株式会社竹井事務所は、竹井事務所2F(所在地:大阪市西区新町1-2-13 新町ビル2F 206号)にて高村光太郎の「手」を中心に、古美術上田による昭和初期美術の展示・販売会を2023年11月23日(木)から11月30日(木)の期間限定で開催します。高村光太郎「手」昭和初期の日本は、第一次世界大戦による好況が終わり、戦後恐慌によって日本全体が貧しくなった時代です。そんな中で作り上げられた美術品には作家の強い意志が感じられ、その象徴の一つとして高村光太郎の「手」がしばしば挙げられます。不遇の時代に作られた逞しい作品の力と美を間近でご高覧下さい。高村光太郎「手」昭和初期美術展 1【主な展示・販売品】・高村光太郎「手」・鋳銅金鶏鳥置物・純銀鵞置物・青銅器倣花瓶・鋳銅蟹香炉・鋳銅蜂文花瓶・鋳銅篝火形香炉他純銀鵞置物【主催】古美術上田■古美術上田 詳細〒113-0022 東京都文京区千駄木3-41-12URL: 【よくある質問 FAQ】○入場料はありますか?→入場料は無料になります。○その場で購入が可能ですか?→はい可能です。現金、カード決済、請求書発行後のお振込となります。発送はお振込みの場合は着金確認後、郵送致します。展示期間終了後の発送となります。○子供も入場できますか?→はい入場できます。ただし貴重品が多数ございます。保護者の方が責任をもってご同行下さい。○購入は考えていないのですが、入場しても良いのでしょうか?→はい。勿論入場可能です。お気軽にお越しください。【イベント概要】名称 :高村光太郎「手」昭和初期美術展開催期間 :2023年11月23日(木)~2023年11月30日(木)開場時間 :13:00~19:00会場 :竹井事務所2F参加費・入場料:入場無料主催 :古美術上田後援 :株式会社竹井事務所(@takei_office)竹井事務所外観【竹井事務所2F】TEL : 06-6536-2991MAIL : takei@office-takei.jp 所在地 : 〒550-0013 大阪市西区新町1-2-13 新町ビル2F 206号最寄り駅: 地下鉄御堂筋線「心斎橋」より徒歩15分長堀鶴見緑地線「心斎橋」より徒歩8分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月06日NPO法人文化芸術教育支援センター主催、『流罪~親鸞の無念~』が2023年6月28日 (水) ~2023年7月2日 (日)に中目黒キンケロ・シアター(東京都目黒区青葉台1-15-11)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ Twitter 比叡山から決死の覚悟で下山し法然の元で修行していた親鸞が、「承元の法難」による弾圧で越後へ流刑となる物語。昨年好評頂いた舞台『下山(げざん)~親鸞の覚悟~』の続編です。前作の親鸞役柿本光太郎が今年も親鸞を演じます。新たなキャストも迎え、新たな物語を紡いでいきます。【あらすじ】比叡山を下山した親鸞は法然の元で修行をしていた。そんな中、後鳥羽上皇の寵愛する女官、松虫姫と鈴虫姫は、法然の弟子、住蓮と安楽の元を訪ねていた。この世のものとは思えない美しいお経を聞き、姫たちが常日頃から感じている世の無常は念仏のみによって救われると確信し、尼になることを決意する。住蓮と安楽が諭すも姫たちの決意は変わらなかった。これを聞いた上皇は激怒し、風紀を乱すものとして法然門下を弾圧、住蓮、安楽を死罪とした。法然、親鸞は上皇へ直訴し死罪を改めるよう申し出るが 門前払いとなる。それどころか上皇は法然、親鸞の僧籍を剥奪し流罪とした。親鸞はもう二度と会うことが叶わない法然との別れを惜しみながら越後の地に向かうのだった。前回公演『下山(げざん)~親鸞の覚悟~』2022年8月17日~21日中目黒キンケロ・シアターにて上演戒律とは法とは掟とは絆とはなにか、その間で葛藤する親鸞が全てを打ち砕き、人を愛する心とともに真実を見い出す物語。【あらすじ】時は戦国の世、9歳の時に出家をした親鸞はもはや20年の年月が過ぎていた。親鸞は「法華経」の厳しい修行に打ち込んでいたが、払っても払ってもどうにもならぬ煩悩と後生暗い心に泣いていた。そんなある日、親鸞は一人の女と出会った。そして、女が訴える「仏教の女性差別」の問いに返す言葉がなかった。修行に苦しみながらも心の解決がつかぬ親鸞の魂は揺さぶられた。それにもまして親鸞は出会った女に恋をしてしまったのだ。煩悩に汚れた自分自身を親鸞は許せなかった。日々、父母の幻想を見ては苦しみ、魑魅魍魎の輩たちに苦しめられた。自分の心の醜さに失望する中、寺ではにわか坊主となった平家の落ち武者たちが遊女と戯れる日々が続いていた。男も女も入り乱れ酒池肉林の世界である。親鸞の頭に浮かぶのは出会った女の事ばかりだった。もがき苦しむ中に一つの光があった。「法然」との出会いである。自分の修行が間違いと悟った親鸞は煩悩から解放され、真実の仏の道に進んでいくのだった。公演概要『流罪~親鸞の無念~』公演期間:2023年6月28日 (水) ~2023年7月2日 (日)会場:中目黒キンケロ・シアター(東京都目黒区青葉台1-15-11)脚本:松本京演出:山本タク脚本監修:釋美法■出演者柿本光太郎/杉田友里佐野真白今村康貴/百合沙/安田弥央渡辺克己/戸張美佳/三角秀/橋本智恵子/綾月せり新田大輝/杉本佳毅/武藤由紀/高橋理奈/中村優穂下會所駿/大西康生/古屋麗衣/石川佑汰タイソン大屋/華村りこ/松井みどり廣田行生音楽:仁(竜馬四重奏)和琴奏者:高谷秀司■公演スケジュール6月28日(水)19:0029日(木)19:0030日(金)14:00/19:007月1日(土)13:00/18:002日(日)11:30/16:00※開場は、開演の30分前です。■チケット料金最前列席(1列目):9,000円一般席:6,500円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月26日作品を彩る生演奏は 大河ドラマの音楽を手掛ける竜馬四重奏・国内外で活躍する和琴演奏 高谷秀司特定非営利活動法人文化芸術教育支援センター『下山~親鸞の覚悟~』が2022年8月17日 (水) ~2022年8月21日 (日)に中目黒キンケロ・シアター(東京都目黒区青葉台1-15-11)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ Twitter(@NPOshinran2022) 「コロナ禍の世に、戦火の世に、魂を救う 親鸞聖人再来!」■企画にあたってコロナ禍の世の中は、全ての価値観を覆した。日常が非日常となり、当たり前が当たり前でなくなった。「恐怖」「不安」「絶望」様々な負の感情が心を支配し、不安な日常を送る中で今、必要な事、それは既成概念を打ち破り非常識を常識と考える力であり実行力である。まずは自分自身の殻を破ることが大切だ。但し、その行動の原動力となるいつの世も変わらない「人を愛する心」を決して忘れてはならないのは言うまでもない。演劇人として今なにを伝えるべきなのか。それを考えた時に「親鸞聖人」の名前が浮かんだ。今こそ個々の意識改革が必要である!◼物語は戒律とは 法とは 掟とは 絆とはなにか、その間で葛藤する親鸞が全てを打ち砕き、人を愛する心とともに真実を見い出す物語。【あらすじ】時は戦国の世、9歳の時に出家をした親鸞はもはや 20 年の年月が過ぎていた。親鸞は「法華経」の厳しい修行に打ち込んでいたが、払っても払ってもどうにもならぬ煩悩と後生暗い心に泣いていた。そんなある日、親鸞は一人の女と出会った。そして、女が訴える「仏教の女性差別」の問いに返す言葉がなかった。修行に苦しみながらも心の解決がつかぬ親鸞の魂は揺さぶられた。それにもまして親鸞は出会った女に恋をしてしまったのだ。煩悩に汚れた自分自身を親鸞は許せなかった。日々、父母の幻想を見ては苦しみ、魑魅魍魎の輩たちに苦しめられた。自分の心の醜さに失望する中、寺ではにわか坊主となった平家の落ち武者たちが遊女と戯れる日々が続いていた。男も女も入り乱れ酒池肉林の世界である。親鸞の頭に浮かぶのは出会った女の事ばかりだった。もがき苦しむ中に一つの光があった。「法然」との出会いである。自分の修行が間違いと悟った親鸞は煩悩から解放され、真実の仏の道に進んでいくのだった。この物語により人は「自分自身の「心」のあり方を見つめ直す。劇中に流れる迫力の生演奏<竜馬四重奏を率いる「竜馬」>日本全国・世界各国に希望の音を届けるヴァイオリニスト。大河ドラマ『龍馬伝』『天地人』や、映画『三丁目の夕日』など300本以上の映像作品の演奏に携わり、ドラマや映画・CMに出演。槇原敬之・松田聖子などのアーティストの全国ツアーや劇団四季・宮本亜門のミュージカルに参加後、オリジナル曲を中心としたアーティスト活動に転身し、2021年までに国内外2000公演以上を行う。作曲家として数々のイベント・CM・舞台・ファッションショーを手掛け、テレビ番組のテーマソングにも起用されている。自身が作曲した『YAMATO』は野球日本代表侍JAPANの応援歌にもなっている。プロデューサーとしては竜馬四重奏の立ち上げや、フェス・イベント・街おこし・各業界と連携を取り、社会貢献活動家としてもNPO法人の理事長を務めながら、東日本大震災・ミャンマー孤児・熊本地震・首里城再建などにも尽力している。竜馬四重奏として2016年にポニーキャニオンからメジャーデビュー皇族に向けての御前演奏や、パラリンピック前夜祭にも出演。アメリカ・スペイン・イギリス・フランス・スイス・ハンガリーや東南アジア諸国でライブを行い、世界的にも評価を得ている。<和琴演奏者 高谷秀司>【経歴】1977 年 大学在学時より新しい音楽の可能性を開拓。1985 年 渡米。ラリー・カールトン、デューク・ジョーダンらと共演。1998 年 テレビ東京「D-LIVE」のオープニング曲とエンディング曲を作曲・プロデュース。2002 年 マサ大家とソウルメイツを結成し、その後ヨーロッパツアーやアメリカツアーを経て、ジャンジャック・ミルトゥー、ポール・ブラウンらと共演。2004 年 兵庫県尼崎市で開催されたワールドピースベル設置記念「高谷秀司・木村弓・米良美一ジョイントコンサート」をプロデュース。 そして、同年初めてディズニーランド・クラブ・イクスピアリにて初めて山本邦山と共演。2006 年 シドニーオペラハウスで開催された外務省の日豪交流記念「ジャパンフェスティバル」にて、四季をテーマにした組曲「日本の四季」を公演。2006 年 山本邦山とのジョイントで、八ヶ岳高原音楽堂 滋賀県民創造館において組曲「日本の四季」を公演。2007 年 山本邦山を迎えて大吟醸を結成し、同タイトルのアルバムをリリース。2008 年 東京藝術大学 120 周年記念「ジャズ in 藝大」に出演2009 年 普門寺本堂『大吟醸』コンサート、文化庁主催大多喜城ドン・ロドリゴコンサート2010 年 六本木ハイチチャリティコンサート、オーストラリア文化交流ツアー2014 年 伝説の和楽器イベント、Japanese Lounge Night に出演2021 年 ホキ徳田のヤミーミュージックリバイバル2022 年 『命の輝く特別授業~辰巳満次郎の描く新作能劇~「惻隠の情」』2022 年 環境芸術陽光会主催 熊本被災地支援行事~環境芸術祭~企画・脚本・演出プロフィール<演出 山本タク >山口県出身。映画や舞台や小説、イベントの脚本、構成、演出を手がける。自身も役者として参加したエジンバラフェスティバル(2004)で最高峰の 5 星を獲得し、ドラゴンクエストシリーズ「テリーの大冒険」の脚本家佐々木智広の戯曲に、東海テレビ開局 50 周年 記念作品「花衣夢衣」(昼ドラ)主演の尾崎姉妹を起用した「モルヒネと海」で演出家デビュー。大河ドラマ誘致推進協議会、京都フラワーツーリズムによる地域振興の企画、短編小説「ガラシャ物語」シリーズの中の一つ、『水面に映るおもかげの花』を執筆。電子書籍化され、Kindle から電子出版中である。作品作りにおいては、年代や国境を越えた人間の根本にある二律背反や愚かさをコミカル且つリアルに描き出すことを大切にしている。近年は立教大学異文化コ ミュニケーション学科一年基礎演習(必修)のコーチングリーダー(2010~2013)や、ワタナベ エンターテイメントカレッジ表現基礎、映像演技(必修)の講師(2010~)など、演技コーチング から演劇によるコミュニケーション能力の向上の活動などにも力を入れている。<企画・脚本 松本京>NPO 法人文化芸術教育支援センター理事長 一般社団法人 日本シナリオ技能検定協会 代表理事、 株式会社 JAPAN BEST TV 株式会社・株式会社 Zubits Japan の取締役社長を務める。また、株式会社シナリオセンター、日本芸術専門学校、シナラボ にてシナリオを教えている。作家、役者を中心とした NPO 法人の理事長として地域活性と交流に力を注ぎ、 多くの子供たちに文化芸術と触れ合う機会を提供。世田谷観音奉納 野外舞台「天泣に散りゆく」では史実を元にした戦争の舞台に、都内中高校の演劇部の生徒を出演させ戦争について考える機会を作り、プロの役者との共演を経験させることでスキルアップの場も作っている。更に 2017 年からは、新人シナリオライター発掘プロジェクトを開催、コンクールで選ばれた生徒たちの作品を舞台化している。コロナ禍においては中目黒トライ、清月エンターテイメントと共に JAPAN BEST TV 株式会社を設立、1年間で 100本近くの配信作品を制作している。主な執筆作品・舞台「天泣に散りゆく」「紅土に散りゆく」 映画「密殺」など。公演概要特定非営利活動法人文化芸術教育支援センター『下山~親鸞の覚悟~』公演期間:2022年8月17日 (水) ~2022年8月21日 (日)会場:中目黒キンケロ・シアター(東京都目黒区青葉台1-15-11)■出演者柿本光太郎 / 杉田友里土方鉄 / 齋藤伸明 / 布施紀行 / 辛嶋慶 / 足利至 / 福田久美子 / 山室知世鮫嶋樹 / グッド良平。 / 真崎傑 / 吉田拓史 / 辻杏花 / 佐藤雄也 / 佐藤滉介 / 密野大輔 / 下會所駿大慳萌恵 / 杉本大樹 / 鎌田日向子 / 中村優穂坂元明登(子役)/ 吉良藍流(子役)タイソン大屋 / 青山伊津美 / 高谷秀司 / RICO / 松井みどり市村家橘音楽:竜馬四重奏和琴演奏:高谷秀司■スタッフ企画・脚本:松本京演出:山本タク制作:演劇企画ユニット劇団山本屋主催:NPO法人文化芸術教育支援センター協力:JAPAN BEST TV株式会社■公演スケジュール2022年8月17日(水)~21日(日)17日(水)19:0018日(木)19:0019日(金)14:00/19:0020日(土)13:00/18:0021日(日)12:00/17:00※開場は、開演の30分前■チケット料金全席指定:5,800円 (税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月10日タレントの武井壮が、インドネシアのドラマ・映画に出演することが5日、明らかになった。出演するのは首都ジャカルタの地上波テレビ局「JakTV」で1月8日より放送されるドラマ『Secret Sky』で、テレビ放送終了後には、現地の映画館で映画版も公開される。同ドラマは全8話で、日本を紹介する番組『Japantry』の中で放送。「運命の恋」をテーマにした恋愛ドラマで、インドネシアの人気若手女優キンバリー・ライダーのほか、日本から若手俳優の紺野真、柿本光太郎が主演として出演する。撮影は、昨年11月に東京、青森など日本国内で行われた。武井が演じるのは、主役の友人で、元不良のピアニストという役どころ。実際にも武井は、楽器ができたら地球上でもっと楽しめる場所が増えるとのことで、最近ピアノを習い始めているという。なお、同ドラマはインドネシアのテレビ放送終了後に、現地の映画館40館にて映画版が上映される予定となっている。武井は「今回はインドネシア映画ということで、どんな作品になってどんな人達が楽しんでくれるのか分からないことでワクワクしながら撮影に臨みました」と撮影を振り返り、「インドネシアのスター女優キンバリー・ライダーはキュートで魅力的な透き通った表情の素敵な女性でした。共演できたことを光栄に思います」と語る。武井は以前、日本でのテレビデビュー直前に日本人ランナー役のエキストラとしてインド映画『ミルカ』に出演し、現地の映画賞を総なめにした話題作に。「いつかハリウッドに豪邸を建てるのが夢」と公言しているが、「以前出演したインド映画がインドのアカデミー賞を総ナメにしたこともあるので、今回もインドネシアで大旋風を巻き起こせればいいなあ、と思っています!」と意気込んでいる。
2017年01月06日数々のCMディレクションやミュージックビデオ、映画を手がける映像作家、柿本ケンサクさんがApple Store 銀座の「Creator Talk」に登場。ゲストにタカ・イシイギャラリーの菊竹寛さんを迎え、アート、iPhoneを巡るトークを繰り広げた。トークは広告の写真とアートの写真は何が違って、それぞれ、どういった役割があるのかという問題提起からスタート。菊竹さんは、広告写真は時代の中で生まれてくるもので、クライアントや伝えるべき人が存在するということが重要で、それが制作の根本にある、対して、アートの写真はさまざまなタイプの写真家がいるので、一概には言えないが、そういった要請に基づいて制作されることはあまりなく、アーティストが身につけたきた技術や歴史的な背景を踏まえた上で、もっと自由に創れるもので、それがどのように社会に受け取られるのも、また自由なものであると自説を開陳。柿本さんは、最新の技術があって、自分もテクニックがあり、広告の世界で成功したとしても、アートの写真を撮れるかというと、それはなかなか勇気の要ることだと言い、20代前半、ある商業出版社に作品を持ち込んだところ、広告写真としては、ダメ、アート方面なら受け入れられるかもと断られたので、アート方面の版元で作品を見てもらったら、広告写真なら良いんじゃないとアドバイスされたというエピソードを披瀝し、哄笑を誘った。現代における写真表現とは何か? 美的価値とは何か? といったアート談義のち、話題はiPhone 6s/6s Plusで搭載された新しい撮影機能「Live Photos」へ。Live Photosで撮った作品を「アート」と称しているケースは未だないと思うが、新たな表現形態に成りうると二人は指摘する。柿本さんはLive Photosで撮った自身の作品をいくつか紹介していく中、ちょっと絵が動くだけで、その時の風合いとか匂いとか温度などを捉えられると、ならではの特性を評価した。広告の世界もアートの世界も、こういった新しい手法をどんどん取り入れていって、歴史に新たなページを刻んでいくようになったら面白くなるのではと、所見を述べた。Live Photosは、写真でも動画でもなく、そのどちらでもあるという不思議な体験を齎してくれる。Live Photosに初めて触れたとき、音も録れるので、貴重な瞬間を記憶として留めておきたいという発想のもとで作られた記憶補助ツールという側面を持っていると筆者は感じたが、最近では、とても短い物語を書き上げるための帳面と思えるようになってきている。iMessageでLive Photosが送られてくると、送ってきた人(達)が、今、綴っている物語を想像せずにはいられなくなったのだ。そして、柿本さんがセレクトしてくれたLive Photosの中にも明らかに「物語」が存在していた。柿本さんは目に見えないものを大切にしたいという想いがあるという。渋谷区猿楽町のヒルサイドフォーラムで開催された初の個展、「TRANSLATOR」は、自分自身を「目に見えないものの通訳者」であると位置づけて命名したとのことである。Live Photosがお気に入りなのも、本当だったら、そこには見えなかったものを顕在化してくれるからなのかもしれない。Live Photosに収められている、瞬間、瞬間は、撮影者が本来意図しないものが写っている可能性が高い。もし、映像を撮ろうとしているなら、録画ボタンを押した時と、録画停止ボタンを押すまでが、撮影者の撮りたい場面なのだ。ところが、Live Photosでは、シャッターボタンを押す数秒前から記録が始まり、押して、1.5秒が経過すると、勝手に記録が終わる。そこに残っているものは、撮影者の意図とは外れたものであるのだ。多分に残されたものはゴミのようなものでしかないが、それでもごくまれに、奇跡の瞬間を捕まえていることがある。その奇跡が潜んでいるところにLive Photosの面白さがあるのではないだろうか。
2016年02月11日