1946年に開催されて以来、今回で実に71回目を迎える「毎日映画コンクール」の受賞作品・受賞者が決定。庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』が日本映画大賞、助演女優賞(市川実日子)ほか3冠。片淵須直監督の長編劇場アニメ『この世界の片隅に』が実写作品を抑えて日本映画優秀賞、音楽賞(コトリンゴ)ほか3部門で受賞し、北米公開も決まった新海誠監督『君の名は。』がアニメーション映画賞と映画ファンの投票で選ばれるTSUTAYA・Filmarks映画ファン賞日本映画部門とのW受賞、同外国映画部門に『ズートピア』が選ばれた。戦後間もない1946年に産声をあげ、その歴史はカンヌ国際映画祭より古く、国内では「キネマ旬報ベスト・テン」に次ぐ「毎日映画コンクール」。その年を代表する俳優たちの演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などの映像スタッフ、日本映画史を代表する女優・田中絹代の名を冠する賞など、幅広い部門を設け、顕彰を続けてきた。ドキュメンタリー部門、アニメーション部門の賞を設けているのも特徴的だ。栄えある第71回の日本映画大賞に選ばれたのは、「エヴァンゲリオン」で知られる庵野監督がアニメーション映画だけでなく、実写映画で才能を発揮したことが評価された『シン・ゴジラ』。日本映画優秀賞には、2016年に健闘が目立ったアニメーション作品の中でも小規模ながら根強い興行を見せている『この世界の片隅に』が選出。外国映画ベストワン賞には、クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演の『ハドソン川の奇跡』が選ばれた。監督賞には、自身の直木賞候補作の小説を映画化した『永い言い訳』の西川美和監督、そして『おくりびと』以来8年ぶりの主演作となった本木雅弘が、『中国の鳥人』(’98)に続く2度目の男優主演賞に。女優主演賞には、第 69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した深田晃司監督『淵に立つ』から筒井真理子、男優助演賞には黒沢清監督『クリーピー 偽りの隣人』から香川照之。キャストたちの熱演やキャラクター像が従来のファン層以外にも受けた『シン・ゴジラ』の市川実日子が女優助演賞を受賞した。また、田中絹代賞は、『ゆずの葉ゆれて』で第1回ソチ国際映画祭主演女優賞を受賞するなど、海外でも評価される女優としての功績を称え、松原智恵子に贈られる。なお、表彰式は2月15日(水)にミューザ川崎シンフォニーホールにて開催。<第71回(2016年)毎日映画コンクール 受賞結果>日本映画大賞『シン・ゴジラ』庵野秀明監督日本映画優秀賞『この世界の片隅に』片淵須直監督外国映画ベストワン賞『ハドソン川の奇跡』クリント・イーストウッド監督監督賞西川美和『永い言い訳』脚本賞向井康介『聖の青春』男優主演賞本木雅弘『永い言い訳』女優主演賞筒井真理子『淵に立つ』男優助演賞香川照之『クリーピー 偽りの隣人』女優助演賞市川実日子『シン・ゴジラ』スポニチグランプリ新人賞毎熊克哉『ケンとカズ』/中条あやみ『セトウツミ』田中絹代賞松原智恵子撮影賞斉藤幸一『64 -ロクヨン』美術賞林田裕至・佐久嶋依里『シン・ゴジラ』音楽賞コトリンゴ『この世界の片隅に』録音賞白取貢『聖の青春』ドキュメンタリー映画賞『桜の樹の下』アニメーション映画賞『君の名は。』大藤信郎賞『この世界の片隅に』TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞日本映画部門『君の名は。』/外国映画部門『ズートピア』(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年01月19日今年で70回目を迎える「毎日映画コンクール」の表彰式が2月16日(火)に開催され、最高賞の日本映画大賞が橋口亮輔監督の『恋人たち』に贈られたほか、塚本晋也が『野火』で監督賞、男優主演賞の2冠を達成した。先日行われた「キネマ旬報ベスト・テン」での日本映画第1位の栄誉に続き、70年の歴史を誇るこの毎日映画コンクールでも最高賞に輝いた『恋人たち』。壇上でトロフィーを受け取った橋口監督はこの日、会場に到着するもスタッフから一般の観客と間違われ「整理券を受け取ってください」と言われ、受賞者だと伝えると「『受賞者?』と2回聞かれました(笑)」と自虐気味に明かし笑いを誘う。前作『ぐるりのこと。』は、同コンクールで日本映画優秀賞を受賞したが「その時の大賞は『おくりびと』で、滝田洋二郎監督に『すいませんね』と言われて『いえいえ』と答えましたが、内心は悔しかったです。映画人ならだれでも憧れる賞であり、名誉に感じています」と喜びを噛みしめた。本作はワークショップで募った無名の俳優を中心に低予算で制作されており、公開規模も大きいとは言えないが、各地の劇場で満席が続出するなど口コミで大きな話題に。橋口監督自身の経験を主人公に反映させており「(自身が)どんな目に遭ったかを話すと3時間かかりますが(笑)、お金を一千万以上盗まれまして、『何だこの国は…』と思い、その後、震災も重なって、心の中にいろんな思いを抱えて、表に出せずに耐えている人がいっぱいいるはずで、そんな人に見てもらえたらと思い、作りました」と語った。この日は、主演の篠原篤、成嶋瞳子、池田良をはじめ、キャスト陣も駆けつけ、橋口監督と共に壇上に上がり、喜びを分かち合った。塚本晋也監督は自身がメガホンを握り、主演まで務めた『野火』で監督賞、男優主演賞の2冠を獲得!こうした形での2冠は初の快挙だが、塚本監督は男優主演賞の授与の場で「僕ですいません。ホントにすいません、申し訳ないです!」と不祥事でも起こしたかのように謝罪を連発!過酷な戦地での日本兵の姿を描いた本作は「20~30年前から作りたかった映画」というが「戦争に行った人がどんどんなくなっていく中で、いま作らなければ作るチャンスがない」と考え、私費を投じて制作した。これまでも自作を含め、俳優としても活動している塚本監督だが「自分で出れば交通費を出さなくていいから(笑)。カメラ持って、自分で(現場に)行こうという発想」と低予算ゆえの苦肉の策だったと明かし「想像を絶するものが来た(笑)」と思わぬ受賞に困惑…。最後まで「すいません!」と謝り通しだった。また男優助演賞は、舞台を中心に活動し、山田洋次監督作『母と暮せば』で27年ぶりに映画出演を果たした加藤健一が受賞。久々の映画出演の経緯について「下北沢の劇場の楽屋に山田監督がいらっしゃって『出なさい』と言われ、そのひと言で『はい、出ます』と」と明かした。男優賞には渋い面々が並んだが、女優賞では『海街diary』で4姉妹の長女、次女を演じた綾瀬はるかと長澤まさみが女優主演賞、女優助演賞を受賞!また一般のファンの投票による「TSUYATA映画ファン賞」は日本映画部門で『幕が上がる』が受賞し、主演の「ももいろクローバーZ」の5人がそろって登壇し「喜びを全身で表現した」(百田夏菜子)というド派手な衣装とフェイスペインティングで会場をわかせた。スポニチグランプリ新人賞には人気バンド「RADWIMPS」のボーカルで、『トイレのピエタ』で映画に初めて主演した野田洋次郎と宮部みゆきのベストセラーの映画化『ソロモンの偽証』で役名を女優名として襲名し、女優デビューを果たした藤野涼子が選ばれた。【第70回毎日映画コンクール】受賞一覧日本映画大賞:『恋人たち』日本映画優秀賞:『岸辺の旅』外国映画ベストワン賞:『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』監督賞:塚本晋也(『野火』)脚本賞:原田眞人(『駆込み女と駆出し男』)男優主演賞:塚本晋也(『野火』)女優主演賞:綾瀬はるか(『海街diary』男優助演賞:加藤 健一(『母と暮せば』)女優助演賞:長澤まさみ(『海街diary』)スポニチグランプリ新人賞:野田洋次郎(『トイレのピエタ』)スポニチグランプリ新人賞:藤野涼子(『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』)アニメーション映画賞:『百日紅~Miss HOKUSAI~』大藤信郎賞:『水準原点』ドキュメンタリー映画賞:『沖縄 うりずんの雨』TSUTAYA映画ファン賞【外国映画部門】:『ミッション・インポッシブル/ローグネーション』TSUTAYA映画ファン賞【日本映画部門】:『幕が上がる』田中絹代賞:桃井かおり(text:cinemacafe.net)
2016年02月17日桃井かおりが2月16日(火)、第70回毎日映画コンクールの表彰式に出席し、映画界の発展に寄与した女優に贈られる「田中絹代賞」を受賞。受賞挨拶および式後の報道陣の取材で奔放な発言を連発し会場をわかせた。同賞は偉大な女優・田中絹代さんを称え、これに続く功績を残した名女優に贈られる賞として1985年に創設された。桃井さんは自身の監督作、および出演している海外作品を含め計3本が出品されているベルリン国際映画祭に参加していたが、この日の表彰式のために今朝、帰国し会場に駆け付けた。「嫌いな映画人もいっぱいいるけど、今日は好きな人ばかり来ているので、その中に混ぜてもらえて緊張しています」とユーモアたっぷりの挨拶で会場を沸かせる桃井さん。田中さんとはドラマ「たった一人の反乱」以来、「前略おふくろ様」など数々の作品で共演しており「ずいぶんかわいがってもらった」という。田中さんが映画界からテレビに活動の場を移した際、現場で「田中は新人で出ておりますので、これからよろしくお願いいたします」と挨拶されたそうで、桃井さんは何も知らず「『これからデビューじゃ大変だな』と思った(苦笑)」というエピソードを披露し「この歳になると恐ろしい…」と語っていた。「(初めて会った時の田中さんの)年頃に桃井もなって、とうとうこの賞をいただいたことをご報告して、バカ笑いしてもらいたい」と嬉しそうに語った。セレモニー後、報道陣の取材に応じた桃井さんは、『野火』で男優主演賞、監督賞の2冠に輝いた塚本晋也監督と共に登場。以前から塚本作品の大ファンだそうで「お見かけするたびに『大好きです』とつぶやいてるけど、出してくれないんです」と公の場で出演ラブコール!桃井さんは世界中を回る中で、海外での塚本作品の人気の高さを実感しており「死ぬまでに出ないと、世界で寂しい思いをしてしまうので」と熱く語る。『野火』に関して、自身の財産を削って作品につぎ込んだという塚本監督だが、そんな監督を安心させるべく(?)、桃井さんは「桃井はノーギャラですので。昨年、イギリスやスペインの作品を含めて5本の映画に出ましたが、3本はノーギャラ!CMで儲かっているので強気です(笑)」と気に入った作品であれば、予算や報酬に関係なく出演するとあけすけに語った。映画祭や撮影など、忙しい日々を送る桃井さん。昨年、交際していた年上の音楽プロデューサーと婚姻届を提出したことを発表したが、夫も同様に仕事で忙しいようで「一緒になる時の条件が『仕事を辞めること』だったのに、なんで2人とも走り回ってるのか…(苦笑)?(依頼が)来たらついついやりたくなっちゃう」と2人とも全くその条件を守っていないよう。もともと、入籍自体「じゃんけんをするように決めた」とのことだが、結婚生活を通じて「普通の生活がこんなにいいって知らず、(結婚で)変わりました!」と自らの変化について語っていた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月16日第70回毎日映画コンクールの各賞が決定し、『海街diary』(15年)に出演した綾瀬はるかと長澤まさみがそれぞれ、女優主演賞と女優助演賞を受賞したことが20日、明らかになった。毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催する同賞は、1946年から続く映画賞で毎年2月に開催。作品部門、俳優部門、スタッフ部門、映画ファンによる投票で日本映画部門と外国語映画部門の2賞を決定する「ファン賞」(これらの部門もしくは賞は、1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された映画が対象)、諮問委員会が映画人の功績をたたえる「特別賞」などで表彰される。綾瀬と長澤が受賞に至った『海街diary』は、漫画家・吉田秋生氏による同名コミックを原作に、是枝裕和監督がメガホンを取った作品。神奈川・鎌倉の祖母が残した家を舞台に、"異母妹"を加えた4姉妹のリアルな家族の絆を描いた。綾瀬はその4姉妹の長女でしっかり者の香田幸役を、長澤は自由奔放な次女の佳乃役を、それぞれ演じた。日本映画大賞に選ばれたのは、『ぐるりのこと。』(08年)以来、7年ぶりとなった橋口亮輔監督の長編作『恋人たち』。監督が今撮りたい題材で、新人俳優を起用して自由につくるというオリジナルプロジェクトから生まれたことでも話題を呼んだ。監督賞および男優主演賞を獲得したのは、『野火』で1人6役をこなした塚本晋也。このほか、音楽賞は『母と暮せば』の坂本龍一、特別賞は『羅生門』(50年)などの黒澤明監督作品や『日本沈没』(73年) 、『砂の器』(74年)などの大作を手がけてきた脚本家の橋本忍氏が受賞した。○監督賞、脚本賞○スタッフ部門○アニメーション部門
2016年01月21日毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催し、今年70回目を迎える「毎日映画コンクール」の受賞作および受賞者が発表され、最高賞にあたる日本映画大賞を『ぐるりのこと。』の橋口亮輔監督7年ぶりの最新作『恋人たち』が受賞、『野火』の塚本晋也監督が監督賞・男優主演賞の2冠に輝き、綾瀬はるかと長澤まさみが『海街diary』で女優主演賞&助演賞をW受賞、さらに坂本龍一が『母と暮せば』で実に32年ぶりの音楽賞を獲得したことが分かった。毎日映画コンクールは、戦後間もない1946年に開催されて以来、国内で2番目に歴史のある映画賞として、俳優陣の演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などの映像スタッフ、日本映画史を代表する女優・田中絹代の名を冠する賞など、幅広い部門を設けている。第70回となる今回は、2015年の日本映画界を表す多彩なラインアップが決定。『恋人たち』は、リリー・フランキー&木村多江の夫婦役が注目を集めた『ぐるりのこと。』の橋口監督による7年ぶりの長編映画で、監督自らオーディションで選んだ新人俳優を起用し、いま撮りたい題材で自由につくるというオリジナルプロジェクトから誕生。不条理だらけで、理不尽なこの世界に生きる“恋人たち”を描き出す絶望と再生の人間ドラマとして高い評価を受けている本作が、日本映画大賞に輝いた。また、『野火』で監督、脚本、主演をはじめ、1人6役をこなした塚本晋也が監督賞・男優主演賞の2冠を達成。戦争文学の代表作の1つに数えられる大岡昇平による同名小説を塚本監督が自主製作により映画化。敗戦が濃厚となった先の大戦末期、フィリピン・レイテ島で極限状態に追い込まれていく主人公を描き、戦後70年という節目の年に衝撃を呼んだ。さらに、いまをときめく“美人4姉妹”の共演が話題となった是枝裕和監督の『海街diary』からは、しっかり者の長女を演じた綾瀬さんが女優主演賞を、自由奔放な次女を演じた長澤さんが女優助演賞を獲得。そして、米アカデミー賞に最多ノミネートされているレオナルド・ディカプリオ主演作『レヴェナント:蘇えりし者』で音楽を担当し、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた坂本さんが、映画音楽制作の復帰作となった山田洋次監督の『母と暮せば』で、なんと『戦場のメリークリスマス』以来、32年ぶりの音楽賞を受賞。スポニチグランプリ新人賞には、『トイレのピエタ』の野田洋次郎(RADWIMPS)と『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』の藤野涼子が輝いた。なお、表彰式は2月16日(火)にミューザ川崎シンフォニーホールにて行われる予定。<第70回毎日映画コンクール/受賞一覧>【作品部門】■日本映画大賞:『恋人たち』(橋口亮輔監督)■日本映画優秀賞:『岸辺の旅』(黒沢清監督)■外国映画ベストワン賞:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)【監督賞・脚本賞】■監督賞:塚本晋也(『野火』)■脚本賞:原田眞人(『駆込み女と駆出し男』)【俳優部門】■男優主演賞:塚本晋也(『野火』)■女優主演賞:綾瀬はるか(『海街diary』)■男優助演賞:加藤健一(『母と暮せば』)■女優助演賞:長澤まさみ(『海街diary』)■スポニチグランプリ新人賞:野田洋次郎(『トイレのピエタ』):藤野涼子『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』■田中絹代賞:桃井かおり【スタッフ部門】■撮影賞:藤澤順一(『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』)■美術賞:原田哲男(『日本のいちばん長い日』)■音楽賞:坂本龍一(『母と暮せば』)■録音賞:小川武(『恋人たち』)【ドキュメンタリ―部門】■ドキュメンタリー映画賞:『沖縄 うりずんの雨』【アニメーション部門】■アニメーション映画賞:『百日紅~Miss HOKUSAI~』■大藤信郎賞:『水準原点』【TSUTAYA映画ファン賞】■日本映画部門:『幕が上がる』■外国映画部門:『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』【特別賞】■櫛桁一則(「シネマリーン」支配人)■橋本忍(脚本家)(text:cinemacafe.net)
2016年01月21日東京都・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館は、新進作家の登竜門として知られる公募コンクール「FACE」受賞作家12名の近作・新作約90点を展示する「絵画のゆくえ2016FACE受賞作家展」を開催する。会期は2016年1月9日~2月14日(月曜休館、ただし1月11日は開館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:00まで)。観覧料は一般600円、大・高校生400円、中学生以下無料。同展は、2012年度に創設された公募コンクール「FACE」の3年間の、「グランプリ」および「優秀賞」受賞作家たち12名の、近作・新作約90点を一堂に会し、あわせて過去のグランプリ受賞作3点も展示することで、時代の感覚を捉えた作品の真価を問い、「絵画のゆくえ」を探るもの。「FACE」は、年齢・所属を問わない新進作家の登竜門として毎回数多くの応募があり、出品作品は美術評論家を中心とした審査員による厳正な審査のもと、将来国際的にも通用する可能性を秘めた作品を入選とし、さらに優れた作品には「グランプリ」、「優秀賞」等の各賞を授与しているという。また、同展では、各作家30分のアーティスト・トークが開催される。1月9日は堤康将、永原トミヒロ、近藤オリガ、田中千智、1月16日は川島優、二川和之、眞田勇、西村有、1月23日は宮里紘規、大橋麻里子、和田和子、村上早によるアーティスト・トークが開催される。各日とも開始時間は14:00~。また、休館日に貸切の美術館で、ボランティアガイドと対話をして楽しむ参加型の作品鑑賞会「ギャラリー★で★トーク・アート」が開催される。開催日時は2016年2月8日14:00~約2時間(対話鑑賞と自由鑑賞各1時間程度)。参加費は500円(観覧料不要、中学生以下無料)、参加する際の詳細に関しては同館Webページで確認できる。
2015年12月25日去る10月、ポーランドのワルシャワで開催されたショパン国際ピアノコンクール。この世界的ピアニストへの登竜門で、韓国人として初めて優勝したチョ・ソンジンの来日記者会見が、11月18日、駐日ポーランド共和国大使館で行われた。「チョ・ソンジン」のチケット情報チョ・ソンジンは冒頭のコメントで、「ショパンコンクールという場で第1位をいただき光栄に思います。ショパンの祖国でショパンを演奏し、ポーランドのオーケストラと共演できたことは生涯忘れられない特別な時間となりました。現地にはたくさんの日本の方が聴きに来ていて、ショパンの音楽を心から愛しているのだと思いました。応援してくださった方に、お礼を申し上げたいです」と、日本の聴衆へ感謝の言葉を口にした。彼が日本のクラシック音楽ファンから最初に大きな注目を集めたのは2009年、15歳の若さで浜松国際ピアノコンクールにアジア人として初めて優勝に輝いたときのこと。その後、2011年にはチャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞。その翌年からは、パリ国立高等音楽院でミシェル・ベロフ教授のもと研鑽を積んでいる。2009年当時と今の自身の音楽的な変化を尋ねられると「周りの方からいわれることはありますが、自分では何が変わったのかわからないものです」と答えた。実際、この6年間でチョ・ソンジンの音楽は深化をとげ、今回のコンクール中も、第1次からファイナルまで完成度が高く気品あるショパンを聴かせた。各ステージを振り返り、自身で満足のいく演奏ができた作品を尋ねられると「とても緊張していたためどんな演奏をしていたのか覚えていなくて、あとからYouTubeでチェックするまでわかりませんでしたが……『英雄ポロネーズ』は良かったと思います。あと、『24のプレリュード』も悪くなかったかな」とはにかんだ笑顔を見せ、会場の微笑みを誘った。彼はこの『英雄ポロネーズ』の演奏でポロネーズ賞を受賞。一方の『24のプレリュード』は、「ショパンの中でも特別に好き」な作品で、セミファイナルの課題曲が今回より“ソナタ第2番、第3番または『24のプレリュード』”から選択可能となったことで選曲したという。いずれも、同11月18日に緊急発売されたコンクールのライブ盤に収録されており、高い集中のもと奏でられたすばらしい演奏を聴くことができる。すでに祖国韓国では、このライブ盤がクラシックCDとして異例のセールスを記録。またガラコンサートのチケットが“50分で完売”するなどのニュースも伝えられている。「こうしたきっかけから、若い年代の方々がクラシックを愛してくれて、それが長く続いていくことを願っています。優勝を機にたくさんのメディアの取材を受けるようになりました。有名になるのもとても良いことですが、僕にとってはすばらしい音楽家になることのほうが大切です。これからも研鑽を積んで、良い音楽を届けていきたい」と、今後への抱負を語った。取材・文:高坂はる香(音楽ライター)
2015年11月20日ポーランド・ワルシャワで行われている「第17回 ショパン国際ピアノ・コンクール」の結果が発表。第1位には、韓国人ピアニストのチョ・ソンジン(21歳)が輝いた。「第17回 ショパン国際ピアノ・コンクール」優勝者・入賞者の日本公演チケット情報ショパン国際ピアノ・コンクールは、5年に一度ワルシャワで開催される若手ピアニストの登竜門。エリザベート王妃国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクールと並んで世界三大コンクールと称されている。これまでに、マルタ・アルゲリッチ、クリスチャン・ツィメルマン、ユンディ・リ、ラファウウ・ブレハッチなど、世界的に活躍するピアニストが優勝に輝いてきた。今回、韓国人初となる1位を獲得したチョ・ソンジンは、1994年5月28日ソウル生まれ。現在パリ高等音楽院に在籍している。第7回浜松国際ピアノ・コンクール(2009年11月)で最年少優勝、チャイコフスキー国際コンクール(2011年6月)のピアノ部門3位入賞など、数々の国際コンクールで優勝・入賞。これまでにチョン・ミョンフン、ゲルギエフ、プレトニョフ、マリインスキー管、ベルリン放響、NHK交響楽団と共演するなど世界を舞台に活躍している。なお、本選の10人に日本人として唯一残っていた小林愛実(山口県宇部市出身・20歳)は惜しくも入賞を逃した。また、今回のコンクール優勝者・入賞者による日本公演が予定。11月には優勝者によるピアノ・リサイタルとNHK交響楽団の定期公演への出演、2016年1月からは入賞者によるガラ・コンサートが各地で開催される。◆第17回 ショパン国際ピアノ・コンクール 結果第1位チョ・ソンジンSeong-Jin Cho第2位シャルル・リシャール=アムランCharles Richard-Hamelin第3位ケイト・リウKate Liu第4位エリック・ルーEric Lu第5位イーケ・(トニー・)ヤンYike (Tony) Yang第6位ドミトリー・シシキンDmitry Shishkin
2015年10月22日東京都・飯田橋の印刷博物館 P&Pギャラリーは、3つの大規模なパッケージコンクールの受賞作品を一堂に展示し、現代日本のパッケージデザインや機能の進化を紹介する「現代日本のパッケージ2015」を開催する。会期は9月26日~11月29日(10月13日・11月24日・月曜休館、ただし10月12日・11月23日は開館)。開館時間は10:00~18:00。入場無料。同展は、日本で開催されている3つの大規模なパッケージコンクールの受賞作品を一堂に展示し、現代日本のパッケージデザインや機能の進化を紹介するもの。使いやすさに配慮したユニバーサルデザインや、地球環境に優しい包装材の開発など、解決すべき課題に対しさまざまな努力がなされているパッケージの数々が展示される。展示されるのは、「第54回ジャパンパッケージングコンペティション」の46点の受賞作品、「日本パッケージデザイン大賞2015」の36点の受賞作品と13点の審査員推薦作品、「2015日本パッケージングコンテスト(第37回)」の44点(ジャパンスター賞と包装技術賞の一部)。なお、「ジャパンパッケージングコンペティション」は、市場で販売されている商品化されたコマーシャルパッケージの優秀性を競う商品包装コンペティション。「日本パッケージデザイン大賞」は、パッケージというデザイン領域のプロフェッショナルが集い、生産や流通を支える包装材料としての面だけではなく、作品のデザイン性や創造性を競うコンペティション。「日本パッケージングコンテスト」は、材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス、販売促進、アイデア等あらゆる機能から見て年間の優秀作品を選定するコンテストとなっている。
2015年09月16日5月10日~15日に米ペンシルベニア州で開催された科学コンクール「Intel International Science and Engineering Fair 2015(Intel ISEF)」において、日本から参加した代表チームが発表した4プロジェクトが優秀賞、1プロジェクトが特別賞を受賞した。Intel ISEFはインテルがメインスポンサーを務める科学コンクールで、2015年は世界78の国と地域から約1700名が参加した。日本からは13プロジェクト・19名が参加した。日本代表の入選者と各プロジェクトの内容は以下の通り。動物科学部門 優秀賞 4等賞愛媛県立長浜高等学校 2年 重松夏帆さん(16歳)、山本美歩さん(16歳)・ テーマ: 「クマノミはなぜイソギンチャクに刺されないのか」・ 研究内容: 長浜高の水族館で飼育しているハタゴイソギンチャクとカクレクマノミを研究し、クマノミの体の粘液に含まれるマグネシウムがほかの魚より多いために刺されないことを発見。地球環境科学部門 優秀賞 3等賞宮城県仙台第二高等学校 3年 遠藤 意拡さん(17歳)・ テーマ:「砂山シミュレーション ~揺れによる斜面崩壊~」・ 研究内容:斜面の崩れ方には、雨や雪などが大量に浸透したり、人為的要因(道路建設等)や地震動など多くの要素がある。その中でも地震による被害について、斜面を含んだ山の裾野の形である「等高線」に着目し、崩れ方を山の斜面角度から予測し、地図形式「スフラマップ」でまとめた。機械工学部門 優秀賞 4等賞千葉市立千葉高等学校 2年 市毛貴大さん(17歳)・ テーマ: 「ロータリーエンコーダを位相比較器として用いたDCモーターのPLL制御」・ 研究内容: 扇風機の回る羽根の向こうに、電源タップの光るLEDを見たとき、羽根の回転速度によって光の見え方が変化することを発見。その現象の原因は、電源タップのLEDがAC電源の50Hzのタイミングで点滅していたため、羽根がLEDを隠すタイミングによって光が見え隠れすることだった。そこで、この羽越しの光の見え方を利用したモーターの回転速度制御方法を思いつき、この方式と従来方式とを性能比較して、実用性について検討を行った。化学部門 優秀賞 3等賞宮城県仙台第三高等学校 2年 門口尚広さん(16歳)・ テーマ: 「銅箔を金箔のように変化させる」・ 研究内容: 銅の特性に注目し、日本の工芸品にも使われる金箔(きんぱく)や銀箔(ぎんぱく)の色を原材料費の安い銅箔(どうはく)で生み出す研究。アメリカ園芸学会賞 3等賞茨城県立並木中等高等教育学校 6年 久保 裕亮さん(17歳)・ テーマ: 「エチレンはどのようにカイワレダイコンの子葉をカールさせるのか ~細胞レベルのメカニズムを探る~」・ 研究内容: 植物ホルモンのエチレンがカイワレダイコンの子葉に対して、下向きに巻くように曲がる「カーリング」という現象を誘導する原因を細胞レベルで明らかにした。先行研究では、その原因は「表側の細胞の成長が促進されること」とされていたが、子葉の切片を作成し細胞の数・形を調べた結果、カーリングの原因は「エチレンによって子葉の裏側の細胞の成長が抑制され、表側よりも裏側が短くなること」だと判明した。なお、最高賞に当たるGordon E. Moore Awardは、カナダ代表のRaymond Wangさんの「航空機客室内のエアフロー: 機内感染の抑制」が受賞した。
2015年05月19日ドキュメンタリー映画『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』が第69回毎日映画コンクールでドキュメンタリー映画賞を受賞したことを受け、同作に出演した石川一雄さん(76)が10日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで行われたオープニングセレモニーに出席した。1963年5月1日に埼玉県狭山市で女子高生が殺害された「狭山事件」で無期懲役とされて服役し、仮釈放後も冤罪を訴え続けている石川一雄さん。同作はその石川さんと妻・早智子さんの「泣き笑い怒り、日々を凛として生き抜く」夫婦の姿を3年にわたって密着したドキュメンタリー作品となっている。観客の拍手を浴びながら早智子さんと共にグリーンカーペットに立った石川さんは「まさか、こういう賞をいただけるとは思いもしませんでした」と受賞に驚き、「これからやがて無罪になると思いますが、この賞を励みに生涯を生きていこうと思います」と喜びを伝えた。表彰式では、金聖雄監督が制作スタッフを代表してトロフィーを受け取った。金監督は、石川さんと会うまで「殺人犯と呼ばれている人はどんな人だろう」「きっと暗くて怖くて不幸の塊のようなそんな人なんじゃないか」と不安を抱いていたが、夫婦そろって対面した時に「現実を真正面から受けとめて凛と生きるその姿」を目の当たりにし「とても心を揺さぶられました」。事件の真相を解明する映画ではなく「2人のラブストーリーとして描こう」と決心したのは、その時だったという。
2015年02月11日第69回毎日映画コンクールのオープニングセレモニーが10日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで行われ、各賞を受賞した綾野剛、伊藤英明、鈴木京香、三代目J Soul Brothers・登坂広臣らがグリーンカーペットに登場した。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。表彰式を前に、受賞者はグリーンカーペットを歩き、詰めかけた約300人の観客からの声援に応えた。『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』で男優助演賞を受賞した伊藤は、「早く帰りたいなと。この賞をいただくのは本当に光栄なことなんですけども、なんとかトロフィーだけ家に郵送してもらいたいなという気分です」と冗談を交えて受賞の喜びを語り、司会者から「表彰式までまだまだ続きますが」と心配されると、「はい。楽しみます!」と笑顔で答えた。会場で最も黄色い声援を浴びたのが『ホットロード』でポニチグランプリ新人賞を受賞した登坂。「このような名誉ある賞をいただけたのも皆さんのおかげだと思っています」と感謝し、「これからも日々精進してがんばっていきます」と意気込みのコメント。一方、『そこのみにて光輝く』で男優助演賞を受賞した綾野は観客に一礼しながらグリーンカーペットを歩き、「素直にうれしいです」と笑顔。「監督の表情を見て、監督の言葉をよく聞いたのを覚えています」と撮影を振り返った。昨年は加賀まりこが受賞した田中絹代賞には鈴木京香。着物姿で登場し、「とてもとても大きな大きな賞を頂戴したので、正直申し上げますととても驚いています」と恐縮。「この名前に失礼のないようにこれからもっともっといろんな役を演じていきたいと思います。田中さんのような『日本の母親像』を私も目指して少しずつ前に進んでいけたらと思います」と女優としての抱負を語った。■受賞一覧<作品部門>日本映画大賞:『私の男』日本映画優秀賞:『そこのみにて光輝く』外国映画ベストワン賞:『6才のボクが、大人になるまで。』<監督賞・脚本賞>監督賞:呉美保『そこのみにて光輝く』脚本賞:安藤桃子『0.5ミリ』<俳優部門>男優主演賞:綾野剛『そこのみにて光輝く』女優主演賞:安藤サクラ『0.5ミリ』男優助演賞:伊藤英明『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』女優助演賞:池脇千鶴『そこのみにて光輝く』ポニチグランプリ新人賞:登坂広臣『ホットロード』ポニチグランプリ新人賞:小松菜奈『渇き。』田中絹代賞:鈴木京香<スタッフ部門>撮影賞:シグママコト『紙の月』美術賞:林田裕至、佐久嶋依里『喰女-クイメ-』音楽賞:周防義和『舞妓はレディ』録音賞:藤本賢一『永遠の0』<ドキュメンタリー部門>ドキュメンタリー映画賞:『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』<アニメーション部門>アニメーション映画賞:『ジョバンニの島』大藤信郎賞:『澱みの騒ぎ』<TSUTAYA映画ファン賞>TSUTAYA映画ファン賞(日本映画部門):『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』TSUTAYA映画ファン賞(外国映画部門):『アナと雪の女王』<特別賞>特別賞:野上照代(元黒澤映画助手)
2015年02月10日毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が共催する、日本で最も歴史ある映画賞のひとつ「第69回毎日映画コンクール」。1月21日(水)、受賞作品並びに受賞者が発表され、最高賞にあたる日本映画大賞を熊切和嘉監督の『私の男』が受賞。さらに綾野剛・主演作『そこのみにて光輝く』が男優主演賞を含め最多4部門を受賞した。毎日映画コンクールは、映画業界団体、映画配給会社、映画評論家の投票によって決定するもので、俳優たちの演技や作品はもちろん、美術や照明や録音などの映像スタッフ、故人の名を冠する賞など、幅広い部門を設け顕彰を続けてきた。今回大賞に輝いたのは、桜庭一樹による直木賞受賞のベストセラーを熊切監督によって映画化された『私の男』。「第36回モスクワ国際映画祭」コンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞(浅野忠信)をW受賞。さらにその後「ニューヨーク・アジア映画祭」では、二階堂ふみがライジング・スター賞を受賞するなど日本のみならず海外からも注目を集めた。また最多部門となったのは呉美保監督が手がける『そこのみにて光輝く』。日本映画優秀賞、監督賞(呉美保)、男優主演賞(綾野剛)、女優助演賞(池脇千鶴)と数々の賞を総なめにした。そのほか女優主演賞に『0.5ミリ』の安藤サクラ、男優助演賞に『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』の伊藤英明が受賞する中、スポニチグランプリ新人賞に輝いたのは、先日発表された「第38回日本アカデミー賞」でも新人賞を獲得した登坂広臣。「三代目J Soul Brothersrs from EXILE TRIBE」で活躍し、映画『ホットロード』では能年玲奈と共演し銀幕デビューを果たした。また、中島哲也監督の劇薬映画『渇き。』で“天使と悪魔の顔を持つ女子高生”という難役に挑んだ小松菜奈が受賞。その後も山下智久と『近キョリ恋愛』共演、さらに今年公開を控える実写映画化作品『バクマン。』でもヒロイン役を演じるなど今後のブレイク女優として注目を集める新人女優だ。表彰式は、2月10日(火)川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールにて行われる予定。<第69回毎日映画コンクール/受賞一覧>■日本映画大賞:『私の男』(熊切和嘉監督)【作品部門】■日本映画優秀賞:『そこのみにて光輝く』■外国映画ベストワン賞:『6才のボクが、大人になるまで。』【監督賞・脚本賞】■監督賞:呉美保(『そこのみにて光輝く』)■脚本賞:安藤桃子(『0.5ミリ』)【俳優部門】■男優主演賞:綾野剛(『そこのみにて光輝く』)■女優主演賞:安藤サクラ(『0.5ミリ』)■男優助演賞:伊藤英明(『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』)■女優助演賞:池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)■スポニチグランプリ新人賞:登坂広臣(『ホットロード』):小松菜奈(『渇き。』)■田中絹代賞:鈴木京香【スタッフ部門】■撮影賞:シグママコト(『紙の月』)■美術賞:林田裕至、佐久嶋依里(『喰女 -クイメ-』)■音楽賞:周防義和(『舞妓はレディ』)■録音賞:藤本賢一(『永遠の0』)【ドキュメンタリ―部門】■ドキュメンタリー映画賞:『SAYAMAみえない手錠をはずすまで』【アニメーション部門】■アニメーション映画賞:『ジョバンニの島』■大藤信郎賞:『澱みの騒ぎ』【TSUTAYA映画ファン賞】■日本映画部門:『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』■外国映画部門:『アナと雪の女王』【特別賞】■野上照代(スクリプター)(text:cinemacafe.net)■関連作品:私の男 2014年6月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014「私の男」製作委員会そこのみにて光輝く 2014年4月19日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014 佐藤泰志 / 「そこのみにて光輝く」製作委員会渇き。 2014年6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2014「渇き。」製作委員会ホットロード 2014年8月16日より全国にて公開(C) 2014「ホットロード」製作委員会 (C) 紡木たく/集英社
2015年01月21日IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は10日、第10回IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」の受賞作品を決定した。「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」は、子どもたちがコンクール作品の制作を通して、インターネットの安全利用を意識する目的で、IPAが開催しているもの。標語部門の最優秀作品は、神奈川県の学校2年生の作品「Yes. Ok. クリック前に 一呼吸」。「ヒップ・ホップを思わせるリズム感で、具体的な対策を表現している」との講評が寄せられた。ポスター部門は東京都の小学校6年生の作品「トラブルメール 送っていませんか?」。4コマ漫画部門は京都府の高等学校1年生の作品「携帯の時間じゃなくて・・・。」が最優秀作品に輝いた。10回目を迎える2014年度のコンクールは、2014年4月1日から9月8日まで作品を募集。応募数は標語部門33,299点、ポスター部門4,427点、4コマ漫画部門4,571点の合計42,297点となり、過去最多を記録した。
2014年12月10日第68回毎日映画コンクールのオープニングセレモニーおよび表彰式が2月13日(木)、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールほかで開催され、各部門の受賞者たちがレッドカーペットを華やかに彩った。最高賞である「日本映画大賞」に輝いた『舟を編む』の主演・松田龍平さんが男優主演賞を受賞し、「スポニチグランプリ新人賞」には史上最年少9歳での受賞となった『おしん』の濱田ここねちゃん、「女優主演賞」には“世界最高齢での映画初主演女優”としてギネス世界記録に認定された赤木春恵さん(『ペコロスの母に会いに行く』)が選ばれるなど、新たな日本映画史が刻まれる式となった。松田さんは、同役で国内映画賞の数々を総ナメにしており「素晴らしい賞をありがとうございます。なかなか自分が出ている作品を客観的に見られないもので、賞をもらって初めて観てくれた方の反応を知り、喜びを噛みしめている」と挨拶。地味で真面目な主人公“馬締”役を演じ、「辞書を作るという映画なのですが、なかなかその15年の作業は想像を絶するものでした。ただ新しい言葉を見つけるというのは、生まれた頃から誰しもがしていることだと思いながら役を演じました」とふり返った。車椅子で登場した赤木さんは、「一生懸命に自然体で演じさせていただきました。こんな嬉しいことは二度とありません。細やかな残り少ない人生の中で素晴らしい思い出になった」と感無量の面持ちで、会場からは温かい拍手が送られた。久々に“おしん”の衣装に袖を通したここねちゃんは、「1年ぐらい前なので本当に懐かしい。おしんになった気分。これからもおねげえするっす!」とすっかりおしん。初めて親元を離れての長期撮影となったが、「上戸(彩)さんと山形の名物の玉こんにゃくを一緒に食べたことが心に残っている」と思い出話を披露した。昨年6月末からくも膜下出血のため休養していた星野源さんも、『箱入り息子の恋』で演じた内気な35歳の独身男役が高く評価され、ここねちゃんと同じく「スポニチグランプリ新人賞」を受賞。「初めての主演作品でこういう場に呼んでいただけてとても嬉しいです。いまはすごい元気なんですが、(本賞の)知らせを聞いた時はつらい時期だったので、本当に嬉しくて。励みになり、そして力になりました」と感謝の気持ちを述べた。意欲作『凶悪』での味のある死刑囚役で「男優助演賞」を受賞したピエール瀧さんは、「『凶悪』はハッピーな要素がなく、残虐の限りを尽くす非常に重たい映画。ようやく今日になってハッピーなことが訪れました!」とニヤリ。吉高由里子は『横道世之介』のヒロイン役で「女優助演賞」に輝き、「すごく大好きな映画だったので、こんなに人から愛される映画に携われて嬉しい。(不思議な形をしたトロフィーを眺め)私もこんな風に前のめりに生きていけたらいいなと思う」と独特なコメントで会場を笑わせた。<第68回毎日映画コンクール/受賞一覧>■作品部門日本映画大賞:『舟を編む』日本映画優秀賞:『ペコロスの母に会いに行く』外国映画ベストワン賞:『愛、アムール』■監督賞・脚本賞監督賞:石井裕也(『舟を編む』)脚本賞:荒井晴彦(『共喰い』)■俳優部門男優主演賞:松田龍平(『舟を編む』)女優主演賞:赤木春恵(『ペコロスの母に会いに行く』)男優助演賞:ピエール瀧(『凶悪』)女優助演賞:吉高由里子(『横道世之介』)スポニチグランプリ新人賞:星野源(『箱入り息子の恋』)スポニチグランプリ新人賞:濱田ここね(『おしん』)田中絹代賞:加賀まりこ■スタッフ部門撮影賞:今井孝博(『共喰い』)美術賞:原田満生(『舟を編む』)音楽賞:安川午朗(『凶悪』)録音賞:矢野正人(『横道世之介』)■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:「映画『立候補』」アニメーション映画賞:『かぐや姫の物語』大藤信郎賞:『海に落ちた月の話』TSUTAYA映画ファン賞 日本映画部門:『風立ちぬ』TSUTAYA映画ファン賞 外国映画部門:『テッド』特別賞:福本清三(俳優)(text:cinemacafe.net)
2014年02月14日IPA(情報処理推進機構)は12月5日、「第9回IPA情報セキュリティ標語・ポスター・4コマ漫画コンクール」の受賞作品を決定した。「情報セキュリティ標語・ポスター・4コマ漫画コンクール」は今年で9回目の開催。特に今回は、インターネットやスマートフォンなどの利用が広く若年層にも浸透している現状を踏まえ、情報モラル・情報セキュリティの普及活動に積極的に取り組む地域の警察本部や教育委員会などの協力を得て、都道府県単位の地域コンクールも開催した。今年度は、4月1日から9月9日までの募集期間内に、標語が2万6198点、ポスターが2814点、4コマ漫画が4323点の合計3万3335点の応募を受け、過去最多の作品数となった。作品の審査は、中央大学研究開発機構 教授 辻井重男氏を委員長とする、29名からなる審査委員会によって行われ、IPAから最優秀賞および優秀賞として13点、韓国インターネット振興院(KISA)から4点、協力企業11社による企業賞として33点、計50点の入選候補作品を選び、その後のパブリックコメント募集を経て受賞作品を決定した。入選作品は今後、IPAのウェブサイト、同パンフレット、「情報セキュリティ白書」などで公開され、情報セキュリティ対策に活用されるという。今年度も、本コンクールを活用して、情報モラル教育に積極的に取り組んだ学校の中から、「取り組みの工夫」「子どもたちの意識の変化」「今後の情報モラル・セキュリティ教育計画」などについて取り組みが顕著である69校を学校賞に決定した。今回発表する最優秀賞・優秀賞に加え、本コンクールの後援団体からの特別賞および、地域コンクールを開催した都道府県内の企業・団体より授与される、特定地域の特別賞も決定した。これにより、本コンクールに応募された全作品のうち、延べ161点が受賞作品となり、コンクールサイト上で公開される。またIPAは、来年度も本コンクールを開催することが決定し、2014年4月1日より応募を受け付けることを発表した。今年度と同様に、情報モラル・情報セキュリティの大切さを伝える「標語」「ポスター」「4コマ漫画」を応募する。さらに来年度は、新たなメインテーマとして「SNS」を追加し、これまでの基本テーマと合わせ、11のテーマで作品を募集するとのことだ。
2013年12月09日「ぴあ」調査による12月1日公開の映画・満足度ランキングは、世界最高峰のバレエコンクールに挑む子どもたちを追った『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』がトップに輝いた。2位に伝説的なスケート・ボードチームに迫った記録映画『ボーンズ・ブリゲード』が、3位にシリーズ50周年を迎える最新作『007 スカイフォール』が入った。上位作品の画像1位の『ファースト・ポジション…』は、ニューヨークで開催される世界最大のバレエコンクールに密着したドキュメンタリー。出口調査では「まだ小さい子どもたちが、夢に向かって努力する姿を見て“心の強さ”を感じた」「カメラが舞台裏や楽屋の様子まで捉えているので見応えがあった」「6人の少年少女に向けられる温かい眼差しに感動。経験者から見ても共感できる作品」「夢のチャンスは平等に与えられているということに改めて気付かされた。シビアな面も含めて胸を打たれた」などバレエ経験者を含む、子どもから60代までの観客から世代を超えて支持された。2位の『ボーンズ・ブリゲード』は、80年代のストリートカルチャーの真実を浮き彫りにする記録映画。劇場にはスケートボードを持った若者の姿も見られ「スケボーというものを通して、チームの中で切磋琢磨することの大切さを教えてくれる」「“スケボー”ビジネスの拡大と衰退をみることができて興味深い」「憧れよりも仲間という意識を持っていたが、彼らの考えていたことを知って、感慨深いものがあった」など、10代から40代の男性から熱いコメントが飛び出した。(本ランキングは、2012年12月1日(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年12月03日2011年にモスクワで行われた世界最高峰の音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクール。その優勝者たちが4月23日(月)より来日ツアーを開催する。「第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート」の公演情報今回来日するのは、ダニール・トリフォノフ(ピアノ)、セルゲイ・ドガージン(ヴァイオリン)、ナレク・アフナジャリャン(チェロ)の3人。昨年のコンクール直後の9月に行われた来日公演でも、ハイレベルで熱い競演を繰り広げたばかり。あれから半年の間、超一流の演奏家やオーケストラとの共演を重ね、さらに世界のメジャーなステージにステップアップした彼らが、再び日本で競演を繰り広げる。今回の来日ツアーに向けて「(共演するナレクとセルゲイは)音楽的にとてもフレキシブルだし、リハーサルもお互いに理解しやすかったです。日本はどこに行っても、人もホールも食べ物も素晴らしい!どんなアーティストにとっても、一度来たら忘れられない大切な場所になると思います。コンサートではいつもとてもいい反応をしてくれ、それは僕たちアーティストにとって感動的ですらあります」(ダニール・トリフォノフ)、「ダニールとは、楽曲の解釈においても共感する点が多く、息の合った演奏ができていると思います。(今回)私の大好きな日本で演奏できることを嬉しく思います。私たちが心をこめて選曲したプログラムなので、日本の聴衆の皆さんに喜んでいただけるものと確信しています」(ナレク・アフナジャリャン)と抱負を述べた彼ら。楽壇の未来を担う逸材たちが、自信のプログラムで、ひと回りもふた回りも成長した姿を届けてくれるはずだ。「第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート」は、4月23日(月)のサントリーホール公演を皮切りに、全国5都市・6公演を開催。チケットは発売中。■第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート《東京》4月23日(月)サントリーホール 大ホール [※リサイタル公演]《福岡》4月24日(火)アクロス福岡 福岡シンフォニーホール《愛知》4月26日(木)愛知県芸術劇場 コンサートホール《東京》4月27日(金)サントリーホール大ホール [※オーケストラ公演]《大阪》4月28日(土)ザ・シンフォニーホール《北海道》4月30日(月・祝)札幌コンサートホールKitara 大ホール[出演]ダニール・トリフォノフ(グランプリ/ピアノ部門第1位/聴衆賞)セルゲイ・ドガージン(ヴァイオリン部門最高位(1位なし)/聴衆賞)ナレク・アフナジャリャン(チェロ部門第1位/聴衆賞)指揮:アンドレイ・ヤコヴレフ管弦楽:モスクワ交響楽団(※4月23日・24日はオーケストラの出演なし)
2012年04月20日昨年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝の栄冠に輝いた垣内悠希が、在京オーケストラと待望の初共演。4月15日(日)・20日(金)に開催される東京フィルハーモニー交響楽団創立101年目最初の定期演奏会を指揮する。垣内悠希指揮 東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会の公演情報1978年東京生まれの指揮者・垣内悠希は、東京芸術大学楽理科を卒業後、2001年、ウィーンに渡り、ウィーン国立音楽大学の指揮科を経て同大学院を卒業。2011年9月に、小澤征爾や佐渡裕らが歴代優勝者に名を連ねる若手指揮者の登竜門「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝を果たし、国際的に注目を集めたばかり。日本での本格的な指揮活動は、大阪交響楽団(旧・大阪シンフォニカー交響楽団)との共演のみで、在京オーケストラとの共演は今回の東京フィルが初。創立101年目を迎えた国内一の老舗オケながら、これまでも川瀬賢太郎、三ツ橋敬子など有望な若手指揮者を起用してきた東京フィルによる抜擢だ。プログラムは、2006年のヨーロッパ・デビュー演目であるチャイコフスキーの交響曲第5番(ルーマニア・ブラショフ響を指揮)、ブザンソン・コンクールで指揮したブラームスの交響曲第2番、小澤征爾のレッスンを受けたシューマンのピアノ協奏曲、ウィーンでの研鑽の成果が発揮できるというベートーヴェンの「エグモント」序曲など。垣内にとって縁が深く、かつ自信の演目が並ぶ。垣内悠希が指揮する東京フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会は、4月15日(日)にオーチャードホール、20日(金)にサントリーホールで開催。チケットは発売中。■東京フィルハーモニー交響楽団 2012-13定期演奏会[指揮]垣内悠希[ピアノ]ソフィー・パチーニ4月15日(日)15:00開演オーチャードホール・ベートーヴェン:「エグモント」序曲・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54・チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品644月20日(金)19:00開演サントリーホール 大ホール・ベートーヴェン:「エグモント」序曲・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54・ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
2012年04月10日世界最大の旅行サイトTripAdvisor(トリップアドバイザー)は、同サイト上での掲載を目的に制作された広告を対象にした広告コンクール、「トリップアドバイザー クリエイティブアドチャレンジ」を開始した。同コンクールは、トリップアドバイザーの10カ国のサイトで実施され、優秀作品には総額で150万USドル相当のCPM広告枠(日本語版サイトでは10万USドル相当)が無料で提供される。同コンクールでは、次の旅行を計画している旅行者にインスピレーションを与えることを目的とした広告を募集する。広告を見る側である「旅行者」にとって最適な広告という観点から審査、表彰されるという。ターゲットとするマーケットは、同社の2つのマーケット(EUマーケット総合、APACマーケット総合)または、各マーケットの10の国(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、トルコ、オーストラリア、シンガポール、中国、日本、インド)。これらの地域への掲載を想定した広告作成が求められる。応募期間は5月31日まで。応募詳細はこちら。(【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日富山市観光振興課は、2012年4月6日から8日からの3日間、同市総合体育館を中心に恒例の「全日本チンドンコンクール」を開催することを発表した。この大会には日本全国からプロのチンドンマン30チームが集結し、その技とアイデアを競い合うもので、今回で開催58回目となる。同市観光振興課によると、4月6日夕刻に城址公園松川付近で、幻想的な「幽玄ちんどん夜桜流し」が開催されるという。7日の予選では30組のチンドンマンがステージに登場し、チンドンコンクールのスポンサー企業をPRする。また「素人チンドンコンクール」や「チンドン特別ステージ」なども同時に開催されるとのこと。8日には、30組のチンドンマンから予選を勝ち抜いた上位8チームが本戦トーナメントで戦い、チンドンマン日本一が決定する。優勝賞金は100万円。また、富山市の中心市街地では総勢400名が参加する「チンドン大パレード」も開催されるという。「全日本チンドンコンクール」についての問い合わせは富山市観光振興課(076-443-2072)まで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日ウォルト・ディズニー生誕110周年を記念したスペクタクル巨編『ジョン・カーター』の公開を記念し、映画の舞台である惑星“バルスーム”を描く絵画コンクールが開催された。3月27日(火)、都内で授賞式が行われ、本コンクールの特別審査員を務めたタレントの工藤静香が出席。最優秀賞1名を始め、各賞合計6名の受賞者に賞を授与し、自身が描いたバルスームの絵画もお披露目した。応募者が、原作小説や映画予告編を参考に自由にイメージして、バルスームを描くというコンクール。芸能活動のかたわら、画家として1990年から「二科展」に16回入選し、2010年には特選を受賞した工藤さんは、「特にお子さんの絵は、ビックリするような色使い。頭で考える前に、気持ちから入ることの大切さを教えてもらった。選ぶのは難しかったですけど…」と審査を通して、すっかり刺激を受けた様子。最優秀賞を受賞したのは、大阪から応募した有田幸樹くん(小学3年生/9歳)で、普段から絵を描くのが好きだと言い、今回の受賞に大喜び。工藤さんも、バルスームに住む怪物をイメージした有田くんの作品を「想像力豊かで力強い」と大絶賛した。『スター・ウォーズ』、『アバター』に多大なインスピレーションを与えたとされるエドガー・ライス・バローズの伝説的小説を原作に、ディズニー/ピクサー作品『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』で高い評価を受けたアンドリュー・スタントン監督が初の実写映画化に挑んだ超大作。滅亡の危機に瀕した神秘の惑星・バルスームを舞台に、未知なる力に導かれた地球人の男、ジョン・カーターが突如目覚めた身体能力を武器に、惑星の存亡を賭けた壮絶バトルを繰り広げる。「ロマンスあり、アドベンチャーあり。勇気をもらえるし、ご家族でも恋人同士でも楽しんでもらえるはず」(工藤さん)。自身は劇中にも登場する“火星のプリンセス”をモチーフにした絵画を描き「火星ということで、絵の具に砂を混ぜてみたり。自分なりのイメージを広げた」と出来ばえに満足そうな表情だった。工藤さんの作品は4月13日(金)から、東京・丸の内ピカデリーで展示される。『ジョン・カーター』は4月13日(金)より3D・2Dで全国にて公開。特集:『ジョン・カーター』“胸きゅん”ポイント、徹底検証!■関連作品:ジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:『ジョン・カーター』のココに胸きゅん!vol.1肉食&母性本能くすぐるヒーロー『ジョン・カーター』の世界観をひと足先に体験2メートル超えの迫力フィギュアも!キャスト&監督来日!『ジョン・カーター』ジャパン・プレミアレッドカーペットイベントに25組50名様ご招待あなたのベスト“胸きゅん”ディズニー映画に投票!『ジョン・カーター』ジャパン・プレミア試写会に5組10名様ご招待ウォルト・ディズニー110周年記念作品!『ジョン・カーター』試写会に5組10名様ご招待
2012年03月27日ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』の日本公開を記念した絵画コンクールが28日(木)から開催され、工藤静香が特別審査員を務めることが発表された。その他の写真絵画コンクールは、応募者が映画の舞台である惑星“バルスーム”を、原作小説や映画予告編を参考に自由にイメージして描くというもの。応募は八つ切りサイズ(271×392ミリ)以上の大きさの“手描き”の作品が対象で、28日(木)から3月16日(金)まで受付を行った後に、各賞の選考を実施。最優秀者はフロリダ・ディズニー・ワールドに招待される。応募の詳細は、28日(木)に映画公式サイトに掲載される予定。特別審査員に選ばれた工藤は、歌手活動以外にジュエリーブランドのデザインとプロデュースを務めるほか、画家として二科展に16回入選、2010年には特選に選ばれている。昨年には自作絵画のポストカードの販売収益金を東日本大震災の被災地に全額寄付する活動も行い、アーティストとしても活躍していることから今回の参加が決定したという。『ジョン・カーター』は、『スター・ウォーズ』や『アバター』に多大な影響を与えたと言われるエドガー・ライス・バローズのSF小説『火星のプリンセス』を実写化したもので、滅亡の危機に瀕した惑星“バルスーム”を舞台に、愛する妻と娘を失った地球の男ジョン・カーターの戦いを描くアドベンチャー大作。『ジョン・カーター』4月13日(金) 2D・3D同時公開
2012年02月23日国内で最も権威ある音楽コンクールのひとつで、若手音楽家の登竜門として知られる「日本音楽コンクール」の80周年を記念し、これまでの入賞者が集うガラ・コンサートがまもなく開催される。「日本音楽コンクール80周年ガラ・コンサート」の公演情報1932年の第1回以降、第二次大戦中もほぼ継続して開催されてきた日本音楽コンクール。現在の日本クラシック音楽界の礎を築いた多くの音楽家を輩出してきた。80周年を記念したガラ・コンサートには、これまでの入賞者の中から2日間で計12名のアーティストが登場。昨秋の第80回声楽部門を制した西村悟(テノール)というフレッシュな逸材を筆頭に、藤森亮一(チェロ)、前橋汀子(バイオリン)、澤畑恵美(ソプラノ)、成田達輝(バイオリン)、清水和音(ピアノ)[以上2月4日出演]、小山裕幾(フルート)、渡辺玲子(バイオリン)、舘野泉(ピアノ)、戸田弥生(バイオリン)、木下美穂子(ソプラノ)、須川展也(サクソフォン)[以上・同5日出演]と、クラシック音楽界を牽引する新旧多彩な顔ぶれが一堂に会する。司会を務めるのも、当コンクールと縁の深いふたり。1966年の第35回コンクール・作曲部門(管弦楽曲)で第1位受賞の作曲家・池辺晋一郎。そして、NHK交響楽団のコンサートマスターを務めたバイオリニストで、本コンクールの「黒栁賞」の由来となった黒栁守綱を父にもつ黒柳徹子が、豪華ガラをナビゲートする。「日本音楽コンクール80周年ガラ・コンサート」は、2月4日(土)・5日(日)にNHKホール(東京都)にて開催。チケットは発売中。■日本音楽コンクール80周年ガラ・コンサート【日程】2月4日(土)16:00開演2月5日(日)16:00開演【会場】NHKホール(東京都)【出演】★2月4日(土)西村悟(テノール) 第80回声楽部門・1位藤森亮一(チェロ) 第52回チェロ部門・1位前橋汀子(バイオリン) 第28回バイオリン部門・2位澤畑恵美(ソプラノ) 第58回声楽部門・1位成田達輝(バイオリン) 第78回バイオリン部門・2位清水和音(ピアノ) 第47回ピアノ部門・3位★2月5日(日)小山裕幾(フルート) 第73回フルート部門・1位渡辺玲子(バイオリン) 第50回バイオリン部門・1位舘野泉(ピアノ) 第27回ピアノ部門・2位戸田弥生(バイオリン) 第54回バイオリン部門・1位木下美穂子(ソプラノ) 第70回声楽部門・1位須川展也(サクソフォン) 第51回管楽器部門・2位指揮:尾高忠明司会:池辺晋一郎/黒柳徹子演奏:NHK交響楽団
2012年01月31日毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が共催する「第66回毎日映画コンクール」の受賞作品並びに受賞者が1月18日(水)に発表され、御年99歳の巨匠・新藤兼人監督の『一枚のハガキ』が最高賞にあたる日本映画大賞を含め5部門にて受賞。さらに、昨年大ヒットを記録した『モテキ』の森山未來が男優主演賞に輝いた。先日、発表された第35回日本アカデミー賞では優秀監督賞、第36回報知映画賞でも特別賞を受賞した新藤監督は、日本映画界を支えてきた大ベテランの底力を見せつける結果となった。ベテラン勢で言えば、園子温監督作『冷たい熱帯魚』での好演が高く評価された俳優のでんでんが男優助演賞を獲得し、新藤監督同様にほかの映画賞と併せて3度目の受賞を果たした。一方、若手勢では興業収入21億円を突破した大ヒット作『モテキ』の主演・森山未來が男優主演賞を獲得。その年に活躍した若手俳優を称えるスポニチグランプリ新人賞では、現在公開中の『ヒミズ』でヴェネチア国際映画祭にて新人賞にあたる「マルチェロ・マストロヤンニ賞」を受賞し注目を集めている染谷将太(『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』)、『マイ・バック・ページ』でヒロインを演じた忽那汐里がそれぞれ受賞。注目の女優主演賞には『毎日かあさん』の小泉今日子が、熾烈な女の戦いを制し見事受賞。第35回日本アカデミー賞で最多12部門を受賞した『八日目の蝉』は、永作博美の女優助演賞の1部門のみの受賞に留まった。そのほか作品部門の日本映画優秀賞には、邦画でこれまであまり描かれることの無かった“移民”をテーマに生々しい街の姿を描いた富田克也監督の『サウダーヂ』。外国映画ベストワン賞には昨年のアカデミー賞受賞作『英国王のスピーチ』が選出された。また、インターネットによる投票で決める「TSUTAYA映画ファン賞」では、日本映画部門に三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』、外国映画部門では昨年シリーズに幕を閉じた人気ファンタジー最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』など個性豊かな作品が並んだ。表彰式は、2月13日(月)に川崎市のシネマコンプレックス、チネチッタにて行われる予定。受賞結果(主要部門)一覧■作品部門・日本映画大賞:『一枚のハガキ』・日本映画優秀賞:『サウダーヂ』・外国映画ベストワン賞:『英国王のスピーチ』■監督賞、脚本賞・監督賞:富田克也(『サウダーヂ』)・脚本賞:新藤兼人(『一枚のハガキ』)■俳優部門・男優主演賞:森山未來(『モテキ』)・女優主演賞:小泉今日子(『毎日かあさん』)・男優助演賞:でんでん(『冷たい熱帯魚』)・女優助演賞:永作博美(『八日目の蝉』)・スポニチグランプリ新人賞:染谷将太(『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』)、忽那汐里(『マイ・バック・ページ』)・田中絹代賞:大楠道代■ドキュメンタリー部門・ドキュメンタリー映画賞:『ショージとタカオ』■アニメーション部門・アニメーション映画賞:『蛍火の杜へ』・大藤信郎賞:『663114』■TSUTAYA映画ファン賞・日本映画部門:『ステキな金縛り』・外国映画部門:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』『モテキ』<レンタル>3月9日(金)よりBlu-ray&DVDレンタル開始<セル>「モテキ Blu-ray豪華版(2枚組)」価格:7,035円(税込)「モテキ DVD豪華版(2枚組)」価格:6,090円(税込)「モテキ Blu-ray通常版」価格:4,935円(税込)「モテキ DVD通常版」価格:3,990円(税込)発売日:3月23日(金)発売元:テレビ東京・電通販売元:東宝公式サイト:© 2011 映画「モテキ」製作委員会■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダスモテキ 2011年9月23日より全国東宝系にて公開© 2011映画「モテキ」製作委員会毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2011年1月22日より角川シネマ新宿、シネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開© 2010 「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSUヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:第35回日本アカデミー賞発表!女優陣の健闘で『八日目の蝉』最多12部門受賞染谷将太が二階堂ふみの現場でのイタズラ告発するも「覚えてないですね」『ヒミズ』染谷将太×二階堂ふみインタビュー重なり合う若き魂、互いをどう見てる?二階堂ふみの「朝帰り」願望にどよめき被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り
2012年01月18日合唱コンクールで歌った思い出の曲がトップ!!ジブリ映画にとってストーリーやキャラクターと同じくらい大事な役割を果たしているのが音楽。中でも主題歌は、曲を聴くだけで映画のワンシーンを思い出せるほど印象深いものばかり。大好きな曲をカラオケで歌っている人もたくさんいそうです。そこで20代女性574名に好きなジブリ映画の主題歌を聞いてみました。>>男性編も見るQ.好きなジブリ映画の主題歌(エンディング)は?(複数回答)1位君をのせて/井上あずみ『天空の城ラピュタ』38.0%2位やさしさに包まれたなら/荒井由実『魔女の宅急便』36.1%3位となりのトトロ/井上あずみ『となりのトトロ』33.3%4位カントリー・ロード/本名陽子『耳をすませば』32.6%5位いつも何度でも/木村弓『千と千尋の神隠し』13.9%■『君をのせて』が好き!!・「何年たっても全部歌える。自然と耳に残るし、大好き」(29歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)・「中学生のころ、合唱コンクールでほかのクラスが歌っていて、いい曲だと思ったから」(23歳/販売職・サービス系)・「もの悲しさがいつまでも心に残るから」(28歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「何度聞いても感動できるし、飽きがこない。ジブリを代表する名曲」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「映画を見終わった後も余韻が残り、切ない気分になるから」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)■『やさしさに包まれたなら』が好き!!・「頭の中に風景が浮かんできて、旅をしたくなる」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「小さいころから聞いているし、ほっこりした気持ちになれるから」(23歳/食品・飲料/営業職)・「映画の雰囲気にも合っているし、カラオケでもよく歌う」(27歳/医療・福祉/専門職)・「さわやかだし、空を飛んでいる気分になれる」(26歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)■『となりのトトロ』が好き!!・「あまり知られていないけれど、2番の歌詞がすばらしいです!!」(26歳/金融・証券/事務系専門職)・「小さいころから慣れ親しんでいた曲で、聞くとワクワクしてくる」(23歳/食品・飲料/技術職)・「なんだかんだいっても定番がいい。子どもに戻った気分になれる」(27歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)■『カントリー・ロード』が好き!!・「劇中でも重要な役割をもつ曲で、聞くだけで雫の甘酸っぱい思いが伝わってくるようだから」(25歳/情報・IT/技術職)・「小学校でも歌った、思い出のある曲だからです。これを聞くと雫と聖司くんのロマンチックな場面を思い出せるのでいい」(23歳/医療・福祉/営業職)・「10代のころの純粋な心を思い出すから」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■『いつも何度でも』が好き!!・「中学生のときにグループデートで見た思い出の映画。生きていることの大切さを教えてもらえたから」(24歳/医薬品・化粧品/技術職)・「木村弓さんの声が澄んでいて、とってもきれい!メロディもノスタルジックで大好きです」(29歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)・「なんだか、聞くとすごくジーンとする。深みを感じる」(23歳/商社・卸/営業職)■番外編:このジブリ映画の歌が好き!!・もののけ姫/米良美一『もののけ姫』:「震えた。神秘的で世界観と合っていた」(26歳/機械・精密機器/事務系専門職)・風になる/つじあやの『猫の恩返し』:「映画を見たあとに、さわやかな気分になりました。ストーリーととても合っています」(24歳/医薬品・化粧品/技術職)・風の谷のナウシカ/安田成美『風の谷のナウシカ』:「吹奏楽で演奏したり、合唱で歌ったことがあったりして思い入れがある」(29歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・世界の約束/倍賞千恵子『ハウルの動く城』:「なぜかいつも聞いてしまいます。童謡っぽくない落ち着いた曲調が心にしみる」(24歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)総評1位は『天空の城ラピュタ』の『君をのせて』。子どものころ、合唱コンクールで歌った思い出がある人がたくさんいました。宮崎駿さんによる歌詞、ジブリ映画に欠かせない久石譲さんの曲、井上あずみさんのピュアボイスがマッチして、多くの人に愛される名曲として完成。シータとパズーの生い立ちを考えながら聞くと、より切ない気持ちに。同じく井上あずみさんが歌う『となりのトトロ』は3位。切なさを感じさせるメロディの『君をのせて』とは異なり、「聞くだけでワクワクする」という意見が出るほど元気で明るい曲です。オープニングテーマの『さんぽ』も井上あずみさんが歌っています。2位は『魔女の宅急便』の『やさしさに包まれたなら』。ユーミンこと荒井由実 (当時:現在は松任谷由実)さんが作詞作曲を手がけたこの曲は、さわやかで、聞くとほっこりするという人も。主人公キキのように少女から大人になろうとする女の子に向けられたような歌詞は、大人になった今聞くと感じ方が変わっているかも。4位『耳をすませば』の『カントリー・ロード』も大人になってあらためて聞くと切なくなりそう。主人公雫と聖司くんのような甘酸っぱい青春時代を思い出せるという意見が多数。『千と千尋の神隠し』の『いつも何度でも』は5位。木村弓さんの声が澄んでいてきれい、深みのある声という意見が出るほどその歌声が印象に残っている人が多いようです。どこか懐かしいメロディを聞くと、主人公千尋のように子ども時代の自分を思い出してセンチメンタルな気分になりそう。切ない気分になりたいときには『君をのせて』を、みんなで盛り上がりたいときには『となりのトトロ』など、曲を聴くだけで映画を見たような気分になれる主題歌を気分に合わせて聞いてみてください。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年6月22日~6月28日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性574名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【ランキング女性編】憎めないジブリの悪役キャラランキング【ランキング女性編】自分がアニメキャラクターとして出演したいジブリ映画ランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年08月07日ロシアの大作曲家チャイコフスキーの名を冠した、世界最高峰の音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクールの結果がモスクワの現地時間6月30日に発表された。その他の入賞者の写真を見る注目のピアノ部門では、昨年のショパン・国際ピアノ・コンクール第3位に続き、ダニイル・トリフォノフが優勝。2位のソン・ヨルム、3位のチョ・ソンジンは、日本公演も予定されている。新総裁に就任したワレリー・ゲルギエフは「入賞者たちを、コンクール後も自分のコンサート活動の中で喜んで紹介していきたい」と語っており、今回入賞した彼らの今後の活躍に期待したい。第14回チャイコフスキー国際コンクール入賞者によるガラ・コンサートも9月8日(木)にサントリーホールで開催される。出演者は後日発表。入賞者は以下の通り。【最終審査結果】■ピアノ部門第1位ダニイル・トリフォノフ20歳(ロシア)*聴衆賞も併せて受賞第2位ソン・ヨルム25歳(韓国)第3位チョ・ソンジン17歳(韓国)第4位アレクサンダー・ロマノフスキー26歳(ウクライナ)*クライネフ特別賞も併せて受賞第5位アレクセイ・チェルノフ28歳(ロシア)■ヴァイオリン部門第1位該当者なし第2位セルゲイ・ドガージン22歳(ロシア)*聴衆賞も併せて受賞第2位イタマール・ゾルマン25歳(イスラエル)第3位イ・ジヘ25歳(韓国)第4位ナイジェル・アームストロング21歳(アメリカ)第5位エリック・シルバーガー22歳(アメリカ)■チェロ部門第1位ナレク・アフナジャリャン22歳(アルメニア)*聴衆賞も併せて受賞第2位エドガー・モロー17歳(フランス)第3位イワン・カリツナ18歳(ベラルーシ)第4位ノルベルト・アンゲル24歳(ドイツ)第5位ウンベルト・クレルチ30歳(イタリア)■声楽部門<女声>第1位セオ・スンヤン <ソプラノ>27歳(韓国)第3位エレーナ・グーセワ <ソプラノ>25歳(ロシア)*聴衆賞も併せて受賞■声楽部門<男声>第1位パク・ヨンミン <バス>24歳(韓国)第2位アマルトゥ・ヴシンエンフバット <バリトン>24歳(モンゴル)*聴衆賞も併せて受賞
2011年07月05日第65回毎日映画コンクールの授賞式が華やかなグリーンカーペットイベントに続いて開催され、各受賞者が壇上で喜びを語った。授賞式後には報道陣向けの会見の時間もとられ、極悪非道な殿様役で男優助演賞を受賞した稲垣吾郎(『十三人の刺客』)が“悪役への目覚め”を熱く語る一幕も!スポニチグランプリ新人賞を受賞した徳永えり(『春との旅』)は、壇上で過酷な撮影をふり返りつつ、小林政広監督に感謝の弁。さらに、共演者の仲代達矢とのエピソードとして「撮影が本当につらくて、この映画で女優をやめようかとも思うくらい追い詰められましたが、仲代さんが『君は女優らしくないし、華があるかないかで言ったらない!だからこそ女優を続けなさい』とおっしゃってくださった」と明かし、さらなる飛躍を誓った。同じく新人賞受賞の遠藤要(『イエローキッド』)は、両親の離婚や母の死を経て、荒れた生活を送っていたが、ある老人ホームで芝居を公演し、それがきっかけで俳優の道を志したと語り、自身が関わってきた多くの人々への感謝の言葉を述べた。女優助演賞の夏川結衣(『孤高のメス』)は「(成島出)監督がすごい思いを込めた作品であり、俳優、スタッフが同じ方向を向いてやることができた」と充実した表情で喜びのコメント。続いて、客席からの「おめでとう!」という大歓声を浴びつつ登壇した稲垣さんは「初めての極悪非道な役で、脚本読んでびっくりして『(周囲に)どう思われるかな?』と思ったんですが、三池監督からは『こんな楽しい役はないから、好きに気持ちよく演じて』と言われた」と明かし、最後に「毎日新聞、良い新聞!」と付け加え、会場の笑いを誘った。さらに式後の会見では、出演後の周囲の反応について「(SMAPの)メンバーには『地だね』と。香取くんには『素の吾郎ちゃんだね』とか、ひどいことを言われました」と苦笑い。とはいえ、役柄は気に入っているようで「いつもメンバーにいじめられて『お前はMだ』と言われてるんですが、Sの部分が出てきましたね」とノリノリ。今後もこうした悪役を演じたいと意欲的に語っていた。『キャタピラー』で女優主演賞を受賞した寺島しのぶは、本作の若松孝二監督を引き合いに「監督のような激動の人生を送れるかは分かりませんが、情熱は持ち続けたい」と力を込めた。そして『孤高のメス』で男優主演賞に輝いた堤真一は「こうした場にいると、日本映画の諸先輩方の思いがあって、自分はその上に立たせてもらっているんだということを改めて感じます。今後、もっと深く、愛情を持って、そして自分を磨いて映画に関わっていきたい」と真摯な表情で語り、会場の喝采を浴びた。そして、稲垣さん同様に「毎日新聞、良い新聞」と付け加え、再び会場は笑いに包まれた。映画界の発展に貢献した女優に贈られる田中絹代賞を受け取った江波杏子は、デビュー当時の17歳のときに、田中さんが監督を務めた『流転の王妃』の撮影現場に行ったという思い出を語り、大女優の名を冠した賞の受賞を喜んだ。そして、今年の本映画賞で、最高賞に当たる栄えある日本映画大賞に輝いたのは、妻夫木聡、深津絵里主演の『悪人』。壇上に上がった李相日監督は「役者を追い込み、彼らの力が大きな力になりました。全員で掴み取った作品なので、キャスト・スタッフを代表してこの賞をいただきます」と感慨深げにトロフィーを受け取り笑顔を見せた。毎日映画コンクール受賞一覧日本映画大賞:『悪人』日本映画優秀賞:『春との旅』監督賞:三池崇史(『十三人の刺客』)外国語映画ベストワン賞:『息もできない』男優主演賞:堤真一(『孤高のメス』)女優主演賞:寺島しのぶ(『キャタピラー』)男優助演賞:稲垣吾郎(『十三人の刺客』)女優助演賞:夏川結衣(『孤高のメス』)スポニチグランプリ新人賞:遠藤要(『イエローキッド』)/徳永えり(『春との旅』)田中絹代賞:江波杏子脚本賞:佐藤有記(『ヘヴンズ ストーリー』)撮影賞:近藤龍人(『海炭市叙景』)音楽賞:ジム・オルーク(『海炭市叙景』)美術賞:近藤成之(『武士の家計簿』)録音賞:中村淳(『十三人の刺客』)アニメーション映画賞:『カラフル』TSUTAYA映画ファン賞:『THE LAST MESSAGE 海猿』(日本映画部門)/『エクリプス/トワイライト・サーガ』(外国映画部門)特別賞:高峰秀子■関連作品:エクリプス/トワイライト・サーガ 2010年11月6日より丸の内ルーブルほか全国にて公開TM & © 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.カラフル 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010森絵都/「カラフル」製作委員会 武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会海炭市叙景 2010年11月27日より函館先行公開、12月上旬、渋谷ユーロスペースにて公開© 2010佐藤泰志/『海炭市叙景』製作委員会THE LAST MESSAGE海猿 2010年9月18日より全国東宝系にて公開© 2010 フジテレビジョン ROBOT ポニーキャニオン 東宝 小学館イエローキッド 2010年1月30日よりユーロスペースほか全国にて順次公開CATERPILLARキャタピラー 2010年8月14日より公開© 若松プロダクション孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会ヘヴンズ ストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクト十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会息もできない 2011年1月22日よりシネマライズにて期間限定公開春との旅 2010年5月22日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2010『春との旅』フィルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクション悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:毎日映画コンクールタキシードの稲垣吾郎に大歓声!三池監督は銀色ジャケットで登場【シネマモード】2011年、注目なのは誰?2010年映画ファンが選ぶベストムービー洋画大作を抑えあの邦画がNo.1に輝く!日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…
2011年02月08日65回目を迎える「毎日映画コンクール」授賞式が、2月8日(火)、神奈川県川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールにて開催。昼過ぎ、授賞式の開幕に先立って、グリーンカーペットイベントが行われ、堤真一(男優主演賞)、寺島しのぶ(女優主演賞)、稲垣吾郎(男優助演賞)ら受賞者がファンの歓声に迎えられながらカーペットを闊歩した。『孤高のメス』で男優主演賞を受賞した堤さんはノーネクタイで黒いシャツとジャケット姿で登場。握手を求めるファンに気さくに応じていた。『十三人の刺客』での狂気を帯びた演技が絶賛され、男優助演賞を受賞した稲垣さんがタキシード姿で登場すると、カーペット脇の観客から一層、大きな歓声が沸きあがった。堤さんと同じく『孤高のメス』で女優助演賞受賞となった夏川結衣は黒いドレスで笑顔で登場。スポニチグランプリ新人賞を受賞した遠藤要(『イエローキッド』)と徳永えり(『春との旅』)は少し緊張した表情。観客の歓声に「ありがとうございます」と応えていた。『十三人の刺客』で監督賞に輝いた三池崇史監督は、何とシルバーのジャケット姿で登場し、これには会場から「おぉー」っとどよめきが。いったいどこで購入したのか?これが似合うのがさすが三池監督といったところ。ほかに、田中絹代賞を受賞した江波杏子、『カラフル』でアニメーション映画賞を受賞した原恵一監督、TSUTAYA映画ファン賞に輝いた『THE LAST MESSAGE 海猿』の羽住英一郎監督、日本映画優秀賞の『春との旅』の小林政広監督らも来場した。『CATERPILLARキャタピラー』で昨年のベルリン国際映画祭の最優秀女優賞受賞の快挙に続き、本映画祭でも女優主演賞を受賞となった寺島さんはグリーンカーペット前の会見に出席。『赤目四十八瀧心中未遂』以来の女優主演賞に「7年前は会場に来ることができなかったので、今回、この舞台に立てて嬉しいです。本当に小さなところから始まった映画でした。このような伝統ある賞をいただけて自信になります」と喜びを語った。この日は最愛の夫で、フランス人アートディレクターのローラン・グナシア氏は「来たがっていたんですが、インフルエンザで寝ています」とのことだったが、「早く帰ってしゃぶしゃぶを私が作る約束なので、そのときにシャンパンでも開けようかと思います」と笑顔で語った。報道陣から「子作りは?」とストレートに問われると、「いつでもウェルカムです」と答えつつ「子作りに専念しようかと思ってた矢先に『キャタピラー』の脚本が来たんですよ(笑)。だから、こういうことはどうなるか分からないものですね。自然の成り行きに任せます」と語った。この後、同会場のホール内で授賞式が始まり、各受賞者に賞が授与される。■関連作品:カラフル 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010森絵都/「カラフル」製作委員会 春との旅 2010年5月22日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2010『春との旅』フィルムパートナーズ/ラテルナ/モンキータウンプロダクションイエローキッド 2010年1月30日よりユーロスペースほか全国にて順次公開孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会CATERPILLARキャタピラー 2010年8月14日より公開© 若松プロダクション■関連記事:毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…沢村一樹インタビュー初監督作に育んできた夢と初恋への思いを込めて「闇金ウシジマくん」山田孝之インタビュー「嫌われるのは結構好きですね(笑)」
2011年02月08日第34回目のコンクール住友生命保険相互会社は、第34回こども絵画コンクールの入賞者を発表した。同コンクールは優秀な作品がフランス国立ルーヴル美術館に展示される、意欲的なものとなっている。応募総数は236,734点にものぼり、全国の支社審査を通過した中から、特に認められた638点が特別賞・金賞・銀賞・銅賞・秀作賞を受賞。さらに特別賞・金賞・銀賞の102点が、明年ルーヴル美術館に展示されることが決定した。はしかワクチン14万回分に同社はこのコンクールにおいて、渡した画用紙1枚につき1円、受け付けた応募作品1点につき10円をユニセフに寄付することを決めており、今回の寄付金額は312万810円となった。これは「はしか」の予防接種ワクチンに換算すると、約14万7千回分に相当するという。今回のコンクールの入賞作品は、まず12月23日~27日まで、池袋サンシャインシティの文化会館2階展示ホールDで展示され、その後明年3月11日~4月11日まで晴れてフランスへと旅立つ予定。
2010年12月02日