「高校教師」「未成年」など現代社会を独自の視点で鋭く切り取り、数多くのヒットドラマを生み出してきた野島伸司が脚本を務める「パパ活」が、6月26日(月)よりdTVとFODにて配信。主演に渡部篤郎、飯豊まりえを迎え、いま話題の現代の新たな男女関係をテーマに“スキャンダラス”なラブストーリーを描く。ごく普通の女子大生・杏里(20歳)は、母親に恋人ができたことがきっかけで家から追い出されてしまう。交際中の彼氏にも見放されて、ネットカフェを転々としながら大学に通う日々を送っていたが、あるとき、友人から「パパ活」の存在を聞く。最初は消極的な杏里だったが、生活費を稼ぐために登録したパパ活サイトを通じて航(45歳)という男性と出会い、その日は彼が契約するマンションの1室で1人で眠ることに。数日ぶりの眠りに安堵した杏里だったが、翌朝、思わぬ形で航と再会。杏里は、航を取り巻く隠された真実に直面していく――。dTVとフジテレビるタッグを組んだオリジナルドラマは、本作が第2弾。第1弾として、主演に山下健二郎(三代目 J Soul Brothers)を迎えて男女6人の恋模様を描いた王道ラブストーリー「Love or Not」をdTVとフジテレビが運営するFODで同時配信し、ユーザーからの支持を得た。今回は、社会派ドラマの名匠として知られる野島氏が、カラダの関係はなく、デートをするだけ、金銭的支援をしてくれる男性との交際を意味する“パパ活”という現代の新たな男女関係を中心に、人間の本質をリアルに表現。ストーリーが進むにつれて視聴者の想像を超える展開が待ち受ける、スキャンダラスなラブストーリーを生み出した。主演を務めるのは、「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 犯罪症候群」をはじめ、高い演技力でさまざまな難役を演じてきた実力派俳優・渡部さんと、映画『暗黒女子』で自身初の映画主演を果たすなど、いま最も注目を集める若手女優の飯豊さん。それぞれ、“パパ活”を通じて知り合い、隠されていた真実に直面しながら衝撃的な運命へと導かれる45歳大学講師と、ごく普通の20歳の女子大生を演じる。さらに、「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」で一躍注目を集めたネクストブレイク俳優・健太郎をはじめ、実力派俳優の霧島れいか、橋本さとしら多彩なキャストが集結。本作の主題歌は、新人ながらカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」主題歌(オープニング曲)に大抜擢され、注目を集めるシンガー・Beverly(ビバリー)の「Unchain my heart」に決定。妖しげなバイオリンによるイントロと、切ない歌声が本作の世界観を彩る。野島氏は、“パパ活”について「援助交際を綺麗事で包んだとも言われていますが、現代世相の1つです。背景には、授業料、奨学金が払えない貧困女子という、社会問題と繋がっているようです」と鋭く分析。「物語はフィクションであり、入り口のモチーフとして使い、中年男性との想像も出来ない恋物語に移行します。ヒロインと同じように進むかどうかの選択肢は多義に渡ります。自分に置き換えて視聴して楽しんで貰えたらと思います。なお、くれぐれも、サイトへの登録は自己責任ですが(笑)」と語り、一筋縄ではいかなそうなヒロインの恋に言及する。また、「自分には似ていない人物を演じることは、大変貴重な経験」と語るのは、渡部さん。「わからないことなど、色々な方向からその人間を考える時間もとても貴重でした。野島伸司さんの脚本に参加させていただくのは初めてで、50歳手前で参加させてもらえたことも、また1つ勉強になりました」と真摯にふり返りながら、本作を「心に傷を負った人たちの精一杯生きようとする、愛の作品」と語っている。「自分の父親と同い年くらいの相手」に恋をする飯豊さんは、「パパ活を超えた2人の関係の先にみえるものはなんなのか。年の差の恋愛を不朽の名作をうみだしている野島さんがまた違う形で書かれたこと、愛の形や人との繋がりの深さ、それを同年代の方たちにも感じ取っていただきたいです」と力を込めてコメント。「大人の男性にしかできないようなオシャレな胸キュンシーンもあります」というだけに、期待が高まる。dTV×FOD共同製作ドラマ「パパ活」は6月26日(月)深夜0時よりdTV&FODにて第1話配信スタート、毎週月曜0時配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2017年05月22日大竹しのぶ×栗山民也の強力タッグによる『フェードル』が、東京で開幕した。実力派ぞろいで演劇界も期待の作品、その見どころとは!?開幕直前に話を聞いた。舞台『フェードル』チケット情報本作はフランスの劇作家ジャン・ラシーヌがギリシャ悲劇を題材に描いた歴史的名作。アテネ王の後妻フェードルが、義理の息子イッポリットに狂おしい恋心を抱く禁断の物語だ。これまで稀代の名女優が演じてきたフェードル役は、大竹にとっても新たな挑戦だが、「楽しくて仕方ない」と話す。「恋に臆病な今の時代に、傷ついても憎んでも、もっと愛そうぜって。人を愛するってこんなにも激しい、清々しいものなんだって思わせてくれます」。イッポリット役の平岳大は、大竹から激情をぶつけられ、「怖いです」と冗談まじりに笑う。「毎日汗だく。やればやるほど壁が表れて、役者としてこんなにやりがいのある芝居はないと思うほどです」。イッポリットは義母の愛を拒み、父王に反逆した王族の娘アリシーに恋をする。42歳での初恋に燃える役を、亡くなった父・平幹二朗も、「いつかこんな役ができたら」と話していたとか。フェードルの恋のライバル、アリシー役には門脇麦。セリフの意味をつかんではまた進む、その作業は、「苦しいけど、発見の連続で楽しいです」。王・テゼ役の今井清隆も「大竹さんに刺激を受けて集中してます」と、気合いがこもる。また、フェードルを全身全霊で守る乳母役・キムラ緑子も演じる喜びに興奮気味だ。「古典の世界、栗山さんの演出にもっと応えたいという面白さがあって。大竹さんと芝居を作っていく楽しさもすごい。ふたりで、その日の感覚で変わるライブでいければね、と話しています」。恋と罪にあふれ、破滅に向かっていく物語は、大竹が「ジェットコースターみたい」と表するように二転三転し激しく疾走する。そしてセリフは豊かで美しく、驚くほど長い。そんなハードルだらけの名作を、栗山は役者の一挙手一投にも意味を持たせ、きめ細やかに演出した。「栗山さんの演出と自分の体が結びついたときの喜びは本当に楽しくて。役者の言葉と体で地獄にも天国にも行ける、そんなお芝居の力を信じさせてくれる作品です。劇場という空間で、血が駆けるようなエネルギーを私たちが放出しますので、しかと受けとめて、生きてるんだって思ってもらえたらうれしいです」(大竹)。東京公演は4月30日(日)までBunkamura シアターコクーンにて。ほか新潟、愛知、兵庫公演あり。取材・文:大西美貴
2017年04月11日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が沖縄・宮古島の魅力を味わう旅番組『これが無いなら来なかった~又吉直樹の宮古島~』(全2話、各約30分)が、動画配信サービスのAmazonプライム・ビデオにて31日、独占配信開始となった。同番組は、又吉が宮古島を訪れ、自然や人の温かさ、地元ならではの食など、地域の魅力を再発見する旅番組。約3年ぶりの旅ロケで、又吉ならではの感性で小説を観るように日本を味わう。又吉は「宮古島は、自然もきれいで人も温かく、ご飯もおいしかったです。旅行にも最高ですけど、帰りたくなくなって、いつかここで本を読みながら暮らしたいと思いました。海を見たときに圧倒的すぎて、あらゆることがどうでもよくなりました」とすっかり宮古島に魅了されたようで、「また来たいです!」と熱望。「(なにかを)しながらでも、宮古島の景色が楽しめる番組です」とアピールした。番組内で登場した地元の名産品の4商品、あぶらみそ、ジェラート、泡盛、地ビールは、Amazonで購入可能。又吉は「面白い試みとして、番組に登場した商品を買うことができます。観る前に商品を買って、観ながら食べるのも面白いかもしれません」と提案している。なお、同企画は、映像作品や物産を通して視聴者に地域の魅力を日本全国に届けることで、地方創生を目的にしたプロジェクトとなっている。
2017年03月31日17世紀フランスの劇作家ジャン・ラシーヌの代表作『フェードル』が、大竹しのぶ主演、栗山民也演出で4月8日(土)より東京・シアターコクーンに登場する。過去にサラ・ベルナールやヘレン・ミレンなど、名だたる女優たちが演じた王妃フェードルの物語は、ラシーヌがギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』(エウリピデス作)から想を得て創りあげた、激情あふれる悲劇の名作だ。アテネ王テゼ(今井清隆)の妻フェードル(大竹)は、義理の息子イッポリット(平岳大)への禁断の恋に身を焦がすが、イッポリットの思いは敵の一族の生き残りである姫アリシー(門脇麦)へ向けられて……。愛憎、欲望といった人間の感情を真っ正面からえぐり出す衝撃の舞台。音楽劇『ピアフ』など数々のヒット舞台を構築してきた大竹&栗山の最強タッグが、「人間精神を扱った最高傑作」と評される大作をいかに立ち上げるか、期待をこめて稽古場を覗いた【チケット情報はこちら】設えられていたのは、緩やかな傾斜と、さらに前面には段差のある張り出し舞台。奥には帆のような白幕が垂れ、若干傾いている太い柱が危うさを匂わせている。一幕一場から始まる立ち稽古を前に、平が膨大な量の台詞を身にしみ込ませるべく、懸命に言葉を繰り出していた。一方、大竹は乳母エノーヌ役のキムラ緑子と楽しそうに言葉を交わし、穏やかに開始を待っている様子。栗山が腕組みをして舞台をみつめる中、演出助手の合図で稽古がスタートした。半島の町を想起させる波音とともに、イッポリット、そして彼の養育係であるテラメーヌ(谷田歩)が登場。行方不明の父テゼを探しに国を出ようとしているイッポリットは、胸に秘めたアリシーへの恋心をテラメーヌに言い当てられて苦悩する。登場するや、平と谷田は熱量高く言葉を交わし合う。その圧倒的な集中が、日常とは違う、神話的世界の始まりを伝えてくる。徐々にせり上がる興奮をいっそう突き上げたのが、全身から苦痛の叫びを放って登場したエノーヌだ。ドラマチックなキムラの表現に目を奪われた後、ひっそりと黒布をまとって現れた大竹フェードルへと視線が移る。フェードルが誰のために恋の苦しみに打ちひしがれているのか、問いつめるエノーヌ。天を切り裂くような絶叫と、地を這うようなつぶやきと。大竹とキムラによる緊迫の対話は、瞬間、瞬間で駆け引きのように形を変え、強度を増していく。絞り出すように秘密を明かす大竹のささやきが、低く小さく、けれど明瞭に響き、空間を震わせる。栗山の合図で芝居が解かれると、見つめていた人々の深いため息が稽古場中に広がったように感じた。大竹もキムラもすぐにティッシュに手を伸ばし、涙にまみれた顔をぬぐう。栗山は舞台に上がり、フェードルの黒布をはぎ取る仕種、太陽のまぶしさに抗う表情など、自ら細かく演じてみせ、動きを提示。演出家の言葉に、大竹とキムラが笑い合う様子もうかがえた。この緩急の空気の積み重なりが、やがて骨太で直球のドラマを生み出すのだろう。まさに劇場でなければ味わえない、重量級の演劇がもたらす快感。全身で受けとめること必至である。取材・文:上野紀子
2017年03月29日サラ・ベルナール、ヘレン・ミレンといった世界の名女優が演じてきた古典劇『フェードル』に、大竹しのぶが挑む。演じるのは、義理の息子への破滅的な想いに身を焦がす女性だ。その激情をいかに表現し、今に何を伝えるのか。大竹の言葉に、古典だから味わえる面白さがあることが、早くも見えてきた。舞台『フェードル』チケット情報これまでにギリシャ悲劇やシェイクスピア劇を経験してきた大竹にとっても、古典は久しぶりとなる。持ちかけたのは、数々の賞を獲得した『ピアフ』などでタッグを組んでいる演出の栗山民也。「普通に劇場で準備してるときに、いきなり、『古典やろうよ』と言われて(笑)。私もずっとまたやりたいなと思っていたので、ぜひという感じでした」。古典劇に惹かれるのは、そこに「演劇の原点がある」と感じるからだ。今回の『フェードル』も同様である。「書かれている台詞の言葉に力があって、愛はとことん愛、憎しみはとことん憎しみ、というふうに中途半端なことがないんです。それだけのエネルギーを持った言葉を発するにはやはりこちらも強くないと。だから演劇の原点だなと想いますし、『フェードル』はとくに、登場人物それぞれが自分の発した言葉に翻弄されていくところが、すごく面白いなと思うんです」。『フェードル』は、17世紀のフランスの劇作家ジャン・ラシーヌが、ギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から題材をとって創り上げた作品。国を出たまま行方不明となっている王(今井清隆)を夫に持ちながら、義理の息子(平岳大)への思慕に狂わんばかりのフェードル。ついにその恋心を告白するも、王が突然帰還し、さらに息子には別に思う娘(門脇麦)がいることがわかり、運命は悲劇へと向かっていく。「改めて、人間って昔も今も何ひとつ変わっていないんだなと思います。たとえば不倫の恋をしてしまうこともそう。それを、“私はもう死んだほうがいい。死ぬの、死ぬの、死ぬの!”というふうに激しく描かれているので、きっと笑えると思うんですね。古典といっても難しい話ではなく、まさに今の私たちと同じ人間の話であって。人間って本当に愚かだなって笑ってもらえればいいなと思います」。演じる側としても古典は「アドレナリンがどんどん出てきて楽しい」ときっぱり。「だから、そのエネルギーを、たとえば闘牛を観て興奮するのと同じような感覚で観てもらえればいいなと(笑)。それぐらいエネルギーが放出されている舞台にしたいと思います」。人間が本来持つ激烈を見せつけられることで、生き方をも揺さぶられるかもしれない。公演は4月8日(土)から30日(日)まで東京・シアターコクーンにて。その後、新潟、愛知、兵庫を巡演。取材・文:大内弓子
2017年02月27日芸人で作家の又吉直樹に密着したNHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」が2月26日(日)今夜21時~NHK総合で放送され、続く23時からは同じくNHK総合で又吉さん初の長編小説をドラマ化した「火花」も放送開始となる。お笑いコンビ「ピース」として活躍しながら、小説家として発表した初の長編「火花」が第153回芥川賞を受賞。大きな話題を呼んだ又吉さん。その後ニュースキャスターなど活動の場を広げてきたが、ついに待望の小説第2作「劇場」が3月7日(火)発売の文芸誌「新潮」4月号(新潮社)に掲載&発表されることになった。単行本253万部、文庫30万部で累計283万部の大ベストセラーとなった「火花」に続く第2作ということで、各界から大きな注目を集める「劇場」だが、本作は原稿用紙300枚という規模の作品となり、内容も恋愛小説になるという。今回NHKでは売れっ子芸人として多忙なスケジュールのなか、限られた執筆時間で魂を削りながら「劇場」を執筆する又吉さんの姿に密着。普段見ることのできない作家としての又吉さんの姿を追うことで、ひとつの作品が生まれるまでの苦闘を映像に記録した。そんな「又吉直樹第二作への苦闘」のオンエア後には、又吉さんの処女作をドラマ化、昨年6月から「NETFLIX」で配信された「火花」が地上波初放送される(全10回)。売れない芸人の徳永は、営業で行った熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と電撃的に出会い、強く惹かれ、弟子入りを申し出る。神谷は天才肌であり、かつ人間味に富んだ人物。神谷は自分の伝記を書くことを条件に、徳永を受け入れるのだった。以降、徳永と神谷は頻繁に会っては酒を酌み交わし、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を彷徨いながら、さまざまな人々と触れ合い、なんでもない、でもキラキラと輝く時間を共有する2人。だが、それぞれの歩みは次第に、そして決定的に異なっていく…。キャストには主人公の若手芸人・徳永役に林遣都、その先輩芸人・神谷役に波岡一喜、同棲相手・真樹役を門脇麦、そのほか好井まさお、村田秀亮、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュンといった顔ぶれがそろった。NHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」は2月26日(日)今夜21時~、ドラマ「火花」は23時~、NHK総合にて放送。(笠緒)
2017年02月26日世界をフィールドに活躍する写真家の石川直樹による初の大規模個展石川直樹「この星の光の地図を写す」が、17年2月26日まで茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催されている。石川直樹は、日本写真協会新人賞や、講談社出版文化賞などの受賞歴を持つ写真家。22歳で北極点から南極点までを人力で蹴破し、23歳では七大陸最高峰の登頂も達成しており、各地を旅しながら人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真作品を発表している。同展では、北極、南極、ヒマラヤ8,000m峰などの極地を撮影した各シリーズを中心に、初期作から最新作までの作品を総合的に紹介。ニュージーランドの原生林を撮影した「THE VOID」や、ポリネシア地域に浮かぶ島々を写した「CORONA」、世界各地の洞窟壁画を巡った「NEW DIMENSION」、日本列島の南北に広がる島々を探索した「ARCHIPELAGO」などの作品が展示される。その他、石川が遠征で使用した装備や、旅先で収集した道具や品物なども展示。初の海外一人旅で訪ねたインドを撮った高校生時代の写真や、熱気球による太平洋横断の挑戦の映像までが展開され、石川の全貌に迫ることのできる機会となっている。さらに、空間構成の一部は、16年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で特別表彰を受賞した日本館出品建築家の一組であるドット・アーキテクツ(dot architects)が担当している。また、17年2月12日には水戸芸術館ACM劇場にて、石川とサウンドデザイナーの森永泰弘が世界各地でそれぞれ撮影・録音した写真と音源を使った初のビジュアル&ディスクジョッキーイベントも行われる予定だ。【イベント情報】石川直樹「この星の光の地図を写す」会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8会期:12月17日~17年2月26日時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)料金:一般800円、団体600円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳保持者は無料休館日:月曜日
2017年01月12日女優の大竹しのぶが29日、東京・渋谷のNHKホールで『第67回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 12月31日19:15~23:45)のリハーサルを行い、本番さながら感情を込めてエディット・ピアフの「愛の賛歌」を熱唱した。紅白に出場するのは今回が初。マイクの前に立っての「お願いします」はいつもの調子だが、ひと度歌い始めると表情が一変。2度の歌唱も感情を振り絞り、目を潤ませながら歌い上げた。リハーサルを終え、報道陣の取材に応じた大竹は「反響があった」と紅白出場が発表された当時の反応を回顧。最初は「なんで私が」という戸惑いもあったが、LINEやメールで69件も祝福の声が届き、「がんばらなくちゃ」という前向きな気持ちに。娘のIMALUは「すごい!」と驚いていたそうだが、元夫・明石家さんまからは連絡がなかったと明かして苦笑いを浮かべ、報道陣の笑いを誘った。また、リハーサル中の心境を聞かれ、「ピアフの気持ちを素直に伝えたい。ただ、そのことだけを」と説明。感極まったことについては、「愛する人が亡くなった時の芝居とリンクします。それでも強く生きていかないといけないという思いで歌いました」「芝居として歌うのか自分として歌うのか分からなくなっちゃった」と打ち明けていた。今年の紅白のテーマは「夢を歌おう」。紅組司会を有村架純、白組司会を嵐の相葉雅紀、総合司会は武田真一アナウンサーが務める。出場歌手は紅組23組、白組23組の合計46組。昨年は紅組が4年ぶりに勝利し、通算成績は紅組30勝、白組36勝。
2016年12月29日SMAPの中居正広が司会を務めるフジテレビ系単発番組『たまっチ!』(30日8:30~9:50)に、長嶋茂雄・王貞治・高橋由伸という新旧巨人監督が共演を果たすことが18日、明らかになった。中居は、9連覇を達成した長嶋・王の"ON時代"や、長嶋監督(当時)のもとで高橋現監督が選手として活躍していた時代など、その頃に選手としてどのような心境だったのかなどを質問。さらに、"二刀流"大谷翔平選手の話題では、長嶋氏が「今度会ったら169、170キロを目指せと言いますよ」とメッセージを送った。また、来シーズンで2年目を迎える高橋監督について、長嶋氏「来年はまってろよ!て感じがあるよ」、王氏も「思い切って爆発するくらいにやってほしい」とエール。高橋監督は「補強していただいた選手たちでどう戦うかはまだこれからですが、うまく使っていけたら。お2人みたいな選手がいてくれたらいいのですが」と来期への決意を語る。中居は、この夢の共演を目の当たりにして「(3人には)もっとテレビに出ていただきたい! こうやって長嶋さん王さん由伸監督の言葉を聞きたい人がたくさんいますので」と、満面で要望していた。聞き手は、中居のほか、元木大介と宮澤智アナウンサー。スタジオには、徳光和夫、篠塚和典、佐藤隆太をゲストに迎える。なお、SMAPは31日の『NHK紅白歌合戦』に出場するか、現時点では未定となっているが、出演しない場合、年内で解散するSMAPのメンバーとしてのテレビ出演は、これが最後となる可能性がある。
2016年12月18日女優の大竹しのぶが24日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた第67回紅白歌合戦(12月31日 19:15~23:45)の出場発表記者会見にビデオメッセージを寄せた。初出場となる大竹は「この世界に入って47年、紅白に初めて出場することになりました。私自身が一番驚いております」とコメント。「歌は大好きで舞台の上でもCDとか、いろいろと歌う機会を与えていただいて、歌で紅白歌合戦に出られるとは本当に夢のような気持ちです」と喜びを表した。大竹は、同番組について「審査員席に座ったことはある」と振り返り、「最初の審査員席に座った時にどちらが勝つと思いますかと聞かれて『どちらでもいいです』と答えた記憶があるんですけど」とエピソードを披露。「みんなが一生懸命歌っている姿を見て、どちらにも勝たせたいというのを間違えて、『どっちでもいいです』と言ったのが18歳の時でした」と、思い出を語った。同局制作部エンターテインメント番組部 矢島良プロデューサーは、大竹の出場理由について、NHKの音楽番組『うたコン』(毎週火曜 19:30~)への出演、歌手・中島みゆきのカバーライブや、舞台『ピアフ』でエディット・ピアフ役として披露した歌の実力などを挙げる。「女優さんとしても素晴らしいし、歌い手としての存在感も素晴らしい」と絶賛した。『第67回NHK紅白歌合戦』出場歌手(五十音順、カッコ内は出場回数)●紅組AI(2)、絢香(8)、E-girls(4)、いきものがかり(9)、石川さゆり(39)、市川由紀乃(初)、宇多田ヒカル(初)、AKB48(9)、大竹しのぶ(初)、欅坂46(初)、香西かおり(19)、坂本冬美(28)、椎名林檎(4)、島津亜矢(3)、高橋真梨子(4)、天童よしみ(21)、西野カナ(7)、乃木坂46(2)、PUFFY(初)、Perfume(9)、松田聖子(20)、水森かおり(14)、miwa(4)●白組嵐(8)、五木ひろし(46)、X JAPAN(7)、関ジャニ∞(5)、桐谷健太(初)、KinKi Kids(初)、郷ひろみ(29)、三代目 J Soul Brothers(5)、THE YELLOW MONKEY(初)、SEKAI NO OWARI(3)、Sexy Zone(4)、TOKIO(23)、AAA(7)、氷川きよし(17)、V6(3)、福田こうへい(3)、福山雅治(9)、星野源(2)、三山ひろし(2)、山内惠介(2)、ゆず(7) 、RADWIMPS(初)、RADIO FISH(初)
2016年11月24日小学館の漫画誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』53号(11月28日発売号)より、第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の同名小説を原作とする新連載『火花』がスタートすることが21日、明らかになった。原作者・又吉のラブコールに応えて『火花』を漫画化するのは、『鈴木先生』などで知られる漫画家・武富健治。又吉は「もともと武富先生のファンだったので楽しみですね」と喜んでいる。そして、「武富先生の漫画は文学を読んでいる感覚で読めるんです」とコメント。「たとえば、『火花』を読んでいない人に『内容話しといたで』と友達から言われたら、そういうことちゃうねんって思うじゃないですか。でもそいつが噺家さんとか喋りのプロやったら、ありがとうございますって思う。『火花』をわかりやすく伝える必要はなくて、漫画版の『火花』という作品として成立してもらいたい」と期待している。さらに、「原作と読み比べてもらってもいいですし、漫画を楽しんだあとに、小説はあんまり読まへんけど試しに読んでみようかなと、手にとってもらってもありがたいですね」と、さまざまな楽しみ方をしてほしいと話している。(C)武富健治・又吉直樹/小学館
2016年11月21日10月26日から1週間、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区では「瀬戸内国際芸術祭」と三越伊勢丹によるコラボレーションエキシビションが開催され、会期中の10月27日には、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏と、ベネッセアートサイト直島や瀬戸内国際芸術祭でも多く作品を残す現代美術家の大竹伸朗氏によるトークイベントが行われた。●2009年の作品、直島銭湯「I湯」について、制作した経緯などを教えてください。大竹:2009年に直島の宮浦港のすぐ傍にオープンした銭湯です。その2年前に福武さんから「銭湯に興味はあるか?」と連絡をいただき、自分が子どもの頃、友だちと銭湯に入り浸っていた思い出があったのでお引き受けしました。以前は駐車場だった場所に、昔から島にあったように見える銭湯を新しく作り、外観だけではなく湯船の中にも作品を埋め込み、タイルやカランのパーツなどもすべてオリジナルで作りました。観光客はもちろん島の人たちも使う銭湯で、直島町の観光協会が運営を委託されています。僕が子どもの頃の銭湯は、地元の人たちの情報交換の場所で、そういう馴染みのある“寄合の地”を作りたいと思い制作しました。大竹伸朗直島銭湯「I湯」(2009)写真:渡邉修●直島銭湯「I湯」の男湯と女湯の境にある象のオブジェや、家プロジェクトの「はいしゃ」の中にある自由の女神像はどこから見つけてきたのでしょうか。大竹:象のオブジェは北海道の定山渓の秘宝館入口にあった物です。直島銭湯「I湯」の制作から遡ること12年前、当時の僕は、敷居が高くておしゃれな現代アート界が毛嫌いする場所、恥だと思うような場所をテーマにして作品を作っていました。当時ベネッセの前身である福武書店から出ていた月刊誌「海燕」から日本をテーマに連載の依頼を受けました。その連載では、そういう現代アート界が見向きもしない、潰れたゴルフ場や廃墟になったラブホテルなどをテーマにすることにし、取材中にその象のオブジェに出会いました。それを見た瞬間にひと目惚れし、いつか手に入れたいと思いました。銭湯を作るからには象は絶対に必要だ、という想いが制作当初からありました。同じく直島にある「はいしゃ」《舌上夢/ボッコン覗》という作品は、かつては歯医者さんだった場所を利用して新たな空間を作り、その中の一部に女神像「女神の自由」を置きました。あの女神像は、地方の国道沿いに忽然と現れる「自由の女神」像とか「サモトラケのニケ」像が以前から不思議で、なぜ日本人はあれを建てるのかなと気になっていたところから始まっています。元は貸しビデオ店の看板か何かに使われていた物でしたが、ある時、急に廃品になると連絡が入り手に入れました。手に入れたもののなかなか出番がなくて、10年くらい作業場脇に放置していましたが、ようやく「はいしゃ」の中に納めることが出来ました。他にも街中に立っているボーリング場の巨大なピンや謎の鉄柱や煙突とかを見るとほしくなるものがあります。昔の建物は、磨りガラス1枚でも今と全然違う。お宝は街のいたるところにあるのに、それを見ようとする価値観がない。新たに物を作らなくたって、解体したビルから持ってきた物だけでも作品は十分に作れると思います。家プロジェクト「はいしゃ」 大竹伸朗 " 舌上夢/ボッコン覗 "写真:鈴木研一●ファッション業界にも大竹さんのファンは多いですが、「ニューシャネル」のTシャツのデザインはどのようにして作られたのでしょうか。大竹:あれは、もともと展覧会に来てくださった方に配るために10分くらいでデザインしたTシャツです。「ニューシャネル」は宇和島にあったスナック名から取ったものです(笑)。日本語のTシャツはダサい、という価値観があったので、逆にダサいTシャツを作ろうと思いました。そんな思いつきのような逆の発想が、無責任に作った物が受け入れられた、という感じですね。美術のプロの人たちが嫌悪感を抱くようなところを突き進めば未知の新しさに行き着くことがあります。欧米で流行っている物を追いかけるより、日本のローカルにある物の中に新たな価値観を見出すことが重要なのです。それには長く時間がかかりますが。●美術館の中ではなく、島でアートを見ることについてどう思われますか?大竹:美術館の中にしか美術作品はないという価値観はもう古いと思っています。街中の煙突とか既にそこにあるものの中にも重要な物はたくさんあるのです。やっぱり日本は、アートに対してマニュアル的な意識が強いので、色々な視点が生まれて来るといいですね。北川:たとえば瀬戸芸を観に島へ行くとしても、パックツアーではなくてマニュアルのない“素”の状態で、海の香りや波の音に触れ、感覚の赴くまま、次に行く場所を決めたらいいと思うのです。僕のおすすめは、女木島にある依田洋一朗さんの「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」というインスタレーション作品。これはマンハッタンの古い映画館を手作りで再現した物なのですが、36席しかない小さな劇場の中で昔の映画を見ること自体が、すごく独特の体験になるはず。ぜひ足を運んで、実物を観て欲しいです。※「シップヤードワークス」(ベネッセハウスミュージアム)、家プロジェクト「はいしゃ」、直島銭湯「I湯」(以上直島)、「針工場」(豊島)は常設展示されています。休館情報等は下記でご確認ください。※「女根/めこん」、「ISLAND THEATRE MEGI」(いずれも女木島)については、芸術祭終了後(2016年11月7日以降)の開館は未定です。下記でご確認ください。前編「北川フラム×大竹伸朗、“瀬戸芸”を通じ出会った両氏の“現代アート界”に対する率直な想い」へ戻る。
2016年11月15日伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区では10月26日から1週間、「瀬戸内国際芸術祭」と三越伊勢丹によるコラボレーションエキシビションが開催され、会期中の10月27日には、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏と、ベネッセアートサイト直島や瀬戸内国際芸術祭でも多く作品を残す現代美術家の大竹伸朗氏によるトークイベントが行われた。会場では、両氏が瀬戸内国際芸術祭の魅力について語り、大竹氏は過去の出展作品の制作秘話を披露。“瀬戸芸”を通じて付き合いが始まった両氏が“現代アート界”に対する率直な想いを打ち明け、和やかながらも熱い一面が垣間見えた時間となった。現代美術家の大竹伸朗氏と瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏●瀬戸内国際芸術祭のテーマ、「海の復権」について教えて下さい。北川:まず、日本全体は海に囲まれていて、他の国とは環境が違うということです。イギリスも島国ですが、日本はさらに暖流と寒流がぶつかるせいで、雨が多く、土が多い。そのおかげで日本の文化は、雨と土と親しむ中から生まれ育まれました。それこそが極東の島国、日本の文化的な面白さ、豊かさだと思うのです。大陸を渡って日本へやってきた民族が、それぞれ辿り着いたところに港を作り、さらに川を伝って文化が作られていく。瀬戸内海もそんなふうに穏やかな海とともに文化が発達してきた土地で、もともとは自由な海、自在な島だったのです。ところが、だんだん文明が発達するにつれて、製錬所が出来て島が荒れ、産業廃棄物が投棄され“隔離された島”のイメージが定着。人口がどんどん減ってしまった。そういう状況はとても残念だし、島の人にとっても展望がなかったのです。直島では福武總一郎氏によりベネッセハウスが建てられ、アートで島を復興させようという動きが生まれ、瀬戸芸を始めるきっかけになりました。私が直島へ初めて来たのは1998年頃、大竹さんの「シップヤードワークス」がすでにありました。●90年代初頭に宇和島へ移住し、アーティスト活動を続けていた大竹伸朗氏。瀬戸内海との出合いには、どのような経緯があったのでしょうか。大竹:今となっては現代アートの本拠地として認知されている直島ですが、僕が初めて直島に足を踏み入れたのは、直島にベネッセハウスが出来た直後でした。宇和島までベネッセの人たちが会いに来て下さって、直島へ出来たばかりの美術館を見に来て欲しいと言われました。正直「島にある美術施設」と聞いてもあまり期待していませんでした。でも、いざ直島へ行ってみたら、美術館は安藤忠雄さんの設計で、僕が高校生の頃に画集でしか見たことのなかったような作品がたくさんありました。ものすごい衝撃を受けましたね。本当に“見たことがない場所だ”と思いました。その後、野外彫刻展(Open Air ’94 Out of Bounds-海景のなかの現代美術展)に声をかけていただき、作品を作るようになりました●最初の作品、直島のビーチに設置された作品「シップヤードワークス」について教えてください。大竹:1990年の東京での個展「シップヤードワークス」展のために宇和島の造船所にあった廃材である船型を使って製作したシップヤードワークスシリーズです。船尾の木型から抜いたものにたくさんの穴を開けたり、船底を立てたり、また船の先端部分等も直島のビーチに設置しました。最初のうちは、漁師さんから漁船が座礁して壊れていると通報が入ったりしたこともありました。当時の島は、手押し車のおばあさんたちが、日向ぼっこしながらおしゃべりする姿がどこでも見られるようなのんびりしたところでした。2001年開催のグループ展「スタンダード」展には「落合商店」という作品を出品しました。それは廃業した雑貨店内にアート作品を同居させた作品だったのですが、3ヶ月の展覧会中、1万人余りの来場があり当時としてはそれは大成功の数字でした。そして数年後には年間20万人もの人たちが現代アートを見に来るようになったのです。ここ数年では、海外の旅行雑誌でも日本で行きたいところベスト20に直島が入るほどになりました。この状況の変化にはびっくりしています。●2016年の新作、豊島の「針工場」について、制作した経緯などを教えてください。大竹:豊島にある廃業したメリヤス針製造工場跡地に作品を作って欲しいと、福武總一郎氏から依頼があったのがきっかけです。それは針工場跡地の中央に宇和島の造船所に30年くらい放置されていた全長約17mの船の木型を置いた作品です。漁船を作る時は船と同寸の木型を作るのですが、船が出来た後は巨大な不要物ですから、造船所内で巨大なゴミ箱としてずっと放置されていたのです。それを作品化して運びました。僕が東京から宇和島へ移住した時、最初に興味を持ったのは造船所の不要物で、造船所に落ちている物は東京にはない物ばかりだったので、これまでにもそれらでたくさんの立体作品を作ってきました。この「針工場」は、夜になると木型内に設置した明かりが床に漏れるようになっています。大竹伸朗「針工場」写真:宮脇慎太郎●2013年の作品、女木島の「女根/めこん」について、制作した経緯などを教えてください。大竹:女木島に唯一ある小学校の中庭を使って作った作品です。ここは過疎の島で休校中の小学校です。最初に女木島に来た時に「植物がワイルドで元気だな」という印象を受けたので、「植物の生命力」とそれを象徴する“根”をテーマに作りました。この赤く立っている物は、宇和島の海岸に流れ着いたブイで、ブイの内側をくり抜いて、女木島に生えていた大きなヤシの木を花瓶のように差したのです。作品を作る際には、学校が休校中のため中庭にあった水道や電気系統用の建物をいじることが出来ず、鉄板で周りを囲ってからタイルを貼り付けたり、ネオン管を大量に取り付けました。南国の植物園のような雰囲気を意識した作品になっています。女根/めこん写真:渡邉修後編「北川フラム×大竹伸朗、銭湯やラブホテル...日本の“ローカル”に見い出す新たな価値観」へ続く。
2016年11月15日俳優・平岳大と門脇麦が大竹しのぶ主演舞台『フェードル』に出演することが25日、わかった。同作はフランスの劇作家ジャン・ラシーヌが、古代ギリシャの三代詩人エウリピデスのギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から題材を得て作り上げた作品。王の妻・フェードル(大竹)が義理の息子・イッポリット(平)に恋してしまったことから起こる悲劇を描く。栗山民也が演出を務める。23日に急逝した俳優の平幹二朗さんの息子である平。「『あの芝居いつかやりたいなあ』と思ってるうちに時間だけが過ぎ去ってしまい、気づくともう自分が対象年齢からはみ出している。そんなことは役者にとって日常茶飯事だ」と持論を語りつつ、「奇跡が起こり、このわたしにも王子の役が舞い込んでくる事がある」と喜びを綴った。そして「しかも母親フェードルは大竹しのぶさんだ。もう死に物狂いでやるしかない」と決意を表した。また「いつか思い切り古典作品に浸りたい、挑戦したいとずっと思っていました」という門脇は、「まさか栗山さん大竹さんはじめとする憧れの方々とご一緒出来るなんて!」と豪華メンバーに驚きの様子。「必死に食らいつきながら、先輩方から色々なことを学び、素敵な舞台になる様全力を尽くします」と熱く語った。同作にはほかに谷田歩、斉藤まりえ、藤井咲有里、キムラ緑子、今井清隆が出演。2017年4月8日~30日、Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。
2016年10月25日伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区では、10月26日から11月1日まで瀬戸内国際芸術祭×三越伊勢丹のコラボレーションエキシビションを開催。瀬戸内海の島々を舞台に繰り広げられる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の空気を、空間装飾、トークイベント、そして現地でしか手に入らないスペシャルグッズとともにお届けする。3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」は、美しい海と島々が育んできた独自の「瀬戸内」文化の保存と発信を目的に始まった国際的な現代アートの芸術祭。瀬戸内海の14の島を会場とし、108日間に渡る会期を通じて、四季折々の景観とアーティストの作品、食や伝統芸能までが堪能できる一大イベントとなっている。今回は出張版「瀬戸内国際芸術祭」として、総合ディレクター北川フラムを迎え、TOKYO解放区でのエキシビションが実現した。TOKYO解放区にはアーティストの山下拓也氏による、某サッカーチームのマスコットキャラクターをモチーフにした空間装飾が設置され、瀬戸内国際芸術祭の会場にいるかのような雰囲気が味わえる。また、26日に開催するトークイベントでは、アートディレクターの北川フラム×盆栽師の平尾成志が「海の復権と瀬戸内国際芸術祭への想い」、「瀬戸内国際芸術祭における盆栽を通じて伝えたいこと」について語る。27日は北川フラム×アーティストの大竹伸朗による海の魅力についてのトークセッションと、大竹氏の「ベネッセアートサイト、瀬戸内国際芸術祭で制作した作品について」をテーマに、31日は絵本作家・美術家の田島征三×シンガー・ボイスアーティストのおおたか静流による「大島にある作品への想い」、「瀬戸内国際芸術祭のイベントを通じて伝えたいこと」を語る予定。トークイベントの観覧は、22日より店頭予約を受け付ける。会場では、大竹伸朗が手掛けたTシャツや直島の地中美術館オリジナルグッズの他、瀬戸内国際芸術祭公式ガイドブック(税込1,400円/発売:現代企画室)、缶バッジ(全14種/各300円)なども特別に販売する。“瀬戸芸”を愛するアーティストたちの言葉や作品に触れ、豊かな自然とアートの力を感じて欲しい。(c) 池田旬也
2016年10月22日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(53)が、16日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)で、『週刊女性』で不倫が報じられた漫画家・浦沢直樹氏(56)についてコメントした。元編集者の50代女性との密会が報じられた浦沢氏。記事ではラブホテルに時間差で出入りしていたことも伝えている。この日ゲスト出演した俳優・高嶋政宏(50)は、浦沢氏と一度食事をしたことがあると言い、「表に出ている人たちは色っぽい話がないとダメ」としながら、「もっといいホテルに……」と口ごもった。松本は高嶋の意見に賛同し、「場所がちょっといただけないかな」「もうちょっといい場所ないか」と指摘。その一方で、「男の人と女の人の年齢を足して100超えている人は許してあげてもいいんじゃないか?」と擁護し、「100超えての恋愛はよくないか?」と投げかけていた。
2016年10月16日『MASTERキートン』『YAWARA!』『20世紀少年』などのヒット作で知られる人気漫画家の浦沢直樹さん(56)が、大手出版社に勤める50代前半の女性と不倫関係にあることを、『週刊女性PRIME』が報じています。浦沢さんには妻と娘、 そして相手女性にも家庭があるということで、W不倫の関係にあるとのこと。2016年の8月から10月にかけて2人が密会するところが目撃されており、時間をずらしてホテルへ入る姿なども捉えられているようです。直撃取材を受けた2人は、交際関係について真っ向から否定。あくまで打ち合わせで会っていたことを強調したということです。芸能界で続出する不倫騒動ですが、人気漫画家である浦沢さんの不倫が報じられたことでさまざまな意見が飛び交っています。●漫画家は作品が面白ければ不倫も許される?NHKのドキュメンタリー番組『浦沢直樹の漫勉』でプレゼンターを務めるなど、テレビ出演もこなす浦沢さんの不倫報道にネット上では、『この不倫ブームはいつまで続くのやら』『まじかよ。W不倫とか最低だな!写真まで撮られてるのにシラを切ろうとするのもなんか嫌だ』『相手女性50代って、もうおばさんじゃん。お金持ってるんだからもう少し若い子と付き合えば良いのに』『個人が叩かれるのはかまわないけど、巻き込まれた家族はたまったもんじゃないよね』『ついに漫画家の不倫までニュースに掲載されるようになったか』『若い人ならまだしも、おじさんおばさんの不倫って見てて気持ち悪い』『作品は好きだけど、次から読むときにこの不倫を思い出しそうで嫌だな』『漫画家は作品が面白ければ問題ナシ!不倫ぐらいで叩かなくてもいいでしょ』『番組降板とかならないよね?あれ好きだったのになー』『むしろ若い子じゃないってところが、浮気じゃなくて本気っぽいよね。生々しくて何とも言えなくなる』など、相手女性の年齢に注目が集まりつつ、漫画家は作品が面白ければ問題ないという見方をする人もいるようです。芸能人ではないものの、コミックの売り上げが累計1億部を突破する人気漫画家だけに注目度は高い様子。不倫は決して褒められたものではありませんが、作品の素晴らしさが変わることはないと言えるのではないでしょうか。【画像出典元リンク】・浦沢直樹_スタジオ・ナッツ公式情報(@urasawa_naoki)(Twitter)/(文/パピマミ編集部)
2016年10月11日アクション時代劇『真田十勇士』の公開直前イベントが9月14日(水)、109シネマズ川崎で行われ、出演する大竹しのぶ(豊臣秀吉の側室・淀殿役)、大島優子(くノ一・火垂役)が出席。十勇士の“推しメン”について、トークを繰り広げた。口八丁手八丁の佐助が仲間たち=十勇士と協力し、実はヘタレだった武将・真田幸村を“真の名武将”に仕立て上げようと奮闘するアクション時代劇。映画の公開&舞台の上演(14年に上演された同名舞台の再演)を同時期に実施する。「やっぱり、松坂さん!」と松坂桃李(霧隠才蔵役)を推す大竹さんは、「カッコいいし、実際にすごくいい子ですし。それにベラベラしゃべらないから…」とさりげなく“お笑い怪獣”の前夫をチクリ。片や、大島さんは「喜怒哀楽が豊かで人間らしい」という理由で、主演の中村勘九郎(猿飛佐助役)を挙げたが、すかさず大竹さんは「でも、火垂は才蔵が好きなんでしょ?三角関係になっちゃうよ」とツッコミを入れていた。現場ではメガホンをとる堤幸彦監督のこだわりに驚かされたそうで、大竹さんは「絵コンテも『これ、おかしいんじゃない?』というくらい細かくて、合戦のシーンはみんな大変だったはず。私はずっとお城にいたから、苦労がなくて」と申し訳なさそうな表情。一方、「SPEC」シリーズや「ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~」で堤監督とタッグを組んでいる大島さんは、「堤監督、よくやるなあーって(笑)。時代劇ということもあって、セットにすごくお金がかかっていて、本当にすごいです。とても見応えがある」と感嘆の声。アクションにも挑戦し「すごく寒い時期に、すごく寒い場所での撮影でしたが、忍者役なので軽装で、着こむこともできず大変でした」とふり返った。『真田十勇士』は9月22日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日女優の大竹しのぶが、きょう23日に放送される関西テレビ・フジテレビ系バラエティ番組『ニッポンのぞき見太郎』(毎週火曜21:00~21:54)で、前夫・明石家さんまから受けたサプライズを明かす。今回の放送は「我が家の問題のぞき見SP」と題し、家族に関する悩みについて全国1万5,000人にアンケート調査を実施。「夫がサプライズをしてくれなくなったことに対する悩み」の話題では、藤本と安めぐみが自らの体験談を紹介。ロマンチックなサプライズに、小原正子は「男の芸人さんって頑張る人が多い。だから、美人で自分よりランクが上の人と結婚する」と見解を述べる。そんな中、大竹は「サプライズは何歳になってもうれしい」と話し、前夫であるさんまにしてもらったサプライズなど、衝撃の事実が明かしていく。この日の番組では、77歳のおじいさんが、結婚50周年を記念して初めてサプライズに挑む姿に密着。また、夏休みも毎日働くお父さんに、子供たちがサプライズを仕掛ける企画の第2弾も放送する。
2016年08月23日女優の大竹しのぶが8月1日(月)、都内で行われた主演作『後妻業の女』の完成披露試写会に出席。遺産目当ての“魔性の後妻”を演じ「皆さんからピッタリと言われますが、全く嬉しくありません!」と適役だと絶賛する声に対し、笑顔で不服を申し立てていた。死期が迫った裕福な独身男性に近づき、妻の座を手にし、死後の財産までも奪う“後妻業”を営む小夜子(大竹さん)と、彼女にターゲットを紹介し、裏で操る結婚相談所所長の柏木。そんな2人の悪事を、遺族や裏社会の探偵が暴き出そうとするが…。直木賞作家の黒川博行によるベストセラー小説「後妻業」を映画化。舞台挨拶には大竹さんをはじめ、豊川悦司、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、永瀬正敏、尾野真千子、水川あさみ、風間俊介、鶴橋康夫監督が出席した。大竹さんの本音とは裏腹に、“相棒”柏木を演じる豊川さんも「この役は大竹さんしかいないと確信した」と太鼓判。ラブシーンを演じる鶴瓶さんは「キスのシーンで、この人(大竹さん)歯をグーッとして、全然キスさせてくれないんですよ」と裏話を明かした。また、大竹さんと尾野さんは劇中で壮絶なバトルを繰り広げており、「ビンタが入った瞬間、『良し決まった』と思いましたね」(大竹さん)、「お尻を蹴られることなんて、なかなかないですし」(尾野さん)。さらに尾野さんが「くそばばあ!」と大竹さんを罵るシーンもあり、「あのときは、我を忘れていたよね」(大竹さん)、「この場を借りて、お詫びします」(尾野さん)と“和解”していた。また、この日は津川さん&鶴橋監督の“76歳コンビ”が大暴走!津川さんが自身が演じる役柄の顛末を上映前の観客に明かしたかと思えば、鶴橋監督にいたってはラストシーンをしゃべってしまう無双ぶりで、鶴瓶さんがマイクを奪い取る場面もあった。『後妻業の女』は8月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月01日大竹しのぶや豊川悦司ら豪華キャストが集結する映画『後妻業の女』。この度、本作映画公開を記念して、8月20日(土)より「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にて、漫画連載されることが決定した。婚活大国ニッポンにおいて、現在結婚相談所は全国に約4,000社、利用者は60万人と言われている。長寿化、核家族化に伴い結婚観は変化し、年金制度改革による熟年離婚件数は急増。65歳以上の1人暮らしは約600万人。65歳以上の男性の5人に1人、女性の2人に1人が独身という昨今、熟年婚活の倍増に目を付けて、金持ち男の後妻に入り財産を奪うのが“後妻業の女”。本作は、そんな後妻業の女をテーマにした、直木賞作家・黒川博行による小説「後妻業」を原作に、ドラマや映画で多くの社会派作品を手掛けてきた名匠・鶴橋康夫が監督を務め映画化した。キャストには、金持ち男をだます主人公・小夜子を演じる大竹さん、小夜子と共に老人をだます結婚相談所所長・柏木役の豊川さん、小夜子のターゲットとなる不動産王・舟山役に笑福亭鶴瓶。そのほか、永瀬正敏、尾野真千子、風間俊介、津川雅彦ら豪華俳優陣が集結している。今回漫画化を担当するのは、読者の心を抉る描写の中に滲む人間賛歌のストーリーを紡ぎあげることで定評のある村上たかし。村上氏といえば、祖父と孫娘の日常を描いた4コマ漫画「ぱじ」で第4回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞、「漫画アクション」(双葉社)誌上で自身初のストーリー作品である「星守る犬」を発表し、54万部を超えるセールスを記録している。また「星守る犬」は、「書店員が薦める一冊」として話題となり、西田敏行を主演に迎えて映画化もされている人気作となっている。村上氏が小説や映画のコミカライズを手掛けるのは今回が初の試み。映画プロデューサーの臼井央は今回のコミカライズにあたって村上氏が決まった経緯として、「関西弁によるつばぜり合いで構成されていく話なので、作者が関西出身という点はできれば外したくない。その中で人間喜劇を描ける方なら尚良いですが…、と小学館さんにお願いしたところ、これ以上ない方に筆をとって頂けることになりました」とコメントしている。『後妻業の女』は8月27日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月27日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、27日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007』(毎週月曜22:00~23:00)で、芥川賞を受賞した小説『火花』に続く2作目について、「年内には完成させたい」と語った。相方の綾部祐二とともに出演した又吉。くりぃむしちゅーの上田晋也から「次の目標はなんなの? また賞とりたいという目標があるの?」と聞かれると、「賞というよりは、またちゃんと書いて…。せっかく賞をいただいたので、このまま何も書かずにっていうのはさすがによくないと思うので」と話した。上田が「芥川賞とると次の作品も大変だろうな。2作目コケるわけにもっていうプレッシャーもあるだろうし」と言うと、又吉は「やっぱりプレッシャーはありますね」と打ち明け、「できるだけ早く書きたい」と吐露。「今書いてます。年内には完成させたい」とめどを明かした。また、又吉は「綾部さんが横からいろいろ言ってくる」と言い、「60代くらいのマダムと知り合うっていう設定はどうかな」などと意見してくると苦笑。上田は「先生は官能小説書いてらっしゃるわけじゃないから」と突っ込み、有田哲平が「それは綾部が書けばいい」と提案すると、上田も同調し、「ノンフィクションでいっぱいかけるだろ」と熟女好きで知られる綾部をいじった。
2016年06月27日お笑いコンビ・さまぁ~ずの大竹一樹(48)が、23日深夜に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『さまぁ~ず×さまぁ~ず』(毎週木曜26:21~)で、緊急入院をめぐる騒動の全貌を語った。5月下旬に緊急入院し、翌日行われたテレビ東京『モヤモヤさまぁ~ず2』のロケを初めて欠席した大竹。この日の『さまぁ~ず×さまぁ~ず』で大竹は、「昨日の朝退院し、今日こうしてやってまいりました」と退院を報告し、「入院したのは2日くらい」と明かした。2児の父である大竹は、仕事が休みだった日に昨年9月に誕生した次男が高熱を出し、1人で看病することに。夕方頃に次男は復活してきたが、動き回る次男をフォローしていたら自分の足が痛くなってきたという。寝る時には激痛で足が動かなくなり、悪寒も感じるほど体調が悪化。「ハウハウだし汗だし痛いし、骨のがんだなと。こんな痛くて寒すぎたら死ぬんだな」と思い、知り合いの医者に電話し、「先生のところに行かせてください。ただ、今から行くわけにはいきません。朝、家族のことを全部やってからでないと行けないので」と伝えたという。翌朝、「ハウハウしながら」子供の世話など役目を果たしてから病院へ。血液検査やCTでも原因がわからなかったが、MRIで筋膜炎であることが判明し入院することに。先生から「菌が全身に回ったら、マックス最高に悪い状態を考えたら死ぬ可能性がある」と言われ、「死ぬの!?」と衝撃を受けたという。また、「明日が仕事だということで、申し訳ない気持ちでハウハウになった」とその時の心境を明かした。病院には、マネージャーと妻でフジテレビアナウンサーの中村仁美が駆けつけ、マネージャーとは翌日以降の仕事について打ち合わせ。中村アナは、夫のピンチにも関わらず「大げさなんじゃないの」「おじいさん!?」「写真撮っちゃお!」などと病人イジリをしてきたという。大爆笑の相方・三村マサカズは「大竹のかみさんからうちのかみさんに『主人が仕事休むみたいでご迷惑おかけします』って連絡がきて、お前の車いすの写真とか送られてきた」と告白。その写真が番組で紹介された。三村はまた、大竹が中村アナに「ママちゃん待ちだよ」と電話で話していたことをマネージャーから聞いたと暴露。動揺する大竹に、「ママに"ちゃん"つけたって笑ってた」と爆笑しながら続けた。そして、「飲み薬とかやりますから」と言って早めに退院させてもらったという大竹が、「かみさんに1日早く退院できることになったと言ったら、『えっ帰ってくるの? 明日でもよかったんですけど』って言ってんのよ」と話すと、三村は「ママちゃんが?」とイジり再び爆笑。大竹は「ママちゃんじゃない!」とツッコんだ。
2016年06月24日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。■『SO X TN: #1』大竹伸朗愛媛県宇和島市を拠点に、絵画、写真、立体、コラージュや音楽パフォーマンスなど多彩な表現を展開している大竹伸朗は、現代美術の中でも最も重要な作家の1人。『SO X TN』とは、東京・東麻布のギャラリーTake Ninagawaが企画開催した大竹伸朗の個展やフェアなどの際に刊行しているカタログの総称で、08年に開催された最初の展覧会である3部シリーズを除く、全ての個展プロジェクトが収録されている。5月には、新たな2タイトル「時憶」と「網膜」が加わり、計6タイトルのカタログがラインアップされる。そして、これらのカタログを集積するコンテイナーの役割を果たすバインダー形式の作品が『SO X TN: #1』である。1点ごとに大竹によって制作される、絵画でもあり、彫刻でもある、重厚、膜厚な大竹伸朗ならではのユニークピースとなっている。5月15日からNADiff Galleryで開催される展覧会、大竹伸朗「SO X TN: #1」と、東京・東麻布にあるギャラリーTake Ninagawaで同時開催の大竹伸朗「時憶」も必見。【書籍情報】『SO X TN: #1』著者:大竹伸朗デザイン:Edit.35(小関学)発刊:Take NinagawaA4サイズ用 2穴リングファイル/310×240×40mm/作家手書きナンバー発売日:2016年5月14日価格:3万5,000円(※250部限定)【展覧会情報】大竹伸朗「SO X TN: #1」会場:NADiff Gallery住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T地下1階会期:5月15日~6月26日時間:12:00~20:00定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)協力:Take Ninagawa入場無料【同時開催展覧会情報】大竹伸朗「時憶」会場:Take Ninagawa住所:東京都港区東麻布 2-12-4 信栄ビル1階会期:5月14日~6月30日時間:11:00~19:00定休日:日・月曜日、祝日
2016年05月19日市村正親と大竹しのぶ。日本の舞台俳優として最強のコンビで上演されたブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド』が、4度目の上演を果たす。作品は、18世紀末のロンドンに実在したという恐怖の理髪師をモデルに描く、痛快だが哀しい復讐の物語。音楽は、現代ミュージカルの巨星スティ-ヴン・ソンドハイム。この作品は演出の宮本亜門が「一番好きなソンドハイム・ミュージカル」であり、大竹しのぶも「独特の音楽の世界がクセになる感じで、ずうっとやりたいぐらい楽しい!」と、今回の再演を喜ぶ。大竹を直撃、作品の魅力と意気込みを聞いた。ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報物語は衝撃的だ。無実の罪で流刑となり、脱獄してロンドンに戻った理髪師がスウィーニー・トッド(市村)と名乗り、元の店の階下でパイ屋を営む昔なじみのミセス・ラヴェット(大竹)と手を組んで、復讐を始める。正体を知る人間を次々とカミソリで首を切って殺し、死体は人間ミンチにしてパイ屋へ。ロンドン一まずいと評判のパイ屋は肉不足を解消、かくして行列のできる店に!独特のソンドハイムの音楽のなか、舞台セットを立体遊戯具のように巧みに使う演出。大竹はこの作品の魅力を「音楽が素晴らしいです。最初は、この音、間違ってるんじゃないの?と思うような音楽ですけど、音が全部計算されていて、深い。表面ではすごくきれいなバラードを歌いながら、その下では不気味な音が鳴っていたり。とても難しい音を出さなくちゃいけなくて大変でしたけど、だんだんおもしろくなってくるんです」。物語と役柄については「すっごく恐ろしい話を笑いながら楽しくやるところが魅力的。『殺しちゃいましょっ』って、恐ろしいことを笑顔で歌って(笑)。怖い話ですけど、楽しいんです。ミセス・ラヴェットは最初からスウィーニーを『好き好き』と思っていて、好きよ、楽しいわ、お金いっぱい、ハッピー!みたいな感じ(笑)。ドキドキして、最後はそんなぁ!!って(笑)」。2007年の初演では、ミュージカルはほとんど初めてながらこの作品に挑戦した。4度目となる今回は「もっと歌がうまくなりたい。芝居でしゃべるように歌うには、すごい技術がいるので、私、ほんとに頑張らなくちゃ。これまで観ていただいた方には、ソンドハイムの音楽を、さらにパワーアップしてお届けしたい。初めてご覧になる方には、これがミュージカルだったと思ってもらえるようなワクワク感を渡したいと思っています」。初回から大阪公演の会場はシアターBRAVA!。「劇場の思い出は、やはりここで何度も公演した『スウィーニー・トッド』が一番多いです」と語る大竹の想いを乗せ、これを最後の演劇公演としてシアターBRAVA!は5月末に閉館する。公演は、5月13日(金)から15日まで大阪・シアターBRAVA!、5月20日(金)から22日(日)まで愛知・愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2016年05月13日現代美術家の大竹伸朗が、15年から連続刊行しているカタログシリーズ『SO X TN』から新たに2タイトルを発売。あわせてこれまでのカタログを集積する『SO X TN: #1』も限定250部で発売し、5月15日から6月26日まで東京・渋谷のNADiff a /p/a/r/tでこれを記念した展覧会「SO X TN: #1」を開催する。『SO X TN』は、大竹伸朗の展覧会やフェアなどのプロジェクトが行われる度に、東京・東麻布のギャラリー・Take Ninagawaが販売してきたカタログシリーズ。08年に開催された一番最初の展覧会である3部シリーズ『貼、貼貼、貼貼貼』を除くすべての個展プロジェクトが収録されている。5月には、これまでの4種に、新たに『時憶』と『網膜』の2タイトルが加わり、計6タイトルのカタログがラインアップ。これらのカタログを集積する『SO X TN: #1』も限定250部で発売される。なお、見返し部分には大竹伸朗手書きの限定ナンバー入り。今回開催される展示会では、この『SO X TN: #1』の豊富なバリエーションの中から約100点を展示販売。絵画でもあり、彫刻でもある、重厚、膜厚な大竹伸朗ならではのユニークなピースの数々が展開される。5月15日の18時30分から20時までは、トークイベント「大竹伸朗を囲む初夏の夕べ」も開催。5月14日から6月30日までは、Take Ninagawaにて展覧会『時憶』も同時開催される。また、『SO X TN: #1』の購入者には、慶応義塾大学アート・センター企画のShow-Case Project No.3として大竹伸朗が個展を開催した際に制作された、他で手に入らない未販売のカタログ『時憶 / フィードバック』をプレゼント。デザインは同カタログシリーズと同様、Edit.35の小関学が手掛けた。【展覧会情報】「SO X TN: #1」会場:NADiff a /p/a/r/t住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4期間:5月15日~6月26日定休日:月曜日【書籍情報】『SO X TN: #1』著者:大竹伸朗310×240×40発刊:2016年価格:3万5,000円
2016年05月01日現代ミュージカルの巨星、スティーヴン・ソンドハイムの傑作を宮本亜門が演出。市村正親、大竹しのぶという名優の主演で、2007年、2011年、2013年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』が、4度めの幕を開ける!ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報18世紀末のロンドン、高名な判事に妻子を奪われ、無実の罪を着せられた理髪師が、脱獄をし、名をスウィーニー・トッドと変え、復讐の機会を狙う。その協力者となるのが、ロンドン一まずいと悪評のパイ屋のおかみ、ミセス・ラヴェットだ。トッドの企みを隠しながら、パイ屋も繁盛をする。そのためにふたりが考えだした、とんでもない作戦とは…!?ロンドンに実在したと言われる理髪師に扮するのは、市村正親。「またこの複雑でおもしろい作品で、ソンドハイムの音楽に身を委ねることができる。役者冥利に尽きますね」と、うれしそうに語る。大ベテランの市村も、初演時には、独特の変化の多い曲に苦労したのだとか。「非常に難しいのに、やっているうちに心地よくなる。多彩な変化が、ドラマチックな物語を表していて、まさにソンドハイムのミラクルが体感できる作品なんです」。トッドの残酷な運命を予感させるように、不安げなメロディで幕が開き、物語はスリリングに展開する。血なまぐさいトッドの企みを、ブラックジョークへと変え、コミカルな笑いで盛り上げるのがラヴェット役の大竹しのぶだ。「しのぶちゃんあっての『スウィーニー・トッド』」と市村が言うように、大竹のおかみぶりは、豪快でお茶目。憎しみの炎をたぎらせる市村のトッドと絶品のコンビで、観客をぐいぐいと引っ張っていく。ふたりがカミソリと鉈を手に歌い上げるシーンは、恐ろしくもおかしく、盛り上がりどころのひとつだ。恐怖と笑いが交錯する物語は、ハラハラドキドキの連続で目が離せないと市村。「特に2幕の後半はスピーディで見事です。あり得ない話だけどリアリティもあって、このハラハラドキドキ感は観る甲斐ありですよ」。宮本演出のもと、市村、大竹の巧みなタッグに見事なアンサンブルを添えるのが武田真治、芳本美代子、田代万里生、斉藤暁、安崎求ら個性派の共演者たち。いずれも本作品の出演経験者で、「芝居も歌も確実に深まっています。みんな音符に追われるのではなく、物語の中で生きている感じ」。2007年から10年が経ち、市村はふたりの子どもを持つ父親に。「僕自身も父になって、トッドの妻子を思う気持ちがリアルに体感できるようになりました。トッドは頭では妻と娘を思いながら、手ではすごく残忍なことをやっている。その二面性でお客様がジレンマに陥って、よりハラハラドキドキするような舞台にしたい。今回がファイナルだと思って、悔いのないよう、そしてお客様が喜んで下さるよう、精一杯つとめます」。東京公演は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて上演。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:大西美貴
2016年04月07日市村正親と大竹しのぶがW主演、宮本亜門が演出を手掛けるブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』の公開稽古が行われた。2007年、2011年、2013年と3度にわたり、市村と大竹がW主演を務めてきた本作だが、今回の2016年度版がこのコンビでは最後となることが市村の口から発表された。ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』チケット情報本作は18世紀のロンドンに実在したという恐怖の理髪師をモデルにした、痛快で悲しい復讐のストーリー。妻と娘と共に幸せに暮らしていた理髪師ベンジャミン・バーカー(市村)は、ある日、妻を横恋慕する判事ターピン(安崎求)に無実の罪を着せられ、流刑に処せられる。15年後、街に戻った彼は、かつての自分の店の1階で今もパイ屋を営むラヴェット夫人(大竹)から、妻が狂死し、娘はターピンの養女になっていることを知らされる。怒りに燃える彼は「スウィーニー・トッド」と名乗り、再び理髪店を開店。ターピンへの復讐の機会を狙いながら、彼の正体を知る人間を次々と殺し、その肉を使ってラヴェット夫人はパイを焼く――。公開稽古で披露されたのは、オープニング曲の『スウィーニー・トッドのバラード』。亡霊たちが「スウィーニー・トッド」とは何者かを歌うナンバーで、その圧倒的なステージに稽古場は一気に不穏な空気に包まれた。公開稽古後の囲み取材には、市村、大竹、宮本が出席。市村が「僕としのぶさんの『スウィーニー・トッド』はファイナルです。うぅ」と泣きまねすると、すかさず宮本が「前回もファイナルって言ってた気がしたけど」とツッコミ。市村は「今回は本当のファイナルです」と断言した。宮本は「ふたりの人生のすごみが役に入り込んできて、だから毎回唸るような作品の濃さになっていく。このふたりが最後っていうのは演出家としても悔しいですよね」と悔やんだ。市村「ドラマはちょっと強烈だけども痛快な爽快感がある話です。亜門ちゃんの演出で、僕としのぶさんとカンパニーで、最高のものをお見せしたい」大竹「音楽も素晴らしいし、怖いだけじゃなくてワクワクして笑えるところもある楽しい作品。劇場という空間の中で、違う世界に連れてってもらえると思います」宮本「大人しかできない、本物が観たい人に観てほしいミュージカルです。特にこのふたりのコンビはこれが最後なので、演劇ファン、ミュージカルファン、映画ファン、劇場に行ったことない人にも必ず観てほしい。すごい瞬間をお届けできると思います」ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:中川實穗
2016年04月06日漫画家の創作現場に密着し、作品が生まれる貴重な瞬間を見せてくれるテレビ番組『漫勉』。超人気漫画家たちの創作過程のVTRを見ながら、漫画家自身が浦沢直樹さんと共にオーディオコメンタリーのように語り合う。企画の発案者である浦沢さんに話を聞いた。「漫画の本当の凄みを伝えたい」という長年の思いを形にした。「日本は、週刊の漫画雑誌がある、他に類を見ない国。膨大なページ数の連載漫画が、毎週滞りなく読者の手元に届けられる。あまりに身近だからか、漫画ってどこか軽んじられていて、パラパラ見られてはポイッと捨てられる存在。そういうふうに消費されてありがたいんだけど、一方で『みんな、漫画のこと本当にわかってるのかな?』という気持ちもずっとあったんです。僕は、子供の頃から漫画を描いてきたから、漫画家の目の前で起きていることを想像して、作品を深いところで味わって楽しめてきた。みなさんにも創作の瞬間を映像で見てもらえば、どれだけ芳醇な文化に浸かっていたのか知ってもらえて、漫画の楽しみ方が増えるんじゃないかと思ったんです」浦沢さんは連載を抱えながらもキャスティングに始まり、撮影、台本チェック、ナレーション録り、音楽、編集など―すべてに力を注ぐ。「これまでの漫画に関するテレビ出演では、0から一生懸命伝えようとしても、1にも届かず終わっていたんです。その体験から、番組をつくるには制作から携わらないとダメだということがわかった。でも、民放各局に企画を提案したけどダメだったらしいです。地でエンタメとして成立しないと。だけど、漫画が立ち上がる過程の面白さがいざ放映されたら『ウチでやりたかった』と皆さん言っていたそうです」一連の番組作りでいちばんネックなのは人選だ。「漫画家は顔出しNGの人が多いんです。なので、顔をその漫画家さんの作品のキャラクターで隠したりして顔を出さなくても成立する回を実現させてみたいですね。登場した方々のあまりに凄い仕事ぶりに心折れる人もいたそうですが、一方で、漫画家に限らず多くの人から『漫勉を見るとやる気になる』『自分も頑張ろう』という声があがったのがうれしかったですね」番組を見るほど伝わる、画家の試行錯誤と創造力、情熱。しかし創作過程をつまびらかにすることへの怖さはないのだろうか?「僕も、他の漫画家さんの技に驚いてますし、影響もうけます。いいところはどんどん参考にしてほしい。でもね、本当に大事なところは、盗もうとしてもなかなか盗めるものじゃないですからね」◇東村アキコさんは、ペンが速いといわれる浦沢さんも驚く執筆スピード。下描きなしでペンを走らせることも。納得いくまで描き直す妥協しない姿勢は、職種を問わず学びたい。◇デジタル処理した写真をベースに、手で細かく背景を描き込む浅野いにおさん。アナログ的作業を加えることで「読者が入ってくる隙を作っている」と浦沢さんは鋭く指摘。◇うらさわ・なおき1960年、東京都生まれ。代表作に『YAWARA!』『20世紀少年』など。現在『BILLYBAT 』(ストーリー共同制作・長崎尚志)を『モーニング』にて連載中。世田谷文学館で初の個展「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」を開催中(~3/31)。ミュージシャンとしての顔も持ち、アルバム『漫音』を2月に発表したばかり。※『anan』2016年3月9日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子
2016年03月08日著書「火花」が第153回芥川龍之介賞を受賞した又吉直樹が、このたび新たにZEROキャスターに加わることが明らかとなった。「ZERO(原点)にかえって、はじめる」「世の中の様々なことをZEROから考え直してみる」をテーマとして掲げる同番組。すでに嵐の櫻井翔や、桐谷美玲らが毎週ZEROキャスターとして活躍しているが、今後、又吉さんは月1回程度のペースで、ZEROに出演することとなる。又吉さんが自ら取材し伝えるのは、「働く」こと。驚きの「職場」、一流の「職人」、最高の「技術」…。さまざまな形で「働く現場」を切り取っていく。又吉さんは東日本大震災5年のテーマで、3月にもZEROに出演予定だが、自身のコーナーへの初回出演は4月28日(木)を予定している。このたびの起用にあたり、又吉さんは「今、日本や世界で起きていることに敏感でありたいです。あらゆる問題に対して簡単に答えを決めず、迷い、悩み、考え抜きたいと思います」と意気込みのコメントを寄せた。また、ZEROのテーマ曲も4月4日(月)から生まれ変わることに!宇多田ヒカルが新たに書き下ろした楽曲が使用されるという。さまざまな分野で才能を見せる又吉さんの、キャスターとしての活躍にも期待したい。「NEWSZERO」は毎週月~木曜23時~放送、毎週金曜23時30分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月04日