プラントハンター西畠清順の展覧会「ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と愉快な植物たち」が、2016年8月4日(木)から9月25日(日)まで、東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開催される。2015年に好評を得た同名の展覧会に続く、第2回目の開催となる本展。世界中を飛び回り、年間240トン以上の植物を仕入れるプラントハンター西畠が、今回も展覧会のために様々な希少植物をセレクト。会場構成を担当するSIMPLICITY代表の緒方慎一郎が手がけた空間に、陶芸家・内田鋼一が作り出す器と西畠の植物とのコラボレーション作品が展示される。また、ポーラ銀座ビル1階のウインドウでも、西畠清順が主宰し植物を用いた様々なプロジェクトを展開する「そら植物園」の植物を展示。さらに、2階のHIGASHIYA GINZAでは内田鋼一の器に植えられた植物を期間限定・数量限定で販売する。【開催概要】ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と愉快な植物たち会期:2016年8月4日(木)〜9月25日(日) 53日間※会期中無休開館時間:11:00〜20:00(入場は閉館の30分前まで)入場料:無料会場:ポーラ ミュージアム アネックス住所:東京都中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階アクセス:東京メトロ 銀座一丁目駅7番出口すぐ
2016年07月15日●拝観再開となった鎌倉大仏、"健康診断"で何が分かった?鎌倉のシンボル"鎌倉大仏"こと高徳院本尊「国宝 銅像阿弥陀如来座像」(神奈川県鎌倉市)の、およそ半世紀ぶりとなる本格的な調査・清掃作業が3月18日に完了した。今回は清掃を終えてきれいになられた大仏さまをお参りし、その後は大仏周辺の長谷の街でお土産を選んだり、ランチをいただいたりと、ぶらり半日旅を楽しんでみたい。○大仏は「おおむね良好」江ノ島電鉄の長谷駅から鎌倉大仏を本尊とする高徳院までの通りは、両側に食事処や土産物屋が並び、途中には「長谷観音」を本尊とする長谷寺があるなど、とてもにぎやか。駅から高徳院の門前までは、ゆっくり歩いておよそ7分だ。新聞などで「大仏さまの健康診断」などとも伝えられたので、ご存じの人も多いと思うが、大仏は1月13日~3月18日まで、約2カ月にわたる大がかりな調査・清掃作業を終えたばかり。このような大仏の本格的な調査は、昭和34年(1959)から2年半かけて行われた、いわゆる「昭和の大修理」以来、およそ半世紀ぶりとなった。今回の作業に当たった東京文化財研究所の森井順之(まさゆき)主任研究員によれば、心配された進行性の腐食生成物(サビ)の存在は小さく、経過観察で十分と結論付けるなど、大仏の状態は「おおむね良好」とのこと。緊急の修理は必要なく、調査で取得したデータは解析を進め、4月以降に論文等で発表していく予定だ。○ガムの付着が130カ所以上調査・清掃作業の完了を受けて、高徳院の佐藤孝雄住職は、「無事に終えてホッとした」と語る一方で、「安閑としていられない部分もある」という。世界的な問題となっている大気汚染や、海に近い鎌倉ならではの「塩害」の問題に加え、今回の作業でクローズアップされたのが、像の外周に30カ所、内部(胎内)に100カ所以上見つかった、拝観者によるものと思われるチューインガムの付着だ。付着後かなり時間が経過しているものもあり、像を傷つけないようメス等により少しずつガムの表面を削っていき、溶剤(酢酸エチル)を浸した綿棒で拭き取るという手間のかかる作業が必要なため、除去にかなりの時間を要したという。佐藤住職は、「大仏は国宝仏として希有(けう)な存在。ガムの件は一部の心ない拝観者の所業と思われるが、現在のような(胎内拝観も許す)拝観が今後も続けられるかは、ひとえに拝観者の良心にかかっている」と話す。大仏を改めて拝観してみて、「きれいになられたな」という印象を受けた。桜シーズンにあわせ、この機会にぜひお参りされてみてはいかがだろうか。そんな大仏を楽しんだ後は、鎌倉の魅力を伝えるお土産選びもいいだろう。続いては、和風カフェを併設した小休止にもぴったりなお店を紹介したい。●information鎌倉大仏殿高徳院住所: 神奈川県鎌倉市長谷4-2-28アクセス: 江ノ島電鉄「長谷駅」徒歩7分●「鎌倉に根付いたブランドでありたい」優しさが詰まったお土産たち○身体に優しく、鎌倉らしいお土産を高徳院を出たら、長谷駅に向かって戻るように少し歩いて行こう。100mほど先の左手にオリジナルの「あぶらとり紙」などを販売する「鎌倉四葩(よひら)」がある。鎌倉を代表する花といえば初夏に咲くアジサイだが、「四葩」はアジサイの別名。店名には鎌倉に根付いたブランドでありたいという願いが込められているという。同店は「あぶらとり紙」の専門店としてスタートしたが、現在はコスメ製品のラインナップも充実しているほか、隣の店舗で展開しているテイクアウトスタイルの和風カフェ「カフェ四葩」の"甘酒"や"モッフル"が人気だ。「四葩」の商品に共通するのは、身体に優しい自然の原料・素材にこだわること。まずは、「あぶらとり紙」から見てみよう。販売されている「あぶらとり紙」に触れてみると、とてもなめらかで、しっとりとした肌触りだが、これは絹の繊維を大量に何割も漉(す)き込んだ、独自の紙を使うことで実現しているのだという。実は、社長の三木慎也さんの実家が四国で製紙会社を営んでおり、紙を漉くところから一貫して自ブランドで行っているからこそできることなのだ。「あぶらとり紙」は、定番商品の鎌倉の名所・名物がデザインされた「鎌倉パッケージ(鎌倉散策シリーズ)」(400円)のほか、季節の絵柄がデザインされたもの、香り付きのものなど様々なラインナップがある。次は、コスメ製品を見てみよう。特製美容液と浸透シートのセットや、食用と同じ素材にこだわっているので食べることも可能という「洗顔こんにゃくスポンジ」など様々な商品が並ぶ。その中で三木さんは、「とうふ石けん」(1,200円)がイチオシという。「とうふ石けん」は、コラーゲン、豆乳、ハチミツ、オリーブ油、ヒアルロン酸、ローヤルゼリーなど天然素材の保湿成分がぜいたくに配合された石けん。敏感肌の人などから、ボディー用の高級石けんがほしいという声が寄せられて開発した商品で、自分用のお土産として買って帰る人や、外国人観光客の需要も増えているそうだ。○鎌倉名物「しらす」の新食感さて、お土産を手に入れたら、「カフェ四葩」に移動しよう。こちらの人気商品は、「しらすモッフル」(400円)だ。モッフルとは、表面がワッフルのような形をした餅(モチ)を焼いたもので、表面はサクサクしているのに中はやわらかいおモチという独特の食感が楽しめる。また、お米が原料なので身体にもやさしいオヤツとして密かなブームになっている。鎌倉といえば"しらす"が人気だが、最近はあまりにも"しらす丼"を出す店が増えてしまったので、ちょっと変わった"しらす"の楽しみ方ができることも人気の秘密かもしれない。お土産を選んだりカフェで休んだりしたら、そろそろおなかもすいてくる頃だろう。続いて紹介するレストランは、食材はもちろん、お店のコンセプトそのものも味わい深さが詰まっている。ゆったりとした時間にぴったりなひとときをここで過ごしてみてはいかがだろうか。●information鎌倉四葩/カフェ四葩住所: 神奈川県鎌倉市長谷1-15-16アクセス: 江ノ島電鉄「長谷駅」徒歩6分●古民家のぬくもりに包まれながら、「イタリアン×鎌倉」なランチを○古民家レストランでランチを大仏や長谷観音などの人気観光スポットが集まるメイン通りから、今度はちょっと一歩路地へ。住宅地の一角にあるのが、築約90年という古民家をリノベーションしたレストラン「0467 Hase kamicho」だ。オーナーの加藤圭吾さんはもともと鎌倉の出身で、鎌倉で店をはじめるまでは、東京でレストランなどの店舗プロデュースをされていたという。そのようなバックグラウンドもあり、「0467 Hase kamicho」の空間デザインには、こだわりと卓越したセンスが感じられる。天井や柱などは元の民家のものをそのまま利用しているが、壁や床などは白と黒を基調にリノベーションされ、木のぬくもりと都会的な洗練が調和した、見事な空間が広がっている。なぜ、レストランをはじめるにあたって「古民家」という素材を選んだのかをうかがうと、「鎌倉は、東京からの距離が近く、普段からクオリティーの高いお店に慣れ親しんでいる都会的な人も多く訪れる土地柄。鎌倉が本来持つ歴史や伝統を活かしながら、そうした人々にも十分に満足していただける洗練された街という『こうあってほしい鎌倉のイメージ』を表現する場として、古民家を現代的にリノベーションすることが最適」だったのだという。また、鎌倉でも景観破壊が問題になっている中で、「もとからその場所にある古民家を再生することは、その『場所の記憶』をとどめつつ、新しい風土をつくるという意味でも意義のあること」と語る。○鎌倉野菜に地元の鮮魚もさて、今回いただいたのは同店の人気メニュー「ランチプレート」。一皿(プレート)に魚や野菜等のサイドディッシュ、主菜、サラダが盛り合わせになったものに、ご飯またはパン、スープ、食後の飲み物がついている。「ランチプレート」にはAプレート(3,780円)とBプレート(2,700円)があり、それぞれ主菜の内容が異なり、Aプレートは副菜が1品多くなっている。同店のコンセプトは「地産地消」。鎌倉野菜や相模湾の鮮魚など地元の食材を中心に使った、イタリアンをベースに和のエッセンスを加えたおいしい料理をお手頃な値段でいただけるのが、オススメのポイントだ。●information0467 Hase kamicho住所: 神奈川県鎌倉市長谷3-8-17アクセス: 江ノ島電鉄長谷駅より徒歩5分定休日: 火曜日「0467 Hase kamicho」からちょっと足を伸ばすと光則寺という寺院がある。桜のほか、春先には本堂前の見事な海棠(かいどう)の古木が花を咲かせることで知られる。また、長谷寺にも本数はさほど多くはないものの桜がある。境内からの海の眺めも抜群で、のんびり境内散策を楽しむのをオススメしたい。※記事中の情報は2016年3月時点のもの。価格は税込○筆者プロフィール: 森川 孝郎(もりかわ たかお)旅行コラムニスト。京都・奈良・鎌倉など歴史ある街を中心に撮影・取材を行い、「楽しいだけではなく上質な旅の情報」をメディアにて発信。観光庁が中心となって行っている外国人旅行者の訪日促進活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の公式サイトにも寄稿している。鎌倉の観光情報は、自身で運営する「鎌倉紀行」で更新。
2016年03月31日仕事でパソコンを使っていると、漢字の書き順を忘れてしまうことありませんか?そこで、今回は、『大人のきれい字書き方』の通信講座やセミナーを実施されている、今井淑恵先生に意外と知らない文字の書き順を教えていただきます。キレイな文字を書くには、正しい書き順は、はずせないようです。(以下、今井先生)「必」という漢字を書いてみてください。この字はバランスがとりにくい字の一つですね。さあ、書けましたか?あなたの書いた順は、「心」を書いて「ノ」の順ですか、それとも……。仕事柄、誰かが字を書いていると、気になってつい見入ってしまいます。そんなとき、あれー書き順がおかしい……、と思うことがよくあります。もう一度書いてもらっても違っていることが、しばしば。「書き順」は、キレイな字を書くための重要なコツの一つなのです。たとえば、冒頭の「必」の書き順は、はじめに「ソ」を書く、つぎに「左上から右下へ、ハネル」、そして「左の点」、「右の点」の順です。この順序で書くと、「ソ」の2画目を高い位置から書き出すため、右側上部への空間が広がり、バランスの良い字形になります。さらに、この字に「のぎへん」がつけば、「秘」になり、それにも当てはまります。また、小学校低学年レベルの字なのに、間違った書き順で書いている漢字が案外多くあります。「右」や「左」もその一例です。「簡単だから間違えないよ」という声が聞こえてきますね。それでは、書き順を確かめてみましょう。「右」は、「ノ」が先、それから「一」、そのあと「口」です。「左」は、「一」が先、それから「ノ」、そのあと「エ」です。どうでしたか、この順で書いていますか?書き順が違うと、「一」の横画の向きというか、横画の線がまったく違う種類の線を書くことになるのです。つまり、「右」の字のように、『左ハライの後に横画』の場合、この横画は、「ふせる線」となります。この字の中で、一番長い線にして全体のバランスをとります。また、「左」の字のように、『横画の後に左ハライ』の場合は、この横画は「そらす線」で書きます。そらす線は、あまり長くしないことがコツです。「ふせる線」と「そらす線」、まったく正反対ですよね。正しい書き順で書くことで、ふせる・そらすの書き分けができるようになります。この結果、美しく字形を整えることができるようになるのです。それでは、この字のような例を他にもあげてみましょう。どんな字が思い浮かびますか?「右」のように、『左ハライの後に横画』の仲間には、「有」、「賄」、「布」、「希」、「佑」、「祐」……など。「左」のように、『横画の後に左ハライ』をする漢字は、「友」、「抜」、「丈」、「杖」、「佐」、「石」……など。このように、書き順を覚えて、どんどん応用して書いていきましょう。また、書き順は、必ずしも一字に一つだけというわけではありませんし、同じ文字でも書体によって変わります。「楷書(かいしょ)体」と、つづけ字の「行書体」の時とでは、書き順を変えて書くこともよくあります。このように、書き順を正しく理解することで、今まで苦手だった字形が一瞬のうちに変身する、そんな簡単な書き方のコツをぜひ覚えてみてください。(今井淑恵)●著者プロフィール今井淑恵先生Allabout ProFileの実務書道専門家(。有限会社彩華代表取締役、実用手書き塾代表講師。漢字6段(一東会)、書写検定2級(硬筆)、日本語検定2級といった資格を持つ、手書き文字に関するエキスパート。『大人のきれい字 書き方』を通信講座やセミナーなどを通し、数多くの生徒への指導を行っている。【関連リンク】【コラム】卵1個分ほどの空間をつくる。キレイ字を簡単に書くコツとは?【コラム】よく使う顔文字ランキング3位は「」では1位は?【コラム】大不評?「ギャル文字」は嫌われている!?
2011年07月12日