『愛のむきだし』『TOKYO TRIBE』などを手がける鬼才 ・園子温監督のオリジナル作品『ラブ&ピース』が今年初夏に公開決定。本作で園監督自身初の怪獣特撮映画を手がけることが明らかになり、あわせて主演に長谷川博己、麻生久美子、西田敏行ほか豪華キャストが発表された。うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。あきらめたロックミュージシャンへの道、まともに話せないが恋心を抱いている寺島裕子(麻生久美子)への想い…彼の人生を取り戻すのに必要な最後の欠片(ピース)、それがそのミドリガメだった。「この作品は俺の魂の集大成だ」と語る園監督は、いままでの“園子温ワールド”のイメージと一線を画す、「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」しかし園監督らしい超展開はそのままに、愛と希望と夢で綴られた極上エンタテイメント。初の特撮を用いて演出し、崩壊する東京の街に巨大化した“LOVE”=愛の怪獣が東京の街に現れる。主人公のサラリーマン・鈴木良一に、『鈴木先生』を始め月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ)や最強の男“シキシマ”を演じることで話題を呼ぶ実写版『進撃の巨人』などに出演する実力派俳優・長谷川博己。彼が想いを寄せる女性・寺島裕子に、『モテキ』『ニシノユキヒコの恋と冒険』の麻生久美子。そして、本作で『希望の国』を観て以来出演を待望していたという、日本を代表する名優・西田敏行が物語の鍵を握る謎の老人役を好演。ほかにも、渋川清彦、奥野瑛太、マキタスポーツ、深水元基、手塚とおる、田原総一郎、水道橋博士、宮台真司、茂木健一郎、津田大介、真野恵里菜、神楽坂恵、松田美由紀と豪華出演陣が集結。そして今回特撮を駆使したキャラクターたちの声の出演に星野源、中川翔子、犬山イヌコ、大谷育江と、個性的な俳優・声優たちが出演している。以下、主要キャストのコメント■長谷川博己(鈴木良一役)今回、園子温監督作品で二度目の出演、そして初めて主演を務めさせていただきました。一人の冴えないサラリーマンがロックスターになる、そして怪獣が出てくる特撮映画だ、と聞いて一体どんな映画なのか想像がつきませんでしたが、出来上がった作品をみて不覚にも涙しました。観る人たちそれぞれにカタルシスのある作品です。過酷な撮影は、二度と園監督の作品に出たくない!とも思わせましたが、やはりやって良かった!また新たな一面を引き出していただきました。園子温監督の自由な発想、魂の叫び、また皆さんが度肝を抜かれる事となるでしょう。どうぞお楽しみに。■麻生久美子(寺島裕子役)園さんとは、10年以上前に、未だ公開されていないショートフィルムでお仕事した事があって、その後にドラマ「時効警察」でお世話になりました。そして今回、園さんオリジナルの作品に出演させて頂く事になり、とても楽しみにしていました。衣装合わせのときには、とにかくダサく、色気はゼロで麻生久美子だと分からない感じでやって欲しいと言われたので、今までにない自分を引き出して貰えそうでワクワクしたのを覚えています。ストーリーもファンタジーで心に響き、今まで観た事のない素敵なとんでもない映画になっていると思います。やっぱり園さんの才能は計り知れない凄さがあると思いました。■西田敏行(謎の老人役)下水道のセットの中でひたすら一人芝居をするという、いままでで初めての体験をしました。人間の共演相手もなく、撮影中はこれで大丈夫なのかななんて不安に駆られながらやっていたんですが、出来上がった作品は素晴らしく、手に汗握りながら最初から最後まで楽しく観ました。とても園子温監督らしい映画だと思います。さらに今回、巨大な亀の上にメインキャスト3名ほかが描かれているティーザービジュアルが公開。イラストを手掛けたのは漫画家・イラストレーターとして活躍している山田章博。また、このアートディレクションは本編で特技監督を務めている特撮界の俊英・田口清隆が担当している。『ラブ&ピース』は初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月20日特撮怪獣映画『ゴジラVSビオランテ』(1989年)をはじめとした平成『ゴジラ』シリーズの特技監督で知られる川北紘一さんが5日、肝不全のため都内の病院で死去したことがわかった。72歳だった。川北さんが代表取締役を務めるドリーム・プラネット・ジャパンがFAXを通じて発表し、葬儀、告別式は近親者で営まれた。喪主は妻繁子さん。後日お別れの会が予定されている。川北さんは、東宝の特殊撮影係を経て、『ウルトラマン』シリーズで知られる円谷英二特技監督をはじめ、有川特技監督、中野特技監督に師事。1972年には、特撮TVドラマ『ウルトラマンA』で特撮を初演出している。そして、平成『ゴジラ』シリーズと呼ばれる『ゴジラVSビオランテ』(1989年)から『ゴジラVSデストロイア』(1995年)までの計6作品で特技監督を務め、現在のところゴジラ映画における"特技監督"の肩書をもつ最後の人物だった。(『ゴジラ 2000ミレニアム』以降は「特殊技術」というクレジットに変わる)。初代・特技監督の円谷英二氏に師事した川北さんは、怪獣映画の草創期を知る人物で、文字通り"特撮の生き字引"として活躍した。2003年には、株式会社ドリーム・プラネット・ジャパンを設立して代表取締役に就任し、平成『ゴジラ』シリーズのスタッフを集めて特撮TVドラマ『超星神グランセイザー』を制作。以降の「超星神シリーズ」、2006年に公開された特撮映画『超星艦隊セイザーX~戦え!星の戦士たち』の特撮演出を担当した。2013年には、大阪芸術大学の客員教授も務め、「映像美術論」という講座で学生に特撮を教えていた。川北さんは今年9月のインタビューにて「今はデジタルで何度でも撮り直しが利くし後で加工もできるから、学生は片っ端からバシャバシャ撮っちゃうんだよ(笑)。だけどそれじゃあ新しい映像作りというものは生まれない。そのために特撮の、やり直しがきかない緊張感というものを教えてるんだ。やっぱり特撮は現場で学ぶしかないからね。座学なんかじゃ何も学べないんだ」「彼らの中から1人でも次の映像作りを支える監督やスタッフが育ってくれればいいなあと思ってるんだけどね」と自身の特撮への想いを伝えていた。twitterでは、川北監督が特技監督を務め、1989年に公開された『ガンヘッド』にマット画の助っ人として参加した"怪獣絵師"で知られるイラストレーターの開田裕治氏、『超星神グランセイザー』の制作時に企画デザインを描いたというアニメーション監督、メカニックデザイナーのさとうけいいち氏、『ガンヘッド』や『ゴジラVSビオランテ』などで従事したアベユーイチ監督など、多く関係者や親交のあった人々から続々と追悼メッセージが寄せられている。
2014年12月11日北総鉄道は16日、特撮ヒーロー番組『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)の記念乗車券を発売する。同番組では、スーパー戦隊シリーズ史上初となる鉄道をモチーフにした戦隊ヒーローが活躍。「見えた! おまえの終着駅!!」「変身イタシマース。白線の内側に下がってお待ちください」などの決め台詞や、列車が合体して巨大ロボになる設定が話題となり、放送開始前から反響を呼んでいるという。北総鉄道が発売する記念乗車券は、番組の撮影に北総線の各施設が使用されたことから企画されたもの。トッキュウジャー5人の写真と紹介文が記載された乗車券5枚のセットで、1セット1,000円。北総鉄道の車両を背景に、トッキュウジャーの5人がポーズを決めている図柄の封筒に収められている。記念乗車券は16日10時から、北総線各駅(京成高砂駅を除く)にて販売開始。1,000セット限定のため、1人3セットまでの購入制限が設けられる。郵送での通信販売(送料・封筒代込みで1,100円)も行うとのこと。
2014年02月10日近年、質・量ともに高水準を誇っているアニメ・特撮映画は、アカデミー賞をはじめ、国内外の賞を受賞することも多く、言うまでもなく日本映画の重要な一角を占めるジャンルへと成長した。今年は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や『ONE PIECE FILM Z』などの注目作が続々と公開され、劇場に足を運ぶ回数が増えたアニメファンも多かったのではないだろうか。そこで今回は、年の瀬の総決算として「2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品」を女性406名に聞いてみた。>>男性編も見るQ.2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品は?(単一回答)1位『おおかみこどもの雨と雪』 30.1%2位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 17.0%3位『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』 12.3%4位『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 新京都編 後編』9.7%5位『映画 ONE PIECE FILM Z』6.8%6位『ももへの手紙』 5.4%7位『マダカスカル3』 4.0%8位『メリダとおそろしの森』 3.3%9位『映画 図書館戦争 革命のつばさ』 3.2%10位 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 』 2.8%次点 『探偵コナン 11人目のストライカー』2.2%1位は、『時をかける少女』で国内外のアニメの賞を総なめにし、『サマーウォーズ』に続く細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』。親子をテーマにしているだけあって「母親の強さを学んだ!映像も綺麗でよかった」(24歳/金融・証券/事務系専門職)という声が大部分を占めた。感動的なストーリーとともに、宮崎あおい、大沢たかおといったキャストも女性には惹きになったようで1位を獲得。2位は、テレビシリーズはもちろん、前作からも大幅に舵を切った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。「予想外の展開にびっくり!」(30歳/その他/その他)というように、予想の斜め上をゆくストーリーはファンのみならずさまざまな考察や議論を巻き起こし、来るべき最終章・第4作へ向けての期待感を大幅に引き上げる仕上がりで、劇場公開後1カ月で興行収入45億円を記録。そして、3位は2011年に放送されたヒーローアクションアニメの映画化作品『劇場版 TIGER&BUNNY-The Beginning-』は、テレビシリーズの第1話と第2話をベースに、新作カットや第2話と第3話の間となる新規エピソードも描いている。やはり女性票が圧倒的で「テレビアニメを全部見ていた自分でも楽しめる内容だった」(23歳/医療・福祉/販売職・サービス系)という声が寄せられている。■総評男性編では2位だった『おおかみこどもの雨と雪』は、ハートウォーミングなストーリーが支持を集め、1位に。興行収入では2位の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や5位の『映画 ONE PIECE FILM Z』に届かないものの、11月末の時点で観客動員数341万人を突破、興行収入は41.8億円を記録。今年の代表作として挙げる人はこの2作を上回っている。細田監督は制作にあたり「1人の女性が、恋愛・結婚・出産・子育てを通じて自立する過程」を描いたと語っており、2時間で13年間という"時間"を丸ごと描き出すというアニメーションという手法だからこそ実現可能なエンターテインメント作品となった。ニュータイプのヒーローアニメとして話題を集めた『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』も女性人気が高かった作品。現在は第2弾『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』の制作が進められており、テレビシリーズのその後を描く完全新作になるという。テレビアニメの劇場版が多くランクインした男性編と異なり、ディズニー作品『メリダとおそろしの森』、ドリームワークス・アニメーション作品『マダガスカル3』もランクインしている女性編は実にバラエティ豊か。年末年始の休日を利用して、ランキング内の見ていない作品をチェックするのもいいかもしれない。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年12月6日~20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性406名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】『100万回生きたねこ』や『大奥』など12月公開"お正月映画"の中で最も期待度の高い作品ランキング【女性編】No.1ヒーローアニメランキング、1位はあのキャラ!!最新作公開記念! 劇場版『ONE PIECE』ランキングTOP10発表完全版(画像などあり)を見る
2012年12月30日近年、質・量ともに高水準を誇っているアニメ・特撮映画は、アカデミー賞をはじめ、国内外の賞を受賞することも多く、言うまでもなく日本映画の重要な一角を占めるジャンルへと成長した。今年は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や『ONE PIECE FILM Z』などの注目作が続々と公開され、劇場に足を運ぶ回数が増えたアニメファンも多かったのではないだろうか。そこで今回は、年の瀬の総決算として「2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品」を男性363名に聞いてみた。>>女性編も見るQ.2012年公開のアニメ・特撮映画でもっとも面白かった作品は?(単一回答)1位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 32.7%2位『おおかみこどもの雨と雪』 17.6%3位『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』前編・後編 10.3%4位『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』 7.5%5位『探偵コナン 11人目のストライカー』6.8%6位『映画 ONE PIECE FILM Z』6.5%7位『宇宙戦艦ヤマト2199』6.0%8位『機動戦士ガンダムUC episode5「黒いユニコーン」』5.8%9位『009 RE:CYBORG』3.2%10位 『ベルセルク』黄金時代篇I・II 3.0%次点 『アシュラ』2.9%1位は、公開からわずか9日間で200万人を動員した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。本作は「かつてテレビで見たエヴァが、新たな表現と映像美でよみがえった!」(25歳/その他/その他)という声のとおり、テレビシリーズ中盤の流れを踏まえつつも大幅に新展開へと舵を切った第2作『破』を経て、まったく新しい第3作となった。テレビシリーズに登場しない使徒や新キャラクターの活躍、そして衝撃の展開はファンだけでなく、その外側の人々も巻き込み、大きな話題となった。2位はアニメファンからの評価が高い『時をかける少女』や『サマーウォーズ』を手がけた細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』。「久しぶりにアニメで泣いた」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)という意見が圧倒的で、主人公・花と"おおかみおとこ"の出会いをきっかけに恋愛から結婚、彼女たちの子供である"雨"と"雪"の出産と子育て、そして成長と自立の13年間を描いた大作。3位は2011年に惜しまれつつ終了したテレビアニメの総集編である『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』前編・後編。「テレビシリーズの面白さがばっちり伝わってきた」(28歳/情報・IT/技術職)という意見のほか、テレビのダイジェスト版を超えるクオリティを称賛する声も寄せられた。■総評2012年アニメ・特撮映画の注目作品として外せないのは、1位の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』だろう。新劇場版4部作の3作目に当たる本作では、2作目の『破』以上に想像のつかない新たなストーリーが展開され、劇場公開後1カ月で興収45億円を記録し、大ヒットとなった。また、アンケート時期の関係でランキングは6位に終わったものの、尾田栄一郎が総合プロデュース、人気放送作家の鈴木おさむが脚本を務め、12月15日に公開された映画『ONE PIECE FILM Z』も公開10日間で261万人を記録。『ヱヴァ』に負けず劣らずの好調なスタートを切っている。この2つの作品はアニメの枠を飛び越え、日本映画史を塗り替える大記録を達成することは間違いないだろう。原作ありきや、テレビアニメの劇場版がランキングを占める中で、唯一オリジナル作品となった『おおかみこどもの雨と雪』は、細田作品としての期待を裏切ることなく、前作『サマーウォーズ』以上という評価の声もある。また、原作のスケール感を余すところなく伝えた『ベルセルク』シリーズ、特撮としては唯一のランクインとなった『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は子供たちとともに往年の特撮ファンを唸らせ、今年を代表する作品と言える。2012年に続き、2013年も注目の話題作が続々公開され、アニメ・特撮ファンには楽しみな1年になりそうだ。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年12月6日~20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性363名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】『007』『ONE PIECE』『仮面ライダー』など12月公開"お正月映画"の中で最も期待度の高い作品ランキング男性編】No.1ヒーローアニメランキング、1位は誰だ!?完全版(画像などあり)を見る
2012年12月30日映画監督の庵野秀明が9日に東京・江東区の東京都現代美術館で開催される「館長 庵野秀明 特撮博物館 -ミニチュアで見る昭和平成の技-」の開会式に“館長”として出席し、“博物館副館長”である樋口真嗣監督、企画制作協力を務めたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとともにテープカットを行った。その他の写真CG全盛の時代を迎え、活躍の場が失われつつある日本の伝統技術“ミニチュア特撮”を後世に残そうと庵野自身が企画した展覧会。ヒーローが活躍するテレビ番組をはじめ、怪獣映画、SF映画、戦争映画などで使用された貴重なミニチュア模型やデザイン画など約500点が一堂に展示される他、「特撮美術倉庫」や「ミニチュアステージ」といった展示空間を設け、ミニチュア特撮の魅力に多角的に迫る。庵野は「ミニチュア特撮の現状に危機感があったが、自分ひとりではどうにもならず、鈴木さんに相談したのが幸いだった。本当の功労者は僕じゃなくて、鈴木さんです」と感謝の意を述べ、「(画面の)枠の外側にある面白さが詰った展示。特撮は日本が誇る技術ですから、ぜひ自分の目で見て感じてほしい」と熱弁した。今回の展覧会の大きな目玉といえば、樋口監督がメガホンをとったスタジオジブリ最新実写短編『巨神兵東京に現わる』だ。“CG使用一切なし”というルールの下、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵が実写化され、精巧に作り上げられたミニチュアの東京で大暴れする。巨神兵が放つプロトンビームが東京タワーや増上寺といった観光名所を次々と破壊し、一般道路や商店街を“めくれ上がらせる”映像はCGでは表現できない、懐かしく新鮮な迫力に満ちている。上映時間は9分。クライマックスには『風の谷のナウシカ』で語られる“火の七日間”をモチーフにした神々しいシーンも存在する。庵野は「企画そのものは僕の思いつき。それが樋口監督のおかげで、すばらしい作品に仕上がった。樋口に頼んで良かった。ありがとう、しんちゃん!」と“盟友”の奮闘に感激しきり。一方の樋口監督は「撮影は順調だったが、庵野さんがたまたま見学しに来たシーンだけ失敗しちゃって」と照れくさそうにコメント。「撮影も(展覧会の)展示も大勢のプロフェッショナルな方々が協力くださり、素晴らしいものになった。まるで文化祭の前日のようで、永遠に続けばいいのに…と思った」と興奮を隠せない様子だ。ちなみに鈴木プロデューサーによれば、「まだ宮崎駿は短編を見ていない」とのこと。「今は(宮崎監督に)どう見せるか考えている」と思案に暮れていた。「館長 庵野秀明 特撮博物館 -ミニチュアで見る昭和平成の技-」は7月10日から10月8日まで東京都現代美術館で開催される。
2012年07月09日7月10日(火)より東京都現代美術館で開催される『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』の記者発表会が10日に六本木のニコファーレで行なわれ、館長を務める庵野秀明監督、副館長の樋口真嗣監督、プロデューサーの鈴木敏夫氏(スタジオジブリ)が登壇した。その他の写真『特撮博物館』は“日本が世界に誇る特撮映像を担ってきた作り手たちの技と魂を伝え、その魅力に迫る”という企画意図のもと、“特撮美術倉庫”や“ミニチュアステージ”など、映画制作現場をイメージした会場を作り、数々の映画やTVで使用された貴重なミニチュアやデザイン画など約500点を一堂に集めて展示するというもの。『エヴァンゲリオン』シリーズで知られる庵野監督は、「特撮やアニメを観ていたことが今の仕事につながっている」といい、「ミニチュアに価値を求めない人には粗大ゴミだが、僕は後世に残す文化遺産だと思っている。今の子どもたちや若い人にも知ってほしい」と語っている。さらに展示会では、スタジオジブリの最新特撮短編映画『巨神兵東京に現わる』(企画・庵野秀明、監督・樋口真嗣)を特別上映することを発表。これは、庵野監督が映画『風の谷のナウシカ』でクライマックスに登場する巨神兵の原画を担当した経緯から実現したもの。鈴木氏は「一切CGを使わず、特撮の技術だけで作る“最後の特撮映画”として、5~10分の短編になるだろう」と説明した。また巨神兵の生みの親である宮崎駿監督はキャラクターの使用を即答でOKしたと話し、鈴木氏は「絵コンテを宮さん(宮崎監督)に見せたらクスっと笑った」と明かした。最後に庵野監督は「実際に観ていただかないとこの良さは伝わらない。将来は常設的な特撮展示ができたら。今回はその第一歩。後世に残ることを切に願います」と熱弁した。『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』会場:東京都現代美術館 企画展示室1F・B2F会期:7月10日(火)~10月8日(月・祝)
2012年05月10日支持率43.4%の圧倒的な強さ!出社前の朝に見るテレビ番組。せっかく見るなら、さわやかで明るい気分にしてくれる番組がいいですよね。慌ただしい朝、面白そうな番組を求めてチャンネルを変えるという時間もないため、「朝はこの番組」と決めている方も多いと思います。そこで今回は「平日朝見ているニュース番組・情報番組」について、20代の女性561名に聞いてみました!>>男性編も見るQ.平日朝見ているニュース番組・情報番組を教えてください※地上波キー局のみ(複数回答)1位めざましテレビ(フジテレビ)43.4%2位朝、テレビは見ない16.6%3位NHKニュースおはよう日本15.3%4位ZIP!(日本テレビ)14.2%5位スッキリ!!(日本テレビ)11.0%■めざましテレビ(フジテレビ)……・「かわいいアナウンサーや『きょうのわんこ』、伊藤アナのダジャレに癒やされて出勤しています」(25歳/情報・IT/クリエイティブ)・「もう10年以上朝はめざましテレビ。お気に入りのコーナーは『今日の占いCountDown』」(22歳/ソフトウェア/技術職)・「朝の大塚さんと長野美郷ちゃんに癒やされるから」(25歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)・「7時前の最近のはやりを紹介しているコーナーがお気に入りです。会社と家の往復だけだと世間とズレができてしまいそうなので、貴重な情報源です」(25歳/商社・卸/営業職)・「アナウンサーの仲が良さげなのが伝わってきて明るい気分になる。イマドキのコーナーが好き」(27歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■朝、テレビは見ない……・「朝はNHKラジオ第一放送を聴きながら、朝食をとり、ニュースを聞いたら、仕事に出掛けます」(27歳/医療・福祉)・「朝テレビを見るとダラダラしてしまうからつけていない」(27歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「朝は新聞を読んでいるし、朝にテレビを見る習慣がないので見ていない」(24歳/不動産/事務系専門職)■NHKニュースおはよう日本……・「落ち着いている。チャラチャラしていない。『まちかど情報室』が案外面白い」(23歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「ニュースはやっぱりNHKが一番分かりやすいと思う。ニューヨークからの中継が好き」(24歳/生保・損保/専門職)・「まじめに、地域の情報も伝えてくれる唯一の番組だと思う」(27歳/団体・公益法人・官公庁)■ZIP!(日本テレビ)……・「今までずっとズームインを見てたので、その延長で日テレを見てます。火曜レギュラーのMAKIDAIがかっこいいです」(27歳/医療・福祉/事務系専門職)・「関根麻里さんがなんとなく好きだから。この番組ののほほんさが朝にちょうどいいから」(23歳/電力・ガス/技術職)・「女性をターゲットとしたコーナーが多い気がする」(24歳/機械・精密機器/営業職)■スッキリ!!(日本テレビ)……・「とにかくMC(加藤浩次さん、葉山エレーヌちゃん)がいいし、海外の歌手とか有名人がよく出るのがイイ!あと『エンタメまるごとクイズッス』を毎日楽しみにしています」(22歳/そのほか/販売職・サービス系)・「ニュースなどが見やすいしエンタメコーナーや歌手などの特集コーナーが好きだから」(28歳/自動車関連/営業職)・「『スッキリ商品開発部』。モスバーガーとのコラボは毎年期待しています」(26歳/マスコミ・広告/クリエイティブ)総評なんと、支持率43.4%と圧倒的な人気で1位を獲得したのは「めざましテレビ(フジテレビ)」でした。メインキャスターの大塚さんや人気女子アナウンサーの面々を見ると、「癒やされる」人も多いよう。17年も続いているという安定感、番組の平和な雰囲気が朝にぴったりなのかもしれません。続いて、2位から5位のランキングも、男性編と全く同じ。2位の「朝、テレビは見ない」派には、ラジオや新聞で情報収集する方が多いようです。3位の「NHKニュースおはよう日本」では、生活に役立つ便利グッズを紹介する『まちかど情報室』が人気でした。地域密着の情報を提供してくれるというのも人気の秘密のようです。4位の「ZIP!」はズームインを引き継いで、今年始まったばかり。これからの躍進が期待されます。「ZIP!」が伸びれば、その後の時間帯の「スッキリ!!」の視聴率もアップしそう。たまにはチャンネルを変えて、別の番組を見ると新しい発見があるかもしれませんね。(文・ペンダコ)調査時期:2011年5月25日~6月1日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性561名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】日曜日の昼間(10時~14時)につい見てしまうキー局のTV番組【ランキング女性編】平日の朝「なんか良い1日になりそう」と思える出来事【ランキング女性編】通勤電車でしていること完全版(画像などあり)を見る
2011年07月31日25日(土)から公開される中国製ディザスター映画『超強台風』の本編映像の一部が公開され、どこか懐かしくも味わい深い“特撮技術によるディザスター場面”の一部が明らかになった。え? サメ? 台風の映画なのに?『超強台風』は、120万人以上の人々が暮らす中国沿海部の都市・温州市に、史上最大規模の強力な台風が直撃。大自然の猛威に翻弄される人々と、彼らの命を守るために体を張って戦う市長の姿を描いたパニック映画。2008年の東京国際映画祭のコンペティション部門で上映され、壮大なスケールのディザスター描写と豪快すぎる物語が観客をア然とさせ、話題を呼んだ1作だ。本作の大きな特徴のひとつが、CGに極力頼らない特撮によるディザスター描写だ。「昨今のVFXはCGに頼りすぎている。私は実写のほうがもっと観客に衝撃を与えることができると思う」と主張するフォン・シャオニン監督の決断により、監督と撮影クルーは中国東部の浙江省(せっこうしょう)沿海で数か月に渡って実際の台風の様子を撮影。職人が作り上げた港町のミニチュア模型が崩壊する映像と合体させることで、フルCGでは実現できない“手作りのテイスト” と“実写ならではの質感”を目指したという。現在、映画におけるVFX(特殊映像効果)はCGを用いるケースが主流だが、ミニチュアはフルCGでは表現できない質感や重量感を映像にもたらすことが可能で、デジタル技術を駆使して作り上げられたピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作でも多くの場面でCGではなく精巧に作成された模型が用いられた。ちなみに『超強台風』に登場するミニチュアは精巧に作られているものの、どこか“手作り”なテイストが感じられるもの。幼少期に特撮ヒーローものに熱くなった世代にはどこか懐かしく、フルCGが当たり前の世代には新鮮に感じられる映像になっているのではないだろうか。『超強台風』9月25日(土) 新宿ミラノほか全国順次ロードショー
2010年09月16日