毎年、800万トンものプラスチックが海に捨てられていることをご存知でしたか?ワシントン・ポストのエラへ・イゼード氏が明らかにした新たな統計データによって、海鳥の90%がなんらかのプラスチックを摂取していることが判明したのです。とても考えさせられる数値ではないでしょうか?そこで今回は『Smithsonian』の記事を参考に、プラスチックを食べてしまう海の動物についてまとめました。■いま海鳥の90%がプラスチック片を摂取プラスチックの汚染物質は、海洋生物に多大な影響を与えます。海鳥135種を対象に分析したオーストラリアの研究者の協力もあり、新たな事実が判明しました。1962年から2012年では、平均して海鳥の内臓の29%にプラスチック断片があったことがわかったのです。そして、研究された種の60%においては、こうしたプラスチックが体内の深部にまで入り込んでいるといいます。問題は悪化の一途をたどっています。現在では、海鳥の90%がプラスチックを摂取してしまっていると推定されているのです。2050年にはさらに深刻化し、99%にまで上昇するのではないかといわれています。これまでタスマン海は、海鳥にとって安全な場所だと思われていました。太平洋ゴミベルト(北太平洋の中央に位置。浮遊したプラスチックなどの破片が異常に集中している海域)から遠く離れていることがその理由です。しかし、最近ではむしろタスマン海こそが海鳥にとって危険な場所であることがわかりました。タスマン海は海鳥の多様性に富んでおり、種によってはペットボトルのキャップやビニール袋を食物と間違えることが多いのです。■人工ごみの危険は海の動物全体に及ぶ海鳥だけではなく、危険は海の動物全体に及んでいます。レジ袋を飲み込んで死亡したウミガメ、胃にプラスチックをつまらせて死んでしまったイルカもいます。人間にとっては小さな破片にも思えるようなプラスチックごみでも、動物たちにとっては危険のかたまりでしかありません。生物によっては、人工のごみとエサの区別ができずに誤飲している場合もあります。誤飲・誤食を繰り返すと、ごみが胃などの消化器にたまり続けます。遂にはエサを食べることができなくなり、死んでしまうこともあるのです。■まずはごみのリサイクル意識を高く持とうどうしたら、プラスチックなどの異物を誤飲してしまう海鳥を減らすことができるのでしょうか。まず大切なのは、プラスチックが海に流出してしまわないよう、私たちが高いリサイクル意識を持つこと。再利用して、プラスチック汚染物質の排出を止めましょう。自治体が住民と協力して、もっとも徹底した廃棄物管理に取り組めば、こうした悲劇は減らすことができるでしょう。たとえば、包装を減らすことや、使い捨てのプラスチックの禁止、追加料金を徴収するなど、方法はいくらでもあります。私たちが生活している陸から遠く離れた海で、動物たちが苦しんでいるかもしれません。いま手にとっているプラスチック製品をどう処分し、そしてこれから先になにを選ぶかは、私たちの良心次第なのです。(文/スケルトンワークス)【参考】※90 Percent of Seabirds Have Eaten Plastic-Smithsonian
2015年09月24日Amazon.co.jpは、同サイトの「おもちゃ&ホビーストア」に、フィギュア造形作家「BOME」氏の特集ページを開設した。これにともない、同氏が所属する海洋堂がAmazonマーケットプレイスに出品し、『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』を同ページ内にて販売する。販売開始は9月10日の正午。価格は86万4,000円(送料別)。Amazon.co.jpの同特集ページでは、30年にわたる造形作家としての活動によって「美少女フィギュア」というジャンルを確立させ、国際的に活躍するBOME(ボーメ)氏が原型制作を手掛けたフィギュア約30点が紹介されている。今回、Amazonマーケットプレイスにて海洋堂が販売する『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』は、原型製作、パーツ整形、塗装までをBOME氏がひとりで行った、「レプリカではない本物」のBOME作品。作業工程の非効率さやBOME氏の人件費などから逆算した結果、「1体 86万4,000円」という価格設定になったということだ。なお、BOME氏は、模型業界では造形物の精巧さや造形センスで世界屈指の水準を誇る、「海洋堂」所属の造形作家。ガレージキットの創世記より造形スタッフとして活躍。80年代、矛盾の多いアニメ絵(2D)の美少女キャラを、元絵のイメージや魅力を損なわずに立体(3D)化するノウハウを構築し、美少女フィギュアというジャンルを確立させた。また「塗装」のテクニックを多数発明し、フィギュアを普及させた立役者としても知られる。1998年にニューヨ ークのアートギャラリー「フィーチャー・インク」にて個人フィギュア作品展を実現。2001年にはカルティエ現代美術財団(パリ)の企画展「un art populaire」にアーティストとして招聘されるなど、ホビー・フィギュア業界にとどまらずアートシーンにまで拡大している。
2015年09月04日クラブツーリズムはこのほど、9月26日・27日に日帰りで実施する『「終活フェスタ2015in 東京」と海洋散骨を体験する日帰りバスツアー』の販売を開始した。同社では、自分らしい人生のエンディングを考えることで、終活に関する不安を解消するだけではなく、これからの人生を考えるきっかけになるように、「大人の終活(講座・ツアー)」を実施している。このほど発売した同ツアーは、2日間にわたって行われる日本最大級の終活イベント「終活フェスタ2015in 東京」に参加できる日帰りバスツアー。「終活フェスタ2015in 東京」は、今年で3年目を迎える終活イベントで、昨年は来場者が2日間で3,000名を超えるなど大盛況であったという。今年は規模を拡大し、大田区産業プラザPio(大田区南蒲田)の1,600平方メートルの展示場で行う。会場では好評のパネルディスカッションのほか、終活カウンセラーによる相談会を予定している。約40社の企業がブースを出展し、ひつぎの入館体験やiPadを使った自分史作りの講座、脳年齢測定など体験型イベントも用意する。イベントの後は東京湾に移動し、海洋散骨の模擬体験も行う。終活初心者には「エンディングノート」をプレゼント。バスの移動中は、終活カウンセラーによる終活入門セミナーを実施する。旅行代金は1人税込2,980円(昼食弁当付)。申し込みは、クラブツーリズム公式サイトで受け付けている。
2015年08月11日大日本印刷(DNP)は7月31日、金属とプラスチックなどの異なる素材を接着できるフィルム2種を開発したと発表した。今回、開発したのは「DNP熱溶着フィルム」と「DNP粘接着フィルム」の2種類で、7月より量産を開始する。「DNP熱溶着フィルム」は電子機器や事務機器などに広く使用されているオレフィン系樹脂と金属の接着に適しており、DNPが製造しているリチウムイオン電池のバッテリーパウチで樹脂層と金属の接着で使用実績があるという。熱で溶着する樹脂をフィルム状にしたもので、通常温度では固形化しているため、接着剤のはみ出しによるべたつきを防ぎ、残留溶剤やガスの発生を軽減することができる。一方の「DNP粘接着フィルム」は耐熱性に優れ温度変化が激しい環境でも性能の劣化が少なく、また接着強度が高いため、自動車や飛行機などに採用されている炭素繊維強化プラスチックと金属の接着に適している。熱で接着するタイプのほか、熱に弱い素材向けに、紫外線などの光で硬化するタイプが用意されている。同社は今後、両製品を電子機器や事務機器、産業機器メーカーなどを中心に販売し、2018年に50億円の売り上げを目指すとしている。
2015年07月31日アディダスが、海洋環境保護に取り組むパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(Parley for the Oceans)とのパートナーシップを記念したコンセプトシューズを発表した。6月29日、国連本部では専門家や科学者、起業家やクリエイターを集めて海洋をとりまく現状などについて語り合うイベントが行われた。その中でアディダスは、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズとのコラボレーションをきっかけに誕生したユニークな試作品を披露。海洋廃棄物や違法に設置された深海の刺し網より回収・再利用した糸と繊維のみで100%作られた世界初のシューズ・アッパーを発表した。使用された刺し網は、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズのパートナー組織でもある海洋生物保護のための環境保護団体シー・シェパードが、非合法の密漁船を110日間にもわたって追跡し続けた結果、ようやく西アフリカ沖合で回収するに至ったものだ。今回発表されたコンセプトシューズは、今年下半期の発表が予定されている海洋プラスチック廃棄物を再利用した一般消費者向け製品に先がけて、アディダスとパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズが目指す方向性を示すものとなっている。パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズの創設者であるシリル・グッチ氏は「アディダスが私たちの掲げるミッションへの参加を表明し、その創造力をもって私たちのパートナーシップを支援してくれていること、海洋プラスチック廃棄物もクールなものへと変化させられると示していることを、私たちはこの上なく誇らしく思っています」とコメントしている。
2015年07月09日パイ インターナショナルは7月13日、海洋写真家・古見きゅう氏の写真集『THE SEVEN SEAS』(1,900円・税別)を発売した。古見氏は、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物の姿を追い続け、『ナショナルジオグラフィック』誌などの雑誌や新聞で作品を発表しているという。その姿は、テレビ番組『情熱大陸』(TBS系)にも取り上げられた。同書では、インド洋や南太平洋、日本海、南極海など、同氏が旅した世界の9つの海洋を地域別に紹介する。同氏の集大成とも言える写真集となっており、サンゴ礁やアザラシなどの海洋生物、クジラやサメなどの姿も収録しているとのこと。また、8月1日には、「湘南 蔦屋書店」(神奈川県藤沢市)にて同書の発売記念トークとサイン会を行う。水中写真家の鍵井靖章氏を特別ゲストに迎え、互いの作品を鑑賞しながら対談するとのこと。開催時間は18:00~20:00。申し込み方法など、詳細は湘南T-SITEの公式サイトにて。
2015年07月03日AmazingLifeは18日、安価で散骨を委託できるサービス「シンプル葬の海洋散骨」の提供を開始した。料金は4万9,000円(税別)、追加料金は不要。同サービスは、遺骨の送料から粉骨、散骨の供養まで、全て含まれているパッケージプラン。インターネット、スマートフォンまたは電話で、沖縄、湘南(神奈川)、博多湾(福岡)の3海域から希望の海域を選択し、依頼後ゆうパック着払いで遺骨を送ると、後はスタッフが遺族に代わって散骨する。なお、散骨日時は不定期となる。自身の手で直接散骨を希望する遺族向けに「シンプル葬の合同海洋散骨」を用意する。料金は14万9,000円(税抜)。また、ペット散骨も人間同様の価格・サービス内容で受け付ける。近年、少子高齢化に伴い、墓の維持・管理が困難になっているとともに、宗教離れや価値観の変化などより、従来型の墓に入るという選択を取らない人が増加している。また、遺族が高齢者である場合、海洋散骨の要望を持っていても、実際に自身が乗船し、沖合まで行って散骨をするという事が難しい人も多く、委託型の海洋散骨サービスのニーズは高まっているという。このような時代の変化や、同社の火葬式・直葬サービス「シンプル火葬」や家族葬サービス「シンプル葬」の利用者からの要望に対応するために、今回、海洋散骨サービスの提供を開始することを決定したとしている。
2015年06月18日沖縄県の海洋博公園は6月27日、美ら海自然教室「ウミガメの秘密を探る」を開催する。○ウミガメの形態や生態、取り巻く環境を紹介同イベントでは、ウミガメについて形態や生態を紹介しながら、沖縄県内での産卵情報やウミガメを取り巻く環境の現状について、講師の鈴木瑞穂氏(一般財団法人 沖縄美ら島財団)がわかりやすく解説。現在、参加者を募集中。開催日時は、6月27日 10時~10時30分。場所は、総合休憩所(美ら海プラザ)。定員は40名。料金は無料。
2015年06月02日Freescale Semiconductorの日本法人であるフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは3月6日、新しいプラスチック・パッケージRFパワートランジスタとして「MRFE6VP61K25N」と「MRFE6VP6600N」の2種を発表した。「MRFE6VP61K25N」は1250W CW、「MRFE6VP6600N」は600Wを超えるパワーを実現するという。同社のプラスチック・パッケージはセラミック・パッケージと比べて熱抵抗を30%削減できる。今回発表された新製品は、熱抵抗だけでなく、効率やゲインの面でも優れており、性能の強化と冷却材の削減が可能となるため、全体的なシステム・コストを削減することができるとしている。「MRFE6VP61K25N」はすでに量産出荷中で、「MRFE6VP6600N」は現在、サンプル出荷中で4月に量産出荷を開始する予定となっている。
2015年03月06日「メラミン食器」と言えばSuperware(スーパーウェア)タイ人の誰もが知っているメラミン食器・プラスチック製品を扱う大企業は、タイ国内はもちろんのこと、日本を含め世界各国から受注生産を行っている、スーパーグローバル企業でもあるのです。メラミン食器と言ってピンとくるのは、タイの屋台の食器。クイッティアオ(麺)、カオマンガイ、なんでも白、青、ピンク色の食器に入れて提供されるところがほとんど。もともとメラミン食器には、熱いものを入れても熱を通しにくく、お料理も冷めにくいという性質があるため、タイでは主に屋台に、日本だと子供用の食器で目にすることが多いのではないでしょうか。そんなタイの台所に欠かせないメラミン食器の大御所Superwareが、年に2回5月と11月にB級品の大放出!ということで、工場敷地内で大規模なセールを行います!(2014年は11月28日から12月10日まで)冒頭写真のメイン会場とは別に、タッパーや洗濯バサミ、タライなどを扱うエリア、これまた屋台でお馴染みのプラスチックの机や椅子などの大物を扱うエリアも。会場に一歩踏み入れたら、入口のカゴをもって戦闘開始!コップはコップ、トレーはトレー、食器は食器と大まかにわかれてはいますが各所に点在しているので、お気に入りを見つけたらまずはカゴに入れていくのが良さそう。実は日本のあのブランドのものや、海外で人気のあのブランドのものが紛れていることもしばしば。それがB級品のために、コップで1つ10THB(約36円)程度から、お皿で1枚20THB(約70円)程度から売っています。私の今回の戦利品はこちら。パステルカラーのカラフルな食器たちは、食事の時間をさらに楽しくしてくれること間違いなし!あくまでB級品ですので、プリントのずれや擦れなどがあるものも。会場内でよく吟味してから購入しましょう。実は駐妻さんの中には毎日通う強者もいるとか。。。軍手に手ぬぐい、腰には手ピカジェルを装着している人を見かけたら、常連さん。ここまでは不要ですが、あくまで倉庫に眠っていたB級品。埃や汚れが気になる場合は、マスクやウェットティッシュ等を用意していくといいかもしれません。肝心の場所ですが、バンコク隣県、サムットプラカーン県にあります。BTSのウォンウェンヤイ駅からタクシーで「スックサワットソイ36」と伝えるか、スクムヴィット周辺からタクシーに乗る場合は、高速道路を通るとスムーズです。ウォンウェンヤイ駅からはタクシーで60THB(約215円)程度、スクムヴィットからだと高速代も含めおよそ200THB(約720円)程度です。安全性も高く割れにくく、実は使い勝手の良いメラミン食器。5月と11月に旅行を検討されている方、まずはWebsiteで情報をチェックしてみて!
2014年12月01日「海洋博公園・総合休憩所(美ら海プラザ)」にて、美ら海自然教室「魚の体のしくみ」を開催する。○身近な生き物「魚」を観察「海洋博公園」では、11月15日の13時30分から14時まで、総合休憩所(美ら海プラザ)にて、美ら海自然教室「魚の体のしくみ」を開催する。「標本の観察」を交えながら、ヒレやウロコ、体の構造や機能まで、身近な生き物「魚」をじっくり観察できる。参加料金は無料。ただ今、参加者募集中。申し込みは「海洋博公園管理センター」まで。「海洋博公園」は、沖縄自動車道許田ICより約50分。公園への入園料金は無料。「沖縄美ら海水族館」等、有料施設の料金案内は「海洋博公園」ホームページにて。
2014年11月04日沖縄県メモリアル整備協会とリウゼン、リンク&パートナーズはこのほど、沖縄での永代供養や海洋散骨を視察・体験できる2泊3日の見学ツアー参加者の募集を開始した。第一生命経済研究所の調査によると、自分の「お墓はいらない」と考える人は20.5%に達しているという(国民生活センター「国民生活」2014年8月号より)。お墓の束縛がなくなる中、自分の好きな土地やふるさとで永代供養や海洋散骨を望む声が高まっており、沖縄をその地として希望する人が増えている。沖縄県メモリアル整備協会が運営する永代供養墓「おきなわ霊廟」でも、最近では新規契約者のうち約1割を県外在住者が占めるという。そのような背景を受け、このほど沖縄での供養を望む人をサポートするためのプロジェクト「オキナワン・ライフエンディングステージ」の一環として同ツアーを実施する。羽田空港を出発し、沖縄の美しい海に面した永代供養墓の視察、クルーズ船に乗っての海洋散骨の模擬体験、終活カウンセラーによる相談会などを予定している。また、沖縄平和祈念公園や琉球ガラス村など沖縄名所の観光も組み込まれており、ツアー参加者同士の交流会も行う。ツアー日程は12月1日~3日(2泊3日)。価格は5万2,800円(税込/2名1室の場合)。羽田空港発だけではなく、関西空港発も予定している。
2014年10月29日島津製作所は10月22日、三菱電機株式会社と共同で開発した「リサイクルプラスチック高精度素材識別技術」を用いて、プラスチックの種類を99%以上の高精度で瞬時に識別することが可能な「樹脂識別装置IRPF-100」を、同日より発売すると発表した。使用済み製品からプラスチックを回収して再利用する際、製品を粉砕して得られる混合プラスチック破砕片(プラスチックフレーク)から高純度な単一素材プラスチックを選別回収することが重要となる。そこでプラスチックフレークの品質管理のために、リサイクルの後工程で純度検査が行われているが、従来の純度検査は手作業に頼っており、効率性や検査精度に課題があった。「IRPF-100」では、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)を用いて中赤外光をプラスチックフレークに照射してその反射光を解析することで、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレンの3つのプラスチックを99%以上の高精度で識別・選別できる。また、従来方法では難しかった黒色などの濃色プラスチックの識別も可能。さらに、プラスチックフレークを識別位置に搬送するところから、識別したプラスチックフレークを種類別に高速に仕分けするまでの一連の作業をすべて自動で行うという。価格は1850万円(税抜)で、発売から1年間で5台の販売を目指す。同社は、同製品をまずは家電リサイクル法により、過去に生産したエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機を引き取り、定められたリサイクル基準を達成することが義務付けられている家電業界向けに投入する。さらに、「IRPF-100」の樹脂識別技術を応用して、自動車リサイクル法により同じくリサイクル義務を負う自動車業界をはじめ、その他の業界での様々な用途に向けての展開を視野に入れているとのこと。
2014年10月22日海洋博公園は、10月18日13時30分より30分間、美ら海自然教室「ヤシガニ学習会」を開催する。○希少動物ヤシガニヤシガニは、オカヤドカリに近縁な陸生最大の甲殻類。日本では奄美諸島以南に生息し、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)とされている。学習会では、ヤシガニの置かれている現状や生態について、本物を観察しながら学ぶことができる。参加は無料。申し込みは海洋博公園管理センターのイベント・広報担当まで。「海洋博公園」は、沖縄自動車道許田ICより約50分。入園料は、無料(一部有料施設あり)。営業時間など詳細は、海洋博公園ホームページにて。
2014年10月17日レアアースの供給問題などで、日本独自の海洋資源が注目を集めています。この海洋資源は、しかし、簡単に利用できるようにはなりません。日本の海洋資源探査はどのように進んでいるのでしょうか。JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)、金属資源技術部 運航計画課長の大岡隆さんにお話を伺いました。JOGMECは独立行政法人で、石油や天然ガス、鉱物資源となる鉱床の調査、開発、備蓄などの業務を行っています。■深海底資源には主に3種類ある――日本の海洋に眠る資源調査というのはいつぐらいから行われているのでしょうか?大岡課長1975年ごろから取り組まれています。初めは『白嶺丸』(ルビ:はくれいまる)という調査船で資源調査を始めました。経済産業省の指針でもともとは「マンガン団塊」の探査を主としていました。――マンガン団塊というのは何ですか?大岡課長深海底鉱物資源のひとつです。直径2-15cmぐらいの、楕円形の塊で、水深4,000-6,000mの海底の表面にバラバラとあります。その名の通り、マンガンを多く含んでいますが、銅を含んでいて、将来の資源として期待されています。――かなり大事な資源なのでしょうか?大岡課長マンガン団塊は深海底にありますが、陸上の鉱床に比べても引けを取らないほど銅などを含有しているので有望な資源です。ちなみに、深海底鉱物資源というのは、大きく3つに分けられます。「海底熱水鉱床」「マンガン団塊」「コバルト・リッチ・クラスト」です。――「海底熱水鉱床」「コバルト・リッチ・クラスト」は、それぞれどのようなものですか?大岡課長海底熱水鉱床は、海底から熱水が噴き出す場所に金属成分が沈殿してできます。これは火山活動の活発なところで見られるものですね。日本の周辺では水深が700-2,000mくらいの海底です。銅、鉛、亜鉛などのベースメタルと呼ばれる金属や金、銀なども含んでいます。コバルト・リッチ・クラストは水深800-2,400mくらいの所にあります。マンガン団塊に似て、鉄、マンガンの酸化物ですが、海山の斜面や頂き部分を、厚さ数mm-数10cmで、まるでアスファルトのように覆っています。マンガン団塊よりもコバルトの品位が約3倍で、白金を含むのが特徴です。――なるほど。高品位かどうかも問題なのですね。当初、マンガン団塊の調査が先行して開始されたということは、マンガン団塊が最も有望だったのでしょうか?大岡課長そうですね。ほかの海底資源が当時まだあまり知られていなかったことや、水深4,000-6,000mの深海にあるものの海底の表面に転がっていますので採掘しやすいと目されたこともその要因ですね。1981年に就航した『第2白嶺丸』という船は、マンガン団塊専門の調査船でした。■資源量の推定は地道な作業!――深海資源の資源量の推定というのはどうやって行うのでしょうか?大岡課長まず調査する領域を方眼紙のようにグリッドで区切ります。そして、この縦の線、横の線の「交点」の部分を順番に掘削して、どんな鉱石が出るかを調査していくんです。そうすると、各交点で、地下何mで何が出たとか何もなかったとかという情報が集まります。すると、探査する領域の鉱床の3Dマップができますよね。そうして初めて全体の資源量の推定ができるのです。――それは、ものすごく地道な作業で、しかも時間がかかるのでは?大岡課長その通りです。――そのグリッドの目、つまり方眼のサイズはどのくらいなのですか?大岡課長それは鉱床の種類や調査の目的によっていろいろなんです。まったく見当もつかない場合の調査では、例えば5kmなどの間隔から絞っていくこともありますし、もっと細かく探査する場合には、200mあるいは100mとか50mなどの場合もあります。――では、鉱物の資源量というのは、そんなに簡単にわかるものではないのですね。大岡課長そうです。緻密(ちみつ)に調査を積み上げて調査内容を精査した結果、初めて言えるものなんです。――ということは、海底をすごく一生懸命あっちこっち掘らないといけないということですか?大岡課長そうなんですよ(笑)。実は私も先週まで『白嶺』に乗って、調査航海に同行していたんです。――『白嶺』というのはどのような調査に使う船でしょうか?大岡課長主に深海底鉱物資源の調査に使用しますが、岩石のサンプリング機能を主目的に強化した船です。日本で唯一隻の海洋資源調査船です。最新式の船で、2012年に就航したばかりなんですよ。■日本の技術の粋を凝らした『白嶺』――白嶺は最新の海洋資源調査船だそうですが、どのような点が優れているのでしょうか。大岡課長まず、『白嶺』は最初から、設計段階から海洋資源調査のために特化して作られた船だということです。例えば、船の形を見てください。船体の前半分に上部構造物(船の居室や研究室等)のほとんどを置いて、後ろ半分は探査用のワークデッキになるように設計されています。また船体中央にムーンプールがあります。ムーンプールというのは船体の「開口部」のことで、ここから掘削用の大型機材などを海底に降ろします。――船体に穴があいてるんですね。大岡課長ええ。普段は閉じておくことも可能です。このムーンプールが中央にあることがとても大事なんです。船が一番揺れないのは中央です。掘削機をできるだけ揺らさないで海中に降ろしたり、揚げたりするには、この配置が最適なんですよ。――『第2白嶺丸』よりも大型化したとのことですが?大岡課長ええ。それにも理由があります。最新の調査機器が電力を食うのと大型の機材を置くスペースがないんですね。小さい船体だと、エンジンも小さいので、そこから取れる電力も小さくなってしまうんです。ですから、必然的に船体を大きくし出力を大きくしなければならなかったんですよ。■「東に1m動く」ことも可能な白嶺大岡課長またエンジンがとても変わっています。『白嶺』のエンジンは、ほかの船のように直接スクリューシャフトにはつながっていません。発電機につながっているんです。発電機から、電線を船首と船尾に伸ばして、船尾の2基のアジマス推進機、船首の3基のバウスラスターを動かします。このような船を電気推進船といいます。アジマス推進機は360度回転できますし、艦首3基のバウスラスターの内の1基は昇降式で、これも360度回転できます。この推進系のおかげで、『白嶺』は真横に動いたりできるんですよ。――バウスラスターって何ですか?大岡課長バウスラスターというのは、船首の船体を左右に貫通するトンネルを用意して、そこにスクリューを設置します。これを回転させて、左右どちらへも推進力を得られます。最近の船には付いていることが多い装備で、左右方向への移動を容易にします。――なるほど。これらの工夫はどんな時に役立つんですか?大岡課長掘削機を海底に下ろして作業をしている間、船は静止していなければなりません。日本の周囲には黒潮という非常に強い潮流があって、それに耐えてその場に静止しているのはとても難しいことなんです。この『白嶺』ではそれが非常に楽になりました。GPSと連動して、海図で示された1点に静止することを自動制御で行えます。これはこの推進システムがあるからで、例えば「東に1m」なんて指示でも、ジョイスティック1本でやってのけられるのです。――それはスゴイ!大岡課長このほかにもエコに留意した工夫をしています。太陽発電パネルを備えているのは官公庁の船としては初めてのことですし、船内の照明はLEDになっています。最初はコストが少しかかりますが、メンテナンスフリーであるためトータルの維持コストを低く抑えることができます。ほかにも「バラスト水の殺菌装置」を持っているのも官公庁の船としては初めてでしょう。■資源調査は、調達先の多元化のため――日本の海洋資源調査は現在どんな段階にあるんでしょうか?大岡課長平成21年3月に経済産業省が定めた「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」の中の「海底熱水鉱床の開発計画」によりますと、2008年~2012年が第1期です。私たち、JOGMECが経済産業省から委託を受けて、資源量評価、環境影響評価、採鉱技術、選鉱・製錬技術の4つのテーマそれぞれに取り組んできました。間もなく第1期最終評価を完了します。――では、今その追い込み作業ですね。大岡課長ええ。ですので『白嶺』も大活躍です。1年の内300日も海に出ています。――第2期はどうなるのでしょうか?大岡課長第2期は2018年までで、「コスト計算と経済性の評価」を行い、海底熱水鉱床開発の商業化のメドを立てることを目標としています。――すると実際に海底鉱山として稼働するのはもう少し先になりそうですね。大岡課長そうですね。こういう資源開発というのは非常にハイリスクなものです。陸上でも鉱山を開業するとなると15年から20年程度がかかります。また閉山もそう簡単にはできません。環境のことを考慮して開発や後始末をしないといけません。――大変長い時間のかかる、またハイリスクな仕事ですが、海洋資源の開発にはどういう意味があるのでしょうか。大岡課長やはり日本は資源のない国ですから。資源を獲得するための努力を欠かすことはできません。調達先を複数用意すると言いますか、資源獲得を多元的に行うことが大事だと思います。もちろん自分たちのEEZ(排他的経済水域)内で調達できるに越したことはありませんから、そのために私たちは努力しています。日本の海洋資源は豊富と言われたりしますが、本当にそうなのかは、『白嶺』の活躍、それに乗り組んだ人々、調査・開発に従事する人々のたゆまぬ努力によって、これから本格的に明らかになるのです。楽しみですね。(高橋モータース@dcp)JOGMECのサイト*アジマス推進機……見た目はまるでマブチ製の水中モーターのような推進機。白嶺はこれを船尾に2基備えている。*バラスト水……船のバランスを取るために船底に重しとして積む水のこと。海水を取り込んで使うのだが、荷物を積んだ際には、この水は海へ放出する。しかし、これが現在問題になっており、このバラスト水の中に入った生物が外来種としてよその国の港、海で繁殖する原因になっていると言われている。バラスト水の殺菌装置は、そんなことのないように装備されている。
2012年12月23日愛眼では、プラスチック樹脂素材のフレームでありながら、メタルフレームの外観と質感を実現したメガネフレーム『METAPLA(メタプラ)』3タイプ・全12アイテムを、4月9日より全店舗にて発売する。「METAPLA」では、日本の最先端の塗装技術を駆使して、プラスチック樹脂素材の外観や質感をメタルそのものに近づけた。メタルの風合いを実現するために、素材の表面を金属調(シルバー系塗装)にし、その後にカラーリング塗装を行う。最初の金属調塗装では非常に細かなアルミ粉末を使用。職人の熟練の塗装技術によりアルミ粒子が均一に並び、金属ならではの光沢感を生み出す。こうした塗装は、高級車のダッシュボードなどの内装にも使われる技術だという。合計5回におよぶ塗装工程はすべて職人が手作業で行うため大量生産はできず、限られた数しか製造できない。素材には「TR55LX」という超弾性プラスチック樹脂を採用。強度・柔軟性ともに高いうえ、医療用具にも使用されるなど、人体にやさしい素材とされる。フレームは、軽い金属として知られるチタンの半分以下の重量の約15.8gと、非常に軽量。見た目と実際に手にとったときのギャップを実感できる。「METAPLA」は、メンズ2タイプとレディース1タイプの計3タイプがあり、それぞれに4種類のカラーバリエーションが用意されている。プラスチックフレームをかけたいがカジュアル過ぎる、あるいはメタルフレームが好みだが重いと感じている人には、気になるアイテムといえそうだ。同社では、ぜひ手にとって、外観と実際の軽さとのギャップを確かめてほしいと話す。店頭販売価格は各18,800円(レンズ込、税込み)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月01日