HOUNDDOGのボーカル・大友康平が18日に自身のアメブロを更新。腎臓に腫瘍が発見されたことを公表し心境を吐露した。この日、大友は「ファンの皆様へ」というタイトルでブログを更新し「この度は、ご心配をおかけして本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と検査入院で自身の腎臓に腫瘍が確認されたことについて言及。「何よりライヴをキャンセルせざるを得なくなってしまい楽しみに待っていてくれたファンの皆さんには心からお詫び申し上げます」と謝罪した。続けて「日頃より体調にはいつも注意して来た」といい「なんで俺なの?・・そんな思いに苛まれて、かなり凹んでしまいました」と告白。「しかし、運命は受け入れなくてはなりません」とつづり「幸い、発見も早く、知人の紹介で優秀な先生にも出会えました」と明かした。また「ライヴは一旦キャンセルになってしまいますが」と申し訳なさそうに述べつつ「しばし治療と静養に充てるお時間をいただきましてまた改めてみんなに会える機会を心より楽しみにしています」とコメント。最後に「人生はロックンロールだ!山あり谷ありの“波乱万丈!”こそ生き様だぜ!」「俺は不死身なのだ!」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「絶対にステージに帰ってきてください」「待ってます」「ずっと応援してます」「1日も早く良くなることを祈っています」などのコメントが寄せられている。
2024年01月19日HOUNDDOGのボーカル・大友康平が10日に自身のアメブロを更新。突然の訃報に悲痛な胸中を吐露した。この日、大友は「もう一度逢いたい・・」というタイトルでブログを更新。「夕方のニュースで、また突然の訃報が入った。八代亜紀さんが、昨年12月30日に急速進行性間質性肺炎のため死去していました」と2023年12月30日に急速進行性間質性肺炎のため亡くなった演歌歌手の八代亜紀さんの訃報について言及し「73歳でした、早過ぎます・・」とつづった。続けて「また、“昭和の輝く星”が天に召されてしまいました」と述べ「数々のヒット曲は全て口ずさむことができるほど名曲揃いです」と説明。「数年前、BS11『八代亜紀のいい歌いい話』という番組に出演させていただきました」と回想し「MC時はまるで少女のように無邪気で明るく いざ歌を歌えば一曲で勝負をつけてしまうほどの存在感のある歌唱力に魅了されたのをはっきり覚えています」とつづった。また「番組内では、“ff”と“もう一度逢いたい”をデュエットさせてもらいました」と明かし「一生の宝物です!!」とコメント。「高倉健さんと倍賞千恵子さんが寄り添いながら“紅白歌合戦”を見ているシーンで流れていた『舟唄』は本当に心に沁みました」と述べ「心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
2024年01月11日HOUNDDOGのボーカル・大友康平が26日に自身のアメブロを更新。人生の師と仰ぐ人物の訃報に呆然としたことを明かした。この日、大友は「舞台の本番を控えた24日いつもより熱のこもった稽古を終えて帰路に着く頃、また訃報が入った」と述べ「人生の師と仰ぐ伊集院静さんが亡くなった」と24日に肝内胆管がんのため亡くなった作家の伊集院静さんについて言及。「以前より闘病生活に入られていたがまさかこんなに早く悲しい知らせが届くとは」とつづった。続けて「ショックを通り越してただただ呆然とするばかりです」と心境を明かし「俺にとって、スーパースターであり鉄人であり永遠の憧れの方でした」と回想。伊集院さんについて「“師匠”と呼んでいました」と述べ「『“落語家”みたいだからその呼び方はやめてくれ。』といつも言われていました」と伊集院さんとのエピソードを振り返った。また「ツアー移動中は、いつも師匠の本やコラムを読み漁って」いたといい「知人の紹介で六本木の小料理屋さんで初めてお会いした時は緊張しまくりでした本当に格好良かった!」と初対面した当時を回想。「その後、雑誌での対談やらTV番組やらで大変お世話になりました」と明かし「銀座の焼き鳥屋さんで人生相談をしたこと西麻布のバーで飲みすぎたこと草野球チームに飛び入りしたことなどなど思い出は尽きません」とつづった。さらに「お会いしたり、電話したりすると必ず『お母さんはお元気ですか?奥さんにはくれぐれもよろしく』と言ってくれました」とコメント。伊集院さんの母親がいつも「『出来うれば人のために生きなさい』『出来うれば人に勇気を与える仕事をしなさい』」と言っていたそうで「この言葉を胸に刻んで生きていきたいと思います」とつづった。最後に「師匠は人が大好きでちょっぴり寂しがりやさんでした」と明かし「だから“さよなら”は言いません」とコメント。「俺の心の中に生き続けています」と伊集院さんへの思いをつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「残念でなりません」「ショックでした」「頑張る康平さんを伊集院さんも見守ってくれていると思います」などのコメントが寄せられている。
2023年11月27日村上春樹の傑作長編小説を、イスラエルの奇才インバル・ピント(演出・振付・美術)とアミール・クリガー(脚本・演出)、藤田貴大(脚本・作詞)、大友良英(音楽)らトップクリエイターたちが舞台化。2020年の初演はコロナ禍で公演期間の短縮を余儀なくされながらも高い評価を受け、村上からも賛辞が送られた。その伝説の舞台が11月に再登場する。猫の失踪から始まった数々の奇妙な出来事が、やがて時代や空間を超越した世界へと広がっていく魅惑の村上ワールドを、フィジカルの想像力を主軸として構築。主人公・岡田トオルに扮する成河と渡辺大知、一役を共に息づかせるふたりの再演に向けた新たな課題とは!?3年経っても体が覚えている――まずは初演時、創作過程での体験を振り返っていただきたいと思います。成河大知は本稽古の前にものすごく準備していたよね。半年くらいだっけ?渡辺10ヶ月くらいです。ダンス、歌、芝居をうまく絡み合わせて、独特の世界観を作っていくということで、まず自分はまったく知らなかったダンスについて、10ヶ月事前稽古をさせてもらったんです。「そもそも、なぜ人は踊るのか」というところから始まって……。成河ハッハッハ!渡辺まず体を使ってどれくらい言語を表現出来るのか、ということを学んだり。村上春樹さんの世界を見た目としての美しさで置き換えていく、小説をなぞるのではなく体と歌を使って、新たな美しさを模索していく作業だったかなと思っています。毎日刺激的で、知らなかったことを知れるのは幸せな時間でしたね。ただ悔しいのは、知るばかり、受けてばかりで自分からは何も出せなかったなという実感があったので、今回は3年経って、わずかでも自分からアイデアを出せるようになっていたらいいなと。成河僕は、演出のインバルとの出会いは『100万回生きたねこ』(2015)が最初だったんです。大知と同じようにその公演の準備としてコンテンポラリーダンスの基礎を半年間くらい教わって。ただその舞台は再演だったんですよ。だから『ねじまき鳥〜』でまたインバルとご一緒するとなった時に、「彼女とゼロから舞台を作るのは超大変だよ!」って話はよくよく聞いていたので、それを楽しみに稽古に入ったら、まあ〜やっぱり大変でした(笑)。大知が「悔しさがある」と言ったけど、それはみんながそうだったんですよ。結局一人ひとりが、自分のやりたいことを押し出すまではいかない状態で、本番を迎えてしまった。インバルでさえ、そうだったと思います。彼女にとっては、共同演出のアミール・クリガーとも初仕事だったし、脚本の藤田貴大さん、音楽の大友良英さんもそう。中枢のクリエイター4人が初めて一緒に創作するので、ぶつかり合いもあったし、お互いに納得できる線を見つけるのに相当時間がかかったのかなと思います。――そう伺うと、インバルさんにとっては一度お仕事をご一緒している成河さんの存在が心強かったのでは?成河そうでしたよ!(一同笑)僕は性格的に、あいだに立つ人間ですから。まったく違うふたつの真ん中に立って、どうやって両者が結びつく点にたどり着くか、そういう場所が僕、好きなんです。渡辺今のお話を伺っても、本当に成河さんは頼りになります。――再演の稽古に入られて一週間(取材時)だそうですが、感触はいかがですか?成河この一週間は前回の“思い出し稽古”をしていて、今日やっとインバルが稽古場に現れるんですよ。稽古をどう見て、何を発言するのか、いい意味でワクワクします。一週間かけて前回作ったものを全部起こして、今日初めてインバルに「こんなだったけど、覚えてる!?」ってボーンと投げるので、スリリングですよ〜。全部ひっくり返すかもしれないし、「とりあえず今日は遊びに行きましょう」なんて言うかもしれないよね(笑)。渡辺この一週間は、成河さんとふたりで絡むシーンをまず念入りに当たったんですけど、不思議なもので、3年も経っているのに体の使い方を覚えていて。頭で考えずに出来ちゃう瞬間もあって、体のすごさを知りました(笑)。体が覚えているからこそ、今回はもっと細かいところに目が向けられるかなと思っていますね。初演の時は、自分や成河さんの体を知ることで精一杯だったから。ふたりで表現することで見えてくる、人間の多面性――おふたりによって“岡田トオル”というひとりの人物が表現されますが、前回はそれぞれがどういう意識で役を立ち上げていったのでしょうか。渡辺前回、ふたりが同一人物を演じていることを見せるのに「どこで合わせるべきですかね?」と話をしたら、成河さんが「全然違うように見えたほうが面白いと思う。むしろ、すり合わせないほうがいいんじゃない?」と言ってくれたので、そうだなと。そこから自分も楽になったところがあるので、感謝しています。今回、初演の映像を見てみたら、全然違うとはいえ、無意識のうちに似た発声になっている瞬間があるんですよね。同じ人物のように見える瞬間もあって、素敵だなと思いました。それは作為的なものを超えたところで生まれるものというか、観る側が見つけてくれる部分だったりするのかな、と思って。だから今回も、もっと多面的な、違う部分を見せられたらいいなと思います。成河ふたりが付いて、離れて、付いて、離れて……ある瞬間グッと同期してひとりの人間になるタイミングがあると思えば、全然違う人格になってくる、というのがすごくリアリティがあるなと。そこが初演ではよく作用したと思います。見返してみて、自然とひとりの人間に見えてくるものだな〜と思いました。――おふたりは3年ぶりに本作でまた再会して、稽古場でお互いの変化などを感じていますか?成河初演の時に初めて大知と体を合わせた時……、“体を合わせた”っていうのは、ダンスにもいろんな形があるけれど、「コンタクト」というコンテンポラリーのひとつの技で、特にインバルがやるのは人と触れ合うことでその個人が見えるのではなく、そこで起きていることが見える、そういうダンスなんです。そのコンタクトを初演で初めて大知とやった時、体を合わせた時の、大知のハリネズミのような反応!(一同笑)「触れちゃってごめんなさい!」みたいな。その時のことを思うと、この一週間の作業はとてもスムーズに運んだね。渡辺ハハハ、そうですね。成河人を信頼するというのは、双方向で初めて成り立つということですよね。片方だけが信頼していたって何の意味もなくて。ふたりで一緒にやることの意味とか価値を、あらためて噛み締めた一週間でございました。(一同笑)渡辺成河さんが自分のことを知ってくれている、それが体を合わせた時に伝わって来て、人間って神秘的な生き物だなって思いましたね。別に話し合うこともなく「やってみよう」だけで出来た。体の中に共通言語が既にあるんです。成河そう、僕は本当にこの数日間ずっと感動していて……っていうのは、やっぱりいみじくもコロナ禍からの再演なわけですよ。つまり、ダンスって言ってもあまり人には伝わらない感覚だと思うんですけど、人と触れ合って、体も心も寄っ掛かるという、そういう身体性を僕たちは生活の中でどんどん失っているんです。演劇界は近年、ハラスメントに対する問題意識も高まっていて、人と距離をとって、心も体も離れた状態でも一緒にいられる方法を探さなきゃいけない。お互いに傷つけ合わないためにはそうあるべきだと思います。でもそこにはひとつ大きな見落としがあって、その見落としを言語化することは難しいんだけど……。渡辺わかります!成河体の価値とか存在、さっき神秘的って言葉が出たように、そういうものがどんどん置き去りにされてしまってきた。もともとそうだったものが、コロナ禍でグッと加速しましたよね。渡辺本当に。コンプライアンス的なこと、やってはいけないことは、みんな理解しているんです。ただ、そこに至る信頼が足りていないという話で。成河どっちも必要だという感覚が一番正しいよね。新しい時代に向けての準備とか覚悟、危機感というものも必要だけど、人間の双方向の信頼関係も欠けていてはいけない。これは言葉では共有できないもので、寄っ掛かってみればわかる。つまり、人に寄っ掛かるというのは人に迷惑をかけるってことですから。渡辺うん!成河自分が迷惑をかける分、人からもかけられて、やっと釣り合う。それが理屈の上ではなくて、体でそれが出来るんだよっていうのが、ある意味ダンスの芸術的表現の価値だったはず。そもそもダンスとか体を動かして人と触れ合うことの価値は、そこにあったはずなので、その芸術性こそがインバルの創作の核心なんですよ。だから、それを使って村上春樹の世界を表現するってことは、結構すごいことをしているな!っていうのは実感していますね。探り探りだった初演を経て、表現はさらに自由に大胆に――あらためて、クリエイターとしてのインバルさんの印象をお伺いしたいです。渡辺何も知らないけれど「あれしたい、これしたい!」が詰まっている子供のような感じと、いろんなものに出会って、吸収して、嫌なものもたくさん見てきた大人の目と、両方持っている感じがします。そういう人でありたいな〜と思いましたね。すごく楽しそうにしていたのに、急に楽しくなさそうになったりする感じも信頼できるなあって(笑)。成河正直ってことだと思います。それは芸術の根本的な概念で、ものすごく正直になるためには、経験も苦労も、孤独も必要。インバルを見ていると、あ、正直に至った人だなってすごく思います。渡辺わがままとは全く逆ですよね。だから周りは、この人のために何ができるだろうと考える。――インバルさんも合流してのこれからの作業で、どんな再演が立ち上がるのか、本当にワクワクします。渡辺舞台って本当に生き物なんだなということを、前回の公演で知りました。稽古場でインバルやアミールと一緒に作り上げたことも、お客さんの前に立つと、やっぱり日々変わるものなんだなって実感して。そうして作っていったなかで、ようやく次のフェーズに行けそうなところで終わってしまった気がするんですよ。あともう一歩で、本当にすごいところに行けるんじゃないか、と。成河うん、ゴールではないけどね、まだ何かがありそう、そうやってずっと手を伸ばしている感じだよね。渡辺もう一歩、次へ。今回はそこからスタートできたらいいなと思います。成河そうだね、要するにどれだけ演者が自由で、確信を持ってやれるか。初演はみんなで探り探り作ったから、本当にフラジャイルなものとして丁寧に扱っていった良さがあったんですけど、それを一層大胆に、自由に扱えるようになった時に、見え方はずいぶん変わるんじゃないかなと思っています。表現の幅がぐっと増えればいいなと。インバルの作品はやっぱりダンス表現が主人公。だから、いかに僕ら言葉を扱う人間が、言葉の野暮ったさみたいなもので、それを損なわないかが肝心なんですよ。村上春樹の小説の30ページ分ぐらいがひとつふたつの動きで済んでしまう、そんな恐ろしい瞬間が出てきたりする。そこに言葉を差し挟むなんてすっごい野暮! それでも言葉を使うなら、どういう発語の仕方が一番それを邪魔しないか、あるいはそれをさらに豊かなものにするか。そこは非常に実験のし甲斐がありますね。取材・文:上野紀子撮影:石阪大輔★成河さん×渡辺大知さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント!ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★成河さん×渡辺大知さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>『ねじまき鳥クロニクル』原作:村上春樹演出・振付・美術:インバル・ピント脚本・演出:アミール・クリガー脚本・作詞:藤田貴大音楽:大友良英【演じる・歌う・踊る】岡田トオル:成河/渡辺大知笠原メイ:門脇麦綿谷ノボル:大貫勇輔/首藤康之(Wキャスト)加納マルタ/クレタ:音くり寿赤坂シナモン:松岡広大岡田クミコ:成田亜佑美牛河:さとうこうじ間宮:吹越満赤坂ナツメグ:銀粉蝶【特に踊る】加賀谷一肇、川合ロン、東海林靖志、鈴木美奈子、藤村港平、皆川まゆむ、陸、渡辺はるか(五十音順)【演奏】大友良英、イトケン、江川良子【東京公演】2023年11月7日(火)~26日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス【大阪公演】2023年12月1日(金)~12月3日(日)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ【愛知公演】2023年12月16日(土)・17日(日)会場:刈谷市総合文化センター大ホールチケット情報:公式サイト:
2023年10月25日「大友克洋全集 AKIRAセル画展」が、2023年10月6日(金)から10月24日(火)まで大阪・心斎橋パルコの「スペース14(SPACE14)」にて開催される。大友克洋の『AKIRA』とは?漫画家、 映像監督をはじめ 、 多彩なジャンルで作品を生み出し続ける作家・大友克洋。そんな大友が1982年から1990年にかけて『週刊ヤングマガジン』にて連載していた『AKIRA』は、SF漫画の金字塔とも言える作品だ。新型爆弾によって消滅した東京に変わる日本の新首都「ネオ東京」を舞台に、自称“健康優良不良少年”の主人公・金田と、事故をきっかけに超能力に目覚めたもう1人の主人公・鉄雄、そして物語の核となる超能力者の少年・アキラを中心に壮大なストーリーが繰り広げられる。1988年には、これを原作に大友自らが監督し、劇場版アニメーション映画『AKIRA』を作り上げた。大友私蔵のセル画など貴重資料を公開今回の展覧会「大友克洋全集 AKIRAセル画展」は、大友自らが企画・プロデュースを手掛けた刊行中の「大友克洋全集」の中で、「絵コンテ集」も含め複数回にわたって刊行された関連書籍の中から、劇場版アニメーション映画『AKIRA』のセル画を展示。「原画・レイアウト集」にも収録した大友私蔵のセル画や直筆レイアウト約650点超の中から大友自身が厳選した貴重な作品も目にすることができる。なお、すでに東京では開催され、全日チケット完売の大反響を得た。シーンを分けてセル画を展示セル画展示は「NEO TOKYO」「NIGHT MARE」「CATASTROPHE」といった具合にシーンを分けて行われ、映画の設計も垣間見ることができる。鉄雄の悪夢「ナイト・ベア」シーンの再現フォトスポットまた、撮影可能なフォトスポットでは 、名シーンのひとつである鉄雄の悪夢「ナイト・ベア」のシーンを再現。さらに全集を実際に手にとって見ることができるコーナーも設けている。会場BGMは芸能山城組『Symphonic Suite AKIRA』のリミックス版『AKIRA』と言えば劇中の音楽も魅力のひとつ。会場BGMは、芸能山城組『Symphonic Suite AKIRA』のリミックス・バージョンがBGMとして採用される。限定グッズの販売も会場では限定グッズも販売。Tシャツ、トートバッグ、クリアファイルに加えて、「大友克洋全集」も販売する。【詳細】大友克洋全集 AKIRAセル画展会期:2023年10月6日(金)~10月24日(火)営業時間:10:00〜20:00※入場は閉場時間の30分前まで。最終日は18:00閉場会場:心斎橋 PARCO 14F SPACE14住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3入場料:1,500円入場特典:全集印刷時のゲラ刷り1枚(なくなり次第終了予定)※未就学児は保護者同伴に限り入場可(入場無料)※入場は事前予約制。■チケット情報事前予約販売スタート日:2023年9月15日(金)18:00~プレイガイド:イープラスⒸ2023 MASH・ROOMⒸ1988 マッシュルーム/アキラ製作委員会
2023年09月04日話題沸騰の北欧サイキックスリラー『イノセンツ』よりエスキル・フォクト監督のコメントが到着。大友克洋のSF漫画「童夢」に影響を受けたシーンについて語っている。さらに場面写真とオマージュを感じさせる漫画のワンシーンも公開された。7月28日公開週末から満席が続出するなど、すでに映画ファンから大きな注目を集めている本作。エスキル・フォクト監督は本作について、大友克洋の漫画「童夢」からインスピレーションを得たと公言しているが、「大友克洋の童夢への北欧からの完璧なアンサー」、「これは童夢実写かと言っても過言でなはい」、「童夢への深い愛情を感じる最高に美しい演出の数々」など、大友ファンからも絶賛と興奮の声が相次いでいる。「童夢」は1983年に発行された大友克洋の傑作漫画で、日本の郊外のマンモス団地で起こる連続不審死事件を巡るモダンホラー。この度、クライマックスの重要シーンである、超能力を持つ悦子がブランコに乗るカットが到着。一方、ノルウェー郊外の団地が舞台のサイキック・スリラーである本作からは、団地の前に立つ主人公イーダと姉のアナの場面写真が解禁。イーダたち少年少女4人が団地のブランコに乗るシーンも登場し、「童夢」からの多大なる影響を感じさせる。フォクト監督は、同じく大友克洋の漫画原作のアニメーション映画『AKIRA』を観て、大友氏が描いたほかの漫画の英訳版がないかを探し、90年代に「童夢」にたどり着いたと話す。そして、ヨアキム・トリアーと共同脚本を手掛けた『テルマ』を製作する際、子どもが生まれていたフォクト監督は「童夢」を読み直し、当時よりもさらに大きな衝撃を受けたという。子どもには大人には分からない秘密の世界があり、そんな大人には分からない子どもだけの世界で起こる物語を映画にしてみたいと思ったそうだ。フォクト監督は、特に「童夢」の最後のクライマックスシーンが素晴らしいと語る。本作でも参考にしたと明かしており、「誰にも気づかれないだろうと思ったのですが、日本公開で皆にバレてしまいますね。日本の皆さんが気に入ってくれることを願います」と本作への多大な影響を語った。「超能力」というモチーフをまったく新しい視点で捉え、子ども、団地という共有のキーワードを「童夢」から受け継いだ本作は、北欧特有の澄み切った夏の陽射し、風のざわめき、水面の波紋などを取り込んだスタイリッシュな映像美も見どころだ。『イノセンツ』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月02日舞台『HUNTER×HUNTER』THE STAGEの公開ゲネプロが12日に東京・天王洲 銀河劇場にて行われ、ゴン役:大友至恩、キルア役:阿久津仁愛、クラピカ役:小越勇輝、レオリオ役:近藤頌利、イルミ役:上田堪大、ヒソカ役:丘山晴己、演出:山崎彬が取材に応じた。同作は冨樫義博による同名コミックの舞台化作。父に会うため、父と同じハンターを目指すべく過酷な試練に立ち向かう主人公・ゴン(大友至恩)と、その仲間となるキルア(阿久津仁愛)・クラピカ(小越勇輝)・レオリオ(近藤頌利)の熱い想いや行動を唯一無二の世界観で描く。ほか上田堪大(イルミ役)、丘山晴己(ヒソカ役)、北村圭吾(シルバ役)、椎名鯛造(ゼノ役)、皇希(ミルキ役)、田鶴翔吾(ゴトー役)、川崎優作(ハンゾー役 ※崎はたつさき)、大高洋夫(ネテロ役)らが出演する。主演で15歳の大友が「これまで4月から稽古が始まってみんな怪我なく初日を迎えられたこと、とても嬉しく思います。安全に千秋楽を迎えられるように楽しく皆さんにお届けできたらなと思います」とコメントすると、周囲のキャストは「かわいい」と親目線を見せる。また丘山は「ヒソカ丘山の丘山晴己です、りんごちゃんたち元気? いい子にしてた? やっと会えるのを楽しみにしています」と自己紹介。「キャストがとても毎日ワクワクドキドキとこの作品に挑ませていただいて、山崎さんも素晴らしいディレクションをくださって、スタッフさんにも支えられてここまでこれて、むう勝ちだなと思います。掴み取ったぞ、ハンティング! って思います。それくらいの気持ちでとにかく毎日過ごしていって、日々前進していって、舞台の魅力は毎回違うということなので、千秋楽までどれだけ僕たちが進化できて、輝けるか、そしてこのストーリーをどれだけ皆さんに届けられるか、ワクワク!」とハッピーな挨拶でキャスト陣も拍手する。稽古中の様子について聞かれると、演出の山崎は「大友くんがオーディションで選ばれた15歳で、オーディションの時からもうとにかく目がゴンだな、素晴らしいなという思いがあって、出ていただくことになったんですけど、舞台自体は経験がなくてゴンが成長していく様を、クラピカ、キルア、レオリオで盛り上げていってという稽古がとにかく印象深かった」と振り返る。大友は「稽古や舞台の経験がないんですけど、その中でもこうしたらいいよとか、こうじゃないかなというのを話しかけていただいたのが嬉しかったし勉強になったし、生かせるなと思います」と自信を持った様子。一方で、丘山が常に「客席を見る」というアドバイスをした日があったというが、山崎は「それは違った」とつっこんでいた。大友については近藤も「週刊少年ジャンプの友情・努力・勝利を体現してるかなと思いました。稽古を積み重ねていく至恩とマッチする部分があるのかな」と表し、阿久津は「瞳が本当に綺麗で、奥底から素直な気持ちのお芝居を提示してくれるので、キルア的には熱い気持ちになれて最高ですね」と絶賛。小越は「僕は何かをアドバイスみたいなことより、プライベート的な部分を探っていければと思って。けっこう動いたりもしてるので、『大丈夫? 疲れてる?』と聞いても、『何がですか?』と、全然ケロッとしたところがゴンっぽい。あっけらかんとしている部分はゴンだなと思いました」と役と重ねていた。丘山は同作について「稽古自体がハンター試験」と表し、近藤も「こんなしんどいと思ってませんでしたね」と苦笑。さまざまな役をキャストが兼ねて演じている部分もあり、上田は「キャストで1番、僕がメイク部屋にいるんじゃないですかね。楽しいですよ、違う目線でこの4人を見たりするのが。イルミだけで作品として見るものと、他の役で見るのと違うし、僕は3役やらせていただくんですけど、3回分皆さんより得している部分でラッキーですね」と語った。公演は東京・天王洲 銀河劇場にて2023年5月12日~28日。撮影:泉山美代子
2023年05月12日NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の放送から10周年を迎える今年、舞台となった岩手・久慈市アンバーホールと、東京・新宿文化センター大ホールで『あまちゃん10周年スペシャルコンサート』が開催されることが決定した。2013年4月から9月に放送された『あまちゃん』。東北を舞台に、アイドルを目指すヒロインが繰り広げる物語は、東日本大震災からの復興に向き合う日本中の人々に元気と希望を与え、のん演じるヒロイン、天野アキの口癖「じぇじぇじぇ」はその年の流行語となるなど、大きな反響を呼んだ。なお4月からはデジタルリマスター版が、BSプレミアムとBS4Kで再放送される。本公演には、印象的なオープニングテーマをはじめ、今も心に残る劇伴の作曲を担当した大友良英が、当時とほぼ同じメンバーの「大友良英 スペシャルビッグバンド」を率いて登場。名曲の数々に加え、ドラマや劇伴の制作秘話を披露する。またヒロインを演じたのんも出演。当時の制作エピソードや、自身の代表作となった『あまちゃん』への想い、今でも第二のふるさととして交流を続けている舞台となった東北への想いを語る。さらにのん、大友良英、Sachiko Mのユニット「のんとも。M」での楽曲も披露される予定だ。チケットは4月1日(土) 10時より先行受付がスタートする。■大友良英 コメントPhoto:Peter Gannushkin終わって10年もたっているのに、こんなに歓迎されているドラマって!? と思いつつ、でもやっぱり、大人になった天野アキちゃんにも来てもらって、あまちゃんの音楽を再び同じメンバーで演奏できるの、本当に楽しみなんですよねえ。お見逃しなきよう!■のん コメントあまちゃん放送から10周年!おめでとうございます。最近あまちゃんを見て、たった今あまロスなんだって伝えてくれる方もいらっしゃったりして、年々このドラマの凄さをしみじみと感じています。思い返せば、日本が不安に包まれて何をしたら良いんだろう?と思い詰めている中、朝から明るく元気で笑えるドラマが放送されているそんな存在があまちゃんだったな、と記憶が呼び起こされました。脚本や映像やキャストや、全てがうまく合っている気持ち良さがありました。中でも!音楽は欠かせない要素ですよね。再びその音楽に向き合える事を、とても嬉しく思います。久慈にも行きますよ。心から楽しみです。<公演情報>『あまちゃん10周年スペシャルコンサート』【出演】・大友良英スペシャルビッグバンドメンバー:大友良英(g)、江藤直子(p)、近藤達郎(key ハモニカ)、齋藤 寛(fl)、井上梨江(cl)、鈴木広志(sax)、江川良子(sax)、東涼太(sax)、佐藤秀徳(tp)、今込治(tb)、木村仁哉(tuba)、大口俊輔(acc)、かわいしのぶ(b)、小林武文(ds)、イトケン(ds)、相川瞳(perc)、上原なな江(perc)、Sachiko M(sinewaves)・のん・ゲスト(未定)【東京公演】9月14日(木) 新宿文化センター 大ホール開場18:00 / 開演19:00チケット料金:全席指定8,000円(税込)・FC先行 / ぴあ独占先行:4月1日(土) 10:00~4月5日(水) 23:59・PG先行:4月8日(土) 10:00~4月12日(水) 23:59・一般発売:4月15日(土) 10:00~【岩手公演】9月23日(土・祝) 久慈市文化会館 アンバーホール 大ホール開場14:00 / 開演15:00チケット料金:全席指定6,500円(税込)・FC先行:4月1日(土) 12:00~4月5日(水) 23:59・劇場独占先行:4月22日(土) 10:00~4月28日(金) 18:00・一般発売:4月29日(土) 9:00~【注意事項】※未就学児童入場不可。小学生以上はチケットが必要です。※やむを得ない事情により出演者や曲目が変更になる場合がございます。
2023年03月31日ロックバンド・HOUND DOGの大友康平が出演する、日本マクドナルド・ビーフシチューパイの新CM「パイがすべてさ」編が、6日より放送される。新CMでは、公園のベンチで同商品を食べようとする女性の前に、赤いジャケットを羽織った大友が現れる。驚く女性をよそに、同商品をマイク代わりにして、「パイがすべてさ~」と名曲「ff(フォルティシモ)」の替え歌を熱唱する。
2022年12月01日ビルボードジャパン(株式会社阪神コンテンツリンク)は、指揮者の大友直人とともに、沖縄を拠点に活動するオーケストラ、琉球交響楽団を支援するプロジェクト「Symphonic Seeds Project for Okinawa」に取り組んでいく。琉球交響楽団は沖縄唯一のプロオーケストラとして創設され、現在40名余りの楽団員を抱えているが、発足から20年経過した今なお慢性的な資金・人材不足に悩まされており、新たなファンと若い演奏家を育てていく取組みが急務となっている。本プロジェクトは、これまで数々のポップスアーティストと国内のオーケストラとともに、音楽の垣根を越えた新しい音楽体験を創造してきたビルボードクラシックスが、その黎明期より参画している指揮者・大友直人と、大友が音楽監督を務める琉球交響楽団とともに、沖縄の音楽シーンをより豊かにすることを目的として発足された。プロジェクトは、ジャンルの垣根を超えた音楽ファンに琉球交響楽団の演奏、活動を広く知ってもらい、楽団のファンや支援者を増やすことがねらい。全国で開催されるビルボードクラシックス公演会場でのブース展開や、沖縄県内メディアとのタイアップキャンペーンなどで広く周知をはかることが予定されており、23年始めからはプロジェクト立ち上げのキャンペーンとして、県内ラジオのレギュラー番組の開始も予定されている。詳しい情報はビルボードクラシックスWebサイト内に開設された特集ページに順次掲載予定となっている( )。プロジェクトの第1弾として、同じく本日発表された玉置浩二×オーケストラ公演ツアーの新シリーズ【billboard classics玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2023 “Navigatoria”】の沖縄公演の開催が決定している。沖縄公演のみ独自のチケット先行販売「琉響特別先行」の実施が発表されており、琉球交響楽団の定期会員、サポート会員に入会することで申し込むことができる。【公演情報】■公演名:billboard classics玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2023 “Navigatoria” 沖縄公演(読み)ビルボードクラシックス タマキコウジ レジェンダリー シンフォニック コンサート ニセンニジュウサン “ナビガトリア”■開催日時・会場:(1)2023年6月2日(金)那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場 開場17:00/開演18:00(2)2023年6月3日(土)沖縄コンベンションセンター 劇場棟 開場16:00/開演17:00■出演:玉置浩二■管弦楽:琉球交響楽団 ■指揮:大友直人■主催:ビルボードジャパン(阪神コンテンツリンク)■企画制作:ビルボードジャパン(阪神コンテンツリンク)■協力:株式会社阪急交通社、ローソントラベル■後援:米国ビルボード、沖縄県、那覇市(6/2)、宜野湾市(6/3)■特別協賛:株式会社日建ハウジング■公演公式サイト: 【チケット情報】■チケット価格:13,000円(全席指定・税込)※特製ブックレット付 ※未就学児入場不可■チケット販売スケジュール ※お一人様1公演につき2枚まで◎玉置浩二・安全地帯オフィシャルFC「cherry」会員先行(抽選):2022年12月1日(木)15:00 ~ 2022年12月7日(水)23:59◎ビルボードライブ法人会員先行(抽選):2022年12月8日(木)15:00 ~ 2022年12月13日(火)23:59◎ビルボードライブ「Club BBL」会員先行(抽選):2022年12月9日(金)15:00 ~ 2022年12月13日(火)23:59◎ローソンチケット先行(抽選):2022年12月15日(木)15:00 ~ 2022年12月20日(火)23:59◎琉響会員先行(抽選):2022年12月9日(金)15:00~2023年1月15日(日)23:59※車椅子をご利用のお客様は、各公演のお問合せ先までお電話にてお問合せください。※チケットはおひとり様1枚必要となります。チケットを紛失された方、または当日お忘れになった方はご入場できません。※チケット購入の際は、必ず公式サイトに掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求めください。<ご来場のお客様へのお願い: >■コンサートに関するお問い合わせPMエージェンシー 098-898-1331(月~木11:00~14:00/金土日祝休)ビルボードクラシックスロック・ポップス界の実力派ボーカリストとクラシックス音楽界のマエストロが指揮する管弦楽団がコラボレーションするオーケストラコンサート。2012年2月にスタートして今年で10周年の節目を迎え、全国の音楽専用ホール等でこれまでに300公演以上開催している。公式サイト 出演者プロフィール玉置浩二1958年生まれ。北海道出身のシンガーソングライター。1982年バンド「安全地帯」としてデビュー。「ワインレッドの心」、「恋の予感」、「悲しみにさよなら」など80年代の音楽シーンを席巻。ソロ活動で作詞も手がけ始め、「田園」「メロディー」をはじめとする多くのヒットを生み出す。2012年には、オリジナルレーベル「SALTMODERATE」を発足。安全地帯とソロの活動を並行して行いながら、2014年、7年ぶりとなるオリジナル・ソロ・アルバム『GOLD』、そして同じ時代を共有してきたアーティストの名曲を歌ったアルバム『群像の星』をリリース。2015年・2016年、国内外の主要オーケストラと共演するビルボードクラシックス公演を実施。2016年6月、バルカン特別編成交響楽団に管弦楽作品「歓喜の歌」を謹呈。2017年、ソロデビュー30周年そして安全地帯デビュー35周年というダブルアニバーサリーイヤーでは、日本武道館で開催した安全地帯35周年記念ライブでは2日間で2万5000人の動員を記録した。2018年・2019年もオーケストラ公演、ソロツアーと精力的に活動。2019年11月安全地帯として約30年ぶりのスタジアムライブ「安全地帯 IN 甲子園球場 さよならゲーム」を敢行、3万8000人を動員し、圧倒的なボーカル力で観客へ感動をもたらした。2020年12月、6年ぶりとなるニューアルバム『Chocolate cosmos』リリース。第71回NHK紅白歌合戦に24年ぶりの出場を果たし、オーケストラとともに披露した「田園」は、熱い感動とともに全国で大きな反響を呼んだ。2021年、1月より再開されたオーケストラ公演「PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2021『THE EURASIAN RENAISSANCE “ОТТЕПЕЛЬ(オーチェペリ)”』」(4都市6公演)、続いて6月より開催の“КАПЕЛЬ(カペーリ)”(7都市8公演)公演では、各地で大喝采を巻き起こした。同年9月からはバンド編成による「玉置浩二Concert Tour 2021 故郷楽団~Chocolate cosmos」を全国24都市/27会場にて敢行。2022年にはソロデビュー35周年そして安全地帯デビュー40周年を迎える。オフィシャルサイト 大友直人(指揮)桐朋学園大学在学中にNHK交響楽団を指揮してデビュー以来、日本の音楽界をリードし続けている。これまでに日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団専属指揮者、東京交響楽団常任指揮者、京都市交響楽団常任指揮者、群馬交響楽団音楽監督を歴任。現在は東京交響楽団名誉客演指揮者、京都市交響楽団桂冠指揮者、琉球交響楽団音楽監督、高崎芸術劇場芸術監督。東京文化会館の初代音楽監督として東京音楽コンクールの基盤を築いたほか、海外オーケストラからも度々招かれており、ハワイ交響楽団には20年以上にわたり定期的に招かれている。小澤征爾、森正、秋山和慶、尾高忠明、岡部守弘らに学ぶ。NHK交響楽団指揮研究員時代にはW.サヴァリッシュ、G.ヴァント、F.ライトナー、H.ブロムシュテット、H.シュタインらに学び、タングルウッド・ミュージックセンターではL.バーンスタイン、A.プレヴィン、I.マルケヴィチからも指導を受けた。大阪芸術大学教授。京都市立芸術大学、洗足学園大学各客員教授。琉球交響楽団NHK交響楽団で首席トランペット奏者を務めた祖堅方正が1990年に沖縄県立芸術大学教授に就任し、郷里で教鞭をとることになったことからはじまる。沖縄では実力の高い奏者でもプロとして活動するための受け皿がなく、卒業後は他の都道府県に出ていかざるを得ないことを憂いた祖堅は、沖縄にプロのオーケストラを立ち上げたいという思いを募らせ、2001年に琉球交響楽団が創設された。定期演奏会ほか、小中高校での音楽鑑賞会や世界のウチナーンチュ大会、沖縄本土復帰記念事業など、演奏の機会は多岐にわたる。2021年にはサントリーホールにて初の東京公演を、翌2022年にはシンフォニーホールで初の大阪公演を開催した。県民に親しみ愛され、国際色豊かな沖縄県の顔となる交響楽団を目指し活動している。オフィシャル・ホームページ ビルボードジャパン リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日NPO法人インビジブル(本社:東京中央区、理事長:山本曉甫)は新型コロナウイルス感染拡大のため開催が延期されていた「大友良英スペシャルビッグバンド with 子どもたちコンサート」を、2022年5月8日(日)富岡町文化交流センター学びの森 大ホールで開催いたします。大友良英スペシャルビッグバンド with 子どもたち コンサート 大友氏は2020年よりPinSプロジェクト(※1)に参加し、その活動の一環として2022年4月に開校する「富岡町立富岡小学校」「富岡町立富岡中学校」の新校歌を制作しました。新校歌は、大友氏と児童生徒ならびに卒業生が、校歌の意義や富岡町の未来を考えながら議論を重ね、その中で出てきた言葉から生まれています。今回開催するコンサートでは「大友良英スペシャルビッグバンド」の演奏だけでなく、富岡町立小中学校の児童生徒や卒業生と共に完成した校歌の演奏などを行う予定です。新たな小中学校の門出を祝う1日限りのコンサートをぜひお楽しみください。富岡校の児童らと楽器を触る大友良英※1 PinSプロジェクトとは 2018年にスタートしたプロフェッショナル・イン・スクール プロジェクト(通称:PinSプロジェクト)は、富岡町立小中学校を舞台に、アーティスト、建築家、音楽家、職人などクリエイティブな職種のプロフェッショナルが、「転校生」として、教室を仕事場としながら子どもたちと学校生活を共にする活動です。■大友良英音楽家 ギタリスト、ターンテーブル奏者 プロデューサー1959年生まれ。映画やテレビの音楽を山のように作りつつ、ノイズや即興の現場がホームの音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者。活動は日本のみならず欧米、アジアと多方面にわたる。美術と音楽の中間領域のような展示作品や一般参加のプロジェクトやプロデュースワークも多数。震災後は故郷の福島でプロジェクトFUKUSHIMA!を立ち上げ、現在に至るまで様々な活動を継続中。2013年「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞を受賞。2014年よりアンサンブルズ・アジアのディレクターとしてアジア各国の音楽家のネットワークづくりに奔走。2017年札幌国際芸術祭の芸術監督。2019年NHK大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当。また福島市を代表する夏祭り「わらじまつり」改革のディレクターも務めた。大友良英■大友良英スペシャルビッグバンド2013年4月から9月まで放送されたNHK連続ドラマ小説「あまちゃん」のサウンドトラックを演奏したメンバーたちによる大友良英&「あまちゃん」スペシャルビッグバンドがその名前を変えて活動しているグループ。メンバーはクラシックやジャズ、ポップスやロック、実験的な音楽等様々なジャンルで活動する精鋭たち。「プロジェクトFUKUSHIMA!」で始まった盆踊りの企画や、新宿PIT INNでの定期ライブのほか、2019年には大河ドラマ「いだてん」のサウンドトラックも手掛けるなど、その活動は多岐にわたります。大友良英スペシャルビッグバンド 撮影:土居政則【イベント詳細】大友良英スペシャルビッグバンド with 子どもたち コンサート日時:2022年5月8日(日)14:00-16:00(開場:13:30)定員:250名(全席指定)出演:大友良英(ギター、コンダクト)、江藤直子(ピアノ)、近藤達郎(キーボード)、斉藤寛(フルート)、井上梨江(クラリネット)、鈴木広志(サックス)、江川良子(サックス)、東 凉太(サックス)、佐藤秀徳(トランペット)、今込治(トロンボーン)、木村仁哉(チューバ)、大口俊輔(アコーディオン)、かわいしのぶ(ベース)、小林武文(ドラムス)、上原なな江(パーカッション)、イトケン(パーカッション)、Sachiko M(サインウェイブス)、富岡町立小中学校児童生徒、卒業生料金:富岡町民(前売り:3,000円 当日:3,500円)、一般(前売り:4,000円 当日:4,500円)高校生/大学生(前売り:2,000円 当日:2,500円)※中学生以下無料※学生料金でご入場の方は、当日学生証のご呈示をお願いいたします。チケット予約開始日3月15日(火)9:00 富岡町民4月1日(金) 9:00 一般チケット予約お電話またはオンラインよりご予約ください。オンライン: 電話 : 富岡町生涯学習課 生涯学習係0240-22-2626(9:00-17:00 ※土日祝日休み。但し4月1日より土日可)主催:大友良英スペシャルビッグバンド with 子どもたち コンサート実行委員会、NPO法人インビジブル共催:富岡町、富岡町教育委員会後援:福島民報社、福島民友新聞社、(株)いんふぉ.会場 : 富岡町文化交流センター「学びの森」大ホール(福島県双葉郡富岡町大字本岡字王塚622-1) アクセス: 常磐自動車道 常磐富岡ICから車で10分(6.1km)駐車場 : 170台車椅子席、聴覚障がい者支援設備、幼児と一緒に観賞できる親子室、授乳スペース 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月14日●就活している友人たちから刺激「気持ちを入れ直したい」12歳で女優デビューし、芸能活動10年目を迎える大友花恋。2021年は、雑誌『Seventeen』専属モデルを卒業した一方で、8~9月の2カ月間は『ラヴィット!』(TBS)でシーズンレギュラーとして出演、『王様のブランチ』(TBS)に期間限定の隔週ゲストとして再登場、数多くのドラマや映画に精力的に出演している。さらに、チャット型小説サービス「プリ小説」のオーディオドラマ『クールな先輩とハツコイ模様』では、声の芝居にも挑戦するなど、大きく動いた年だった。「いま自分のなかで仕事に対する意識が大きく変わっている過渡期です」と語った大友が率直な胸の内を明かした。2020年初頭から世界中に広がった新型コロナウイルス感染症の猛威。大友は「生活様式も大きく変わった1年でしたが、私のなかでは、来るべき日のためにしっかりと自分の中身を高める時間でした」と振り返る。そんななか迎えた2021年。「『Seventeen』の卒業など寂しさを感じることもありましたが、環境が変わったことで、いろいろな媒体で新しいチャレンジもできました」と笑顔を見せる。大友の言葉通り、モデルとしての活動や、バラエティ番組・情報番組などのタレント業、そしてドラマや映画などの女優としての顔など、さまざまなジャンルでの活躍が目立つ。そんななかでも「私の最初のお仕事はお芝居でした」と話すように、大友にとって“演じる”という仕事は特別なよう。「お芝居があるからこそ、ほかの仕事も自分らしくできる。お芝居を通していろいろな感情を伝えたいという軸は変わらないです」と強い視線で語る。デビューした中学生のときは「もっとお仕事の量を増やしたいという気持ちが強く、どちらかというと自分のためにお仕事があった気がしています」と振り返るが、高校を卒業したころから「私がやっているお仕事は、自分のためだけじゃなく、作品のために生きる職業なんだ」と徐々に意識が変わってきたという。今年、大友は22歳になり、その思いはさらに強くなった。「ちょうど大学に行った友人たちが、就職活動をしているんです。みんな自分の目標に向かってすごく頑張っている。私はずっとこのお仕事をさせてもらっていたため『この日からパキっと人生が変わります』みたいな分かりやすい境目がなかったので、夢に向かって頑張っている人を見て、自分も受け身ではなく、もっと能動的に取り組まなければと危機感を持ちました。一つ意識が高まるというか、もう一度気持ちを入れ直したいと思っています」。これまでは撮影現場でも、監督から言われたことを、しっかりやることが大切だと思っていたというが、「いまは監督がなぜこうして欲しいのか……と自分のなかでしっかり考え、ときには監督に相談しながら作品に参加できるように取り組んでいます」と変化を述べる。そんなタイミングで出会った「プリ小説」オーディオドラマ『クールな先輩とハツコイ模様』。大友は本作で、大好きな先輩に告白し、両想いになっていく女子高生・佐々木茉夕を演じる。大友にとっては初となる声だけの演技だ。「台本を読んでいて『あー』って言いたくなっちゃうほど、甘酸っぱいお話でした」と照れ笑いを浮かべると「いただいた台本を読んでいるときは頬が緩んでしまって楽しい気持ちになるのですが、いざ口に出して練習すると、全身の血行が良くなったのかなと思うぐらい、カーッと赤くなってしまうんです」というぐらいキュンキュンするシチュエーションのオンパレードだという。●オーディオドラマで多くの学び「大きな転機の一つになるだろうな」声だけで成立させるオーディオドラマ。アニメ声優の経験もなかった大友にとって「どうやってアプローチしたらいいのか……」とかなり悩んだという。自宅で何度も練習したものの、どうしてもつかめなかった大友は、これまでの生身の芝居で学んだことに立ち戻った。「どんな形式でも、相手に気持ちを伝えるときに核になる思いは変わらないと思ったので、普段のお芝居と同じく、相手を思って言葉を紡ぎました」。アフレコ時、茉夕が思いを寄せる先輩・安藤叶多を演じた矢部昌暉は、別ブースでの収録だった。「映像がなくても、目の前で掛け合いをすることで、空気感は共有できると思うのですが、それもなかったので」とさらなる不安に苛まれたというが「本当に相手の声だけが頼りなので、神経を研ぎ澄まして臨みました。普段はカメラの場所とか、どう動くかまで意識してお芝居をするのですが、そういったことがなかったので、逆に相手の声や吐息などの大切さを実感でき、セリフを相手に届ける距離感を意識できました」と学ぶことが多かった現場だったという。またオーディオドラマのなかで、大友は茉夕のセリフ、モノローグ、ナレーションという3役をこなした。普段はやらないという台本へのマーキングも行ったことで、見えてきたものも多かった。「間とか呼吸という、台本の行間に書かれているものを、より強く意識できたと思います」。2012年にドラマ『結婚同窓会 ~SEASIDE LOVE~』で女優デビューを果たした大友。キャリアは10年近くになるが「オーディオドラマに挑戦できたことは、これまでの女優生活のなかでも、大きな転機の一つになるだろうな」という予感があるというほど、得られるものは多かった。出来上がったオーディオドラマに「やっぱり自分の声だと恥ずかしいですね」と苦笑いを浮かべていたが「皆さんが憧れるようなシチュエーションがすべて詰まったような作品になっています。このドラマを聴きながら、茉夕ちゃんと一緒に甘酸っぱい1年間を過ごしていただけたら」と作品をアピールしていた。『クールな先輩とハツコイ模様』は、GMOインターネットグループのGMOメディアが提供するチャット型小説サービス「プリ小説」の4周年を記念したオーディオドラマ。Spotify限定で無料配信中(11月5日より毎週金曜日に最新話を配信。全10話)。■大友花恋1999年10月9日生まれ、群馬県出身。2012年に女優デビュー。2013年に「ミスセブンティーン」でグランプリに輝き、『Seventeen』の専属モデルに就任し、2021年8月1日発売の9月号で卒業。近年の出演作は、映画『君の膵臓をたべたい』(2017)、ドラマ『チア☆ダン』(TBS/2018)、『新米姉妹のふたりごはん』(TX/2019)、『初情事まであと1時間」第8話(MBS/2021)、現在放送中の『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ)、映画『劇場版あなたの番です』の公開も控える。また、2017年4月から2021年3月まで『王様のブランチ』(TBS)にレギュラー出演し、9月から再び、産休入りした横澤夏子の代役として出演している。
2021年11月12日モデルで女優の大友花恋が、ファッション誌『Seventeen』9月号(集英社 8月1日発売)と恒例イベント「Seventeen夏の学園祭2021」(8月18日オンライン開催)をもって同誌専属モデルを卒業し、9月号の両面表紙を飾ることが16日、あわせて発表された。同イベントの開催は2年ぶりで、今回は初のオンライン開催。これまで榮倉奈々・桐谷美玲・武井咲・広瀬すずなどがこの夏の学園祭イベントで専属モデル卒業を発表し、今もなお第一線で活躍し続ける女優たちの花道と言える一大イベントである。大友は「ミスセブンティーン2013」でグランプリを受賞して以来、約8年間専属モデルを務めあげ、セブンティーンモデルとしては歴代最長記録を更新。同誌では卒業モデルの永野芽郁・横田真悠と「かれまゆめい」の愛称で親しまれ、今もなお3人の再会を熱望する声が多くある。また連載では、持ち前の表現力を生かした短編小説を約2年半にわたり執筆し、多くの反響を呼んだ。真面目で品のある佇まいに、時折見せるチャーミングな姿は多くの読者に愛され、今ではドラマや映画のみならず、バラエティ番組出演など、多方面での活躍につながっている。16年には若手女優の登竜門と言われる「第95回全国高等学校サッカー選手権大会」の第12代目応援マネージャーに就任。その後はテレビドラマ『チア☆ダン』(TBS系/18年)、『あなたの番です』(日本テレビ系/19年)、『35歳の少女』(日本テレビ系/20年)、『マイルノビッチ』(Hulu/21年)や、映画『君の膵臓をたべたい』(17年)、映画『あなたの番です 劇場版』(12月10日全国公開)など、数々の話題作に出演。ドラマ『新米姉妹のふたりごはん』(テレビ東京系/19年)では山田杏奈とW主演、『妖怪人間ベラ〜Episode0〜』(Amazon prime/20年)では主演を務めるなど、着々とキャリアを重ね、9月にはドラマ特区で放送予定の究極の恋愛オムニバスドラマ『初情事まであと1時間』第8話「鍋の中」(MBS/21年)にヒロインでの出演を控えている。○■大友花恋コメント8年間私を育ててくださった『Seventeen』を卒業することになりました。今の私があるのは『Seventeen』のおかげです。大好きで心安らぐ場所から離れることへの淋しさはひとしおですが、『Seventeen』の名前に恥じないよう、勇気を持って一歩を踏み出します。STモ(『Seventeen』専属モデル)の私を見守ってくださった皆さん、本当にありがとうございました! 9月号や「Seventeen夏の学園祭2021」などのSTモとしての最後の時間。今まで『Seventeen』に教えていただいたことを存分に発揮できるよう、噛みしめながら楽しみます!
2021年07月16日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、剣心の元妻・巴(有村架純)が登場し、“十字傷の謎”に迫る「The Beginning」の2部作に。6月4日に「The Beginning」が公開されると、週末興行収入ランキングで1、2位を独占するなど、すでに大ヒットを記録している。漫画原作の実写化でありながら、リアルな時代劇としての側面も持つ同作。そこにあるのは徹底的な「汚し」「壊し」などの技術でもあり、「小汚いところがすごい」と褒める意味で話題にもなっている。大友啓史監督もIMAXシアターの大画面で「The Final」を見たときに「汚しの表現にはこだわっているので、それがしっかり効いていると思った」と発言している。今回は、大友監督に”汚し”とはどういうものなのか、話を聞いた。○■細かな努力が生きていく——『るろうに剣心 最終章』の公開と、これまでのシリーズへの注目から、改めて「”汚し”がリアルですごい」と話題になっていました。僕、汚し歴は長いですからね。『龍馬伝』でやりすぎるぐらいやりましたから(笑)。”生活感”の表現は、僕にとってすごく大事なことです。毎日のりのきいた着物を着ているキャラクターだったら汚す必要はありませんが、その空間や時代で普通に生活している人たちを表したいと思うと、エイジングをちゃんとやらないと。僕らがよく言うのは、神谷道場などのセットも、建てたばかりの初日は「その日のカレー」なんですね。でも、一晩寝かせた次の日の朝のカレーっておいしいじゃないですか。セットも同様で、道場が30年経っているとすると、30年間打ち込みの稽古があって、何百人もの門下生たちが流した汗がボトボト落ちたりしているわけだから、そういう痕跡を作っていくのは、僕が演出をする時の美術チーム、衣装チーム、メイクチーム全員の最低限のルールです。そこについては徹底してきているし、全体の共通認識になっていますね。——そういう現場にするために、難しいこともあるんでしょうか?スタッフ間に、とりわけ俳優をきれいに見せなければいけないという考えが固定しちゃっている場合がありますね。むろん衣装の素材などにもよりますが、普通に動いたら、衣装も髪も乱れたり皺になったりするものですし、それが生活として普通の状態なんですけどね。だけど、不必要に気を使い、必要以上に整えたりしちゃう場合がある。乱すために、あえてテイクを重ねる時もあるくらいです。そういう僕なりの考え方を、『龍馬伝』の頃から少しづつ徹底してきたつもりです。衣装一つとっても、撮影に入る前に汚して洗ってクタクタにする、それが当たり前でなければいけない。黒澤明監督の映画では、武将の役をやるエキストラに鎧を与えて1カ月過ごしてもらうとか、そういう目に見えない努力もしていたんですよね。身体に馴染んでいるか馴染んでいないかは、映像に映ると一目瞭然ですからね。今の時代、現実にどこまでできるかは別として、そういうことを詰めて考えると、やるべき努力というのは無限にあります。むしろどこで諦めるかという問題ですらある。僕らは諦めが悪いので、締め切りギリギリ許されるまでに、とにかく足掻きながら、やれることはまだあるのではないかと思いながらやっています。夏のシーンでは、助監督も霧ふきを持って、暇があればエキストラの方に吹きかけて汗を演出し、農民だったら爪に土もたまる。そういう細かな努力が大画面で見たときに生きていくし、映像に映る映らない以前の問題として、「そこに存在していた人がどう生きていたのか」を考えることなんだと思います。■大友啓史監督1966年生まれ。岩手県出身。慶應義塾大学法学部卒業。1990年にNHKに入局し、連続テレビ小説『ちゅらさん』シリーズ(01~04年)、『ハゲタカ』(07年)、『白洲次郎』(09年)、大河ドラマ『龍馬伝』(10年)などを演出。イタリア賞始め国内外の賞を多数受賞する。2009年『ハゲタカ』で映画監督デビュー。2011年5月に独立し、『るろうに剣心』(12年)、『プラチナデータ』(13年)、『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』(14年)の2部作を手がける。『るろうに剣心』シリーズは世界50か国以上で公開され、3部作の累計興行収入が125億円を突破、大ヒットとなる。その後も、『秘密THE TOP SECRET』『ミュージアム』(16年)、『3月のライオン前編/後編』(17年)、『億男』(18年)、『影裏』(20年)と話題作を次々と世に送り出す。2017年より「OFFICE Oplus」を新たに立ち上げ、海外での映像制作も視野に活動を広げている。(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年07月04日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、剣心の元妻・巴(有村架純)が登場し、“十字傷の謎”に迫る「The Beginning」の2部作に。6月4日に「The Beginning」が公開されると、週末興行収入ランキングで1、2位を独占するなど、すでに大ヒットを記録している。今回、剣心の元妻であり原作でも人気のキャラクター・巴を演じたのが、シリーズ初登場となった有村架純だ。作品のもう1人のヒロインとも言える存在で、「The Beginning」を支える巴を演じた有村について、大友啓史監督がどうとらえているのか、話を聞いた。○■間違いなく化けていく役者——巴役に有村さんというのは意外でもあり、観てみたらすごく納得でもありました。大友監督は有村さんと『3月のライオン』でもご一緒されていて、有村さんは監督のことを「イメージを覆してくださる方」とおっしゃってましたが、監督から見た有村さんというのはどのような存在ですか?色々な作品を見ていると「いい俳優というのは、優れた器なんだ」と思うんです。そこに何を盛るかで変わってくる。有村さんもそういうタイプだと思っています。役者自身の個性やキャラクターをベースに役を作っていく人もいれば、そうじゃない向き合い方をする人もいるんだけど、彼女は役に向き合う際に、真っ白なイメージをまとっている印象があります。こちらがどういうイメージを盛ろうとするかによって、いかようにも変わっていく。求められるものに真正面から、そしてニュートラルに身を投じるところに、演技者としての矜持や才能を感じるんですよね。そのスタンスを思うと、こちらで彼女のイメージを勝手に固定して決めつけることはすごく失礼で、むしろいろんな違う役をやった方が面白いと思うんです。自分が役者だったらと考えると、フィクションとはいえ、他人の人生を演じることに多少ならずとも恐怖とか畏怖を感じてしまいます。自分が背負ってきた人生だって色んな想いと感情を体験してきてるのに、例えば演じる役が年上だったら、プラスその年分の経験と感情の積み重ねがあったりするわけです。ましてや『るろうに剣心』の設定は幕末で、今自分が生きている時代とは全く違う、自分の知らない時代の話です。個人的に「他者の人生は簡単に理解できない」と思って演じるのか、それとも理解した気で演じるのかで、すごく差が生まれる気がするんです。簡単に結論付けるよりも、わからないからこそ演じていく、演じながら理解を深め、その感情を見つめていく。そういうスタンスの方が僕としては信用できると思っています。——そのあり方が、今回の巴をはまり役にしたのでしょうか。有村さんは、我々が用意した美術や空間、目の前に立つ俳優たちの温度を感じながら、そこにいる存在をしっかり捉えようとしている。こっちがちゃんと環境を用意できれば、愚直に役と向き合ってくれる、そういう方は間違いなく化けていきます。恵役の蒼井優さんもそうで、最初はいろんな意見がありましたが、今はもう「ぴったり」と言われているでしょう。役の内面をしっかり表現してくれているからだと思います。■大友啓史監督1966年生まれ。岩手県出身。慶應義塾大学法学部卒業。1990年にNHKに入局し、連続テレビ小説『ちゅらさん』シリーズ(01~04年)、『ハゲタカ』(07年)、『白洲次郎』(09年)、大河ドラマ『龍馬伝』(10年)などを演出。イタリア賞始め国内外の賞を多数受賞する。2009年『ハゲタカ』で映画監督デビュー。2011年5月に独立し、『るろうに剣心』(12年)、『プラチナデータ』(13年)、『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』(14年)の2部作を手がける。『るろうに剣心』シリーズは世界50か国以上で公開され、3部作の累計興行収入が125億円を突破、大ヒットとなる。その後も、『秘密THE TOP SECRET』『ミュージアム』(16年)、『3月のライオン前編/後編』(17年)、『億男』(18年)、『影裏』(20年)と話題作を次々と世に送り出す。2017年より「OFFICE Oplus」を新たに立ち上げ、海外での映像制作も視野に活動を広げている。(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年06月30日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、剣心の元妻・巴(有村架純)が登場し、“十字傷の謎”に迫る「The Beginning」の2部作に。6月4日に「The Beginning」が公開されると、週末興行収入ランキングで1、2位を独占するなど、すでに大ヒットを記録している。「The Final」「The Beginning」両方に差し挟まれているのが、剣心が巴の婚約者・清里明良を斬殺するシーンだ。実はこのシーンは10年前の『るろうに剣心』第1作の際に撮影されており、清里を演じているのは今やスター俳優となった窪田正孝。すでに話題の俳優ではあったものの、まだ20代前半だった窪田が演じた清里は、剣心の”十字傷”最初の1本をつけ、「最終章」にも同じ映像が登場することとなった。今回は、大友監督に窪田の演じた清里について話を聞いた。○■剣心に最初の傷をつけた男を演じた——「The Final」の副音声上映でも、清里の出てくるシーンについて「ちゃんと撮っておいて良かった」というお話をされていましたが、2021年の今になって、改めて窪田さん演じる清里が剣心に傷をつけていたんだということにハッとさせられました。大友監督は清里のことをどのように見ていますか?あの時からすごく良い役者でしたからね。振り返ってみると、改めて窪田くんで良かったなあという思いがあります。10年前にあのシーンを撮っている時、冗談半分、本気半分で「ゾンビ清里にする」と宣言したんですけど、それは、斬られても斬られても立ち上がってくる、生への執着を現すような存在にしたかったということなんですね。その執念を可視化することが剣心の物語にとっては、とても大切なことであると。致命傷を与えたはずの清里が何度も何度も立ち上がって来る、それは剣心にとって、少なからず脅威というか、“人斬り抜刀斎”としての初めての驚きでもある。清里と巴、その運命の絆を剣心が断ち切ってしまったことによって因縁が生まれ、剣心の頬にも一筋の傷が残った。「俺には待っててくれる人がいる」「ここで死ぬわけにはいかないんだ」という巴への思いの深さが、何度も立ち上がる姿の中に現れてくる。そこをきちんと撮りたかったし、窪田くんがその僕の思いに応えてくれたことが「The Beginning」にも十分に活かされている。清里の生きる執念と巴への思い、窪田くんがそこをしっかり捉えて演じてくれたことが、シリーズ全体の強靭な通奏低音に繋がっています。剣心の心に残した爪痕が、あのシーンから十分に感じ取れると思います。難しいシーンでしたが、窪田くんには心から感謝していますし、また何かの機会にがっつり仕事出来たらと思っています。■大友啓史監督1966年生まれ。岩手県出身。慶應義塾大学法学部卒業。1990年にNHKに入局し、連続テレビ小説『ちゅらさん』シリーズ(01~04年)、『ハゲタカ』(07年)、『白洲次郎』(09年)、大河ドラマ『龍馬伝』(10年)などを演出。イタリア賞始め国内外の賞を多数受賞する。2009年『ハゲタカ』で映画監督デビュー。2011年5月に独立し、『るろうに剣心』(12年)、『プラチナデータ』(13年)、『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』(14年)の2部作を手がける。『るろうに剣心』シリーズは世界50か国以上で公開され、3部作の累計興行収入が125億円を突破、大ヒットとなる。その後も、『秘密THE TOP SECRET』『ミュージアム』(16年)、『3月のライオン前編/後編』(17年)、『億男』(18年)、『影裏』(20年)と話題作を次々と世に送り出す。2017年より「OFFICE Oplus」を新たに立ち上げ、海外での映像制作も視野に活動を広げている。(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年06月26日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、剣心の元妻・巴(有村架純)が登場し、“十字傷の謎”に迫る「The Beginning」の2部作に。6月4日に「The Beginning」が公開されると、週末興行収入ランキングで1、2位を独占するなど、すでに大ヒットを記録している。今回はシリーズを最初から牽引する大友啓史監督にインタビュー。原作でも人気であり、さらにアニメ版の『追憶編』OVAはすでに時代劇としても評価が高いこのエピソードを実写版の「The Beginning」としてどう描いたのか、また公開順を「The Final」「The Beginning」とした理由、主演の佐藤健についても話を聞いた。○■名作と名高いアニメ『追憶編』から触発されたシーンも——「The Beginning」では、原作だけでなくアニメの『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』のエピソードを取り入れた部分もあるのかなと思いました。あまり引っ張られ過ぎてはいけないと思ったので、通しで『追憶編』を見たのは撮影準備に入る1年ほど前、プロジェクトをやると決めた直後の1回だけでした。その後脚本の執筆作業を進める中で思うことがあり、気になる部分だけを見返しました。その時点で改めてアニメオリジナルのエッセンスの素晴らしさを感じ、脚本家のそごまさし(十川誠志)さんに許可をいただき、引用させてもらった部分があります。北村さん演じる辰巳のセリフなどがそうですね。剣心はその時代の幕府から見たらテロリスト的な存在でもあるので、体制側から見た目線もしっかりぶつけていくべきである。『追憶編』が名作であるのは、そういった視点も逃さず描いている点にあると思ったんです。最後に剣心と巴の家を燃やしたのも、アニメのシーンが記憶に残っていて、思いっきり触発されましたね(笑)。——豪快に燃えてましたね!そうなんです(笑)。撮影の1年以上前にロケハンをして、剣心と巴が暮らすのに丁度よい小屋を見つけたんですが、結局燃やす許可が出なかった(笑)。なので別の場所を探して、眺めの良い休耕田などに家を建てようということになり、神戸市のあいな里山公園にたどり着きました。敷地内の一画に実際に家を建てて、数日間剣心と巴の濃密なシーンを撮影、最後の日に一発撮りです。火の回り具合も良かったし、風向きも最高で、剣心の背景にうまく炎が入ってくれた。素晴らしいカットが撮れたと思います。——剣心の十字傷は、原作では偶然ついたものでしたが、アニメでは巴が傷をつけ、さらに「The Beginning」でも異なる形になっています。原作、アニメ版の展開は意識されましたか?正直あまり意識はしていなかったんですが、脚本を書きながら実際に芝居を想定していくと、原作やアニメのやり方は実写では難しいかなと思いました。偶然性に拠ったのでは、こんな綺麗な形の十字傷にはならない、「誰かの意思」が必要なのではないかと思ったんですね。そしてその場合、「誰か」とは、剣心と巴に他ならない。2人の共通の思いが十字傷に反映されることが一番美しい。剣心の頬の傷に巴の手が触れる。そこに剣心が手を重ね合わせる。頬に触れる剣心の芝居の「形」は、剣心が1人でいるとき自分の頬に手を触れる形と同じです。頬に傷をつける最後の瞬間に交わした巴との時間を、明治以降の剣心も、その振る舞いを通じて時として自分の胸の内に思い起こす。そんな見え方になるといいかなと思ったんですね。○■22歳の佐藤健に感動——佐藤さんもイベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」で、「1作目から、僕の体の中には巴という女性は内蔵されていて、映像にも映っている」とおっしゃってましたが、傷の触り方にまでつながっていたんですね。「The Beginning」では、実は1作目の『るろうに剣心』の鳥羽伏見の戦いのシーンを使っていますが、初号試写で剣心の「来たか、新しい時代が」というセリフを聞きながら、2011年の撮影の時の記憶が鮮やかに蘇って来ましたね。あのシーンは、まさに1作目の撮影の、最初の3日間に撮ったのですが、新たに大友組として集まったキャスト・スタッフ全員にとってまさに大勝負の始まりであって、とにかくみんな高揚していた。僕も局を辞めて最初の作品だったし、このシーンを通して、映画の肝である剣心のキャラクターを探り当てようと必死だった。ばっさばっさと人を斬りまくる剣心のアクションシークエンスを撮り終え、いよいよ錦の御旗が掲げられ、維新政府側が勝利を収めたことがわかる。これまで新しい時代のために戦って来た剣心が「来たか、新しい時代が……やっと」と呟く。そのセリフをどのようなニュアンスで言うか、実はそれがこのシーンの勝負だと僕は思っていた。なので、僕自身、剣心のセリフのニュアンスを何パターンかのグラデーションに分けて想定していたんです。だけどそこで佐藤健が提示してきた芝居は、僕が考えていた以上に暗く沈んだ芝居だった。22歳の若い俳優が、一点の曇りもなく「本質」を捕まえてきたかと、率直に言って驚きましたね。お決まりのヒーローものの文脈でいうと、「勝った」というシチュエーションにつられて、「やっと来た!!」というような、歓喜を含んだ安易な表現を選択してもおかしくない。佐藤健はまるでその逆の、ガクッとうなだれ、長年肩に背負っていた重い荷物を下ろしたような、そんな芝居を選択してきたんですね。今回「The Beginning」の初号を見ながら、当時の撮影時に僕が思った感情を、まざまざと思い出しました。映画初主演の初日のあの高揚感の中で、佐藤健はまだ見ぬ巴を心の内側に抱えながら芝居をしていた。そのことが改めて脳裏をよぎった。これだけの大作で、初めて主役を担う22歳の若者が「こうしたら受けるんじゃないか」とか、余計な打算や計算を考えず、役にとって1番大事なものを必死で手繰り寄せようとしていた。あの時のことを思い出すと、シンプルに今でも感動します。試写後の挨拶でも、皆にその話をしました。一人の俳優が、10年間、ある人物のことを思いながら芝居をしてきた。映画「るろうに剣心」シリーズは、その地点から始まって今回の「最終章 TheBeginning」にたどり着いた。「こんな幸福なプロジェクト、なかなかないよね」と。——個人的にも「The Beginning」を観た後、やはりもう1回最初の『るろうに剣心』を観ましたし、そういう作りになっていることもすごいと思いました。「The Beginning」の公開を後にしたのは、十字傷が付けられた背景にどんな感情があったのか知ってもらうと、1作目からの剣心の見え方が全部変わってくる、シリーズとしてのその構造が、お客さんにも新鮮な体験を提供できるのではないかと思ったからです。「るろうに剣心」という物語は、すべてが十字傷に託された思いから「始まって」いる。剣心が何を抱えて生きてきたのか、何のために彼が「るろうに」という生き方をしてきたのかも、すべてがわかる作品になっている。この公開順にすることで、僕らがこの5作にどういう思いで取り組んできたのか、「The Beginning」というタイトルをつけた理由はどういう理由なのか、それがより伝わりやすいのではないかと考えました。一方で「The Final」を先に公開したのは、これまでの作品とタッチが近いから、という理由もありました。5年のブランクはあるし、「剣心と神谷道場の仲間たちが帰ってきた」というところから始まった方が、お客さんも作品の世界観に入りやすいし、馴染むんじゃないか、と。でも、「The Beginning」から「The Final」という順番で観ていただいても全く問題ないし、逆に言うと、それは先に「The Final」を観ていただいてるお客さんにはできない見方だから、例えば映画館が休館していて「The Final」を観られなかった東京や大阪の方が、「The Beginning」から観るというのもありだと思います。「The Beginning」を観た後に「The Final」を観ると、当然「The Final」の見え方が変わってきます。それでまたシリーズを1から見返してもらえたら嬉しいし、そういう在り方でシリーズを5作出せたということにはすごく満足しています。■大友啓史監督1966年生まれ。岩手県出身。慶應義塾大学法学部卒業。1990年にNHKに入局し、連続テレビ小説『ちゅらさん』シリーズ(01~04年)、『ハゲタカ』(07年)、『白洲次郎』(09年)、大河ドラマ『龍馬伝』(10年)などを演出。イタリア賞始め国内外の賞を多数受賞する。2009年『ハゲタカ』で映画監督デビュー。2011年5月に独立し、『るろうに剣心』(12年)、『プラチナデータ』(13年)、『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』(14年)の2部作を手がける。『るろうに剣心』シリーズは世界50か国以上で公開され、3部作の累計興行収入が125億円を突破、大ヒットとなる。その後も、『秘密THE TOP SECRET』『ミュージアム』(16年)、『3月のライオン前編/後編』(17年)、『億男』(18年)、『影裏』(20年)と話題作を次々と世に送り出す。2017年より「OFFICE Oplus」を新たに立ち上げ、海外での映像制作も視野に活動を広げている。(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年06月24日映画『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』、NHK朝ドラ「カーネーション」などを手掛けてきた脚本家・渡辺あやと、NHKドラマ「ワンダーウォール」に主演した若手俳優・須藤蓮が企画した映画『逆光』。1970年代の広島・尾道を舞台に、2人の青年のラブストーリーを繊細に映し出した予告編、本ビジュアルが解禁された。渡辺さんと須藤さんは、渡辺さんが脚本を担当した京都発地域ドラマ「ワンダーウォール」で知り合い、同作で尾道を訪れたことをきっかけに映画を企画。渡辺さんがオリジナル脚本を書き下ろし、須藤さんが初めて自らメガホンをとり、完全な自主企画映画として製作された。1970年代の真夏の尾道を舞台に2人の青年の情愛を描く官能的な物語で、故郷・尾道に帰省してきた主人公・晃を演じるのは、監督の須藤さん。晃が憧れる大学の先輩・吉岡には、「ワンダーウォール」『花束みたいな恋をした』の新進気鋭の俳優・中崎敏。さらに、舞台や映画『リバーズ・エッジ』などで堅実なバイプレイヤーとして活躍する富山えり子、オーディションで見出され今回が初の本格的な演技となる木越明が映画界の新たな逸材として瑞々しい魅力を放つ。予告編では、大学の先輩である吉岡を連れて帰郷した晃が、好意を抱く吉岡のために実家を提供し、夏休みを共に過ごそうとする様子が描かれる。幼なじみの文江に、少し変わった性格のみーこが加わり、4人でつるむようになると、やがて吉岡はみーこへの眼差しを熱くしていき、晃を悩ませるように…。そんな真夏のけだるさや、若き才能が放つ繊細な官能美が伝わる映像に仕上がった。音楽を担当するのは、朝ドラ「あまちゃん」ほか、『花束みたいな恋をした』など数々の映画音楽を手掛ける大友良英。渡辺さんとともに須藤さんの才能に惚れ込んだ『浅田家』『ナラタージュ』などの良質な話題作を次々と手掛ける小川真司がエグゼクティブプロデューサー。渡辺さんと『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』以来のタッグを組む。また、尾道を起点に「『地方から東京へ』という配給展開を実現することで、新たな映画体験の可能性を掘り起こしたい」(須藤さん)として、クラウドファンディングが実施中となっている。『逆光』は7月17日(土)より尾道にて先行公開、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:逆光 2021年7月17日より尾道先行公開、全国にて順次公開©2021『逆光』FILM
2021年06月17日現在、2部作連続で公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』より、主演の佐藤健、大友啓史監督、主題歌を担当した「ONE OK ROCK」Takaの豪華鼎談が実現した「ボクらの時代」が5月30日(日)に放送される。毎回様々なジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組「ボクらの時代」。あえて司会者を置かないことにより、ゲストたちの普段の顔や会話が垣間見られるのが見どころ。そして、『るろうに剣心』シリーズの10年間で初となるこの鼎談。本作を語る上では欠かせない3人が、それぞれの子ども時代やエンターテインメントの道に進んだきっかけ、プライベートについてなど、幅広いテーマで語り合う。なお、Takaさんの地上波のトーク番組の出演は、シリーズ史上を含め初めて実現。これを含めても貴重な鼎談となっている。佐藤健&「ONE OK ROCK」Taka&大友啓史監督出演「ボクらの時代」は5月30日(日)7時~フジテレビ系にて放送。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月29日映画『るろうに剣心』シリーズ過去作一挙上映記念! パート1&最新作『るろうに剣心 最終章 The Final』大友監督トークショーが2日に都内で行われ、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。同イベントは、『るろうに剣心』シリーズ10周年記念プロジェクトの一環として行われる、シリーズ過去作3作品の一挙上映を記念したもの。『るろうに剣心 最終章 The Final』(4月23日公開)の公開前に最新作を観れる唯一の機会ということもあり、チケットは発売開始2分で即完売となった。1作目『るろうに剣心』と、クライマックスを描く『るろうに剣心 最終章 The Final』の上映の間に大友監督のトークショーが行われた。1作品目が公開された当時、ここまでのビックプロジェクトになることを予感していたか? という質問に、大友監督は「スタートしたときはフリーになって1作品目だったんですよ。とにかく1本目を良い形で着地させることしか考えてなかったので、先の事は全く考えてなかったです。今でこそ佐藤健くんは佐藤健くんだけど、あの頃は大抜擢でしたし、22歳の若者とある意味僕は心中するつもりで会社を辞めて、一人でも多くの方に観て頂けるように走り回っていましたね。成功させる=多くの方々に作品が届くということなので、その結果が2、3に繋がって、こうやって最後の作品を撮ることにも至って。しかもお陰様でビッグなプロジェクトになって。平凡な言葉になってしまいますけども、今日集まって下さったような皆さんが応援してくれたからここに辿り着けたんだろうなと改めて思っています」と感謝の気持ちを伝えた。シリーズを通して主題歌を務めるONE OK ROCKの曲について、毎回初めて聞くときはどんな印象を持つかという質問には「僕は音楽の話をする時に彼らと一緒に試写室で作品を観るんですね。彼らが観ている背中を僕は後ろから見てるんです。スタッフ以外で初めてのお客さんでもあるので、何て言ってくれるか聞きたいし、どういう曲をイメージしているのか聞きたいんだけど、観終わった彼らの顔を見ると特に話すことはなくなるんですよね。彼らはアーティストだから、彼らが映画を観て芽生えたものを作品として作り上げてくれるので、全く心配していないんです。そして毎回“すげぇ曲来ちゃったな!”と思うんです。毎回絶妙な針の穴を通してくる感じ。彼らとは揺るぎない信頼関係が築けているのかなと思います。『るろうに剣心』という作品の大切な一部だし、大切なパートナーで、それも変えることなく続けられたのは素晴らしく幸せなことでしたね」と嬉しそうに語った。さらに、各キャラクターを演出していく上で役者とのコミュニケーションについて聞かれると、「他人の人生になりきって生きようとする彼ら彼女らのパフォーマンスを助けるために衣装、メイク、スタイリングをしっかり用意する。覚悟を持って臨んでくれる俳優が立つに相応しいセット、舞台を選ぶ。切り取るに相応しいカメラ、照明といった機材を選ぶ。中心にいる役者の魅力をいかにたかめることがにできるか、というところを常に考えたうえでコミュニケーションをとっています」と秘訣を教える。最後に大友監督は「多くの方に観て頂けることが本当に嬉しいです。撮影で7カ月間、シリーズでいえば10年間、その最後をちゃんと着地させたいなと思いここまでやってきました。、エンターテインメント作品として皆さんの心に残る作品になっているといいなと思いますし、応援していただけると嬉しいです。楽しんでください!」と挨拶し、イベントを締めくくった。
2021年04月05日日本科学未来館は、大友克洋原作のアニメ映画『AKIRA』の“音楽”に着目した新常設展示「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」を2021年3月29日(月)より、常設展示ゾーン「未来をつくる」にて公開する。大友克洋の人気作品「AKIRA」の“音を体感する”常設展示がスタート1988年公開の『AKIRA』は、大友克洋による漫画が原作のアニメーション作品。2019年の混沌とした“ネオ東京”を描く緻密な筆致による画風は、その後の漫画やアニメ作品に多大な影響を与えた。また、山城祥二(芸能山城組主宰)作曲のサウンドトラックは海外で近年再発売されるほど人気を博している。独自の音楽制作を確立した山城による「AKIRA」の音楽『AKIRA』の音楽を制作した山城は、自然科学者としてホモサピエンスのとるべきライフスタイルとは何かを探る研究を行いながら、音楽の専門教育を受けないまま芸能山城組を創立して音楽活動をしていた。その活動の中で大友からの依頼を断り切れず、映画音楽を勉強しながら制作することとなり、映画音楽の制作のためサウンドモジュールという方式を考案。既存の映画音楽とは異なる作品を成立させた。制作背景を映像で紹介&スピーカー6台によるサラウンド体験新展示「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」では、映画『AKIRA』の音楽にフィーチャーし、作曲家という立ち位置だけでなく研究者の視点ももつ山城独自の観点による制作手法と、フィールドワークで収集した世界の民族音楽手法をもとに生まれた『AKIRA』ならではの音楽の制作背景を展示映像で読み解く。展示内では、映像制作・堀田英仁、アートディレクション/デザイン・安田昂弘の指揮のもと、3面にプロジェクターで投影する映像によって制作背景を紹介する。山城自身が設計した可聴域以上を再生可能な6台のスピーカーによるサラウンドで『AKIRA』の世界を音で体感できる。【詳細】零壱庵 「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」公開日:2021年3月29日(月)展示エリア:日本科学未来館 3階 常設展示ゾーン「未来をつくる」住所:東京都江東区青海2-3-6開館時間:10:00~17:00(入館券の購入は閉館時間の30分前まで)入館料:大人 630円、18歳以下 210円 ※オンラインによる事前予約が必要
2021年04月01日菅田将暉と有村架純が初のW主演、好きな映画や音楽が同じで、あっという間に恋に落ちた2人を描く映画『花束みたいな恋をした』から、菅田さんと有村さんが演じた“麦と絹”のウォッチリスト&プレイリストが明らかになった。大学生の山音麦(菅田さん)と八谷絹(有村さん)。2人の日常には様々な映像作品や音楽、本、漫画などが生活必需品のようにあたり前に存在し、劇中には実在するコンテンツが散りばめられ、瑞々しいカルチャートークが繰り広げられている。それらのポップカルチャーは2人の恋にとっても重要なカギを握るものだ。▼麦と絹のウォッチリスト『毛皮のヴィーナス』(13)『毛皮のヴィーナス』は、ドイツの作家マゾッホの背徳小説「毛皮を着たヴィーナス」を舞台化しようとしている演出家と、その作品ヒロイン、ワンダ役のオーディションに現れた謎の女性とのやり取りを絶妙に描いたブラック・コメディ。出会ったばかりの麦と絹が、“映画の半券を文庫本のしおりにするタイプ”という共通点で意気投合し、そのとき麦の文庫本に入っていたのがヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞したこの作品の半券だった。『自由が丘で』(14)ホン・サンス監督による『自由が丘で』は、韓国人の元恋人を追いかけて日本からソウルへやって来た日本人男性の姿をユーモラスに描く韓国映画で、主演は日本を代表する俳優・加瀬亮。麦と同じように文庫本に映画の半券を挟んでいた絹が使用していた半券が、シネマート新宿で鑑賞した『自由が丘で』だった。『希望のかなた』(17)アキ・カウリスマキ監督・製作・脚本によるフィンランドのコメディ・ドラマ映画。劇中では2017年のクリスマスデートに、渋谷のユーロスペースで麦と絹が鑑賞するシーンで登場。客席で静かに高揚する絹に対し、仕事に忙殺され今まで好きだったカルチャーに興味を示せなくなってきた麦がボーっと映画を眺めている様子は、2人の距離が少しずつズレてきていることの表れ。ほかにもNetflixオリジナルシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(16~)や『シン・ゴジラ』(16)など、劇中には思わず反応してしまう様々な作品が登場している。▼麦と絹のプレイリスト「クロノスタシス」/きのこ帝国ボーカルの佐藤千亜妃率いるバンド「きのこ帝国」が2014年10月に発表したアルバム「フェイクワールドワンダーランド」に収録される1曲。明大前駅で終電を逃した麦と絹が出会った夜に、カラオケで熱唱。その後も缶ビール片手に「クロノスタシスって知ってる?」と楽し気に歌いながら真夜中の甲州街道を2人で歩くシーンは、過去の似た経験を振り返る人も多く、エモさ溢れるシーン。「きのこ帝国」は麦と絹の恋が始まった2015年にメジャーデビューし、2019年に活動休止。麦と絹の恋路に不思議と重なる時間の流れは、思わず胸が締め付けられる。「NIGHT TOWN」/フレンズボーカルのおかもとえみを始めとする男女混成5人組バンド「フレンズ」の「プチタウン」というアルバムに収録される1曲。麦と絹がある決意をした夜、カラオケで熱唱するシーンで登場。ポップな曲調に合わせ笑顔で歌う麦と絹だが、お互いの真意を伺うかのような「僕らは同じ気持ちなのかい?」という歌詞に2人が重なり、心に秘めた決意にも意味を持たせる重要な楽曲となっている。菊地成孔の「粋な夜電波」ジャズミュージシャンの菊地成孔がパーソナリティを務めるTBSラジオの音楽番組。軽妙なトークと菊池さん自身がセレクトした楽曲で展開され、カルチャーに敏感な人たちや著名人らにも愛される名物番組だったが、2018年12月に惜しまれつつ終了を迎えた。もちろん麦と絹も愛聴しており、2人が好きな音楽や映画を語らうシーンでは、「菊地成孔の『粋な夜電波』って聞いてます?」「え? あ、勿論聞いてます」というやりとりがあり、当時のリスナーなら思わずニヤリとしてしまうかも。そのほか、「スチャダラパー」や「ナンバーガール」などの音楽Tシャツを愛用していたり、「cero」高城晶平が東京・阿佐ヶ谷で経営するカフェバーRojiについて盛り上がっていたりと、麦と絹の音楽好きが感じられる描写は至るところに。さらに公式からは劇中登場曲プレイリストをはじめ、本作のインスパイアソングである「Awesome City Club」の「勿忘」と大友良英が手掛けたオリジナル・サウンドトラックを集めたプレイリストなど、「はな恋」関連プレイリストも作成されている。劇中ではここで紹介した以外にも、時代と共に数多くのカルチャーが登場。麦と絹を繋ぎ、本作を語る上で外せないこれらのエッセンスにも注目してみてほしい。『花束みたいな恋をした』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年02月07日初の大規模作品展「25周年記念 るろうに剣心展」を、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』を含む映画シリーズを手掛けた大友啓史監督と、神谷薫役の武井咲が観覧した。大ヒット漫画「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の誕生から25周年の節目を記念して企画された作品展「25周年記念 るろうに剣心展」。一旦の延期を経て、1月22日より東京ドームシティ Gallery AaMoにて開催中の同展は、映画では佐藤健が演じている主人公・緋村剣心をはじめとした様々なキャラクターたちが、それぞれの生き方を模索しながら信念を貫く姿を、200点を超える直筆原稿やカラー原画などで紹介している。そんな様々な原画を見ながら、映画撮影をふり返った大友監督と武井さん。展覧会のために描きおろされたキービジュアルを見ながら大友監督は「僕の勝手な考えですが、最近の剣心の画のタッチは、”健(たける)剣心”が入ってるような気がするんですよね」と言及。『The Final』で描かれる【人誅編】のエリアで足を止めると、「まさに撮影もこんな感じでしたね」と、剣心と縁の闘いを描いた原画を見つめながら語る大友監督。武井さんも「声が出せないというか、邪魔してはいけないという異様な雰囲気でした」と回顧した。観覧を終え、大友監督は「間近で見ると迫力が違いますね。和月先生がどんな思いを込めて描かれたのか、剣の一振りにどれだけの時間を込めたのか直接伝わってきました」と感想を明かし、「原作から何を感じるか、原作からのインスピレーションを得ようと思って読んでいた時の熱を思い起こさせられた感じがしました」と興奮した様子。武井さんは「これだけ細かいところまで見られるのはすごく貴重だと思いますし、1作目からの撮影をすごく思い出しました。あれから10年経ったとは思えないんですけど、こうやって剣心たちと一緒に過ごしてきたんだなと強く感じました」としみじみ。本展では、「京都編」の決着から23年を経て、原作者が描きおろした“剣心と志々雄真実”の闘いを描いた二枚一対の剣闘図も飾られており、大友監督は「このシーンを実写化した時は相当悩みました。剣と剣の闘いだけではなく、ある時代を背負った男と男の意地のぶつかり合いというのが、この画には出ていますよね。あのシーンは健くんも野獣のような顔つきに変わって。そういった迫力や剣撃の深さとスピードも一枚で表現するのは本当にすごいですね。僕らは何時間もかけて描いたシーンでしたので」と『京都大火編/伝説の最期編』の撮影ふり返った。また、映画の撮影を思い出す原画があったか質問された大友監督は「神谷道場での剣心と薫の出会い」と答え、「ヒロイン(薫)とこの原画を一緒に見れたというのは非常に感慨深いですね。原画を見てても、最後のシーンまで辿り着くのに薫がどんどん漫画の中のコマで成長しているんですね。それを私は生身の人間でも体験できているんです。佐藤さんと武井さんの成長もこの10年見てきたので、2人が一緒にいるシーンは本当に染みましたしね」と感激。いよいよシリーズが完結を迎えるが、武井さんは「海外へ行った時に“薫”として見られる時もあり、こういったグローバルな作品に携わることができて光栄でしたね」と言い、「信念を貫き、自分の思いを曲げずに立ち向かっていく姿はずっと変わらない姿だと思いますし、私はそういった薫の姿が本当に好きですね。芝居中、薫の気持ちに寄り添いながら共存していましたし、感慨深い気持ちになりますね」と大切なキャラクターへの思いを語っている。さらに、剣心役の佐藤さんについて聞かれた武井さんは「健さんにとっても大きなミッションだったと思うんですが、周りのスタッフさんと同じ方向を向いて進んでいく姿が好きでしたね。健さんがいるだけで、みんなのスイッチが入るし、健さんが剣心を纏うと、『るろうに剣心』の世界に入り込めましたね」とコメントした。「25周年記念 るろうに剣心展」は3月7日(日)まで東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)にて開催中。『るろうに剣心 最終章 The Final』は4月23日(金)より、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年01月25日映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の大友啓史監督と女優の武井咲が、22日より東京ドームシティ Gallery AaMoにて開催中の「25周年記念 るろうに剣心展」を観覧した。同展は、1994~99年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載され、シリーズ累計発行部数7,200万部(電子版含む)を超えた大ヒット漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(原作:和月伸宏)初の大規模作品展。昨年4月に開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に鑑みて、いったん延期となっていた。主人公・緋村剣心をはじめとした様々なキャラクターたちがそれぞれの生き方を模索しながら信念を貫く姿を、200点を超える直筆原稿やカラー原画などで紹介する。様々な原画を見ながら、撮影を振り返る武井と大友監督。今回の「るろうに剣心展」のために描き下おろされたメッセージ入りの原画キービジュアルイラストを見ながら、大友監督は「僕の勝手な考えですが、最近の剣心の画のタッチは、”健(たける)剣心”が入ってるような気がするんですよね」と映画版で主演した佐藤健に言及して周囲を笑わせ、武井は「当時のセリフを思い出しちゃいますね。ザワザワしてきました(笑)」と笑顔を見せる。『るろうに剣心 最終章 The Final』で描かれる「人誅編」の原画の前エリアで足を止めると、剣心と雪代縁の闘いを描いた原画を見つめながら大友監督が「まさに撮影もこんな感じでしたね」と語り、武井も「今まで描かれてきた剣心の闘いとは違いましたね。声が出せないというか、邪魔してはいけないという異様な雰囲気でした」と述懐した。観覧を終え、感想を聞かれた大友監督は「間近で見ると迫力が違いますね。和月先生がどんな思いを込めて描かれたのか、剣の一振りにどれだけの時間を込めたのか直接伝わってきました。原作から何を感じるか、原作からのインスピレーションを得ようと思って読んでいた時の熱を思い起こさせられた感じがしました」と興奮した様子。武井は「大友監督と回らせていただいたので、映画化当時の監督の思いと大変さが伝わりました。これだけ細かいところまで見られるのはすごく貴重だと思いますし、1作目からの撮影をすごく思い出しました。あれから10年経ったとは思えないんですけど、こうやって剣心たちと一緒に過ごしてきたんだなと強く感じました」と感無量の様子でコメントする。この展覧会のために原作者・和月伸宏氏が描き下おろした“剣心と志々雄真実”の闘いを描いた二枚一対の「剣闘図」も飾られており、大友監督は「このシーンを実写化した時は相当悩みました。剣と剣の闘いだけではなく、ある時代を背負った男と男の意地のぶつかり合いというのが、この画には出ていますよね。あのシーンは健くんも野獣のような顔つきに変わって。そういった迫力や剣撃の深さとスピードも1枚で表現するのは本当にすごいですね。僕らは何時間もかけて描いたシーンでしたので」と、映画シリーズ「京都大火編/伝説の最期編」の思い出を振り返る。一方、武井は「私はどうしても、健さんと藤原竜也さんに見えてしまいますね(笑)」と笑いながら「当時の撮影を鮮明に思い出します」と懐かしんだ。映画の撮影を思い出す原画があったか問われた大友監督は「神谷道場での剣心と薫の出会い」と答え、「ヒロイン(薫)とこの原画を一緒に見れたというのは非常に感慨深いですね。原画を見てても、最後のシーンまで辿り着くのに薫がどんどん漫画の中のコマで成長しているんですね。それを私は生身の人間でも体験できているんです。佐藤さんと武井の成長もこの10年見てきたので、2人が一緒にいるシーンは本当に染みましたしね」と感動。武井も「神谷道場のシーン」と回答し撮影を振り返りながら「本当にこれまで緊張しながら撮影に臨んでいたのですが、本作での神谷道場の撮影の時に、この10年間見えていないところでも、(私の中には)薫が近くにいたんだなと思いましたし、戻って来ることができて本当に良かったです」と語る。原作から得た薫役のヒントとして、武井は「最初はやはりビジュアルですね。監督から当時言われていたのは、薫はピュアであり真っ直ぐで、常に父の言葉を信念に持っている女性で、そういったイメージとビジュアルや薫の良いところを体現できればいいなと思っていましたね」と明かし、監督からは竹刀をもらったエピソードも披露した。武井は映画シリーズ完結について「またこのシリーズに参加できるのは凄く嬉しいですし、海外へ行った時に“薫”として見られる時もあり、こういったグローバルな作品に携わることができて光栄でしたね」と感謝の気持ちを口にする。そんな武井の思いを聞いた大友監督は「薫は17歳の道場主という、父の思いを背負って、道場を守る健気な少女という設定で、そんな人いるかなと思って探していたところ、武井を見つけてオファーをしました。当時の武井と薫が重なって、良いスタートを切ることができましたし、シリーズが進むにつれて、色々な現場で経験された芝居の上手さがすごく出ていました。今回は剣心と巴の過去をどう受け止めていくか、恐らく、5年前(前作)の武井の受け止め方と、今作での受け止め方は違うと思うんですね。薫が2人の過去を受け止める姿は、多くの女性が共感出来る部分だと思います。その想いを武井が芝居を通して表現してくれていましたね」と労い、武井も「剣心の過去を知って2人を思いやるのは、昔の私では無理だったと思いますね」と大友監督の言葉に頷いた。薫というキャラクターについて武井は「信念を貫き、自分の思いを曲げずに立ち向かっていく姿はずっと変わらない姿だと思いますし、私はそういった薫の姿が本当に好きですね。芝居中、薫の気持ちに寄り添いながら共存していましたし、感慨深い気持ちになりますね」と自身にとっても大切だと語った。剣心を演じた佐藤健について聞かれた武井は「健さんにとっても大きなミッションだったと思うんですが、周りのスタッフさんと同じ方向を向いて進んでいく姿が好きでしたね。健さんがいるだけで、みんなのスイッチが入るし、健さんが剣心を纏うと、『るろうに剣心』の世界に入り込めましたね」と回答。さらに、神谷道場メンバーとの撮影について「『ただいま』という気持ちが強かったですね。うっかり素に戻ってしまうくらいの空気感でした。久しぶりの現場だったんですが自然とスイッチが入りましたし、最高に楽しかったですね」と振り返り、「剣心が横にいてくれたからこそだと思っています。目の前に剣心がいて、横に弥彦がいるということが神谷道場の日常を思い出させてくれるというか、撮影が始まっているというよりは、ご飯を食べている途中で撮られているという感覚でした」と心境を表した。(C)和月伸宏/集英社
2021年01月25日4月23日(金)、6月4日(金)に公開される『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で神谷薫役を務めた武井咲と監督・大友啓史が、1月22日から東京ドームシティ Gallery AaMoで開催中の展覧会「25周年記念 るろうに剣心展」を観覧。その後に行われたスペシャルインタビューでは最終賞の見どころと魅力、シリーズを振り返った思い出や自身の想いを語った。1994~1999年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数7,200万部(電子版含む)を超えた大ヒット漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(原作:和月伸宏)。「25周年記念 るろうに剣心展」は、その誕生から25周年の節目を記念して企画された初の大規模作品展だ。主人公・緋村剣心をはじめとした様々なキャラクターたちがそれぞれの生き方を模索しながら信念を貫く姿を、200点を超える直筆原稿やカラー原画を見ることができると話題になっている。当初は昨年4月に開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に鑑みて、いったん延期となってからの開催となった。様々な原画を見ながら、撮影を振り返った大友監督は「僕の勝手な考えですが、最近の剣心の画のタッチは“健(たける)剣心”が入ってるような気がするんですよね」と映画版で主演した佐藤健に言及して周囲を笑わせる。武井は「当時のセリフを思い出しちゃいますね。ザワザワしてきました(笑)」と笑顔を見せた。そして『るろうに剣心 最終章 The Final』で描かれる「人誅編」のエリアで足を止めた大友監督は「まさに撮影もこんな感じでしたね」と剣心と雪代縁(ゆきしろ・えにし)の闘いを描いた原画を見つめながら語る。武井は「今まで描かれてきた剣心の闘いとは違いましたね。声が出せないというか、邪魔してはいけないという異様な雰囲気でした」とコメント。観覧を終え、感想を聞かれた大友監督は「間近で見ると迫力が違いますね。和月先生がどんな思いを込めて描かれたのか、剣の一振りにどれだけの時間を込めたのか直接伝わってきました。原作から何を感じるか、原作からのインスピレーションを得ようと思って読んでいた時の熱を思い起こさせられた感じがしました」と興奮した様子。武井は「大友監督と回らせていただいたので、映画化当時の監督の思いと大変さが伝わりました。これだけ細かいところまで見られるのはすごく貴重だと思いますし、1作目からの撮影をすごく思い出しました。あれから 10年経ったとは思えないんですけど、こうやって剣心たちと一緒に過ごしてきたんだなと強く感じました」と感無量の様子だった。この展覧会のために原作者・和月伸宏氏が描きおろした“剣心と志々雄真実”の闘いを描いた2枚1対の『剣闘図』を見た大友監督は「このシーンを実写化した時は相当悩みました。剣と剣の闘いだけではなく、ある時代を背負った男と男の意地のぶつかり合いというのが、この画には出ていますよね。あのシーンは健くんも野獣のような顔つきに変わって。そういった迫力や剣撃の深さとスピードも一枚で表現するのは本当にすごいですね。僕らは何時間もかけて描いたシーンでしたので」と「京都大火編/伝説の最期編」の思い出を振り返りながら圧倒されたという。一方、武井は「私はどうしても、健さんと藤原竜也さんに見えてしまいますね(笑)」と笑いながら「当時の撮影を鮮明に思い出します」と懐かしんだ様子を見せた。200点以上の原画が展示されている本展覧会。映画の撮影を思い出す原画があったか、と問われた大友監督は「神谷道場での剣心と薫の出会い」と答え「ヒロイン(薫)とこの原画を一緒に見れたというのは非常に感慨深いですね。原画を見てても、最後のシーンまで辿り着くのに薫がどんどん漫画の中のコマで成長しているんですね。それを私は生身の人間でも体験できているんです。佐藤さんと武井さんの成長もこの10年見てきたので、2人が一緒にいるシーンは本当に染みましたしね」と感動を伝える。武井も「神谷道場のシーン」と回答し撮影を振り返りながら「本当にこれまで緊張しながら撮影に臨んでいたのですが、本作での神谷道場の撮影の時に、この10年間見えていないところでも、(私の中には)薫が近くにいたんだなと思いましたし、戻って来ることができて本当に良かったです」と懐かしみながらコメント。そして、原作から薫というキャラクターを演じるにあたってのヒントはあったかと聞かれた武井は「最初はやはりビジュアルですね。監督から当時言われていたのは、薫はピュアであり真っ直ぐで、常に父の言葉を信念に持っている女性で、そういったイメージとビジュアルや薫の良いところを体現できればいいなと思っていましたね」と語り、監督からは竹刀をもらったエピソードも披露し笑顔を見せた。「またこのシリーズに参加できるは凄く嬉しいですし、海外へ行った時に“薫”として見られる時もあり、こういったグローバルな作品に携わることができて光栄でしたね」と感謝の気持ちをもらす。そんな武井の想いを聞いた大友監督は「薫は17歳の道場主という、父の思いを背負って、道場を守る健気な少女という設定。そんな人いるかなと思って探していたところ、武井さんを見つけてオファーをしました」と明かし「当時の武井さんと薫が重なって、良いスタートを切ることができましたし、シリーズが進むにつれて、色々な現場で経験された芝居の上手さがすごく出ていました」と回想。また最新作について「今回は剣心と巴の過去をどう受け止めていくか、恐らく、5年前(前作)の武井さんの受け止め方と、今作での受け止め方は違うと思うんですね。薫が2人の過去を受け止める姿は、多くの女性が共感出来る部分だと思います。その想いを武井さんが芝居を通して表現してくれていましたね」と労うと、武井も「剣心の過去を知って2人を思いやるのは、昔の私では無理だったと思いますね」と大友監督の言葉に頷いた。薫というキャラクターについて武井は「信念を貫き、自分の思いを曲げずに立ち向かっていく姿はずっと変わらない姿だと思いますし、私はそういった薫の姿が本当に好きですね。芝居中、薫の気持ちに寄り添いながら共存していましたし、感慨深い気持ちになりますね」と自身にとっても大切なキャラクターだとする。さらに剣心を演じた佐藤健について聞かれると「健さんにとっても大きなミッションだったと思うんですが、周りのスタッフさんと同じ方向を向いて進んでいく姿が好きでしたね。健さんがいるだけで、みんなのスイッチが入るし、健さんが剣心を纏うと『るろうに剣心』の世界に入り込めました」と回答。神谷道場メンバーとの撮影については「『ただいま』という気持ちが強かったですね。うっかり素に戻ってしまうくらいの空気感でした。久しぶりの現場だったんですが自然とスイッチが入りましたし、最高に楽しかったですね」と語る。さらに「剣心が横にいてくれたからこそだと思っています。目の前に剣心がいて、横に弥彦がいるということが神谷道場の日常を思い出させてくれるというか、撮影が始まっているとうよりは、ご飯を食べている途中で撮られているという感覚でした」とエピソードを披露した。『るろうに剣心 最終章 The Final』4月23日(金)全国ロードショー『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)全国ロードショー■展示情報「25周年記念 るろうに剣心展」開催中会場:東京ドームシティ Gallery AaMo
2021年01月25日佐藤健と大友啓史監督が『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』の来年公開を控えてスペシャル対談。史上初となるオンライン形式の「ジャンプフェスタ2021 ONLINE」にてその模様が配信された。毎年恒例となっているジャンプのビッグイベント「ジャンプフェスタ」が、今年はオンライン開催。対談は12月20日(日)10時30分より「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」ステージにて行われた。第1作『るろうに剣心』(2012)から約10年間に渡って緋村剣心を演じてきた佐藤さんだが、ジャンプフェスタに参加するのは今回が初めて。また、本作のプロモーションとしては初めて佐藤さんと大友監督が揃って登壇するイベントとなった。「役者辞めます」とまで言うぐらいの覚悟を決めて「8年前に初めて聞いたときは、原作をもちろん読んでいて、アニメも全部観ていたので、まず『本当にできるのか?』と思いました」と、佐藤さんは振り返って告白。「ただ、オファーを頂いたタイミングで初めて皆様とお会いしたときに、『るろうに剣心』映画版のアクションはこういう感じでやりたいんだ、というイメージムービーを作ってきてくれたんです。その映像を観た時に、これなら後は自分が努力すれば、自分が頑張れば実写化が可能なのかもしれないと思えたんです。そのイメージムービーを観た瞬間にスイッチが入ってやろうと思えた覚えがあります」と当時を懐かしんだ。佐藤さんと共に駆け抜けてきた大友監督も「やっぱり漫画の実写化のハードルの高さというのは、映像を作っている人間として分かりますし、しかも『るろうに剣心』ですからね」と言う。「ただ、アクションについては、僕らのイメージムービーを観て彼の目の色が変わって、『アクションかっこよくなかったら役者辞めます』とまで言うぐらいに覚悟を決めてくれました。後はどうやって国民的な人気原作を、地に足の付けた映画として純粋に魅力のある作品にするかということを色々な視点から考え始めました。プレッシャーを感じる暇もなかったという感じでしたね」と映画化を決めたときを振り返った。剣心の過去を描く…「撮り切るまでは死ねない」!?前作から5年の月日を経て撮影されたという本作。久しぶりの撮影にプレッシャーはあったかという質問に対し、大友監督は「過去のハードな撮影の記憶が、記憶って遠くなれば遠くなるほど増幅していくんですよ。『きつかったなぁ、るろ剣』という記憶だけが、いざやるとなったら思い出してしまう。もう1回足を踏み込んでいって、しかももっとすごいものを作るってことを考え始める訳ですよ」と『るろうに剣心』を撮ることへのプレッシャーを語る。そして、佐藤さんは「『京都大火編』、『伝説の最期編』に踏み込んだ時から、剣心の過去のエピソードを『やらないわけにはいかないんだろうな』という想いがありました。だから、撮り切るまでは死ねないじゃないですけど、使命感としてありました」と今回の最終章への並々ならぬ想いを口にする。完成された本作を観たという佐藤さんは、「当然たくさんの方に観て頂きたいし、この映画をヒットさせねばならぬという使命感も当然ありますが、正直それがなかったとしても、やっぱりこのクオリティで、第1作の時からほとんど同じスタッフとチームでこの映画を完成させられたので、僕は満足しています」と、作品のクオリティに自信を覗かせた。「足が上がらなくなる」壮絶なアクションシーンの裏側また、『るろうに剣心』の醍醐味でもあるアクションシーンについて大友監督は、「アクションは谷垣健治さんがウズウズしていましたね(笑)。第1作から谷垣さんと一緒にやりましょうと連れてきているから、あの人達をどう暴れさせるかなんですよ、『るろうに剣心』のアクションは」と明かし、「あのチームにふさわしい土俵をどう与えるかということを頑張らなくてはいけない」と盟友であるアクション監督の谷垣健治についてコメント。さらに「今回は(縁役)新田真剣佑という肉体的にセンスのある人に剣心が横綱相撲でぶつかっていく構造の中で、2人の感情のモーションとエモーションが最大限に合致した戦いが最後にある」と本作のアクションについて言及。「志々雄真実(演:藤原竜也)との戦いは時代を背負った戦いだったけど、今回は2人のプライベートの感情を背負った感情のぶつかり合いをアクションにどう反映させることができるか。後は彼らが考えてくれたものを信じて、現場もそれを支えてくれるように突き進んでいくだけです」と、本作ならではアクションの極意について語った。もちろん佐藤も『るろうに剣心』のアクションシーンについて「物理的に足が上がらなくなるんですよ。特に一対多数のシーンですね。新田真剣佑との一騎打ちも大変でしたけど、僕の場合はそこに辿り着くまでに300人くらい相手にしないといけないので(笑)。物理的に足が上がらなくなるという中々ない経験をさせて頂き、大変光栄でございました(笑)」と壮絶なアクションシーンについて笑顔で振り返った。原作者・和月伸宏からの手紙を佐藤健が代読佐藤さんは「『The Final』は原作と違う、オリジナルストーリーになっているんですよ。そういう意味で、原作者の和月先生の感想というのは結構気にしていて心配でしたが、映画を観て喜んで下さったのなら、凄く嬉しいし報われた気持ちになります」と安堵を見せ、「作品に入る時もそうでしたが、入る前の準備から時間を掛けて監督とやり取りさせていただいたので、その時間がやっと報われたというか、あそこで粘って良かったなという気持ちですね」と感無量の様子。大友監督も「嬉しいですね。全体の世界観含めて、オリジンを作ってくれた方からこう言ってもらえて。僕は和月先生と一緒に作品を観て、そのあと実際に会話させていただきましたが、本当に嬉しそうでした」と明かした。最後に大友監督は「コロナ禍で当初の公開予定日から変わってしまって、作業も苦戦の連続だったんですが、より作品をレベルアップさせるべく、その3、4か月で仕上げに取り組んできましたし、手応えとしても当初より映像面や音楽面、色々な部分でかなりレベルが上がったと思っています。元々『るろうに剣心』原作・アニメのファンの皆様含めて、とにかく喜んでいただきたいという想いで作ってきましたが、今回は剣心のルーツである十字傷の話という、非常に普遍的な内容で、原作ファン、アニメファンだけではなく、多くの方々に届くような作品になっているかと思います。また前作以上の『るろうに剣心』フィーバーを起こしたいと思っています」とファンへメッセージ。そして佐藤さんは「こんなにも、時間と制作費をかけて1つの役に集中させていただける、本気でぶつからせてもらえる機会を与えてくださったことを非常にありがたく思っています。監督をはじめ、多くのスタッフやチームの皆様にも感謝していますし、そのメンバーと第1作から最後まで走り抜けたことを誇りに思いますし、こんなに長い期間、映画を制作できたのは応援して下さる皆様の支えがあったからだと思います」と、感謝の言葉で締めくくっていた。和月伸宏コメント全文大友啓史監督、佐藤健さま、そして視聴者の皆様、こんにちは。漫画家の和月です。つい先日スケジュールの都合で延び延びになっていた映画『るろうに剣心最終章The Final/The Beginning』の試写をやっと観ることができました。二作連続の強行軍、しかもどちらもハイカロリーな作品なのでがっつり疲れるかと思いきや、あっという間の四時間半。映画の世界にどっぷり心地よく浸ることが出来ました。『The Final』は「これぞ活劇」といった1、2、3をさらに押し進めた仕上がりで、そのさまはもはや〈観るアトラクション〉。見どころは原作の漫画的な表現や作風をギリギリまで活かしつつ、時代劇映画に昇華させる大友監督の辣腕ぶり。少年漫画の実写映画化を成功の道へと導いた第一人者の映像美学を存分に楽しめます。対して『The Beginning』は『The Final』と打って変わって静寂。佐藤健さんの「この人、超能力使って本当に飛んでいるんじゃないの?」と疑いたくなるような超絶アクションもしっかりあるのですが、なぜか全体の印象は白くて静か。4作品にわたって剣心を演じてくれた佐藤健さんがついに演じる緋村抜刀斎と有村架純さんが演じる雪代巴の始まりと終わりをぜひ堪能して欲しく思います。他にも制作陣の気合いの入った美術や音楽、レギュラー陣の熱演とハマりっぷり。雪代縁演じる新田真剣佑の縁っぷり等、見どころ満載です。十年前、映画第1作の制作が決まった時、正直言うと「十年以上前に終わった作品なのにありがたいなぁ。でもこれはあくまでもおまけのようなモノであまり期待し過ぎたらダメだよなぁ」と少しのん気に構えていました。それがあれよあれよと原作のラストまで映像化のまさかの全5作。おまけどころか本当に漫画家冥利に尽きます。時代劇且つ少年漫画という面倒な原作を見事映画化して下さった大友監督と制作陣の皆様、各々の役に真剣に取り組んで演じてくれた役者陣の皆様、そして実写映像化において後にも先にもこれ以上の“剣心”はいない剣心を演じてくださった佐藤健さま。ついでに集英社、何より映画『るろうに剣心』を応援し楽しんでくださる視聴者の皆様に心の底より感謝します。コロナ禍で大変ですが健康に十分気をつけて、みんな元気で来春の映画公開を迎えましょう。佐藤健×大友啓史監督のスペシャル対談完全版は12月29日(火)22時よりワーナー・ブラザース映画公式YouTubeチャンネルにて配信予定。『るろうに剣心 最終章 The Final』は2021年4月23日(金)より全国にて公開。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は2021年6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2020年12月20日『ジャンプフェスタ2021 ONLINE』にて、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』から主演の佐藤健、大友啓史監督のスペシャル対談が配信された。2012年8月25日公開の『るろうに剣心』、2014年8月1日公開の『るろうに剣心 京都大火編』、同年9月13日公開の『るろうに剣心 伝説の最期編』と、これまでの累計観客動員数は980万人を突破、そして完結編となる『るろうに剣心 最終章 The Final』が2021年4月23日に、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が6月4日に2作連続で全国ロードショーされる。第1作『るろうに剣心』(2012)から約10年間に渡って緋村剣心を演じてきた佐藤だが、ジャンプフェスタに参加するのは今回が初めて。また、本作のプロモーションとしては初めて佐藤と大友監督が揃って登壇するイベントともなった。佐藤は8年前に『るろうに剣心』へのオファーを聞いた時の感想を「8年前に初めて聞いたときは、原作をもちろん読んでいて、アニメも全部観ていたので、まず『本当にできるのか?』と思いました」と最初は疑いの目から入ったと告白。そして「ただ、オファーを頂いたタイミングで初めて皆様とお会いしたときに、『るろうに剣心』映画版のアクションはこういう感じでやりたいんだ、というイメージムービーを作ってきてくれたんです。その映像を観た時に、これなら後は自分が努力すれば、自分が頑張れば実写化が可能なのかもしれないと思えたんです。そのイメージムービーを観た瞬間にスイッチが入ってやろうと思えた覚えがあります」と当時を懐かしんだ。佐藤と共に駆け抜けてきた大友監督は「とにかくこの企画を成功させるための幾つかの条件を考えて、やっぱり漫画の実写化のハードルの高さというのは、映像を作っている人間として分かりますし、しかも『るろうに剣心』ですからね。ただ、アクションについては、僕らのイメージムービーを観て彼の目の色が変わって、「アクションかっこよくなかったら役者辞めます」とまで言うぐらいに覚悟を決めてくれました。後はどうやって国民的な人気原作を、地に足の付けた映画として純粋に魅力のある作品にするかということを色々な視点から考え始めました。プレッシャーを感じる暇もなかったという感じでしたね」と映画化を決めた当時を振り返った。前作から5年の月日を経て撮影されたという本作。久しぶりの撮影にプレッシャーはあったかという質問に対し、大友監督は「過去のハードな撮影の記憶が、記憶って遠くなれば遠くなるほど増幅していくんですよ。『きつかったなぁ、るろ剣』という記憶だけが、いざやるとなったら思い出してしまう。もう1回足を踏み込んでいって、しかももっとすごいものを作るってことを考え始める訳ですよ」と『るろうに剣心』を撮ることへのプレッシャーを語った。佐藤は「『京都大火編』、『伝説の最期編』に踏み込んだ時から、剣心の過去のエピソードを『やらないわけにはいかないんだろうな』という想いがありました。だから、撮り切るまでは死ねないじゃないですけど、使命感としてありました」と今回の最終章を撮ることへの並々ならぬ想いを語った。また、佐藤は完成された本作を観て「当然たくさんの方に観て頂きたいし、この映画をヒットさせねばならぬという使命感も当然ありますが、正直それがなかったとしても、やっぱりこのクオリティで、第1作の時からほとんど同じスタッフとチームでこの映画を完成させられたので、僕は満足しています」と作品のクオリティに自信を覗かせる。そして、『るろうに剣心』の醍醐味でもあるアクションシーンについて大友監督は、「アクションは谷垣健治さんがウズウズしていましたね(笑)。第1作から谷垣さんと一緒にやりましょうと連れてきているから、あの人達をどう暴れさせるかなんですよ、『るろうに剣心』のアクションは。あのチームにふさわしい土俵をどう与えるかということを頑張らなくてはいけない」と盟友であるアクション監督の谷垣健治についてコメント。さらに「今回は新田真剣佑という肉体的にセンスのある人に剣心が横綱相撲でぶつかっていく構造の中で、ふたりの感情のモーションとエモーションが最大限に合致した戦いが最後にある」と本作のアクションについて言及し、「志々雄真実との戦いは時代を背負った戦いだったけど、今回はふたりのプライベートの感情を背負った感情のぶつかり合いをアクションにどう反映させることができるか。後は彼らが考えてくれたものを信じて、現場もそれを支えてくれるように突き進んでいくだけです」と他の映画には絶対に真似できないアクションの極意について語った。佐藤も『るろうに剣心』のアクションシーンについて「物理的に足が上がらなくなるんですよ。特に一対多数のシーンですね。新田真剣佑との一騎打ちも大変でしたけど、僕の場合はそこに辿り着くまでに300人くらい相手にしないといけないので(笑)。物理的に足が上がらなくなるという中々ない経験をさせて頂き、大変光栄でございました(笑)」と壮絶なアクションシーンについて笑いながら語った。さらに、原作者の和月伸宏からふたりへの手紙が届けられる。佐藤は和月からの手紙を読み終え、「『The Final』は原作と違う、オリジナルストーリーになっているんですよ。そういう意味で、原作者の和月先生の感想というのは結構気にしていて心配でしたが、映画を観て喜んで下さったのなら、凄く嬉しいし報われた気持ちになります。作品に入る時もそうでしたが、入る前の準備から時間を掛けて監督とやり取りさせていただいたので、その時間がやっと報われたというか、あそこで粘って良かったなという気持ちですね」と感無量の様子。そして大友監督は「嬉しいですね。全体の世界観含めて、オリジンを作ってくれた方からこう言ってもらえて。僕は和月先生と一緒に作品を観て、そのあと実際に会話させていただきましたが、本当に嬉しそうでした」と語った。配信も終盤に差し掛かり、最後に大友監督は「コロナ禍で当初の公開予定日から変わってしまって、作業も苦戦の連続だったんですが、より作品をレベルアップさせるべく、その3、4カ月で仕上げに取り組んできましたし、手応えとしても当初より映像面や音楽面、色々な部分でかなりレベルが上がったと思っています。元々『るろうに剣心』原作・アニメのファンの皆様含めて、とにかく喜んでいただきたいという想いで作ってきましたが、今回は剣心のルーツである十字傷の話という、非常に普遍的な内容で、原作ファン、アニメファンだけではなく、多くの方々に届くような作品になっているかと思います。また前作以上の『るろうに剣心』フィーバーを起こしたいと思っていますので、それには何よりも皆様のお力添えが必要だと思っています。ぜひ応援していただけると光栄です」と作品の完成度への自信と公開を楽しみにているファンへメッセージを送った。佐藤は「こんなにも、時間と制作費をかけて1つの役に集中させていただける、本気でぶつからせてもらえる機会を与えてくださったことを非常にありがたく思っています。監督をはじめ、多くのスタッフやチームの皆様にも感謝していますし、そのメンバーと第1作から最後まで走り抜けたことを誇りに思いまし、こんなに長い期間、映画を制作できたのは応援して下さる皆様の支えがあったからだと思います。『るろうに剣心 最終章 The Final』は2021年4月23日公開となりますので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたら幸いです」と締めくくりイベントは幕を閉じた。和月伸宏 コメント全文大友啓史監督、佐藤健さま、そして視聴者の皆様、こんにちは。漫画家の和月です。つい先日スケジュールの都合で延び延びになっていた映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の試写をやっと観ることができました。二作連続の強行軍、しかもどちらもハイカロリーな作品なのでがっつり疲れるかと思いきや、あっという間の四時間半。映画の世界にどっぷり心地よく浸ることが出来ました。『The Final』は「これぞ活劇」といった1、2、3をさらに押し進めた仕上がりで、そのさまはもはや〈観るアトラクション〉。見どころは原作の漫画的な表現や作風をギリギリまで活かしつつ、時代劇映画に昇華させる大友監督の辣腕ぶり。少年漫画の実写映画化を成功の道へと導いた第一人者の映像美学を存分に楽しめます。対して『The Beginning』は『The Final』と打って変わって静寂。佐藤健さんの「この人、超能力使って本当に飛んでいるんじゃないの?」と疑いたくなるような超絶アクションもしっかりあるのですが、なぜか全体の印象は白くて静か。4作品にわたって剣心を演じてくれた佐藤健さんがついに演じる緋村抜刀斎と有村架純さんが演じる雪代巴の始まりと終わりをぜひ堪能して欲しく思います。他にも制作陣の気合いの入った美術や音楽、レギュラー陣の熱演とハマりっぷり。雪代縁演じる新田真剣佑の縁っぷり等、見どころ満載です。十年前、映画第1作の制作が決まった時、正直言うと「十年以上前に終わった作品なのにありがたいなぁ。でもこれはあくまでもおまけのようなモノであまり期待し過ぎたらダメだよなぁ」と少しのん気に構えていました。それがあれよあれよと原作のラストまで映像化のまさかの全5作。おまけどころか本当に漫画家冥利に尽きます。時代劇且つ少年漫画という面倒な原作を見事映画化して下さった大友監督と制作陣の皆様、各々の役に真剣に取り組んで演じてくれた役者陣の皆様、そして実写映像化において後にも先にもこれ以上の“剣心”はいない剣心を演じてくださった佐藤健さま。ついでに集英社、何より映画『るろうに剣心』を応援し楽しんでくださる視聴者の皆様に心の底より感謝します。コロナ禍で大変ですが健康に十分気をつけて、みんな元気で来春の映画公開を迎えましょう。『るろうに剣心 最終章 The Final』2021年4月23日(金)公開『るろうに剣心 最終章 The Beginning』2021年6月4日(金)公開
2020年12月20日映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)主演の佐藤健と大友啓史監督によるスペシャル対談の配信決定が、14日に明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。毎年恒例となっているジャンプのビッグイベント「ジャンプフェスタ」が、今年は史上初となるオンライン形式の「ジャンプフェスタ2021 ONLINE」として開催されることから、20日10時30分よりジャンプスタジオで行われる『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』ステージにて対談を配信することが決定した。第1作『るろうに剣心』(12年)から約10年間に渡って緋村剣心を演じてきた佐藤だが、ジャンプフェスタに参加するのは今回が初めてとなる。本ステージではお笑い芸人のガーリィレコード高井が『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』最大の敵である志々雄真実に扮して、『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』やジャンプSQで連載中の「北海道編」について見どころをアピール。佐藤&大友監督の対談パートでは、映画『るろうに剣心』シリーズの完結を控え、実写化が決定した当時を振り返り、コロナ禍での公開延期を乗り越え遂に世に送り出すことができる想い、原作の「人誅篇」と「追憶篇」を描く最新作についてのエピソードなど語りつくす予定だという。さらに映画の公開を記念して、原作者の和月伸宏から佐藤宛への熱いメッセージも。同ステージは、アプリをダウンロードした全員が参加できるイベントとなっている。○佐藤健 コメント今回初めてジャンプフェスタに参加させて頂き、大変光栄に思います。こうして映画のことをお話する機会がくることで、いよいよ本当に始まるんだなと実感しています。支えてくださった皆様の存在があったから、ここまで辿り着くことができました。最後まで見届けて頂けたら幸いです。○大友啓史監督 コメント『るろうに剣心』シリーズは、ファンの方のリアルな声がストレートに伝わってくる作品で、クランクアップしたときも、公開延期を発表したときも、作品を待ってくれている方々の声がパワーとなり、これまで頑張ってくることが出来ました。今回の収録、そして映画を観て、『るろうに剣心』ファンの皆様、ジャンプファンの皆様が楽しんでくれると嬉しいです。
2020年12月14日現役高校生の大友美有(おおとも・みゆう)が今年7月、芸能事務所大手・スターダストプロモーションに加入した。人気女優やモデルを多数かかえるスターダスト内でも、大友は異色の存在。モデルとして活動する傍ら、プロゲーミングチーム「Rascal Jester」リーグ・オブ・レジェンド部門に所属し、ゲーマーとしての顔も持つ。高校対抗のeスポーツ大会「STAGE:0」では、2連覇にも貢献した。彼女はなぜ、モデルとゲーマーという“二足のわらじ”の道を歩むことになったのか。自身のルーツと軌跡を振り返ってもらった。○■ゲームとの出会いプロフィールに書いてある通り、趣味や特技はゲームのみ(笑)。最初にパソコンに触ったのが、幼稚園の年中の時でした。父、母どちらもゲーマーでパソコンを持っていて、『ラグナロクオンライン』をやっているのを見て、自分でもやってみたくなったことがきっかけです。「タイピングできるようになりなさい」と言われて練習して、一緒に楽しんでいました。両親からは止められることもなかったです(笑)。最初はパソコンゲームから入って、小学生になった頃にはDSとかたまごっちも。親がパソコンを持っていなかったら、ここまでゲーム好きにはなっていないかもしれません。ゲームを制限されることはそこまでなくて、「宿題を全部済ませてからやりなさい」と言われるぐらい。習い事は「体育の時に泳げるように」という理由で、小学1年生から5年生までスイミングに通っていました。周りの友達はいろんな習い事をしていましたが、水泳以外は特にやりたいと思わなかったです。その頃の1日は、まず学校が終わって友達と遊んで、そこから一人でゲーム。時々、友達とはポケモンの交換をしたりすることはありましたが、基本的にゲームは一人でやるものでした。24時間ずっとやってしまうこともありましたが、それが私にとっては幸せな時間でした。○■LoLグランドマスターになるまでオンラインで人とつながる楽しさを最初に感じたのは、小学3年生ぐらいの時にやっていた『アメーバピグ』というPC版オンラインゲーム。それから中学2年生の時、気になる人から「パソコン持ってるなら、『LoL(League of Legends)』一緒にやらない?」と誘われて、それがきっかけで『LoL』にハマりました。気づけば、その男の子よりも『LoL』の方を好きになっていました(笑)。でも、最初はその人と一緒の時間を過ごしたい、そのためにうまくなりたいという気持ちだけでひたすらやっていました。そこからランクが上がることの達成感や、やり込めばやり込むほどフレンドが増えて、人との繋がりが広がっていく楽しさを感じて。グランドマスター(※プレイヤー全体の0.05%の最高ランク)になったのは、高校1年の2月か3月頃だったと思います。周りの友達をたくさん誘ったりもしたんですけど、結局は誰もやってくれなくて(笑)。確かに覚えることはたくさんあって、自分でもまだ知らないことがあるような奥が深いゲームです。私は「好き」という気持ちが強すぎたから、そこを乗り越えられたんだと思います。彼がいなければ、今こうしてプロゲーマーを目指すことはなかったかもしれません。ただ、もともとプロゲーマーになることが目標ではなくて。高校生大会に出るためにはチームを組む必要があって、高校1年生の時、過去の大会でも実績があったN高等学校に転校しました。なぜ、自分がそこまで大会に出ることにこだわったのか……あまり覚えていませんが、「1番をとりたい」という思いが強くて。当時のN高は優勝してなかったので、自分が入れば1番になれると確信して転校を決意しました。○■「女子高生ミスコン」応募の理由それまで通っていた学校は、なぜ自分がそこの学校に通っているのか分からなくて。そうやって3年間過ごしていくぐらいだったら大会に出てみて、将来の可能性を広げてみたいという思いが強かったので、がんばって親を説得しました。両親は公務員になってほしかったみたいで、「何を考えてるの?」と驚いていましたが(笑)。小学校の頃には中学受験のために塾に通っていたこともあったんですが、メンタルが弱くて体調崩してしまって受験できない挫折もあって。当時は、周りも塾に通っている子が多くて、「それが普通なんだ」と受け止めていました。N高に転校して大会に出る。それだけで親は納得しないだろうと思って、「女子高生ミスコン2019」に応募しました。受かる自信はありませんでしたが、もう私の中では「やるしかない」。高1の3学期に休める日数が余っていたのでほとんど学校に行かない生活を続けていたのですが、その頃に「女子高生ミスコン」の合宿がありました。筋トレをしたり、暑い中でインスタ映えスポットを探すのがつらすぎて(笑)。「もうこんな体験はしたくない」と思っていたら、ファイナリストまで残ってしまって、「また地獄の合宿が続くのか……」と落ち込みながらも頑張っていました(笑)。合宿は毎週土日で、そのたびに地方の子は飛行機で来ていました。そこでの集団生活も、私にとっては結構大変で、お風呂の時間もみんなで決めたり。レッスンは歌やダンス、ウォーキング、あとはメイクレッスンもありました。最初はすごく合宿に行くのが嫌でしたが、参加しているみんなと仲良くなって、一緒にいる時間が楽しくなって。つらかった時間も、最後の方では楽しく感じられるようになったので、今では参加できてよかったなと思います。最初は「ファイナリストまで残ればいいや」という気持ちで参加していたんですけど、合宿でも自分なりに努力はしていたので、「もしかしたらグランプリになれるんじゃないか」と思い始めて。他の子がグランプリに選ばれた時、やっぱり悔しくて、みんなと一緒にいる時間もそれが最後と思うと寂しくて……2つの意味での涙が出てしまいました。その涙は、人生で初めての経験でした。○■抽象的な夢と具体的な目標ゲームやモデルで活躍したい。その頃に抱いていた抽象的な夢は今も変わっていません。変わったことといえば、その夢に対して、モデルでは「雑誌に載りたい」「ランウェイで歩けるようになりたい」とか、ゲームでは「もっと強くなりたい」「自分で大会を開けるようになりたい」とか、細かい具体的な目標を立てられるようになりました。ゲームとモデルどちらも大切にして、モデルの活動を通して、ゲームが「悪」ではないことや、ゲームとeスポーツの魅力を伝えられればいいなと思います。プレイヤーネームは、偉人の名前だと強そうかなと思って「ShakeSpeare」。それで大会に出たら、たくさんのメディアに取り上げられて定着してしまって、もっとかわいくて短い名前にすればよかったと後悔しています(笑)。実際に大会に出ると、「eスポーツはスポーツ」というのをすごく感じます。自分の中で、トラウマになったのが、初めて参加した高校生大会「第2回全国高校eスポーツ大会」でした。そこで、N高校のもう1つのチームとの対戦があったのですが、「そこに勝つと自信がつく。でも、もしかしたら負けるかもしれない」みたいな不安もありました。最初はすごく順調で、勝てると確信していたら逆転されてしまって、VC(ボイスチャット)でもネガティブなことしか言えなくなってしまいました。「これで負けたら大会が終わってしまう。どうしよう……」精神的に追い詰められていた私をみんな励ましてくれて、最終的には相手のミスから逆転して勝つことができましたが、それだけメンタルの強さを求められる競技だと実感できました。これを乗り越えていくためには、ひたすら練習を積み重ねるしかないと思っています。私にとって、大好きな趣味でリフレッシュやストレス発散でもあったゲーム。特に「LoL」は仕事寄りで見てしまうので、今は他のゲームが息抜きになっています(笑)。親の反応も変わりました。母はいつも「がんばってね」と応援してくれて、父はLoLをプレイしたり、大会動画を私よりもチェックしたり、大会に出ているプレイヤーについて聞いてきたり、LoLに興味津々です(笑)。○■両親に伝えたいメッセージお母さん、お父さん。仕事でいつも忙しいのに送り迎えしてくれたり、ご飯を私の時間に合わせたりしてくれてありがとうございます。私からお母さんに伝えたい要望は……肉じゃががもっと食べたいです(笑)!■プロフィール大友美有(おおとも・みゆう)2002年8月13日生まれ。埼玉県出身。N高等学校に転校後、プロゲーミングチーム「Rascal Jester」リーグ・オブ・レジェンド部門に練習生として加入。プレイヤーネームは「ShakeSpeare」。「女子高生ミスコン2019」ファイナリスト。
2020年12月12日アニメーション映画『AKIRA』が、2020年12月4日(金)より全国7箇所の「ドルビーシネマ」対応映画館で劇場公開される。大友克洋の名作漫画/アニメーション『AKIRA』1982年から1990年にかけて『週刊ヤングマガジン』に連載された『AKIRA』は、大友克洋によるSF漫画の金字塔。新型爆弾によって消滅した東京に変わる日本の新首都として繁栄を極めた「ネオ東京」を舞台に、暴走族のリーダーで自称“健康優良不良少年”の主人公・金田と、事故をきっかけに目覚めた超能力で破壊の限りを尽くすもう一人の主人公・鉄雄、そして物語の核となる超能力者の少年・アキラを中心に巻き起こる壮大な物語を描いた、SF漫画の金字塔だ。これを原作に大友が自ら監督ししたのが、原作における3巻前後までの展開の後に独自の結末へと続く(※当時未だ原作が完結していなかったため)アニメーション映画『AKIRA』(1988)。当時の日本映画としては異例の総制作費10億円という巨額が投じられた同作は、大友自らが描いた絵コンテをベースに、原作の世界観を表現するための様々なこだわりが詰め込まれており、公開から30年が経った今でも多くのファンを持つ名作アニメーションとして知られている。全国7箇所の「ドルビーシネマ」で劇場公開作品の舞台となった2020年が間も無く終わりつつある年の瀬、この伝説的なアニメーション映画が最新のシアターシステム「ドルビーシネマ」(※1)で劇場に復活。上映に当たっては、マスターポジフィルムから4Kスキャンされた映像を「ドルビービジョン」HDR映像にリマスターすることで、これまでは表現が不可能だったコントラスト・輝度・色域でその映像を再構築。従来のフォーマットでは、潰れてしまっていた明るい光や暗部の深いディテールが表現されているという。予測不可能なストーリー展開、大友の原作を再現すべく綿密に描きこまれた各カット、後世に語り継がれるダイナミックな演出とアクションシーンを、最先端の映画上映システムで堪能出来る。※1「ドルビーシネマ」とは映画館やPC、ゲーム向けにオーディオテクノロジーを開発するドルビーラボラトリーズ社が開発した「ドルビーシネマ」は、最先端の映像技術「ドルビービジョン(Dolby Vision)」と、立体音響技術「ドルビーアトモス(Dolby Atmos)」を駆使することで、これまでにない高品質の没入感映画鑑賞が体験出来るシアターシステム。この2つの技術を最大限に活かすために、劇場内からはスクリーン以外の要素を可能な限り排除しており、映画への高い没入感が楽しめるという。上映情報アニメーション映画『AKIRA』ドルビーシネマ公開日:2020年12月4日(金)原作・監督:大友克洋上映劇場:・[東京都]丸ノ内ピカデリー・[神奈川県]T・ジョイ横浜・[埼玉県]MOVIX さいたま・[愛知県]ミッドランドスクエアシネマ・[京都府]MOVIX 京都・[大阪府]梅田ブルク 7・[福岡県]T・ジョイ博多©1988 マッシュルーム/アキラ製作委員会Dolby、ドルビー、Dolby Atmos、Dolby Cinema、Dolby Vision、およびダブル D 記号は、アメリカ合衆国と/またはその 他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標です。
2020年11月21日