3月17日に肺炎で逝去した内田裕也さん(享年79)の葬儀・告別式が都内で執り行われた。式後、自宅前で義理の息子で俳優の本木雅弘(53)が囲み取材に応じ、義父への思いを涙ながらに語った。内田さんの闘病は約4年前からで、病状が思わしくなかったのがここ1年。自宅で療養生活を送る日々だったという。亡くなったときの様子については「とても静かな微笑でした。笑っている感じです」と語った。内田さんと本木の最後の会話は樹木希林さん(享年75)についての生前のエピソードについての笑い話。本木が「(樹木さんが)口が災いするね。そう自分も戒めていたのに、結局なんだかんだでそれが評価されちゃってるね」と話すと、内田さんは楽しそうに笑っていたという。そんな樹木さんも半年前にこの世を去っている。立て続けに両親を亡くした妻の也哉子(43)については「半年前にも同じ光景がありましたからね、さすがにそれを立て続けて見ることは、戸惑っているだろうな。それは表情からも見てとれました。家族はそばにいることしかできないけど、マミーを支えようねと(子どもたちと)そういう会話はしています」と思いやった。樹木さんは亡くなる前、「自分が亡くなるときに(裕也さんを)連れてゆく」と本木や家族たちに“約束”をしていたという。そのことについて本木は「病と向き合っている裕也さんと私たち家族。それが長患いで疲れないように樹木さんが気を利かせて、ちょっと早めに連れて行ったんじゃないかな?そう思います」と語った。樹木さんの後を追うように天国へ逝った裕也さん。半年ぶりに再会した2人は、どんな様子で過ごしているのだろうか――。
2019年03月22日内田裕也さんが3月17日、肺炎のため亡くなった。79歳だった。各メディアによると、内田さんの所属事務所は「内田裕也、2019年3月17日、5時33分、肺炎のため、永眠いたしました」と報告。「この数年、闘病の日々でした。それでもユーモア、ウイットを忘れず、時には世の中を憂い、怒り、常に自分の出来る事を模索しておりました」と明かし、「多くの友人知人、家族に支えられて、Rock’n’Roll人生を全うすることが出来ました事をここに心よりお礼申し上げます」とつづったという。「近年は闘病生活を送っていた内田さんですが、昨年9月樹木希林さん(享年75)が亡くなった際も気丈に振る舞っていました。さらに年始に開催された『NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL』では、久々のステージで大熱唱。そのパフォーマンスは完全復活を期待させるものでした。ですが17日に容態が急変。そのまま静かに亡くなられたそうです」(音楽関係者)その豪快なキャラクターで、注目を集めていた内田さん。昨年「日清焼きそば U.F.O.」のテレビCMにも出演し、幅広い世代に知られることとなった。その訃報は反響を呼び、Twitterでも「内田裕也さん」のほかに「ロッケンロール」「シェケナベイベー」といった内田さんらしいワードがトレンド入り。さらに追悼の声も上がっている。《内田裕也さん、自由な感じで好きだったから寂しい》《破天荒なスタイル凄く好きでした》《ご冥福をお祈り致します。ロケンロー》また《ロックな夫婦だったけど、晩年は穏やかだったし、今頃ふたりでとてもいい会話をしてるような気がする》《やだアナタもう来たの?そんなに早く来なくたってよかったのに とか話してるんだろうな》《希林さんと会えたかなぁ。これからは同居してあげてくださいね》と、樹木さんとの再会を想像する声も上がっている。
2019年03月18日ロック歌手・内田裕也さんが3月17日、肺炎のため都内の病院で亡くなった。79歳だった。一部スポーツ紙によると、入院中だった裕也さんの体調は16日までは落ち着いており元気な様子だったとのこと。見舞いに訪れた孫ら家族とも会話を交わし、昼ご飯にはオムライスを食べていたという。しかし、17日になって体調が急変。病院から連絡を受けた娘の内田也哉子(43)が駆けつけたが、最期をみとることはできなかったという。「也哉子さんの夫で俳優の本木雅弘さん(53)は英・ロンドンに滞在中。追悼コメンントは発表しましたが、本木さんの帰国後に葬儀やお別れ会などについて、裕也さんの事務所関係者と話し合いを進めるそうです」(ワイドショー関係者)破天荒なその生き方もロックと貫いた内田さんだが、ライフワークだったのが1973年から2014年まで42回開催した年越しライブだった。「『ニューイヤーロックフェスティバル』などの名称で知られていましたが、04年からは海外でも同時開催されるなど規模が拡大。とはいえ、ライブをスタートさせた際に掲げていたのは『打倒!NHK紅白歌合戦』でした。ただ裕也さんの激過な言動もあり、紅白からはお呼びがかかりませんでした。それでも裕也さんは2013年9月にNHKの『あさイチ』に出演し、『いつか紅白に出て見返したい』と発言していました」(レコード会社関係者)夢がかなわぬまま天国へと旅立った内田さん。今年の紅白は新元号で初の紅白となるが、内田さんは追悼コーナーで“最後の出演”を果たすことができるだろうか。
2019年03月18日『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石井裕也監督が、安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞受賞作「町田くんの世界」の実写映画化に挑戦。6月7日(金)より全国公開されることが決定した。石井裕也監督は、2009年の商業デビュー作『川の底からこんにちは』で第53回ブルーリボン賞監督賞を史上最年少で受賞。その後も様々な作品を世に送り出し、2013年公開の三浦しをんによるベストセラーを映画化した『舟を編む』では、第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞をW受賞する快挙を達成。さらに第86回アカデミー賞外国語映画部門の日本代表作品にも選出されるなど各映画賞を総なめ。石橋静河と池松壮亮が共演した2017年公開『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』では、第12回アジア・フィルム・アワードで名だたる監督たちを抑え、監督賞を見事受賞。手掛けてきたほぼ全ての作品が、海外の国際映画祭への招待や数々の賞を受賞するなど、国内だけでなく海外にも多くのファンを持つ日本が誇る若き実力派監督だ。■新しい時代の幕開けに相応しい挑戦――石井監督がいままでの概念をぶっ壊す!派遣OLが病気の父に代わって田舎のしじみ工場の経営に奮闘する姿を描いた『川の底からこんにちは』。玄武書房の辞書編集部に配属された主人公が訳あり編集部員たちと協力しながら新辞書「大渡海」を編纂する姿をユーモラスに描く『舟を編む』。ベストセラー同名詩集をもとに、東京に生きる男女の切ないラブストーリーを描いた『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』など、これまで石井監督が手掛けてきたのは、ごく普通の生活を生きる人間たちや家族。そして石井監督が最新作の題材に選んだのは、別冊マーガレットで2015年から2018年まで連載されていた漫画「町田くんの世界」。監督自身初となる漫画原作で、しかも昨今続く少女漫画原作の映画化という、自身も“例外的”と語るほど、これまでの監督のイメージとは一線を画するジャンルへチャレンジする。これまで人間をおかしくも、その本質を描いてきた石井監督。平成の時代が終わり、新たな時代に公開となる本作では、今回様々な新たな試みに挑戦。このデジタル全盛の時代に逆行する35mmフィルムで全編を撮影するなど、常識にとらわれない手法を取り入れながらキャリア集大成を目指す。石井裕也(監督・脚本)コメント人を好きになる気持ち、愛とかそういうものは、普通であれば恥ずかしくて口に出すのもはばかられますが、やはりどう考えても人間にとって必要なこと。それが今、本当にやるべき題材だと感じ、それをまったくてらいもなく、恥ずかしげもなくやってる“少女漫画原作の力”に僕も乗っかりたいと思いました。この作品では、本当に例外的なことをやりまくっています。まさか自分が少女漫画原作をやるとは思っていなかったので、逆に振り切れたというか、冒険的になれたし、映画的な自由を得られたんだと思います。安藤ゆき(原作)コメント1人の人間から生まれた小さな作品がたくさんの人が構築する大きな企画になっていくということは、わくわくする一方で不思議な気持ちでいっぱいです。この映画の関係者の1人になれたことを幸福に思います。■ストーリー運動も勉強も苦手で、見た目も普通な町田くん。しかし、彼には困った人は絶対に見過ごさず、接した人みんなの世界を変えてしまう不思議な力が…!?そんな町田くんに訪れた突然の出来事。優しさに溢れていた“町田くんの世界”がひっくり返る!『町田くんの世界』は6月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年01月16日11月9日公開の映画『アンクル・ドリュー』のジャパンプレミア試写会が9日、都内で行われ、9月15日に死去した樹木希林さんの夫でミュージシャンの内田裕也が出席した。妻・樹木希林さんの告別式以来、初めて公の場に登場した内田裕也。樹木さんを亡くした悲しさと体調が優れないせいか、終始しどろもどろで「家族に不幸もありまして、ちょっと元気がない」と苦しい胸の内を明かしつつ、「こういう時こそこの映画のプロモーションに必ず出ますと約束したので、ちゃんと出演するのがロックンロール魂だと思っています」と胸を張った。イベント中には家族の話題も口にし、サンフランシスコにいるという一番上の孫について「ずっとバスケットのチームで頑張ってやっています。まだ実力は大したことはありませんが、身長が2m越して、ルックスも本木雅弘で内田裕也の血を引いた者。やたら背が高くスタイルも良い。バスケットはルックスではないですけど、花形プレーヤーになる環境は整っていると思います」と語り、「ジャニーズ関係ではなく、必ずや今までにないスターになってくれることを確信しています」と期待を寄せた。アメリカ本国のペプシコーラが制作した一本のCMから人気が飛び火し、映画版も製作された本作。現役NBAスター選手のカイリー・アービングが伝説のプレーヤーだった老人を演じ、仲間とともに伝説のチームを復活させて大会に挑むというストーリーだ。カイリーのほか、レジー・ミラーやシャキール・オニールといったNBAのレジェンドたちが出演している。そんな本作について内田は「実際に全編ロックンロールで、躍動感に溢れていました。面白いかどうかは俺が保証します。マジに面白いです」と好印象の様子で「俺がああだこうだ言ってもアレなんで、ぜひ見てやってください」とアピール。PRコメントの最後には「早く見てもらえよみんなに。もういいよ。あまり喋らせるなや」と"内田裕也"節も全開だった。映画『アンクル・ドリュー』は、11月9日より全国公開。
2018年10月10日今月15日に亡くなった女優・樹木希林さん(本名:内田啓子、享年75)の夫で歌手の内田裕也(78)が20日、所属事務所を通じて、コメントを発表した。内田は「最期は穏やかで綺麗な顔でした。啓子 今までありがとう」と感謝。「人を助け 人のために祈り 人に尽くしてきたので 天国に召されると思う。おつかれ様。安らかに眠ってください。見事な女性でした」と追悼の言葉を贈った。
2018年09月20日女優の相楽樹(23)が21日、自身のブログを更新し、映画監督の石井裕也氏(35)と結婚したことを報告した。相楽樹「ご報告」と題した投稿で、「いつも応援してくださってるみなさまへ私事ではございますが、この度石井裕也さんと入籍いたしました」と報告。「新しい命も授かることができ、現在は穏やかな日々を過ごしております」と妊娠も明かした。そして、「これからの人生を彼と共に過ごし、家庭を守っていきたいと思います」と続け、「まだまだ未熟な私でありますが、これからも周りの方々への感謝の気持ちを忘れずに毎日を大切に過ごしてまいりたいと思います」と伝えた。
2018年06月21日「TSUDA SETSUKO」の津田攝子氏出演5月20日、共感型セレクトコスメショップ「ショップイン」が大阪府大阪市北区梅田の大阪ステーションシティ5階「時空(とき)の広場」にて、「津田コスメトークショー」を開催する。出演はドクターズコスメ「TSUDA SETSUKO」のブランド開発者で皮膚科医、津田クリニック副院長の津田攝子氏である。プロからも支持される「TSUDA SETSUKO」研修医の頃、多忙による肌荒れに悩まされた津田攝子氏は、ファンデーションを厚くしてカバーしていたところ、男性医師から「厚化粧しているから治らない」と言われたことに傷つき、皮膚科医を志している。津田氏は化学者から学びつつスキンケア開発を行い、自らに使用したところ、周囲から売って欲しいとの要望が多数あり、津田コスメが誕生している。「TSUDA SETSUKO」ブランドは一般だけでなく、プロの美容家からの支持も多く、ベストコスメ賞も多数受賞している。静脈マッサージとカウンセリング1971年に輸入生活雑貨のセレクトショップとして誕生した「ショップイン」は、現在、最新で流行のコスメやビューティー雑貨を取り揃えており、「Your Beauty Concierge ~いつもあなたのキレイのために~」をブランドコンセプトとして掲げ、関東や関西、中国地方に多数の店舗を構えている。「津田コスメトークショー」当日は、コスメ開発25年の津田氏が「津田式静脈マッサージ」をレクチャー。さらに無料カウンセリングも実施されることになっている。日時: 5月20日(日)1回目 12:00~12:402回目 17:00~17:40場所: 大阪駅5階 時空の広場JR大阪駅直結定員: 各回30名(着席)申込: 受付中(プレスリリースより引用)申し込み方法など、詳しい情報は以下URLのショップインのサイトで確認を。(画像はショップインのサイトより)【参考】※津田コスメトークショー開催のお知らせ
2018年05月11日「ポカリスエット」のCMで注目を集め、現在ドラマ「先に生まれただけの僕」にも出演中の「ニコラ」専属モデル・駒井蓮が、実力派・津田寛治とW主演を務める映画『名前』。本作の公開が2018年初夏に決定、筒井真理子、松本穂香、内田理央、西山繭子ら、豪華追加キャストが発表された。本作は、直木賞作家・道尾秀介が、映画のために書き下ろした未発表のオリジナル原案を、東京芸術劇場での公演など舞台演出家としても活躍中の戸田彬弘が監督を務めた悲しくも心温まるヒューマンストーリー。名前を偽って暮らす中年男・正男の元へ、彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生・笑子が現れ、家族のような時間を過ごすうちに、少しずつ失っていた自分を取り戻して行くという、道尾氏らしいミステリアスな物語。■あらすじ経営していた会社が倒産し、茨城にやってきた中村正男。様々な他人の名前を周囲に偽って使い、体裁を保ちながら自堕落な暮らしを送っていた。ある日、素性がバレそうになり窮地に陥っていた正男のもとへ、彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生・葉山笑子が突然現れる。笑子のペースに振り回されながらも、親子のような生活に束の間の平穏を見出す正男。しかし、笑子がある事情から、正男のことを自分の生き別れた父親だと思っていることに気づき、自分の消してきた過去のことを考え始める。正男には死産した娘がいたのだった…。そして、心を閉ざして高校生活を送ってきた笑子も、演劇部で主演のひとりに抜擢され、少しずつ変わっていく――。■実力派からフレッシュな若手まで!豪華キャスト陣主人公・正男を演じるのは、『ソナチネ』『模倣犯』など、メジャーからインディペンデントまで数多くの映画・ドラマで活躍してきた津田寛治。不思議な女子高生・笑子には、現在放送中のドラマ「先に生まれただけの僕」や「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督初の劇場映画『心に吹く風』にも参加した駒井蓮がW主演。また、津田さんとの重要な関わりがある役どころに、『淵に立つ』も話題を呼んだ筒井真理子。さらに、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で眼鏡っ娘・澄子役を好演した松本穂香、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」「奥様、取り扱い注意」などに出演した勧修寺保都、「スーパーサラリーマン左江内氏」金澤美穂、『ドロメ』比嘉梨乃、『淵に立つ』真広佳奈ほか、小槙まこ、戸畑心、柿本朱里、アベラヒデノブといった期待の若手がずらり。加えて、『ジムノペディに乱れる』木嶋のりこ、「将棋めし」内田理央、『恋人たち』池田良、『ローリング』『バンコクナイツ』川瀬陽太、『気球クラブ、その後』西山繭子、ドラマ版「火花」波岡一喜、『そこのみにて光輝く』田村泰二郎など、注目俳優からベテラン勢まで豪華なメンバーが顔を揃えている。■コメント到着!主演を務める津田さんは、本作について「『名前』には、舞台となった茨城の匂いがします。学校。駅。真夜中の道。朝焼け。…観光名所や名物が出てくるわけではないのに、茨城という場所の影響を感じずにはいられません。無機質で寂しい場所だけれど、何故か優しく温かい。悲しげな目をしているけれど、何故か一緒にいて安心する。そんな、この作品でしか感じられない茨城が、今回東京で披露されると聞いて、照れくさくも嬉しい気持ちです」と、思い入れたっぷりにコメント。また、津田さんとW主演に抜擢された駒井さんも、「やっと、皆さんにこの作品をお届けできることとなり本当に嬉しい」とコメント。「いままでにないプレッシャーと、自分の力不足を痛感することが沢山ありました。でも、戸田監督の1つ1つの言葉を道しるべに、茨城という地で、人と人の間で生まれ感じたもの、そしていまある私の全てを詰め込んだ、そんな作品になりました」と、言葉に力を込めている。原案の道尾氏は、「(駒井さん演じる)笑子の学校生活などは、脚本を担当した守口悠介さんが追加してくれたもので、僕の原案には書いてありませんでした。あれらのシーンのおかげで、僕が最初に想定していたものよりも、さらに広い方々の心に届く物語になってくれたと感じています」と、製作スタッフに感謝の思いを吐露。「大好きな役者である津田寛治さんと、撮影中どんどん大人の顔つきに変貌して周囲を驚かせたフレッシュな駒井蓮さんと、たくさん話し合いながら創り上げた個人的に思い入れが深い作品」と語るのは、戸田監督。道尾作品らしい「ミステリーとヒューマニズムを混在させながら、『名前』を偽ることを主にしたドラマを更に深めるために、演劇をモチーフに使用させていただきました」と明かし、駒井さんが後半「変貌するシーン」では、ロシアのA・チェーホフ作「三人姉妹」のイリーナの名台詞を引用したという。「あの台詞をあのレベルで喋れる駒井さんに魅入ってしまったことはいまも鮮明に覚えています」と、新たな才能に期待が高まるコメントを寄せている。『名前』は2018年初夏、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月06日石橋静河、池松壮亮の主演で注目を集めている石井裕也監督の最新作『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』。現在、WEB限定配信中の本作のサウンドトラックには、石井監督が自ら作詞を担当した印象的な劇中歌「Tokyo Sky」が含まれている。最果(さいはて)タヒの同名詩集を原作に、石井監督が紡いだ本作。2017年、現代の東京。看護師として病院に勤務する傍ら、夜はガールズバーで働き、言葉にできない不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香(石橋静河)と、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じ、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年、慎二(池松壮亮)。2人は排他的な東京で生きづらさを抱えながら出会い、やがて恋がはじまっていく――。本作の音楽を手掛けるのは、これまで『ハラがコレなんで』(’11)、『ぼくたちの家族』(’14)、「おかしな家」(’15・TBS)、日本アカデミー賞受賞の『舟を編む』(’13)など、主な石井監督作品の音楽を担当してきた渡邊崇。近年では、宮沢りえ主演の話題作『湯を沸かすほどの熱い愛』や、菅田将暉主演で大ヒット中の『帝一の國』などの音楽も担当している。サウンドトラック収録曲は、全17曲。そのうち、野嵜好美が唄う「Tokyo Sky」を石井監督が作詞を担当している。野嵜さんは、女優として横浜聡子監督の『ジャーマン+雨』で主演を務め、その後『歓喜の歌』(松岡錠司監督)、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(大森立嗣監督)、『俳優亀岡拓次』(横浜聡子監督)などの作品に出演している個性派女優。本作でも野嵜さんは、石橋さん演じる美香と池松さん演じる慎二が渋谷や新宿でたびたび目撃するストリートミュージシャンの役として登場している。「ワキ汗かいて気にして、わたし生きてる/目を逸らして、いつもの作り笑顔/みんな同じでしょ/ここは東京/でも頑張れ/頑張れ」と唄う彼女のことを、2人は最初、東京ではありきたりで凡庸な存在として捉えるも、いつしか自分ごとのように受け止めはじめるようになる。観客に、2人の心情に変化が起こりはじめたことを示す重要な役どころだ。石井監督は、野嵜さんが演じたキャラクターについて「(彼女は)東京の街の中で純粋なことをしているのに一番無視されている。みんなに見えていない、一種の妖精のような存在なんです」と解説し、「あの歌詞は僕のオリジナルです。『ワキ汗かいて気にして、わたし生きている』という最初の1行目が出てきたときは、結構才能あるなと思いました(笑)」と、自ら作詞した歌詞について語る。石井監督が自身の監督作品で作詞した音楽といえば、商業映画デビュー作となった『川の底からこんにちは』で満島ひかり演じるヒロインが勤める「木村水産」の社歌がある。「上がる上がるよ消費税/金持ちの友達1人もいない/来るなら来てみろ大不況/その時ゃ政府を倒すまで/倒せ倒せ政府/シジミのパック詰め/シジミのパック詰め/川の底からこんにちは」というコメディ調のメロディに乗せた歌詞は、シニカルな笑いを誘いつつ、同作を語る上で記憶に残っている方も多いかもしれない。映画監督として脚本の執筆や音楽の作詞も手掛け、あらゆる面で1つの映画作品を生み出す多才な石井監督。野嵜さんが唄う「Tokyo Sky」を、劇中映像から確かめてみて。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 2017年5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、5月27日(土)より全国にて公開(C) 2017「映画夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会
2017年05月29日歌手の内田裕也と、女優の樹木希林夫妻が、17日(18:57~21:56)に放送されるテレビ朝日系の大型特番『黒柳徹子だけが知っている THEテレビ伝説60年史』で、トークバラエティ番組初のツーショットを披露することが13日、明らかになった。この番組に、樹木はご意見番として出演。テレビCMの歴史を振り返るコーナーで、樹木が内田と共演した結婚情報誌「ゼクシィ」(2011年)のCM映像が紹介される。別居生活を続ける夫婦が、紋付き袴と留め袖姿で結婚を語るというシュールさで注目を集めたが、数カ月後に内田がある事件で逮捕され、放送中止となったいわくつきのCMだ。それについてトークをしている最中に、突然サプライズゲストとして内田が登場。スタジオは騒然となるが、内田はそんなことに目もくれず、黒柳に赤、樹木に白のバラをプレゼントし、そのまま黒柳が仕切って『徹子の部屋』ばりのトークがスタートする。2人が会うのは昨年秋以来で、今年に入って初めて。年に1~2回のペースで会うそうだが、樹木いわく「介護保険料の報告とか、お互いにしゃべることがいっぱいある(笑)」そうだ。サプライズ登場という演出に、内田は「珍しくあがった」、一方の樹木は「照れます」と終始伏し目がちで進行する。別居生活について、内田は「良かったと思う」と言い、「(ケンカしたら)半端なくすごい。男相手にやってるみたい」と樹木の意外な一面を紹介。これに対して樹木は「寝ているときは無防備だから刺せる。とっくにどっちかが刺されていておかしくない」と、常人には理解しがたい同居の恐怖を語る。収録後、黒柳は「お2人並んだ映像は、これからもテレビで見ることはまずできないと思いますが、よくお似合いでした。心が通じているお2人なんだと思います」と興奮。内田のような男性は「ああいう激しい方とはご一緒にはいられないと思います(笑)」と遠慮したが、先日の『徹子の部屋』で、元占い師の脚本家・中園ミホ氏に「来年の7月に結婚する」と言われたのをとても喜んでおり、「相手は今のところまだいませんが、1年以上ありますから、なんとかなるんじゃないかしら」と、ウキウキになっていた。
2016年07月13日タレントのデビット伊東と、俳優の津田寛治が、竹野内豊主演・バカリズム脚本の関西テレビ・フジテレビ系スペシャルドラマ『素敵な選TAXIスペシャル~湯けむり連続選択肢~』(4月5日21:00~23:24)に出演することが30日、明らかになった。同作は、2014年に放送された連続ドラマのスペシャル版。時間をさかのぼることができる不思議なタクシー「選TAXI」の運転手・枝分(竹野内)が、乗り込んできた客の人生のやり直しに力を貸していくというヒューマンコメディーで、本作では、熱海へ骨休めに行った枝分が、4人の人生模様にかかわる様子が描かれる。デビットと津田が登場するのは、枝分の行きつけで、迫田(バカリズム)が店長を務めるカフェ・choiceで流れる劇中ドラマ。連続ドラマでも登場していた『犯罪刑事(はんざいでか)』の続編で、デビットが主演、津田がカギを握る鑑識官役を演じる。ドラマのタイトルは『犯罪●●』だが、この●●の部分は、放送で明かされる。
2016年03月30日ジャニーズきっての演技派・風間俊介と、声優・津田健次郎の名コンビが10年ぶりに復活する劇場版アニメ『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』。去る8月15日と16日、物語中に登場するカードゲームで実際に対戦を行う決闘(デュエル)の世界大会が開催され、本作のスペシャルステージを実施。風間さん、津田さん、Vジャンプ編集部の相川貴彦、映画プロデューサーの実松照晃、そして原作者・高橋和希がサプライズ登壇し会場を沸かせた。大人気アニメ作品「遊☆戯☆王」初の長編アニメーション映画となる本作では、主人公・武藤遊戯を演じる風間さんと、海馬瀬人を演じる津田さんの名コンビが10年ぶりに復活。さらに、製作総指揮を原作者の高橋氏が手がけることが、アメリカのサンディエゴで行われた「コミ・コン」にて世界的に発表され話題を博した。そんな世界中にファンを持つ「遊☆戯☆王」は、作品を飛び越えて、物語中に登場するカードゲームで実際に対戦を行う決闘(デュエル)の世界大会が過去12回開催されており、13回目となる「WORLD CHAMPIONSHIP 2015」が8月15日、16日に国立京都国際会館にて開催。最終日の16日には、世界60か国、8万5千人の中から予選を勝ち抜いた決闘者(デュエリスト)16名と、世界中から駆けつけたファンたち、述べ6,000人余りが集結。本作のスペシャルステージが熱い熱気の中行われた。この日登場したのは、10年ぶりに顔を合わせたという風間さんと津田さん。そして、「Vジャンプ」編集部の相川氏、映画プロデューサーの実松氏、そして原作者の高橋氏がサプライズで登壇。イベントでは、本作のトークイベントや初公開となる映像の上映が行われ、また、「遊☆戯☆王」シリーズの20周年記念してこれまでに発売された約8,000枚のカードを全てそろえるという壮大なプロジェクト「デュエル集メル!プロジェクト」の始動除幕式も開催。会場は終始歓声が飛び交い大盛り上がりのうちに終わったという。本作について風間さんは、「あの、伝説のデュエルから後の物語を描くと聞いたときは物凄くテンションが上がったと同時に、最高の終わり方をした後に、もう1エピソードを作るというのはすごいプロジェクトだと思いました。そして、それを創り出すのが先生ご自身だということで、絶対に面白い作品になると確信しました!まだアフレコはしていませんが、(映像を見て)遊戯がりりしくなっているので、楽しみで仕方がないです!」と意気込みをコメント。津田さんは「帰ってきました!お話しをいただいたときに『マジか!?』と。先生が描いてくれるということにテンションが上がりました!俊介がいて、先生が描いてくれる…これはもう…フュ~~~!!ヤバイですね!この3人で集まれることにテンションが上がりっぱなし。興奮がさめないです!海馬は海馬のまま変わらないと思うので、当時のままのように演じたいです!」と、興奮気味に語った。本作で製作総指揮を務めた原作者・高橋さんは、「みなさん、お集まりいただき有難うございます!今日は営業としてやってきました!映画をやろうという話しから2年…いよいよ来年上映されます!支えてくださって有難うございます」と感謝を述べた。『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』は、2016年GWにて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月17日『アナと雪の女王』のハンス王子役で一躍ブレイクした津田英佑が1月23日(金)、都内で行われた海外ドラマ「ナイトシフト 真夜中の救命医」の特別試写会に出席。「台本の1番目に名前が来るのは初めて。一生忘れない」と声優としての“初主演”に感激していた。この日、同作で共演する古谷徹、佐古真弓とともに登場すると、大歓声で迎えられた津田さん。「昨年はいろんなテレビにも呼んでいただいた」とブレイクを肌で実感している様子だった。テキサス州の総合病院を舞台に、元軍医TC・キャラハンを初め、夜間勤務(ナイトシフト)のドクターたちの活躍を描く医療ドラマ。津田さん演じるTCは、戦場で習得した型破りな外科処置で周囲を驚かせるワイルドな役どころで、「一般的なやり方を生ぬるいと感じて、周りと温度差がある役。まあ、総合病院なので、いろんなキャラクターが出入りし、その分サイドストーリーも充実している」とアピールした。一方、TCとは正反対に、経費削減と効率化を目指す新事務長ラゴーサを演じる古谷さんは「利益ばかり考えているように見えますが(笑)、胸の内に抱えているものもあるので、長い目で見てください!中盤、かなりカッコ良くなりますから」。第4話には、古谷さんのキャリアを象徴する“あの名台詞”も登場するそうで「アドリブが採用された」と思わずニンマリ。『アイアンマン2』のブラック・ウィドウ役で知られる佐古さんが演じるのは、TCの元恋人で、ナイトシフトのチーフに就任した女性医師ジョーダン。「個人的な話ですけど(笑)、医療ドラマなのに、筋肉がいっぱい出てきます」と女子目線で見どころを語り、「スピード感はもちろん、個性的な患者との交流を通して成長する姿を楽しみに見てもらえれば」と話していた。「ナイトシフト 真夜中の救命医」はWOWOWプライムで1月27日(火)から放送スタート(第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年01月24日今年30歳を迎える松田龍平が石井裕也監督との初タッグで主演を務めた『舟を編む』が先週公開になった。本屋大賞を受賞した三浦しをんの人気同名小説を原作に、15年もの歳月を費やして辞書を編纂する人々のドラマを描き出す本作。『まほろ駅前多田便利軒』に続く三浦作品出演となった松田と初めて小説の映画化に挑戦した石井監督。ふたりに話を聞いた。その他の写真本作のオファーについて「すでに松田さんの主演は決まっていたので『ふたりでやってみろ』というお題を与えられたものだと解釈しました」と語る石井監督。その言葉通り、時に激論を交わしながら二人三脚で主人公の馬締(マジメ)を作り上げていった。これまで演じてきたどの役ともタイプが違う馬締という男について松田は「熱い思いを持っているけど伝え方が分からない。エンジンはかかっているのにアクセルの踏み方が分からなくて、下宿先のタケばあさんに背中を押してもらったら、今度は急発進したりする(笑)」と分析する。松田にとって同い年の監督との現場は初めて。「石井監督は本当は他の俳優さんに言いたいのに言えなくて、僕にダメ出しをしてくることもありました。『馬締のせいでやりづらかったですか?』とか言ったりして(笑)」と冗談交じりに語るが、ふたりで試行錯誤を重ねながらキャラクターを作り上げていく作業を楽しんだよう。石井監督は「誤解ですよ」と苦笑しつつも「もちろん、お友達ではないので仲が良いと言っても踏み入っちゃいけない距離感もある。でも一緒に戦うという気持ちと方向性は共有できてたし、それで十分だった」と手応えをうかがわせる。馬締たちが1冊の辞書作りに費やした時間は15年。松田がデビューしてからこれまでの時間よりもさらに長いことになる。松田は馬締らの生き方に「『これだ』と言い切る強さ、かっこよさを感じるけれど、自分にそれができるかと言われたら難しい。僕自身は“好きな言葉”や“映画ベスト3”でさえも選べないので(笑)」と憧憬をにじませる。だからこそ「辞書作りは人間が人間である希望だと思う」とも。「人と繋がりたい気持ちや他人を知りたいという気持ちからこれだけ多くの言葉が生まれたと思うと、人間は希望にあふれているなと感じる。YESかNO、好きか嫌いで済むはずなのに、そうではなくて『限りなく好きだけど少し嫌い』みたいな思いを伝えるためにまた新しい言葉が生まれる。そういうことを考えた現場でした」。デビューからこれまでの時間を「ここまでの十数年があったのでいま、ここにいるというのを改めて感じますね。これまで出会った人との繋がりというのを意識するようになりましたし、ひとりでは戦うことはできない。一緒に戦ってくれる人たちがいることの喜びを感じます」と振り返り、いまを見つめる。「小さい頃は30歳には悟りを開いていると思っていましたが、大して変わっていない(笑)。このまま行くのかな? と感じつつ、このまま行ってなるものかという思いで生きていきたい」と静かにうなずいた。『舟を編む』公開中
2013年04月16日映画『孫文の義士団』のトークイベントに、日本の“義士”として、ロックンローラーの内田裕也が登場!東日本大震災の復興に関して内田節を爆発させた。革命家の孫文を暗殺団の手から守るため、身を挺して戦う名もなき8人の義士たちの姿を描いた作品でドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェーなど、アジアを代表する名優たちが揃って出演している。震災発生直後から、様々な形で支援活動を続ける内田さん。「寄付活動でバテ気味ですが…」と言いつつ、映画のトークイベント出演という初めての経験に「石田純一になったみたいだな」と少し照れくさそうに語る。ROCK(石)&ROLL(巻)とかけて、被災地の宮城県石巻市を訪れていたが、「“義”というのは難しいもので、俺は“10%の正義”を持つことが大事だと思う。今回はカッコつけてる場合じゃない」と熱弁。被災者に対しては「何と言っていいのか…」と言葉が見つからない様子。言葉の代わりに人々を励ます歌としてジョン・レノンの「POWER TO THE PEOPLE」を挙げ「日本には本当に人を励ます歌がなかなかない。さすがジョン・レノンと感心しながら歌ってます」と語った。さらに「政治家に、本気の“義士団”のような人はいなくなってしまった。ヘリで被災地に行って、被災者の肩を叩いて10分で帰ってくるというのは嘘っぽい。危機感というものが全くない」と怒りを爆発させた。さらに「自粛ムードばかりでは経済も停滞してしまう。最初の1週間は喪に服せばいいが、あとは普通に生活を送るように、とリーダーシップをとるべき」と熱く続ける。そして「(支援の)継続こそ本当の“義”。体動く限り、地味でも続けていきたい。ヨロシク。ロックンロール!」と改めて決意を口にした。『孫文の義士団』は4月16日(土)よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開。■関連作品:孫文の義士団 2011年4月16日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2009 Cinema Popular Ltd. All Rights Reserved.■関連記事:アジア映画界の総力を結集した超大作『孫文の義士団』試写会に30組60名様ご招待
2011年04月14日