え映画化する『プラチナデータ』。このたび、水原希子、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏の脇を固める豪華キャスト陣の参加が発表された。原作「プラチナデータ」は当初映画化を前提として執筆を開始したが、一旦は断念。その後、映画化と切り離して執筆され、2006年に「パピルス」(幻冬舎刊)にて連載開始、2010年に単行本化されるやいなや、大手映画会社やテレビ各局、制作会社など20社以上から映像化のオファーが殺到したというベストセラー小説だ。舞台は近い将来の日本。発達したDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%の社会が到来しようとしていた。その裏づけは、水面下の国家政策として集められている国民のDNAデータ「プラチナデータ」だった。主人公・神楽龍平(二宮さん)はそのDNA捜査に携わる自信家の天才科学者だが、ある日、DNA捜査のシステム開発者である兄弟が殺害され、神楽は捜査する側から一転、容疑者として追われる羽目に…。一方、この事件の捜査を任された現場叩き上げの辣腕刑事・浅間玲司(豊川さん)は、執拗に神楽を追跡していく。今回、新たに発表された豪華キャスト陣。原作では男性の設定だった遺伝子学担当教授の水上教授は女性役へと変更となり、鈴木保奈美がキャストを務めることが決定。さらに特殊解析研究所・所長の志賀孝志役を生瀬勝久、特殊解析研究所の解析員・白鳥役には杏、天才数学者の蓼科早樹役を水原希子が演じることが明らかとなった。今回のキャスト追加発表に際し、本作のプロデューサー・澁澤氏は「鈴木保奈美さんは、ノーベル賞の山中教授よろしく遺伝子研究で世界的権威の医師を演じていますが、数々のドラマから直近の「江」、『のぼうの城』を観て、凛としながらも情が深く、知性と品格のある女性としてぴったりだと思いました。“DNAと愛”というテーマに即して原作から女性に設定変更しましたが先日、試写で映画を観た東野圭吾さんも大変満足されており、お墨付きをもらえたのではと思っています」とホッと胸をなで下ろしているようだ。日本のエンターテイメント界を牽引するスタッフ・キャストが集結した本作。ベストセラー作家・東野さんと豪華キャスト陣の“化学反応”に期待がかかる。『プラチナデータ』は2013年3月16日(土)より全国にて公開。■関連作品:プラチナデータ 2013年、全国東宝系にて公開
2012年11月07日「容疑者Xの献身」、「麒麟の翼」など原作小説&映画・ドラマ共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家とされる東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるブラックユーモアあふれる3編をドラマ化した「笑」シリーズ。このほどトータス松本が手がけた主題歌「笑ってみ」にのせて贈るスペシャルPVが解禁!さらに、J:COM配信ドラマ史上最高視聴数を更新しているのを受け、「SHN48」に移籍が決まっている宮澤佐江(AKB48)より喜びのコメントが到着した。濱田岳主演にモテない男の切ない運命を描いた第1笑「モテモテ・スプレー」(8月1日より配信)はJ:COMでの配信ドラマ史上最高の視聴数を記録。さらに、日本映画界きっての名優・笹野高史といま最も注目される若手俳優・菅田将暉が2人1役が主演を務め、ヒロインに宮澤さん(AKB48)を迎えて贈る第2笑「あるジーサンに線香を」が、9月1日の初月での視聴数で「モテモテ・スプレー」を大幅に上回る大ヒットを記録している本シリーズ。この大好評を受けて宮澤さんは、「すごく楽しかった撮影から9か月が立ち、私が出演させて頂いた第2笑の配信も9月で、その9月にJ:COM史上最高数を出すことができ、“9”という数字に何か縁がある気がします。素敵なキャストのみなさん、そして素敵なスタッフさん方と本当に楽しく撮影をさせて頂いたのでこのような数字を出すことができたのだと思っています。本当にみなさん、ありがとうございます!」と大喜び。さらに撮影をふり返り、「今回のドラマの中で、自分自身驚いたシーンの一つでもあるのですが、思わず感情が入って泣くシーンではないところでポロポロ涙が出てしまったシーンがあります。お話の中でも一番グッとくるところなので、そのシーンを特に意識して見てもらえると幸せです」と見どころも語ってくれている。そして、この豪華なドラマを彩るのは、トータス松本の「笑ってみ」。本作のキーワード“笑”にちなんで行われた、“つながれ「笑」キャンペーン”でTwitter・Facebookにて一般より募集した「笑顔」の写真を繋いで制作されたPVの第1弾が9月に完成し大好評となり、さらに、その第2弾となるスペシャルPVが完成!何気ない日常にあふれる人々の笑顔がたっぷりと収められた、見る者を自然と笑顔にさせてくれる映像に仕上がっている。10月1日から配信が始まっている、三上博史&ミムラが夫婦役を演じている第3笑「誘拐電話網」も好評を博しており、12月いっぱいまで配信が続くこの3作品の新たな記録が期待できそうだ。「東野圭吾ドラマシリーズ“笑”」(全3作)は、J:COMオンデマンドメガパック、auスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信中。※こちらのスペシャルPVはMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年10月13日高い人気を誇るベストセラー作家・東野圭吾の初期の作品「浪花少年探偵団」とその続編「しのぶセンセにさよなら」(講談社文庫刊)を、多部美華子を主演に迎えてドラマ化した本格ミステリー「浪花少年探偵団」が7月2日(月)よりTBSにて放送開始となる。これに先立ち、6月20日(水)、乃木神社にて本作のヒット祈願が行われ、多部さんを始め小池鉄平、まえだまえだ(前田航基&旺志郎)、濱田龍臣、高橋晃に加え、松坂慶子、斉藤由貴ら豪華キャスト陣が浴衣姿で制作発表会見に臨んだ。東野さんが幼少期を過ごした昭和の香り漂う大阪の下町を舞台にした本作。周りで巻き起こる殺人や誘拐事件に何かと首をつっこんでは事件を解決へと導く素人探偵であり小学校講師の竹内しのぶと、彼女に触発され“浪花少年探偵団”を結成する6年2組の男子3人組(前田航基、濱田龍臣、高橋晃)が、事件解決に奔走する姿を描くヒューマン・ミステリーだ。この日は、昨日の台風4号の大雨がうそのような快晴の青空の下、ドラマの初回放送から間もない七夕にちなんで、キャスト陣は全員艶やかな浴衣姿。多部さんは、真っ赤な金魚が愛らしい、涼しげな浴衣で登場した。本作で初の教師役、そして初の関西弁での演技に挑んだ多部さんだが、「“挑戦”という言葉がぴったりの役でした」とふり返る。また、まえだまえだの2人を始めとする子供たちについても「最初、どう接したらいいのか分からなかったです(笑)」と正直に明かしつつ、「撮影終了時には、いたらうるさいけど、いないと本当に寂しくって…」とすっかり子供たちと打ち解けていた様子。撮影現場では「ベーやん」というあだ名で呼ばれていたそうだ。スタッフ・キャスト陣のほとんど全員にあだ名が付けられていたそうで、小池さんは「ちゃんぺい」とのあだ名で呼ばれていたとか。小池さんが本作で演じるのは、多部さん扮するしのぶと共に事件を追う新米刑事・新藤修平。心優しくも少し頼りない青年の役どころだが、現場では子供たちに舐められていたようで「懐かれ方が異常でした(笑)。少し油断してるとすぐにカンチョーされるんですよ。ホンマに痛かったです…」と仲の良さを明かした。時折、しのぶに事件解決の助言を与える母・妙子を演じた松坂さんは、小池さんとのシーンを存分に楽しんだようで「大阪の男の人は気が利いてて、いいなぁと思いました。現場では関西弁のイントネーションを教えてもらったり、一緒にたこ焼きを食べたりと本当に楽しく過ごさせていただきました」とご満悦の表情だった。子供たちのおかげで終始笑いが絶えない現場も「子犬がクルクル回っているようでした(笑)」と楽しんだようだ。また、この日七夕に向けて事前に短冊に書いたお願い事をそれぞれ発表した。子供たちは「このドラマでみんなが幸せになりますように」(航基くん)、「夏休みが楽しくなりますように」(浜田くん)、「ヒットしますように」(高橋くん)とみんな子供らしいかわいいお願いごとをしている中、旺志郎くんは「このドラマで、旺志郎の人気がいっぱい出ますように!」と一人だけちゃっかりと“関西人”の底力を見せつけていた。これに負けず、多部さんも「素敵な出会いがありますように」と切実(?)な願いを披露し、会場をざわめかせた。この反応に驚いた多部さんは「あっ、特別な意味はないです!」と慌ててフォローを入れていた。パナソニック ドラマシアター「浪花少年探偵団」は、TBS系にて7月2日(月)19:00~より初回2時間スペシャルで放送開始。第2話より毎週月曜日20:00~より放送。公式サイト:
2012年06月20日「容疑者Xの献身」、「白夜行」、「麒麟の翼」など、原作小説&映画・ドラマ共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家とされる東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるブラックユーモアあふれる短編集の中から「歪笑小説」(集英社刊)の3編をドラマ化した「笑」シリーズが実写ドラマ化!その予告編がこのほど到着した。KDDIとJ:COMによる新サービス「ドラマJOKER<ジョーカー>」内で配信されるこちらのドラマは、「モテモテ・スプレー」(「黒笑小説」所収)、「あるジーサンに線香を」(「怪笑小説」所収)、「誘拐電話網」(「毒笑小説」所収)の3編で構成される。“第1笑”となる濱田岳主演の「モテモテ・スプレー」は、告白しても成功しない青年・タカシが、ある怪しげなサイトで出会った博士から絶対モテるというスプレーを受け取ったことをきっかけに展開するストーリー。今回の予告編でも分かるように、タカシに秘密のアイテムを提供する「人類愛正常化研究所」の博士を演じる津川雅彦のキャラクターはかなりアクが強そうだが…。プロデューサーも「天才」と太鼓判を押す濱田岳の演技にも期待がかかる。“第2笑”となる「あるジーサンに線香を」では、若返りの実験に参加した“ジーサン”の淡い恋心が描かれる。笹野高史演じる“ジーサン”は、菅田将暉演じる若返った“ジーサン”の姿でひとりの女性・千春(「AKB48」宮澤佐江)と親しくなるのだが――。予告編を観ただけでも、それぞれの行き場のない思いに胸がしめつけられるが、果たしてジーサンの淡い恋心の結末は?続く“第3笑”「誘拐電話網」は子供のいない蕎麦屋の夫婦の元に、身代金要求の電話がかかってくるという奇想天外なストーリー。いきなり誘拐事件に巻き込まれ、翻弄されていく2人の様子が予告編でも映し出されている。3編の予告編を通して、トータス松本さんが手がける主題歌「笑ってみ」が加わり、どこかクスリとさせられてしまう。日常からかけ離れた出来事が巻き起こるこの3編に、トータスさんのカラっとした歌声がさらなるスパイスを加えている。まずはこちらの予告編から、あなたも東野圭吾の描くブラックな「笑い」の世界を覗いてみては…?ドラマ「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会 容疑者Xの献身 2008年10月4日より日劇PLEXほか全国にて公開© 2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社
2012年06月08日『容疑者Xの献身』、『白夜行』、『麒麟の翼』など、原作小説&映画共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家となった東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるのが「毒笑小説」や「歪笑小説」(共に集英社刊)といったブラックユーモアあふれる短編集“笑”シリーズだ。そのうちの3編が、KDDIとJ:COMによる新サービス「ドラマJoker<ジョーカー>」内でドラマ配信されることがこのほど決定、豪華全キャストと主題歌が明らかとなった。今回ドラマ化が決定したのは、「モテモテ・スプレー」(「黒笑小説」所収)、「あるジーサンに線香を」(「怪笑小説」所収)、「誘拐電話網」(「毒笑小説」所収)の3編。第1笑となる「モテモテ・スプレー」は、告白しても成功しない青年・タカシが、ある怪しげなサイトで出会った博士から絶対モテるというスプレーを受け取ったことをきっかけに物語が展開する。本作でタカシを演じるのは、2012年に入ってから映画『ロボジー』や『宇宙兄弟』、『ポテチ』と話題作への出演が続く濱田岳。タカシが想いを寄せるあゆみ役に倉科カナ、そしてタカシに秘密のアイテムを提供する博士役に津川雅彦が扮する。山田雅子プロデューサーも「あの年代の俳優の中では唯一無二の『天才』」と太鼓判を押す濱田さんが、本作で魅せる快演にも期待がかかる。また、「老い」をテーマとした第2笑「あるジーサンに線香を」で若返りの実験に参加する「ジーサン」を演じるのは、日本映画界きってのバイプレイヤー、笹野高史。ジーサンの若返り役となる2人1役にはいま最も注目される若手俳優・菅田将暉、2人が想いを寄せる千春役に、アイドルグループ「AKB48」の宮澤佐江が扮する。続く第3笑「誘拐電話網」は子供のいない蕎麦屋の夫婦の元に、身代金要求の電話がかかってくるという奇想天外なストーリー。『貞子3D』の英勉監督がメガホンを取り、蕎麦屋の店主をNHK大河ドラマ「平清盛」の鳥羽上皇役でも好評を博す三上博史、三上の妻役をミムラが演じる。豪華キャストが集結したドラマにさらにスパイスを加えるのが、トータス松本が歌う主題歌「笑ってみ」。トータスさんは「なかなかうまく笑えないとき、笑いを誘う何かに触れれば少し笑えるかもしれない。この歌がそんな何かになれば嬉しい」とコメントを寄せている。「今回、東野さんの『笑』をやるにあたっての裏テーマの一つは“メインキャストを芸人さんにしない”ということでした。登場人物は決して“自発的に人を笑わせる”とか、“面白い”という要素を持たないのが理想的だったから」と語る山田プロデューサー。ミステリー作家・東野圭吾の知られざる「笑い」の世界を、独特な味わいを持つ俳優陣がどのように表現してくれるのか楽しみだ。ドラマ「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。■関連作品:容疑者Xの献身 2008年10月4日より日劇PLEXほか全国にて公開© 2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会 麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:TBS4月連ドラ&スペシャルドラマに中居、錦戸ら主演!18年ぶり映画枠も復活スーツ男子1位は藤木直人!向井理、G・クルーニーら色気と知性を備えた俳優たちも向井理「場違い承知」と恐縮しきり 『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い
2012年05月19日ドラマ化や映画化もされ、すっかり全国的なブームとなった東野圭吾原作の“ガリレオ”シリーズ。帝都大学理学部准教授の天才・湯川学が独自の視点で事件を解決してゆくミステリーだが、中でもこの『容疑者Xの献身』は東野が直木賞を受賞した作品でもあり、深い人間ドラマに魅了されたというファンは多い。発表当初から原作に惹かれ、舞台化に動き出したキャラメルボックスの演出家・成井豊もそのひとり。今回は、大きな反響を呼んだ2009年の初演から3年ぶりの再演となるが、続投の岡田達也、西牟田恵、川原和久らに近江谷太朗と小林正寛も加わりさらにパワーアップ。初日に先駆け、公開稽古が5月12日に行われた。キャラメルボックス『容疑者Xの献身』チケット情報物語は高校の数学教師・石神(近江谷)が、アパートの隣に住む靖子(西牟田)の部屋で不審な物音を聞くところから始まる。数日後、隅田川の河川敷で男の死体が発見され、容疑者に被害者の元妻である靖子が浮上。さっそく警視庁捜査一課の刑事の草薙(小林)と上司の間宮(川原)は捜査に動き出す。そんなある日、草薙が友人で帝都大学准教授の湯川(岡田)に捜査状況を話すと、湯川の顔色が一変。石神は湯川の大学の同期であり、“天才”と認める頭脳の持ち主だったのだ。研究生活を送っているとばかり思っていた旧友との意外な再会に、湯川は戸惑いながらも石神の部屋へと向かうが……。地味なセーター姿でうつむき加減に話す近江谷は、まさに平凡な教師のたたずまい。だが抑揚なくやや早口で話すその口調が、かつて才能を認め合った旧友との会話では微妙に色を変える。石神のよりどころとは、一体どこにあったのか。結末を知った後、改めてその表情を反芻したくなる石神だ。対する岡田は痩身に銀縁眼鏡が似合い、青年らしさが残る湯川。表情はシニカルだが石神にかける言葉は熱を帯び、同期でありながら対照的な道を進むことになったふたりの切なさが浮かび上がる。さらに本作のキーは、靖子役の西牟田だろう。美人だが、毎日を精一杯生きる靖子として西牟田が存在したからこそ、石神の想いがただの恋愛にとどまらないことが腑に落ちる。物語を引っ張る小林、意外な表情を見せる川原ら、周りのキャストも舞台を引き締めていた。公開稽古後に行われた囲み会見では、東野の大ファンという近江谷が「映画版や前回の舞台版とは石神役へのアプローチを変えてみたんです。ぜひ観に来てほしい」と意気込みを語った。「“献身”とはどういう意味なんだろうと、ずっと考えています」という岡田も、「その意味をお客さんと一緒に考えられれば」とコメントした。公演が進むに連れて、さらに広がりを見せる舞台が期待できそうだ。公演は6月3日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、6月7日(木)から12日(火)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、6月15日(金)・16日(土)に東京・THEATRE1010にて開催される。なお、チケットぴあではサンシャイン劇場と梅田芸術劇場のみ『容疑者Xの献身』の原作本付チケットも発売中。取材・文佐藤さくら
2012年05月14日先日、代表作「容疑者Xの献身」が米ミステリー界で最も権威あるエドガー賞の候補に選出されたベストセラー作家・東野圭吾が、10年近く前から映画化を構想して取り組んだ傑作ミステリー「プラチナデータ」が、国民的グループ「嵐」の二宮和也と豊川悦司の初共演により映画化されることが決定した。今週末公開される『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の原作である加賀恭一郎シリーズやドラマ・映画と大ヒットを記録したガリレオシリーズなど、いま最も映像化のオファーが集中する東野氏。本作「プラチナデータ」は当初映画化を前提として執筆を開始したが、一旦は断念。その後、映画化と切り離して執筆され、2006年に「パピルス」(幻冬舎刊)にて連載開始、2010年6月に単行本化されるや否や、大手映画会社やテレビ各局、制作会社など20社以上から映像化のオファーが殺到したというベストセラー小説。本作で描かれるのは、2017年の日本。発達したDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%の社会が到来しようとしていた。その裏づけは、水面下の国家政策として集められている国民のDNAデータ「プラチナデータ」だった。主人公・神楽龍平はそのDNA捜査に携わる自信家の天才科学者だが、ある日DNA捜査のシステム開発者である兄弟が殺害され、神楽は捜査する側から一転、容疑者として追われる羽目に…。一方、この事件の捜査を任された現場叩き上げの辣腕刑事・浅間玲司は、執拗に神楽を追跡していく。DNA捜査をする側から突然、DNA捜査により突然容疑者として追われる身となってしまった天才科学者・神楽龍平を演じるのは、ドラマ「流星の絆」(TBS)以来2作目の東野圭吾作品への出演となる二宮和也。現在28歳、20代の俳優活動の集大成として臨む本作について「そう遠くはない未来なんじゃないかと思わせる原作の凄さ…。その作品に参加できて光栄です」と喜びを露にする。特殊捜査機関の研究員という役柄に挑むにあたり、クランクイン前から国内外の警察関連資料や最先端のDNA研究、ヒトゲノム研究のレポートなど100ページを超す資料を読み込み、入念な準備を重ねているそう。そんな彼を執拗なまでに追うベテラン刑事・浅間玲司を演じるのが豊川悦司。実は、『犯人に告ぐ』(’07)で演じた巻島という刑事役に強い愛着を感じ、それ以来約5年、十数もの刑事役のオファーを断り続けてきた豊川さんだが、二宮さんとの共演を含む本企画に刺激を受け、再び刑事役に挑むこととなった。「二宮和也さんは若手俳優の中でも一際個性の強い、素晴らしい俳優さんだと思っていました。共演できることを大変嬉しく思います。胸を借りるつもりで、ドンとぶつかっていきたいと思います。彼からたくさんのことを学びたいと思います」と二宮さんとの共演を心待ちにしている様子。二宮さんも先輩である豊川さんとの共演について「豊川さんの胸を借りて、そして豊川さんについていけるようにいまから準備を始めていきます」とコメント。“頭脳派”の二宮さんと“叩き上げ”の豊川さんの熱い攻防戦が期待される。そして、2人を束ねるのはNHK大河ドラマ「龍馬伝」が高く評価され、今夏『るろうに剣心』映画化の公開も控える大友啓史監督。「以前から、そのしなやかな演技と独特の感性に注目していた二宮和也さん、数々の作品を拝見しご一緒したいと思っていた豊川悦司さんと共に、東野圭吾さんの作品にチャレンジできる機会をいただき、心から胸躍る思いです。舞台はそう遠くない近未来。DNA捜査を巡って繰り広げられる東野作品ならではの人間ドラマ、魅力的なストーリー展開を、2人の演技を彩る新鮮な世界観と共にお届けしたいと思っています。ご期待下さい」と意気込みを語っている。撮影は2月から始まり、今夏に完成予定。原作の世界観がどのように映像化されるのか?いまから完成が待たれる。映画『プラチナデータ』は2013年、公開予定。■関連作品:プラチナデータ 2013年、全国東宝系にて公開
2012年01月27日人気作家・東野圭吾原作、120万部を売り上げた恋愛小説を岸谷五朗と深田恭子の共演で映画化した『夜明けの街で』が10月8日(土)より公開される。このほど本作の予告編が解禁となり、主題歌を手がける久保田利伸からコメントが寄せられた。ミステリーを得意とし、これまで数々のヒット作を生み出してきた東野圭吾が初めて“恋愛”をテーマに挑んだ本作。幸せな家庭を持つ大手建設会社の課長・渡部(岸谷さん)と、派遣社員としてやってきた秋葉(深田さん)の、甘く残酷な恋愛模様が描かれる。監督を務めるのは『沈まぬ太陽』で高評価を得た岩松節朗。映像を通して終始、切なさが漂うこちらの予告編。過ちだと分かりながらも、危険な恋に溺れていく渡部、「どんなに好きになっても、夢を見てはいけない」と報われない恋に苦しむ秋葉、そして渡部の妻で夫を支える由美子(木村多江)――。約2分という短い時間の中で、それぞれの思いが複雑に交差しあうさまが伝わってくる。中でも気になるのが、秋葉の過去に隠された“秘密”。物語のキーポイントとなりそうだ。そして、このバックで流れるのは、圧倒的な歌唱力で男女問わず支持を集める久保田利伸による主題歌。今年は久保田さんにとってデビュー25周年という記念すべき年だが、原作者の東野さんもデビュー25周年と、両者にとってアニバーサリー・イヤーという縁から、今回このようなタッグが実現した。主題歌のタイトルは「声にできない」。制作の経緯について久保田さんは「長きに渡って愛して頂いている僕の代表作『Missing』と同じ世界観の曲を制作してみようとここ数年アイデアを固めていたところ、映画のお話をいただきました。曲の構想を提案したところ、監督含めスタッフのみなさまが曲のテーマが映画にぴったりだと惚れ込んで下さり、制作に取りかかりました」と説明し、「監督からのリクエストだった英語でまずは歌い、さらに触発されるように日本語歌詞曲も完成させ、二つの『声にできない』が生まれました。どちらも大好きです。」と自信をうかがわせるコメントを寄せた。劇中で起用されるのは日本語歌詞をミックスしたオリジナルの英語バージョンで、映画のみで披露となる。久保田さんの歌声で、より一層深みを増した『夜明けの街で』。まずはこちらの予告編でチェックしてみて。『夜明けの街で』は10月8日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:夜明けの街で 2011年10月8日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「夜明けの街で」製作委員会
2011年07月06日東野圭吾の人気サスペンスシリーズを昨年のTVドラマに続いて映画化した『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』(仮題)に新垣結衣が被疑者の恋人役として出演!本格ミステリーに初挑戦することが明らかになった。直木賞作家・東野圭吾の数ある作品群の中で、ひと際高い人気を誇るのが、刑事・加賀恭一郎を主人公にしたサスペンスシリーズ。9作品累計で820万部を超える販売部数を誇るが、その8作目にあたる「新参者」が昨年、阿部寛を主演に迎えて連続ドラマ化され、反響を呼んだ。その後、別作品の「赤い指」もスペシャルドラマとして放送。今回、シリーズ最新作の「麒麟の翼」(全て講談社刊)が映画化されることに。ここで言う“麒麟”は、日本橋の上にある翼のある麒麟像のこと。胸を刺された男性の遺体がこの像の前で発見されるが、彼は別の場所で胸を刺され、その状態のまま8分間も歩き続けた末にこの像の前にたどり着いたのだった。なぜ助けを呼ぶでもなくそんな不可解な行動をとったのか?一方、容疑者の男は現場から逃亡する際に車にひかれ、意識不明の重体に。彼もまた、事件の直前に謎めいた行動を。加賀恭一郎が捜査にあたるが、その過程で被疑者、そして容疑者たちの家族や恋人の知られざる一面が明らかになっていく――。新垣さんが演じるのは、意識不明となった容疑者の恋人で、彼の無罪を訴える中原香織役。貧困から脱け出そうと大きな夢を持って恋人と上京し、格差社会の中で苦しむ若者であり、事件の真相に深く関わる人物。現代社会で希薄になりつつある“人間の絆”とは何なのかを改めて問い直す本作の重要なテーマを担う役どころとなる。新垣さんにとって、阿部さんとの共演は連続ドラマ「ドラゴン桜」(TBS)以来、実に6年ぶり。『恋空』に『ハナミズキ』と主演映画が立て続けにヒットを記録し、7月から放送開始となる「全開ガール」(フジテレビ)では月9ドラマのヒロイン役で連ドラ初主演を飾るなど成長著しい彼女が、初めての本格ミステリーでどんな表情を見せてくれるのか?本作のメガホンを握る土井裕泰監督は『ハナミズキ』の監督でもある。監督は「今回は“容疑者の恋人”という複雑な心情の役を演じてもらいましたが、嘘と真実が入り混じる心のかすかな動きさえも自然体に表現してくれたことで、役に深い人間味が与えられたと思います。演出家としては『ハナミズキ』のときより、俳優として、ひとりの女性としてまた一歩成長されたなぁと感じました」と彼女の成長を嬉しそうに語る。新垣さんは、TVの「新参者」も見ていたようで「毎回涙が止まりませんでした。涙が枯れてしまうくらいに…。素直になれないとか、少し歪んでしまうとか人の気持ちは難しいと思いましたが、それでも人が人を想う気持ちの感じられるとても素敵な作品だと思いました。ミステリーは難しいイメージがありましたが、阿部寛さん演じる加賀さんがひとつひとつ謎を丁寧に解いていく、暴いていく感じは見ていて気持ちが良かったです」と絶賛。その劇場版に出演することが決まり「今回、私にとって本格ミステリーは初めてですが、先を予測しても覆される部分はやはり面白いと思いました。加賀さんや松宮(溝端淳平)さんと向かい合っているシーンでは、自分がそんな『新参者』の世界にいるのが不思議な感覚で興奮しました。私の演じる香織は、好きな人がいて、その人のことをずっと信じている。けれど辛い出来事があって気持ち的には沈んでしまう役どころなので演じていて辛い部分はありました。刑事さんたちに問われるシーンでは、役ではない自分の感情が入ってきてしまい、それは初めての感覚でした」とふり返る。さらに「阿部寛さんとの約6年ぶりの共演もすごく嬉しかったです。以前が先生と生徒としての役でしたので、いまでもあの頃のように普段は先生を見ている気持ちでお話させて頂いてます。また、監督やスタッフさんが以前映画でご一緒させて頂いた方々ですので、それもまた嬉しかったですし、とてもリラックスした気持ちでいられる現場で楽しいです」と撮影を楽しんでいるよう。阿部さんも「『ドラゴン桜』のときは、まだあどけなさの残る少女だったけど、いまや、いろんな役をこなせる女優に変身したことを、嬉しく思います」とその成長を認める。なお、阿部さんのほか、TVドラマに続いて溝端淳平、黒木メイサ、田中麗奈に山崎努らの出演が決まっているが、劇場版のキャストは、今回の新垣さん以外はいまだ明かされず。意識不明の容疑者は本当に犯人なのか?それともほかに真犯人が?もちろん、新垣さんが犯人という可能性も…!?現在も日本橋、人形町でのロケを中心に撮影は続いており、まもなく7月上旬にクランクアップの予定。『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』(仮題)は2012年1月、全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼〜劇場版・新参者〜 (仮題) 2012年1月、全国東宝系にて公開© 2012映画「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)」製作委員会■関連記事:原作・東野圭吾×主演・阿部寛「新参者」が映画に! 加賀シリーズ最高傑作に挑む
2011年06月30日東野圭吾の作品群の中でも高い人気を誇る「加賀恭一郎」シリーズの最新刊「麒麟の翼」(講談社刊)が、阿部寛主演でTVドラマ化された「新参者」、「赤い指」(共にTBS)に続いて、映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(仮題)として公開されることが決定。阿部さんに加え、溝端淳平、黒木メイサらドラマ版でおなじみのキャストが続投し、5月12日(木)より東京・日本橋、人形町でのロケを中心に撮影に入ったことが明らかになった。「卒業」に始まり、「どちらかが彼女を殺した」、「悪意」(3作とも講談社刊)など刊行の度に話題を呼び、東野作品の中でもひと際高い人気を誇る「加賀恭一郎」シリーズ。鋭い洞察力、人間観察力を持つ加賀刑事(※現在は日本橋署配属)が、事件の真相と共にその裏にある人々の感情のもつれや愛情…いわば人の心の謎までをも解き明かしていく、というものでこれまでの9作品累計で820万部を超える販売部数を記録している。8作目にあたる「新参者」は昨年、連続ドラマ化されて初回視聴率で同クール1位の21%を記録し、“泣けるヒューマンドラマ”として話題に。続いてスペシャルドラマとして「赤い指」も映像化され、こちらも高視聴率を記録。阿部さんにとっては『チーム・バチスタ』シリーズの破天荒な厚生官僚・白鳥圭介役と並んで、この加賀役はハマり役となった。今回の映画版の原作となる「麒麟の翼」は、今年3月に発売されたばかりだが、東野さん自身がシリーズにおける“最高傑作”と認めており、2か月で早くも30万部を突破している。始まりは日本橋で起きた殺人事件。被害者の男性は胸を刺された状態で8分間も歩き続け、翼のある麒麟像の下で果てる。一方、容疑者の男は逃亡中に車にひかれ、意識不明の重体となる。だが、彼は事件の直前にある不可解な行動をとっていた。それを聞いた男の恋人は、彼の無実を訴えるのだが…。加賀が捜査にあたるが、そこから徐々にそれぞれの家族や恋人の知られざる面が明らかになっていく。被害者は愛する人に何を遺そうとしたのか?その願いは届くのか――?阿部さんは「あの『新参者』が映画化。タイトルは『麒麟の翼』。本作は、加賀シリーズの「赤い指」の続編として書かれました。映画は2時間というサイズ。スピード感ある加賀の洞察捜査を楽しみにしてほしいと思います」と意気込みを語る。『涙そうそう』、『ハナミズキ』などの感動作を世に送り出してきた土井裕泰がメガホンを握るが、監督は「ミステリーとしても超一級の作品の映像化。刑事・加賀恭一郎が、事件によって心に傷を負った人々をどのように救い、希望に導いてゆくのか。希薄になりつつある“家族の絆”とは何なのかを改めて問い直すような、家族そして親子の『再生』の物語として描いていきたいと思っています」と“泣けるヒューマンミステリー”への挑戦を語る。そして、原作者の東野さんは「『新参者』、『赤い指』に続いて映像化の申し出をいただいたことを光栄に思います。特に今回は映画ということで、阿部寛さんの加賀恭一郎を大きなスクリーンで観られると思うと、作者としても非常に楽しみです。震災の影響等で、まだまだ娯楽どころではないという方々がたくさんいらっしゃると思いますが、いつの日かそんな人々がこの映画を観たとき、心から楽しんでいただけるような作品になることを心から祈っております」と期待を寄せる。阿部さんに加えて、加賀の大学の後輩で雑誌記者・青山亜美役の黒木メイサ、加賀のいとこで警視庁捜査一課の刑事・松宮脩平役の溝端淳平、さらに看護師・金森役の田中麗奈、病死した加賀の父・隆正役の山崎務らはドラマ版に続いて続投!本作からの参加となる新キャストは今後、発表される。犯人、被害者、その恋人を誰が演じるのか、楽しみなところ。原作の帯には「加賀さん、あなた、何もわかってない」というセリフがプリントされているが、その言葉が意味するところは――?加賀恭一郎のスクリーンでの活躍に期待したい。『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(仮題)は2012年1月、全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼〜劇場版・新参者〜 (仮題) 2012年1月、全国東宝系にて公開© 2012映画「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)」製作委員会
2011年05月26日直木賞作家・東野圭吾の数ある作品の中でも最高傑作との呼び声が高く、これまでに舞台化、TVドラマ化、そして韓国で映画化されている「白夜行」(集英社文庫刊)がこのたび日本でも映画化されることになり、堀北真希が主演することが発表された。原作小説は「小説すばる」(集英社刊)に連作短編としてされたのち、1999年に長編に構成し直して単行本化され、これまでに累計180万部以上を売り上げた。始まりは大阪の質屋殺害事件。決定的な証拠がないままに事件は容疑者の自殺で一応の収束をみるが、刑事・笹垣は腑に落ちない思いを抱えていた。容疑者の娘で、暗い瞳を持った美しい少女・唐沢雪穂と哀しい目をした被害者の息子・桐原亮司。この2人の存在が脳裏から離れないのだ。やがて彼らは大人になるが、雪穂と亮司の周囲で不可解な事件が立て続けに起こる――。白夜のような世界を互いの存在だけを頼りに生きる2人の確かな愛が、強く、そして残酷に描き出される。堀北さんが今回演じる唐沢雪穂は、並外れた美貌の裏に、貪欲な上昇志向を隠し持ち、自らの手を汚さずに周囲を不幸に陥れ、のし上がっていくという“悪女”。初挑戦となるこの究極の悪女を堀北さんはどのように演じるのか?ちなみにTVドラマ版では綾瀬はるかが同じ役を演じており、TV版との比較も含め、原作、ドラマのファンの間で話題を呼びそう。堀北さんは「原作を知っていたので、映画化をしたらどんな作品になるのかな?と思いました。悪女については、まだ自分も知らない自分を発見できるのではないかと思っています。観た人の胸に突き刺さるような女性になるように演じたいと思います」と意気込みを語っている。エグゼクティブ・プロデューサーの石垣裕之氏は、「雪穂の貪欲なまでの上昇志向は、その美貌に覆い隠されており、 周囲の人々は危険だと分かりながらも彼女の不思議な魅力に引き込まれていきます。 堀北さんの清純でイノセントなイメージに隠された芯の強さや危うさが、まさに雪穂のイメージそのものであり、 堀北さんに演じてもらうことで、雪穂というキャラクターの持つ魅力がより引き出されると思い、お願いしました。」と今回の起用についてコメントしている。雪穂と同じ“闇”を抱え、様々な形で彼女を支え続ける亮司も重要な存在。TVドラマ版では山田孝之が演じているが、今回の映画では誰が演じることになるのか?こちらも注目を集めそうだ。『白夜行』は2011年初春、全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年初春、全国にて公開
2010年04月28日